JP2013245115A - 無機繊維質ペーパーからなる緩衝材及びその製造方法並びに設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮加熱後の復元率に優れた緩衝材及びその製造方法並びに設備を提供する。
【解決手段】400〜1300℃で加熱処理した生体溶解性無機繊維と、バインダーとを含む無機繊維質ペーパーからなり、前記生体溶解性無機繊維が特定の組成を有する緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
【選択図】図1

Description

本発明は、無機繊維質ペーパーからなる緩衝材及びその製造方法並びに設備に関し、特に、生体溶解性無機繊維を含む無機繊維質ペーパーの圧縮加熱後の復元率の向上に関する。
無機繊維質ペーパーは、軽量で扱いやすく、且つ耐熱性に優れるため、例えば、耐熱性のシール材として使用されている。一方、近年、無機繊維が人体に吸入されて肺に侵入することによる問題が指摘されている。そこで、人体に吸入されても問題を起こさない又は起こしにくい生体溶解性無機繊維が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−068777号公報
しかしながら、無機繊維として従来の生体溶解性無機繊維を含む無機繊維質ペーパーは、圧縮加熱後の復元率が小さいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであって、圧縮加熱後の復元率に優れた無機繊維質ペーパーからなる緩衝材及びその製造方法並びに設備を提供することをその目的の一つとする。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る緩衝材は、400〜1300℃で加熱処理した生体溶解性無機繊維と、バインダーとを含む無機繊維質ペーパーからなり、前記生体溶解性無機繊維が以下の組成1〜3のいずれかの組成を有する。
[組成1]
SiO 66〜82重量%
CaO 1〜9重量%
MgO 10〜30重量%
Al 1〜3重量%
但し、TiOとMnOは含まない
[組成2]
SiO 66〜82重量%
CaO 10〜34重量%
MgO 3重量%以下
Al 1〜5重量%
[組成3]
SiO 66〜82重量%
CaO 10〜34重量%
MgO 3重量%以下
Al 5重量%以下
その他の酸化物 2重量%未満
本発明によれば、圧縮加熱後の復元率に優れた緩衝材を提供することができる。
また、前記無機繊維質ペーパーは、圧縮加熱後の復元率が60%以上であることとしてもよい。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る無機繊維質ペーパーからなる緩衝材の製造方法は、上記組成1〜3のいずれかの組成を有する非晶質の生体溶解性無機繊維に400〜1300℃の加熱処理を施す第一工程と、前記加熱処理が施された前記生体溶解性無機繊維と、バインダーとを含む無機繊維質ペーパーを抄造する第二工程と、を含む。本発明によれば、圧縮加熱後の復元率に優れた緩衝材の製造方法を提供することができる。
また、前記第一工程の前記加熱処理において、前記生体溶解性無機繊維を、その結晶化温度未満の温度で加熱することとしてもよい。
また、上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る設備は、加熱及び又は保温のための設備であって、前記いずれかの緩衝材が組み込まれたことを特徴とする。本発明によれば、圧縮加熱後の復元率に優れた緩衝材を備えた設備を提供することができる。
本発明によれば、圧縮加熱後の復元率に優れた無機繊維質ペーパーからなる緩衝材及びその製造方法並びに設備を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る実施例において無機繊維質ペーパーの圧縮加熱後の復元率を評価した結果の一例を示す説明図である。
以下に、本発明の一実施形態について説明する。なお、本発明は、本実施形態に限られるものではない。
