JP2013246017A - 受信装置及び相関積算処理方法 - Google Patents

受信装置及び相関積算処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来手法とは異なる新たな相関積算処理の手法の提案。
【解決手段】ベースバンド処理回路部20において、ドップラー補償回路215は、所与の積算時間間隔の間にドップラーにより相関演算部23による相関演算結果のピーク位相がずれるズレ量分、レプリカコードを遅延させる。そして、相関演算部23は、RF受信回路部による受信信号とドップラー補償回路215で遅延されたレプリカコードとの相関演算を行う。そして、積算部24は、相関演算部23による相関演算結果を積算時間間隔で積算していく。
【選択図】図3

Description

本発明は、測位用衛星からの衛星信号を受信する受信装置等に関する。
衛星信号を利用した測位システムとしては、GPS(Global Positioning System)が広く知られており、携帯型電話機やカーナビゲーション装置等に内蔵された受信装置に利用されている。GPSでは、複数のGPS衛星の位置や各GPS衛星から受信装置までの擬似距離等の情報に基づいて受信装置の位置座標と時計誤差とを求める位置計算を行う。
GPS衛星信号は、拡散符号の一種であるC/A(Coarse and Acquisition)コードを用いたCDMA(Code Division Multiple Access)方式でスペクトラム拡散されており、航法メッセージはC/Aコードを20PNフレーム単位でBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調することで搬送されている。C/Aコードは、コード長1023チップを1PNフレームとする繰返し周期1msの擬似ランダム雑音符号であり、衛星毎に異なる。
GPS衛星信号の受信信号が弱電界となる環境(弱電界環境)では、受信信号が微弱であるため、相関演算を行うことで得られる相関値が微小となり、相関値のピークの検出が困難になる場合がある。そこで、特に弱電界環境においては、相関演算を行うことで得られた相関値を所定時間に亘って積算する手法が用いられる(例えば特許文献1)。
米国特許出願公開第2006/0133463号明細書
ところで、GPS衛星信号を実際に受信した際(信号捕捉時)の受信周波数には、ドップラー周波数による誤差分が含まれる。すなわち、GPS衛星と受信装置との相対位置関係の変化によってドップラーが生じ、受信周波数は、GPS衛星信号の搬送波周波数である1.57542[GHz]からズレが生じる。
相関値を積算する相関積算処理においては、このドップラーが大きな影響を及ぼす。具体的に説明する。受信信号とレプリカコードとの相関演算によって各位相に対する相関値が得られる。このうちの最大の相関値に対応する位相(以下、「ピーク位相」と称す。)に基づいてコード位相を特定し、コード位相に基づいて擬似距離が算出されて測位に用いられる。
しかし、このピーク位相は、ドップラーの影響により時間経過に伴いズレていく。従って、あるタイミングの相関演算により得られた各位相毎の相関値に、次のタイミングで得られた各位相毎の相関値を、対応する同じ位相で積算していくことを次々と繰り返すと、ピーク位相がズレて重畳されていく結果、各位相に対する積算された相関値(以下、「相関積算値」と称す。)の形状が全体的に鈍り、ピーク位相の判別が困難になる。そこで、従来は、算出された各位相の相関値を積算する時点で、位相をずらして積算する手法が一般的であった。なお、この相関積算処理は、GPS以外の測位システムでも同様である。
本発明は、従来手法とは異なる新たな相関積算処理の手法を提案することを目的としている。
第1の形態は、測位用衛星からの衛星信号を受信する受信部と、所与の積算時間間隔の間にドップラーにより前記受信部による受信信号とレプリカコードとの相関演算結果のピーク位相がずれるズレ量分、前記レプリカコードを移相する移相部と、前記受信部による受信信号と前記移相部で移相されたレプリカコードとの相関演算を行う相関演算部と、前記相関演算部による相関演算結果を前記積算時間間隔で積算していく積算部と、を備えた受信装置である。
この第1の形態によれば、受信部による受信信号とレプリカコードとの相関演算結果を積算する際に、積算時間間隔の間にドップラーにより相関演算結果のピーク位相がずれるズレ量分、移相部によってレプリカコードが移相される。そして、測位用衛星からの衛星信号を受信部で受信した受信信号と移相部で移相されたレプリカコードとの相関演算が、相関演算部で行われる。そして、相関演算部による相関演算結果が積算時間間隔で積算される。ドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分だけレプリカコードを予め移相しておき、受信信号との相関演算を行うことで、相関演算結果のピーク位相を揃えることが可能となる。
