JP2013248606A - ゼオライトボード - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はNH4、セシウムイオンなどの金属イオンを吸着・脱着するゼオライト粉末の取扱い性を改善してゼオライトの機能を容易に発揮することを提供するものである。また、セシウムイオンなど放射性物質の除去を高めて、除染作業に役立つことができるものである。
ゼオライトを粉末として扱うのではなく、構造物かすることが求められる。
【解決手段】 本発明に係る板状の構造物はゼオライト粉末の粒子を繊維状化されたPTFEによって結合し、通気性、浸水性を確保するとともに強度のある金属多孔板に埋設し固化することにより提供される。
ゼオライトを粉末として扱うのではなく、構造物かすることが求められる。
【解決手段】 本発明に係る板状の構造物はゼオライト粉末の粒子を繊維状化されたPTFEによって結合し、通気性、浸水性を確保するとともに強度のある金属多孔板に埋設し固化することにより提供される。
Description
本発明は、NH4、セシウムなどの金属イオンを吸着・脱着するゼオライト粉末を主として使用したボードに関し、特にゼオライト粉末の構造材化に必要なゼオライト粒子間のバインダーとしてポリテトラフルオロエチレン(以下、「PTFE」という。)を使用し、また、ゼオライト粉末とポリテトラフルオロエチレン粉末との配合物を構造保持するために、ゼオライト粉末とポリテトラフルオロエチレン粉末とを格子状又はメッシュ状の金属製の多孔性基材を埋設して構成したゼオライトボードに関する。
ゼオライトは、NH4、重金属イオンを選択的に脱着・吸着する作用があり、化学分野や環境分野などに使用されている。たとえば、ゼオライトの使用例としてはゼオライトを顆粒状に固化して充填塔に詰めたり、タンク槽内に敷き詰められたりして使用されている。しかし、ゼオライトは土壌物なのでその取扱いに難点がある。すなわち、泥砂の如く取り扱う必要があるので、簡易な移動にも手間が掛かる。
また、紙粉にゼオライトを混抄したシート状のもの、紙シートの間にサンドイッチ状に挟持させたシート状のものがあるが、水分を含むと膨張して脆化するので強度不足の点で問題がある。
本発明は、NH4,セシウムを筆頭に金属イオンを良く吸着し、脱着できる性能を持つゼオライトを取扱い容易な構造物とし、また通気性、浸水性のある多孔質の板状構造物とすることにより、ゼオライトの取り出し、移動、移設を容易にするゼオライトボードを提供することにある。
さらには、放射性セシウムを吸着し、放射性物質の除染を行う作業性に優れたゼオライトボードを提供することにある。
本発明に係るゼオライトボードは、ゼオライトの粉末とPTFEの粉末との混合物を、基材に付着してなることを特徴とする。
また、前記ゼオライトボードにおいて、ゼオライトとPTFEとの混合率が、ゼオライトが70重量%〜90重量%、PTFEが30重量%〜10重量%の範囲である構成としてもよい。
さらに、前記ゼオライトボードにおいて、PTFEが、その融点以上の温度で加熱固化されている構成としてもよい。
さらにまた、基材が、厚み0.5mm以上の格子状又はネット状の金属体である構成としてもよい。
また、本発明に係るゼオライトボード製造方法は、70重量%〜90重量%のゼオライトと30重量%〜10重量%のPTFEの乳化重合粉末とを混合撹拌して混合物を作成し、この混合物を厚み0.5mm以上の格子状又はネット状の金属製の基材に充填し、かつ、加圧して前記基材を混合物内に埋設して半加工ボードを作成し、この半加工ボードをPTFEの融点以上の温度で加熱固化したことを特徴とする。
本発明のゼオライトボードは、NH4、セシウムなどの金属イオンを吸着・脱着するゼオライト粉末の構造材としたことにより取扱い性を改善してゼオライトの機能を容易に発揮することができる。
また、セシウムイオンなど放射性物質の除去を高めて、除染作業に役立てることができる。
本発明の実施形態に係るゼオライトボードは、ゼオライト粉末と繊維化可能なPTFE粉末とを高速で回転する回転羽を有する粉砕機で混合撹拌すると繊維化したPTFEがゼオライト粒子を均一に抱き込みマシュマロ状混合物になる。この混合物を金属製の格子状又はメッシュ状の多孔板(以下、基材と呼ぶ)に充填し、加圧することにより、基材を混合物内に埋設して、半加工ボードを作成する。さらにこの半加工ボードをPTFEの融点以上で加熱することによりPTFEが繊維状になって混合物を保持し、事実上、PTFEがゼオライト粒子のバインダーの役割を担うので、ゼオライト粒子が固形化した板状の構造機能材となる。
前記マシュマロ状混合物は、金網10メッシュ程度篩で金属製の格子状又はメッシュ状の多孔板に上下から撒き均し、ゴム材料からなるクッションシートで挟み、加圧プレートを介して加圧埋設する。続いて、350℃以上の加熱を施すことにより繊維状化したPTFEの形状で埋設物を固定することができる。こうして、ゼオライトを主成分とする板状構造物にすることができる。
選ばれるゼオライトは、少なくともPTFEの焼結に必要な350℃の耐性のあるものが選ばれる。水和物を多く含むゼオライトは不適切であり、焼結時の加熱により水和分を放出して体積変化があり、板状の構造物にひび割れが起こり、基材から剥がれやすくなる。