まず、本実施形態に係る無機繊維質ペーパーからなる緩衝材の製造方法(以下、「本方法」という。)について説明する。本方法は、非晶質の生体溶解性無機繊維に加熱処理を施す第一工程(以下、「加熱処理工程」という。)と、当該加熱処理が施された当該生体溶解性無機繊維と、バインダーと、を含む無機繊維質ペーパーを抄造する第二工程(以下、「抄造工程」という。)と、を含む。
加熱処理工程においては、まず、非晶質の生体溶解性無機繊維を準備する。生体溶解性無機繊維は、無機繊維であって生体溶解性(例えば、生体の肺に吸入されても当該生体内で分解される性質)を有するものであれば特に限られない。生体溶解性無機繊維は少なくとも一部が非晶質であり、非晶質であることは粉末X線回析(XRD)測定で確認される。
生体溶解性無機繊維は、例えば、40℃における生理食塩水溶解率が1%以上の無機繊維である。
生理食塩水溶解率は、例えば、次のようにして測定される。すなわち、先ず、無機繊維を200メッシュ以下に粉砕して調製された試料1g及び生理食塩水150mLを三角フラスコ(容積300mL)に入れ、40℃のインキュベーターに設置する。次に、三角フラスコに、毎分120回転の水平振動を50時間継続して加える。その後、ろ過により得られた濾液に含有されている各元素の濃度(mg/L)をICP発光分析装置により測定する。そして、測定された各元素の濃度と、溶解前の無機繊維における各元素の含有量(質量%)と、に基づいて、生理食塩水溶解率(%)を算出する。すなわち、例えば、測定元素が、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)及びアルミニウム(Al)である場合には、次の式により、生理食塩水溶解率C(%)を算出する;C(%)=[ろ液量(L)×(a1+a2+a3+a4)×100]/[溶解前の無機繊維の質量(mg)×(b1+b2+b3+b4)/100]。この式において、a1、a2、a3及びa4は、それぞれ測定されたケイ素、マグネシウム、カルシウム及びアルミニウムの濃度(mg/L)であり、b1、b2、b3及びb4は、それぞれ溶解前の無機繊維におけるケイ素、マグネシウム、カルシウム及びアルミニウムの含有量(質量%)である。
生体溶解性無機繊維のSiO含有量は、例えば、50〜82質量%であることとしてもよい。SiO含有量は、63〜81質量%であることが好ましく、66〜80質量%であることがより好ましく、71〜76質量%であることがさらに好ましい。すなわち、生体溶解性無機繊維は、例えば、SiO含有量が50〜82質量%であり、CaO含有量とMgO含有量との合計が10〜40質量%の無機繊維である。CaO含有量とMgO含有量との合計は、18〜40質量%であることが好ましく、20〜34質量%であることがより好ましい。これらCaO含有量とMgO含有量との合計の範囲は、上述したSiO含有量の範囲と任意に組み合わせることができる。生体溶解性無機繊維のSiO含有量が上記の範囲であることによって、当該生体溶解性無機繊維は、生体溶解性に加えて、優れた耐熱性をも有することとなる。
生体溶解性無機繊維のCaO含有量は、例えば、10〜34質量%であることとしてもよい。すなわち、生体溶解性無機繊維は、例えば、SiO含有量が50〜82質量%であり、CaO含有量が10〜34質量%の無機繊維(以下、「SiO/CaO繊維」ということがある。)であることとしてもよい。CaO含有量は、12〜35質量%であることが好ましく、21〜26質量%であることがより好ましい。これらCaO含有量の範囲は、上述したSiO含有量の範囲、上述したCaO含有量とMgO含有量との合計の範囲と任意に組み合わせることができる。
生体溶解性無機繊維のMgO含有量は、例えば、1質量%以下(すなわち、0〜1質量%)であることとしてもよい。すなわち、生体溶解性無機繊維は、例えば、SiO含有量が60〜82質量%であり、CaO含有量が10〜34質量%であり、MgO含有量が1質量%以下のSiO/CaO繊維であることとしてもよい。MgO含有量は、0.9質量%以下であることが好ましく、0.8質量%以下であることがより好ましい。これらMgO含有量の範囲は、上述したSiO含有量の範囲、上述したCaO含有量とMgO含有量との合計の範囲、上述したCaO含有量の範囲と任意に組み合わせることができる。
