JP2013255564A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のおむつ1は、表面シート2と、裏面シート3と、これら両シート2,3間に配された縦長の吸収体4とを備えている。吸収体4は股間部Cの括れた吸収性コア41を有している。吸収性コア41は、坪量が高い凸部43及び坪量が低い溝部44からなるブロック構造400が腹側部Aから背側部Bに亘って縦方向に複数配されたブロック領域411と、ブロック領域411の外周を囲む非ブロック領域412とを有している。ブロック領域411は、腹側部及び背側部の幅が股間部の幅よりも大きく形成されている。ブロック領域411の腹側部411aは、吸収性コア411の腹側部Aの幅が狭まり始める位置Ka1を越えて股間部C側に延在している。
【選択図】図2
Description
本明細書において、「肌対向面」とは、おむつ1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
吸収性コア41は、腹側部Aにおける、横方向(X方向)の全幅が、50mm以上、好ましくは70mm以上、そして、200mm以下、好ましくは150mm以下、より具体的には、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましい。
吸収性コア41は、背側部Bにおける、横方向(X方向)の全幅が、50mm以上、好ましくは70mm以上、そして、200mm以下、好ましくは150mm以下、より具体的には、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましい。
吸収性コア41は、股間部Cにおける、横方向(X方向)の全幅が、25mm以上、好ましくは40mm以上、そして、115mm以下、好ましくは85mm以下、より具体的には、25mm以上115mm以下であることが好ましく、40mm以上85mm以下であることが更に好ましい。
尚、前記全長は最も長い位置で測定した値であり、前記全幅は、腹側部A及び背側部Bにおいては、最も広い位置で測定した値であり、股間部Cにおいては、最も狭い位置で測定した値である。
ブロック領域411は、使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、吸収性コア41のX方向の全幅の、30%以上、好ましくは50%以上の長さ、そして、90%以下、好ましくは70%以下の長さ、より具体的には、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域411の腹側部411aは、使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、吸収性コア41の腹側部AのX方向の全幅の、30%以上、好ましくは50%以上の長さ、そして、90%以下、好ましくは70%以下の長さ、より具体的には、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域411の腹側部411aは、使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その縦方向(Y方向)の長さが、30mm以上、好ましくは50mm以上、そして、150mm以下、好ましくは120mm以下、より具体的には、30mm以上150mm以下であることが好ましく、50mm以上120mm以下であることが更に好ましく、その横方向(X方向)の長さが、40mm以上、好ましくは50mm以上、そして、180mm以下、好ましくは130mm以下、より具体的には、40mm以上180mm以下であることが好ましく、50mm以上130mm以下であることが更に好ましい。
ブロック領域411の背側部411bは、使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、吸収性コア41の背側部BのX方向の全幅の、30%以上、好ましくは50%以上の長さ、そして、90%以下、好ましくは70%以下の長さ、より具体的には、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域411の背側部411bは、使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その縦方向(Y方向)の長さが、50mm以上、好ましくは70mm以上、そして、200mm以下、好ましくは150mm以下、より具体的には、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましく、その横方向(X方向)の長さが、40mm以上、好ましくは50mm以上、そして、180mm以下、好ましくは130mm以下、より具体的には、40mm以上180mm以下であることが好ましく、50mm以上130mm以下であることが更に好ましい。
