JP2013252980A - 溶融ガラスの流量調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ツイール等の流量調節部材による溶融ガラスの流量調整の狂いを抑制が可能な流量調節装置を提供する。
【解決手段】溶融ガラス2の流量調節装置9は、ツイール7と、柱部11と、ロータリアクチュエータAとを備える。ツイール7は、溶融ガラス2の流路に配置され且つ上下動することによって溶融ガラス2の流量を調節する。柱部11は、ツイール7を上端側部位11aで支持して且つ上下動する。ロータリアクチュエータAは、柱部11の下端側部位11bに柱部11の上下動に対する駆動力及び規制力を付与する。柱部11の温度を調整するための温度調整手段が設けられ、この温度調整手段は、柱部11の内部に形成され且つ熱伝達流体が流通する流体流通路を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばフロート法で使用されるツイールのように、溶融ガラスの流路に配置され且つ上下動することによって溶融ガラスの流量を調節する流量調節部材を備えた装置の改良技術に関する。
周知のように、両面が平行でひずみが少ないガラス板の製造方法として、ガラス溶融炉槽で溶融された溶融ガラスを、フロートバスに貯溜された溶融錫の上に水平方向に引き出して帯状のガラスリボンを成形するフロート法が広く利用されている。
このフロート法によるガラス板の製造においては、ガラス溶融炉からフロートバスへ溶融ガラスを供給するための溶融ガラスの流路にツイールを設置し、このツイールを上下動させることによって、フロートバスに供給される溶融ガラスの流量を調節するのが通例とされている(例えば特許文献1参照)。
特開2010−70417号公報
この場合、溶融ガラスの流路周辺には、例えば、ツイールを上下方向一端側部位で支持し且つ上下動する柱部と、該柱部の上下方向他端側部位に該柱部の上下動に対する駆動力及び規制力を付与する駆動手段とが設置される。
ところで、1種類のガラス板の製造時には、フロートバスに供給される溶融ガラスの流量が一定であることが望ましい。上述したツイールの構成の場合、溶融ガラスの流量を一定とするには、駆動手段の規制力によって柱部の上下方向他端側部位の位置を規定すればよいはずである。ところが、実際には、柱部の上下方向他端側部位の位置を規定しておいても、溶融ガラスの流量が変動するという事態が発生する。そのため、ツイールによる溶融ガラスの流量調整に不当な狂いが生じる。
このような事態に対して、現在のところ、溶融ガラスの流量が一定となるように、作業員が、定期的に溶融ガラスの流量をチェックし、その結果に基づいてツイールを上下動させているのが実情である。
本発明は、上記事情に鑑み、ツイール等の流量調節部材による溶融ガラスの流量調整の狂いを抑制することを技術的課題とする。
前記課題を解決するために、本発明者は、鋭意研究を行ない、その結果、柱部の周辺温度の変化によって溶融ガラスの流量が変化することを見出し、本発明を創案するに至った。
すなわち、前記課題を解決するための本発明に係る溶融ガラスの流量調節装置は、溶融ガラスの流路に配置され且つ上下動することによって前記溶融ガラスの流量を調節する流量調節部材と、前記流量調節部材を上下方向一端側部位で支持し且つ上下動する柱部と、該柱部の上下方向他端側部位に該柱部の上下動に対する駆動力及び規制力を付与する駆動手段とを備えた溶融ガラスの流量調節装置であって、前記柱部の温度を調整するための温度調整手段を設けたことに特徴づけられる。
この構成の溶融ガラスの流量調節装置では、柱部の上下方向他端側部位に駆動手段により上下動に対する規制力が付与されることに伴って、柱部の上下方向他端側部位の位置が規定される。しかし、何ら手段を講じない場合には、柱部における上下方向一端側部位から他端側部位に至る長さ範囲が、周囲の温度の影響による熱膨張や熱収縮のために伸縮する。これにより、柱部の上下方向他端側部位の位置に対して、流量調節部材の上下方向位置が変位する。従って、柱部の上下方向他端側部位の位置を規定していても、溶融ガラスの流量が変動する。
これに対して、上記の構成のように、柱部の温度を調整するための温度調整手段を設ければ、柱部の温度を、周囲の温度に関係無く、ある程度の範囲内に調整することが可能となる。これにより、温度調整された柱部における周囲の温度の影響による熱膨張や熱収縮を低減し、柱部の伸縮を抑制することができる。その結果、柱部の上下方向他端側部位の位置に対して、流量調節部材の上下方向位置が変位することを抑制できる。従って、流量調節部材による溶融ガラスの流量調整の狂いを抑制することが可能となる。また、溶融ガラスの流量を一定とするために流量調節部材を上下動させる作業の回数を抑制することもできる。
