JP2013247615A - コンテンツ提供システム、コンテンツ提供方法、コンテンツ解析システム、および、放送局id放音装置 - Google Patents

コンテンツ提供システム、コンテンツ提供方法、コンテンツ解析システム、および、放送局id放音装置 Download PDF

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敦 山浦
Hiroyuki Iwase
裕之 岩瀬
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Abstract

【課題】ユーザが使用する端末装置に放送等主コンテンツに関連した情報である副コンテンツを表示するコンテンツ提供システムを提供する。
【解決手段】
放送コンテンツ解析装置は、選択された情報IDを放送局IDとともにID解決サーバに送信する。ID解決サーバは、放送コンテンツ解析装置から受信した情報IDで指定される情報コンテンツのURLを受信した放送局IDと対応づけて記憶するID/アドレス情報対応テーブルを有し、端末装置から放送局IDを受信したとき、この放送局IDに対応する情報コンテンツのアドレス情報を前記端末装置に返信する。端末装置は、放送再生装置が再生した放送コンテンツから放送局IDを抽出し、この放送局IDをID解決サーバに送信してURL取得し、このURLを用いて情報コンテンツの記憶場所にアクセスする。
【選択図】図1

Description

この発明は、主コンテンツであるテレビ番組等が放送、配信または再生されているときに、その主コンテンツの内容に関連した副コンテンツである広告などの情報を提供するコンテンツ提供システムに関する。
テレビ放送において、広告(テレビCM)を放送できる時間は、基準が定められている(例えば、日本民間放送連盟放送基準第18章「広告の時間基準」など)。この基準によれば、30分の時間枠でタイムCM、スポットCM合わせて、放送できる時間は約7分で、これ以上増やすことができない。また、テレビCM、特に番組外で放送されるスポットCMは、テレビ番組本体の内容と直接関係がないため、視聴者の興味をひけない場合が多かった。
一方、テレビCMでは、より詳細な商品情報を視聴者に伝えるため、視聴者をインターネットのウェブ広告へ誘導することが行われている。視聴者をウェブ広告へ誘導する従来の手法としては、短縮URLの表示、URLを自動返信するメールアドレスの表示、QRコード(登録商標)の表示、検索ワードの表示と言った手法が用いられ、特に現在では検索ワードを表示させる手法が一般的となっている。
特開2008−288638号公報
テレビ放送による広告の態様を現在よりも多様にするため、また、テレビ放送された番組の内容に関連した広告を提供するため、ウェブ広告を放送された番組にリアルタイムにリンクさせ、番組の放送中にスマートフォンなどの端末装置にウェブ広告を並行して表示させることが考えられる。
しかし、視聴者をウェブ広告に導く上記従来の手法は、どの手法を利用してもユーザに強いる操作の手間が大きく、これらの手法では、テレビ番組の視聴者をそのテレビ番組の内容にリンクしたウェブ広告へ自然に誘導することはできなかった。
なお、従来技術として、テレビ受像機を経由して情報を取得する手法として、テレビのリモコン操作によってその番組に関連する各種の情報をテレビ画面に表示させるものが特許文献1などに開示されている。
この発明は、テレビ放送の視聴者等であるユーザが使用する端末装置に放送の内容に関連した情報を提供するためのコンテンツ提供システムを提供することを目的とする。
この発明の第1の側面によって提供されるコンテンツ提供システムは、主コンテンツを放送または配信する放送局を識別する放送局IDを音響信号に変換し、当該音響信号を前記主コンテンツのオーディオデータに重畳するID付加手段と、前記音響信号が付加された主コンテンツを放送または配信する送信手段と、前記主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手段と、前記コンテンツ解析手段がキーワードを出力する毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記放送局IDに対応づけて記憶する情報選択手段と、クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手段と、前記放送局ID受信手段が受信した放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信するID解決手段と、前記ID解決手段が前記URLを前記クライアントに送信したことに応じて、当該URLに記憶された副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手段と、を備えたことを特徴とする。
上記発明において、前記クライアントが、前記放送または配信された主コンテンツを含む音声信号を収音する収音手段と、前記収音した音声信号から前記放送局IDを抽出する放送局ID抽出手段と、前記抽出した放送局IDを前記ID解決手段に送信し、その応答として受信したURLにアクセスすることにより前記副コンテンツを取得する副コンテンツ取得手段と、を備えてもよい。
この発明の第2の側面によって提供されるコンテンツ提供システムは、放送または配信される主コンテンツを入力して、若しくは、放送または配信された主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手段と、前記コンテンツ解析手段がキーワードを出力する毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記主コンテンツを放送または配信した放送局を識別する放送局IDと対応づけて記憶する情報選択手段と、クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手段と、前記放送局ID受信手段が受信した放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信するID解決手段と、前記ID解決手段が前記URLを前記クライアントに送信したことに応じて、当該URLに記憶された副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手段と、を備えたことを特徴とする。
上記発明において、前記主コンテンツを受信して再生する再生装置から、再生中の主コンテンツの放送局IDを取得する放送局ID取得手段と、該取得した放送局IDを、音響信号である音響IDに変換して放音するID放音手段と、を更に備え、前記クライアントが、前記ID放音手段が放音した音を収音する収音手段と、前記収音手段が収音した音から前記放送局IDを抽出する放送局ID抽出手段と、を更に備えてもよい。
この発明の第3の側面によって提供されるコンテンツ提供方法は、主コンテンツを放送または配信する放送局を識別する放送局IDを音響信号に変換し、当該音響信号を前記主コンテンツのオーディオデータに重畳するID付加手順と、前記音響信号が付加された主コンテンツを放送または配信する送信手順と、前記主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手順と、前記コンテンツ解析手順でキーワードが出力される毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記放送局IDに対応づける情報選択手順と、クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手順と、前記放送局ID受信手順で受信した放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信するID解決手順と、前記ID解決手順で前記URLを前記クライアントに送信したことに応じて、当該URLに記憶された副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手順と、を備えたことを特徴とする。