ブロック領域411の股間部411cは、使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、その縦方向(Y方向)の長さが、100mm以上、好ましくは150mm以上、そして、240mm以下、好ましくは220mm以下、より具体的には、100mm以上240mm以下であることが好ましく、150mm以上220mm以下であることが更に好ましく、その横方向(X方向)の長さが、20mm以上、好ましくは30mm以上、そして、100mm以下、好ましくは70mm以下、より具体的には、20mm以上100mm以下であることが好ましく、30mm以上70mm以下であることが更に好ましい。
尚、前記縦方向(Y方向)の長さは、最も長い位置で測定した値であり、前記横方向(X方向)の長さは、腹側部A及び背側部Bにおいては、最も長い位置で測定した値であり、股間部Cにおいては、最も短い位置で測定した値である。
非ブロック領域412は、使い捨ておむつ1に用いられる場合においては、縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれの横方向(X方向)の長さが、腹側部Aでは、吸収性コア41の腹側部AのX方向の全幅の5%以上30%以下の長さであることが好ましく、股間部Cでは、吸収性コア41の股間部CのX方向の全幅の5%以上30%以下の長さであることが好ましく、背側部Bでは、吸収性コア41の背側部BのX方向の全幅の5%以上30%以下の長さであることが好ましい。具体的に、非ブロック領域412は、腹側部Aでの横方向(X方向)の前記長さが10mm以上40mm以下であることが好ましく、背側部Bでの横方向(X方向)の前記長さが10mm以上40mm以下であることが好ましく、股間部Cでの横方向(X方向)の前記長さが10mm以上30mm以下であることが好ましい。尚、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける前記横方向(X方向)の長さは最も広い位置で測定した値であり、股間部Cにおける前記横方向(X方向)の長さは最も狭い位置で測定した値である。
凸部43は、おむつ1においては、図2,図4に示すように、平面視して、縦方向(Y方向)に長い矩形状に形成されている。尚、おむつ1においては、凸部43を平面視して、矩形状に形成されているが、四隅が円弧状となっていてもよく、多角形状、楕円、それらの組み合わせ等であってもよい。
おむつ1の凸部43は、吸収性物品が例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、図4に示すように、その縦方向(Y方向)の長さL1が、5mm以上、好ましくは15mm以上、そして、30mm以下、好ましくは25mm以下、より具体的には、5mm以上30mm以下であることが好ましく、15mm以上25mm以下であることが更に好ましい。また、その横方向(X方向)の長さL2が、3mm以上、好ましくは5mm以上、そして、20mm以下、好ましくは15mm以下、より具体的には、3mm以上20mm以下であることが好ましく、5mm以上15mm以下であることが更に好ましい。尚、長さL1,L2は、最も広い位置で測定した値である。
おむつ1の溝部44は、吸収性物品が例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、図4に示すように、横方向(X方向)に延びる線状の横溝44Xの幅L3が、0.5mm以上、好ましくは1mm以上、そして、5mm以下、好ましくは3mm以下、より具体的には、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましい。また、縦方向(Y方向)に延びる線状の縦溝44Yの幅L4が、0.5mm以上、好ましくは1mm以上、そして、5mm以下、好ましくは3mm以下、より具体的には、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましい。尚、幅L3,L4は、吸収性コア41の凹凸構造における凹部の底部の位置での測定値である。
尚、凸部43、溝部44(横溝44X,縦溝44Y)及び非ブロック領域412の厚みは、所定のサイズにサンプルをカットし、5kPaで測定部位を10分間加圧し、除重後すぐに測定を行う。測定箇所は、1枚辺り腹側部、股間部、背側部の任意それぞれ1点以上を含む3点以上とし、おむつサンプル2枚(測定箇所6点以上)の平均で厚みを出す。例えばおむつ1を、鋭利なかみそりで、図2に示す縦方向(Y方向)、又は横方向(X方向)に切断し、この切断されたサンプルの断面を測定する。肉眼にて測定し難い場合には、前記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