上記の構成において、前記温度調整手段は、前記柱部の内部に形成され且つ熱伝達流体が流通する流体流通路を有していることが好ましい。
このようにすれば、柱部の内部構造を変更するだけで済むため、柱部の外周側構造を変更する必要が無くなり、従来の周辺設備を大幅に変更することなく使用可能となる。
また、この構成において、前記柱部の内部に供給される前記熱伝達流体の温度を制御する温度制御手段を備えていることが好ましい。
このようにすれば、柱部の温度を一定の温度範囲内に調整することが容易に実現可能となる。
上記の構成において、前記柱部の内部に、外周側と内周側とに前記流体流通路が形成されるように管状体を配設し、該管状体の外周側に形成される前記流体流通路と、該管状体の内周側に形成される前記流体流通路とが、該管状体の一端側で連通し且つ他端側で連通していないことが好ましい。
このようにすれば、供給された熱伝達流体が、該管状体の外周側又は内周側の何れか一方を他端から一端に向かって流れた後、該管状体の内周側又は外周側の他方を一端から他端に向かって流れてから排出され得ることになる。これにより、熱伝達流体が柱部の内部で流通する時間を長期化できるので、熱伝達流体と柱部表面との間で熱の伝達を十分に行なうことが可能となる。また、柱部における熱伝達流体の供給口と排出口を近接させることができるので、熱伝達流体の供給口への供給経路と排出口からの排出経路を相互に近接して配設することができる。従って、これらの供給経路と排出口からの排出経路を形成するホース等の配管等の構成を簡素化することができる。
上記何れかの構成において、前記流量調節部材を、フロート法で使用されるツイールとすることができる。
以上のように本発明によれば、ツイール等の流量調節部材による溶融ガラスの流量調整の狂いを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る溶融ガラスの流量調節装置が配置されるガラス板製造装置を示す概略縦断面図。 本発明の実施形態に係る溶融ガラスの流量調節装置を例示する概略正面図である。 (A)が図2のX部の拡大縦断面図、(B)が図2のY部の拡大縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る溶融ガラスの流量調節装置が配置されるガラス板製造装置を示す概略縦断面図である。このガラス板製造装置1は、フロート法によりガラス板を製造するものである。
同図に示すように、ガラス板製造装置1では、上流端の溶融炉(図示省略)で溶融された溶融ガラス2が、供給流路壁部3で形成される供給流路を通じて、溶融錫4が貯留されたフロートバス5に供給される。そして、その溶融ガラス2がフロートバス5の溶融錫4上で水平方向に引き出されることにより帯状のガラス板6が成形される。ガラス板6は、例えばガラス基板(例えば、プラズマディスプレイ用や液晶ディスプレイ用や太陽電池用のガラス基板)や窓用板ガラス、乗物用板ガラスの製造に用いられる。
供給流路壁部3は、耐火物から成り、溶融炉からフロートバス5に向かって緩やかに傾斜した樋状である。供給流路壁部3によって形成される溶融ガラス2の供給流路には、上下動することによって溶融ガラス2の流量を調節する流量調節部材として、ツイール7が設置される。ツイール7の下流側には、溶融ガラス2の急傾斜の流路をその上面で形成するリップ8が配設され、このリップ8がフロートバス5の入り口部を構成している。
詳述すれば、図2に示すように、供給流路壁部3は、供給流路に沿って延在する底壁部3aと、底壁部3aの幅方向両端に設けられた一対の側壁部3bとから構成され、底壁部3aの上面と、一対の側壁部3bの対向面とで、溶融ガラス2の供給流路が形成される。
なお、図示は省略するが、供給流路壁部3によって形成される溶融ガラス2の供給流路には、溶融ガラスの流量を検出する流量センサが設置されている。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る溶融ガラス2の流量調節装置9は、ツイール7と、ツイール7を支持する支持部材10の構成要素である柱部11と、駆動手段としてのロータリアクチュエータAと、柱部11の温度を調整する温度調整手段T(図3参照)とを主要な構成要素とする。
ツイール7は、矩形の平板状で、耐火物から構成されている。ツイール7は、その下側が、溶融ガラス2に浸漬されており、主に、その下端部7aと供給流路壁部3の底壁部3aとの隙間で、溶融ガラス2の流量を調節する。また、ツイール7の一対の側部7bと、それぞれの側部7bと対向する側壁部3bとの間には、微小な隙間が形成され、ツイール7の上下動を許容する。
