JP2013255338A - 光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動部材の駆動力を負荷変化に対応させて消費電力を低減できると共に移動部材の円滑で安定した駆動を可能とするレンズ鏡筒及び光学装置を提供する。
【解決手段】本発明の光学装置1,20は、レンズ21を移動させる超音波モータ101と、前記超音波モータ101による前記レンズ21の移動に必要な力に影響する情報を検出する検出部109,110と、前記超音波モータ101に所定の駆動周波数で所定の駆動電圧を供給することにより、前記超音波モータ101を駆動する駆動部102と、前記駆動部102を制御する制御部103と、を備え、前記制御部103は、前記検出部109,110によって検出された前記情報に基づいて前記駆動電圧を変化させると共に、当該駆動電圧の変化に伴う前記レンズ21の移動速度の変動を抑制するように前記駆動周波数を変化させること、を特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学装置に関するものである。
カメラ等の光学装置等において、合焦レンズ等の可動光学要素(移動部材)の移動駆動には、駆動源としてモータが用いられる。
ここで、カメラ等の光学装置は、様々な姿勢や環境温度で用いられるが、この姿勢や温度によって移動部材の駆動に要する力(負荷)が変化することがある。このため、モータの駆動力は、最も大きな負荷が作用する状態でも確実に駆動し得るように設定される。その結果、負荷が軽い姿勢等では必要以上に過大な駆動力となり、消費電力も大きくなる。
特許文献1には、設定された撮影モードや露出モードおよび姿勢や温度に基づいて、アイリスモータの負荷が重くなる動作モードであると判別したとき、アイリスモータで大きいトルクを発生するように駆動パラメータに対する補正を行い、負荷が重くなるときには大きいトルクを発生するように補正するモータ制御が開示されている。
特開2006−42439号公報
しかしながら、負荷に応じたトルクを発生するようにモータ制御を行う場合、トルクを変化させることによって回転数も変化するといった影響が生ずることがある。このため、モータの駆動中に負荷が変化すると、負荷変化に伴って回転数が変化して移動部材の移動が不安定となる可能性がある。
本発明の課題は、移動部材の駆動力を負荷変化に対応させて消費電力を低減できると共に移動部材の円滑で安定した駆動を可能とする光学装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、レンズ(21)を移動させる超音波モータ(101)と、前記超音波モータ(101)による前記レンズ(21)の移動に必要な力に影響する情報を検出する検出部(109,110)と、前記超音波モータ(101)に所定の駆動周波数で所定の駆動電圧を供給することにより、前記超音波モータ(101)を駆動する駆動部(102)と、前記駆動部(102)を制御する制御部(103)と、を備え、前記制御部(103)は、前記検出部(109,110)によって検出された前記情報に基づいて前記駆動電圧を変化させると共に、当該駆動電圧の変化に伴う前記レンズ(21)の移動速度の変動を抑制するように前記駆動周波数を変化させること、を特徴とする光学装置(1,20)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学装置(1,20)であって、前記検出部として、当該光学装置(1,20)の姿勢を検出する姿勢センサ(110)を備え、前記制御部(103)は、前記姿勢センサ(110)により、前記超音波モータ(101)による前記レンズ(21)の移動に必要な力が増大する姿勢を検出したとき、前記駆動電圧を高くするように前記駆動部(102)を制御すること、を特徴とする光学装置(1,20)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光学装置(1,20)であって、前記検出部として、当該光学装置(1,20)の環境温度を検出する温度センサ(109)を備え、前記制御部(103)は、前記温度センサ(109)により、前記超音波モータ(101)による前記レンズ(21)の移動に必要な力が増大する環境温度を検出したとき、前記駆動電圧を高くするように前記駆動部(102)を制御すること、を特徴とする光学装置(1,20)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学装置(1,20)であって、前記制御部(103)は、駆動パルスのデューティ比制御によって前記駆動電圧の制御を行うこと、を特徴とする光学装置(1,20)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学装置(1,20)であって、前記検出部(109,110)によって検出された情報値に対する駆動電圧を定める駆動電圧テーブルと、前記駆動電圧の値に対する前記駆動周波数を定める駆動周波数テーブルと、を記憶する記憶部(104)を備え、前記制御部(103)は、前記駆動電圧テーブルを参照して前記駆動電圧を変化させると共に、前記駆動周波数テーブルを参照して前記駆動周波数を変化させること、を特徴とする光学装置(1,20)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、移動部材の駆動力を負荷変化に対応させて消費電力を低減できると共に移動部材の円滑で安定した駆動を可能とする光学装置を提供できる。
本発明の第1実施形態を適用したカメラのブロック構成図である。 AF駆動部のブロック構成図である。 レンズ鏡筒の姿勢によって超音波モータに作用する負荷の違いを説明する図である。 超音波モータに対する駆動電圧の違いと消費電力を説明する図である。 超音波モータにおける駆動電力の周波数と回転数の関係を示す図である。 制御部による状態制御のフローチャートである。 本発明の第2実施の形態の制御部による状態制御のフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態を適用したカメラ1のブロック構成図である。
カメラ1は、カメラボディ10とレンズ鏡筒20とによって構成されている。レンズ鏡筒20は、カメラボディ10に着脱可能な交換レンズである。カメラボディ10とレンズ鏡筒20とは、マウントを介して着脱可能に結合され、結合時には接点41を介して情報交換可能に接続される。
カメラボディ10は、撮像素子11と、制御装置12と、AFセンサ13等を備えている。
撮像素子11は、レンズ鏡筒20によってその撮像面に結像された画像を電気信号に変換して出力する、たとえば、CCDやCMOS等の光電変換素子である。
制御装置12は、当該カメラ1全体の制御を行う。また、制御装置12は、AF作動時において、後述するAFセンサ13による焦点検出情報に基づいてレンズ鏡筒20における合焦レンズ21の移動量演算を行い、その演算結果をレンズ鏡筒20における後述するAF駆動部100(制御部103)に送信してAF駆動させる。
AFセンサ13は、焦点検出を行うためのたとえばCCDラインセンサ等である。
レンズ鏡筒20は、合焦レンズ21を含む図示しないレンズ群からなる結像光学系と、カム筒22と、カム筒22を回転駆動するAF駆動部100と、を備えている。
合焦レンズ21は、光軸方向に移動することで結像位置を変化させる。
カム筒22は、回転によって、内周側に配置された合焦レンズ21を駆動する。
AF駆動部100は、超音波モータ101を備えており、合焦レンズ21を駆動(AF駆動)する。すなわち、AF駆動部100は、AF作用時において、カメラ1の制御装置12から入力される合焦指令に基づいて超音波モータ101でカム筒22を回転駆動し、これによってカム筒22に内設された合焦レンズ21を駆動する。また、AF駆動部100は、当該レンズ鏡筒20の状態(姿勢および温度)によって超音波モータ101の駆動電力を変化させる状態制御を行う。このAF駆動部100の構成および状態制御については、後に詳述する。
上記のように構成されたカメラ1は、図示しないシャッタボタンの押圧操作等によって撮影が指令されると、レンズ鏡筒20における合焦レンズ21を含む結像光学系によってカメラボディ10における撮像素子11の撮像面に結像された被写体像を電気信号に変換し、画像処理して図示しない記録媒体に記録する(撮影する)。
