JP2013243461A - 端末情報処理装置、端末情報処理システム及び端末情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末と通信可能で、かつ携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報に基づき、当該携帯端末の対象施設に関する情報を処理する端末情報処理サーバである。位置判定部は携帯端末から送信される位置情報が前記対象施設の位置情報に含まれるか否かを判定する。含まれると判定された最初の位置情報に係る時刻と、前記時刻後において、含まれないと判定された最初の位置情報に係る時刻との時間差を算出し、算出した時間差が予め定めた時間以上であるとき、前記携帯端末の所持者を当該対象施設の利用者と判定する処理を行う。
【選択図】図7
Description
例えば、現在位置情報と目的地情報に基づき、地図上に携帯端末の所持者(以下、ユーザという)の設定した条件に合致した経路を表示して、ユーザを目的地に誘導するナビゲーションシステムが知られている。
この日常圏設定システムでは、携帯端末の位置情報を継続的に蓄積して、その位置情報を時系列で取り出すと共に、地図を緯度・経度に基づいてメッシュ状に分割した、対象エリアのメッシュ状の分割領域(メッシュ領域)におけるユーザの測位回数、滞在時間、滞在日数を集計して、ユーザが日常的に立ち入る領域つまり日常生活圏を決定している。
しかし、例えば、前記日常圏設定システムでは、定期的になされる測位に基づき、あるメッシュ領域における第1測位点と、時間軸上で第1測位点の次に来る第2測位点との間の測定点間の時間差からユーザの移動時間を減算し、得られた移動時間減算済み時間を、第1測位点のメッシュ領域の滞在時間とみなし、かつ減算した移動時間を移動経路上にある他のメッシュ領域にも滞在時間として割り振っている。そのため、当該メッシュ領域を高速で通過するだけでも当該メッシュ領域に滞在したことになるため、対象施設に対応してメッシュ領域を設定したとしても、ユーザが当該対象施設を実際に利用したか否かは分かり難い。
また、本発明は、携帯端末と通信可能で、かつ前記携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報に基づき、当該携帯端末の対象施設に関する情報を処理する端末情報処理装置における端末情報処理方法であって、前記携帯端末から送信された位置情報を記憶部に記録する工程と、前記記憶部に記録された前記位置情報が前記対象施設の位置情報に含まれるか否かを判定する位置判定工程と、前記位置判定工程で前記対象施設の位置情報に含まれると判定された位置情報のうち、最初に送信された位置情報に係る時刻と、前記時刻後において、前記位置判定部で前記対象施設の位置情報に含まれないと判定された最初の位置情報に係る時刻との時間差を算出し、算出した時間差が予め定めた時間以上であるとき、前記携帯端末の所持者を当該対象施設の利用者と判定する施設利用判定工程と、を有する端末情報処理方法である。
図1は、本発明の実施形態に係る端末情報処理システムを概略的に示す図である。
端末情報処理システム1は、図示のように、基地局300と公衆網Nを介して互いに通信可能に接続された携帯端末100と、端末情報処理装置である端末情報処理サーバ200とから成っている。
まず、携帯端末100について説明する。
携帯端末100は、ここでは、移動して使用可能な情報処理装置一般を指し、携帯電話機、PDA(Personal Data Assistance)、その他の周知の情報処理用機器であり、必ずしも文字通りの意味でユーザが携帯するものでなくともよい。
本携帯端末100は、例えばGPS等により位置情報を取得して、取得した位置情報を含む測位情報を端末情報処理サーバ200へ送信する機能を有し、図2に示すように、制御部110、無線通信部120、入力部130、表示部140、及びセンサ部150を備えている。
なお、ここで測位情報は、携帯端末100の現在位置の位置情報(経度・緯度)と、測位時刻と、携帯端末100に一意的に割り当てられた端末識別情報(端末IDという)とを含む。
CPU111は前記アプリケーション等のプログラムを実行することにより、携帯端末100が有する各種機能を実現する。CPU111は、例えば、GPS受信機153で受信したGPS電波に基づき位置情報を算出し、算出した位置情報を含む測位情報を作成して無線通信部120を介して端末情報処理サーバ200へ送信する一連の処理を実行する。
入力部130は、携帯端末100に対するユーザからの入力を受け付ける手段であり、入力キーやタッチパネル等を含む。入力部130は、ユーザからの音声を受け付けて入力情報として制御部110へ出力する機能を備えるものであってもよい。
表示部140は、各種情報を表示してユーザに提示するための、例えばLC(液晶)或いはEL(Electro Luminescence)等周知の表示手段を備えた表示装置である。
