JP2013251401A - 光送信器 - Google Patents

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Abstract


【課題】 消費電力を抑制し安定して動作する多波長光送信器を提供する。
【解決手段】 光送信器は、複数の外部共振器型レーザと、前記複数の外部共振器型レーザの各々に光学的に接続される複数のリング型変調器と、前記リング型変調器の出力に光学的に接続される波長合波器と、を有し、前記各外部共振器レーザは、半導体増幅器と、前記半導体増幅器に光学的に接続される第1のリング共振器及び反射器とを含み、前記各リング型変調器は、変調器導波路と第2のリング共振器を含み、前記各外部共振器型レーザと、対応する前記リング型変調器とでハイブリッド素子を形成し、各ハイブリッド素子内において、第1のリング共振器と第2のリング共振器は同じ形状及び/又はサイズを有するが、複数のハイブリッド素子間では、第1のリング共振器の形状及び/又はサイズはそれぞれ異なる。
【選択図】図5

Description

本発明は、光送信器に関する。
スーパーコンピュータやハイエンドサーバのCPU間でやりとりされるデータの伝送量は、数年後にはテラビット/秒(Tbps)を超え、2018年〜2020年のExa-Flops級のスーパーコンピュータでは数十Tbpsに達すると予測される。このような数〜数十Tbpsの大容量インターコネクトに向けて、VCSEL(Virtual Cavity Surface-Emitting Laser)を用いたパラレル伝送光インターコネクションよりも1桁大きなバンド幅を実現するための将来技術として、シリコンフォトニクス技術が有望視されている。
シリコンフォトニクス技術は半導体CMOS回路製造技術と親和性があり、高密度かつ大容量なデータのやり取りが可能となる。伝送方式として波長を多重化するWDM(Wavelength Division Multiplex)技術を活用することで、ファイバとの間のコネクタ部品などを減らすことができ、低コスト化が期待される。特に10波以上の波長を用いる場合は、ファイバ数やコネクタ数が1/10以下となり部品点数を大幅に低減することができるため、低コスト化へのインパクトが大きくなる。
上記の理由で、WDMを用いたシリコンフォトニクス光インターコネクト技術が積極的に検討されている。シリコンフォトニク技術のひとつとして、リング共振器と半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)を組み合わせたシリコン細線ベースのハイブリッドレーザが提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。10波以上のWDMシリコンフォトニクス技術では、多波長発振するレーザ、高速変調可能な光変調器、光を合波する光合波素子等を一つのシリコンプラットフォーム上に形成したWDM光送信器の実現が重要となる。
Seok Hwan Jeong, et al. "Hybrid Laser with Si Ring Resonatorand SOA for Temperature Control Free Operation with Ring Resonator-based Modulator", Proceedings of IEEE Group IV Photonics 2011, ThB2
WDM方式で光通信を行うには、消費電力が少なく、かつ各波長で安定して動作する多波長光送信器の実現が望まれる。そこで本発明は、消費電力を抑制し、安定した発振動作を行うことのできる多波長光送信器の実現を課題とする。
第1の観点では、光送信器は、
複数の外部共振器型レーザと、
前記複数の外部共振器型レーザの各々に光学的に接続される複数のリング型変調器と、
前記リング型変調器の出力に光学的に接続される波長合波器と、を有し、
前記各外部共振器型レーザは、半導体増幅器と、前記半導体増幅器に光学的に接続される第1のリング共振器及び反射器とを含み、
前記各リング型変調器は、変調器導波路と第2のリング共振器を含み、
前記各外部共振器型レーザと、対応する前記リング型変調器とでハイブリッド素子を形成し、
前記各ハイブリッド素子内において、前記第1のリング共振器と前記第2のリング共振器は同じ形状及び/又はサイズを有するが、複数の前記ハイブリッド素子間では、前記第1のリング共振器の形状及び/又はサイズはそれぞれ異なる。
消費電力を抑制し安定して動作する多波長光送信器が実現される。
