JP2013238192A - 水注入式スクロール空気圧縮機 - Google Patents

水注入式スクロール空気圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013238192A
JP2013238192A JP2012112765A JP2012112765A JP2013238192A JP 2013238192 A JP2013238192 A JP 2013238192A JP 2012112765 A JP2012112765 A JP 2012112765A JP 2012112765 A JP2012112765 A JP 2012112765A JP 2013238192 A JP2013238192 A JP 2013238192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
wrap
piping system
water injection
lap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012112765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5893506B2 (ja
Inventor
Masatsugu Urata
真嗣 浦田
Natsuki Kawabata
夏樹 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2012112765A priority Critical patent/JP5893506B2/ja
Publication of JP2013238192A publication Critical patent/JP2013238192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5893506B2 publication Critical patent/JP5893506B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】省エネを図りつつ、ダストラップの下部からの水漏れを防止できる水注入式スクロール空気圧縮機を提供する。
【解決手段】固定スクロール部材20は、螺旋状のラップ20bと、このラップ20bの外周側に配置されたダストラップ20cを有する。ダストラップ20cの下部には、ラップ20bの外周側かつダストラップ20cの内周側に形成されたラップ外周室Aに溜まる水を排出する水抜孔20kを形成する。同様に、固定スクロール部材21は、螺旋状のラップ21bと、このラップ21bの外周側に配置されたダストラップ21cを有する。ダストラップ21cの下部には、ラップ21bの外周側かつダストラップ21cの内周側に形成されたラップ外周室Bに溜まる水を排出する水抜孔21kを形成する。そして、注水配管系統11にエジェクタ33を設け、水抜孔20k,21kとエジェクタ33の吸込口との間で接続された水回収配管系統34を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、空気を圧縮するスクロール空気圧縮機に係わり、特に、圧縮本体の作動室若しくはその上流側である吸気経路に水を注入する水注入式スクロール空気圧縮機に関する。
スクロール空気圧縮機においては、作動室若しくはその上流側である吸気経路に水を注入する水注入式のものが知られている。この水の注入は、複数の作動室を形成する部材間の僅かな隙間をシールする作用や、圧縮熱を吸収して各部材の熱変形を防止して前述した隙間の拡大を抑制する作用をもたらす。その結果、作動室からの空気の漏洩を低減して、効率を高めることが可能である。
本願発明者らは、特許文献1に記載のように、両歯式スクロール空気圧縮機に対して水注入式を採用した場合を想定したところ、次のような課題が生じることに気づいた。例えば吸気経路に水を注入するように構成した場合、吸気経路から作動室に取込まれなかった水の一部が、固定スクロール部材のラップの外周側かつダストラップの内周側に形成された空間(以降、ラップ外周室と称す)に溜まる。また、例えば作動室に水を直接注入するように構成した場合でも、吐出側作動室と吸入側作動室との圧力勾配により、水の一部が作動室から吸入側に戻されて、ラップ外周室に溜まる。そして、ラップ外周室に溜められた水は、ダストラップの下部の摺動面から漏れて外部に流出する可能性がある。そのため、圧縮機本体の下方側に配置された部品などを発錆させる可能性がある。また、圧縮機本体の下方側にモータ等の電気機器が配置されている場合は、その電気機器に絶縁不良や短絡などの不具合が生じる可能性がある。
そこで、本願発明者らは、特許文献1に記載のように、ダストラップの下部に水抜孔を形成するとともに、この水抜孔に導水配管系統を接続して、ラップ外周室に溜まる水を水抜孔から排出することを提唱した。詳細には、例えば特許文献1に記載の第1の実施形態(図5参照)のように、ダストラップの下部の水抜孔と圧縮機本体内の吸入通路との間で導水配管を接続する。そして、ラップ外周室の圧力と吸入通路の圧力との差分が導水配管の損失ヘッドを上回ることにより、ラップ外周室に溜まる水を吸入通路に導出することを提案した。
また、例えば特許文献1に記載の第2の実施形態(図6参照)のように、ダストラップの下部の水抜孔に導水配管を介しタンクを接続して、ラップ外周室に溜まる水を自重によって水抜孔からタンクに排出することを提案した。さらに、タンクの下部と圧縮機本体の上流側の吸入配管系統との間で導水配管を接続し、この導水配管にポンプを設ける。そして、ポンプの駆動によって、タンクに溜められた水を吸入配管系統に導出することを提案した。あるいは、例えば特許文献1に記載の第3の実施形態(図7参照)のように、タンクの下部と圧縮機本体の下流側の水セパレータタンクとの間で導水配管を接続する。そして、水セパレータタンク内の圧力が大気圧程度と低くなる場合に、タンクに溜められた水を自重によって水セパレータタンクに導出することを提案した。
特開2011−185247号公報(図5〜7等)
しかしながら、上述した特許文献1に記載の実施形態は、次のような課題が存在する。上述したラップ外周室の圧力は、大気圧よりも、やや負圧である。そのため、特許文献1に記載の第1の実施形態のような構成では、ラップ外周室の圧力と吸入通路の圧力との差分が導水配管の損失ヘッドを上回らず、ラップ外周室に溜まる水を水抜孔から排出することが困難となる。また、特許文献1に記載の第2及び第3の実施形態のような構成では、ラップ外周室に溜まる水を自重によって水抜孔から排出することが困難となる。そのため、例えばポンプの駆動によって、ラップ外周室に溜まる水を水抜孔から排出することが考えられるものの、この場合には省エネの点で改善の余地がある。
本発明は、上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、省エネを図りつつ、ダストラップの下部からの水漏れを防止できる水注入式スクロール圧縮機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、螺旋状のラップを有する旋回スクロール部材と、前記旋回スクロール部材のラップと略噛み合って複数の作動室を形成する螺旋状のラップ及びその外周側に配置されたダストラップを有する固定スクロール部材と、前記固定スクロール部材に対して前記旋回スクロール部材を揺動させるクランク軸と、前記作動室の下流側である吐出配管系統に設けられ、前記作動室から吐出された圧縮空気に含まれる水を分離する水セパレータタンクと、前記水セパレータタンクから前記作動室若しくはその上流側である吸気経路に水を注入する注水配管系統とを備えた水注入式スクロール空気圧縮機において、前記ダストラップの下部に形成され、前記固定スクロール部材のラップの外周側かつ前記ダストラップの内周側に形成されたラップ外周室に溜まる水を排出する水抜孔と、前記注水配管系統に設けられたエジェクタと、前記水抜孔と前記エジェクタの吸込口との間で接続された水回収配管系統とを備え、前記ラップ外周室に溜まる水を前記水回収配管系統を介し前記注水配管系統に回収する。
このように本発明においては、ラップ外周室に溜まる水を水回収配管系統を介し注水配管系統に回収するので、ダストラップの下部の摺動面からの水漏れを防止できる。また、注水配管系統にエジェクタを設け、このエジェクタを利用して(別の言い方をすれば、注水配管系統の流体力を利用して)ラップ外周室に溜まる水を回収するので、例えばエジェクタの代わりにポンプを設ける場合と比べ、省エネを図ることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記ラップ外周室の圧力と前記エジェクタの吸込口の圧力との差分が前記水回収配管系統の損失ヘッドを上回ることによって、前記ラップ外周室に溜まる水を前記水回収配管系統を介し前記注水配管系統に回収する。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記水回収配管系統は、補助ポンプを有しており、前記ラップ外周室の圧力と前記エジェクタの吸込口の圧力との差分と前記補助ポンプの加圧分の総和が前記水回収配管系統の損失ヘッドを上回ることによって、前記ラップ外周室に溜まる水を前記水回収配管系統を介し前記注水配管系統に回収する。
