JP2013237886A - 成膜装置及びワーク - Google Patents

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Abstract

【課題】生産効率を向上した成膜装置を提供する。
【解決手段】ワークに成膜する成膜装置100は、開口部を有し、収容されているワークの表面に成膜を行う成膜室200と、開口部を介した成膜室内へのワークの搬入及び開口部を介した成膜室からのワークの搬出を行う搬送部であって、開口部をシール可能な1つ以上の蓋部300a,300bと、蓋部に対してワークを係止させる係止部と、ワークを成膜室内に搬入することにより蓋部により開口部をシールさせ、ワークを成膜室から搬出することにより蓋部による開口部のシールを解除させる搬送実行部とを有する搬送部と、成膜室内の圧力を制御する圧力制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク表面に成膜する成膜装置に関する。
従来から、真空の容器(成膜室)内において、炭素や金属等の膜材料をワーク(基板)表面に付着させる成膜方法が用いられている。このような成膜方法の一つとして、成膜室内にワークを配置して成膜室内を昇温させると共に真空とし、反応ガスを導入した後にプラズマを生成させて、基板に膜材料を付着させるプラズマCVD(plasma CVD: plasma-enhanced chemical vapor deposition)法がある(特許文献1)。ワークとしては、例えば、燃料電池に用いられるセパレータ用の金属製の基板が該当する。
特開2008−4540号公報
上述した真空容器内において成膜を行う技術では、前処理として、専用治具へのワークの取り付け、専用治具に取り付けられたワークの容器内への搬送、容器の密閉、容器の減圧、容器の昇温等を行う。また、後処理として、容器の昇圧、容器の開放、ワークの搬出、専用治具からのワークの取り外し等を行う。このように、前処理及び後処理として、多数かつ複雑な工程を経ることにより、成膜されたワークの生産効率が低いという問題があった。
また、搬送中におけるワークの位置ずれを防止するために専用治具として、頑丈かつ大規模な把持機構を有する治具が用いられるため、専用治具へのワークの取り付けに長時間を要していた。また、専用治具の熱容量が大きいために、成膜室の昇温に長時間を要していた。このような理由から、成膜されたワークの生産効率が低いという問題があった。
本発明は、成膜されたワークの生産効率を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]ワークに成膜する成膜装置であって、
開口部を有し、収容されている前記ワークの表面に成膜を行う成膜室と、
前記開口部を介した前記成膜室内への前記ワークの搬入、及び前記開口部を介した前記成膜室からの前記ワークの搬出を行う搬送部であって、
前記開口部をシール可能な1つ以上の蓋部と、
前記蓋部に対して前記ワークを係止させる係止部と、
前記ワークを前記成膜室内に搬入することにより前記蓋部により前記開口部をシールさせ、前記ワークを前記成膜室から搬出することにより前記蓋部による前記開口部のシールを解除させる搬送実行部と、を有する搬送部と、
前記成膜室内の圧力を制御する圧力制御部と、
を備える、成膜装置。
適用例1の成膜装置によると、ワークを成膜室内に搬入するのと同時に開口部をシールすることができ、また、ワークを成膜室から搬出するのと同時に開口部のシールを解除できるので、ワーク搬入と成膜室のシールとをそれぞれ別工程として実行し、また、ワークの搬出と成膜室のシール解除とをそれぞれ別工程として実行する構成に比べて、工程を減らすことができ、成膜されたワークの生産効率を向上させることができる。
[適用例2]適用例1に記載の成膜装置において、
前記開口部は、前記成膜装置が載置された状態で前記成膜室の天井面に形成され、
前記係止部は、フック部を有し、前記フック部を前記ワークに形成されている貫通孔に掛けることにより、前記蓋部に対して前記ワークを係止させる、成膜装置。
このような構成により、フック部を貫通孔に掛けることでワークを蓋部に係止することができるので、ワークの係止(固定)の作業を短時間で行うことができる。このため、成膜されたワークの生産効率を向上させることができる。加えて、係止部を簡素な構造により構成することができるので、成膜装置の製造コストを抑えることができる。また、係止部を簡素な構造により構成するので、成膜室全体の熱容量を小さくすることができ、成膜室を昇温させる場合において昇温に要する時間を短くすることができる。また、蓋部は、成膜装置の天井面に形成された開口部をシールするので、蓋部の自重を利用してシールすることができる。このため、成膜室の気密性を向上させることができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の成膜装置において、
