JP2004326452A - 分散処理サービス提供サーバ、分散処理方法及び分散処理サービス提供プログラム - Google Patents

分散処理サービス提供サーバ、分散処理方法及び分散処理サービス提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータ資源の余剰部分を効率的に利用できる分散処理サービス提供サーバ、分散処理方法及び分散処理サービス提供プログラムを提供する。
【解決手段】ASPサービスサーバ24は、ユーザコンピュータ401から要求されたサービスを実行するための複数の処理ブロックについて、各処理ブロックをそれぞれ実行するユーザコンピュータ401〜40nを決定する。そして、ASPサービスサーバ24は、決定されたユーザコンピュータ401〜40nに、そのユーザコンピュータ401〜40nが実行する処理ブロックを配信する。そして、ASPサービスサーバ24は、処理ブロックを配信したユーザコンピュータ401〜40nからの処理ブロックの処理結果を受信し、その処理結果に基づいて、サービス要求に対する処理結果をユーザコンピュータ401に配信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された複数のコンピュータの資源を利用して処理を実行する分散処理サービス提供サーバ、分散処理方法及び分散処理サービス提供プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを利用して、ユーザ向けに各種のサービスが行われている。このようなサービスとしては、例えば、法人向けASP(アプリケーションサービスプロバイダ)事業サービス等が知られている。一般に、法人向けASP事業サービスでは、ユーザ企業のクライアント端末からの依頼に応じて、依頼された業務ソフトをデータセンタからそのクライアント端末にダウンロードすることによりレンタル提供する。また、法人向けASPサービス事業においては、ASPサービス事業者と提携するデータセンタが多数のコンピュータ資源を用意して、多数のユーザ企業に分割して使用させる場合がある。このような場合に、データセンタのコンピュータ資源をユーザ負荷変動に基づきリアルタイムでユーザ企業毎に割り当てることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−24192号公報(第6−9頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、法人向けASP事業サービスにおいて、ユーザ企業が有するコンピュータ資源を利用する場合、使用可能なコンピュータ資源が限定されるため、ユーザ企業が提供を受けることができるサービスが限定される。また、データセンタのコンピュータ資源を用いる場合には、データセンタに大量のコンピュータ資源を備える必要が生じる。
【0005】
一方、パソコンやサーバ類の普及台数及び処理能力は大きく増加する傾向にあるが、その処理能力の向上に見合った処理をそのパソコン等が実行しているわけではなく、処理能力にかなりの余裕を生じる場合がある。つまり、ごく限られたピーク時にはそれらのパソコン等の能力を最大限使用している場合もあるが、その他の殆どの時間はパソコン等の能力を余らせている状態にあることが多い。このような処理能力における余剰部分は、潜在的には、他者に提供することも可能である。しかし、現状では、このような処理能力における余剰部分を効率的に利用するための仕組みが存在しない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、コンピュータ資源の余剰部分を効率的に利用できる分散処理サービス提供サーバ、分散処理方法及び分散処理サービス提供プログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ネットワークを介して、サービス要求を行う第1のコンピュータ、及び、処理を実行する複数の第2のコンピュータと接続された分散処理サービス提供サーバであって、前記第1のコンピュータからのサービス要求を受け付ける第1の手段と、前記第2のコンピュータの資源に関する情報に基づいて、前記受け付けたサービス要求に関する処理を分割した各処理ブロックを割り当てる第2のコンピュータを決定する第2の手段と、前記決定された第2のコンピュータに、割り当てた処理ブロックを配信する第3の手段と、前記処理ブロックを配信した第2のコンピュータからの前記処理ブロックの処理結果を受信し、その処理結果に基づいて前記サービス要求に対する処理結果を前記第1のコンピュータに配信する第4の手段とを備えたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記第1のコンピュータを使用してサービスを依頼する資源使用者に対する請求金額を算出する手段と、前記第2のコンピュータの資源を提供する資源提供者に対する支払金額を算出する手段とをさらに備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記処理ブロックの処理結果を取りまとめて前記サービス要求に対する処理結果を求める手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記分散処理サービス提供サーバは、分散処理サービスの提供に関する情報を格納するデータベースを備え、前記データベースに格納する情報は、前記分散処理サービス提供サーバが提供するサービスに対応した処理手順及び処理ブロック、資源提供者の連絡先、支払手順、資源能力、ネットワークプロトコル、接続手順、利用可能な時間帯の少なくともいずれか1つを含むことを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記第2のコンピュータの資源は、コンピュータ本体、メモリ、ハードディスク及び搭載ソフトウェアを少なくとも含む集合体であるとともに、前記資源能力は、コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェアの少なくともいずれか1つを含むことを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記第2のコンピュータの資源能力を前記第2のコンピュータに測定させ、その測定結果に基づいて前記第2のコンピュータの資源能力を前記データベースに登録する手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記第2の手段は、前記資源能力又は利用可能な時間帯に基づいて処理ブロックを割り当てる前記第2のコンピュータを決定することを要旨とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記資源能力に基づいて前記第2のコンピュータの資源を使用した場合の処理単価を決定する手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の分散処理サービス提供サーバにおいて前記資源の使用実績を取得して記録する手段と、前記処理単価と前記使用実績とに基づいて、前記資源の使用料金を算出する手段とをさらに備えたことを要旨とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記請求金額を算出する手段は、前記サービス要求に対して使用された資源の使用料金を合計することにより請求金額を算出することを要旨とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項2〜10のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記請求金額を算出する手段は、前記資源の使用実績に応じた金額を請求する従量請求と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を請求する定額請求とのいずれかの選択に従って、前記従量請求が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて請求金額を算出する手段と、前記定額請求が選択された場合、一定料金を請求金額とする手段とを備えたことを要旨とする。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項2〜11のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記支払金額を算出する手段は、前記資源の使用実績に応じた金額を支払う従量支払と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を支払う定額支払とのいずれかの選択に従って、前記従量支払が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて支払金額を算出する手段と、前記定額支払が選択された場合、一定料金を支払金額とする手段とを備えたことを要旨とする。
