JP2013240263A - 磁界空間の形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとの間に、意図的に磁界強度の小さな磁界空間を形成し、更に、磁界強度の小さな磁界空間の形成場所や、磁界空間の大きさや、磁界空間の形状を制御可能な磁界空間の形成方法を提供する。
【解決手段】給電共振器22から受電共振器32に共振現象により電力を供給することで、給電共振器22と受電共振器32との間に、比較的小さな磁界強度を有する磁界空間Zを形成することができる。その際、交流電源から給電モジュール2に供給する交流電力の周波数を逆相共振モードに設定又は同相共振モードに設定することにより、磁界空間Zの形成場所を変更でき、また、給電コイル21と給電共振器22との間の距離A及び受電共振器32と受電コイル31との間の距離Bを変更することにより、磁界空間Zの大きさを変更することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、比較的磁界強度が小さな磁界空間を形成する方法に関する。
近年、ノート型PC、タブレット型PC、デジタルカメラ、携帯電話など人が携帯しながら使用できる小型の電子機器が急速に普及してきている。そして、これらの電子機器の多くには充電池が搭載されており、定期的な充電が必要とされる。この電子機器の充電池への充電作業を簡易にするために、給電装置と電子機器に搭載された受電装置との間で無線による電力伝送を利用した給電技術(無線電力伝送技術)により、充電池を充電する機器が増えつつある。
例えば、無線電力伝送技術としては、給電装置及び受電装置が備える共振器間の共振現象を利用して磁場を結合させることにより電力伝送を行う無線電力伝送技術が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
上記の無線電力伝送技術では、共振器間の共振現象時に給電装置及び受電装置が備える共振器周辺に磁界が発生する。その結果、給電装置や受電装置の内部や外部に配置された整流器、充電池、その他の電子部品などに、磁界に起因する渦電流が発生して発熱し、整流器や充電池や電子部品などに悪影響を及ぼす問題がある。
上記磁界による問題を解決するために、例えば、特許文献2には、非接触給電による電力伝送を行なう給電装置において、漏洩電磁界を低減させることができるとする電力伝送システムが開示されている。また、特許文献3には、送電コイルと受電コイルの間の磁場を小さくすることができるとする送受電装置が開示されている。
特開2010−239769号公報 特開2011−147213号公報 特開2010−239847号公報
しかしながら、特許文献2の電力伝送システム及び特許文献3の送受電装置には、意図的に磁界強度の小さい磁界空間を形成することまでは言及されておらず、更に、給電装置や受電装置において、整流器、充電池、その他の電子部品などが配置される場所や大きさなどを考慮して、磁界強度の小さい磁界空間をどこに、どれだけの大きさで、どのような形状で発生させるかといった発想までは、言及されていない。
そこで、本発明の目的は、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとの間に、意図的に磁界強度の小さな磁界空間を形成し、更に、磁界強度の小さな磁界空間の形成場所や、磁界空間の大きさや、磁界空間の形状を制御可能な磁界空間の形成方法を提供することにある。
上記課題を解決するための発明の一つは、給電モジュールにおけるコイルから受電モジュールにおけるコイルに共振現象により電力を供給する際に、前記給電モジュールにおけるコイルと前記受電モジュールにおけるコイルとの間の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間を形成することを特徴とする磁界空間の形成方法である。
上記方法によれば、給電モジュールにおけるコイルから受電モジュールにおけるコイルに共振現象により電力を供給することで、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとの間の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間を形成することができる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、前記給電モジュールにおけるコイル周辺に発生する磁界と前記受電モジュールにおけるコイル周辺に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、前記給電モジュールにおけるコイルと前記受電モジュールにおけるコイルとの間の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間が形成される程度に、前記給電モジュールにおけるコイルと前記受電モジュールにおけるコイルとを近接配置することを特徴とする磁界空間の形成方法である。
上記方法によれば、給電モジュールにおけるコイルから受電モジュールにおけるコイルに共振現象により電力を供給する際に、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとを近接配置することにより、給電モジュールにおけるコイル周辺に発生する磁界と受電モジュールにおけるコイル周辺に発生する磁界とが打ち消し合って、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとの間の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間を形成することができる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、上記磁界空間の形成方法において、前記給電モジュールにおけるコイルから前記受電モジュールにおけるコイルに対して前記共振現象により電力を供給するときに、前記給電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きと前記受電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きとが、逆向きになるように、前記給電モジュールにおけるコイルに供給する電力の周波数を設定することを特徴としている。
上記方法では、共振現象を利用した電力伝送を行う際に、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルを近接配置することにより、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとの結合の強さを表す結合係数が高くなる。このように結合係数が高い状態で、伝送特性『S21』(給電モジュールにおけるコイルから受電モジュールにおけるコイルに電力を送電する際の送電効率の指標となる値)を計測すると、その測定波形は低周波側と高周波側とにピークが分離する。
そして、この高周波側のピーク付近の周波数に、給電モジュールにおけるコイルに供給する電力の周波数を設定することにより、給電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きと受電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きとが逆向きになり、給電モジュールにおけるコイルの内周側に発生する磁界と受電モジュールにおけるコイルの内周側に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルの内周側に、磁界による影響が低減されて、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルの内周側以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間を形成することができる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、上記磁界空間の形成方法において、前記給電モジュールにおけるコイルから前記受電モジュールにおけるコイルに対して前記共振現象により電力を供給するときに、前記給電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きと前記受電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きとが、同じ向きになるように、前記給電モジュールにおけるコイルに供給する電力の周波数を設定することを特徴としている。
