JP2013255673A - 走行車の走行方法 - Google Patents

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将平 塚田
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Abstract

【課題】従来の合体アルゴリズムでは、侵入口から奥の壁までの距離が短い収容領域であると、収容領域を認識することができない場合がある。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明の走行車13の走行方法は、一方が進入口となる収容領域23aへ向けて測定部44での測定結果に基づいて走行する走行車13の走行方法であって、測定部44で測定した凹みの奥の壁51までの距離である基準点距離Lsを測定部44で測定し、基準点距離Lsが補正距離N1以上であるか否かを判定した後、基準点距離Lsが補正距離N1未満の場合、限定した左側限定範囲SL及び右側限定範囲SR内において第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定し、推定された第1収容ポイント及び第2収容ポイントに基づいて凹みが収容領域23aであるか否かを推定し、凹みが収容領域23aであると収容領域23aへ向けて走行する走行方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、収容領域へ自動的に移動する走行車の走行方法に関する。
病院や介護施設においては、患者や被介護者などは、病室などのベッドに横たわっている状態から別の場所に1日に何度も移動する。この時に、ベッドから例えば車椅子に患者や被介護者などを移乗させることは、通常、看護師や介護者などの人手により行われている。そして、この患者や被介護者などを移乗させることは、看護師や介護者などに多大な肉体的な負担を強いている。
このような移乗作業の負担を軽減するために、ベッド1の一部を分離して、車椅子として利用可能なベッドが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図15は、特許文献1にかかる分離したベッド1の概略構成を示す斜視図である。
特許文献1に記載の分離したベッド1は、ベッド本体部2と、走行車3とを備える。走行車3は、基台部4と、座面部5と、基台部4の壁面に設けた測定部6(図16を参照)と、基台部4の内部に設けたモータ(図示せず)と、このモータにより回動するオムニホイール7と、操作部8を有し、電動車椅子として利用される。
図15において、臥床するためのベッド1を構成するには、走行車3をベッド本体部2に合体させる必要がある。合体させるために操作部8に設けた合体ボタンが押されると、走行車3は、ベッド本体部2に設けた凹み(収容領域2a)へ自動走行する。この時、走行車3は、測定部6で取得した距離情報及び角度情報を基に検出した凹みをベッド本体部2の凹み(収容領域2a)と認識し、自動走行して合体動作を行う。
図16は、走行車3の基台部4および被検出物9であるベッド本体部2を示す平面図である。被検出物9とは、走行車3の測定部6が測定する対象物であり、ここではベッド本体部2である。
測定部6は、検出エリア内において、測定部6と被検出物9との距離を測定し、その距離を測定した際の角度情報と共にその距離情報を出力する。そして、走行車3は、ベッド本体部2と合体するために、測定部6で測定された距離情報及び角度情報から成る極座標データから、被検出物9の凹みの屈曲箇所である第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dを検出し、その4点がベッド本体部2の凹みの屈曲箇所4点(収容領域2aの4隅)であるか否かの識別を行う。具体的には、測定部6の中心線LHの左側を正角度側、右側を負角度側と規定して、正角度側の最短距離の点を第一仮点a(極座標データ(Ll、θ1))、負角度側の最短距離の点を第二仮点b(極座標データ(L2、θ2))、第一仮点aと第二仮点bとの挟角内に存在する正角度側の最長距離の点を第三仮点c(極座標データ(L3、θ3))、第一仮点aと第二仮点bとの挟角内に存在する負角度側の最長距離の点を第四仮点d(極座標データ(L4、θ4))として、ベッド本体部2の凹みの屈曲箇所4点(収容領域2aの4隅)と想定される4点を検出する。この4点より形成される四角形の形状と予め走行車3の記録部(図示せず)に記録されたベッド本体部2の収容領域2aの形状とを比較して、所定の誤差範囲内で一致した場合には、4点より形成される四角形をベッド本体部2の収容領域2aと認識する。ここで、測定部から奥の壁までの距離を基準点距離Lsとし、侵入口から奥の壁までの距離をLdとしている。
上述した、ベッド本体部2の収容領域2aを、測定部6と被検出物9との距離情報及び角度情報より認識するアルゴリズムを合体アルゴリズムと呼ぶ。
このような合体アルゴリズムにより、走行車3は、ベッド本体部2の収容領域2aへ自動走行する。そして、走行車3は、ベッド本体部2に合体し、ベッド1が形成される。
国際公開第2011/013377号
しかしながら、従来の走行車3の合体アルゴリズムでは、ベッド本体部2の収容領域2aへ接近してベッド本体部2と走行車3との間隔が所定の距離より短くなると、ベッド本体部2の凹みの屈曲箇所(収容領域2aの隅)ではなく、奥の壁上の点を、正角度側の最短距離の第一仮点a(又は、負角度側の最短距離の第二仮点b)として、誤って認識してしまう場合がある。これは、侵入口から奥の壁までの距離Ldが短い被検出物9の凹みに対して走行車3が接近すると、測定部6から奥の壁までの距離である基準点距離Lsが線分L1又はL2よりも短くなるため、第一仮点a又は第二仮点bを誤って認識してしまうためである。すなわち、従来の合体アルゴリズムでは、侵入口から奥の壁までの距離Ldが短いと、ベッド本体部2の収容領域2aを認識することができない場合がある。