【0019】
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバにおいて、前記ネットワークは、インターネットであることを要旨とする。
【0020】
請求項14に記載の発明は、ネットワークを介して、サービス要求を行う第1のコンピュータ、及び、処理を実行する複数の第2のコンピュータと接続された分散処理サービス提供サーバを用いて分散処理を行う分散処理方法であって、前記分散処理サービス提供サーバが、前記第1のコンピュータからのサービス要求を受け付ける第1の段階と、前記第2のコンピュータの資源に関する情報に基づいて、前記受け付けたサービス要求に関する処理を分割した各処理ブロックを割り当てる第2のコンピュータを決定する第2の段階と、前記決定された第2のコンピュータに、割り当てた処理ブロックを配信する第3の段階と、前記処理ブロックを配信した第2のコンピュータからの前記処理ブロックの処理結果を受信し、その処理結果に基づいて前記サービス要求に対する処理結果を前記第1のコンピュータに配信する第4の段階とを備えたことを要旨とする。
【0021】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の分散処理方法において、前記分散処理方法において、前記分散処理サービス提供サーバが、前記第1のコンピュータを使用してサービスを依頼する資源使用者に対する請求金額を算出する段階と、前記第2のコンピュータの資源を提供する資源提供者に対する支払金額を算出する段階とをさらに備えたことを要旨とする。
【0022】
請求項16に記載の発明は、請求項14又は15に記載の分散処理方法において、前記分散処理方法において、前記分散処理サービス提供サーバが、前記処理ブロックの処理結果を取りまとめて前記サービス要求に対する処理結果を求める段階をさらに備えたことを要旨とする。
【0023】
請求項17に記載の発明は、請求項14〜16のいずれか1つに記載の分散処理方法において、前記分散処理サービス提供サーバは、前記分散処理サービス提供サーバは、分散処理サービスの提供に関する情報を格納するデータベースを備え、前記データベースに格納する情報は、前記分散処理サービス提供サーバが提供するサービスに対応した処理手順及び処理ブロック、資源提供者の連絡先、支払手順、資源能力、ネットワークプロトコル、接続手順、利用可能な時間帯の少なくともいずれか1つを含むことを要旨とする。
【0024】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の分散処理方法において、前記第2のコンピュータの資源は、コンピュータ本体、メモリ、ハードディスク及び搭載ソフトウェアを少なくとも含む集合体であるとともに、前記資源能力は、コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェアの少なくともいずれか1つを含むことを要旨とする。
【0025】
請求項19に記載の発明は、請求項17又は18に記載の分散処理方法において、前記分散処理方法において、前記分散処理サービス提供サーバが、前記第2のコンピュータの資源能力を前記第2のコンピュータに測定させ、その測定結果に基づいて前記第2のコンピュータの資源能力を前記データベースに登録する段階をさらに備えたことを要旨とする。
【0026】
請求項20に記載の発明は、請求項17〜19のいずれか1つに記載の分散処理方法において、前記第2の段階は、前記資源能力又は利用可能な時間帯に基づいて処理ブロックを割り当てる前記第2のコンピュータを決定することを要旨とする。
【0027】
請求項21に記載の発明は、請求項17〜20のいずれか1つに記載の分散処理方法において、前記分散処理方法において、前記分散処理サービス提供サーバが、前記資源能力に基づいて前記第2のコンピュータの資源を使用した場合の処理単価を決定する手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0028】
請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の分散処理方法において、前記分散処理方法において、前記分散処理サービス提供サーバが、前記資源の使用実績を取得して記録する段階と、前記処理単価と前記使用実績とに基づいて前記資源の使用料金を算出する段階とをさらに備えたことを要旨とする。
【0029】
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の分散処理方法において、前記請求金額を算出する段階は、前記サービス要求に対して使用された資源の使用料金を合計することにより請求金額を算出することを要旨とする。
【0030】
請求項24に記載の発明は、請求項15〜23のいずれか1つに記載の分散処理方法において、前記請求金額を算出する段階は、前記資源の使用実績に応じた金額を請求する従量請求と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を請求する定額請求とのいずれかの選択に従って、前記従量請求が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて請求金額を算出する段階と、前記定額請求が選択された場合、一定料金を請求金額とする段階とを備えたことを要旨とする。
【0031】
請求項25に記載の発明は、請求項15〜24のいずれか1つに記載の分散処理方法において、前記支払金額を算出する段階は、前記資源の使用実績に応じた金額を支払う従量支払と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を支払う定額支払とのいずれかの選択に従って、前記従量支払が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて支払金額を算出する段階と、前記定額支払が選択された場合、一定料金を支払金額とする段階とを備えたことを要旨とする。
【0032】
請求項26に記載の発明は、請求項14〜25のいずれか1つに記載の分散処理方法において、前記ネットワークは、インターネットであることを要旨とする。
【0033】
請求項27に記載の発明によれば、分散処理サービス提供プログラムを用いて、請求項14〜26のいずれか1つに記載の分散処理方法をコンピュータに機能させる。このため、汎用的なコンピュータを分散処理サービス提供サーバとして機能させることができる。
【0034】
(作用)
請求項1又は14に記載の発明によれば、第1のコンピュータから要求されたサービスに関する処理を分割した複数の処理ブロックを、第2のコンピュータの資源に関する情報に基づいて、第2のコンピュータに割り当てる。そして、各処理ブロックの処理結果に基づいて、サービス要求に対する処理結果を第1のコンピュータに配信する。従って、コンピュータに、サービス要求に対する処理を実行できる十分な資源がない場合でも、他のコンピュータの資源を用いて処理を実行し、処理結果を得ることができる。
【0035】
請求項2又は15に記載の発明によれば、資源使用者に資源の使用に対する料金を請求でき、資源提供者に資源の提供に対する料金を支払うことができる。
請求項3又は16に記載の発明によれば、複数の第2のコンピュータを用いて、サービス要求に対する処理結果を得ることができる。従って、それぞれの第2のコンピュータ資源が、要求したサービスの実行に十分でない場合でも、複数の第2のコンピュータを用いて、サービス要求に対する処理結果を得ることができる。
【0036】
請求項4又は17に記載の発明によれば、予め、分散処理サービス提供サーバが提供するサービスに対応した処理を、処理ブロックに分割し、その処理ブロック及び処理手順を用意しておくことができる。また、資源提供者への支払に関する情報や、第2のコンピュータの資源を使用するための情報を用いて、分散処理サービスを提供できる。
【0037】
請求項5又は18に記載の発明によれば、統合的にコンピュータ資源を提供することが可能になるとともに、第2のコンピュータの資源能力を統合的に管理できる。
【0038】
請求項6又は19に記載の発明によれば、測定結果により、資源能力に関して、より信頼性の高い情報を用いて、処理ブロックを割り当てる第2のコンピュータを決定できる。
【0039】
