JP2013250832A - データセンタ,コンピュータ資源共有方法,及びコンピュータ資源共有プログラム - Google Patents

データセンタ,コンピュータ資源共有方法,及びコンピュータ資源共有プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データセンタ間でコンピュータ資源を融通する。
【解決手段】コンピュータ資源共有システム内の第1のデータセンタは、自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタの余剰資源量を管理し、コンピュータ資源の融通元となるデータセンタから、該データセンタの融通可能資源量を受信し、処理要求を受信した場合に、要求される要求資源量が自データセンタの処理要求の送信元に提供可能な余剰資源量の上限量を超えていた場合に、融通元となるデータセンタの融通可能資源量に基づいて、該上限量に対する超過分に相当する処理を融通元のデータセンタに割り当てる。第2のデータセンタは、自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタの余剰資源量を管理し、自データセンタの融通可能資源量を、コンピュータ資源の融通先となるデータセンタに送信し、融通先となるデータセンタによって融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クラウドコンピューティングに関する。
企業の情報処理を行うデータセンタでは、日次、週次、月次等のデータ処理、リアルタイムのデータ処理、の需要の想定のもと、その処理量を十分吸収するに足りるコンピュータ資源(物理的設備)が確保されている。データセンタが処理可能な計算能力は、データセンタ内に設置されたコンピュータの物理的能力を上限とする。コンピュータの物理的能力は、例えば、設置台数や、各コンピュータのスペック等である。
また、データセンタの処理能力の設計(キャパシティプランニング)においては、想定される最大の処理能力を発揮できるだけのコンピュータ資源が予め確保される。しかしながら、最大の処理能力を要する処理時以外は、稼動しないコンピュータもあり、非効率であった。
特開2011−113268号公報
公共のクラウドサービスを利用することで、企業側のコンピュータ資源の不足分を補填することも考えられる。しかしながら、公共のクラウドサービスは、セキュリティやデータ保全の面で万全とは言い難く、機密性の高いデータを取り扱う企業には向かないこともある。
本発明は、上記した問題に鑑み、データセンタ間でコンピュータ資源を融通可能なデータセンタ及びコンピュータ資源共有方法を提供することを課題とする。
本発明の態様の一つは、複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内のデータセンタであって、自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理する監視手段と、コンピュータ資源の融通元となる1又は複数の他のデータセンタから、該データセンタの融通可能なコンピュータ資源量である融通可能資源量を受信する受信手段と、処理要求を受信した場合に、該処理要求によって要求される要求資源量が自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量を超えていた場合に、融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量に基づいて、自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分に相当する処理を融通元の1又は複数の他のデータセンタに割り当てる割当手段と、を備えるデータセンタである。
本発明の態様の一つのデータセンタは、コンピュータ資源の融通元となる他のデータセンタから該データセンタの融通可能資源量を受信し、処理要求によって要求される要求資源量が自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量を超過する場合に、該上限量に対する超過分の処理を融通元の他のデータセンタに割り当てることによって、データセンタ間でコンピュータ資源を融通することができる。これによって
、各データセンタで予め処理を想定し、該処理を吸収できるだけの物理的設備を調達、確保せずともよくなる。
また、本発明の態様の一つのデータセンタの割当手段は、自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分に相当する処理を、融通可能資源量の多い順に、融通元となる1又は複数の他のデータセンタに割り当てるようにしてもよい。自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分の処理を余剰資源量の多い順に他のデータセンタに割り当てることによって、処理の割り当て先となるデータセンタの数を少なく抑えることができ、処理効率の向上とデータセンタ間を結ぶ回線の回線利用料の低減をすることができる。
また、本発明の態様の一つのデータセンタは、割当手段による処理の割り当ての実績を格納する記憶手段をさらに備え、割当手段は、処理の割り当ての実績に基づいて、自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分に相当する処理を融通元となる1又は複数の他のデータセンタに割り当てるようにしてもよい。処理の割り当ての実績は、例えば、処理の割り当ての履歴、割り当てた処理の結果の信頼性、サービス品質等であり、これらを所定の方法で数値化したものであってもよい。処理の割り当ての実績に基づいて、他のデータセンタへの処理の割り当てを行うことによって、より信頼性の高いデータセンタに処理を割り当てることができる。
また、本発明の態様の一つのデータセンタは、ユーザ端末に対して提供可能な上限量としての自データセンタの余剰資源量と、融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量と、の総和を、提供可能なコンピュータ資源量として、ユーザ端末に通知する通知手段をさらに備えるようにしてもよい。これによって、ユーザに対して、1のデータセンタの余剰資源量とコンピュータ資源の融通元となる他のデータセンタの融通可能資源量との総合計を提供可能なコンピュータ資源量として通知することができ、ユーザにデータセンタの処理能力に対する安心感やアビリティ向上の印象を与えることができる。
また、本発明の態様の一つでは、コンピュータ資源共有システム内の全てのデータセンタは、互いに直接的又は間接的に接続関係にあり、データセンタの受信手段は、全ての他のデータセンタから融通可能資源量を受信し、割当手段は、全ての他のデータセンタを対象に、自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分に相当する処理を融通可能資源量に基づいて割り当てるようにしてもよい。これによって、全てのデータセンタが直接的又は間接的な接続関係にある場合に、全てのデータセンタを処理の割り当て対象にすることができ、データセンタ間でコンピュータ資源を共有することができる。
また、本発明の態様の一つでは、コンピュータ資源共有システム内の複数のデータセンタは、ユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続されており、データセンタの受信手段は、直接的又は間接的な接続関係にあり、コンピュータ資源の融通元となる一つ下の階層のデータセンタから融通可能資源量を受信し、割当手段は、一つ下の階層のデータセンタを対象に、自データセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分に相当する処理を融通可能資源量に基づいて割り当てるようにしてもよい。これによって、コンピュータ資源共有システム内のデータセンタが、ユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続される場合にも、データセンタ間でコンピュータ資源を共有することができる。
本発明の他の態様の一つは、複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内のデータセンタであって、自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理する監視手段と、少なくとも自データセンタの余剰