そのため、従来の走行車3の合体アルゴリズムでは、浅い凹みの収容領域2a(例えば、侵入口と基準壁との間隔が短い収容領域)に対して、走行車3が収容領域2aを認識することができず、収容領域に向かって自動走行できない場合があるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、侵入口から奥の壁までの距離が短い収容領域であっても、収容領域を認識することが可能な走行車の走行方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の走行車の走行方法は、一方が進入口となる収容領域へ向けて測定部での測定結果に基づいて走行する走行車の走行方法であって、前記測定部で測定した凹みの奥の壁である基準壁までの距離である基準点距離Lsを前記測定部で測定し、前記基準点距離Lsが補正距離N1以上であるか否かを判定した後、前記基準点距離Lsが前記補正距離N1以上の場合、前記測定部で検出された左側検出エリア及び右側検出エリア内において第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定し、前記基準点距離Lsが前記補正距離N1未満の場合、前記左側検出エリア及び前記右側検出エリアを左側限定範囲及び右側限定範囲に限定し、前記左側限定範囲及び前記右側限定範囲内において第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定し、推定された前記第1収容ポイント及び前記第2収容ポイントに基づいて前記凹みが前記収容領域であるか否かを推定し、前記凹みが前記収容領域であると前記収容領域へ向けて走行することを特徴とする。
本発明の走行車の走行方法は、侵入口から奥の壁までの距離が短い収容領域であっても、収容領域を認識し、収容領域へ向い自動走行することができる。
本発明の実施の形態1にかかるベッド本体部とベッド本体部より分離した走行車を示す斜視図 本実施の形態1にかかる合体方法を示すフローチャート 走行車の通常の合体方法を示すフローチャート 本実施の形態1にかかる走行車の要部の構成を示すブロック図 本実施の形態1にかかる走行車および被検出物を示す平面図 本実施の形態1にかかる走行車および被検出物の関係を示す平面図 本実施の形態1にかかる走行車および被検出物の関係を示す平面図 本実施の形態1にかかる走行車および被検出物の関係を示す平面図 本実施の形態1にかかる走行車および被検出物の関係を示す平面図 本実施の形態1にかかる合体したベッドの斜視図 本実施の形態1にかかる別の形態の走行車および被検出物の関係を示す平面図 本発明の実施の形態2にかかる走行車および被検出物の関係を示す平面図 本実施の形態2にかかる障害物の検出を説明するための図であり、(a)測定部で測定された被検出物に対する距離を示すグラフを示す図、(b)測定部で測定された被検出物に対する距離の差分絶対値を示すグラフを示す図 本発明の実施の形態3にかかる走行車の基台部を示す平面図 特許文献1にかかる分離したベッドの概略構成を示す斜視図 特許文献1にかかる走行車の基台部および被検出物を示す平面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、同じ構成には同じ符号を付けて、適宜、説明を省略している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるベッド本体部12と、ベッド本体部12より分離した走行車13を示す斜視図である。図4は、本実施の形態1にかかる走行車の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、ベッド本体部12と走行車13とが合体して、ベッド11を形成する。まず、図1に示す走行車13およびベッド本体部12の構造を説明する。なお、理解を容易にするために、図1に示すように、走行車13には、互いに直交するx軸、y軸、z軸を有する座標系を設定している。x軸とy軸から構成される平面は地面に対して平行な水平面とし、x軸は走行車13の前方を向いているものとする。また、この座標系は走行車13の基台部34の中心に設定される。走行車13は、例えば、ベッド本体部12と合体することでベッド11を形成することが可能な電動車いすである。
図1に示すように、ベッド本体部12は、複数の分割部材を回転自在に連結して構成された半床面部21と、半床面部21を支える床面ガイド機構部22と、この床面ガイド機構部22を下方から支持し、内部に備えた昇降機構により自身の高さを変えられる固定部23と、を有する。半床面部21は、互いに回転自在に連結された複数の分割部材(ベッド背ボトム部材21a、ベッド腰ボトム部材21b、ベッド膝ボトム部材21c、ベッド脚ボトム部材21d)を有する。床面ガイド機構部22は、複数の分割部材をそれぞれ回転自在に連結して構成され、各分割部材を回転駆動させることで、半床面部21の姿勢を背上げ姿勢、足上げ姿勢、フラット姿勢など様々に変化させることができる。ベッド本体部12には、走行車13を収容するための収容領域23aを設けている。
走行車13は、複数の分割部材を回転自在に連結して構成された座面部31と、座面部31を支える座面ガイド機構部32と、座面ガイド機構部32を支持する基台部34と、全方向移動車輪35と、右肘掛部37aと、左肘掛部37bと、右肘掛部37aに設けた操作部38を有する。座面部31は、互いに回転自在に連結された分割部材(椅子背ボトム部材31a、椅子腰ボトム部材31b、椅子膝ボトム部材31c、椅子脚第1ボトム部材31d及び椅子脚第2ボトム部材31e)を有する。なお、椅子脚第2ボトム部材31eは、走行車13が座位姿勢の時、足置となる部材である。走行車13は、座面ガイド機構部32の姿勢を変化させることで、座面部31の姿勢を座位姿勢、チルト姿勢、フラット姿勢など様々に変化させることができる。
走行車13は、被介護者が操作部38のジョイスティック38aに対する操作に従って移動する電動車椅子である。ジョイスティック38aは、基台部34に内蔵される移動制御部43(図4参照)に対して、停止や移動や移動方向等の指示を伝えるマンマシンインターフェースである。そして、走行車13は、被介護者による操作部38の操作に基づいて、ベッド本体部12の収容領域23aに自動的に移動してベッド本体部12と合体すると共に、自動的に座位姿勢からチルト姿勢に変化する機能を備える。