また、第2の形態として、第1の形態の受信装置における前記ズレ量分は、前記測位用衛星からの前記衛星信号の送信周波数と前記受信部による前記衛星信号の受信周波数との差、前記所与の積算時間間隔及び前記衛星信号に変調されているコードの繰り返し周波数を用いて、算出される、受信装置を構成することとしてもよい。
この第2の形態によれば、測位用衛星からの衛星信号の送信周波数と受信部による衛星信号の受信周波数との差、所与の積算時間間隔及び衛星信号に変調されているコードの繰り返し周波数を用いることで、ピーク位相のズレ量分を算出することができる。
また、第3の形態として、第1又は第2の形態の受信装置において、前記積算部は、前記相関演算結果を位相をずらさずに積算する、受信装置を構成することとしてもよい。
第1又は第2の形態によってドップラーの影響によるピーク位相のズレが補償されているので、第3の形態のように、積算部は、相関演算結果を位相をずらさずに積算するだけで、簡単にピーク位相を検出することができる。
なお、ドップラーの影響によるピーク位相のズレを補償するためには、移相部が移相可能な最小移相量は1/16チップ以下であることが好適である(第4の形態)。移相可能な最小移相量、すなわち移相の刻み幅をより小さくすることができれば、ドップラーの影響によるピーク位相のズレを高精度に補償することが可能である。
第5の形態は、測位用衛星からの受信信号とレプリカコードとの相関演算を継続的に行い、相関演算結果を積算する相関積算処理方法であって、前記積算の時間経過に関わらず前記相関演算結果のピーク位相が揃うように前記レプリカコードを移相することと、前記受信信号と前記移相されたレプリカコードとの相関演算を行うことと、前記相関演算結果を積算していくことと、を含む相関積算処理方法である。
この第5の形態によれば、積算の時間経過に関わらず相関演算結果のピーク位相が揃うようにレプリカコードを移相する。そして、測位用衛星からの受信信号と移相されたレプリカコードとの相関演算を行い、その相関演算結果を積算していくことで、積算結果からピーク位相を検出することが可能となる。
また、第6の形態として、第5の形態の相関積算処理方法において、前記移相することは、第1の積算と第2の積算との間にドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分、前記レプリカコードを移相することを含む、相関積算処理方法を構成することとしてもよい。
この第6の形態によれば、第1の積算と第2の積算との間にドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分、レプリカコードを移相することで、ドップラーに起因するピーク位相のずれを防止することができる。
原理の説明図。 携帯型電話機の機能構成の一例を示すブロック図。 ベースバンド処理回路部の回路構成の一例を示すブロック図。 ベースバンド処理の流れを示すフローチャート。
1.本実施形態の相関積算処理の原理
本実施形態では、測位用衛星の一種であるGPS衛星からの受信信号とレプリカコードとの相関演算を継続的に行い、相関演算結果を積算する。前述したように、GPS受信機がGPS衛星信号を実際に受信した際の受信周波数には、ドップラー周波数による誤差分が含まれる。このドップラー周波数の存在により、本来繰り返し周期1msであるはずのC/Aコード1周期分を受信機側で推測・想定したコード周期(想定コード周期)は、真のコード周期からずれることとなる。
ドップラーの影響によってコード周期がずれることで、コード位相が変化する。その結果、受信信号とレプリカコードとの相関演算を行った場合に、ドップラーによるズレ量分だけピーク位相がずれることになる。この現象は「コードドップラー」と呼ばれる。
図1は、本実施形態における相関積算処理の説明図である。図1には、所定の積算時間間隔毎のタイミングで受信信号とレプリカコードとの相関演算を行った場合の相関値を模式化した図を示している。具体的には、所与の積算時間間隔毎の時刻として「t=t1,t2,t3,t4,・・・」のそれぞれにおいて相関演算を行うことで得られた相関値を模式的に示している。各時刻における相関値の模式図において、横軸は位相であり、縦軸は相関値である。
時刻「t=t1」では、ピーク位相は「θ1」である。しかし、コードドップラーの現象により、ピーク位相が時間経過に応じて変化している。つまり、ピーク位相が、時刻「t=t2」では「θ2」に変化し、時刻「t=t3」では「θ3」に変化し、時刻「t=t4」では「θ4」に変化している。以下同様である。この場合、相関演算結果である相関値を積算時間間隔で積算していくと、積算結果として全体的に鈍った形状の相関積算値が得られることになる。その結果、ピーク位相の判別が困難になるという問題が生ずる。