生体溶解性無機繊維のMgO含有量は、1質量%超、且つ20質量%以下であることとしてもよい。すなわち、生体溶解性無機繊維は、例えば、SiO含有量が50〜82質量%であり、MgO含有量が1質量%超、且つ20質量%以下の無機繊維であることとしてもよい。MgO含有量は、2〜19質量%であることが好ましく、3〜19質量%であることがより好ましい。これらMgO含有量の範囲は、上述したSiO含有量の範囲、上述したCaO含有量とMgO含有量との合計の範囲と任 意に組み合わせることができる。
また、生体溶解性無機繊維は、例えば、SiO含有量が50〜82質量%(好ましくは72〜80質量%)であり、MgO含有量が9〜31質量%(好ましくは14〜22質量%)、CaO含有量が1〜9質量%(好ましくは1〜8質量%)の生体溶解性無機繊維(以下、「SiO/MgO繊維」ということがある。)であることとしてもよい。
生体溶解性無機繊維は、例えば、SiO含有量、MgO含有量及びCaO含有量の合計が97質量%以上(すなわち、97〜100質量%)であることとしてもよい。SiO含有量、MgO含有量及びCaO含有量の合計は、97.5質量%以上であることが好ましく、98質量%以上であることがより好ましい。これらSiO含有量、MgO含有量及びCaO含有量の合計の範囲は、上述したSiO含有量の範囲、上述したCaO含有量とMgO含有量との合計の範囲、上述したCaO含有量の範囲、上述したMgO含有量の範囲と任意に組み合わせることができる。
なお、生体溶解性無機繊維は、SiOと、アルカリ土類金属酸化物(例えば、MgO及びCaOの少なくとも一方)と、に加えて、さらに他の成分を含有してもよい。すなわち、生体溶解性無機繊維は、例えば、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)及びジルコニア(ZrO)、酸化鉄(Fe)、酸化マンガン(MnO)、酸化カリウム(KO)からなる群より選択される1種又は2種以上をさらに含有してもよく、また、含有しなくてもよい。
具体的に、生体溶解性無機繊維がAlを含有する場合、Al含有量は、例えば、5重量%以下、3.5重量%以下又は3重量%以下とできる。また、1重量%以上又は2重量%以上とできる。好ましくは0〜3質量%、より好ましくは1〜3質量%である。この範囲でAlを含むと耐火性に優れ適度な水溶性を有するようになり加工しやすくなる。この場合、生体溶解性無機繊維は、例えば、SiO含有量、MgO含有量、CaO含有量及びAl含有量の合計が98質量%以上(すなわち、98〜100質量%)又は99質量%以上(すなわち、99〜100質量%)であることとしてもよい。
具体的に、以下の組成の生体溶解性無機繊維を例示できる。
SiOとAlとZrOとTiOとの合計 50〜82重量%
CaOとMgOとの合計 18〜50重量%
さらに、以下の組成の生体溶解性無機繊維を例示できる。
SiO 50〜82重量%
CaOとMgOとの合計 10〜43重量%
生体溶解性繊維は、MgOを多く含むMgシリケート繊維と、CaOを多く含むCaシリケート繊維に大別できる。Mgシリケート繊維として以下の組成を例示できる。
SiO 66〜82重量%
CaO 1〜9重量%
MgO 10〜30重量%
Al 3重量%以下
他の酸化物 2重量%未満
Caシリケート繊維として以下の組成を例示できる。以下の組成の繊維は加熱後の生体溶解性、耐火性に優れる。
SiO 66〜82重量%(例えば、68〜80重量%、70〜80重量%、71〜80重量%又は71〜76重量%とできる)
CaO 10〜34重量%(例えば、18〜32重量%、20〜30重量%、20〜27重量%又は21〜26重量%とできる)
MgO 3重量%以下(例えば、1重量%以下とできる)
Al 5重量%以下(例えば3.5重量%以下、3.4重量%以下又は3重量%以下とできる。また、1重量%以上、1.1重量%以上又は2重量%以上とできる)
他の酸化物 2重量%未満
