JP2013253875A - 粒径測定用セル、粒径測定用セルを用いた粒径測定方法、粒径測定装置及び粒径補正方法 - Google Patents

粒径測定用セル、粒径測定用セルを用いた粒径測定方法、粒径測定装置及び粒径補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易に製造できる粒径測定用セルを提供する。
【解決手段】
本発明の粒径測定用セル10は、微粒子20の粒径を測定するための粒径測定用セル10であって、第1平板11と第2平板12と液体吸収性物質13とを備え、第1平板11に対して第2平板12を斜めに重畳することで、第1平板11と第2平板12との間に、連続的に狭くなる間隙14が形成されており、間隙14の最狭部には、開口部151が形成されており、液体吸収性物質13は、開口部151に隣接するように間隙14の外側に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は粒径測定用セル、粒径測定用セルを用いた粒径測定方法、粒径測定装置及び粒径補正方法に関する。
微粒子の粒径を測定する技術としては、動的光散乱法や顕微鏡観察法がある。ナノスケールの微粒子の粒径を測定する場合、動的光散乱法がよく使用されるが、この方法は、粒度が正規分布していることを前提に解析を行うため、現実の粒度分布を表しているか否かは不明である。また、マイクロスケールの微粒子を測定する場合、顕微鏡観察法により1粒子ごとに画像解析を行うことで粒径を測定し得るが、解析に手間がかかり、多量粒子の測定には向かない。
以上のような問題を解決すべく、光の干渉現象を利用した粒径の測定方法が開発された(非特許文献1参照)。非特許文献1には、微粒子の粒径測定に用いる粒径測定用セルが記載されている。粒径測定用セルは、楔形の間隙を形成するように、それぞれの一端が互いに閉じて張り合わせた2枚のガラス板を有している。このように構成された粒径測定用セルを光で照射すると、干渉現象により明線と暗線が繰り返す干渉縞が生じる。この干渉縞の暗線の本数を観測することで、2枚のガラス板が閉じた一端からの距離に応じた2枚のガラス板の間の距離が得られる。このため、粒径測定の対象である微粒子を楔形の間隙中に送り、微粒子の大きさに応じた間隙の部位に微粒子をトラップさせれば、微粒子の停止位置のみを測定することで粒径を求めることができ、正確且つ簡単な粒径測定が可能となる。
Makoto Kawano、他2名、「Nano-Gap Magnetophoresis with Raman Spectroscopic Detection」、ANALYTICAL SCIENCES、2010年11月、第26巻、p.1211−1213頁
非特許文献1に記載の粒径測定用セルによる微粒子の粒径測定方法では、微粒子は溶媒に分散されて粒径測定用セルの間隙に注入される。注入された溶媒が毛細管現象で吸い込まれる力を駆動力として、微粒子を間隙の狭い側へ移動させるが、この駆動力を強めるために、粒径測定用セルでは、間隙の狭い側に更に紙が設けられている。紙によって溶媒を吸収することで、溶媒の流れが速くなり、微粒子が間隙中にトラップするまでの時間を短縮できる。
しかしながら、非特許文献1に記載の粒径測定用セルは、溶媒を吸収するための紙を2枚のガラス板の間に挟むように製造されている。紙の設置位置にずれが生じた場合、理想の吸収効果が得られるように紙を設定の位置に戻す必要があるが、ガラス板に挟まれた紙の位置調整が難しいことから、粒径測定用セルの製造効率が悪いという問題があった。
また、非特許文献1に記載の粒径測定用セルによれば、異なる種類の微粒子を同時に測定することも可能である。しかしながら、この場合、異なる微粒子は同一の間隙内に混在し、測定できたのはどの種類の微粒子の粒径であるのかを容易に判別できないという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、容易に製造できる粒径測定用セル、粒径測定用セルを用いた粒径測定方法、粒径測定装置及び粒径補正方法を提供することにある。また、本発明のもう1つの目的は、異なる種類の微粒子の判別が可能となる粒径測定用セル、粒径測定用セルを用いた粒径測定方法、粒径測定装置及び粒径補正方法を提供することにある。
本発明の粒径測定用セルは、微粒子の粒径を測定するための粒径測定用セルであって、第1平板と第2平板と液体吸収性物質とを備え、前記第1平板に対して前記第2平板を斜めに重畳することで、前記第1平板と前記第2平板との間に、連続的に狭くなる間隙が形成されており、前記間隙の最狭部には、開口部が形成されており、前記液体吸収性物質は、前記開口部に隣接するように前記間隙の外側に設けられている。