これらカメラ1における撮影に係る一連の動作は、カメラボディ10が備える制御装置12によって制御される。また、制御装置12は、撮影時においては、AFセンサ13の検知情報に基づいてレンズ鏡筒20のAF駆動部100を駆動して焦点調節を行う。
つぎに、図2〜図6を参照して、レンズ鏡筒20におけるAF駆動部100および状態制御について詳細に説明する。
図2は、AF駆動部100のブロック構成図である。図3は、レンズ鏡筒20の姿勢によって超音波モータ101に作用する負荷の違いを説明する図である。図4は、超音波モータ101に対する駆動電圧の違いと消費電力を説明する図である。図5は、超音波モータ101における駆動電力の周波数と回転数の関係を示す図である。図6は、制御部103による状態制御のフローチャートである。
AF駆動部100は、超音波モータ101と、駆動回路102と、制御部103と、メモリ104と、を備えている。また、AF駆動部100は、駆動電源系および電源制御系の回路部として、直流電源回路105と、パルス発生回路106と、パルス制御回路107と、を備えている。
さらに、AF駆動部100は、検出系の要素として、フィードバック回路108と、温度検出部109と、姿勢検出部110と、エンコーダ111と、を備えている。
超音波モータ101は、駆動回路102から供給される2相の交流の駆動信号によって振動子に生ずる進行波によって移動子を回転駆動し、その回転力を出力する。
駆動回路102は、直流電源回路105とパルス制御回路107とから入力される電源およびパルス信号に基づいて駆動信号を生成して超音波モータ101に入力する。
制御部103は、CPU等を備えて構成され、カメラ1の制御装置12から入力される合焦指令に基づいて超音波モータ101を回転駆動制御する。また、制御部103は、超音波モータ101の駆動時において、フィードバック回路108、温度検出部109、姿勢検出部110およびエンコーダ111から入力される情報と、メモリ104に記憶された制御情報と、に基づいて、パルス発生回路106とパルス制御回路107とを制御して、レンズ鏡筒20の状態(姿勢および温度)によって超音波モータ101への駆動電力を変化させる状態制御を行う。
メモリ104は、RAM等によって構成され、制御部103が用いる制御プログラムを記憶している。また、メモリ104は、レンズ鏡筒20の温度と姿勢とに応じて変化する合焦レンズ21の移動(AF駆動)時において超音波モータ101に作用する負荷、に対応した駆動電圧を規定した電圧テーブルと、駆動電圧の周波数を規定した周波数テーブルと、を記憶している。これらのテーブルは状態制御で用いられ、詳細は後述する。
直流電源回路105は、駆動回路102に所定電圧の直流電圧を供給する。
パルス発生回路106は、超音波モータ101に供給する駆動交流電圧の周波数を規定するパルスを発生する。このパルス発生回路106の発生するパルス間隔は、制御部103によって制御されるようになっている。すなわち、制御部103が超音波モータ101に供給する駆動電圧の周波数を制御可能となっている。
パルス制御回路107は、パルス発生回路106から入力されたパルスのデューティ比を、制御部103の指示に基づいて可変調整して、駆動回路102に出力する。なお、制御開始時のデューティ比は定められた初期値とする。
フィードバック回路108は、駆動回路102から超音波モータ101に印可された駆動電圧値を検出して、フィードバック制御情報として制御部103に出力する。
温度検出部109は、たとえばサーミスタ等によって構成され、その検出した温度情報信号を状態制御情報として制御部103に出力する。温度検出部109は、レンズ鏡筒20の平均的温度を検出し得るように、発熱部から離間した位置に配設される。
姿勢検出部110は、たとえば直交座標系におけるX,Y,Zの3軸のジャイロセンサと3軸の加速度センサを備え、6自由度の姿勢情報を検出してその姿勢情報信号を状態制御情報として制御部103に出力する。なお、姿勢検出は、センサでなく画像認識で行う構成としてもよい。
エンコーダ111は、光学式エンコーダ等により構成され、超音波モータ101の回転を検出し、その検出信号を制御部103に出力する。
つぎに、制御部103による状態制御について説明する。
