JP2013246808A - サーバシステム、サーバの切り替え方法、および、サーバ装置 - Google Patents

サーバシステム、サーバの切り替え方法、および、サーバ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サーバの切り替えの際のサービスの停止時間を短縮する。
【解決手段】サーバシステムは、運用中の第1のサーバ装置、待機中の第2のサーバ装置、第1および第2のディスクを備える。第1のディスクは、第1のサーバ装置の処理で得られたデータを格納する。第2のディスクは、第1のディスクをミラーリングすることにより、第1のディスクに格納されたデータを格納する。第1のサーバ装置は、運用中のサーバ装置を第1のサーバ装置から第2のサーバ装置に切り替えることを要求する切り替え要求を受信すると、第2のディスクのミラーリング処理を中断させる。第1のサーバ装置は、運用の開始を要求する運用開始要求を、第2のサーバ装置に送信する。第2のサーバ装置は、第1のサーバ装置の第1のディスクを用いた処理が終了する前に、第2のディスクを第2のサーバ装置の処理から得られたデータの格納先として処理を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のサーバの間での切り替えを行うシステムに関する。
サービスの提供に用いられるサーバシステムでは、保守点検などによる長時間のサービスの停止を避けるために、運用系のサーバと待機系のサーバの両方を備える場合がある。さらに、障害が発生した場合に備えて複数のディスクを用いた冗長化が行われる場合、運用系のサーバが冗長化されているディスクにアクセスするが、待機系のサーバは冗長化が行われているディスクにアクセスしないように設定されることがある。
このような設定が行われているシステムにおいて、運用系のサーバの保守点検が行われる際には、サーバの切り替えが発生する。例えば、サーバA、サーバB、共用ディスクを含むシステムで、サーバAが運用系、サーバBが待機系であり、さらに、共用ディスクがミラーリングにより冗長化されている場合の切り替えを例として述べる。まず、オペレータは、運用中のサーバAに対して、運用するサーバをサーバAからサーバBに切り替えることを要求する。オペレータからのコマンドを受信すると、サーバAは、サービスの提供を中止する。さらに、サーバAは、動作中の全てのアプリケーションを停止させることにより、共用ディスクへのアクセスを終了する。サーバAは、共用ディスクへのアクセスを終了すると、共用ディスクをアンマウントする。次に、サーバAは、待機中のサーバBに対して運用の開始を要求する。その後、サーバAは運用を中止する。サーバBは、共用ディスクをマウントして、サービスの提供を開始する。
関連する技術として、N台の運用系サーバと1台の待機系サーバを用意し、ハードディスクを冗長化してミラーリングするシステムが考案されている。このシステムでは、運用系のサーバを保守などのために停止するときに、運用系サーバがアクセスしているディスクでのミラーリング動作を中断する。ミラーリングに使用されていた一方のディスクは、サービスに伴ったデータ書き込みの更新アドレス情報を記憶しながら運用系のサービスを継続する。さらに、もう一方のディスクから、待機系のハードディスクにデータがコピーされる。アドレス情報に基づいて運用系と待機系のディスクの内容とが一致するように調整された後、切り替えが行われる。
特開2005−55995号公報
背景技術で述べた方法では、運用中のサーバAに対して、運用中のサーバの切り替えが要求されたときから、切り替え後に運用系となるサーバBによりサービスが再開されるまでは、サービスが停止する。サーバの切り替えにかかる時間は、運用中のサーバAで動作している全てのアプリケーションを停止するまでの時間の長さに依存するため、サービスが停止する時間も、アプリケーションが停止するまでにかかる時間によって変動するという問題がある。N台の運用系サーバと1台の待機系サーバを用いるシステムにおいても、切り替えに際して共用サーバの切り替えが完了するまではサービスが提供されないため、同様の問題がある。
本発明は、サーバの切り替えの際のサービスの停止時間を短縮することを目的とする。
実施形態に係るサーバシステムは、第1のサーバ装置、第2のサーバ装置、第1のディスク、および、第2のディスクを備える。第1のサーバ装置は運用中であり、第2のサーバ装置は待機中であるものとする。第1のディスクは、前記第1のサーバ装置によって行われる処理により得られたデータを格納する。第2のディスクは、前記第1のディスクをミラーリングすることにより、前記第1のディスクに格納されたデータを格納する。前記第1のサーバ装置は、運用中のサーバ装置を前記第1のサーバ装置から前記第2のサーバ装置に切り替えることを要求する切り替え要求を受信すると、前記第2のディスクのミラーリング処理を中断させる。また、前記第1のサーバ装置は、運用の開始を要求する運用開始要求を、前記第2のサーバ装置に送信する。前記第2のサーバ装置は、前記第1のサーバ装置の前記第1のディスクを用いた処理が終了する前に、前記第2のディスクを前記第2のサーバ装置の処理により得られたデータの格納先として処理を開始する。
サーバの切り替えの際のサービスの停止時間が短縮される。
実施形態に係るサーバの切り替え方法の例を示す図である。 サーバの構成の例を示す図である。 共用ディスク装置の構成の例を示す図である。 サーバと共用ディスク装置を含むネットワークの例を示す図である。 共用ディスク装置中のディスクの使用状況の例を説明する図である。 ディスクの使用状況と冗長化制御部のアクセス先のインタフェースの変化例を説明する図である。 制御部が保持する情報の例を示すテーブルである。 呼情報テーブルの例を示す図である。 共用ディスク装置中のディスクの使用状況の例を説明する図である。 共用ディスク装置中のディスクの使用状況の例を説明する図である。 第2の実施形態で行われる処理の例を説明するシーケンス図である。 第2の実施形態で行われる処理の例を説明するシーケンス図である。 オープン管理情報の例を示す図である。