ある実施形態において、前記第1平板と前記第2平板との間に側壁が設けられており、前記間隙は、前記第1平板、前記第2平板及び前記側壁によって規定される。
ある実施形態において、前記間隙は、複数の間隙部に仕切られており、前記複数の間隙部の各々は前記開口部につながっている。
ある実施形態において、前記第1平板と前記第2平板との間に仕切り壁が設けられており、前記複数の間隙部は、前記仕切り壁によって仕切られる。
ある実施形態において、前記液体吸収性物質は、紙、シリカゲル及び高分子ポリマーのうちの少なくとも1つを含む。
本発明の粒径測定方法は、上述した粒径測定用セルを用意する工程と、前記微粒子と溶媒とを含有する溶液を用意する準備工程と、前記溶液を前記粒径測定用セルの前記間隙に注入する注入工程と、前記微粒子を前記間隙の前記開口部側へ移動させて、前記微粒子の大きさに応じた前記間隙の部位に前記微粒子をトラップする移動工程と、前記間隙により生じる干渉縞に基づいて前記微粒子の粒径を測定する測定工程とを含有する。
ある実施形態において、前記粒径測定用セルは、前記間隙が前記複数の間隙部に仕切られている粒径測定用セルであり、前記注入工程において、前記溶液は、前記複数の間隙部のうちの少なくとも一方に注入される。
ある実施形態において、前記微粒子には、既知の粒径を有する標準微粒子と粒径測定の対象である測定微粒子とが含まれる。
ある実施形態において、前記粒径測定用セルは、前記間隙が前記複数の間隙部に仕切られている粒径測定用セルであり、前記溶液は前記標準微粒子を含有する標準溶液と前記測定微粒子を含有する測定溶液とを含み、前記注入工程において、前記標準溶液は、前記複数の間隙部のうちの少なくとも1つに注入され、前記測定溶液は、前記複数の間隙部のうちの少なくとも他方の1つに注入される。
ある実施形態では、前記移動工程において、前記溶媒は、毛細管現象によって前記間隙の前記開口部側へ移動すると共に、前記液体吸収性物質によって吸収される。
本発明の粒径測定装置は、上述した粒径測定用セルを保持する保持手段と、前記粒径測定用セルを観察するための観察手段とを備える。
ある実施形態において、前記観察手段の観察結果を分析するための分析手段を更に備える。
本発明の粒径補正方法は、上述した粒径測定方法に基づいて、第1平板と前記第2平板との間の距離hと、前記間隙の前記最狭部からの距離Lとの関係を求める第1工程と、下記式によって前記微粒子の直径dを求める第2工程と、

を含有する粒径補正方法であって、
前記式において、λは前記干渉縞を生じさせる光の波長を表し、nは前記溶媒の屈折率を表し、LPは前記微粒子がトラップした位置と前記間隙の前記最狭部との距離を表し、ΔLは前記干渉縞の隣接する暗線間の距離を表し、θは前記第1平板と前記第2平板とが成す角度を表し、h0は最小の平板間距離を表す。
本発明によれば、粒径測定用セルを容易に製造することができる。また、本発明によれば、異なる種類の微粒子が混同されることを防止でき、測定できたのはどの種類の微粒子の粒径であるのかを容易に判別できる粒径測定用セルを提供できる。
本発明の実施形態に係る粒径測定用セルを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る粒径測定用セルを用いた粒径測定方法を説明するための図である。 標準粒子を用いた粒径測定方法を説明するための図である。 本発明に係る粒径測定装置の実施形態を示す模式図である。 本発明に係る粒径測定装置の具体的な実施形態を示す模式図である。 本実施形態に係る粒径測定用セルを示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る粒径測定用セルを示す模式図である。 本実施形態の粒径測定用セルを用いた粒径測定方法を説明するための図である。 微粒子の正確な粒径を求める補正方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明による粒径測定用セル、粒径測定用セルを用いた粒径測定方法、粒径測定装置及び粒径補正方法の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は、本発明の実施形態に係る粒径測定用セル10を示す模式図である。図1(a)は粒径測定用セル10の模式的な上面図であり、図1(b)は粒径測定用セル10の模式的な側面図である。図1を参照して粒径測定用セル10を説明する。粒径測定用セル10は、第1平板11と、第2平板12と、液体吸収性物質13とを備えている。
第1平板11は、平面である主面111を有する板である。第1平板11としては、平面である主面を有する限りは特に制限されないが、一定の強度を有して容易に変形しないガラス板であることが好ましい。