なお、ユーザが50m進んだタイミングで次のGPS電波の受信タイミングに到達していないときは、ユーザの携帯端末100が次のGPS電波を受信したとき、GPS電波に基づき位置情報を算出し、そのタイミングで端末情報処理サーバ200に位置情報を含む測位情報を送信する。
なお、携帯端末100からの測位情報は、消費電力等を考慮しなければ、GPS電波を受信したとき、その都度送信するようにしてもよい。
端末情報処理サーバ200は、図2に示すように、制御部210、通信部220、及びデータベース(DB)240を備えている。
制御部210は、演算装置であるCPU211及びメモリ(ROM、RAM)213を備えている。制御部210は、メモリ(ROM)213に記憶されたプログラムにより、端末情報処理サーバ200における後述する各種処理を実行する。
データベース240は情報管理モジュールであり、位置履歴情報を記憶する位置履歴情報テーブル241と、対象施設の位置等に係る対象施設情報を記憶する施設情報テーブル243等を備える。ここで、位置履歴情報テーブル241には、端末情報処理サーバ200が各携帯端末100から受信した測位情報に基づき、その位置情報(緯度・経度)と、携帯端末100の測位時刻及び端末IDが対応付けて記憶される。
端末情報処理サーバ200には、制御部210で動作するプログラムによる機能実現手段として、測位情報受信部215、データ抽出部216、施設利用判定部217及びデータ出力部218、及び利用者種別判定部219が備えられている。
なお、端末情報処理サーバ200が携帯端末100から測位情報を取得した時刻、或いは携帯端末100が測位情報を発信したときの時刻を記録しておき、前記判定に用いる測位時刻をこれらの時刻のいずれかに代えてもよく、ここではそれらの時刻も含め位置情報に係る時刻という。
利用者種別判定部219は、後述するように、出力(統計)データに基づき対象施設の勤務者などの施設関係者や施設利用者等を判別する。
また、端末情報処理サーバ200は、図示していないが対象施設の指定やデータ出力部218が作成する統計データの作成対象期間(例えば、1年間、1ケ月間、任意の期間、時間帯)等を入力するため、図示しない入力インタフェースや入力処理部を備えている。
図4は、データベース240に設けた位置履歴情報テーブル241の具体的構造を示す図である。
位置履歴情報テーブル241は、携帯端末100から例えば50m移動したときに送信して来る測位情報を、測位情報受信部215で受信して逐次記録(蓄積)する。
施設情報テーブル243には、少なくとも対象となる対象施設の名称及び位置情報を含む。図5に示す例では、対象施設の名称と共にその位置情報(緯度・経度)が登録されている。
なお、施設情報テーブル243には対象施設を必ずしも予め登録しておく必要はない。つまり、位置履歴情報テーブル241に蓄積されたデータから利用者情報を得ようとするときに対象施設を指定すればよい。対象施設が指定されたときは、端末情報処理サーバ200の制御部210は、対象施設の位置情報を設定する。
なお、対象施設とその位置情報を施設情報テーブル243に予め登録しておけば、ユーザなどは、例えば対象施設名を入力するだけで、位置情報を入力しなくとも自動で対象施設の指定ができ、当該対象施設についての各種の利用者情報を容易に取得することができる。
図6は、携帯端末100における測位情報送信のための処理手順を示すフロー図である。
まず、携帯端末100の処理手順について説明する。携帯端末100は、GPS受信機153を使用して、定期的にGPS電波を受信し、現在位置に係る位置情報を算出して取得し(S101)、測位時刻と共にメモリ(RAM)113に保存する(S102)。携帯端末100が前回の測位情報取得地点から所定の距離、例えば50m進んだタイミング(或いは基地局300の通信エリアが変わったタイミング)、で(S103、YES)、携帯端末100は、測位時刻と、位置情報と、自身の端末ID等とを含む測位情報を生成し(S104)、無線通信部120から端末情報処理サーバ200へ送信する(S105)。
なお、既に述べたように、ステップS103で、ユーザが50m進んだタイミングで次のGPS電波の受信タイミングに達していないときは、次のGPS電波を受信したとき、測位時刻と共にメモリ(RAM)113に保存すると共に、現在位置に係る位置情報を算出して取得し、ステップS104以下の処理を行う。
既に説明したとおり、端末情報処理サーバ200(通信部220)は、携帯端末100からその測位情報を受信すると(S201)、制御部210は受信した測位情報に含まれる端末ID毎にその位置情報と測位時刻を位置履歴情報テーブル241に記録(蓄積)する(S202)。
つまり、端末情報処理サーバ200側で記録される携帯端末100の測位情報は対象施設とは関係なく、また、その範囲もGPS電波を受信できるエリアであれば何処でも、携帯端末100のユーザが移動するのに伴ってその測位情報が記録されていく。
なお、対象施設の位置情報の入力方法はこれに限るものではなく、対象施設の形状に合わせて円、楕円多角形を入力する(複数の直線でエリアを囲み各直線の交点座標で当該エリアの座標を入力する)。入力した対象施設の位置情報は対象施設の名称と共に施設情報テーブル243に登録する。
