JP2013252349A - 浴槽用手摺り - Google Patents

浴槽用手摺り Download PDF

Info

Publication number
JP2013252349A
JP2013252349A JP2012130756A JP2012130756A JP2013252349A JP 2013252349 A JP2013252349 A JP 2013252349A JP 2012130756 A JP2012130756 A JP 2012130756A JP 2012130756 A JP2012130756 A JP 2012130756A JP 2013252349 A JP2013252349 A JP 2013252349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed frame
bathtub
knob
movable frame
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012130756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5591282B2 (ja
Inventor
Toshimasa Ariake
敏昌 有明
Makoto Nakatani
誠 中谷
Mitsuo Kawamura
満夫 川村
Go Ri
剛 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aron Kasei Co Ltd
Original Assignee
Aron Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aron Kasei Co Ltd filed Critical Aron Kasei Co Ltd
Priority to JP2012130756A priority Critical patent/JP5591282B2/ja
Publication of JP2013252349A publication Critical patent/JP2013252349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5591282B2 publication Critical patent/JP5591282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

【課題】重量を大きく増加させることなく、耐久性を高め、かつ、取付強度を高めることが可能な浴槽用手摺りを提供する。
【解決手段】浴槽用手摺り1は、浴槽の側壁に配置される固定フレーム110と可動フレーム210とを備える。固定フレーム110の水平部111と鉛直部112とに亘って中央補強リブ116が形成され、可動フレーム210の水平部211には、可動フレーム210が固定フレーム110に取り付けられた状態において中央補強リブ116を挟んで対向するように配置されて、水平部211の長手方向に延びる第1の脚部215と第2の脚部216とが形成されている。可動フレーム210は、第1の脚部215と第2の脚部216とが中央補強リブ116を挟んで中央補強リブ116に摺接するように配置され、可動フレーム210の水平部211が中央補強リブ116にビス止めされて固定フレーム110に固定される。
【選択図】図7

