JP2013241111A - 熱供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力量を小さくできる熱供給装置を提供すること。
【解決手段】熱入力により脱水反応を行う化学蓄熱材が反応容器2に封入され、その化学蓄熱材の脱水反応(蓄熱)が、バッテリ103の充電時に、バッテリ103を消費させることなく熱入力により行われる。バッテリ103の充電時、化学蓄熱材の脱水反応によって生じた水分は水容器3に封入される。蓄熱後は、水容器3から反応容器2への水分(水蒸気)の供給量が調整され、反応容器室6内の加熱空気がファン15により車室100(熱供給対象)に送風される。バッテリ103の消費を伴う車室100(熱供給対象)の加熱が、粘性抵抗の小さい加熱空気(気体)の移動によって行われるので、消費電力量を小さくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は車両に搭載される熱供給装置に関し、特に消費電力量を小さくできる熱供給装置に関するものである。
従来より、外部電力が供給されることで充電可能なバッテリと、そのバッテリから供給される電力で駆動される電動モータとを備える電気自動車や、それらバッテリ及び電動モータに加えエンジンを備えるハイブリッド自動車(プラグインハイブリッド車)が知られている。これらの車両に搭載されて車室の温度調節を行う空調装置(熱供給装置の一例)に関する技術として、特許文献1には、化学蓄熱材の吸熱反応を利用して外部からの熱入力を蓄熱すると共に、発熱反応により加熱対象物(暖房用空気)を加熱するものが開示されている。特許文献1に開示される技術では、化学蓄熱材の発熱反応により加熱対象物を加熱する加熱モードにおいて、化学蓄熱材が通路の中で混合および反応しながらポンプにより加熱部に導かれる。これにより、化学蓄熱材の反応熱によって加熱対象物(暖房用空気)を直接的に加熱できる。
特開2010−223575号公報
しかしながら上記従来の技術では、バッテリから供給される電力によってポンプが駆動され、化学蓄熱材(液体やスラリー等)が通路を移動し加熱部に導かれ、加熱対象物(暖房用空気)が加熱される。化学蓄熱材(液体やスラリー等)を移動させるときの通路と化学蓄熱材との摩擦抵抗(粘性抵抗)によってポンプの消費電力量が大きくなるので、バッテリの消費が早くなるという問題点があった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、消費電力量を小さくできる熱供給装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載の熱供給装置によれば、外部電力が供給されることで充電可能に構成されるバッテリから供給される電力により電動モータが駆動され、その電動モータの駆動力により走行する車両に搭載されるものであり、バッテリの充電時に熱入力により脱水反応を行う化学蓄熱材が、反応容器に封入される。その反応容器に連通する水容器に、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水分が封入される。水容器に封入された水分は気化され、水蒸気として化学蓄熱材の水和反応のために反応容器へ供給され、反応容器は化学蓄熱材の水和反応により放熱する。水容器から反応容器への水蒸気の供給量は、水蒸気供給量調整手段により調整され、その結果、化学蓄熱材の水和反応による反応容器の放熱量が調整される。
反応容器の外面の少なくとも一部が、反応容器室の内部に配置され、その反応容器室と熱供給対象とが温風流路によって結ばれる。化学蓄熱材の水和反応によって反応容器により暖められた反応容器室内の加熱空気が、送風手段により、温風流路を通って熱供給対象に送風される。
以上のように化学蓄熱材の脱水反応(蓄熱)が、バッテリの充電時に、バッテリを消費させることなく熱入力により行われる。蓄熱後は、水蒸気供給量調整手段による水容器から反応容器への水蒸気の供給量の調整と、送風手段による反応容器室内の加熱空気の送風とが行われる。熱供給対象の加熱が、スラリー又は液体に比べて粘性抵抗の小さい加熱空気(気体)の移動によって行われるので、消費電力量を小さくできる効果がある。
請求項2記載の熱供給装置によれば、バッテリの充電時に供給される電力により第1ヒータが加熱され、その第1ヒータにより反応容器が加熱されて化学蓄熱材への熱入力が行われる。化学蓄熱材への熱入力が、外部電力が供給されることにより加熱される第1ヒータにより行われるので、熱入力手段を別途設ける必要がなく、請求項1の効果に加え、バッテリの充電時に熱入力を行うときの作業性に優れる効果がある。
請求項3記載の熱供給装置によれば、バッテリの充電時における熱供給対象の温度が充電時温度取得手段により取得され、その充電時温度取得手段により取得された熱供給対象の温度が所定温度以下であるか温度判断手段により判断される。判断の結果、熱供給対象の温度が所定温度以下である場合に、系内放熱手段により、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化することにより水容器に生じる液化熱または化学蓄熱材に入力される熱が、熱供給対象に放出される。これにより、請求項1又は2の効果に加え、バッテリの充電時に、化学蓄熱材の反応または化学蓄熱材に入力される熱を利用して、熱供給対象の温度を上昇させることができる効果がある。
請求項4記載の熱供給装置によれば、請求項3記載の熱供給装置の効果に加え、熱供給対象の温度が所定温度より高い場合に、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化することにより水容器に生じる液化熱が、系外放熱手段により熱供給対象以外に放出される。これにより、バッテリの充電時に熱供給対象の温度が所定温度を超えて上昇することを防止できる。その結果、バッテリの充電後、車両への搭乗者が熱さで不快感を覚えることを抑制できる効果がある。
請求項5記載の熱供給装置によれば、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して水容器内に水分が得られ、その水分の気化により吸熱が生じる水容器の外面の少なくとも一部が水容器室の内部に配置される。その水容器室と熱供給対象とが冷風流路により結ばれる。水容器内の水分の気化によって水容器により冷やされた水容器室内の冷却空気が、送風手段により、冷風流路を通して熱供給対象に送風される。バッテリの消費を伴う熱供給対象の冷却が、粘性抵抗の小さい冷却空気の移動によって行われるので、冷却時の消費電力量を抑えてバッテリの消費を抑制できる。その結果、熱供給対象の冷却時においても、請求項1から4のいずれかの効果に加え、消費電力量を小さくできる効果がある。
