JP2013253843A - 時刻補正装置、交通設備、コンピュータプログラム及び時刻補正方法 - Google Patents

時刻補正装置、交通設備、コンピュータプログラム及び時刻補正方法 Download PDF

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義輝 是枝
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Abstract

【課題】所要の装置間で時刻を精度高く一致させるべく時刻を補正することができる時刻補正装置、交通設備、コンピュータプログラム及び時刻補正方法を提供する。
【解決手段】受信部12は、光ビーコン20を介して車載機30から時刻を受信し、受信した時刻を補正部15へ出力する。時計部13は、得られた時刻を補正部15へ出力する。補正部15は、受信部12で受信した時刻と時計部13で得られた時刻とのずれ量に基づいて、時計部13で得た時刻を補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、時刻を補正する時刻補正装置、該時刻補正装置を備える交通設備、該時刻補正装置をコンピュータ上で実現するためのコンピュータプログラム及び時刻補正方法に関する。
近年、交通安全の促進や交通事故の防止を目的として、路側装置から車両側に情報を送信し、車両側では受信した情報を活用することで、車両の安全性を向上させる路車協調システムが検討されている。
このような路車協調システムでは、例えば、情報提供装置が信号情報に基づいて交通信号制御機に対して指令を送出するとともに、信号情報を光ビーコン等の路側通信装置へ送信する。光ビーコンは受信した信号情報を、当該光ビーコンとの通信可能領域を通過する車両へ送信する。車両は受信した信号情報を安全走行や安全運転のために活用する。この場合、車両が受信する信号情報は、交通信号制御機による信号灯色の切替タイミングと同期していることが必要であるため、路車協調システムを構成する各装置及び車載機の間で時刻が高精度に一致していなければならない。
そこで、センタ装置から時刻情報を受信し、自身(例えば、情報提供装置)の計時手段で得られた時刻を受信した時刻情報で補正し、補正した時刻情報を車載機へ送信する送信装置、交通管制システムが開示されている(特許文献1参照)。
特開2007−183131号公報
特許文献1の交通管制システムでは、センタ装置は、電波時計などの外部時計から正確な時刻を取得することができるので、取得した時刻を基準として、システムを構成する各装置及び車載機の時刻を補正することができる。しかし、交通信号制御機などの路側装置の設置個所によっては、情報提供装置がセンタ装置(中央装置とも称する)に接続されておらず、センタ装置から正確な時刻を取得することができず、情報提供装置、路側装置及び車載機の間で時刻のずれが徐々に大きくなくなるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、所要の装置間で時刻を精度高く一致させるべく時刻を補正することができる時刻補正装置、該時刻補正装置を備える交通設備、該時刻補正装置をコンピュータ上で実現するためのコンピュータプログラム及び時刻補正方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る時刻補正装置は、時計部を備え、該時計部で得た時刻を補正する時刻補正装置において、時刻取得部を有する移動可能な装置から時刻を取得する取得手段と、該取得手段で取得した時刻と前記時計部で得た時刻とのずれ量に基づいて、該時計部で得た時刻を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る時刻補正装置は、第1発明において、前記取得手段は、複数の移動可能な装置から時刻を取得するようにしてあり、前記取得手段で時刻を取得した時点毎に、該取得手段で取得した時刻と、該取得手段で取得した時点に前記時計部で得た時刻とのずれ量を算出するずれ量算出手段を備え、前記補正手段は、前記ずれ量算出手段で算出したずれ量の統計値に基づいて、前記時計部で得た時刻を補正するようにしてあることを特徴とする。
第3発明に係る時刻補正装置は、第1発明において、前記取得手段は、複数の移動可能な装置から時刻を取得するようにしてあり、前記取得手段で時刻を取得した時点毎に、該取得手段で取得した時刻と、該取得手段で取得した時点に前記時計部で得た時刻とのずれ量を算出するずれ量算出手段と、前記補正手段で時刻を補正した過去の補正時点から前記取得手段で時刻を取得した時点までの経過時間を算出する経過時間算出手段とを備え、前記補正手段は、前記ずれ量算出手段で算出したずれ量及び前記経過時間算出手段で算出した経過時間に基づいて、前記時計部で得た時刻を補正するようにしてあることを特徴とする。
