JP2013256255A - 電気自動車の暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気自動車の二次電池とは別の暖房用のエネルギー源として蓄熱タンクを設け、蓄熱タンクの容量をできるだけコンパクトにしながらも、蓄熱量を増やす。
【解決手段】電気自動車の車体本体に室内用の暖房回路を設け、暖房回路は、第1のポンプと第1の熱交換器と蓄熱タンクを接続してある第1の閉回路を有すると共に、蓄熱タンクには外部電源によって加熱する電熱ヒータを収容してあり、蓄熱タンクに複数の蓄熱材を、第1の閉回路の中を流れる液体が通過可能な間隔をあけて収容してあることを特徴とする電気自動車の暖房装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気自動車の室内を暖房するための装置に関する。
電気自動車は、二次電池を搭載して走行しており、その走行可能な距離は、二次電池の充電量に比例している。また、電気自動車は、二次電池を、走行する際のエネルギー源だけでなく、暖房する際のエネルギー源としても使用している。従って、冬季においては電気自動車は、暖房をするにつれて二次電池の充電量が減少し、走行可能な距離が短くなるという問題がある。
このような問題を解消するための対策として、二次電池とは別の暖房用のエネルギー源として、二次電池を充電する際に電熱ヒータに通電し、電熱ヒータから発せられる熱を蓄熱タンク内の水に蓄熱することが考えられる。そして、暖房する際に蓄熱タンク内の水を熱交換器に循環させて、熱交換器から得られる熱を室内に供給することが考えられる。
しかし、蓄熱タンク内に蓄えられる水は、単位体積及び単位重量あたりの蓄熱量が充分とは言えず、走行時の暖房に必要な熱量を得るには大きな蓄熱タンクが必要となる。蓄熱タンクが大きくなると、設置スペースや重量等が問題となってくる。特に設置スペースが大きくなると、車載することに不向きとなる。なお、二次電池は、低温になると、蓄えているエネルギーを充分に放電できないという問題もある。
本発明は、上記実情を考慮したもので、二次電池とは別の暖房用のエネルギー源としての器である蓄熱タンクの容量をできるだけコンパクトにしながらも、蓄熱量を増やすことを目的とする。
本発明の電気自動車の暖房装置は、電気自動車の車体本体に室内用の暖房回路を設け、暖房回路は、第1のポンプと第1の熱交換器と蓄熱タンクを接続してある第1の閉回路を有すると共に、蓄熱タンクには外部電源によって加熱する電熱ヒータを収容してあり、蓄熱タンクに複数の蓄熱材を、第1の閉回路の中を流れる液体が通過可能な間隔をあけて収容してあることを特徴とする。
また、第1の閉回路の中を流れる液体及び蓄熱材の材質は、問わないが、次のようにすることが好ましい。
すなわち、第1の閉回路の中を流れる液体は水であり、蓄熱材は、アルミ製の袋内に酢酸ナトリウムを収容したものである。
更に、暖房回路を有効活用するには、次のようにすることが好ましい。
すなわち、電気自動車の車体本体に二次電池用の冷却回路と中継回路を設け、冷却回路は、第2のポンプと第2の熱交換器と冷却タンクを接続してある第2の閉回路を有すると共に、冷却タンクに複数の密閉ケースを、第2の閉回路の中を流れる液体が通過可能な間隔をあけて収容してあり、各密閉ケースには、二次電池の一部を構成する電池モジュールが収容されており、暖房回路と冷却回路を中継回路で液体が循環するように接続すると共に中継回路には冬季には液体の流通を可能とし夏季には液体の流通を阻止するための第1の開閉バルブを備えていることである。
また、中継回路には第1の開閉バルブのみを設ける構成であっても良いが、この場合、蓄熱タンクの熱が常時、液体を介して冷却回路に移動し、二次電池を必要以上に加温するおそれがある。二次電池を加温しすぎると、性能が劣化するおそれがある。このようなことを防ぐには、次のようにすることが望ましい。