図1は、実施形態に係るサーバの切り替え方法の例を示す。図1のシステムでは、サーバA、サーバB、共用ディスクが含まれる。共用ディスクには、ディスクαとディスクβが含まれている。ここで、ディスクαとディスクβは、一対のミラーディスクとして動作することができるものとする。以下、サーバAが運用系、サーバBが待機系である場合において、運用するサーバがサーバAからサーバBに切り替えられるときの処理の例を説明する。なお、以下の説明では、運用中のサーバは共用ディスクにアクセスできるが、待機中のサーバは、共用ディスクにアクセスしないものとする。
(a)切り替えが開始される前は、運用中のサーバAが処理を実行し、得られたデータをディスクαに記録している。ディスクβは、ミラーリングにより、ディスクαと同じデータを記録する。
(b)サーバAは、切り替え要求を受信すると、サービスの提供を中止する。サーバAは動作中のアプリケーションの終了処理を開始する。サーバAは、アプリケーションの終了処理と並行して、以下の手順(c)、(d)の処理を行う。
(c)サーバAは、ディスクαとディスクβの間のミラーリングを解除するとともに、サーバAがアクセスしないディスクを待機中のサーバのデータの格納先に設定するための制御メッセージを生成する。サーバAは生成した制御メッセージを共用ディスクに送信する。図1の例では、ディスクβでのミラーリングが強制的に解除されている。この時点では、サーバA、サーバBのいずれもディスクβにアクセスしていない。
(d)次に、サーバAは、サーバBに対して、運用の開始を要求する。サーバBは、サーバAから運用開始要求を受信すると、ディスクβをマウントする。ディスクβのマウントが終了すると、サーバBは、運用を開始する。サーバBが運用を開始することで、サービスの提供が再開される。
(e)サーバBは、サーバBの運用により得られたデータをディスクβに格納する。
(f)サーバBの運用が開始した後で、サーバAがディスクαを用いて運用していたアプリケーションが全て終了したとする。ディスクαを用いている処理中のアプリケーションを全て終了させると、サーバAは、待機することができる状態になる。すると、サーバAはディスクαのアンマウントと、ディスクαによるディスクβのミラーリングの開始を共用ディスク装置に要求する。
(g)ディスクαは、サーバAからアンマウントされると、ディスクβのミラーリングを開始する。
このように、図1に示す方法では、運用中のサーバAで動作しているアプリケーションの終了前に、共用ディスクでのミラーリングを強制的に終了して、新たに動作を開始するサーバBの処理に用いることができるようにする。このため、運用中のサーバでの動作が終了してから待機していたサーバの動作を開始する場合に比べて、サーバの切り替えに伴うサービスの停止期間が短くなる。図1の例では、サービスの停止期間は、サーバAでのサービスの停止時刻からサーバBでのサービスの開始時刻までであるので、矢印xで示される。一方、運用中のサーバでの動作が終了してから待機していたサーバの動作を開始する場合は、運用中のサーバでの終了処理が終わってから待機中のサーバへの移行処理が開始され、待機中のサーバが動作を開始してからサービスが再開されることになる。
さらに、本実施形態にかかる方法では、アプリケーションの終了処理にかかる時間の長さによって、サービスの停止時間が変動しないという効果がある。例えば、サーバAで動作しているアプリケーションに不具合が生じて終了処理に時間がかかったとする。この場合でも、本実施形態にかかる方法では、サーバAで行われる終了処理とは独立して、待機中のサーバBへの移行処理が行われ、運用を開始したサーバBからサービスが提供される。このため、サーバAでサービスが停止されてからサービスが再開されるまでの時間は、アプリケーションの終了等にかかる時間が短い場合と同程度に抑えられる。
<装置構成>
図2は、サーバ10の構成の例を示す。サーバ10は、Operating System(OS)処理部11、クラスタミドル処理部20、アプリケーション処理部30を備える。OS処理部11は、ファイル管理部12を有する。クラスタミドル処理部20は、受信部21、送信部22、コマンド受付部23、制御部24、および、アプリケーション通知部25を備える。アプリケーション処理部30は、クラスタ通知受付部31とアプリケーション実行部32を備える。
ファイル管理部12は、アプリケーション処理部30の処理対象となっているファイルの情報を保持する。また、ファイル管理部12は、サーバ10がアクセス可能なディスクでのファイルの使用状況をディスクごとにモニタする。さらに、オプションとして、ファイル管理部12は、ディスクごとに、新たなファイルを開くことが可能であるかを設定してもよい。また、ファイル管理部12は、制御部24からの指示に従って、共用ディスク装置からのディスクのマウント、および、アンマウントを行う。ファイル管理部12の動作の詳細については後述する。
受信部21は、他のサーバ10、共用ディスク装置、保守端末などから送信されてきたパケットを受信する。受信部21は受信したパケットをコマンド受付部23に出力する。受信するパケットには、制御メッセージも含まれるものとする。送信部22は、他のサーバ10、共用ディスク装置、保守端末などに、パケットを送信する。送信部22からの送信対象となるパケットには、サーバ10から共用ディスク装置へ送信される制御メッセージや、他のサーバ10に送信される制御メッセージなども含まれるものとする。
コマンド受付部23は、システム中に含まれている保守端末から受信した制御メッセージを処理する。また、コマンド受付部23は、他のサーバ10や共用ディスク装置40から送信された制御メッセージを処理することもできる。コマンド受付部23は、制御部24、アプリケーション通知部25などに、受信した制御メッセージに応じた処理を要求する。