資源量のうちのコンピュータ資源の融通先に提供可能な上限量を含む、自データセンタの融通可能なコンピュータ資源量を示す融通可能資源量を、コンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタに送信する送信手段と、コンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分の処理であって、該融通先となる1又は複数の他のデータセンタによって自データセンタの融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する要求受信手段と、を備えるデータセンタである。
本発明の他の態様の一つでは、データセンタは、自データセンタの融通可能資源量をコンピュータ資源の融通先となるデータセンタに送信し、融通先となるデータセンタによって自データセンタの融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する。該処理要求に応じて該データセンタが処理を行うことによって、データセンタ間でコンピュータ資源を共有することができる。
また、本発明の他の態様の一つのデータセンタでは、送信手段は、自データセンタの物理的構成を推定可能な状態から自データセンタの物理的構成を推定困難な数値へ変換された状態で、融通可能資源量を送信するようにしてもよい。これによって、自データセンタの物理的構成を推定困難にすることができる。例えば、他の管理組織(企業等)のデータセンタとの間でコンピュータ資源を共有する場合には、自データセンタの物理的構成は機密性の高い情報の一つであり、この機密性の高い情報の漏えいを防ぐことができる。
また、本発明の他の態様の一つのデータセンタでは、送信手段は、自データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報及び使用中のコンピュータ資源に関する情報を送信せずに、融通可能資源量を送信するようにしてもよい。これによって、他のデータセンタに自データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報及び使用中のコンピュータ資源に関する情報を開示しないようにすることができる。データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報は、例えば、データセンタ全体のコンピュータ資源の総量、データセンタに含まれる各コンピュータ資源を特定する情報、各コンピュータ資源の性能等の情報である。使用中のコンピュータ資源に関する情報は、例えば、データセンタ内の使用中のコンピュータ資源の総量、使用中のコンピュータ資源を特定する情報等である。例えば、他の管理組織のデータセンタのとの間でコンピュータ資源を共有する場合には、データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報や使用中のコンピュータ資源に関する情報は、機密性の高い情報の一つである。この機密性の高い情報の開示が行われないことによって、セキュリティを向上させることができる。
また、本発明の他の態様の一つでは、コンピュータ資源共有システム内の全てのデータセンタは、互いに直接的又は間接的に接続関係にあり、データセンタの送信手段は、自データセンタの融通可能資源量として、自データセンタの余剰資源量のうちの他のデータセンタに提供可能な上限量を、全ての他のデータセンタに通知するようにしてもよい。これによって、全てのデータセンタが互いに接続関係にある場合に、接続関係にある全データセンタをコンピュータ資源の融通先とし、コンピュータ資源を融通することができる。
また、本発明の他の態様の一つでは、コンピュータ資源共有システム内の複数のデータセンタは、ユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続されており、データセンタの送信手段は、直接的又は間接的な接続関係にあり、コンピュータ資源の融通先となる一つ上の階層のデータセンタに、自データセンタの融通可能資源量を送信するようにしてもよい。これによって、コンピュータ資源共有システム内のデータセンタがユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続されている場合に、接続関係にある一つ上の階層のデータセンタをコンピュータ資源の提供先として、コンピュータ資源を融通することができる。
また、コンピュータ資源共有システム内の複数のデータセンタが、ユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続されている場合に、最下層のデータセンタの送信手段は、一つ上の階層のデータセンタに、自データセンタの融通可能資源量として、自データセンタの余剰資源量のうちの前記一つ上の階層のデータセンタに提供可能な上限量を送信するようにしてもよい。さらに、中間層のデータセンタの送信手段は、一つ上の階層のデータセンタに、自データセンタの融通可能資源量として、自データセンタの余剰資源量のうちの前記一つ上の階層のデータセンタに提供可能な上限量と、直接的又は間接的な接続関係にあり、コンピュータ資源の融通元となる一つ下の階層のデータセンタの融通可能資源量と、の総和を送信するようにしてもよい。これによって、自データセンタよりも上位層のデータセンタに対して、自データセンタよりも下位層のデータセンタの情報を開示せずに隠すことができる。
更に、本発明は、態様の一つとして、方法、装置,又はプログラムとしても把握することが可能である。また、本発明の態様の一つは、上述のプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
例えば、本発明の態様の一つは、複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システムにおいて実行されるコンピュータ資源共有方法である。このコンピュータ資源共有方法では、コンピュータ資源共有システム内の第1のデータセンタが、自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理し、コンピュータ資源の融通元となる1又は複数の他のデータセンタから、該データセンタの融通可能なコンピュータ資源量である融通可能資源量を受信し、処理要求を受信した場合に、該処理要求によって要求される要求資源量が余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量を超えていた場合に、融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量に基づいて、要求資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分に相当する処理を融通元の1又は複数の他のデータセンタに割り当てる。また、コンピュータ資源共有システム内の融通元となる1又は複数の他のデータセンタのうちの1つのデータセンタである第2のデータセンタが、自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理し、少なくとも自データセンタの余剰資源量のうちのコンピュータ資源の融通先に提供可能な上限量を含む、自データセンタの融通可能なコンピュータ資源量を示す融通可能資源量を、第1のデータセンタを含むコンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタに送信し、コンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量の超過分の処理であって、融通先となる1又は複数の他のデータセンタによって自データセンタの融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する。
本発明によれば、データセンタ間でコンピュータ資源の融通ができる。