すなわち、中継回路には液温に基づいて自動的に開閉する第3の開閉バルブを備え、液温が設定温度を超えた場合に第3の開閉バルブが自動的に閉じて液体の流通を阻止し、液温が設定温度以下の場合に第3の開閉バルブが自動的に開いて液体の流通を可能とすることである。
本発明によれば、蓄熱タンクの中に蓄熱材が収容されているので、暖房用のエネルギー源としての器である蓄熱タンクの容量をできるだけコンパクトにしながらも、蓄熱量を増やすことが可能となる。特に、蓄熱材が間隔をあけて収容されているので、蓄熱材への蓄熱及び蓄熱材からの放熱が効率良く行える。
また、暖房回路と冷却回路を有するものであれば、冬季に中継回路の第1の開閉バルブを開いていれば、暖房回路の第1の閉回路と冷却回路の第2の閉回路が連通することになり、電熱ヒータを加熱して蓄熱タンクに蓄熱している熱を、第2の閉回路の冷却タンクにも伝えることができ、二次電池の温度低下による性能の低下を防止できる。また、夏季に第1の開閉バルブを閉じていれば、第1の開閉バルブを開いている場合に比べて、冷却回路の冷却効率を高めることができる。しかも、二次電池を構成する複数の電池モジュールが密閉ケース内に収容された上で、冷却タンクに間隔をあけて収容してあるので、二次電池の加温が効率良く行える。
更に、中継回路に第3の開閉バルブを設けた場合には、第3の開閉バルブが自動的に閉じる温度を、二次電池の性能が劣化すると想定される温度に設定することにより、二次電池の性能を長期に亘って保持できる。
本発明の第1実施形態における電気自動車の暖房装置を示す説明図である。 本発明の第2実施形態における電気自動車の暖房装置を示す説明図である。
電気自動車のエネルギー源となる二次電池1は、図1に示すように、複数の電池モジュール11、11、‥を接続したもので、図では、3つ以上の電池モジュール11、11が並列接続されている。また、各電池モジュール11は、多数のセル12、12、‥が直列又は並列に接続された構成となっている。図では、多数のセル12、12、‥が直列接続されて、電池モジュール11を構成している。
また、電気自動車は、基本的構成として、前述の二次電池1と、インバータ2と、走行用モータ3が配線で順次接続されている。そして、二次電池1の両端から延長する各配線は、走行用モータ3側に向かう途中で分岐しており、その分岐した各配線は第1のスイッチ71を介して電気自動車の車体本体9よりも外部に導かれ、その末端は第1のプラグC1に接続されている。また、二次電池1の両端から延長する各配線は、分岐箇所よりも走行用モータ側において、第2のスイッチ72が設けられている。
電気自動車の二次電池1を充電する際には、第1のスイッチ71を閉じ、第2のスイッチ72を開く。これらスイッチ71、72の開閉は、図示しない制御装置によって、電気自動車が停止している場合に行われる。その上で、外部交流電源81(図では三相交流電源)に充電器82の一端を接続し、充電器82の他端に設けられた第2のプラグC2を、車体本体9側の第1のプラグC1と接続する。これによって、充電器82から直流電流が二次電池1に流れ、二次電池1が充電される。
また、電気自動車が走行する際には、制御装置によって第1のスイッチ71を開いて、第2のスイッチ72を閉じる。その上で、二次電池1からインバータ2に電力を供給し、インバータ2によって走行用モータ3を回転させる。
上記電気自動車に適用する本発明の第一実施形態の暖房装置は、室内用の暖房回路4を主として構成される。
室内用の暖房回路4は、蓄熱タンク41と、第1の熱交換器42と、第1のポンプ43を備えている。そして、これら蓄熱タンク41、第1の熱交換器42、第1のポンプ43をパイプで接続して第1の閉回路44を構成し、第1の閉回路44に液体(例えば水)を循環可能としたものである。また、第1の熱交換器42の近傍には熱交換率を高めるためにファン45が設置されている。