具体的には、溝部44(横溝44X,縦溝44Y)は、その坪量が、100g/m2以上、好ましくは150g/m2以上、そして、500g/m2以下、好ましくは300g/m2以下、より具体的には、100g/m2以上500g/m2以下であることが好ましく、150g/m2以上300g/m2以下であることが更に好ましい。また、凸部43は、その坪量が、470g/m2以上、好ましくは350g/m2以上、そして、900g/m2以下、好ましくは800g/m2以下、より具体的には、470g/m2以上900g/m2以下であることが好ましく、350g/m2以上800g/m2以下であることが更に好ましい。非ブロック領域412の坪量は、凸部43の坪量と同様である。
凸部43及び溝部44(横溝44X,縦溝44Y)の坪量は次のようにして測定される。
凸部43、溝部44(横溝44X,縦溝44Y)及び非ブロック領域412の坪量の測定方法は以下の通りである。
吸収性コア41における凸部43と溝部44(横溝44X,縦溝44Y)の境界線に沿ってフェザー社製片刃剃刀を用いて切断する。切断して得られた凸部43の小片10個をそれぞれ電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定し、凸部43の小片1個の平均重量を求める。求めた平均重量を凸部43の小片1個当りの平均面積で除して凸部43の坪量を算出する。非ブロック領域412の坪量も凸部43の坪量と同様にして算出する。
次いで、凸部43と溝部44(縦溝44Y)の縦方向(Y方向)に延びた境界線に沿って、長さ100mm、幅は溝部44(縦溝44Y)の幅の設計寸法に合わせて、フェザー社製片刃剃刀を用いて、細いストライプ状の溝部44(縦溝44Y)の小片5個を切り出す。得られた小片5個をそれぞれ電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定し、平均して溝部44(縦溝44Y)の小片1個の平均重量を求める。求めた平均重量を溝部44(縦溝44Y)の小片1個当たりの平均面積で除して溝部44(縦溝44Y)の坪量を算出する。溝部44(横溝44X)についても、溝部44(縦溝44Y)と同様にして坪量を算出する。
溝部44(横溝44X,縦溝44Y)は、吸収性物品が例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、液拡散性を向上させる観点から、その密度が、凸部43の密度の、50%以上、好ましくは75%以上、そして、100%以下、好ましくは95%以下、より具体的には、50%以上100%以下であることが好ましく、75%以上95%以下であることが更に好ましい。
具体的には、溝部44(横溝44X,縦溝44Y)は、その密度が、0.05g/cm3以上、好ましくは0.07g/cm3以上、そして、0.15g/cm3以下、好ましくは0.13g/cm3以下、より具体的には、0.05g/cm3以上0.15g/cm3以下であることが好ましく、0.07g/cm3以上0.13g/cm3以下であることが更に好ましい。また、凸部43は、その密度が、0.05g/cm3以上、好ましくは0.07g/cm3以上、そして、0.15g/cm3以下、好ましくは0.13g/cm3以下、より具体的には、0.05g/cm3以上0.15g/cm3以下であることが好ましく、0.07g/cm3以上0.13g/cm3以下であることが更に好ましい。非ブロック領域412の密度は、凸部43の密度と同様である。
凸部43、非ブロック領域412及び溝部44(横溝44X,縦溝44Y)の密度は、上述した方法により求めた凸部43、非ブロック領域412及び低密度部44の坪量を、上述した方法により求めたそれぞれの厚みで除して算出される。
接着剤の密度(塗工量)は、以下の方法により測定する。
図5には、吸収体4の製造方法の一実施態様及びそれに用いる製造装置が示されている。吸収体4の製造装置は、矢印R1方向に回転駆動される回転ドラム50と、回転ドラム50の外周面に吸収性コア41の原料である吸収ポリマーを含む吸収性材料45を供給するダクト60と、回転ドラム50の下流側の斜め下方に配置され、矢印R2方向に回転駆動されるトランスファーロール70と、回転ドラム50の周方向におけるダクト60とトランスファーロール70との間に配置されたバキュームボックス65と、バキュームボックス65と回転ドラム50との間及びトランスファーロール70と回転ドラム50との間を通るように配された、シート状の通気性部材であるメッシュベルト75と、トランスファーロール70の下方に配されたバキュームコンベア80とを備えている。
先ず、回転ドラム50内の空間56、及びバキュームボックス65内を、それぞれに接続された排気装置を作動させて負圧にする。このように、空間56内を負圧にすることで、ダクト60内に、吸収性材料45を回転ドラム50の外周面に搬送させる空気流が生じるからである。次に、回転ドラム50及びトランスファーロール70を回転させ、また、バキュームコンベア80を作動させる。そして、前記繊維材料導入装置を作動させて、ダクト60内に、解繊したパルプ(繊維材料)及び吸収ポリマーを供給する。これらの吸収性材料45は、ダクト60内を流れる空気流に乗り、飛散状態となって回転ドラム50の外周面に向けて供給される。
