JP2013255778A - 医療用酸素濃縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの削減を図ることができ、誤操作も防止でき、確実に医師の処方流量に応じた酸素供給が可能な医療用酸素濃縮装置を提供する。
【解決手段】酸素ガスタンクから酸素ガス吐出口までの流路を1本とし、その流路に流量調整弁を1個設けた。操作部を、マーク選択手段35と、酸素ガス吐出口から吐出される酸素ガスの流量を入力するための流量入力手段40とで構成した。マーク選択手段35は、第1のマークは運転停止を示し、第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークは、それぞれ、就寝、安静および労作の生活状態を示す。指標位置判定手段は位置情報出力手段の出力により指標が第1のマークから第4のマークまでの4つのマークのいずれを指しているかを判定する。流量制御手段は、指標位置判定手段の判定信号に基づいて記憶部に指標が指しているマークに関連付けて記憶されている流量設定データを読み出して流量調整弁の開口率を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療用酸素濃縮装置、とくに在宅医療用に適するものに関する。
従来の医療用酸素濃縮装置は、操作パネルに設けてある運転ボタンを押すと、装置内の酸素発生器が作動して酸素ガスが製造され、操作パネルに設けてあるスイッチやダイヤルなどの酸素流量設定手段を使用者自身が操作して流量を医師の処方に合わせると、流量調節弁の開閉状態が制御されて、処方に応じた流量の酸素ガスが吐出されるように構成されている。
医師は、使用者の1日の生活状態を「労作時」「安静時」「就寝時」に分け、それぞれの生活状態に応じて最適な流量を処方する。しかし、上記従来の医療用酸素濃縮装置においては、使用者自身が酸素流量設定手段により酸素流量の設定を容易に行うことができるため、「労作時」「安静時」「就寝時」の処方流量に従って酸素流量を設定する際に、酸素流量設定手段の設定位置を誤ったり、実際の酸素ガス流量の目視確認を忘れたりして、誤った酸素ガス流量で使用してしまう虞があった。
医療においては、このような誤った酸素ガス供給は防止される必要があり、確実に医師の処方流量に応じた酸素ガス供給が可能な医療用酸素濃縮装置が望まれていた。
特許文献1に、上記のように使用者が酸素流量の設定または変更を容易に行うことができることによる誤操作などの問題の解決を図った医療用酸素濃縮装置が開示された。この医療用酸素濃縮装置は、酸素よりも窒素を選択的に吸着し得る吸着剤を充填した少なくとも1個以上の吸着筒と、吸着筒に空気を供給する空気圧縮機と、吸着筒での濃縮により得られた酸素ガスを貯留するガスタンクとを有し、ガスタンクからの酸素ガスが流量調節弁によって流量調節された後に酸素ガス吐出口から吐出される構造を有する医療用酸素濃縮装置において、ガスタンクと酸素ガス吐出口との間に並列に配置された2以上の流路を備え、各流路には、その流路を流れる酸素ガスの流量を調整するための流量調整弁と酸素ガスが流れる流路を選択するための開閉制御弁とをそれぞれ設け、操作パネル上には、流路の数と同じ数の運転/流量設定スイッチを備え、各運転/流量設定スイッチを操作することによって対応する流路の開閉制御弁の開閉状態を個別に制御可能であり、いずれかの開閉制御弁だけを開状態とすることで、開状態となった流路の流量調整弁において予め設定された流量の酸素ガスを酸素ガス吐出口から吐出するようにしたものである。
従来の在宅酸素療法に使用する酸素濃縮装置の流量制御手段には、ロータリスイッチ型の複数式多連オリフィス切換え機構を使用するもの、および、面積型(フロート式)にニードル弁を使用した簡便に調整できるタイプのものがある(特許文献2参照)。
特開平2007−229375号公報 特許第4650713号公報
しかしながら、特許文献1に記載された医療用酸素濃縮装置は、(1)ガスタンクと酸素ガス吐出口との間に並列に配置された2以上の流路を備え、(2)各流路にはその流路を流れる酸素ガスの流量を調整するための流量調整弁と酸素ガスが流れる流路を選択するための開閉制御弁とをそれぞれ設け、(3)操作パネル上には、流路の数と同じ数の運転/流量設定スイッチを備えるので、1日の生活状態を「労作時」「安静時」「就寝時」の3つに分けて、それぞれ異なる処方流量の酸素を供給する場合は、流路と、流量調整弁および開閉制御弁と、運転/流量設定スイッチとをそれぞれ3つずつ備える必要がある。
したがって、使用者自身が医師の処方に合わせて「労作時」「安静時」「就寝時」の流量設定を行い、使用時に操作を行なう医療用酸素濃縮装置としては、構成部品点数が非常に多く、構造が複雑で製造コストが高くなるばかりでなく、流量設定時および酸素供給時の操作が煩雑であるという難点がある。また、設定流量の確認は、酸素供給時に流量設定スイッチを目視確認するだけであるため、誤って設定した場合に気づかないことが少なくない。特に、視覚障害者は流量設定も酸素供給時の流量確認もできない場合が多い。
