JP2013250252A - テストプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】さまざまな種類の被試験デバイスを簡易かつ適切に試験可能な試験装置のテストプログラムを提供する。
【解決手段】テストプログラムは、テスターハードウェア100を制御する。テスターハードウェア100は、書き換え可能な不揮発性メモリ102に格納されたコンフィギュレーションデータ306に応じて、少なくともその機能の一部が変更可能に構成される。本テストプログラムは、作業フローをユーザが選択可能な態様で前記情報処理装置の表示装置に表示させる作業フロー表示制御機能と、作業フローのうちから選択された作業に対応する入力画面を表示装置に表示させる入力画面表示制御機能と、を備える
【選択図】図2

Description

本発明は、試験装置を制御するテストプログラムに関する。
近年、さまざまな電子機器に利用される半導体デバイスの種類は、非常に多岐にわたっている。半導体デバイスとしては、(i)DRAM(Dynamic Random Access Memory)やフラッシュメモリなどのメモリデバイスや、(ii)CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)、マイクロコントローラなどのプロセッサ、あるいは(iii)デジタル/アナログ混載デバイス、SoC(System On Chip)などの多機能デバイスが例示される。これらの半導体デバイスを試験するために、半導体試験装置(以下、単に試験装置ともいう)が利用される。
半導体デバイスの試験項目は、主として機能検証試験(単に機能試験とも称される)と、DC(直流)試験に大別される。機能検証試験では、DUT(被試験デバイス)が設計通りに正常に動作するか否かが判定され、不良箇所の特定や、DUTの性能を表す評価値が取得される。DC試験では、DUTのリーク電流測定、動作電流(電源電流)測定、耐圧などが測定される。
機能検証試験やDC試験の具体的な内容は、半導体デバイスの種類毎にさまざまである。
たとえばメモリの機能検証試験では、まずメモリに所定のテストパターンが書き込まれる。続いて、DUTに書き込まれたデータがメモリから読み出され、それらが期待値と比較され、比較結果を示すパス・フェイルデータが生成される。同じメモリであっても、RAMとフラッシュメモリでは、書き込まれるテストパターンは異なる。また、書き込み、読み出しを行う単位や、シーケンスも異なっている。
D/Aコンバータの機能検証試験では、その入力端子に、所定の範囲で値がスイープするデジタル信号が与えられる。そして、各デジタル値に対してD/Aコンバータから出力されるアナログ電圧が測定される。その結果、オフセット電圧や、ゲインが測定される。
反対に、A/Dコンバータの機能検証試験では、その入力端子に、所定の範囲でスイープするアナログ電圧が与えられる。そして、各アナログ電圧に対してA/Dコンバータから出力されるデジタル値が測定される。その結果、INL(Integral Nonlinearity)やDNL(Differential Nonlinearity)が測定される。
マイクロコントローラ、デジタル/アナログ混載デバイス、SoCなどは、その内部に、RAM、フラッシュメモリ、D/Aコンバータ、A/Dコンバータを包含しており、それぞれの機能検証試験が必要となる。
また多くの半導体デバイスにおいて、バウンダリスキャンテストが実行される。
従来では、半導体デバイスの種類ごと、あるいは試験項目ごとに専用設計あるいは最適化された試験装置が市販されており、ユーザである半導体デバイスの設計者や製造者は、DUTの種類、試験項目に応じた試験装置を購入する必要があった。また、ある試験装置によって標準でサポートされていない試験を実施するためには、その試験に必要とされる追加的なハードウェアを別途購入し、試験装置に装着する必要があった。
加えて、試験装置はそれ単体では動作せず、それを制御するためのテストプログラムが必要である。従来では、所望の試験を実行するために、試験装置を制御するためのテストプログラムを、ユーザがソフトウェア作成支援ツールを利用して作成する必要があり、これがユーザの負担となっていた。
特に半導体デバイスは、世代によって規格が変更されることが多く、規格ごとに試験アルゴリズムは異なりうる。言い換えればユーザは、規格が変更になるたびに、膨大な量のテストプログラムを自ら作成し直す必要があった。
また、従来のテストプログラムは、試験条件の設定を行うプログラム、試験を実行するプログラム、試験結果を解析するプログラムの3つの別個のプログラムで構成されていた。そのため、各プログラムにより提供される画面はそれぞれ別ウィンドウで起動されていた。そのため、例えば、条件を変えつつ繰り返し試験を実施するような場合は、頻繁な画面の切り替えが発生し、煩雑であった。
さらに、従来の試験装置は主として量産時の検査を目的として設計されているため、サイズが大きく、また非常に高価であった。このことが、量産段階に至る前の設計・開発段階における、試験装置の有効な活用の妨げとなっていた。従来では、開発段階の半導体デバイスを検査したいユーザは、電源装置、任意波形発生器、オシロスコープやデジタイザを個別に用意し、それらを組み合わせて独自の試験システムを構築し、所望の特性を測定する必要があった。
一例として、プロセッサのリーク電流のみを検査したいユーザがいるとする。従来のプロセッサ用試験装置にも、リーク電流の測定機能は備わっているが、それらを測定するためだけに、巨大で高価な試験装置を購入、使用することは、現実的ではない。したがって、従来ではユーザは、プロセッサに対する電源電圧を生成する電源装置、リーク電流を測定する電流計、プロセッサを所望の状態(ベクター)に制御するためのコントローラ、を用いて測定系を構築する必要があった。
またA/Dコンバータを評価したいユーザは、A/Dコンバータに対する電源電圧を生成する電源装置、A/Dコンバータの入力電圧を制御する任意波形発生器、を用いて測定系を構築する必要がある。
このように、個別に構築される試験システムは汎用性に乏しく、またその制御や得られるデータの処理も煩雑であった。
なおここで説明した課題を当業者の一般的な技術認識ととらえてはならず、これらは本発明者らが独自に検討したものである。
本発明は係る課題に鑑みてされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、上述の課題の少なくともひとつを解決可能な、より具体的にはさまざまな種類の被試験デバイスを簡易かつ適切に試験可能な試験装置のテストプログラムの提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のテストプログラムは、テスターハードウェアに接続された情報処理装置に、当該テスターハードウェアを制御する機能を実現させるテストプログラムであって、テスターハードウェアは、書き換え可能な不揮発性メモリを含み、当該不揮発性メモリに格納されたコンフィギュレーションデータに応じて、少なくともその機能の一部が変更可能に構成され、本テストプログラムは、(A)試験項目を選択する作業と、(B)選択された試験項目を実行するために必要な試験条件を設定する設定作業と、(C)試験アルゴリズムおよび試験条件にしたがって被試験デバイスに信号を供給し、被試験デバイスからの信号を受信するようテスターハードウェアを制御する試験実行作業と、(D)テスターハードウェアによって取得されたデータを処理する試験結果解析作業と、を含む作業フローをユーザが選択可能な態様で情報処理装置の表示装置に表示させる作業フロー表示制御機能と、作業フローのうちから選択された作業に対応する入力画面を表示装置に表示させる入力画面表示制御機能と、を情報処理装置に実現させる。
この態様によると、ユーザは、作業フローにしたがって作業を進めることにより、被試験デバイスを適切に試験できる。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、さまざまな被試験デバイスを、簡易に適切に試験できる。
