JP2013238756A - 電気光学表示装置および電子機器 - Google Patents

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Isamu Namose
勇 南百▲瀬▼
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Abstract

【課題】簡易な構成であり、優れた信頼性を有するとともに、光を高い利用効率で用いて高品位な画像を表示することができる電気光学表示装置および電子機器を提供すること。
【解決手段】電気光学表示装置100は、基板50の一方の主面に設けられた複数のスイッチング素子1を備えるアクティブマトリクス装置10と、各スイッチング素子1に対応して設けられた窓部31aを有する基体31と、各窓部31aを開閉するように基体31に対し変位可能に設けられた可動板33aとを備えたシャッター装置30と、窓部31aに対応する部位に第1の反射膜側窓部を有する第1の反射膜15と、第1の反射膜15から所定距離離間するように設けられ、入射する光の反射を防止する反射防止膜を兼ねる第2の反射膜16とを備え、光の出射側と反対側から光を入射し、第1の反射膜15と第2の反射膜16との間で光を複数回反射し、光を窓部31aから出射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学表示装置および電子機器に関するものである。
電気光学表示装置としては、例えば、アクティブマトリクス駆動方式を採用するLCD
(Liquid Crystal Display)パネルが知られている。
LCDパネルでは、例えば、印加される電界によって液晶の光学特性が変化することを
利用して光シャッターが構成されている。例えば、このような光シャッターを画素ごとに
設けることで、文字や画像を表示することができる。
しかしながら、液晶は、光により劣化するという問題がある。この問題は、用いる光の
強度が大きいほど顕著である。そのため、長期に亘って高品位な画像を表示することが難
しい。
また、このような電気光学表示装置では、用いる光の利用効率を高めることが望ましい
特許文献1には、前記問題を解決することができる電気光学表示装置が開示されている
。特許文献1に記載の電気光学表示装置は、基板の一方の面側に設けられた複数のスイッ
チング素子を備えるアクティブマトリクス装置と、前記各スイッチング素子に対応して設
けられた窓部を有する基体と、該各窓部を開閉するように前記基体に対し変位可能に設け
られた可動板と、前記可動板を変位させて開状態と閉状態とに切り換え可能な駆動手段と
を備えたシャッター装置と、前記各窓部に対応して設けられたマイクロレンズを備えたマ
イクロレンズアレイとを有している。
前記特許文献1に記載の電気光学表示装置では、マイクロレンズにより光を窓部に集光
するように構成されているものの、光の利用効率が不十分である。また、画素サイズが小
さくなると、マイクロレンズの製造が困難になるという問題がある。
特開2009−139444号公報
本発明の目的は、簡易な構成であり、優れた信頼性を有するとともに、光を高い利用効
率で用いて高品位な画像を表示することができる電気光学表示装置および電子機器を提供
することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の電気光学表示装置は、基板の一方の主面に設けられた複数のスイッチング素子
を備えるアクティブマトリクス装置と、
前記各スイッチング素子に対応して設けられた窓部を有する基体と、
前記各窓部を開閉するように前記基体に対し変位可能に設けられた可動板と、
前記可動板を変位させて開状態と閉状態とに切り換え可能な駆動手段と、を備えたシャ
ッター装置と、
前記アクティブマトリクス装置の光の入射側に設けられ、前記窓部に対応する部位に第
1の反射膜側窓部を有する第1の反射膜と、
前記第1の反射膜の光の入射側に、前記第1の反射膜から所定距離離間し、前記第1の
反射膜と対向するように設けられた第2の反射膜と、
前記第2の反射膜の光の入射側に設けられ、入射する光の反射を防止する反射防止膜と
を備え、
光の出射側と反対側から光を入射し、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間で前
記光を複数回反射し、該光を前記窓部から出射するよう構成されていることを特徴とする
これにより、優れた信頼性を有するとともに、光を高い利用効率で用いて高品位な画像
を表示することができる。特に、入射した光が第1の反射膜と第2の反射膜との間で複数
回反射して窓部から出射するように構成されているので、マイクロレンズにより光を窓部
に集光する場合に比べて、光の利用効率を高くすることができる。
また、光を出射側と反対側から入射するようになっているので、光の出射方向に対して
横方向から光を入射する場合に比べて、入射した光の方向を横方向から縦方向に変更する
ためのプリズムや拡散板等の複雑な構造を設ける必要がなく、構成を簡素化することがで
きる。
本発明の電気光学表示装置では、前記第1の反射膜および前記第2の反射膜は、それぞ
れ、高屈折率層と低屈折率層とが交互に複数積層された積層体であり、前記第2の反射膜
が前記反射防止膜を兼ねることが好ましい。
これにより、第1の反射膜と第2の反射膜との間での反射時における光の損失を抑制す
ることができる。また、第2の反射膜における反射膜に対向する反射防止膜では、反射膜
の反対側から入射する光の反射を確実に防止することができる。
本発明の電気光学表示装置では、前記光の入射角度をθ、前記光の波長をλ、前記第1
の反射膜と前記第2の反射膜との間の屈折率をnmidとしたとき、前記第1の反射膜と前
記第2の反射膜との間の離間距離dは、下記(1)式の関係を満たすように設定されるこ
とが好ましい。
d=cosθ・(n・nmid・λ/2) ・・・(1)
(但し、nは、1以上の整数)
これにより、第1の反射膜と第2の反射膜との間での反射時における光の損失を抑制す
ることができる。
本発明の電気光学表示装置では、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間に設けら
れ、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜とを離間させる支持基板を有することが好まし
い。
これにより、構成を簡素化することができる。
本発明の電気光学表示装置では、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間に空隙を
形成するスペーサーと、
前記第2の反射膜の光の入射側に設けられた支持基板と、
前記支持基板の光の入射側に設けられ、入射する光の反射を防止する反射防止膜とを備
えることが好ましい。
これにより、第1の反射膜と第2の反射膜との間に空隙が形成されるので、第1の反射
膜と第2の反射膜との間での反射時における光の損失を抑制することができる。
本発明の電気光学表示装置では、前記反射防止膜は、高屈折率層と低屈折率層とが交互
に複数積層された積層体であることが好ましい。
これにより、光の損失を抑制することができる。
本発明の電気光学表示装置では、前記基体は、前記窓部に隣接して遮光部が設けられて
おり、前記可動板は、前記基板の板面に沿った方向に変位可能に設けられ、前記閉状態で
は前記窓部上に位置し、前記開状態では前記遮光部上に位置するように構成されているこ
とが好ましい。
これにより、比較的簡単な構成で、可動板が窓部を開閉することができる。
本発明の電気光学表示装置では、前記駆動手段は、1対の電極を有し、該1対の電極の
うちの一方の電極が前記可動板側に設けられ、他方の電極が前記基体側に設けられ、前記
1対の電極間に電圧を印加することにより、前記1対の電極間に静電引力を生じさせ、前
記可動板を変位させるように構成されていることが好ましい。
これにより、駆動手段の構成を簡単なものとすることができる。そのため、駆動手段の
構成要素が少なく、故障も少ない。
本発明の電子機器は、本発明の電気光学表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の効果を有する電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかる電気光学表示装置の構成を示す縦断面図である。 図1に示す電気光学表示装置に備えられたアクティブマトリクス装置を示す平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図3に示すスイッチング素子を説明するための斜視図である。 図3に示すスイッチング素子の作動を説明するための図である。 図1に示す電気光学表示装置に備えられたシャッター装置の平面図である。 図6に示すシャッター装置の部分拡大平面図である。 図7中のB−B線断面図である。 図7に示すシャッター装置の動作を説明するための図である。 図1に示す電気光学表示装置に備えられた第1の反射膜、第2の反射膜および支持基板を示す縦断面図である。 図1に示す電気光学表示装置の作用を説明するための第1の反射膜、第2の反射膜および支持基板を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる電気光学表示装置の構成を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるシャッター装置の構成を示す部分拡大平面図である。 本発明の電子機器の第1の例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の第2の例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の第3の例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器の第4の例である投射型表示装置の光学系を模式的に示す図である。
以下、本発明の電気光学表示装置および電子機器を添付図面に示す好適な実施形態に基
づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる電気光学表示装置の構成を示す縦断面図、図2
は、図1に示す電気光学表示装置に備えられたアクティブマトリクス装置を示す平面図、
図3は、図2中のA−A線断面図、図4は、図3に示すスイッチング素子を説明するため
の斜視図、図5は、図3に示すスイッチング素子の作動を説明するための図、図6は、図
1に示す電気光学表示装置に備えられたシャッター装置の平面図、図7は、図6に示すシ
ャッター装置の部分拡大平面図、図8は、図7中のB−B線断面図、図9は、図7に示す