コンピュータ資源共有システムの概要を説明するための図である。 データセンタに含まれる情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 データセンタの機能ブロック図の一例である。 判定部の処理のフローチャートの一例である。 処理の割り当ての例を示す図である。 実施形態の変形例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<実施形態>
本実施形態に係るコンピュータ資源共有システムは、互いに異なる運営主体に属する複数のデータセンタを含む。各データセンタは、他のデータセンタに対して融通可能な資源量を通知し合う。各データセンタは、他のデータセンタから通知された融通可能資源量と、自データセンタの余剰資源量との総和を配下のユーザへ提供可能な資源量として、該ユーザ端末に通知する。各データセンタは、配下のユーザ端末から自データセンタの余剰資源量よりも資源量を要する処理要求を受信した場合には、融通可能な資源量の多い順で他のデータセンタに自データセンタの余剰資源量に対する超過分の処理を割り振り、他のデータセンタのコンピュータ資源を融通してもらう。
データセンタは、いわゆるクラウドを含む。コンピュータ資源とは、データセンタに含まれるコンピュータやストレージ等である。より具体的には、CPU,主記憶装置や補助記憶装置等の記憶装置,通信回線等である。コンピュータ資源量とは、CPUの処理能力量,主記憶装置や補助記憶装置等の記憶装置の記憶容量,通信回線の容量等である。また、資源量とは、コンピュータ資源量を示す。なお、本実施形態では、他のデータセンタからの処理要求に応じて処理を行う、すなわち、他のデータセンタにコンピュータ資源を提供することを「コンピュータ資源を融通する」、他のデータセンタに対して通知される融通可能なコンピュータ資源量を「融通可能資源量」と称する。また、配下のユーザ端末からの処理要求に応じて処理を行う、すなわち、配下のユーザ端末にコンピュータ資源を提供することを「コンピュータ資源を提供する」、配下のユーザ端末に対して通知される提供可能なコンピュータ資源量を「提供可能資源量」と称する。
図1は、コンピュータ資源共有システムの概要を説明するための図である。コンピュータ資源共有システム500は、複数のデータセンタを含む。この複数のデータセンタは、一部又は全部が、それぞれ異なる運営組織の管理下にあり、例えば、これらの運営組織は互いにデータセンタ間でコンピュータ資源の融通を認める契約を取り交わしている。運営組織は、例えば、通信事業者,企業,学校等の組織である。図1では、コンピュータ資源共有システム500は、A社のデータセンタ1,B社のデータセンタ2,C社のデータセンタ3を含む。図1に示される例の3つのデータセンタは、互いに直接的又は間接的な接続関係にある。各データセンタ及びデータセンタとユーザ端末間の接続は、例えば、間接的な接続関係の一例として、インターネット等の公衆の回線であってもよいし、直接的な接続関係の一例として、専用の回線であってもよい。ただし、間接的な接続関係の場合には、その通信のセキュリティは所定の方法(例えば、暗号化通信やVPN(Virtual Private Network)等)で保たれていることとする。また、コンピュータ資源共有システム5
00に含まれるデータセンタ間の接続形態は、図1に示される例のような、コンピュータ資源共有システム500内の全てのデータセンタが互いに接続関係を有するメッシュ型に限定されない。例えば、コンピュータ資源共有システム500内のデータセンタが、ユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続される形態であってもよい。データセンタが階層的に接続される形態の一例には、コンピュータの接続形態の一つであるデイジーチェーンのようにデータセンタを接続する形態がある。
コンピュータ資源共有システム500に含まれるデータセンタは、それぞれ、連携を前提とした設備を備えている。具体的には、各データセンタは、コンピュータ群、ストレー
ジ群を含み、これらは、各データセンタとの接続性と資源の融通を担保するために、標準化された資源が採用されている。
各データセンタは、自データセンタの物理資源量,使用中資源量,余剰資源量を管理して把握している。物理資源量は、データセンタが備える物理的設備のコンピュータ資源量の総合計量、すなわち、データセンタの最大の処理能力量を示す。使用中資源量は、データセンタ内の稼動中のコンピュータ資源量の合計である。余剰資源量は、データセンタ内の非稼動中のコンピュータ資源量の合計である。
データセンタに含まれる各コンピュータ資源は、それぞれ、種類や資源量の表わし方が異なるが、本実施形態では、各コンピュータ資源の資源量は、所定の方法(例えば、計算式を用いた演算)によって画一的な数値に変換される。資源量を変換する所定の方法は、コンピュータ資源共有システム500内のデータセンタ間で統一されていればよい。また、数値化されることに限られず、各データセンタの物理資源量,使用中資源量,余剰資源量は、それぞれ、CPUの処理能力量,主記憶装置の記憶容量,補助記憶装置の記憶容量,通信回線の容量等の各コンピュータ資源の最大資源量、使用中資源量、未使用資源量であってもよい。
図1に示されるコンピュータ資源共有システム500では、各データセンタは互いに接続されているので、各データセンタは、互いに融通可能な資源量として、余剰資源量に所定乗率を乗じた乗算値を通知し合う。所定乗率は、処理要求の送信元及びコンピュータ資源の融通先に応じて予め設定される。例えば、処理要求の送信元の一つとしての配下のユーザ端末に対する所定乗率は100%である。例えば、処理要求の送信元の一つ及びコンピュータ資源の融通先としての他のデータセンタに対する所定乗率は、自データセンタの処理のために余剰資源量を確保するため、100%以下のいずれかの値となる。すなわち、所定乗率は、余剰資源量のうち、処理要求の送信元及びコンピュータ資源の融通先に対して融通可能又は提供可能な上限量を決定するためのものである。以下、余剰資源量に処理要求の送信元又はコンピュータ資源の融通先に応じた所定乗率を乗じた乗算値を“余剰資源量の上限量”と称する。
各データセンタは、通知された他のデータセンタの融通可能資源量と、自データセンタの余剰資源量の上限量と、を合計して、ユーザに提供可能な資源量を取得し、配下のユーザ端末に提供可能資源量として通知する。配下のユーザ端末に対する所定乗率は100%であるので、提供可能資源量は、実質的には、通知された他のデータセンタの融通可能資源量と、自データセンタの余剰資源量と、の合計となる。
図1に示される例では、データセンタ1,2,3それぞれにおいて、ユーザ端末及び対他のデータセンタに対する所定乗率はいずれも100%であるとする。図1に示されるコンピュータ資源共有システム500では、各データセンタの融通可能資源量=余剰資源量の上限量=余剰資源量×100%=余剰資源量となる。図1に示される例の、データセンタ1は、物理資源量が80、使用中資源量が60、余剰資源量が20である。データセンタ2は、物理資源量が50、使用中資源量が10、余剰資源量が40である。データセンタ3は、物理資源量が40、使用中資源量が30、余剰資源量が10である。データセンタ1は、融通可能資源量20をデータセンタ2とデータセンタ3とに通知する。データセンタ2は、融通可能資源量40をデータセンタ1とデータセンタ3とに通知する。データセンタ3は、融通可能資源量10をデータセンタ1とデータセンタ2とに通知する。
データセンタ1は、自データセンタの余剰資源量(20)と所定乗率(100%)との乗算値と、データセンタ2の融通可能資源量(40)と、データセンタ3の融通可能資源量(10)との総和70をユーザへの提供可能資源量として求める。データセンタ1は、
提供可能資源量(70)をデータセンタ1のユーザ端末に通知する。同様にして、データセンタ2、データセンタ3もユーザへの提供可能資源量(70)を配下のユーザ端末に通知する。
図1に示されるコンピュータ資源共有システム500において、例えば、データセンタ1の余剰資源量は20であるのに対して、ユーザへの提供可能資源量は70である。このようにして、配下のユーザ端末に通知されるデータセンタ1の処理能力(提供可能資源量)は、システム全体の余剰資源量の総和となり、データセンタ1は、データセンタ1自身の余剰資源量よりも大きい処理能力を配下のユーザ端末に通知することができる。また、例えば、データセンタ2の物理資源量は50であるのに対して、ユーザへの提供可能資源量は70であるので、データセンタ2では、自身の備える最大の処理能力よりも大きい処理能力をユーザ端末に通知することができる。さらに、データセンタ間では、余剰資源量のやり取りしか発生しないので、データセンタ内の物理的設備の詳細などの機密性の高い情報は他の組織に公開せずに済むことができる。