一方、オリフィスタイプのものは、オリフィス径が予め決められているから設定可能流量は固定値である。また、回転式であるから任意設定値数には限度があり、各設定値の中間では酸素流量が不安定であるか又は流れない場合がある。とくに、低流量時には患者は酸素が流れていることを感じにくいため、実際には酸素が流れていない状態で吸入しつづけている可能性もある。他方、フロート式の場合には、流体抵抗によるフロートの振れや設定する際の読み取りに個人差が出るなど、一般利用者には不向きといえる(特許文献2参照)。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、製造コストの削減を図ることができるとともに、流量設定時および酸素供給時の誤操作を防止して確実に医師の処方流量に応じた酸素ガスの供給が可能な医療用酸素濃縮装置を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、目や耳の不自由な使用者に優しい医療用酸素濃縮装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、使用者の操作が中途半端な場合でも酸素ガスが正常に供給される医療用酸素濃縮装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、操作部の操作により選択された流量に従い、酸素ガスタンクから酸素ガス吐出口までの流路に設けられた流量調整弁の開口率を制御部により制御して所定流量の酸素ガスを吐出する医療用酸素濃縮装置において、(a) 酸素ガスタンクから酸素ガス吐出口までの流路を1本とし、その流路に1個の流量調整弁を設け、(b)操作部は、マーク選択手段と、酸素ガス吐出口から吐出される酸素ガスの流量を入力するための流量入力手段とを含み、(c)マーク選択手段は、操作パネルに回転可能又は移動可能に設けられ、指標を有し又は指標を兼ねる1つの操作部材と、操作部材の指標の回転方向又は移動方向に離間した位置において操作パネルに配置された第1のマークから第4のマークまでの4つのマークと、操作部材を指標が各マークを指す位置に移動して止めたときに当該位置を表す位置情報を出力する位置情報出力手段とで構成され、(d)第1のマークは医療用酸素濃縮装置の運転停止を示すマークであり、第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークは、それぞれ、就寝、安静および労作の生活状態を示すマークであり、(e) 制御部は指標位置判定手段と流量設定手段と流量制御手段とを含み、(f)指標位置判定手段は位置情報出力手段の出力により指標が第1のマークから第4のマークまでの4つのマークのいずれを指しているかを判定するものであり、(g)流量設定手段は、マーク選択手段の操作部材の指標が第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークのいずれか1つを指している状態で流量入力手段を操作して入力される流量設定データを指標位置判定手段の出力する判定信号に基づいて記憶部に指標が指しているマークに関連付けて記憶するものであり、(h)流量制御手段は、操作部材の指標が第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークのいずれか1つを指すときに、指標位置判定手段が出力する判定信号に基づいて記憶部に指標が指しているマークに関連付けて記憶されている流量設定データを読み出して流量調整弁の開口率を制御するものであることを特徴とする。
マーク選択手段の操作部材(以下、単に操作部材という。)は、指標を有する回転可能なダイヤルで構成され、当初位置におけるダイヤルの指標が指す位置に第1のマークが、当初位置から一方向に複数の位置まで回転されたダイヤルの指標が指すそれぞれの位置に第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークが配置されていることが好ましい。
操作部材は、直線又は曲線に沿って移動可能に備えられた、指標を有する又は指標を兼ねるスライダで構成され、当初位置のスライダの指標が指す位置に第1のマークが、当初位置から一方向に複数の位置まで移動されたスライダの指標が指すそれぞれの位置に第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークが配置されても良い。
医療用酸素濃縮装置には、酸素流量表示部を付加し、その酸素流量表示部に流量入力手段から入力される流量値、操作部材の指標が指す第2のマーク、第3のマーク又は第4のマークに関連付けて記憶部から読み出される流量設定値を表示することが好ましい。
流量入力手段は、チャイルドロック手段を兼ね、第1所定時間操作し続けた場合は音または光を出し、かつ、酸素流量表示部の流量設定を点滅表示するとともに、チャイルドロックを解除し、流量設定動作を完了してから第2所定時間が経過したときに酸素流量表示部の流量設定を点灯表示するとともに、チャイルドロック状態にするものであることが好ましい。
操作部材の指標を第2のマーク、第3のマーク又は第4のマークに合わせたときに、当該マークで表されている生活状態が就寝、安静および労作のいずれであるかを音声又は発光により案内する案内手段を設けることが好ましい。
指標位置判定手段が判定信号を出力しない状態、すなわち、操作部材の指標が第1のマークから第4のマークのいずれをも指さない状態が一定時間以上継続したときは、使用者に操作の異常を音声又は発光により知らせる注意喚起手段を付加することが好ましい。
流量制御手段は、操作部材の指標が第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークの中間位置を指している状態が一定時間以上継続したときは、その隣接するマークのうち、指標が直前に指していたマークに関連付けて記憶されている流量設定データを読み出して流量調整弁の開口率を制御するものであることが好ましい。
第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークは、それぞれ、就寝、安静および労作の生活状態を表すピクトグラムであることが好ましい。