そこで、本実施形態では、コードドップラーを考慮して、所与の積算時間間隔の間にドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分、レプリカコードを移相する。相関演算を行う前にレプリカコードを移相してしまうのである。積算時間間隔は、固定的な時間間隔としてもよいし、可変にして異なる時間間隔としてもよい。例えば、積算時間間隔を10ミリ秒と規定した場合には、10ミリ秒の間にドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分、レプリカコードを移相することになる。
なお、積算時間間隔をどのように定めた場合であっても、積算の時間経過に関わらず相関演算結果のピーク位相が揃うようにレプリカコードを移相することに変わりはない。つまり、第1の積算と第2の積算との間にドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分、レプリカコードを移相することになる。
ピーク位相のズレ量は、ドップラーにより定まり、ドップラーはGPS衛星とGPS受信機との相対位置関係(より具体的には相対的な移動の関係)で求まる。従って、積算時間間隔と、GPS衛星の軌道と、受信装置のある程度の位置(通常は測位計算上の初期位置)とが分かれば、ピーク位相のズレ量が決まる。
ズレ量をC/Aコードのチップに換算する場合を説明する。ピーク位相のズレ量(以下、「ピーク位相ズレ量」と称す。)「ΔCP」は、規定搬送波周波数からの周波数のズレ量(以下、「周波数ズレ量」と称す。)「Δf」と、積算時間間隔「Δt」とを用いて、次式(1)で求まる。
ΔCP=Δf/1540×Δt ・・・(1)
ここで、「1540」は、規定搬送波周波数(1.57542[GHz]=1575.42[MHz])を、C/Aコードの繰り返し周波数であるチップレート(1.023[MHz])で除算した値である。従って、ピーク位相のズレ量分は、GPS衛星からのGPS衛星信号の送信周波数とGPS衛星信号の受信周波数との差、所与の積算時間間隔及びGPS衛星信号に変調されているC/Aコードの繰り返し周波数を用いて、算出されることになる。
周波数ズレ量Δfをより正確に成分に分けると、ドップラー周波数と、GPS受信機のクロックのドリフトとがある。しかし、ドップラー周波数が支配的である。そのため、本実施形態では、ドップラー周波数を周波数ズレ量Δfとする。
また、レプリカコードを移相する際は、ピーク位相ズレ量ΔCP分の移相をすることになるが、移相量の刻み幅(位相をずらす際のずらし幅の単位)が問題となる。ピーク移相ズレ量ΔCPに合った高精度な移相を実現するためには、刻み幅はできるだけ小さい方がよく、相関積算値の中からピーク位相を判別する際の感度向上のためにも刻み幅は小さい方がよい。しかし、刻み幅が小さくなると、回路コストが上昇する。検討したところ、レプリカコードの最小移相量は、好ましくは1/16チップ以下とすればよいことが分かった。従って、刻み幅も、1/16チップ以下とすると好適である。
2.実施例
次に、上記の原理を適用した受信装置の実施例について説明する。ここでは、GPS衛星信号を受信する受信装置を備えた電子機器の一例として、携帯型電話機の実施例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施例が以下説明する実施例に限定されるわけではないことは勿論である。
2−1.携帯型電話機の構成
図2は、本実施例における携帯型電話機1の機能構成の一例を示すブロック図である。携帯型電話機1は、GPSアンテナ5と、GPS受信部10と、ホスト処理部30と、操作部40と、表示部50と、音出力部55と、携帯電話用アンテナ60と、携帯電話用無線通信回路部70と、記憶部80と、時計部90とを備えて構成される。
GPSアンテナ5は、GPS衛星から発信されているGPS衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナであり、受信信号をGPS受信部10に出力する。
GPS受信部10は、GPSアンテナ5から出力された信号に基づいて携帯型電話機1の位置を算出する回路或いは装置であり、いわゆるGPS受信機に相当する。本実施形態では、GPS受信部10が受信装置に相当する。
GPS受信部10は、GPSアンテナ5から出力されたRF信号を処理し、受信信号として出力するRF受信回路部11と、ベースバンド処理回路部20とを備えて構成される。なお、RF受信回路部11と、ベースバンド処理回路部20とは、それぞれ別のLSI(Large Scale Integration)として製造することも、1チップとして製造することも可能である。
