JP2013251153A - 結合検知手段を有する電気コネクタ - Google Patents

結合検知手段を有する電気コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】完全嵌合の検知機能を備え、両電気コネクタをコンパクトにでき、コンタクトの設置数、設置位置の自由度を高め、導通検出専用の回路を要さず、製造効率の改善、および材料選択の自由度を向上させる。
【解決手段】挿入過程では、接触部222が接点122aに接触する前から接触部の通過空間121aへの挿入長さLが挿入過程向け設定値L1に至るまでは、第2板230の幅広部231が案内突片122bを幅方向の外側へ押しのけ第1板122を通過空間の幅方向の外側へ弾性変形させて接点を通過空間から出して接触部と接点との接触を阻止し、挿入長さが挿入過程向け設定値を越えると、幅広部が案内突片を反嵌合側へ通過することで第1板がその復原力により幅方向の内側へ変位して接触部と接点との接触が開始するように構成した結合検知手段を有する電気コネクタである。
【選択図】図6

Description

本発明は電気コネクタの技術分野に属し、電気コネクタ同士の嵌合が完全であるか否かを検知する機能を備えた一対の電気コネクタに関する。
特許文献1が開示する結合検知手段を有するコネクタは、一方のコネクタを他方のコネクタに挿入したときに、接触部が受入空間に完全に収容されていないと作動片が案内片を介して接触片を幅方向において受入空間の中心から離れる側へ押して接触部と接点との接触を阻止し、接触部が受入空間に完全に収容されると作動片が案内片よりも第1コネクタの反嵌合方向へ抜けることで接触片が元の位置に復帰しようとして接触部と接点とが接触するように構成されている。上記特許文献1のコネクタによれば、両コネクタの嵌合が完全か否かを検知できるが、さらに、特許文献2および3が開示する電気コネクタに較べると、上記レバー等がないことから両コネクタを厚さ方向に薄くでき、検知対象のコンタクトの設置数、設置位置の自由度を高めることができる。また、特許文献4ないし6が開示する電気コネクタは、信号用のコンタクトとは別に、導通を検出するための専用の機構を設けているので、その分だけ電気コネクタが占めるスペースが大きくなり、しかも、導通検出専用の回路も要するので、その分だけ部品点数が増えてコストが増すが、上記特許文献1のコネクタでは、このような問題も生じない。
特開2011−258472号公報 特開平1−167971号公報 特許第2725759号公報 特開2006−140167号公報 特開2006−216272号公報 特開2008−226534号公報
上記特許文献1のコネクタの場合、上記接触部が上記受入空間に完全に収容されていないと上記作動片が上記案内片を介して上記接触片を上記幅方向に押すように構成するが、そのような動作を行わせるためには、一方のコネクタを他方のコネクタに挿入したときに、上記作動片が上記案内片の上記幅方向の内側に確実に入るようにしなければならない。そのためには、上記案内片および上記作動片などの上記嵌合方向などに対する取り付き角度、湾曲形状の曲率などを精度良く作らなければならず、上記コネクタの製造効率を上げにくいという難点がある。
また、上記案内片および上記作動片などを効率よく成形するには樹脂によりハウジングと一体的に成形するのが無難であるが、そうすれば上記案内片および上記作動片などを例えば金属などの他の材料で作る自由度が少なくなる上に、例えば良好に型抜けさせるためにハウジングに製造治具用の孔を設けたり、特殊な成形方法に依ることを余儀なくされる可能性もあり、いずれにしてもコスト高を招くおそれがある。
本発明は、このような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、両電気コネクタにおける両電気コネクタの嵌合が完全であるか否かを検知する機能を発揮する部材を、嵌合方向と直交する方向に向いた板状部材で構成し、その周縁部での接触により上記機能を発揮するようにすることにより、両電気コネクタの嵌合が完全であるか否かを検知する機能を備えると共に、両電気コネクタをコンパクトにでき、しかも検知の対象となるコンタクトの設置数、設置位置の自由度を高めることができ、導通検出専用の回路を要しないと共に、製造効率の改善、および上記部材の材料選択の自由度の向上などを実現できる、結合検知手段を有する電気コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の結合検知手段を有する電気コネクタは、
相手の電気コネクタに嵌合する側を嵌合側とし、上記嵌合側同士を対向させたときに相手の電気コネクタへ向かう方向を嵌合方向とし、上記嵌合方向と直交する方向を幅方向とし、上記嵌合方向および上記幅方向と直交する方向を厚さ方向としたときに、
第1ハウジング、およびこの第1ハウジングに設けられた第1コンタクトを有する第1電気コネクタと、上記第1ハウジングに嵌合することになる第2ハウジング、およびこの第2ハウジングに設けられ上記嵌合側の端部に上記第1コンタクトと接触することになる接触部を有する第2コンタクトを有する第2電気コネクタとを備え、
上記第1コンタクトは、上記嵌合側に、一方の電気コネクタの他方の電気コネクタへの挿入過程で上記第2コンタクトの上記接触部が上記第1コンタクトのなかで通過する通過空間が設定された第1コンタクト本体と、上記幅方向に向いた板状部材により形成されて上記第1コンタクト本体から上記通過空間に対応した長さで上記嵌合方向へ延びており、上記嵌合方向の中途部に上記通過空間の上記幅方向の中心線に近い側である上記幅方向の内側へ突き出た接点が設けられていると共に、上記厚さ方向の一方側に案内突片が設けられており、弾性変形により上記接点が上記通過空間から出るまで上記幅方向の内側の反対側である上記幅方向の外側へ変位できるように設けられた第1板とを備え、
上記第2電気コネクタは、さらに、上記厚さ方向に向いた板状部材により形成されて上記第2ハウジングにおける上記第2コンタクトに対して上記厚さ方向にずれた部位から上記嵌合方向へ延びて、上記嵌合側の端部に、上記挿入過程で上記厚さ方向にみて上記通過空間の上記幅方向の中心線に一致する基準線から上記幅方向の端部までの長さが上記通過空間の上記幅方向の中心線から上記幅方向の端部までの長さと上記接点の上記幅方向の突出量との和よりも大きく且つ上記嵌合側の端縁が上記幅方向の外側に向かうと上記嵌合側の反対側である反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて斜めに形成された幅広部が設けられた第2板を備えており、
上記挿入過程では、上記接触部が上記接点に接触する前から上記接触部の上記通過空間への挿入長さが挿入過程向け設定値に至るまでは、上記第2板の上記幅広部が上記案内突片を上記幅方向の外側へ押しのけ上記第1板を上記通過空間の上記幅方向の外側へ弾性変形させて上記接点を上記通過空間から出して上記接触部と上記接点との接触を阻止し、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値を越えると、上記幅広部が上記案内突片を当該案内突片の上記反嵌合側へ通過することで上記第1板がその復原力により上記幅方向の内側へ変位して上記接触部と上記接点との接触が開始するように構成している。
上記挿入過程では、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値に至るまでは上記接触部と上記接点との接触を阻止するので、上記第1コンタクトと上記第2コンタクトとが導通しないことが検出されたときには、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値に達していないため上記第1コンタクトと上記第2コンタクトとが機械的、および電気的に安定的に接触できる状態になく、上記第1電気コネクタと上記第2電気コネクタとが完全には嵌合していないことが検知される。一方、上記接触部の上記通過空間への上記挿入長さが上記挿入過程向け設定値を越えると、上記接触部と上記接点との接触が開始するので、上記第1コンタクトと上記第2コンタクトとが導通することが検出されたときには、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値を越えたために上記第1コンタクトと上記第2コンタクトとが機械的、および電気的に安定的に接触しており、上記第1電気コネクタと上記第2電気コネクタとが完全に嵌合していることが検知される。
その場合、上記第1板および上記第2板は僅かに弾性変形するだけなので、上記従来の電気コネクタに較べて両電気コネクタの上記寸法増大を招くおそれが少なく、コンパクトに収まる。また、上記第1板、および上記案内突片は、上記従来のレバーと無関係に作動する。そのため、上記第1電気コネクタに上記従来のレバーを設けないときでも検知の対象となる第1コンタクトを設けることができ、また上記従来のレバーを設けるときであっても上記レバーと関係づけることなく検知の対象となる第1コンタクトを設けることができる。よって、上記第1電気コネクタに上記従来のレバーを設けるか否かに拘わらず、検知の対象となるコンタクトの設置数、設置位置の自由度が高い。しかも、導通検出専用の回路を要しないので、部品点数の増加を抑えてコスト上昇を抑えることが可能となる。
さらに、上記第1板、および上記第2板などは、例えば平板などの板状部材であればよく、上記第1板、および上記第2板の上記嵌合方向などに対する取り付き角度などに格別の精度管理が求められることはなく、また上記第1板、および上記第2板を湾曲形成してもよいが敢えてする必要もない。よって、製造効率が改善される。しかも、上記第1板、および上記第2板などは、例えば平板などの板状部材であればよいので、例えば樹脂、金属などの材料により一般的な製法による成形が可能であり、上記部材の材料選択の自由度が向上する。そして、例えば樹脂などによって成形したとしても、例えば良好に型抜けさせるためにハウジングに製造治具用の孔を設けたり、特殊な成形方法に依ることを余儀なくされる可能性が低くなり、コスト高を招くおそれが少ない。
本発明の第2の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1の結合検知手段を有する電気コネクタにおいて、