実施の形態に係る試験システムの構成を示すブロック図である。 情報処理装置の機能ブロック図である。 情報処理装置にインストールされたテストプログラムの構造を示す図である。 サーバの構成を示す機能ブロック図である。 テスターハードウェアの外観を示す図である。 テスターハードウェアの構成を示す機能ブロック図である。 クラウドテスティングサービスのフローを示す図である。 試験の実行を管理する管理画面を示す図である。 試験の実行を管理する管理画面を示す図である。 試験の実行を管理する管理画面を示す図である。 解析ツール画面を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(試験システム全体について)
図1は、実施の形態に係る試験システム2の構成を示すブロック図である。本明細書において、この試験システム2に関して提供されるサービスを、クラウドテスティングサービスとも称する。クラウドテスティングサービスは、サービス提供者PRVによって提供される。これに対して、試験システム2を利用してDUT4を試験する主体をユーザUSRという。
試験システム2は、テスターハードウェア100、情報処理装置200、サーバ300を備える。
テスターハードウェア100は、書き換え可能な不揮発性メモリ(PROM:Programmable ROM)102を含み、不揮発性メモリ102に格納されたコンフィギュレーションデータ306に応じて、少なくともその機能の一部が変更可能に構成される。テスターハードウェア100は、試験時に、少なくとも、DUT4に対して電源電圧を供給し、DUT4に信号を送信し、DUT4からの信号を受信可能に構成される。
テスターハードウェア100は、サービス提供者PRVによって設計され、ユーザUSRに提供される。テスターハードウェア100は、特定の種類の半導体デバイス、試験内容に限定された構成を有しておらず、さまざまな試験内容に対応可能な汎用性をもって設計されている。
情報処理装置200は、ユーザUSRが操作する装置であり、汎用的なデスクトップPC(Personal Computer)、ラップトップPC、タブレットPC、ワークステーションなどを含む。情報処理装置200には、テストプログラムがインストールされ、テスターハードウェア100を制御するとともに、テスターハードウェア100によって取得されたデータを処理する。
サーバ300は、サービス提供者PRVによって管理、運営され、インターネットなどのネットワーク8と接続されている。サービス提供者PRVは、サーバ300上に、クラウドテスティングサービスに関するウェブサイトを開設している。ユーザUSRは、このウェブサイトにアクセスすることにより、試験システム2を使用するためのユーザ登録の申請などを行う。
サーバ300には、情報処理装置200において使用されるテストプログラムを構成する制御プログラム302およびプログラムモジュール304や、テスターハードウェア100において使用されるコンフィギュレーションデータ306、などが格納されている。制御プログラム302、プログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306については後に詳述する。ユーザUSRは、サーバ300にアクセスすることにより、ソフトウェア等302、304、306を取得(ダウンロード)する。またユーザUSRは、上述のウェブサイト上でサービス提供者PRVに対してダウンロードしたソフトウェア等302のライセンスキーの申請などを行う。
試験システム2は、情報処理装置200ごとに形成されている。したがって、テスターハードウェア100_1、情報処理装置200_1、サーバ300がひとつの試験システム2_1を構成し、テスターハードウェア100_2、情報処理装置200_2、サーバ300が別の試験システム2_2を構成する。各試験システム2_i(i=1,2,3…)は、完全に独立して動作可能となっている。
(情報処理装置について)
図2は、テストプログラムがインストールされた情報処理装置200の機能ブロック図である。情報処理装置200は、第1インタフェース部202、第2インタフェース部204、記憶装置206、データ取得部208およびテスト制御部210を備える。なお、図中、様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
第1インタフェース部202は、ネットワーク8との間でデータの送受信を行うためのインタフェースであり、具体的には、イーサネットアダプタや、無線LANアダプタなどが例示される。
第2インタフェース部204は、バス10を介してテスターハードウェア100と接続されており、テスターハードウェア100との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。たとえば情報処理装置200とテスターハードウェア100は、USB(Universal Serial Bus)を介して接続される。
データ取得部208は、第1インタフェース部202を介してサーバ300にアクセスし、制御プログラム302、プログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306を取得する。なお、制御プログラム302、プログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306は、必ずしもサーバ300から直接的に取得される必要はなく、別の情報処理装置がサーバ300から取得したものを、2次的、間接的に取得してもよい。
外部から取得された制御プログラム302、プログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306は、記憶装置206に格納される。
テスト制御部210は、テスターハードウェア100のセットアップおよびその制御を行う。またDUT4の試験の結果得られたデータを、処理、解析する。テスト制御部210の機能は、情報処理装置200のCPUが、サービス提供者PRVが提供する制御プログラム302を実行することにより提供される。
テスト制御部210は、ハードウェアアクセス部212、認証部214、実行部220、割込・マッチ検出部224、解析部230、表示部232、受付部234を備える。
ハードウェアアクセス部212は、テスターハードウェア100の内部に設けられた不揮発性メモリ102に対して、コンフィギュレーションデータ306を書き込む。また、ハードウェアアクセス部212は、不揮発性メモリ102に書き込まれているコンフィギュレーションデータ306に関する情報、テスターハードウェア100のバージョン情報などを取得する。
認証部214は、制御プログラム302、プログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306が、事前に使用許諾されたものであるか否かを判定する。
実行部220は、テスターハードウェア100のテストシーケンスを制御する。テストシーケンスは、テスターハードウェア100の初期化、DUT4の初期化、DUT4に対するテストパターンの供給、DUT4からの信号の読み出し、読み出した信号と期待値の比較、などの一連の処理をいう。なお、テストシーケンスは、ユーザUSRによって選択される試験アルゴリズムによって決まる。
テスターハードウェア100に対する制御命令は、第2インタフェース部204およびバス10を介してテスターハードウェア100に送信される。テスターハードウェア100は、情報処理装置200から受信した制御命令にしたがって動作する。
テスターハードウェア100は、温度異常などのテスターハードウェア100の異常を検出すると、異常を示す割込信号をテスト制御部210に対して送信する。また、DUT4のテストシーケンス中には、条件分岐が行われる場合があり、条件分岐の判断が、テスターハードウェア100の内部のハードウェアによって行われる場合がある。たとえば、DUT4がメモリであり、テスターハードウェア100がある長さのテストパターンをメモリに書き込んでいるときに、テストパターンの最後のデータの書き込み完了したことは、テスターハードウェア100において判定される。あるいはフラッシュメモリのビジー状態、レディ状態なども、テスターハードウェア100において判定される。このようなテスターハードウェア100による条件判定をマッチ検出という。テスターハードウェア100は、マッチ検出の結果を示すフラグを、テスト制御部210に送信する。