前記搬送部は、一対の前記蓋部のうち、一方を一端で支持し、他方を他端で支持する支持部を有する、成膜装置。
このような構成により、一方の蓋部が成膜室をシールする際に、他方の蓋部にワークを係止させる、または、他方の蓋部からワークを取り外すことができるので、作業効率を向上させることができる。
[適用例4]適用例3に記載の成膜装置において、
前記成膜室は、固定載置され、
前記搬送部は、前記支持部を鉛直上方及び鉛直下方に移動させ、また、前記支持部を水平方向に回転させる、成膜装置。
このような構成により、ワークを水平方向に回転させ、また、ワークを鉛直上方及び鉛直下方に移動させることができる。このため、ワークを、蓋部にワークを係止させ、かつ、蓋部からワークを取り外す場所と、成膜室との間を交互に移動させることができる。したがって、蓋部にワークを係止させ、かつ、蓋部からワークを取り外す場所を1箇所にすることができるので、蓋部にワークを係止させ、かつ、蓋部からワークを取り外すための機構を1つに集約することができる。それゆえ、成膜装置を小型化できると共に、成膜装置の製造コストを抑えることができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の成膜装置において、
前記開口部は、前記成膜装置が載置された状態で前記成膜室の天井面に形成され、
前記係止部は、前記蓋部により前記開口部がシールされた状態において、前記ワークの平面が鉛直方向に沿って配置されるように、前記ワークを前記蓋部に係止させる、成膜装置。
このような構成により、成膜室内において、ワークは平置きされないので、ワークの表面及び裏面に対して、互いに同様な条件で成膜させることが容易に行い得る。加えて、成膜室として、載置面の面積を小さく構成できるので、比較的小さなスペースに、成膜室を載置させることができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の成膜装置により成膜されるワークであって、
厚み方向に貫通する貫通孔を備え、
前記係止部は、フック部を有し、前記フック部を前記貫通孔に掛けることにより、前記蓋部に対して前記ワークを係止させ
成膜された前記ワークは、燃料電池用のセパレータとして用いられ、
前記貫通孔は、前記燃料電池における非発電部に対応する、前記セパレータにおける非発電対応部に形成されている、ワーク。
このような構成により、成膜の必要性の低い非発電対応部に貫通孔を設けるので、フック部が貫通孔に掛けられるためにフック部が掛けられた部分が十分に成膜されなくても、燃料電池における発電効率が低減することを抑制できる。
[適用例7]適用例6に記載のワークにおいて、
前記燃料電池は、前記セパレータと膜電極接合体とが積層された構成を有し、かつ、他の燃料電池と積層されて燃料電池スタックを構成し、
前記貫通孔は、前記セパレータと前記膜電極接合体とが積層される際の位置決め用の孔、または、前記燃料電池と前記他の燃料電池とが積層される際の位置決め用の孔として用いられる、ワーク。
このような構成により、貫通孔として、フック部を掛けるための専用の孔を設ける構成と比較して、作業工程を減らすことができ、燃料電池及び燃料電池スタックの製造コストを抑えることができる。
[適用例8]適用例6または適用例7に記載のワークにおいて、
前記貫通孔は、
第1の孔部と、
前記第1の孔部に対して前記成膜装置が載置された状態において鉛直上方に接続され、前記第1の孔部の径よりも小さく、かつ、前記フック部の径よりも大きな径を有し、前記フック部が掛けられる第2の孔部と、
を有する、ワーク。
このような構成により、第2の孔部にフック部を掛けることで、ワークの位置ずれを抑制することができる。加えて、第2の孔部にフック部を掛ける際及び第2の孔部からフック部を取り外す際に、第1の孔部をガイドとして利用することができる。このため、第2の孔部にフックを掛ける作業及び第2の孔部からフックを取り外す作業を簡易に行うことができ、成膜されたワークの生産効率を向上させることができる。
本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、成膜方法や、ワークを用いた燃料電池や、かかる燃料電池により構成される燃料電池スタック等の形態で実現することができる。なお、ワークとして実現する場合には、以下の適用例9としても実現することができる。
[適用例9]ワークであって、
厚み方向に貫通し、前記ワークの長手方向に沿って並んだ一対の貫通孔を備え、