この発明の第4の側面によって提供されるコンテンツ提供方法は、放送または配信される主コンテンツを入力して、若しくは、放送または配信された主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手順と、前記コンテンツ解析手順でキーワードが出力される毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記主コンテンツを放送または配信した放送局を識別する放送局IDと対応づけて記憶する情報選択手順と、クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手順と、前記放送局ID受信手順で受信した放送局IDに前記情報選択手順によって対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信することにより放送局IDを解決するID解決手順と、前記ID解決手順で前記放送局IDを解決したことに応じて、当該放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手順と、を備えたことを特徴とする。
この発明の第5の側面によって提供されるコンテンツ解析装置は、放送局が放送または配信する主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手段と、前記コンテンツ解析手段がキーワードを出力する毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを、前記放送局を識別する放送局IDに対応づけて出力する情報選択手段と、を備えたことを特徴とする。
上記発明において、クライアントから、前記放送局が放送または配信した主コンテンツのオーディオデータに重畳された音響信号を復調して得られた放送局IDを受信する放送局ID受信手段と、前記放送局ID受信手段が受信した前記放送局IDに前記情報選択手段によって対応づけられた前記情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを、前記クライアントに送信することにより前記放送局IDを解決するID解決手段と、を更に備えてもよい。
上記発明において、前記コンテンツ解析手段が出力するキーワードと前記副コンテンツまたは前記情報IDとの対応関係を規定したエントリーテーブルを備え、前記情報選択手段は、前記エントリーテーブルを参照して、前記コンテンツ解析手段が出力したキーワードに対応する副コンテンツを抽出するようにしてもよい。
上記発明において、前記エントリーテーブルは、さらに前記副コンテンツに関連する付帯情報を記憶し、前記情報選択手段は、前記コンテンツ解析手段が出力したキーワードに対応する副コンテンツが複数あった場合、各副コンテンツの付帯情報に基づいて一の副コンテンツを選択するようにしてもよい。
この発明の第6の側面によって提供される放送局ID放音装置は、放送または配信される主コンテンツを受信して再生する再生装置から、再生中の主コンテンツを放送または配信した放送局を識別する情報である放送局IDを取得する放送局ID取得手段と、該取得した放送局IDを、音響信号である音響IDに変換して放音するID放音手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、放送または配信されるテレビ番組などの主コンテンツの内容・場面に応じた広告等の副コンテンツを、端末装置を介して的確に主コンテンツの視聴者に提供することが可能になる。
この発明の実施形態である広告提供システムのブロック図 音響IDが重畳される周波数帯域を説明する図 広告エントリーデータベースの構成を示す図 音響ID変換部の構成を示す図 ID解決サーバのブロック図 端末装置のブロック図 端末装置の音響ID復調部の構成を示す図 広告管理サーバの動作を示すフローチャート 広告選択部、端末装置およびID解決サーバの動作を示すフローチャート 広告提供システムの変形例を示す図
《広告提供システムの概要》
図1は、この発明の実施形態である広告提供システムの構成を説明する図である。この広告提供システムは、テレビ番組(放送コンテンツ101)の各場面の内容に関連したウェブ広告(広告コンテンツ)121を、視聴者20が所持する端末装置22に表示させるプッシュ型のウェブ広告提供システムである。本実施形態においては、たとえば、テレビ番組がビールなどの飲物を飲む場面を表示していたとき、これに呼応するようにビール会社やビヤレストランなどのウェブ広告121を端末装置22に表示させる。このテレビ番組に連動したプッシュ型の態様にてウェブ広告を提供するウェブ広告提供サービスを、以下「リンク広告提供サービス」と呼ぶ。このリンク広告提供サービスは、事前に申し込まれた(エントリーされた)ウェブ広告121に対して行われる。ここで、テレビ番組(放送コンテンツ101)は、放送局1から放送され、テレビ受像機21が、このテレビ番組(放送コンテンツ101)を受信して、視聴者20に向けて再生する。また、本実施形態において、テレビ番組とは、放送局1から放送されるコンテンツ全般を指し、所謂テレビ番組本体のみならずテレビコマーシャル(テレビCM)等を含むものとする。また、端末装置22は視聴者20が所持し、視聴者20がテレビ番組を視聴するとき、この端末装置22もテレビ受像機21の近傍(テレビ受像機21から放音される音声を収音できる程度の距離)に置かれるものとする。なお、放送コンテンツ101が本発明の主コンテンツに対応し、ウェブ広告121が本発明の副コンテンツに対応する。
図1において、放送局1は、送信機器10を有しており、送信機器10は、放送コンテンツ101を変調してUHF帯の地上波デジタルチャンネルの周波数帯で送信(放送)する。また、放送局1は、放送局ID重畳部11を有する。放送局ID重畳部11は、この放送局1の識別情報である放送局ID103を放送コンテンツ101の信号に重畳する。放送局の識別情報は、例えばチャンネル番号でもよいし、コールサインの一部または全部を表す英数字でもよい。
放送局ID103の放送コンテンツ101への重畳は、種々の方式を適用することができるが、本実施形態では、本出願人による国際特許出願(国際公開第2010/016589号パンフレット)に開示されている方式を適用する。この方式は、放送局ID103をスペクトラム拡散および周波数シフトにより特定の周波数帯域の音響信号である音響ID104に変換し、変換した音響ID104を放送コンテンツ101の音声信号に重畳する方式である。
図2に放送コンテンツ101に含まれる音声信号の周波数帯と音響ID104の周波数帯との関係を示す。図2に示すように、本実施形態での主コンテンツであるテレビ番組で使用される音声の上限周波数は16kHz程度である。一方、送信機器10およびテレビ受像機21が送受信および再生可能な音声の上限周波数は20kHz程度である。音響ID104は18〜20kHzの周波数帯域の音声信号であるから、音響ID104は、放送コンテンツ101に含まれる通常の音声信号の周波数帯域以上であり、送信機器10およびテレビ受像機21が送受信および再生可能な周波数帯域に重畳されることになる。テレビ受像機21のスピーカから放送コンテンツ101の音声信号および音響ID104を含む音が放音されたとき、音響ID104は放送コンテンツ101の音声信号と容易に分離可能である。放送音声に音響ID104を重畳する方式の詳細については後述する。
視聴者20が所持する端末装置22は、テレビ受像機21のスピーカから放音された放送コンテンツ101の音声信号および音響ID104を含む音を収音する。端末装置22は、この収音した音に含まれる音響ID104を放送局ID103に復調する。端末装置22は、広告管理センター4のID解決サーバ41にアクセスして、復調して得られた放送局ID103に対応するウェブ広告121のURL141を取得する。これにより、端末装置22は、短い符号(たとえば8桁の数字)からなる放送局ID103を、テレビ受像機21から音響ID104として取得し、取得した放送局ID103に基づいて長い符号(英数字等の所定の文字列)からなるURL141を取得することが可能になる。端末装置22は、取得したURL141に基づき、広告提供サーバ31にアクセスして、ウェブ広告121を取得し、これを端末装置22が備えるディスプレイ等に表示する。
ID解決サーバ41には、放送局ID103がウェブ広告121のURL141に対応づけて記憶されている。ID解決サーバ41は、端末装置22からのアクセスに応じて、受信した放送局ID103に対応するURL141を提供する。ID解決サーバ41が、端末装置22から受信した放送局ID103を、当該放送局ID103に対応するURL141に変換し、変換したURL141を端末装置22に返信する処理を「放送局IDの解決」と呼ぶ。
広告提供サーバ31は、URL141が示すウェブ広告121を提供可能に記憶したウェブサーバであり、端末装置22からのアクセスに応じて、要求されたURL141の示すウェブ広告121を提供する。
