JP2013246303A - 色変換基板、照明装置およびカラー表示装置 - Google Patents

色変換基板、照明装置およびカラー表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】色変換基板の色純度を高くする。
【解決手段】色変換基板101は、入射側および出射側の各々に表面を有する透明基板1と、透明基板1の前記入射側および出射側のいずれかの表面において互いに離隔するように配置され、それぞれ側面を有する複数の単色層3と、単色層3の少なくとも側方において前記出射側が広がるように傾斜して形成された反射膜6と、反射膜6の前記入射側の表面の少なくとも一部を覆う光吸収層25とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、色変換基板、照明装置およびカラー表示装置に関するものである。
従来の自発光型でないカラー表示装置の一形態として、白色光を発するバックライトと光シャッタとを備えた構成のものがある。たとえば、表示装置の一種である液晶表示装置は、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などの光源と、導光板と、光学シートとを組み合わせた装置をバックライトとして備えている。一方、液晶表示装置は、光シャッタとして液晶パネルを備えている。液晶パネルは2枚の基板とこれら2枚の基板の間に封入された液晶層とを備える。通常、2枚の基板のうち1枚の表面にはTFT素子が設けられ、もう1枚の表面にはカラーフィルタ(CF)が設けられている。バックライトの白色光はカラーフィルタとして設けられた赤、緑、青の3原色のいずれかのフィルタを透過することによって所望の色の光となって出射するが、カラーフィルタを透過することによって入射光のうち当該フィルタの色以外の成分が吸収されるので、光量としては約1/3に低下する。
これに対して、特開2000−131683号公報(特許文献1)には、青色光を発するバックライトと、液晶パネルと、蛍光体基板とを備える表示装置が提案されている。ここでいう蛍光体基板は、青色光を吸収して赤色光を発光する蛍光体と、青色光を吸収し緑色光を発光する蛍光体とを備えるものである。青色光は青色カラーフィルタを透過した光により表示されるが、光源光が元々青色であるので、青色カラーフィルタでの光の損失はほとんどない。このように特許文献1に記載された表示装置ではカラーフィルタでの吸収による光量ロスがなくなり、光の利用効率が向上する。
蛍光体基板において所望パターンの蛍光体層を形成する第1の方法としては、必要な領域にのみ蛍光体を供給配置して形成する方法が考えられる。第2の方法としては、基板全面を覆うように蛍光体層を形成し、必要な領域の蛍光体層のみを残して他は除去する方法が考えられる。
第1の方法としてインクジェット法や種々の印刷法などがある。第2の方法としてフォトリソグラフィ法などがある。第2の方法は基板全体に蛍光体を塗布する。一方、第1の方法のインクジェット法は必要な領域にのみ蛍光体を塗布する。従って第2の方法と比較して第1の方法のインクジェット法は使用する蛍光体の量を削減できるという利点がある。また、第1の方法の中でも、インクジェット法は印刷法と比較して高精度のパターンを形成することができるため、インクジェット法が望ましい。
クロストーク低減のためには光シャッタとカラーフィルタとの間の距離はできるだけ短くすることが望まれる。したがって、カラーフィルタを構成する蛍光体は蛍光体基板の基板の光シャッタ側すなわち光シャッタを経た光が入射する側の表面に配置する必要がある。ここでいう「クロストーク」とは、1つの画素の光シャッタを通過した光が、その画素に正しく対応する色の蛍光体の領域以外の蛍光体の領域に入射することをいう。クロストークが生じると表示品位が低下するので、クロストークはなるべく少ないかまたはないことが望ましい。ただし、ここでいう「画素」とは、単色の画素をいう。たとえば画像の中のカラー表示の1つの要素を3つの異なる色の単色表示の組合せで表現している場合、その3つの色のうちの1色分を表示するための領域をいう。
青色光源を利用した液晶表示装置のもうひとつの例が特開2009−244383号公報(特許文献2)に記載されている。この液晶表示装置は、青色光に励起されて赤色の蛍光を発する蛍光体、および、青色光に励起されて緑色の蛍光を発する蛍光体を有するカラーフィルタを備え、さらに、少なくとも青色光を散乱させる光散乱フィルムを備えている。