第4発明に係る時刻補正装置は、第1発明乃至第3発明のいずれか1つにおいて、前記補正手段は、前記ずれ量に、前記移動可能な装置との通信遅延時間を加算して時刻を補正するようにしてあることを特徴とする。
第5発明に係る時刻補正装置は、第1発明乃至第4発明のいずれか1つにおいて、前記補正手段で補正した時刻を外部の路側装置へ送信する送信手段を備えることを特徴とする。
第6発明に係る時刻補正装置は、第1発明乃至第5発明のいずれか1つにおいて、前記取得手段で取得する時刻は、前記時計部で得た時刻よりも精度が高いことを特徴とする。
第7発明に係る交通設備は、第1発明乃至第6発明のいずれか1つに係る時刻補正装置を備えることを特徴とする。
第8発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、時計部で得た時刻を補正させるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、時刻取得部を有する移動可能な装置から取得した時刻と前記時計部で得た時刻とのずれ量を算出するステップと、算出したずれ量に基づいて、該時計部で得た時刻を補正するステップとを実行させることを特徴とする。
第9発明に係る時刻補正方法は、時計部を備え、該時計部で得た時刻を補正する時刻補正装置による時刻補正方法において、時刻取得部を有する移動可能な装置から時刻を取得するステップと、取得された時刻と前記時計部で得た時刻とのずれ量に基づいて、該時計部で得た時刻を補正するステップとを含むことを特徴とする。
第1発明、第7発明、第8発明及び第9発明にあっては、取得手段は、時刻取得部を有する移動可能な装置から時刻を取得する。補正手段は、取得した時刻と時計部で得た時刻とのずれ量に基づいて、時計部で得た時刻を補正する。移動可能な装置は、例えば、車両に搭載され、GPS受信機を装備した車載機(ナビゲーション装置)である。なお、移動可能な装置は、車載機に限定されず、例えば、GPS受信機を搭載した携帯端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット型の情報処理装置、ノート型のパーソナルコンピュータなど)、電波時計の機能を有する移動可能な装置、ネットワーク時刻補正の機能(例えば、電話回線網などのネットワークから時刻の取得機能及び補正機能を有する携帯電話機、スマートフォンなど)を有する移動可能な装置でもよい。このような移動可能な装置に搭載されたGPS受信機では、比較的精度の高い時刻を取得することができるので、時計部で得た時刻が比較的精度が低い場合でも、時計部で得た時刻をより正確な時刻に補正することができる。
第2発明にあっては、取得手段は、複数の移動可能な装置から時刻を取得する。ずれ量算出手段は、時刻を取得した時点毎に、取得した時刻と、取得した時点に時計部で得た時刻とのずれ量を算出する。そして、補正手段は、算出したずれ量の統計値に基づいて、時計部で得た時刻を補正する。例えば、所定時間(例えば、1時間、2時間など)毎に、あるいは所定台数(例えば、20台など)毎に、移動可能な装置から取得した時刻と時計部で得た時刻とのずれ量を算出し、算出したずれ量の統計値(例えば、平均値など)を算出する。そして、時計部で得た時刻を統計値で補正する。これにより、比較的多くの移動可能な装置から時刻を取得することができる場合は、精度よく時刻を補正することができる。
第3発明にあっては、取得手段は、複数の移動可能な装置から時刻を取得する。ずれ量算出手段は、時刻を取得した時点毎に、取得した時刻と、取得した時点に時計部で得た時刻とのずれ量を算出する。経過時間算出手段は、補正手段で時刻を補正した過去の補正時点から取得手段で時刻を取得した時点までの経過時間を算出する。補正手段は、算出したずれ量及び経過時間に基づいて、時計部で得た時刻を補正する。時刻を取得することができる移動可能な装置が比較的少ない場合には、取得した時刻とのずれ量の統計値を求めて、時計部で得た時刻を補正することが困難である。そこで、時計部で得る時刻のずれ量は、過去に時刻を補正した後の経過時間に比例して大きくなると考えられるので、時計部で得る時刻のずれ量と、当該ずれ量を算出した時点の補正時点(時刻を補正した時点、すなわち過去の補正時点)からの経過時間との関係を関連付ける(例えば、線形近似する)。そして、時計部で得た時刻を補正する場合、補正する時点での過去の補正時点からの経過時間を求め、当該経過時間に対応するずれ量を補正量として求める。これにより、時刻を取得することができる移動可能な装置が比較的少ない場合でも、精度よく時刻を補正することができる。