請求項7又は20に記載の発明によれば、より適した第2のコンピュータに処理ブロックを割り当てることが可能となり、各処理ブロックの処理結果が速やかに得ることができ、提供するサービスの処理結果を速やかに得ることができる。
【0040】
請求項8又は21に記載の発明によれば、第2のコンピュータの資源能力に則した価格で、その資源を提供することができ、資源利用者及び資源提供者に公平なサービスを提供することが可能となる。
【0041】
請求項9又は22に記載の発明によれば、資源能力及び資源の使用実績に応じた価格で資源を提供できる。また、資源提供者に、資源能力及び資源の使用実績に応じた価格で資源の提供に対する支払を行うことができる。
【0042】
請求項10又は23に記載の発明によれば、サービス要求について使用されたすべての資源の使用実績に応じた金額を、資源利用者に請求できる。
請求項11又は24に記載の発明によれば、資源利用者が従量請求と定額請求のいずれかを選択して、サービス要求に対する料金の請求を受けることができることで、資源利用者へのサービスの向上を図ることができる。
【0043】
請求項12又は25に記載の発明によれば、資源提供者が従量支払と定額支払とのいずれかを選択して、資源の提供に対する料金の支払を受けることができることで、資源提供者へのサービスの向上を図ることができる。
【0044】
請求項13又は26に記載の発明によれば、既存のインフラストラクチャを有効活用でき、設備投資へのコストを低減できる。また、いずれかの通信リンクが消失してもネットワークがシャットダウンすることはなく、ほぼ常にネットワーク中に代替経路が確立できる。従って、より一層、データの信頼性及び可用性の向上を図ることができる。
【0045】
請求項27に記載の発明によれば、分散処理サービス提供プログラムを用いて、請求項14〜26のいずれか1つに記載の分散処理方法をコンピュータに機能させる。このため、汎用的なコンピュータを分散処理サービス提供サーバとして機能させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。本実施形態では、ASPサービスを提供する場合において、ネットワークに接続されたコンピュータ資源の余剰部分を利用できる分散処理サービス提供サーバ、分散処理方法及び分散処理サービス提供プログラムとして説明する。ここで、コンピュータ資源(以下、単に「資源」ともいう)とは、コンピュータ本体(CPU(中央処理装置))、メモリ、ハードディスク、及び搭載ソフトウェア等を含む集合体をいうものとする。
【0047】
まず、本発明のASPサービス提供を行うためのシステムの構成例を図1を用いて説明する。このASPサービスシステムは、複数のユーザコンピュータ401,402,403,404…40nと、ASPサービスセンタ20とを含んで構成されている。具体的には、各ユーザコンピュータ401〜40nが、インターネット30を介して、ASPサービスセンタ20の分散処理サービス提供サーバとしてのASPサービスサーバ24と接続されている。
【0048】
(ユーザコンピュータ401〜40nの構成)
ユーザコンピュータ401〜40nは、資源の余剰部分を提供するための登録を行うことにより、インターネット30を介してASPサービスセンタ20と論理的に接続される。そして、ユーザコンピュータ401〜40nは、ASPサービスセンタ20を介して、資源の余剰部分を提供する。つまり、ユーザコンピュータ401〜40nは、資源の余剰部分を提供する場合、第2のコンピュータとして機能する。
【0049】
一方、ユーザコンピュータ401〜40nの利用者が処理を行う場合、各ユーザコンピュータ401〜40nは、ASPサービスセンタ20にサービスを要求する。つまり、ユーザコンピュータ401〜40nは、サービスを要求する場合、第1のコンピュータとして機能する。以下、サービスを要求する場合と、資源の余剰部分を提供する場合とに分けて、ユーザコンピュータ401〜40nの機能を説明する。
【0050】
(サービスを要求するユーザコンピュータ401〜40nの機能)
サービスを要求するユーザコンピュータ401〜40nは、それぞれ、以下に示す各手段としての機能を有する。
【0051】
・ ASPサービスサーバ24から送付された画面情報を表示し、表示された画面において指定データを入力させる手段
・ サービス要求をASPサービスサーバ24に送信する手段
・ ASPサービスサーバ24から受信した、サービス要求の処理結果を出力する手段
(資源の余剰能力を提供するユーザコンピュータ401〜40nの機能)
資源の余剰能力を提供するユーザコンピュータ401〜40nは、それぞれ、以下に示す各手段としての機能を有する。
【0052】
・ 資源能力を測定し、その測定結果をASPサービスサーバ24に送信する手段
・ ASPサービスサーバ24から配信された処理ブロックを受信する手段
・ 受信した処理ブロックを実行する手段
・ 処理ブロックの処理結果をASPサービスサーバ24に送信する手段
・ 処理ブロックの実行における資源使用量を測定し、その測定結果をASPサービスサーバ24に送信する手段
上記各手段は、コンピュータを上記各手段として機能させるための資源提供用ソフトウェアがインストールされることにより、ユーザコンピュータ401〜40nに備えられる。この資源提供用ソフトウェアは、資源の余剰能力を提供する旨の登録依頼を行った場合に、ASPサービスサーバ24から、登録依頼を行ったユーザコンピュータ401〜40nに配信され、自動的にインストールされる。そして、ひとたび上記各手段が備えられると、ユーザコンピュータ401〜40nは、ASPサービスサーバ24から提供される任意のサービスに関する任意の処理ブロックを実行できるようになる。なお、ユーザコンピュータ401〜40nの資源能力により、それぞれ実行可能な処理ブロックが限られるが、後述するように、それぞれ実行可能な処理ブロックがASPサービスサーバ24から配信される。
【0053】
(ASPサービスセンタ20の構成)
ASPサービスセンタ20は、ユーザコンピュータ401〜40nの資源の余剰部分を買い取り、資源利用者に、その余剰部分を提供する。要求されたサービスは、グローバルコンピューティングの手法により、余剰部分を提供しようとするユーザコンピュータ401〜40nによって分散/並列処理される。グローバルコンピューティングとは、世界各地に存在するコンピュータ資源を広域ネットワークで結びつけて分散/並列計算を行う環境を構築するものである。
【0054】
ASPサービスセンタ20には、複数のクライアント21と、複合機23と、ASPサービスサーバ24と、それらを接続するLAN25とが設置されている。ASPサービスセンタ20内の各クライアント21と、外部記録装置26を有するASPサービスサーバ24とは、第1〜第4の手段等の各手段としての機能を有する。具体的には、以下に示す各手段としての機能を有する。
【0055】
・ 各資源から余剰能力の提供の申し出を受け付け、受け付けた情報をデータベースに登録する手段
・ サービス要求端末からのサービス要求を受信する手段
・ サービス要求に対応する処理ブロックを分散処理する資源を決定する手段
・ 決定した資源に、処理ブロックを配信をする手段
・ 配信された処理ブロックの処理結果を受信する手段
・ 受信した処理結果を処理手順に応じて取りまとめる手段
・ 取りまとめた処理結果をサービス要求端末に送信する手段
・ 各資源からの資源能力の測定結果を受信し、その測定結果に基づいて資源能力を決定してデータベースに登録する手段
・ 資源能力に基づいて処理単価を決定し、データベースに登録する手段
・ 各資源の処理実績に応じて各資源の使用料金を算出し、データベースに登録する手段
・ 各資源の使用料金に基づいて、サービス要求により使用したすべての資源の処理実績に応じた請求金額を算出する手段
・ 請求金額を資源利用者に請求し、請求ログをデータベースに登録する手段
・ 資源提供者に対して支払処理を行う手段
なお、上記各手段の説明において、サービス要求を行うユーザコンピュータ401〜40nをサービス要求端末といい、要求されたサービスに関する処理ブロックを処理するユーザコンピュータ401〜40nを資源というものとする。
【0056】
(ASPサービスセンタ20の機能構成)