上記案内突片における上記反嵌合側の端縁が、それぞれ上記厚さ方向に沿って上記通過空間から離れるにつれて上記嵌合側へ向かうように傾斜して形成されており、
上記一方の電気コネクタの上記他方の電気コネクタからの引抜過程では、上記第2板の上記幅広部の上記反嵌合側の端縁が上記案内突片の上記反嵌合側の端縁に乗り上げて上記第2板が上記厚さ方向に弾性変形しながら移動することで上記第1板を上記幅方向へ変位させないようにして上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値よりも短い引抜過程向け設定値に戻るまで上記接触部と上記接点との接触を維持するように構成している。
このようにすれば、上記挿入過程で上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値を越えて上記第1電気コネクタと上記第2電気コネクタとが完全に嵌合していることが検知された後に上記引抜過程に移ると、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値よりも短い上記引抜過程向け設定値の位置へ戻るまで上記接触部と上記接点との接触が維持される。そのため、例えば一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合した両電気コネクタが上記嵌合方向の反対方向である反嵌合方向へ若干動いても、それに過敏に反応して上記接触部と上記接点との接触が断たれたり、また両電気コネクタが上記反嵌合方向、上記嵌合方向への動きを繰り返したりしても、それに過敏に反応して上記接触部と上記接点との接触、非接触が繰り返されるおそれが少なくなる。
本発明の第3の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1又は上記第2の結合検知手段を有する電気コネクタにおいて、
上記第1板が二つ、上記通過空間の上記幅方向の中心線に対して上記幅方向の両側に、それらの二つの上記接点が上記幅方向に対向するように設けられており、
上記第2板の上記幅広部の上記幅方向の長さが、上記通過空間の上記幅方向の長さと上記二つの接点の上記幅方向の突出量との和よりも大きく設けられ、上記嵌合側の端縁が上記基準線から上記幅方向の外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて山形に形成されており、
上記二つの第1板と上記第2板とで、上記挿入過程における上記接触部と上記接点との接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。
このようにすれば、上記第1の結合検知手段を有する電気コネクタにおける上記第1板、および上記第2板などにより発揮される作用が、上記通過空間の上記幅方向の中心線に対して両側でそれぞれ発揮される。そうすると、上記第1板、および上記第2板などに作用する力が上記幅方向に釣り合うので、例えば不意に振動を受けたときであっても上記第1板、および上記第2板などが安定して作動する。
本発明の第4の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1ないし上記第3のうちいずれか一つの結合検知手段を有する電気コネクタにおいて、
上記第1板の上記厚さ方向の他端にも上記案内突片が設けられており、
上記第2コンタクトの上記厚さ方向の他方側にも上記第2板が設けられており、
上記複数の案内突片および上記複数の第2板で、上記挿入過程における上記接触部と上記接点との接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。
このようにすれば、上記第1の結合検知手段を有する電気コネクタにおける上記第1板、および上記第2板などにより発揮される作用が、上記通過空間の上記厚さ方向の中心線に対して両側でそれぞれ発揮される。そうすると、上記第1板、および上記第2板などに作用する力が上記厚さ方向に釣り合うので、例えば不意に振動を受けたときであっても上記第1板、および上記第2板などが安定して作動する。
本発明の第5の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1ないし上記第4のうちいずれか一つの結合検知手段を有する電気コネクタにおいて、
上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタには、これらが上記嵌合方向に沿って係止継続長さだけ相対移動することを許容すると共にこれらを係止する係止手段が設けられており、
上記挿入過程では、上記係止手段による係止が行われると同時に、又は上記係止手段による係止が行われてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタへ上記係止継続長さよりも短い長さだけ挿入されてから、上記接触部と上記接点との接触が開始するように構成されている。
このようにすれば、上記係止手段による係止が行われていなければ上記接触部と上記接点との接触が開始することはないので、上記第1コンタクトと上記第2コンタクトとが導通することが検出されたときには、上記係止手段による係止が行われていることが確認される。また、上記接触部と上記接点との接触が開始してからも、その上記嵌合側において、上記係止継続長さの範囲の一部で上記接触部と上記接点とが擦れて、いわゆるワイピング効果が得られることがあるので、上記接触部又は上記接点の表面の酸化皮膜を削り落として接触不良が改善されることがある。
本発明の第6の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第5の結合検知手段を有する電気コネクタにおいて、
上記引抜過程では、上記係止手段による係止が解除されてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタから所定長さだけ引抜かれるまで、上記接触部と上記接点との接触が維持されるように構成されている。
このようにすれば、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値を越えて上記第1電気コネクタと上記第2電気コネクタとが完全に嵌合していることが検知された後に上記引抜過程に移ると、上記係止手段による係止が解除されていても、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値よりも短い上記引抜過程向け設定値の位置へ戻るまで上記接触部と上記接点との接触が維持される。そのため、例えば一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合した両電気コネクタが上記係止継続長さの範囲で相対移動し、上記反嵌合方向へ若干動いても、それに過敏に反応して上記接触部と上記接点との接触が断たれたり、また両電気コネクタが上記反嵌合方向、上記嵌合方向への動きを繰り返したりしても、それに過敏に反応して上記接触部と上記接点との接触、非接触が繰り返されるおそれが少なくなる。
本発明の第1の結合検知手段を有する電気コネクタは、第1電気コネクタおよび第2電気コネクタにおける、両電気コネクタの嵌合が完全であるか否かを検知する機能を備えた部材を、上記嵌合方向と直交する上記幅方向、又は上記厚さ方向に向いた第1板又は第2板などで構成し、その周縁部での接触により上記機能を発揮するようにしたので、両電気コネクタの嵌合が完全であるか否かを検知する機能を備えると共に、両電気コネクタをコンパクトにでき、しかも検知の対象となるコンタクトの設置数、設置位置の自由度を高めることができ、導通検出専用の回路を要しないと共に、製造効率の改善、および上記部材の材料選択の自由度の向上などを実現できる、結合検知手段を有する電気コネクタを提供することができた。
本発明の第2の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1の結合検知手段を有する電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合すれば、上記接触部と上記接点との安定した接触を得ることができる。
本発明の第3の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1又は上記第2の結合検知手段を有する電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、上記第1板、および上記第2板などに作用する力が上記幅方向に釣り合うので、例えば不意に振動を受けたときであっても上記第1板、および上記第2板などの安定した作動を得ることができる。
本発明の第4の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1ないし上記第3のうちいずれか一つの結合検知手段を有する電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、上記第1板、および上記第2板などに作用する力が上記厚さ方向に釣り合うので、例えば不意に振動を受けたときであっても上記第1板、および上記第2板などの安定した作動を得ることができる。
本発明の第5の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1ないし上記第4のうちいずれか一つの結合検知手段を有する電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、上記第1コンタクトと上記第2コンタクトとが導通することを検出することで上記係止手段による係止が行われていることを確認することができ、また、いわゆるワイピング効果による接触不良改善が得られることがある。
本発明の第6の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第5の結合検知手段を有する電気コネクタにより得られる効果が得られることに加え、さらに、一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合すれば、両電気コネクタが上記係止継続長さの範囲で相対移動しても上記接触部と上記接点との安定した接触を得ることができる。