第2平板12は、平面である主面121を有する板である。第2平板12は、第1平板11との間に連続的に狭くなる間隙14が形成されるように、第1平板11に対して斜めに重畳されている。間隙14の最狭部には、開口部151が形成されている。なお、第2平板12としては、平面である主面を有する限りは特に制限されないが、一定の強度を有して容易に変形しない透明なガラス板であることが好ましい。
具体的には、第1平板11と第2平板12とは、互いに接触することなく、各々の一方の端部が互いに近接し、各々の他方の端部が互いに離間するように設けられている。また、第1平板11の端部と第2平板12の端部とが近接する側(以下、近接側と称する)では、第2平板12は第1平板11からはみ出すように設けられている。第1平板11の主面111と第2平板12の主面121とにより、連続的に狭くなる楔形の間隙14が規定される。粒径測定セル10の近接側に開口部151が形成されており、開口部151は、第1平板11の端部と第2平板12の主面121との間に形成されている。また、第1平板11の端部と第2平板12の端部とが離間する側(以下、離間側と称する)に注入口152が形成されており、注入口152は、第2平板12の端部と第1平板11の主面111との間に形成される。
液体吸収性物質13は、液体を吸収可能な物質である。液体吸収性物質13は、開口部151に隣接するように間隙14の外に設けられている。具体的には、液体吸収性物質13は、第1平板11と第2平板12との近接側に設けられ、第1平板11の端部に隣接するように、第2平板12の主面121に設けられている。なお、液体吸収性物質13は、液体を吸収可能である限りは特に制限されないが、例えば紙、シリカゲル及び高分子ポリマーのうちの少なくとも1つを含む物質であり得る。
図2は、粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法を説明するための図である。図2を参照して、粒径測定用セル10を用いて微粒子20の粒径を測定する方法を説明する。粒径測定用方法は、粒径測定用セル10を用意する工程と準備工程と注入工程と移動工程と測定工程とによって実行される。
粒径測定用セル10を用意する工程においては、図1を参照して説明した粒径測定用セル10を用意する。
図2(a)は、粒径測定方法の準備工程を示す模式図である。準備工程においては、微粒子20と溶媒31とを含む溶液30を準備する。具体的には、溶媒31と測定対象である測定微粒子21とを準備し、測定微粒子21を溶媒31に加えることで溶液30を作製する。正確な粒径が得られるように、微粒子20を溶媒31に均一に分散させることが好ましい。図2(a)に示す実施形態では、粒径が異なる2種類の微粒子20を夫々複数粒用いたが、本発明はこれに限定されない。微粒子20は、1種類のみ又は2種類以上であってもよく、1粒のみ又は複数粒であってもよい。微粒子20としては、例えば高分子、金属、非金属、生体微粒子(例えば、細胞、DNA、タンパク質、ウィルス)などの微粒子であり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されない。液体又は気体などの媒介により粒径測定用セル10の間隙14内に搬送可能な微粒子20であれば、測定対象として適用できる。溶媒31は、例えば水、有機溶媒(例えばエタノール、ベンゼン)などであり得る。しかしながら、本発明はこれに限定されない。溶媒31は、測定する微粒子20に応じて適切に選択し得る。
図2(b)は、粒径測定方法の注入工程を示す模式図である。注入工程においては、溶液30を粒径測定用セル10の間隙14に注入する。具体的には、溶液30を粒径測定用セル10の第1平板11の主面111に垂らし、注入口152から間隙14内へ流れ込ませる。
図2(c)は、粒径測定方法の移動工程を示す側面視模式図である。図2(d)は、粒径測定方法の移動工程を示す上面視模式図である。移動工程においては、溶液30に含まれる微粒子20を粒径測定用セル10の開口部151側へ移動し、微粒子20の大きさに応じた間隙14の部位に微粒子20をトラップする。具体的には、注入工程において第1平板11の主面111に垂らされた溶液30の溶媒31を間隙14の毛細管現象により開口部151側へ吸い込ませる。また、開口部151に流れた溶媒31を液体吸収性物質13によって更に吸い込ませる。このように、溶媒31が吸い込まれる力を駆動力として、溶液30に含まれる微粒子20を開口部151側へ移動すると共に、微粒子20の大きさに応じた間隙14の部位に微粒子20をトラップする。