次に、ASPサービスセンタ20の機能構成例を図2を用いて説明する。ASPサービスセンタ20は、送受信部201、解析部202、申請部203、選択部204、資源決定部205、能力測定決定部206、課金請求部207、処理結果収集部208、配信部209及びデータベース260を含んで構成される。送受信部201は、インターネット30を介して、各ユーザコンピュータ401〜40nと接続し、情報の授受を行う。解析部202は、送受信部201で受信した情報の解析を行う。申請部203、選択部204、資源決定部205、能力測定決定部206、課金請求部207、処理結果収集部208及び配信部209は、解析結果に対応した機能を実行する。申請部203は、資源の提供に関する申請情報をデータベース260に登録する。選択部204は、ユーザコンピュータ401〜40nから受け付けたサービス要求に対応した処理ブロックを選択する。資源決定部205は、選択された処理ブロックを配分する資源を決定する。能力測定決定部206は、資源能力の測定結果に基づいて、処理単価等を決定し、資源能力、処理単価等に関する情報をデータベース260に登録する。課金請求部207は、各ユーザコンピュータ401〜40nの処理実績に応じて、資源利用者への請求金額と資源提供者への支払金額とを算出するとともに、資源利用者への利用料金の請求を行う。処理結果収集部208は、処理結果を収集し、処理手順に従って処理結果の取りまとめを行う。配信部209は、処理ブロック、請求情報及び処理結果の配信を行う。
【0057】
(データベースに格納するデータの構成)
次に、外部記録装置26上に構築するデータベース260について説明する。このデータベース260は、ASPサービスセンタ20が提供するサービスに関する各種の情報を保管する。具体的には、このデータベース260には、サービスに対応した処理手順及び処理ブロックや、提供者情報、資源情報、接続情報、使用料金、各種ログ等が格納される。
【0058】
提供者情報は、資源を提供する資源提供者毎に記録される。この提供者情報には、資源提供者が提供する資源の資源識別子、資源提供者の連絡先、支払手順等に関する情報が含まれる。
【0059】
資源情報は、資源毎に記録される。この資源情報には、資源識別子、CPU(中央処理装置)及びOS(オペレーティングシステム)に関する申請情報、利用可能な時間帯、負荷優先度、資源能力、及び、処理単価等に関する情報が含まれる。CPU及びOSに関する申請情報は、CPU及びOSの機能や性能に関する資源提供者からの申請情報である。
【0060】
利用可能な時間帯は、資源提供者が資源を開放しようとする時間帯である。負荷優先度は、その資源に処理ブロックを割り当てる優先度である。資源能力は、資源の測定結果に基づいて決定される資源能力(コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェア等)であって、直近の測定結果に基づいて決定され記録される。処理単価は、資源能力等に基づいて決定された処理単位の価格である。
【0061】
接続情報は、資源毎に記録される。この接続情報には、資源識別子、資源提供者の資源に接続するために使用されるネットワークプロトコルや接続手順等に関する情報が含まれる。
【0062】
使用料金は、要求されたサービスに関する処理ブロックを配信された資源の使用料金である。この使用料金は、各資源における処理毎に、処理を行ったユーザコンピュータの資源識別子とサービス要求を行ったユーザコンピュータの資源識別子とに関連付けて記録される。
【0063】
各種ログには、測定ログ、実績ログ、決定ログ、請求ログ、支払ログ、報告ログ等が含まれる。測定ログは、資源能力の測定結果に関するログであって、資源能力の測定を行った場合に記録される。なお、資源能力の測定は、資源を提供する旨の申請時、及び、登録後の所定の時期に行う。この測定ログは、資源識別子及び資源能力の測定結果(コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェア等)を含んで構成される。実績ログは、処理ブロックの処理実績等に関するログであって、処理ブロックの実行毎に記録される。この実績ログは、資源識別子及び資源使用量(コンピュータ本体の処理時間、メモリ使用量、ハードディスク使用量等)を含んで構成される。
【0064】
決定ログは、処理ブロックの各資源への割当に関するログであって、処理ブロックの割当を行った場合に記録さる。この決定ログは、割り当てられた資源の資源識別子、及び、予想される資源使用量等を含んで構成される。そして、処理ブロックの処理結果を受信した場合に、資源が開放された旨のログが記録される。
【0065】
請求ログは、資源利用者への請求に関するログであって、資源利用者に請求を行う場合に記録される。この請求ログは、サービス要求を行ったユーザコンピュータの資源識別子、資源利用者への請求を識別するための請求識別子及び請求金額等を含んで構成される。支払ログは、資源提供者への資源の使用料金の支払に関するログであって、資源提供者への資源の提供に対する支払を行った場合に記録される。この支払ログは、資源識別子、支払金額、支払日付等を含んで構成される。報告ログは、資源利用者による請求金額の支払報告に関するログであって、資源利用者から請求金額が支払われた場合に記録される。この報告ログは、対応する請求についての請求識別子及び支払確認日付等を含んで構成される。
【0066】
(処理手順及び処理ブロックの説明)
次に、データベース260に格納された、サービスに関する処理の処理手順及び処理ブロックについて説明する。処理ブロックは、サービスに関する処理を複数の単位に分割したものである。そして、各処理ブロックは、処理手順に従って分散/並列処理され、その処理結果が取りまとめられる。
【0067】
本実施形態では、ASPサービスセンタ20が提供するサービスに関する処理は、グリッドコンピューティングに適した複数の単位処理(処理ブロック)に分割され定義されている。グリッドコンピューティングとは、ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことで仮想的に高性能コンピュータをつくり、そこから必要なだけ処理能力や記憶容量を取り出して使うシステムをいう。
【0068】
サービスに関する処理の処理ブロックへの分割は、具体的には、以下のようにして行う。すなわち、まず、サービスの処理の全体を、これ以上分割しても経済的にメリットが発生しないという最小の処理単位(最小単位操作)に分割し、各最小単位操作を、時系列手順と並行手順とに分類する。そして、その複数の最小単位操作を統合して、最も短いトータルレスポンスタイムとなる計算単位ブロックとなるようにすることにより、サービスの処理を複数の単位処理(処理ブロック)に分割し定義する。
【0069】
ここで時系列手順とは、先行する処理の結果を利用して実行される処理のことであり、並行手順とは、処理間に依存関係がないので並行して実行できる処理のことである。そして、計算単位ブロックが多いと通信やデータ転送に要する処理が増加すること、並行処理可能な計算単位ブロックは同時に処理することができること等を考慮して設計する。以上のような設計思想で、サービスの処理は、並行処理に適した設計で複数の処理ブロックを分割されデータベース260上に構築されている。
【0070】
(資源提供に関する申請登録処理)
次に、資源提供者からの資源提供に関する申請を受け付けて登録を行う申請登録処理に関する具体的な制御について、図3を参照して説明する。本実施形態では、ユーザコンピュータ401〜40nの保有者が、それぞれ資源の余剰部分を提供するための申請を行う。ここでは、ユーザコンピュータ401の保有者が、そのユーザコンピュータ401の資源の余剰部分を提供するための申請を行う場合を想定して説明する。
【0071】
まず、ユーザコンピュータ401が、資源の余剰部分を提供するための申請情報をASPサービスサーバ24に送信する(ステップS1−1)。この申請情報には、資源提供者の連絡先や支払手順等に関する提供者情報、CPU及びOSに関する申請情報、利用可能な時間帯、負荷優先度等に関する資源情報、ネットワークプロトコルや接続手順等に関する接続情報等が含まれる。具体的には、ユーザコンピュータ401の保有者が、インターネット30上のASPサービスセンタ20のウェブサイトで必要な情報を登録し、資源の余剰部分を提供することを申し出る。
【0072】
この申請情報を受信したASPサービスサーバ24は、受信した情報の解析を行う(ステップS1−2)。具体的には、ユーザコンピュータ401からの申請情報を受信した送受信部201が、その情報を解析部202に受け渡し、これにより解析部202が起動して、その情報の解析を行う。そして、その情報が申請情報である場合、申請部203に制御を移す。
【0073】
申請部203は、その申請情報に基づいて、提供者情報、資源情報、接続情報等をデータベース260に登録する(ステップS1−3)。具体的には、提供者情報として資源提供者の連絡先や支払手順等に関する情報を資源識別子に関連付けて登録する。資源情報として、CPU及びOSに関する申請情報、利用可能な時間帯、負荷優先度等に関する情報を資源識別子に関連付けて登録する。接続情報として、そのユーザコンピュータ401に接続するために使用されるネットワークプロトコルや接続手順等に関する情報を資源識別子に関連付けて登録する。