配下のユーザ端末から処理要求を受け付けた場合には、各データセンタは、自センタの余剰資源量の上限量を超過する処理を、他のデータセンタに割り振って処理を依頼する。なお、この場合には、ユーザ端末が処理要求元であるので、所定乗率は100%であり、余剰資源量の上限量は余剰資源量となる。このようにして、コンピュータ資源共有システム500では、クラウド(データセンタ間)でコンピュータ資源を融通することができる。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図2は、データセンタ1に含まれる情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。データセンタ1は、例えば、図2に示される情報処理装置100を複数台(数十から数百台)含む。なお、データセンタ2及びデータセンタ3も同様である。情報処理装置100は、例えば、サーバ等の特定用途専用のコンピュータ,パーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータである。情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)
101,主記憶装置102,入力装置103,出力装置104,補助記憶装置105,可搬記録媒体駆動装置106,ネットワークインタフェース107を備える。また、これらはバス109により互いに接続されている。
入力装置103は、例えば、タッチパッド,マウス,タッチパネル等のポインティングデバイス,キーボード等である。入力装置103から入力されたデータは、CPU 101に出力される。
主記憶装置102は、CPU 101に、補助記憶装置105に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする。主記憶装置102は、例えば、RAM(Random Access Memory)のような半導体メモリである。
補助記憶装置105は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 101が使用するデータを格納する。補助記憶装置105は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はハードディスクドライブ(Hard Disc Drive)等の不揮発性のメモリである。補助記憶装置105は、例えば、オペレーティングシステム(OS),コンピュータ資源共有プログラム,その他様々なアプリケーションプログラムを保持する。補助記憶装置105には、情報処理装置100に内蔵されているものに加え、外部接続されるものも含まれる。
可搬記録媒体駆動装置106は、可搬記録媒体110に記録されるプログラムや各種デ
ータを読出し、CPU 101に出力する。可搬記録媒体110は、例えば、SDカード,miniSDカード,microSDカード,USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ,CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray
Disc又はフラッシュメモリカードのような記録媒体である。
ネットワークインタフェース107は、ネットワークとの情報の入出力を行うインタフェースである。ネットワークインタフェース107は、有線のネットワーク、および、無線のネットワークと接続する。ネットワークインタフェース107は、例えば、NIC(Network Interface Card),無線LAN(Local Area Network)カード等である。ネットワークインタフェース107で受信されたデータ等は、CPU 101に出力される。
CPU 101は、補助記憶装置105又は可搬記録媒体に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムを主記憶装置102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 101は、一つであってもよいし、複数であってもよい。
出力装置104は、CPU 101の処理の結果を出力する。出力装置104は、表示装置,音声出力装置等を含む。
なお、情報処理装置のハードウェア構成は、コンピュータ資源共有システム又はコンピュータ資源共有システムに含まれる各データセンタの構成によって適宜変更(置換,追加,削除)可能である。例えば、情報処理装置100は、入力装置103や出力装置104を含まなくてもよい。
図3は、図1におけるデータセンタ1の機能ブロック図の一例である。ただし、データセンタ2及びデータセンタ3もデータセンタ1と同様の機能ブロックを有する。データセンタ1は、例えば、データセンタ1内の1又は複数の情報処理装置のCPU 101が補助記憶装置105に格納されるコンピュータ資源共有プログラムを実行することによって、稼動状況監視部11,センタ間通信処理部12,算出部13,判定部14,要求受付部15,通知部16として機能する。また、データセンタ1内の情報処理装置100に内蔵又は外部接続される補助記憶装置105は、記憶部17として機能する。
稼動状況監視部11は、データセンタ1内の各情報処理装置の稼動状況を監視し、物理資源量,使用中資源量,余剰資源量を管理する。稼動状況監視部11は、物理資源量,使用中資源量,余剰資源量を記憶部17に格納する。稼動状況監視部11は、物理資源量,使用中資源量,余剰資源量に更新があった場合に、記憶部17に格納される物理資源量,使用中資源量,余剰資源量を上書きして更新する。また、稼動状況監視部11は、物理資源量,使用中資源量,余剰資源量に更新があった場合に、該更新をセンタ間通信処理部12と算出部13とに通知する。物理資源量,使用中資源量,余剰資源量の更新は、例えば、処理要求によって要求された処理の開始および終了,データセンタ1のコンピュータ資源の構成の変更等により発生する。稼動状況監視部11は、物理資源量、使用中資源量,余剰資源量を、例えば、所定の方法で数値化して管理する。ただし、物理資源量及び使用中資源量については、この限りではない。稼動状況監視部11は、「監視手段」の一例である。
センタ間通信処理部12は、データセンタ間の通信処理を行う。具体的には、センタ間通信処理部12は、コンピュータ資源の融通先となるデータセンタに融通可能資源量を送信する。図1に示されるコンピュータ資源共有システム500では、融通可能資源量は、余剰資源量の上限量である。そのため、センタ間通信処理部12は、記憶部17に格納される自データセンタの余剰資源量を読出して、自データセンタの余剰資源量に所定乗率を乗じて余剰資源量の上限量を算出し、上限量を融通可能資源量として、他のデータセンタ
に通知する。このときの所定乗率は、他のデータセンタに対する所定乗率であり100%以下のいずれかの値である。例えば、センタ間通信処理部12は、所定の周期で、又は/及び、稼動状況監視部11から出力された記憶部17に格納される情報(物理資源量,使用中資源量,余剰資源量)の更新が通知されたタイミングで、自データセンタの融通可能資源量を他のデータセンタに通知する。また、センタ間通信処理部12は、コンピュータ資源の融通元となる他のデータセンタから通知される該データセンタの融通可能資源量を受け付ける。センタ間通信処理部12は、他のデータセンタから通知された融通可能資源量(図1のシステムでは、各データセンタの余剰資源量の上限量)を、記憶部17に格納する。他のデータセンタから融通可能資源量の通知を受け付けた場合に、センタ間通信処理部12は、他のデータセンタの融通可能資源量の受付を算出部13に通知する。また、センタ間通信処理部12は、判定部14によって他のデータセンタに処理が振り分けられた場合には(詳細は後述)、他のデータセンタに、該データセンタに割り当てられた処理量の処理要求を送信する。センタ間通信処理部12は、「送信手段」の一例である。また、センタ間通信処理部12は、「受信手段」の一例である。