液晶表示装置の前面板に蛍光体を用いた構成において蛍光体からの光の取出し効率を向上させる目的で前面板の蛍光体の側面に反射板を設ける構成が特開2010−66437号公報(特許文献3)に記載されている。特許文献3に記載された構成を図13に示す。透明基板1の一方の表面に、赤色蛍光体層3r、緑色蛍光体層3gおよび拡散層3bが形成されることによって色変換基板901となっている。赤色蛍光体層3r、緑色蛍光体層3gおよび拡散層3bの斜面を覆うように形成された反射膜6は、透明な樹脂で形成された平坦化膜23によって覆われている。色変換基板901の一方の表面に重ねるように光シャッタ42が配置されている。
特開2000−131683号公報 特開2009−244383号公報 特開2010−66437号公報
図13に示した構造は、下方からバックライト光として青色光が入射することが予定されている。赤色蛍光体層3r、緑色蛍光体層3gは青色光が入射したときにはそれぞれ励起されて発光し、上側に赤色光、緑色光がそれぞれ出射する。拡散層3bにおいては青色光が入射した場合、青色光のまま散乱させられ、上側に青色光が出射する。何らかの映像を表示する場合に当該画素として視認側に対して、赤色、緑色、青色のうちのいずれの光をどの程度出射させるべきであるかはその都度異なるが、赤色、緑色、青色のそれぞれに対応する領域において光シャッタ42がそれぞれ適切に開閉することによって、上述の蛍光体層の励起または拡散層における散乱を利用して、視認側に所望の色の光が所望量だけ出射する仕組みとなっている。
しかし、この構成では、視認したときに色純度が十分でないという問題があった。色純度が劣る理由について以下に説明する。
たとえば、この画素において緑色のみの表示を行ないたい場合は、図14に示すようになる。色変換基板の下側に青色光源43bが配置されている。青色光源43bから色変換基板に向かって青色光4bが出射している。ただし、青色光源43bと色変換基板901との間には光シャッタ42が配置されている。光シャッタ42は、緑色蛍光体層3gに対応する領域のみで光を透過させ、赤色蛍光体層3rおよび拡散層3bに対応する領域では光を遮断する状態となっている。
しかし、この構成では、実際には図15に示すように、入射した青色光4bのうち一部が所望しない経路で進行してしまう現象が認められる。緑色蛍光体層3gに向かって光シャッタ42を透過した青色光4bは、全てが確実に緑色蛍光体層3gに入射するとは限らず、青色光4bの一部は緑色蛍光体層3gを覆う反射膜6に入射してしまう。反射膜6に入射した青色光4bは光シャッタ42の側に戻るように反射し、光シャッタ42の表面でも再び反射し、色変換基板901の側に戻る。こうして、この光成分は当初入射を予定していた緑色蛍光体層3gではなく赤色蛍光体層3rおよび拡散層3bに入射してしまう。その結果、緑色のみの表示を行なうべきところが、緑色の光5gの他に赤色や青色の光5r,5bも視認側に出射してしまい、色の純度が低下してしまう。
ここでは、この画素において緑色のみの表示を行ないたい場合を例にとって説明したが、たとえ緑色の他に赤色、青色の表示も予定されていたとしても、上述のような反射膜6での不所望な反射によって正しくない単色層3に光が入射することによって、本来予定されている光量の比率とは異なる比率で視認側への光の出射が行なわれることとなり、その結果、この画素は本来見える色合いとは異なる色合いに見えてしまう。
そこで、本発明は、色純度を高くすることができる色変換基板、照明装置およびカラー表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく色変換基板は、入射側および出射側の各々に表面を有する透明基板と、前記透明基板の前記入射側および出射側のいずれかの表面において互いに離隔するように配置され、それぞれ側面を有する複数の単色層と、前記単色層の少なくとも側方において前記出射側が広がるように傾斜して形成された反射膜と、前記反射膜の前記入射側の表面の少なくとも一部を覆う光吸収層とを備える。
本発明によれば、光源から反射膜に向かって進行した光のうちのいくらかは光吸収層に吸収され、その結果、反射しないこととなるので、従来のように反射膜6で入射側に反射した光が不所望な単色層3に入射する度合いを抑えることができる。したがって、この色変換基板においては、予定外の単色層3から視認側に不所望な色の光が出射することを抑制することができ、色純度を高くすることができる。この色変換基板を用いれば、色純度が高く、ぼやけのないカラー表示が可能となる。