図1は、本発明の結合検知手段を有する電気コネクタの実施形態における上記第1電気コネクタを示す分解斜視図である。導体付きの上記第1コンタクトは全10個のうち一つだけを示している。 図2は、上記実施形態における上記第2電気コネクタを示す斜視図である。 図3は、上記導体付き第1コンタクトを上記幅方向からみて示した拡大側面図である。 図4は、上記導体付き第1コンタクトを上記厚さ方向からみて示した拡大正面図である。 図5は、上記導体付き第1コンタクトを上記反嵌合方向からみて示した拡大底面図である。 図6は、上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタの一部を断面してみせた斜視図である。上記両電気コネクタは離れている。 図7は、上記挿入過程における上記両電気コネクタの上記図6相当図である。 図8は、上記挿入過程で図7の状態から更に挿入が進んだ状態での上記両電気コネクタの上記図6相当図である。上記第2板の上記幅広部が上記案内突片を上記幅方向の外側へ押しのけている。 図9は、上記挿入過程で図8の状態から更に挿入が進んだ状態での上記両電気コネクタの上記図6相当図である。上記幅広部が上記案内突片を当該案内突片の上記反嵌合側へ通過している。 図10は、上記引抜過程における上記両電気コネクタの上記図6相当図である。上記第2板の上記幅広部の上記反嵌合側の端縁が上記案内突片の上記反嵌合側の端縁に乗り上げている。 図11は、上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタを上記第2電気コネクタの一部を断面してみせ、上記厚さ方向からみた正面図である。上記第2電気コネクタの第2係止部のなかに、上記挿入過程における上記第1電気コネクタの第1係止部を二箇所に仮想線で示している。このうち、上記第2係止部のなかの上記第2電気コネクタの上記嵌合側にあるのが上記係止手段による係止が行われたときの位置を示し、上記第2係止部のなかの上記第2電気コネクタの上記反嵌合側にあるのが、さらに挿入が進んで上記第1係止部が上記第2係止部の周縁に当たったときの位置を示し、これらの上記嵌合方向に沿った位置の差を上記係止継続長さとして示している。 図12は、上記第1板および上記第2板を示す。これらを上記厚さ方向からみた拡大正面図を左側に、上記幅方向からみた拡大側面図を右側に示した。上記両電気コネクタは離れている。 図13は、上記挿入過程における上記両電気コネクタの上記図12相当図である。拡大正面図では一方の上記第1板の上記嵌合側端部に設けられたスペーサの表現を省略しており、これは図14ないし図17でも同様である。 図14は、上記挿入過程で図13の状態から更に挿入が進んだ状態での上記両電気コネクタの上記図12相当図である。上記第2板の上記幅広部が上記案内突片を上記幅方向の外側へ押しのけている。 図15は、上記挿入過程で図14の状態から更に挿入が進んだ状態での上記両電気コネクタの上記図12相当図である。上記幅広部が上記案内突片を当該案内突片の上記反嵌合側へ通過している。 図16は、上記引抜過程における上記両電気コネクタの上記図12相当図である。上記第2板の上記幅広部の上記反嵌合側の端縁が上記案内突片の上記反嵌合側の端縁に乗り上げている。 図17は、上記引抜過程で図16の状態から更に引抜が進んだ状態での上記両電気コネクタの上記図12相当図である。上記幅広部が上記案内突片を当該案内突片の上記嵌合側へ通過している。 図18は、上記実施形態における上記第1板および上記第2板の第1の変形例を示す上記図12相当図である。 図19は、上記実施形態における上記第1板および上記第2板の第2の変形例を示す上記図12相当図である。 図20は、上記実施形態における上記第1板および上記第2板の第3の変形例を示す上記図12相当図である。 図21は、上記実施形態の上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタのコンタクトの配列における変形例における上記図6相当図である。 図22は、上記実施形態の上記第2コンタクトの変形例における上記図6相当図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図17は、本発明に係る結合検知手段を有する電気コネクタの実施形態を示す。この結合検知手段を有する電気コネクタは、第1電気コネクタ100と、第2電気コネクタ200とを備えている。相手の電気コネクタに嵌合する側を嵌合側とし、上記嵌合側同士を対向させたときに相手の電気コネクタへ向かう方向を嵌合方向とする。上記嵌合側の反対側を反嵌合側とし、上記嵌合方向の反対方向を反嵌合方向とする。以下、部材又は部分に対して単に上記嵌合側若しくは上記嵌合方向又は上記反嵌合側若しくは上記反嵌合方向というときは、その部材又は部分が上記第1電気コネクタ100に設けられているときは当該第1電気コネクタ100の上記嵌合側若しくは上記嵌合方向又は上記反嵌合側若しくは上記反嵌合方向のことであり、その部材又は部分が上記第2電気コネクタ200に設けられているときは当該第2電気コネクタ200の上記嵌合側若しくは上記嵌合方向又は上記反嵌合側若しくは上記反嵌合方向のことである。また、上記嵌合方向と直交する方向を幅方向とし、上記嵌合方向および上記幅方向の両方と直交する方向を厚さ方向とする。したがって、図11を符号が正しく読める向きに置くと、上記第1電気コネクタ100の上記嵌合側は図の上記第1電気コネクタ100の下側を指し、上記嵌合方向は図の上記第1電気コネクタ100の下方向を指し、上記反嵌合側は図の上記第1電気コネクタ100の上側を指し、上記反嵌合方向は図の上記第1電気コネクタ100の上方向を指す。また同じ図で、上記第2電気コネクタ200の上記嵌合側は図の上記第2電気コネクタ200の上側を指し、上記嵌合方向は図の上記第2電気コネクタ200の上方向を指し、上記反嵌合側は図の上記第2電気コネクタ200の下側を指し、上記反嵌合方向は図の上記第2電気コネクタ200の下方向を指す。
図1に示すように、上記第1電気コネクタ100は、第1ハウジング110と、この第1ハウジング110に設けられた第1コンタクト120とを備えている。図2に示すように、上記第2電気コネクタ200は、上記第1ハウジング110に嵌合することになる第2ハウジング210と、この第2ハウジング210に設けられ、上記嵌合側の端部に上記第1コンタクト120と接触することになる接触部222を有する第2コンタクト220とを備えている。
上記第1電気コネクタ100には上記幅方向に五つのコンタクトが一列に並べられ、この列が上記厚さ方向に二列並べられており、これに対応して上記第2電気コネクタ200には上記幅方向に五つのコンタクトが一列に並べられ、この列が上記厚さ方向に二列並べられている。したがって、上記第1電気コネクタ100、および上記第2電気コネクタ200は、いずれも十極の電気コネクタである。上記第1電気コネクタ100における第一列の上記幅方向中央のコンタクトが検知の対象となる第1コンタクト120であり、上記第2電気コネクタ200において上記第1コンタクト120に対応して上記幅方向中央に設置されたコンタクトが検知の対象となる第2コンタクト220である。そして、上記第1コンタクト120と、上記第2コンタクト220と、後述する第2板などの他の構成とにより、上記第1電気コネクタ100と上記第2電気コネクタ200との嵌合が完全であるか否かを検知する機能が発揮される。本発明の上記第1コンタクトおよび上記第2コンタクトは、上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタにおける他のコンタクトの設置位置に上記他のコンタクトに代えて設置されていてもよい。上記第1電気コネクタ100における第一列の上記幅方向中央のコンタクト以外のコンタクトも上記第1コンタクト120と同一の構成であるが、これらのコンタクトを上記第1コンタクト120と異なる構成にしてもよい。同様に、上記第2電気コネクタ200における第一列の上記幅方向中央のコンタクト以外のコンタクトも上記第2コンタクト220と同一の構成であるが、これらのコンタクトを上記第2コンタクト220と異なる構成にしてもよい。上記第1電気コネクタ又は上記第2電気コネクタで、同一構成のコンタクトを組み付けるようにすれば、上記コンタクト又は上記電気コネクタの生産性が向上するので好ましい。上記第1電気コネクタの全コンタクトのうち上記第1コンタクトは一以上あればよく、上記第2電気コネクタの全コンタクトのうち上記第2コンタクトは一以上あればよい。本発明の上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタに設置される上記コンタクトはそれぞれ、例えば何列並んでいても、一列に何個並んでいてもよく、また例えば上記コンタクトは、この実施形態のように上記幅方向、上記厚さ方向、又はその他の方向に並んでいてもよいし、特定の方向に並んでいなくてもよい。図21は、この実施形態の上記第1電気コネクタ100および上記第2電気コネクタ200とは上記コンタクトの配列が異なる一つの変形例を示している。すなわち、この変形例は、上記幅方向に上記第1コンタクト120を含む複数のコンタクトが一列に並べられ、この列が上記厚さ方向に一列並べられた上記第1電気コネクタ100と、これに対応して上記幅方向に上記第2コンタクト220を含む複数のコンタクトが一列に並べられ、この列が上記厚さ方向に一列並べられた上記第2電気コネクタ200とを備えている。この変形例も本発明の上記結合検知手段を有する電気コネクタに含まれる。この実施形態によって本発明の上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタにおける上記第1コンタクトおよび上記第2コンタクトの設置数、設置配列が限定解釈されることはない。したがって上記第1電気コネクタ又は上記第2電気コネクタが単極であってもよい。
図6および図11が示すように、上記第1電気コネクタ100と上記第2電気コネクタ200とを対向配置し、これらを接近させることにより両電気コネクタが嵌合して両電気コネクタにおける対応するコンタクト同士がそれぞれ接触し、さらに上記第1電気コネクタ100と上記第2電気コネクタ200とを離間させることにより上記コンタクト同士がそれぞれ離間して接触が解除される。