また、室内用の暖房回路4は、蓄熱タンク41の中には電熱ヒータ46が収容されており、電熱ヒータ46の両端から延長する配線が第3のスイッチ73を介して二次電池1の両端から延長する配線に接続されている。図では、電熱ヒータ46と二次電池1とが並列接続されている。二次電池1を充電しながら電熱ヒータ46に通電する場合には、前記したように電気自動車側の第1のプラグC1を使用する。その他に、蓄熱タンク41の中には、複数の蓄熱材47が間隔をあけて収容されている。例えば、図示しないが、上下に間隔をおいて網状の棚板を配置した棚を用意し、この棚を蓄熱タンク41の中に収容すると共に、各棚板の上に蓄熱材47を載せて固定する。これによって、蓄熱材47が上下に間隔をあけて配置される。
蓄熱材47は、蓄熱タンク41内を通過する液体よりも蓄熱量の大きなもの、例えばアルミ製の袋内に酢酸ナトリウムを密閉して収容したものを用いる。酢酸ナトリウムの融点は、56℃であり、36℃〜56℃の温度範囲で固体から液体に、或いは液体から固体になる。
酢酸ナトリウムは、汎用品においては、36℃から62℃に達するまでの蓄熱量が277kJ/kg・k、密度が固体時(25℃)に1300kg/m3、液体時(62℃)に1230kg/m3である。このような酢酸ナトリウムをアルミ製の袋の中に密閉した上で、蓄熱タンク41の中に収容すると、水だけを収容する場合に比べて大幅な蓄熱量の増加が得られる。
蓄熱量の計算の一例として、まず、重量で比較する。100kgの水においては、80℃と36℃との熱量の差は、18480kJである。次に、100kgの内、50kgを水としたまま残りの50kgを酢酸ナトリウムで代替すると、80℃と36℃との熱量の差は、25520kJである。従って、重量の50%を酢酸ナトリウムにすることで、水の約1.4倍の熱量が得られる。
次に、体積で比較する。100Lの水においては、80℃と36℃との熱量の差は、18480kJである。次に、100Lの内、50Lを水としたまま残りの50Lを酢酸ナトリウムで代替すると、80℃と36℃との熱量の差は、30234kJである。従って、体積の50%を酢酸ナトリウムにすることで、水の約1.6倍の熱量が得られる。
以上述べたように蓄熱タンク41の中に収容する酢酸ナトリウムの比率を増やすと、水だけを収容する場合に比べて、蓄熱タンク41の蓄熱量を向上できる。例えば、第1の閉回路44の中を流れる水の温度の上限値を80℃程度とすると、80℃から56℃になる範囲では、蓄熱材47である酢酸ナトリウムの比熱から得られる熱量で放熱し、56℃から36℃になる範囲では、酢酸ナトリウムの潜熱で放熱することにより、水よりも大きな熱量を得ることが可能となる。
また、室内用の暖房回路4は、第1のプラグC1とは別の第3のプラグC3を有しており、この第3のプラグC3は電気自動車の車体本体9よりも外部に配置されており、第3のプラグC3から延長する各配線が車体本体9の内部に導かれた上で、電熱ヒータ46の両端から延長する各配線に接続されている。図では、第3のプラグC3から延長する各配線が第4のスイッチ74を介して、電熱ヒータ46の両端から延長する各配線に対して第3のスイッチ73よりも手前側で接続されている。
上記した第一実施形態の暖房装置は、夜間、あるいはそれ以外の時間帯の充電時に蓄熱タンク41に蓄熱する際には、第1のスイッチ71を閉じ、第2のスイッチ72を開き、第3のスイッチ73を閉じる。また、第4のスイッチ74は、開、閉の何れであっても良い。これらスイッチの開閉は、制御装置によって行われる。例えば車体本体9に配備された図示しない充電ボタンと蓄熱ボタンの各操作部を使用者が押すと、その押し込んだ操作信号を制御装置が受けることによって、制御装置がこれらスイッチ71、72、73を開閉する。その上で、外部交流電源81に充電器82の一端を接続し、充電器82の他端に設けられた第2のプラグC2を、前述した電気自動車側の第1のプラグC1と接続する。これによって、充電器82から直流電流が二次電池1と電熱ヒータ46に流れ、二次電池1が充電されつつ、電熱ヒータ46が発熱する。電熱ヒータ46の発熱によって、蓄熱タンク41の中の水及び蓄熱材47の温度が上昇し、蓄熱される。なお、二次電池1の充電が完了した場合には、制御装置が第3のスイッチ73を開いて、電熱ヒータ46への通電を阻止する。