ベースバンド処理回路部20は、RF受信回路部11から出力された受信信号に対して、搬送波(キャリア)の除去や相関演算等を行ってGPS衛星信号を捕捉する。そして、捕捉したGPS衛星信号から抽出した時刻情報や衛星軌道情報等を利用して、携帯型電話機1の位置及び時計誤差を算出する。
ホスト処理部30は、記憶部80に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って携帯型電話機1の各部を統括的に制御するプロセッサーであり、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを有して構成される。ホスト処理部30は、ベースバンド処理回路部20から取得した位置座標を元に、表示部50に現在位置を指し示した地図を表示させたり、その位置座標を各種のアプリケーション処理に利用する。
操作部40は、例えばタッチパネルやボタンスイッチ等を有して構成される入力装置であり、押下されたキーやボタンの信号をホスト処理部30に出力する。この操作部40の操作により、通話要求やメール送受信要求、各種アプリケーション実行要求、位置算出要求等の各種指示入力がなされる。
表示部50は、LCD(Liquid Crystal Display)等を有して構成される表示装置であり、ホスト処理部30から出力される表示信号に基づいた各種表示を行う。表示部50には、位置表示画面や時刻情報等が表示される。
音出力部55は、スピーカー等を有して構成される音出力装置であり、ホスト処理部30から出力される音出力信号に基づいた各種音出力を行う。音出力部55からは、通話中の音声や、各種アプリケーションに係る音声ガイダンス等が音出力される。
携帯電話用アンテナ60は、携帯型電話機1の通信サービス事業者が設置した無線基地局との間で携帯電話用無線信号の送受信を行うアンテナである。
携帯電話用無線通信回路部70は、RF変換回路、ベースバンド処理回路等によって構成される携帯電話の通信回路部であり、携帯電話用無線信号の変調・復調等を行うことで、通話やメールの送受信等を実現する。
記憶部80は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を有して構成され、ホスト処理部30が携帯型電話機1を制御するためのシステムプログラムや、各種アプリケーション処理を実行するための各種プログラムやデータ等を記憶する。
時計部90は、携帯型電話機1の内部時計であり、水晶振動子及び発振回路でなる水晶発振器等を有して構成される。時計部90の計時時刻は、ベースバンド処理回路部20及びホスト処理部30に随時出力される。時計部90の計時時刻は、ベースバンド処理回路部20によって算出された時計誤差に基づき補正される。
2−2.ベースバンド処理回路部の回路構成
図3は、ベースバンド処理回路部20の回路構成の一例を示す図であり、本実施例に係わる回路ブロックを中心に記載した図である。ベースバンド処理回路部20は、主要な構成として、レプリカコード生成部21と、相関演算部23と、積算部24と、処理部25と、記憶部27とを有して構成される。
レプリカコード生成部21は、相関演算部23が受信信号との相関演算を行うために用いるレプリカコードを生成する回路部であり、レプリカコード発生部211と、スイッチ213と、ドップラー補償回路215とを有して構成される。
レプリカコード発生部211は、処理部25から出力されるPRN番号(衛星番号)に従って、当該PRN番号が割り当てられたGPS衛星のC/Aコードを模擬したレプリカコードを発生させる発生部であり、コードNCO(Numerical Controlled Oscillator)等の発振器を有して構成される。
ドップラー補償回路215は、ドップラーの補償用に設けられた回路であり、例えば複数の遅延回路を有して構成される。ドップラー補償回路215は、レプリカコード発生部211で発生されたレプリカコードを、処理部25から指示されるドップラー補償用遅延量で遅延させて、サンプリング幅遅延回路231に出力する。ドップラー補償回路215は、例えばC/Aコードのチップ周期の1/64に相当する1/64チップを刻み幅としてレプリカコードを遅延させることが可能に回路構成されている。ドップラー補償回路215は、レプリカコードを移相する移相部に相当する。
処理部25は、所定周期でスイッチ213の切り替えを行う。スイッチ213の切り替えは、例えば、GPS衛星信号の受信環境に基づいて行う。具体的には、受信環境がインドア環境である場合には、レプリカコード発生部211とドップラー補償回路215とを接続するようにスイッチ213を切り替える。それに対し、インドア環境以外の受信環境である場合には、レプリカコード発生部211とサンプリング幅遅延回路231とを接続するようにスイッチ213を切り替える。