前記一対の貫通孔は、それぞれ、
第1の孔部と、
前記第1の孔部に対して前記ワークの縁寄りに接続され、前記第1の孔部の径よりも小さく、かつ、前記ワークの表面に成膜を行う成膜装置が備えるフック部よりも大きな径を有し、前記フック部が掛けられる第2の孔部と、を有する、ワーク。
本発明の一実施例としての成膜装置の外観構成を示す斜視図である。 図1に示す成膜室の詳細構成及び成膜室に接続される装置を示す説明図である。 図1に示す成膜室の断面図である。 シャワー管515から原料ガスを噴射する様子を示す説明図である。 基板10aの構成を示す平面図である。 基板10aが吊り下げ部に掛けられた部分を拡大して示す説明図である。 成膜装置100を用いた成膜処理の手順を示す説明図である。 図7に示すステップS135における成膜装置100の動作を示す説明図である。 ステップS140における成膜装置100の状態を示す説明図である。 基板10a,10bを用いて構成された燃料電池スタックの構成を模式的に示す断面図である。 比較例の成膜装置の概略構成を示す説明図である。 比較例における成膜処理の手順を示すフローチャートである。 変形例1の成膜装置の概略構成及び移動の様子を模式的に示す説明図である。
A.実施例:
A1.本実施例の成膜装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての成膜装置の外観構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す成膜室の詳細構成及び成膜室に接続される装置を示す説明図である。図3は、図1に示す成膜室の断面図である。図2は、図1におけるA−A断面を示し、図3は、図2におけるB−B断面を示す。成膜装置100は、プラズマCVD(plasma CVD: plasma-enhanced chemical vapor deposition)法によりワーク(基板)の表面に炭素薄膜を形成する装置である。本実施例では、ワークとして、燃料電池に用いられるセパレータ用の基板を例として説明する。なお、セパレータ用の基板に限らず、プラズマCVD法により成膜可能な任意の基板をワークとして採用することができる。炭素薄膜の構造としては、アモルファス構造や、グラファイト構造を採用することができる。なお、基板及び燃料電池の詳細構成については、後述する。
成膜装置100は、成膜室200と、第1蓋部300aと、第2蓋部300bと、プラズマ発生用電源220と、原料ガス供給部510と、排ガス処理部260と、支持部400と、回転軸410と、駆動部450とを備えている。なお、図1では、プラズマ発生用電源220と、原料ガス供給部510と、排ガス処理部260とを省略している。
図1に示すように、成膜装置100では、位置Lbにおいて、第1蓋部300a又は第2蓋部300bへの基板の取り付け及び第1蓋部300a又は第2蓋部300bからの基板取り外しが行われ、位置Laにおいて、成膜室200内における成膜処理が行われる。成膜装置100では、2つの蓋部300a,300bが位置Laと位置Lbとを交互に移動して、成膜装置への基板の取り付け、基板表面への成膜、成膜装置からの基板の取り外しが順次行われる。なお、図1〜図3では、位置Laに第1蓋部300aが配置され、成膜室200内において、基板10aの表面に成膜が行われ、位置Lbにおいて、第2蓋部300bに成膜前の基板10bが取り付けられた状態を表わしている。なお、2つの蓋部300a,300bの移動動作の詳細については後述する。
成膜室200は、基板の表面における成膜を行うための容器(チャンバー)内に成膜を行うための各種装置が配置された構成を有し、位置Laに固定配置されている。成膜室200は、上面全体が開口した直方体の外観形状を有し、成膜室200の上面(開口)は、第1蓋部300a及び第2蓋部300bのいずれかによってシールされ得る。なお、図1及び図2では、成膜室200の上面(開口)は、第1蓋部300aによってシールされている。
図2に示すように、成膜室200は、チャンバ210と、シャワー管515と、原料ガス供給配管520と、外周防着板230と、下側防着板244と、第1支持部材241と、第2支持部材242と、第3支持部材243と、底面支持部248と、ガス排出配管262とを備えている。チャンバ210は、上面全体が開口した直方体の容器状の外観形状を有し、内部にシャワー管515、各防着板230,244、各支持部材241,242,第3支持部材243、及び底面支持部248を収容している。なお、チャンバ210には、後述する原料ガス供給配管520及びガス排出配管262を挿入するための貫通孔が形成されている。