SiOが上記範囲であると耐熱性に優れる。CaOとMgOが上記範囲であると加熱前後の生体溶解性に優れる。Alが上記範囲であると耐熱性に優れる。
また、SiO、CaO、MgO、Alの合計を98重量%超又は99重量%超としてよい。
上記の生体溶解性無機繊維は、他の成分として、アルカリ金属酸化物(KO、NaO、LiO等)、Sc,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Y又はこれらの混合物から選択されるそれぞれの酸化物、Fe、ZrO、TiO、P、B、MnO、ZnO、SrO、BaO、Cr等を1以上含んでもよく、含まなくてもよい。他の酸化物は、それぞれ、1.0重量%以下、0.2重量%以下又は0.1重量%以下としてよい。アルカリ金属酸化物は各酸化物を各々1.0重量%以下、0.2重量%以下又は0.1重量%以下としてもよい。また、アルカリ金属酸化物の合計を1.0重量%以下、0.2重量%以下又は0.1重量%以下としてもよい。
生体溶解性無機繊維の平均繊維径は、無機繊維質ペーパーが好適に製造される範囲であれば特に限られず、例えば、1〜10μmであり、好ましくは2〜6μmである。平均繊維径が1μm未満である場合には、生体溶解性無機繊維が破断し易くなるため、無機繊維質ペーパーの強度が低くなりやすい。また、平均繊維径が10μmを超える場合には、製造される無機繊維質ペーパーの密度が低くなりすぎるため、当該無機繊維質ペーパーの強度が低くなりやすい。
生体溶解性無機繊維の平均繊維長は、無機繊維質ペーパーが好適に製造される範囲であれば特に限られず、例えば、1〜200mmであり、好ましくは1〜100mmである。平均繊維長が上記範囲内にあることにより、適切な密度を有する無機繊維質ペーパーを製造しやすくなる。
次に、加熱処理工程においては、上述のようにして準備した非晶質の生体溶解性無機繊維(以下、「未処理繊維」という。)に加熱処理を施し、当該加熱処理が施された当該生体溶解性無機繊維(以下、「加熱処理繊維」という。)を得る。
加熱処理の条件(例えば、温度及び時間)は、加熱処理繊維を含む無機繊維質ペーパーの圧縮加熱後の復元率が、当該加熱処理繊維に代えて未処理繊維を含む無機繊維質ペーパーのそれに比べて高くなる範囲で決定されれば特に限られない。
なお、圧縮加熱後の復元率は、無機繊維質ペーパーを圧縮した状態(すなわち、無機繊維質ペーパーの厚みが低減された状態)で加熱した後に、当該無機繊維質ペーパーの厚みが復元する割合(圧縮加熱前の厚みに対する圧縮加熱後の厚みの割合)である。
すなわち、加熱処理は、例えば、加熱処理繊維を含む無機繊維質ペーパーを、その厚さが50%となるように圧縮した状態で500℃にて3時間加熱した後の復元率が、未処理繊維を含む無機繊維質ペーパーのそれに比べて高くなる条件(例えば、当該復元率が60%以上となる条件)で行う。
加熱処理における加熱温度(以下、「加熱処理温度」という。)は、例えば、300〜1300℃であり、好ましくは300〜1100℃、より好ましくは400〜1100℃、さらに好ましくは500〜1100℃である。例えば、500〜1100℃であり、好ましくは500〜900℃である。
ただし、生体溶解性無機繊維を、その結晶化温度以上の温度で加熱して、当該生体溶解性無機繊維の一部を結晶化させる場合、加熱後の生体溶解性は、加熱前に比べて低下することがある。
そこで、加熱処理においては、未処理繊維を、その結晶化温度未満の温度で加熱することとしてもよい。なお、未処理繊維の結晶化温度は、例えば、TG−DTA(熱重量−示差熱測定)により測定される。尚、結晶化温度は、未処理繊維の化学組成に応じて変化するため、当該結晶化温度未満の加熱処理温度は一概に決定できない。
従って、加熱処理温度は、結晶化温度未満であって、300℃、400℃又は500℃以上とすることができる。結晶化温度未満の温度で加熱処理を行うことにより、加熱処理繊維の生体溶解性の低下が効果的に回避され、また、脆化され難くなる。
また、比較的高い加熱処理温度で加熱処理が施された加熱処理繊維を含む無機繊維質ペーパーは、その圧縮加熱後の復元率が100%を超えることがある。