制御部24は、サーバ10を運用中か待機中のいずれかに設定することができる。さらに、制御部24は、サーバ10が使用可能なディスクのリストを記憶している。サーバ10が運用を開始する場合、制御部24は、ファイル管理部12に、共用ディスク装置に含まれているディスクのマウント処理を要求する。一方、運用中から待機中に設定を切り替える際に、制御部24は、ミラーディスクとして動作しているディスク群から1つのディスクを切り離すことを、共用ディスク装置に要求するための制御メッセージを生成する。制御部24は、送信部22を介して、制御メッセージを共用ディスク装置に送信する。また、制御部24は、待機中のサーバ10に対して運用の開始を要求する制御メッセージを生成する。以下の説明では、待機中のサーバ10に対して運用の開始を要求する制御メッセージを「運用開始要求」と記載することがある。制御部24は、運用中に使用していたディスクをアンマウントした後で、アンマウント後のディスクを用いて、新たに運用を開始したサーバ10が使用しているディスクの複製を生成することを共用ディスク装置に要求するための処理を行う。例えば、制御部24は、アンマウントしたディスクを、新たに運用を開始したサーバ10で使用されているディスクのミラーリングに使用することを共用ディスク装置40に要求するメッセージを生成する。
アプリケーション通知部25は、コマンド受付部23から通知された情報をクラスタ通知受付部31に通知する。例えば、サーバの切り替えが要求されると、アプリケーション通知部25は、コマンド受付部23からサービスの停止を通知するように要求される。すると、アプリケーション通知部25は、クラスタ通知受付部31に全アプリケーションの停止を要求する。クラスタミドル処理部20の動作については、後で詳しく説明する。
クラスタ通知受付部31は、アプリケーション通知部25から、アプリケーションの停止の要求を受けると、アプリケーション実行部32に、アプリケーションの停止を要求する。アプリケーション実行部32は、アプリケーションの実行と停止を行う。
なお、図2に示す構成は、運用系のサーバと待機系のサーバのいずれにも適用されうるものとする。以下の説明では、切り替えの前に運用中であったサーバ10と切り替えにより運用を開始するサーバ10の区別を容易にするために、切り替え前から運用中のサーバに関連する番号は、数字の後に「a」の文字を付すものとする。一方、切り替えにより運用を開始するサーバに関連する番号については、数字の後に「b」の文字を付す。例えば、切り替え前に運用しているサーバはサーバ10a、切り替えにより運用を開始するサーバはサーバ10bと記載する。また、制御部24aはサーバ10aに含まれるのに対し、制御部24bはサーバbに含まれる。
図3は共用ディスク装置40の構成の例を示す。共用ディスク装置40は、ディスク41(41α、41β)、コマンド受付部43、冗長化制御部44、サーバインタフェース45(45a、45b)、ディスクインタフェース46(46a、46b)を備える。ディスク41αとディスク41βは、冗長化制御部44からの要求に応じて、サーバ10から送信されたデータを格納する。また、ディスク41αとディスク41βは、冗長化制御部44での設定により、ミラーディスクとして動作することもある。
コマンド受付部43は、運用中のサーバ10や運用を開始するサーバ10からの制御メッセージを受信する。サーバインタフェース45aは、サーバ10aと冗長化制御部44の間の通信を実現する。サーバインタフェース45bは、サーバ10bと冗長化制御部44の間の通信を実現する。ディスクインタフェース46aは、冗長化制御部44とディスク41αの間でのデータの入出力を行う。ディスクインタフェース46bは、冗長化制御部44とディスク41βの間でのデータの入出力を行う。
図4は、サーバ10と共用ディスク装置40が用いられるネットワークの例を示す。図4に示すネットワーク中には、サーバ10a、10b、共用ディスク装置40、保守端末70が含まれる。ここで、保守端末70は、オペレータがサーバの切り替えを要求するための切り替え要求を運用中のサーバ10aに送信するときに使用される端末である。保守端末70は、サーバ10aと通信できる任意の装置であり、例えば、コンピュータにより実現される。保守端末70、サーバ10a、サーバ10b、共用ディスク装置40は、相互に通信を行うことができるように接続される。
図4は、サーバ10と共用ディスク装置40の各々についてのハードウェア構成も示している。サーバ10aは、プロセッサ51a、メモリ52a、ネットワークインタフェース53a、記憶装置54a、共用ディスクインタフェース55aを備える。プロセッサ51は、例えば、Central Processing Unit(CPU)を含む任意の処理回路とすることができる。サーバ10bのハードウェア構成もサーバ10aのハードウェア構成と同様である。
プロセッサ51aは、OS処理部11a、コマンド受付部23a、制御部24a、アプリケーション通知部25a、アプリケーション処理部30aとして動作する。メモリ52aは、プロセッサ51aの動作により得られたデータや、プロセッサ51aの処理に用いられるデータを記憶する。ネットワークインタフェース53aは、保守端末70、サーバ10b、共用ディスク装置40との通信に用いられる。共用ディスクインタフェース55aは、サーバ10aがマウントしているディスクのうちで、共用ディスク装置40に含まれるディスクにサーバ10aがアクセスする際に動作する。ネットワークインタフェース53aと共用ディスクインタフェース55aによって、受信部21aと送信部22aが実現される。記憶装置54aは、プロセッサ51aで動作するプログラムや、プロセッサ51aに使用されるデータを記憶する。また、記憶装置54aは、サーバ10aの内蔵ディスクとして動作する。以上、サーバ10aを例として説明したが、サーバ10bでも、同様のハードウェアでOS処理部11b、クラスタミドル処理部20b、アプリケーション処理部30bが実現されるものとする。