なお、液体吸収性物質13の吸収可能な溶媒31の量に限界があり、吸収した溶媒31を取り除かないと、吸収力が低下してしまう場合には、液体吸収性物質13に吸収された溶媒31を蒸発させることで、液体吸収性物質13の吸収力を維持することが好ましい。液体吸収性物質13が吸収した溶媒31を蒸発させれば、液体吸収性物質13は間隙14内の溶媒31を継続的に吸い込むことができ、溶液30の流速が維持されることから、微粒子20が間隙14にトラップするまでの時間を短縮できると共に、微粒子20を間隙14に確実にトラップすることができる。なお、溶媒31を蒸発させる手段としては、例えば液体吸収性物質13を加熱することや風乾することが好ましい。また、溶液31としては、蒸発を促進する観点から、揮発性溶液が好適に使用される。
図2(e)は、粒径測定方法の測定工程を示す模式図である。測定工程においては、間隙14により生じる干渉縞に基づいて微粒子20の粒径を測定する。具体的に説明すると、測定工程においては、干渉縞に基づいて求められた第1平板11と第2平板12との間の距離と、間隙14の最狭部からの距離との関係、及び干渉縞に基づいて求められた微粒子20がトラップした位置と間隙14の最狭部との距離を用いて微粒子20の粒径を測定する。以下、測定工程について詳細に説明する。
第1平板11と第2平板12との間には、間隙14が存在するため、粒径測定用セル10に単一波長の光を入射すると、明線と暗線が繰り返す干渉縞40が生じる。更に、間隙14は連続的に狭くなる楔形を有していることから、干渉縞40は、複数の明線又は複数の暗線が等間隔であるように形成される。複数の明線の間隔又は複数の暗線の間隔は、光の波長によって決まる。観察される明線と暗線の関係は、次式で表される。
上記式(1)、式(2)中、hは第1平板11と第2平板12との距離(以下、平板間距離hと称する)を表し、mは整数を表し(m=0,1,2,3…)、λは単一波長の光の波長を表し、nは溶媒の屈折率を表す。溶媒が水である場合、nは1.333である。
本実施形態の粒径測定方法は、暗線に基づいて微粒子20の粒径を測定する。波長λ、屈折率nが既知である場合、式(1)によれば、m本目の暗線が生じる平板間距離hを求めることができる。更に、干渉縞40の暗線の本数を観測すれば、平板間距離hと、粒径測定用セル10の間隙14の最狭部からの距離L(以下、横方向距離L)との関係式(一次関数)が得られる。このため、微粒子20がトラップされた位置での間隙14の最狭部からの距離を干渉縞の観測によって求めて、関係式に当てはめれば、微粒子20がトラップした位置での第1平板11と第2平板12との間の距離を微粒子20の粒径として求めることができる。
図3は、標準微粒子を用いた粒径測定方法を説明するための図である。標準微粒子は、既知の粒径を有する微粒子である。図3(a)は、粒径測定方法における準備工程を示す模式図であり、図3(b)は、粒径測定方法における測定工程を示す模式図である。上記式(2)によれば、初めて明線が生じるのは、mが0(すなわちh=λ/4n)の時である。この条件を満たす間隙距離hに達するまでは、暗線しか観測されないため、測定工程において、図3(b)の領域aに示すように、干渉縞40の最初の部分が黒くなって、1本目の暗線の観測が難しいことがある。この場合では、観測できた暗線は何本目であるかが分からず、式(1)により平板間距離hを得られないこととなるため、正確な暗線の本数を求める必要がある。以下、1本目の暗線の観測が難しい条件下における粒径測定方法を説明する。
正確な暗線の本数は、既知の粒径を有する微粒子20の導入により求めることができる。具体的には、微粒子20として、粒径測定の対象である測定微粒子21と既知の粒径を有する標準微粒子22とを使用する。準備工程においては、測定微粒子21と標準微粒子22とを含有する溶液30を準備する。標準微粒子22の粒径が既知のため、移動工程を実行した後、式(1)により、標準微粒子22が間隙14においてトラップする部位に対応する正確な暗線の本数mが得られる。その後、測定工程において、実際に観測できた標準微粒子22に対応する暗線の本数と正確な暗線の本数mとを比較すれば、1本目の暗線の存在を認識できる。例えば、式(1)によって得られた標準微粒子22に対応する正確な暗線の本数mは4であるが、実際に観測できた標準微粒子22に対応する暗線の本数は2である場合、2本分の暗線が観測できなかったことが理解できる。このことから、観測できた暗線の本数に2を足せば、正確な暗線の本数mが得られ、mを式(1)に当てはめることで、平板間距離hと、横方向距離Lとの関係式を求めることができる。
図2及び図3を参照して説明したように、本実施形態の粒径測定用セル10によれば、微粒子20の粒径を測定できる。本実施形態の粒径測定用セル10は、微粒子20を第1平板11と第2平板12との間の間隙14にトラップして測定を行うため、幅が異なる間隙14を有する粒径測定用セル10を用いれば、粒径の異なる様々な微粒子20の測定が可能となる。本実施形態の粒径測定用セル10によれば、粒径が80nm〜20μmの範囲内である微粒子20の測定を行い得る。なお、標準微粒子22としては、位置が容易に観測できるように、光を照射すると発光する蛍光微粒子が好適に使用される。