【0074】
次に、ASPサービスサーバ24は、前述の資源提供用ソフトウェアを、資源の提供を申請したユーザコンピュータ401に配信する(ステップS1−4)。具体的には、申請部203が、資源提供用ソフトウェアを、資源の提供を申請したユーザコンピュータ401に配信することを配信部209に依頼する。依頼を受けた配信部209は、その資源提供用ソフトウェアの配信に必要な情報を付加し、その資源提供用ソフトウェアを送受信部201に転送する。送受信部201はインターネット30を介し、資源の提供を申請したユーザコンピュータ401に、その資源提供用ソフトウェアを送信する。
【0075】
この資源提供用ソフトウェアを受信したユーザコンピュータ401は、受信した資源提供用ソフトウェアのインストールを行う(ステップS1−5)。そして、資源提供用ソフトウェアのインストールが正常に終了すると、ユーザコンピュータ401は、その資源提供用ソフトウェアにより、ユーザコンピュータ401の資源能力の測定処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、ユーザコンピュータ401は、コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェア等についての測定を行う。そして、資源能力の測定が終了すると、ユーザコンピュータ401は、測定結果をASPサービスサーバ24に送信する(ステップS1−7)。
【0076】
測定結果を受信したASPサービスサーバ24は、まず、受信した情報の解析を行う(ステップS1−8)。具体的には、測定結果を受信した送受信部201がその情報を解析部202に受け渡し、これにより解析部202が起動して、その情報の解析を行う。そして、その情報が測定結果である場合、能力測定決定部206に制御を移す。
【0077】
能力測定決定部206は、受け取った資源能力の測定結果を測定ログとしてデータベース260に格納する。そして、能力測定決定部206は、その資源能力の測定結果に基づいて、資源情報として登録する資源能力と処理単位の価格(処理単価)とを決定する(ステップS1−9)。そして、能力測定決定部206は、資源能力及び処理単価を資源識別子に関連付けて資源情報としてデータベース260に登録し(ステップS1−10)、申請登録処理を終了する。
【0078】
上記の処理により、ユーザコンピュータ401が、ASPサービスサーバ24からの処理ブロックの配信を受けて分散/並列処理を行う資源として組み込まれる。なお、ここでは、ユーザコンピュータ401から資源の提供の申請を行う場合を想定して説明したが、ユーザコンピュータ402〜40nについても、同様に申請登録処理を行うことにより、資源として組み込まれる。
【0079】
(要求されたサービスの実行処理)
次に、サービスを実行する場合の処理手順を図4に従って説明する。この場合、要求されたサービスに関する処理が分割された処理ブロックをユーザコンピュータ401〜40nに配分する。ここでは、ユーザコンピュータ401がサービス要求を行う場合を想定して説明するが、ユーザコンピュータ402〜40nの中の他のコンピュータがサービス要求を行う場合も同様に処理を行う。
【0080】
まず、サービスを要求するユーザコンピュータ401がASPサービスサーバ24にサービス要求を送信する(ステップS2−1)。これを受信したASPサービスサーバ24は、受信した情報の解析を行う(ステップS2−2)。具体的には、サービス要求を受信した送受信部201が、受信した情報を解析部202に受け渡し、解析部202がその情報の解析を行う。そして、解析の結果、その情報がサービス要求である場合、選択部204に制御を移し、選択部204が、要求されたサービスに対応した処理手順及び処理ブロックをデータベース260から取得する(ステップS2−3)。
【0081】
そして、ASPサービスサーバ24は、資源決定部205に制御を移す。資源決定部205は、取得した処理手順に従い、データベース260を参照して各処理ブロックを割り当てるユーザコンピュータ401〜40nを決定する(ステップS2−4)。具体的には、資源決定部205は、データベース260の資源情報を参照して、ユーザコンピュータ401〜40nの中から、要求されたサービスに関する処理ブロックを割り当てる資源を決定する。
【0082】
ここで、参照する資源情報は、CPU及びOSに関する申請情報、コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェアに関する情報や、利用可能な時間帯、負荷優先度等に関する情報等である。具体的には、ASPサービスサーバ24は、資源情報の利用可能な時間帯、負荷優先度等に基づいて、使用可能な資源を特定する。そして、各処理ブロックの実行に必要なCPU及びOSの機能、ソフトウェア等を備えた資源を、資源情報のCPU及びOSに関する申請情報及び搭載ソフトウェアに関する情報等を参照して特定する。そして、各処理ブロックの実行に必要とされる処理スピード、予想されるメモリ使用量、ハードディスク使用量等と、資源情報のコンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量等に基づいて、資源の選定を行う。ここで、処理スピードについては、必要とされる処理スピードを満たし、かつ、超過とならないものを選定する。また、メモリ容量及びハードディスク容量についても、必要とされる容量を満たし、かつ、超過とならないものを選定する。このようにして、ASPサービスサーバ24は、各処理ブロックに最適な資源を選定し、選定された資源に各処理ブロックを割り当てる。そして、資源決定部205は、各処理ブロックの割当が決定した資源について、割り当てられた資源の資源識別子、予想される資源使用量等を含む決定ログをデータベース260に格納する。
【0083】
次に、ASPサービスサーバ24は、決定されたユーザコンピュータ401〜40nに、そのユーザコンピュータ401〜40nに割り当てられた処理ブロックを配信する(ステップS2−5)。具体的には、配信部209が、送受信部201経由で、インターネット30を介して、処理ブロックを配信する。
【0084】
処理ブロックを受信したユーザコンピュータ401〜40nは、それぞれ配信された処理ブロックを起動し、その処理ブロックを実行する(ステップS2−6)。そして、処理ブロックの実行が終了すると、処理ブロックを実行したユーザコンピュータ401〜40nは、処理結果と後述する資源使用量の測定結果とをASPサービスサーバ24に送信する(ステップS2−7)。
【0085】
これを受信したASPサービスサーバ24は、受信した情報の解析を行う(ステップS2−8)。具体的には、これを受信した送受信部201が、受信した情報を解析部202に受け渡し、解析部202がその情報の解析を行う。そして、解析の結果、受信した情報が処理結果及び資源使用量の測定結果である場合、ASPサービスサーバ24は、処理結果に関する制御を処理結果収集部208に移す。処理結果収集部208は、各処理ブロックについての処理結果を処理手順に従って取りまとめる(ステップS2−9)。そして、処理結果収集部208は、取りまとめた処理結果を配信部209に受け渡す。
【0086】
そして、配信部209は、送受信部201経由で、インターネット30を介して、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401に取りまとめた処理結果を配信する(ステップS2−10)。なお、ASPサービスサーバ24は、処理結果を受信した処理ブロックについて、資源が開放された旨のログをデータベース260に格納する。
【0087】
(課金処理)
次に、課金処理の手順を図5に従って説明する。ASPサービスセンタ20は、ユーザコンピュータ401〜40nから処理結果の取りまとめと並行し、以下に示す課金処理を実行する。
【0088】
各処理ブロックを受信したユーザコンピュータ401〜40nは、処理ブロックの実行と同時に、資源使用量(コンピュータ本体の処理時間、メモリ使用量、ハードディスク使用量等)の測定を行う(ステップS3−1)。そして、ユーザコンピュータ401〜40nは、処理結果とともに、資源使用量の測定結果をASPサービスサーバ24に送信する(ステップS3−2)。
【0089】