支持部材10は、上下方向に沿って延びる一対の柱部11と、これら一対の柱部11の上端同士と下端同士をそれぞれ連結する一対の連結部12とを具備する。支持部材10は、更に、上側の連結部12に挿通されて固定された一対の棒部13を具備する。一対の棒部13の下端がそれぞれ、ツイール7の上端部7cに固定されており、これによって、支持部材10は、ツイール7を支持する。
各柱部11は、上端側部位11aと、下端側部位11bと、上端側部位11aと下端側部位11bとの間の中間部位11cとを有する。上端側部位11aは、連結部12に連結固定され、これにより、間接的にツイール7を支持する。換言すれば、上端側部位11aは、連結部12を介してツイール7を支持する。下端側部位11bは、不図示の下層階の床に配設されたロータリアクチュエータAに連結される。この連結構造としては、例えば、下端側部位11bの側にラック、ロータリアクチュエータAの側にピニオンを使用した構造が適用される。
支持部材10における一対の柱部11のそれぞれにおいて、中間部位11cが支持体15に上下方向に沿って案内される。支持体15のそれぞれは、上層階の床Fに立設され、その上端と下端に一対の案内部15aが設けられている。詳述すれば、各柱部11は、一対の案内部15aに挿通されると共に一対の案内部15aによって上下動を案内されている。また、上層階の床Fには、一対の貫通孔Hが設けられている。各柱部11の中間部位11cが、貫通孔Hに遊びをもって挿通されている。
ロータリアクチュエータAは、柱部11の下端側部位11bに柱部11の上下動に対する駆動力及び規制力を付与する。詳述すれば、ロータリアクチュエータAの駆動力(回転トルク)は、その回転運動を、柱部11の下端側部位11bにおいて柱部11の上下運動に変換する。これによって、柱部11の下端側部位11bの上下方向位置が変更される。そして、柱部11の上下動により、支持部材10全体が上下動し、これに伴い、ツイール7が上下動する。そして、ロータリアクチュエータAの規制力によって、柱部11の下端側部位11bの上下方向位置が規定され、これに伴って、柱部11全体の上下方向位置が規定される。そして、柱部11全体の上下方向位置の規定により、支持部材10全体の上下方向位置が規定され、これに伴い、ツイール7の上下方向位置が規定される。
なお、本実施形態では、一対の柱部11における下端側部位11bのそれぞれが、ロータリアクチュエータAに連結されている。これら一対のロータリアクチュエータAの回転駆動と駆動停止は同期している。
また、本実施形態では、不図示の高さセンサによって、支持部材10における柱部11の下端側部位11bの上下方向位置が検出可能となっている。
温度調整手段Tは、柱部11の温度を調整する。詳述すれば、温度調整手段Tにより温度が調整される部位は、柱部11における上端側部位11aから下端側部位11bに至る長さ範囲内であり、例えば中間部位11cの一部とすることができる。図3(A),(B)に示すように、温度調整手段Tは、柱部11の内部に形成され且つ熱伝達流体が流通する流体流通路を有している。また、この温度調整手段Tは、流体循環装置17と供給経路R1と排出経路R2も有している。
柱部11は、その内部構造として、柱部11の内部に、柱部11と同軸上に管状体16が配設された二重構造を有する。図3(B)に示すように、柱部11の下端側には、供給口11dと排出口11eとが、相互に隣接して設けられている。柱部11と管状体16は、例えば金属で構成され、この金属は例えば鉄、ステンレス等である。
柱部11の内部には、管状体16の配設により、熱伝達流体が流通する流体流通路が形成される。この流体流通路は、管状体16の外周側に形成される外周側流通路Roと、管状体16の内周側に形成される内周側流通路Riとを有する。外周側流通路Roと内周側流通路Riは、この管状体16の上端側で連通し且つ下端側で連通していない。そして、外周側流通路Roが、供給口11d内につながっており、内周側流通路Riが、排出口11e内につながっている。
供給口11dと排出口11eのそれぞれには、不図示の可撓性のホースが取り付けられている。このホースは、例えばポンプや貯留槽等から構成される流体循環装置17に連結されている。供給口11dに取り付けられたホースの内部は、熱伝達流体を柱部11の内部に供給する供給経路R1を構成する。また、排出口11eに取り付けられたホースの内部は、熱伝達流体を柱部11の内部から排出する排出経路R2を構成する。流体循環装置17は、その駆動力によって、熱伝達流体を、供給経路R1に流入させる。また、流体循環装置17は、熱伝達流体の温度を所定の温度範囲(例えば25℃±5℃)に制御する温度制御手段を備えている。なお、流体循環装置17で制御される流体の温度範囲は、周辺温度以下である必要は無く、周辺温度より高い温度であってもよい。