本発明によれば、省エネを図りつつ、ダストラップの下部からの水漏れを防止できる。
本発明の一実施形態における水注入式スクロール空気圧縮機の構成を表す系統図である。 本発明の一実施形態における圧縮機本体の全体構造を表す斜視図である。 本発明の一実施形態における圧縮機本体の詳細構造を表す水平断面図である。 図3中断面IV−IVによる鉛直断面図であって、圧縮機本体の詳細構造を表す。 本発明の一実施形態における導水配管系統の構成を、圧縮機本体の構造とともに表す図である。 本発明の一変形例における導水配管系統の構成を、圧縮機本体の構造とともに表す図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における水注入スクロール空気圧縮機の構成を表す系統図である。
この図1において、水注入式スクロール空気圧縮機は、図示しないモータによって駆動されて空気を圧縮する圧縮機本体1と、この圧縮機本体1の吸入側(上流側)に設けられた吸入配管系統2(吸気経路)と、圧縮機本体1の吐出側(下流側)に設けられた吐出配管系統3(吐気経路)と、モータ等を制御する制御装置4とを備えている。
吸入配管系統2は、吸気フィルタ5と、この吸気フィルタ5の下流側に接続された分流器6とを有している。分流器6は、後述する圧縮機本体1の吸入口20e,20f,21e,21fにそれぞれ対応する4つの出口を有している。分流器6の第1出口と圧縮機本体1の吸入口20eは吸入配管7Aを介し接続され、分流器6の第2出口と圧縮機本体1の吸入口20fは吸入配管7Bを介し接続され、分流器6の第3出口と圧縮機本体1の吸入口21eは吸入配管7Cを介し接続され、分流器6の第4出口と圧縮機本体1の吸入口21fは吸入配管7Dを介し接続されている。
吐出配管系統3は、後述する圧縮機本体1の吐出口20i,21iから合流するように構成されている。また、吐出配管系統3は、合流部の下流側に設けられたアフタークーラ(冷却器)8と、このアフタークーラ8の下流側に接続された水セパレータタンク(水分離器)9とを備えている。
水セパレータタンク9は、上部空間に外筒及び内筒からなる2重筒構造を有し、それら外筒と内筒との間の流路にアフタークーラ8からの圧縮空気を導入して旋回させ、比重の差により圧縮空気とこれに含まれる水とを一次分離する。さらに、分離した圧縮空気を内筒内側の流路に導入し、水セパレータエレメント10によって圧縮空気に含まれる残りの水を二次分離する。そして、水セパレータタンク9で分離された圧縮空気は、図示しないドライヤ(乾燥器)を介して供給先に供給されるようになっている。
一方、水セパレータタンク9で分離された水は、水セパレータタンク9の下部空間に貯えられる。そして、タンク9内の圧力によって、注水配管系統11を介し吸入配管系統2に供給されるようになっている。注水配管系統11には、水の流れ方向の順序で、注水制御弁12、圧力センサ13、減圧弁14、浄水装置15が設けられている。
また、注水配管系統11の下流側には、分流器16が設けられている。分流器16は、上述した吸入配管7A〜7Dにそれぞれ対応する4つの出口を有している。分流器16の第1出口と吸入配管7Aは注水配管17Aを介し接続され、分流器16の第2出口と吸入配管7Bは注水配管17Bを介し接続され、分流器16の第3出口と吸入配管7Cは注水配管17Cを介し接続され、分流器16の第4出口と吸入配管7Dは注水配管17Dを介し接続されている。注水配管17A〜17Dには流量制御弁18A〜18Dがそれぞれ設けられている。
圧力センサ13は、水圧を検出し、その検出信号を制御装置4へ出力するようになっている。制御装置4は、圧力センサ13で検出された水圧に応じて減圧弁14の開度を可変制御して、水圧を調整するようになっている(水圧調整手段)。具体的には、水圧が過剰となるのを防止するようになっている。また、制御装置4は、流量制御弁18A〜18Dの開度をそれぞれ可変制御する。これにより、吸入配管7A〜7D(言い換えれば、圧縮機本体1の吸入口20e,20f,21e,21f)にそれぞれ注入する水量を調整するようになっている(水量調整手段)。