本実施の形態の走行車13は、ベッド本体部12の収容領域23aに自動的に移動して合体するために、測定部44(図4参照)を備える。本実施の形態1の測定部44は、レーザ光で被検出物を走査することで、走行車13の位置を基準とした被検出物の複数箇所の相対的な位置または姿勢を、極座標として測定する装置である。
全方向移動車輪35は、車輪駆動部41(図4参照)により回動される。なお、全方向移動車輪35の一例は、市販されているオムニホイールやメカナムホイールである。
ここで、走行車13の構成と、収容領域23aの識別について説明する。なお、本実施の形態において、走行車13は、被検出物の凹みを収容領域23aであると識別する前の段階では、被検出物の凹みを収容領域23aとして識別していない。そのため、識別前の説明では、収容領域23aと想定される領域を被検出物の凹みとして記載している。
図4は、本実施の形態1にかかる走行車の要部の構成を示すブロック図である。図5は、走行車13の基台部34および被検出物を示す平面図である。
図4に示すように、走行車13は、図1に示す座面部31及び基台部34の他に、全方向移動車輪35と、ジョイスティック38aと、合体スイッチ38bと、車輪駆動部41と、移動制御部43と、測定部44と、推定部45と、基準点距離検出部46と、識別部47と、分離スイッチ49と、合体検知センサ50と、記憶部101と、を少なくとも備える。
測定部44は、レーザ光を投射し、被検出物で反射した光を受光することで、投射したレーザ光と入射光との位相差により測定部44と被検出物との距離を測定する。また、測定部44は、レーザ光を水平面内で回転走査させることができる装置であり、入射光を受光した時(レーザ光を投射した時も同様)のレーザ光の回転角度をそのときの距離の情報と共に出力できる装置である。すなわち、測定部44は被検出物までの距離情報および角度情報を測定する。また、本実施の形態1の場合、測定部44は、走行車13の側面に取り付けられているため、測定部44を設けた側面の反対側にはレーザ光を投射することができない。従って、測定部44の検出エリアは、走行車13の進行方向の全面中央を原点として左右にそれぞれ90°広がるので合わせて180°の範囲である。実際には、走行車13に突出部があるため、検出エリアは180°の範囲よりも狭くなる。
なお、測定部44を走行車13の角部に取り付けた場合、検出エリアを例えば270°の範囲まで広げることができる。
なお、測定部44は、上述したレーザ光を水平面内で回転走査させる方式の装置でなくとも、被検出物までの距離情報および角度情報を測定できれば、別の方式のセンサを用いてもよい。
なお、測定部44は基台部34の側面に設置されており、測定部44の中心線LH(図5参照)は、基台部34のy軸と一致する。走行車13がベッド本体部12と合体する時、操縦者は操作部38のジョイスティック38aを操作して、走行車13の測定部44(走行車13の左側)が、収容領域23aを向くようにする。
推定部45は、測定部44で測定された距離情報および角度情報を用いて、図5に示すように、被検出物の凹みの進入口側にある2隅(屈曲箇所)の位置を収容ポイント(第1仮点a、第2仮点b)として推定する。さらに、被検出物の凹みの奥の壁側にある2隅(屈曲箇所)の位置を収容ポイント(第3仮点c、第4仮点d)として推定する。
基準点距離検出部46は、進入口の突き当たりにある被検出物の凹みの奥の壁51(図5参照)を基準壁とし、測定部44で測定された距離情報および角度情報を用いて、奥の壁51までの距離である基準点距離Lsを取得する。ここで言う基準点距離Lsは、奥の壁51より測定部44まで鉛直方向に伸びた線分の最短距離である。
識別部47は、推定部45で推定された少なくとも2つの収容ポイントを基に、被検出物の凹みが収容領域23aであるか否かを識別する。本実施の形態1においては、推定部45で推定された4つの収容ポイントを基に推定する。具体的に、識別部47は、推定部45で推定された第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dから形成される四角形の四辺が、収容領域23aの四辺か否かの識別を行う。詳細は図2を用いて後述する。
また、走行車13は、合体動作を開始するための合体スイッチ38bを有する。この合体スイッチ38bは、操作部38の一部である。
また、走行車13は、xy平面において移動する際に、固定部23の前壁54(図5参照)などの周囲の物体との接触を検出する合体検知センサ50を備える。合体検知センサ50は、例えば、市販されているマイクロスイッチである。

図2は、本実施の形態1にかかる走行車13の合体方法を示すフローチャートである。図3は、走行車の通常の合体方法を示すフローチャートである。
走行車13がベッド本体部12から十分に離れた状態で走行している状態において、走行車13がベッド本体部12と合体してベッド11となるために、まず、被介護者が操作部38のジョイスティック38aを操作して、走行車13をベッド本体部12の近傍に移動させる。
走行車13がベッド本体部12の収容領域23aの近傍まで移動すると、図2に示すように、収容ポイント推定ステップS11が行われる。
ここで、比較のために、本発明を実施しない通常の合体方法について説明する。本発明を実施しない走行車の通常の合体方法は、図3に示すステップS11からステップS15を順次実施する方法である。まず、図3の収容ポイント推定ステップS11において、測定部44で測定された距離情報および角度情報を用いて、被検出物の凹みの進入口側にある2隅の位置を2つの収容ポイントとして推定する。そして、4辺算出ステップS12において、推定した凹みの四角形の4点から収容領域23aの4辺を、後述する数式により算出する。そして、識別ステップS13で、収容ポイント推定ステップS11で推定された少なくとも2つの収容ポイントを基に被検出物の凹みが収容領域23aであるか否かを識別する。被検出物の凹みが収容領域23aである場合(ステップS13のYES)は、自走ステップS14に移行する。被検出物の凹みが収容領域23aでない場合(ステップS13のNO)は、終了する。自走ステップS14において、走行車13は、位置補正や姿勢補正を行いながら収容領域23aに向かって自動走行する。そして、走行車13は、収容領域23aに収容されて合体検知スイッチがオンされた場合(ステップS15のYES)は、合体動作を終了する。合体検知スイッチがオンされない場合(ステップS15のNO)は、合体動作を収容ポイント推定ステップS11からやり直す。