図1〜図3を参照して本発明の実施形態に係る粒径測定用セル10の構成及び粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法を説明した。本実施形態の粒径測定用セル10では、液体吸収性物質13は、第1平板11と第2平板12とにより挟まれないように間隙14の外に設けられている。このことから、液体吸収性物質13を設定の位置に正確に設置することが簡単となり、粒径測定用セル10を容易に製造できる。
図4は、本発明に係る粒径測定装置50の実施形態を示す模式図である。粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法の測定工程は、粒径測定装置50によって行われる。粒径測定装置50は、保持手段51と、観察手段52とを備えている。保持手段51は、観察手段52により観察可能となるように粒径測定用セル10を保持する。観察手段52は、粒径測定用セル10を観察する。観察手段52としては、例えば顕微鏡が用いられる。顕微鏡により干渉縞40の本数や微粒子20がトラップした位置を観測することができ、観測の結果に基づいて微粒子20の粒径を求めることができる。
図5は、本発明に係る粒径測定装置50の具体的な実施形態を示す模式図である。本実施形態による粒径測定装置50は、保持手段51と観察手段52と分析手段53とを備えている。
保持手段51は、例えばギャップ512を有する保持部材511を有しており、粒径測定用セル10は、ギャップ512に挿し込まれて保持される。しかし、本発明はこれに限定されない。粒径測定用セル10を保持できる限り、保持手段51の構成は限定されない。
観察手段52は、光源521とフィルター522とミラー523と対物レンズ524とカメラ525とを備える。光源521は、図2に示すように、粒径測定用セル10において干渉縞40を生じさせるための光を発生する。光源521は、単一波長の光を発生するものであってもよく、単一波長ではない光を発生するものであってもよい。好ましくは、光源521は単一波長の光を発生するレーザー発生器である。
光源521から発生した光は、フィルター522によって単一波長の光に変換される。光源521が単一波長の光を発生する場合、フィルター522は不要である。単一波長の光に変換された光は、ミラー523において反射され、対物レンズ524を通して粒径測定用セル10に照射される。そして、粒径測定用セル10からの反射光は、対物レンズ524とミラー523とを通して、カメラ525により画像として記録される。
分析手段53は、観察手段52での観察結果に基づいて微粒子20の粒径を分析する。例えば、分析手段53は、カメラ525が記録した画像を分析するコンピューターである。コンピューターによれば、画像から干渉縞40の暗線の本数や微粒子20がトラップした位置など必要な情報を分析し、微粒子20の粒径を自動的に求めることができる。
以下、図6〜図9を参照して、本発明による粒径測定用セル10及び粒径測定方法の更に具体的な実施形態を説明する。
[実施形態1]
図6は、本実施形態に係る粒径測定用セル10を示す模式図である。図6(a)は粒径測定用セル10の模式的な上面図であり、図6(b)は、図6(a)のB-B断面から見た粒径測定用セル10の模式的な断面図であり、図6(c)は、粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法における注入工程を示す模式図である。粒径測定用セル10は、第1平板11、第2平板12及び液体吸収性物質13の他に、更に側壁16が設けられている点を除いて、図1を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複部分について説明を省略する。
側壁16は、第1平板11と第2平板12との間に設けられている。側壁16は、第1平板11と第2平板12とが相対移動しないように固定するための壁であり、第1平板11と第2平板12と共に間隙14を規定する。具体的には、間隙14の大きさが連続的に変化する方向に沿って2つの側壁16が形成され、側壁16の各々は、第1平板11と第2平板12との縁部に設けられる。例えば、第2平板12は、第1平板11の主面111に塗布された接着剤によって第1平板11に接着される。接着剤が硬化したものが側壁16として機能する。接着剤としては、第1平板11と第2平板12とを接着できれば特に制限されないが、例えば紫外線硬化樹脂系接着剤や熱硬化樹脂系接着剤が用いられる。具体的には、アラルダイトのようなエポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤やシリコン樹脂系接着剤が用いられる。なお、図6では、側壁16は、間隙14の大きさが連続的に変化する方向に沿った粒径測定用セル10の両側に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。側壁16は、間隙14の大きさが連続的に変化する方向に沿った粒径測定用セル10の一方側のみに設けられてもよい。