状態制御は、前述したように、合焦レンズ21の移動(AF作用)時において、レンズ鏡筒20の温度と姿勢とに応じて変化する超音波モータ101に作用する負荷に対応させて、超音波モータ101の駆動電圧を変化させる。
なお、レンズ鏡筒20の温度は温度検出部109の検出情報に基づく温度であり、姿勢は姿勢検出部110が検出した姿勢情報に基づいて演算して求める。また、超音波モータ101に作用する負荷に対応した駆動電圧とは、駆動電圧が低すぎて超音波モータ101が停止することがなく、駆動電圧が高すぎて電力が過大になることもない値をいう。
ここで、レンズ鏡筒20における超音波モータ101に作用する負荷とは、AF作用時において合焦レンズ21を移動操作する際に要する力であり、直接的にはカム筒22を回転駆動するトルク負荷である。
超音波モータ101に作用する負荷は、超音波モータ101や合焦レンズ21を移動可能に保持する機構の熱膨張等に起因して移動抵抗が変わること等によって変化する。その変化傾向は、構造および設定によってレンズ鏡筒毎に異なる。
また、超音波モータ101に作用する負荷は、レンズ鏡筒20の姿勢と、合焦レンズ21の移動方向と、によって変化する。
すなわち、図3(a),(b)に示すようにレンズ鏡筒20を水平とした姿勢では、合焦レンズ21の移動に要する操作力(超音波モータ101にとっての負荷)は、合焦レンズ21が、(a)で示す無限遠距離に合焦する最も繰り込まれた状態に向かって移動する際(以下縮短時と呼ぶ)と、(b)で示す至近距離に合焦する最も前方に繰り出された状態に向かって移動する際(以下伸長時と呼ぶ)とで略同じであって、これを標準負荷:Fnとする。
これに対して、図3(c),(d)に示すようにレンズ鏡筒20を鉛直上向きとした姿勢では、合焦レンズ21の重量の作用によって、(c)で示す縮短時における負荷:Fcは、標準負荷:Fnより小さくなり、(d)で示す伸長時における負荷:Fbは標準負荷:Fnより大きくなる。
逆に、図3(e),(f)に示すようにレンズ鏡筒20を鉛直下向きとした姿勢では、(e)で示す縮短時における負荷:Feは標準負荷:Fnより大きくなり、(f)で示す伸長時における負荷:Ffは標準負荷:Fnより小さくなる。
制御部103は、上記のようなレンズ鏡筒20の温度と姿勢に起因する超音波モータ101の負荷変化に対応させて、超音波モータ101の駆動電圧を変化させる。本実施形態では、制御部103は、パルス制御回路107を制御して出力するパルスのデューティ比を変化させることで電圧値を変化させる。
すなわち、図4(a)に前述した図3の姿勢による負荷変化に対応する駆動電圧を示すように、標準負荷:Fnの姿勢における電圧値を標準電圧:Vnとして、負荷が大きくなる姿勢および駆動方向ではより高い増加電圧:Vaとし、負荷が小さくなる姿勢および駆動方向ではより低い減少電圧:Vbとする。なお、温度変化による負荷変化への対応を反映すると、駆動電圧の変化はさらに大きくなる。
これにより、図4(b)に示すように、消費電力を抑制できる。図4は、レンズ鏡筒20が、標準負荷:Fnの水平状態で標準電圧:Vnから、より大きい負荷(図3におけるFdまたはFf)の姿勢で増加電圧:Va、さらに、小さい負荷(図3におけるFcまたはFe)の姿勢で減少電圧:Vbに変化した状態を示す。
通常は、確実な駆動を担保するために最も大きい負荷に基づいて駆動電圧を増加電圧:Vaで一定とするが、負荷に応じて駆動電圧を変化させることにより、図4(b)中ハッチングで示す部分の電力消費を抑制することができる。
ここで、超音波モータ101に印加する駆動電圧値を変化させると、パルス発生回路106が出力する駆動パルスによって規定される駆動電圧の周波数は不変であっても、超音波モータ101の回転数に影響することがある。
たとえば、図5に駆動電圧の周波数と回転数の関係を示すように、超音波モータ101は、駆動電圧の周波数が高くなると回転数が小さくなる(周波数が低くなると回転数が大きくなる)特性を有するが、その特性が駆動電圧値によって異なる。
図5において、標準電圧:Vnにおいて周波数:fxで標準回転数:Nxの設定の場合、周波数:fxで固定であっても、標準電圧:Vnより高い増加電圧:Vaでは出力回転数:Naは標準回転数:Nxより高くなり、標準電圧:Vnより低い減少電圧:Vbでは出力回転数:Nbは標準回転数:Nxより低くなる。