本発明に基づく実施の形態1における色変換基板の使用例を示す概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における色変換基板の変形例の使用例を示す概念図である。 本発明に基づく実施の形態1における色変換基板を他の光源と組み合わせた例の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における色変換基板と光源とを重ねた状態の平面図である。 本発明に基づく実施の形態1における色変換基板と紫外光源とを組み合わせた例の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における色変換基板と紫外光源とを重ねた状態の平面図である。 本発明に基づく実施の形態2における色変換基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態3における色変換基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態2,3の特徴を併用した場合の色変換基板の断面図である。 本発明に基づく実施の形態4における照明装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態5におけるカラー表示装置の概念図である。 本発明に基づく実施の形態5におけるカラー表示装置の変形例の概念図である。 従来技術に基づく色変換基板の断面図である。 従来技術に基づく色変換基板の動作の説明図である。 従来技術に基づく色変換基板において光が反射する様子の説明図である。
(実施の形態1)
(構成)
図1を参照して、本発明に基づく実施の形態1における色変換基板について説明する。本実施の形態における色変換基板101は、入射側および出射側の各々に表面を有する透明基板1と、透明基板1の前記入射側および出射側のいずれかの表面において互いに離隔するように配置され、それぞれ側面を有する複数の単色層3と、単色層3の少なくとも側方において前記出射側が広がるように傾斜して形成された反射膜6と、反射膜6の前記入射側の表面の少なくとも一部を覆う光吸収層25とを備える。
透明基板1はたとえばガラス基板である。単色層3は、1種類の色として発色することを目的として形成された層であり、ここでは、赤色蛍光体層3r、緑色蛍光体層3gおよび拡散層3bの3種類が含まれる。赤色および緑色の蛍光体層は、有機蛍光体、無機蛍光体、ナノ粒子蛍光体などの蛍光体を含有した樹脂によって形成されたものであってよい。拡散層3bは、微粒子を含有する樹脂によって形成されたものであってよい。「拡散層」は「散乱層」ともいう。
反射膜6は、たとえばアルミニウム、銀などの金属膜である。
光吸収層25は、たとえば青色光を吸収することができるものであればよく、顔料を含有した樹脂または酸化クロムなどの無機膜からなるものであればよい。
図1では、この色変換基板101の使用例を示している。色変換基板101の下側には光シャッタ42が配置され、さらにその下側には青色光源43bが配置されている。光シャッタ42および青色光源43bは、色変換基板101の一部をなすものではない。
(作用・効果)
本実施の形態では、反射膜6の青色光源43bに近い側の表面の少なくとも一部が光吸収層25に覆われているので、反射膜6に向かって進行した青色光のうちのいくらかは光吸収層25に吸収され、その結果、反射しないこととなるので、従来のように反射膜6によって入射側に反射した光が不所望な単色層3に入射する確率を低減することができる。したがって、この色変換基板においては、予定外の単色層3から視認側に不所望な色の光が出射することを抑制することができ、色純度を高くすることができる。この色変換基板を用いれば、色純度が高く、ぼやけのないカラー表示が可能となる。
ここでは、光吸収層25は反射膜6の前記入射側の表面の少なくとも一部を覆うものとしたが、光吸収層25は反射膜6の前記入射側の表面の全てを覆っていることが好ましい。このような構成であれば、反射膜6における不所望な反射をより確実に防止することができる。
なお、図1では透明基板1の入射側の表面に単色層3が形成されている例を示したが、代わりに、図2に示すように透明基板1の出射側の表面に単色層3が形成されている構成であってもよい。図1に示すように、透明基板1の入射側の表面に単色層3が形成されている場合は、単色層3は断面図で見たときに透明基板1に近づくほど広がるように形成される。図2に示すように透明基板1の出射側の表面に単色層3が形成されている場合は、単色層3は断面図で見たときに透明基板1から遠ざかるほど広がるように形成される。