そして、ASPサービスサーバ24は、処理結果とともに測定結果を受信すると、測定結果についての制御を課金請求部207に移す。課金請求部207は、その資源使用量の測定結果を実績ログとしてデータベース260に格納する(ステップS3−3)。そして、課金請求部207は、処理ブロックを実行したユーザコンピュータ401〜40nの資源使用量の測定結果に基づいて、ユーザコンピュータ401〜40nそれぞれについての使用料金を算出する(ステップS3−4)。課金請求部207は、この使用料金を、資源識別子とサービス要求を行ったユーザコンピュータ401の資源識別子とに関連付けてデータベース260に格納する。そして、課金請求部207は、要求されたサービスに関して算出した使用料金を合計することにより、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401に対する請求金額を算出する(ステップS3−5)。つまり、本実施形態では、従量請求を採用する。課金請求部207は、請求先であるサービス要求を行ったユーザコンピュータ401の資源識別子、請求識別子及び請求金額等を含む請求ログをデータベース260に格納する。そして、ASPサービスサーバ24は、請求金額をユーザコンピュータ401に通知し、サービスに対する料金を請求する(ステップS3−6)。
【0090】
さらに、課金請求部207は、資源提供者に対する支払処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、課金請求部207は、処理ブロックを実行したユーザコンピュータ401〜40nについて、それぞれ算出した使用料金に基づく金額を支払金額とする従量支払を採用する。そして、課金請求部207は、ユーザコンピュータ401〜40nについて、データベース260に登録された資源提供者の連絡先及び支払手順を参照し、資源提供者への支払を指示する。これに従って、ASPサービスセンタ20は、資源提供者に支払金額を支払う。そして、ASPサービスサーバ24は、資源識別子、支払金額、支払日付等を含む支払ログをデータベース260に格納する。
【0091】
なお、請求金額に基づいて請求金額が支払われたことが確認された場合、ASPサービスサーバ24は、請求識別子及び支払確認日付等を含む報告ログを記録する。
【0092】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、資源利用者に資源の使用実績に応じた請求金額の請求を行うとともに、資源提供者に資源の使用実績に応じた支払金額の支払いを行う。このため、資源提供者は、コンピュータ資源の余剰部分を提供し、使用実績に応じた金額を受領できる。また、コンピュータ資源を、電気や水道の利用と同じように、必要な分だけ使い、使った分だけ使用料を払うといった形態で利用することが可能となる。
【0093】
・ 上記実施形態では、ASPサービスサーバ24は、要求されたサービスに関する処理を分割した複数の処理ブロックを、資源に関する情報に基づいて、それぞれユーザコンピュータ401〜40nに割り当てる。そして、ASPサービスサーバ24は、各処理ブロックの処理結果を受信し、それらの処理結果に基づいて、サービス要求に対する処理結果をサービス要求をしたユーザコンピュータ401に配信する。このため、ユーザコンピュータに、ASPサービスサーバ24に依頼したサービスを実行できる十分な資源がない場合でも、他のユーザコンピュータの資源を用いて処理を実行し、処理結果を得ることができる。
【0094】
・ 上記実施形態では、各処理ブロックの処理結果を取りまとめてサービス要求に対する処理結果を求める。このため、各資源それぞれがサービスの実行に十分でない場合でも、各処理ブロックを分散/並列処理し、それらの処理結果を取りまとめることにより、サービス要求に対する処理結果を得ることができる。
【0095】
・ 上記実施形態では、データベース260に、ASPサービスサーバ24が提供するサービスに対応した処理手順及び処理ブロックや、提供者情報、資源情報、接続情報、処理単価、使用料金、各種ログ等を格納する。このため、予め、ASPサービスサーバ24が提供するサービスに対応した処理を、処理ブロックに分割し、その処理ブロック及び処理手順を格納しておくことができる。また、資源提供者への支払に関する情報や、ユーザコンピュータ401〜40nの資源を使用するための情報を用いて、ASPサービスを提供できる。また、各ログにより、過去の実績等についても参照可能とすることができる。
【0096】
・ 上記実施形態では、ユーザコンピュータ401〜40nのコンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェアに基づく資源能力をデータベース260に格納する。このため、コンピュータ本体、メモリ、ハードディスク及び搭載ソフトウェア等の集合体であるユーザコンピュータ401〜40nの資源能力を統合的に管理できる。
【0097】
・ 上記実施形態では、ユーザコンピュータ401〜40nからの資源能力の測定結果を受け付け、データベース260に登録する。このため、測定結果により、資源能力に関して、より信頼性の高い情報を用いて、処理ブロックを割り当てるユーザコンピュータ401〜40nを決定できる。
【0098】
・ 上記実施形態では、ASPサービスサーバ24は、データベース260に格納された資源能力及び利用可能な時間帯に基づいて処理ブロックを実行するユーザコンピュータ401〜40nを決定する。このため、より適した資源を処理ブロックに割り当てることが可能となり、各処理ブロックの処理結果を速やかに得ることができ、提供するサービスの処理結果を速やかに得ることができる。
【0099】
・ 上記実施形態では、ASPサービスサーバ24は、資源能力に基づいて、ユーザコンピュータ401〜40nの資源を使用した場合の処理単価をそれぞれ決定する。このため、ユーザコンピュータ401〜40nの資源能力に則した価格で、資源を提供することが可能となり、資源利用者及び資源提供者に公平なサービスを提供できる。
【0100】
・ 上記実施形態では、ASPサービスサーバ24は、資源能力に基づいて決定された処理単価と使用実績とに基づいて、資源の使用に対する課金を算出する。このため、資源利用者に、資源能力及び使用実績に応じた価格で資源を提供できる。また、資源提供者に、資源能力及び使用実績に応じた価格で資源の提供に対する支払を行うことができる。
【0101】
・ 上記実施形態では、ASPサービスサーバ24は、資源利用者に対する請求金額を、サービス要求に対して使用された資源についての課金の合計に基づいて算出する。このため、サービス要求について使用されたすべての資源の使用実績に応じた請求金額を、資源利用者に請求できる。
【0102】
・ 上記実施形態では、インターネット30により、ASPサービスサーバ24とユーザコンピュータ401〜40nとを接続する。このため、既存のインフラストラクチャを有効活用でき、設備投資へのコストを低減できる。また、いずれかの通信リンクが消失してもネットワークがシャットダウンすることはなく、ほぼ常にネットワーク中に代替経路が確立できる。従って、より一層、データの信頼性及び可用性の向上を図ることができる。
【0103】
・ 上記実施形態では、サービス要求に対する請求金額と、資源の提供に対する支払金額とをそれぞれ算出する。このため、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401の資源使用量に対応する請求金額は、ユーザコンピュータ401の資源の提供に対する支払金額により相殺される。従って、サービス要求を行ったユーザコンピュータの資源を使用した場合には、他のユーザコンピュータの資源のみを使用した場合よりも、費用を安くすることができる。
【0104】
・ 上記実施形態では、ASPサービスサーバ24は、各処理ブロックの割当が決定した資源について、決定ログをデータベース260に登録する。このため、処理の実行中に、さらにサービス要求を受け付けた場合に、処理を実行中の資源を除外して、処理ブロックを割り当てる資源を決定できる。
【0105】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、サービスに対する請求金額は、資源の処理単価と資源の使用実績とに基づいて算出した。サービスに対する請求は、資源の使用実績に応じた金額を請求する従量請求と、資源の使用実績にかかわらず一定料金を請求する定額請求とのいずれかを資源利用者が選択できるようにし、その選択に基づいて請求金額を算出してもよい。このようにすることで、資源利用者へのサービスの向上を図ることができる。
【0106】
・ 上記実施形態では、資源の提供に対する支払金額は、資源の処理単価と資源の使用実績とに基づいて算出した。資源の提供に対する支払は、資源の使用実績に応じた金額を支払う従量支払と、資源の使用実績にかかわらず一定料金を支払う定額支払とのいずれかを資源の提供者が選択できるようにし、その選択に基づいて支払金額を算出してもよい。このようにすることで、資源提供者へのサービスの向上を図ることができる。