このため、制御部103は、超音波モータ101の駆動電圧値を変化させる際、超音波モータ101の出力回転数が変化しないように、同時にパルス発生回路106を制御して駆動電圧の周波数を変化させる。
すなわち、増加電圧:Vaでは周波数:fxより高い周波数:faとして出力回転数:Nxを維持し、減少電圧:Vbでは周波数:fxより低い周波数:fbとして出力回転数:Nxを維持するように制御する。
この時、制御部103は、出力回転数が目標値を維持しているか否かをエンコーダ111によって検出される超音波モータ101の回転数によって確認し、ずれが生じている場合には目標値に維持するようにフィードバック制御する。
これにより、超音波モータ101の駆動電圧値を負荷に応じて変化させる際に、同時に回転数が変化して合焦レンズ21の移動が不安定となることを防ぐことができる。その結果、電圧値を変化させても合焦レンズ21の移動を安定して円滑に行うことが可能となり、AF精度やAFスピードの低下を招くことがない。
上記状態制御における、超音波モータ101に作用する負荷に対応した駆動電圧と、当該電圧値に対応した駆動電圧の周波数の値は、前述したようにそれぞれテーブルとしてメモリ104に記憶されている。
つまり、制御部103は、AF動作開始時に温度検出部109から入力される温度情報と、姿勢検出部110から入力されるレンズ鏡筒20の姿勢情報と、に基づいて、メモリ104に記憶されたテーブルから対応する制御値(駆動電圧および周波数)を読み出して、その駆動電圧および周波数で超音波モータ101を駆動するように制御する。
テーブルデータは、レンズ鏡筒20の個体差によってそれぞれ微妙に異なるため、組み立て完了後超音波モータ101を試験駆動して採取され、メモリ104に記憶される。
つぎに、図6に示すフローチャートに沿って第1実施形態における、制御部103による状態制御を説明する。なお、図中および以下の説明中においてステップを「S」とも略記する。
状態制御は、カメラ1の電源の投入によって開始する。
はじめに、温度検出部109からの温度情報を読み込む(S601)。
次いで、姿勢検出部110からの情報に基づいてレンズ鏡筒20の姿勢(すなわちカメラ1の姿勢)を検出する(S602)。
S603に進み、AF動作が開始されない場合はS601に戻り、S601〜S603を繰り返す(S603,NO)。
S603においてAF動作が開始された場合(S603,YES)、ステップ601およびステップ602の結果に基づいて、メモリ104に記憶されたテーブルから温度と姿勢とに対応する制御値(駆動電圧及び駆動周波数)を読み込む(S604)。
そして、読み込まれた駆動電圧及び駆動周波数で、レンズ21を駆動制御する(S605)。
レンズ21が駆動された後、所定の時間間隔で姿勢の検出を行い、カメラ1の姿勢が変化しない場合は(S606,NO)、S605と同じ駆動電圧及び駆動周波数で、レンズ21の駆動制御を続け、S609に進む。S609に進み、AF動作が終了したら(S609,YES)、レンズ21の駆動を終了し(S610)、AF動作が終了しない場合はS606に戻る(S609,NO)。
S605でレンズ21が駆動された後、カメラ1の姿勢が変化した場合は(S606,YES)、再度、変化した姿勢に基づいてメモリ104に記憶されたテーブルから、その温度と姿勢とに対応する駆動電圧及び駆動周波数を読み込む(S607)。
そして、読み込まれた駆動電圧及び駆動周波数で、レンズ21を駆動制御する(S608)。
S609に進み、AF動作が終了したら(S609,YES)、レンズ21の駆動を終了し(S610)、AF動作が終了しない場合はS606に戻る(S609,NO)。
以上、第1実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本実施形態では、制御部103が、レンズ鏡筒20の温度と姿勢とに応じて変化する超音波モータ101に作用する負荷に対応させて、超音波モータ101の駆動電圧を変化させる状態制御を行う。状態制御は、超音波モータ101に作用する負荷が、大きい場合には超音波モータ101の駆動電圧を高く、小さい場合には超音波モータ101の駆動電圧を低くする。これにより、電力供給を合理的に行うことができ消費電力の低減が可能となる。