また、その範囲(大きさ)は、特定地域のように大きなエリアから特定の建物(例えばデパート)に合わせた小さなエリアまで自由に指定可能である。
ここでは対象施設Mの位置を設定するエリアのサイズをその対象施設M(例えば建物)に合わせたサイズとしている。
図8は、携帯端末100(端末ID0001)を所持するユーザが他の領域から移動して来て最初に対象施設Mに入り、位置E1の位置情報、測位時刻(2012年5月10日午前10時10分)を含む測位情報が当該対象施設内において最初に発信されたことを示している。
この30分は例えばこの対象施設Mに対して設定された前記所定時間taを20分とすると、この携帯端末100(端末ID0001)のユーザ(所持者)は当該対象施設Mの利用者と判定される。
更に、関係者のうち、1日の平均滞在時間が所定時間、例えば5時間以上の利用者を当該施設の勤務者と判定する等、その利用者種別を判定し、利用客以外に勤務者の統計を得るなどが可能である。
また、利用者種別情報が得られれば、それに基づき各種別毎の利用者の動向、つまり、各種別毎の利用者(利用客)がどの地域からどの経路を利用して当該対象施設に集まってくるか等の統計を、位置情報などのデータを時系列的に集計することで容易に得ることができる。
しかも、その対象施設の指定はその大小に関わらず自由にできるから、ユーザは、任意の施設について、過去及び現在の精度の高い利用者情報を何時でも自由に取得することができる。
Claims (8)
- 携帯端末と通信可能で、かつ前記携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報に基づき、当該携帯端末の対象施設に関する情報を処理する端末情報処理装置であって、
前記携帯端末から送信された位置情報を記録する記憶部と、
前記記憶部に記録された位置情報が前記対象施設の位置情報に含まれるか否かを判定する位置判定部と、
前記位置判定部で前記対象施設の位置情報に含まれると判定された位置情報のうち、最初に送信された位置情報に係る時刻と、前記時刻後において、前記位置判定部で前記対象施設の位置情報に含まれないと判定された最初の位置情報に係る時刻との時間差を算出し、算出した時間差が予め定めた時間以上であるとき、前記携帯端末の所持者を当該対象施設の利用者と判定する施設利用判定部と、を備えた端末情報処理装置。 - 請求項1に記載された端末情報処理装置において、
前記位置判定部は、前記対象施設の指定に基づき前記対象施設を特定し、前記記憶部に記録された位置情報が前記対象施設の位置情報に含まれるか否かを判定する端末情報処理装置。 - 請求項1又は2に記載された端末情報処理装置において、
前記携帯端末から送信される前記位置情報、測位時刻及び前記携帯端末の端末IDに基づき、前記位置情報及び測位時刻を前記端末ID毎に記録する位置履歴情報テーブルを備えた記憶部を有する端末情報処理装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された端末情報処理装置において、
前記施設利用判定部は、前記位置判定部が前記携帯端末から送信される位置情報が前記対象施設の位置情報に含まれるとの判定を、連続して少なくとも2回行ったことを条件に、前記施設利用判定部の前記対象施設の利用者を判定する処理を行う端末情報処理装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された端末情報処理装置において、
前記施設利用判定部で判定した対象施設の利用者情報についての出力データを出力する出力部を有する端末情報処理装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載された端末情報処理装置において、
前記施設利用判定部で当該対象施設の利用者と判定された利用者の種別を更に判定する利用者種別判定部を備えた端末情報処理装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載された端末情報処理装置と、前記端末情報処理装置に通信可能に接続された携帯端末からなる端末情報処理システム。
- 携帯端末と通信可能で、かつ前記携帯端末から送信される当該携帯端末の位置情報に基づき、当該携帯端末の対象施設に関する情報を処理する端末情報処理装置における端末情報処理方法であって、
前記携帯端末から送信された位置情報を記憶部に記録する工程と、
前記記憶部に記録された前記位置情報が前記対象施設の位置情報に含まれるか否かを判定する位置判定工程と、
前記位置判定工程で前記対象施設の位置情報に含まれると判定された位置情報のうち、最初に送信された位置情報に係る時刻と、前記時刻後において、前記位置判定工程で前記対象施設の位置情報に含まれないと判定された最初の位置情報に係る時刻との時間差を算出し、算出した時間差が予め定めた時間以上であるとき、前記携帯端末の所持者を当該対象施設の利用者と判定する施設利用判定工程と、を有する端末情報処理方法。
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