シャッター装置の動作を説明するための図、図10は、図1に示す電気光学表示装置に備
えられた第1の反射膜、第2の反射膜および支持基板を示す縦断面図、図11は、図1に
示す電気光学表示装置の作用を説明するための第1の反射膜、第2の反射膜および支持基
板を示す縦断面図である。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、図1、図3、図5、図10および図11中の上
側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2、図6、図7およ
び図9中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う
。また、図1では、第1の反射膜および第2の反射膜を簡略化して示す。また、理解を容
易にするため、各図において、各部の厚さ等の寸法は、実際のものとは異なる場合もある
。また、図11では、見難くなるのを避けるため、支持基板の斜線の図示を省略する。
(電気光学表示装置)
図1に示すように、電気光学表示装置100は、アクティブマトリクス装置10と、こ
のアクティブマトリクス装置10からの通電により駆動するシャッター装置30と、第1
の反射膜15と、反射防止膜を兼ねる第2の反射膜16と、支持基板14とを有している
。なお、本実施形態では、第2の反射膜16は、反射膜と反射防止膜の機能を有し、反射
防止膜を兼ねるが、これに限らず、第2の反射膜16を反射膜とし、その他に、第2の反
射膜16の光の入射側に反射防止膜を設けてもよい。
このような電気光学表示装置100では、アクティブマトリクス装置10、シャッター
装置30、第1の反射膜15、支持基板14および第2の反射膜16が、図1中上側から
下側に向って、すなわち、光の出射側から入射側に向って、この順に積層されている。
このような電気光学表示装置100にあっては、図1中下方から入射した光は、第1の
反射膜15と第2の反射膜16との間で複数回反射し(一度も反射しない場合もある)、
アクティブマトリクス装置10およびシャッター装置30を透過する(図11参照)。こ
のとき、シャッター装置30のシャッター機構の開閉がアクティブマトリクス装置10の
スイッチングにより制御されており、当該シャッター機構の開閉度に応じて、出射する光
の輝度が制御される。
このような電気光学表示装置100では、図11に示すように、光が第1の反射膜15
と第2の反射膜16との間で複数回反射しているうちに、後述する窓部31aから出射す
るので、光の利用効率を高めることができる。
以下、電気光学表示装置100を構成する各部を順次詳細に説明する。
(アクティブマトリクス装置)
図2に示すアクティブマトリクス装置10は、複数の第1の配線11と、この複数の第
1の配線11に交差するように設けられた複数の第2の配線12と、各第1の配線11と
各第2の配線12との交点付近に設けられた複数のスイッチング素子1とを有し、これら
が基板50上に設けられている。
基板50は、アクティブマトリクス装置10を構成する各部(各層)を支持するもの(
支持体)である。
基板50には、例えば、ガラス基板、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液
晶ポリマー)等で構成されるプラスチック基板(樹脂基板)、石英基板、シリコン基板、
ガリウム砒素基板等を用いることができる。
また、基板50の平均厚さは、その構成材料等によって若干異なり、特に限定されない
が、10〜2000μm程度であるのが好ましく、30〜300μm程度であるのがより
好ましい。基板50の厚さが薄すぎると、基板50の強度が低下し、支持体としての機能
が損なわれるおそれがあり、一方、基板50の厚さが厚過ぎると、軽量化の観点から好ま
しくない。
複数の第1の配線11は、基板50に沿って互いに平行に設けられ、複数の第2の配線
12は、各第1の配線11に交差するとともに、基板50に沿って互いに平行に設けられ
ている。
本実施形態では、複数の第1の配線11と複数の第2の配線12は、互いに直交するよ
うに配列されている。そして、複数の第1の配線11は、行選択のためのものであり、複
数の第2の配線12は、列選択のためのものである。すなわち、第1の配線11および第
2の配線12のうち、一方がデータ線であり、他方が走査線である。このような複数の第
1の配線11と複数の第2の配線12を用いて行選択および列選択を行うことにより、選
択的に所望のスイッチング素子1を作動(可動電極5と駆動電極2との間に電圧を印加)
させることができる。
このように配列された各第1の配線11と各第2の配線12との交点付近に各スイッチ
ング素子1を設けることで、マトリクス状に複数のスイッチング素子1を配列するととも
に、各スイッチング素子1に通電することができる。スイッチング素子1については、後
で詳述するが、このスイッチング素子1を用いることにより、高輝度の光にも対応するこ
とができる。なお、スイッチング素子1に限らず、例えば、TFT等を用いた他の構成と
してもよい。
このような各第1の配線11および各第2の配線12の構成材料は、それぞれ、導電性
を有するものであれば、特に限定されず、例えば、Pd、Pt、Au、W、Ta、Mo、
Al、Cr、Ti、Cuまたはこれらを含む合金等の導電性材料、ITO、FTO、AT
O、SnO等の導電性酸化物、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン
等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリピロール、PEDOT(poly−ethyle
nedioxythiophene)のようなポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(p
−フェニレン)、ポリフルオレン、ポリカルバゾール、ポリシランまたはこれらの誘導体
等の導電性高分子材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて
用いることができる。なお、前述した導電性高分子材料は、通常、酸化鉄、ヨウ素、無機
酸、有機酸、ポリスチレンサルフォニック酸などの高分子でドープされ導電性を付与され
た状態で用いられる。これらの中でも、各第1の配線11および各第2の配線12の構成
材料としては、それぞれ、Al、Au、Cr、Ni、Cu、Ptまたはこれらを含む合金
を主とするものが好適に用いられる。これらの金属材料を用いると、電解あるいは無電解
メッキ法を用いて、容易かつ安価に各第1の配線11および各第2の配線12を形成する
ことができる。また、アクティブマトリクス装置10の特性を向上することができる。
本実施形態では、基板50の一方の面(上面)上には、複数の第1の配線11が設けら
れていとともに、前述した複数の第1の配線11を覆うように第1の絶縁層4が設けられ
ている。そして、第1の絶縁層4の基板50とは反対側の面(上面)上には、前述した複
数の第2の配線12および導電層6が設けられているとともに、複数の第2の配線12お
よび導電層6を覆うように第2の絶縁層7が設けられている。
この第1の絶縁層4および第2の絶縁層7は、それぞれ、一部が除去されていて、後述
するスイッチング素子1の駆動部分を収納する収納部(除去部)13が形成されている。
また、第1の絶縁層4には、後述する導電層6との接続のための貫通孔(コンタクトホ
ール)41が形成されている。また、第2の絶縁層7には、後述する画素電極8との接続
のための貫通孔(コンタクトホール)71が形成されている。
このような第1の絶縁層4および第2の絶縁層7の構成材料としては、それぞれ、絶縁
性を有するものであれば、特に限定されず、各種有機材料(特に有機高分子材料)や、各
種無機材料を用いることができる。
絶縁性を有する有機材料としては、例えば、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリビニルフェニレン、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(
PMMA)のようなアクリル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のような
フッ素系樹脂、ポリビニルフェノールあるいはノボラック樹脂のようなフェノール系樹脂
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテンなどのオレフィン系樹
脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる

一方、絶縁性を有する無機材料としては、例えば、シリカ(SiO)、窒化珪素、酸
化アルミ、酸化タンタル等の金属酸化物、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウ
ムチタン酸鉛等の金属複合酸化物が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み
合わせて用いることができる。
導電層6は、固定電極3と画素電極8とを電気的に接続するためのものである。
このような導電層6は、前述した第1の絶縁層4の貫通孔41に挿通される貫通電極部
61を有している。これにより、導電層6と後述する固定電極3とが電気的に接続されて
いる。
この導電層6の構成材料としては、導電性を有していれば、特に限定されず、例えば、
前述した各第1の配線11および各第2の配線12の構成材料と同様のものを用いること
ができる。
各画素電極8は、前述した基板50の一方の面側に設けられ、電気光学表示装置100
の各画素を駆動させるための電圧を印加する一方の電極を構成するものである。
このような各画素電極8は、図示しない配線を介して、後述するシャッター装置30の
対応する固定電極3に電気的に接続されている。
画素電極8の構成材料としては、例えば、Ni、Pd、Pt、Li、Mg、Ca、Sr
、La、Ce、Er、Eu、Sc、Y、Yb、Ag、Cu、Co、Al、Cs、Rb等の
金属、これらを含むMgAg、AlLi、CuLi等の合金、ITO(Indium T
in Oxide)、SnO2、Sb含有SnO2、Al含有ZnO等の酸化物等が挙げら
れ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。特に、アク
ティブマトリクス装置10を後述するような透過型の電気光学表示装置100に組み込む
場合には、画素電極8の構成材料としては、前述したものの中でも、透明材料が選択され
る。
また、各画素電極8は、前述した第2の絶縁層7の貫通孔71に挿通される貫通電極部
81を有している。これにより、画素電極8と導電層6とが電気的に接続されている。