請求項6記載の熱供給装置によれば、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して水容器内に水分が得られ、その水分の気化により吸熱が生じる水容器の外面の少なくとも一部が水容器室の内部に配置される。その水容器室と反応容器室とが連通路により連通される。送風手段により水容器室内に空気が導入されると、水容器室により空気が冷却され、水容器の温度と露点との関係により湿度が低下する。湿度および温度が低下した空気が連通路を通して反応容器室に導入されると、その空気は反応容器によって暖められ、湿度の低い暖められた空気が温風流路を通して熱供給対象に送風される。化学蓄熱材の化学反応を利用して乾いた温風を得ることができるので、請求項1から4のいずれかの効果に加え、消費電力量を小さくできる効果がある。
請求項7記載の熱供給装置によれば、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して水容器内に水分が得られ、その水分の気化により吸熱が生じる水容器の外面の少なくとも一部が水容器室の内部に配置され、第2ヒータにより水容器が加熱される。水容器室に導入される空気の温度が空気温度取得手段により取得され、その空気温度取得手段により取得された空気の温度が、水容器に収容される水分が気化する気化温度より低いか気化温度判断手段により判断される。判断の結果、空気の温度が気化温度より低い場合に、第2ヒータ加熱手段により第2ヒータが加熱されて水容器に収容された水分が気化される。以上のように水容器室に導入される空気の温度が気化温度より低い場合に、水容器内の水分を気化させ反応容器に供給し、化学蓄熱材の水和反応(発熱反応)を進行させることができる。これにより、請求項1から4のいずれかの効果に加え、冬季等においても、気温に関わらず熱供給対象の加熱を安定して行うことができる効果がある。
請求項8記載の熱供給装置によれば、気化温度判断手段による判断の結果、水容器室に導入される空気の温度が気化温度より高い場合に、第2ヒータによる水容器の加熱が停止され、空気導入手段により空気が水容器室内に導入される。水容器室に導入される空気の温度が気化温度より高い場合に、第2ヒータによる電力消費をなくすことができるので、請求項7の効果に加え、第2ヒータによる電力消費を抑え、消費電力量を小さくできる効果がある。
請求項9記載の熱供給装置によれば、熱供給対象の温度が熱供給対象温度設定手段により設定され、熱供給対象の温度が熱供給対象温度取得手段により取得される。熱供給対象温度取得手段により取得される熱供給対象の温度と、熱供給対象温度設定手段により設定される設定温度とに基づき、送風手段により熱供給対象に送風される。これにより、請求項1から8のいずれかの効果に加え、熱供給対象の温度を設定温度に近づけることができる効果がある。
請求項10記載の熱供給装置によれば、熱供給対象の温度が熱供給対象温度設定手段により設定され、熱供給対象の温度が熱供給対象温度取得手段により取得される。熱供給対象温度取得手段により取得される熱供給対象の温度と、熱供給対象温度設定手段により設定される設定温度とに基づき、水蒸気供給量調整手段により水容器から反応容器への水蒸気の供給量が調整される。これにより、請求項1から8のいずれかの効果に加え、熱供給対象の温度を設定温度に近づけることができる効果がある。
請求項11記載の熱供給装置によれば、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して水容器内に水分が得られ、その水分の気化により吸熱が生じる水容器の外面の少なくとも一部が水容器室の内部に配置される。その水容器室と電動モータとがモータ冷却路により結ばれる。水容器内の水分の気化によって水容器により冷やされた水容器室内の冷却空気が、送風手段によりモータ冷却路を通して電動モータに送風される。これにより請求項1から4のいずれかの効果に加え、化学蓄熱材の化学反応を利用して電動モータの過熱を抑えられる効果がある。
本発明の一実施の形態における熱供給装置の構成を模式的に示す模式図である。 脱水和処理を示すフローチャートである。 バッテリの充電時における熱供給装置の構成を模式的に示す模式図である。 空調処理を示すフローチャートである。 暖房処理を示すフローチャートである。 暖房時における熱供給装置の構成を模式的に示す模式図である。 暖房時における熱供給装置の構成を模式的に示す模式図である。 冷房処理を示すフローチャートである。 冷房時における熱供給装置の構成を模式的に示す模式図である。 再熱除湿処理を示すフローチャートである。 再熱除湿時における熱供給装置の構成を模式的に示す模式図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず図1を参照して、車両(電気自動車)に搭載される熱供給装置1の構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態における熱供給装置1の構成を模式的に示す模式図である。熱供給装置1は、バッテリ103と、そのバッテリ103から供給される電力により駆動される電動モータ101(ジェネレータモータ)とを備える車両に搭載される。電動モータ101はインバータ102を介してバッテリ103に接続されており、バッテリ103に充電された電力がインバータ102でDC−AC変換され電動モータ101に供給される。その電動モータ101の駆動力により車両は走行する。
バッテリ103は、外部電力Vが供給されることで充電可能に構成されている。外部電力Vは、住宅や駐車場等に設置された外部電源(例えば交流100Vや交流200V)からの供給電力である。バッテリ103は、外部電源のプラグ(図示せず)を車両のコネクタ(図示せず)に接続することにより充電される。
熱供給装置1は化学蓄熱材の化学反応を利用して、搭乗者の座席が収容された車室100(熱供給対象)の温度調節を行うための装置(空調装置)である。熱供給装置1は、化学蓄熱材が封入される反応容器2と、その反応容器2に連通する水容器3とを備え、その水容器3と反応容器2とを連通する連通管4に流量調整弁5が配設されている。本実施の形態では、反応容器2に収容される化学蓄熱材として、硫化ナトリウム水和物(NaS・nHO)が採用される。化学蓄熱材(硫化ナトリウム水和物)は、以下の式(1)の脱水反応を行って蓄熱し、式(2)の水和反応により放熱する。
NaS・nHO(固体)+Q→NaS(固体)+nH2O(気体)…式(1)
NaS(固体)+nH2O(気体)→NaS・nHO(固体)+Q…式(2)