本発明によれば、医療用酸素濃縮装置の構成部品数の削減および製造コストの低減を図ることができるとともに、一つの操作部材の操作のみで電源の入切および酸素流量の指定が可能であるから、操作が容易であり、誤操作を防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る医療用酸素濃縮装置の構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る医療用酸素濃縮装置の表示パネルの斜視図である。 図2のマーク選択手段を抽出して示す正面図である。 図1の制御装置の詳細を示すブロック図である。 図4の医療用酸素濃縮装置の動作を説明するフローチャートである。 図4のルーチンR1の処理内容を説明するフローチャートである。 チャイルドロック機能の状態の遷移を示す図である。 酸素流量入力時の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る医療用酸素濃縮装置の構成を概念的に示すブロック図である。 医療用酸素濃縮装置のマーク選択手段の操作部材がスライダである場合の要部の正面図である。
続いて、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[構成の説明]
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る医療用酸素濃縮装置1は、ストッパー付きキャスター2などを備えて床面上を移動可能な筐体3を有している。
筐体3の中には、医療用酸素濃縮装置1の主要な構成要素として、室内空気を清浄化するフィルター11と、その空気フィルターにより清浄化された空気を圧縮する空気圧縮機12と、圧縮された空気から吸着剤を用いて窒素を吸着して酸素ガスを生成する吸着筒13と、その酸素ガスを貯める酸素ガスタンク14と、酸素ガスタンク14に接続した1本の流路15に設けられた圧力調整弁16と、圧力調整弁16の下流側において流路15に設けられた流量調整弁17と、流量調整弁17の下流側において流路15に設けられた流量センサ18とを有し、流量センサ18の下流側の流路15の末端に筐体3の外側に開口する酸素ガス吐出口19が設けられている。
酸素ガスタンク14から酸素ガス吐出口19まで1本の流路15が設けられ、その流路15に圧力調整弁16と流量調整弁17と流量センサ18がそれぞれ1個ずつ取付けられている。
圧力調整弁16は酸素ガスタンク14から排出される酸素ガスの圧力を調整するものであり、装置の出荷時などにメーカー側で圧力が設定される。流量調整弁17は外部から与えられる制御信号により流量変更が可能な周知の電磁弁で構成されている。流量センサ18は、酸素ガス吐出口19から吐出される酸素ガスの流量を検出して、現在の検出流量データを制御装置20の演算制御部22に入力するように構成されている。演算制御部22は検出流量データから設定通りの流量が得られているかを常に監視し、過不足があれば制御回路24を介して流量調整弁17による流量を調整する。酸素ガス吐出口19には、図示を省略された気管カニュ―レが着脱可能である。また、筺体3の中には、流量調整弁17および流量センサ18に接続された制御装置20が設けられている。この制御装置20については後に詳述する。
筐体3の外面には、図2に示すように、操作パネルP1と表示パネルP2が設けられている。操作パネルP1には、操作部を構成するマーク選択手段30と流量入力手段40が設けられている。
マーク選択手段30は、操作パネルP1に設けられ、空気圧縮機12など各動作部に対する電源の入切および酸素ガス吐出口19からの酸素ガス流量を「就寝時」「安静時」「労作時」の流量のいずれかに選択するための操作部材31と、その操作部材の回転経路又は移動経路に沿って配置された4つのマークM1,M2,M3,M4と、各マークM1〜M4に対応して設けられた位置情報出力手段S1〜S4とからなっている。
操作部材31は、1個の指標を有する又は1個の指標を兼ねる1つの操作部材であり、回転して操作される回転タイプと、直線又は曲線に沿って移動して操作される移動タイプとがあり得る。回転タイプの操作部材としては、図2および図3に例示するような、操作パネルP1に回転可能に取り付けられているダイヤル31Aを用いることができる。ダイヤル31Aは、円形の基板の正面にその回転中心軸に直交する方向に突出する摘まみ31aを有し、その摘まみ31aを把持して回すことができる。そして、その摘まみ31aの一端部に指標31bが設けられている。
移動タイプの操作部材としては、図10に例示するようなスライダ31Bを用いることができる。スライダ31Bは、操作パネルP1に形成した横または縦の直線状のガイド溝39にその溝の長さ方向に移動可能に備えられ、ガイド溝39の一端側、図10の例では左端側に電源切断位置を示すマークM1が、右側に移動するに連れて、就寝、安静、労作のそれぞれの生活状態を示すマークM2,M3,M4と、各マークの付近に「就寝」「安静」「労作」が書かれている。このスライダ31Bを所要のマークに移動することにより、ダイヤルの場合と同様に希望の酸素ガス吐出が可能である。スライダ31Bは,その表面に指標31bを備えてもよいが、それ自体が指標を兼ねるように形成することもできる。
以下には、ダイヤル31Aを用いる例について図3を参照して説明する。図3に示すように、ダイヤル31Aは、摘み31aを把持して中心の水平軸周りに垂直状態から時計方向に所定角度、一例として180度まで回転可能に操作パネルP1に取付けてある。その回転半円周の外側において操作パネルP1の表面に、ダイヤル31Aの回転中心を中心とする円弧上に4つのマークM1,M2,M3,M4が円周方向に好ましくは等間隔で配置されている。