実施形態の構成に至る過程で考えられる多波長光送信器の概略構成図である。 図1の多波長光送信器で用いられるハイブリッド素子の構成図である。 図1の多波長光送信器における多波長化の原理を説明するための図である。 図1の多波長光送信器における利得やパッシブ素子の波長依存性の問題を説明するための図である。 実施形態に係る多波長光送信器の概略構成図である。 図5の多波長光送信器で用いられるハイブリッド素子の構成図である。 図5の多波長光送信器における多波長化の原理を説明するための図である。 チャネル型シリコン光導波路の概略断面図である。 リブ型シリコン光導波路の概略断面図である。 実施形態のハイブリッド素子の変形例を示す図である。 モニタ光の検出に基づく温度制御を説明するための図である。 実施形態のハイブリッド素子の別の変形例を示す図である。
図1は、実施形態の多波長光送信器に至る過程で考案される多波長光送信器1の概略構成図である。多波長光送信器1は、多波長光源であるレーザ発振部110と、光変調部120と、波長合波器31を含む。レーザ発振部110、光変調部120、及び光合波器31はシリコン光導波路で形成され、SOI基板上にモノリシックに集積されている。
レーザ発振部110は、それぞれ異なる波長λ1〜λ16で発振する複数の外部共振器型レーザ101〜1016を含む。光変調部120は、複数のリング型変調器201〜2016を含む。この例では、リング型変調器20は縦列に配列されたリング共振器22を含むマッハツェンダ(MZ)変調器である。
外部共振器型レーザ101〜1016の各々は、対応するリング型変調器201〜2016に光学的に接続されている。ひとつの外部共振器型レーザ10k と、これに接続されるリング型変調器20k を併せて「ハイブリッド素子30k 」と称する。複数のハイブリッド素子301 〜3016 から出力される各波長の光信号は波長合波器31で多重化され、必要に応じてスポットサイズ変換され、光ファイバ(不図示)などを介して伝送される。
図2は、ハイブリッド素子30k の概略構成図である。外部共振器型レーザ10k は、半導体光増幅器(SOA)11と、リング共振器15及びDBR(Distributed Bragg Reflector)ミラー13k を含む。リング共振器15とDBRミラー13で外部共振器を構成する。SOA11の出射側と反対側の端面には、高反射ミラー12が形成されている。SOA11に電流を注入することによって出力された光は、カプラ16とリング共振器15を通過してDBRミラー13で反射され帰還する。反射光は高反射ミラー12とDBRミラー13k の間を往復し、共振作用によってレーザ発振する。発振波長はリング共振器15の共振波長によって決定される。
発振光は、3dBカプラ18を通ってリング型変調器20k へ伝搬する。リング型変調器20k は、導波路アーム25,26に沿って配置される複数のリング共振器22を有する。発振光は、リング型変調器20k に入力される駆動信号(電気信号)によって変調され、変調された光信号が波長合波器31で合波される。リング型変調器20は電気信号を光信号に変換する変換回路として機能する。
図1,2に示す多波長光送信器1では、レーザ発振部110の外部共振器型レーザ10で用いられるリング共振器15と、光変調部120のリング型変調器20で用いられる複数のリング共振器22は、同一サイズで構成されている。他方、DBRミラー131 −1316 はそれぞれ異なるピッチを持つ回折格子で構成されている。
図3は、図1の多波長光送信器1の多波長化の原理を説明するための図である。外部共振器型レーザ10の発振波長は、リング共振器15の共振波長によって決定されるが、リング半径で決まるフリースペクトラルレンジ(FSR:Free Spectral Range)により、以下の式で表わされる波長間隔で共振ピークが出現する。
Δλ=λ2/2πRn
ここで、λは波長、Rはリング共振器15の半径、nは実効屈折率である。この式で表わされる共振ピーク波長にDBRミラー13の反射波長を合わせることで多波長化が可能となる。すなわち、1番目のハイブリッド素子30の外部共振器型レーザ101では、共振ピーク波長λ1を取り出すことのできるピッチを持つ回折格子でDBRミラー13が形成され、2番目のハイブリッド素子302の外部共振器型レーザ102では、共振ピーク波長λ2を取り出すことのできるピッチを持つ回折格子でDBRミラー132が形成され、16番目のハイブリッド素子302の外部共振器型レーザ1016では、共振ピーク波長λ16を取り出すことのできるピッチを持つ回折格子DBRミラー1316が形成される。