なお、インドア環境以外の受信環境である場合に、ドップラー補償回路215に対してドップラー補償用遅延量をゼロとする指示を与えることとして、スイッチ213を不要としてもよい。ここでは、説明を分かり易くするためにスイッチ213を図示・説明することとしている。
相関演算部23は、RF受信回路部11から出力される受信信号と、レプリカコード生成部21によって生成されたレプリカコードとの相関演算を行って、各位相(サンプリング位相)に対する相関値を算出する回路部である。相関演算部23は、サンプリング幅遅延回路231と、N個の相関器233(第1相関器233−1、第2相関器233−2、・・・、第N相関器233−N)とを有して構成される。
サンプリング幅遅延回路231は、各相関器233に対応するサンプリング位相となるように、レプリカコードを遅延させる回路である。隣接する相関器233のサンプリング位相の間隔は一定であり、例えば1/2チップなどとして定められる。この場合、サンプリング幅遅延回路231は、レプリカコードを1/2チップ×i(但し、iは0〜(N−1))ずらしたN個の信号を生成・出力することとなる。なお、このサンプリング位相の間隔は、ドップラー補償回路215が移相可能な最小移相量(刻み幅)よりも十分大きいことは勿論である。
各相関器233は、受信信号のサンプリング値と、サンプリング幅遅延回路231から出力される当該相関器233に対応するレプリカコードとを乗算することで、相関値を算出する。
相関演算部23からは、N個の相関器233によって演算されたN個の相関値が積算部24及び処理部25にそれぞれ出力される。
積算部24は、処理部25から指示される積算指示信号に従って、N個の相関器233からそれぞれ出力される相関値を相関器233毎に積算する。この際、積算部24は、相関演算結果である相関値を位相をずらさずに積算する。既に、ドップラーの影響は、ドップラー補償回路215で補償されているためである。積算部24が相関値を積算する積算時間は、例えば数百ミリ秒〜数秒程度の時間として処理部25から設定される。
処理部25は、ベースバンド処理回路部20の各機能部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサーを有して構成される。処理部25は、主要な機能部として、衛星捕捉・追尾制御部251と、位置算出部253とを有する。
衛星捕捉・追尾制御部251は、GPS衛星の捕捉・追尾を制御する。具体的には、GPS衛星と携帯型電話機1との相対的な位置関係に基づいて、各GPS衛星からGPS衛星信号を受信した信号のドップラー周波数を推定する。そして、推定したドップラー周波数に基づいてドップラー補償用遅延量を決定して、ドップラー補償回路215に出力する。また、GPS衛星信号の受信環境を判定してドップラー補償信号(ON信号又はOFF信号)をスイッチ213に出力することで、ドップラー補償を実行するか否かの制御を行う。
位置算出部253は、衛星捕捉・追尾制御部251の制御に従って捕捉・追尾されたGPS衛星信号を利用して、所定の位置算出処理を行って、携帯型電話機1の位置(位置座標)及び時計誤差(クロックバイアス)を算出する。位置算出処理は、例えば、最小二乗法やカルマンフィルター等の手法を適用した処理として実現可能である。
記憶部27は、ベースバンド処理回路部20のシステムプログラムや、衛星捕捉・追尾制御機能、位置算出機能といった各種機能を実現するための各種プログラム、データ等を記憶する。また、各種処理の処理中データ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを有する。
記憶部27には、処理部25により読み出され、ベースバンド処理(図4参照)として実行されるベースバンド処理プログラム271が記憶されている。また、記憶部27には、衛星軌道データ273と、メジャメントデータ275と、算出結果データ277とが記憶される。
衛星軌道データ273は、アルマナックや、各GPS衛星のエフェメリス等のデータである。衛星軌道データ273は、GPS衛星から受信したGPS衛星信号をデコードすることで取得する他、例えば携帯型電話機1の基地局やアシストサーバーからアシストデータとして取得する。
メジャメントデータ275は、各捕捉衛星について取得したGPS衛星信号に係る諸量であるメジャメント情報が記憶されたデータであり、例えばコード位相275Aと受信周波数275Bとがこれに含まれる。
算出結果データ277は、位置算出部253が位置算出処理を行うことで取得した算出結果のデータであり、算出した携帯型電話機1の位置(位置座標)や時計誤差(クロックバイアス)がこれに含まれる。