上述の柱部11の内部に流通する熱伝達流体として、本実施形態では水を使用する。但し、本発明はこれに限定されず、熱を伝達することが可能な流体であれば使用可能であり、例えば、不凍液等の溶液や油等の他の液体であってもよいし、空気、窒素、水蒸気等の気体であってもよい。
ここで、柱部11の温度調整手段Tにおける水の流れを詳述する。
まず、流体循環装置17で温度を所定の範囲とされた水が、流体循環装置17の駆動力によって、柱部11に向かって供給経路R1を流れる。次に、この水は、供給口11dを介して柱部11の外周側流通路Roに供給される。そして、黒矢印で示すように、供給された水は、外周側流通路Roを下端から上端に向かって流れた後、内周側流通路Riを上端から下端に向かって流れる。この間に、水と柱部11との間で熱が伝達され、これにより、柱部11の温度が、温度制御手段によって所定の温度範囲に制御された水の温度に収束するように調整される。
次に、内周側流通路Riを上端から下端に向かって流れた水が、排出口11eを介して柱部11の内周側流通路Riから排出される。次に、排出された水は、流体循環装置17に向かって排出経路R2を流れて、流体循環装置17に戻る。以上の流れを繰り返す。
このように、本実施形態では、柱部11の内部に、水が流通する流体流通路が形成されているので、柱部11の温度が、所定の温度範囲の水温に収束するように調整される。
以上のように構成された溶融ガラス2の流量調節装置9は、次のように使用する。
まず、ガラス板の製造の開始前に、作業員が流体循環装置17を起動する。これによって、柱部11の内部に、あらかじめ所定の温度範囲に温度調整された水が流通する。
次に、ガラス板の製造開始時に、作業員が、流量センサによって検出された溶融ガラス2の流量が所望の値となるように、流量調節装置9を操作する。すなわち、ロータリアクチュエータAによって、柱部11を介して、ツイール7を移動させた後にその上下方向位置を規定する。
ガラス板の製造中に、定期的に、作業員が、流量センサによって検出される溶融ガラス2の流量をチェックする。そして、流量センサによって検出された溶融ガラス2の流量が所望の値からずれていた場合には、作業員が、流量センサによって検出される溶融ガラス2の流量が所望の値となるように、流量調節装置9を操作する。すなわち、ロータリアクチュエータAによって、柱部11を介して、ツイール7を移動させた後にその上下方向位置を規定する。
なお、ガラス板の製造中は、流体循環装置17は起動したままであり、ガラス板の製造を終了した後、作業員が流体循環装置17を停止する。
上述の作業員の定期的な流量チェックと流量調節装置9の操作によって、ガラス板の製造中は、供給流路を流れる溶融ガラス2の流量が、所望の値にほぼ維持され、溶融ガラス2の流量がほぼ一定となる。
以上のように構成された溶融ガラス2の流量調節装置9では、以下のような効果を享受できる。
流量調節装置9では、ロータリアクチュエータAによって柱部11の下端側部位11bの上下方向位置が規定される。そして、流体循環装置17が稼動中には、水と柱部11との間で熱が伝達され、柱部11の温度が所定の温度範囲に制御された水温に収束するように調整される。これにより、温度が調整された柱部11の部位における周囲の温度の影響による熱膨張や熱収縮を低減し、柱部11が伸縮することを抑制することができる。これによって、柱部11の下端側部位11bの上下方向位置に対して、ツイール7の上下方向位置が変位することを抑制できる。従って、柱部11の下端側部位11bの上下方向位置を規定した場合に、溶融ガラス2の流量の変動を抑制することが可能となり、ツイール7による溶融ガラス2の流量調整の狂いを抑制することが可能となる。また、これにより、溶融ガラス2の流量を一定とするためにツイール7を移動させる作業の回数を抑制することができる。
本実施形態の流量調節装置9では、図2に示すように、ロータリアクチュエータA等が下層階に配置されている。これは、ロータリアクチュエータA等が、上層階における溶融炉の熱の悪影響を受けることを回避するためである。そして、柱部11は、ロータリアクチュエータA等が配置されている下層階からツイール7が設置されている上層階まで延在している。このように、ロータリアクチュエータAとツイール7とが、階層が異なる位置に設置される場合については、特に柱部11が長くなる傾向にあるため、本発明の効果が顕著に得られる。
なお、柱部11の温度の温度範囲をより狭くするために、例えば、断熱部材で柱部11の外周を覆ってもよい。
柱部11の内部に供給された水は、管状体16の外周側を下端から上端に向かって流れた後、該管状体16の内周側を上端から下端に向かって流れる。これにより、水が柱部11の内部で流通する時間を長期化できるので、水と柱部11の表面との間で熱の伝達を十分に行なうことが可能となる。
