JP2013253967A - 金属面用多極磁界センサ、センサシステム及び金属面用多極磁界センサの製造方法 - Google Patents
金属面用多極磁界センサ、センサシステム及び金属面用多極磁界センサの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】平板状の磁性体6と、磁性体6に複数巻回される第一のコイルLxと、第一のコイルLxと直交するように磁性体6に複数巻回される第二のコイルLyと、を備え、第一のコイルLx及び第二のコイルLyは、複数巻回されるコイルに流れる電流の振幅及び又は位相差により隣り合う巻線の間から磁界が形成されるように間隔をあけて磁性体6に巻回されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
【選択図】図14
Description
前記第一のコイルと直交するように前記磁性体に複数巻回される第二のコイルと、を備え、前記第一のコイル及び前記第二のコイルは、前記複数巻回されるコイルに流れる電流の振幅及び又は位相差により隣り合う巻線の間から磁界が形成されるように間隔をあけて前記磁性体に巻回されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
前記第一のコイルと直交するように前記磁性体に複数巻回される第二のコイルと、前記第一のコイル及び前記第二のコイルに直交し、前記磁性体の片側の面に渦巻き状に形成される第三のコイルと、を備え、前記第一のコイル及び前記第二のコイルは、前記複数巻回されるコイルに流れる電流の振幅及び又は位相差により隣り合う巻線の間から磁界が形成されるように間隔をあけて前記磁性体に巻回されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
となり、仮にεr=2、μr=14とすると、
となり19%の短縮率となり、実際の波長がかなり短縮されているように見えることがわかる。従って、コイルが1巻されるごとに、すでに隣のコイルとのこれだけの位相差が発生していることになる。今仮にこの値の目安を求めることにする。
となり、1巻コイルの長さをl1とし、先の例のコイルの1辺の長さが0.3m厚み0.005mの磁性体板として、一巻コイルの長さl1はl1≒0.305×2=0.61[m]であるので、1巻で発生する位相角βll1は、
となる。2πを360°で表わすと位相角はβll1=52.2°となる。即ち、一巻毎上に52.2°の位相差が現れることになり、相当大きな位相差が発生していることがわかる。先に説明したように1ピッチPの中心点P/2では、この位相差がなければI1,I2の電流により発生する磁界は等大、同位相であるため垂直成分の磁界は打ち消されることになるが、例えば中心点P/2においてI1による磁界を1とするとI2による磁界は反対の向きのベクトルでこの位相が加わるため、おおよそ次のような値となる。
が発生するため、巻線が多くなるにつれ、位相定数
と線長lによるβlの遅れが発生するため、電流の位相が遅れを発生し、これによる磁界もβlの遅れが出てくるため、隣り同士の磁界により完全に打ち消し合うことはない。また、コイルが多数巻かれており、多数の電流により励振された大きさと位相の異なる磁界が重畳されて合成されるために、垂直磁界Hzや水平磁界Hyも両磁界とも存在することになる。
なお、以下に本発明を包含する関連技術を挙げる。
(1)絶縁されたコイルのピッチをある程度設け、直交するように磁性体板に巻かれたコイルにより、磁性体板の3軸方向の両側に直交する磁界面を形成することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(2)金属面で影像を作るように金属面上に設置される絶縁された直交する2個以上のコイルがほぼ平板よりなる磁性体を直交するような構造で巻かれており、それぞれのコイル面が金属面に等価的に垂直であり、このコイルの軸方向が金属面と平行となり、それぞれのコイルの軸方向がほぼ直交し、金属面と反対側のコイルの外側に強い直交する外部磁界を発生させることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(3)前記(1)、(2)において、磁性体の広い面に2組のコイルの軸と直交する第3のコイルを巻くことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(4)前記(1)において、絶縁されたコイルが直接金属面に接して巻かれることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(5)前記(1)において、コイルが薄い磁性体を介して金属面に接することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(6)前記(1)において、コイルが0.1〜1φの線状で構成され、1本から数本並列に巻かれていることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(7)前記(1)において、コイルが0.5〜10mm程度の金属帯状で構成され、請求項4と等価な幅で巻かれていることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(8)前記(1)において、磁性体を直交するような構造で巻かれる2組のコイルは、それぞれ別々に給電し、磁性体の上面に巻かれる第3のコイルは無給電コイルとコンデンサによるLCの共振をとることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(9)前記(1)において、磁性体を直交するような構造で巻かれる2組のコイルは、それぞれ別々に給電し、磁性体の上面に巻かれる第3のコイルも給電することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(10)前記(1)において、磁性体の上にプラスチックや紙等のスペーサを置き、この外側にコイルを巻くことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(11)前記(1)において、コイルを巻くための枠(ボビン)をマッチ箱の外枠のような構造とし、これを直交させ2重箱構造とし、組立が容易となるようにすることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