蓄熱時、化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水分(気体)は水容器3に移動し、液化熱を放出して液化し、水分(液体)が水容器3に貯留する。放熱時、化学蓄熱材の水和反応のときの水容器3から反応容器2への水分(水蒸気)の供給量は、流量調整弁5の開度により調整される。
なお、反応容器2、水容器3及び連通管4は大気圧に対して1〜5kPa程度の減圧状態で密封されている。これにより、蓄熱時は、熱入力によって化学蓄熱材が約80℃になると、化学蓄熱材の脱水反応により水容器3に水分(気体)が収容され、液化することにより水容器3が放熱(約30℃)する。また、放熱時は、水容器3に収容された水分(液体)の気化により水容器3に冷熱(約10℃)が発生し、化学蓄熱材の水和反応により反応容器2が放熱(約60℃)する。化学蓄熱材を収容した反応容器2、水容器3及び連通管4を大気圧に対して減圧状態で密封することにより、100℃以下の低い温度で化学蓄熱材の脱水反応および水和反応を進行させることができる。
反応容器2及び水容器3は、それぞれ反応容器室6及び水容器室7の内部に配置されている。本実施の形態では、反応容器室6及び水容器室7は、それぞれ反応容器2及び水容器3を被包しているが、これに限られるものではなく、反応容器2及び水容器3の外面の少なくとも一部が内部に配置されており、反応容器室6及び水容器室7に導入された空気と反応容器2及び水容器3とが熱交換可能に構成されていれば良い。
第1ヒータ2aは、反応容器2に収容された化学蓄熱材へ熱入力を行うためのものであり、バッテリ103の充電時に供給される電力により反応容器2を外部から加熱する。第1ヒータ2aを加熱する電力は、外部電源からの供給電力であっても良いし、バッテリ103から供給される電力であっても良い。但し、バッテリ103から供給される電力によって第1ヒータ2aを加熱する場合には、バッテリ103の充電量が不足しないように、第1ヒータ2aで消費される電力の分もバッテリ103に外部電力を供給する。化学蓄熱材は反応容器2を介して間接的に熱入力され、熱入力された化学蓄熱材は脱水反応を行って吸熱(蓄熱)する。
第2ヒータ3aは、水容器3を加熱して水容器3に収容された水分(液体)を気化させ、水蒸気(気体)を反応容器2へ供給するための装置であり、バッテリ103から供給される電力により水容器3を加熱する。水容器3から反応容器2へ水分(水蒸気)が供給されることにより、化学蓄熱材の水和反応により反応容器2は放熱する。
第1温風流路8は、反応容器室6に一端が接続され反応容器2の放熱により加熱された反応容器室6内の空気を流通する流路であり、他端に第2温風流路9及び第3温風流路10が接続されている。第2温風流路9は、第1温風流路8と車室100とを結ぶ流路であり、車室100に開口する第1吹出口9aが形成されている。本実施の形態では、第1温風流路8及び第2温風流路9が、反応容器室6と車室100とを結ぶ温風流路を構成する。第3温風流路10は、第1温風流路8と車室100の外とを結ぶ流路であり、車室100の外に開口する第1外気口10aが形成されている。第3温風流路10には、第3温風流路10を開閉する開閉弁として機能する反応容器側第1弁11が配設され、第2温風流路9には、第2温風流路9を開閉する開閉弁として機能する反応容器側第2弁12が配設されている。
第1送風路13は、反応容器室6内の空気を第1温風流路8に押し出すために反応容器室6に送風する流路であり、反応容器室6に一端が接続され、ファン15が配設されたファン室14に第2送風路16を介して他端が接続されている。ファン室14は、車室100内および車室100外に開口する取入口14aが形成されている。これよりファン15を回転させることによって、取入口14aから車室100内の空気(室内空気)及び車室100外の空気(外気)をファン室14に取り入れることができる。なお、ファン室14は、取入口14aを開閉可能に構成されたシャッタ(図示せず)を備え、シャッタの開閉位置を変更することにより室内空気または外気のいずれを取り入れるかを選択できる。シャッタの開閉は、搭乗者による手動操作または制御装置30(後述する)による作動制御により行われる。
第3送風路17は、水容器室7内の空気を第1冷風流路20(後述する)に押し出すために水容器室7に送風する流路であり、水容器室7に一端が連通しファン室14に第2送風路16を介して他端が連通する。第1送風路13には、第1送風路13を開閉する第1開閉弁18が配設され、第3送風路17には、第3送風路17を開閉する第2開閉弁19が配設されている。
第1冷風流路20は、水容器室7に一端が接続される空気の流路であり、他端に第2冷風流路21の一端および第3冷風流路22が接続されている。第2冷風流路21は、第4冷風流路23及び連通路24が他端に接続されている。第4冷風流路23は第2冷風流路21と車室100とを結ぶ流路であり、車室100に開口する第2吹出口23aが形成されている。本実施の形態では、第1冷風流路20、第2冷風流路21及び第4冷風流路23が、水容器室7と車室100とを結ぶ冷風流路を構成する。第3冷風流路22は、第1冷風流路20と車室100の外とを結ぶ流路であり、車室100の外に開口する第2外気口22aが形成されている。
連通路24は、第2冷風流路21に一端が、第1開閉弁18と反応容器室6との間の第1送風路13に他端が接続される空気の流路であり、第1冷風流路20、第2冷風流路21及び第1送風路13を介して反応容器室6と水容器室7とを連通する。第2冷風流路21の他端には、第4冷風流路23又は連通路24を選択する切替弁として機能する水容器側第1弁25が配設されている。第1冷風流路20の他端には、第2冷風流路21又は第3冷風流路22を選択する切替弁として機能する水容器側第2弁26が配設されている。
制御装置30(ECU)は、上述したように構成される熱供給装置1の各部を制御するための装置であり、例えばスイッチ36の操作状態や車室100の温度等に応じて、流量調整弁5、反応容器側第1弁11等の各バルブの開閉制御や開度調整、ファン15やヒータスイッチ35の作動制御を行う。
反応容器室温度センサ装置31は、反応容器室6の温度を検出すると共に、その検出結果を制御装置30に出力するための装置であり、水容器室温度センサ装置32は、水容器室7の温度を検出すると共に、その検出結果を制御装置30に出力するための装置である。車室温度センサ装置33は、車室100の温度(車室温度)を検出すると共に、その検出結果を制御装置30に出力するための装置であり、外気温度センサ装置34は、車室100の外の温度(外気温度)を検出すると共に、その検出結果を制御装置30に出力するための装置である。各温度センサ装置31〜34は、温度センサ(図示せず)と、その温度センサの検出結果を処理して制御装置30に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