また、各画素電極8の下面(基板50側の面)の一部は、前述した収納部13の壁面の
一部を構成しており、各画素電極8には、後述する製造工程において収納部13を形成す
るに際しエッチング液を供給するための貫通孔82が形成されている。この貫通孔82は
、封止層9によって封止されている。
なお、この封止層9の上面上には、後述する基体31が設けられているが、この封止層
9を省略し、基体31で貫通孔82を封止してもよい。すなわち、基体31が、後述する
ようなブラックマトリクスとしての機能の他に、貫通孔82を封止する機能を併せもって
いてもよい。
封止層9の構成材料は、貫通孔82を封止する機能を有するものであれば、特に限定さ
れず、各種有機材料、各種無機材料を用いることができるが、ポリイミド樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂、ポリビニルアルコール、ポリテトラフルオロエチレン等の高分子材料が好
適に用いられる。
このような各画素電極8には、各画素電極8に対応して設けられたスイッチング素子1
が前述した導電層6を介して接続されている。このスイッチング素子1の作動を制御する
ことにより、電気光学表示装置100において各画素の駆動が制御される。
各スイッチング素子1は、図3および図4に示すように、対応する第2の配線12に電
気的に接続された駆動電極2と、対応する画素電極8に電気的に接続された固定電極3と
、対応する第1の配線11に電気的に接続された可動電極(スイッチ片)5とを有してい
る。
以下、スイッチング素子1を構成する各部を順次詳細に説明する。
駆動電極2は、前述した各第2の配線12からその側方に突出するように形成されてお
り、前述した基板50の一方の面(上面)上に設けられている。そして、駆動電極2は、
可動電極5に静電ギャップを介して対向して設けられている。
この駆動電極2は、可動電極5との間に電圧を印加する(電位差を生じさせる)ことに
より、可動電極5との間(静電ギャップ)に静電引力を生じさせるものである。
このような駆動電極2は、前述した第2の配線12に電気的に接続されている。本実施
形態では、第2の配線12も基板50の上面上(すなわち駆動電極2と同一面上)に形成
されており、駆動電極2と第2の配線12とが一体的に形成されている。
このような駆動電極2の構成材料は、導電性を有するものであれば、特に限定されず、
例えば、前述した各第1の配線11および各第2の配線12の構成材料と同様のものを用
いることができる。
また、駆動電極2の厚さは、それぞれ、特に限定されないが、10〜1000nm程度
とするのが好ましく、50〜500nm程度とするのがより好ましい。
固定電極3は、前述した駆動電極2に間隔を隔てて、前述した基板50の一方の面(上
面)上に設けられている。
この固定電極3は、可動電極5と接触することにより、第1の配線11と電気的に接続
されるものである。
このような固定電極3は、前述した導電層6を介して画素電極8に電気的に接続されて
いる。
このような固定電極3の構成材料は、導電性を有するものであれば、特に限定されず、
例えば、前述した各第1の配線11および各第2の配線12の構成材料と同様のものを用
いることができる。
また、固定電極3の厚さは、特に限定されないが、10〜1000nm程度とするのが
好ましく、50〜500nm程度とするのがより好ましい。
可動電極5は、前述した各第1の配線11からその側方に突出するように形成され、前
述した駆動電極2および固定電極3に対向するように設けられている。
この可動電極5は、帯状をなし、その長手方向での第1の絶縁層4側の端(図3にて左
側の端)51が固定され、片持ち支持されている。これにより、可動電極5は、その自由
端52側が駆動電極2および固定電極3側(下側)へ変位可能となっている。
このようにして、可動電極5は、固定電極3に対して接触/離反するように変位可能に
設けられている。
このような可動電極5の構成材料は、導電性を有するとともに、弾性変形可能なもので
あれば、特に限定されないが、例えば、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファス
シリコン、シリコンカーバイトのようなシリコン材料、ステンレス鋼、チタン、アルミニ
ウムのような金属材料、またはこれらの各材料の1種または2種以上を組み合わせた複合
材料等が挙げられる。
本実施形態では、前述したような駆動電極2、固定電極3、および可動電極5は、画素
電極8と基板50との間に形成された収納部13内に収納されている。
収納部13内は、減圧状態としてもよいし、非酸化性のガスを充填してもよし、絶縁性
の液体を充填してもよい。
このような各スイッチング素子1では、可動電極5と駆動電極2との間に電圧が印加さ
れていないときには、図3および図4に示すように、可動電極5と固定電極3とが離間し
ていて第1の配線11から画素電極8への通電が遮断状態となっている。
そして、可動電極5と駆動電極2との間に電圧が印加されることにより、可動電極5と
駆動電極2との間に静電引力を生じさせ、図5に示すように、可動電極5と固定電極3と
を接触させて第1の配線11から画素電極8への通電を導通状態とする。
このようなメカニカルなスイッチング素子1は、TFTに比し優れた耐光性を有する。
その結果、後述するシャッター装置30による効果との相乗効果により、電気光学表示装
置100全体の耐光性を向上させることができる。
また、かかるスイッチング素子1は、TFTのような光リークを生じない。そのため、
スイッチング素子1を遮光するためのブラックマトリクスのような遮光層を設ける必要が
なく、アクティブマトリクス装置10における開口率を大きくすることができる。また、
かかるスイッチング素子1は、温度による特性変動がないため、アクティブマトリクス装
置10の冷却機構を簡易化することができる。さらに、かかるスイッチング素子1は、T
FTに比し高速にスイッチング動作させることができる。
ここで、前述したように、可動電極5は、片持ち支持され、その自由端52側が変位す
るように構成され、固定電極3は、可動電極5の自由端52側の端部に対向するように設
置され、駆動電極2は、固定電極3よりも可動電極5の固定端51側の部分に対向するよ
うに設置されている。そして、固定電極3と駆動電極2と可動電極5とは、図5に示すよ
うに、可動電極5と駆動電極2とが離間した状態のまま、可動電極5が固定電極3に接触
するようになっている。これにより、可動電極5と駆動電極2との固着を防止することが
できる。すなわち、固定電極3と駆動電極2と可動電極5とは、駆動電極2と可動電極5
とが固着するのを防止する固着防止手段を構成している。
このようにメカニカルな各スイッチング素子1が可動電極5と駆動電極2との固着を防
止する固着防止手段を備えているため、アクティブマトリクス装置10は、優れた信頼性
を有するとともに、開口率を向上させることができる。
特に、前述したように可動電極5を片持ち支持した構造とすることにより、スイッチン
グ素子1の構造を簡単なものとすることができる。また、駆動電極2が可動電極5の固定
端側に対向するため、可動電極5が駆動電極2側に変位(曲げ変形)したときに、可動電
極5が元の状態に復帰しようとする反力が大きい。そのため、駆動電極2と可動電極5と
の固着を確実に防止することができる。
以上説明したようなアクティブマトリクス装置10の封止層9の上面(基板50と反対
側の面)には、シャッター装置30が接合されている。
(シャッター装置)
シャッター装置30は、図1に示すように、基体(ブラックマトリクス)31と、第1
の中間層32と、電極層33と、第2の中間層34と、保護層35とがこの順で積層され
ている。
そして、平面視したときに、図6に示すように、基体31には、複数の窓部31aが形
成されているとともに、この各窓部31aに対応して、電極層33には、可動板(シャッ
ター部材)33aが設けられており、各可動板33aがこれに対応する窓部31aを開閉
する。
以下、シャッター装置30を構成する各部を順次詳細に説明する。
基体31は、図6に示すように、第1の配線11に沿って延在する複数の窓部31aが
設けられている。本実施形態では、各窓部31aは、平面視にて、帯状をなしている。
また、本実施形態では、基体31には、平面視したときに、互いに隣接する2つの第1
の配線11と、互いに隣接する2つの第2の配線12との囲まれた領域(以下、「画素領
域」とも言う)に、4つの窓部31aが設けられている。すなわち、各スイッチング素子
1に対応して、4つの窓部31aが設けられている。
各窓部31aは、基体31の一部を除去することにより構成された開口部であり、光が
透過可能に構成されている。なお、各窓部31aは、光を透過可能なものであれば、これ
に限定されず、例えば、樹脂材料やガラス材料などの透明材料で構成されていてもよい(
言い換えると、各窓部31aを構成する開口部に当該透明材料が充填されていてもよい)

また、基体31の窓部31a以外の部分は、遮光性を有し、遮光部を構成する。すなわ
ち、基体31は、窓部31aに隣接して遮光部が設けられている。このような基体31は
、ブラックマトリクスとして機能するものである。
このような基体31(窓部31a部分を除く)の構成材料としては、用いる光の波長域
において遮光性を有するものであれば特に限定されず、例えば、単結晶シリコン、多結晶
シリコン、アモルファスシリコン、シリコンカーバイトのようなシリコン材料、ステンレ
ス鋼、チタン、アルミニウムのような金属材料、石英ガラス、ケイ酸ガラス(石英ガラス
)、ケイ酸アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリ石灰ガラス、鉛(アルカリ)ガラス
、バリウムガラス、ホウケイ酸ガラスのようなガラス材料、アルミナ、ジルコニア、フェ
ライト、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化チタン、炭化ケイ素、炭化ホ
ウ素、炭化チタン、炭化タングステンのようなセラミックス材料、グラファイトのような
炭素材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、変性ポリオレ
フィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド
、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノ
マー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブ
タジエン−スチレン共重合体、ポリオキシメチレン、ポリビニルアルコール(PVA)、
エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロ
ヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケト
ン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリア
セタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、変性ポリ
フェニレンエーテル樹脂(PBO)、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフ
ェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー
)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、スチレ
ン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリア
ミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチ
レン系等の各種熱可塑性エラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メ
ラミン樹脂、アラミド系樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、
またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等の樹脂材料、またはこ
れらの各材料の1種または2種以上を組み合わせた複合材料等が挙げられ、また、透明材
料を用いる場合には、遮光性を有する顔料や染料等の材料と組み合わせて(混合、塗布な
どして)用いることができる。
この中でも、基体31の構成材料としては、用いる光の波長域にもよるが、カーボンブ
ラック、黒色の染料や顔料等の黒色のものが好適に用いられる。
このような基体31の上面(封止層9とは反対側の面)には、第1の中間層32を介し
て、電極層33が接合されている(図1および図8参照)。
第1の中間層32は、後述する可動板33aと基体31とを厚さ方向(上下方向)で離
間させるスペーサとして機能するものである。また、第2の中間層34は、後述する可動
板33aと保護層35とを厚さ方向(上下方向)で離間させるスペーサとして機能するも
のである。
このような第1の中間層32および第2の中間層34は、それぞれ、図8に示すように
、画素領域において平面視したときに、後述する各支持部33c1、33c2に対応する
部分と、後述する固定電極33bの本体(櫛歯状電極33b1以外の部分)に対応する部
分とを除くように形成されている。
これにより、可動板33aおよび固定電極33bは、それぞれ、第1の中間層32の厚
さ分基体31から離間するとともに、基体31との間に空隙が形成される。また、可動板
33aおよび固定電極33bは、それぞれ、第2の中間層34の厚さ分保護層35から離
間するとともに、保護層35との間に空隙が形成される。これらにより、可動板33aの
円滑な変位を可能とする。
また、保護層35は、電極層33を保護する機能を有する。なお、この保護層35は、
省略してもよい。
この保護層35の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した封止層9と同
様の材料を用いることができる。
電極層33は、前述した窓部31aを開閉するための可動板33aと、前述した基体3
1に対し固定的に設けられた固定電極33bおよび支持部33c1、33c2と、可動板
33aと支持部33c1とを連結する1対の弾性部材33d1と、可動板33aと支持部
33c2とを連結する1対の弾性部材33d2とを有する。
ここで、図7に示すように、電極層33は、2つの窓部31aに対し1つの繰り返し単
位構造を有し、この繰り返し単位構造は、左右対称である。より具体的には、平面視した
ときに、1対の可動板33aが固定電極33bを介して対向している。
各可動板33aは、非駆動時に、対応する窓部31aを覆うように設けられている。ま
た、各可動板33aは、対応する窓部31aの長手方向に沿って延在する長手形状をなし
ている。すなわち、平面視したときに、可動板33a(本体部)は、窓部31aと略同一
形状(相似形状)をなしている。これにより、可動板33aおよび窓部31aをそれぞれ
効率的に配置することができる。ここで、平面視したときに、可動板33aは、対応する
窓部31aよりも若干大きい面積となるように形成されている。
そして、各可動板33aには、その幅方向での一方側(固定電極33b側)に、櫛歯状
をなす櫛歯状電極33a1(可動板33a側に設けられた電極)が設けられている。
このような可動板33aは、1対の弾性部材33d1を介して支持部33c1に支持さ
れているとともに、1対の弾性部材33d2を介して支持部33c2に支持されている。
これにより、可動板33aは、対応する窓部31aを開閉するように基体31に対し変位
可能に設けられている。
より具体的には、可動板33aは、その幅方向に変位可能であり、窓部31a上に位置
して閉状態とし、窓部31aに隣接する遮光部上に位置して開状態とする。このように基
板50の板面に沿った方向に可動板33aを変位可能に設けることで、比較的簡単な構成
で、可動板33aが窓部31aを開閉することができる。
各支持部33c1、33c2は、前述した第1の中間層32を介して基体31に接合さ
れている。これにより、各支持部33c1、33c2は、基体31に対し離間するととも
に固定的に設けられている。
また、各支持部33c1、33c2は、図示しないが、貫通電極部を介して接地されて
いる(共通電極に電気的に接続されている)。これにより、可動板33a(櫛歯状電極3
3a1)が接地される。
各弾性部材33d1、33d2は、弾性変形可能に構成されている。特に、本実施形態
では、各弾性部材33d1、33d2は、略Z字状をなすように屈曲した部分を有してい
る。これにより、各弾性部材33d1、33d2の弾性変形量を大きくすることができる
固定電極33bは、前述した1対の可動板33aの各櫛歯状電極33a1に対し間隔を
隔てて噛み合うように設けられた1対の櫛歯状電極33b1(基体31側に設けられた電
極)が設けられている。
この固定電極33bは、図示しないが、対応するスイッチング素子1の画素電極8に電
気的に接続されている。これにより、固定電極33bと可動板33aとの間に電圧を印加
して、可動板33aを変位させて窓部31aを開状態と閉状態とに切り換え可能な駆動手
段する。すなわち、シャッター装置30は、静電駆動方式により可動板33aを窓部31
aに対し開状態と閉状態とに切り換える。
このような電極層33の構成材料は、前述したような可動板33aによる窓部31aの
開閉が可能であれば特に限定されないが、導電性を有するとともに、弾性変形可能なもの
であれば、特に限定されないが、例えば、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファ
スシリコン、シリコンカーバイトのようなシリコン材料、ステンレス鋼、チタン、アルミ
ニウムのような金属材料、またはこれらの各材料の1種または2種以上を組み合わせた複
合材料等が挙げられる。中でも、シリコン材料を用いるのが好ましい。電極層33の構成
材料としてシリコン材料を用いる場合、例えば、Al−Si(2%)材料をスパッタリン
グし、α−Si(アモルファスシリコン)材料をスパッタリングした後に300℃程度で
アニールすることにより、前記Al−Siを通じてその下層にシリコン単結晶膜の結晶化
をすすめ、その後上層に移動したAl−Siをエッチング除去することでシリコン単結晶
膜を形成し、このシリコン単結晶膜をエッチングすることにより電極層33を形成するこ
とができる。
ここで、シャッター装置30の動作を説明する。
スイッチング素子1がオフ状態のときには、櫛歯状電極33a1と櫛歯状電極33b1
との間(1対の電極間)に電圧が印加されず、図7に示すように、可動板33aは窓部3
1a上を覆うように位置する。すなわち、可動板33aが窓部31aを閉状態とする。
一方、スイッチング素子1がオン状態となると、櫛歯状電極33a1と櫛歯状電極33
b1との間に電圧が印加され(電位差が生じ)、これらの電極間に静電引力が生じる。す
ると、可動板33aは、各弾性部材33d1、33d2の付勢力(弾性力)に抗して固定
電極33b側へ変位し、図9に示すように、窓部31a上から退避する。すなわち、可動
板33aが窓部31aを開状態とする。
再度、スイッチング素子1がオフ状態となると、可動板33aは、各弾性部材33d1
、33d2の付勢力(弾性力)により元の状態(閉状態)に復帰する。
このような駆動に際しては、1対の電極間に印加する電圧を調整することにより、可動
板33aによる窓部31aの開閉度を調整することができる。これにより、多階調または
アナログ駆動を実現することができる。
このようなシャッター装置30は、可動板33aを開状態または閉状態に保持するよう
に付勢する付勢部材として各弾性部材33d1、33d2を備えているため、可動板33
aが開状態または閉状態のいずれかの状態のときに、駆動手段が可動板33aに対し駆動
力を与えなくて済むため、省電力化を図ることができる。
このような付勢部材としては、可動板33aと別体として形成されていてもよいが、前
述したように可動板33aを支持する弾性変形可能な各弾性部材33d1、33d2を用
いることで、各弾性部材33d1、33d2が可動板33aを支持する機能と可動板33
aを付勢する機能とを併せもつことができる。このような可動板33aおよび各弾性部材
33d1、33d2は、一体的に形成することができ、機械的強度に優れている。そのた
め、電気光学表示装置100の信頼性を向上させることができる。また、このような可動
板33aおよび各弾性部材33d1、33d2は、同一基板または同一層から一括して形
成することができる。
また、前述したように静電駆動方式により可動板33aを開状態と閉状態とに切り換え
るように構成されているため、駆動手段の構成を簡単なものとすることができる。そのた
め、駆動手段の構成要素が少なく、故障も少ない。特に、櫛歯状電極を用いた構成とする
ことで、1対の電極間(櫛歯状電極33a1、33b1間)の対向面の面積を大きくして
、1対の電極間に生じる静電引力を大きくすることができる。
また、窓部31aとこれに対応する可動板33aは、各スイッチング素子1に対し複数
(本実施形態では4つ)設けられているため、各スイッチング素子1に対応する4つの可
動板33aのうち1つが仮に故障等により動作しなくなっても、残りの可動板33aの動
作により、画像の抜け等の発生を防止することができる。すなわち、電気光学表示装置1