上記方法では、共振現象を利用した電力伝送を行う際に、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルを近接配置することにより、給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとの結合の強さを表す結合係数が高くなる。このように結合係数が高い状態で、伝送特性『S21』(給電モジュールにおけるコイルから受電モジュールにおけるコイルに電力を送電する際の送電効率の指標となる値)を計測すると、その測定波形は低周波側と高周波側とにピークが分離する。
そして、この低周波側のピーク付近の周波数に、給電モジュールにおけるコイルに供給する電力の周波数を設定することにより、給電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きと受電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きとが同じ向きになり、給電モジュールにおけるコイルの外周側に発生する磁界と受電モジュールにおけるコイルの外周側に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルの外周側に、磁界による影響が低減されて、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルの外周側以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間を形成することができる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、上記磁界空間の形成方法において、前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルに関する調整パラメータを変化させて、前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルの間に発生する磁界結合の強度を変更することより、前記磁界空間の大きさを変更することを特徴としている。
上記方法によれば、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルに関する調整パラメータを変化させて、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルの間に発生する磁界結合の強度を変更することより、磁界空間の大きさを変更することができる。例えば、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルとの間に発生する磁界結合を相対的に弱めることにより磁界空間の大きさを拡大することができる。一方、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルとの間に発生する磁界結合を相対的に強めることにより磁界空間の大きさを小さくすることができる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、上記磁界空間の形成方法において、前記調整パラメータは、前記給電モジュールにおけるコイルの配置関係、及び、前記受電モジュールにおけるコイルの配置関係であることを特徴としている。
上記方法によれば、給電モジュールにおけるコイルの配置関係、及び、受電モジュールにおけるコイルの配置関係を変化させて、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルの間に発生する磁界結合の強度を変更することより、磁界空間の大きさを変更することができる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、上記磁界空間の形成方法において、前記調整パラメータは、前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルの形状であり、当該コイルの形状を所望の形状に変化させて、前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルの間及び周辺に発生する磁界結合の強度を変更することより、前記磁界空間の形状を前記所望の形状にすることを特徴としている。
上記方法によれば、給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルを所望の形状にすることにより、磁界強度が相対的に弱い磁界空間をコイルの形状に沿った前記所望の形状で形成することができる。即ち、給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルの形状を変えることにより、磁界強度が相対的に弱い磁界空間の形状を変える(制御する)ことが可能となる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、上記磁界空間の形成方法において、前記給電モジュールにおけるコイルは、給電コイル及び給電共振器であり、前記受電モジュールにおけるコイルは、受電コイル及び受電共振器であり、前記給電コイルに給電された電力を前記給電共振器に対して電磁誘導により給電し、前記給電共振器に給電された電力を前記給電共振器と前記受電共振器とを共振させることによって磁界エネルギーとして前記給電共振器から前記受電共振器に伝送し、前記受電共振器に伝送された電力を電磁誘導により前記受電コイルに給電するに際して、前記給電コイルと前記給電共振器、及び、前記受電コイルと前記受電共振器、に関する調整パラメータを変化させて、前記給電共振器と前記受電共振器との間に発生する磁界結合の強度を変更することより、前記磁界空間の大きさを変更することを特徴としている。
上記方法によれば、磁界共鳴状態を利用した無線電力伝送をするに際して、給電コイルと給電共振器、及び、受電コイルと受電共振器、に関する調整パラメータを変化させることにより、磁界結合の強度を変更して磁界空間の大きさを変更することができる。
また、上記課題を解決するための発明の一つは、上記磁界空間の形成方法において、前記調整パラメータは、前記給電コイルと前記給電共振器との間の第1距離、及び、前記受電共振器と前記受電コイルとの間の第2距離の少なくとも一つであることを特徴としている。
上記方法によれば、磁界共鳴状態を利用した無線電力伝送をするに際して、給電コイルと給電共振器との間の第1距離、及び、受電共振器と受電コイルとの間の第2距離の少なくとも一つを変更することにより、磁界結合の強度を変更して磁界空間の大きさを変更することができる。例えば、給電コイルと給電共振器との間の第1距離、及び、受電共振器と受電コイルとの間の第2距離を相対的に短くすることにより、磁界結合を相対的に弱めて磁界空間の大きさを拡大することができる。一方、給電コイルと給電共振器との間の第1距離、及び、受電共振器と受電コイルとの間の第2距離を相対的に長くすることにより、磁界結合を相対的に強めて磁界空間の大きさを小さくすることができる。
給電モジュールにおけるコイルと受電モジュールにおけるコイルとの間に、意図的に磁界強度の小さな磁界空間を形成し、更に、磁界強度の小さな磁界空間の形成場所や、磁界空間の大きさや、磁界空間の形状を制御可能な磁界空間の形成方法を提供することができる。