また、柱部11の供給口11dと排出口11eを近接させているので、供給経路R1と排出経路R2を相互に近接して配設することができる。これにより、供給経路R1と排出経路R2を形成するホースの配管等の構成を簡素化することができる。
上記実施形態では、柱部11の温度を調整するための温度調整手段Tは、柱部11の内部に形成され且つ熱伝達流体が流通する流体流通路を有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、温度調整手段Tは、柱部11における上端側部位11aから下端側部位11bに至る長さ範囲内の温度を、ある程度の温度範囲内に調整することが可能なものであればよい。例えば、この温度調整手段Tが、柱部11の外周に形成され且つ熱伝達流体が流通する流体流通路を有してもよい。
また、温度調整手段Tは、熱伝達流体の流通路以外の加熱手段あるいは冷却手段を有していてもよい。具体的には、温度調整手段Tが、例えば、柱部11の外周面に巻いた電熱線(一定熱量又は制御された熱量を柱部11に付与する電熱線)を有してもよい。更に、この温度調整手段Tが、この柱部11に巻いた電熱線の外側を覆う断熱材を有してもよい。
また、上記実施形態では、柱部11の内部に、あらかじめ所定の温度範囲に温度制御された水が流通するが、次のようにしてもよい。すなわち、柱部11の表面の温度を測定する測定手段を配設し、柱部11の表面の温度が所定の範囲内になるように、この測定手段の測定結果に基づき、水の温度あるいは水の量を制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ツイール7を支持する部位を柱部11の上端側部位11aとし、駆動手段が柱部11の上下動に対する駆動力及び規制力を付与する部位を柱部11の下端側部位11bとした。しかし、ツイール7が吊り下げ支持される場合には、ツイール7を支持する部位を柱部11の下端側部位11bとし、駆動手段が柱部11の上下動に対する駆動力及び規制力を付与する部位を柱部11の上端側部位11aとしてもよい。
また、上記実施形態では、駆動手段としてロータリアクチュエータAを使用して、柱部の上下動に対する駆動力及び規制力を付与したが、これに限定されない。例えば駆動手段として人力とラチェット機構等を使用して、人力で駆動力を付与し、ラチェット機構等で規制力を付与してもよい。
さらに、上記実施形態では、流量調節部材として、フロート法でのツイール7を使用していたが、本発明はこれに限定されない。溶融ガラスの流路に対して上下動することによって溶融ガラスの流量を調節する部材であればよく、ツイール7以外のゲート部材であってもよく、また、フロート法以外の板ガラスの製造方法で使用されるゲート部材であってもよい。
1 ガラス板製造装置
2 溶融ガラス
3 供給流路壁部
7 ツイール(流量調節部材)
9 流量調節装置
11 柱部
11a 上端側部位
11b 下端側部位
A ロータリアクチュエータ(駆動手段)
Ri 内周側流通路
Ro 外周側流通路
T 温度調整手段

Claims (5)

  1. 溶融ガラスの流路に配置され且つ上下動することによって前記溶融ガラスの流量を調節する流量調節部材と、前記流量調節部材を上下方向一端側部位で支持し且つ上下動する柱部と、該柱部の上下方向他端側部位に該柱部の上下動に対する駆動力及び規制力を付与する駆動手段とを備えた溶融ガラスの流量調節装置であって、
    前記柱部の温度を調整するための温度調整手段を設けたことを特徴とする溶融ガラスの流量調節装置。
  2. 前記温度調整手段は、前記柱部の内部に形成され且つ熱伝達流体が流通する流体流通路を有していることを特徴とする請求項1に記載の溶融ガラスの流量調節装置。
  3. 前記柱部の内部に供給される前記熱伝達流体の温度を制御する温度制御手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の溶融ガラスの流量調節装置。
  4. 前記柱部の内部に、外周側と内周側とに前記流体流通路が形成されるように管状体を配設し、該管状体の外周側に形成される前記流体流通路と、該管状体の内周側に形成される前記流体流通路とが、該管状体の一端側で連通し且つ他端側で連通していないことを特徴とする請求項2又は3に記載の溶融ガラスの流量調節装置。
  5. 前記流量調節部材を、フロート法で使用されるツイールとしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の溶融ガラスの流量調節装置。
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