第4発明にあっては、補正手段は、算出した時刻のずれ量に、移動可能な装置との通信遅延時間を加算して時刻を補正する。例えば、時計部で得た時刻をtとし、ずれ量がΔtであり、補正する時刻が(t+Δt)とすると、補正する時刻に、さらに通信遅延時間Δctを加算して、補正する時刻を(t+Δt+Δct)とする。これにより、さらに精度高く時刻を補正することができる。
第5発明にあっては、補正手段で補正した時刻を外部の路側装置へ送信する。外部の路側装置は、例えば、交通信号制御機、感知器等のセンサ、路側通信装置(例えば、光ビーコン、電波ビーコン、ITS無線機、DSRCなど)である。これにより、例えば、路車協調システム、交通管制システムなどのシステムを構成する装置の間で高い精度で時刻を一致させることができる。
第6発明にあっては、移動可能な装置から取得する時刻は、時計部で得た時刻よりも精度が高い。これにより、時刻を補正することにより、精度を高めることができる。
本発明によれば、所要の装置間で時刻を精度高く一致させるべく時刻を補正することができる。
本実施の形態の時刻補正装置としての情報提供装置を含む路車協調システムの一例を示す模式図である。 本実施の形態の情報提供装置の構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態の情報提供装置による時刻補正の一例を示す説明図である。 本実施の形態の情報提供装置による時刻補正の他の例を示す説明図である。 本実施の形態の情報提供装置により補正した時刻を提供する様子を示す模式図である。 本実施の形態の情報提供装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る時刻補正装置の実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の時刻補正装置としての情報提供装置10を含む路車協調システムの一例を示す模式図であり、図2は本実施の形態の情報提供装置10の構成の一例を示す説明図である。図1に示すように、時刻補正装置としての情報提供装置10は、光ビーコン20と通信可能であるとともに、路側装置としての交通信号制御機40、センサ50などとも通信することができる。図1に示すようなシステムでは、各装置間の時刻を高い精度で一致させることが望ましい。
光ビーコン20は、通信可能領域において車載機30、…と双方向の通信を行うことができる。車載機30は、ナビゲーション装置を装備しており、時刻取得部としてのGPS受信機を用いて比較的精度の高い時刻を取得することができる。光ビーコン20は、車載機30から時刻情報を含むアップリンク情報を取得し、取得した時刻情報を情報提供装置10へ送信する。
なお、光ビーコン20に代えて、比較的精度の高い時刻情報を含む情報をアップリンクする機能を備えるものであれば、電波ビーコン、ITS無線機、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)などを用いることもできる。
また、光ビーコン等の路側通信装置経由以外にもBluetooth(Bluetooth SIGの登録商標)、あるいは無線LAN経由で個々の時刻情報を受信することできる。例えば、携帯型ゲーム機、携帯電話機、スマートフォンなどは無線LANを使ってすれ違い通信を実現しているので、車両1台の通過で複数の時刻情報を取得することができる。すなわち、3人乗車の車両1台が通過し、3人が携帯型ゲーム機、携帯電話機又はスマートフォンを持っていた場合、光ビーコン経由でカーナビの時刻、無線経由で各携帯型ゲーム機での3つの時刻情報を取得することができる。また、携帯型ゲーム機、携帯電話機又はスマートフォンを携帯した歩行者からも時刻情報を取得することができる。歩行者から取得することができる場合には、車両が存在しなくても時刻情報を取得することができる。また、無線の場合、特に車に限定されることはなく、付近を通行する通行人から情報を取得することができる。
また、情報提供装置10は、これらの路側通信装置及び車載機30に代えて、GPS機能などの比較的精度の高い時刻情報を取得することできる装置であれば、携帯端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット型の情報処理装置、ノート型のパーソナルコンピュータなど)等から時刻情報を取得するようにしてもよく、あるいは、電波時計の機能を有する移動可能な装置、ネットワーク時刻補正の機能(例えば、電話回線網などのネットワークから時刻の取得機能及び補正機能を有する携帯電話機、スマートフォンなど)を有する移動可能な装置から時刻情報を取得してもよい。
図2に示すように、情報提供装置10は、装置全体を制御する制御部11、時刻を取得する取得手段としての受信部12、時計部13、所定の情報を記憶する記憶部14、時計部13で得た時刻を補正する補正手段としての補正部15、送信手段としての送信部16などを備える。