反射膜6は、単色層3の側面を直接覆っていることが好ましい。単色層3内部で発光または散乱する光を効率良く出射側へ反射することができるからである。本実施の形態では、図1に示したように、反射膜6は単色層3の側面を直接覆っているが、実施の形態2で示すように、単色層3と反射膜6との間に他の層を介在させた構造も考えられる。
本実施の形態では、光源として青色光源43bを用いる例を示したが、光源から供給される光は青色光に限らない。何らかの範囲で定められる第1波長域の光であればよい。本実施の形態で示したように、前記複数の単色層3のうちの1つとして、少なくとも第1波長域の光を吸収して第2波長域で発光する第2波長域蛍光体層が含まれ、前記複数の単色層のうちの他の1つとして少なくとも前記第1波長域の光を吸収して第3波長域で発光する第3波長域蛍光体層が含まれることが好ましい。光吸収層25は、第1波長域の光を吸収することができるものであればよい。
前記複数の単色層のうちのさらに他のひとつとして、前記第1波長域の光を前記第1波長域の光のまま透過または散乱させる層が含まれることが好ましい。本実施の形態では、第1波長域の光としての青色光については、そのまま透過または散乱させることとしている。具体的には青色光については拡散層3bによって散乱させることとしている。
本実施の形態では、色変換基板を光シャッタ42および青色光源43bと組み合わせて使用する例を示したが、青色光源は、全面で発光するものには限らず、図3に示すように各単色層に対応する領域ごとに光量を決定することができるものであってもよい。その場合は、光シャッタは不要である。図3においては、光源43bxは各単色層に対応する領域17ごとに青色光4bの光量を決定することができる構造となっている。光源43bxの各発光領域は、色変換基板に含まれる単色層3と1対1で対応していることが好ましい。
本実施の形態で示したように、前記第1波長域の光は青色光であり、前記第2波長域の光は赤色光であり、前記第3波長域の光は緑色光であることが好ましい。このようにすれば赤色、緑色、青色の3原色によってカラー表示をすることができるからである。色変換基板101と光源43とを重ねた状態の平面図を図4に示す。3原色によって画像表示を行なう場合は、単色層は3つで1組であるが、3以外の数の原色を組み合わせて画像表示を行なう場合は3以外の数の単色層の集まりで1組となるように配置すればよい。
「第1波長域」は青色以外の光の波長域であってもよい。たとえば「第1波長域」は紫外線の波長域であってもよい。本実施の形態では、「第1波長域」が青色光の波長域であることを前提として、青色光源43b,43bxを用いる例を示したが、「第1波長域」を紫外線の波長域とした場合、青色光源に代えて紫外光源を用いることとなる。その場合、単色層としては、紫外光によって励起されて赤、緑、青にそれぞれ発光する蛍光体層を配列すればよい。紫外光源を用いた一例を図5に示す。紫外光源43vは各単色層に対応する領域17ごとに出射する紫外光4vの光量を決定することができる構造となっている。この構造の平面図を図6に示す。
この構成では、光シャッタはなく、紫外光源43vが配置されている。色変換基板103は、3種類の単色層3として、紫外光によって励起して赤色に発光する赤色蛍光体層3vrと、紫外光によって励起して緑色に発光する緑色蛍光体層3vgと、紫外光によって励起して青色に発光する青色蛍光体層3vbとの3種類を含んでいる。
光源は、有機EL装置または無機EL装置であってもよい。有機EL装置または無機EL装置であれば、各単色層に対応する領域ごとに光量を決定することができる光源を容易に実現することができる。有機EL装置または無機EL装置で複数の単色層にわたる広い領域が発光するものを用いて光シャッタとを組み合わせてもよい。
光シャッタは、液晶デバイスであってもよいが、MEMSデバイスであってもよい。いずれにしても個々の領域ごとに配置されたTFTなどのスイッチング素子によって各領域ごとに個別に光透過量を調整できるものであればよい。光シャッタと光源とが一体化したものを用いてもよい。
(実施の形態2)
(構成)
図7を参照して、本発明に基づく実施の形態2における色変換基板について説明する。本実施の形態における色変換基板104は、基本的には実施の形態1で説明したものと同様であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態における色変換基板104は、透明基板1の複数の単色層3が形成されているのと同じ側の表面に形成された透明隔壁2を備える。透明隔壁2の一方の側面は単色層3の側面に接する。透明隔壁2の他方の側面は単色層3に接していない。反射膜6は、透明隔壁2の前記他方の側面および透明基板1とは反対側の面を覆っている。