上記第1ハウジング110は合成樹脂により形成されているが、その他の絶縁性の材料により形成されていてもよい。上記第1ハウジングは、少なくとも上記第1コンタクト120に接触する部分が絶縁性の材料で形成されておればよい。上記第1ハウジング110は、いわゆる雄形のハウジングである。したがって、上記第1ハウジング110は、本体111と、上記本体111から上記嵌合方向に向かって突き出た凸部112とを備えている。この実施形態の場合、上記凸部112はほぼ直方体形に形成されているが、これによって上記第1ハウジングの形状が限定解釈されることはない。上記第1ハウジング110には、上記嵌合側へ開口して上記第1コンタクト120を収容する収容室113が設けられている。この実施形態の場合、上記第1コンタクト120に接続された導体Wを上記反嵌合方向へ引き出すので、上記収容室113は上記第1ハウジング110を上記嵌合方向に貫通しているが、貫通していなくてもよいし、上記嵌合側の開口とは異なる開口を上記反嵌合側を含む外面に設けてもよい。これに代えて、例えば上記第1コンタクトを上記第1ハウジングの型に置いて上記第1ハウジングを成形することで上記第1コンタクトを上記第1ハウジングに取り付け、また上記第1ハウジングに上記第1コンタクトを圧入することで上記第1コンタクトを上記第1ハウジングに取り付けてもよく、そうするときには上記収容室を設けることはない。
上記第1コンタクト120は銅合金により形成されているが、他の金属又はその他の導電性の材料により形成されていてもよい。上記第1コンタクト120は、いわゆる雌形のコンタクトである。図1、図3ないし図5に示すように、上記第1コンタクト120は、コンタクト本体121と、上記コンタクト本体121の上記嵌合側に設けられた上記第1板122と、上記コンタクト本体121の上記反嵌合側に設けられた接続部123とを備えている。上記コンタクト本体121は上記嵌合方向に延びる筒形に形成されているが、例えば板状又はその他の形状に形成されていてもよい。上記コンタクト本体121は上記第1ハウジング110の上記収容室113に収容されている。上記コンタクト本体121の上記嵌合側には、一方の電気コネクタの他方の電気コネクタへの挿入過程で上記第2コンタクト220の上記接触部222が上記第1コンタクト120のなかで通過する通過空間121aが設定されている。この通過空間121aは上記接触部222が上記第1コンタクト120のなかで通過するときの三次元的な軌跡により形成される目視できない仮想空間であり、説明の便宜上設けたものである。この実施形態の場合、図3および図4に仮想線で示すように、上記通過空間121aは上記嵌合方向に延びる棒状に形成されているが、これによって本発明の上記通過空間の形状が限定解釈されることはなく、上記接触部222の形状に応じて形成されるものである。上記接続部123は、上記導体Wを接続する構造を有している。この実施形態の場合、上記第1コンタクト120が圧着形であるので、上記接続部123は、上記嵌合方向からみてU字形に形成された板片よりなるワイヤバレルと、上記嵌合方向からみてU字形に形成された板片よりなり上記ワイヤバレルよりも上記反嵌合側に設けられたインシュレーションバレルとを備えており、上記ワイヤバレルにより上記導体Wとしての電線の終端において露出した芯線をかしめ、上記インシュレーションバレルにより上記導体Wとしての電線の終端の絶縁被覆をかしめるようにしている。上記接続部の接続構造は、このような圧着接続構造に限定されず、例えば圧接接続構造、ピアシング接続構造、又はハンダ付け接続構造などであってもよい。また、上記導体は電線に限定されず、例えばFFC(フレキシブルフラットケーブル)などであってもよい。さらに、例えば、上記第1コンタクトの上記接続部が例えばプリント配線板などの実装先部材に表面実装又はディップ実装などされて上記実装先部材の導体に接続されるようにしてもよい。上記第1コンタクト120は、上記第1ハウジング110に設けられた可撓片を上記第1コンタクト120の段差部に掛けることで係止されるが、上記第1ハウジングの段差部に上記第1コンタクトに設けられた可撓片を掛けて係止してもよいし、例えば上記第1コンタクトを上記第1ハウジングに圧入する構造、又は他の構造を採用してもよい。
上記第2ハウジング210は合成樹脂により形成されているが、その他の絶縁性の材料により形成されていてもよい。上記第2ハウジング210は、少なくとも上記第2コンタクト220に接触する部分が絶縁性の材料で形成されておればよい。上記第2ハウジング210は、いわゆる雌形のハウジングである。したがって、上記第2ハウジング210は、本体211と、上記本体211から上記嵌合方向に向かって突き出た筒状の筒部212とを備えており、上記筒部212の内部には、上記嵌合側端部から上記反嵌合方向に向かって凹む凹部212aが形成されている。この実施形態の場合、上記凹部212aは上記第1ハウジング110の上記凸部112に対応してほぼ直方体形に形成されているが、これによって上記第2ハウジングの形状が限定解釈されることはない。よって、上記第1電気コネクタ100を上記第2電気コネクタ200へ挿入するように構成されている。これに代えて、上記第1ハウジングを、いわゆる雌形のハウジングにすると共に上記第2ハウジングを、いわゆる雄形のハウジングにしてもよい。そうしたときには、上記第2電気コネクタを上記第1電気コネクタへ挿入するように構成されることになる。上記第2コンタクト220は、これを上記第2ハウジング210の型に置いて上記第2ハウジング210を成形することで上記本体211に取り付けられる。これに代えて、上記第2コンタクト220を上記本体211に圧入してもよい。また、上記第2ハウジング210に上記収容室を設け、この収容室に上記第2コンタクトを収容し、上記可撓片および上記段差部を備えた係止構造により上記第2コンタクトを上記第2ハウジングに取り付けてもよい。
上記第2コンタクト220は銅合金により形成されているが、他の金属又はその他の導電性の材料により形成されていてもよい。上記第2コンタクト220は、いわゆる雄形のコンタクトである。図2、図6、図11、および図12に示すように、上記第2コンタクト220は、コンタクト本体221と、上記コンタクト本体221の上記嵌合側に設けられた接触部222と、上記コンタクト本体221の上記反嵌合側に設けられた接続部223とを備えている。上記第2コンタクト220は、上記第2ハウジング210に設けられている。この実施形態の場合、上記第2ハウジング210の上記本体211に上記第2コンタクト220の上記コンタクト本体221を一体的に成形して固定しており、これによって上記接触部222が上記本体211から上記嵌合方向に延び、上記接続部223が上記本体211から反嵌合側に延びるようにしている。上記接触部222は、棒状に形成されて上記嵌合方向に延びている。これによって上記接触部の形状が限定解釈されることはない。上記接続部223は、上記反嵌合方向に延びている。上記接続部223は、上記反嵌合方向に延びる棒状に形成されているが、これによって上記接続部の形状が限定解釈されることはない。上記接続部223は、プリント配線板(図示省略)などの実装先部材にディップ実装できるように形成されている。上記接続部は、例えば、プリント配線板などの実装先部材に表面実装されるように形成してもよいし、例えば、上記第1コンタクトのように圧着接続構造、圧接接続構造、ピアシング接続構造、又はハンダ付け接続構造などを備えて上記電線等の導体に接続できるようにしてもよい。図22は、この実施形態の上記第2電気コネクタ200とは上記第2コンタクト220の接続部223の構造が異なる一つの変形例を示している。すなわち、この変形例の場合、上記第2コンタクト220の上記接続部223は、上記第1コンタクトのように圧着接続構造、圧接接続構造、ピアシング接続構造、又はハンダ付け接続構造などを備えており、上記電線よりなる上記導体Wに接続している。上記コンタクト本体221および上記接続部223は、上記第2ハウジング210の上記本体211に設けられた収容室(図示省略)に収容されており、上記接続部223に接続された上記導体Wが上記収容室から上記反嵌合方向へ引き出されている。上記収容室は上記第2ハウジング210を上記嵌合方向に貫通しているが、貫通していなくてもよいし、上記嵌合側の開口と異なる開口を上記反嵌合側を含む外面に設けてもよい。この変形例も本発明の上記結合検知手段を有する電気コネクタに含まれる。
上記第1板122は、上記幅方向に向いた板状部材により形成されている。上記第1板122は、上記第1コンタクト120の上記コンタクト本体121から上記通過空間121aに対応した長さで上記嵌合方向へ延びている。この実施形態の場合、上記第1コンタクト120の上記コンタクト本体121は、一枚の板を折り曲げて上記幅方向に向いた二枚の板と上記厚さ方向に向いた二枚の板により上記筒形に形成されているが、その上記幅方向に向いた板が上記嵌合側へ延ばされて上記第1板122を形成している。よって、上記第1板122は銅合金により形成されているが、上記第1コンタクト120と同様に他の金属又はその他の導電性の材料により形成されていてもよい。また、本発明の上記第1板は、上記コンタクト本体121と異なる導電性の材料で形成してもよい。上記第1板122の上記嵌合方向の中途部には、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに近い側である上記幅方向の内側へ突き出た接点122aが設けられている。上記第1板122の上記厚さ方向の一方側には案内突片122bが設けられている。上記第1板122は、弾性変形により上記接点122aが上記通過空間121aから出るまで上記幅方向の内側の反対側である上記幅方向の外側へ変位できるように設けられている。
上記第2電気コネクタは、さらに第2板230を備えている。上記第2板230は、上記厚さ方向に向いた板状部材により形成されている。上記第2板230は銅合金により形成されているが、他の金属又はその他の導電性の材料により形成されていてもよいし、例えば樹脂、若しくはその他の絶縁性の材料、或いは他の材料により形成してもよい。上記第2板230は、上記第2ハウジング210における上記第2コンタクト220に対して上記厚さ方向にずれた部位から上記嵌合方向へ延びている。上記部位は、上記挿入過程において上記案内突片122bに対向する部位である。上記第2板230の上記嵌合側の端部には幅広部231が設けられている。図12に示すように、上記幅広部231において、上記挿入過程で上記厚さ方向にみて上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに一致する線を基準線231aとする。そうすると、上記幅広部231は、当該幅広部231における上記基準線231aから上記幅方向の端部までの長さ(z)が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaから上記幅方向の端部までの長さ(x)と上記接点122aの上記幅方向の突出量(y)との和(x+y)よりも大きくなるように形成されている(z>(x+y))。上記幅広部231の上記嵌合側の端縁231bは、上記基準線231aから上記幅方向の外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて斜めに形成されている。