00のリダンダンシー(冗長性)を向上させることができる。また、可動板33aの大き
さ(質量)を小さくして、可動板33aの開状態と閉状態との切り換え速度(応答性)を
向上させることができる。
以上説明したようなシャッター装置30にあっては、メカニカルに光を透過したり遮断
したりするため、液晶を用いたシャッターに比し、格段に耐光性に優れたものとすること
ができる。すなわち、シャッター装置30は、光として高強度なものを用いても、優れた
シャッター特性を長期に亘り発揮することができる。
(第1の反射膜、第2の反射膜、支持基板)
図1に示すように、第1の反射膜15は、アクティブマトリクス装置10の基板50の
光の入射側、すなわち下面に設けられている。また、支持基板14は、光透過性を有して
おり、第1の反射膜15の光の入射側、すなわち下面に設けられている。また、第2の反
射膜16は、支持基板14の光の入射側、すなわち下面に設けられている。
このように、支持基板14は、第1の反射膜15と第2の反射膜16との間に介在し、
これにより、第1の反射膜15と第2の反射膜16とが、支持基板14の厚さ分だけ、離
間している。すなわち、支持基板14は、第1の反射膜15および第2の反射膜16を支
持するだけでなく、第1の反射膜15と第2の反射膜16とを所定距離離間させるスペー
サーの機能を有している。
支持基板14は、光透過性を有していれば特に限定されず、例えば、ガラス基板、ポリ
イミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)
、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルス
ルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)等で構成されるプラスチック基
板(樹脂基板)、石英基板、シリコン基板、ガリウム砒素基板等を用いることができる。
第1の反射膜15の各窓部31aに対応する部位、すなわち、平面視で第1の反射膜1
5の各窓部31aに重なる部位には、それぞれ、第1の反射膜側窓部として、開口153
が形成されている。これにより、各開口153を光が通過(透過)することができ、その
光は、対応する各窓部31aから出射することができる。なお、第1の反射膜側窓部は、
光を透過可能なものであれば、開口153に限定されず、例えば、樹脂材料やガラス材料
などの透明材料で構成されていてもよい(言い換えると、開口153に当該透明材料が充
填されていてもよい)。
第2の反射膜16は、支持基板14を介して、第1の反射膜15の光の入射側に設けら
れている。この第2の反射膜16は、第1の反射膜15から所定距離離間し、第1の反射
膜15と対向するように設けられている。また、第2の反射膜16は、反射防止膜を兼ね
るものであり、入射する光の反射を防止する反射防止膜の機能と反射膜の機能とを有して
いる。
したがって、光は、出射側と反対側である第2の反射膜16の下面(裏面)から入射す
ることができる。そして、その入射した光は、図11に示すように、第1の反射膜15と
第2の反射膜16との間で複数回反射し(一度も反射しない場合もある)、各開口153
から出射し、アクティブマトリクス装置10およびシャッター装置30を透過し、各窓部
31aのうち、開状態の窓部31aから出射する。このように、このような電気光学表示
装置100では、光が第1の反射膜15と第2の反射膜16との間で複数回反射している
うちに、窓部31aから出射するので、光の利用効率を高めることができる。
第1の反射膜15および第2の反射膜16は、それぞれ、必要な光学特性を得られるも
のであれば特に限定されないが、誘電体多層膜で構成されているものが好ましい。すなわ
ち、第1の反射膜15および第2の反射膜16は、それぞれ、高屈折率層と低屈折率層と
が交互に複数積層されてなるものであるのが好ましい。これにより、第1の反射膜15と
、第2の反射膜16との間での反射時における光の損失を抑制することができる。
図10に示すように、本実施形態では、第1の反射膜15は、高屈折率層151と低屈
折率層152とが交互に複数積層された積層体で構成されている。この第1の反射膜15
では、図10中下側から上側に向って、すなわち、光の入射側から出射側に向って、高屈
折率層151、低屈折率層152、高屈折率層151、低屈折率層152、・・・の順序
で積層されている。
高屈折率層151を構成する材料としては、第1の反射膜15に必要な光学特性を得る
ことができるものであれば、特に限定されないが、可視光領域や赤外光領域で用いる場合
には、例えば、TiO、Ta、酸化ニオブなどが挙げられ、また、紫外光領域で
用いる場合には、例えば、Al、HfO、ZrO、ThOなどが挙げられる

低屈折率層152を構成する材料としては、第1の反射膜15に必要な光学特性を得る
ことができるものであれば、特に限定されないが、例えば、MgF、SiOなどが挙
げられる。
高屈折率層151および低屈折率層152の層数、厚さは、それぞれ、必要とする光学
特性に応じて設定される。一般に、多層膜により反射膜を構成する場合、その光学特性を
得るために必要な層数は12層以上であり、多層膜により反射防止膜を構成する場合、そ
の光学特性に必要な層数は4層程度である。
本実施形態では、光の入射角度をθ、光の波長をλ、高屈折率層151の屈折率をnhi
ghとしたとき、高屈折率層151の厚さD1は、下記(3)式の関係を満たすように設定
される。
D1=nhigh・cosθ・(m・λ/2−λ/4) ・・・(3)
(但し、mは、1以上の整数)
また、低屈折率層152の屈折率をnlowとしたとき、低屈折率層152の厚さD2は
、下記(4)式の関係を満たすように設定される。
D2=nlow・cosθ・(m・λ/2−λ/4) ・・・(4)
(但し、mは、1以上の整数)
同様に、本実施形態では、第2の反射膜16は、高屈折率層161と低屈折率層162
とが交互に複数積層された積層体で構成されている。この第2の反射膜16では、図10
中下側から上側に向って、すなわち、光の入射側から出射側に向って、低屈折率層162
、高屈折率層161、低屈折率層162、高屈折率層161、・・・の順序で積層されて
いる。これにより、第2の反射膜16は、その第2の反射膜16に対して、光が図13中
下方から当たる場合は、入射する光の反射を防止する反射防止膜として機能し、光が図1
3中上方から当たる場合は、光を反射する反射膜として機能する。
屈折率がnhighの高屈折率層161および屈折率がnlowの低屈折率層162を構成す
る材料としては、それぞれ、前記第1の反射膜15において述べたものと同様のものを用
いることができる。
また、高屈折率層161および低屈折率層162の層数、厚さは、それぞれ、前記第1
の反射膜15と同様に、必要とする光学特性に応じて設定され、本実施形態では、高屈折
率層151の厚さD1および低屈折率層152の厚さD2は、それぞれ、前記(3)式、
(4)式の関係を満たすように設定される。
また、光の入射角度をθ、光の波長をλとしたとき、第1の反射膜15と第2の反射膜
16との間の離間距離dは、支持基板14の屈折率がnmidの場合は、下記(1)式の関
係を満たすように設定される。
d=cosθ・(n・nmid・λ/2) ・・・(1)
(但し、nは、1以上の整数)
また、平面視で第1の反射膜15と第2の反射膜16とが重なっている部分の面積に対
する各窓部31aの総面積の比率をa、窓部31aのピッチの半分の距離をb、光の波長
をλとしたとき、光の入射角度θは、下記(2)式の関係を満たすように設定される。
θ=sin−1[a・b/(n・nmid・λ)] ・・・(2)
(但し、nは、1以上の整数)
なお、光が第1の反射膜15と第2の反射膜16との間で反射する際、その片道当たり
の光の図13中左右方向への移動距離Lは、「a・b/2」である。
また、光の入射角度θは、前記(2)式を満たしたうえで、小さいほど好ましいが、0
よりも大きい値に設定される。
以上説明したように、電気光学表示装置100によれば、前述したような優れた耐光性
を有するシャッター装置30と、第1の反射膜15および第2の反射膜16とを組み合わ
せることで、優れた信頼性を有するとともに、光を高い利用効率で用いて表示を行うこと
ができる。
また、光を出射側と反対側、すなわち、第2の反射膜16の第1の反射膜15と反対側
の面から入射するようになっているので、光の出射方向に対して横方向から光を入射する
場合に比べて、入射した光の方向を横方向から縦方向に変更するためのプリズムや拡散板
等の複雑な構造を設ける必要がなく、構成を簡素化することができる。
ここで、前記電気光学表示装置100は、1色の光を入射して用いる場合と、複数色の
光を入射して用いる場合とに、それぞれ、適用することができる。
1色の光を入射して用いる場合の具体例としては、例えば、赤色光(R)を入射光とす
る電気光学表示装置100と、緑色光(G)を入射光とする電気光学表示装置100と、
青色光(B)を入射光とする電気光学表示装置100とを用意し、その3つの電気光学表
示装置100を用いて1つの画像を表示する。これにより、フルカラーの画像を表示する
ことができる。
また、複数色の光を入射して用いる場合の具体例としては、例えば、赤色光、緑色光お
よび青色光をそれぞれ入射光とし、単一の電気光学表示装置100により1つの画像を表
示する。この場合は、赤色光を発する光源と、緑色光を発する光源と、青色光を発する光
源とを、単位時間当たり、1/3ずつ駆動(光源の光のバランスに応じて時間の調整はあ
るが)する時分割駆動を行って、各色の光をそれぞれ電気光学表示装置100に入射する
。これにより、フルカラーの画像を表示することができる。
次に、電気光学表示装置100に1色の光を入射して用いる場合と、複数色の光を入射
して用いる場合とのそれぞれについて、第1の反射膜15と第2の反射膜16との離間距
離dおよび光の入射角度θの設定方法の一例について、具体的な数値を示して、説明する
。なお、下記の離間距離d、入射角度θの設定方法は、一例であり、それに限定されるも
のではない。
まずは、赤色光用の電気光学表示装置100と、緑色光用の電気光学表示装置100と
、青色用の電気光学表示装置100とに、それぞれに、離間距離d、入射角度θを設定す
る場合について説明する。なお、この場合は、各色の光用の電気光学表示装置100につ
いて、独立して、離間距離d、入射角度θを設定することができる。
まず、前提として、窓部31aの開口率、すなわち、平面視で第1の反射膜15と第2
の反射膜16とが重なっている部分の面積に対する各窓部31aの総面積の比率aが10
%、窓部31aのピッチが3μm、すなわち、窓部31aのピッチの半分の距離bが1.