また、二次電池1の充電状態に関係なく(つまり、満充電状態であるか否かに関係なく)蓄熱タンク41にのみ蓄熱したい場合は、第3のスイッチ73を開き、第4のスイッチ74を閉じる。これらスイッチの開閉は、制御装置によって行われる。例えば車体本体9に配備された図示しない蓄熱ボタンの操作部のみを使用者が押すと、その押し込んだ操作信号を制御装置が受けることによって、制御装置がこれらスイッチ73、74を開閉する。その上で、外部交流電源(図では単相交流電源)83に接続された第4のプラグC4を、電気自動車側の第3のプラグC3と接続する。これによって、蓄熱タンク41内の電熱ヒータ46にのみ通電することが可能となる。
上記した第一実施形態の暖房装置を用いて走行時に室内を暖房する場合は、次のようにする。
(1)蓄熱タンク41が充分に熱くて暖房に適した温度範囲である場合には、図示しない温度センサ等の検出部からの信号に基づいて制御装置が第3のスイッチ73を開いており、このとき、二次電池1のエネルギーは、走行用モータ3に割り当てられている。そして、例えば暖房用の操作部を使用者が操作すると、その操作信号を受けて制御装置が、ファン45と第1のポンプ43を駆動させる。これによって、第1の熱交換器42の熱が奪われて、室内に温風が供給される。
(2)暖房中に又は暖房用の操作部を使用者が操作した時点で、蓄熱タンク41が冷えており室内の暖房に適さなくなった場合は、蓄熱タンク41内の水温を直接的に又は間接的に検知する図示しない温度センサ等の検出部からの信号に基づいて制御装置が第3のスイッチ73を閉じた上で、ファン45と第1のポンプ43を駆動させる。これによって、二次電池1を暖房の熱エネルギー源としても使用する。
本発明の第二実施形態の暖房装置は、室内用の暖房回路4と、二次電池用の冷却回路5と、暖房回路4と冷却回路5との間で液体を循環可能に接続する中継回路6を主として構成される。
冷却回路5は、冷却タンク51と、第2の熱交換器52と、第2のポンプ53を備えている。そして、これら冷却タンク51と第2の熱交換器52と第2のポンプ53をパイプで接続して第2の閉回路54を構成し、第2の閉回路54の中に液体としての水を循環可能としてある。また、第2の熱交換器52に接続される二つのパイプは、中継回路6に向かう途中に、第2の自動開閉バルブV2(第2の開閉バルブ:電磁式開閉弁)が接続されている。
また、冷却タンク51の中には二次電池1が収容されている。但し、二次電池1を構成する複数の電池モジュール11は、それぞれ密閉ケース13に収容されている。そして、これら密閉ケース13は、前述した蓄熱材47と同様、間隔をあけて冷却タンク51の中に収容されている。その他に、冷却タンク51の中には、水温(二次電池1の温度)を測る温度センサTc1が収容され、この温度センサTc1からの信号は制御装置に送信されている。
中継回路6は、暖房回路4の第1の閉回路44と冷却回路5の第2の閉回路54とを接続する循環用の二本の中経路61、62を有している。図では、二本のうち上側の中経路(以下、「第1の中経路」という。)61の一端は蓄熱タンク41に接続され、他端は冷却回路5の第2のポンプ53から第2の熱交換器52に向かうパイプの途中に接続されている。残りの下側の中経路(以下、「第2の中経路」という。)62の一端は、蓄熱タンク41の別の箇所に接続され、他端は冷却タンク51から第2の熱交換器52に向かうパイプの途中に接続されている。また、第1と第2の中経路61、62は、蓄熱タンク41へ向かう途中にサーモスタットバルブT1と第1の手動開閉バルブV1が順番にそれぞれ接続されている。この第1の手動開閉バルブV1が本願発明の第1の開閉バルブに相当し、暖房回路4と冷却回路5との間での液体の流通を規制する。また、サーモスタットバルブT1が本願発明の第3の開閉バルブに相当し、液温が設定温度を超えた場合にサーモスタットバルブT1が自動的に閉じて液体の流通を阻止し、液温が設定温度以下の場合にサーモスタットバルブT1が自動的に開いて液体の流通を可能とする。