算出部13は、センタ間通信処理部12から他のデータセンタの融通可能資源量の受付の通知を受けると、記憶部17から自データセンタの余剰資源量と他のデータセンタの融通可能資源量とを読み出す。算出部13は、自データセンタの余剰資源量にユーザ端末に対する所定乗率(100%)を乗じた乗算値と他のデータセンタの融通可能資源量との総合計を算出し、ユーザへの提供可能資源量とする。算出部13は、算出した提供可能資源量を記憶部17に格納する。算出部13は、記憶部17に提供可能資源量を格納すると、提供可能資源量の更新を通知部16に通知する。
通知部16は、算出部13から提供可能資源量の更新の通知を受けると、記憶部17から提供可能資源量を読出し、自データセンタの配下のユーザ端末に通知する。通知部16は、「通知手段」の一例である。
記憶部17は、自データセンタの物理資源量,使用中資源量,余剰資源量,提供可能資源量,他のデータセンタから通知された融通可能資源量を格納する。記憶部17は、例えば、稼動状況監視部11,センタ間通信処理部12,算出部13,判定部14,要求受付部15,通知部16のいずれかとして機能する情報処理装置の補助記憶装置105であってもよいし、データセンタ内のストレージであってもよい。
要求受付部15は、配下のユーザ端末及び他のデータセンタからの処理要求を受け付ける。例えば、要求受付部15は、配下のユーザ端末からの処理要求を受け付ける場合には、データセンタを利用するユーザの認証等を行い、認証したユーザ端末から処理要求を受け付ける。要求受付部105は、受け付けた処理要求を判定部14に出力する。要求受付部15は、「要求受信手段」の一例である。
判定部14には、要求受付部15から処理要求が入力される。判定部14は、処理要求が入力されると、要求された処理に要する資源量(以下、要求処理量)に応じて、自データセンタ及び他のデータセンタに処理を振り分ける。具体的には、要求処理量が提供可能資源量(処理要求元が配下のユーザ端末の場合)又は融通可能資源量(処理要求元が他のデータセンタの場合)よりも大きい場合には、判定部14は、該処理の実行不可を判定し、処理要求の送信元に通知する。要求処理量が提供可能資源量又は融通可能資源量以下である場合には、判定部14は、以下の処理を行う。(1)要求処理量≦自データセンタの余剰資源量の上限量の場合には、判定部14は、自データセンタでの処理を決定する。(2)自データセンタの余剰資源量上限量<要求処理量の場合には、判定部14は、自データセンタに要求された処理を割り当てるとともに、要求処理量のうち自データセンタの余剰資源量の上限量に対する超過分に相当する処理を他のデータセンタへも振り分ける。こ
のとき、判定部14は、融通可能資源量の多いデータセンタから順に処理を振り分ける。超過分の処理とは、要求資源量から自データセンタの余剰資源量の上限量を差し引いた処理量の処理である。なお、判定部14は、自データセンタの余剰資源量,他のデータセンタの融通可能資源量(図1のシステムでは、余剰資源量),提供可能資源量を記憶部17から読み出して取得する。判定部14は、他のデータセンタに処理を振り分けた場合には、センタ間通信処理部12に通知する。通知を受けたセンタ間通信処理部12は、他のデータセンタに、該データセンタに割り当てられた処理量の処理要求を送信する。判定部14は、「割当手段」の一例である。
図4は、判定部14の処理のフローチャートの一例である。図4に示されるフローチャートは、判定部14が、要求受付部15から、配下のユーザ端末又は他のデータセンタから処理要求の受付の通知を受けると、開始される。
OP1では、判定部14は、要求処理量が提供可能資源量(処理要求元が配下のユーザ端末の場合)又は融通可能資源量(処理要求元が他のデータセンタの場合)以下であるか否かを判定する。この処理は、要求処理量を提供可能又は融通可能か否かを判定する処理である。なお、図4では、融通可能資源量は省略されている。要求処理量が提供可能資源量又は融通可能資源量以下である、すなわち、要求処理量を提供可能又は融通可能である場合には(OP1:Yes)、処理がOP2に進む。要求処理量が提供可能資源量又は融通可能資源量を超過している、すなわち、要求処理量を提供できない場合には(OP1:No)、処理がOP5に進み、判定部14は、処理要求元に処理不可を通知する(OP5)。
OP2では、判定部14は、要求処理量が自データセンタの余剰資源量の上限量以下であるか否かを判定する。この処理は、要求処理量を自データセンタのみで処理可能か否か判定する処理である。処理要求元が配下のユーザ端末である場合には、余剰資源量の上限量は、余剰資源量にユーザ端末に対する所定乗率(100%)を乗じた乗算値、すなわち、余剰資源量となる。処理要求元が他のデータセンタである場合には、余剰資源量の上限量は、余剰資源量に他のデータセンタに対する所定乗率(100%以下)を乗じた乗算値となる。要求処理量が自データセンタの余剰資源量の上限量以下である、すなわち、要求処理量を自データセンタのみで処理可能な場合には(OP2:Yes)、処理がOP3に進む。OP3では、判定部14は、要求処理量の処理全てを自データセンタに割り当てる。その後、図4に示される処理が終了する。
要求処理量が自データセンタの余剰資源量の上限量を超過する、すなわち、要求処理量を自データセンタのみで処理しない場合には(OP2:No)、処理がOP4に進む。OP4では、判定部14は、まず、自データセンタに処理を割り当て、自データセンタの余剰資源量の上限量に対する超過分の処理を融通可能資源量(余剰資源量)の多い順で他のデータセンタに割り当てる。その後、図4に示される処理が終了する。
図5は、図1のデータセンタ1における処理の割り当ての例を示す図である。図5では、データセンタは、DCと表記される。
(ケースA)ユーザ端末からの要求処理量が10である場合
データセンタ1のユーザ端末に対する余剰資源量の上限量は20なので、要求処理量(10)<データセンタ1の余剰資源量(20)の上限量<データセンタ1の提供可能資源量(70)となり、要求された処理はデータセンタ1に対して割り当てられる(図4、OP1、OP2、OP3)。
(ケースB)ユーザ端末からの要求処理量が40である場合
データセンタ1のユーザ端末に対する余剰資源量の上限量は20なので、データセンタ1の余剰資源量の上限量(20)<要求処理量(40)<データセンタ1の提供可能資源量(70)となり、要求された処理は、データセンタ1(自データセンタ)と他のデータセンタとに対して割り当てられる(図4、OP1、OP2、OP4)。まず、データセンタ1(自データセンタ)にデータセンタの1のユーザ端末に対する余剰資源量の上限量分(20)の処理が割り当てられ、超過分(20)の処理が他のデータセンタに割り当てられる。データセンタ2の融通可能資源量は40、データセンタ3の融通可能資源量は10であるので、融通可能資源量の多いデータセンタ2から優先的に処理が割り当てられる。結果、ケースBでは、データセンタ1に20、データセンタ2に20の処理が割り当てられる。データセンタ2では、データセンタ1からの要求処理量が他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量(40)以下であるため、自データセンタのみに処理が割り当てられる(図4、OP1、OP2、OP3)。
(ケースC)ユーザ端末からの要求処理量が70である場合
データセンタ1のユーザ端末に対する余剰資源量の上限量は20なので、データセンタ1のユーザ端末に対する余剰資源量の上限量(20)<要求処理量(70)=データセンタ1の提供可能資源量(70)となり、データセンタ1(自データセンタ)と他のデータセンタとに対して処理が割り当てられる(OP1、OP2、OP4)。まず、データセンタ1(自データセンタ)にデータセンタ1のユーザ端末に対する余剰資源量の上限量分(20)の処理が割り当てられ、超過分(50)の処理が他のデータセンタに割り当てられる。データセンタ2の融通可能資源量は40、データセンタ3の融通可能資源量は10であるので、融通可能資源量の多いデータセンタ2から優先的に処理が割り当てられる。結果、ケースBでは、データセンタ1に20、データセンタ2に40、データセンタ3に10の処理が割り当てられる。データセンタ2及びデータセンタ3では、それぞれ、データセンタ1からの要求処理量が自データセンタの余剰資源量の上限量以下であるため、自データセンタのみに処理が割り当てられる(図4、OP1、OP2、OP3)。
(ケースD)ユーザ端末からの要求処理量が100である場合