Description

本発明は、一般的には浴槽用手摺りに関し、特定的には、浴槽に着脱可能に取り付けられる浴槽用手摺りに関する。
従来、高齢者等が浴槽に出入りする際に身体を容易に支持することができるように、浴槽の側壁に着脱可能に取り付けられる浴槽用手摺りがある。このような浴槽用手摺りにおいては、浴槽用手摺りの本体の一部で浴槽の側壁の外側面と内側面とから浴槽の側壁を挟んで、浴槽用手摺り本体を浴槽の側壁上に支持するものがある。浴槽の側壁の厚みは浴槽ごとに異なるので、浴槽用手摺りの本体の幅を調整して取り付ける必要がある。
例えば、特開2011−189069号公報(特許文献1)には、浴槽の側壁の上端部に取り付けて使用される浴槽用手摺りが記載されている。この浴槽用手摺りは、浴槽の側壁の上端面と一方の側面にそれぞれ対向するように配置される上片と縦片を設けて形成され、手摺りを取り付けた本体具と、浴槽の側壁の他方の側面に対向して配置される押圧受け板を設けて形成される押圧受け具とを備えた浴槽用手摺りである。この浴槽用手摺りの本体具の上片の上面には、例えば2本の補強リブが平行に設けられると共に、2本の補強リブの間においてスライド溝が形成されている。2本の補強リブの間のスライド溝においては、本体具の上片の先端付近において、内周に雌ねじ溝を形成したネジ孔がスライド溝に沿って2か所に穿設されている。
本体具に押圧受け具を結合するときには、押圧受け具の上端部に水平方向に突出して設けられたスライドバーをスライド溝にスライド自在に差し込むと共に上片にスライドバーをビス止め固定する。
この浴槽用手摺りでは、スライドバーの厚みは、補強リブの高さ、すなわち、スライド溝の溝深さとほぼ等しい寸法に形成されている。
特開2011−189069号公報
浴槽の側壁に着脱可能に取り付けられる浴槽用手摺りは、使用者によって使用者の全体重を預けられる場合があるので、浴槽の側壁に強固に取り付けられなければならず、また、耐久性も要求される。
しかしながら、特許文献1に記載の浴槽用手摺りでは、2本の補強リブの間に形成されるスライド溝において、本体具の上片にネジ孔が形成されているので、ネジ孔が形成されている部分は相対的に上片の厚みが薄い部分である。そのため、ネジ孔の深さを大きくすることができず、本体に対するスライドバーの取付強度が弱い。また、本体具の上片において肉厚の薄い部分にスライドバーを固定するため、本体具の耐久力が低い。さらに、スライドバーの厚みが補強リブの高さとほぼ等しく形成されており、スライドバーの肉厚が薄いため、押圧受け具の耐久力も低い。
浴槽用手摺りの取付強度や耐久力を高めるためには、例えば、本体具の上片やスライドバーの厚みを大きくすることが考えられる。しかしながら、浴槽用手摺りを必要としない者が浴槽に出入りする場合には、浴槽用手摺りを浴槽の側壁から取り外し、浴槽用手摺りを必要とする者が浴槽に出入りする場合には、浴槽用手摺りを浴槽の側壁に取り付ける、というように、浴槽の側壁に着脱を繰り返すので、浴槽用手摺りは軽量であることが好ましい。
そこで、この発明の目的は、重量を大きく増加させることなく、耐久性を高め、かつ、取付強度を高めることが可能な浴槽用手摺りを提供することである。
この発明に従った浴槽用手摺りは、浴槽の側壁に配置される固定フレームと、固定フレームとの間で浴槽の側壁を挟むように固定フレームに取り付けられる可動フレームとを備える。固定フレームは、略鉛直方向に延びて浴槽の側壁に略平行に配置される鉛直部と、略水平方向に延びる水平部とを含む。固定フレームの水平部と鉛直部とに亘って補強リブが形成されている。補強リブは、固定フレームの水平部においては固定フレームの鉛直部に略直交する方向に延びている。可動フレームは、略鉛直方向に延びて浴槽の側壁に略平行に配置される鉛直部と、略水平方向に延びる水平部とを含む。可動フレームの水平部には、可動フレームが固定フレームに取り付けられた状態において補強リブを挟んで対向するように配置されて、可動フレームの鉛直部に略直交する方向に延びる第1の脚部と第2の脚部とが形成されている。可動フレームが固定フレームに取り付けられた状態において、可動フレームは、第1の脚部と第2の脚部とが補強リブを挟んで補強リブに摺接するように配置され、可動フレームの水平部が補強リブにビス止めされて固定フレームに固定されている。
この発明に従った浴槽用手摺りは、固定フレームの鉛直部から突出して浴槽の側壁を押圧する押圧板と、押圧板を浴槽の側壁に対して近接離間させるための操作部とを備えることが好ましい。固定フレームの鉛直部には、操作部を取付けるための取付孔が形成されていることが好ましい。補強リブは、固定フレームの水平部から突出している高さが相対的に大きい厚幅部と、固定フレームの水平部から突出している高さが相対的に小さい一対の薄幅部とを含むことが好ましい。薄幅部は、固定フレームの水平部上においては、固定フレームの鉛直部に略直交する方向に延び、かつ、固定フレームの鉛直部に平行な方向において厚幅部を挟んで配置されることが好ましい。薄幅部のそれぞれは、固定フレームの水平部から取付孔の下端までの間に亘って、固定フレームの水平部と鉛直部とに連続的に形成されていることが好ましい。
この発明に従った浴槽用手摺りにおいては、操作部は、使用者が回動操作するためのノブと、ノブが回動されることによって押圧板を浴槽の側壁に対して近接離間させるように押圧板とノブとを連結する連結手段とを含むことが好ましい。連結手段は、ノブからトルクが伝達されるトルク被伝達部と、ノブからトルク被伝達部に伝達されるトルクが所定の値未満ではノブからトルク被伝達部にトルクを伝達し、伝達されるトルクが所定の値以上では、ノブからトルク被伝達部へのトルクの伝達を遮断するトルク伝達機構とを含むことが好ましい。
この発明に従った浴槽用手摺りにおいては、連結手段は、押圧板を支承するボルト軸を含むことが好ましい。トルク被伝達部はボルト軸と螺合して固定フレームの鉛直部に回転自在に取り付けられるナットであることが好ましい。ノブは、ナットに対して回動自在に外装されてナットにトルクを伝達するためのものであることが好ましい。トルク伝達機構は、ノブからナットに伝達されるトルクが所定の値未満では、ノブからナットへトルクを伝達し、伝達されるトルクが所定の値以上では、ノブからナットへのトルクの伝達を遮断するものであることが好ましい。ノブは、押圧板を浴槽の側壁の側面から最も遠ざかっている時に固定フレームの鉛直部からノブ側へ向けて突出したボルト軸を収容することができる室を含むことが好ましい。
この発明に従った浴槽用手摺りにおいては、可動フレームの水平部は、可動フレームの鉛直部に直交する方向に沿って間隔をあけて配置される複数のビス孔と、ビス孔の頭部の径よりも幅狭に、かつ、ビス孔にねじ止めされるビスの脚の径よりも幅広に形成されて可動フレームの鉛直部に直交する方向に延びるスリットとによって貫通されていることが好ましい。複数のビス孔は、スリットによって互いに連通されていることが好ましい。
この発明に従った浴槽用手摺りにおいては、補強リブは、水平方向に相対的に幅が大きい大幅部と相対的に幅が小さい小幅部とを含むことが好ましい。大幅部と小幅部とは可動フレームの鉛直部に直交する方向に並べて配置されていることが好ましい。補強リブのビス孔は、大幅部に形成されていることが好ましい。
以上のように、この発明によれば、重量を大きく増加させることなく、耐久性を高め、かつ、取付強度を高めることが可能な浴槽用手摺りを提供することができる。
本発明の第1実施形態の浴槽用手摺りの全体を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の浴槽用手摺りの全体を示す断面図である。 固定フレームの全体を、可動フレームと対向する側から見た斜視図(A)と可動フレームの側から見た斜視図(B)である。 可動フレームの全体を固定フレームと対向する側から示す斜視図である。 外側本体部材と内側本体部材とを組み合わせる前の状態を示す斜視図である。 外側本体部材と内側本体部材とを組み合わせた状態を示す斜視図である。 外側本体部材と内側本体部材とを図2に示すVII−VII線の方向から見た断面図である。 浴槽用手摺りのハンドルの断面図である。 図8に示されるハンドルを分解した状態を模式的に示す分解図である。 固定フレームの他の例を、可動フレームと対向する側から見た斜視図(A)と可動フレームの側から見た斜視図(B)である。 固定フレームのまた他の例を、可動フレームと対向する側から見た斜視図(A)と可動フレームの側から見た斜視図(B)である。 固定フレームのさらにまた他の例を、可動フレームと対向する側から見た斜視図(A)と可動フレームの側から見た斜視図(B)である。 第2実施形態の浴槽用手摺りの外側本体部材と内側本体部材とを組み合わせた状態を示す斜視図である。 第3実施形態の浴槽用手摺りの外側本体部材と内側本体部材とを組み合わせる前の状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1と図2に示すように、本発明の第1実施形態の浴槽用手摺り1は、主に、外側本体部材10と内側本体部材20とから構成される本体101と、本体101に支持される上部グリップ102と、本体101の上面を覆う上部カバー103とを備える。