(2)本実施形態の状態制御は、負荷に応じて超音波モータ101の駆動電圧を変化させる際に、回転数を維持するように周波数を同時に変化させる。これにより、駆動電圧値の変化に伴う回転数の変化によって合焦レンズ21の移動が不安定となることを防ぐことができる。その結果、電圧値を変化させても、合焦レンズ21の移動を安定して円滑に行うことが可能となり、また、AF精度やAFスピードの低下を招くことがない。
(第2実施形態)
第1実施形態では、AF動作時の合焦レンズ21の移動の際において、本発明を適用した例について説明した。第2実施形態は、本発明を、ズームレンズに適用した例について説明する。レンズ鏡筒20及びカメラ1の構成については第1実施形態の図1及び図2とほぼ同様であるが、第2実施形態では駆動するレンズはズームレンズ(参照符号21’、図1において括弧で示す)である。なお、以下の説明において、第1実施形態の図に基づいて説明を行ない、レンズ以外、参照符号は第1実施形態と同様である。
図7は第2実施形態による制御部103による状態制御を説明するフローチャートである。
第1実施形態と同様に、第2実施形態の状態制御は、カメラ1の電源の投入によって開始する。
はじめに、温度検出部109からの温度情報を読み込む(S701)。
次いで、姿勢検出部110からの情報に基づいてレンズ鏡筒20の姿勢(すなわちカメラ1の姿勢)を検出する(S702)。
S703に進み、ズーム動作が開始されない場合はS701に戻り、S701〜S703を繰り返す(S703,NO)。
S703においてズーム動作が開始された場合(S703,YES)、ステップ701およびステップ702の結果に基づいて、メモリ104に記憶されたテーブルから温度と姿勢とに対応する制御値(駆動電圧及び駆動周波数)を読み込む(S704)。
そして、読み込まれた駆動電圧及び駆動周波数で、レンズ21’を駆動制御する(S705)。
レンズ21’が駆動された後、所定の時間間隔で姿勢の検出を行い、カメラ1の姿勢が変化しない場合は(S706,NO)、S705と同じ駆動電圧及び駆動周波数で、レンズ21’の駆動制御を続け、S709に進む。S709に進み、ズーム動作が終了したら(S709,YES)、レンズ21’の駆動を終了し(S710)、ズーム動作が終了しない場合はS706に戻る(S709,NO)。
S705でレンズ21’が駆動された後、カメラ1の姿勢が変化した場合は(S706,YES)、再度、変化した姿勢に基づいてメモリ104に記憶されたテーブルから、その温度と姿勢とに対応する駆動電圧及び駆動周波数を読み込む(S707)。
そして、読み込まれた駆動電圧及び駆動周波数で、レンズ21’を駆動制御する(S708)。
S709に進み、ズーム動作が終了したら(S709,YES)、レンズ21’の駆動を終了し(S710)、ズーム動作が終了しない場合はS706に戻る(S709,NO)。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)本実施形態においても第1実施形態と同様に、制御部103が、レンズ鏡筒20の温度と姿勢とに応じて変化する超音波モータ101に作用する負荷に対応させて、超音波モータ101の駆動電圧を変化させる状態制御を行う。状態制御は、超音波モータ101に作用する負荷が、大きい場合には超音波モータ101の駆動電圧を高く、小さい場合には超音波モータ101の駆動電圧を低くする。これにより、電力供給を合理的に行うことができ消費電力の低減が可能となる。
(2)本実施形態の状態制御は、負荷に応じて超音波モータ101の駆動電圧を変化させる際に、回転数を維持するように周波数を同時に変化させる。これにより、駆動電圧値の変化に伴う回転数の変化によってズームレンズ21’の移動が不安定となることを防ぐことができる。その結果、電圧値を変化させても、ズームレンズ21’の移動を安定して円滑に行うことが可能となり、また、ズーム精度やズームスピードの低下を招くことがない。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上記実施形態は、本発明をカメラボディ10に着脱可能なレンズ鏡筒20に適用したものである。しかし、これに限らず、例えば、カメラボディとレンズ鏡筒が一体型のカメラに適用しても良い。また、カメラ1はデジタルカメラであるが、フィルムを用いるいわゆる銀塩カメラに適用しても良い。