そして、上記結合検知手段を有する電気コネクタ、つまり上記第1電気コネクタ100、および上記第2電気コネクタ200は、図6から図8へ順に示すように、また図12から図14へ順に示すように、上記挿入過程では、上記接触部222が上記接点122aに接触する前から上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が挿入過程向け設定値(L1)に至るまでは、上記第2板230の上記幅広部231が上記案内突片122bを上記幅方向の外側へ押しのけ上記第1板122を上記通過空間121aの上記幅方向の外側へ弾性変形させて上記接点122aを上記通過空間121aから出して上記接触部222と上記接点122aとの接触を阻止するように構成されている。加えて、上記結合検知手段を有する電気コネクタ、つまり上記第1電気コネクタ100、および上記第2電気コネクタ200は、図9に示すように、また図15に示すように、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)を越えると、上記幅広部231が上記案内突片122bを当該案内突片122bの上記反嵌合側へ通過することで上記第1板122がその復原力により上記幅方向の内側へ変位して上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始するように構成されている。上記実施形態の場合、上記案内突片122bにおける上記嵌合側の端縁122bbが、それぞれ上記厚さ方向に沿って上記通過空間121aから離れるにつれて上記嵌合側へ向かうように傾斜して形成されている。このようにすれば、上記第2板230の上記幅広部231が上記案内突片122bを上記幅方向の外側へ押しのける作用が円滑に発揮されて好ましいが、これによって上記案内突片における上記嵌合側の端縁の形状が限定されることはなく、上記嵌合側の端縁が例えば上記厚さ方向に沿って真っ直ぐに形成され、又は他の形状に形成されていてもよい。
図3に示すように、上記実施形態の場合、上記案内突片122bにおける上記反嵌合側の端縁122baが、それぞれ上記厚さ方向に沿って上記通過空間121aから離れるにつれて上記嵌合側へ向かうように傾斜して形成されている。そして、上記一方の電気コネクタの上記他方の電気コネクタからの引抜過程では、図9から図10へ示すように、また図15から図17へ示すように、上記第2板230の上記幅広部231の上記反嵌合側の端縁231cが上記案内突片122bの上記反嵌合側の端縁122baに乗り上げて上記第2板230が上記厚さ方向に弾性変形しながら移動することで上記第1板122を上記幅方向へ変位させないようにして上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)よりも短い引抜過程向け設定値(L2)に戻るまで上記接触部222と上記接点122aとの接触を維持するように構成している。上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記引抜過程向け設定値(L2)に戻るのは、図16から図17までの間で起こるが、図16にそのときの上記引抜過程向け設定値(L2)を示しておいた。
また、上記実施形態の場合、上記第1板122が二つ、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して上記幅方向の両側に、それらの二つの上記接点122aが上記幅方向に対向するように設けられている。また、図12に示すように、上記第2板230の上記幅広部231の上記幅方向の長さ(z+z’)が、上記通過空間121aの上記幅方向の長さ(x+x’)と上記二つの接点122aの上記幅方向の突出量(y+y’)との和((x+x’)+(y+y’))よりも大きく設けられている((z+z’)>((x+x’)+(y+y’)))。ここで、上記(z)は、上記幅広部231における上記基準線231aから上記幅方向の一方の端部までの長さであり、上記(z’)は、上記幅広部231における上記基準線231aから上記幅方向の他方の端部までの長さであり、上記(x)は、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaから上記幅方向の上記一方の端部までの長さであり、上記(x’)は、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaから上記幅方向の上記他方の端部までの長さであり、上記(y)は、上記幅方向の上記一方の側にある上記第1板122の上記接点122aの上記幅方向の突出量であり、上記(y’)は、上記幅方向の上記他方の側にある上記第1板122の上記接点122aの上記幅方向の突出量である。そして、上記幅広部231の上記嵌合側の端縁231bが上記基準線231aから上記幅方向の外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて山形に形成されている。そして、上記二つの第1板122と上記第2板230とで、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。
しかも、上記実施形態の場合、上記二つの第1板122が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して対称な形に設けられている。また、上記第2板230が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して対称な形に設けられている。
さらに、上記実施形態の場合、上記第1板122の上記厚さ方向の他端にも上記案内突片122bが設けられている。また、上記第2コンタクト220の上記厚さ方向の他方側にも上記第2板230が設けられている。そして、上記複数の案内突片122bおよび上記複数の第2板230で、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。
しかも、上記実施形態の場合、上記各第1板122が上記通過空間121aの上記厚さ方向の中心線121abに対して対称な形に設けられている。また、上記二つの第2板230が、上記通過空間121aの上記厚さ方向の中心線121abに対して対称な形に設けられている。
図18ないし図20は、この実施形態の上記第1電気コネクタ100および上記第2電気コネクタ200とは上記第1板122又は上記第2板230の構造が異なる変形例を示している。まず、図18に示す第1の変形例の場合、上記第1板122が上記幅方向の上記一方側にのみ設けられている。また、上記第2板230が一つであり、上記第2板230が上記第2ハウジング210における上記第2コンタクト220に対して上記厚さ方向の上記一方側にずれた部位から上記嵌合方向へ延びている。上記幅広部231は、上記基準線231aから上記幅方向の端部までの長さ(z)が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaから上記幅方向の端部までの長さ(x)と上記接点122aの上記幅方向の突出量(y)との和(x+y)よりも大きく形成されている(z>(x+y))。そして、上記幅広部231の上記嵌合側の端縁231bは、上記基準線231aから上記幅方向の外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて斜めに形成されている。この幅広部231は、上記基準線231aから上記幅方向における上記第1板122が設けられた側の端部までがあればよい。この第1の変形例も本発明の上記結合検知手段を有する電気コネクタに含まれる。
図19に示す第2の変形例の場合、上記第1板122が二つ、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して上記幅方向の両側に、それらの二つの上記接点122aが上記幅方向に対向するように設けられている。また、上記第2板230の上記幅広部231の上記幅方向の長さ(z+z’)が、上記通過空間121aの上記幅方向の長さ(x+x’)と上記二つの接点122aの上記幅方向の突出量(y+y’)との和((x+x’)+(y+y’))よりも大きく設けられている((z+z’)>((x+x’)+(y+y’)))。そして、上記幅広部231の上記嵌合側の端縁231bが上記基準線231aから上記幅方向の外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて山形に形成されている。そして、上記二つの第1板122と上記第2板230とで、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。しかし、上記第1板122の上記厚さ方向の上記他端には上記案内突片を設けていない。また、上記第2コンタクトの上記厚さ方向の上記他方側には上記第2板を設けていない。この第2の変形例の場合、上記二つの第1板122が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して対称な形に設けられている。また、上記第2板230が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して対称な形に設けられている。しかし、上記二つのタイミングがそれぞれ同期しておれば、このように上記二つの第1板122又は上記第2板230を上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して対称な形に設けなくてもよい。この第2の変形例も本発明の上記結合検知手段を有する電気コネクタに含まれる。