割込・マッチ検出部224は、割込信号やマッチ検出用のフラグを監視する。実行部220は、この監視結果に応じてテスターハードウェア100を制御する。
テスターハードウェア100によって取得されたデータは、バス10を介してテスト制御部210へと送信される。解析部230は、このデータを処理、解析する。表示部232は、情報処理装置200のディスプレイにユーザUSRがテストプログラムを制御するために必要な画面を表示するとともに、試験の結果得られたデータを表示する。受付部234は、ディスプレイに表示された画面を介して、試験項目の選択、試験項目を実行するために必要な試験条件の設定、解析ツールの選択、解析ツールを実行するために必要な解析条件の設定など、ユーザUSRによる各種選択を受け付ける。
まとめると、情報処理装置200_iは以下の機能を有する。
(i)試験システム2_iのセットアップ時に、ユーザUSRの入力に応答してサーバ300から所望の試験内容に適したコンフィギュレーションデータ306を取得し、接続されたテスターハードウェア100_iの不揮発性メモリ102にコンフィギュレーションデータ306を書き込む。
(ii)DUT4の試験時に、テスターハードウェア100_iを制御するとともに、テスターハードウェア100_iによって取得されたデータを処理する。
図3は、情報処理装置200にインストールされたテストプログラムの構造を示す図である。
テストプログラム240は、制御プログラム302と、プログラムモジュール304で構成される。制御プログラム302は、テストプログラム240の基本となる部分であり、被試験デバイスの種類や試験内容に依存せず、共通に使用される。制御プログラム302によって、図2のハードウェアアクセス部212、認証部214、実行部220、割込・マッチ検出部224、表示部232、受付部234の機能が提供される。
一方、プログラムモジュール304は、選択的に制御プログラム302に組み込み可能である。プログラムモジュール304は、大きく試験アルゴリズムモジュール304aと、解析ツールモジュール304bに分類される。
試験アルゴリズムモジュール304aは、試験アルゴリズム、具体的には試験項目、試験内容、テストシーケンスなどを定義するプログラムである。試験アルゴリズムモジュール304aは、DUTの種類(機能)別に、以下のものが例示される。
(1)DRAM
・機能検証用プログラム
・DC検査用プログラム(電源電流検査プログラム、出力電圧検査プログラム、出力電流検査プログラムなどを含む)
(2)フラッシュメモリ
・機能検証用プログラム
・DC検査用プログラム
(3)マイクロコントローラ
・機能検証プログラム
・DC検査用プログラム
・内蔵フラッシュメモリ評価プログラム
(4)A/Dコンバータ、D/Aコンバータ
・コンタクト検証プログラム
・リニアリティ(INL、DNL)検証プログラム
・出力電圧オフセット検証プログラム
・出力電圧ゲイン検証プログラム
解析ツールモジュール304bは、評価アルゴリズム、具体的にはテスターハードウェア100による試験の結果得られたデータを処理、解析、可視化する方法を定義するプログラムである。解析ツールモジュール304bとしては、以下のものが例示される。
・シュムープロットツール
・オシロスコープツール
・ロジックアナライザーツール
・アナログ波形観測ツール
(サーバについて)
サーバ300には、複数の試験アルゴリズムモジュール304aがサービス提供者PRVによって用意されている。ユーザUSRは、DUT4の種類や試験内容に応じて、必要な試験アルゴリズムモジュール304aを取得し、テストプログラム240に組み込む。このようにして、テストプログラム240は、組み込まれる試験アルゴリズムモジュール304aに応じて、試験システム2が実行する試験内容、取得するデータの種類を、選択、変更することができる。
またサーバ300には複数の解析ツールモジュール304bがサービス提供者PRVによって用意されている。ユーザUSRは、DUT4の種類や試験内容、および評価手法に応じて、必要な解析ツールモジュール304bを取得し、テストプログラム240に組み込む。このようにして、テストプログラム240は、組み込まれる解析ツールモジュール304bに応じて、試験システム2によって得られたデータの処理、解析手法を、選択、変更することができる。
図4は、サーバ300の構成を示す機能ブロック図である。
サーバ300は、記憶部310、申請受付部312、データベース登録部314、リスト表示部320、ダウンロード制御部322、ライセンスキー発行部324を備える。
記憶部310は、複数のプログラムモジュール304、複数のコンフィギュレーションデータ306、データベース308およびその他のプログラム、データ、を格納する。
申請受付部312は、ユーザUSRからのクラウドテスティングサービスの利用申請を受け付ける。サービス提供者PRVによる審査を経た後、データベース登録部314は、ユーザUSRに関する情報、すなわちユーザIDやログイン用のパスワードなどを、データベース308に登録する。また、データベース登録部314は、ユーザUSRが指定した情報処理装置200の識別情報を、データベース308に登録する。
認証部316は、サーバ300にアクセスしたユーザUSRのログイン認証を行う。具体的には、ユーザUSRに対して、ユーザIDおよびパスワードの入力を促し、データベース308に登録されたそれらと一致するかが判定される。ログイン認証に成功したユーザUSRは、その後の、ソフトウェアやデータのダウンロード、あるいはライセンスキーの申請等が可能となる。
ダウンロード制御部322は、記憶部310に格納され、ユーザUSRがダウンロード可能な状態にある複数のプログラムモジュール304およびコンフィギュレーションデータ306のリストを表示する。
ダウンロード制御部322は、ユーザUSRからのプログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306のダウンロード要求に応答して、プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306を情報処理装置200に提供する。
ライセンスキー発行部324は、ユーザUSRからコンフィギュレーションデータ306の使用許諾の申請を受け付け、許諾すべきユーザUSRに対して第1ライセンスキーKEY1を発行する。またライセンスキー発行部324は、ユーザUSRからプログラムモジュール304の使用許諾の申請を受け付け、許諾すべきユーザUSRに対して第2ライセンスキーKEY2を発行する。
(テスターハードウェアについて)
続いてテスターハードウェア100の構成を説明する。図5は、テスターハードウェア100の外観を示す図である。テスターハードウェア100は、デスクトップサイズでポータブルに構成される。
テスターハードウェア100は、ACプラグ110を介して商用交流電源からの電力を受ける。テスターハードウェア100の背面には、テスターハードウェア100の電源スイッチ112が設けられる。
DUT4は、ソケット120に装着される。DUT4の複数のデバイスピンは、コネクタ122の複数のピン124それぞれと、ケーブル126を介して結線されている。テスターハードウェア100の前面パネルには、コネクタ122を接続するためのコネクタ114が設けられる。DUT4のピン数、ピン配置、あるいは同時測定するDUT4の個数などに応じて、さまざまなソケット120が用意される。
図6は、テスターハードウェア100の構成を示す機能ブロック図である。テスターハードウェア100は、不揮発性メモリ102に加えて、複数チャンネルのテスターピン(入出力ピン)PIO1〜〜PION、インタフェース部130、コントローラ132、異常検出部134、内部電源136、デバイス電源140、信号発生器142、信号受信器144、RAM154、任意波形発生器148、デジタイザ150、パラメトリックメジャメントユニット152、リレースイッチ群160および内部バス162を備える。