(12)前記(1)において、金属コイルは平面上の印刷やエッチングで構成され、折り曲げることによりピッチに合わせて端部で接続し、コイルを形成することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(13)前記(1)において、コイルの巻き数が少ない場合や多い場合に表面の磁界が凹凸になるのを改善均一にするための磁性体の両端や中心部に、コイルとコンデンサによるL.Cの共振回路を構成すると、この部分の磁界を励振し、強くすることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(14)磁性体上部のプラスチック板の上に乗せる荷重を支えるために磁性体の上部にプラスチック等のスペーサを乗せその上に更にプラスチックの薄板を載せて平面とすることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(15)金属面用多極磁界センサを複数台横に並べる場合、センサのはじのつなぎめで磁界が落ちることを防ぐ目的で、補助センサを用いることを特徴する金属面用多極磁界センサ。
(16)直交するコイルの給電部はそれぞれ別々に行い、それぞれ別々の整合器で整合を取ることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(17)リーダライタから整合器までを同軸ケーブルで給電を行い、グラント側は磁性体板のセンサ下部の金属側に近いコイルに接続し、中心部側はコンデンサや整合回路を介して、金属側と反対側の磁性体板上部のコイル端に接続する方式とすることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(18)前記(14)において、同軸ケーブルのグランド側を金属面と同一ポテンシャルにするかコンデンサ系を介して接地し、多少金属板よりポテンシャルを上げるように接地することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(19)コイルをバランの構造とし、同軸ケーブルでセンサコイルの中心部に給電部を設け、コイルの両端を同軸ケーブルの外部導体側と金属面を接続しグランドすることとし、コイルの両端に給電する場合には中心部をグランドすることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(20)給電部および整合部をセンサのコーナーや片側に設置し、また、上または下にL字形に設け、共振用コンデンサや整合用コンデンサを設けることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(21)前記(1)において、センサをR/Wに接続し、R/Wの信号をコンピュータで管理することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(22)前記(1)、(2)において、センサを上下に並べこの間の品物につけられたタグを読み取ったり、センサを複数同一面に並べてこの上の品物につけたタグを読み取ることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(23)磁性体板を包むように薄いプラスチックフィルムまたはテープを巻き、この上に第1コイルを巻き、更にこの上に第2の薄いプラスチックフィルムまたはテープを巻き、この上に第2のコイルを第1のコイルに直交して巻き、更に第3の薄いプラスチックフィルムまたはテープを巻きこれを覆い、更に金属面と反対側に第3のコイルを渦巻き状に貼り付け、これを固定することによる金属面用多極磁界センサの製造方法。
(24)大きさの異なりはめ合わせのできるマッチ箱構造のプラスチックフレームにそれぞれコイルを巻き、別に用意した芯となる磁性体板を小さいほうのマッチ箱の中に収め、更に大きなほうのマッチ箱の中にコイルが直交するように収め、更に第3の基板状に構成されたコイルを貼り付けることにより構成する金属面用多極磁界センサの製造方法。
(25)芯となる磁性体板の上にあらかじめコイルとなる導線を構成した薄いプラスチックフィルムを該磁性体板を巻くようにのり等のねん着物でとり付け、側面に端子が来るようにし、更にこれに直交するようにもう一枚の同様にコイルとなるプラスチックフィルムを巻きつけ、のり等のねん着物で貼りつけ、上方の片面には平面コイルを構成した薄い基板をはりつけることにより構成する金属面用多極磁界センサの製造方法。
(1)0.1mm〜15mm程度の厚みの平板状の磁性体板に2個以上の絶縁された0.08〜1φのコイルが、平板面上で直交するような構造で巻かれており、それぞれのコイルの軸が磁性体中において、ほぼ直交しており、コイルのピッチが大きいためコイルの間の間隙があけられるように粗に巻かれており、磁性体面から漏洩磁界が直角方向と平行な直交磁界を発生することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(2)前記(1)に記載の2組の直交するコイルが巻かれた磁性体板の片面に第3の平面形コイルを巻き、更に平面と直角方向の磁界を強化発生させることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(3)前記(2)に記載の3組のコイルが巻かれた磁性体板の第3の平面形コイルが巻かれていない側に金属板を当て、金属が当てられていない面側、即ち第3のコイルが巻かれている側の上方に直交する3方向の磁界を発生させることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(4)前記(1)に記載の、直交して巻かれている絶縁された2組のコイルに直接金属板を当てることを特徴とする金属板用多極磁界センサ。