【0107】
・ 上記実施形態では、ユーザコンピュータ401〜40nの資源を使用して、各処理ブロックを処理したが、各処理ブロックの処理は、ASPサービスセンタ20に備えたコンピュータ資源を使用して行ってもよい。このようにすることで、サービスの提供のために必要な資源がユーザコンピュータ401〜40nの資源では十分でない場合にも、ASPサービスセンタ20のコンピュータ資源を使用して処理ブロックの処理を実行し、サービスを提供できる。
【0108】
・ 上記実施形態では、資源利用者と資源提供者とを共通とし、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401も含めて、ユーザコンピュータ401〜40nの中から使用する資源を決定した。これに代えて、資源利用者と資源提供者とを分けてもよい。このようにすることで、資源の提供をせずに、資源の利用のみを行うことも可能となる。
【0109】
・ 上記実施形態では、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401とその他のユーザコンピュータ402〜40nとを同様の条件で、処理ブロックを配分する資源の決定を行った。これに代えて、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401に、優先的に処理ブロックを配分してもよい。このようにすることで、資源利用者は、自分が有する資源を、自分が依頼したサービスのために、有効に利用できる。
【0110】
・ 上記実施形態では、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401についてサービスに対する請求を行う一方、そのユーザコンピュータ401についても資源の提供に対する支払金額の算出を行い、支払の対象とした。これに代えて、サービス要求を行ったユーザコンピュータ401の資源を使用した場合には、ユーザコンピュータ401の資源使用量については、請求金額及び支払金額の算出の対象から除外してもよい。
【0111】
・ 上記実施形態では、予め資源の余剰能力に関する情報をデータベース260に登録し、その情報に基づいて処理ブロックを実行するユーザコンピュータ401〜40nを決定した。これに代えて、サービスに関する処理の実行時に、余剰能力に関する問い合わせを行って、その時点での余剰能力に関する情報を得て、それに基づいて処理ブロックを実行するユーザコンピュータ401〜40nを決定してもよい。
【0112】
・ 上記実施形態では、ASPサービスセンタ20が提供するサービスの処理を、グリッドコンピューティングに適した複数の単位処理(処理ブロック)に分割して定義し、予めデータベース260に格納した。そして、サービス要求に応じて、データベース260に格納した処理ブロックを用いて処理を行った。これに代えて、処理を要求するユーザコンピュータ401が、予め分割された処理ブロックと処理手順とをASPサービスサーバ24に送信し、これを用いて処理を行ってもよい。このようにすることで、ASPサービスセンタ20に処理ブロック及び処理手順を予め用意しているサービス以外の処理も、ユーザコンピュータ401〜40nの資源を用いて行うことができる。そして、その資源使用量に基づいて、資源利用者への料金の請求と、資源提供者への支払とを行うことができる。
【0113】
また、ASPサービスサーバ24が、渡されたプログラムを処理ブロックに分割し、その処理ブロックを用いる処理手順を生成する機能を備えていてもよい。そして、処理を要求するユーザコンピュータ401は、処理ブロックへの分割を行わずにプログラムをASPサービスサーバ24に送信し、ASPサービスサーバ24が処理ブロックへの分割を行ってもよい。このようにすることで、処理の依頼者は、処理ブロックへの分割を意識せずに、処理を要求することができる。
【0114】
・ 上記実施形態では、ASPサービスサーバ24とユーザコンピュータ401〜40nとをインターネット30を介して接続したが、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を用いて接続してもよい。
【0115】
・ 上記実施形態では、ユーザコンピュータ401〜40n及びASPサービスセンタ20内の各部が、上述した各手段としての機能を備えるが、必ずしもこのように構成する必要はない。これに代えて、上述した各手段を必要に応じて選択的に備えるようにしてもよい。
【0116】
・ 上記実施形態では、資源提供者は、ユーザコンピュータ401〜40nの資源を提供したが、LAN等で接続された複数の資源をまとめて提供してもよい。この場合、データベース260に各資源の資源能力を登録するとともに、資源提供者側での処理ブロックの配分は、資源提供者側で行ってもよい。
【0117】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、コンピュータ資源の余剰部分を効率的に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシステム概略図。
【図2】ASPサービスセンタの機能構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態の処理手順の説明図。
【図4】本実施形態の処理手順の説明図。
【図5】本実施形態の処理手順の説明図。
【符号の説明】
24…分散処理サービス提供サーバとしてのASPサービスサーバ、30…ネットワークとしてのインターネット、401〜40n…第1のコンピュータ及び第2のコンピュータとしてのユーザコンピュータ、260…データベース。

Claims (27)

  1. ネットワークを介して、サービス要求を行う第1のコンピュータ、及び、処理を実行する複数の第2のコンピュータと接続された分散処理サービス提供サーバであって、
    前記第1のコンピュータからのサービス要求を受け付ける第1の手段と、
    前記第2のコンピュータの資源に関する情報に基づいて、前記受け付けたサービス要求に関する処理を分割した各処理ブロックを割り当てる第2のコンピュータを決定する第2の手段と、
    前記決定された第2のコンピュータに、割り当てた処理ブロックを配信する第3の手段と、
    前記処理ブロックを配信した第2のコンピュータからの前記処理ブロックの処理結果を受信し、その処理結果に基づいて前記サービス要求に対する処理結果を前記第1のコンピュータに配信する第4の手段と
    を備えたことを特徴とする分散処理サービス提供サーバ。
  2. 前記第1のコンピュータを使用してサービスを依頼する資源使用者に対する請求金額を算出する手段と、
    前記第2のコンピュータの資源を提供する資源提供者に対する支払金額を算出する手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の分散処理サービス提供サーバ。
  3. 前記処理ブロックの処理結果を取りまとめて前記サービス要求に対する処理結果を求める手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の分散処理サービス提供サーバ。
  4. 前記分散処理サービス提供サーバは、分散処理サービスの提供に関する情報を格納するデータベースを備え、
    前記データベースに格納する情報は、前記分散処理サービス提供サーバが提供するサービスに対応した処理手順及び処理ブロック、資源提供者の連絡先、支払手順、資源能力、ネットワークプロトコル、接続手順、利用可能な時間帯の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバ。
  5. 前記第2のコンピュータの資源は、コンピュータ本体、メモリ、ハードディスク及び搭載ソフトウェアを少なくとも含む集合体であるとともに、
    前記資源能力は、コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェアの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の分散処理サービス提供サーバ。
  6. 前記第2のコンピュータの資源能力を前記第2のコンピュータに測定させ、その測定結果に基づいて前記第2のコンピュータの資源能力を前記データベースに登録する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の分散処理サービス提供サーバ。