それに対し本実施の形態では、図2のフローチャートで示す合体方法を行う。図2は、本発明の実施の形態1において、一方が進入口となる固定部の凹みをベッド本体部12の収容領域23aとし、この収容領域23aへ自走する走行車13の走行方法である。本実施の形態1では、合体できるベッドを例として走行車の走行方法を説明する。
図2に示す本実施の形態1の走行車13の走行方法は、図3に示す走行車の通常の合体ステップと比べて、収容ポイント保持ステップS22を有する点と、合体検知スイッチがオンしない場合に(ステップS15のNO)、基準距離判定ステップS21と限定収容ポイント推定ステップS23とを有する点が異なる。これにより、合体ステップのリトライが円滑に行われ、走行車13を収容領域23aに障害なく合体させることができる。
これらのステップS21〜S23について説明する。合体検知スイッチがオンしない場合に(ステップS15のNO)は、基準距離判定ステップS21が行われる。基準距離判定ステップS21は、被検出物の凹みの奥の壁を基準壁とし、測定部44で測定された被検出物の距離情報および角度情報を用いて、基準壁までの距離である基準点距離Lsを取得し、基準点距離Lsが補正距離N1以上であるか否かを判定するステップである。ここで、補正距離N1は、走行車13が、これ以上凹みに近づくと凹みを示す収容ポイントを誤って判断してしまう閾値の距離である。具体的には、補正距離N1は、奥の壁までの距離と4点の収容ポイントのうち進入口側の近い側のポイントまでの距離とが等しくなる距離である。
基準点距離Lsが補正距離N1以上である場合(ステップS21のYES)は、通常の合体動作と同じ動作となるので、通常の合体動作をリトライするために収容ポイントステップS11に移行する。
基準点距離Lsが補正距離N1未満の場合(ステップS21のNO)は、収容領域23aの4点の収容ポイントを取得するために、限定収容ポイント推定ステップS23に移行する。詳細については後述するが、この限定収容ポイント推定ステップS23は、レーザレンジファインダーなどの測定部44の検出エリアを限定し、限定された検出エリアにおいて収容ポイントが存在する領域を推定して、収容領域23aの4点の収容ポイントを取得するものである。具体的には、限定収容ポイント推定ステップS23において、本実施の形態の走行車13は、収容ポイント推定ステップS11で推定した収容ポイントを第1エリア限定用ポイント及び第2エリア限定用ポイントとして収容ポイント保持ステップS22で保持しておき、収容ポイント保持ステップS22で保持されたこの第1エリア限定用ポイントを含む左側限定範囲SL(図9参照、測定部44の左側検出エリアELより狭い左側限定範囲)を設定した後、この左側限定範囲SL内で第1収容ポイントを推定する。同様に、本実施の形態の走行車13は、第2エリア限定用ポイントを含む右側限定範囲SR(図9参照、測定部44の右側検出エリアERより狭い右側限定範囲)を設定した後、この右側限定範囲SR内で第2収容ポイントを推定する。
このようにして、限定された範囲内で収容領域23aの進入口側の2つの収容ポイントを推定した後に、本実施の形態の走行車13は、左側検出エリアELおよび右側検出エリアERの最長距離を、それぞれ第3の収容ポイントおよび第4の収容ポイントとして推定する。本実施の形態の走行車13は、2回目以降の収容ポイント推定において、このように限定された範囲内で4点の収容ポイントを推定した後に、4辺算出ステップS12に移行し、合体ステップを行う。
上述のように、本実施の形態1の走行車の合体方法は、基準距離判定ステップS21と、限定収容ポイント推定ステップS23と、収容ポイント保持ステップS22を有していることを特徴とする。
ここで、本実施の形態1において、走行車13が、基準点距離Lsが補正距離N1以上離れた位置から、収容領域23aに近づく場合を考える。
基準点距離Lsが補正距離N1以上の場合(ステップS21のYES)において走行車13が移動しているときは、測定部44で検出される検出エリアを測定部44の中心線LH(図5参照)を境に左側検出エリアELと右側検出エリアERに分け、左側検出エリアELで検出された最短距離の検出箇所を第1収容ポイントとして推定し、右側検出エリアERで検出された最短距離の検出箇所を第2収容ポイントとして推定する。そして、第1収容ポイント及び第2収容ポイントを、第1エリア限定用ポイント及び第2エリア限定用ポイントとして、記憶部101に記憶させる(図2の収容ポイント保持ステップS22)。また、この時、同時に基準点距離Lsと補正距離N1も記憶部101に記憶させる。
基準点距離Lsが補正距離N1未満になった場合(ステップS21のNO)において走行車13が移動しているときは、左側検出エリアELを第1エリア限定用ポイント近辺に限定し、右側検出エリアERを第2エリア限定用ポイント近辺に限定する。そして、この限定された範囲(右側限定範囲SR及び左側限定範囲SL)で検出された左側検出エリアELの最短距離の検出箇所を第1収容ポイントとして推定し、限定された範囲で検出された右側検出エリアERの最短距離の検出箇所を第2収容ポイントとして推定する。
このように、本実施の形態では、走行車13が、基準点距離Lsが補正距離N1以上離れた位置から収容領域23aに近づく場合、進入口側にある2つの収容ポイントまでの距離が基準点距離Lsより長くなっても、その2つの収容ポイントがあると想定される所定の範囲で2つの収容ポイントを検出するため、奥の壁51を進入口側にある収容ポイントとして誤検出することを防ぐことができる。結果、浅い凹みの収容領域(例えば、侵入口と基準壁との間隔が短い収容領域)であっても、本実施の形態の走行車13は、収容領域を認識して、収容領域へ向い自動走行することができる。