ヒータスイッチ35は、制御装置30の出力により操作されるスイッチであり、オンされることによりバッテリ103の電力が第2ヒータ3aへ供給され、オフされることにより第2ヒータ3aへの電力の供給が遮断される。スイッチ36は、搭乗者により操作される部材であり、スイッチ36の操作により冷暖房や除湿(再熱除湿)の有無の切替、車室100の温度設定がされる。
次に、図2及び図3を参照して脱水和処理について説明する。図2は脱水和処理を示すフローチャートであり、図3はバッテリ103の充電時における熱供給装置1の構成を模式的に示す模式図である。脱水和処理は、制御装置30の電源が投入されている間、制御装置30によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、化学蓄熱材の脱水反応により蓄熱を行う処理である。
制御装置30は脱水和処理に関し、まず、外部電力Vがバッテリ103に供給されているか否か(外部電源が車両に接続されているか否か)を判断する(S1)。外部電力Vが供給されていないと判断される場合には(S1:No)、この脱水和処理を終了する。一方、外部電力Vが供給されていると判断される場合には(S1:Yes)、流量調整弁5を開弁して反応容器2と水容器3とを連通させた後(S2)、外部電力Vによって第1ヒータ2aを加熱することにより反応容器2を加熱する(S3)。この化学蓄熱材への熱入力により前記式(1)の脱水反応が行われ蓄熱される。この脱水反応より生じた水分(水蒸気)は、連通管4を通って水容器3に収容される。なお、制御装置30は、反応容器2を加熱するために第1ヒータ2aに供給する電力を、反応容器室温度センサ装置31によって検出される温度に基づいて制御する。
次いで、制御装置30は反応容器側第1弁11及び反応容器側第2弁12を作動させ、第1外気口10a及び第1吹出口9aを閉止した後(S4)、車室100内の温度(車室温度)を取得し(S5)、車室温度は所定温度以下であるか否かを判断する(S6)。なおS6の処理では、制御装置30に予め記憶されている所定温度(例えば20℃)と車室温度センサ装置33により検出される車室温度とが比較される。その結果、車室温度が所定温度以上であると判断される場合には(S6:Yes)、水分が収容される水容器3の放熱により車室100の温度がさらに上昇することを防ぐため、水容器側第1弁25及び水容器側第2弁26を作動し、図1に示すように、第2外気口22aを開放し第2吹出口9aを閉止して、水容器3に生じた熱(水蒸気の液化により生じる液化熱)を室外(系外)に放熱する(S7)。
なお、S7の処理に加えて、第1ヒータ2aによる熱入力によって生じた反応容器室6内の熱(化学蓄熱材に入力される熱の余剰分)を、反応容器側第1弁11を作動させ第1外気口10aを開放して室外に放出することは可能である。これにより車室100の温度が上昇することを防止できる。
これに対しS6の処理の結果、車室温度が所定温度より低いと判断される場合には(S6:No)、水分が収容される水容器3の放熱(液化熱)を車室100の加熱に有効利用するため、水容器側第1弁25及び水容器側第2弁26を作動し、図3に示すように、第2外気口22aを閉止し第2吹出口9aを開放して、水容器3に生じた熱(水蒸気の液化により生じる液化熱)を車室100(系内)に放熱する(S8)。
なお、S8の処理に加えて、又は、S8の処理に代えて、第1ヒータ2aによる熱入力によって生じた反応容器室6内の熱(化学蓄熱材に入力される熱の余剰分)を、反応容器側第2弁12を作動させ第1吹出口9aを開放して車室100に放出することは可能である。これにより車両に入力された熱を車室100の加熱に有効活用できる。
以上説明した脱水和処理は、外部電力Vがバッテリ103に供給されている場合(外部電源が車両に接続されている場合)に実行され、化学蓄熱材の脱水反応により蓄熱が行われる。よって、車両の走行中(外部電源と切り離されたとき)に化学蓄熱材の脱水反応(蓄熱)を行う場合と比較して、バッテリ103の消費を抑制できる。
また、車室100内の温度が所定温度より低い場合に、化学蓄熱材の脱水反応によって水容器3に生じる熱や、化学蓄熱材に入力される熱の余剰分が車室100内に放出される。これにより、バッテリ103の充電時に、化学蓄熱材の反応や入力された熱を利用して車室100内の温度を上昇させることができる。
一方、車室100内の温度が所定温度以上である場合に、水容器3に生じる熱や、化学蓄熱材に入力される熱の余剰分が車室100の外に放出される。これにより車室100内の温度が、バッテリ103の充電時に水容器3の放熱や化学蓄熱材への熱入力により所定温度を超えて上昇することを防止しつつ、脱水反応により生じる熱を車室100の暖房に有効活用できる。さらに、バッテリ103の充電時に車室100内の温度が所定温度を超えて上昇することを防止できるので、バッテリ103の充電後に車両へ搭乗した者が、熱さで不快感を覚えることを抑制できる。
次に図4から図11を参照して空調処理について説明する。図4は空調処理を示すフローチャートである。空調処理は、制御装置30の電源が投入されている間、制御装置30によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、熱供給装置1により暖房、冷房または再熱除湿を行う処理である。
制御装置30は空調処理に関し、まず、スイッチ36により空調モードが選択されているか否か(空調スイッチがオンであるか否か)を判断する(S11)。空調モードが選択されていると判断される場合には(S11:Yes)、車室100の温度(車室温度)を取得し(S12)、車室温度が設定温度以上であるか否かを判断する(S13)。なお、S13の処理では、スイッチ36が操作されることにより設定される車室100の温度(設定温度)と、車室温度センサ装置33により検出される温度(車室温度)とを比較する。
S13の処理の結果、車室温度が設定温度より低いと判断される場合には(S13:No)、暖房処理(S20)を実行し、車室温度が設定温度以上であると判断される場合には(S13:Yes)、冷房処理(S30)を実行する。また、S11の処理の結果、空調モードが選択されていないと判断される場合には(S11:No)、スイッチ36により除湿モードが選択されているか否か(除湿スイッチがオンであるか否か)を判断する(S14)。除湿モードが選択されていると判断される場合には(S14:Yes)、再熱除湿処理(S40)を実行し、除湿モードが選択されていないと判断される場合には(S14:No)、この空調処理を終了する。