共用ディスク装置40は、プロセッサ61、メモリ62、共用ディスクインタフェース63(63a、63b)、ネットワークインタフェース64、冗長化制御装置65、ディスク41α、41βを備える。冗長化制御装置65は、例えば、Redundant Arrays of Independent Disks(RAID)コントローラなどの制御装置とすることができる。コマンド受付部43は、プロセッサ61により実現される。冗長化制御部44は、プロセッサ61と冗長化制御装置65により実現される。共用ディスクインタフェース63a、63bは、いずれも、共用ディスク装置40とサーバ10の間で行われるデータの入出力に用いられる。ネットワークインタフェース64は、共用ディスク装置40とサーバ10の通信に用いられる。サーバインタフェース45aは、共用ディスクインタフェース63aとネットワークインタフェース64により実現される。一方、サーバインタフェース45bは、共用ディスクインタフェース63bとネットワークインタフェース64によって実現される。
<第1の実施形態>
以下、サーバ10aとサーバ10bがいずれもSession Initiation Protocol(SIP)サーバであり、サービスが呼接続である場合を例として各サーバ10の動作の例を説明する。なお、サーバ10は、データの完全性の確保よりもサービスの停止時間の短縮が求められる任意の種類のサービスを提供するサーバに適用できる。例えば、サーバ10は、SIPサーバの他、課金サーバなどであっても良い。ここで、サーバ10は、データをディスク41αまたはディスク41βに書き込んだ後に、書き込んだデータの存在を示すメタファイルを生成するシステムに適用されるものとする。また、以下の説明では、冗長化制御部44は、サーバの切り替えが行われていない期間中は、ディスク41αとディスク41βを、一対のミラーディスクとして動作させるものとする。
(A)切り替え要求の発生前
図5は、共用ディスク装置40中のディスク41の使用状況の例を説明する図である。図5(a)は、サーバの切り替えが要求される前の状態を示す。つまり、図5(a)は、図1の手順(a)でのディスク41の使用状態の例を表している。サーバの切り替えが要求される前は、サーバ10aが運用中でサーバ10bが待機している。従って、サーバ10aは、共用ディスク装置40中のディスク41をマウントしており、共用ディスク装置40中のディスク41にデータを格納することができる。さらに、ディスク41αとディスク41βは、一対のミラーディスクとなっているため、サーバ10aの動作によって得られたデータはディスク41αとディスク41βの両方に記録される。
図6は、ディスクの使用状況と冗長化制御部44のアクセス先のインタフェースの変化例を説明する図である。冗長化制御部44は、共用ディスク装置40に含まれているディスクの使用状況と、冗長化制御部44のアクセス先となるインタフェースを認識している。例えば、図5(a)に示すように、サーバ10の切り替えが要求される前は、サーバ10aが共用ディスク装置40中のディスクにアクセス可能であるので、冗長化制御部44はサーバインタフェース45aを介してデータを入出力する。さらに、ディスク41αとディスク41βは、一対のミラーディスクとなっている。そこで、サーバ10の切り替えが要求される前の状態のときに冗長化制御部44が保持している情報は、図6(a)のテーブルで表せる。冗長化制御部44は、図6(a)の情報に従ってディスク41αとディスク41βの動作を制御するため、サーバ10aは、サーバインタフェース45aに出力したデータを、ディスク41αとディスク41βに記録することができる。一方、待機中のサーバ10bは、共用ディスク装置40中のディスク41をマウントしていないため、ディスク41αとディスク41βのいずれにもアクセスできない。
図7は、制御部24が保持する情報の例を示すテーブルである。図7(a)に示すテーブルは、運用するサーバ10の切り替えが要求される前にサーバ10a中の制御部24aが保持している情報の例である。ディスクデバイスsda1〜sda3は、記憶装置54aとしてサーバ10aに含まれている内蔵ディスクである。ディスクデバイスsdcは、共用ディスク装置40中のディスクである。前述のとおり、共用ディスク装置40中のディスク41αと41βは、運用系のサーバの切り替えが行われる期間の他は、一対のミラーディスクとして動作する。このため、以下の説明では、制御部24aおよび制御部24bは、共用ディスク装置40中に含まれるアクセス可能なディスクを1つのディスクデバイスsdcとして認識するものとする。サーバ10の切り替えが要求される前は、サーバ10aが共用ディスク装置40に含まれているディスクをマウントしているため、制御部24aは、図7(a)のディスクデバイスsdcの欄に示すように共用ディスクをマウントしていることを認識している。
一方、図7(b)は、サーバ10の切り替えが要求される前において、待機中のサーバ10bの制御部24bが保持する情報の例を示している。なお、ディスクデバイスsdb1〜sdb3は、記憶装置54bとしてサーバ10bに含まれている内蔵ディスクであるものとする。
サーバ10aに含まれているアプリケーション実行部32aは、ディスクデバイスsda1〜sda3、および、ディスクデバイスsdcを用いてアプリケーションを処理する。アプリケーション実行部32aは、アプリケーションの処理により得られたデータであって、サーバ10の切り替えが行われた後でも使用されるデータを、ディスクデバイスsdcに保存する。例えば、ユーザMがユーザNに電話をかけて、ユーザNが呼び出しに応答したとする。すると、アプリケーション実行部32は、ユーザMとユーザNの間の通話の途中でサーバが切り替えられたとしても、通話が確立した状態を保つために、ユーザMとユーザNの間の通話に関する呼情報を共用ディスク装置40に記録する。図8は、呼情報テーブルの例を示す。呼情報テーブルには、確立している通話ごとの呼情報と、呼情報を識別する識別子が対応付けられている。さらに、アプリケーション実行部32aは、呼情報テーブルへのアクセスに使用されるメタファイルなどの情報も、適宜、ディスクデバイスsdcに記録する。
(B)切り替えの要求の受信