受信部12は、光ビーコン20を介して車載機30から時刻情報(時刻とも称する)を受信(取得)し、受信した時刻を補正部15へ出力する。
時計部13は、時計等であり、得られた時刻を補正部15へ出力する。なお、受信部12で受信する時刻は、時計部13で得た時刻よりも精度が高い。
補正部15は、受信部12で受信した時刻と時計部13で得られた時刻とのずれ量に基づいて、時計部13で得た時刻を補正する。例えば、時計部13で得られた時刻がt1であり、受信部12で受信した時刻がt2である場合、時計部13で得られた時刻をt1からt2へ補正する。あるいは時計部13の時刻t1が時刻t2よりも遅れているか進んでいるかに応じて、時計部13で得られた時刻tに、ずれ量|t1-t2|を加算又は減算して時刻を補正する。なお、時刻の補正方法の詳細は後述する。
車載機30、あるいは携帯端末装置などに搭載されたGPS受信機では、比較的精度の高い時刻を取得することができるので、時計部13で得た時刻が比較的精度が低い場合でも、時計部13で得た時刻をより正確な時刻に補正することができる。
送信部16は、補正部15で補正した時刻を交通信号制御機40、センサ50などの外部の路側装置、及び光ビーコン20等の外部の路側通信装置へ送信する。なお、外部の路側通信装置には、例えば、電波ビーコン、ITS無線機、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)なども含まれる。これにより、例えば、路車協調システム、交通管制システムなどのシステムを構成する装置の間で高い精度で時刻を一致させることができる。
図3は本実施の形態の情報提供装置10による時刻補正の一例を示す説明図である。図3において、横軸は時間を示し、縦軸は時刻のずれ量を示す。時刻のずれ量は、受信部12で受信した時刻と時計部13で得られた時刻とのずれ量である。図3中、黒丸の点は、ずれ量と当該ずれ量を算出した時点とをプロットしたものである。
すなわち、受信部12は、光ビーコン20の通信可能領域を通過する複数の車載機30から時刻を受信(取得)する。補正部15は、ずれ量算出手段としての機能を有し、時刻を受信部12で受信した時点毎に、受信した時刻と、受信した時点に時計部13で得た時刻とのずれ量を算出する。
補正部15は、算出したずれ量の統計値に基づいて、時計部13で得た時刻を補正する。例えば、所定時間(例えば、1時間、2時間など)毎に、あるいは所定台数(例えば、20台など)毎に、複数の車載機30から受信した時刻と時計部13で得た時刻とのずれ量を算出し、算出したずれ量の統計値(例えば、平均値など)を算出する。そして、時計部13で得た時刻を統計値(平均値)で補正する。例えば、時計部13の時刻tが平均でΔtaだけ遅れているか進んでいるかに応じて、時計部13で得られた時刻tに、ずれ量の平均値Δtaを加算又は減算して時刻を補正する。これにより、比較的多くの車載機30から時刻を受信することができる場合は、精度よく時刻を補正することができる。
図4は本実施の形態の情報提供装置10による時刻補正の他の例を示す説明図である。図4において、横軸は補正時点(時刻の補正を行った時点、すなわち、過去の補正時点、)からの経過時間を示し、縦軸は時刻のずれ量を示す。時刻のずれ量は、受信部12で受信した時刻と時計部13で得られた時刻とのずれ量である。図4中、黒丸の点は、ずれ量と当該ずれ量を算出した時点の補正時点からの経過時間とをプロットしたものである。過去の補正時点は、直近の補正時点でもよく、それ以前の補正時点でもよい。すなわち、過去の補正時点として直近の補正時点を用いる場合は、当該直近の補正時点で補正した時刻に基づき時計部13で得られた時刻と、受信部12で受信した時刻とのずれ量である。また、過去の補正時点として、直近の補正時点より前の補正時点を用いる場合は、当該前の補正時点で補正した時刻に基づき時計部13で得られた時刻と、受信部12で受信した時刻とのずれ量である。
すなわち、受信部12は、光ビーコン20の通信可能領域を通過する複数の車載機30から時刻を受信(取得)する。補正部15は、ずれ量算出手段としての機能を有し、時刻を受信部12で受信した時点毎に、受信した時刻と、受信した時点に時計部13で得た時刻とのずれ量を算出する。
補正部15は、経過時間算出手段としての機能を有し、補正部15で時刻を補正した過去の補正時点から受信部12で時刻を取得した時点までの経過時間を算出する。補正部15は、算出したずれ量及び経過時間に基づいて、時計部13で得た時刻を補正する。
車載機30の数が比較的少ない場合には、車載機30から受信した時刻と時計部13で得られた時刻とのずれ量を収集し、収集したずれ量の統計値を求めて、時計部13で得た時刻を補正することが困難である。