外側本体部材10は、略水平面内に延在する水平部111と略鉛直面内に延在する鉛直部112とを有してL字形状に形成された固定フレーム110と、固定フレーム110の鉛直部112から内側本体部材20側に向かって突出する外側押圧板11と、固定フレーム110の鉛直部112を挟んで外側押圧板11とは反対側、すなわち、外側に向かって突出するノブ121と、固定フレーム110の鉛直部112の外側面を覆う側面カバー12と、側面カバー12に取り付けられる2本の筒13を含む。2本の筒13は、それぞれ鉛直方向に延びており、側面カバー12の両脇に配置されている。ノブ121と外側押圧板11とはボルト軸130とナット140を介して連結されている。ノブ121を回動させることによって、後述するようにノブ121からナット140に回動力が伝達されてナット140と螺合しているボルト軸130が螺進退され、浴槽の側壁面に対して近接離間するように外側押圧板11が移動される。ノブ121とボルト軸130とナット140は、後述するハンドル120を構成する部材である。ハンドル120は操作部の一例であり、ボルト軸130は連結手段を構成する部材の一例である。
内側本体部材20は、略水平面内に延在する水平部211と略鉛直面内に延在する鉛直部212とを有してL字形状に形成された可動フレーム210と、可動フレーム210の鉛直部212から外側本体部材10側に向かって突出する内側押圧板21と、可動フレーム210の鉛直部212を挟んで内側押圧板21とは反対側に向かって突出する側部グリップ22とを含む。
固定フレーム110の水平部111と可動フレーム210の水平部211には、複数のビス孔113,213が形成されている。この実施形態においては、固定フレーム110には2つのビス孔113が、可動フレーム210には4つのビス孔213が、それぞれ固定フレーム110の鉛直部112と可動フレーム210の鉛直部212に直交する方向、すなわち、可動フレーム210の水平部211の長手方向に沿って並んで配置されている。
上部グリップ102は2本の支柱104の上端に固着されており、2本の支柱104は外側本体部材10の筒13内において鉛直方向にスライド可能であるように収容されている。
図3に示すように、固定フレーム110の水平部111と鉛直部112には、補強リブ115,116が形成されている。この実施形態においては、主に3本の補強リブ115,116が平行に、水平部111と鉛直部112に亘って連続的に形成されている。水平部111においても、鉛直部112においても、フレームの両脇端部に、フレームのL字形状に沿って端部補強リブ115が形成され、2本の端部補強リブ115の中間に中央補強リブ116が形成されている。
中央補強リブ116は、固定フレーム110の水平部111の上面の最低部111aから上向きに突出している高さが相対的に大きい厚幅部116aと、厚幅部116aの両側に延びて、固定フレーム110の水平部111の上面の最低部111aから上向きに突出している高さが相対的に小さい薄幅部116bとを含む。固定フレーム110の鉛直部112に直交する方向から見ると、中央補強リブ116の端面は「凸」の字の形状である。この実施形態においては、中央補強リブ116の厚幅部116aの上面と側面と、薄幅部116bの上面と側面は平面によって形成されている。
固定フレーム110の鉛直部112の中央には、ノブ121を取り付ける取付孔114が形成されている。取付孔114の径Rは、厚幅部116aの横幅Rより大きく、中央補強リブ116の横幅Rより小さい。そのため、中央補強リブ116の厚幅部116aは取付孔114の部分で上下に分断されている。一方、中央補強リブ116の薄幅部116bは、固定フレーム110の水平部111から取付孔114の下端を通って、さらに鉛直部112の下端までの間に亘って、固定フレーム110の水平部111と鉛直部112とに連続的に形成されている。
図4に示すように、可動フレーム210の水平部211は板状の基板部214と、基板部214の下面から下方向に延びる第1の脚部215と第2の脚部216とを含む。第1の脚部215と第2の脚部216とは間隔をあけて平行に配置されている。第1の脚部215と第2の脚部216は、可動フレーム210の水平部211と鉛直部212とに亘って連続的に延びている。可動フレーム210の水平部211には、第1の脚部215と第2の脚部216との間に4つのビス孔213が形成されている。ビス孔213は水平部211の基板部214上面から下面までを貫通している。この実施の形態においては、第1の脚部215と第2の脚部216の側面と底面は略平面である。
図5と図6に示すように、外側本体部材10の固定フレーム110の水平部111上に内側本体部材20の可動フレーム210の水平部211が載せられ、ビス105がビス孔113とビス孔213に通されて、固定フレーム110上に可動フレーム210が固定される。この実施形態においては、ビス孔213は4つ形成されているので、固定フレーム110と可動フレーム210とをどのビス孔113,213でビス止めするかによって、固定フレーム110の水平部111と可動フレーム210の水平部211との重なり幅を変えることができ、外側押圧板11と内側押圧板21の間隔を調整することができる。
図7に示すように、外側本体部材10と内側本体部材20とが組み付けられた状態では、可動フレーム210は、第1の脚部215と第2の脚部216とが中央補強リブ116に摺接するように配置されている。可動フレーム210の第1の脚部215と第2の脚部216の一つの側面(内側面)は中央補強リブ116の厚幅部116aの側面に摺接し、可動フレーム210の第1の脚部215の底面と第2の脚部216の底面は中央補強リブ116の薄幅部116bの上面に摺接する。可動フレーム210の水平部211が中央補強リブ116にビス止めされて固定フレーム110に固定されている。
この実施形態においては、それぞれの補強リブの高さ、すなわち、固定フレーム110の水平部111の上面の最低部111aから上向きに突出している量は、端部補強リブ115の高さLが最も大きく、中央補強リブ116の厚幅部116aの高さLが次に高く、中央補強リブ116の薄幅部116bの高さLが最も低い。固定フレーム110のビス孔113は、可動フレーム210の水平部211の長手方向に沿って並ぶように、厚幅部116aに形成されている。
図8と図9に示すように、ハンドル120は、外側押圧板11を支承するボルト軸130と、ボルト軸130と螺合するナット140と、ナット140に外装されるノブ121と、ナット140とノブ121の間に配設されるトルク伝達機構から構成されている。
ナット140は、固定フレーム110の鉛直部112に設けられた取付孔114へ挿通される胴部141と、取付孔114より大きく且つ胴部141から放射状に延びたフランジ142を備えている。そしてナット140の胴部141を取付孔114へ挿通し、フランジ142が固定フレーム110の鉛直部112へ当接する側の反対側から、取付孔114より大きな外径を有するナット側環状部材160をネジ143によってフランジ142へネジ止めすることにより、ナット140は固定フレーム110の鉛直部112へ回転自在に取り付けられている。
また、ナット140は、樹脂製のワッシャー144を介して固定フレーム110の鉛直部112へ取り付けられているので、ナット140のガタ付きの少ない円滑な回転が強化されている。
この実施形態のトルク伝達機構は、ノブ121の回転軸に対して直交する略円形のトルク伝達面151を備えており、そしてノブ121の回転と同調し且つノブ121の回転軸に沿ってスライド可能に内装されるノブ側環状部材150と、トルク伝達面151に当接し、そしてナット140の回転軸に対して直交する略円形のトルク伝受面161を備え且つナット140へ着脱自在に装着されているナット側環状部材160と、ノブ側環状部材150のトルク伝達面151をナット側環状部材160のトルク伝受面161へ向けて付勢するコイルバネ170を備えている。また、コイルバネ170の端部は、ネジ147によってナット140の端部に装着されるストッパー145によって固定されている。