磁界空間の形成方法の概略説明図である。 実施例に係る無線電力供給システムの構成図である。 無線電力供給システムに供給する電力の周波数を変化させた場合における伝送特性S21の測定結果を示したグラフである。 (A)同相共振モードの説明図である。(B)同相共振モードにおける磁界ベクトル図である。 電磁界解析を用いて測定した同相共振モードにおける磁界強度分布図である。 (A)逆相共振モードの説明図である。(B)逆相共振モードにおける磁界ベクトル図である。 電磁界解析を用いて測定した逆相共振モードにおける磁界強度分布図である。 逆相共振モードに設定した場合の実施例1〜実施例4に係る磁界強度分布図である。 同相共振モードに設定した場合の実施例5〜実施例7に係る磁界強度分布図である。 実施例8〜11に係る無線電力供給システムの構成図である。 実施例8〜11における、アルミ片なしでの送電効率η、3種類の円形のアルミ片(直径:46mm・55mm・60mm)を挿入したときのそれぞれの送電効率η、送電効率の差Δηの測定結果を記載した図である。 図11の測定結果に基づいて、横軸を円形のアルミ片の直径とし、縦軸を送電効率の差Δη(η−η)としてグラフ化した図である。 磁界空間の形状の変更に係る実施例1における無線電力供給システムの構成図である。 磁界空間の形状の変更に係る実施例1における磁界強度分布図である。 磁界空間の形状の変更に係る実施例2における無線電力供給システムの構成図である。 磁界空間の形状の変更に係る実施例2における磁界強度分布図である。 磁界空間の形状の変更に係る実施例3における無線電力供給システムの構成図である。 磁界空間の形状の変更に係る実施例3における磁界強度分布図である。
以下に本発明に係る磁界空間の形成方法を実施例及び実施形態に基づいて説明する。
(概要)
本発明に係る磁界空間の形成方法は、例えば、図1に示すような無線電力供給システム101によって実現される。無線電力供給システム101は、給電コイル21及び給電共振器22を備える給電モジュール2と、受電コイル31及び受電共振器32を備える受電モジュール3を主な構成要素として備えている。給電モジュール2の給電コイル21と後述するネットワークアナライザ110の出力端子111は配線により接続され、任意の周波数で交流電力を出力端子111から給電コイル21に出力可能としている。また、受電モジュール3の受電コイル31とネットワークアナライザ110の入力端子112は配線により接続され、受電コイル31から入力端子112に入力された電力を測定可能としている。そして、給電モジュール2の給電共振器22から受電モジュール3の受電共振器32に共振現象を利用した電力供給をすることで、給電共振器22と受電共振器32の間の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも磁界強度が小さな磁界空間Z1・Z2を形成する。
ここで、給電共振器22及び受電共振器32とは、例えば、コイルを使用した共振器で、スパイラル型やソレノイド型やループ型などのコイルが挙げられる。また、共振現象とは、2つ以上のコイルが共振周波数において同調することをいう。所望の位置とは、詳細は後述するが、給電モジュール2におけるコイル(給電共振器22)又は受電モジュール3におけるコイル(受電共振器32)の内周側又は外周側の空間をいう。
(実施例)
次に、上記無線電力供給システム101によって形成される磁界強度が小さな磁界空間Z1・Z2について、具体的に磁界強度を測定することにより説明する。
(無線電力供給システム101の構成)
本実施例で用いる無線電力供給システム101は、図2に示すように、給電コイル21及び給電共振器22を備える給電モジュール2と、受電コイル31及び受電共振器32を備える受電モジュール3とを備えている。そして、給電コイル21にはネットワークアナライザ110(アジレント・テクノロジー株式会社製)の出力端子111を接続している。また、受電コイル31には、ネットワークアナライザ110の入力端子112を接続している。このように構成された無線電力供給システム101において、給電モジュール2に電力が供給されると、給電共振器22から受電共振器32に共振現象により電力を磁界エネルギーとして供給される。
ネットワークアナライザ110は、任意の周波数で交流電力を出力端子111から給電コイル21に出力可能としている。また、ネットワークアナライザ110は、受電コイル31から入力端子112に入力された電力を測定可能としている。更に、ネットワークアナライザ110は、詳細は後述するが、図3に示す伝送特性『S21』や、図11及び図12における送電効率を測定可能としている。
給電コイル21は、ネットワークアナライザ110から得られた電力を電磁誘導によって給電共振器22に供給する役割を果たす。この給電コイル21は、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を1回巻にして、コイル径80mmφに設定している。
受電コイル31は、給電共振器22から受電共振器32に磁界エネルギーとして伝送された電力を電磁誘導によってネットワークアナライザ110の入力端子112に出力する役割を果たす。この受電コイル31は、給電コイル21同様に、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を1回巻にして、コイル径80mmφに設定している。
給電共振器22及び受電共振器32は、それぞれLC共振回路であり、磁界共鳴状態を創出する役割を果たす。なお、本実施例では、LC共振回路のコンデンサ成分については素子によって実現しているが、コイルの両端を開放し、浮遊容量によって実現してもよい。このLC共振回路では、インダクタンスをL、コンデンサ容量をCとすると、(式1)によって定まるfが共振周波数となる。
f=1/(2π√(LC))・・・(式1)
また、給電共振器22及び受電共振器32は、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を4回巻にした、コイル径80mmφのソレノイド型のコイルである。また、給電共振器22及び受電共振器32は、共振周波数を15.3MHzとしている。
上記のように、給電共振器22の共振周波数と受電共振器32の共振周波数とを同一値とした場合(共振)、給電共振器22と受電共振器32との間に磁界共鳴状態を創出することができる。給電共振器22及び受電共振器32が共振した状態で磁界共鳴状態が創出されると、給電共振器22から受電共振器32に電力を磁界エネルギーとして伝送することができる。
なお、給電コイル21と給電共振器22との間の距離をAとし、受電コイル31と受電共振器32との間の距離をBとし、給電共振器22と受電共振器32との間の距離をCとしている(図2参照)。
(磁界空間Zが形成される場所)
次に、上記ネットワークアナライザ110に接続した無線電力供給システム101を使用して、磁界空間Zが形成される場所について説明する。なお、給電コイル21と給電共振器22との間の距離をA=15mmとし、受電コイル31と受電共振器32との間の距離をB=15mmとし、給電共振器22と受電共振器32との間の距離をC=30mmに設定している。また、磁界空間Zを測定するに際しては、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させることによって測定する。
まず、ネットワークアナライザ110を使用して、無線電力供給システム101に供給する交流電力の周波数を変えながら伝送特性『S21』を測定する。この際、図3のグラフに示すように、横軸を出力端子111から出力される交流電力の周波数とし、縦軸を伝送特性『S21』として測定する。
ここで、伝送特性『S21』とは、出力端子111から信号を入力したときの入力端子112を通過する信号を表しており、デシベル表示され、数値が大きいほど送電効率が高いことを表す。また、送電効率とは、ネットワークアナライザ110に無線電力供給システム101を接続した状態で、出力端子111から給電モジュール2に供給される電力に対する入力端子112に出力される電力の比率のことをいう。即ち、伝送特性『S21』が高いほど、送電効率が高くなることを意味する。