シャワー管515は、多数の噴射孔525を備え、成膜用の原料ガスを、チャンバ210内に噴射する。本実施例では、原料ガスとして、ピリジン(py:C55N)を採用する。シャワー管515は、原料ガス供給配管520を介して原料ガス供給部510に接続されている。図4は、シャワー管515から原料ガスを噴射する様子を示す説明図である。図4に示すように、シャワー管515はU字形状を有し、平行する2つの管から鉛直下方(重力方向G)にピリジンを噴射する。平行する2つの管の間の鉛直下方には、基板10aが配置されている。
図2及び図3に示すように、外周防着板230は、U字形に屈曲した板状部材であり、チャンバ210の3つの側壁面にそれぞれ平行な3つの面を有し、この3つの面で基板10a(基板10aの表面,裏面及び側端面)を囲むように配置されている。下側防着板244は、平板上の部材であり、基板10aよりも鉛直下方において、基板10aの下端面及びチャンバ210の底面に平行に配置されている。下側防着板244には、ガス排出配管262と接続される貫通孔246が形成されている。外周防着板230及び下側防着板244は、いずれも導電性を有し、原料ガスのプラズマを生成するため電極として機能すると共に、成膜処理の際にプラズマ内において生成される汚れの原因物質が、チャンバ210の壁面に付着することを防止する機能を有する。
図2及び図3に示すように、第1支持部材241と第2支持部材242と第3支持部材243とは、下側防着板244に接合されており、外周防着板230を支持する。底面支持部248は、チャンバ210内の底面及び下側防着板244に接合されており、下側防着板244を支持する。
第1蓋部300a及び第2蓋部300bは、いずれも、チャンバ210の上部開口をシールすると共に、基板10a及び基板10bを、チャンバ210内において係止する。第1蓋部300aは、第2蓋部300bと同じ構成を有するので、第1蓋部300aの構成を代表して説明する。図2に示すように、第1蓋部300aは、天井板部310と、吊り下げ部320と、上側防着板330と、天井支持部325と、第1電極384と、第2電極382とを備えている。
天井板部310は、支持部400と接合されており、チャンバ210の上面をシールすることができる。なお、天井板部310において、チャンバ210と接する部分にOリングを配置することもできる。吊り下げ部320は、一端が天井板部310に接合され、他端がフック状に形成された棒状部材であり、フック状の端において基板10aを支持する。なお、基板10a及び吊り下げ部320の詳細については後述する。
上側防着板330は、平板上の部材であり、天井板部310と基板10aとの間において、天井板部310及び基板10aの上端面に平行に配置されている。また、上側防着板330は、図2のように、チャンバ210の上面がシールされた状態において、チャンバ210内の下側防着板244と平行に配置される。上側防着板330は、導電性を有し、外周防着板230及び下側防着板244と同様に、原料ガスのプラズマを生成するため電極として機能すると共に、汚れの原因物質がチャンバ210の壁面に付着することを防止する。上側防着板330には、吊り下げ部320が挿入される貫通孔、及び電気配線が挿入される貫通孔が形成されている。
第1電極384及び第2電極382は、いずれも天井板部310の上面に配置されている。第1電極384は、プラズマ発生用電源220のプラス電極と各防着板230,244,330とに、それぞれ電気的に接続されている。第2電極382は、プラズマ発生用電源220のマイナス電極と基板10aとに、それぞれ接続されている。
図2に示すように、第1蓋部300aによってチャンバ210の上面がシールされた状態において、基板10aは、外周防着板230と、下側防着板244と、上側防着板330とで囲まれた領域Ar1に配置される。
プラズマ発生用電源220は、第1電極384及び第2電極382を介して、各防着板230,244,330及び基板10aと接続されており、領域Ar1に電場を形成する。原料ガス供給部510は、原料ガス供給配管520に接続され、原料ガス供給配管520を介してシャワー管515に原料ガスを供給する。シャワー管515から噴射された原料ガスは、高温(350℃〜400℃)に保たれたチャンバ210内の領域Ar1においてプラズマ化され、炭素原子の陽イオンが陰極である基板10aの表面に付着して、炭素薄膜が形成される。
排ガス処理部260は、図示しないポンプを備え、チャンバ210内の気体を吸引することによりチャンバ210内の圧力を低減させる。また、排ガス処理部260は、チャンバ210内に不活性ガス(例えば、窒素ガス)を導入することにより、チャンバ210内の圧力を上昇させる。なお、シャワー管515から供給された原料ガスのうち、成膜に利用されなかった余剰ガスは、貫通孔246及びガス排出配管262を介して排ガス処理部260へと排出される。
