JP2013256074A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺部材の磁化を抑制でき、また、成形サイクルの長期化を抑制できる射出成形機を提供すること。
【解決手段】射出成形機10は、固定金型15と可動金型16とを締め付ける型締力を発生させる電磁石49と、電磁石49のコイル48に電流を供給する電流供給部70と、電流供給部70を制御する制御部60とを備える。制御部60は、固定金型15と可動金型16とが離れている時、電流供給部70によって、型締め時の電流とは逆向きの電流をコイル48に供給する。
【選択図】図5

Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機は、金型装置のキャビティ空間に充填した溶融樹脂を固化させることによって成形品を製造する。金型装置は固定金型及び可動金型で構成され、型締め時に固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。金型装置の型閉じ、型締め、及び型開きは型締装置によって行われる。型締装置として、型開閉動作にはリニアモータを用い、型締動作には電磁石を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
電磁石は、コアと、コアの周りに巻装されるコイルとで構成される。コイルに電流が供給されると、コイル内に磁場が生じ、コアが着磁され、磁場が強化される。そして、電磁石と軟磁性部材との間に吸着力が生じ、その吸着力によって型締力が生じる。
国際公開第2005/090052号
電磁石が軟磁性部材との間に磁場を形成するとき、磁場が周辺に漏れ、周辺部材が磁化し、工具等が周辺部材に吸着されることがあった。周辺部材の磁化を低減するため、型締め時の電流とは逆向きの電流を電磁石のコイルに供給すると、工程が増え、成形サイクル(1回の成形にかかる時間)が長くなるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、周辺部材の磁化を抑制でき、また、成形サイクルの長期化を抑制できる射出成形機の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様による射出成形機は、
固定金型と可動金型とを締め付ける型締力を発生させる電磁石と、
該電磁石のコイルに電流を供給する電流供給部と、
該電流供給部を制御する制御部とを備え、
該制御部は、前記固定金型と前記可動金型とが離れている時、前記電流供給部によって、型締め時の電流とは逆向きの電流を前記コイルに供給することを特徴とする。
本発明によれば、周辺部材の磁化を抑制でき、また、成形サイクルの長期化を抑制できる射出成形機が提供される。
本発明の一実施形態による射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態による射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態による射出成形機の制御系を示す図である。 型締め時に電磁石が形成する磁場の一例を示す図である。 電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。 電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。 連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。 連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。 図7の変形例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。また、型閉じを行う際の可動プラテンの移動方向を前方とし、型開きを行う際の可動プラテンの移動方向を後方として説明する。
図1は、本発明の一実施形態による射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。図2は、本発明の一実施形態による射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。
図において、10は射出成形機、Frは射出成形機10のフレーム、Gdは該フレームFr上に敷設される2本のレールよりなるガイド、11は固定プラテンである。固定プラテン11は、型開閉方向(図において左右方向)に延びるガイドGdに沿って移動可能な位置調整ベースBa上に設けられてよい。尚、固定プラテン11はフレームFr上に載置されてもよい。
固定プラテン11と対向して可動プラテン12が配設される。可動プラテン12は可動ベースBb上に固定され、可動ベースBbはガイドGd上を走行可能である。これにより、可動プラテン12は、固定プラテン11に対して型開閉方向に移動可能である。