測定の結果、測定された伝送特性『S21』の測定波形は、図3に示すように、低周波側と高周波側とにピークが分離する。分離したピークのうち、高周波側の周波数をfe、低周波側の周波数をfmとして表す。
なお、本実施例では、給電共振器22と受電共振器32との間の距離Cを30mmに設定しているが、測定された伝送特性『S21』の測定波形が、低周波側と高周波側とにピークが分離する程度に給電共振器22と受電共振器32とが近接配置されていればよい。
そして、この低周波側のピーク付近の周波数fmに、給電モジュール2に供給する交流電力の周波数を設定した場合(同相共振モード)、給電共振器22及び受電共振器32が同位相で共振状態となり、図4(A)に示すように、給電共振器22に流れる電流の向き(22A)と受電共振器32に流れる電流の向き(32A)とが同じ向きになる。その結果、図4(B)の磁界ベクトル図に示すように、給電共振器22の外周側に発生する磁界と受電共振器32の外周側に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、給電共振器22及び受電共振器32の外周側に、磁界による影響が低減されて、給電共振器22及び受電共振器32の外周側以外の磁界強度(例えば、給電共振器22及び受電共振器32の内周側の磁界強度)よりも小さな磁界強度を有する磁界空間Z1を形成することができる。ここで、給電モジュール2におけるコイル(給電共振器22)に流れる電流の向きと受電モジュール3におけるコイル(受電共振器32)に流れる電流の向きとが同じ向きとなる共振状態を同相共振モードと呼ぶことにする。
上記同相共振モードにおける給電共振器22及び受電共振器32周辺の磁界強度分布を、図5に、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として示す。この図5の磁界強度分布からも、給電共振器22及び受電共振器32の外周側に、磁界による影響が低減されて、比較的小さな磁界強度を有する磁界空間Z1を確認することができる。
一方、高周波側のピーク付近の周波数feに、給電モジュール2に供給する交流電力の周波数を設定した場合(逆相共振モード)、給電共振器22及び受電共振器32が逆位相で共振状態となり、図6(A)に示すように、給電共振器22に流れる電流の向き(22A)と受電共振器32に流れる電流の向き(32A)とが逆向きになる。その結果、図6(B)の磁界ベクトル図に示すように、給電共振器22の内周側に発生する磁界と受電共振器32の内周側に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、給電共振器22及び受電共振器32の内周側に、磁界による影響が低減されて、給電共振器22及び受電共振器32の内周側以外の磁界強度(例えば、給電共振器22及び受電共振器32の外周側の磁界強度)よりも小さな磁界強度を有する磁界空間Z2を形成することができる。ここで、給電モジュール2におけるコイル(給電共振器22)に流れる電流の向きと受電モジュール3におけるコイル(受電共振器32)に流れる電流の向きとが逆向きとなる共振状態を逆相共振モードと呼ぶことにする。
上記逆相共振モードにおける給電共振器22及び受電共振器32周辺の磁界強度分布を、図7に、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として示す。この図7の磁界強度分布からも、給電共振器22及び受電共振器32の内周側に、磁界による影響が低減されて、比較的小さな磁界強度を有する磁界空間Z2を確認することができる。
上記方法によれば、給電モジュール2における給電共振器22から受電モジュール3における受電共振器32に共振現象により電力を供給する際に、給電共振器22と受電共振器32とを近接配置することにより、給電共振器22周辺に発生する磁界と受電共振器32周辺に発生する磁界とが打ち消し合って、給電共振器22及び受電共振器32の内周側又は外周側の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間(Z1、又は、Z2)を形成することができる。
また、上記のように、給電共振器22から受電共振器32に対して共振現象により電力を供給するときに、給電モジュール2に供給する交流電力の周波数を同相共振モードに設定することにより、給電モジュール2における給電共振器22に流れる電流の向きと受電モジュール3における受電共振器32に流れる電流の向きとが同じ向きになり、給電共振器22の外周側に発生する磁界と受電共振器32の外周側に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、給電共振器22及び受電共振器32の外周側に、磁界による影響が低減されて、給電共振器22及び受電共振器32の外周側以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間Z1を形成することができる。
また、上記のように、給電共振器22から受電共振器32に対して共振現象により電力を供給するときに、給電モジュール2に供給する交流電力の周波数を逆相共振モードに設定することにより、給電モジュール2における給電共振器22に流れる電流の向きと受電モジュール3における受電共振器32に流れる電流の向きとが逆向きになり、給電共振器22の内周側に発生する磁界と受電共振器32の内周側に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、給電共振器22及び受電共振器32の内周側に、磁界による影響が低減されて、給電共振器22及び受電共振器32の内周側以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間Z2を形成することができる。
(磁界空間Zの大きさの変更)
次に、上記ネットワークアナライザ110に接続した無線電力供給システム101を使用して、磁界空間Zの大きさを変更することができることについて説明する。
磁界空間Zの大きさを変更するには、給電モジュール2における給電共振器22及び受電モジュール3における受電共振器32の間の磁界による結びつき度合い(磁界結合)の強度を変更することによって行うが、この磁界結合を変化させるには、給電モジュール2における給電コイル21や給電共振器22、及び、受電モジュール3における受電コイル31や受電共振器32に関する調整パラメータを変化させることによって行う。この調整パラメータを変化させる態様には、給電モジュール2における給電コイル21と給電共振器22との配置関係、及び、受電モジュール3における受電コイル31と受電共振器32との配置関係を変化させることや、給電モジュール2に供給する電力量を変化させることや、給電共振器22及び受電共振器32の各素子(コンデンサ、コイル)の容量やインダクタンスを変化させることや、給電モジュール2に供給する電力の周波数を変えることなどが挙げられる。
上記方法によれば、給電モジュール2における給電コイル21や給電共振器22、及び、受電モジュール3における受電コイル31や受電共振器32に関する調整パラメータを変化させて、給電共振器22及び受電共振器32の間に発生する磁界結合の強度を変更することより、磁界空間(Z1又はZ2)の大きさを変更することができる。例えば、給電共振器22及び受電共振器32の間に発生する磁界結合を相対的に弱めることにより磁界空間(Z1又はZ2)の大きさを拡大することができる。一方、給電共振器22及び受電共振器32との間に発生する磁界結合を相対的に強めることにより磁界空間(Z1又はZ2)の大きさを小さくすることができる。