(2)上記実施形態では、超音波モータ101の駆動電力における電圧値の制御を、パルス制御回路107が出力する駆動パルスのデューティ比を変化させて行っているが、直流電源回路105を制御して電圧を変化させる構成としても良い。
(3)上記実施形態は、本発明を合焦レンズ21を駆動する超音波モータ101に適用したものであるが、本発明はこれに限ることなく他の移動部材の駆動に適用可能なものであり、たとえば、ズーミングレンズを駆動するモータに適用する等、適宜変更可能である。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、10:カメラボディ、20:レンズ鏡筒、21:合焦レンズ、21’:ズームレンズ、100:AF駆動部、101:超音波モータ、102:駆動回路、103:制御部、104:メモリ、105:直流電源回路、106:パルス発生回路、107:パルス制御回路、108:フィードバック回路、109:温度検出部、110:姿勢検出部

Claims (5)

  1. レンズを移動させる超音波モータと、
    前記超音波モータによる前記レンズの移動に必要な力に影響する情報を検出する検出部と、
    前記超音波モータに所定の駆動周波数で所定の駆動電圧を供給することにより、前記超音波モータを駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出部によって検出された前記情報に基づいて前記駆動電圧を変化させると共に、当該駆動電圧の変化に伴う前記レンズの移動速度の変動を抑制するように前記駆動周波数を変化させること、
    を特徴とする光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置であって、
    前記検出部として、当該光学装置の姿勢を検出する姿勢センサを備え、
    前記制御部は、前記姿勢センサにより、前記超音波モータによる前記レンズの移動に必要な力が増大する姿勢を検出したとき、前記駆動電圧を高くするように前記駆動部を制御すること、
    を特徴とする光学装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光学装置であって、
    前記検出部として、当該光学装置の環境温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサにより、前記超音波モータによる前記レンズの移動に必要な力が増大する環境温度を検出したとき、前記駆動電圧を高くするように前記駆動部を制御すること、
    を特徴とする光学装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の光学装置であって、
    前記制御部は、駆動パルスのデューティ比制御によって前記駆動電圧の制御を行うこと、
    を特徴とする光学装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の光学装置であって、
    前記検出部によって検出された情報値に対する前記駆動電圧を定める駆動電圧テーブルと、前記駆動電圧の値に対する前記駆動周波数を定める駆動周波数テーブルと、を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記駆動電圧テーブルを参照して前記駆動電力を変化させると共に、前記駆動周波数テーブルを参照して前記駆動周波数を変化させること、
    を特徴とする光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106444217A (zh) * 2015-07-03 2017-02-22 瑞尼斯股份有限公司 镜头af驱动控制方法

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