図1に示すように、支持部400は、長方形の平面形状を有する板状部材であり、一端に第1蓋部300aが接合され、他端に第2蓋部300bが接合されている。支持部400の中央部分は、回転軸410と接合されており、支持部400は、回転軸410と共に、水平方向の回転移動、及び鉛直上方及び下方への移動を行い得る。回転軸410は、支持部400と駆動部450とに接続された円柱状の部材であり、駆動部450による駆動力を支持部400に伝える。駆動部450は、図示しないモーターを有し、回転軸410を水平方向に回転移動させると共に、回転軸410を鉛直上方に移動させ(上昇させ)、また、回転軸410を鉛直下方に移動させる(降下させる)。
図5は、基板10aの構成を示す平面図である。図6は、基板10aが吊り下げ部320に掛けられた部分を拡大して示す説明図である。基板10aは、導電性を有する薄い板状部材であり、矩形の平面形状を有する。基板10aとしては、例えば、ステンレス等の金属製の薄板を採用することができる。図5に示すように、基板10aは、中央部分に発電対応領域WAを、発電対応領域WAの周りに非発電対応領域WBを、それぞれ有する。発電対応領域WAは、基板10aが燃料電池に用いられた際に、電気化学反応により発電が行われる領域に対応する。非発電対応領域WBは、基板10aが燃料電池に用いられた際に、発電が行われる領域の周りの領域(発電が行われない領域)に対応する。
基板10aは、非発電対応領域WBにおいて、アノードガス供給マニホールド形成部12aと、アノードガス排出マニホールド形成部12bと、カソードガス供給マニホールド形成部13aと、カソードガス排出マニホールド形成部13bと、4つの冷却媒体供給マニホールド形成部14aと、4つの冷却媒体排出マニホールド形成部14bと、2つの第1位置決め孔11aと、2つの第2位置決め孔11bとを備えている。
アノードガス供給マニホールド形成部12aは、基板10aが燃料電池に用いられた際にアノードガス供給マニホールドを形成する。アノードガス排出マニホールド形成部12bは、基板10aが燃料電池に用いられた際にアノードガス排出マニホールドを形成する。カソードガス供給マニホールド形成部13aは、基板10aが燃料電池に用いられた際にカソードガス供給マニホールドを形成する。カソードガス排出マニホールド形成部13bは、基板10aが燃料電池に用いられた際にカソードガス排出マニホールドを形成する。冷却媒体供給マニホールド形成部14aは、基板10aが燃料電池に用いられた際に冷却媒体供給マニホールドを形成する。冷却媒体排出マニホールド形成部14bは、基板10aが燃料電池に用いられた際に冷却媒体排出マニホールドを形成する。
図5に示すように、2つの第1位置決め孔11aは、基板10aの四隅のうち、長手方向に並んだ2つの隅に、それぞれ配置されている。図6に示すように、第1位置決め孔11aは、掛合部16及び挿入部17を備える。掛合部16は、成膜処理が実行される際に、吊り下げ部320におけるフック状の先端部321が掛けられる。掛合部16は、挿入部17よりも基板10aの周縁寄りに位置し、挿入部17に接続されている(挿入部17と連通している)。なお、掛合部16は、基板10aに対して成膜処理が実行される際に、挿入部17に対して鉛直上方に位置する。掛合部16は、矩形の平面形状を有し、先端部321の径(横幅)よりも若干長い径(横幅)を有する。掛合部16をこのような構成とするのは、先端部321が掛けられた際に先端部321の位置ずれを抑制でき、基板10aを第1蓋部300a(天井板部310)に係止させることができるからである。
挿入部17は、先端部321を第1位置決め孔11aに掛け合わせる際に、また、先端部321を第1位置決め孔11aから取り外す際に用いられる。また、挿入部17は、燃料電池の製造過程において、基板10aが後述のMEA(膜電極接合体:Membrane Electrode Assembly)と積層される際に位置決め用の孔として用いられると共に、燃料電池スタックの製造過程において、燃料電池が複数積層される際に位置決め用の孔として用いられる。挿入部17は、円形の平面形状を有し、掛合部16の径(横幅)よりも大きな径を有する。挿入部17をこのような構成とするのは、先端部321を掛合部16に掛ける際、及び先端部321を掛合部16から取り外す際に、挿入部17をガイドとして用いることができ、吊り下げ部320への基板10aの着脱を容易にすることができるからである。また、燃料電池及び燃料電池スタックの製造時における位置決め用の孔とは別にガイド用の孔を設ける構成に比べて、製造工程を減らすことができるからである。