インタフェース部130は、バス10を介して、情報処理装置200の第2インタフェース部204と接続され、情報処理装置200との間でデータを送受信可能に構成される。バス10がUSBである場合、インタフェース部130はUSBコントローラである。
コントローラ132は、テスターハードウェア100全体を統括的に制御する。具体的には、情報処理装置200から受信した制御命令に応じて、テスターハードウェア100の各ブロックを制御し、またテスターハードウェア100の各ブロックで得られたデータや、割込信号、マッチ信号などを、インタフェース部130を介して情報処理装置200に送信する。
異常検出部134は、テスターハードウェア100のハードウェア的な異常を検出する。たとえば異常検出部134は、テスターハードウェア100の温度をモニタし、所定のしきい値を超えるとアサートされる温度異常信号を生成する。また異常検出部134は、テスターハードウェア100における電源電圧などを監視し、過電圧異常、低電圧異常などを検出してもよい。
内部電源136は、外部のAC電圧を受け、それを整流・平滑化して直流電圧に変換した後に、それを降圧し、テスターハードウェア100の各ブロックに対する電源電圧を生成する。内部電源136は、交流/直流変換用のインバータと、インバータの出力を降圧するスイッチングレギュレータやリニアレギュレータなどを含んで構成することができる。
デバイス電源(DPS:Device Power Supply)140は、テスターハードウェア100に接続されるDUT4の電源ピンに供給すべき電源電圧VDDを生成する。アナログデジタル混載デバイスなどのDUT4は、複数の異なる電源電圧を受けて動作する場合があるため、デバイス電源140は、異なる電源電圧を生成可能に構成されてもよい。本実施の形態では、デバイス電源140は2チャンネルの電源電圧VDD1、VDD2を生成可能となっている。
複数のチャンネルCH1〜CHNのテスターピンPIO1〜PIONはそれぞれ、DUT4のデバイスピンと接続される。
信号発生器142_1〜142_NはそれぞれチャンネルCHごとに設けられる。各信号発生器142_i(1≦i≦N)は、対応するテスターピンPIOiを介してDUT4にデジタル信号S1を出力する。DUT4がメモリである場合、デジタル信号S1は、DUTに対する制御信号、DUTであるメモリに書き込まれるデータ信号、アドレス信号などに対応する。
信号受信器144_1〜144_NはそれぞれチャンネルCHごとに設けられる。各信号受信器144_i(1≦i≦N)は、DUT4から対応するテスターピンPIOiに入力されたデジタル信号S2を受信する。デジタル信号S2は、DUTから出力される各種信号や、DUTであるメモリから読み出されたデータに対応する。信号受信器144は、受信した信号S2のレベルを判定する。さらに信号受信器144は、受信した信号S2のレベルが、期待値と一致するかを判定し、一致(パス)、不一致(フェイル)を示すパスフェイル信号を生成する。加えて信号受信器144は、受信した信号S2のタイミングが正常か否かを判定し、パス、フェイルを示すパスフェイル信号を生成する。
任意波形発生器148は、複数チャンネルCH1〜CHNのうち任意のチャンネルに割り当て可能であり、アナログの任意波形信号S3を生成して割り当てられたテスターピンPIOから出力する。デジタイザ150は、複数チャンネルCH1〜CHNのうち任意のチャンネルに割り当て可能であり、割り当てられたテスターピンPIOに入力されたDUT4からのアナログ電圧S4をデジタル信号に変換する。
パラメトリックメジャメントユニット152は、複数チャンネルCH1〜CHNのうち任意のチャンネルに割り当て可能である。パラメトリックメジャメントユニット152は、電圧源、電流源、電流計、電圧計を含む。パラメトリックメジャメントユニット152は、電圧印加電流測定モードにおいて、割り当てられたチャンネルのテスターピンPIOに電圧源により生成された電圧を印加し、電流計によってそのチャンネルのテスターピンPIOに流れる電流を測定する。またパラメトリックメジャメントユニット152は、電流印加電圧測定モードにおいて、割り当てられたチャンネルのテスターピンPIOに電流源により生成された電流を供給し、電圧計によってそのチャンネルのテスターピンPIOの電圧を測定する。パラメトリックメジャメントユニット152によって、任意のデバイスピンの電圧や電流を測定できる。
RAM154は、テスターハードウェア100の各ブロックが使用するデータや、各ブロックが生成したデータを格納するために設けられる。たとえばRAM154は、信号発生器142が生成すべきデジタル信号のパターンを格納するパターンメモリとして利用したり、パスフェイル信号を格納するフェイルメモリ、任意波形発生器148が生成すべき波形を記述する波形データ、あるいはデジタイザ150により取得された波形データを格納する波形メモリなどとして利用される。
リレースイッチ群160は、テスターピンPIO1〜PIONおよびデバイス電源140、信号発生器142_1〜142_N、信号受信器144_1〜144_N、任意波形発生器148、デジタイザ150、パラメトリックメジャメントユニット152に接続される。リレースイッチ群160は、その内部に複数のリレースイッチを含み、デバイス電源140、任意波形発生器148、デジタイザ150、パラメトリックメジャメントユニット152それぞれを、任意のテスターピンPIOに割り当て可能に構成される。
内部バス162は、テスターハードウェア100の各ブロックの間で信号を送受信するために設けられる。内部バス162の種類、本数は特に限定されない。
上述のように、テスターハードウェア100の内部の少なくともひとつのブロックの機能は、不揮発性メモリ102に格納されるコンフィギュレーションデータ306に応じて変更可能となっている。
以上がテスターハードウェア100の構成である。このテスターハードウェア100によれば、テスターハードウェア100の各ブロックを組み合わせることにより、メモリや、プロセッサ、A/Dコンバータ、D/Aコンバータなどさまざまな半導体デバイスを、さまざまな手法で試験することができる。以下、テスターハードウェア100を用いた試験システム2により実現可能な試験について説明する。
1a. メモリの機能検証試験
メモリの機能検証試験には、主として、デバイス電源140、信号発生器142、信号受信器144が利用される。デバイス電源140は、メモリに対して供給すべき電源電圧を生成する。
なお電源電圧は、リレースイッチ群160を経由せずに、メモリの電源ピンに対して専用の電源ラインを介してDUT4に供給されてもよい。
信号発生器142は、メモリに供給すべきテストパターン(アドレス信号および書き込むべきデータ信号)を生成する。信号受信器144は、メモリから読み出された信号S2のレベルを判定し、期待値と比較することにより、パス、フェイル判定を行う。加えて信号受信器144は、受信した信号S2のタイミングが正常か否かを判定する。
1b. メモリのDC試験
メモリのDC試験時には、主としてデバイス電源140およびパラメトリックメジャメントユニット152が用いられる。デバイス電源140は、メモリに対して供給すべき電源電圧を生成する。デバイス電源140は、自らの出力である電源電圧および電源電流を測定可能に構成されている。パラメトリックメジャメントユニット152は、リレースイッチ群160によってメモリの任意のピンに対応するテスターピンPIOに割り当てられる。デバイス電源140によって、電源電流、電源電圧変動が測定され、パラメトリックメジャメントユニット152によって任意のピンのリーク電流などが測定される。また、あるテスターピンの電位と、そこに流れる電流を測定することにより、それらの比から、インピーダンスを計算でき、コンタクト不良の検出などに利用できる。また、あるテスターピンの電位と、そこに流れる電流を測定することにより、それらの比から、インピーダンスを計算でき、コンタクト不良の検出などに利用できる。