加熱処理温度は、例えば、加熱処理繊維を含む無機繊維質ペーパーの圧縮加熱後の復元率(例えば、その厚さが50%となるように圧縮された状態で500℃にて3時間加熱された後の復元率)が100%以下となる範囲であってもよい。100%以下であると密度が比較的高く好ましい。
具体的に、例えば、加熱処理において、未処理繊維を450〜550℃の温度で加熱する。この場合、圧縮加熱後における無機繊維質ペーパーの密度の低下を効果的に防止しつつ、当該無機繊維質ペーパーの当該圧縮加熱後の復元率が効果的に高められる。さらに、未処理繊維の結晶化温度が550℃より高い場合には、加熱処理による加熱処理繊維の脆化及び生体溶解性の低下を効果的に回避することもできる。
加熱処理における加熱時間(以下、「加熱処理時間」という。)は、加熱処理繊維を含む無機繊維質ペーパーの圧縮加熱後の復元率が、当該加熱処理繊維に代えて未処理繊維を含む無機繊維質ペーパーのそれに比べて高くなる範囲であれば、特に限られない。すなわち、加熱処理時間は、例えば、1分〜48時間であり、好ましくは3分〜24時間である。
次に、抄造工程においては、上述の加熱処理工程で準備した加熱処理繊維と、バインダーと、を含む無機繊維質ペーパーを抄造する。
すなわち、まず、加熱処理繊維とバインダーとを含む原料を調製する。バインダーは、加熱処理繊維を結着するものであれば特に限られず、有機バインダー及び無機バインダーの一方又は両方を使用することができる。
有機バインダーは、例えば、アクリル酸エステル樹脂、スチレン・アクリル樹脂等のアクリル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチレン・ブタジエン樹脂、澱粉及びポリアクリルアミドからなる群より選択される1種又は2種以上である。
無機バインダーは、例えば、アニオン性のコロイダルシリカ、カチオン性のコロイダルシリカ等のコロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、ジルコニアゾル、チタニアゾル、アルミナゾル、ベントナイト、カオリンからなる群より選択される1種又は2種以上である。
原料(溶媒を除く)において、加熱処理繊維の含有量は、例えば、80〜99.5質量%であり、バインダー(有機バインダー及び無機バインダーの一方又は両方)の含有量は、例えば、0.5〜20質量%である。さらに、例えば、加熱処理繊維の含有量が85〜99質量%であり、バインダーの含有量が1〜15質量%であることが好ましく、また、加熱処理繊維の含有量が85〜95質量%であり、バインダーの含有量が15〜5質量%であることがより好ましい。
原料は、加熱処理繊維及びバインダーに加えて、さらに他の成分を含有してもよい。すなわち、原料は、例えば、耐火性無機粉末をさらに含有してもよい。耐火性無機粉末は、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、窒化ケイ素、炭化ケイ素等のセラミックス粉末、及び/又はカーボンブラック等の炭素粉末である。他の成分の含有量は、後述する溶媒を除いた総量に対して、例えば、5質量%以下又は3質量%以下である。
原料は、加熱処理繊維、バインダー及び必要に応じてその他の成分を溶媒と混合することにより調製する。溶媒は、加熱処理繊維及びバインダーを混合し分散するものであれば特に限られず、例えば、水(例えば、蒸留水、イオン交換水、水道水、地下水、工業用水)及び/又は極性有機溶媒(例えば、エタノール、プロパノール等の1価のアルコール類、エチレングリコール等の2価のアルコール類)であり、好ましくは水である。こうして調製された無機繊維質ペーパーの原料は、抄造に適した流動性のある組成物(いわゆるスラリー等)である。
抄造工程においては、こうして調製された原料から、無機繊維質ペーパーを抄造する。抄造は、例えば、市販の抄造装置を使用して好ましく行うことができる。
本実施形態に係る無機繊維質ペーパー(以下、「本ペーパー」という。)からなる緩衝材は、このような本方法により好ましく製造される。すなわち、本ペーパーは、上述の加熱処理繊維と、バインダーと、を含む無機繊維質ペーパーである。