また、制御装置4は、運転スイッチ(図示せず)からの運転開始・運転終了の指令信号に応じて、モータを駆動制御するとともに、注水制御弁12を開閉制御するようになっている。すなわち、モータを駆動して圧縮機本体1を運転させ、あるいは、モータを停止して圧縮機本体1を停止させる。また、注水制御弁12を開状態として吸入配管系統2への注水を行わせ、あるいは、注水制御弁12を閉状態として吸入配管系統2への注水を停止させる。
なお、本実施形態では、例えば圧縮機本体1の停止時に圧縮機本体1の作動室内に水を残留させないことを目的として、乾燥運転を行うことが可能となっている。詳しく説明すると、乾燥運転を行う場合(詳細には、吸入配管系統2への注水を停止させつつ、圧縮機本体1を運転させる場合)、圧縮機本体1からの吐出直後の圧縮空気は200℃以上と高温であり、そのまま水セパレータタンク9に導入すれば問題が生じる。そこで、水セパレータタンク9の上流側にアフタークーラ8を設けて圧縮空気を冷却すれば、その問題を解決することができる。したがって、乾燥運転を行うことが可能となっている。
なお、上述したモータ、圧縮機本体1、吸入配管系統2、吐出配管系統3、制御装置4、及び注水配管系統11等は、図示しない筐体でパッケージされて圧縮機ユニットを構成している。
次に、圧縮機本体1の構造を説明する。図2は、圧縮機本体1の全体構造を表す斜視図(但し、後述する主クランク軸22及び補助クランク軸23等を取外した状態を示す図)である。図3は、圧縮機本体1の詳細構造を表す水平断面図であり、図4は、図3中断面IV−IVによる鉛直断面図である。図5は、圧縮機本体1の構造とともに水回収配管系統を表す図である。
これら図2〜図5において、圧縮機本体1は、旋回スクロール部材19及び固定スクロール部材20,21を備えた両歯式のスクロール圧縮機である。詳細には、旋回スクロール部材19の鏡板部19aの側方一方側(図3中左側)側面及び反対側(図3中右側)側面には略渦巻き状のラップ19b,19cがそれぞれ立設されている。固定スクロール部材20は、旋回スクロール部材19の側方一方側に配置され、その鏡板部20aの内側(図3中右側)側面に螺旋状のラップ20bが立設されている。一方、固定スクロール部材21は、旋回スクロール部材19の反対側に配置され、その鏡板部21aの内側(図3中左側)側面に螺旋状のラップ21bが立設されている。そして、旋回スクロール部材19のラップ19bと固定スクロール部材20のラップ20bとが略噛み合って複数の作動室を形成し、旋回スクロール部材19のラップ19cと固定スクロール部材21のラップ21bとが略噛み合って複数の作動室を形成している。また、固定スクロール部材20,21は、互いに締結されて旋回スクロール部材19を収納するケーシングを構成している。
また、圧縮機本体1は、固定スクロール部材20,21に対して旋回スクロール部材19を揺動(旋回)させる主クランク軸22及び副クランク軸23を備えている。主クランク軸22は、固定スクロール部材20,21に設けた軸受24A,25Aにより回転可能に支持され、副クランク軸23は、固定スクロール部材20,21に設けた軸受24B,25Bにより回転可能に支持されている。主クランク軸22及び副クランク軸23は固定スクロール部材20から突出した軸端部をそれぞれ有し、これら軸端部にプーリ26A,26Bが設けられている。そして、プーリ26A,26Bにタイミングベルト27が装架されて、主クランク軸22と副クラン軸23とが同期回転するようになっている。また、主クランク軸22の軸端部にはVプーリ28が設けられている。そして、図示しないが、モータの回転軸に設けたMシーブとVプーリ28との間にVベルトが装架されて、モータの回転動力が主クランク軸22に伝達されるようになっている。
主クランク軸22は、旋回スクロール部材19の外周部の一方側(図3中下側)に軸受29Aを介して接続されたクランク部22aを有し、副クランク軸23は、旋回スクロール部材19の外周部の他方側(図3中上側)に軸受29Bを介して接続されたクランク部23aを有している。主クランク軸22のクランク部22a及び補助クランク軸23のクランク部23aは、軸線から同じ偏心量で偏心しており、平行4つ棒リンク機構を形成している。これにより、旋回スクロール部材19は、旋回可能に軸支されている。なお、旋回スクロール部材19の旋回運動に伴う不釣り合いを相殺するために、主クランク軸22にはバランスウエイト30A,30Bが設けられ、副クランク軸23にはバランスウエイト31A,31Bが設けられている。
旋回スクロール部材19は、上記鏡板部19aと、上記ラップ19b,19cと、鏡板部19aの中心部に設けられ側方一方側及び反対側の吐出過程の作動室を連通させる連通孔19dと、鏡板部19a内を上下方向に貫通して設けられた複数の(本実施形態では、4列×2列の)通風孔19eとを備えている。