5μmとする。また、青色光の波長λが、435.8nm、緑色光の波長λが、546.
1nm、赤色光の波長λが、700.0nmとする。
この場合は、例えば、前記(1)式および(2)式において、nを「1」とし、(2)
式から各色の光についての入射角θを求めると、青色光の場合は、入射角θは、20.1
3°、緑色光の場合は、入射角θは、15.94°、赤色光の場合は、入射角θは、12
.37°となる。
そして、その入射角θを用いて、(1)式から各色の光についての離間距離dを求める
と、青色光の場合は、離間距離dは、204.6nm、緑色光の場合は、離間距離dは、
262.5nm、赤色光の場合は、離間距離dは、341.9nmとなる。
次に、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれを入射光とする電気光学表示装置100
において、各色の光について、共通の離間距離dと、入射角度θとを設定する場合につい
て説明する。なお、入射角度θについては、各色の光について、独立して設定することが
できる。
まず、前提として、窓部31aの開口率、すなわち、平面視で第1の反射膜15と第2
の反射膜16とが重なっている部分の面積に対する各窓部31aの総面積の比率aが10
%、窓部31aのピッチが3μm、すなわち、窓部31aのピッチの半分の距離bが1.
5μmとする。また、青色光の波長λが、435.8nm、緑色光の波長λが、546.
1nm、赤色光の波長λが、700.0nmとする。
この場合は、まず、最も波長が長い赤色光について、例えば、前記(1)式および(2
)式において、nを「1」とし、(2)式から入射角θを求める。その赤色光についての
入射角θは、12.37°となる。
そして、その入射角θを用いて、赤色光について、(1)式から離間距離dを求める。
その赤色光についての離間距離dは、341.9nmとなる。この離間距離dは、各色の
光について共通の値である。
次に、青色光、緑色光について、前記(2)式において、nを「2」とし、(2)式か
ら入射角θを求める。青色光の場合は、入射角θは、38.33°、緑色光の場合は、入
射角θは、51.24°となる。
ここで、前述したように、射角度θは、0以上であって、小さいほど好ましいので、次
に、入射角度θをより小さい値に設定する具体例について説明する。
前提は、前記と同様であり、まず、最も波長が長い赤色光について、前記(1)式およ
び(2)式において、nを「3」とし、(2)式から入射角θを求める。その赤色光につ
いての入射角θは、4.10°となる。
そして、その入射角θを用いて、赤色光について、(1)式から離間距離dを求める。
その赤色光についての離間距離dは、1047.3nmとなる。この離間距離dは、各色
の光について共通の値である。
次に、青色光について、前記(2)式において、nを「5」とし、(2)式から入射角
θを求める。青色光についての入射角θは、16.00°となる。
次に、緑色光について、前記(2)式において、nを「4」とし、(2)式から入射角
θを求める。緑色光についての入射角θは、16.48°となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の電気光学表示装置の第2実施形態を説明する。
図12は、本発明の第2実施形態にかかる電気光学表示装置の構成を示す縦断面図であ
る。なお、以下では、説明の便宜上、図12中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「
右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態の電気光学表示装置について、前述した第1実施形態の電気光学表
示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12に示すように、第2実施形態の電気光学表示装置100では、アクティブマトリ
クス装置10と、このアクティブマトリクス装置10からの通電により駆動するシャッタ
ー装置30と、第1の反射膜15と、第2の反射膜18と、入射する光の反射を防止する
反射防止膜19と、スペーサー17と、支持基板21とを有している。
このような電気光学表示装置100では、アクティブマトリクス装置10、シャッター
装置30、第1の反射膜15、スペーサー17、第2の反射膜18、支持基板21および
反射防止膜19が、図1中上側から下側に向って、すなわち、光の出射側から入射側に向
って、この順に積層されている。
すなわち、まず、第1の反射膜15は、アクティブマトリクス装置10の基板50の光
の入射側、すなわち下面に設けられている。
スペーサー17は、枠状をなし、第1の反射膜15と第2の反射膜18との間に介在し
、その第1の反射膜15と第2の反射膜18との間に空隙を形成している。
また、支持基板21は、光透過性を有しており、第2の反射膜18の光の入射側、すな
わち下面に設けられている。また、反射防止膜19は、支持基板21の光の入射側、すな
わち下面に設けられている。
なお、第2の反射膜18および支持基板21の構成は、それぞれ、前記第1実施形態の
第2の反射膜16および支持基板14と同様であるので、その説明は、省略する。
また、反射防止膜19は、必要な光学特性を得られるものであれば特に限定されないが
、誘電体多層膜で構成されているものが好ましい。すなわち、反射防止膜19は、高屈折
率層と低屈折率層とが交互に複数積層されてなるものであるのが好ましい。
本実施形態では、反射防止膜19は、高屈折率層と低屈折率層とが交互に複数積層され
た積層体で構成されている。この反射防止膜19では、図12中下側から上側に向って、
すなわち、光の入射側から出射側に向って、高屈折率層、低屈折率層、高屈折率層、低屈
折率層、・・・の順序で積層されている。
高屈折率層および低屈折率層を構成する材料としては、それぞれ、前記第1実施形態の
第1の反射膜15において述べたものと同様のものを用いることができる。
また、高屈折率層および低屈折率層の層数、厚さは、それぞれ、前記第1実施形態の第
1の反射膜15と同様に、必要とする光学特性に応じて設定され、本実施形態では、高屈
折率層151の厚さD1および低屈折率層152の厚さD2は、それぞれ、前記(3)式
、(4)式の関係を満たすように設定される。
以上説明したような第2実施形態の電気光学表示装置100によっても、前述した第1
実施形態の電気光学表示装置100と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態では、第1の反射膜15と第2の反射膜18との間に、スペーサー1
7が設けられ、空隙が形成されているが、これに限らず、第1の反射膜15と第2の反射
膜18との間に、空隙(スペーサー17)に替えて、中間層を設けてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の電気光学表示装置の第3実施形態を説明する。
図13は、本発明の第3実施形態にかかる電気光学表示装置に備えられたシャッター装
置を説明するための平面図である。なお、図13において、(a)は、シャッター装置の
可動板が閉状態にあるときを示す図、(b)は、シャッター装置の可動板が開状態にある
ときを示す図である。また、以下では、説明の便宜上、図13中の紙面手前側を「上」、
紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態の電気光学表示装置について、前述した第1実施形態の電気光学表
示装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態の電気光学表示装置は、主としてシャッター装置の構成が異なる以外は、前
述した第1実施形態の電気光学表示装置と同様である。
図13に示すように、第3実施形態の電気光学表示装置100のシャッター装置30A
では、各窓部31aの平面視形状が略三角形(鋭角2等辺3角形)をなしている。また、
本実施形態では、互いに隣接する2つの窓部31a同士は、互いに頂角が反対側となるよ
うに配置されている。ここで、互いに隣接する2つの窓部31aは、例えば、前述した第
1実施形態での互いに隣接する2つの窓部31aに対応するものである。
そして、シャッター装置30は、前述した窓部31aを開閉するための可動板33aと
、前述した基体31に対し固定的に設けられた固定電極33bおよび支持部33cと、可
動板33aと支持部33cとを連結する弾性部材33dとを有する。
各可動板33aは、非駆動時に、対応する窓部31aから退避した位置となるように設
けられている。また、各可動板33aの平面視形状は、対応する窓部31aに対応して鋭
角2等辺3角形をなしている。すなわち、平面視したときに、可動板33a(本体部)は
、窓部31aと略同一形状をなしている。これにより、可動板33aおよび窓部31aを
それぞれ効率的に配置することができる。
そして、各可動板33aには、その底辺部(固定電極33b側)に、櫛歯状をなす櫛歯
状電極33a1(可動板33a側に設けられた電極)が設けられている。
このような可動板33aは、弾性部材33dを介して支持部33cに支持されている。
これにより、可動板33aは、対応する窓部31aを開閉するように基体31に対し変位
可能に設けられている。
より具体的には、平面視したときに、可動板33aは、その頂角部付近を回動中心軸と
し、回動可能であり、窓部31a上に位置して閉状態とし、窓部31aに隣接する遮光部
上に位置して開状態とする。このように可動板33aを回動させることによっても、可動
板33aを基板50の板面に沿った方向に変位させることができる。これにより、比較的
簡単な構成で、可動板33aが窓部31aを開閉することができる。
各支持部33cは、前述した第1の中間層32を介して基体31に接合されている。こ
れにより、各支持部33cは、基体31に対し離間するとともに固定的に設けられている

また、各支持部33cは、図示しないが、貫通電極部を介して接地されている(共通電
極に電気的に接続されている)。これにより、可動板33a(櫛歯状電極33a1)が接
地される。
各弾性部材33dは、弾性変形可能に構成されている。特に、本実施形態では、各弾性
部材33dは、棒状をなしている。これにより、各弾性部材33dを曲げ変形させて、可
動板33aを回動させることができる。
固定電極33bは、前述した窓部31aの底辺付近に、前述した1対の可動板33aの
櫛歯状電極33a1に対し間隔を隔てて噛み合うように設けられた櫛歯状電極33b1(
基体31側に設けられた電極)が設けられている。
この固定電極33bは、図示しないが、対応するスイッチング素子1の画素電極8に電
気的に接続されている。これにより、固定電極33bと可動板33aとの間に電圧を印加
して、可動板33aを変位させて窓部31aを開状態と閉状態とに切り換え可能な駆動手
段を構成する。すなわち、シャッター装置30は、静電駆動方式により可動板33aを窓
部31aに対し開状態と閉状態とに切り換える。
ここで、シャッター装置30Aの動作を説明する。
スイッチング素子1がオフ状態のときには、櫛歯状電極33a1と櫛歯状電極33b1