データセンタ1の提供可能資源量は70なので、要求処理量(100)>データセンタ1の提供可能資源量(70)となり、ユーザ端末から要求された処理は実行されない(OP1、OP5)。
<実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、それぞれの組織のデータセンタ(プライベートクラウド)間で情報を交換し、自データセンタでは処理しきれない分の処理を他のデータセンタに割り当てることにより、データセンタ間でのコンピュータ資源の融通が可能になる。これにより、各データセンタの余剰資源が有効利用され、各データセンタの使用効率が向上する。また、各データセンタは、発生する処理を想定して予め過剰にコンピュータ資源を調達、確保しなくてもよくなる。
また、例えば、本実施形態によれば、図1のコンピュータ資源共有システムのデータセンタ2やデータセンタ3のように、自データセンタが備える物理資源量よりも多い資源量をユーザに提供することができる。また、ユーザ端末に対して提供可能資源量を通知することにより、自データセンタの物理資源量よりも多い資源量を提供可能なことをユーザが認識でき、ユーザに対して安心感を与えたり、アビリティの向上を印象付けたりすることができる。
コンピュータ資源共有システムでは、各データセンタは、他のデータセンタに対して融通可能資源量を通知し合う。このとき、融通可能資源量は、自データセンタの物理的構成を推定困難なように、所定の方法で数値に変換されている。自データセンタの物理的構成
とは、例えば、コンピュータ資源を特定可能な情報(例えば、識別情報等),コンピュータ資源の性能等である。図1のコンピュータ資源共有システム500のように、異なる管理組織に属するデータセンタとの間でコンピュータ資源を共有する場合には、自データセンタの物理的構成は機密性の高い情報の一つであり、この機密性の高い情報の漏えいを防ぐことができる。
また、各データセンタは、融通可能資源量の他には、例えば、自データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報や使用中のコンピュータ資源に関する情報等を他のデータセンタには送信しない。自データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報は、例えば、データセンタの物理的資源量(コンピュータ資源の総量),自データセンタに含まれるコンピュータやストレージ等の数、データセンタに含まれる各コンピュータ資源を特定する情報、各コンピュータ資源の性能等の情報である。本実施形態のコンピュータ資源共有システムでは、自データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報や使用中のコンピュータ資源に関する情報等は開示せずに、自データセンタの融通可能資源量を通知することによって、他のデータセンタに対して開示する情報を少なく抑える。また、自データセンタの全体像を他のデータセンタにとって推測困難にすることができる。コンピュータ資源共有システムでは、各データセンタは、異なる運営組織に属することもあるため、セキュリティの面から、開示する情報が少なく抑えられる点は有益である。
また、本実施形態によれば、要求処理量が自データセンタの余剰資源量の上限量を超過する場合には、融通可能資源量の多いデータセンタから優先的に超過分の処理が割り当てられる。例えば、図5の処理の割り当ての例のケースBの場合(ユーザからの要求処理量40の場合)には、データセンタ1に20、データセンタ2に10、データセンタ3に10、という割り当てではなく、本実施形態では、データセンタ1に20、データセンタ2に20という割り当てになる。したがって、本実施形態によれば、融通可能資源量の多いデータセンタから優先的に処理が割り当てられることによって、割り当て先のデータセンタの数を減らすことができ、処理効率の向上と回線利用料の低減とが実現される。
<変形例>
図6は、実施形態の変形例を示す図である。コンピュータ資源共有システム500Bは、データセンタ10,データセンタ20,データセンタ30,データセンタ40を含む。データセンタ10はユーザ端末を接続する。コンピュータ資源共有システム500Bでは、データセンタは、ユーザ端末を接続するデータセンタ10を頂点として階層的に接続されている。図6に示される例では、データセンタ10が最上層、データセンタ20が中間層、データセンタ30が最下層となる。また、図6に示される例では、コンピュータ資源が融通される方向は、データセンタ30,40→データセンタ20→データセンタ10→ユーザ端末の方向(下位層から上位層への方向)である。図6のような階層型の接続形態でも、各データセンタの動作は、図1のようなメッシュ型の接続形態の場合とほぼ同様である。ただし、階層型の接続形態の場合には、各データセンタは互いに接続されているのではないため、各データセンタ(センタ間通信処理部12)は、上述の実施形態とは異なり、他のデータセンタに対して融通可能な資源量(融通可能資源量)として、各自適切な資源量を通知し合う(詳細は後述)。
図6に示されるコンピュータ資源共有システム500Bにおいて、データセンタ10は、物理資源量が100、使用中資源量が60、余剰資源量が40である。データセンタ20は、物理資源量が80、使用中資源量が60、余剰資源量が20である。データセンタ30は、物理資源量が50、使用中資源量が10、余剰資源量が40である。データセンタ40は、物理資源量が40、使用中資源量が30、余剰資源量が10である。また、図6に示されるコンピュータ資源共有システム500Bにおいて、ユーザ端末及び他のデータセンタに対する所定乗率はいずれも100%である。
データセンタ30とデータセンタ40とは、最下層に位置し、図6に示される例の階層構造においては、他のデータセンタからのコンピュータ資源の融通を受けない。そのため、データセンタ30とデータセンタ40では、それぞれ、他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量が融通可能資源量となる。データセンタ30とデータセンタ40とは、一つ上の階層のデータセンタ20に直接的又は間接的に接続し、コンピュータ資源を融通するので、データセンタ20にそれぞれのデータセンタの融通可能資源量(他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量)を通知する。
データセンタ20は、中間層に位置し、一つ下の階層のデータセンタ30とデータセンタ40と直接的又は間接的に接続してコンピュータ資源の融通を受ける。そのためデータセンタ20の融通可能資源量は、他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量(20)と、データセンタ30の融通可能資源量(40)と、データセンタ40の融通可能資源量(10)との総合計70となる。また、データセンタ20は、一つ上の階層のデータセンタ10に直接的又は間接的に接続し、コンピュータ資源を融通する。そのため、データセンタ20は、データセンタ10に融通可能資源量(70)を通知する。
データセンタ10は、最上位の階層に位置し、一つ下の階層のデータセンタ20と直接的又は間接的に接続し、コンピュータ資源の融通を受ける。そのため、データセンタ10の提供可能資源量は、自データセンタのユーザ端末に対する余剰資源量(40)と、データセンタ20の融通可能資源量(70)との総合計110となる。データセンタ10は、ユーザに提供可能資源量(110)を通知する。
以下、処理の割り当ての具体例として、ユーザ端末からデータセンタ10に要求処理量80の処理要求が送信された場合について、説明する。
この場合には、データセンタ10では、データセンタ10のユーザ端末に対する余剰資源量の上限量(40)<要求資源量(80)<データセンタ10の提供可能資源量(110)であるので、要求された処理を、自データセンタにユーザ端末に対する余剰資源量の上限量分40、データセンタ20に40、と割り当てる(図4、OP1、OP2、OP4)。データセンタ10は、データセンタ20に要求処理量40の処理要求を送信する。