次に、サーバの切り替えの要求を受信した場合に行われる処理(図1の手順(b))の例について詳しく説明する。保守端末70は、サーバの切り替えを要求する切り替え要求を、サーバ10aに送信する。サーバ10aの受信部21aは、保守端末70から受信したパケットをコマンド受付部23aに出力する。コマンド受付部23aは、制御部24aとアプリケーション通知部25aにサーバの切り替えが要求されたことを通知する。アプリケーション通知部25aは、クラスタ通知受付部31aに、動作中の全てのアプリケーションを用いたサービスの停止を要求する。アプリケーション実行部32aは、クラスタ通知受付部31aからの要求に応じて、アプリケーションの終了処理を開始する。このため、サーバ10aがサーバの切り替え要求を受信すると、サーバ10aでの呼制御が停止される。従って、新たに発生した発呼の処理や通話中の呼の終了などの呼制御が停止される。
アプリケーション通知部25aやアプリケーション処理部30aで行われる処理と並行して、制御部24aにより、運用中のサーバをサーバ10aからサーバ10bに切り替えるための処理が行われる。まず、制御部24aは、共用ディスク装置40に対してミラーリングの停止を要求するための制御メッセージ(ミラーリング停止要求)を生成し、送信部22aを介して共用ディスク装置40に送信する(図1の手順(c))。ミラーリング停止要求は、送信元アドレス、宛先アドレス、ミラーリングの終了要求を示す情報と、待機中のサーバの識別情報を含む。ここで、送信元アドレスは運用中のサーバ10aに割り当てられたアドレスであり、宛先アドレスは共用ディスク装置40に割り当てられたアドレスである。
共用ディスク装置40のコマンド受付部43は、サーバ10aからミラーリング停止要求を受信すると、ミラーリングの終了が要求されていることを冗長化制御部44に通知する。また、コマンド受付部43は、ミラーリング停止要求に含まれている識別情報を用いて、待機中のサーバ10bを特定する。コマンド受付部43は、待機中のサーバ10bを、ミラーリングの中断によりアクセス元がなくなるディスクの接続先に指定することと、得られた識別情報を冗長化制御部44に通知する。
冗長化制御部44は、コマンド受付部43からの通知に応じて、ミラーリングを解除し、ミラーディスクとなっている2つのディスクのうちの一方について、アクセスを停止する。以下の説明では、冗長化制御部44は、ミラーリングの中断の際に、ディスク41βに対するアクセスを中断したとする。このときのディスク41の使用状況の例を図5(b)に示す。また、ディスク41βへのアクセスが中断されたときに冗長化制御部44が保持している情報の例を図6(b)に示す。図6(b)の例では、ディスク41αはサーバインタフェース45aからの情報の格納先となるが、ディスク41βへのアクセス元はない。従って、ディスク41βへのアクセスが中断されている。なお、図6(b)は例であって、冗長化制御部44は、ディスクβにサーバインタフェース45aから取得したデータを記録し、ディスク41αへのアクセスを中断してもよい。
さらに、冗長化制御部44は、アクセスを中断させているディスク41を、コマンド受付部43から通知された識別情報に対応付けられているサーバ10が使用するディスクとして予約する。ここでは、冗長化制御部44は、ディスク41βを待機中のサーバ10bで得られたデータの格納先として予約するものとする。すると、冗長化制御部44が保持する情報は、図6(c)に示すとおりになる。すなわち、冗長化制御部44は、サーバインタフェース45aから取得したデータをディスク41αに格納し、サーバインタフェース45bから入力されたデータはディスク41βに格納するように設定される。なお、この時点では、まだサーバ10bは共用ディスク装置40にアクセスしていないので、ディスク41βは待機する。
(C)運用の再開
次に、運用の再開のための処理(図1の手順(d))について説明する。サーバ10aは、ミラーリングの終了を要求した後、サーバ10bに運用の開始を要求する。このとき、制御部24aは、運用開始要求を生成し、送信部22aを介してサーバ10bに送信する。運用開始要求は、送信元アドレス、宛先アドレス、運用の開始が要求されていることをコマンド受付部23が特定できる情報を含む任意の形式とすることができる。制御部24aが送信した運用開始要求は、受信部21bを介して、コマンド受付部23bに出力される。コマンド受付部23bは、サーバ10bの運用の開始が要求されていることを制御部24bに通知する。
制御部24bは、サーバ10bの設定を「運用中」に変更する。さらに、制御部24bは、運用を開始するために、ディスクのマウントが終わっているかを判定する。この時点では、制御部24bは、図7(b)に示す情報を保持しているため、共用ディスクsdcのマウント処理が終わっていないと判定する。そこで、制御部24bは、共用ディスクsdcのマウント処理をファイル管理部12bに要求する。ファイル管理部12bは、マウント要求メッセージを生成し、共用ディスク装置40に向けて送信する。マウント要求メッセージは、例えば、送信元アドレス、宛先アドレス、共用ディスクのマウントが要求されていることを示す情報、共用ディスクをマウントしようとするサーバ10の識別子が含まれる。
共用ディスク装置40のコマンド受付部43は、サーバ10bから受信したマウント要求メッセージを冗長化制御部44に出力する。冗長化制御部44は、コマンド受付部43から取得した情報により、サーバ10bから共用ディスク装置40に含まれているディスクのマウントが要求されたと認識する。冗長化制御部44は、図6(c)に示すようにディスク41βをサーバ10bに予約しているので、サーバ10bに対してディスク41βのマウント処理を許可する。
ファイル管理部12bは、ディスク41βのマウント処理を行う。ファイル管理部12bがマウント処理を行ったときのディスク41α、41βの状態を図9(a)に示す。また、ディスク41βのマウント処理が終了すると、制御部24bが保持する情報は、図7(c)に示すように更新される。ディスク41βがサーバ10bにマウントされると、冗長化制御部44は、サーバインタフェース45bから入力されたデータを、ディスクインタフェース46bを介してディスク41βに記録することができる。ここで、サーバインタフェース45bはサーバ10bから入力されたデータを冗長化制御部44に出力する。従って、図9(a)に示すように、サーバ10bは、データをディスク41βに記録することができ、ディスク41βを用いてアプリケーションを動作させることができる。すなわち、アプリケーション実行部32bがアプリケーションを動作させることによって得られたデータを共用ディスク装置40に保存することができる(図1の手順(e))。