2a. マイクロコントローラの機能検証試験
(i)マイクロコントローラの内部のメモリの機能検証試験は、1aと同様のハードウェアを用いて試験可能である。
(ii)マイクロコントローラのデジタル信号処理部(CPUコア)の機能検証試験は、1aと同様のハードウェアを用いて試験可能である。
2b. マイクロコントローラのDC試験
マイクロコントローラのDC試験は、1bと同様のハードウェアを用いて試験可能である。
3a. A/Dコンバータの機能検証試験
A/Dコンバータの機能検証試験には、主としてデバイス電源140、任意波形発生器148および少なくともひとつの信号受信器144が利用される。任意波形発生器148は、リレースイッチ群160によって、A/Dコンバータのアナログ入力端子に割り当てられ、所定の電圧範囲をスイープするアナログ電圧を生成する。少なくともひとつの信号受信器144はそれぞれ、A/Dコンバータのデジタル出力端子に割り当てられ、A/Dコンバータから、アナログ電圧の階調に応じたデジタルコードの各ビットを受信する。
信号受信器144により得られたデジタルコードと、任意波形発生器148が生成したアナログ電圧の相関関係によって、A/Dコンバータのリニアリティ(INL、DNL)などを評価することが可能となる。
3b. A/DコンバータのDC試験
A/DコンバータのDC試験は、1bと同様のハードウェアを用いて試験可能である。
4a. D/Aコンバータの機能検証試験
D/Aコンバータの機能検証試験には、主としてデバイス電源140、少なくともひとつの信号発生器142およびデジタイザ150が利用される。少なくともひとつの信号発生器142はそれぞれ、D/Aコンバータのデジタル入力端子に割り当てられる。信号発生器142は、D/Aコンバータの入力デジタル信号をそのフルスケールに渡ってスイープする。
デジタイザ150は、リレースイッチ群160によって、D/Aコンバータのアナログ出力端子に割り当てられ、D/Aコンバータのアナログ出力電圧を、デジタルコードに変換する。
デジタイザ150により得られたデジタルコードと、信号発生器142が生成したデジタルコードの相関関係によって、D/Aコンバータの出力電圧オフセットや出力電圧ゲインを評価することが可能となる。
4b. D/AコンバータのDC試験
D/AコンバータのDC試験は、1bと同様のハードウェアを用いて試験可能である。
A/DコンバータやD/Aコンバータは、単体のICであってもよいし、マイクロコントローラに内蔵されてもよい。
5. オシロスコープ試験
デジタイザ150をリレースイッチ群160によって任意のチャンネルに割り当て、デジタイザ150のサンプリング周波数を高めることにより、そのチャンネルを通過する信号の波形データを取得できる。波形データを、情報処理装置200により可視化することにより、試験システム2をオシロスコープとして機能させることができる。
当業者によれば、テスターハードウェア100を用いることにより、ここに例示したもの以外にも、さまざまな機能検証試験、DC試験などを実行しうることが理解される。
好ましい態様において、テスターハードウェア100は、不揮発性メモリ102に書き込まれたコンフィギュレーションデータ306に応じて、少なくとも信号発生器142が生成するデジタル信号S1のパターンが変更可能に構成される。この場合、不揮発性メモリ102は、信号発生器142の一部であると把握することができる。
この場合、メモリやプロセッサ、A/Dコンバータ、D/Aコンバータなど被試験デバイスの機能検証試験を行う際に、デバイスの種類に応じて、コンフィギュレーションデータを選択することにより、さまざまなデバイスに対して最適なデジタル信号を供給でき、それらを適切に試験できる。
より具体的には、信号発生器142は、コンフィギュレーションデータ306に応じて、
(i)SQPG(Sequential Pattern Generator)、
(ii)ALPG(Algorithmic Pattern Generator)、
(iii)SCPG(Scan Pattern Generator)、
のいずれかの機能を選択的に具備するよう構成される。
SQPGとSCPGは、ひとつのコンフィギュレーションデータ306によって提供されてもよい。この場合、ひとつの試験を実行中に、ひとつの信号発生器142を、SQPGと、SCPGを切りかえて使用できる。あるいは、いくつかのチャンネルの信号発生器142をSQPGとして、その他のチャンネルの信号発生器142をSCPGとして利用することもできる。
たとえばメモリの機能検証試験を行う際には、ALPGに対応するコンフィギュレーションデータ306を不揮発性メモリ102に書き込むことにより、演算処理によって長大なテストパターンを自動生成できる。
また、プロセッサ(CPUやマイクロコントローラ)等の機能検証試験を行う際には、SQPGに対応するコンフィギュレーションデータ306を不揮発性メモリ102に書き込めばよい。この場合、プロセッサ等の構成に応じてあらかじめユーザUSRが定義したテストパターンをRAM154に格納しておき、各信号発生器142がテストパターンをRAM154から読み出してDUT4に与えることができる。
またバウンダリスキャンテストを行いたい場合には、SCPGに対応するコンフィギュレーションデータ306を不揮発性メモリ102に書き込むことにより、DUT4の内部ロジックを切り離した試験を実現できる。
以上が試験システム2の構成である。
続いて、クラウドテスティングサービスのフローを説明する。図7は、クラウドテスティングサービスのフローを示す図である。
ユーザUSRは、クラウドテスティングサービスの利用をサービス提供者PRVに申請する(S100)。申請にともない、ユーザUSRの情報がサービス提供者PRVのサーバ300に送信される。
サービス提供者PRVは、ユーザUSRの信用調査などの結果にもとづいて審査を行う(S102)。審査の結果、所定の条件を満たすユーザUSRは、クラウドテスティングサービスの利用者としてデータベースに登録され、ユーザIDが付与される。登録に際してユーザUSRは、試験システム2に使用したい自身の情報処理装置200の識別情報を、サービス提供者PRVに通知する。情報処理装置200の識別情報も、サーバ300のデータベースに登録される。情報処理装置200の識別情報としては、情報処理装置200のMACアドレスを利用してもよい。
サービス提供者PRVは、登録されたユーザUSRに対して、テスターハードウェア100を送付する(S104)。試験システム2を広く普及させたいというサービス提供者PRV側の観点、および安価に試験システム2を構築したいというユーザUSR側の観点に鑑みて、サービス提供者PRVとユーザUSRは、テスターハードウェア100は無償で貸与する契約を結んでもよい。当然ながら、ユーザUSRによるテスターハードウェア100の改変や分解は契約により禁止される。
ユーザUSRは、サービス提供者PRVが開設するウェブサイトにアクセス、ログインし、制御プログラム302をダウンロードし、登録した情報処理装置200にインストールする(S106)。なおサービス提供者PRVは、制御プログラム302の使用は、登録された情報処理装置200においてのみ許諾してもよい。また制御プログラム302は、CD−ROMやDVD−ROMなどのメディアに格納された状態で配布されてもよい。
ここまでで、ユーザUSRはテスターハードウェア100および情報処理装置200を用いて、試験システム2を構築可能となる。
試験システム2のセットアップを目的とするユーザUSRは、ウェブサイトにアクセスし、ログインする。ウェブサイトには、ダウンロード可能なプログラムモジュール304およびコンフィギュレーションデータ306のリストが掲載されている。そして、ユーザUSRは、試験対象のDUT4の種類や試験内容に適したプログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306を選択し(S108)、それらのダウンロードを要求する(S110)。これを受けて、サーバ300から、プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306が、情報処理装置200に供給される(S112)。