固定スクロール部材20は、上記鏡板部20aと、上記ラップ20bと、鏡板部20aの内側側面におけるラップ20bの外周側に立設されたダストラップ20cと、鏡板部20aの外側(図3中左側)側面に立設され上下方向に延在する複数の放熱フィン20dとを有している。また、鏡板部20aの外側側面に形成された上側吸入口20e及び下側吸入口20fを有している。また、ラップ20bの外周側かつダストラップ20cの内周側の空間A(以降、ラップ外周室Aと称す)における旋回スクロール部材19のラップ19bの外周側端部の近傍と上側吸入口20eとを連通するように形成された上側吸入通路20g(図5参照)と、ラップ外周室Aにおけるラップ20bの外周側端部の近傍と下側吸入口20fとを連通する下側吸入通路20h(図5参照)とを有している。また、鏡板部20aの中心部に形成された吐出口20iを有している。
そして、旋回スクロール部材19と固定スクロール部材20との間には、旋回スクロール部材19の旋回運動に伴い、主に上側吸入口20e及び上側吸入通路20gから空気を吸入して圧縮し吐出口20iから吐出する圧縮経路(詳細には、旋回スクロール部材19のラップ19bの径方向内側に隣接するように形成されて、吐出口20iに向かって渦巻き状に移動する複数の作動室)が形成されるとともに、主に下側吸入口20f及び下側吸入通路20hから空気を吸入して圧縮し吐出口20iから吐出する圧縮経路(詳細には、旋回スクロール部材19のラップ19bの径方向外側に隣接するように形成されて、旋回スクロール部材19の旋回に伴い、吐出口20iに向かって渦巻き状に移動する複数の作動室)が形成される。
固定スクロール部材21は、固定スクロール部材20と同様、上記鏡板部21aと、上記ラップ21bと、鏡板部21aの内側側面におけるラップ21bの外周側に立設されたダストラップ21cと、鏡板部21aの外側(図3中右側)側面に立設され上下方向に延在する複数の放熱フィン21dとを有している。また、鏡板部21aの外側側面に形成された上側吸入口21e及び下側吸入口21fを有している。また、ラップ21bの外周側かつダストラップ21cの内周側の空間B(以降、ラップ外周室Bと称す)における旋回スクロール部材19のラップ19cの外周側端部の近傍と上側吸入口21eとを連通するように形成された上側吸入通路21g(図示せず)と、ラップ外周室Bにおけるラップ21bの外周側端部の近傍(図示せず)と下側吸入口21fとを連通する下側吸入通路21h(図示せず)とを有している。また、鏡板部21aの中心部に形成された吐出口21iを有している。
そして、旋回スクロール部材19と固定スクロール部材21との間には、旋回スクロール部材19の旋回運動に伴い、主に上側吸入口21e及び上側吸入通路21gから空気を吸入して圧縮し吐出口21iから吐出する圧縮経路(詳細には、旋回スクロール部材19のラップ19cの径方向内側に隣接するように形成され、吐出口21iに向かって渦巻き状に移動する複数の作動室)が形成されるとともに、主に下側吸入口21f及び下側吸入通路21hから空気を吸入して圧縮し吐出口21iから吐出する圧縮経路(詳細には、旋回スクロール部材19のラップ19cの径方向外側に隣接するように形成されて、吐出口21iに向かって渦巻き状に移動する複数の作動室)が形成される。
なお、旋回スクロール部材19のラップ19b,19c、固定スクロール部材20のラップ20b及びダストラップ20c、並びに固定スクロール部材21のラップ21b及びダストラップ21cのそれぞれの先端面には溝が形成され、それらの溝にシール材が挿入されている。
また、ケーシングを構成する固定スクロール部材20の上面には複数の(本実施形態では4つの)冷却風取入口32Aが形成され、下面には複数の(本実施形態では4つの)冷却風排出口32Bが形成されており、これら冷却風取入口32A及び冷却風排出口32Bは、ケーシング内のダストラップ20c,21cの外周側の空間に連通している。そして、図4中点線矢印で示すように、冷却ファン(図示せず)などで生起された冷却風を冷却風取入口32Aからケーシング内に取入れ、旋回スクロール部材19の通風孔19eなどに流通した後、冷却風排出口32Bから排出するようになっている。これにより、旋回スクロール部材19の中心部などを冷却するようになっている。このとき、上述したように固定スクロール部材20のラップ20bの外周側にダストラップ20cを設け、固定スクロール部材21のラップ21bの外周側にダストラップ21cを設けているので、冷却風とともにダストが作動室に侵入するのを防止するようになっている。