次に、図4から図6を用いて、具体的に本実施の形態1の走行車13の走行方法について説明する。図5は、走行車13の基台部34および被検出物を示す平面図である。図6は、本発明の実施の形態1にかかる走行車13の基台部34および被検出物の関係を示す平面図である。
被検出物が固定部23である場合、推定部45は、図6に示すように、距離情報および角度情報を用いて収容ポイントを推定する。具体的には、走行車13が収容領域23aより十分に離れた状態(例えば、補正距離N1以上離れた状態)において、推定部45は、測定部44で得られた相対的極座標データ(例えば、180°の最大測定範囲を1°間隔で取得したデータ)を解析する。そして、被検出物の凹みの進入口側にある収容ポイントとして、正角度側の左側検出エリアEL内の最短距離の点を第一仮点aと推定し、負角度側の右側検出エリアER内の最短距離の点を第二仮点bと推定する。さらに、奥の壁51側にある収容ポイントとして、第一仮点aと第二仮点bとの挟角内に存在する正角度側の最長距離の点を第三仮点cと推定し、第一仮点aと第二仮点bとの挟角内に存在する負角度側の最長距離の点を第四仮点dと推定する(図2の収容ポイント推定ステップS11)。ここで、正角度とは、測定部44から発射されるレーザ光が走行車13の側面と垂直なるy軸を基準としてz軸を中心に反時計回りに回転した角度であり、負角度とはy軸を基準としてz軸を中心に時計回りに回転した角度である。
また、被検出物の凹みが収容領域23aと判断される前では、屈曲箇所である収容ポイントは、上述したように第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dとして保存されている。しかし、被検出物の凹みが収容領域23aと判断された後では、屈曲箇所である収容ポイントは、第一点A、第二点B、第三点C、第四点Dとして保存される。
次に、走行車13が、移動しながら収容領域23aを識別する動作について説明する。
本実施の形態1では、測定部44は、基台部34のy軸方向の左側壁に取り付けられている。ジョイスティック38aが本体部の右側に取り付けられているので、走行車13に搭乗している操作者(被介護者など)は、左側を向いて右手でジョイスティック38aを操作する。なお、ジョイスティック38aの位置は右側に限定されるものでなく、左利きのユーザのために、ジョイスティック38aは左側に取り付けてもよい。そして、車輪駆動部41は、ジョイスティック38aの操作に従い、4つの全方向移動車輪35を駆動させる。
ここで、測定部44としては、最大測定範囲(y軸方向を基準角0°として、走査角度±90°)、有効距離4m、角度分解能1°のレーザ距離センサを使用している。検出エリアは、このレーザ光を走査することにより測定部44の検出できる全範囲である。測定部44は、検出エリア(左側検出エリアEL及び右側検出エリアER)内において、測定部44と被検出物との距離を測定し、その距離を測定した際の角度と共に出力している。この距離情報および角度情報は、測定部44がレーザ光を走査する度に出力される。
そして、走行車13とベッド本体部12とを合体させるために、測定部44で測定された極座標データから、被検出物の第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dを検出し、被検出物の凹みが収容領域23aであるか否かの識別を、識別部47で行う。測定部44は、検出エリアをレーザ光で常時高速に走査しており、被検出物の各部分における距離および角度を測定している。推定部45は、この測定された極座標データから、レーザの一回走査ごとに第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dの4点を推定する。
識別部47は、推定部45で推定された第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dの4点より形成される四角形が、収容領域23aか否かの識別を行う。具体的には、識別部47は、推定部45で推定された第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dの4点の極座標データより算出される4辺の寸法と、事前に登録されている収容領域23aの寸法とを比較して識別を行う。つまり、推定部45で推定された第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dより形成される四角形が、走行車13が合体すべき収容領域23aであるか否かを、識別部47が判断する。
識別部47での識別について、図6を用いて説明する。図6に示すように、測定部44の中心線LHの左側の正角度側の最短距離の第一仮点aの極座標データ(L1、θ1)、負角度側の最短距離の第二仮点bの極座標データ(L2、θ2)、第一仮点aと第二仮点bとの挟角内に存在する正角度側の最長距離の第三仮点cの極座標データ(L3、θ3)、第一仮点aと第二仮点bとの挟角内に存在する負角度側の最長距離の第四仮点dの極座標データ(L4、θ4)の4点を検出して、この4点より形成される四角形の形状と予め記憶部101に記録された収容領域23aの形状を比較して、所定の誤差範囲内で一致した場合に被検出物の凹みを収容領域23aと識別して認識する。識別部47は、レーザ光の一回走査ごとに、推定部45で推定された4点より形成される四角形の4辺を、下記(数1)より算出する。
Figure 2013255673
本実施の形態では、上記(数1)を用いて、四角形4辺の長さである第一仮点aと第二仮点b間の長さLab、第三仮点cと第四仮点d間の長さLcd、第二仮点bと第三仮点c間の長さLbc、第二仮点bと第四仮点d間の長さLbdを、算出している(図2の4辺算出ステップS12)。そして、この算出された4辺と予め登録されている収容領域23aを示す基準寸法とを比較する。
本実施の形態1では、図5に示すように、収容領域23aは長方形であるため、第一点Aと第二点B間の長さと第三点Cと第D点の間の長さは同じであり、この長さをLwとしている。また、本実施の形態1では、図5に示すように、第一点Aと第三点C間の長さと第二点Bと第四点D間の長さは同じであり、この長さをLdとしている。収容領域23aの基準寸法であるLdとLwは、予め算出された上で記憶部101へ事前に登録されている。識別部47は、Lab、Lcd、Lac、Lbd、Ld、Lwが下記(数2)の関係を全て満たすか否かを、判断する。