そこで、サーバ10bは、共用ディスクのマウントが終わると、サービスを再開する。例えば、サーバ10bは、新たに発生した呼制御の処理や、通話の切断に伴う呼制御を行う。なお、図8に示したようにディスク41βに記録されている呼制御についての処理は、ディスク41βをマウントすることにより、サーバ10bがサーバ10aより引き継ぐことができる。
(D)待機状態に入るための処理
ミラーリングの中断や運用の再開と並行して、サーバ10aでは、動作中のアプリケーションの終了処理が行われている。サーバ10aの制御部24aは、サーバ10bへの運用開始要求の送信が終わると、ファイル管理部12aに対して、全てのアプリケーションが終了したときに共用ディスク装置40に含まれているディスクをアンマウントすることを要求する。このとき、制御部24aは、共用ディスクに分類されているディスクデバイスの識別子を、共用ディスク装置40に含まれているディスクとして、ファイル管理部12aに通知する。例えば、制御部24aは、図7(a)に基づいて、ディスクデバイスsdcを用いている全てのアプリケーションが終了したら、ディスクデバイスsdcをアンマウントすることを、ファイル管理部12aに要求する。
ファイル管理部12aは、オープン状態のファイルの中に、制御部24aからアンマウントが要求されたディスクデバイスに対応付けられているファイルがあるかを判定する。アンマウントを要求されたディスクデバイスに対応付けられているファイルが使用中(オープン状態)である場合、ファイル管理部12aは、一定の期間待機した後、再度、判定を行う。すなわち、ファイル管理部12aは、サーバ10aの処理対象のファイルであって、共用ディスク装置40へのアクセスに関連するファイルが全てクローズ状態になるまで定期的に、使用中のファイルが共用ディスク装置40を用いて動作しているかをモニタする。この間、アプリケーション実行部32aは、共用ディスク装置40を用いて処理を行っているファイルをクローズする。共用ディスク装置40でのファイルの使用が終了すると、ファイル管理部12aは、共用ディスク装置40中のディスク41をアンマウントする。さらに、ファイル管理部12aは、アンマウントしたディスク41をミラーリングに組み込むことを、共用ディスク装置40に要求する。例えば、ファイル管理部12aは、ディスク41のアンマウントとミラーリングの開始を要求するための制御メッセージ(アンマウント要求)を生成し、送信部22aを介して、共用ディスク装置40にアンマウント要求を送信することができる。アンマウント要求の送信により、制御部24aが保持しているディスクの読み込み情報は、図7(d)に更新される。
次に、アンマウントを要求された共用ディスク装置40の動作について説明する。アンマウント要求を受信したコマンド受付部43は、冗長化制御部44に対して、サーバ10aからディスク41のアンマウントと、ミラーリングの開始が要求されたことを通知する。冗長化制御部44は、図6(c)の情報を用いて、サーバ10aからサーバインタフェース45aを介して取得した情報を格納しているディスク41がディスク41αであることを特定する。冗長化制御部44は、サーバインタフェース45aを介して得られたデータのディスク41αへの格納を中止する。このときのディスク41の使用状況を図9(b)に示す。
さらに、冗長化制御部44は、ディスクインタフェース46bに、ディスク41αをディスク41βとのミラーディスクに組み込むことを要求する。ディスクインタフェース46bは、ディスクインタフェース46aにアクセスし、ディスク41αとディスク41βを一対のミラーディスクとすることを要求する(図10(a))。ディスク41αとディスク41βが一対のミラーディスクとして、サーバインタフェース45bを介して入力されたデータを格納する様子を、図10(b)に示す。図10(b)に示すようにミラーリングが開始されると、冗長化制御部44が保持するディスク41の使用状態は、図6(d)に更新される。この後、サーバ10bの運用によって得られたデータは、ディスク41αとディスク41βを含む一対のミラーディスクに記録される。
このように、第1の実施形態で説明した方法では、運用中のサーバ10aで動作しているアプリケーションの終了処理中に並行して、サーバ10bでのサービスの提供が開始される。従って、サービスの停止時間が短くてすむ。サービスが停止している間は、発呼が行われてもサーバ10a、10bのいずれも発呼の要求を受け付けることができないため、新たな通話が確立されないことになる。また、サービスが停止する前に成立している通話が切断されても、切断処理が行われない。第1の実施形態で説明した方法により、サービスの停止時間を短くすることにより、これらの問題が発生する期間を短くすることができる。
さらに、第1の実施形態にかかる方法では、サービスの停止時間がアプリケーションの終了処理にかかる時間の長さによって変動しない。従って、ユーザからの1回目の発呼が失敗したとしても、ユーザが用いる端末が発呼要求のリトライを行っている間にサービスが再開できるように、端末を設定することができれば、ユーザ側で発呼に成功する可能性を高めることもできる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様にサービスの停止時間を短縮化しつつ、データの保存可能性を高める場合の処理の例を説明する。
図11Aと図11Bは、第2の実施形態で行われる処理の例を説明するシーケンス図である。図11A、図11B中の番号は、以下の手順の番号と対応している。
(1)オペレータは、保守端末70を用いて、サーバ系切り替えを運用系サーバ10aに要求する。
(2)サーバ10aのコマンド受付部23aは、保守端末70から受信した切り替え要求に含まれている情報要素を制御部24aに引き渡す。制御部24aは、アプリケーション通知部25aを介して、稼動中の全アプリケーションに対して、サービスの停止を指示する。