(5)前記(4)記載のコイル面と金属面の間に薄い磁性体シートを当てることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(6)前記(1)乃至(5)のいずれかに記載のコイルが線状であり、平列に数本に構成され、巻かれていることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(7)前記(2)乃至(6)のいずれかにおいて、片面の2組のコイルは直交するように巻かれ、金属面側のコイルはコイルのピッチに合わせて斜めにすることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(8)前記(1)乃至(5)のいずれかに記載のコイルが0.5〜10mm程の帯状であり、前記(6)に記載のコイルとほぼ等価となるインダクタンスで構成されていることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(9)前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の直交する2組のコイルは、それぞれ別々に給電し、磁性体の上面に巻かれる3番目のコイルは無給電コイルとすることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(10)前記(1)ないし(8)のいずれかに記載の直交するコイルはそれぞれ別々に給電し、磁性体上面に巻かれている3番目のコイルも別に給電し、3方向の磁界を発生させることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(11)前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の金属面用多極磁界センサにおいて、磁性体の上にプラスチックや紙等のスペーサを置き、これを介してコイルを巻くことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(12)前記(1)乃至(8)記載のコイルを巻くためのマッチ箱の外枠のような構造の枠体(ボビン)にコイルを巻き、外枠の中にもう一つのコイルを巻いた枠体(ボビン)が滑り込むことができ、かつ内側の枠体には磁性体がコアとして滑り込む構造とし、これにより磁性体の周囲に直交するコイルが構成されるような構造とし、組立が容易になるようにしたことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(13)前記(1)乃至(3)のコイルをプラスチックフィルムに印刷やエッチング等で導線部を構成し、コイルのピッチに合わせて折り曲げることにより、フィルムの端部に近い導線の端部にコイルを形成するようにピッチに合わせてシールをし、融着や圧着等により導線端部と導通を行うことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(14)前記(1)乃至(3)のコイルが巻かれている場合、磁性体表面あるいはコイルの外側の磁界の強さが不均一なのを改善するための磁界の発生の弱い部分の両端や中心部にL,Cの無給電共振回路を構成するようにコイルを巻き、コンデンサの両端に取付けことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(15)前記(1)乃至(14)のいずれかに記載の金属面用多極磁性体センサを複数台横に並べる場合、センサの縁のつなぎめで磁界が落ちることを防ぐ目的で、隣とのセンサの間に補助センサを用いることを特徴とする多極磁界センサシステム。
(16)前記(1)乃至(3)のいずれか記載の直交するコイルの給電はそれぞれ独立に給電を行い、整合を行うことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(17)前記(2)又は(3)記載の金属面用多極磁界センサにおいて、リーダライタ(R/W)から整合器までを同軸ケーブルで行い、同軸ケーブルの内部導体側に共振用や整合用コンデンサを設け、コイルに接続するとともに外部導体側はコイルの他端に接続すると共に、金属板に直接接地し、給電を行うことを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(18)前記(2)又は(3)記載の金属面用多極磁界センサにおいて、コイルをバランス給電を行うため、磁性体に巻かれたコイルの中心部で同軸ケーブルの中心導体で給電する場合、コイルの両端は接地することとし、コイルの両端より給電する場合はコイルの中心部を接地することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(19)前記(1)又は(3)に記載の直交するコイルの給電部を、磁性体のコーナーや片側に設置したり、上または下にL字形を設け、共振用コンデンサや整合用コンデンサを設けることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
(20)前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の金属面用多極磁界センサにおいて、リーダライタ(R/W)を介してタグの情報をコンピュータで管理することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。
Cx,Cy タグコイル
Ins 絶縁板あるいはフィルム
Lx x軸方向に巻回されたコイル(第一のコイル)
Ly y軸方向に巻回されたコイル(第二のコイル)
Lz xy平面に平行な磁性体面に形成されたコイル(第三のコイル)
M 金属面
MB 金属板
Mat 整合部
PC パーソナルコンピュータ
R/W リーダライタ
SP スペーサ
Claims (21)
- 平板状の磁性体と、
前記磁性体に複数巻回される第一のコイルと、
前記第一のコイルと直交するように前記磁性体に複数巻回される第二のコイルと、
を備え、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルは、前記複数巻回されるコイルに流れる電流の振幅及び又は位相差により隣り合う巻線の間から磁界が形成されるように間隔をあけて前記磁性体に巻回されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項1に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記磁性体の片側の面に金属板を備えることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 平板状の磁性体と、
前記磁性体に複数巻回される第一のコイルと、
前記第一のコイルと直交するように前記磁性体に複数巻回される第二のコイルと、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルに直交し、前記磁性体の片側の面に渦巻き状に形成される第三のコイルと、