また、ユーザUSRは、サービス提供者PRVのサーバ300に対して、希望するプログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306の使用許諾を申請する(S114)。
プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306には、使用期間に応じた料金が定められている。サービス提供者PRVは、ユーザUSRからの料金の支払いを条件として(S116)、プログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306ごとに、それらの使用を許諾するライセンスキーを発行する(S118)。
コンフィギュレーションデータ306に対するライセンスキーを第1ライセンスキーKEY1、プログラムモジュール304に対するライセンスキーを第2ライセンスキーKEY2と称し、区別する。
第1ライセンスキーKEY1は、対象となるコンフィギュレーションデータ306について、ユーザによってあらかじめ指定されデータベースに登録されている情報処理装置200との組み合わせ時にのみ、使用を許諾する。第1ライセンスキーKEY1には、対象となるコンフィギュレーションデータ306を示すデータと、使用が許諾される情報処理装置の識別情報と、コンフィギュレーションデータ306の使用が許諾される使用許諾期間を示すデータと、を含む。当然ながら第1ライセンスキーKEY1は、暗号化されている。
同様に第2ライセンスキーKEY2は、対象となるプログラムモジュール304について、ユーザによってあらかじめ指定されデータベースに登録されている情報処理装置200上でのみ、使用を許諾する。第2ライセンスキーKEY2には、対象となるプログラムモジュール304を示すデータと、使用が許諾される情報処理装置の識別情報と、プログラムモジュール304の使用が許諾される使用許諾期間を示すデータと、を含む。当然ながら第2ライセンスキーKEY2も暗号化されている。
なお、変形例において、使用許諾期間を設定せずに無期限としてもよい。
以上が試験システム2の構成である。続いて試験システム2の動作を説明する。
図7のフローを経て、情報処理装置200には、制御プログラム302、プログラムモジュール304が格納されており、またテスターハードウェア100の不揮発性メモリ102には、コンフィギュレーションデータ306が書き込まれている。
使用に際して、ユーザUSRは、情報処理装置200とテスターハードウェア100をバス10を介して接続する。そしてユーザUSRは、テスターハードウェア100の電源を投入し、情報処理装置200において制御プログラム302を起動する。
情報処理装置200は、コンフィギュレーションデータ306の認証を行う。コンフィギュレーションデータ306の認証は、制御プログラム302の起動時に行ってもよい。
図2のハードウェアアクセス部212は、テスターハードウェア100の不揮発性メモリ102に格納されるコンフィギュレーションデータ306の情報を取得する。認証部214は、コンフィギュレーションデータ306に対して発行された第1ライセンスキーKEY1を参照する。第1ライセンスキーKEY1が存在する場合、そのライセンスキーKEY1に含まれる情報処理装置の識別情報が、ユーザUSRが現在使用する情報処理装置200のそれと一致するか、また現在の時刻が使用許諾期間に含まれるかが判定される。識別情報が一致し、使用許諾期間内である場合、認証部214は、コンフィギュレーションデータ306が情報処理装置200との組み合わせ時に使用が許諾されているものと判定し、テスターハードウェア100において、不揮発性メモリ102内のコンフィギュレーションデータ306の使用が許諾される。これにより、テスターハードウェア100は、第1ライセンスキーKEY1が発行済みである場合にのみ、コンフィギュレーションデータ306に応じて動作可能となる。使用許諾期間を過ぎている場合には、ユーザUSRに、そのコンフィギュレーションデータ306に対する使用の再契約の申請を促す。
また情報処理装置200は、プログラムモジュール304の認証を行う。具体的には、認証部214は、ユーザUSRが使用を意図したプログラムモジュール304それぞれに対して発行された第2ライセンスキーKEY2を参照する。第2ライセンスキーKEY2が存在する場合、そのライセンスキーKEY2に含まれる情報処理装置の識別情報が、ユーザUSRが現在使用する情報処理装置200のそれと一致するか判定される。一致する場合、認証部214は、プログラムモジュール304が情報処理装置200との組み合わせ時に使用が許諾されているものと判定し、プログラムモジュール304を制御プログラム302に組み込むことを許諾する。
ここで、不揮発性メモリ102に格納されるコンフィギュレーションデータ306が想定するDUTの種類と、テストプログラム240と組み合わされるプログラムモジュール304が整合しない場合が想定される。たとえばコンフィギュレーションデータ306がメモリ試験用のデータであるにもかかわらず、試験アルゴリズムモジュール304aが、A/Dコンバータの機能評価のリニアリティ検証プログラムである場合などである。この場合、メモリであるDUT4を試験することは不可能である。そこで制御プログラム302は、情報処理装置200に、プログラムモジュール304とコンフィギュレーションデータ306との整合性をチェックする機能を提供することが望ましい。整合性がとれない場合、情報処理装置200がユーザUSRにその旨を通知することにより、正しいプログラムモジュール304とコンフィギュレーションデータ306による試験を担保できる。
以上の処理を経て、情報処理装置200においてテストプログラム240にもとづく試験が実行可能となる。
図8は、テストプログラム240によって提供される、試験の実行を管理する管理画面600を示す。管理画面600は、作業フロー欄602と、入力画面欄604とによって構成されている。作業フロー欄602には、試験の一連の作業がその実行順に並べられて表示される。具体的には、ピンを定義する「Pin Definitions」、試験項目を選択する「Select Measure Item」、試験項目を実行するために必要な試験条件を設定し、試験を実行する「Setup and Execution」、解析ツールを選択する「Open analysis Tools」、複数の試験項目を連続実行する「Flow Execution」を含む作業フローが示されている。
作業フロー欄602の各作業はユーザUSRに選択可能な態様で表示される。ユーザUSRにより作業が選択されると、選択された作業に対応する画面が入力画面欄604に表示される。つまり、1つの管理画面600上に、各作業に対応する入力画面が切り替えて表示される。ユーザUSRは、作業フロー欄602で作業を選択し、入力画面欄604に表示された画面に必要な情報を入力していくことで、試験を進めることができる。なお、他の作業が完了していないために実行できない作業は、選択不可能な態様で表示される。例えば、試験項目が選択されていない場合、その選択がなされなければ実行できない「Setup and Execution」は選択不可能な態様で表示される。
以降では、「Select Measure Item」から「Open analysis Tools」までを作業フローに従って実行する例を示す。
図8は、作業フロー欄602において「Select Measure Item」が選択されたときの管理画面600を示す。入力画面欄604には、試験項目の選択画面が表示される。ここに示される試験項目一覧606は、サーバ300から取得し、記憶装置206に格納された試験アルゴリズムモジュール304aに対応する試験項目である。例えば、「ADC's DC Linearity Measurement」は「A/Dコンバータのリニアリティ(INL、DNL)検証プログラム」に、「ADC's DC Linearity Measurement」は「D/Aコンバータのリニアリティ(INL、DNL)検証プログラム」に、「FunctionalTest」は「機能検証用プログラム」に対応する試験項目である。ここでは、試験アルゴリズム「FunctionalTest」が選択されたものとする。