次いで、図5から図7を参照して暖房処理(S20)について説明する。図5は暖房処理を示すフローチャートであり、図6及び図7は暖房時における熱供給装置1の構成を模式的に示す模式図である。図5に示す暖房処理において、制御装置30は、流量調整弁5を開弁し(S21)、次いで外気温度は気化温度以下であるか否かを判断する(S22)。なお、S22の処理では、外気温度センサ装置34により検出される温度(外気温度)と、水容器3に収容される水分の気化温度とを比較する。気化温度は、大気圧に対して減圧状態に設定される水容器3の圧力によって一意的に決定される温度であり、制御装置30に記憶されている。
S22の処理の結果、外気温度は気化温度より高いと判断される場合には(S22:No)、図6に示すように、水容器側第1弁25及び水容器側第2弁26を作動し、第2外気口22aを開放し第2吹出口23aを閉止して、第2外気口22aから外気を水容器室7に導入する(S23)。第2ヒータ3aにより水容器3が加熱されている場合には、ヒータスイッチ35をオフして、第2ヒータ3aによる水容器3の加熱を停止する。外気温度は気化温度より高いので、水容器3に収容された水分が気化され、連通管4を通って水蒸気が反応容器2に供給される。これにより反応容器2に収容された化学蓄熱材が水和反応(発熱)する。なお、制御装置30は、反応容器室温度センサ装置31によって検出される温度に基づいて流量調整弁5の開度を制御し、反応容器2への水分(水蒸気)の供給量を調整する。
次に反応容器側第1弁11及び反応容器側第2弁12を作動し、第1外気口10aを閉止し第1吹出口9aを開放する(S24)。次いで、第1開閉弁18を開弁すると共に第2開閉弁19を閉止しつつファン15を回転して、取入口14aから取り入れた空気を、第2送風路16から第1送風路13を通して反応容器室6に導入する(S25)。反応容器室6に導入された空気は反応容器2に加熱された後、第1温風流路8から第2温風流路9を通って、解放された第1吹出口9aから車室100へ流入される。これにより車室100の暖房が行われる。
このときのバッテリ103の電力は、反応容器側第1弁11、反応容器側第2弁12及びファン15の作動のために消費されるだけである。水容器3に収容された水分の気化は、水容器室7に導入した外気の熱入力により行われるので、熱供給装置1の消費電力量を著しく小さくできる。よって、バッテリ103の消費を著しく抑制できる。
これに対し、S22の処理の結果、外気温度は気化温度以下であると判断される場合には(S22:Yes)、車室温度は気化温度以下であるか否か判断される(S26)。その結果、車室温度は気化温度以下であると判断される場合には(S26:Yes)、ヒータスイッチ35をオンして第2ヒータ3aに電力を供給して水容器3を加熱する(S27)。これにより、水容器3に収容された水分が気化され、連通管4を通って水蒸気が反応容器2に供給される。その結果、反応容器2に収容された化学蓄熱材が水和反応(発熱)する。なお、制御装置30は、水容器3を加熱するために第2ヒータ3aに供給する電力を、水容器室温度センサ装置32によって検出される温度に基づいて制御する。
次に、図7に示すように、水容器側第1弁25及び水容器側第2弁26を作動し、第2外気口22a及び第2吹出口23aを閉止して、水容器室7への外気の侵入を阻止すると共に車室100内の空気を水容器室7に導入する(S28)。次いでS24及びS25の処理を実行することにより、車室100の暖房が行われる。水容器室3の温度が気化温度より低い場合に、第2ヒータ3aが加熱されて水容器3に収容された水分が気化され、化学蓄熱材の水和反応(発熱反応)を進行させる。よって、冬季等においても、気温に関わらず車室100の暖房を安定して行うことができる。
一方、S26の処理の結果、車室温度は気化温度より高いと判断される場合には(S26:No)、ヒータスイッチ35をオフして第2ヒータ3aへの電力の供給を遮断し、第2ヒータ3aによる水容器3の加熱を停止する(S29)。次に、水容器側第1弁25及び水容器側第2弁26を作動し、第2外気口22a及び第2吹出口23aを閉止して、水容器室7への外気の侵入を阻止すると共に、車室100内の空気を水容器室7に導入する(S28)。次いでS24及びS25の処理を実行することにより、車室100の暖房が行われる。車室100が暖房されて気化温度より高くなると、第2ヒータ3aによる水容器3の加熱を停止し、車室100内の暖気を利用して水容器3内の水分を気化させる。よって、第2ヒータ3aによる電力消費をなくすことができる。これにより、バッテリ103の消費を抑制できる。
以上説明した熱供給装置1によれば、バッテリ103の充電時に、化学蓄熱材の脱水反応(蓄熱)がバッテリ103を消費させることなく熱入力により行われる。また、バッテリ103の消費を伴う暖房を、反応容器側第2弁12等の各バルブの作動およびファン15の回転により加熱空気(気体)を移動させて行うので、消費電力量を抑えることができる。その結果、車両の走行中のバッテリ103の消費を抑制でき、電動モータ101によって駆動される車両の航続距離を長くできる。
次いで、図8及び図9を参照して冷房処理(S30)について説明する。図8は冷房処理を示すフローチャートであり、図9は冷房時における熱供給装置1の構成を模式的に示す模式図である。図8に示す冷房処理において、制御装置30は、流量調整弁5を開弁し(S31)、次いで外気温度は気化温度以下であるか否かを判断する(S32)。
S32の処理の結果、外気温度は気化温度より高いと判断される場合には(S32:No)、図9に示すように、第1開閉弁18を閉止しつつ第2開閉弁19を開弁して、ファン15を回転する(S33)。これにより取入口14aから外気を取り入れ、第2送風路16から第3送風路17を通して外気を水容器室7に導入する。第2ヒータ3aにより水容器3が加熱されている場合には、ヒータスイッチ35をオフして、第2ヒータ3aによる水容器3の加熱を停止する。外気温度は気化温度より高いので、水容器3に収容された水分(液体)が気化され、水容器3は冷熱出力(吸熱)する。水分(水蒸気)が供給された反応容器2内の化学蓄熱材は水和反応により発熱する。
次に反応容器側第1弁11及び反応容器側第2弁12を作動し、第1外気口10aを開放し第1吹出口9aを閉止する(S34)。これにより、化学蓄熱材の水和反応による反応容器2の放熱を第1外気口10aから車室100の外に放出できるので、反応容器2の放熱が車室100の冷房の妨げになることを防止できる。