本実施例では、給電モジュール2における給電コイル21と給電共振器22との配置関係、及び、受電モジュール3における受電コイル31と受電共振器32との配置関係を変化させる場合を例に挙げ、給電コイル21と給電共振器22との間の距離A(第1距離)、及び、受電共振器32と受電コイル31との間の距離B(第2距離)を調整パラメータとして、この距離A及び距離Bを変化させることによって磁界空間Zの大きさを変更することができることについて説明する。磁界空間Zの大きさを測定するに際しては、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示して測定する。なお、本実施例では、給電共振器22と受電共振器32との間の距離Cを30mmに固定して測定している。
実施例1の無線電力供給システム101では、逆相共振モードに設定し、距離A=距離B=15mm、距離C=30mmに設定している。実施例2の無線電力供給システム101では、逆相共振モードに設定し、距離A=距離B=20mm、距離C=30mmに設定している。実施例3の無線電力供給システム101では、逆相共振モードに設定し、距離A=距離B=25mm、距離C=30mmに設定している。実施例4の無線電力供給システム101では、逆相共振モードに設定し、距離A=距離B=30mm、距離C=30mmに設定している。
また、実施例5の無線電力供給システム101では、同相共振モードに設定し、距離A=距離B=20mm、距離C=30mmに設定している。実施例6の無線電力供給システム101では、同相共振モードに設定し、距離A=距離B=25mm、距離C=30mmに設定している。実施例7の無線電力供給システム101では、同相共振モードに設定し、距離A=距離B=30mm、距離C=30mmに設定している。
逆相共振モードに設定した場合の実施例1〜実施例4の磁界強度分布を、図8に、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として示す。図8の磁界分布を見ると、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど(30mm→25mm→20mm→15mm)、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界強度が弱くなり、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界による結びつき度合い(磁界結合)も弱くなる。そして、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界結合が弱くなる一方で、磁界空間Z2の大きさは、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど大きくなっているのが分かる。逆に言えば、距離A及び距離Bの値が大きくなるほど(15mm→20mm→25mm→30mm)、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界強度が強くなり、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界による結びつき度合い(磁界結合)も強くなる。そして、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界結合が強くなる一方で、磁界空間Z2の大きさは、距離A及び距離Bの値が大きくなるほど小さくなっているのが分かる。
また、同相共振モードに設定した場合の実施例5〜実施例7の磁界強度分布を、図9に、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として示す。図9の磁界分布を見ても、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど(30mm→25mm→20mm)、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界強度が弱くなり、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界による結びつき度合い(磁界結合)も弱くなる。そして、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界結合が弱くなる一方で、磁界空間Z1の大きさは、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど大きくなっているのが分かる。逆に言えば、距離A及び距離Bの値が大きくなるほど(20mm→25mm→30mm)、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界強度が強くなり、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界による結びつき度合い(磁界結合)も強くなる。そして、給電共振器22と受電共振器32との間の磁界結合が強くなる一方で、磁界空間Z1の大きさは、距離A及び距離Bの値が大きくなるほど小さくなっているのが分かる。
(磁界空間Zの大きさの変更:金属片を使用した検証)
上記では、給電コイル21と給電共振器22との間の距離A(第1距離)、及び、受電共振器32と受電コイル31との間の距離B(第2距離)を調整パラメータとして、この距離A及び距離Bを変化させることによって磁界空間Zの大きさを変更することができることについて、電磁界解析を用いて磁界分布を測定することによって説明した。以下では、磁界空間Zの大きさが変更されているかについて、給電共振器22と受電共振器32との間に、大きさを変えた金属片(アルミ片60)を挿入したときの送電効率をそれぞれ測定することによって検証する(図10参照)。そして、前述したように、送電効率とは、ネットワークアナライザ110に無線電力供給システム101を接続した状態で、出力端子111から給電モジュール2に供給される電力に対する入力端子112に出力される電力の比率のことをいい、給電共振器22と受電共振器32との間に金属片を挿入しないときの送電効率をηとし、給電共振器22と受電共振器32との間に金属片を挿入したときの送電効率をηとし、その送電効率の差をΔη(η−η)として測定する。
具体的には、図10に示すように、ネットワークアナライザ110に接続した無線電力供給システム101を使用して、各実施例8〜実施例11では、逆相共振モードに設定して送電効率を測定する。実施例8では、距離A及び距離Bを5mm、距離Cを30mmに設定して、給電共振器22と受電共振器32との間にアルミ片60を挿入しないときの送電効率η、及び、給電共振器22と受電共振器32との間に、厚み1mmで、直径がそれぞれ46mm・55mm・60mmの3種類の円形のアルミ片60を挿入したときのそれぞれの送電効率ηと送電効率の差Δη(η−η)を測定する。同様に、実施例9では、距離A及び距離Bを10mm、距離Cを30mmに設定して、送電効率η、及び、3種類の円形のアルミ片60を挿入したときのそれぞれの送電効率ηと送電効率の差Δη(η−η)を測定する。同様に、実施例10では、距離A及び距離Bを15mm、距離Cを30mmに設定して、送電効率η、及び、3種類の円形のアルミ片60を挿入したときのそれぞれの送電効率ηと送電効率の差Δη(η−η)を測定する。同様に、実施例11では、距離A及び距離Bを20mm、距離Cを30mmに設定して、送電効率η、及び、3種類の円形のアルミ片60を挿入したときのそれぞれの送電効率ηと送電効率の差Δη(η−η)を測定する。
図11に、実施例8〜11における、送電効率η、及び、3種類の円形のアルミ片60(直径:46mm・55mm・60mm)を挿入したときのそれぞれの送電効率ηと送電効率の差Δη(η−η)の測定結果を記載した。更に、この測定結果に基づいて、横軸を円形のアルミ片60の直径とし、縦軸を送電効率の差Δη(η−η)としてグラフ化した表を図12に示す。