端末装置22の上述の一連の処理(テレビ受像機21のスピーカから放音された音の収音、音響ID104の復調、URL141の取得、広告提供サーバ31へのアクセス、ウェブ広告121の表示)は、端末装置22において実行される副コンテンツ取得プログラムにより自動的に行われる。従って、端末装置22を所持する視聴者20に対しては、テレビ放送101(主コンテンツ)に連動したウェブ広告121(副コンテンツ)がプッシュ型の態様で提供されることになる。
上述の副コンテンツ取得プログラムは、端末装置22に図9(B)に示すような動作を実現するプログラムであり、インターネットなどの通信ネットワーク5を経由したダウンロードやコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供し得るものである。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体としては、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD)など)、光記録媒体(光ディスク(CD、DVD)など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどを適用することが可能である。また、副コンテンツ取得プログラムは、端末装置22のメモリに出荷時に書き込まれていてもよい。
なお、副コンテンツであるウェブ広告121の広告主30は、作成したウェブ広告121を広告提供サーバ31において配信が可能な状態に配置しているものとする。広告提供サーバ31は一般的なウェブサーバでよい。
以下、本広告提供システムについて詳細に説明する。
以下、図4を参照して、放送局1に設置される放送局ID重畳部11の音響ID変換部15について説明する。図4は音響ID変換部15の構成例を示す図である。拡散符号発生部201は放送局ID103の周波数スペクトルを拡散するための拡散符号PNを発生する。拡散符号としては、M系列等の一定の巡回周期を持つ擬似乱数符号列が用いられる。放送局ID103は、1シンボル周期が拡散符号の1巡回周期と一致するように周期が調整される。
乗算器202は、放送局ID103と拡散符号とを乗算する。この処理が、スペクトラム拡散と呼ばれる処理である。この拡散処理により、放送局ID103の値(1または0の数値列)によって拡散符号が巡回周期毎に位相変調され、放送局ID103の周波数スペクトルが拡散される。
乗算器202により、周波数スペクトルが拡散された放送局ID103は、差動符号化部203によって差動符号に変換される。差動符号化処理は、拡散符号の各チップの値をその絶対値から前チップからの変化を表す値に置き換える処理である。この差動符号化により、受信側(後で詳述)において、送信側に正確に同期したクロックが無くても、遅延検波を用いて高精度にシンボルを復調することができる。
差動符号化部203は、乗算器202で周波数スペクトルが拡散された放送局ID103が一方の入力端子に入力されるXOR回路204と、XOR回路204の出力を1チップ遅延してXOR回路204の他方の入力端子に戻す1チップ遅延回路205で構成されている。XOR回路204の出力を1チップ遅延して、XOR回路204の他方の入力端子にフィードバックすることにより、XOR回路204は、周波数スペクトルが拡散された放送局ID103の入力チップとXOR回路204の1クロック前の出力チップとの排他的論理和を差動符号として出力する。すなわち、差動符号では、周波数スペクトルが拡散された放送局ID103の各チップの絶対値が、直前の差動符号チップとの位相の一致または不一致を表す符号に置き換えられる。これにより、受信側において、連続する2チップを比較することにより周波数スペクトルが拡散された放送局ID103を、送信側に正確に同期したクロックがなくても復元することができる。
XOR回路204から出力された差動符号は、アップサンプリング部206に入力される。アップサンプリング部206は、差動符号の入力された符号列の各サンプルを複数のサンプルに分割し、ドップラシフトによって符号が伸縮した場合でも受信側で復調可能なように波形を加工する。
アップサンプリング部206でアップサンプリング処理された差動符号は、LPF207に入力される。LPF206は、ベースバンド信号の帯域を制限し、チップ間干渉を抑制しつつベースバンド信号の帯域を制限するフィルタでありナイキストフィルタと呼ばれるものである。ナイキストフィルタは、インパルス応答がシンボル・レートでリングする(0を通過する)特性を有するフィルタであり、一般的にコサイン・ロールオフ・フィルタと呼ばれるFIRフィルタで構成される。フィルタの次数、ロールオフ率α等は、適用する条件等に応じて決定される。
なお、この実施形態では、音響ID104を受信する端末装置22においてもLPF254(図7参照)でフィルタリングを行うため、図4のLPF207と図7のLPF254で完全なナイキストフィルタとなるように、それぞれが、ルートレイズド・コサイン・ロールオフ・フィルタで構成される。
LPF207によって帯域制限、波形整形された信号は、乗算器208において、キャリア信号発生部209が発生したキャリア信号と乗算され、図2に示す18〜20kHzの周波数帯域の信号にシフトされる。18〜20kHzの周波数帯域にシフトされ、音響ID変換部15から出力された信号が、音響ID104として音声合成部16に入力される。
音声合成部16は、音響ID104を放送コンテンツ101の音声信号である放送音声信号に加算して音響信号を合成する加算器である。音声合成部16は、放送音声信号と音響ID104とを、同一のサンプリング周波数に調整し、放送音声信号と音響ID104とを加算合成し、音響ID104が重畳された放送音声信号を出力する。
この音響ID104が重畳された放送音声信号を含む放送コンテンツ101が、送信機器10に入力され、テレビ放送としてUHF帯の電波信号で送信される。この電波信号がテレビ受像機21によって受信され、映像および音声が再生される。放送コンテンツ101の映像信号はディスプレイに表示され、放送コンテンツ101の音声信号はスピーカから放音される。上述のとおり、この音声信号に音響ID104が含まれている。放音された音響ID104は、視聴者20が所持する端末装置22に収音される。また、放送局1から送信された電波信号は、リンク情報選択部6のテレビチューナ17に受信され、放送局ID復調部18に入力される。
なお、上記音響ID変換部15および音声合成部16を有する放送局ID重畳部11が、本発明のID付加手段に対応する。
《リンク情報選択部6》
リンク情報選択部6は、テレビチューナ17、放送局ID復調部18、コンテンツ解析部12および広告選択部13を有している。また、広告選択部13は、広告エントリーデータベース14を備えている。リンク情報選択部6は、放送局1が送信する放送電波を受信して放送コンテンツ101を入力し、この放送コンテンツ101の内容に応じた広告を選択する。
テレビチューナ17は、放送局1が放送するテレビ放送(放送コンテンツ101)を受信する。放送局ID復調部18は、テレビチューナ17が受信したテレビ放送(放送コンテンツ101)の音声信号に含まれる音響ID104から放送局ID103を復調する。放送局ID復調部18の構成および動作は、後述の端末装置22の音響ID復調部53と同様でよい。
コンテンツ解析部12は、テレビチューナ17が受信した放送コンテンツ101の内容を解析して、キーワード102を生成・出力する。放送コンテンツ101の解析は、例えば、放送コンテンツ101に対して画像解析や音声認識等をすることによって行われる。ここで、画像解析とは、画像から輪郭、色調などの特徴を抽出し、映っている物体が何であるかを認識する技術をいう。また、音声認識とは、音声信号の波形や周波数構造等の特徴に基づき、音声に含まれている情報を認識する技術をいう。これらの技術は、公知技術を適宜使用することが可能であり、詳細な説明は省略する。コンテンツ解析部12は、入力された放送コンテンツ101に対して行った画像解析および音声認識の結果に基づいて、放送コンテンツ101の場面がどのような場面であるかを判定し、その場面の内容を表すテキスト情報であるキーワード102を生成・出力する。すなわち、キーワード102は、放送コンテンツ101の内容を表す語、または、放送コンテンツ101の各場面の特徴や属性を表す語である。このキーワード102は、広告選択部13に入力される。
なお、コンテンツ解析部12は、テレビチューナ17を介して、放送局1から放送される主コンテンツ101をリアルタイムに入力して、キーワード102の生成・出力を逐次行う。
キーワード102の生成タイミング、生成間隔は適宜定めることができる。たとえば、予め設定された所定の時間間隔毎(例えば5分毎)、あるいはコンテンツ解析部12にて放送コンテンツ101の場面が変更されたことを検出し、その検出したタイミング等でよい。