例えば、時刻を取得することができる移動可能な装置が少ない場合には、統計処理可能なデータ数が集まるまでに時間を要するため、データを取得する都度、過去の補正時点からの経過時間に大きな差が生じる。過去の補正時点からの経過時間が小さいデータについては、そのデータの時刻と時計部の時刻とのずれが比較的小さいが、過去の補正時点からの経過時間が大きいデータについては、そのデータの時刻と時計部の時刻とのずれが比較的大きくなる。単純に全データのずれを統計処理すると、過去の補正時点からの経過時間が平均的な値の時点におけるずれ量を求めてしまうことになる。しかし、過去の補正時点から今回の補正時点までの経過時間はさらに長いため、ずれ量もさらに大きくなり、算出した平均的な値の時点におけるずれ量は適切な値にはならない。
そこで、時計部13で得る時刻のずれ量と、当該ずれ量を算出した時点の補正時点(時刻を補正した時点)からの経過時間との関係を関連付ける(例えば、図4のように、線形近似する)。そして、時計部13で得た時刻を補正する場合、補正する時点の直近の補正時点からの経過時間を求め、当該経過時間に対応するずれ量を補正量として求める。これにより、時刻を取得することができる車載機30の数が比較的少ない場合でも、精度よく時刻を補正することができる。
図5は本実施の形態の情報提供装置10により補正した時刻を提供する様子を示す模式図である。図5に示すように、光ビーコン20は、複数の車載機30から時刻を含むアップリンク情報を取得すると、取得した時刻を情報提供装置10へ送信する。時刻の送信は、例えば、車載機30が光ビーコン20との通信可能領域を通過する都度行ってもよく、あるいは所定時間の間に収集した時刻情報をまとめて一度に送信してもよく、あるいは所定台数分の時刻情報をまとめて一度に送信してもよい。
情報提供装置10は、受信した時刻と時計部13で得られた時刻とのずれ量に基づいて、時計部13の時刻を補正し、補正した時刻を光ビーコン20、交通信号制御機40、センサ50などへ送信する。
また、補正部15は、車載機30との通信遅延時間(例えば、図5の例では、車載機30がアップリンク情報を送信した時点から、光ビーコン20が送信した時刻情報を情報提供装置10が受信するまでの時点)を加算して時刻を補正する。例えば、時計部13で得た時刻をtとし、ずれ量がΔtであり、補正する時刻が(t+Δt)とすると、補正する時刻に、さらに通信遅延時間Δctを加算して、補正する時刻を(t+Δt+Δct)とする。これにより、さらに精度高く時刻を補正することができる。
次に、本実施の形態の情報提供装置10の動作について説明する。図6は本実施の形態の情報提供装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、便宜上処理の主体を制御部11とする。制御部11は、車載機から時刻を受信し(S11)、時計部13の時刻を取得する(S12)。
制御部11は、受信した時刻と時計部の時刻とのずれ量を算出し(S13)、所定時間(例えば、1時間、2時間など)経過したか否かを判定する(S14)。なお、所定時間経過したか否かを判定する代わりに、所定台数(例えば、20台など)分の時刻を受信したか否かを判定することもできる。
所定時間経過していない場合(S14でNO)、制御部11は、ステップS11以降の処理を繰り返す。所定時間経過した場合(S14でYES)、制御部11は、ずれ量の平均値を算出し(S15)、時計部13の時刻を補正する(S16)。
制御部11は、補正した時刻を外部の装置へ送信し(S17)、処理を終了するか否かを判定する(S18)。処理を終了しない場合(S18でNO)、制御部11は、ステップS11以降の処理を繰り返す。処理を終了する場合(S18でYES)、制御部11は、処理を終了する。
上述の時刻補正装置(情報提供装置10)は、CPU、RAMなどを備えたコンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、図6に示すような、各処理手順を定めたコンピュータプログラムをDVDなどの記録媒体に記録しておく。そして、当該記録媒体に記録したコンピュータプログラムを光ディスク読取装置等で読み込ませることにより、コンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPUで実行することにより、コンピュータ上で時刻補正装置を実現することができる。
上述の実施の形態によれば、一般的にGPS受信機が装備されている車載機(ナビゲーション装置)から比較的精度の高い時刻(時刻情報)を受信するだけで時刻を精度よく補正することができるので、路側装置に別途時刻補正のためだけに外部時計(例えば、GPS受信機、FM時報、電波時計受信機など)を設ける必要がなく、コストアップを防止することができる。