また、操作パネルP1には、ダイヤル31Aを指標31bが各マークを指す位置に移動して止めたときに当該位置を表す位置情報を出力する位置情報出力手段S1〜S4(図3、4を参照)が配設されている。位置情報出力手段S1〜S4は、例えば、ダイヤル31Aの下側においてダイヤル31Aの回転中心を中心とする円弧上であって、ダイヤル31Aの回転中心と各マークM1,M2,M3,M4とを結ぶ直線との交点に配置されたスイッチ(図示せず)と、ダイヤル31Aの指標31bの下面に設けられ、指標31bをいずれかのマーク(M1,M2,M3,M4の一つ)に対向させた時にそのマークに対応するスイッチをON状態にするアクチュエータ(図示せず)とで構成することができる。
図2に例示するように、マークM1には「切」の文字が書かれて、ダイヤル31Aの指標31bをマークM1に対向させたときは医療用酸素濃縮装置1の運転が停止されることを示している。他の3つのマークM2,M3,M4は、それぞれ、生活状態である「就寝」「安静」「労作」をイメージ的に表すピクトグラムで構成されている。ピクトグラムを用いることにより、各マークが「就寝」「安静」「労作」を表すことを直感的に把握することができる利点がある。しかし、マークM2,M3,M4の付近にそれぞれ「就寝」「安静」「労作」の文字を記載してもよい。マークM1,M2,M3,M4の配置順序は特に限定されないが、図示の例では、使用者に分かり易いように、また、操作し易いように、ダイヤル31Aの指標31bを垂直下方に向けたときに、その指標31bが指す位置にマークM1が設けられている。
流量入力手段40は、流量調整弁17を介して酸素ガス吐出口19から供給する酸素の流量値を入力するためのものであり、例えば、流量を増すための増量スイッチ41と流量を減らすための減量スイッチ42とを有する。増量スイッチ41と減量スイッチ42の総合名称として流量入力スイッチという場合がある。
好ましい実施の形態として、マーク選択手段30の操作部材31Aを操作した後に流量入力手段40を操作するという操作順序の誘導効果を期待して、マークM1,M2,M3,M4から流量入力手段40まで連続する枠および/または色34が施されている。
また、図2に示すように、筐体3の外面の表示パネルP2には、状態表示部35と酸素流量表示部36と流れ表示部37とが設けられている。
状態表示部35は、装置の現状を示すためのものであり、LEDランプなどの発光体の点灯または消灯により有無を表示する発光部35a〜35eと、各発光部の付近に記載された、表示項目を表す電源、要連絡、電源異常、濃度低下、確認などの文字により構成されている。
酸素流量表示部36は、流量入力手段40を操作するときの流量設定値を表示し、ダイヤル31Aの指標31bがマークM2,M3,M4のいずれか一つを指しているときにそのマークに対応して設定されている処方流量を表示する。なお、必要に応じて酸素供給中は流量センサ18が検出する酸素流量を示してもよい。酸素流量表示部36は、一例として、3桁のセブンセグメントまたはエイトセグメントなどを用いる数字表示ユニットで構成されている。酸素流量表示部36の付近、例えば、上側には「酸素流量」などの文字を記載し、下側には酸素流量の単位を表す「リットル/分」などの文字を記載して、酸素流量表示部36によって表示されるものが酸素流量であることが分かり易くしてある。
流れ表示部37は、酸素ガスが吐出されていることをイメージ的に示すものであり、大きさが順次大きくなる複数個の波紋図形を一定方向に近接して並置し、各図形の内側にLEDランプなどの発光体(図示省略)を配置して構成されている。そして、波紋の大きさが小さいものから大きいものの方向に順次発光を繰り返すことにより、酸素供給中であることが看取できるように表示する。流れ表示部37の付近に、「流れ表示」などの文字を記載しても良い。
制御装置20は、図4に示すように、記憶部21と、演算制御部(CPU)22と、I/Oインタフェース23とを有する。
記憶部21は、システムプログラムを記憶するROMを有するほか、ワーキングデータを記憶するRAMを有し、そのRAMの一部により、流量入力手段40を介して入力される流量設定データを記憶する第1メモリ211、第2メモリ212及び第3メモリ213が構成されている。メモリ211,212,213には、不揮発性メモリが用いられている。
第1メモリ211、第2メモリ212および第3メモリ213には、それぞれ各マークM2,M3,M4に対応する流量設定データ、すなわち、「就寝時」「安静時」「労作時」のそれぞれの酸素流量(処方流量)の設定値が記憶される。
演算制御部(CPU)22は、指標位置判定手段221と、流量設定手段222と、流量制御手段223と、表示制御手段224とを有する。
指標位置判定手段221は、位置情報出力手段S1,S2,S3又はS4からの出力信号に基づいて操作部材31Aの指標31bがマークM1〜M4のいずれを指しているかを判定するものである。ダイヤル31Aを指標31bがマークM2,M3,M4のいずれか1つを指す位置まで回転して止めると、位置情報出力手段 (S1,S2,S3又はS4)の出力信号が演算制御部(CPU)22の指標位置判定手段221に与えられる。その位置情報出力手段の出力が第1所定時間T0、例えば1秒間以上継続した場合は、指標位置判定手段221は指標31bがそのマークを指す位置に止められたと判定する。例えば、ダイヤル31Aを指標31bがマークM2を指す位置まで回転して止めると、ダイヤル31Aに設けられたアクチュエータがマークM2に対応するスイッチをON状態にするので、そのスイッチの出力信号が指標位置判定手段221に与えられる。これにより指標位置判定手段221は指標31bがマークM2を指す位置に止められたと判定する。