各DBR13の反射特性は、対応する共振ピーク波長λと一致するようにヒータ14により調整される(太線矢印)。加温によりDBR13の屈折率を変化させることにより、DBR13kの反射波長をリング共振器15のFSRで決まるピーク共振波長λkに一致するように長波長側にシフトさせる。
外部共振器型レーザ101−1016で用いられる共振リング15と、リング型変調器201−2016で用いられるリング型共振器22は、同一サイズで構成されている。リング型変調器201−2016は、対応する外部共振器型レーザ101−1016の発振波長λ1−λ16で動作する。またこの場合の波長合波器31の透過特性は、図3の上側に示すようになる。
この多波長光送信器1では、発振波長の間隔はリング共振器15のFSRによって決定される。たとえば7.2μmの半径を持つリングのFSRは12nm(1.5THz)となり、100GHz(0.8nm)や200GHz(1.6nm)等の狭い波長間隔グリッドを形成することが難しい。16波長の光源を形成しようとすると、全体で100nmを超える波長帯域が必要となる。
波長帯域が広くなると、図4に示すように、SOA利得の波長依存性や、カプラなどのパッシブ素子の波長依存性が発振特性に影響を与えてしまう。また共振ピーク波長をDBRミラー(フィルタ)13で取り出す際に、作製誤差により波長がずれてしまうことがある。その場合、ヒータ14を用いた波長制御が行われるが、DBRミラー(フィルタ)13の長さは数百μmの長さとなるため、一様な屈折率変化を与えるためにヒータ14のサイズを大きくする必要がある。これは、消費電力の増大につながるとともに、均一で安定した発振動作が損なわれる原因となる。
図5は、このような問題を解消するために考案された実施形態の多波長光送信器2の概略構成図である。多波長光送信器2は、多波長光源であるレーザ発振部140と、光変調部150と、波長合波器31を含む。レーザ発振部140、光変調部150、及び光合波器31はシリコン光導波路で形成され、SOI基板上にモノリシックに集積されている。図5では、レーザ発信部140の各リング共振器45の構造(サイズ及び形状を含む)を異ならせることによって多波長を実現し、DBRミラー43用のヒータを不要とする。
レーザ発振部140は、それぞれ異なる波長λ1〜λ16で発振する複数の外部共振器型レーザ401〜4016を含む。光変調部150は複数のリング型変調器501〜5016を含む。外部共振器型レーザ401〜4016の各々は、それぞれ対応するリング型変調器501〜5016に光学的に接続されている。ひとつの外部共振器レーザ型40k と、これに接続されるリング共振器50k を併せて、ハイブリッド素子60k を構成する。ハイブリッド素子601 〜6016 から出力される各波長の光信号は波長合波器31で多重化され、必要に応じてスポットサイズ変換され、光ファイバ(不図示)などを介して伝送される。
図6は、ハイブリッド素子60k の概略構成図である。外部共振器型レーザ40k は、半導体光増幅器(SOA)11と、リング共振器45k 及びDBRミラー43k を含む。リング共振器45k とDBRミラー43k で外部共振器を構成する。電流注入によるSOA11の出射光は、カプラ16とリング共振器45k を通過し、DBRミラー43k と高反射ミラー12との間を往復してレーザ発振する。
発振光は、3dBカプラ18を通ってリング型変調器50k へ伝搬する。リング型変調器50k は、たとえばマッハツェンダ(MZ)変調器であり、導波路アーム55、56に沿って配置される複数のリング共振器52k を有する。リング型変調器50k から出力される光は、波長合波器31で合波される。
図5及び図6の構成の特徴として、各ハイブリッド素子60k で、外部共振器型レーザ40k のリング共振器45k と、リング型変調器50k のリング共振器52k は同一リングとして構成されが、ハイブリッド素子601 −6016 間で、リング共振器451 −4516 が異なるサイズ及び/又は形状で構成される。リング共振器45k とリング共振器52k は同一のリングであるから、ハイブリッド素子601 −6016 間で、リング共振器521 −5216 も異なるサイズ及び/又は形状で構成される。他方、外部共振器型レーザ401 −4016 のDBRミラー431 −4316 は、ハイブリッド素子60-6016間で同じであっても、異なっていてもかまわない。DBRミラー431 −4316 を同じ構成とする場合は、DBRミラーを構成する回折格子のピッチを同じにする。