データセンタ20は、データセンタ10から要求処理量40の処理要求を受信する。データセンタ20では、データセンタ20の他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量(20)<要求資源量(40)<データセンタ20の融通可能資源量(70)であるので、要求された処理を自データセンタに他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量分20、データセンタ30に20と割り当てる(図4、OP1,OP2,OP4)。データセンタ30の方がデータセンタ40よりも融通可能資源量が大きいため、データセンタ30に優先的に処理が割り当てられる。データセンタ20は、データセンタ30に要求処理量20の処理要求を送信する。データセンタ20では、データセンタ10からの要求処理量が自データセンタの余剰資源量の上限量以下であるため、データセンタ20のみに処理が割り当てられる(図4、OP1、OP2、OP3)。
以上より、ユーザ端末からデータセンタ10に要求処理量80の処理要求が送信された場合には、データセンタ10に処理量40、データセンタ20に処理量20、データセンタ30に処理量20の割り当てとなる。
本変形例によれば、階層型の接続形態においても、上記実施形態を実施することができる。また、例えば、図6に示されるコンピュータ資源共有システム500Bでは、データセンタ10は、一つ下の階層のデータセンタ20から融通可能資源量を受信するので、デ
ータセンタ20の融通可能資源量を認識しているだけであって、データセンタ30及びデータセンタ40については存在を認識していない。したがって、図6に示されるコンピュータ資源共有システム500Bでは、データセンタ10に対して、データセンタ30とデータセンタ40とを見えなくする(隠す)ことができる。
また、図6におけるコンピュータ資源共有システムにおいて、データセンタ20は、融通可能資源量として、データセンタ20,データセンタ30,データセンタ40,それぞれの他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量を、データセンタ10に通知してもよい。この場合、データセンタ10は、データセンタ20,データセンタ30,データセンタ40の他のデータセンタに対する余剰資源量の上限量を把握することができるので、データセンタ10において、データセンタ20に加え、データセンタ30及びデータセンタ40に対しても、ユーザ端末からの要求処理量の超過分の割り当てを行ってもよい。
なお、本変形例では、片方向のコンピュータ資源の融通について説明したが、これに限られず、図6に示されるコンピュータ資源共有システムにおいて、双方向でコンピュータ資源の融通が行われてもよい。例えば、データセンタ30もユーザ端末を接続する場合には、図6に示されるコンピュータ資源共有システムは、データセンタ10を頂点とする階層構造に加え、データセンタ30を頂点とする階層構造も含むことになる。データセンタ30を頂点とする階層構造では、データセンタ10からデータセンタ30への方向でコンピュータ資源が融通される。この場合には、データセンタ10とデータセンタ40とが最下層、データセンタ20が中間層、データセンタ30が最上位の階層となり、それぞれ上述の対応する階層に応じた動作を行う。
上述の実施形態及び変形例では、他のデータセンタへの処理の割り当ての判定基準は各データセンタの余剰資源量の上限量であった。これに代えて、又は、これに加えて、他のデータセンタへの処理の割り当ての判定基準に、資源の融通実績を用いてもよい。資源の融通実績は、例えば、処理を割り当てた履歴,割り当てた処理結果の信頼性やサービス品質等であり、これらを所定の方法で数値化したものである。各データセンタは、記憶部17に資源の融通の実績を格納する。このような資源の融通実績は各データセンタで収集可能な情報であって、他のデータセンタからの情報開示を求めるものではない。そのため、他のデータセンタに開示する情報を最低限に抑えられ、セキュリティを守ることができる。
11 稼動状況監視部
12 センタ間通信処理部
13 算出部
14 判定部
15 要求受付部
16 通知部
17 記憶部
500,500B コンピュータ資源共有システム

Claims (18)

  1. 複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内のデータセンタであって、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理する監視手段と、
    コンピュータ資源の融通元となる1又は複数の他のデータセンタから、該データセンタの融通可能なコンピュータ資源量である融通可能資源量を受信する受信手段と、
    処理要求を受信した場合に、該処理要求によって要求される要求資源量が前記余剰資源量のうちの前記処理要求の送信元に提供可能な上限量を超えていた場合に、前記融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量に基づいて、前記要求資源量のうちの前記上限量に対する超過分に相当する処理を前記融通元の1又は複数の他のデータセンタに割り当てる割当手段と、
    を備えるデータセンタ。
  2. 前記割当手段は、前記超過分に相当する処理を前記融通可能資源量の多い順に前記融通元となる1又は複数の他のデータセンタに割り当てる、
    請求項1に記載のデータセンタ。
  3. 前記割当手段による処理の割り当ての実績を格納する記憶手段をさらに備え、
    前記割当手段は、前記処理の割り当ての実績に基づいて、前記超過分に相当する処理を前記融通元となる1又は複数の他のデータセンタに割り当てる、
    請求項1又は2に記載のデータセンタ。
  4. ユーザ端末に対して提供可能な上限量としての前記自データセンタの余剰資源量と、前記受信手段によって受信された前記融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量と、の総和を提供可能なコンピュータ資源量としてユーザ端末に通知する通知手段を、
    さらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載のデータセンタ。
  5. 前記コンピュータ資源共有システム内の全てのデータセンタは、互いに直接的又は間接的に接続関係にあり、
    前記受信手段は、全ての他のデータセンタから融通可能資源量を受信し、
    前記割当手段は、前記全ての他のデータセンタを対象に、前記超過分に相当する処理を前記融通可能資源量に基づいて割り当てる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のデータセンタ。
  6. 前記コンピュータ資源共有システム内の複数のデータセンタは、ユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続されており、
    前記受信手段は、直接的又は間接的な接続関係にあり、コンピュータ資源の融通元となる一つ下の階層のデータセンタから融通可能資源量を受信し、
    前記割当手段は、前記一つ下の階層のデータセンタを対象に、前記超過分に相当する処理を前記融通可能資源量に基づいて割り当てる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のデータセンタ。
  7. 複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内のデータセンタであって、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理する監視手段と、
    少なくとも自データセンタの余剰資源量のうちのコンピュータ資源の融通先に提供可能な上限量を含む、自データセンタの融通可能なコンピュータ資源量を示す融通可能資源量を、コンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタに送信する送信手段
    と、
    前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量に対する超過分の処理であって、前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタによって前記自データセンタの融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する要求受信手段と、