表面シート2、裏面シート3、立体ギャザー形成用シート62としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができる。裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。立体ギャザー形成用シート62としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
ファスニングテープ7としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。
立体ギャザー形成用の弾性部材61、レッグ弾性部材63及びウエスト部弾性部材64としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
おむつ1は、図2,図4に示すように、相対的に坪量の高い凸部43と相対的に坪量の低い溝部44とからなるブロック領域411を有している。そのため、柔軟であり、着用者の身体の形状に沿い易くフィット性が向上する。また、溝部44を排尿後の体液が流れることで拡散性が向上し、吸収性コア41の吸収性を向上することができる。また、おむつ1は、図2,図4に示すように、ブロック領域411の外周を囲む非ブロック領域412有しているので、股間部Cで受けた尿などの液体を迅速に前後(腹側部Aおよび背側部B)に振り分けた後、ゆっくりと体液を吸収することができ、繰り返して排尿があった後にも吸収性コア41の吸収性を向上することができ、吸収性コア41からの体液漏れを防止することができる。このように、おむつ1は、ブロック領域411を有する吸収性コア41を備えているので、使用中の体液の吸収性が向上し、吸収体全体の柔軟性が向上している。
<1>肌対向面側に配された表面シートと、非肌対向面側に配された裏面シートと、これら両シート間に配された縦長の吸収体とを備えた吸収性物品であって、
前記吸収体は、吸収ポリマーを含む股間部の括れた吸収性コアを有し、
前記吸収性コアは、相対的に坪量が高い凸状の複数の凸部及び各該凸部を囲む相対的に坪量が低い溝部からなるブロック構造が腹側部から背側部に亘って縦方向に複数配されたブロック領域と、該ブロック領域の外周を囲む非ブロック領域とを有しており、
前記ブロック領域は、該ブロック領域の腹側部及び背側部それぞれの幅が、該ブロック領域の股間部の幅よりも大きく形成されており、
前記ブロック領域の腹側部は、前記吸収性コアの腹側部の幅が狭まり始める股間部側の位置を越えて、股間部側に延在している吸収性物品。
<3>
前記ブロック領域の腹側部の形状と前記ブロック領域の背側部の形状とが、前記吸収性コアの横方向に延びる中心線に対して対称に形成されている前記<1>又は<2>記載の吸収性物品。
<4>前記吸収性コアの腹側部の前記位置を越える前記ブロック領域の腹側部の部分の縦方向の長さは、前記吸収性コアの背側部の前記位置を越える前記ブロック領域の背側部の部分の縦方向の長さよりも長い前記<2>又は<3>記載の吸収性物品
<5>前記吸収性コアは、縦方向の前後端部それぞれの角に内方側に凸の括れ部を有しており、前記ブロック領域の腹側部及び背側部は、それぞれ、前記吸収性コアの腹側部又は背側部の幅が狭まり始める外方側の位置を越えて、外方側に延在している前記<1>〜<4>の何れか1記載の吸収性物品。
<6>前記ブロック領域の最外周を囲む前記溝部の角部が丸みを帯びている前記<1>〜<5>の何れか1記載の吸収性物品。
<7>前記吸収性コアは、腹側部の左右両側縁及び背側部の左右両側縁それぞれが股間部の左右両側縁よりも横方向外方に延出しており、前記吸収性物品は、股間部の左右両側縁が横方向内方に向かって円弧状に湾曲しており、全体として縦方向中央部である股間部が内方に括れた形状を有している前記<1>〜<6>の何れか1記載の吸収性物品。
<8>前記ブロック領域は、その縦方向の長さが、前記吸収性コアの縦方向の全長の70%以上98%以下の長さであるか、又は85%以上95%以下の長さであり、
該ブロック領域は、その横方向の長さが、該吸収性コアの横方向の全幅の30%以上90%以下の長さであるか、又は50%以上70%以下の長さであり、
該ブロック領域の腹側部は、その横方向の長さが、該吸収性コアの腹側部の横方向の全幅の30%以上90%以下の長さであるか、又は50%以上70%以下の長さであり、
該ブロック領域の背側部は、その横方向の長さが、該吸収性コアの背側部の横方向の全幅の30%以上90%以下の長さであるか、又は50%以上70%以下の長さである前記<1>〜<7>の何れか1記載の吸収性物品。
<9>前記非ブロック領域は、縦方向に沿う両側部それぞれの横方向の長さが、腹側部では、前記吸収性コアの腹側部の横方向の全幅の5%以上30%以下の長さであり、股間部では、該吸収性コアの股間部の横方向の全幅の5%以上30%以下の長さであり、背側部では、該吸収性コアの背側部の横方向の全幅の5%以上30%以下の長さである前記<1>〜<8>の何れか1記載の吸収性物品。