固定プラテン11と所定の間隔を置いて、かつ、固定プラテン11と平行にリヤプラテン13が配設される。リヤプラテン13は、脚部13aを介してフレームFrに固定される。
固定プラテン11とリヤプラテン13との間に4本の連結部材としてのタイバー14(図においては、4本のタイバー14のうちの2本だけを示す。)が架設される。タイバー14を介して固定プラテン11がリヤプラテン13に固定される。タイバー14に沿って可動プラテン12が進退自在に配設される。可動プラテン12におけるタイバー14と対応する箇所にタイバー14を貫通させるための図示されないガイド穴が形成される。尚、ガイド穴の代わりに、切欠部を形成するようにしてもよい。
タイバー14の前端部(図において右端部)には図示されないネジ部が形成され、該ネジ部にナットn1を螺合して締め付けることによって、タイバー14の前端部が固定プラテン11に固定される。タイバー14の後端部はリヤプラテン13に固定される。
固定プラテン11には固定金型15が、可動プラテン12には可動金型16がそれぞれ取り付けられ、可動プラテン12の進退に伴って固定金型15と可動金型16とが接離させられ、型閉じ、型締め及び型開きが行われる。尚、型締めが行われるのに伴って、固定金型15と可動金型16との間に図示されないキャビティ空間が形成され、キャビティ空間に溶融樹脂が充填される。固定金型15及び可動金型16によって金型装置19が構成される。
吸着板22は、可動プラテン12と平行に配設される。吸着板22は取付板27を介してスライドベースSbに固定され、スライドベースSbはガイドGd上を走行可能である。これにより、吸着板22は、リヤプラテン13よりも後方において進退自在となる。吸着板22は、軟磁性材料で形成されてよい。尚、取付板27はなくてもよく、この場合、吸着板22はスライドベースSbに直に固定される。
ロッド39は、後端部において吸着板22と連結させて、前端部において可動プラテン12と連結させて配設される。したがって、ロッド39は、型閉じ時に吸着板22が前進するのに伴って前進させられて可動プラテン12を前進させ、型開き時に吸着板22が後退するのに伴って後退させられて可動プラテン12を後退させる。そのために、リヤプラテン13の中央部分にロッド39を貫通させるためのロッド孔41が形成される。
リニアモータ28は、可動プラテン12を進退させるための型開閉駆動部であって、例えば可動プラテン12に連結された吸着板22とフレームFrとの間に配設される。尚、リニアモータ28は可動プラテン12とフレームFrとの間に配設されてもよい。
リニアモータ28は、固定子29、及び可動子31を備える。固定子29は、フレームFr上において、ガイドGdと平行に、かつ、スライドベースSbの移動範囲に対応させて形成される。可動子31は、スライドベースSbの下端において、固定子29と対向させて、かつ、所定の範囲にわたって形成される。
可動子31は、コア34及びコイル35を備える。コア34は、固定子29に向けて突出する複数の磁極歯33を備える。複数の磁極歯33は、型開閉方向と平行な方向に所定のピッチで配列される。コイル35は、各磁極歯33に巻装される。
固定子29は、図示されないコア、及び該コア上に設けられる図示されない複数の永久磁石を備える。複数の永久磁石は、型開閉方向と平行な方向に所定のピッチで配列され、可動子31側の磁極がN極とS極とに交互に着磁されている。
可動子31のコイル35に所定の電流が供給されると、コイル35を流れる電流によって形成される磁場と、永久磁石によって形成される磁場との相互作用で、可動子31が進退させられる。それに伴って、吸着板22及び可動プラテン12が進退させられ、型閉じ及び型開きが行われる。リニアモータ28は、可動子31の位置が目標値になるように、可動子31の位置を検出する位置センサ53の検出結果に基づいてフィードバック制御される。位置センサ53は、可動子31の位置を検出することで、可動金型33と固定金型32との間の距離(型開閉位置)を検出できる。
尚、本実施の形態では、固定子29に永久磁石を、可動子31にコイル35を配設するようになっているが、固定子にコイルを、可動子に永久磁石を配設することもできる。その場合、リニアモータ28が駆動されるのに伴って、コイルが移動しないので、コイルに電力を供給するための配線を容易に行うことができる。
尚、型開閉駆動部として、リニアモータ28の代わりに、回転モータ及び回転モータの回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構、又は油圧シリンダ若しくは空気圧シリンダなどの流体圧シリンダなどが用いられてもよい。
電磁石ユニット37は、リヤプラテン13と吸着板22との間に吸着力を生じさせる。この吸着力は、ロッド39を介して可動プラテン12に伝達し、可動プラテン12と固定プラテン11との間に型締力が生じる。