図9は、作業フロー欄602において「Setup and Execution」が選択されたときの管理画面600を示す。入力画面欄604には、選択された試験項目を実行するために必要な試験条件を設定する設定画面が表示される。ここでは、図8で選択された試験項目「FunctionalTest」を実行するために必要な試験条件を設定する画面が表示されている。なお、DUT4に供給するテストパターンもここで設定する。具体的には、テストパターンが格納されたテストパターンファイルを選択する。
また、「Setup and Execution」の入力画面欄604は、試験実行ボタン608を含む。必要な試験条件の設定後、この試験実行ボタン608を押下することで試験が実行される。つまり、DUT4へのテストパターンの供給、被試験デバイスからの信号の読み出し、読み出した信号と期待値の比較を行うよう、テスターハードウェア100を制御する。テスターハードウェア100によって取得されたデータは、テスターハードウェア100から情報処理装置200に送信され、記憶装置206に格納される。
図10は、作業フロー欄602において「Open Analysis Tools」が選択されたときの管理画面600を示す。入力画面欄604には、テスターハードウェア100によって取得されたデータを処理、解析するための解析ツールを選択する画面が表示される。ここに示される解析ツール一覧610は、サーバ300から取得し、記憶装置206に格納された解析ツールモジュール304bに対応する解析ツールである。ユーザUSRは、この解析ツール一覧610の中からDUT4の種類や試験内容、および評価手法に応じた解析ツールを選択する。ここでは、試験アルゴリズム「Shmoo Plot」が選択されたものとする。
図11は、図10に示す「Open Analysis Tools」の画面で、解析ツールを選択したときに表示される解析ツール画面620を示す。解析ツール画面620は、管理画面600と同一ウィンドウ内で開かれる。解析ツール画面620は、操作フロー欄622と、操作画面欄624とによって構成されている。操作フロー欄622には、図10で選択された解析ツールに応じた操作フローが表示される。具体的には、各解析ツールモジュール304bには操作フローに関する情報が含まれ、これに基づき表示部232が解析ツールに応じた操作フローを表示する。ここでは、解析ツール「Shmoo Plot」が選択されたときの操作フローが表示されている。
操作画面欄624には、操作フロー欄622で選択された操作に対応する操作画面が表示される。ユーザUSRは、操作フロー欄622において、必要な解析条件を入力する。このように、操作フロー欄622に示される操作フローに従って操作することで、記憶装置206に格納された試験結果が解析される。
以上が試験システム2の動作である。試験システム2は、従来の試験装置に比べて以下の利点を有する。
1. この試験システム2において、テスターハードウェア100は、特定のデバイスや、試験内容に限定された構成を有しておらず、さまざまな試験内容に対応可能な汎用性をもって設計されている。そして、さまざまな種類の被試験デバイス、試験内容に最適化されたコンフィギュレーションデータが、サービス提供者あるいは第3者によって用意され、サーバ300に格納されている。
そしてユーザUSRは、検査対象のDUT4に最適なコンフィギュレーションデータ306を選択し、テスターハードウェアの不揮発性メモリ102に書き込むことにより、DUT4を適切に試験することができる。
つまり、この試験システム2によれば、DUT4の種類や試験項目ごとに個別の試験装置(ハードウェア)を用意する必要がなくなるため、ユーザUSRのコストの負担を軽減することができる。
2. また、新規のデバイスが開発され、従来存在しない試験が必要となった場合、サービス提供者PRVあるいは第3者によって、その試験内容を実現するためのコンフィギュレーションデータ306やプログラムモジュール304が提供されるであろう。したがってユーザUSRは、テスターハードウェアの処理能力の範囲内において、現在から将来にわたって開発されるデバイスを試験することができる。
3. また従来では、開発段階の半導体デバイスを検査する際に、電源装置、任意波形発生器、オシロスコープやデジタイザを個別に用意し、それらを組み合わせて、所望の特性を測定する必要があった。これに対して実施の形態に係る試験システム2によれば、情報処理装置200とテスターハードウェア100を用意すれば、さまざまな半導体デバイスを簡易かつ適切に試験できる。
4. テスターハードウェア100は、設計開発段階での使用を前提とすれば、同時測定可能な被試験デバイスの個数、すなわちチャンネル数が少なく設計できる。また情報処理装置との協調動作を前提として設計することができる。さらに必要に応じてその性能の一部を妥協することも可能である。これらの理由から、テスターハードウェア100は、量産用の試験装置に比べて、安価に、また非常にコンパクトに、具体的にはデスクトップサイズ、ポータブルに構成しうる。
この場合、ユーザUSRの観点からは、研究者・開発者ごと、あるいは研究開発グループごとに、テスターハードウェアを保有することが可能となる。サービス提供者PRVの観点からは、テスターハードウェア100の普及を促すことができ、収益の機会を拡大することができる。
5. また従来の試験装置は巨大であったため、その移動は現実的には不可能であり、ユーザUSRがDUT4を試験装置まで搬送する必要があった。これに対してテスターハードウェア100を小型化することにより、それを被試験デバイスの場所まで移動することが可能となる。
たとえばクリーンルーム内で、被試験デバイスを試験したいとする。試験装置の設置箇所が被試験デバイスと離れている場合、デバイスの汚染を考慮すると、クリーンルーム内といえども、デバイスを長距離移動させることは好ましくない。つまり従来では、被試験デバイスおよび試験装置の双方とも移動させることが困難であり、試験装置の利用が制限されるケースがあった。実施の形態に係る試験システム2は、クリーンルーム内のさまざまな箇所に設置することができ、また必要に応じてクリーンルーム内に持ち込んだり、持ち出したりできる。あるいは屋外の特殊環境下での試験も可能となる。つまり試験装置を利用可能な状況を、従来よりも格段に広げることができる。
6. また、この試験システム2では、さまざまなプログラムモジュール304がサービス提供者PRVによってクラウドであるサーバ300上に用意されており、ユーザUSRはその中から、半導体デバイスの種類、試験項目、評価アルゴリズムに適したものを選択し、テストプログラム240に組み込むことができる。その結果、ユーザUSRは、従来のようにテストプログラムを自ら作成することなく、デバイスを適切に試験できる。
7. また、この試験システム2で使用されるテストプログラムは、試験の実行を管理する管理画面上に、一連の作業がその実行順に並べられた作業フローを表示する。上述の様々な利点により、今後、本試験システム2は新たなユーザによって使用されることが期待されるところ、そのような新たなユーザ、すなわちテストプログラムに不慣れなユーザであっても、作業フローに従って操作することで、容易に試験を実行することができる。
8. また、従来のテストプログラムは、試験条件の設定を行うプログラム、試験を実行するプログラム、試験結果を解析するプログラムの3つの別個のプログラムで構成されていた。その結果、試験条件の設定画面、試験の実行画面、試験結果の解析画面はそれぞれ別個のウィンドウで起動されていた。これに対し、本テストプログラムは1つのプログラムで上記3つのプログラムの機能を実現する。そして、上記3つの画面を同一画面、または同一ウィンドウ内の画面として提供する。このため、例えば条件を変えつつ繰り返し試験を実施する場合でも、画面の切り替えは抑えられ、ユーザの負担は軽減される。