(3)制御部24aは、ファイル管理部12aに対して、以後の共用ディスクのディスクデバイスに対するファイルオープンを禁止するように指示する。ファイル管理部12aは、指示されたディスクデバイスに対する新規のオープンを禁止するために、オープン管理情報を変更する。
オープン管理情報の例を図12に示す。図12に示すオープン管理情報には、ディスクデバイスごとに、ファイルオープンの可否情報とファイル管理情報が、ディスクデバイスの識別子と対応付けて記録される。ここで、ファイル管理情報は、オープン状態になっているファイルに対応付けられた管理情報であり、オープン状態(使用中)になっている個々のファイルを一意に識別できる任意の形式の情報とすることができる。図12の例では、オープン状態になっているファイルの識別子が管理情報を表すために用いられているものとする。各ディスクデバイスでは、そのディスクデバイスの識別子に対応付けられたファイル管理情報で識別されるファイルがオープン状態になっている。例えば、ディスクデバイスsda1ではF1、ディスクデバイスsda2ではF2、ディスクデバイスsda3ではF3がオープン状態になっている。さらに、ディスクデバイスsdcではF4〜Fnがオープン状態である。
ファイルオープンの可否情報は、対応付けられているディスクデバイスで新たなファイルをオープンさせることができるかを特定するために用いられる情報である。ファイルオープンの可否情報が「オープン可」のディスクデバイスでは、アプリケーション実行部32は、新たなファイルをオープン状態にし、オープン状態になっているファイルを用いた処理をすることができる。一方、ファイルオープンの可否情報が「オープン不可」のディスクデバイスでは、アプリケーション実行部32は、新たなファイルを用いた処理を開始できない。従って、ディスクデバイスsdcでは、新たなファイルがオープンされないが、ディスクデバイスsda1〜sda3では新たにファイルがオープンされ得る。
(4)ファイル管理部12aは、オープン可否情報の設定が終わると、設定の終了を制御部24aに通知する。
(5)制御部24aは、ファイル管理部12aに書き込み指示を出力する。ここで、「書き込み指示」は、サーバ10aのメモリ52a上で処理中のファイルやファイル管理データ(メタデータ)を共用ディスク装置40に書き込むことを要求するための指示である。また、制御部24aは、共用ディスクの識別子をファイル管理部12aに合わせて通知する。例えば、制御部24aは、メモリ52aに保持しているデータをディスクデバイスsdcに記録することをファイル管理部12aに要求する。ファイル管理部12aは、制御部24aの要求に応じて、メモリ52aで使用されているファイルとメタデータを共用ディスクに書き込む。
(6)ファイル管理部12aは、メモリ52aで使用されているファイルとメタデータの共用ディスクへの書き込みが終わると、制御部24aに書き込み通知を出力する。
(7)書き込み通知が入力されると、制御部24aは、ミラーリング停止要求を生成する。送信部22aは、ミラーリング停止要求を共用ディスク装置40に送信する。ミラーリング停止要求に含まれている情報要素は第1の実施形態と同様である。ここでは、ミラーリングを停止したことによりアクセス元が無くなったディスクのアクセス先として、サーバ10bの識別子がミラーリング停止要求に含まれているものとする。
(8)共用ディスク装置40のコマンド受付部43は、ミラーリング停止要求を受信する。ミラーリングの停止の際に共用ディスク装置40で行われる処理は、第1の実施形態と同様である。ここでは、ディスク41βへのアクセスが停止されたものとする。
(9)冗長化制御部44は、ディスク41βをサーバ10bが使用することができるように予約する。ディスク41βの予約のために行われる処理も第1の実施形態と同様である。
(10)冗長化制御部44は、ミラーリングの停止と、ディスクの予約が完了したことを、制御部24aに通知するためのパケット(ミラーリング停止応答)を生成する。冗長化制御部44は、サーバインタフェース45aを介して、ミラーリング停止応答をサーバ10aに送信する。
(11)制御部24aは、受信部21aを介してミラーリング停止応答を受信すると、サーバ10bへの切り替えの準備が整ったと判定する。そこで、制御部24aは、運用開始要求を生成し、送信部22aを介してサーバ10bに送信する。運用開始要求に含まれている情報要素は、第1の実施形態と同様である。
(12)制御部24aは、運用開始要求の送信が終わると、保守端末70に切り替え応答を送信する。切り替え応答には、ヘッダの他に、運用中のサーバ10が切り替えられたことを示す情報が含まれる。保守端末70は、切り替え応答を受信すると、サーバ10bが運用を開始すると判定する。
(13)サーバ10bが運用開始要求を受信すると、制御部24bは、サーバ10bの設定を「運用中」に変更する。さらに、制御部24bはファイル管理部12bに共用ディスクのマウントを要求する。共用ディスクをマウントするための処理は第1の実施形態と同様である。
(14)ファイル管理部12bは、共用ディスクのマウントが終了すると、マウント処理の終了を通知する信号(マウント通知)を制御部24bに出力する。
(15)制御部24bは、アプリケーション通知部25bにアプリケーションの開始を要求する。アプリケーション通知部25bは、クラスタ通知受付部31bにアプリケーションの開始の要求を通知する。アプリケーション実行部32bは、クラスタ通知受付部31bからの要求に応じて、適宜、共用ディスクを用いてアプリケーションを実行する。サーバ10bでのアプリケーションの実行が開始されることにより、サービスの提供が再開される。
(16)切り替え応答の送信を終えると、制御部24aは、ファイル管理部12aに、共用ディスク装置40を用いてサーバ10aが実行している全てのアプリケーションの終了後に、共用ディスクをアンマウントすることを要求する。このときの処理は、第1の実施形態と同様である。
(17)共用ディスク装置40を用いてサーバ10aが実行しているアプリケーションが終了すると、終了されたアプリケーションについてのクローズ通知がファイル管理部12aに出力される。クローズ通知には終了されたファイルの識別情報が含まれており、ファイル管理部12aは、クローズ通知を用いてオープン管理情報を更新する。例えば、図12のケースでオープン管理情報を更新した結果、ディスクデバイスsdcに対応付けられたファイル管理情報がなくなったとする。すると、ファイル管理部12aは、共用ディスクを用いてサーバ10aが実行しているアプリケーションがなくなったと判定する。