本実施形態の粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法は、図1〜図3を参考して説明した実施形態を用いた粒径測定方法と同様な工程とによって実行されるため、冗長を避けるために説明を省略する。本実施形態の粒径測定用セル10は、図1〜図3を参照して説明した実施形態と同じように、1本目の暗線の観測が難しい場合、標準微粒子22を用いて粒径測定を行うことができる。標準微粒子22を使用する場合、注入工程においては、図6(c)に示すように、測定微粒子21と標準微粒子22とを含有する溶液30は、同一の間隙14に注入される。
図6を参照して粒径測定用セル10及び粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法を説明した。第1平板11と第2平板12と側壁16とにより間隙14を規定することで、注入工程においては、図6(a)に示すように、毛細管現象で間隙14内に吸い込まれた溶液30が開口部151以外から漏れることを防止できる。また、側壁16によって粒径測定用セル10の第1平板11と第2平板12とを固定することで、間隙14は安定した形に維持される。このため、測定工程において、間隙14の変形に起因する干渉縞の望まない歪みによる測定への影響を防止できる。
[実施形態2]
図6を参照して説明した実施形態では、側壁16によって間隙14を1つの空間に規定したが、本発明はこれに限定されない。図7は、本発明の他の実施形態に係る粒径測定用セル10を示す模式図である。図7(a)は粒径測定用セル10の模式的な上面図であり、図7(b)は、図7(a)のC-C断面から見た粒径測定用セル10の模式的な断面図である。粒径測定用セル10は、第1平板11、第2平板12、液体吸収性物質13及び側壁16の他に、更に仕切り壁17が設けられている点を除いて、図6を参照して説明した実施形態と同様な構成を有しているため、重複部分について説明を省略する。
粒径測定用セル10では、間隙14は、第1間隙部141と第2間隙部142とに仕切られる。第1間隙部141と第2間隙部142との各々は、開口部151につながっている。具体的に説明すると、粒径測定用セル10の第1平板11と第2平板12との間には、仕切り壁17が設けられている。仕切り壁17は、2つの壁部16の間に設けられ、間隙14の大きさが連続的に変化する方向に沿って形成される。第1間隙部141と第2間隙部142とは、仕切り壁17によって仕切られる。仕切り壁17は、例えば接着剤が硬化したものからなる。接着剤としては、例えば紫外線硬化樹脂系接着剤や熱硬化樹脂系接着剤が用いられる。具体的には、アラルダイトのようなエポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤やシリコン樹脂系接着剤が用いられる。なお、図7では、間隙14は、1つの仕切り壁17によって2つの間隙部に仕切られていたが、本発明はこれに限定されない。粒径測定用セル10の第1平板11と第2平板12との間に複数の仕切り壁17が設けられ、間隙14は複数の仕切り壁17によって複数の間隙部に仕切られてもよい。
図8は、本実施形態の粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法を説明するための図である。図8(a)は、粒径測定方法における準備工程を示す模式図であり、図8(b)は、粒径測定方法における注入工程を示す模式図である。粒径測定用セル10は、図1〜図3を参照して説明した実施形態と同じように、1本目の暗線の観測が難しい場合、標準微粒子22を用いて粒径測定を行うことができるため、本実施形態においては、測定微粒子21と標準微粒子22による測定を例として粒径測定方法を説明する。なお、本実施形態の粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法は、図1〜図3を参考して説明した実施形態を用いた粒径測定方法と同様な工程によって実行されるため、重複部分について説明を省略する。