電磁石ユニット37は、リヤプラテン13側に形成された電磁石49、及び吸着板22側に形成された吸着部51からなる。吸着部51は、吸着板22の吸着面(前端面)の所定の部分、例えば、吸着板22においてロッド39を包囲し、かつ、電磁石49と対向する部分に形成される。また、リヤプラテン13の吸着面(後端面)の所定の部分、例えば、ロッド39のまわりには、電磁石49のコイル48を収容する溝45が形成される。溝45より内側にコア46が形成される。コア46の周りにコイル48が巻装される。リヤプラテン13のコア46以外の部分にヨーク47が形成される。
尚、本実施形態においては、リヤプラテン13とは別に電磁石49が、吸着板22とは別に吸着部51が形成されるが、リヤプラテン13の一部として電磁石を、吸着板22の一部として吸着部を形成してもよい。また、電磁石と吸着部の配置は逆であってもよい。例えば、吸着板22側に電磁石49を設け、リヤプラテン13側に吸着部51を設けてもよい。また、電磁石49のコイル48の数は、複数であってもよい。
電磁石ユニット37において、コイル48に電流を供給すると、電磁石49が駆動され、吸着部51を吸着し、型締力を発生させることができる。
図3は、本発明の一実施形態による射出成形機の制御系を示す図である。制御部60は、例えばCPU及びメモリ等を備え、メモリに記録された制御プログラムをCPUによって処理することにより、リニアモータ28及び電磁石49の動作を制御する。
制御部60は、電磁石49のコイル48に電流を供給する電流供給部70を制御する。制御部60は、コイル48に供給する電流の方向及び電流値(大きさ)を示す信号を電流供給部70に出力する。
電流供給部70は、例えば複数のパワーモジュールを含むインバータ等によって構成される。電流供給部70は、制御部60から供給される信号に応じた電流を電磁石49のコイル48に供給する。
電流供給部70には、直流電源80が接続されている。直流電源80は、交流電源90の交流電流を直流電流に変換するダイオード等の整流器82、整流器82から出力される直流電流を平滑化するコンデンサ84等で構成される。
制御部60は、型締力を検出する型締力センサ55と接続されており、型締力センサ55の検出結果に基づいて、所定の型締力が生じるように、電流値を設定してよい。型締力センサ55は、例えば型締力に応じて伸びるタイバー14の歪み(伸び量)を検出する歪みセンサであってよい。尚、型締力センサ55としては、例えばロッド39にかかる荷重を検出するロードセル等の荷重センサ、電磁石49の磁場を検出する磁気センサが使用可能であり、型締力センサ55の種類は多種多様であってよい。
次に、上記構成の射出成形機10の動作について説明する。射出成形機10の各種動作は、制御部60による制御下で行われる。
制御部60は、型閉じ工程を制御する。図2の状態(型開き完了状態)において、制御部60は、リニアモータ28を駆動して、可動プラテン12を前進させる。図1に示すように、可動金型16が固定金型15に当接し、型閉じ工程が完了する。このとき、リヤプラテン13と吸着板22との間、即ち電磁石49と吸着部51との間には、ギャップδ0が形成される。尚、型閉じに必要とされる力は、型締力と比較されて十分に小さくされる。
続いて、制御部60は、型締め工程を制御する。制御部60は、図1の状態(型閉じ完了状態)で電流供給部70によって、電磁石49のコイル48に電流を供給する。そうすると、コイル48を流れる電流によってコイル48内に磁場が生じ、コア46が着磁され、磁場が強化される。そして、所定のギャップをおいて対向する電磁石49と吸着部51との間に吸着力が生じ、この吸着力がロッド39を介して可動プラテン12に伝達し、可動プラテン12と固定プラテン11との間に型締力が生じる。型締め状態の金型装置19のキャビティ空間に溶融樹脂が充填され、冷却、固化され成形品となる。
次いで、制御部60は、型開き工程を制御する。制御部60は、リニアモータ28のコイル35に電流を供給して、可動プラテン12を後退させる。可動金型16が後退して型開きが行われる。型開き後、図示されないエジェクタ装置が可動金型16から成形品を突き出す。
このように、射出成形機10は、型閉じ工程、型締め工程、及び型開き工程等の一連の工程を行う。射出成形機10は、一連の工程を繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する連続運転を行う。
図4は、型締め時に電磁石が形成する磁場の一例を示す図である。図4において、太い実線は型締力を発生させる磁場H1、太い破線は周辺部材を磁化させる磁場H2を表す。
電磁石49が図4に太い実線で示すように吸着部51との間に磁場H1を形成するとき、図4に太い破線で示すように磁場H2が周辺に漏れ、タイバー14やロッド39、金型装置19等の周辺部材が磁化する。