(18)ファイル管理部12aは共用ディスクのアンマウントを行う。アンマウントの処理は第1の実施形態と同様である。さらに、ファイル管理部12aは、アンマウントの終了を制御部24aに通知する。
(19)制御部24aは、アンマウントしたディスク41をミラーディスクに組み込むことを要求するための制御メッセージを生成し、送信部22aを介して、共用ディスク装置40に送信する。共用ディスク装置40では、ミラーリングが開始される。
(20)制御部24aは、サーバ10aを「待機中」に設定する。
第2の実施形態では、手順(5)、(6)の処理により、保守端末70からサーバ10の切り替えが要求されたときに運用中のサーバ10aのメモリ52aでの処理対象となっているファイルやメタデータを共用ディスク装置40に保存する。このため、第1の実施形態に比べて、サーバ10の切り替えが発生したときの処理対象となっているデータの保存可能性を高められている。
<その他>
第1および第2の実施形態を含む以上の実施形態で説明したテーブルやパケットに含まれている情報要素は一例であり、実装に応じて変更されうる。
10 サーバ
11 OS処理部
12 ファイル管理部
20 クラスタミドル処理部
21 受信部
22 送信部
23、43 コマンド受付部
24 制御部
25 アプリケーション通知部
30 アプリケーション処理部
31 クラスタ通知受付部
32 アプリケーション実行部
40 共用ディスク装置
41 ディスク
44 冗長化制御部
45 サーバインタフェース
46 ディスクインタフェース
51、61 プロセッサ
52、62 メモリ
53、64 ネットワークインタフェース
54 記憶装置
55、63 共用ディスクインタフェース
65 冗長化制御装置
70 保守端末

Claims (5)

  1. 運用中の第1のサーバ装置と
    待機中の第2のサーバ装置と、
    前記第1のサーバ装置によって行われる処理により得られたデータを格納する第1のディスクと、
    前記第1のディスクをミラーリングすることにより、前記第1のディスクに格納されたデータを格納する第2のディスク
    を備え、
    前記第1のサーバ装置は、運用中のサーバ装置を前記第1のサーバ装置から前記第2のサーバ装置に切り替えることを要求する切り替え要求を受信すると、前記第2のディスクのミラーリング処理を中断させ、
    前記第1のサーバ装置は、運用の開始を要求する運用開始要求を、前記第2のサーバ装置に送信し、
    前記第2のサーバ装置は、前記第1のサーバ装置の前記第1のディスクを用いた処理が終了する前に、前記第2のディスクを前記第2のサーバ装置の処理により得られたデータの格納先として処理を開始する
    ことを特徴とするサーバシステム。
  2. 前記第1のサーバ装置は、前記運用開始要求を送信した後に、前記第1のディスクを用いて実行している処理を終了させ、
    前記第1のディスクを用いて実行している処理が終了すると、前記第1のディスクが前記第2のディスクのミラーリングを行うための処理をする
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバシステム。
  3. 前記第1および第2のディスクに接続され、前記第1のディスクと前記第2のディスクの間で行われるミラーリングを制御する制御装置をさらに備え、
    前記第2のディスクのミラーリング処理の中断は、前記制御装置が、
    前記第1のサーバ装置からミラーリング処理の中断を要求する中断要求を受信し、
    前記第2のディスクのミラーリングを中断させる
    ことによって行われ、
    前記制御装置は、前記第2のディスクを前記第2のサーバ装置が使用するディスクとして予約する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のサーバシステム。
  4. 運用中の第1のサーバ装置は、前記第1のサーバ装置によって行われる処理により得られたデータを第1のディスクに格納し、
    第2のディスクは、前記第1のディスクをミラーリングすることにより、前記第1のディスクに格納されたデータを格納し、
    前記第1のサーバ装置は、運用中のサーバ装置を前記第1のサーバ装置から待機中の第2のサーバ装置に切り替えることを要求する切り替え要求を受信すると、前記ミラーリングを中断させ、
    前記第1のサーバ装置は、運用の開始を要求する運用開始要求を、前記第2のサーバ装置に送信し、
    前記第2のサーバ装置は、前記第1のサーバ装置の前記第1のディスクを用いた処理が終了する前に、前記第2のディスクを前記第2のサーバ装置の処理により得られたデータの格納先として処理を開始する
    ことを特徴とする切り替え方法。
  5. 運用中の第1のサーバ装置と待機中の第2のサーバ装置を備えるシステムの前記第1のサーバ装置として動作するサーバ装置であって、
    アプリケーションを用いて処理を行うアプリケーション処理部と、
    前記アプリケーション処理部で得られたデータを第1のディスクに送信する送信部と、
    運用するサーバ装置を前記第1のサーバ装置から待機中の第2のサーバ装置に切り替えることを要求する切り替え要求を受信する受信部と、
    前記切り替え要求を受信すると、前記第1のディスクに格納されたデータが第2のディスクに記録されるミラーリングの中断を要求する第1の制御メッセージと、前記第2のサーバ装置での運用の開始を要求する第2の制御メッセージを生成する制御部
    を備え、
    前記送信部は、前記第1の制御メッセージを送信した後に、前記第2の制御メッセージを前記第2のサーバ装置に送信する
    ことを特徴とするサーバ装置。
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