次いで、水容器側第1弁25及び水容器側第2弁26を作動して第2外気口22aを閉止し第2吹出口23aを開放すると(S35)、水容器室7に導入された空気は水容器3に冷却された後、第1冷風流路20、第2冷風流路21及び第4冷風流路23を通って、解放された第2吹出口23aから車室100へ流入される。これにより車室100の冷房が行われる。このときのバッテリ103の電力は、反応容器側第1弁11や水容器側第1弁25等の各バルブ及びファン15の作動のために消費されるだけである。水容器3に収容された水分の気化は、水容器室7に導入した外気の熱入力により行われるので、バッテリ103の消費を著しく抑制できる。
これに対し、S32の処理の結果、外気温度は気化温度以下であると判断される場合には(S32:Yes)、車室温度は気化温度以下であるか否か判断される(S36)。その結果、車室温度は気化温度以下であると判断される場合には(S36:Yes)、ヒータスイッチ35をオンして第2ヒータ3aに電力を供給して水容器3を加熱する(S37)。これにより水容器3に収容された水分(液体)が気化され、気化熱によって水容器3が吸熱する。水容器3から水分(気体)が供給された反応容器2では化学蓄熱材が水和反応(発熱)する。
次に、第1開閉弁18を閉止しつつ第2開閉弁19を開弁して、ファン15を回転する(S38)。これにより取入口14aから車室100内の空気を取り入れ、第2送風路16から第3送風路17を通して水容器室7に導入する。次いでS34及びS35の処理を実行することにより、車室100の冷房が行われる。
一方、S36の処理の結果、車室温度は気化温度より高いと判断される場合には(S36:No)、ヒータスイッチ35をオフして第2ヒータ3aへの電力の供給を遮断し、第2ヒータ3aによる水容器3の加熱を停止する(S39)。次に、第1開閉弁18を閉止しつつ第2開閉弁19を開弁して、ファン15を回転させ(S38)、車室100内の空気を、第2送風路16から第3送風路17を通して水容器室7に導入する。室内空気の熱入力により、水容器3に収容された水分(液体)が気化され水容器3が吸熱するので、車室100の冷房が行われる。
以上説明した熱供給装置1によれば、バッテリ103の消費を伴う車両の走行中の冷房を、水容器側第1弁25等の各バルブの作動およびファン15の回転により冷却空気(気体)を移動させて行うので、消費電力量を抑えることができる。その結果、車両の走行中のバッテリ103の消費を抑制でき、車両の航続距離を長くできる。
次いで、図10及び図11を参照して再熱除湿処理(S40)について説明する。図10は再熱除湿処理を示すフローチャートであり、図11は再熱除湿時における熱供給装置1の構成を模式的に示す模式図である。図10に示す再熱除湿処理において、制御装置30は、流量調整弁5を開弁し(S41)、次いで外気温度は気化温度以下であるか否かを判断する(S42)。
S42の処理の結果、外気温度は気化温度より高いと判断される場合には(S42:No)、図10に示すように、第1開閉弁18を閉止しつつ第2開閉弁19を開弁して、ファン15を回転する(S43)。これにより取入口14aから外気を取り入れ、第2送風路16から第3送風路17を通して外気を水容器室7に導入する。第2ヒータ3aにより水容器3が加熱されている場合には、ヒータスイッチ35をオフして、第2ヒータ3aによる水容器3の加熱を停止する。外気温度は気化温度より高いので、水容器3に収容された水分が気化され、水容器3は冷熱出力(吸熱)する。水分が供給された反応容器2内の化学蓄熱材は水和反応により発熱する。
次に反応容器側第1弁11及び反応容器側第2弁12を作動し、第1外気口10aを閉止し第1吹出口9aを開放する(S44)。次いで、水容器側第1弁25及び水容器側第2弁26を作動して第2外気口22a及び第2吹出口23aを閉止すると共に、連通路24により水容器室7と反応容器室6とを連通する(S45)。これにより水容器室7に導入された空気は、水容器3で冷却されることで水容器3の温度と露点との関係により湿度が低下する。湿度および温度が低下した空気(乾燥空気)は、第1冷風流路20、第2冷風流路21及び連通路24を通って第1送風路13から反応容器室6へ導入され、反応容器2によって暖められる。暖められた乾燥空気は、解放された第2吹出口23aから車室100へ流入され、再熱除湿が行われる。
再熱除湿が行われる場合に消費されるバッテリ103の電力は、反応容器側第1弁11や水容器側第1弁25等の各バルブ及びファン15の作動のために消費されるだけである。水容器3に収容された水分(液体)の気化は、水容器室7に導入した外気の熱入力により行われるので、バッテリ103の消費を著しく抑制できる。
これに対し、S42の処理の結果、外気温度は気化温度以下であると判断される場合には(S42:Yes)、車室温度は気化温度以下であるか否か判断される(S46)。その結果、車室温度は気化温度以下であると判断される場合には(S46:Yes)、ヒータスイッチ35をオンして第2ヒータ3aに電力を供給して水容器3を加熱する(S47)。これにより水容器3に収容された水分(液体)が気化され、水容器3が吸熱する。水容器3から水分が供給された反応容器2では化学蓄熱材が水和反応(発熱)する。
次に、第1開閉弁18を閉止しつつ第2開閉弁19を開弁すると共にファン15を回転して、取入口14aから車室100の空気(室内空気)を取り入れ、第2送風路16から第3送風路17を通して室内空気を水容器室7に導入する(S48)。次いでS44及びS45の処理を実行することにより、車室100の再熱除湿が行われる。
一方、S46の処理の結果、車室温度は気化温度より高いと判断される場合には(S46:No)、ヒータスイッチ35をオフして第2ヒータ3aへの電力の供給を遮断し、第2ヒータ3aによる水容器3の加熱を停止する(S49)。次いでS48,S44及びS45の処理を実行することにより、車室100の再熱除湿が行われる。
以上説明した熱供給装置1によれば、バッテリ103の消費を伴う車両の走行中の再熱除湿を、水容器側第1弁25等の各バルブの作動およびファン15の回転により、粘性抵抗の小さい空気(気体)を移動させて行うので、消費電力量を抑えることができる。その結果、車両の走行中のバッテリ103の消費を抑制でき、車両の航続距離を長くできる。
なお、図2に示すフローチャート(脱水和処理)において、請求項3記載の充電時温度取得手段としてはS5の処理が、温度判断手段としてはS6の処理が、系内放熱手段としてはS8の処理が、請求項4記載の系外放熱手段としてはS7の処理がそれぞれ該当する。図4に示すフローチャート(空調処理)において、請求項9及び10に記載の熱供給対象温度取得手段としてはS12の処理が該当する。図5に示すフローチャート(暖房処理)において、請求項7記載の気化温度判断手段としてはS22,S26の処理が、第2ヒータ加熱手段としてはS27の処理が、請求項8記載の空気導入手段としてはS29及びS28の処理がそれぞれ該当する。図8に示すフローチャート(冷房処理)において、請求項7記載の気化温度判断手段としてはS32,S36の処理が、第2ヒータ加熱手段としてはS37の処理が、請求項8記載の空気導入手段としてはS39及びS38の処理がそれぞれ該当する。図10に示すフローチャート(再熱除湿処理)において、請求項7記載の気化温度判断手段としてはS42,S46の処理が、第2ヒータ加熱手段としてはS47の処理が、請求項8記載の空気導入手段としてはS49及びS48の処理がそれぞれ該当する。