上記した第二実施形態の暖房装置は、以下の要領で使用する。
冬季以外の時期(当然、夏季を含む。)には、使用者自身が第1の手動開閉バルブV1を閉じておく。これによって、冷却回路5と暖房回路4との間での液体の流通を阻止する。
また、冬季になると、第1の手動開閉バルブV1を使用者自身が開いておく。これによって、冷却回路5と暖房回路4との間での液体の流通を可能とし、蓄熱タンク41の熱で二次電池1を加温できるようにする。そして、蓄熱タンク41に蓄熱する場合には、第一実施形態の暖房装置と同様の要領で、制御装置によって第1のスイッチ71を閉じ、第2のスイッチ72を開き、第3のスイッチ73を閉じておく。その上で、外部交流電源81に接続した充電器82の第2のプラグC2を、前述した電気自動車側の第1のプラグC1と接続する。以上のようにすると、二次電池1を充電しながら蓄熱タンク41に蓄熱することが可能となる。
蓄熱しているときに、サーモスタットバルブT1は、設定温度(例えば40℃)以下の液温であれば「開」に動作して、二次電池用の冷却タンク51と蓄熱タンク41との間で液体が循環可能となる。しかも、制御装置は、温度センサTc1からの情報に基づいて二次電池1の温度を把握し、二次電池1が40℃以下である場合には、第2のポンプ53を駆動させる。それによって、蓄熱タンク41内と冷却タンク51内とで温水が循環し、二次電池1が暖まる。
一方、サーモスタットバルブT1は設定温度(40℃)を超える液温を感知すると「閉」に動作し,二次電池用の冷却タンク51と蓄熱タンク41との間で液体が循環不能となる。また、制御装置は、温度センサTc1からの情報に基づいて二次電池1の温度が40℃以下である場合には、第2のポンプ53を停止させる。その結果、温水の循環が停止して、二次電池1が極端に高温になるのを防止する。これによって、二次電池1は、加温されるが、設定温度(40℃)以下に保持される。
また、第二実施形態の暖房装置を用いて電気自動車の走行時に室内を暖房する場合は、次のようにする。
(1)走行中は、第2のスイッチ72が閉じられている。その上で、前述したように、蓄熱タンク41が充分に熱くてサーモスタットバルブT1が「閉」に動作している場合や、二次電池1が熱くて温度センサTc1が設定温度よりも熱いことを検出している場合には、制御装置は、第3のスイッチ73を開く。これによって、二次電池1のエネルギーは、走行用モータ3に割り当てられる。その上で、例えば暖房用の操作部を使用者が操作すると、その操作信号を受けて制御装置が、ファン45と第1のポンプ43を駆動させる。これによって、第1の熱交換器42の熱が奪われて、室内に温風が供給される。従って、電気自動車の走行時に蓄熱タンク41が十分に熱い場合には、蓄熱タンク41内の温水は二次電池用の冷却タンク51には移動しない。
なお、電気自動車が走行すると、二次電池1が発熱する。二次電池1の温度は、温度センサTc1で検知しており、制御装置が二次電池1の温度を把握している。二次電池1の温度が低い(例えば40℃以下)場合には、制御装置は、温度センサTc1からの情報に基づいて第2の自動開閉バルブV2を閉じており、二次電池1の温度が低くなるのを防いでいる。そして、走行により二次電池1の温度が上昇しすぎた場合には,温度センサTc1からの情報に基づいて制御装置は、第2の自動開閉バルブV2を「開」に動作させ、第2の熱交換器52により放熱し、冷却回路5内の水を冷やして二次電池1を冷却する。