2−3.処理の流れ
図4は、処理部25が、記憶部27に記憶されているベースバンド処理プログラム271に従って実行するベースバンド処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部25は、GPS衛星信号の受信環境を判定する(ステップA1)。受信環境は、例えば、受信信号の強度(受信信号強度)や、各GPS衛星の仰角、GPS衛星の天空配置といった情報に基づいて総合的に判定することができる。
次いで、処理部25は、受信環境がインドア環境であるか否かを判定し(ステップA3)、インドア環境であると判定した場合は(ステップA3;Yes)、相関積算処理を行う(ステップA5〜A11)。
相関積算処理では、衛星捕捉・追尾制御部251は、ドップラー周波数を推定する(ステップA5)。具体的には、衛星軌道データ273を用いて、捕捉対象とする衛星それぞれについて衛星移動情報を算出する。そして、算出した衛星移動情報と、携帯型電話機1の概略位置とを用いて、ドップラー周波数を推定する。携帯型電話機1の概略位置は、前回の位置算出処理で求めた位置としてもよいし、携帯型電話機1の基地局から得られた基地局の位置としてもよい。
次いで、衛星捕捉・追尾制御部251は、ステップA5で推定したドップラー周波数に基づいて、ドップラー補償用遅延量を決定する(ステップA7)。具体的には、ステップA5で推定したドップラー周波数を用いて式(1)に従ってピーク位相ズレ量ΔCPを算出する。そして、ドップラー補償回路の遅延量の刻み幅に基づき、ピーク位相ズレ量ΔCPに相当するドップラー補償遅延量を決定する。
その後、衛星捕捉・追尾制御部251は、ドップラー補償ON信号をスイッチ213に出力して、スイッチ213をドップラー補償回路215側に切り替える制御を行うとともに、ステップA7で決定したドップラー補償用遅延量をドップラー補償回路215に出力する(ステップA9)。ドップラー補償回路215は、衛星捕捉・追尾制御部251から指示されたドップラー補償用遅延量でレプリカコードを遅延させる。
次いで、衛星捕捉・追尾制御部251は、積算部24に積算開始の指示信号を出力することで、相関値の積算を開始する(ステップA11)。積算部24は、衛星捕捉・追尾制御部251からの指示信号に従って、所定の積算時間間隔毎にN個の相関器233から出力される相関値を相関器233別に積算する。
その後、処理部25は、コード位相275Aを判定する(ステップA13)。具体的には、積算部24によって積算されたN個の相関器233に係る相関積算値のうち、最大の相関積算値に対応する相関器233を選択する。そして、選択した相関器233に係るサンプリング位相に基づいてコード位相275Aを判定し、メジャメント情報として記憶部27のメジャメントデータ275に記憶させる。
一方、ステップA3において受信環境がインドア環境ではないと判定した場合は(ステップA3;No)、衛星捕捉・追尾制御部251は、ドップラー補償OFF信号をスイッチ213に出力して、スイッチ213をサンプリング幅遅延回路231側に切り替える制御を行う(ステップA15)。
次いで、処理部25は、コード位相275Aを判定する(ステップA17)。具体的には、N個の相関器233からそれぞれ出力される相関値のうちの最大の相関値に対応する相関器233を選択する。そして、選択した相関器233に係るサンプリング位相に基づいてコード位相275Aを判定し、メジャメント情報として記憶部27のメジャメントデータ275に記憶させる。
ステップA13又はA17の後、位置算出部253が、位置算出処理を行う(ステップA19)。具体的には、各捕捉衛星それぞれについて取得したコード位相275Aを用いて擬似距離を算出し、当該擬似距離を利用した従来公知の位置計算を行って、携帯型電話機1の位置及び時計誤差を算出する。そして、これらの算出結果を算出結果データ277として記憶部27に記憶させる。そして、処理部25は、算出結果をホスト処理部30に出力する(ステップA21)。
次いで、処理部25は、処理を終了するか否かを判定し(ステップA23)、処理を継続すると判定した場合は(ステップA23;No)、ステップA1に戻る。一方、処理を終了すると判定した場合は(ステップA23;Yes)、処理部25は、ベースバンド処理を終了する。
2−4.作用効果
GPS受信部10において、RF受信回路部11は、GPS衛星からのGPS衛星信号を受信する。また、ベースバンド処理回路部20において、ドップラー補償回路215は、積算時間間隔の間にドップラーによりRF受信回路部11による受信信号とレプリカコードとの相関演算結果のピーク位相がずれるズレ量分、レプリカコードを遅延させる。そして、相関演算部23は、RF受信回路部11による受信信号とドップラー補償回路215で遅延されたレプリカコードとの相関演算を行う。そして、積算部24は、相関演算部23による相関演算結果を積算時間間隔で積算していく。