ハイブリッド素子60間で異なるリング共振器45を用いることによって、外部共振器レーザ型40に配置されるリング共振器45のFSRに依存しない自由なWDM用波長グリッドを構成することができる。これについて、図7を参照して説明する。
図7は、図5及び図6に示した多波長光送信器2の多波長化の原理を示す図である。同一のリング構造を持つ外部共振器型レーザ40とリング型変調器50を組み合わせたハイブリッド素子60を複数配列する場合、ハイブリッド素子60ごとのリング構造を少しずつ変更する。リング構造の変化の例として、半径を異ならせるほか、レーストラック形状のリング共振器とする場合は、曲率半径を異ならせる、直線部分の長さを異ならせる、あるいは両方を異ならせる。楕円形のリング共振器とする場合は、長軸と短軸の少なくとも一方を異ならせる。
図5では、外部共振器型レーザ401 −4016 のリング共振器451 −4516 のリングの半径サイズがそれぞれ少しずつ異なる。リング型変調器501 −5016 のリング共振器521 −5216 のサイズは、対応する外部共振器型レーザ401 −4016 のリング共振器451 −4516 のサイズと同一とする。16個のサイズの異なるリング共振器451 −4516を準備するため、それぞれの波長間隔を任意に決定することができる。
たとえば、図7に示すように200GHz(1.6nm)ごとの波長間隔に設定することができる。波長間隔を400GHz(3.2nm)に設定したい場合は、同様にリング共振器451−4516のサイズまたは形状を少しずつ変えればよい。この場合、波長を選択するDBRミラー43のブラッグ反射帯域を、多波長(この例では16波長)をカバーする広さに設定しておくことで、DBRミラー43ごとに個別ヒータを設けて波長選択制御をする必要がない。したがって、消費電力を低減することができる。
リング共振器451−4516のサイズを、波長間隔が200GHzとなるように設定した場合、16チャネルの光源では1.6nm×16chとなり、26nm程度の帯域内におさまる。各リング共振器45のFSR(隣り合う次数の共振スペクトルまでの間隔)を30nmとすると、DBRミラー43の反射帯域幅を28nm前後に設定することで、16波長の各々でレーザ発振させることができる。また、各リング共振器45の隣接する次数の共振ピークは、DBRミラー43の反射帯域の外で発生するので、DBRフィルタで選択されず、不要な成分を除去することができる。DBRミラー43の長さ全体をカバーするヒータが不要になるので、消費電力を低減することができる。
リング型変調器501 −5016 の動作波長は、外部共振器型レーザ401 −4016 の発振波長λ1 −λ16 に一致する。波長合波器31の波長特性も、図7の上側に示すように200GHzの波長間隔で十分に透過する特性となる。
外部共振器型レーザ40k のリング共振器45k と、対応するリング型変調器50kのリング共振器52k を同一サイズとすることで、レーザ発振波長と変調器の動作波長の温度依存性を同一にできる。すなわち、環境温度が上がった場合、外部共振器型レーザ40の共振波長が長波長側にシフトするが、リング型変調器50の動作波長も同様に長波側にシフトする。そのため、一度発振波長と変調器の動作波長を合わせてしまえば、その後の波長制御は不要になる。
図8は、図1の多波長光送信器1及び図5の多波長光送信器2の各素子を構成するチャネル型シリコン導波路の概略断面図である。シリコン基板91上に、膜厚2μm程度のBOX(Buried OXide)層92があり、BOX層92上にシリコン導波路95が形成されている。シリコン光導波路95は、たとえば高さ220nm、幅480nmである。光はシリコン導波路95に閉じ込められて導波する。
シリコン導波路として、図9に示されるリブ型導波路97を用いてもよい。リブ型導波路97もチャネル型導波路95と同様にSOI基板をエッチング加工して形成され、シリコン基板91上のBOX層92上にリブ型シリコン導波路97が位置する。リブ型シリコン導波路97の高さは220nm、幅480nm、スラブ領域97sの厚さは、たとえば50nmである。
シリコン導波路は以下の手順で形成される。SOI基板上にレジストを塗布し、たとえば波長248nmのKrF DUVステッパとフォトマスクを用いて、レジストを導波路形状にパタニングする。ステッパの替わりに電子ビーム露光装置を用いてもよい。パタニングしたレジストパタンをマスクとして、ドライエッチングでシリコンコア層を加工し、チャネル型導波路95とする。エッチングの際にシリコンコア層を50nm程度残すことで、図9のリブ型光導波路97とすることができる。その後、レジストパタンを除去し、上部SiO2クラッド層93を形成する。