また、請求項7記載の空気温度取得手段としては、車室温度センサ装置33や外気温度センサ装置34により車室温度や外気温度を検出し取得する処理が、請求項9及び10に記載の熱供給対象温度設定手段としては、スイッチ36を操作して車室100の温度を設定する処理がそれぞれ該当する。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値や形状(例えば各構成の数量等)は一例であり、他の数値や形状を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、反応容器2に収容される化学蓄熱材として硫化ナトリウム水和物を用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、脱水反応を行って蓄熱(吸熱)し可逆的に水和反応を行って放熱(発熱)する他の化学蓄熱材を用いることは当然可能である。他の化学蓄熱材としては、例えば、水酸化カルシウムや水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物、塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属のハロゲン化物の水和物、塩化亜鉛等の金属ハロゲン化物の水和物等が挙げられる。
上記実施の形態では、熱供給装置1が搭載される車両が電気自動車の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。エンジンと、外部電力が供給されることで充電可能なバッテリと、そのバッテリから供給される電力で駆動される電動モータとを備えるハイブリッド自動車(プラグインハイブリッド車)に熱供給装置1を搭載することは当然可能である。熱供給装置1の消費電力量を小さくできるので、熱供給装置1がプラグインハイブリッド車に搭載される場合には、外部電源を接続して行うバッテリの充電頻度を少なくすることができる効果がある。
上記実施の形態では、外部電力Vが供給されるバッテリ103の充電時に、供給された電力により熱供給装置1に内蔵された第1ヒータ2aを加熱して、化学蓄熱材2aに脱水反応を行わせ蓄熱する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。反応容器2を加熱するヒータを別途用意し、このヒータを用いてバッテリ103の充電時に反応容器2を加熱して、化学蓄熱材の脱水反応を行うようにすることは当然可能である。この場合には、熱供給装置1への第1ヒータ2aの内蔵を省略できるので、第1ヒータ2aの分だけ熱供給装置1を軽量化できる。
上記実施の形態では、水容器室7に導入される空気の温度が水の気化温度より低い場合には、第2ヒータ3aを用いて水を気化させ、水容器3から反応容器2に水分を供給する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第2ヒータ3aを用いて水容器3を加熱することにより水を気化させ水蒸気を反応容器2に供給する場合は、水容器3が気化温度に達するまでは化学蓄熱材の水和反応(放熱)が開始されないので、寒冷地等のように気温が著しく低いときは、水容器3が気化温度に達するまでに時間を要し、車室100が暖まるまでに時間がかかる。これを防ぐため、水容器3から反応容器2に水分を供給する他の供給手段を採用することは当然可能である。他の供給手段としては、例えば、圧電体を用いたピエゾ式の噴霧装置(噴霧手段)を挙げることができる。噴霧手段によれば、水容器3の温度に関わらず、水分を直ちに反応容器2に供給できるので、化学蓄熱材の水和反応(放熱)を直ちに開始させ、車室100が暖まるまでの時間を短縮できる。
上記実施の形態では説明を省略したが、熱供給装置1において、水容器室7と電動モータ101(熱供給対象)とを結び、ファン15を回転させることにより、水容器室7内の冷却空気を電動モータ101に供給するモータ冷却路(図示せず)を設けることは可能である。車両の走行中に、モータ冷却路から電動モータ101に冷却空気を供給することにより、電動モータ101の過熱を抑えることができる。なお、モータ冷却路は、送風量が調整される流量調整弁(図示せず)が配設される。その流量調整弁は電動モータ101の温度に基づいて開度が調整される。電動モータ101の温度が高いときは開度が大きく、温度が低いときは開度が小さくなるように調整されるので、水容器室7内の冷却空気を効率良く使って、電動モータ101を冷却できる。
車室100や電動モータ101(熱供給対象)に熱供給装置1が熱供給を行う場合について説明したが、これらは一例であり、熱供給対象を車室100や電動モータ101に限定するものではない。熱供給対象としては、車両に搭載されるものであって温熱や冷熱を要するものであれば適用可能である。他の熱供給対象として、例えば、座席の座面や背もたれ、ステアリング、ガラス等を挙げることができる。座席の座面や背もたれを熱供給対象とすれば、座席の座面や背もたれを温めたり冷やしたりするシートヒータやシートクーラーを提供できる。シートヒータやシートクーラーは、空気(温風や冷風)によって座面や背もたれを温めたり冷やしたりするもの、座面や背もたれから空気(温風や冷風)を噴出するようにしたもの等が例示される。また、操縦者が握るステアリングを熱供給対象とすれば、冬季や夏季においても車両を快適に操縦できる。ガラスを熱供給対象とすれば、ガラスの表面に生じる結露(曇り)を防止できる。
1 熱供給装置
2 反応容器
2a 第1ヒータ
3 水容器
3a 第2ヒータ(水分供給量調整手段の一部)
5 流量調整弁(水分供給量調整手段の一部)
6 反応容器室
7 水容器室
8 第1温風流路(温風流路の一部)
9 第2温風流路(温風流路の一部)
11 反応容器側第1弁(送風手段の一部)
12 反応容器側第2弁(送風手段の一部)
15 ファン(送風手段の一部)
18 第1開閉弁(送風手段の一部)
19 第2開閉弁(送風手段の一部)
20 第1冷風流路(冷風流路の一部)
21 第2冷風流路(冷風流路の一部)
23 第4冷風流路(冷風流路の一部)
24 連通路
25 水容器側第1弁(送風手段の一部)
26 水容器側第2弁(送風手段の一部)
100 車室(熱供給対象)
101 電動モータ(熱供給対象)