以上、本発明について、いくつかの実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1の変形例)
実施の形態では、ライセンスキーは、登録された情報処理装置200との組み合わせを条件として、プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306の使用を許諾する仕様について説明した。
これに対し、第1の変形例では、情報処理装置200に代えて、ユーザUSRが指定したテスターハードウェア100との組み合わせを条件として、プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306の使用を許諾する。この場合、第1ライセンスキーKEY1は、許諾対象となるコンフィギュレーションデータ306の識別情報と、使用を許諾すべきテスターハードウェア100の識別情報と、を含む。
ユーザUSRがテストプログラム240を起動すると、認証部214が、テスターハードウェア100のIDを取得し、第1ライセンスキーKEY1に取得したIDが含まれる場合、コンフィギュレーションデータ306が不揮発性メモリ102から読み出し可能となり、テスターハードウェア100がコンフィギュレーションデータ306に応じて動作可能となる。第2ライセンスキーKEY2についても同様である。
あるいは、サービス提供者PRVからユーザUSRに、ハードウェアキー(ドングルとも称される)を供給し、情報処理装置200にハードウェアキーが接続されていることを条件として、プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306が使用できるようにしてもよい。
(第2の変形例)
実施の形態では、プログラムモジュール304、コンフィギュレーションデータ306をサーバ300に格納しておき、それぞれに個別に使用許諾を与えるケースを説明したが、本発明はそれには限定されない。サーバ300は、プログラムモジュール304とコンフィギュレーションデータ306のいずれか一方を、ダウンロード可能に格納することによっても、試験システム2は、ユーザUSRが希望する試験アルゴリズム、評価アルゴリズムにしたがってさまざまなデバイスを適切に試験できる。
(第3の変形例)
実施の形態では、情報処理装置200において、認証やテストプログラムの実行が行われる場合を説明した。
これに対して、第3の変形例では、認証に関する処理は、サーバ300上で行ってもよい。具体的には、サーバ300がライセンスキーを発行する代わりに、ユーザUSRが試験システム2を使用するたびに、情報処理装置200からサーバ300のウェブサイトにアクセス、ログインし、プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306の使用許諾を求める仕様としてもよい。この場合、サーバ300は、使用許諾を求めるユーザUSRがデータベースに登録済みであり、かつ、同じユーザIDにて、現在、そのプログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306が使用されていないことを条件として、プログラムモジュール304やコンフィギュレーションデータ306の使用を許諾してもよい。
また、試験アルゴリズムモジュール304aを情報処理装置200にダウンロードさせる代わりに、サーバ300上で、テストプログラム240を実行する構成としてもよい。この場合、サーバ300側にテスト制御部210の一部あるいは全部が設けられることとなり、制御命令が情報処理装置200を経由してテスターハードウェア100に送信される。
同様に、解析ツールモジュール304bを情報処理装置200にダウンロードさせる代わりに、サーバ300上でテストプログラム240を実行する構成としてもよい。この場合、サーバ300側にテスト制御部210の一部あるいは全部が設けられることとなり、テスターハードウェア100において取得されたデータは、情報処理装置200を経由して、サーバ300にアップロードされ、サーバ300において処理される。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
2…試験システム、4…DUT、6…ソケット、8…ネットワーク、10…バス、100…テスターハードウェア、102…不揮発性メモリ、110…ACプラグ、112…電源スイッチ、114…コネクタ、120…ソケット、122…コネクタ、124…ピン、126…ケーブル、130…インタフェース部、132…コントローラ、134…異常検出部、136…内部電源、140…デバイス電源、PIO…テスターピン、142…信号発生器、144…信号受信器、148…任意波形発生器、150…デジタイザ、152…パラメトリックメジャメントユニット、154…RAM、160…リレースイッチ群、162…内部バス、200…情報処理装置、202…第1インタフェース部、204…第2インタフェース部、206…記憶装置、208…データ取得部、210…テスト制御部、212…ハードウェアアクセス部、214…認証部、220…実行部、224…割込・マッチ検出部、230…解析部、232…表示部、234…受付部、240…テストプログラム、300…サーバ、302…制御プログラム、304…プログラムモジュール、304a…試験アルゴリズムモジュール、304b…解析ツールモジュール、306…コンフィギュレーションデータ、308…データベース、310…記憶部、312…申請受付部、314…データベース登録部、316…認証部、320…リスト表示部、322…ダウンロード制御部、324…ライセンスキー発行部、400…コンフィギュレーションデータ、402…ソフトウェアモジュール、USR…ユーザ、PRV…サービス提供者。

Claims (5)

  1. テスターハードウェアに接続された情報処理装置に、当該テスターハードウェアを制御する機能を実現させるテストプログラムであって、
    前記テスターハードウェアは、書き換え可能な不揮発性メモリを含み、当該不揮発性メモリに格納されたコンフィギュレーションデータに応じて、少なくともその機能の一部が変更可能に構成され、
    本テストプログラムは、
    (A)試験項目を選択する作業と、(B)選択された試験項目を実行するために必要な試験条件を設定する設定作業と、(C)試験アルゴリズムおよび試験条件にしたがって被試験デバイスに信号を供給し、被試験デバイスからの信号を受信するようテスターハードウェアを制御する試験実行作業と、(D)テスターハードウェアによって取得されたデータを処理する試験結果解析作業と、を含む作業フローをユーザが選択可能な態様で前記情報処理装置の表示装置に表示させる作業フロー表示制御機能と、
    前記作業フローのうちから選択された作業に対応する入力画面を前記表示装置に表示させる入力画面表示制御機能と、
    を前記情報処理装置に実現させることを特徴とするテストプログラム。
  2. 前記作業フロー表示制御機能は、前記作業フローを第1の表示領域に表示し、
    前記入力画面表示制御機能は、前記入力画面を、前記第1の表示領域に隣接した第2の表示領域に表示することを特徴とする請求項1に記載のテストプログラム。
  3. 前記作業フロー表示制御機能は、他の作業が完了していないために実行できない作業を選択不可能な態様で表示させることを特徴とする請求項1に記載のテストプログラム。
  4. 前記入力画面には、試験の結果を解析する解析ツールの一覧が表示され、
    本テストプログラムは、
    前記一覧のうちから選択された解析ツールに対応する操作フローを前記表示装置に表示させる機能と、
    前記操作フローのうちから選択された操作に対応する操作画面を前記表示装置に表示させる機能と、
    を更に情報処理装置に実現させることを特徴とする請求項1または2に記載のテストプログラム。
  5. 前記作業フローと、前記入力画面と、前記操作フローと、前記操作画面とは、同一ウィンドウ内で表示されることを特徴とする請求項4に記載のテストプログラム。
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