本ペーパーに含まれる加熱処理繊維のSiO含有量は、例えば、50〜82質量%である。この場合、本ペーパーは、加熱処理繊維のSiO含有量が比較的大きいことによって、優れた耐熱性を有することとなる。
本ペーパーに含まれる加熱処理繊維のCaO含有量は、例えば、10〜34質量%である。すなわち、この加熱処理繊維は、例えば、SiO含有量が50〜82質量%であり、CaO含有量が10〜34質量%のSiO/CaO繊維である。
本ペーパーに含まれる加熱処理繊維のMgO含有量は、例えば、1質量%以下である。すなわち、この加熱処理繊維は、例えば、SiO含有量が50〜82質量%であり、CaO含有量が10〜34質量%であり、MgO含有量が1質量%以下のSiO/CaO繊維である。
上記の他、加熱処理繊維の組成の例示は、本方法について記載した通りである。
本ペーパーに含まれるバインダーは、上述のとおり、有機バインダー及び無機バインダーの一方又は両方である。すなわち、本ペーパーは、例えば、有機バインダーを含み無機バインダーを含まないこととしてもよく、有機バインダー及び無機バインダーを含むこととしてもよく、無機バインダーを含み有機バインダーを含まないこととしてもよい。
本ペーパーにおける加熱処理繊維及びバインダーの含有量は、特に限られず、その用途や求められる特性によって適宜決定される。例えば、本ペーパーにおいて、加熱処理繊維の含有量は80〜99.5質量%である。より具体的に、例えば、本ペーパーにおいて、加熱処理繊維の含有量は90〜98質量%であり、バインダーの含有量は2〜10質量%である。
本ペーパーの厚さは、特に限られず、その用途や求められる特性によって適宜決定される。すなわち、本ペーパーの厚さは、例えば、0.1〜8mmであり、好ましくは0.5〜6mmである。
本ペーパーの坪量は、特に限られず、その用途や求められる特性によって適宜決定される。すなわち、本ペーパーの坪量は、例えば、10〜2800g/mであり、好ましくは75〜1800g/mである。
本ペーパーの密度は、特に限られず、その用途や求められる特性によって適宜決定される。すなわち、本ペーパーの密度は、例えば、0.1〜0.35g/cmであり、好ましくは0.15〜0.3g/cmである。
本ペーパーは、生体溶解性無機繊維として加熱処理繊維を含有することにより、圧縮加熱後の復元率が効果的に向上している。すなわち、本ペーパーは、例えば、圧縮加熱後の復元率が60%以上である。より具体的に、本ペーパーは、例えば、その厚さが50%となるように圧縮された状態で500℃にて3時間加熱された後の復元率が60%以上である。より具体的に、復元率は、例えば、60〜100%であり、好ましくは60〜80%であり、より好ましくは60〜70%である。
本ペーパーは、様々な用途に適用される。すなわち、本ペーパーは、例えば、加熱及び又は保温のための設備に使用される。具体的に、本ペーパーは、例えば、熱処理装置、工業炉、焼却炉、燃焼機器、アルミニウム溶湯装置、温水ボイラー、給湯器、家庭用ガスコンロ、暖房器具(ガスファンヒータ、石油ファンヒータ等)等におけるシール材(例えば、ガスケット)(熱やガス等のシール材)、緩衝剤(クッション材、バッファ材)(例えば、脱硝用触媒緩衝材、部材間に介在させる緩衝剤)、石油ストーブ芯として使用される。
次に、本実施形態に係る具体的な実施例について説明する。尚、実施例で製造した無機繊維質ペーパーは緩衝材として用いることができる。
[無機繊維質ペーパーの製造]
第一の生体溶解性無機繊維として、SiO含有量が73質量%、CaO含有量が21〜26質量%、MgO含有量が1質量%以下、Alを1〜3質量%の非晶質のSiO/CaO繊維(以下、「繊維A」という。)を準備した。繊維Aの結晶化温度は895℃であった。
また、第二の生体溶解性無機繊維として、SiO含有量が76質量%、CaO含有量が1〜9質量%、MgO含有量が14〜22質量%、Alを1〜2質量%の非晶質のSiO/MgO繊維(以下、「繊維B」という。)を準備した。繊維Bの結晶化温度は857℃であった。
さらに、繊維A及び繊維Bにそれぞれ加熱処理を施した。加熱処理温度は、300℃、400℃、500℃、600℃、700℃、800℃、900℃、1000℃又は1100℃とした。加熱処理時間は3時間とした。