広告選択部13は、コンテンツ解析部12から入力されたキーワード102を用いて広告エントリーデータベース14を検索し、広告エントリーデータベース14にエントリーされているウェブ広告121の中からこのキーワード102に適合するウェブ広告121に対応する広告ID106を選択する。広告選択部13は、選択した広告ID106を広告選択情報105として広告管理センター4の広告管理サーバ40に送信する。なお、上記広告ID106が本発明の情報IDに対応する。
ここで、ウェブ広告121のエントリーとは、ウェブ広告121(またはこれに対応する識別情報である広告ID106)が特定のキーワード102に関連付けられて、広告エ
ントリーデータベース14に事前に登録されていることをいう。ウェブ広告121のエントリーにあたり、エントリー情報122が広告主30から広告管理センター4に送信される。エントリー情報122は、キーワード102、上限単価を少なくとも含んでいる。なお、エントリー情報122には、更に種々の情報を含ませてもよく、この実施形態では、予算、クライアント名、商品名またはサービス名、業種コード、および、品種コードまたはサービスコードを更に含んでいる。ウェブ広告121のエントリーの詳細については後述する。
図3を参照して、エントリーデータベース14の構成を説明する。広告エントリーデータベース14は、エントリー情報122に含まれるキーワード102、上限単価、予算等の情報や、エントリー情報122に対応するURL141、広告ID106などの情報を記憶する。本発明のエントリーデータベース14として必須の情報はキーワード102と広告ID106との対応関係を規定する情報である。なお、この実施態様では、キーワード102、広告ID106および上限単価が広告エントリーデータベース14に登録される必須の情報であり、他の情報(予算,クライアント名,商品名やサービス名,業種コードや品種コード、URL等)は後述する選択ルールに応じて適宜追加・省略が可能である。
広告エントリーデータベース14は、複数のウェブ広告121のエントリーをキーワード102毎にグループ化して管理している。各エントリーは、そのエントリー情報122に含まれるキーワード102のグループに所属する。ただし、エントリー情報122が複数のキーワード102を含む場合、そのエントリー情報122は、その複数のキーワード102のそれぞれのグループに所属する。
上限単価(円/アクセス)は、ウェブ広告121が、視聴者20(あるいは端末装置22)によって閲覧(アクセス)された回数に応じて、広告管理センター4から広告主30へ請求される1アクセス当たりの課金単価の上限である。キーワード102がコンテンツ解析部12から広告選択部13に入力される都度、広告選択部13は、当該キーワード102に対してグループ化されている各ウェブ広告121のエントリー情報122に含まれている上限単価を取得し、この上限単価に基づく自動入札処理を行う。ここで、自動入札処理とは、各エントリーに対してAI(人工知能)を設け、このAIによる入札によって、入力されたキーワード102に対して選択される、ウェブ広告121のエントリー(広告ID106)を決定する処理である。AIは、自己が担当するエントリー情報122に含まれる上限単価、予算などの情報に基づいてキーワード102に対する適価を所定の下限値から上限値の範囲で算出して、入札する。自動入札処理にてキーワード102を落札したAIが算出した適価は、落札単価として後述の広告選択情報105にて広告管理センター4の広告管理サーバ40に送信される。
広告選択部13は、自動入札処理の結果に基づいて、キーワード102に対してグループ化されたウェブ広告121のうちから一つのウェブ広告121を選択する。同じキーワードに複数のエントリーがある場合、基本的には上限単価が最も高いウェブ広告121が選択されるが、情報選択部13は、所定の選択ルールに基づき、特定のウェブ広告121をエントリーから除外したり、入札価格の比較の重み付けを変更したりすることによってウェブ広告121の選択を調整および適正化している。
広告選択部13は、ウェブ広告121の選択を調整および適正化するにあたり、エントリー情報122に含まれる、クライアント名、商品名またはサービス名、業種コード、および、品種コードまたはサービスコード等の各種情報を利用する。なお、業種コードは日本標準産業分類のコードを用いることができる。また、品種コードは、たとえばJIS(日本工業規格)やJAS(日本農林規格)の分類コードを用いることができる。
上記選択ルールとしては、例えば以下のようなものが使用される。
「テレビ番組のスポンサー企業と競合するクライアントは選択しない。」
「テレビ番組で放送される広告と同じ業種または同じ品種の商品の広告は選択しない。」
「規模の大きいクライアント、企業イメージの高いクライアントのウェブ広告を優先的に選択する。」
「内容が充実したウェブ広告121を優先的に選択する。」
「広告が禁止される番組(たとえばニュース番組)や場面では広告を選択しない。」
なお、選択ルールは、上記のものに限定されない。また、番組のスポンサー企業や広告禁止情報等は放送コンテンツ101にメタデータとして含まれていてもよく、EPGなどの放送プログラム情報によって提供されてもよい。この場合、コンテンツ解析部12は主コンテンツ101からメタデータを抽出する処理や、EPG等の放送プログラム情報から必要な情報を抽出する処理等を実行するようにすればよい。また、広告主30であるクライアント企業の社会的責任(CSR)の程度や、当該広告の商品やサービスの環境への負荷の程度やフェアトレードの程度等を評価した結果に応じて、ウェブ広告121を選択するルールを適用してもよい。これらの評価は、広告管理センター4の管理者が行い、この評価によって作成されたルールをリンク情報選択部6に提供するようにすればよい。
広告選択部13は、上述のような選択ルールに基づいて、コンテンツ解析部12から入力されたキーワード102に対応するウェブ広告121を選択し、この選択結果を広告選択情報105として広告管理センター4の広告管理サーバ40に送信する。広告選択情報105は、受信している放送局1の放送局ID103、選択したウェブ広告121の広告ID106、落札単価を含む情報である。
広告管理サーバ40は、この広告選択情報105に基づいて、選択されたウェブ広告121(広告ID106)のURL141を放送局ID103に対応づけてID解決サーバ41にアップロードするとともに、この広告に対する広告料金の計算等を行う。
なお、図1に示したリンク情報選択部6では、放送局ID復調部18が、テレビチューナ17が受信した放送コンテンツ101の音響ID104から放送局ID103を取得しているが、テレビチューナ17から現在受信している放送局の放送チャンネルを表す選局チャンネル情報を取り出し、この選曲チャンネル情報を、放送局を識別する情報である放送局ID103としてもよい。この方式によれば、音響ID104を復調することなく放送局ID103を生成することができる。
《広告管理センター4》
広告管理センター4は、広告管理サーバ40およびID解決サーバ41を有している。ウェブ広告121(広告コンテンツ)の広告主30は、作成したウェブ広告121を広告提供サーバ31にアップロードする。広告提供サーバ31は一般のウェブサーバでよい。そして、広告主30は、広告管理センター4にこのウェブ広告121についてリンク広告提供サービスのエントリーを行う。なお、広告管理サーバ40は、図3の広告エントリーデータベース14の構成に、落札単価、ID解決回数、広告料金の積算値などの一時記憶欄を加えた広告管理データベースを備えており、ウェブ広告121のエントリーに対応して、少なくとも広告ID106、URL141、上限単価および予算が登録される。
広告管理サーバ40は、広告主30からエントリー情報122およびURL141を受信し、ウェブ広告121のエントリーを受け付ける。広告管理サーバ40は、エントリーを受け付けたウェブ広告121に対して広告ID106を発行する。広告ID106は、少なくともそのときエントリーされている複数のウェブ広告121のそれぞれに対して、ユニークなものが発行される。広告ID106は、エントリー情報122のうち少なくとも上限単価および予算とともに広告管理データベースに登録される。また、エントリー情報122(少なくとも上限単価および選択ルール上必要な情報)および広告ID106を、リンク情報選択部6の広告選択部13に送って広告エントリーデータベース14に登録させる。さらに、広告管理サーバ40は、リンク情報選択部6から広告選択情報105が入力されるごとに、その広告選択情報105に含まれる放送局ID103と広告ID106で識別されるウェブ広告121のURL141とを対応づけてID解決サーバ41に送信する。ID解決サーバ41は、放送局ID103及びウェブ広告121のURL141を、ID/URL対応テーブル41Aに登録する。