    を備えるデータセンタ。
  8. 前記送信手段は、前記自データセンタの物理的構成を推定可能な状態から前記自データセンタの物理的構成を推定困難な数値へ変換された状態で、前記融通可能資源量を送信する、
    請求項7に記載のデータセンタ。
  9. 前記送信手段は、前記自データセンタ全体のコンピュータ資源に関する情報及び稼動中のコンピュータ資源に関する情報を送信せずに、前記融通可能資源量を送信する、
    請求項7又は8に記載のデータセンタ。
  10. 前記コンピュータ資源共有システム内の全てのデータセンタは、互いに直接的又は間接的に接続関係にあり、
    前記送信手段は、前記自データセンタの融通可能資源量として、前記自データセンタの余剰資源量のうちの他のデータセンタに提供可能な上限量を、他のデータセンタに通知する、
    請求項7又は8に記載のデータセンタ。
  11. 前記コンピュータ資源共有システム内の複数のデータセンタは、ユーザ端末を接続するデータセンタを頂点として階層的に接続されており、
    前記送信手段は、直接的又は間接的な接続関係にあり、コンピュータ資源の融通先となる一つ上の階層のデータセンタに、前記自データセンタの融通可能資源量を送信する、
    請求項7又は8に記載のデータセンタ。
  12. 前記送信手段は、前記自データセンタが最下層のデータセンタである場合に、前記一つ上の階層のデータセンタに、前記自データセンタの融通可能資源量として、前記自データセンタの余剰資源量のうちの前記一つ上の階層のデータセンタに提供可能な上限量を送信する、
    請求項11に記載のデータセンタ。
  13. 前記送信手段は、前記自データセンタが中間層のデータセンタである場合に、前記一つ上の階層のデータセンタに、前記自データセンタの融通可能資源量として、前記自データセンタの余剰資源量のうちの前記一つ上の階層のデータセンタに提供可能な上限量と、直接的又は間接的な接続関係にあり、コンピュータ資源の融通元となる一つ下の階層のデータセンタの融通可能資源量と、の総和を送信する、
    請求項11に記載のデータセンタ。
  14. 複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内の各データセンタが、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理し、
    コンピュータ資源の融通元となる1又は複数の他のデータセンタから、該データセンタの融通可能なコンピュータ資源量である融通可能資源量を受信し、
    処理要求を受信した場合に、該処理要求によって要求される要求資源量が前記余剰資源量のうちの前記処理要求の送信元に提供可能な上限量を超えていた場合に、前記融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量に基づいて、前記要求資源量のうち
    の前記上限量に対する超過分に相当する処理を前記融通元の1又は複数の他のデータセンタに割り当てる、
    コンピュータ資源共有方法。
  15. 複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内の各データセンタが、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理し、
    少なくとも自データセンタの余剰資源量のうちのコンピュータ資源の融通先に提供可能な上限量を含む、自データセンタの融通可能なコンピュータ資源量を示す融通可能資源量を、コンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタに送信し、
    前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量の超過分の処理であって、前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタによって前記自データセンタの融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する、
    コンピュータ資源共有方法。
  16. 複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内の第1のデータセンタが、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理し、
    コンピュータ資源の融通元となる1又は複数の他のデータセンタから、該データセンタの融通可能なコンピュータ資源量である融通可能資源量を受信し、
    処理要求を受信した場合に、該処理要求によって要求される要求資源量が前記余剰資源量のうちの前記処理要求の送信元に提供可能な上限量を超えていた場合に、前記融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量に基づいて、前記要求資源量のうちの前記上限量に対する超過分に相当する処理を前記融通元の1又は複数の他のデータセンタに割り当て、
    前記融通元の1又は複数の他のデータセンタのうちの1のデータセンタである第2のデータセンタが、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理し、
    少なくとも自データセンタの余剰資源量のうちのコンピュータ資源の融通先に提供可能な上限量を含む、自データセンタの融通可能なコンピュータ資源量を示す融通可能資源量を、前記第1のデータセンタを含むコンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタに送信し、
    前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量の超過分の処理であって、前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタによって前記自データセンタの融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する、
    コンピュータ資源共有方法。
  17. 複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内の各データセンタに含まれる1又は複数のコンピュータを、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理する監視手段と、
    コンピュータ資源の融通元となる1又は複数の他のデータセンタから、該データセンタの融通可能なコンピュータ資源量である融通可能資源量を受信する受信手段と、
    処理要求を受信した場合に、該処理要求によって要求される要求資源量が前記余剰資源量のうちの前記処理要求の送信元に提供可能な上限量を超えていた場合に、前記融通元となる1又は複数の他のデータセンタの融通可能資源量に基づいて、前記要求資源量のうちの前記上限量に対する超過分に相当する処理を前記融通元の1又は複数の他のデータセン
    タに割り当てる割当手段と、
    として機能させるコンピュータ資源共有プログラム。
  18. 複数のデータセンタを含むコンピュータ資源共有システム内の各データセンタに含まれる1又は複数のコンピュータを、
    自データセンタの稼働率を監視し、自データセンタが有するコンピュータ資源の余剰資源量を管理し監視手段と、
    少なくとも自データセンタの余剰資源量のうちのコンピュータ資源の融通先に提供可能な上限量を含む、自データセンタの融通可能なコンピュータ資源量を示す融通可能資源量を、コンピュータ資源の融通先となる1又は複数の他のデータセンタに送信する送信手段と、
    前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタの余剰資源量のうちの処理要求の送信元に提供可能な上限量の超過分の処理であって、前記融通先となる1又は複数の他のデータセンタによって前記自データセンタの融通可能資源量に応じて割り当てられた処理の処理要求を受信する受信手段と、
    として機能させるコンピュータ資源共有プログラム。
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