そこで、制御部60は、周辺部材の磁化を低減する消磁工程を制御する。消磁工程では、電流供給部70によって、型締め時の電流とは逆向きの電流を電磁石49のコイル48に供給する。型締め時とは逆向きの磁場が周辺部材に作用し、周辺部材の磁化が低減できる。
制御部60は、固定金型15と可動金型16とが離れている時(接触していない時)、電流供給部70によって、型締め時の電流とは逆向きの電流をコイル48に供給する。消磁工程の少なくとも一部が他の工程(例えば型開き工程)と同時に行われ、消磁工程の追加による成形サイクルの長期化が抑制できる。
図5は、電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。
図5に示すように、制御部60は、例えば型開き中に、型締め時の電流とは逆向きの電流をコイル48に供給し、コイル48の周辺部材の磁化を低減する。この制御は、固定金型15と可動金型16との間の距離が所定距離以下の時に行われてよい。固定金型15と可動金型16とが離れすぎると、透磁率の低い空気によって、金型装置19を貫く磁場が弱くなり、周辺部材の磁化を低減する効果が弱くなる。
尚、図5では、制御部60は、型開き開始後に消磁工程を開始するが、周辺部材の磁化を低減する効果が顕著に得られるように、型開き開始と同時に消磁工程を開始してもよい。
制御部60は、位置センサ53で検出される固定金型15と可動金型16との間の距離(型開閉位置)が設定値に達したとき、消磁工程を終了してよい。消磁工程を終了するタイミングを決めるパラメータとして、型開閉位置の他、消磁工程の開始からの経過時間、金型装置19の近傍での磁場の測定値等も使用可能である。
図6は、電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。図6では、消磁工程において、コイル48への供給電流の向きを1回以上反転させ、消磁工程で周辺部材に作用する磁場の向きを1回以上反転させる。磁場の向きの反転前に、コイル48への電流供給時間が長すぎたり、コイル48への供給電流の電流値が大きすぎたりすることで、周辺部材の磁化の大きさが減少した後、増加に転じた場合に、磁場の向きの反転後に、再び、周辺部材の磁化の大きさが減少する。よって、コイル48への電流供給時間、コイル48への供給電流の電流値等、電流パターンの設計の自由度が高くなる。
図6では、電流方向の反転の前後で最大電流値(電流の振幅)が同じであるが、反転の度に最大電流値が小さくなってもよい。また、図6では、電流方向の反転の前後で電流供給時間が同じであるが、反転の度に電流供給時間が小さくなってもよい。周辺部材の磁化を確実に低減できる。
図7は、連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第1例を示す図である。
制御部60は、連続運転時に、第1の電流パターンP100で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御した後、第2の電流パターンP200で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御する。例えば、制御部60は、型締め工程及び消磁工程を1回制御する度に、電流パターンを第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP200との間で切り替える。
第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP200とは、型締め時の電流の方向が互いに逆向きである。連続運転時に、型締め時の磁場の向きが繰り返し反転するので、型締め時の磁場による周辺部材の磁化の蓄積が抑制できる。
第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP200とは、型締め時の電流の方向が互いに逆向きであるので、消磁工程で最初にコイル48に供給する電流の方向も逆向きとなる。
第2の電流パターンP200は、第1の電流パターンP100を反転したものであってよい。つまり、第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP200とは、(1)型締め工程における最大電流値、(2)型締め工程における電流供給時間、(3)消磁工程で電流の方向を反転する回数、(4)消磁工程におけるn回目(nは0以上の自然数)の反転後の電流供給時間、及び(5)消磁工程におけるn回目(nは0以上の自然数)の反転後の最大電流値が同じであってよい。連続運転時に、同じ大きさで逆向きの磁場が周辺部材に繰り返し作用し、周辺部材の磁化の蓄積をより確実に抑制できる。
尚、図7の第1及び第2の電流パターンP100、P200は、消磁工程における電流方向の反転回数が複数回であるが、0回でもよい。
図8は、連続運転時における電磁石のコイルへの供給電流、型締力、及び型開き速度の経時変化の第2例を示す図である。