図11及び図12に示すように、給電共振器22と受電共振器32との間に金属片を挿入しないときの送電効率ηと、給電共振器22と受電共振器32との間に金属片を挿入したときの送電効率ηとの差Δη(η−η)は、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど(図12:●20mm→▲15mm→■10mm→◆5mm)、小さな値となっている。これは、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど、送電効率ηはアルミ片60の影響を受けていないことを意味し、換言すれば、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど、アルミ片60の影響を受けにくい(比較的小さな磁界強度を有する)磁界空間Z2が広がっていくことが分かる。このように、磁界空間Z2の大きさは、距離A及び距離Bの値が小さくなるほど大きくなっていくことが、この金属片(アルミ片60)を使用した検証結果からも分かる。
上記方法によれば、給電共振器22及び受電共振器32の間で磁界共鳴状態を利用した無線電力伝送をするに際して、給電コイル21と給電共振器22、及び、受電コイル31と受電共振器32、に関する調整パラメータを変化させることにより、磁界結合の強度を変更して磁界空間(Z1又はZ2)の大きさを変更することができる。
具体的には、給電共振器22及び受電共振器32の間で磁界共鳴状態を利用した無線電力伝送をするに際して、給電コイル21と給電共振器22との間の距離A(第1距離)、及び、受電共振器32と受電コイル31との間の距離B(第2距離)を変更することにより、磁界結合の強度を変更して磁界空間(Z1又はZ2)の大きさを変更することができる。例えば、距離A、及び、距離Bを相対的に短くすることにより、磁界結合を相対的に弱めて磁界空間(Z1又はZ2)の大きさを拡大することができる。一方、距離A、及び、距離Bを相対的に長くすることにより、磁界結合を相対的に強めて磁界空間(Z1又はZ2)の大きさを小さくすることができる。
(磁界空間Zの形状の変更)
次に、ネットワークアナライザ110に接続した無線電力供給システム201、301、401を使用して、磁界空間Zの形状を変更することができることについて説明する。
磁界空間Zの形状を変更するには、例えば、図2に示す無線電力供給システム101であれば、給電モジュール2における給電コイル21・給電共振器22及び受電モジュール3における受電コイル31・受電共振器32の間・周辺の磁界による結びつき度合い(磁界結合)の強度を変更することによって行うが、この磁界結合を変化させるには、給電モジュール2における給電コイル21や給電共振器22、及び、受電モジュール3における受電コイル31や受電共振器32のコイル形状を変えることによって行う。
上記方法によれば、給電モジュール2における給電コイル21・給電共振器22及び受電モジュール3における受電コイル31・受電共振器32を所望の形状にすることにより、磁界強度が相対的に弱い磁界空間Zを、給電コイル21・給電共振器22及び受電モジュール3における受電コイル31・受電共振器32の形状に沿った所望の形状で形成することができる。即ち、給電コイル21・給電共振器22及び受電モジュール3における受電コイル31・受電共振器32の形状を変えることにより、磁界強度が相対的に弱い磁界空間Zの形状を変える(制御)ことが可能となる。
本実施例では、コイル形状を、給電モジュールにおけるコイル及び受電モジュールにおけるコイルの間及び周辺に発生する磁界結合の強度を変更させる調整パラメータとして扱う。そして、コイル形状を円形にした実施例1(図13の無線電力供給システム201参照)、コイル形状を四角にした実施例2(図15の無線電力供給システム301参照)、及び、コイル形状を三日月形状にした実施例3(図17の無線電力供給システム401参照)における磁界空間Zの形状を測定することによって、磁界空間Zの形状を変更することができることを説明する。なお、磁界空間Zの形状を測定するに際しては、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示して測定する。
(磁界空間Zの形状の変更に係る実施例1:円形状をしたコイル)
実施例1の無線電力供給システム201では、図13に示すように、円形状をした給電コイル221と、円筒形状をした給電共振器222とを備える給電モジュール202、及び、円形状をした受電コイル231と、円筒形状をした受電共振器232とを備える受電モジュール203とを備えている。そして、給電コイル221にはネットワークアナライザ110の出力端子111が接続され、受電コイル231には、ネットワークアナライザ110の入力端子112が接続されている。
給電コイル221及び受電コイル231は、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を、内径が100mmになるように1回巻にして円形状にしている。
給電共振器222及び受電共振器232は、それぞれLC共振回路であり、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を3回巻にした、内径が100mmの円筒形状をしている。
また、給電コイル221と給電共振器222との間の距離Aは15mmに設定し、給電共振器222と受電共振器232との間の距離Cは30mmに設定し、受電共振器232と受電コイル231との間の距離Bは15mmに設定している。また、給電共振器222及び受電共振器232は、共振周波数を14.2MHzとしている。また、給電コイル221、給電共振器222、受電共振器232及び受電コイル231は、それぞれのコイル面同士が平行に対向するように配置されている。
そして、図13に示すように、上記ネットワークアナライザ110に接続した無線電力供給システム201を使用して、給電共振器222と受電共振器232との間の断面Dを矢印S方向から見たときの磁界強度分布を測定する。磁界強度分布は、前述した同相共振モード及び逆祖共振モードに設定した場合について測定した。
まず、同相共振モードに設定した場合の磁界強度分布を、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として図14(A)に示す。この図14(A)の磁界強度分布から、受電共振器232の外周側周辺に沿って、磁界による影響が低減されて比較的小さな(弱い)磁界強度を有する磁界空間Z251が形成されていることを確認することができる。この磁界空間Z251は、断面が円形状をした受電共振器232に沿った円形状をしていることが分かる。
次に、逆相共振モードに設定した場合の磁界強度分布を、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として図14(B)に示す。この図14(B)の磁界強度分布から、受電共振器232の内周側に受電共振器232に沿って、磁界による影響が低減されて比較的小さな(弱い)磁界強度を有する磁界空間Z252が形成されていることを確認することができる。この磁界空間Z252は、断面が円形状をした受電共振器232に沿った円形状(円柱形状)をしていることがはっきりと分かる。
(磁界空間Zの形状の変更に係る実施例2:四角形状をしたコイル)
実施例2の無線電力供給システム301では、図15に示すように、四角形状をした給電コイル321と、四角柱型の筒状コイル構造をした給電共振器322とを備える給電モジュール302、及び、四角形状をした受電コイル331と、四角柱型の筒状コイル構造をした受電共振器332とを備える受電モジュール303を備えている。そして、給電コイル321にはネットワークアナライザ110の出力端子111が接続され、受電コイル331には、ネットワークアナライザ110の入力端子112が接続されている。
給電コイル321及び受電コイル331は、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を1回巻にして、一辺が100mmの正方形状にしている。