上記のように、ID解決サーバ41は、広告管理サーバ40から送信された放送局ID103とURL141とを対応付けてID/URL対応テーブル41Aに登録している。図5を参照してコンピュータ装置であるID解決サーバ41の構成について説明する。ID解決サーバ41は、制御部42、および、この制御部42に接続された記憶部43、ネットワーク通信部45、時計47を備えている。記憶部43には、上述のID/URL対応テーブル41A、および、図9(C)のフローチャートで説明する処理手順を実行するためのプログラムが記憶されている。ネットワーク通信部45は、ネットワークを介して端末装置22と放送局ID103やURL141などの送受信を行う。また、ID解決サーバ41と広告管理サーバ40が別のコンピュータで構成されLANなどのネットワークで接続されている場合、ネットワーク通信部45は、広告管理サーバ40とも通信する。制御部42は、ネットワーク通信部45を介して端末装置22から受信した放送局ID103を、記憶部43に含まれるID/URL対応テーブル41Aおよび時計47を参照して、URL141に解決するID解決処理を実行する処理部(ID解決手段)である。「放送局IDをURLに解決する」とは、この明細書では、「音響IDを復調して得られるIDコードに対応したURL(アドレス情報)を特定する」ことを意味する。
上記のように、広告管理サーバ40は、リンク情報選択部6から新たな広告選択情報105が送られてくる毎に、その広告選択情報105に基づいて放送局ID103およびURL141をID解決サーバ41に転送する。ID解決サーバ41は、受け取った放送局ID103およびURL141に基づいてID/URL対応テーブル41Aの内容を更新する。また、ID解決サーバ41は、端末装置22から放送局ID103を受信すると、この放送局ID103をキーとしてID/URL対応テーブル41Aを検索し、放送局ID103に対応づけて登録されているURL141を読み出して端末装置22に返信する(ID解決)。このID解決は、ID解決サーバ41が放送局ID103およびURL141を広告管理サーバ40から受け取り、ID/URL対応テーブル41Aの内容を更新したのち、所定の有効時間(たとえば5分)だけ許可される。この所定の有効時間におけるID解決サーバ41のID解決動作をセッションと呼ぶ。
ID解決サーバ41は、ある放送局ID103を解決すると、その放送局ID103を解決したことを広告管理サーバ40に通知する。広告管理サーバ40は、広告管理サーバ40からの通知を受信すると、放送局ID103の解決回数、すなわち、URL141を端末装置22に転送した回数を、端末装置22によってURL141にアクセスされた回数、すなわち、端末装置22によってウェブ広告121が閲覧された回数とみなしてカウントし、このカウント値に基づいてリンク広告提供サービスの料金を計算する。広告管理サーバ40は、リンク情報選択部6の広告選択部13から受信した広告選択情報105に対応して、請求料金を「入札により決定された落札単価」×「アクセス数」で計算する。
広告管理サーバ40の管理データベースに記憶された予算(円)は、一つのウェブ広告121のエントリーに対して広告主30が支払い可能な広告料金の上限の金額である。管理サーバ40は、上述した放送局ID103の解決に応じて計算される広告料金の総合計が予算に到達した場合は、以降、その放送局ID103に対応するウェブ広告121は、対応するキーワード102が入力されたとしても入札乃至選択されないよう、リンク情報選択部6の広告選択部13乃至広告管理サーバ40におけるウェブ広告121のエントリーを管理する。
広告管理サーバ40は、放送局ID103がURL141に解決されるごとに、広告主30に対して落札単価の金額を課金してゆく。この課金額の請求は、広告料金がエントリーの予算に到達したときに行ってもよく、1回のキーワード102に対する広告選択単位で行ってもよい。請求処理は、係員処理でもよいが、広告主30の預金口座またはクレジットカードに対してオンラインで請求するようにしてもよい。
《端末装置22》
端末装置22は、テレビ(受像機)21を視聴している利用者20が携帯する装置であり、テレビ21が放音した音響ID104を収音して放送局ID103に復調し、この放送局ID103をID解決サーバ41に送信して、ウェブ広告121のURL141を取得する。ID解決サーバ41は、ID/URL対応テーブル41Aを備えており、端末装置22から受信した放送局ID103でID/URL対応テーブル41Aを検索し、対応するURL141を読み出して端末装置22に返信する。URL141を取得した端末装置22は、このURL141で広告提供サーバ31にアクセスしてウェブ広告121をダウンロードして表示する。
図6は、端末装置22のブロック図である。この図では、端末装置22の一例であるスマートフォンの本願発明に関係する部分のみを取り出して示している。端末装置22は、マイクロフォン51、制御部52、ネットワーク通信部56、操作部58、表示部59を備えている。マイクロフォン51は、テレビ受像機21のスピーカから放音された音響ID104を含む音声信号を収音する。ネットワーク通信部56は、Wi−Fi規格および/または3G(IMT−2000)規格等の無線通信により、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク等の通信網である通信ネットワーク5にアクセスする機能部である。端末装置22は、通信ネットワーク5を介してID解決サーバ41や広告提供サーバ31と通信する。通信ネットワーク5は、移動体通信網、ゲートウェイ、または、インターネットなどの通信網である。また、通信ネットワーク5は、単独の通信網ではなく、通信方式が異なる複数の通信網を相互接続したものであってもよい。
制御部52は、アプリケーションプログラムとの協働により、音響ID復調部53、URL取得部54およびウェブブラウザ55として機能する。音響ID復調部53は、マイクロフォン51が収音した音声信号から音響ID104を抽出し、これを放送局ID103に復調する処理部である。
図7は、音響ID復調部53のブロック図である。音響ID復調部53には、マイクロフォン51で収音されA/D変換された音声信号が入力される。入力された音声信号は、HPF251に入力される。HPF51は18kHz付近をカットオフ周波数とするハイパスフィルタであり、入力された音声信号から放送コンテンツ101の音声信号に相当する可聴周波数帯域の信号を除去し、音響ID104に相当する周波数帯域の信号のみを取り出すためのフィルタである。HPF251によって抽出された信号成分(音響ID104に相当する信号成分)は、遅延器252および乗算器253に入力される。遅延器252の遅延時間は、拡散符号の1チップ分のクロック数に設定されている。すなわち、送信側の音響ID変換部15のアップサンプリング部206で拡散符号(差動符号)がN倍にアップサンプリングされている場合には、遅延器252の遅延量もNサンプル分となる。乗算器253は、HPF251から出力されたサンプルと遅延器252から出力されたサンプルとを乗算する。この処理が遅延検波処理である。この遅延検波処理によって、差動符号化された拡散符号(周波数スペクトルが拡散された放送局ID103)が元の拡散符号に変換される。
この遅延検波処理の特徴は、復調時にキャリア信号の再生を必要としない点である。このように、送信側に差動符号化、受信側に遅延検波を採用することにより、周波数変動に対して堅牢で、処理負荷も少ない通信システムを構築することが可能になる。
乗算器253の乗算出力は、LPF254に入力される。LPF254は、キャリア成分をフィルタリングしてベースバンド信号を抽出するとともに、余計な雑音をフィルタリングしてSN比を向上させるためのフィルタであり、送信側で使用したLPF(ナイキストフィルタ)207と同様の特性のものである。なお、上述したように、変調部のLPF207とこのLPF254とを合わせて完全なナイキストフィルタ特性となるようにそれぞれルート特性のフィルタとされている。
LPF254の出力信号は、整合フィルタ255へ入力される。整合フィルタ255は、送信側でデータ符号の拡散に使用されたものと同じ符号列である拡散符号PNを係数に持つFIRフィルタで構成される。係数に使用する拡散符号のチップレートは、送信側におけるアップサンプリング後のチップレートと同じである。すなわち、同じ拡散符号PNの同じ符号が、整合フィルタ255において、アップサンプリング率を分繰り返すことになる。整合フィルタ255は、LPF254の出力波形と拡散符号PNとの畳み込み演算を実行し、その相関値を出力する。