(2)走行中に、蓄熱タンク41が冷えて室内の暖房に適さなくなっている場合には、例えば、サーモスタットバルブT1が「開」となっていることに基づいて制御装置は、第3のスイッチ73を閉じ、ファン45と第1のポンプ43を駆動させる。これによって、二次電池1を暖房の熱エネルギー源としても使用する。なお、蓄熱タンク41が再び温まって、サーモスタットバルブT1が「閉」となった場合には、先の(1)と同様に、制御装置は、第3のスイッチ73を開いた上で、ファン45と第1のポンプ43を駆動させる。
このようにサーモスタットバルブT1の感知する温度が設定温度(40℃)以下とならなければ、二次電池用の冷却タンク51と蓄熱タンク41との間で液体が行き来することはないので、走行中に電熱ヒータ46を使用する場合は、一般的には蓄熱タンク41の熱で二次電池1を暖めることはほとんど無い。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、二次電池1の温度を検出するためには、液体としての水の温度を検出する温度センサやサーモスタット等の温度検出器により間接的に二次電池1の温度を把握する仕方に限らず、電池モジュール11を収容する密閉ケース13の中に温度検出器を配置し、この温度検出器により二次電池1の温度を直接的に検出する仕方でも良い。
1二次電池
11電池モジュール
12セル
13密閉ケース
2インバータ
3走行用モータ
4暖房回路
41蓄熱タンク
42第1の熱交換器
43第1のポンプ
44第1の閉回路
45ファン
46電熱ヒータ
47蓄熱材
5冷却回路
51冷却タンク
52第2の熱交換器
53第2のポンプ
54第2の閉回路
6中継回路
61第1の中経路
62第2の中経路
71第1のスイッチ
72第2のスイッチ
73第3のスイッチ
74第4のスイッチ
81外部交流電源
82充電器
83外部交流電源
9車体本体
C1第1のプラグ
C2第2のプラグ
C3第3のプラグ
C4第4のプラグ
V1第1の手動開閉バルブ(第1の開閉バルブ)
V2第2の自動開閉バルブ(第2の開閉バルブ)
T1サーモスタットバルブ(第3の開閉バルブ)
Tc1温度センサ

Claims (4)

  1. 電気自動車の車体本体に室内用の暖房回路を設け、
    暖房回路は、第1のポンプと第1の熱交換器と蓄熱タンクを接続してある第1の閉回路を有すると共に、蓄熱タンクには外部電源によって加熱する電熱ヒータを収容してあり、
    蓄熱タンクに複数の蓄熱材を、第1の閉回路の中を流れる液体が通過可能な間隔をあけて収容してあることを特徴とする電気自動車の暖房装置。
  2. 第1の閉回路の中を流れる液体は水であり、
    蓄熱材は、アルミ製の袋内に酢酸ナトリウムを収容したものであることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車の暖房装置。
  3. 電気自動車の車体本体に二次電池用の冷却回路と中継回路を設け、
    冷却回路は、第2のポンプと第2の熱交換器と冷却タンクを接続してある第2の閉回路を有すると共に、冷却タンクに複数の密閉ケースを、第2の閉回路の中を流れる液体が通過可能な間隔をあけて収容してあり、
    各密閉ケースには、二次電池の一部を構成する電池モジュールが収容されており、
    暖房回路と冷却回路を中継回路で液体が循環するように接続すると共に中継回路には冬季には液体の流通を可能とし夏季には液体の流通を阻止するための第1の開閉バルブを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気自動車の暖房装置。
  4. 中継回路には二次電池の温度に基づいて自動的に開閉する第3の開閉バルブを備え、液温が設定温度を超えた場合に第3の開閉バルブが自動的に閉じて液体の流通を阻止し、液温が設定温度以下の場合に第3の開閉バルブが自動的に開いて液体の流通を可能とすることを特徴とする請求項3記載の電気自動車の暖房装置。
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