Figure 2013255673
ab、Lcd、Lac、Lbd、Ld、Lwが上記(数2)の関係を全て満たしている場合、識別部47は、検出された第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dの4点より形成される四角形が収容領域23aであると識別する。そして、走行車13を収容領域23aへ自動移動することが可能であると判断して、合体可能信号を発信し、操作部38の合体スイッチ38bが点灯する。なお、Lab、Lcd、Lac、Lbd、Ld、Lwが、上記(数2)の関係を全て満たすということは、算出された4辺と収容領域23aの基準寸法を比較した結果、±5%程度の誤差範囲であることを意味する。この場合、検出された4点より形成される四角形が収容領域23aであると判断するが、この判断の条件は、状況によって適宜変更することも可能である。
一方、Lab、Lcd、Lac、Lbd、Ld、Lwが上記(数2)の関係の少なくとも一つを満たさなくなった場合、合体可能信号の発信を終了して、合体可能状態を解除する。
識別部47は、測定部44のレーザ光が一走査する度に、このように収容領域23aか否かの判断を行い、自動走行が可能か否かの状態の判断を行う。
次に、合体可能状態において合体スイッチ38bがONされた後、走行車13が収容領域23aに向って自動走行するときの走行車13の走行方法について説明する。
操作者が合体スイッチ38bを押すと、走行車13は、座面部31の姿勢を、座位姿勢からチルト姿勢に変化させる。チルト姿勢とは、座面部31が一定の姿勢を保持したまま後ろに傾いた状態の姿勢である。座面ガイド機構部32が作動してチルト姿勢となることで、椅子脚第2ボトム部材31eは、固定部23よりも高い位置に配置される。
図7は、中心線LHが奥の壁51の中央付近を通る位置にある走行車13の基台部34および被検出物の関係を示す平面図である。
チルト姿勢になるために座面ガイド機構部32が作動する間、奥の壁51の中央を中心線LHが通り且つその時の中心線LHが奥の壁51に対して垂直になるように、移動制御部43は車輪駆動部41へ動作指令を発信する。この動作指令に従い、走行車13は、図7に示すように、測定部44が奥の壁51と対向する位置(奥の壁51に対して中心線LHが垂直になる位置)に移動する。
そして、図2の識別ステップS13で固定部23の凹みが収容領域23aと識別されると、第1収容ポイント(第一点A)を第1エリア限定用ポイントとし、第2収容ポイント(第二点B)を第2エリア限定用ポイントとして、その極座標を記憶部101に保持する(図2の収容ポイント保持ステップS22)。
そして、走行車13は、ベッド本体部12に接触して合体検知センサ50がONされるまでの間、測定部44で被検出物の距離情報および角度情報を走査して測定する度に、上述したステップを繰り返し、位置補正および姿勢補正を行いながら収容領域23aに向って自動走行する。
ここで、図9に示すように、走行車13が収容領域23aに近づき、基準点距離Lsが補正距離N1未満となる場合には、走行車13は、限定収容ポイント推定ステップS23に移る。
限定収容ポイント推定ステップS23では、走行車13は、図9に示すように、第1エリア限定用ポイント(第一点A)を含む左側検出エリアELより狭い左側限定範囲SLにおいて、新たな第1収容ポイント(第一仮点a)を推定する。また、第2エリア限定用ポイント(第二点B)を含む右側検出エリアERより狭い右側限定範囲SRにおいて、新たな第2収容ポイント(第二仮点b)を推定する。さらに、左側検出エリアELの最長距離の検出箇所を第3収容ポイント(第三仮点c)として推定し、右側検出エリアERの最長距離の検出箇所を第4収容ポイント(第四仮点d)として推定する。そして、限定収容ポイント推定ステップS23で推定された、第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dを用いて、4辺算出ステップS12で四角形の4辺を算出する。
このように、本実施の形態の走行車の走行方法では、限定収容ポイント推定ステップS23を行うことで、収容領域23aに対して走行車13が接近し、進入口側にある2つの収容ポイント(第一仮点a、第二仮点b)までの距離が基準点距離Lsより長くなったとしても、その2つの収容ポイントがあると推測される所定の範囲(左側限定範囲SL、右側限定範囲SR)で2つの収容ポイントを検出するため、誤って基準点Hを収容ポイントとして誤検出することを防ぐ。その結果、浅い凹みの収容領域23a(例えば、侵入口と基準壁との間隔が短い収容領域)であっても、走行車13は収容領域23aを認識し、収容領域23aへ向い自動走行することができる。
なお、限定収容ポイント推定ステップS23では、収容ポイント保持ステップS22で保持された第1エリア限定用ポイントを含む左側検出エリアELより狭い左側限定範囲SLにおいて、新たな第1収容ポイントが推定されている。具体的には、収容ポイント保持ステップS22で保持された第一点Aを中心に半径10cmの範囲において、新たな第一仮点aを推定している。また、同様に、限定収容ポイント推定ステップS23は、収容ポイント保持ステップS22で保持された第2エリア限定用ポイントを含む右側検出エリアERより狭い右側限定範囲SRにおいて、新たな第2収容ポイントを推定している。具体的には、第二点Bを中心に半径10cmの範囲において、新たな第二仮点bを推定している。そして、基準点距離Lsが補正距離N1未満となる場合では、限定収容ポイント推定ステップS23で推定された、第一仮点a、第二仮点b、第三仮点c、第四仮点dを用いて、4辺算出ステップS12で四角形の4辺が算出される。