流量設定手段222は、流量入力手段40より入力される流量設定値を指標31bが指しているマークに対応して記憶するものである。流量制御手段223は記憶部に記憶されている流量設定値を読み出して流量調整弁17の開口率を制御するものである。
表示制御手段224は、流量入力手段40(増量スイッチ41または減量スイッチ42)を医師の処方に従って操作して流量設定データを入力すると、その入力された流量設定データに基づいて例えば、マークM2に対応する流量設定データを記憶部21の例えば、第1メモリ211に記憶させる。同時に、酸素流量表示部36にその設定値を表示させる。後述するように、その表示された設定値が医師の処方流量と一致することを確認して、流量入力手段40を開放すると、一定時間が経過したとき、流量入力手段40への操作が再びロックされる。
このようにして、「就寝時」の処方流量を設定することができる。ダイヤル31Aを指標31bがマークM3を指す位置まで回転し、先の場合と同様に、流量入力手段40を操作して、「安静時」の処方流量を設定することができる。さらに、ダイヤル31Aを指標31bがマークM4を指す位置まで回転し、先の場合と同様に、流量入力手段40を操作して、「労作時」の処方流量を設定することができる。
「就寝時」「安静時」「労作時」の流量設定の順序は任意であり、ダイヤル31Aの指標31bをマークM2,M3,M4のいずれかに合わせたときに流量入力手段40を操作することにより、そのマークに対応する流量設定が可能である。本発明においては、マーク選択手段30は、ダイヤル31Aの回転角が大きくなる順序で、すなわち、「就寝」「安静」「労作」をこの順序で選択するように構成されているので、処方に沿った流量の設定を間違いなく行うことができる利点がある。
演算制御部22は、また、流量センサ18からの検出流量データが現在ダイヤル31Aにより指定されている「就寝時」、「安静時」または「労作時」の流量設定データに満たない状態が所定時間以上継続した場合に、操作パネルP2の状態表示部35の濃度低下を表示警報する発光体35dに発光させるようになっている。
I/Oインタフェース23は、流量調整弁17、流量センサ18、ダイヤル31A、流量入力スイッチ41,42、調整弁制御回路24および酸素流量表示部36をそれぞれ演算制御部22に接続して信号の授受を可能にするものである。
調整弁制御回路24は、流量制御手段223から与えられる制御量データに対応する制御信号を流量調整弁17に与えるようになっている。流量調整弁17はその制御信号に基いて弁の開口率を変えることができる電磁弁である。
[作用の説明]
次に、医療用酸素濃縮装置1の作用について図5−図8を参照しながら説明する。まず、医療用酸素濃縮装置1の主電源を入れると、図5に示すように、演算制御部22の指標位置判定手段221が位置情報出力手段S1〜S4の出力状態を見てダイヤル31Aの指標31bがマークM1,M2,M3,M4のうちどのマークを指しているかを判定する(ステップP1)。
指標31bが当初位置、すなわち、マークM1を指す位置から移動されないとき(ステップP2においてYesのとき)は、医療用酸素濃縮装置1は待機状態Rに保たれ、ステップP1, P2が繰り返される。
ダイヤル31Aが当初位置から回転され、指標31bがマークM2を指す位置に止められた場合は、その状態が所定時間継続すると、指標位置判定手段221は指標31bがマークM2を指す位置に止められたと判定する(ステップP3においてYesになる)。指標31bがマークM2を指す位置に止められたと判定すると、流量制御手段223は「就寝時」の酸素供給制御のためのルーチンR1を実行する。
図6はルーチンR1の処理内容を示す。すなわち、ルーチンR1においては、流量制御手段223は記憶部21の第1メモリ211に記憶されている流量設定値を読み出し、設定流量を確認する(ステップP21)。続いて、その設定流量が0リットル/分か否かを判定する(ステップP21)。ステップP21において設定流量が0リットル/分でないと判定したときは、その設定流量(「就寝時」の流量)で流量調整弁17の開口率を制御する。すなわち、ダイヤル31Aの指標31bが指しているマークM2に対して設定されている「就寝時」の流量で酸素供給動作を行う(ステップP23)。したがって、酸素ガス吐出口19から「就寝時」の処方流量の酸素が吐出される。
表示制御手段224はマークM2に対して記憶部21の第1メモリ211に記憶されている就寝時流量設定データを読み出して、酸素流量表示部36に設定流量を表示する。
ステップP21において設定流量が0リットル/分であると判定したときは、医療用酸素濃縮装置1は待機状態とされ(ステップP24)、その後、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップP25)。ステップP25において所定時間が経過したと判定したときは、流量設定がされていないこと(流量未設定)を酸素流量表示部36に表示する(ステップP26)。
「就寝時」の酸素供給動作(ルーチンR1の処理)は、使用者の意思により継続・停止を任意に決めることができる。停止した場合は、ステップP1に戻る。
ダイヤル31Aが当初位置から回転され、指標31bがマークM2を指す位置に止められずに、さらに回転されて、指標31bがマークM3を指す位置に止められ、その状態が所定時間継続すると、指標31bがマークM3を指す位置に止められたと判定される(ステップP4においてYesになる)。したがって、流量制御手段223は「安静時」の酸素供給制御のためのルーチンR2を実行する。