103 バッテリ
V 外部電力

Claims (11)

  1. 外部電力が供給されることで充電可能に構成されるバッテリと、そのバッテリから供給される電力により駆動される電動モータとを備え、その電動モータの駆動力により走行する車両に搭載される熱供給装置であって、
    前記バッテリの充電時に熱入力により脱水反応を行う化学蓄熱材が封入される反応容器と、
    その反応容器に連通し、前記化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水分が封入される水容器と、
    その水容器に封入された水分が水蒸気化されることによる前記反応容器への供給量を調整する水蒸気供給量調整手段と、
    その水蒸気供給量調整手段により供給量が調整された水蒸気が前記水容器から供給されて前記化学蓄熱材の水和反応により放熱する前記反応容器の外面の少なくとも一部が内部に配置される反応容器室と、
    その反応容器室と熱供給対象とを結ぶ温風流路と、
    その温風流路を通して前記化学蓄熱材の水和反応によって前記反応容器により暖められた前記反応容器室内の加熱空気を前記熱供給対象に送風する送風手段とを備えていることを特徴とする熱供給装置。
  2. 前記反応容器を加熱する第1ヒータを備え、
    その第1ヒータは、前記バッテリの充電時に供給される電力により加熱され前記化学蓄熱材への熱入力が行われることを特徴とする請求項1記載の熱供給装置。
  3. 前記バッテリの充電時における前記熱供給対象の温度を取得する充電時温度取得手段と、
    その充電時温度取得手段により取得された前記熱供給対象の温度が所定温度以下であるかを判断する温度判断手段と、
    その温度判断手段により前記熱供給対象の温度が所定温度以下であると判断される場合に、前記化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化することにより前記水容器に生じる液化熱または前記化学蓄熱材に入力する熱を前記熱供給対象に放出する系内放熱手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱供給装置。
  4. 前記温度判断手段により前記熱供給対象の温度が所定温度より高いと判断される場合に、前記液化熱を前記熱供給対象以外に放出する系外放熱手段を備えていることを特徴とする請求項3記載の熱供給装置。
  5. 前記化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して得られる水分の気化により吸熱が生じる前記水容器の外面の少なくとも一部が内部に配置される水容器室と、
    その水容器室と前記熱供給対象とを結ぶ冷風流路とを備え、
    前記送風手段は、前記水容器内の水分の気化によって前記水容器により冷やされた前記水容器室内の冷却空気を前記冷風流路を通して前記熱供給対象に送風することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱供給装置。
  6. 前記化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して得られる水分の気化により吸熱が生じる前記水容器の外面の少なくとも一部が内部に配置される水容器室と、
    その水容器室と前記反応容器室とを連通する連通路とを備え、
    前記送風手段は、前記水容器室内に空気を導入し、その空気を前記連通路を通して前記反応容器室に導入し前記温風流路を通して前記熱供給対象に送風することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱供給装置。
  7. 前記化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して得られる水分の気化により吸熱が生じる前記水容器の外面の少なくとも一部が内部に配置される水容器室と、
    前記水容器を加熱する第2ヒータと、
    前記水容器室内に導入される空気の温度を取得する空気温度取得手段と、
    その空気温度取得手段により取得された空気の温度が、前記水容器に収容される水分が気化する気化温度より低いかを判断する気化温度判断手段と、
    その気化温度判断手段により前記空気の温度が気化温度より低いと判断される場合に、前記第2ヒータを加熱して前記水容器に収容された水分を気化させる第2ヒータ加熱手段とを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱供給装置。
  8. 前記気化温度判断手段により前記空気の温度が気化温度より高いと判断される場合に、前記第2ヒータによる前記水容器の加熱を停止し、前記水容器室内に前記空気を導入する空気導入手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の熱供給装置。
  9. 前記熱供給対象の温度を設定する熱供給対象温度設定手段と、
    前記熱供給対象の温度を取得する熱供給対象温度取得手段とを備え、
    前記送風手段は、前記熱供給対象温度取得手段により取得される前記熱供給対象の温度と、前記熱供給対象温度設定手段により設定される設定温度とに基づき前記熱供給対象に送風することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の熱供給装置。
  10. 前記熱供給対象の温度を設定する熱供給対象温度設定手段と、
    前記熱供給対象の温度を取得する熱供給対象温度取得手段とを備え、
    前記水蒸気供給量調整手段は、前記熱供給対象温度取得手段により取得される前記熱供給対象の温度と、前記熱供給対象温度設定手段により設定される設定温度とに基づき、前記反応容器への水蒸気の供給量を調整することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の熱供給装置。
  11. 前記化学蓄熱材の脱水反応によって生じる水蒸気が液化して得られる水分の気化により吸熱が生じる前記水容器の外面の少なくとも一部が内部に配置される水容器室と、
    その水容器室と前記電動モータとを結ぶモータ冷却路とを備え、
    前記送風手段は、前記水容器内の水分の気化によって前記水容器により冷やされた前記水容器室内の冷却空気を前記モータ冷却路を通して前記電動モータに送風することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の熱供給装置。
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