を備え、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルは、前記複数巻回されるコイルに流れる電流の振幅及び又は位相差により隣り合う巻線の間から磁界が形成されるように間隔をあけて前記磁性体に巻回されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項3に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記第三のコイルが形成された面とは反対側の前記磁性体の面に金属板を備えることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項2又は4に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルは絶縁され、
絶縁された前記第一のコイル及び前記第二のコイルが前記金属板に絶縁体を介して接することを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項2又は4に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルと前記金属板との間に磁性体を備えることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルが、直径0.1〜1mmの線状の巻線で構成され、前記磁性体に複数回並列に巻回されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルが、幅0.5〜10mmの金属帯状部材で構成されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項3又は4に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記第三のコイルは、無給電コイルとコンデンサによるLCの共振をとることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルは、それぞれ別々に給電されることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記磁性体と前記第一のコイルとの間にプラスチックや紙のスペーサを備えることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記磁性体の両端部又は中心部に、コイルとコンデンサによる共振回路を備えることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサにおいて、
前記磁性体の上部のプラスチック板と、
前記プラスチック板を支えるためのスペーサと、
を備えることを特徴とする金属面用多極磁界センサ。 - 請求項3、4及び9のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサと、
前記第一のコイル、前記第二のコイル及び前記第三のコイルに別々に電力を供給する給電部と、
別々に整合を取るための整合器と、
を備えることを特徴とするセンサシステム。 - 請求項2、4及び6のいずれか1項に記載の金属面用多極磁界センサと、
別々に整合を取るための整合器と、
前記金属面用多極磁界センサで検知した情報を読み取るリーダライタを備え、
前記リーダライタから前記整合器までを同軸ケーブルで接続して給電を行い、グランド側は前記金属板に近い前記第一のコイル又は前記第二のコイルに接続し、前記磁性体の中心部側はコンデンサや前記整合器を介して、前記金属板側と反対側の前記磁性体の上部の前記第一のコイル又は前記第二のコイルの端に接続することを特徴とするセンサシステム。 - 請求項15に記載のセンサシステムにおいて、
前記同軸ケーブルのグランド側を前記金属板の面と同一ポテンシャルにし、又は、コンデンサ系を介して接地することを特徴とするセンサシステム。 - 請求項15又は16に記載のセンサシステムにおいて、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルに給電する構造として、
前記同軸ケーブルで前記第一のコイル及び前記第二のコイルの中心部に給電部を設ける場合は、前記第一のコイル及び前記第二のコイルの両端を前記同軸ケーブルの外部導体側と前記金属板の面とを接続しグランドとする構造を有し、
前記第一のコイル及び前記第二のコイルの両端に給電する場合には前記中心部をグランドとする構造と、を有することを特徴とするセンサシステム。 - 請求項14又は17に記載のセンサシステムにおいて、
前記給電部及び前記整合器を前記金属面用多極磁界センサのコーナーや片側に設置し、また、上又は下にL字形に設け、共振用コンデンサや整合用コンデンサを設けることを特徴とするセンサシステム。 - 請求項15乃至18のいずれか1項に記載のセンサシステムが、
前記金属面用多極磁界センサで検知した情報を読み取るリーダライタを備え、且つ該リーダライタに接続されるコンピュータを備え、
前記リーダライタの信号を前記コンピュータで管理することを特徴とするセンサシステム。 - 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の金属板用多極磁界センサを備え、
前記金属板用多極磁界センサを複数並べ、非接触ICカード又はRFIDタグを有する商品の情報を読み取ることを特徴とするセンサシステム。 - 断面矩形筒状のプラスチック部材に隣り合う巻線を間隔をあけて複数巻回し第一のコイルを形成して第一の箱体を形成する工程と、
断面矩形筒状のプラスチック部材に隣り合う巻線を間隔をあけて複数巻回し第二のコイルを形成して第二の箱体を形成する工程と、
プリント基板やプラスチック部材の面上に渦巻き状の第三のコイルを形成する工程と、
平板状の磁性体を前記第一の箱体に挿入する工程と、
前記磁性体が挿入された前記第一の箱体を、前記第一のコイルと前記第二のコイルとが直交するように前記第二の箱体に挿入する工程と、
前記第一の箱体が挿入された前記第二の箱体の面上に、前記第三のコイルが形成されたプリント基板やプラスチック部材を貼り付ける工程と、
前記第三のコイルが形成されたプリント基板やプラスチック部材を貼り付けた面とは反対側の前記第二の箱体の面に金属板を貼り付ける工程と、
を備えることを特徴とする金属面用多極磁界センサの製造方法。
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