準備工程においては、測定微粒子21を含有する測定溶液30aと、標準微粒子22を含有する標準溶液30bとを準備する。
注入工程においては、測定微粒子21を含有する測定溶液30aを第1間隙部141に注入し、標準微粒子22を含有する標準溶液30bを第2間隙部142に注入する。次に、移動工程において、測定微粒子21を第1間隙部141にトラップし、標準微粒子22を第2間隙部142にトラップする。その後、測定工程において、標準微粒子22によって干渉縞の正確な暗線の本数を求めて、測定微粒子21の粒径を求める。
図7及び図8を参照して粒径測定用セル10及び粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法を説明した。粒径測定用セル10によれば、粒径の測定時、異なる種類の微粒子を異なる間隙部にトラップすることができるため、異なる種類の微粒子20が混同されることを防止でき、測定できたのはどの種類の微粒子の粒径であるのかを容易に判別できる。なお、図8で説明した粒径測定方法では、2種類の微粒子20を用いたが、本発明はこれに限定されない。微粒子20は、1種類のみであってもよい。この場合、微粒子20を含有する溶液30は、複数の間隙部のうちの少なくとも1つに注入される。また、微粒子20は、2種類以上であってもよい。間隙14が2つ以上の間隙部に仕切られた粒径測定用セル10によれば、異なる種類の微粒子20が混同されないように、2種類以上の微粒子20の粒径測定を行うことができる。本実施形態の粒径測定用セル10によれば、1つのセルで複数の微粒子20の粒径を測定することが可能であるため、測定効率に優れる。
図9は、本発明に係る粒径補正方法を説明するための図である。上述した本発明に係る粒径測定用セル10を用いた粒径測定方法では、微粒子20を第1平板11と第2平板12との間にトラップし、微粒子20がトラップされた位置での平板間距離hを微粒子20の粒径として求めた。しかしながら、微粒子20がトラップした位置での平板間距離hは、図9に示すように、微粒子20の実際の直径dよりもわずかに大きい。このため、微粒子20の直径dを求めるには、補正が必要となる。微粒子20の直径dは、次式で表される。
式(3)中、θは、第1平板11と第2平板12とが成す角度であり、干渉縞の隣接する暗線間の距離ΔLを用いて、次式により求められる。
干渉縞の隣接する暗線間の距離ΔLは、干渉縞の画像を分析することによって得られる。式(3)及び式(4)により、微粒子20の直径dと平板間距離hとの関係は、次式により補正できる。

式(5)中、λは干渉縞を生じさせる光の波長を表し、nは溶媒31の屈折率を表し、LPは微粒子20がトラップした位置と間隙14の最狭部との距離(以下、横方向距離LPと称する)を表し、ΔLは干渉縞の隣接する暗線間の距離を表し、θは第1平板11と第2平板12とが成す角度を表し、h0は最小の平板間距離を表す。最小の平板間距離h0は、平板間距離hと横方向距離Lとの一次関数により求めることができる。
図9を参照して本発明に係る粒径補正方法を説明した。式(5)によれば、直径dを求めるのに必要なのは波長λ、屈折率n、横方向距離LP、隣接する暗線間の距離ΔL及び最小の平板間距離h0である。そのうち、波長λと屈折率nは既知であるため、横方向距離LP、隣接する暗線間の距離ΔL及び最小の平板間距離h0を求めれば、式(5)により直径dが得られる。更に、図5を参照して説明した粒径測定装置50を用いて粒径測定を行う場合、分析手段53によってカメラ525で記録した画像を分析することで、横方向距離LP、隣接する暗線間の距離ΔL及び最小の平板間距離h0を求めて、直径dを算出することができる。
本発明の粒径測定用セルは、構成が簡単であって容易に製造でき、単位コストが低いため、使い捨てが可能である。このことから、例えば臨床検査など、使い回しが好ましくない環境での測定に好適である。また、本発明の粒径測定用セルによる測定方法では、複雑な解析式や補正式を用いず、干渉縞及び微粒子を観測することで粒径を求めるため、簡単で再現性の高い測定結果を得ることができる。
また、本発明の粒径測定用セルによれば、微粒子を間隙内にトラップして粒径の測定を行い得るが、本発明はこれに限定されない。本発明の粒径測定用セルは、微粒子を間隙内にトラップした後、微粒子を観察したり、反応液を間隙内に流して微粒子と反応させたりする粒子固定セルとしても使用し得る。本発明を粒子固定セルとして使用する場合、例えば抗原を修飾した微粒子を間隙内にトラップした後、抗体を含む溶液を間隙内に流すことで、抗原を持った微粒子だけを反応させることができる。
本発明の粒径測定用セル、粒径測定用セルを用いた粒径測定方法及び粒径測定装置は、微粒子の粒径の測定に好適に用いられる。
10 粒径測定用セル