制御部60は、連続運転時に、第1の電流パターンP100で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御した後、第2の電流パターンP201で型締め工程及び消磁工程を所定の回数制御する。例えば、制御部60は、型締め工程及び消磁工程を1回制御する度に、電流パターンを第1の電流パターンP100と第2の電流パターンP201との間で切り替える。
第1の電流パターンP100と、第2の電流パターンP201とは、図7に示す第1例と異なり、型締め時の電流の方向が同じ向きであり、従って、消磁工程で最初にコイル48に供給する電流の方向も同じ向きである。
第2の電流パターンP201は、図7に示す第1例と異なり、第1の電流パターンP100と比べて、消磁工程における電流の方向の反転回数が1回多い。そのため、図7に示す第1例と同様に、第2の電流パターンP201と、第1の電流パターンP100とは、消磁工程で最後にコイル48に供給する電流の方向が逆向きとなっている。そうすると、連続運転時に、消磁工程後に周辺部材に僅かに残る磁化の向きが繰り返し反転するので、周辺部材の磁化の蓄積を抑制できる。
尚、第2の電流パターンP201は、第1の電流パターンP100と比べて、消磁工程における電流の方向の反転回数が1回少なくてもよく、反転回数が奇数回増減していればよい。
第2の電流パターンP201と、第1の電流パターンP100とは、型締め工程の開始から消磁工程の途中まで同じパターンであってよい。
尚、図8の第1及び第2の電流パターンP100、P201は消磁工程における電流方向の反転回数が複数回であるが、第1及び第2の電流パターンP100、P201のいずれか一方は消磁工程における電流方向の反転回数が0回でもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、置換が可能である。
例えば、上記実施形態では、電磁石49のコイル48の電流パターンの切り替えを、型締め工程及び消磁工程を1回制御する度に行うが、型締め工程及び消磁工程を複数回制御する度に行ってもよい。また、第1の電流パターンをM回(Mは1以上の自然数)使用した後、第2の電流パターンをN回(Nは1以上の自然数、但しN≠M)使用し、更に第1の電流パターンをN回使用した後、第2の電流パターンをM回使用してもよく、これを繰り返してもよい。尚、上記実施形態のように1回毎に使用する電流パターンを切り替えることで、周辺部材の磁化を確実に抑制することができる。
また、上記実施形態では、消磁工程において電磁石49のコイル48に供給する電流の波形が矩形波であるが、図9に示すように正弦波であってもよく、コイル48に供給する電流の波形は特に限定されない。
また、上記実施形態では、型開き開始後に消磁工程を開始しているが、型開き開始後に型締め時の電流とは逆向きの電流をコイル48に供給する限り、型締め終了後、型開き開始前に消磁工程を開始してもよく、型開き開始前に型締め時の電流とは逆向きの電流をコイル48に供給してもよい。型締め終了後、型開き開始前に、型締力が徐々に低下する間に、型締め時とは逆向きの磁場が電磁石49のコア46に作用し、コア46の残留磁化が短時間で低減する。型締力が短時間で低下し、型開き開始までの待ち時間が短くなる。また、型締め終了後、型開き開始前にコイル48への供給電流の向きを1回以上反転させてもよい。
10 射出成形機
15 固定金型
16 可動金型
19 金型装置
46 電磁石のコア
48 電磁石のコイル
49 電磁石
60 制御部
70 電流供給部

Claims (4)

  1. 固定金型と可動金型とを締め付ける型締力を発生させる電磁石と、
    該電磁石のコイルに電流を供給する電流供給部と、
    該電流供給部を制御する制御部とを備え、
    該制御部は、前記固定金型と前記可動金型とが離れている時、前記電流供給部によって、型締め時の電流とは逆向きの電流を前記コイルに供給することを特徴とする、射出成形機。
  2. 前記制御部は、前記固定金型と前記可動金型とが離れている時、前記電流供給部によって、前記コイルへの供給電流の向きを1回以上反転させる、請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記制御部は、型開き中に、前記電流供給部によって、型締め時の電流とは逆向きの電流を前記コイルに供給する、請求項1又は2に記載の射出成形機。
  4. 前記制御部は、型締め後、型開き開始前に、前記電流供給部によって、型締め時の電流とは逆向きの電流を前記コイルに供給する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の射出成形機。
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