ルーチンR2の処理内容は、図6のルーチンR1の処理内容と基本的に同じである。したがって、図示を省略する。ルーチンR2においては、図6のステップP21において、流量制御手段223は記憶部21の第2メモリ212に記憶されている流量設定値を読み出し、設定流量を確認する点において異なり、また、図6のステップP23において、ダイヤル31Aの指標31bが指しているマークM3に対して設定されている「就寝時」の流量で酸素供給動作を行う点が異なる。また、表示制御手段224はマークM3に対して記憶部21の第2メモリ212に記憶されている安静時流量設定データを読み出して、酸素流量表示部36に設定流量を表示する。
ルーチンR1の場合と同様に、「安静時」の酸素供給動作(ルーチンR2の処理)は、使用者の意思により継続・停止を任意に決めることができる。停止した場合は、ステップP1に戻る。
ダイヤル31Aが当初位置から回転され、指標31bがマークM4を指す位置に止められ、その状態が所定時間継続すると、指標31bがマークM4を指す位置に止められたと判定される(ステップP5においてYesになる)。したがって、流量制御手段223は「労作時」の酸素供給制御のためのルーチンR3を実行する。
ルーチンR3の処理内容も、図6のルーチンR1の処理内容と基本的に同じである。したがって、図示を省略する。ルーチンR3においては、図6のステップP21において、流量制御手段223は記憶部21の第3メモリ213に記憶されている流量設定値を読み出し、設定流量を確認する点において異なり、また、図6のステップP23において、ダイヤル31Aの指標31bが指しているマークM4に対して設定されている「労作時」の流量で酸素供給動作を行う点が異なる。また、表示制御手段224はマークM4に対して記憶部21の第3メモリ213に記憶されている労作時流量設定データを読み出して、酸素流量表示部36に設定流量を表示する。
ルーチンR1の場合と同様に、「労作時」の酸素供給動作(ルーチンR3の処理)は、使用者の意思により継続・停止を任意に決めることができる。停止した場合は、ステップP1に戻る。
酸素ガス吐出口19から選択されたマークに対応する酸素流量、すなわち「就寝時」「安静時」または「労作時」の処方流量が吐出されると、酸素流量は常に流量センサ18により監視されており、その情報は流量制御手段22bにフィードバックされる。そのときの酸素流量を表示制御手段224により酸素流量表示部36に表示させるようにしてもよい。
本発明の好ましい実施の形態においては、演算制御部22にチャイルドロック機能が付加されている。チャイルドロック機能は、流量入力手段40などが幼児などにより不要に操作されないようにロックするものである。その実現方法の一例を図7および8に基づいて以下に説明する。図7はチャイルドロックの状態遷移を示す図であり、図8は流量入力時の処理を示すフローチャートである。装置に電源を入れて処理が開始されると、何も操作をしないときは、ロック状態(ロック中)にあり、流量入力手段40などの操作が不能な状態に置かれ、酸素流量表示部36により設定されている流量が点灯表示される(ステップP31)。次にステップP32において流量入力手段40の増量スイッチ41が所定時間、例えば1秒間以上長押しされたか否かを判定し、1秒間以上長押しされたと判定されないときは、ステップP31に戻る。ステップP32において1秒間以上長押しされたと判定されたときは、演算制御部22は表示パネルP2に設けたブザー(図示せず)を例えば「ピッビッ」と鳴動させる(ステップP33)と同時にチャイルドロックを解除し(ステップP34)、酸素流量表示部36は設定されている流量を点滅表示させて流量設定が可能であることを報知する(ステップP35)。そして、チャイルドロック解除後に流量入力手段40を操作して、すなわち、増量スイッチ41を押すたびに流量を+1し、又は減量スイッチ42を押すたびに−1して所定値まで入力する(ステップP36)ことができる。演算制御部22は流量設定動作完了から所定時間、例えば5秒経過したか否かを判定し(ステップP37)、流量設定動作完了から所定時間経過した時にその入力された酸素流量を記憶部の当該メモリに記憶させる(ステップP38)。当該メモリとは、その時にダイヤル31Aの指標31bが指しているマークに対応して割り当てられているメモリである。これと同時に、酸素流量表示部36の設定値表示を点滅表示から点灯表示に変えて(ステップP39)流量設定が完了したことを報知し、その直後に再びチャイルドロック状態になる(ステップP310)。
したがって、医療用酸素濃縮装置1は通常はロック状態に維持されているが、増量スイッチ41を所定時間長押しするとロックが解除されて、酸素流量の入力が可能になり、入力後、所定時間経過すると、再びロック状態になる。そして、酸素流量の設定を変えた際は、瞬時に記憶部21のメモリに記憶され、かつ、酸素ガス吐出口19からの流量が変化するようになっている。
[他の実施の形態]
上記のダイヤル31の回転方向、回転角度および「就寝」「安静」「労作」の配置位置並びに配置順序は、一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、ダイヤル31の回転角度を270度とし、各マークM2,M3,M4の間隔を90度としても良いし、ダイヤル31の回転方向を反時計方向としても良い。流量入力スイッチ41,42の配置位置や順序も図示の例に限らない。表示パネルP2における状態表示部35の各発光体の位置関係、酸素流量表示部36の配置位置なども任意である。
また、流量設定は、流量入力スイッチの操作を開放した後、一定時間の経過を待つことなく、確認ボタン(図示せず)を押すことにより、設定値を記憶させるようにしてもよい。さらに、操作パネルP1のマークM2,M3,M4は、ピクトグラムと文字の組み合わせに限らず、その一方のみで表されても良い。さらに、操作パネルP1と表示パネルP2の位置関係は、上下、左右その他任意である。