との間(1対の電極間)に電圧が印加されず、図13(a)に示すように、可動板33a
は窓部31aに隣接する遮光部上に位置する。すなわち、可動板33aが窓部31aを開
状態とする。
一方、スイッチング素子1がオン状態となると、櫛歯状電極33a1と櫛歯状電極33
b1との間に電圧が印加され(電位差が生じ)、これらの電極間に静電引力が生じる。す
ると、可動板33aは、弾性部材33dの付勢力(弾性力)に抗して固定電極33b側へ
変位し、図13(b)に示すように、窓部31a上を覆うように位置する。すなわち、可
動板33aが窓部31aを閉状態とする。
再度、スイッチング素子1がオフ状態となると、可動板33aは、弾性部材33dの付
勢力(弾性力)により元の状態(開状態)に復帰する。
以上説明したような第3実施形態の電気光学表示装置100によっても、前述した第1
実施形態の電気光学表示装置100と同様の効果を発揮することができる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器の実施形態として、前述した電気光学表示装置100を備える
電子機器を図14ないし図17に示す第1〜4の例に基づき説明する。
(第1の例)
図14は、本発明の電子機器の第1の例であるモバイル型(またはノート型)のパーソ
ナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本
体部1104と、表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本
体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このパーソナルコンピュータ1100においては、表示ユニット1106が、前述の電
気光学表示装置100と、図示しないバックライトとを備えている。バックライトからの
光を電気光学表示装置100に透過させることにより画像(情報)を表示し得るものであ
る。
(第2の例)
図15は、本発明の電子機器の第2の例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示
す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204
および送話口1206とともに、前述の電気光学表示装置100と、図示しないバックラ
イトとを備えている。
(第3の例)
図16は、本発明の電子機器の第3の例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜
視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、
ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)
などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、前
述の電気光学表示装置100と、図示しないバックライトとが設けられ、CCDによる撮
像信号に基づいて表示を行う構成になっており、電気光学表示装置100は、被写体を電
子画像として表示するファインダとして機能する。
ケースの内部には、回路基板1308が設置されている。この回路基板1308は、撮
像信号を格納(記憶)し得るメモリが設置されている。
また、ケース1302の正面側(図示の構成では裏面側)には、光学レンズ(撮像光学
系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が電気光学表示装置100に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1
306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1308のメモリ
に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビ
デオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。
そして、図示のように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、デー
タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に
応じて接続される。さらに、所定の操作により、回路基板1308のメモリに格納された
撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構
成になっている。
(第4の例)
図17は、本発明の電子機器の第4の例である投射型表示装置(プロジェクター)の光
学系を模式的に示す図である。
同図に示すように、投射型表示装置300は、光源301と、複数のインテグレータレ
ンズを備えた照明光学系と、複数のダイクロイックミラー等を備えた色分離光学系(導光
光学系)と、赤色に対応した(赤色用の)ライトバルブ(光シャッターレイ)240と、
緑色に対応した(緑色用の)ライトバルブ(光シャッターレイ)250と、青色に対応し
た(青色用の)ライトバルブ(光シャッターレイ)260と、赤色光のみを反射するダイ
クロイックミラー面211および青色光のみを反射するダイクロイックミラー面212が
形成されたダイクロイックプリズム(色合成光学系)210と、投射レンズ(投射光学系
)220とを有している。
また、照明光学系は、インテグレータレンズ302および303を有している。色分離
光学系は、ミラー304、306、309、青色光および緑色光を反射する(赤色光のみ
を透過する)ダイクロイックミラー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー
307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー(または青色光を反射するミラー)
308、集光レンズ310、311、312、313および314とを有している。
ライトバルブ250は、前述した電気光学表示装置100を備えている。ライトバルブ
240および260も、ライトバルブ250と同様の構成となっている。これらライトバ
ルブ240、250および260が備えている電気光学表示装置100は、図示しない駆
動回路にそれぞれ接続されている。
なお、投射型表示装置300では、ダイクロイックプリズム210と投射レンズ220
とで、光学ブロック200が構成されている。また、この光学ブロック200と、ダイク
ロイックプリズム210に対して固定的に設置されたライトバルブ240、250および
260とで、表示ユニット230が構成されている。
以下、投射型表示装置300の作用を説明する。
光源301から出射された白色光(白色光束)は、インテグレータレンズ302および
303を透過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグレータレンズ302お
よび303により均一にされる。光源301から出射される白色光は、その光強度が比較
的大きいものであるのが好ましい。これにより、スクリーン320上に形成される画像を
より鮮明なものとすることができる。また、投射型表示装置300では、耐光性に優れた
電気光学表示装置100を用いているため、光源301から出射される光の強度が大きい
場合であっても、優れた長期安定性が得られる。
インテグレータレンズ302および303を透過した白色光は、ミラー304で図17
中左側に反射し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光(G)は、それぞれダイ
クロイックミラー305で図17中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラ
ー305を透過する。
ダイクロイックミラー305を透過した赤色光は、ミラー306で図17中下側に反射
し、その反射光は、集光レンズ310により整形され、赤色用のライトバルブ240に入
射する。
ダイクロイックミラー305で反射した青色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイク
ロイックミラー307で図17中左側に反射し、青色光は、ダイクロイックミラー307
を透過する。
ダイクロイックミラー307で反射した緑色光は、集光レンズ311により整形され、
緑色用のライトバルブ250に入射する。
また、ダイクロイックミラー307を透過した青色光は、ダイクロイックミラー(また
はミラー)308で図17中左側に反射し、その反射光は、ミラー309で図17中上側
に反射する。前記青色光は、集光レンズ312、313および314により整形され、青
色用のライトバルブ260に入射する。
このように、光源301から出射された白色光は、色分離光学系により、赤色、緑色お
よび青色の三原色に色分離され、それぞれ、対応するライトバルブに導かれ、入射する。
赤色光は、ライトバルブ240に入射し、その電気光学表示装置100で変調され、こ
れにより赤色用の画像が形成される。この際、ライトバルブ240が有する電気光学表示
装置100の各画素(スイッチング素子1とこれに接続された画素電極8)は、赤色用の
画像信号に基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイッチング制御(オン/オ
フ)、すなわち変調される。
同様に、緑色光および青色光は、それぞれ、ライトバルブ250および260に入射し
、それぞれの電気光学表示装置100で変調され、これにより緑色用の画像および青色用
の画像が形成される。この際、ライトバルブ250が有する電気光学表示装置100の各
画素は、緑色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッチング制御され、ラ
イトバルブ260が有する電気光学表示装置100の各画素は、青色用の画像信号に基づ
いて作動する駆動回路によりスイッチング制御される。
これにより赤色光、緑色光および青色光は、それぞれ、ライトバルブ240、250お
よび260で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用の画像がそれぞれ形成
される。
前記ライトバルブ240により形成された赤色用の画像、すなわちライトバルブ240
からの赤色光は、面213からダイクロイックプリズム210に入射し、ダイクロイック
ミラー面211で図17中左側に反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出
射面216から出射する。
また、前記ライトバルブ250により形成された緑色用の画像、すなわちライトバルブ
250からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム210に入射し、ダイクロ
イックミラー面211および212をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。
また、前記ライトバルブ260により形成された青色用の画像、すなわちライトバルブ
260からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム210に入射し、ダイクロ
イックミラー面212で図17中左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過し
て、出射面216から出射する。
このように、前記ライトバルブ240、250および260からの各色の光、すなわち
ライトバルブ240、250および260により形成された各画像は、ダイクロイックプ
リズム210により合成され、これによりカラーの画像が形成される。この画像は、投射
レンズ220により、所定の位置に設置されているスクリーン320上に投影(拡大投射
)される。
以上説明したような電気光学表示装置100を備える電子機器によれば、優れた信頼性
を有するとともに、高品位な画像を表示することができる。
なお、本発明の電子機器は、図14のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナル
コンピュータ)、図15の携帯電話機、図16のディジタルスチルカメラ、図17の投射
型表示装置の他にも、例えば、テレビや、ビデオカメラ、ビューファインダ型、モニタ直
視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能
付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステーション
、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、タッチパネルを備えた機
器(例えば金融機関のキャッシュディスペンサー、自動券売機)、医療機器(例えば電子
体温計、血圧計、血糖計、心電表示装置、超音波診断装置、内視鏡用表示装置)、魚群探
知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミ
レータなどが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部、モニタ部として、前
述した本発明の電気光学表示装置が適用可能なことは言うまでもない。
以上のように電気光学表示装置100を備えた電子デバイスや電子機器は、優れた信頼
性を有する。
以上、本発明の電気光学表示装置および電子機器について、図示の実施形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の電気光学表示装
置および電子機器では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換する
ことができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせ
たものであってもよい。
また、前述した実施形態では、櫛歯状をなす1対の電極を用いた静電駆動方式により可
動板33aを変位させたが、各電極の形状はこれに限定されず、例えば、1対の電極が平
行平板をなしていてもよい。
また、前述した実施形態では、可動板33aの変位のための駆動方式として、静電駆動
方式を用いたが、これに限定されず、例えば、圧電駆動方式、電磁駆動方式など他の駆動
方式を用いてもよい。
また、窓部および可動板の数、形状、配置、大きさ等の形態は、前述した実施形態のも
のに限定されないのは言うまでもない。例えば、各スイッチング素子に対応する窓部およ
び可動板の数は、1〜3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。
また、弾性部材の数、形状、配置、大きさ等の形態に関しても、前述した実施形態のも
のに限定させないのは言うまでもない。
また、前述した実施形態では、投射型表示装置(電子機器)は、3個の電気光学表示装
置を有するものであり、これらの全てに本発明の電気光学表示装置を適用したものについ
て説明したが、少なくともこれらのうち1個が、本発明にかかる電気光学表示装置であれ
ばよい。この場合、少なくとも、青色用のライトバルブに用いられる電気光学表示装置に
本発明を適用するのが好ましい。
1‥‥スイッチング素子 2‥‥駆動電極 3‥‥固定電極 30、30A……シャッ
ター装置 31……基体 31a……窓部 32……第1の中間層 33……電極層 3
3a……可動板 33b……固定電極 33a1、33b1……櫛歯状電極 33c、3
3c1、33c2……支持部 33d、33d1、33d2……弾性部材 34……第2
の中間層 35……保護層 4‥‥第1の絶縁層 41‥‥貫通孔 5‥‥可動電極 5
0……基板 51‥‥固定端 52‥‥自由端 6‥‥導電層 61‥‥貫通電極部 7
‥‥第2の絶縁層 71‥‥貫通孔 8‥‥画素電極 81‥‥貫通電極部 82‥‥貫
通孔 9‥‥封止層 10‥‥アクティブマトリクス装置 11‥‥第1の配線 12‥
‥第2の配線 13‥‥収納部 14‥‥支持基板 15‥‥第1の反射膜 151‥‥
高屈折率層 152‥‥低屈折率層 153‥‥開口 16‥‥第2の反射膜 161‥
‥高屈折率層 162‥‥低屈折率層 17‥‥スペーサー 18‥‥第2の反射膜 1
9‥‥反射防止膜 21‥‥支持基板 100……電気光学表示装置 1100‥‥パー
ソナルコンピュータ 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示
ユニット 1200‥‥携帯電話機 1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1
206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース(ボディ
ー) 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッターボタン 1308‥‥回路基
板 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥データ通信用の入出力端子 143
0‥‥テレビモニタ 1440‥‥パーソナルコンピュータ 300……投射型表示装置
301……光源 302、303……インテグレータレンズ 304、306、309
……ミラー 305、307、308……ダイクロイックミラー 310〜314……集
光レンズ 320……スクリーン 200……光学ブロック 210……ダイクロイック
プリズム 211、212……ダイクロイックミラー面 213〜215……面 216
……出射面 220……投射レンズ 230……表示ユニット 240〜260……ライ
トバルブ

Claims (9)

  1. 基板の一方の主面に設けられた複数のスイッチング素子を備えるアクティブマトリクス
    装置と、
    前記各スイッチング素子に対応して設けられた窓部を有する基体と、
    前記各窓部を開閉するように前記基体に対し変位可能に設けられた可動板と、
    前記可動板を変位させて開状態と閉状態とに切り換え可能な駆動手段と、を備えたシャ
    ッター装置と、
    前記アクティブマトリクス装置の光の入射側に設けられ、前記窓部に対応する部位に第
    1の反射膜側窓部を有する第1の反射膜と、
    前記第1の反射膜の光の入射側に、前記第1の反射膜から所定距離離間し、前記第1の
    反射膜と対向するように設けられた第2の反射膜と、
    前記第2の反射膜の光の入射側に設けられ、入射する光の反射を防止する反射防止膜と
    を備え、
    光の出射側と反対側から光を入射し、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間で前
    記光を複数回反射し、該光を前記窓部から出射するよう構成されていることを特徴とする
    電気光学表示装置。
  2. 前記第1の反射膜および前記第2の反射膜は、それぞれ、高屈折率層と低屈折率層とが
    交互に複数積層された積層体であり、前記第2の反射膜が前記反射防止膜を兼ねる請求項
    1に記載の電気光学表示装置。
  3. 前記光の入射角度をθ、前記光の波長をλ、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との
    間の屈折率をnmidとしたとき、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間の離間距離
    dは、下記(1)式の関係を満たすように設定される請求項1または2に記載の電気光学
    表示装置。
    d=cosθ・(n・nmid・λ/2) ・・・(1)
    (但し、nは、1以上の整数)
  4. 前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間に設けられ、前記第1の反射膜と前記第2
    の反射膜とを離間させる支持基板を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の電気光学
    表示装置。
  5. 前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との間に空隙を形成するスペーサーと、
    前記第2の反射膜の光の入射側に設けられた支持基板と、
    前記支持基板の光の入射側に設けられ、入射する光の反射を防止する反射防止膜とを備
    える請求項1ないし3のいずれかに記載の電気光学表示装置。
  6. 前記反射防止膜は、高屈折率層と低屈折率層とが交互に複数積層された積層体である請
    求項5に記載の電気光学表示装置。
  7. 前記基体は、前記窓部に隣接して遮光部が設けられており、前記可動板は、前記基板の
    板面に沿った方向に変位可能に設けられ、前記閉状態では前記窓部上に位置し、前記開状
    態では前記遮光部上に位置するように構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載
    の電気光学表示装置。
  8. 前記駆動手段は、1対の電極を有し、該1対の電極のうちの一方の電極が前記可動板側
    に設けられ、他方の電極が前記基体側に設けられ、前記1対の電極間に電圧を印加するこ
    とにより、前記1対の電極間に静電引力を生じさせ、前記可動板を変位させるように構成
    されている請求項1ないし7のいずれかに記載の電気光学表示装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の電気光学表示装置を備えることを特徴とする電子
    機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017221527A1 (ja) * 2016-06-20 2019-04-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 透明スクリーン、及び、映像表示システム

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