ここで、本実施形態では、上述したように、注水配管系統19を介し吸入配管系統2に水を注入するようになっている。そのため、固定スクロール部材20の吸入通路20g,20hから作動室に取込まれなかった水の一部や、吐出側作動室と吸入側作動室との圧力勾配によって作動室から吸入側に戻された水の一部が、ラップ外周室Aに溜まる。また、固定スクロール部材21の吸入経路21g,21hから作動室に取込まれなかった水の一部や、吐出側作動室と吸入側作動室との圧力勾配によって作動室から吸入側に戻された水の一部が、ラップ外周室Bに溜まる。
そこで、本実施形態では、固定スクロール部材20のダストラップ20cの下部(詳細には、ダストラップ20cにおける下側吸入通路20hの開口とは離間してその下側)には、ラップ外周室Aに溜まる水を排出するための水抜孔20kが形成されている。また、固定スクロール部材21のダストラップ21cの下部(詳細には、ダストラップ21cにおける下側吸入通路21hの開口とは離間してその下側)には、ラップ外周室Bに溜まる水を排出するための水抜孔21kが形成されている。
そして、注水配管系統11における分流器16の上流側にはエジェクタ33が設けられており、このエジェクタ33の吸込口と水抜孔20k,21kとの間で接続された水回収配管系統34が設けられている。この水回収配管系統34は合流器35を有し、この合流器35は、水抜孔20k,21kにそれぞれ対応する2つの入口を有している。合流器35の第1入口と水抜孔20kは水回収配管36Aを介し接続され、合流器35の第2入口と水抜孔21kは水回収配管36Bを介し接続されている。
エジェクタ33は、例えば入口、出口、及び吸込口を有する略T字管であって、水セパレータタンク9から供給された水を絞り部で増速させて負圧を発生させ、この負圧によって吸込口から吸込むようになっている。詳しく説明すると、圧縮機本体1の運転中、ラップ外周室A,Bはやや負圧であるものの、エジェクタ33の吸込口の負圧はさらに低くなっている。そして、ラップ外周室A,Bの圧力とエジェクタ33の吸込口の圧力との差分が水回収配管系統34の損失ヘッドを上回ることによって、ラップ外周室A,Bに溜まる水を水回収配管系統34を介し注水配管系統11に回収するようになっている。なお、図示しないが、エジェクタ33の吸込口側には、圧縮機本体1への逆流を防止するための逆止弁が設けられている。
以上のように構成された本実施形態においては、注水運転中、ラップ外周室A,Bに溜まる水を水回収配管系統34を介し注水配管系統11に回収するので、ダストラップ20c,21cの下部の摺動面からの水漏れを防止できる。したがって、圧縮機本体1の下方側に配置された部品の発錆や、圧縮機本体1の下方側に配置された電気機器の短絡等が生じるのを防止できる。また、ラップ外周室A,Bに溜まる水を注水配管系統11に回収しないで外部に放出する場合と比べ、消費水量を低減することができる。
また、本実施形態においては、注水配管系統11にエジェクタ33を設け、このエジェクタ33を利用して(別の言い方をすれば、注水配管系統11の流体力を利用して)ラップ外周室A,Bに溜まる水を回収するので、例えばエジェクタ33の代わりにポンプを設ける場合と比べ、省エネを図ることができる。
なお、上記実施形態においては、ラップ外周室A,Bの圧力とエジェクタ33の吸込口の圧力との差分が水回収配管系統34の損失ヘッドを上回る場合を例にとって説明したが、ラップ外周室A,Bの圧力とエジェクタ33の吸込口の圧力との差分が水回収配管系統34の損失ヘッドを上回らない場合には、図6で示す変形例のように、水回収配管系統34Aに補助ポンプ37を設けてもよい。すなわち、ラップ外周室A,Bの圧力とエジェクタ33の吸込口の圧力との差分と補助ポンプ37の加圧分の総和が水回収配管系統34Aの損失ヘッドを上回ることによって、ラップ外周室A,Bに溜まる水を水回収配管系統34Aを介し注水配管系統11に回収するように構成してもよい。このような変形例においても、例えばエジェクタ33を設けないでポンプのみを設ける場合と比べ、ポンプ37を小さくすることができ、省エネを図ることができる。