積算時間間隔の間にドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分だけレプリカコードを遅延させ、受信信号との相関演算を行わせる。これにより、ピーク位相がずれた状態で相関値が積算されることを防止することができる。その結果、積算結果に基づいてピーク位相を検出することが可能となる。
3.変形例
本発明を適用可能な実施例は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。以下、変形例について説明する。
3−1.ドップラー補償用遅延量
上記の受信装置の実施例では、ドップラー補償用遅延量の単位当たりの刻み幅を1/64チップとして説明したが、この値は適宜変更可能であることは勿論である。例えば、刻み幅をより広くして1/32チップとしてもよいし、刻み幅をより狭くして1/128チップとしてもよい。
3−2.受信環境判定
上記の実施例では、受信環境を判定し、インドア環境であると判定された場合に、レプリカコードをドップラー補償用遅延量で遅延させたが、受信環境を判定せず、インドア環境であるか否かに関わらず、レプリカコードをドップラー補償用遅延量で遅延させてもよい。
3−3.電子機器
上述した実施例では、電子機器の一種である携帯型電話機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明を適用可能な電子機器はこれに限られるわけではない。例えば、カーナビゲーション装置や携帯型ナビゲーション装置、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、腕時計といった他の電子機器についても同様に適用することが可能である。
3−4.衛星測位システム
また、上述した実施形態では、衛星測位システムとしてGPSを例に挙げて説明したが、WAAS(Wide Area Augmentation System)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO等の他の衛星測位システムであってもよい。
1 携帯型電話機、 10 GPS受信部、 11 RF受信回路部、 20 ベースバンド処理回路部、 21 レプリカコード生成部、 23 相関演算部、 24 積算部、 25 処理部、 27 記憶部、 30 ホスト処理部、 40 操作部、 50 表示部、 55 音出力部、 60 携帯電話用アンテナ、 70 携帯電話用無線通信回路部、 80 記憶部、 90 時計部

Claims (6)

  1. 測位用衛星からの衛星信号を受信する受信部と、
    所与の積算時間間隔の間にドップラーにより前記受信部による受信信号とレプリカコードとの相関演算結果のピーク位相がずれるズレ量分、前記レプリカコードを移相する移相部と、
    前記受信部による受信信号と前記移相部で移相されたレプリカコードとの相関演算を行う相関演算部と、
    前記相関演算部による相関演算結果を前記積算時間間隔で積算していく積算部と、
    を備えた受信装置。
  2. 前記ズレ量分は、前記測位用衛星からの前記衛星信号の送信周波数と前記受信部による前記衛星信号の受信周波数との差、前記所与の積算時間間隔及び前記衛星信号に変調されているコードの繰り返し周波数を用いて、算出される、
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記積算部は、前記相関演算結果を位相をずらさずに積算する、
    請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記移相部は、移相可能な最小移相量が1/16チップ以下である、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の受信装置。
  5. 測位用衛星からの受信信号とレプリカコードとの相関演算を継続的に行い、相関演算結果を積算する相関積算処理方法であって、
    前記積算の時間経過に関わらず前記相関演算結果のピーク位相が揃うように前記レプリカコードを移相することと、
    前記受信信号と前記移相されたレプリカコードとの相関演算を行うことと、
    前記相関演算結果を積算していくことと、
    を含む相関積算処理方法。
  6. 前記移相することは、第1の積算と第2の積算との間にドップラーによりピーク位相がずれるズレ量分、前記レプリカコードを移相することを含む、
    請求項5に記載の相関積算処理方法。
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