さらに好ましい他の実施の形態においては、図3に示すように、制御装置20の演算制御部22に上記指標位置判定手段221、流量設定手段222、流量制御手段223、表示制御手段224のほかに、音声案内手段225と注意喚起手段226が加えられ、図1及び図2に例示するように、スピーカ50および発光体(図示せず)が設けられている。
音声案内手段225は、指標位置判定手段221からの判定信号を利用して、操作部材(31A又は指標31b)の指標31bがマークM2,M3,M4のいずれかを指す位置まで移動され、停止されてから予め設定されている所定時間T2、例えば2秒間が経過したとき、当該マークに対応して設定されている処方流量が就寝時、安静時、労作時のいずれの処方流量であるかをスピーカ50から音声で案内するものである。例えば、ダイヤル31AをマークM2まで回して止めると,『只今の設定は就寝です』と案内され、ダイヤル31AをマークM3又はM4で止めると、『只今の設定は安静です』又は『只今の設定は労作です』と音声で案内される。したがって、使用者は自分の操作が正しいか否かをその音声案内により知ることができる。体が不自由で操作パネルの表示を見ることができない使用者や、目が不自由な使用者でも、操作が正しく行われたか否かを容易に確認することができる。
しかしながら、使用者は、移動した操作部材(31A又は指標31b)を常にマークM1〜M4のいずれか1つに正確に合致する位置で停止するとは限らない。隣接するマークの中間の中途半端な位置で止めることもあり得る。このような場合のため、図5に例示するように、ステップP6において、直前に行っていた酸素供給動作を引き続き行う。
そして、注意喚起手段226は、指標位置判定手段221からの判定信号に基づき、指標31bがマークM1〜M4のいずれとも対向しない位置に存在する時間、すなわち、操作部材(ダイヤル31A又は指標31b)がマーク間の中途半端な位置で止められている時間が所定時間T2よりも長い所定時間T3以上継続した場合(P7においてY)に、例えば、使用者に対して操作部材(31A又は指標31b)の位置を確認することを求めるなどの注意喚起をスピーカ50からの音声により行う。または、ダイヤル操作が異常である旨を表示部に表示すること(P8)が望ましい。これにより、使用者は操作が不適切であることを知ることができるので、正しい操作を期待することができる。
音声による注意喚起に代えて、またはこれと共に、確認表示ランプ35eを例えばオレンジ色で点滅させるなど、発光による注意喚起を並行して行うと、効果が上がる。また、耳の不自由な使用者にも有効である。
また、図5に示すように、制御装置20の演算制御部22の中に、注意喚起手段226に代えて、又はこれと共に、自動矯正手段を備えることもできる。この自動矯正手段は、指標位置判定手段221からの判定信号を利用して、操作部材(31A又は指標31b)の指標がマーク間の中途半端な位置で止められている時間が所定時間T3を超えた場合に、操作部材(31A又は指標31b) の指標の停止位置の両側にあるマークのうち、いずれか一方のマークを指す位置に停止されたものと看做して、指標位置判定手段221に指標位置を判定させるものである。したがって、流量制御手段223はその看做されたマークに対応して記憶されている流量設定データに基づいて流量制御を行う。例えば、ダイヤル31Aの指標がマークM1とM2の間に所定時間T3を超えて存在するときはマークM2に対応する就寝時の処方流量の酸素を供給するように運転されるように構成することができる。
ダイヤル31Aの指標がマーク間の中途半端な位置に所定時間T3を超えて停止された場合は、その中途半端な位置に移動される前のマークの次のマークに対応する位置に停止されたものと看做すように構成することもできる。例えば、ダイヤル31AがマークM1からM2方向に移動され、その間に指標が所定時間T3を超えて停止された場合は、マークM2の就寝時の処方流量の酸素の供給が行われるように構成することができる。この場合は、例えば、ダイヤル31Aの指標がマークM4からM3方向に移動され、その間に所定時間T3を超えて停止された場合は、マークM3の安静時の処方流量の酸素の供給が行われる。
ダイヤル31Aの指標がマーク間の中途半端な位置に所定時間T3を超えて停止された場合、その中途半端な位置に移動される前に動作されていた位置情報出力手段に対応するマークに対応する位置に停止されたものと看做すように構成することもできる。この場合は、例えば、ダイヤル31Aの指標がマークM1からM2方向に移動され、マークM1、M2の間に所定時間T3を超えて停止された場合は、マークM1に対応する電源切断が強制的に行われる。また、例えば、ダイヤル31Aの指標がマークM4からM3方向に移動され、マークM4、M3の間に所定時間T3を超えて停止された場合は、マークM4の労作時の処方流量の酸素の供給が強制的に行われる。
1 医療用酸素濃縮装置
11 フィルター
12 空気圧縮機
13 吸着筒
14 酸素ガスタンク
15 流路
17 流量調整弁
18 流量センサ
19 酸素ガス吐出口
20 制御装置
21 記憶部
211 第1メモリ
212 第2メモリ
213 第3メモリ
22 演算制御部
221 指標位置判定手段
222 流量設定手段
223 流量制御手段
224 表示制御手段
225 音声案内手段
226 注意喚起手段
24 調整弁制御回路
30 マーク選択手段
31 操作部材
31A ダイヤル
31B スライダ
31b 指標
M1 第1のマーク
M2 第2のマーク
M3 第3のマーク
M4 第4のマーク
S1〜S4 位置情報出力手段
40 流量入力手段
41 増量スイッチ
42 減量スイッチ

Claims (8)