最後に、収容領域23aを形成する固定部23に、走行車13の合体検知センサ50が接触すると、収容領域23aへの進入動作を停止する。このとき、測定部44で固定部23の奥の壁51との距離を監視し、走行車13が固定部23の奥の壁51に触れる直前に減速させることにより、固定部23や走行車13がダメージを受けることなく合体させることができる。そして、走行車13は、停止した後、座面ガイド機構部32が作動して、椅子背ボトム部材31a、椅子膝ボトム部材31b、椅子脚第1ボトム部材31d、椅子脚第2ボトム部材31eを下げ、座面部31をフラット姿勢に変化させる。その後、固定部23を上昇させることで、座面部31が床面ガイド機構部22の上に載った状態となり、ベッド11として機能する。
図10は、本実施の形態1にかかる合体したベッド11の斜視図である。
図10に示すように、合体した状態のベッド11において、走行車13の座面部31とベッド本体部12の半床面部21とが、床面部39を形成する。
なお、ベッド11が合体した状態で、操作者(被介護者など)が分離スイッチ49(図4参照)を押すと、ベッド本体部12と走行車13は分離することも可能である。すなわち、走行車13は、ベッド本体部12に合体のみならず、分離を行うこともできる。
なお、上述した走行方法において、収容ポイント保持ステップS22は、収容ポイント推定ステップS11、限定収容ポイント推定ステップS23で新たに第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定する度に、第1収容ポイント及び第2収容ポイントを保持しなおしている。また、上述したように、基準点距離Lsが補正距離N1未満になった場合、限定収容ポイント推定ステップS23は、収容ポイント保持ステップS22で保持された第1エリア限定用ポイントを含む所定の範囲を左側限定範囲SLとし、左側限定範囲SLにおいて新たな第1収容ポイントを推定し、収容ポイント保持ステップS22で保持された第2エリア限定用ポイントを含む所定の範囲を右側限定範囲SRとし、右側限定範囲SRにおいて新たな第2の収容ポイントを推定している。ここで、左側限定範囲SLは、収容ポイント保持ステップS22で保持された第1エリア限定用ポイントを中心とした円形状の領域であり、右側限定範囲SRは、収容ポイント保持ステップS22で保持された第2エリア限定用ポイントを中心とした円形状の領域である。このように、中心点からの距離を一定とした円形状の左側限定範囲SL及び右側限定範囲SRとすることで、限定範囲の算出を容易にすることができる。
また、限定収容ポイント推定ステップS23で収容ポイントを推定する範囲を決める場合、上述したように、収容ポイント保持ステップS22で保持されたエリア限定用ポイントを中心とした円形状の領域としなくとも、測定部44で測定された角度又は測定された距離を所定の範囲に限定してもよい。
なお、以上の説明では、検出エリアを限定した限定範囲において収容ポイントを推定したが、図11に示すように、検出範囲を限定して検出エリア自体を限定しても、侵入口から奥の壁までの距離が短い収容領域を識別可能である。
図11は、本実施の形態1にかかる別の形態の走行車13の基台部34および被検出物の関係を示す平面図である。
図11に示すように、基準点距離Lsが補正距離N1未満の場合、測定部44で測定された角度を所定の範囲に限定し、この限定された範囲(θA1からθA2)である左側検出エリアEL´における最短距離の検出箇所を第1収容ポイントとして推定し、限定された範囲(θB1からθB2)である右側検出エリアER´における最短距離の検出箇所を第2収容ポイントとして推定してもよい。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2にかかる走行車13の基台部34および被検出物の関係を示す平面図である。図13(a)、図13(b)は、本実施の形態2にかかる障害物の検出を説明するための図である。図13(a)は、測定部44で測定された被検出物までの距離と角度との関係を示すグラフであり、横軸が測定部44での測定角度、縦軸がその測定角度における測定距離を表す。図13(b)は、測定部44で測定された被検出物までの距離の差分絶対値と角度との関係を示すグラフであり、横軸が測定部44での測定角度、縦軸がその測定角度における測定距離の(微小角度変化に対する)差分の絶対値を表す。
以下、本実施の形態2が実施の形態1と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
図12に示すように、走行車13が収容領域23aへ自動走行する際、走行車13と固定部23の間に、ベッド本体部12に載っていた枕が落ちる場合や介護者が入ってくる場合がある。このような場合、枕又は介護者は、走行車13にとって、障害物71となる。走行車13は、このような障害物71に衝突しないために、自動走行走を止めて、停止する必要がある。
図12に示すように、基準点距離Lsが補正距離N1未満の場合、被検出物の凹みの進入口側にある2隅の位置を2つの収容ポイント(第一仮点a、第一仮点b)を限定した範囲(SL、SR)で検出するため、障害物71の有無に関係なく走行車13が収容領域23aを認識し、障害物71を無視して収容領域23aに向かって移動する可能性がある。
本実施の形態2では、障害物71との衝突を防ぐために、走行車13が障害物検出部(図示せず)を備えている。障害物検出部は、測定部44で測定された距離情報および角度情報より角度変化に対する距離差分の絶対値を生成し、その差分の絶対値の変化のピークが所定の回数よりも多いと、障害物71がある可能性があると判断し、障害物信号を発信する。そして、障害物検出部より障害物信号が発信されると、走行車13は自走を止め、停止する。
障害物検出部で、障害物71を検出する方法について説明する。
ここで、走行車13と収容領域23aの間に障害物がなければ、測定部44で測定された被検出物に対する距離を示すグラフは、図13(a)に示すグラフとなる。図13(a)において、微小角度変化に対する距離差分をとり、この距離差分を絶対値で表すと、図13(b)に示すグラフとなる。この場合、図13(b)に示すように、測定部44で行なわれるレーザ光の一回の走査において、絶対差分値がp値以上になるピークが4回現れる。