整合フィルタ255が出力した相関値は、拡散符号PNの周期で強い相関を表すピークを示し、そのピークの位相は、送信シンボルによって位相変調されている。このため、整合フィルタ255が出力した相関値には、送信シンボルの1および−1に対応して、それぞれ正の符号のピークおよび負の符号のピークが現れる。整合フィルタ255の出力は、ピーク検出部256へ入力される。ピーク検出部256は、拡散符号PNの周期付近の大きなピークを検出し、相関ピークを特定する。特定された相関ピークは、符号判定部257へ入力される。符号判定部257は、ピーク位相からシンボルを復号し、これを放送局ID103として出力する。
音響ID復調部53が音声信号から抽出した音響ID104を復調した放送局ID103は、URL取得部54に入力される。URL取得部54は、ネットワーク通信部56を制御してID解決サーバ41と通信し、放送局ID103にそのとき対応づけられているURL141をID解決サーバ41から取得する。このURL141は、そのときテレビ受像機21によって再生されている放送コンテンツ101(テレビ番組)の音声信号に重畳された音響ID104(放送局ID103)に対応するウェブ広告121のURL141である。このURL141は、ウェブブラウザ55に入力される。ウェブブラウザ55は、このURL141を用いて広告提供サーバ31にアクセスし、ウェブ広告121(副コンテンツ)をダウンロードして表示する。
《広告提供システム各部の動作》
以下、本広告提供システムの主要な構成部の処理手順を、図8、図9のフローチャートを参照して説明する。図8(A)〜(C)は、広告管理サーバ40の動作を示すフローチャートである。図9(A)〜(C)は、それぞれ、広告選択部13、端末装置22およびID解決サーバ41の動作を示すフローチャートである。
図8(A)は、広告管理サーバ40のエントリー受付動作を示すフローチャートである。広告主30は、広告管理センター4の広告管理サーバ40にエントリー情報等を送信して、リンク広告提供サービスへエントリーする。広告管理サーバ40は、広告主30からエントリー情報122、ウェブ広告121のURL141等を受信すると(S10)、ウェブ広告121のエントリーを受け付け、このウェブ広告121に広告ID106を付与する(S11)。そして、広告管理サーバ40は、受け付けたエントリー情報122および付与した広告ID106をリンク情報選択部6の広告選択部13に送信する(S12)。送信されたエントリー情報122および広告ID106は広告選択部13において広告エントリーデータベース14の指定された(エントリー情報122に記載されていた)キーワードの欄に登録される。
図9(A)は、広告選択部13の広告選択動作を示すフローチャートである。コンテンツ解析部12から、放送コンテンツ101の内容を表すキーワード102が、広告選択部13に入力されると(S40)、広告選択部13は、この入力されたキーワード102に基づいて広告選択処理を行う(S41)。広告選択処理とは、キーワード102に対応づけられているエントリー情報122を広告エントリーデータベース14から検索し、上述の選択ルールおよび自動入札に基づいて、今回のキーワード102に最適なウェブ広告121を今回のリンク広告として選択する処理である。広告選択部13は、ステップS41で選択したウェブ広告121の広告ID106と、受信している放送局の放送局ID103と、その落札金額とを含む情報を、広告選択情報105として広告管理サーバ40に通知する(S42)。
図8(B)は、広告管理サーバ40の広告選択情報処理動作を示すフローチャートである。広告管理サーバ40は、広告選択部13からいずれかのウェブ広告121の広告選択情報105を受信すると(S20)、この広告選択情報105(少なくとも広告ID106およびその落札単価)を所定の領域に記憶する(S21)。これら記憶された広告ID106および落札単価は、ウェブ広告121の今回の選択による広告料金の計算等に利用される。そして、広告管理サーバ40は、広告選択情報105に含まれていた広告ID106に対応するウェブ広告121のURL141および放送局ID103をID解決サーバ41に送信(アップロード)する(S22)。送信されたURL141は、ID解決サーバ41において、放送局ID103に対応づけてID/URL対応テーブル41Aに登録される。これにより、放送局ID103が選択されたウェブ広告121のURL141に解決されるようになる。
図9(B)は、端末装置22が音響ID104を受信した時から後の端末装置22の動作を示す、ウェブ広告取得プログラムのフローチャートである。この処理は、端末装置22の制御部52の動作を示しており、音響ID復調部53、URL取得部54およびウェブブラウザ55の動作を含む。端末装置22においては、このウェブ広告取得プログラムが常駐あるいはバックグランドで実行されている状態であり、随時この処理が実行される。音響ID復調部53は、マイクロフォン51で収音されたテレビ受像機21からの音声信号に含まれる音響ID104を抽出して、放送局ID103に復調する(S50)。URL取得部54が、この復調された放送局ID103をID解決サーバ41に送信し(S51)、その返信としてウェブ広告121のURL141を受信する(S52)。ウェブブラウザ55が、受信したURL141を用いて広告提供サーバ31にアクセスし、ウェブ広告121をダウンロードして表示する(S53)。
図9(C)は、ID解決サーバ41の動作を示すフローチャートである。この処理動作は、広告管理サーバ40から放送局ID103に対応づけたURL141を受け取ったときに(S22参照)、そのURL141に対して上述の有効時間だけ実行される。ID解決サーバ41は、端末装置22から放送局ID103を受信すると(S60)、この放送局ID103でID/URL対応テーブル41Aを検索し、対応するURL141を読み出す(S61)。そして、ID解決サーバ41は、その読み出したURL141を端末装置22に返信し(S62)、その放送局ID103を解決した旨を広告管理サーバ40に通知する(S63)。
ID解決サーバ41が、一つのURL141について放送局ID106の解決を許可する有効時間Tは、刻々と場面転換され変化する放送コンテンツ101の内容に追従させるため、ID解決に時間制限を設けるためのものであるが、テレビ受像機21から放音された音響ID104を収音した端末装置22が、放送局ID103を解決してウェブ広告121を表示するのに十分な時間が設定される。具体的には5分程度が適当である。ただし、有効時間は5分に限定されず、より長くても短くてもよい。また、広告選択部13から次の広告選択情報105が送られてくるまでとしてもよい。また、この有効時間の管理は、ID解決サーバ41が行い、有効時間が経過した旨をID解決サーバ41が広告管理サーバ40に通知するようにしても良いし、広告管理サーバ40が行い、有効時間が経過した旨を広告管理サーバ40がID解決サーバ41に通知するようにしてもよい。
図8(C)は、広告管理サーバ40のエントリー管理動作を示すフローチャートである。広告管理サーバ40は、ID解決サーバ41に対して放送局ID103の解決を許可したとき(S22参照)、当該許可した放送局ID103についてこの処理を実行する。
広告管理サーバ40は、ID解決サーバ41から放送局ID103を解決した旨の通知を受信すると(S30でYES)、その放送局ID103の今回のウェブ広告121(URL141)選択におけるID解決回数を計数する(S31)。そして、広告管理サーバ40は、今回のID解決において取得した広告選択情報105に記載されていた落札単価と計数されたID解決回数とを乗算して、選択されているウェブ広告121の今回のセッションにおける広告料金を計算する(S32)。この今回のセッションにおける広告料金の金額と前回までのセッションにおける広告料金の総合計が、このウェブ広告121の広告予算に到達したかを判断する(S33)。広告料金の総合計が、まだ広告予算に到達していないときには(S33でNO)、広告管理サーバ40は、処理をS30にもどして、次のID解決通知の受信の有無の判定を行う。一方、広告料金の総合計が、広告予算に到達した場合には(S33でYES)、広告管理サーバ40は、リンク情報選択部6の広告選択部13に対して、このウェブ広告121のエントリー情報を広告エントリーデータベース14から消去するように指示するとともに(S34)、ID解決サーバ41に対しても、このウェブ広告121のURL141および放送局ID103をID/URL対応テーブル41Aから消去するように指示する(S35)。この結果、広告料金の総合計が予算に到達したウェブ広告121は、以降、広告選択部13にて選択されたり、ID解決サーバ41にてID解決されたりしないよう、そのウェブ広告121のエントリーが管理される。