選ばれるPTFEは、乳化重合法で製造された高結晶のファインパウダーが最適である。
基材は、特に限定されないが板状の構造物の見かけの厚みが1mm以上にあるのが好ましい、例えば、エキスパンドメタルは原材料の板厚みより見かけの厚みが50%増になる。それによりゼオライトとPTFEの混合物を埋設する充填量が多くすることができる、さらに、基材からの埋設物の剥離などが起こりにくいことに優れている。
ゼオライトとPTFEの重量配合比率はゼオライトが90%〜70%の範囲が好ましい。ゼオライトが95重量%になると水が浸透したとき固化物がもろくなり流水で破壊されやすいので好ましくない。一方、PTFEが40%以上になると水をはじきやすく、水の浸透量が減少するので流水中の金属イオンの吸着が低下するので好ましくない。
本発明の実施例について、以下に詳細に説明する。
本実施例に使用する混合物は次のようにして作成した。すなわち、PTFE乳化重合粉末は、ダイキン工業株式会社製の商品名「ファインパウダーF104」を使用した。ゼオライト粉末は、クニミネ工業株式会社製の商品名「ゼオライト150」を使用した。混合は小型の粉砕混合機(台湾HSIAN TAI社製商品名「ワンダーブレンダー」)を使用した。
混合物の試料として、PTFE乳化重合粉末とゼオライト粉末との混合物100gを、下記表1に示す組成比で、前記粉砕混合機で、30秒間作動して試料1〜5を作成した。さらに、この試料1〜5を図1に示すエキスパンドメタル(関西鉄工株式会社製4×8)、すなわち裁断サイズ150mmの正方形で、重量は約22g、見かけ厚み1.5mmのエキスパンドメタルの両面に撒き均し、ゴムシートで挟み、プレス板でメッシュ面を100kg/cm2で加圧した。次に、加熱炉360℃で2時間の熱処理を行った後、室温に冷却した。作成した各試料について浸水性評価を行った。浸水性評価方法は前記の試料を全体が充分に浸かるポリエチレン容器に10分間浸した。そして、試料1〜5の両面をペーパーで挟み、直ちにペーパーを取り去り重量を測定した。各試料の組成、成形品重量、含水量を表−1に示した。
評価の結果、試料1は濡れ性が悪く、他の試料より含水量が少ない。また試料5は含水すると固化した配合物が脆くなりはがれやすい状態となった。したがって本発明の目的物は試料2〜4である。
本発明のボードは水槽に設置して浄化水を得るためのフィルターとしても良い。
Claims (5)
- ゼオライトの粉末とポリテトラフルロオエチレンの粉末との混合物を、基材に付着してなることを特徴とするゼオライトボード。
- ゼオライトとポリテトラフルロオエチレンとの混合率が、ゼオライトが70重量%〜90重量%、ポリテトラフルロオエチレンが30重量%〜10重量%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のゼオライトボード。
- ポリテトラフルロオエチレンが、その融点以上の温度で加熱固化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゼオライトボード。
- 基材が、厚み0.5mm以上の格子状又はネット状の金属体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゼオライトボード。
- 70重量%〜90重量%のゼオライトと30重量%〜10重量%のポリテトラフルオロエチレンの乳化重合粉末とを混合撹拌して混合物を作成し、この混合物を厚み0.5mm以上の格子状又はネット状の金属製の基材に充填し、かつ、加圧して前記基材を混合物内に埋設して半加工ボードを作成し、この半加工ボードをポリテトラフルオロエチレンの融点以上の温度で加熱固化したことを特徴とするゼオライトボードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012139177A JP2013248606A (ja) | 2012-06-04 | 2012-06-04 | ゼオライトボード |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2013248606A true JP2013248606A (ja) | 2013-12-12 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013248606A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018180000A (ja) * | 2018-07-02 | 2018-11-15 | 東洋紡株式会社 | セシウムの吸着装置及び吸着方法 |
JP2020052057A (ja) * | 2019-12-09 | 2020-04-02 | 東洋紡株式会社 | セシウムの吸着装置及び吸着方法 |
-
2012
- 2012-06-04 JP JP2012139177A patent/JP2013248606A/ja active Pending
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