給電共振器322及び受電共振器332は、それぞれLC共振回路であり、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を3回巻にした、一辺が100mmの四角柱型の筒状コイル構造をしている。
また、給電コイル321と給電共振器322との間の距離Aは15mmに設定し、給電共振器322と受電共振器332との間の距離Cは30mmに設定し、受電共振器332と受電コイル331との間の距離Bは15mmに設定している。また、給電共振器322及び受電共振器332は、共振周波数を14.2MHzとしている。また、給電コイル321、給電共振器322、受電共振器332及び受電コイル331は、それぞれのコイル面同士が平行に対向するように配置されている。
そして、図15に示すように、上記ネットワークアナライザ110に接続した無線電力供給システム301を使用して、給電共振器322と受電共振器332との間の断面Dを矢印S方向から見たときの磁界強度分布を測定する。磁界強度分布は、前述した同相共振モード及び逆祖共振モードに設定した場合について測定した。
まず、同相共振モードに設定した場合の磁界強度分布を、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として図16(A)に示す。この図16(A)の磁界強度分布から、受電共振器332の外周側周辺に沿って、磁界による影響が低減されて比較的小さな(弱い)磁界強度を有する磁界空間Z351が形成されていることを確認することができる。この磁界空間Z351は、断面が四角形状をした受電共振器332に沿った四角形状をしていることが分かる。
次に、逆相共振モードに設定した場合の磁界強度分布を、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として図16(B)に示す。この図16(B)の磁界強度分布から、受電共振器332の内周側に受電共振器332に沿って、磁界による影響が低減されて比較的小さな(弱い)磁界強度を有する磁界空間Z352が形成されていることを確認することができる。この磁界空間Z352は、断面が四角形状をした受電共振器332に沿った四角形状(四角柱形状)をしていることがはっきりと分かる。
(磁界空間Zの形状の変更に係る実施例3:三日月形状をしたコイル)
実施例3の無線電力供給システム401では、図17に示すように、三日月形状をした給電コイル421と、三日月型の筒状コイル構造をした給電共振器422とを備える給電モジュール402、及び、三日月形状をした受電コイル431と、三日月型の筒状コイル構造をした受電共振器432とを備える受電モジュール403とを備えている。そして、給電コイル421にはネットワークアナライザ110の出力端子111が接続され、受電コイル431には、ネットワークアナライザ110の入力端子112が接続されている。
給電コイル421及び受電コイル431は、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を1回巻にして、給電コイル421のコイルの外円の直径を60mmとし、内円の直径が30mmとなる三日月形状にしている。
給電共振器422及び受電共振器432は、それぞれLC共振回路であり、線径1mmφの銅線材(絶縁被膜付)を3回巻にして(線間は0.1mmとしている)、コイルの外円の直径を60mmとし、内円の直径が30mmとなる三日月型の筒状コイル構造をしている。
また、給電コイル421と給電共振器422との間の距離Aは10mmに設定し、給電共振器422と受電共振器432との間の距離Cは8mmに設定し、受電共振器432と受電コイル431との間の距離Bは10mmに設定している。また、給電共振器422及び受電共振器432は、共振周波数を15.5MHzとしている。また、給電コイル421、給電共振器422、受電共振器432及び受電コイル431は、それぞれのコイル面同士が平行に対向するように配置されている。
そして、図17に示すように、上記ネットワークアナライザ110に接続した無線電力供給システム401を使用して、給電共振器422と受電共振器432との間の断面Dを矢印S方向から見たときの磁界強度分布を測定する。磁界強度分布は、前述した同相共振モード及び逆祖共振モードに設定した場合について測定した。
まず、同相共振モードに設定した場合の磁界強度分布を、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として図18(A)に示す。この図18(A)の磁界強度分布から、給電共振器422の外周側周辺に沿って、磁界による影響が低減されて比較的小さな(弱い)磁界強度を有する磁界空間Z451が形成されていることを確認することができる。この磁界空間Z451は、断面が三日月形状をした給電共振器422に沿った三日月形状をしていることが分かる。
次に、逆相共振モードに設定した場合の磁界強度分布を、電磁界解析を用いて解析し、磁界強度を色調で表示させた測定結果として図18(B)に示す。この図18(B)の磁界強度分布から、給電共振器422の内周側に給電共振器422に沿って、磁界による影響が低減されて比較的小さな(弱い)磁界強度を有する磁界空間Z452が形成されていることを確認することができる。この磁界空間Z452は、断面が三日月形状をした給電共振器422に沿った三日月形状(三日月型の筒形状)をしていることがはっきりと分かる。
上記磁界空間Zの形状の変更に係る実施例1〜3によれば、給電モジュールにおける給電コイル・給電共振器及び受電モジュールにおける受電コイル・受電共振器を所望の形状(例えば、円形状、四角形状、三日月形状)にすることにより、磁界強度が相対的に弱い磁界空間Zを、給電コイル・給電共振器及び受電モジュールにおける受電コイル・受電共振器の形状に沿った所望の形状で形成することができる。即ち、給電コイル・給電共振器及び受電モジュールにおける受電コイル・受電共振器の形状を変えることにより、磁界強度が相対的に弱い磁界空間Zの形状を変える(制御)ことができることが分かる。
また、上記方法によれば、例えば、無線電力供給システムにおいて、給電モジュールや受電モジュールを電子機器に搭載する際に、当該電子機器や当該無線電力供給システムで使用される電子回路の形状に合わせたコイル形状の給電コイル・給電共振器及び受電コイル・受電共振器を使用することにより、その電子回路の形状に合わせた磁界空間Zを形成することができる。このため、電子回路に対して、より確実且つ効率的に、磁界に起因する渦電流の発生を低減・防止して、発熱による悪影響を抑制することができる。
(実施形態)
次に、上記実施例で説明した磁界空間Zの形成方法の活用例を実施形態として簡単に説明する。
例えば、上記無線電力供給システム101において、給電コイル21及び給電共振器22を備える給電モジュール2と、受電コイル31及び受電共振器32を備える受電モジュール3を主な構成要素とし、給電モジュール2の給電コイル21に、ネットワークアナライザ110の出力端子111の代わりに、給電モジュール2に供給する電力の周波数を調整する発振回路を介した交流電源を接続し、受電モジュール3の受電コイル31に、ネットワークアナライザ110の入力端子112の代わりに、受電された交流電力を整流化する整流/安定化回路及び過充電を防止する充電回路を介した充電池を接続する。
そして、給電モジュール2側の給電共振器22の内周側、即ち、磁界空間Z2が形成される場所に、発振回路を収納し、受電モジュール3側の受電共振器32の内周側、即ち磁界空間Z2が形成される場所に、整流/安定化回路を収納する。なお、充電回路及び充電池を受電モジュール3の受電共振器32の内周側に収納してもよい。
また、給電共振器22と受電共振器32との間の距離Cは30mmに設定している。給電共振器22と受電共振器32とは、給電共振器22と受電共振器32の内周側に、磁界空間Z2が形成される程度に、近接配置されていればよく、例えば、無線電力供給システム101において測定される伝送特性『S21』の測定波形が、低周波側と高周波側とにピークが分離する程度に給電共振器22と受電共振器32とが近接配置されていればよい。