一方、走行車13と収容領域23aの間に障害物71があると、障害物71があるところでも距離変化するため、レーザ光の一回の走査において、差分絶対値がp値以上になるピークが4回よりも多く現れる。そこで、本実施の形態では、ピークが4回よりも多く現れると、障害物71があると判定し、障害物検出部から障害物信号を発信する。
このように、本実施の形態の走行車13は、測定部44と収容領域23aにある障害物を検出し、障害物71が存在すると自走を停止して、安全性を確保することができる。
(実施の形態3)
図14は、本発明の実施の形態3にかかる走行車13の基台部34と被検出物との関係を示す平面図である。
以下、本実施の形態3が実施の形態1、2と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
前述の実施の形態1、2の走行車13は、基準点距離検出部46で測定された基準点距離Lsの長さに基づいて、被検出物の凹みの進入口側にある2隅の位置を2つの収容ポイント(第一仮点a、第一仮点b)の推定方法を切り替えている。それに対し、本実施の形態3にかかる走行車13は、収容領域23aへ向かって自動走行する際に、識別部47で収容領域23aを識別することができなくなったタイミングで、被検出物の凹みの進入口側にある2隅の位置を2つの収容ポイント(第一仮点a、第一仮点b)の推定方法を切り替えている。
そのために、本実施の形態3における走行車13での走行方法は、図2のステップS11の前に収容領域判定ステップを有している。
本実施の形態3の走行車13は、収容領域23aに近づく際に、収容領域判定ステップがYESで収容領域23aが収容領域の条件を満たしている場合は、測定部44で検出した検出エリアにおいて第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定する。そして、本実施の形態3の走行車13は、収容領域判定ステップがNOで収容領域23aが収容領域の条件を満たさなくなった場合、左側検出エリアEL及び右側検出エリアERをそれぞれ所定の範囲に限定し、この限定された範囲(左側限定範囲SL、右側限定範囲SR)で第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定する。
この方法により、自動的に検出エリアを限定することができ、制御が容易になる。
本発明にかかる走行車は、ベッド本体部に合体してベッドの一部となる車椅子として有用である。
11 ベッド
12 ベッド本体部
13 走行車
21 半床面部
22 床面ガイド機構部
23 固定部
23a 収容領域
31 座面部
32 座面ガイド機構部
34 基台部
35 全方向移動車輪
37a 右肘掛部
37b 左肘掛部
38 操作部
38a ジョイスティック
38b 合体スイッチ
41 車輪駆動部
43 移動制御部
44 測定部
45 推定部
46 基準点距離検出部
47 識別部
49 分離スイッチ
50 合体検知センサ
51 奥の壁
54 前壁
71 障害物
101 記憶部
EL 左側検出エリア
ER 右側検出エリア
SL 左側限定範囲
SR 右側限定範囲

Claims (7)

  1. 一方が進入口となる収容領域へ向けて測定部での測定結果に基づいて走行する走行車の走行方法であって、
    前記測定部で測定した凹みの奥の壁である基準壁までの距離である基準点距離Lsを前記測定部で測定し、前記基準点距離Lsが補正距離N1以上であるか否かを判定した後、
    前記基準点距離Lsが前記補正距離N1以上の場合、前記測定部で検出された左側検出エリア及び右側検出エリア内において第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定し、
    前記基準点距離Lsが前記補正距離N1未満の場合、前記左側検出エリア及び前記右側検出エリアを左側限定範囲及び右側限定範囲に限定し、前記左側限定範囲及び前記右側限定範囲内において第1収容ポイント及び第2収容ポイントを推定し、
    推定された前記第1収容ポイント及び前記第2収容ポイントに基づいて前記凹みが前記収容領域であるか否かを推定し、前記凹みが前記収容領域であると前記収容領域へ向けて走行する、
    走行車の走行方法。
  2. 前記左側検出エリアにおける被検出物の最短距離の検出箇所を前記第1収容ポイントとして推定し、
    前記右側検出エリアにおける被検出物の最短距離の検出箇所を前記第2収容ポイントとして推定する、
    請求項1に記載の走行車の走行方法。
  3. 予め推定された第1収容ポイント及び第2収容ポイントを、第1エリア限定用ポイント及び第2エリア限定用ポイントとして保持しておき、前記基準点距離Lsが前記補正距離N1未満の場合、前記第1エリア限定用ポイントを含む所定の範囲を前記左側限定範囲とし、前記第2エリア限定用ポイントを含む所定の範囲を前記右側限定範囲とする、
    請求項1または2に記載の走行車の走行方法。
  4. 前記左側限定範囲は、前記第1エリア限定用ポイントを中心とした円形状の領域であり、
    前記右側限定範囲は、前記第2エリア限定用ポイントを中心とした円形状の領域である、
    請求項3に記載の走行車の走行方法。
  5. 前記左側限定範囲は、前記測定部で測定された前記左側検出エリアを、前記第1エリア限定用ポイントを含む所定の角度範囲に限定した領域であり、
    前記右側限定範囲は、前記測定部で測定された前記右側検出エリアを、前記第2エリア限定用ポイントを含む所定の角度範囲に限定した領域である、
    請求項3に記載の走行車の走行方法。
  6. 前記測定部で測定された被検出物までの距離および角度より角度変化に対する距離差分を算出し、前記距離差分の変化のピークが所定の回数以上存在した場合に前記収容領域内に障害物があると判断する、
    請求項1から5のいずれかの1項に記載の走行車の走行方法。
  7. 前記収容領域がベッド本体部に存在し、前記走行車が走行して前記収容部分に収容されることで前記ベッド本体部と前記走行車とが合体してベッドを形成する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の走行車の走行方法。
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