  1. 操作部の操作により選択された流量に従い、酸素ガスタンクから酸素ガス吐出口までの流路に設けられた流量調整弁の開口率を制御部により制御して所定流量の酸素ガスを吐出する医療用酸素濃縮装置において、
    (a) 前記流路を1本とし、その流路に前記流量調整弁を1個設け、
    (b) 前記操作部は、マーク選択手段と、前記酸素ガス吐出口から吐出される酸素ガスの流量を入力するための流量入力手段とを含み、
    (c) 前記マーク選択手段は、操作パネルに回転又は直線移動可能に設けられ、指標を有し又は指標を兼ねる1つの操作部材と、その操作部材の指標の回転方向又は移動方向に離間した位置において前記操作パネルに配置された第1のマークから第4のマークまでの4つのマークと、前記操作部材を前記指標が各マークを指す位置に移動して止めたときに出力する位置情報出力手段とで構成され、
    (d) 前記第1のマークは前記医療用酸素濃縮装置の運転停止を示すマークであり、前記第2のマーク、前記第3のマークおよび前記第4のマークは、それぞれ、就寝、安静および労作の生活状態を示すマークであり、
    (e) 前記制御部は指標位置判定手段と流量設定手段と流量制御手段とを含み、
    (f) 前記指標位置判定手段は前記位置情報出力手段の出力により前記指標が前記第1のマークから前記第4のマークまでの4つのマークのいずれを指しているかを判定するものであり、
    (g) 前記流量設定手段は、前記操作部材の前記指標が前記第2のマーク、前記第3のマークおよび前記第4のマークのいずれか1つを指している状態で前記流量入力手段を操作して入力される流量設定データを前記指標位置判定手段の出力する判定信号に基づいて記憶部に指標が指しているマークに関連付けて記憶するものであり、
    (h) 前記流量制御手段は、操作部材の指標が第2のマーク、第3のマークおよび第4のマークのいずれか1つを指すときに、指標位置判定手段が出力する判定信号に基づいて記憶部に指標が指しているマークに関連付けて記憶されている流量設定データを読み出して前記流量調整弁の開口率を制御するものである、
    ことを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
  2. 請求項1に記載の医療用酸素濃縮装置において、前記操作部材は、指標を有する回転可能なダイヤルで構成され、当初位置におけるダイヤルの指標が指す位置に前記第1のマークが、前記当初位置から一方向に複数の位置まで回転された前記ダイヤルの指標が指すそれぞれの位置に前記第2のマーク、前記第3のマークおよび前記第4のマークが配置されていることを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
  3. 請求項1に記載の医療用酸素濃縮装置において、前記操作部材は、直線又は曲線に沿って移動可能に備えられた、指標を有する又は指標を兼ねるスライダで構成され、当初位置のスライダの指標が指す位置に前記第1のマークが、前記当初位置から一方向に複数の位置まで移動されたスライダの指標が指すそれぞれの位置に前記第2のマーク、前記第3のマークおよび前記第4のマークが配置されていることを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
  4. 請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の医療用酸素濃縮装置において、前記流量入力手段から入力される流量値、前記操作部材の指標が指す前記第2のマーク、前記第3のマーク又は前記第4のマークに関連付けて前記記憶部から読み出される流量設定値又は流量センサが検出する酸素流量を表示する酸素流量表示部を付加したことを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
  5. 請求項1、2、3又は4のいずれか1項に記載の医療用酸素濃縮装置において、前記操作部材の指標を前記第2のマーク、前記第3のマーク又は前記第4のマークに合わせたときに、当該マークで表されている生活状態が就寝、安静および労作のいずれであるかを音声又は発光により案内する案内手段を設けたことを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の医療用酸素濃縮装置において、前記指標位置判定手段が判定信号を出力しない状態が一定時間以上継続した時は、使用者に操作の異常を音声又は発光により知らせる注意喚起手段を付加したことを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
  7. 請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の医療用酸素濃縮装置において、前記流量制御手段は、前記操作部材の指標が前記第2のマーク、前記第3のマークおよび前記第4のマークの中間位置に止められた状態が一定時間以上継続した時は、その隣接するマークのうち、前記指標が直前に対向したマークに関連付けて記憶されている流量設定データを読み出して前記流量調整弁の開口率を制御するものであることを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
  8. 請求項1−7のいずれか1項に記載の医療用酸素濃縮装置において、前記第2のマーク、前記第3のマークおよび前記第4のマークは、それぞれ、就寝、安静および労作の生活状態を表すピクトグラムであることを特徴とする医療用酸素濃縮装置。
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