図10は、図5のハイブリッド素子60k の変形例であるハイブリッド素子61k の概略構成図である。多波長光送信器2Aの全体図は省略するが、多波長光送信器2Aでは、互いに異なるサイズのリング共振器45k 、52k を有する複数のハイブリッド素子61k がシリコンプラットフォーム上に配列される(図1,5参照)。
ハイブリッド素子61k は、外部共振器型レーザ41k と、リング型変調器51k を含む。外部共振器型レーザ41k は、図6の外部共振器型レーザ40kの構成に加えて、リング共振器45k の近傍に配置されるヒータ44を有する。ヒータ44は、たとえばリング共振器45k の上層に形成されたTi薄膜ヒータである。
リング型変調器51k は、図6のリング型変調器50k の構成に加えて、光検出器(PD)53とドロップ導波路57を有する。ドロップ導波路57は、リング型変調器50k のリング共振器52k の近傍で、アーム導波路55(又は56)の反対側に位置する。複数のリング共振器52k で共振された光の一部は、ドロップ導波路57を介して、シリコンプラットフォーム上にモノリシック集積されたPD53でモニタされる。ドロップ導波路57は、光の結合率を下げるためにリング共振器52k から少し離れた距離に配置されてもよい。
PD53はたとえばGe PIN受光器などで形成される。PD53で検出された光信号は、電気信号に変換されて多波長光送信器2Aの制御回路71に入力され、ヒータ44の温度制御に用いられる。制御回路71は、PD53で検出される光強度が最大となるように、外部共振器型レーザ41k のリング共振器45k 上に形成されたヒータ44の温度を制御する。加温により、リング共振器45k の屈折率が変化して、レーザ発振波長がリング型変調器51k の動作中心波長と一致する方向にシフトする。
外部共振器型レーザ40のリング共振器45と、リング型変調器50のリング共振器52は同一サイズで形成されているので、光源の発振波長と変調器の動作波長とは同じ温度依存特性で変化するが、製造誤差によりリングサイズがばらつく可能性もある。図10の構成は、製造誤差が存在する場合でも、それぞれの波長において光源の発信波長と変調器の動作波長を一致させ、データ信号(電気信号)による光変調を正確に行なうことができる。
図11は、図10の構成における温度制御フローである。ステップS101で、リング型変調器51のリング共振器52からドロップ導波路57に結合した光信号を、PD53でモニタし、電気信号に変換する。ステップS102でモニタした電気信号の強度を評価し、S103で外部共振器41に設けられたヒータ44に注入される電流を制御する。ヒータ44に注入する電流値を増加させ、PD53で検出される強度が一度上がってから下がり始める点を目的の電流値として制御する。
図12は、図5のハイブリッド素子60k の別の変形例であるハイブリッド素子62k の概略構成図である。多波長光送信器2Bでは、異なるリング共振サイズを有するハイブリッド素子62k が複数配列されて用いられる。ハイブリッド素子62k は、外部共振器型レーザ41k と、リング型変調器81k を含む。外部共振器型レーザ41k は、図10の構成と同様に、リング共振器45k の近傍に配置されたヒータ44を有する。
リング型変調器81k は、マッハツェンダ変調器に替えて、通常のリング共振器を採用している。導波路86に沿って複数のリング共振器82k が縦列に配置され、リング共振器82k 近傍で導波路84と反対側に、ドロップ導波路87が形成されている。ドロップ導波路87は、シリコンプラットフォーム(図1,5参照)にモノリシックに集積された光検出器(PD)83に結合する。光検出器83で検出された光信号の強度に基づいて、制御回路71によりヒータ44に与える電流値が制御される。またリング共振器82k の共振作用を利用することで小さい駆動電圧でリング型変調器81k を動作することができる。
この構成でも、各ハイブリッド素子62k内で、リング共振器45k とリング共振器82kのサイズは同一であるが、複数のハイブリッド素子62間で、リング共振器45のサイズは異なる。リング共振器45のサイズは所望の波長間隔グリッドが形成されるように設定されている。
以上説明したように、実施形態の構成を採用することで、外部共振器型レーザに用いられるリング共振器のFSRに依存しない、自由なWDM用波長グリッドを形成することが可能になる。その結果、狭帯域で10波以上の波長多重が可能となる。他の受動型機能素子の波長依存性の影響を低減し、特性劣化を回避した多波長光送信器が実現できる。また、ヒータによる波長制御を行う場合は、広範囲のDBRミラーを加熱するのではなく、外部共振器型レーザのリング共振器を加熱するので、消費電力を低減することができる。