本実施の形態では、反射膜6で隠された領域に透明隔壁2が配置されている。
(作用・効果)
本実施の形態においても、単色層3の内部で側方に向かって進行する光は透明隔壁2を透過して反射膜6によって反射されるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施の形態では、反射膜6によって囲まれる空間の一部は透明隔壁2によって占められることとなるので、単色層3が蛍光体によって形成される場合、蛍光体材料を充填すべき空間の体積を小さく抑えることができる。したがって、蛍光体材料の使用量を低減することができる。蛍光体材料の使用量を低減できればコストダウンにつながる。
また、単色層3を形成する際には、先に透明隔壁2を形成しておいて透明隔壁2に囲まれた凹部に材料を充填するという方法を採用することができるので、単色層3の材料を容易に正確な位置に配置することができ、好都合である。単色層3の材料となる樹脂はたとえばインクジェットにより充填することができる。透明隔壁2が予め形成されていれば、隣接する異なる色の単色層同士の材料は物理的に分けられるので、隣接する単色層の材料同士が不所望に混ざることを防止することができる。
なお、透明隔壁2は、単色層3と同等以上の屈折率を有する材料で形成されていることが好ましい。
(実施の形態3)
(構成)
図8を参照して、本発明に基づく実施の形態3における色変換基板について説明する。本実施の形態における色変換基板105は、基本的には実施の形態1で説明したものと同様であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態における色変換基板105においては、単色層3の出射側の表面は、単色層3の屈折率より小さな屈折率を有する低屈折率層9によって覆われている。低屈折率層9は、透明基板1と単色層3との間に介在している。低屈折率層9は樹脂で形成することができる。具体的には、低屈折率層9の屈折率は、1.20以上1.40以下が好ましい。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
単色層3の各々は、光源からの光が入射することによって励起または散乱が起こり、単色層3内部の各点で光が無指向的に出射する。光が単色層3内部の任意の点において無指向的に出射した際、低屈折率層9と単色層3との界面61に対して小さな入射角で進行した光は、低屈折率層9および透明基板1を透過して視認側に出射する。一方、側方に進行した光は、反射膜6によって反射される。光は、反射膜6などによる反射を1回以上経た後に界面61に対して十分に小さな入射角で進行することとなった場合は、光は界面61を越えることができ、低屈折率層9および透明基板1を透過して視認側に出射する。光は、界面61への入射角がある程度以上小さければ低屈折率層9に進入することができるが、入射角がある程度以上大きければ低屈折率層9に進入することができずに界面61で反射されて単色層3の内側に戻る。
光が第1低屈折率層9と蛍光体層3との界面61を越えて低屈折率層9側に進入することができるのは、界面61に対する入射角がある程度以上小さいときに限られるので、そのような光は、透明基板1と外気との界面63においても、自ずと入射角が十分に小さくなる。したがって、界面63で反射されることなく視認側に出射することができる。したがって、光が低屈折率層9の内部へと進入したにもかかわらず界面63において反射されて視認側に出射できずに失われるという事態は避けることができる。
本実施の形態における色変換基板105では、各単色層3と透明基板1との間に低屈折率層9が介在しているので、上述のような原理で光の利用効率を向上させることができる。
なお、実施の形態2,3で説明した特徴の両方を併用してもよい。その場合、たとえば図9に示す色変換基板106のようになる。この構成を採用することにより、実施の形態2,3の両方の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
(照明装置)
図10を参照して、本発明に基づく実施の形態4における照明装置について説明する。本実施の形態における照明装置201は、実施の形態1で説明した色変換基板101と、色変換基板101に重ねて配置され、色変換基板101に向けて光を発する青色光源43bとを備える。
(作用・効果)
本実施の形態における照明装置では、予定外の単色層3から視認側に不所望な色の光が出射することを抑制することができ、色純度を高くすることができるので、色純度が高い照明が可能となる。