  7. 前記第2の手段は、前記資源能力又は利用可能な時間帯に基づいて処理ブロックを割り当てる前記第2のコンピュータを決定することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバ。
  8. 前記資源能力に基づいて前記第2のコンピュータの資源を使用した場合の処理単価を決定する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバ。
  9. 前記資源の使用実績を取得して記録する手段と、
    前記処理単価と前記使用実績とに基づいて前記資源の使用料金を算出する手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の分散処理サービス提供サーバ。
  10. 前記請求金額を算出する手段は、
    前記サービス要求に対して使用された資源の使用料金を合計することにより請求金額を算出することを特徴とする請求項9に記載の分散処理サービス提供サーバ。
  11. 前記請求金額を算出する手段は、
    前記資源の使用実績に応じた金額を請求する従量請求と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を請求する定額請求とのいずれかの選択に従って、
    前記従量請求が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて請求金額を算出する手段と、
    前記定額請求が選択された場合、一定料金を請求金額とする手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2〜10のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバ。
  12. 前記支払金額を算出する手段は、
    前記資源の使用実績に応じた金額を支払う従量支払と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を支払う定額支払とのいずれかの選択に従って、
    前記従量支払が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて支払金額を算出する手段と、
    前記定額支払が選択された場合、一定料金を支払金額とする手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2〜11のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバ。
  13. 前記ネットワークは、インターネットであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の分散処理サービス提供サーバ。
  14. ネットワークを介して、サービス要求を行う第1のコンピュータ、及び、処理を実行する複数の第2のコンピュータと接続された分散処理サービス提供サーバを用いて分散処理を行う分散処理方法であって、
    前記分散処理サービス提供サーバが、
    前記第1のコンピュータからのサービス要求を受け付ける第1の段階と、
    前記第2のコンピュータの資源に関する情報に基づいて、前記受け付けたサービス要求に関する処理を分割した各処理ブロックを割り当てる第2のコンピュータを決定する第2の段階と、
    前記決定された第2のコンピュータに、割り当てた処理ブロックを配信する第3の段階と、
    前記処理ブロックを配信した第2のコンピュータからの前記処理ブロックの処理結果を受信し、その処理結果に基づいて前記サービス要求に対する処理結果を前記第1のコンピュータに配信する第4の段階と
    を備えたことを特徴とする分散処理方法。
  15. 前記分散処理方法において、
    前記分散処理サービス提供サーバが、
    前記第1のコンピュータを使用してサービスを依頼する資源使用者に対する請求金額を算出する段階と、
    前記第2のコンピュータの資源を提供する資源提供者に対する支払金額を算出する段階と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載の分散処理方法。
  16. 前記分散処理方法において、
    前記分散処理サービス提供サーバが、
    前記処理ブロックの処理結果を取りまとめて前記サービス要求に対する処理結果を求める段階をさらに備えたことを特徴とする請求項14又は15に記載の分散処理方法。
  17. 前記分散処理サービス提供サーバは、前記分散処理サービス提供サーバは、分散処理サービスの提供に関する情報を格納するデータベースを備え、
    前記データベースに格納する情報は、前記分散処理サービス提供サーバが提供するサービスに対応した処理手順及び処理ブロック、資源提供者の連絡先、支払手順、資源能力、ネットワークプロトコル、接続手順、利用可能な時間帯の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項14〜16のいずれか1つに記載の分散処理方法。
  18. 前記第2のコンピュータの資源は、コンピュータ本体、メモリ、ハードディスク及び搭載ソフトウェアを少なくとも含む集合体であるとともに、
    前記資源能力は、コンピュータ本体の処理スピード、メモリ容量、ハードディスク容量及び搭載ソフトウェアの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の分散処理方法。
  19. 前記分散処理方法において、
    前記分散処理サービス提供サーバが、
    前記第2のコンピュータの資源能力を前記第2のコンピュータに測定させ、その測定結果に基づいて前記第2のコンピュータの資源能力を前記データベースに登録する段階をさらに備えたことを特徴とする請求項17又は18に記載の分散処理方法。
  20. 前記第2の段階は、前記資源能力又は利用可能な時間帯に基づいて処理ブロックを割り当てる前記第2のコンピュータを決定することを特徴とする請求項17〜19のいずれか1つに記載の分散処理方法。
  21. 前記分散処理方法において、
    前記分散処理サービス提供サーバが、
    前記資源能力に基づいて前記第2のコンピュータの資源を使用した場合の処理単価を決定する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項17〜20のいずれか1つに記載の分散処理方法。
  22. 前記分散処理方法において、
    前記分散処理サービス提供サーバが、
    前記資源の使用実績を取得して記録する段階と、
    前記処理単価と前記使用実績とに基づいて前記資源の使用料金を算出する段階と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項21に記載の分散処理方法。
  23. 前記請求金額を算出する段階は、
    前記サービス要求に対して使用された資源の使用料金を合計することにより請求金額を算出することを特徴とする請求項22に記載の分散処理方法。
  24. 前記請求金額を算出する段階は、
    前記資源の使用実績に応じた金額を請求する従量請求と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を請求する定額請求とのいずれかの選択に従って、
    前記従量請求が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて請求金額を算出する段階と、
    前記定額請求が選択された場合、一定料金を請求金額とする段階と
    を備えたことを特徴とする請求項15〜23のいずれか1つに記載の分散処理方法。
  25. 前記支払金額を算出する段階は、
    前記資源の使用実績に応じた金額を支払う従量支払と、前記資源の使用実績にかかわらず一定料金を支払う定額支払とのいずれかの選択に従って、
    前記従量支払が選択された場合、前記資源の使用実績を取得して記録し、その使用実績に基づいて支払金額を算出する段階と、
    前記定額支払が選択された場合、一定料金を支払金額とする段階と
    を備えたことを特徴とする請求項15〜24のいずれか1つに記載の分散処理方法。
  26. 前記ネットワークは、インターネットであることを特徴とする請求項14〜25のいずれか1つに記載の分散処理方法。
  27. 請求項14〜26のいずれか1つに記載の分散処理方法を、コンピュータに機能させるための分散処理サービス提供プログラム。
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