そしてトルク伝達面151およびトルク伝受面161は、それぞれに伝達されるトルクが所定の値未満では、トルク伝達面151とトルク伝受面161とを相互に係止し、且つ伝達されるトルクが所定の値以上では、トルク伝達面151とトルク伝受面161との間で滑りを生じさせる傾斜面を備えた凹部153または凸部163を含んでいる。
図9に示すように、ノブ121とノブ側環状部材150との同調は、ノブ121の中にノブ側環状部材150を装着した時、ノブ121の内周面上に形成された複数の凹凸(図示せず)が、ノブ側環状部材150の外周面上に形成された凹凸152と嵌合することによって保証される。また、ナット側環状部材160とナット140との同調は、ナット140へナット側環状部材160を装着した時、ナット140の外周面上に形成された複数の凹凸146が、ナット側環状部材160の内周面上に形成された凹凸162と嵌合することによって保証される。
図8に示すように、この実施形態のトルク伝達機構では、トルク伝達面151の中心およびトルク伝受面161の中心は、共通するノブ121およびナット140の回転軸上に配置されている。また、トルク伝達面151上にはトルク伝達面151から傾斜した斜面を含む凹部153が形成され、トルク伝受面161上にはトルク伝受面161から傾斜した斜面を含む凸部163が形成されている。トルク伝達面151の傾斜面およびトルク伝受面161の傾斜面は、外側押圧板11が浴槽の側壁へ向かって前進するようにノブ121を回す時、互いに対向する相手側の傾斜面を昇るように勾配が付けられている。そしてトルク伝達面151を有するノブ側環状部材150は、ノブ121の内周面とナット140の外周面との間でノブ121の回転軸に沿ってスライド可能に装着されており、且つコイルバネ170によってトルク伝受面161に向けて付勢されている。
このため、トルク伝達面151の傾斜面とトルク伝受面161の傾斜面との間には常に一定の摩擦力が生じている。そして、ノブ121からナット140へ伝達されるトルクが所定の値未満である時、トルク伝達面151の傾斜面はトルク伝受面161の傾斜面を乗り越えることができず、互いに噛み合った状態で係合している。そして、この係合によりノブ121のトルクがナット140へ伝達され、ナット140と螺合しているボルト軸130が螺進退される。
一方、ノブ121からナット140へ伝達されるトルクが所定の値以上になると、トルク伝達面151の傾斜面はトルク伝受面161の傾斜面との間に滑りが生じる。その結果、トルク伝達面151を有するノブ側環状部材150はコイルバネ170に抗して後退し、トルク伝達面151の傾斜面がトルク伝受面161の傾斜面を乗り越えることによって、トルク伝達面151とトルク伝受面161の係合が解除される。そのため、この状態でノブ121を回してもノブ121はナット140の周りで空回りするのみであり、ノブ121からナット140へトルクが伝達されることはない。
また、トルク伝達面151の傾斜面の後端にはトルク伝達面151に略直交する垂直面が形成されており、トルク伝受面161の傾斜面の後端にはトルク伝受面161に略直交する垂直面が形成されている(図9参照)。トルク伝達面151の垂直面とトルク伝受面161の垂直面は、外側押圧板11が浴槽の側壁から後退するようにノブ121を回した時、互いに当接し係合する。そのため、外側押圧板11が浴槽の側壁から後退するようにノブ121を回す時は、伝達されるトルクの大きさに拠らず、常にノブ121とナット140は同調して回転する。
このように、この実施形態のトルク伝達機構は、ナット140の回転軸に対して直交するナット140の端面をトルク伝受面161として利用するものであるが、ノブ121からナット140へのトルクを確実に伝受または遮断することができる。なぜなら、この実施形態のトルク伝達機構では、ナット140に設けられるトルク伝受面161を、ナット140の外周面に装着されるナット側環状部材160に形成したことにより、本来のナット140の端面よりより一層大きな面積を有するトルク伝受面161をナット140の外周面に設けることができたからである。なお、ナット140の端部の肉厚(外形寸法)を増大させてナット140の端面の面積を広くし、トルク伝受面161をナット140の外周面ではなくナット140の本来の端面であるナット140の側端面に設けることで、ノブ121からナット140へのトルクを伝受または遮断することもできる。この場合には、ナット140の側端面と対向するようにトルク伝達面151を有するノブ側環状部材150を配置し、ノブ側環状部材150のトルク伝達面151をナット140の側端面に設けたトルク伝受面161に向けて付勢するように、コイルバネ170を配置する。
ナット140を回動するためのノブ121は、ナット140に対し回動自在に外装されており、ナット140と同様に固定フレーム110の鉛直部112に回転自在に取り付けられている。この実施形態の浴槽用手摺り1の場合、ノブ121の胴部141の付け根には拡径したフランジ部123が設けられており、ノブ121は、ノブ121のフランジ部123を、フランジ部123より小さな径の開口部を有する化粧カバーで覆うことにより、固定フレーム110に回動自在に取り付けられている。
ノブ121の内部には、外側押圧板11を最も固定フレーム110の鉛直部112へ近付けた時、固定フレーム110の鉛直部112の反対側で、鉛直部112から外方へ向けて突出したボルト軸130を収容するための室122が設けられている。このため、浴槽用手摺り1では、ノブ121によりナット140を回動させても、ボルト軸130が固定フレーム110から外方へ突出して露出することがない。また、ボルト軸130を螺進退させても、固定フレーム110に対するノブ121の相対位置が変わることもない。さらに、ノブ121はナット140を介してボルト軸130の後端部分を覆うように配置されるため、ノブ121がボルト軸130の後端に直列的に配置される他のタイプのハンドルよりも、ノブ121が固定フレーム110から外方へ突出する部分の長さが短く且つコンパクトにすることができる。
このように、この実施形態の浴槽用手摺り1によれば、外側押圧板11を螺進退させるボルト軸130の露出が防止され、ナット140を回動させるノブ121が固定フレーム110から外方へ突出する長さが抑制されているので、使用者にとって邪魔であり危険な障害物が排除された安全な浴槽用手摺り1を提供することができる。
以上のように構成される浴槽用手摺り1の使用方法について説明する。
浴槽の側壁に浴槽用手摺り1を取り付けるときには、まず、固定フレーム110の水平部111上に可動フレーム210の水平部211が載せられ、外側押圧板11と内側押圧板21との間隔が浴槽の側壁の厚みよりも広くされて、ビス止めはされていない状態で、本体101が浴槽の側壁上に配置される。本体101は、固定フレーム110の水平部111の下面が浴槽の側壁の上面に接触し、外側押圧板11が浴槽の外側の側壁面(浴槽の側壁の外側面)に対向するように配置され、内側押圧板21が浴槽の内側の側壁面(浴槽の側壁の内側面)に対向するように配置される。
この実施形態では、浴槽用手摺り1が浴槽の側壁に取り付けられた状態では、外側本体部材10のノブ121が浴槽の外側に配置され、内側本体部材20の側部グリップ22が浴槽の内側に配置される。なお、ノブ121が浴槽の内側に配置され、側部グリップ22が浴槽の外側に配置されるように浴槽用手摺り1が浴槽の側壁に取り付けられてもよい。
次に、使用者は、例えば側部グリップ22を保持して、可動フレーム210の水平部211を、固定フレーム110の水平部111上で、浴槽の側壁面に直交する方向に沿ってスライドさせる。このようにして、外側押圧板11を浴槽の側壁の外側面に可能な限り近付けられ、内側押圧板21を浴槽の側壁の内側面に可能な限り近付けられるように、固定フレーム110のビス孔113と可動フレーム210のビス孔113を合わせてビス止めする。なお、可動フレーム210は、固定フレーム110上でスライドされず、予め定められた位置に置かれても構わない。
使用者は、必要があれば、ノブ121を回して外側押圧板11を浴槽の側壁に向かって押し出し、外側押圧板11と内側押圧板21とが浴槽の側壁に完全に接触するように、微調整することができる。このようにすることにより、浴槽用手摺り1を浴槽の側壁上に強固に固定することができる。