外部共振器型レーザで用いられる反射ミラーは、DBRミラーに限定されず、特定の波長を選択的に反射する任意の反射器(例えばリング共振器を用いた反射型フィルタ)を用いることができる。
光通信及びデータセンタ、スーパーコンピュータ、ハイエンドサーバなどで利用される光インターコネクションに利用することができる。
1、2、2A、2B 多波長光送信器
10、40、41 外部共振器型レーザ
11 SOA
13 43 DBRミラー(反射器)
14、24 ヒータ
15、45 外部共振器型レーザのリング共振器(第1のリング共振器)
20、50、51、81 リング型変調器
22、52、82 リング型変調器のリング共振器(第2のリング共振器)
25、26、55、56 導波路アーム(変調器導波路)
30、60、61、62 ハイブリッド素子
31 波長合波器
86 変調器導波路
110、140 レーザ発振部
120、150 光変調部

Claims (10)

  1. 複数の外部共振器型レーザと、
    前記複数の外部共振器レーザの各々に光学的に接続される複数のリング型変調器と、
    前記リング型変調器の出力に光学的に接続される波長合波器と、
    を有し、
    前記各外部共振器型レーザは、半導体増幅器と、前記半導体増幅器に光学的に接続される第1のリング共振器及び反射器とを含み、
    前記各リング型変調器は、変調器導波路と第2のリング共振器を含み、
    前記各外部共振器型レーザと、対応する前記リング型変調器とでハイブリッド素子を形成し、
    前記各ハイブリッド素子内において、前記第1のリング共振器と前記第2のリング共振器は同じ形状及び/又はサイズを有するが、複数の前記ハイブリッド素子間では、前記第1のリング共振器の形状及び/又はサイズはそれぞれ異なることを特徴とする光送信器。
  2. 前記外部共振器型レーザの反射器の反射帯域幅は、前記第1のリング共振器の形状及び/又はサイズで決まる前記複数の外部共振器レーザの共振ピーク波長をすべて含む帯域幅に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  3. 前記外部共振器型レーザの前記反射器の反射帯域幅は、前記第1のリング共振器のフリースペクトラルレンジよりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  4. 前記外部共振器型レーザにおいて、前記反射器は、前記第1のリング共振器の隣接する次数の共振ピークを除去することを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  5. 前記第1のリング共振器の近傍に位置するヒータと、
    前記第2のリング共振器を透過する光の一部を検出する光検出器と、
    前記光検出器で検出された光強度に基づいて、前記ヒータに印加される電流値を制御する制御回路と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  6. 前記波長合波器は、前記複数のハイブリッド素子から出力される異なる波長の光信号を多重化して出力することを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  7. 前記反射器は反射型回折格子であることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  8. 前記リング型変調器は、2つの導波路アームに沿って前記第2のリング共振器が複数並べられたマッハツェンダ型変調器であることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  9. 前記リング型変調器は、1つの導波路に沿って前記第2のリング共振器が複数並べられたリング共振器型変調器であることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  10. 前記複数のハイブリッド素子は、シリコン基板上にモノリシックに集積されていることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
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