なお、広告料金が広告予算に到達しないで有効時間T(ID解決サーバ41で放送局ID103に対応してURL141の送信を許可する時間)が経過した場合には(S36でYES)、広告管理サーバ40は、今回の広告料金を前回までの広告料金の積算額に積算して(S37)、不図示の記憶手段または広告管理データベースの所定の領域に記憶し、広告エントリー管理動作を終了する。
《変形例》
上述した実施形態の内容を、以下のように変形してもよい。以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施されても良い。
広告管理センター4の上記動作において、ID解決サーバ41が放送局ID103を所定のURL141に解決した回数等のログ(通信記録)を活用して、対象のウェブ広告121へのアクセス数等を割り出し、このログ(通信記録)を用いて広告効果を測定し、測定結果をクライアントに提示するようにしてもよい。
図10は、テレビ受像機21にアダプタを設けた場合の実施形態を示す図である。放送局1が放送局ID103を放送信号に重畳して放送しない場合、テレビ受像機21で放送局ID103を生成、付加して放音すればよい。この場合、図10に示すように、テレビ受像機21にアダプタとして放送局ID放音装置70を設ける。放送局ID放音装置70は、音響ID変換部71、オーディオ回路72及びスピーカ73で構成される。音響ID変換部71は、テレビ受像機21が現在受信している放送局の識別情報(放送局ID103)をHDMI経由で取得し、この放送局ID103を音響ID104に変換してオーディオ回路72に入力する。テレビ受像機21から放送局ID103を取得するインタフェースはHDMIに限定されず、たとえばUSBなどでもよい。オーディオ回路72は、この音響ID104を増幅したのち、音としてスピーカ73から端末装置22に向けて放音する。なお、音響ID変換部71の構成は、図1に示した音響ID変換部15と同様の構成でよい。また、放送局ID放音装置70は、テレビ受像機21から取得した放送局ID103を、音響ID104に変換することなく、放送局ID103のままでBluetooth(登録商標)や赤外線通信などの通信規格に従って、音以外の媒体である電波や光の媒体で送信するように構成した放送局ID送信装置80(不図示)としてもよい。
なお、図10の変形例では、放送局ID放音装置70をアダプタとしてテレビ受像機21に接続したが、放送局ID放音装置70の機能をテレビ受像機21に内蔵してもよい。この場合において、放送局ID103は、放送音声と一緒に同じスピーカから放音されてもよく、別途設けられたスピーカから放音されてもよい。
図10に示した実施形態の放送局ID放音装置70は、スピーカを備え、音響ID104を、空気(気体)を媒質として伝送する装置として構成した。しかし、端末装置22が固体や液体の振動を検出できるものであれば、音響ID104を固体や液体を媒質として伝送するようにしてもよい。
テレビ放送は多くのテレビ受像機21で視聴されるため、複数の端末装置22が同時に音響ID104を収音して、ID解決サーバ41にアクセスが集中し、且つ、広告提供サーバ31にアクセスが集中することにより、輻輳が発生する可能性がある。そこで、端末装置22(URL取得部54)に、ランダムな待ち時間を発生する機能を設けておき、この待ち時間待機したのち、ID解決サーバ41および広告提供サーバ31にアクセスするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、端末装置22は、音響ID104を復調したとき、視聴者20の操作を経ることなく、広告提供サーバ31にアクセスしてウェブ広告121を表示するようになっているが、端末装置22は、広告提供サーバ31にアクセスを指示(許可)する操作を受け付けた後に、広告提供サーバ31にアクセスするようにしてもよい。
また、この実施形態では、広告を代表的な例として説明しているが、提供する情報は広告に限定されない。放送コンテンツ101の内容に関連する情報であれば、たとえば地域情報、料理レシピなどどのようなものであってもよい。
また、放送コンテンツ101に対する放送局ID103の付加方式は、音響ID104に限定されない。たとえば、音声信号のサブコードやデータ放送を用いることも可能である。ただし、音響ID104を用いる方式は、テレビ受像機21に新たな機能を設ける必要がないなどのことから既存のテレビ受像システムに付加する場合に好適である。また、音響ID104を用いる場合であっても、スピーカから音響(音波)として放音して端末装置22に収音させるのみならず、オーディオケーブルやBluetooth(登録商標)など有線や無線の伝送経路で音響信号を伝送するようにしてもよい。
また、音響ID104に代えて、放送コンテンツ101の音声指紋情報を利用してもよい。すなわち、音声指紋情報を用いて、放送コンテンツ101の配信元(放送局)や番組、CMなどの放送コンテンツを特定し、これを放送局ID103に代わる識別情報(IDコード)として用いてID解決サーバ41にアクセスするようにしてもよい。
また、この実施形態ではテレビ放送を例に挙げて説明しているが、これに限定されず、たとえばラジオ放送、地域内の防災放送、施設内の構内放送、通信ネットワークを介した放送(インターネット放送)などの各種形態の配信、放送であってもよい。また、本発明における端末装置22は、スマートフォンに限定されない。たとえば、携帯電話機やタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、モバイルコンピュータ、ゲーム機、セットトップボックスなどを、本発明の端末装置22として用いることが可能である。
また、リンク情報選択部6を、たとえば放送局1の内部に設置し、一般のテレビ受像機21と異なる伝送路で放送コンテンツ101を受信するようにしてもよい。たとえば、地上波デジタル放送で放送される放送コンテンツ101を電波に乗せないで、データストリームとしてケーブル入力できるようにしてもよい。
また、リンク情報選択部6を広告管理センター4内に設置してもよい。また、広告管理サーバ40、ID解決サーバ41、および、リンク情報選択部6のコンテンツ解析部12、広告選択部13、広告エントリーデータベース14の全部または一部を一体に(同じコンピュータシステムで)構成してもよい。
また、本広告提供システムの構成のうち、放送局ID重畳部11の一部乃至全部、広告管理サーバ40、ID解決サーバ41、あるいは広告提供サーバ31は、適宜仮想化技術による実現が可能であり、物理的に個別の装置で実現するようにしてもよいし、仮想化サーバにて個々の機能を実現するようにしてもよい。
また、放送局1または放送局ID放音装置70が、放送局ID103に加えて、そのときの現在時刻(放送局1の放送時刻または放送局ID放音装置70の放音時刻)を表す時刻情報を、音響ID104として送るようにしてもよい。そして、ID解決サーバ41に放送局ID103および時刻情報に基づいてウェブ広告121を選択させるようにすることにより、録画された放送コンテンツ101に対しても、放送コンテンツ101を後で再生する際に、再生音声から放送局ID103および時刻情報を復調することで、適正なウェブ広告121の提供が可能になる。
また、端末装置22にユーザ20のパーソナル情報を登録しておき、このパーソナル情報をウェブ広告121を選択するためのパラメータとして使用すれば、例えば男女、年齢別に最適な広告を提供することができる。また更に、端末装置22がGPS等の位置情報を取得し、この位置情報をウェブ広告121を選択するためのパラメータとして使用すれば、ユーザ20の居住地または現在地に最適な広告を提供することができる。これらパーソナル情報、位置情報は併用しても良い。また、これらパーソナル情報、位置情報に基づくウェブ広告121のコンテンツの選択変更は、ID解決サーバ41で行ってもよく、広告提供サーバ31で行っても良い。
この実施形態では、一つの放送局1および一つのリンク情報選択部6のみを示しているが、放送局1が複数であってもよい。リンク情報選択部6は、これら複数の放送局1の放送コンテンツ101を受信して広告選択情報105を出力するよう構成すればよい。また、各放送局1に別々のリンク情報選択部6を設けてもよい。