なお、上記実施形態及び変形例においては、注水配管系統11は、吸入配管7A〜7D(言い換えれば、分流器6の下流側)に水を注入するような構成(言い換えれば、分流器16等を有する構成)を例にとって説明したが、これに限られず、例えば分流器6の上流側に水を注入するような構成(すなわち、分流器16等を有しない構成)としてもよい。また、上記実施形態及び変形例においては、吸入配管系統2(吸気経路)に水を注入する場合を例にとって説明したが、これに限られず、圧縮機本体1の作動室に直接注入してもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、本発明の適用対象として、圧縮機本体1が両歯式のスクロール圧縮機である場合を例にとって説明したが、これに限られず、片歯式のスクロール圧縮機であってもよい。言い換えれば、螺旋状のラップを有する旋回スクロール部材と、この旋回スクロール部材のラップと略噛み合って複数の作動室を形成する螺旋状のラップ及びその外周側に配置されたダストラップを有する固定スクロール部材と、この固定スクロール部材に対して旋回スクロール部材を揺動させるクランク軸とを備えたものでもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
2 吸入配管系統
3 吐出配管系統
9 水セパレータタンク
11 注水配管系統
19 旋回スクロール部材
19b,19c ラップ
20 固定スクロール部材
20b ラップ
20c ダストラップ
20k 水抜孔
21 固定スクロール部材
21b ラップ
21c ダストラップ
21k 水抜孔
22 主クランク軸
23 補助クランク軸
33 エジェクタ
34,34A 水回収配管系統
37 補助ポンプ

Claims (3)

  1. 螺旋状のラップを有する旋回スクロール部材と、
    前記旋回スクロール部材のラップと略噛み合って複数の作動室を形成する螺旋状のラップ及びその外周側に配置されたダストラップを有する固定スクロール部材と、
    前記固定スクロール部材に対して前記旋回スクロール部材を揺動させるクランク軸と、
    前記作動室の下流側である吐出配管系統に設けられ、前記作動室から吐出された圧縮空気に含まれる水を分離する水セパレータタンクと、
    前記水セパレータタンクから前記作動室若しくはその上流側である吸気経路に水を注入する注水配管系統とを備えた水注入式スクロール空気圧縮機において、
    前記ダストラップの下部に形成され、前記固定スクロール部材のラップの外周側かつ前記ダストラップの内周側に形成されたラップ外周室に溜まる水を排出する水抜孔と、
    前記注水配管系統に設けられたエジェクタと、
    前記水抜孔と前記エジェクタの吸込口との間で接続された水回収配管系統とを備え、
    前記ラップ外周室に溜まる水を前記水回収配管系統を介し前記注水配管系統に回収することを特徴とする水注入式スクロール空気圧縮機。
  2. 請求項1記載の水注入式スクロール空気圧縮機において、
    前記ラップ外周室の圧力と前記エジェクタの吸込口の圧力との差分が前記水回収配管系統の損失ヘッドを上回ることによって、前記ラップ外周室に溜まる水を前記水回収配管系統を介し前記注水配管系統に回収することを特徴とする水注入式スクロール空気圧縮機。
  3. 請求項1記載の水注入式スクロール空気圧縮機において、
    前記水回収配管系統は、補助ポンプを有しており、
    前記ラップ外周室の圧力と前記エジェクタの吸込口の圧力との差分と前記補助ポンプの加圧分の総和が前記水回収配管系統の損失ヘッドを上回ることによって、前記ラップ外周室に溜まる水を前記水回収配管系統を介し前記注水配管系統に回収することを特徴とする水注入式スクロール空気圧縮機。
JP2012112765A 2012-05-16 2012-05-16 水注入式スクロール空気圧縮機 Active JP5893506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112765A JP5893506B2 (ja) 2012-05-16 2012-05-16 水注入式スクロール空気圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112765A JP5893506B2 (ja) 2012-05-16 2012-05-16 水注入式スクロール空気圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013238192A true JP2013238192A (ja) 2013-11-28
JP5893506B2 JP5893506B2 (ja) 2016-03-23

Family