図20に示す第3の変形例の場合、上記第1板122の上記厚さ方向の上記一端と上記他端の両方に上記案内突片122bがそれぞれ設けられている。また、上記第2コンタクトの上記厚さ方向の上記一方側と上記他方側の両方に上記第2板230がそれぞれ設けられている。しかし、上記第1板122が上記幅方向の上記一方側にのみ設けられている。上記幅広部231は、上記基準線231aから上記幅方向の端部までの長さ(z)が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaから上記幅方向の端部までの長さ(x)と上記接点の上記幅方向の突出量(y)との和(x+y)よりも大きく形成されている(z>(x+y))。そして、上記幅広部231の上記嵌合側の端縁231bは、上記基準線231aから上記幅方向の外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて斜めに形成されている。そして、上記複数の案内突片122bおよび上記複数の第2板230で、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。この第3の変形例の場合、上記第1板122が上記通過空間121aの上記厚さ方向の中心線121abに対して対称な形に設けられている。また、上記二つの第2板230が、上記通過空間121aの上記厚さ方向の中心線121abに対して対称な形に設けられている。しかし、上記二つのタイミングがそれぞれ同期しておれば、このように上記第1板122又は上記二つの第2板230を上記通過空間121aの上記厚さ方向の中心線121abに対して対称な形に設けなくてもよい。この幅広部231は、上記基準線231aから上記幅方向における上記第1板122が設けられた側の端部までがあればよい。この第3の変形例も本発明の上記結合検知手段を有する電気コネクタに含まれる。
また、上記実施形態の場合、上記第1電気コネクタ100および上記第2電気コネクタ200には、これらが上記嵌合方向に沿って係止継続長さ(FL)だけ相対移動することを許容すると共にこれらを係止する係止手段が設けられている。そして、上記挿入過程では、上記係止手段による係止が行われると同時に、又は上記係止手段による係止が行われてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタへ上記係止継続長さ(FL)よりも短い長さだけ挿入されてから、上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始するように構成されている。上記実施形態の場合、上記両電気コネクタには、第1係止部を有して弾性変形することができるレバーと、一方の電気コネクタを他方の電気コネクタに挿入したときに上記レバーの上記第1係止部と係合する第2係止部とが振り分けて設けられている。図1、および図6ないし図10に示すように、上記第1ハウジング110に、第1係止部114aを有して弾性変形することができるレバー114が設けられている。上記レバー114は上記嵌合方向に延びており、上記嵌合側の端部が上記第1ハウジング110の上記厚さ方向の一方側の外壁に固定されて上記第1ハウジング110に片持ち支持されており、これによって上記レバー114の上記反嵌合側の端部が自由端になっており、この自由端側が、上記厚さ方向へ弾性変形できるようになっている。そして、上記レバー114の上記反嵌合側の端部が操作部になっており、上記レバー114の上記嵌合方向の中途部に上記厚さ方向の一方側へ出た凸部が形成され、この凸部が第1係止部114aを構成している。これとは逆に、上記レバーの上記反嵌合側の端部を上記第1ハウジングの上記厚さ方向の一方側の外壁に固定して上記第1ハウジングに片持ち支持し、これによって上記レバーの上記嵌合側の端部を自由端にしてもよい。図2、および図6ないし図10に示すように、上記第2ハウジング210に、上記第1電気コネクタ100を上記第2電気コネクタ200に挿入したときに上記レバー114の上記第1係止部114aと係合する第2係止部213が設けられている。上記第2ハウジング210の上記厚さ方向の一方側の壁の内面に、上記厚さ方向へ凹んだ凹部が形成されており、この凹部が上記第2係止部213を構成している。そして、上記第1係止部114aが上記第2係止部213に嵌まることで係合を果たすようになっている。上記第2係止部は凹部であればよいが、ここでは上記第2係止部213を、上記第2ハウジング210の上記厚さ方向の一方側の壁を貫通させて設けている。このようにすれば上記第1係止部114aが上記第2係止部213に嵌まったときに外部から視認しやすいので好ましい。そして、上記挿入過程では、上記係止手段による係止が行われると同時に、又は上記係止手段による係止が行われてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタへ上記係止継続長さ(FL)よりも短い長さだけ挿入されてから、上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始するように構成されている。ここでは、図11に示すように、上記第2係止部213である凹部の上記嵌合方向に沿った長さが上記第1係止部114aである凸部の上記嵌合方向に沿った長さよりも長く形成されており、それによって上記第1電気コネクタ100および上記第2電気コネクタ200が上記嵌合方向に沿って係止継続長さ(FL)だけ相対移動することを許容すると共にこれらを係止するように構成している。そして、上記係止手段による係止が行われてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタへ上記係止継続長さ(FL)よりも短い長さだけ挿入されてから、上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始するように構成されている。その場合、上記係止継続長さ(FL)は、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)に至ったときを挟んでその前後にわたる範囲で設けられている。これに代えて上記第1係止部および上記第2係止部の上記嵌合方向に沿った長さを同一に形成すれば、上記挿入過程では、上記係止手段による係止が行われると同時に上記接触部と上記接点との接触が開始するように構成することができる。その場合、上記係止継続長さ(FL)は零になる。この実施形態では、上記第1係止部114aを凸部で構成し、上記第2係止部213を凹部で構成したが、逆に上記第1係止部を凹部で構成し、上記第2係止部を凸部で構成してもよい。また、上記第2ハウジングに、上記第1係止部を有して弾性変形することができる上記レバーを設けると共に、上記第1ハウジングに、一方の電気コネクタを他方の電気コネクタに挿入したときに上記レバーの上記第1係止部と係合する第2係止部を設けてもよい。このような変形例は、例えば上記第1ハウジングを、いわゆる雌形にすると共に上記第2ハウジングを、いわゆる雄形にしたときなどに好適である。さらに、上記厚さ方向の一方側へ突き出た第1係止部を有して弾性変形することができるレバーと、上記厚さ方向の他方側へ突き出て一方の電気コネクタを他方の電気コネクタに挿入したときに上記レバーの上記第1係止部が乗り越えて係合する第2係止部とを上記両電気コネクタに振り分けて設けてもよい。また、本発明の対象となる上記係止手段として、他にも例えば次のようなものがある。すなわち、第1電気コネクタの第1ハウジングに、第2電気コネクタとの上記嵌合方向に直交する上記幅方向に延びる回動軸のまわりに回動する回動部材を設け、この回動部材における上記回動軸のまわりに円弧状に形成された外周面に、上記回動軸を中心とするピニオンを設けると共に上記回動部材の側壁にカム溝を設け、上記第2電気コネクタの第2ハウジングに、上記第2電気コネクタの上記第1電気コネクタへの上記挿入過程において上記カム溝に摺動自在に係合する突起であるカムフォロアを設け、上記第1ハウジングに上記ピニオンに噛み合うラックを有する操作部材を上記嵌合方向に摺動自在に設けた一対の電気コネクタである。この一対の電気コネクタでは、上記挿入過程において上記ラックを上記ピニオンに噛み合わせた状態で上記操作部材を上記嵌合方向に沿って移動させて上記回動部材を回動させると、上記カムフォロアと上記カム溝との係合により上記第1ハウジングと上記第2ハウジングに嵌合力が付与される。上記回動部材および上記カムフォロアを備えた係止手段によっても、上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタが上記嵌合方向に沿って係止継続長さだけ相対移動することを許容すると共に上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタを係止する構成が実現される。
さらに、上記実施形態の場合、上記引抜過程では、上記係止手段による係止が解除されてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタから所定長さだけ引抜かれるまで、上記接触部222と上記接点122aとの接触が維持されるように構成されている。
したがって、上記実施形態の結合検知手段を有する電気コネクタの場合、上記挿入過程では、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)に至るまでは上記接触部222と上記接点122aとの接触を阻止するので、上記第1コンタクト120と上記第2コンタクト220とが導通しないことが検出されたときには、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)に達していないため上記第1コンタクト120と上記第2コンタクト220とが機械的、および電気的に安定的に接触できる状態になく、上記第1電気コネクタ100と上記第2電気コネクタ200とが完全には嵌合していないことが検知される。一方、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)を越えると、上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始するので、上記第1コンタクト120と上記第2コンタクト220とが導通することが検出されたときには、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)を越えたために上記第1コンタクト120と上記第2コンタクト220とが機械的、および電気的に安定的に接触しており、上記第1電気コネクタ100と上記第2電気コネクタ200とが完全に嵌合していることが検知される。