11 第1平板
111 主面
12 第2平板
121 主面
13 液体吸収性物質
14 間隙
141 第1間隙部
142 第2間隙部
151 開口部
152 注入口
16 側壁
17 仕切り壁
20 微粒子
21 測定微粒子
22 標準微粒子
30 溶液
30a 測定溶液
30b 標準溶液
31 溶媒
40 干渉縞
50 粒径測定装置
51 保持手段
511 保持部材
512 ギャップ
52 観察手段
521 光源
522 フィルター
523 ミラー
524 対物レンズ
525 カメラ
53 分析手段

Claims (13)

  1. 微粒子の粒径を測定するための粒径測定用セルであって、
    第1平板と第2平板と液体吸収性物質とを備え、
    前記第1平板に対して前記第2平板を斜めに重畳することで、前記第1平板と前記第2平板との間に、連続的に狭くなる間隙が形成されており、
    前記間隙の最狭部には、開口部が形成されており、
    前記液体吸収性物質は、前記開口部に隣接するように前記間隙の外側に設けられている、粒径測定用セル。
  2. 前記第1平板と前記第2平板との間に側壁が設けられており、
    前記間隙は、前記第1平板、前記第2平板及び前記側壁によって規定される、請求項1に記載の粒径測定用セル。
  3. 前記間隙は、複数の間隙部に仕切られており、
    前記複数の間隙部の各々は前記開口部につながっている、請求項1又は請求項2に記載の粒径測定用セル。
  4. 前記第1平板と前記第2平板との間に仕切り壁が設けられており、
    前記複数の間隙部は、前記仕切り壁によって仕切られる、請求項3に記載の粒径測定用セル。
  5. 前記液体吸収性物質は、紙、シリカゲル及び高分子ポリマーのうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の粒径測定用セル。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の粒径測定用セルを用意する工程と、
    前記微粒子と溶媒とを含有する溶液を準備する準備工程と、
    前記溶液を前記粒径測定用セルの前記間隙に注入する注入工程と、
    前記微粒子を前記間隙の前記開口部側へ移動させて、前記微粒子の大きさに応じた前記間隙の部位に前記微粒子をトラップする移動工程と、
    前記間隙により生じる干渉縞に基づいて前記微粒子の粒径を測定する測定工程と、
    を含有する、粒径測定方法。
  7. 前記粒径測定用セルは、請求項4又は請求項5に記載の粒径測定用セルであり、
    前記注入工程において、前記溶液は、前記複数の間隙部のうちの少なくとも一方に注入される、請求項6に記載の粒径測定方法。
  8. 前記微粒子には、既知の粒径を有する標準微粒子と粒径測定の対象である測定微粒子とが含まれる、請求項6に記載の粒径測定方法。
  9. 前記粒径測定用セルは、請求項4又は請求項5に記載の粒径測定用セルであり、
    前記溶液は前記標準微粒子を含有する標準溶液と前記測定微粒子を含有する測定溶液とを含み、
    前記注入工程において、前記標準溶液は、前記複数の間隙部のうちの少なくとも1つに注入され、前記測定溶液は、前記複数の間隙部のうちの少なくとも他方の1つに注入される、請求項8に記載の粒径測定方法。
  10. 前記移動工程において、前記溶媒は、毛細管現象によって前記間隙の前記開口部側へ移動すると共に、前記液体吸収性物質によって吸収される、請求項6〜9の何れか一項に記載の粒径測定方法。
  11. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の粒径測定用セルを保持する保持手段と、
    前記粒径測定用セルを観察するための観察手段と
    を備える、粒径測定装置。
  12. 前記観察手段の観察結果を分析するための分析手段を更に備える、請求項11に記載の粒径測定装置。
  13. 請求項6〜請求項10の何れか一項に記載の粒径測定方法に基づいて、第1平板と前記第2平板との間の距離hと、前記間隙の前記最狭部からの距離Lとの関係を求める第1工程と、
    下記式によって前記微粒子の直径dを求める第2工程と、

    を含有する粒径補正方法であって、
    前記式において、λは前記干渉縞を生じさせる光の波長を表し、nは前記溶媒の屈折率を表し、LPは前記微粒子がトラップした位置と前記間隙の前記最狭部との距離を表し、ΔLは前記干渉縞の隣接する暗線間の距離を表し、θは前記第1平板と前記第2平板とが成す角度を表し、h0は最小の平板間距離を表す、粒径補正方法。
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