(実施の形態5)
(カラー表示装置)
図11を参照して、本発明に基づく実施の形態5におけるカラー表示装置について説明する。本実施の形態におけるカラー表示装置301は、実施の形態1で説明した色変換基板101と、色変換基板101に重ねて配置され、色変換基板101に向けて青色光を発する自発光表示装置44bとを備える。
なお、本実施の形態におけるカラー表示装置において、自発光表示装置に代えて青色光源と光シャッタとの組合せを用いてもよい。すなわち、図12に示すカラー表示装置302のような構成であってもよい。本発明に基づくカラー表示装置302は、実施の形態1で説明した色変換基板101と、色変換基板101に向けて発光するように色変換基板101に重ねて配置された青色光源43bと、青色光源43bと色変換基板101との間に配置された光シャッタ42とを備える。
(作用・効果)
本実施の形態におけるカラー表示装置では、予定外の単色層3から視認側に不所望な色の光が出射することを抑制することができ、色純度を高くすることができるので、色純度が高いカラー表示が可能となる。
なお、実施の形態4,5では、実施の形態1で説明した色変換基板101を用いることを例にとって説明したが、使用する色変換基板は、これに限らず、色変換基板102〜106のいずれかを用いてもよい。また、本発明の考え方で構成し得るその他の色変換基板を用いてもよい。
なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 透明基板、2 透明隔壁、3 単色層、3b 拡散層、3g,3vg 緑色蛍光体層、3r,3vr 赤色蛍光体層、3vb 青色蛍光体層、4b 青色光、4v 紫外光、5r,5g,5b 光、6 反射膜、9 低屈折率層、17 領域、23 平坦化膜、25 光吸収層、42 光シャッタ、43 光源、43b,43bx 青色光源、43v 紫外光源、44b 自発光表示装置、61,63 界面、101,102,103,104,105,106 色変換基板、201 照明装置、301,302 カラー表示装置。

Claims (10)

  1. 入射側および出射側の各々に表面を有する透明基板と、
    前記透明基板の前記入射側および出射側のいずれかの表面において互いに離隔するように配置され、それぞれ側面を有する複数の単色層と、
    前記単色層の少なくとも側方において前記出射側が広がるように傾斜して形成された反射膜と、
    前記反射膜の前記入射側の表面の少なくとも一部を覆う光吸収層とを備える、色変換基板。
  2. 前記反射膜は、前記単色層の側面を直接覆っている、請求項1に記載の色変換基板。
  3. 前記透明基板の前記複数の単色層が形成されているのと同じ側の表面に形成された透明隔壁を備え、
    前記透明隔壁の一方の側面は前記単色層の側面に接し、
    前記透明隔壁の他方の側面は前記単色層に接しておらず、
    前記反射膜は、前記透明隔壁の前記他方の側面および前記透明基板とは反対側の面を覆っている、請求項1に記載の色変換基板。
  4. 前記単色層の出射側の表面は、前記単色層の屈折率より小さな屈折率を有する低屈折率層によって覆われている、請求項1から3のいずれかに記載の色変換基板。
  5. 前記複数の単色層のうちの1つとして、少なくとも第1波長域の光を吸収して第2波長域で発光する第2波長域蛍光体層が含まれ、前記複数の単色層のうちの他の1つとして少なくとも前記第1波長域の光を吸収して第3波長域で発光する第3波長域蛍光体層が含まれる、請求項1から4のいずれかに記載の色変換基板。
  6. 前記複数の単色層のうちのさらに他のひとつとして、前記第1波長域の光を前記第1波長域の光のまま透過または散乱させる層が含まれる、請求項5に記載の色変換基板。
  7. 前記第1波長域の光は青色光であり、前記第2波長域の光は赤色光であり、前記第3波長域の光は緑色光である、請求項5または6に記載の色変換基板。
  8. 請求項7に記載の色変換基板と、前記色変換基板に重ねて配置され、前記色変換基板に向けて光を発する青色光源とを備える、照明装置。
  9. 請求項7に記載の色変換基板と、前記色変換基板に重ねて配置され、前記色変換基板に向けて青色光を発する自発光表示装置とを備える、カラー表示装置。
  10. 請求項7に記載の色変換基板と、前記色変換基板に向けて発光するように前記色変換基板に重ねて配置された青色光源と、前記青色光源と前記色変換基板との間に配置された光シャッタとを備える、カラー表示装置。
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