上述の実施の形態において、時刻補正装置を交通設備に搭載することもできる。交通設備は、移動可能な装置から時刻情報を取得して、補正した時刻を所要の装置へ送信する機能を有するものであり、道路交通に関わる機器であればよく、例えば、光ビーコン等の路側装置、車両感知器、交通信号制御機、信号灯器などである。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 情報提供装置
11 制御部
12 受信部
13 時計部
14 記憶部
15 補正部
16 送信部
20 光ビーコン
30 車載機
40 交通信号制御機
50 センサ

Claims (9)

  1. 時計部を備え、該時計部で得た時刻を補正する時刻補正装置において、
    時刻取得部を有する移動可能な装置から時刻を取得する取得手段と、
    該取得手段で取得した時刻と前記時計部で得た時刻とのずれ量に基づいて、該時計部で得た時刻を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする時刻補正装置。
  2. 前記取得手段は、
    複数の移動可能な装置から時刻を取得するようにしてあり、
    前記取得手段で時刻を取得した時点毎に、該取得手段で取得した時刻と、該取得手段で取得した時点に前記時計部で得た時刻とのずれ量を算出するずれ量算出手段を備え、
    前記補正手段は、
    前記ずれ量算出手段で算出したずれ量の統計値に基づいて、前記時計部で得た時刻を補正するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の時刻補正装置。
  3. 前記取得手段は、
    複数の移動可能な装置から時刻を取得するようにしてあり、
    前記取得手段で時刻を取得した時点毎に、該取得手段で取得した時刻と、該取得手段で取得した時点に前記時計部で得た時刻とのずれ量を算出するずれ量算出手段と、
    前記補正手段で時刻を補正した過去の補正時点から前記取得手段で時刻を取得した時点までの経過時間を算出する経過時間算出手段と
    を備え、
    前記補正手段は、
    前記ずれ量算出手段で算出したずれ量及び前記経過時間算出手段で算出した経過時間に基づいて、前記時計部で得た時刻を補正するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の時刻補正装置。
  4. 前記補正手段は、
    前記ずれ量に、前記移動可能な装置との通信遅延時間を加算して時刻を補正するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の時刻補正装置。
  5. 前記補正手段で補正した時刻を外部の路側装置へ送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の時刻補正装置。
  6. 前記取得手段で取得する時刻は、前記時計部で得た時刻よりも精度が高いことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の時刻補正装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の時刻補正装置を備えることを特徴とする交通設備。
  8. コンピュータに、時計部で得た時刻を補正させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    時刻取得部を有する移動可能な装置から取得した時刻と前記時計部で得た時刻とのずれ量を算出するステップと、
    算出したずれ量に基づいて、該時計部で得た時刻を補正するステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 時計部を備え、該時計部で得た時刻を補正する時刻補正装置による時刻補正方法において、
    時刻取得部を有する移動可能な装置から時刻を取得するステップと、
    取得された時刻と前記時計部で得た時刻とのずれ量に基づいて、該時計部で得た時刻を補正するステップと
    を含むことを特徴とする時刻補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017169068A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 株式会社東芝 車両通信装置、路側通信装置及び通信システム

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