その場合、上記第1板122および上記第2板230は僅かに弾性変形するだけなので、上記従来の電気コネクタに較べて両電気コネクタの上記寸法増大を招くおそれが少なく、コンパクトに収まる。また、上記第1板122、および上記案内突片122bは、上記従来のレバーと無関係に作動する。そのため、上記第1電気コネクタ100に上記従来のレバーを設けないときでも検知の対象となる第1コンタクト120を設けることができ、また上記従来のレバーを設けるときであっても上記レバーと関係づけることなく検知の対象となる第1コンタクト120を設けることができる。よって、上記第1電気コネクタに上記従来のレバーを設けるか否かに拘わらず、検知の対象となるコンタクトの設置数、設置位置の自由度が高い。しかも、導通検出専用の回路を要しないので、部品点数の増加を抑えてコスト上昇を抑えることが可能となる。
さらに、上記第1板122、および上記第2板230などは、例えば平板などの板状部材であればよく、上記第1板122、および上記第2板230の上記嵌合方向などに対する取り付き角度などに格別の精度管理が求められることはなく、また上記第1板122、および上記第2板230を湾曲形成してもよいが敢えてする必要もない。よって、製造効率が改善される。しかも、上記第1板122、および上記第2板230などは、例えば平板などの板状部材であればよいので、例えば樹脂、金属などの材料により一般的な製法による成形が可能であり、上記部材の材料選択の自由度が向上する。そして、例えば樹脂などによって成形したとしても、例えば良好に型抜けさせるためにハウジングに製造治具用の孔を設けたり、特殊な成形方法に依ることを余儀なくされる可能性が低くなり、コスト高を招くおそれが少ない。よって、両電気コネクタの嵌合が完全であるか否かを検知する機能を備えると共に、両電気コネクタをコンパクトにでき、しかも検知の対象となるコンタクトの設置数、設置位置の自由度を高めることができると共に、製造効率の改善、および上記部材の材料選択の自由度の向上などを実現できる、結合検知手段を有する電気コネクタを提供することができた。
本発明の結合検知手段を有する電気コネクタは、例えば一方の電気コネクタを他方の電気コネクタへ挿入して上記接触部と上記接点との接触が開始した後は上記一方の電気コネクタを上記他方の電気コネクタから引き抜かない、いわゆる嵌め殺しにする実施形態を含んでいる。このことは例えば上記第1ないし第3の変形例にも適用することができる。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記案内突片122bにおける上記反嵌合側の端縁122baが、それぞれ上記厚さ方向に沿って上記通過空間121aから離れるにつれて上記嵌合側へ向かうように傾斜して形成されており、上記引抜過程では、上記第2板230の上記幅広部231の上記反嵌合側の端縁231cが上記案内突片122bの上記反嵌合側の端縁122baに乗り上げて上記第2板230が上記厚さ方向に弾性変形しながら移動することで上記第1板122を上記幅方向へ変位させないようにして上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)よりも短い上記引抜過程向け設定値(L2)に戻るまで上記接触部222と上記接点122aとの接触を維持するように構成している。このようにすれば、上記挿入過程で上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)を越えて上記第1電気コネクタ100と上記第2電気コネクタ200とが完全に嵌合していることが検知された後に上記引抜過程に移ると、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)よりも短い上記引抜過程向け設定値(L2)の位置へ戻るまで上記接触部222と上記接点122aとの接触が維持される。そのため、例えば一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合した両電気コネクタが上記反嵌合方向へ若干動いても、それに過敏に反応して上記接触部222と上記接点122aとの接触が断たれたり、また両電気コネクタが上記反嵌合方向、上記嵌合方向への動きを繰り返したりしても、それに過敏に反応して上記接触部222と上記接点122aとの接触、非接触が繰り返されるおそれが少なくなる。よって、一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合すれば、上記接触部222と上記接点122aとの安定した接触を得ることができる。
本発明の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1板の数が一つであっても二つであってもよい。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1板122が二つ、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して上記幅方向の両側に、それらの二つの上記接点122aが上記幅方向に対向するように設けられており、上記第2板230の上記幅広部231の上記幅方向の長さ(z+z’)が、上記通過空間121aの上記幅方向の長さ(x+x’)と上記二つの接点122aの上記幅方向の突出量(y+y’)との和((x+x’)+(y+y’))よりも大きく設けられ、上記嵌合側の端縁231bが上記基準線231aから上記幅方向の外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて山形に形成されており、上記二つの第1板122と上記第2板230とで、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。このようにすれば、上記第1板122、および上記第2板230などにより発揮される作用が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して両側でそれぞれ発揮される。そうすると、上記第1板122、および上記第2板230などに作用する力が上記幅方向に釣り合うので、例えば不意に振動を受けたときであっても上記第1板122、および上記第2板230などが安定して作動する。
本発明の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1板における上記案内突片の数が一つであっても二つであってもよく、また上記第2板の数が一つであっても二つであってもよい。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1板122の上記厚さ方向の他端にも上記案内突片122bが設けられており、上記第2コンタクト220の上記厚さ方向の他方側にも上記第2板230が設けられており、上記複数の案内突片122bおよび上記複数の第2板230で、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている。このようにすれば、上記第1板122、および上記第2板230などにより発揮される作用が、上記通過空間121aの上記厚さ方向の中心線121abに対して両側でそれぞれ発揮される。そうすると、上記第1板122、および上記第2板230などに作用する力が上記厚さ方向に釣り合うので、例えば不意に振動を受けたときであっても上記第1板122、および上記第2板230などが安定して作動する。
本発明の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記係止手段を備えていない実施形態を含んでいる。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記第1電気コネクタ100および上記第2電気コネクタ200には、これらが上記嵌合方向に沿って係止継続長さ(FL)だけ相対移動することを許容すると共にこれらを係止する係止手段が設けられており、上記挿入過程では、上記係止手段による係止が行われると同時に、又は上記係止手段による係止が行われてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタへ上記係止継続長さ(FL)よりも短い長さだけ挿入されてから、上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始するように構成されている。このようにすれば、上記係止手段による係止が行われていなければ上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始することはないので、上記第1コンタクト120と上記第2コンタクト220とが導通することが検出されたときには、上記係止手段による係止が行われていることが確認される。また、上記接触部222と上記接点122aとの接触が開始してからも、その上記嵌合側において、残っている上記係止継続長さ(FL)の範囲の一部で上記接触部222と上記接点122aとが擦れて、いわゆるワイピング効果が得られることがあるので、上記接触部222又は上記接点122aの表面の酸化皮膜を削り落として接触不良が改善されることがある。