<10>前記溝部は縦方向に延びる縦溝と横方向に延びる横溝とからなり、該横溝と該縦溝とは、同じ厚みで形成されており、該溝部の厚みは、前記凸部の厚みの30%以上90%以下である前記<1>〜<9>の何れか1記載の吸収性物品。
<12>前記溝部は、その密度が、前記凸部43の密度の50%以上100%以下であるか、又は75%以上95%以下である前記<1>〜<11>の何れか1記載の吸収性物品。
<13>前記吸収性物品は、腹側部の左右両側縁及び背側部の左右両側縁それぞれが股間部の左右両側縁よりも横方向外方に延出しており、股間部の左右両側縁が横方向内方に向かって円弧状に湾曲しており、全体として縦方向中央部が内方に括れた形状を有している前記<1>〜<12>の何れか1記載の吸収性物品。
<14>前記表面シート及び前記裏面シート3は、それぞれ、前記吸収体の左右両側縁及び前後両端縁から外方に延出しており、該表面シートは、その横方向の寸法が、該裏面シートの横方向の寸法より小さくなっており、該表面シート及び該裏面シートはそれぞれ、該吸収体の周縁から外方に延出した延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されており、該吸収体を挟持・固定している前記<1>〜<13>の何れか1記載の吸収性物品。
<15>前記吸収性物品の縦方向に沿う両側部それぞれには、縦方向に伸長状態で固定された弾性部材を有する立体ギャザー形成用シートが、前記表面シートの側部に配され固定されており、これによって一対の立体ギャザーが形成される前記<1>〜<14>の何れか1記載の吸収性物品。
<16>前記吸収性物品の縦方向に沿う両側部それぞれには、レッグギャザー形成用の複数本のレッグ弾性部材が縦方向に伸長状態に配されており、該レッグ弾性部材の収縮によりレッグギャザーが形成され、該吸収性物品の背側部側の縦方向端部には、ウエストギャザー形成用のウエスト部弾性部材が横方向に伸長状態に配されており、該ウエスト部弾性部材の収縮によりウエストギャザーが形成される前記<1>〜<15>の何れか1記載の吸収性物品。
<17>前記吸収体は、前記吸収ポリマーを含む股間部の括れた前記吸収性コアと、該吸収性コアを包む被覆材とを有しており、該吸収体は、縦方向に長い液保持性の該吸収性コアを、液透過性の親水性シートである該被覆材で被覆して形成されている前記<1>〜<16>の何れか1記載の吸収性物品。
<18>前記吸収性コアの前記溝部は、縦方向に延びる縦溝と、横方向に延びる横溝とからなり、該吸収性コアの前記凸部は、該縦溝及び該横溝で区画された部位に配されている前記<1>〜<17>の何れか1記載の吸収性物品。
<19>前記溝部を構成する前記縦溝は、縦方向に平行に延びているか、縦方向に延びている曲線であるか、あるいは傾斜して延びていており、該溝部を構成する前記横溝は、横方向に平行に延びているか、横方向に延びている曲線であるか、あるいは傾斜して延びている前記<1>〜<18>の何れか1記載の吸収性物品。
<20>前記吸収性コアの前記ブロック領域411は、該ブロック領域の腹側部の幅及び背側部の幅それぞれが、該ブロック領域の股間部の幅よりも大きく形成されている前記<1>〜<19>の何れか1記載の吸収性物品。
<22>前記吸収性コアの腹側部の位置を越える前記ブロック領域の腹側部の部分の縦方向の長さは、該吸収性コアの背側部の位置を越える該ブロック領域の背側部の部分の縦方向の長さよりも長くなっている前記<1>〜<21>の何れか1記載の吸収性物品。
<23>前記吸収性コアの前記凸部及び前記溝部44は一体成形されており、前記非ブロック領域も該凸部及び該溝部と一体成形されている前記<1>〜<22>の何れか1記載の吸収性物品。
<24>前記吸収性コアは、前記溝部が、前記吸収性物品の厚み方向において、前記表面シート側に偏在している前記<1>〜<23>の何れか1記載の吸収性物品。
<25>前記吸収性コアは、該吸収性コアの非肌対向面側が凹凸のある前記ブロック構造となり、該吸収性コアの肌対向面側が平坦となっている前記<1>〜<24>の何れか1記載の吸収性物品。
<26>前記吸収性コアと該吸収性コアを包む前記被覆材とは接着剤を介して固定されており、このように固定された前記吸収体は、前記表面シート及び前記裏面シートそれぞれと接着剤を介して固定されている前記<17>〜<25>の何れか1記載の吸収性物品。
<27>前記被覆材と前記吸収性コアの非肌対向面とが前記接着剤により固定されており、該被覆材と前記吸収性コアの肌対向面とが該接着剤により固定されており、該被覆材における該吸収性コアの縦方向に沿う側縁よりも幅方向外方の被覆材側部は、被覆材側部どうしが該接着剤を介して固定されている前記<17>〜<25>の何れか1記載の吸収性物品。
<28>前記接着剤は、吸収性物品の横方向に間欠的に且つ縦方向に一直線状に塗工されている前記<26>又は<27>記載の吸収性物品。
<29>1枚の前記被覆材の両側部を折り返して該被覆材の側縁部どうしを重ねるようにして前記吸収性コアを包んでいるか、又は、別々の2枚の該被覆材を用いて該吸収性コアを包んでいる前記<17>〜<28>の何れか1記載の吸収性物品。