浴槽から浴槽用手摺り1を取り外すときには、使用者は、ノブ121を回して外側押圧板11を浴槽の側壁から離すように移動させる。
以上のように、浴槽用手摺り1は、浴槽の側壁に配置される固定フレーム110と、固定フレーム110との間で浴槽の側壁を挟むように固定フレーム110に取り付けられる可動フレーム210とを備える。固定フレーム110は、略鉛直方向に延びて浴槽の側壁に略平行に配置される鉛直部112と、略水平方向に延びる水平部111とを含む。固定フレーム110の水平部111と鉛直部112とに亘って補強リブ115,116が形成されている。補強リブ115,116は、固定フレーム110の水平部111においては固定フレーム110の鉛直部112に略直交する方向に延びている。可動フレーム210は、略鉛直方向に延びて浴槽の側壁に略平行に配置される鉛直部212と、略水平方向に延びる水平部211とを含む。可動フレーム210の水平部211には、可動フレーム210が固定フレーム110に取り付けられた状態において、補強リブ115,116のうち、中央補強リブ116を挟んで対向するように配置されて、可動フレーム210の鉛直部212に略直交する方向、すなわち、可動フレーム210の水平部211の長手方向に延びる第1の脚部215と第2の脚部216とが形成されている。可動フレーム210が固定フレーム110に取り付けられた状態において、可動フレーム210は、第1の脚部215と第2の脚部216とが中央補強リブ116を挟んで中央補強リブ116に摺接するように配置され、可動フレーム210の水平部211が中央補強リブ116にビス止めされて固定フレーム110に固定されている。
使用者が側部グリップ22を掴んで浴槽の出入りをする時、固定フレーム110と可動フレーム210には鉛直面内において荷重がかかる。固定フレーム110には、水平部111と鉛直部112とに亘って中央補強リブ116が形成されており、中央補強リブ116に可動フレーム210がビス止めされるので、使用者が側部グリップ22を掴んで浴槽の出入りをする時、鉛直面内においてかかる荷重に対する固定フレーム110の強度を向上させることができる。可動フレーム210には第1の脚部215と第2の脚部216とが形成されていることによって、同様に、鉛直面内においてかかる荷重に対する可動フレーム210の強度が向上する。また、可動フレーム210が固定フレーム110に取り付けられた状態において、第1の脚部215と第2の脚部216は中央補強リブ116に対向するように配置され、中央補強リブ116に摺接するように中央補強リブ116を挟むので、水平面内において、可動フレーム210の鉛直部212に平行な方向に可動フレーム210ががたつくことを抑えることができるとともに、固定フレーム110と可動フレーム210には鉛直面内において荷重がかかる時に強度が低下することを防ぐことができる。さらに、中央補強リブ116に可動フレーム210をビス止めすることによって、水平部111の最低部111aにビス止めする場合よりも、ビスを深くねじ込むことができるので、可動フレーム210の取付強度が向上する。
このようにすることにより、固定フレーム110と可動フレーム210の耐久性を高め、かつ、固定フレーム110と可動フレーム210との取付強度を高めることが可能な浴槽用手摺り1を提供することができる。
また、浴槽用手摺り1は、固定フレーム110の鉛直部112から突出して浴槽の側壁を押圧する外側押圧板11と、外側押圧板11を浴槽の側壁に対して近接離間させるためのハンドル120とを備える。固定フレーム110の鉛直部112には、ハンドル120を取付けるための取付孔114が形成されている。中央補強リブ116は、固定フレーム110の水平部111の上面の最低部111aから上向きに突出している高さが相対的に大きい厚幅部116aと、固定フレーム110の水平部111の上面の最低部111aから上向きに突出している高さが相対的に小さい一対の薄幅部116bとを含む。一対の薄幅部116bは、固定フレーム110の水平部111上においては、固定フレーム110の鉛直部112に略直交する方向、すなわち、可動フレーム210の長手方向に沿って延び、かつ、水平面内において固定フレーム110の鉛直部112に平行な方向において厚幅部116aを挟んで配置される。一対の薄幅部116bのそれぞれは、固定フレーム110の水平部111から取付孔114の下端までの間に亘って、固定フレーム110の水平部111と鉛直部112とに連続的に形成されている。
浴槽の側壁に対する浴槽用手摺り1の着脱時と浴槽用手摺り1の使用時には、取付孔114の周縁には特に大きな応力がかかる。取付孔114の周囲の強度を高めるため、あるいは、浴槽用手摺り1の全体の強度を高めるためには、例えば、固定フレーム110の厚みを全体的に厚くしたり、補強リブを全体的に大きくしたりすることができる。しかしながら、このようにすると浴槽用手摺り1の重量が増加し、着脱作業が困難になる場合がある。
そこで、中央補強リブ116を、厚幅部116aと、厚幅部116aを挟んで配置される一対の薄幅部116bとによって構成し、薄幅部116bを、固定フレーム110の水平部111から取付孔114の下端までの間に亘って連続的に形成する。このようにすることにより、浴槽用手摺り1の重量を大きく増加させることなく、取付孔114まわりを補強することができて、浴槽用手摺り1全体の強度を向上させることができる。
また、浴槽用手摺り1においては、ハンドル120は、使用者が回動操作するためのノブ121と、ノブ121が回動されることによって外側押圧板11を浴槽の側壁に対して近接離間させるように外側押圧板11とノブ121とを連結する連結手段とを含む。連結手段は、ノブ121からトルクが伝達されるトルク被伝達部としてナット140と、ノブ121からナット140に伝達されるトルクが所定の値未満ではノブ121からナット140にトルクを伝達し、伝達されるトルクが所定の値以上では、ノブ121からナット140へのトルクの伝達を遮断するトルク伝達機構とを含む。
トルク伝達機構は、上述のように、ノブ121から連結手段のナット140に伝達されるトルクが所定の値以上ではノブ121からナット140へのトルク伝達を遮断する。そのため、使用者が、外側押圧板11が浴槽の側壁に十分に接触している状態で、さらにノブ121を回動させて外側押圧板11を浴槽の側壁に押し付けようとしても、ノブ121はナット140に対して滑って空回りして、外側押圧板11を浴槽の側壁に押し付ける力が加わらない。このようにすることにより、浴槽の側壁が破損することを防ぐことができる。
また、浴槽用手摺り1においては、連結手段は、外側押圧板11を支承するボルト軸130を含む。トルク被伝達部は、上述のように、ボルト軸130と螺合して固定フレーム110の鉛直部112に回転自在に取り付けられるナット140である。ノブ121は、押圧板を浴槽の側壁の側面から最も遠ざかっている時に固定フレーム110の鉛直部112からノブ121側へ向けて突出したボルト軸130を収容することができる室122を含む。
外側押圧板11を支承するボルト軸130において、固定フレーム110の鉛直部112からノブ121側に向けて突出する量は、外側押圧板11が浴槽の側壁に最も近づけられているときに最も小さく、外側押圧板11が浴槽の側壁から最も遠ざけられているときに最も大きい。そこで、外側押圧板11が浴槽の側壁から最も遠ざかっているときにボルト軸130を収容する室122をノブ121が含むことによって、ボルト軸130がノブ121から突出しないようにすることができる。
また、ノブ121がナット140にトルクを伝達し、ナット140がボルト軸130に螺合するように構成されているので、ノブ121を一定の位置で使用者が回動させて、ボルト軸130をナット140に対して螺進退させて押圧板を浴槽の側壁に対して近接離間させることができる。このようにすることにより、浴槽の側壁からのノブ121の突出量が一定になり、使用者の邪魔になりにくい。
浴槽用手摺り1においては、固定フレームの形状は上述のものに限られない。次に、一例として、固定フレームの他の例について説明する。
図10に示すように、第1実施形態と同様に、固定フレーム310は水平部311と鉛直部312とを含む。水平部311の上面には端部補強リブ315と中央補強リブ316が形成され、中央補強リブ316には複数のビス孔313が形成されている。鉛直部312にはハンドルの取付孔314が形成されている。固定フレーム310の中央補強リブ316は、端面が略長方形状に形成されている。この固定フレーム310では、中央補強リブ316に厚幅部と薄幅部とが形成されておらず、固定フレーム310の水平部311の上面の最低部311aから突出している中央補強リブ316の高さは一定である。