本発明の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記引抜過程における上記係止手段による係止解除を行う位置と、上記接触部と上記接点との接触を維持する限界位置との関係を限定しない。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記引抜過程では、上記係止手段による係止が解除されてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタから所定長さだけ引抜かれるまで、上記接触部222と上記接点122aとの接触が維持されるように構成されている。このようにすれば、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)を越えて上記第1電気コネクタ100と上記第2電気コネクタ200とが完全に嵌合していることが検知された後に上記引抜過程に移ると、上記係止手段による係止が解除されていても、上記接触部222の上記通過空間121aへの挿入長さ(L)が上記挿入過程向け設定値(L1)よりも短い上記引抜過程向け設定値(L2)の位置へ戻るまで上記接触部222と上記接点122aとの接触が維持される。そのため、例えば一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合した両電気コネクタが上記係止継続長さ(FL)の範囲で相対移動し、上記反嵌合方向へ若干動いても、それに過敏に反応して上記接触部222と上記接点122aとの接触が断たれたり、また両電気コネクタが上記反嵌合方向、上記嵌合方向への動きを繰り返したりしても、それに過敏に反応して上記接触部222と上記接点122aとの接触、非接触が繰り返されるおそれが少なくなる。よって、一旦、上記挿入過程を経て完全嵌合すれば、両電気コネクタが上記係止継続長さ(FL)の範囲で相対移動しても上記接触部222と上記接点122aとの安定した接触を得ることができる。
本発明の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記二つの第1板および上記第2板のうち少なくとも一方が、上記通過空間の上記幅方向の中心線に対して非対称な形に設けられている実施形態を含むし、上記第1板および上記二つの第2板のうち少なくとも一方が、上記通過空間の上記厚さ方向の中心線に対して非対称な形に設けられている実施形態を含む。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態の結合検知手段を有する電気コネクタは、上記二つの第1板122および上記第2板230が、上記通過空間121aの上記幅方向の中心線121aaに対して対称な形に設けられており、上記第1板122および上記二つの第2板230が、上記通過空間121aの上記厚さ方向の中心線121abに対して対称な形に設けられている。このようにすれば、上記二つの第1板122および上記第2板230で、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングを同期させ、上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングを同期させることを比較的容易に実現することができる。また、上記複数の案内突片122bおよび上記複数の第2板230で、上記挿入過程における上記接触部222と上記接点122aとの接触開始のタイミングを同期させ、上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングを同期させることを比較的容易に実現することができる。
本発明の結合検知手段を有する電気コネクタは、以上で説明した実施形態および変形例の特徴を組み合わせた実施形態を含んでいる。さらに、以上で説明した実施形態および変形例は本発明の結合検知手段を有する電気コネクタのいくつかの例を示したに過ぎない。したがって、これらの実施形態および変形例の記載によって本発明の結合検知手段を有する電気コネクタが限定解釈されることはない。
100 第1電気コネクタ
110 第1ハウジング
120 第1コンタクト
121 コンタクト本体
121a 通過空間
121aa 幅方向の中心線
121ab 厚さ方向の中心線
122 第1板
122a 接点
122b 案内突片
122ba 反嵌合側の端部
200 第2電気コネクタ
210 第2ハウジング
220 第2コンタクト
222 接触部
230 第2板
231 幅広部
231a 基準線
231b 嵌合側の端縁
231c 反嵌合側の端縁
W 導体(電線)
x 通過空間の幅方向の中心線から幅方向の一方の端部までの長さ
x’通過空間の幅方向の中心線から幅方向の他方の端部までの長さ
y 幅方向の一方の側にある第1板の接点の幅方向の突出量
y’幅方向の他方の側にある第1板の接点の幅方向の突出量
z 幅広部における基準線から幅方向の一方の端部までの長さ
z’幅広部における基準線から幅方向の他方の端部までの長さ
L 通過空間への挿入長さ
L1 挿入過程向け設定値
L2 引抜過程向け設定値
FL 係止継続長さ

Claims (6)

  1. 相手の電気コネクタに嵌合する側を嵌合側とし、上記嵌合側同士を対向させたときに相手の電気コネクタへ向かう方向を嵌合方向とし、上記嵌合方向と直交する方向を幅方向とし、上記嵌合方向および上記幅方向と直交する方向を厚さ方向としたときに、
    第1ハウジング、およびこの第1ハウジングに設けられた第1コンタクトを有する第1電気コネクタと、上記第1ハウジングに嵌合することになる第2ハウジング、およびこの第2ハウジングに設けられ上記嵌合側の端部に上記第1コンタクトと接触することになる接触部を有する第2コンタクトを有する第2電気コネクタとを備え、
    上記第1コンタクトは、上記嵌合側に、一方の電気コネクタの他方の電気コネクタへの挿入過程で上記第2コンタクトの上記接触部が上記第1コンタクトのなかで通過する通過空間が設定された第1コンタクト本体と、上記幅方向に向いた板状部材により形成されて上記第1コンタクト本体から上記通過空間に対応した長さで上記嵌合方向へ延びており、上記嵌合方向の中途部に上記通過空間の上記幅方向の中心線に近い側である上記幅方向の内側へ突き出た接点が設けられていると共に、上記厚さ方向の一方側に案内突片が設けられており、弾性変形により上記接点が上記通過空間から出るまで上記幅方向の内側の反対側である上記幅方向の外側へ変位できるように設けられた第1板とを備え、
    上記第2電気コネクタは、さらに、上記厚さ方向に向いた板状部材により形成されて上記第2ハウジングにおける上記第2コンタクトに対して上記厚さ方向にずれた部位から上記嵌合方向へ延びて、上記嵌合側の端部に、上記挿入過程で上記厚さ方向にみて上記通過空間の上記幅方向の中心線に一致する基準線から上記幅方向の端部までの長さが上記通過空間の上記幅方向の中心線から上記幅方向の端部までの長さと上記接点の上記幅方向の突出量との和よりも大きく且つ上記嵌合側の端縁が上記幅方向の外側に向かうと上記嵌合側の反対側である反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて斜めに形成された幅広部が設けられた第2板を備えており、
    上記挿入過程では、上記接触部が上記接点に接触する前から上記接触部の上記通過空間への挿入長さが挿入過程向け設定値に至るまでは、上記第2板の上記幅広部が上記案内突片を上記幅方向の外側へ押しのけ上記第1板を上記通過空間の上記幅方向の外側へ弾性変形させて上記接点を上記通過空間から出して上記接触部と上記接点との接触を阻止し、上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値を越えると、上記幅広部が上記案内突片を当該案内突片の上記反嵌合側へ通過することで上記第1板がその復原力により上記幅方向の内側へ変位して上記接触部と上記接点との接触が開始するように構成した結合検知手段を有する電気コネクタ。
  2. 上記案内突片における上記反嵌合側の端縁が、それぞれ上記厚さ方向に沿って上記通過空間から離れるにつれて上記嵌合側へ向かうように傾斜して形成されており、
    上記一方の電気コネクタの上記他方の電気コネクタからの引抜過程では、上記第2板の上記幅広部の上記反嵌合側の端縁が上記案内突片の上記反嵌合側の端縁に乗り上げて上記第2板が上記厚さ方向に弾性変形しながら移動することで上記第1板を上記幅方向へ変位させないようにして上記接触部の上記通過空間への挿入長さが上記挿入過程向け設定値よりも短い引抜過程向け設定値に戻るまで上記接触部と上記接点との接触を維持するように構成した請求項1の結合検知手段を有する電気コネクタ。
  3. 上記第1板が二つ、上記通過空間の上記幅方向の中心線に対して上記幅方向の両側に、それらの二つの上記接点が上記幅方向に対向するように設けられており、
    上記第2板の上記幅広部の上記幅方向の長さが、上記通過空間の上記幅方向の長さと上記二つの接点の上記幅方向の突出量との和よりも大きく設けられ、上記嵌合側の端縁が上記基準線から外側に向かうと上記反嵌合側へ向かうように上記厚さ方向にみて山形に形成されており、
    上記二つの第1板と上記第2板とで、上記挿入過程における上記接触部と上記接点との接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている請求項1又は請求項2の結合検知手段を有する電気コネクタ。
  4. 上記第1板の上記厚さ方向の他端にも上記案内突片が設けられており、
    上記第2コンタクトの上記厚さ方向の他方側にも上記第2板が設けられており、
    上記複数の案内突片および上記複数の第2板で、上記挿入過程における上記接触部と上記接点との接触開始のタイミングが同期し、さらに上記引抜過程を行うときには上記接触終了のタイミングが同期するように構成されている請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の結合検知手段を有する電気コネクタ。
  5. 上記第1電気コネクタおよび上記第2電気コネクタには、これらが上記嵌合方向に沿って係止継続長さだけ相対移動することを許容すると共にこれらを係止する係止手段が設けられており、
    上記挿入過程では、上記係止手段による係止が行われると同時に、又は上記係止手段による係止が行われてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタへ上記係止継続長さよりも短い長さだけ挿入されてから、上記接触部と上記接点との接触が開始するように構成されている請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の結合検知手段を有する電気コネクタ。
  6. 上記引抜過程では、上記係止手段による係止が解除されてから更に上記一方の電気コネクタが上記他方の電気コネクタから所定長さだけ引抜かれるまで、上記接触部と上記接点との接触が維持されるように構成されている請求項5の結合検知手段を有する電気コネクタ。
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