次に、無機繊維質ペーパーを製造した。すなわち、加熱処理が施された繊維A又は繊維Bを100重量部と、アクリル樹脂(AG−100:固形分50%、昭和電工株式会社製)を12重量部と、硫酸バンド(硫酸アルミニウム:0.2%溶液、大明化学工業株式会社製)を1.2重量部と、ポリアクリルアミド(DS414:0.5%溶液、星光PMC株式会社製)を0.1重量部と、を2000重量部の水と混合して、原料スラリーを調製した。そして、市販の抄造装置を使用して、原料スラリーの抄造を行い、無機繊維質ペーパーを製造した。
また、加熱処理が施された繊維A又は繊維Bに代えて、加熱処理が施されていない繊維A又は繊維Bを使用して、同様に、無機繊維質ペーパーを製造した。
製造された無機繊維質ペーパーは、いずれも、厚さが0.5〜6mm、坪量が75〜1800g/m、密度が0.15〜0.3g/cmであった。
[復元率の評価]
上述のようにして製造された無機繊維質ペーパーの圧縮加熱後の復元率を評価した。すなわち、まず、各無機繊維質ペーパーの任意の箇所から、幅25mm、長さ50mmの試験片を3つずつ切り出し、各試験片の厚さ(圧縮加熱前の厚さ)をノギスで測定した。
次いで、この圧縮加熱前の厚さを100%として、その厚さが50%になるまで試験片を圧縮した。さらに、圧縮された状態の試験片を、500±15℃の電気炉内に載置し、3時間保持することで圧縮加熱を行った。その後、試験片を圧縮加熱から解放した。
圧縮加熱を解放してから0.5時間後の試験片の厚さ(圧縮加熱後の厚さ)をノギスで測定した。そして、試験片の圧縮加熱前の厚さに対する圧縮加熱後の厚さの割合(%)を復元率として算出した。
図1には、復元率を評価した結果を示す。図1において、横軸は、無機繊維質ペーパーに含まれる繊維A又は繊維Bに施された加熱処理の加熱処理温度(℃)を示し(ただし、「未処理」は、無機繊維質ペーパーに含まれる繊維A又は繊維Bが加熱処理を施されていなかったことを示す。)、縦軸は、各加熱処理温度で加熱処理が施された繊維A又は繊維Bを含む無機繊維質ペーパーの圧縮加熱後の復元率(%)を示す。図1において、黒塗りの四角印は繊維Aを含む無機繊維質ペーパーの復元率を示し、白抜きの丸印は繊維Bを含む無機繊維質ペーパーの復元率を示す。なお、各印に係る復元率は、3つの試験片について得られた値の算術平均値である。
図1に示すように、無機繊維質ペーパーに含まれる繊維A又は繊維Bとして加熱処理繊維を使用した場合(加熱処理温度が300〜1100℃である場合)には、無機繊維質ペーパーに含まれる繊維A又は繊維Bとして未処理繊維を使用した場合(図中の「未処理」の場合)に比べて、復元率が高くなる傾向があった。すなわち、無機繊維質ペーパーに含まれる生体溶解性無機繊維として加熱処理繊維を使用することによって、圧縮加熱後の復元率が向上することが確認された。
なお、加熱処理温度が900℃以上(すなわち、繊維A及び繊維Bの結晶化温度以上)の場合には、加熱処理温度がより低い場合に比べて、無機繊維質ペーパーに含まれる繊維A又は繊維Bが脆化する傾向があった。また、加熱処理温度が600〜900℃の場合には、復元率が100%を超えた。すなわち、この場合、圧縮加熱後の無機繊維質ペーパーは膨張し、その密度は低減された。
これに対し、加熱処理温度が500℃の場合には、無機繊維質ペーパーの膨張及び加熱処理繊維の脆化を効果的に回避しつつ、当該無機繊維質ペーパーの復元率を顕著に向上させることができ、特に好ましかった。
本ペーパーは、様々な用途に適用される。すなわち、本ペーパーは、例えば、加熱及び又は保温のための設備に使用される。具体的に、本ペーパーは、例えば、熱処理装置、工業炉、焼却炉、燃焼機器、アルミニウム溶湯装置、温水ボイラー、給湯器、家庭用ガスコンロ、暖房器具(ガスファンヒータ、石油ファンヒータ等)等におけるシール材(例えば、ガスケット)(熱やガス等のシール材)、緩衝剤(クッション材、バッファ材)(例えば、部材間に介在させる緩衝剤)、石油ストーブ芯として使用される。

Claims (12)