このようにすることにより、固定フレーム310をより軽量化することができる。但し、取付孔314の位置で中央補強リブ316が途切れてしまうので、図3に示す固定フレーム110の方が取付孔114の周囲の強度は高い。
図11に示すように、また他の例の固定フレーム410は、第1実施形態と同様に、水平部411と鉛直部412とを含む。水平部411の上面には端部補強リブ415と中央補強リブ416が形成され、中央補強リブ416には複数のビス孔413が形成されている。中央補強リブ416は、水平部411の上面の最低部411aから上向きに突出した量が相対的に大きい厚幅部416aと相対的に小さい薄幅部416bとを含む。鉛直部412にはハンドルの取付孔414が形成されている。
固定フレーム410の中央補強リブ416の薄幅部416bは取付孔414の位置で途切れている。図3に示す固定フレーム110の方が取付孔114の周囲の強度は高いが、図10に示す固定フレーム310と比較して、浴槽用手摺り全体の重量を大きく増加させずに、取付孔414の周囲の強度を高めることができる。
図12に示すように、さらにまた他の例の固定フレーム510は、第1実施形態と同様に、水平部511と鉛直部512とを含む。水平部511の上面には端部補強リブ515と中央補強リブ516が形成され、中央補強リブ516には複数のビス孔513が形成されている。中央補強リブ516は、水平部511の上面の最低部511aから上向きに突出した量が相対的に大きい厚幅部516aと相対的に小さい薄幅部516bとを含む。鉛直部512にはハンドルの取付孔514が形成されている。
固定フレーム510の中央補強リブ516は2本形成されている。2本の中央補強リブ516は、図3に示す固定フレーム110の中央補強リブ116の中央に、中央補強リブが延びる方向に沿って溝が形成された形状である。図12に示す固定フレーム510を用いる場合には、2本の中央補強リブ516の間の溝内にビス孔513が形成される。なお、可動フレームの水平部に形成するビス孔の位置は変更する必要がない。
この実施形態においては、ビス孔113,313,413,513は、中央補強リブ116,316,416,516の上面から下面に向かって、また、可動フレーム210の水平部211に、略鉛直方向に延びるように形成されている。しかし、例えば、中央補強リブ116,316,416,516の側面から中央補強リブ116,316,416,516の内部に向かって水平方向に延びるようにビス孔が形成されたり、また、可動フレーム210の第1の脚部215と第2の脚部216に水平方向に延びるようにビス孔が形成されていてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態の浴槽用手摺りは、可動フレームの水平部の形状において第1実施形態の浴槽用手摺りと異なる。固定フレームは第1実施形態と同様である。
図13に示すように、可動フレーム610の水平部611は板状の基板部614と、基板部614の下面から下方向に延びる第1の脚部615と第2の脚部616とを含む。可動フレーム610の水平部611の基板部614に形成される複数のビス孔613はスリット617によって連結されている。この実施形態においては、ビス孔613は、可動フレーム610の水平部611の長手方向に沿って並ぶように、8箇所に形成されており、スリット617は、隣接するビス孔613どうしを連結している。スリット617は、可動フレーム610の水平部611を上面から下面まで貫通している。スリット617の幅は、ビス孔613の径よりも幅狭に、かつ、ビス孔613にねじ止めされるビス105の脚の径よりも幅広に形成されている。
以上のように、第2実施形態の浴槽用手摺りにおいては、可動フレーム610の水平部611は、可動フレーム610の水平部611の長手方向に間隔をあけて配置される複数のビス孔613と、ビス孔613の径よりも幅狭に、かつ、ビス孔613にねじ止めされるビス105の脚の径よりも幅広に形成されて可動フレーム610の水平部611の長手方向に延びるスリット617とによって貫通されている。複数のビス孔613は、スリット617によって互いに連通されている。
隣接するビス孔613とビス孔613とがスリット617で連通されているので、可動フレーム610にビス105が取り付けられていても、ビス105の脚をスリット617内で移動させることによって、可動フレーム610をスライドさせることができる。このようにすることにより、ビス105を、ビス孔613から取り外す必要がなくなる。
第2実施形態の浴槽用手摺りのその他の構成と効果は第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
第3実施形態の浴槽用手摺りは、可動フレームの水平部と固定フレームの水平部の形状において第1実施形態または第2実施形態の浴槽用手摺りと異なる。
図14に示すように、固定フレーム710は、第1実施形態と同様に、水平部711と鉛直部712とを含む。水平部711の上面には端部補強リブ715と中央補強リブ716が形成され、中央補強リブ716には複数のビス孔713が形成されている。鉛直部712には、第1実施形態の固定フレームの鉛直部と同様、ハンドル120を取り付けるための取付孔714が形成されている。可動フレーム810の水平部811は板状の基板部814と、基板部814の下面から下方向に延びる第1の脚部815と第2の脚部816とを含む。
固定フレーム710の中央補強リブ716の側面と、可動フレーム810の水平部811の第1の脚部815と第2の脚部816の内側面および外側面は平面ではなく、凹凸面によって形成されている。中央補強リブ716においては水平方向に相対的に幅が大きい大幅部716aと相対的に幅が小さい小幅部716bとが、可動フレーム810の水平部811においては水平方向に相対的に幅が大きい大幅部811aと相対的に幅が小さい小幅部811bとが、可動フレーム810の長手方向に沿って繰り返されている。
第3実施形態の浴槽用手摺りは、第1実施形態または第2実施形態とは異なり、使用者が側部グリップ22を握って可動フレーム810を固定フレーム710に対してスライドさせることはできない。第2実施形態の浴槽用手摺りの固定フレーム710と可動フレーム810を組み付けるときには、固定フレーム710の上から可動フレーム810を置いて、固定フレーム710の中央補強リブ716の側面の凹凸に可動フレーム810の水平部811の第1の脚部815と第2の脚部816の内側面の凹凸を嵌合させて位置決めする。
以上のように、第3実施形態の浴槽用手摺りにおいては、中央補強リブ716は、水平方向に相対的に幅が大きい大幅部716aと相対的に幅が小さい小幅部716bとを含む。大幅部716aと小幅部716bとは可動フレーム810の水平部811の長手方向に並べて配置されている。中央補強リブ716のビス孔713は、大幅部716aに形成されている。
このようにすることにより、ビス105にかかるせん断応力をほぼ無くすことができる。また、可動フレーム810の第1の脚部815と第2の脚部816は、可動フレーム810の水平部811の長手方向に並ぶ大幅部716aと小幅部716bのそれぞれに摺接するので、水平面内において、可動フレーム810の水平部811の長手方向に可動フレーム810ががたつくことを抑えることができる。
第3実施形態の浴槽用手摺りのその他の構成と効果は第1実施形態と同様である。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変形を含むものである。
1:浴槽用手摺り、110,310,410,510,710:固定フレーム、111,311,411,511,711:固定フレームの水平部、112,312,412,512,712:固定フレームの鉛直部、116,316,416,516,716:中央補強リブ、210,610,810:可動フレーム、211,611,811:可動フレームの水平部、212,612,812:可動フレームの鉛直部、215,615,815:第1の脚部、216,616,816:第2の脚部、11:外側押圧板、120:ハンドル、114,314,414,514:取付孔、116a,416a,516a:厚幅部、116b,416b,516b:薄幅部、121:ノブ、130:ボルト軸、140:ナット、122:室、113,213,313,413,513,613,713:ビス孔、617:スリット、716a:大幅部、716b:小幅部。