なお、本発明における情報コンテンツは、ディスプレイに表示されるウェブ広告121に限定されない。情報コンテンツは、スピーカによる放音、バイブレータによる振動、発光体による表示など各種出力手段により映像、音、振動等で提供される情報であってもよい。
1 放送局
4 広告管理センター
5 通信ネットワーク
6 リンク情報選択部
41A ID/URL対応テーブル

Claims (11)

  1. 主コンテンツを放送または配信する放送局を識別する放送局IDを音響信号に変換し、当該音響信号を前記主コンテンツのオーディオデータに重畳するID付加手段と、
    前記音響信号が付加された主コンテンツを放送または配信する送信手段と、
    前記主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手段と、
    前記コンテンツ解析手段がキーワードを出力する毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記放送局IDに対応づけて記憶する情報選択手段と、
    クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手段と、
    前記放送局ID受信手段が受信した放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信するID解決手段と、
    前記ID解決手段が前記URLを前記クライアントに送信したことに応じて、当該URLに記憶された副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手段と、
    を備えたコンテンツ提供システム。
  2. 放送または配信される主コンテンツを入力して、若しくは、放送または配信された主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手段と、
    前記コンテンツ解析手段がキーワードを出力する毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記主コンテンツを放送または配信した放送局を識別する放送局IDと対応づけて記憶する情報選択手段と、
    クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手段と、
    前記放送局ID受信手段が受信した放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信するID解決手段と、
    前記ID解決手段が前記URLを前記クライアントに送信したことに応じて、当該URLに記憶された副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手段と、
    を備えたコンテンツ提供システム。
  3. 前記主コンテンツを受信して再生する再生装置から、再生中の主コンテンツの放送局IDを取得する放送局ID取得手段と、
    該取得した放送局IDを、音響信号である音響IDに変換して放音するID放音手段と、
    を更に備え、
    前記クライアントは、
    前記ID放音手段が放音した音を収音する収音手段と、
    前記収音手段が収音した音から前記放送局IDを抽出する放送局ID抽出手段と、
    を更に備えた請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
  4. 前記クライアントは、
    前記放送または配信された主コンテンツを含む音声信号を収音する収音手段と、
    前記収音した音声信号から前記放送局IDを抽出する放送局ID抽出手段と、
    前記抽出した放送局IDを前記ID解決手段に送信し、その応答として受信したURLにアクセスすることにより前記副コンテンツを取得する副コンテンツ取得手段と、
    を備える請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
  5. 主コンテンツを放送または配信する放送局を識別する放送局IDを音響信号に変換し、当該音響信号を前記主コンテンツのオーディオデータに重畳するID付加手順と、
    前記音響信号が付加された主コンテンツを放送または配信する送信手順と、
    前記主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手順と、
    前記コンテンツ解析手順でキーワードが出力される毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記放送局IDに対応づける情報選択手順と、
    クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手順と、
    前記放送局ID受信手順で受信した放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信するID解決手順と、
    前記ID解決手順で前記URLを前記クライアントに送信したことに応じて、当該URLに記憶された副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手順と、
    を備えたコンテンツ提供方法。
  6. 放送または配信される主コンテンツを入力して、若しくは、放送または配信された主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手順と、
    前記コンテンツ解析手順でキーワードが出力される毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを前記主コンテンツを放送または配信した放送局を識別する放送局IDと対応づけて記憶する情報選択手順と、
    クライアントから、前記放送局IDを受信する放送局ID受信手順と、
    前記放送局ID受信手順で受信した放送局IDに前記情報選択手順によって対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを前記クライアントに送信することにより放送局IDを解決するID解決手順と、
    前記ID解決手順で前記放送局IDを解決したことに応じて、当該放送局IDに対応づけられた情報IDの示す副コンテンツの所有者に対して課金を行う課金手順と、
    を備えたコンテンツ提供方法。
  7. 放送局が放送または配信する主コンテンツを受信して解析し、前記解析結果として前記主コンテンツの内容を示すキーワードを逐次出力するコンテンツ解析手段と、
    前記コンテンツ解析手段がキーワードを出力する毎に、当該キーワードに対応する副コンテンツを選択するとともに、該選択した副コンテンツを示す情報IDを出力し、該情報IDを、前記放送局を識別する放送局IDに対応づけて出力する情報選択手段と、
    を備えたコンテンツ解析装置。
  8. クライアントから、前記放送局が放送または配信した主コンテンツのオーディオデータに重畳された音響信号を復調して得られた放送局IDを受信する放送局ID受信手段と、
    前記放送局ID受信手段が受信した前記放送局IDに前記情報選択手段によって対応づけられた前記情報IDの示す副コンテンツの記憶場所を示すURLを、前記クライアントに送信することにより前記放送局IDを解決するID解決手段と、
    を更に備えた請求項7に記載のコンテンツ解析装置。
  9. 前記コンテンツ解析手段が出力するキーワードと前記副コンテンツまたは前記情報IDとの対応関係を規定したエントリーテーブルを備え、
    前記情報選択手段は、前記エントリーテーブルを参照して、前記コンテンツ解析手段が出力したキーワードに対応する副コンテンツを抽出する
    請求項7または請求項8に記載のコンテンツ解析装置。
  10. 前記エントリーテーブルは、さらに前記副コンテンツに関連する付帯情報を記憶し、
    前記情報選択手段は、前記コンテンツ解析手段が出力したキーワードに対応する副コンテンツが複数あった場合、各副コンテンツの付帯情報に基づいて一の副コンテンツを選択する
    請求項9に記載のコンテンツ解析装置。
  11. 放送または配信される主コンテンツを受信して再生する再生装置から、再生中の主コンテンツを放送または配信した放送局を識別する情報である放送局IDを取得する放送局ID取得手段と、
    該取得した放送局IDを、音響信号である音響IDに変換して放音するID放音手段と、
    を備えた放送局ID放音装置。
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