ID=49763432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012112765A Active JP5893506B2 (ja) 2012-05-16 2012-05-16 水注入式スクロール空気圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5893506B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210114686A (ko) * 2020-03-11 2021-09-24 김찬원 고농도 슬러지 이송용 자흡식 진공강 펌프

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163205A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Kobe Steel Ltd 圧縮装置
JP2011185247A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 水注入式スクロール空気圧縮機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163205A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Kobe Steel Ltd 圧縮装置
JP2011185247A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 水注入式スクロール空気圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210114686A (ko) * 2020-03-11 2021-09-24 김찬원 고농도 슬러지 이송용 자흡식 진공강 펌프
KR102311679B1 (ko) 2020-03-11 2021-10-08 김찬원 고농도 슬러지 이송용 자흡식 진공강 펌프

Also Published As

Publication number Publication date
JP5893506B2 (ja) 2016-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5236619B2 (ja) 注水式スクロール空気圧縮機
CN202851355U (zh) 可单双级互换的双缸压缩机
KR100816359B1 (ko) 부스터형 가스 압축기의 구동방법
KR20120109088A (ko) 스크롤 압축기
KR20130037115A (ko) 축방향 지지부재를 갖는 스크롤 압축기
KR101361346B1 (ko) 스크롤 압축기
JPH10159764A (ja) スクリュー圧縮機
KR20120007337A (ko) 압축기
JP6578517B2 (ja) 冷凍サイクル装置及びそれに用いられる圧縮機
JP5893506B2 (ja) 水注入式スクロール空気圧縮機
JP5540399B2 (ja) 水注入式スクロール空気圧縮機
KR20160071721A (ko) 압축기
JPH08319976A (ja) 油冷式空気圧縮機
CN103994047B (zh) 一种旋转斜盘式压缩机
KR20130102357A (ko) 횡형 스크롤 압축기
KR20130102352A (ko) 횡형 스크롤 압축기
US20110100025A1 (en) Fluid machine and refrigeration cycle apparatus
JP5542518B2 (ja) 空気圧縮機
KR20140039598A (ko) 압축 시스템
KR20130102354A (ko) 횡형 스크롤 압축기
KR100679892B1 (ko) 스크롤 압축기의 토출가스 바이패스장치
JP5366889B2 (ja) 水注入式スクロール空気圧縮機
KR101533251B1 (ko) 횡형 스크롤 압축기
JP2009079538A (ja) 容量可変型気体圧縮機
KR101002555B1 (ko) 다단 로터리 압축기 및 이를 적용한 냉동사이클 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140904

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5893506

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150