Claims (6)

  1. 浴槽の側壁に配置される固定フレームと、
    前記固定フレームとの間で浴槽の側壁を挟むように前記固定フレームに取り付けられる可動フレームとを備え、
    前記固定フレームは、略鉛直方向に延びて浴槽の側壁に略平行に配置される鉛直部と、略水平方向に延びる水平部とを含み、前記固定フレームの水平部と鉛直部とに亘って補強リブが形成され、前記補強リブは、前記固定フレームの水平部においては前記固定フレームの鉛直部に略直交する方向に延びており、
    前記可動フレームは、略鉛直方向に延びて浴槽の側壁に略平行に配置される鉛直部と、略水平方向に延びる水平部とを含み、前記可動フレームの水平部には、前記可動フレームが前記固定フレームに取り付けられた状態において前記補強リブを挟んで対向するように配置されて、前記可動フレームの鉛直部に略直交する方向に延びる第1の脚部と第2の脚部とが形成され、
    前記可動フレームが前記固定フレームに取り付けられた状態において、前記可動フレームは、前記第1の脚部と前記第2の脚部とが前記補強リブを挟んで前記補強リブに摺接するように配置され、前記可動フレームの水平部が前記補強リブにビス止めされて前記固定フレームに固定されている、浴槽用手摺り。
  2. 前記固定フレームの鉛直部から突出して浴槽の側壁を押圧する押圧板と、
    前記押圧板を浴槽の側壁に対して近接離間させるための操作部とを備え、
    前記固定フレームの鉛直部には、前記操作部を取付けるための取付孔が形成され、
    前記補強リブは、前記固定フレームの水平部から突出している高さが相対的に大きい厚幅部と、前記固定フレームの水平部から突出している高さが相対的に小さい一対の薄幅部とを含み、
    前記薄幅部は、前記固定フレームの水平部上においては、前記固定フレームの鉛直部に略直交する方向に延び、かつ、前記固定フレームの鉛直部に平行な方向において前記厚幅部を挟んで配置され、
    前記薄幅部のそれぞれは、前記固定フレームの水平部から前記取付孔の下端までの間に亘って、前記固定フレームの水平部と鉛直部とに連続的に形成されている、請求項1に記載の浴槽用手摺り。
  3. 前記操作部は、使用者が回動操作するためのノブと、前記ノブが回動されることによって前記押圧板を浴槽の側壁に対して近接離間させるように前記押圧板と前記ノブとを連結する連結手段とを含み、
    前記連結手段は、前記ノブからトルクが伝達されるトルク被伝達部と、前記ノブから前記トルク被伝達部に伝達されるトルクが所定の値未満では前記ノブから前記トルク被伝達部にトルクを伝達し、伝達されるトルクが所定の値以上では、前記ノブから前記トルク被伝達部へのトルクの伝達を遮断するトルク伝達機構とを含む、請求項2に記載の浴槽用手摺り。
  4. 前記連結手段は、前記押圧板を支承するボルト軸を含み、
    前記トルク被伝達部は前記ボルト軸と螺合して前記固定フレームの鉛直部に回転自在に取り付けられるナットであり、
    前記ノブは、前記ナットに対して回動自在に外装されて前記ナットにトルクを伝達するためのものであり、
    前記トルク伝達機構は、前記ノブから前記ナットに伝達されるトルクが所定の値未満では、前記ノブから前記ナットへトルクを伝達し、伝達されるトルクが所定の値以上では、前記ノブから前記ナットへのトルクの伝達を遮断するものであり、
    前記ノブは、前記押圧板を浴槽の側壁の側面から最も遠ざかっている時に固定フレームの鉛直部から前記ノブ側へ向けて突出した前記ボルト軸を収容することができる室を含む、請求項3に記載の浴槽用手摺り。
  5. 前記可動フレームの水平部は、前記可動フレームの鉛直部に略直交する方向に間隔をあけて配置される複数のビス孔と、前記ビス孔の頭部の径よりも幅狭に、かつ、前記ビス孔にねじ止めされるビスの脚の径よりも幅広に形成されて前記可動フレームの鉛直部に略直交する方向に延びるスリットとによって貫通され、前記複数のビス孔は、前記スリットによって互いに連通されている、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の浴槽用手摺り。
  6. 前記補強リブは、水平方向に相対的に幅が大きい大幅部と相対的に幅が小さい小幅部とを含み、前記大幅部と前記小幅部とは前記可動フレームの鉛直部に略直交する方向に並べて配置され、前記補強リブのビス孔は、前記大幅部に形成されている、請求項5に記載の浴槽用手摺り。
JP2012130756A 2012-06-08 2012-06-08 浴槽用手摺り Active JP5591282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012130756A JP5591282B2 (ja) 2012-06-08 2012-06-08 浴槽用手摺り