<30>前記吸収性コアの前記溝部と前記被覆材との間には空間が形成されており、前記吸収体には、該吸収性コアの凹凸のある前記ブロック構造と該吸収性コアを包む該被覆材とにより形成される該空間が形成されている前記<17>〜<29>の何れか1記載の吸収性物品。
<32>前記吸収体を構成する前記吸収性コアとしては、パルプ繊維等の繊維の集合体に吸収ポリマーの粒子を保持させたものを用い、該吸収体を構成する前記被覆材としては、親水性シート、例えば、透水性の薄紙(ティッシュペーパー)や透水性の不織布からなるコアラップシートを用いる前記<17>〜<31>の何れか1記載の吸収性物品。
<33>前記接着剤としては、ホットメルト接着剤を用いることができ、該ホットメルト接着剤としては、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤を用いる前記<26>〜<28>の何れか1記載の吸収性物品。
<34>前記吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつである前記<1>〜<33>の何れか1記載の吸収性物品。
<35>前記吸収性物品は、背側部の左右両側縁部に一対のファスニングテープが設けられ、腹側部の外表面に、該ファスニングテープを止着させるランディングテープが設けられている前記<34>記載の吸収性物品。
<36>前記吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつである前記<1>〜<33>の何れか1記載の吸収性物品。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア
41T 吸収性コア41の平坦な肌対向面
41U 吸収性コア41の凹凸構造の非肌対向面
411 ブロック領域
411a ブロック領域411の腹側部
411b ブロック領域411の背側部
411c ブロック領域411の股間部
41ea,41eb 括れ部
412 非ブロック領域
42 被覆材
43 凸部
44 溝部
44X 横方向(X方向)に延びる線状の横溝
44Y 縦方向(Y方向)に延びる線状の縦溝
5 接着剤
6 立体ギャザー
61 立体ギャザー形成用の弾性部材
62 立体ギャザー形成用シート
63 レッグ弾性部材
64 ウエスト部弾性部材
7 ファスニングテープ
8 ランディングテープ
9 空間
45 吸収性材料
46 堆積物
49 吸収体前駆体
50 回転ドラム
51 ドラム凹部
52 メッシュプレート
53 難通気性部材
54,55 領域
60 ダクト
65 バキュームボックス
70 トランスファーロール
75 メッシュベルト
80 バキュームコンベア
90 加圧手段
A 腹側部,B 背側部,C 股間部
CL おむつの縦方向に延びる中心線
CX 吸収性コア41の横方向(X方向)に延びる中心線
Claims (6)
- 肌対向面側に配された表面シートと、非肌対向面側に配された裏面シートと、これら両シート間に配された縦長の吸収体とを備えた吸収性物品であって、
前記吸収体は、吸収ポリマーを含む股間部の括れた吸収性コアを有し、
前記吸収性コアは、相対的に坪量が高い凸状の複数の凸部及び各該凸部を囲む相対的に坪量が低い溝部からなるブロック構造が腹側部から背側部に亘って縦方向に複数配されたブロック領域と、該ブロック領域の外周を囲む非ブロック領域とを有しており、
前記ブロック領域は、該ブロック領域の腹側部及び背側部それぞれの幅が、該ブロック領域の股間部の幅よりも大きく形成されており、
前記ブロック領域の腹側部は、前記吸収性コアの腹側部の幅が狭まり始める股間部側の位置を越えて、股間部側に延在している吸収性物品。 - 前記ブロック領域の背側部は、前記吸収性コアの背側部の幅が狭まり始める股間部側の位置を越えて、股間部側に延在している請求項1記載の吸収性物品。
- 前記ブロック領域の腹側部の形状と前記ブロック領域の背側部の形状とが、前記吸収性コアの横方向に延びる中心線に対して対称に形成されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアの腹側部の前記位置を越える前記ブロック領域の腹側部の部分の縦方向の長さは、前記吸収性コアの背側部の前記位置を越える前記ブロック領域の背側部の部分の縦方向の長さよりも長い請求項2又は3記載の吸収性物品
- 前記吸収性コアは、縦方向の前後端部それぞれの角に内方側に凸の括れ部を有しており、前記ブロック領域の腹側部及び背側部は、それぞれ、前記吸収性コアの腹側部又は背側部の幅が狭まり始める外方側の位置を越えて、外方側に延在している請求項1〜4の何れか1項記載の吸収性物品。
- 前記ブロック領域の最外周を囲む前記溝部の角部が丸みを帯びている請求項1〜5の何れか1項記載の吸収性物品。
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