  1. 400〜1300℃で加熱処理した生体溶解性無機繊維と、バインダーとを含む無機繊維質ペーパーからなり、
    前記生体溶解性無機繊維が以下の組成1〜3のいずれかの組成を有する緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
    [組成1]
    SiO 66〜82重量%
    CaO 1〜9重量%
    MgO 10〜30重量%
    Al 1〜3重量%
    但し、TiOとMnOは含まない
    [組成2]
    SiO 66〜82重量%
    CaO 10〜34重量%
    MgO 3重量%以下
    Al 1〜5重量%
    [組成3]
    SiO 66〜82重量%
    CaO 10〜34重量%
    MgO 3重量%以下
    Al 5重量%以下
    その他の酸化物 2重量%未満
  2. 前記組成1〜3において、アルカリ土類金属酸化物としてCaOとMgOのみを含む請求項1記載の緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  3. 前記組成1〜3において、ZrOは含まない請求項1又は2記載の緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  4. 結晶化温度未満の温度で加熱処理した請求項1〜3のいずれかに記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  5. 400〜1100℃で加熱処理した請求項1〜4のいずれかに記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  6. 500〜1100℃で加熱処理した請求項1〜5のいずれかに記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  7. 500〜900℃で加熱処理した請求項1〜6のいずれかに記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  8. 圧縮加熱後の復元率が60%以上である請求項1〜7のいずれかに記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  9. 前記緩衝材が脱硝用触媒緩衝材である請求項1乃至8のいずれかに記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)。
  10. 以下の組成1〜3のいずれかの組成を有する非晶質の生体溶解性無機繊維に400〜1300℃の加熱処理を施す第一工程と、
    前記加熱処理が施された前記生体溶解性無機繊維と、バインダーとを含む無機繊維質ペーパーを抄造する第二工程と、
    を含む請求項1記載の緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)の製造方法。
    [組成1]
    SiO 66〜82重量%
    CaO 1〜9重量%
    MgO 10〜30重量%
    Al 1〜3重量%
    但し、TiOとMnOは含まない
    [組成2]
    SiO 66〜82重量%
    CaO 10〜34重量%
    MgO 3重量%以下
    Al 1〜5重量%
    [組成3]
    SiO 66〜82重量%
    CaO 10〜34重量%
    MgO 3重量%以下
    Al 5重量%以下
    その他の酸化物 2重量%未満
  11. 前記第一工程の前記加熱処理において、前記生体溶解性無機繊維を、その結晶化温度未満の温度で加熱する請求項10に記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)の製造方法。
  12. 加熱及び又は保温のための設備であって、請求項1〜9のいずれかに記載された緩衝材(ただし脱硝用触媒緩衝材は除く)が組み込まれた設備。
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