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012130756A JP5591282B2 (ja) 2012-06-08 2012-06-08 浴槽用手摺り

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014150289A Division JP5684422B2 (ja) 2014-07-24 2014-07-24 浴槽用手摺り

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013252349A true JP2013252349A (ja) 2013-12-19
JP5591282B2 JP5591282B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=49950371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012130756A Active JP5591282B2 (ja) 2012-06-08 2012-06-08 浴槽用手摺り

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5591282B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237008A (ja) * 2014-07-24 2014-12-18 アロン化成株式会社 浴槽用手摺り

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3968524A (en) * 1975-11-13 1976-07-13 Leo Zentman Bathtub safety gripping rail
JPH11104157A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Matsumoto Gishi Seisakusho:Kk 矯正用継ぎ手
JP2003105655A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Tsudakoma Corp 緯入れノズル装置
JP2011189069A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Panasonic Electric Works Life Tech Co Ltd 浴槽用手摺り
JP2012076736A (ja) * 2010-09-06 2012-04-19 Car Mate Mfg Co Ltd 自転車用キャリアの車輪保持装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3968524A (en) * 1975-11-13 1976-07-13 Leo Zentman Bathtub safety gripping rail
JPH11104157A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Matsumoto Gishi Seisakusho:Kk 矯正用継ぎ手
JP2003105655A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Tsudakoma Corp 緯入れノズル装置
JP2011189069A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Panasonic Electric Works Life Tech Co Ltd 浴槽用手摺り
JP2012076736A (ja) * 2010-09-06 2012-04-19 Car Mate Mfg Co Ltd 自転車用キャリアの車輪保持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237008A (ja) * 2014-07-24 2014-12-18 アロン化成株式会社 浴槽用手摺り

Also Published As

Publication number Publication date
JP5591282B2 (ja) 2014-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5684422B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5222212B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5313951B2 (ja) 浴槽用手摺り
US7661763B2 (en) Chair armrest having a height adjustable function
JP2012024592A (ja) 浴槽用手摺り
JP5591282B2 (ja) 浴槽用手摺り
WO2013157078A1 (ja) 浴槽用手摺り
JP6404074B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP6348398B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5706978B2 (ja) 浴槽用手摺り
WO2013145119A1 (ja) 浴槽用手摺り
JP5820547B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP6901340B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5624663B2 (ja) 浴槽用手摺り
WO2013114610A1 (ja) 浴槽用手摺り
JP5458214B1 (ja) 浴槽用手摺り
JP5421490B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5939490B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5793630B1 (ja) 浴槽用手摺り
JP6890984B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP6976784B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP2018117910A (ja) 浴槽用手摺り
JP6890976B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5646783B2 (ja) 浴槽用手摺り
JP5564128B2 (ja) 浴槽用手摺り

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140402

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140402

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5591282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250