また、交流電源から給電モジュール2に供給する交流電力の周波数を発振回路により逆相共振モードに設定する。これにより、給電共振器22及び受電共振器32の内周側に、磁界による影響が低減されて、比較的小さな磁界強度を有する磁界空間Z2を形成することができる。なお、給電共振器22及び受電共振器32の外周側に、発振回路や整流/安定化回路を配置したい場合には、交流電源から給電モジュール2に供給する交流電力の周波数を発振回路により同相共振モードに設定する。これにより、給電共振器22及び受電共振器32の外周側に、磁界による影響が低減されて、比較的小さな磁界強度を有する磁界空間Z1を形成することができる。
また、給電コイル21と給電共振器22との間の距離A、及び、受電コイル31と受電共振器32との間の距離Bは、20mm→15mm→10mm→5mmに変更自在な構成としている。本実施形態では、給電共振器22の内周側に、発振回路を収納し、受電共振器32の内周側に、整流/安定化回路を収納するため、磁界空間Z2は比較的大きく確保する必要があるので、距離A及び距離Bの値は最も小さな5mmに設定している。これにより、磁界空間Z2の大きさを、発振回路及び整流/安定化回路のサイズに合わせて比較的大きくすることができる。
上記のように設定された無線電力供給システム101では、交流電源から発振回路を介して給電コイル21に供給された交流電力が、給電コイル21と給電共振器22との間の電磁誘導、給電共振器22と受電共振器32との間の共振(磁界共鳴状態)を利用した無線伝送、受電共振器32と受電コイル31との間の電磁誘導を経て、整流/安定化回路及び充電回路を介して充電池に供給される。そして、このように給電共振器22から受電共振器32に共振を利用した電力供給が行われる際に、給電共振器22及び受電共振器32の内周側に配置された発振回路や整流/安定化回路に対する磁界の影響が低減された、比較的小さな磁界強度を有する磁界空間Z2を形成することができる。また、距離A及び距離Bの値は5mmに設定してため、磁界空間Z2の大きさを、発振回路及び整流/安定化回路のサイズに合わせて比較的大きく形成することができる。
また、上記実施形態では、給電共振器22及び受電共振器32の内周側に形成される磁界空間Z2内若しくは磁界空間Z2付近に、磁界の影響を低減させたい発振回路及び整流/安定化回路を収納しているため、発振回路及び整流/安定化回路に対して、磁界に起因する渦電流の発生を低減・防止して、発熱による悪影響を抑制することができる。
また、上記実施形態では、給電共振器22及び受電共振器32の間や内周側や外周側、即ち、磁界空間Z1や磁界空間Z2が形成される場所に、金属異物が存在しても、金属異物によって磁界が影響されずに、効率的かつ安全に給電モジュール2から受電モジュール3に共振現象を利用した電力供給をすることができる。
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態・実施例に限定されず、その他の実施形態・実施例にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
2 給電モジュール
3 受電モジュール
21 給電コイル
22 給電共振器
31 受電コイル
32 受電共振器
101 無線電力供給システム
110 ネットワークアナライザ
111 出力端子
112 入力端子
Z、Z1、Z2 磁界空間

Claims (9)

  1. 給電モジュールにおけるコイルから受電モジュールにおけるコイルに共振現象により電力を供給する際に、
    前記給電モジュールにおけるコイルと前記受電モジュールにおけるコイルとの間の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間を形成することを特徴とする磁界空間の形成方法。
  2. 前記給電モジュールにおけるコイル周辺に発生する磁界と前記受電モジュールにおけるコイル周辺に発生する磁界とが打ち消し合うことにより、前記給電モジュールにおけるコイルと前記受電モジュールにおけるコイルとの間の所望位置に、当該所望位置以外の磁界強度よりも小さな磁界強度を有する磁界空間が形成される程度に、前記給電モジュールにおけるコイルと前記受電モジュールにおけるコイルとを近接配置することを特徴とする請求項1に記載の磁界空間の形成方法。
  3. 前記給電モジュールにおけるコイルから前記受電モジュールにおけるコイルに対して前記共振現象により電力を供給するときに、
    前記給電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きと前記受電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きとが、逆向きになるように、前記給電モジュールにおけるコイルに供給する電力の周波数を設定することを特徴とする請求項2に記載の磁界空間の形成方法。
  4. 前記給電モジュールにおけるコイルから前記受電モジュールにおけるコイルに対して前記共振現象により電力を供給するときに、
    前記給電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きと前記受電モジュールにおけるコイルに流れる電流の向きとが、同じ向きになるように、前記給電モジュールにおけるコイルに供給する電力の周波数を設定することを特徴とする請求項2に記載の磁界空間の形成方法。
  5. 前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルに関する調整パラメータを変化させて、前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルの間に発生する磁界結合の強度を変更することより、前記磁界空間の大きさを変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁界空間の形成方法。
  6. 前記調整パラメータは、前記給電モジュールにおけるコイルの配置関係、及び、前記受電モジュールにおけるコイルの配置関係であることを特徴とする請求項5に記載の磁界空間の形成方法。
  7. 前記調整パラメータは、前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルの形状であり、
    当該コイルの形状を所望の形状に変化させて、前記給電モジュールにおけるコイル及び前記受電モジュールにおけるコイルの間及び周辺に発生する磁界結合の強度を変更することより、前記磁界空間の形状を前記所望の形状にすることを特徴とする請求項5に記載の磁界空間の形成方法。
  8. 前記給電モジュールにおけるコイルは、給電コイル及び給電共振器であり、
    前記受電モジュールにおけるコイルは、受電コイル及び受電共振器であり、
    前記給電コイルに給電された電力を前記給電共振器に対して電磁誘導により給電し、前記給電共振器に給電された電力を前記給電共振器と前記受電共振器とを共振させることによって磁界エネルギーとして前記給電共振器から前記受電共振器に伝送し、前記受電共振器に伝送された電力を電磁誘導により前記受電コイルに給電するに際して、
    前記給電コイルと前記給電共振器、及び、前記受電コイルと前記受電共振器、に関する調整パラメータを変化させて、前記給電共振器と前記受電共振器との間に発生する磁界結合の強度を変更することより、前記磁界空間の大きさを変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁界空間の形成方法。
  9. 前記調整パラメータは、前記給電コイルと前記給電共振器との間の第1距離、及び、前記受電共振器と前記受電コイルとの間の第2距離の少なくとも一つであることを特徴とする請求項8に記載の磁界空間の形成方法。
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