図5に示すように、2つの第2位置決め孔11bは、基板10aの四隅のうち、第1位置決め孔11aが配置された隅とは異なる2つの隅に、それぞれ配置されている。第2位置決め孔11bは、燃料電池及び燃料電池スタックの製造過程において、位置決め用の孔として用いられる。
このように、本実施例の成膜装置100では、吊り下げ部320の先端部321を第1位置決め孔11aに掛けることにより、基板10aを吊り下げて固定(係止)するので、基板10aの第1蓋部300aへの取り付け及び第1蓋部300aからの取外しを、容易に行うことができる。加えて、重力を利用して基板10aの姿勢を保つ(固定する)ので、基板10aの姿勢を保つために、複雑かつ大きな機構を必要としない。
基板10bは、基板10aと同じ構成であるため、説明を書略する。なお、図1に示す状態において、基板10bは、第2蓋部300bに係止され(すなわち、第2蓋部300bの吊り下げ部320に掛けられ)、未だ成膜処理が行われていない。基板10bの第2蓋部300bへの固定(及び基板10aの第1蓋部300aへの固定)は、例えば、多関節ロボット等により実行させることができる。
上述した第1蓋部300aと第2蓋部300bと支持部400と回転軸410と駆動部450とは、請求項における搬送部に相当する。また、吊り下げ部320は請求項における係止部に、支持部400と回転軸410と駆動部450とは請求項における搬送実行部に、排ガス処理部260は請求項における圧力制御部に、先端部321は請求項におけるフック部に、第1位置決め孔11aは請求項における貫通孔に、挿入部17は請求項における第1の孔部に、掛合部16は請求項における第2の孔部に、それぞれ相当する。
A2.成膜処理:
図7は、成膜装置100を用いた成膜処理の手順を示す説明図である。先ず、成膜対象となる基板を蓋部に取り付ける(ステップS105)。例えば、第1蓋部300aに基板10aを取付ける。
駆動部450は、支持部400の上昇、水平方向の180度回転、下降を、この順序で行うことで、ステップS105で蓋部に取り付けられた基板を、チャンバ210内の所定位置に配置する(ステップS110)。このとき、例えば、図1に示すように、第1蓋部300aの天井板部310が、チャンバ210の上面(開口)をシールするように配置されるので、チャンバ210を密閉することができる。
排ガス処理部260を用いて、ほぼ真空に近い状態までチャンバ210内を減圧する(ステップS115)。図示しないヒーターを用いてチャンバ210の内部を昇温させる(ステップS120)。プラズマ発生用電源220により、各防着板230,244,330、及び基板に電圧を印加して電場を形成し、原料ガス供給部510から原料ガスを供給してシャワー管515から噴射することにより、プラズマを生成して、基板の表面に成膜する(ステップS125)。排ガス処理部260から不活性ガス(窒素ガス等)をチャンバ210内に供給して昇圧する(ステップS130)。支持部400を移動させることにより、成膜後の基板を位置Lbに移動させ(ステップS135)、蓋部から基板を取り外す(ステップS140)。
図8は、図7に示すステップS135における成膜装置100の動作を示す説明図である。図9は、ステップS140における成膜装置100の状態を示す説明図である。ステップS135において、駆動部450は、先ず支持部400を上昇させる。駆動部450は、第1蓋部300aがチャンバ210の上面から離れ、基板10a全体がチャンバ210内から露出すると、支持部400を水平に180度回転させる。なお、図7では、支持部400が90度回転した時点における成膜装置100を示している。駆動部450は、支持部400を図1の状態から180度回転させると、回転動作を停止させ、支持部400を降下させる。図9に示すように、支持部400が降下すると、基板10aは、位置Lbに配置されるので、第1蓋部300aから基板10aを取り外すことができる。
なお、前述のステップS115〜S130の間において、位置Lbに配置されている第2蓋部300bに、成膜前の新たな基板10bを取り付ける(すなわち、ステップS105を実行する)ことにより、ステップS135を実行すると、新たな基板についてのステップS110を実行することができる。具体的には、ステップS135において、支持部400が降下すると、成膜後の第1蓋部300aが位置Lbに配置されると共に、第2蓋部300bに取り付けられた基板10b(未成膜の基板10b)が、チャンバ210内の所定位置に配置される。
A3.燃料電池の構成:
図10は、基板10a,10bを用いて構成された燃料電池スタックの構成を模式的に示す断面図である。燃料電池スタックは、複数の燃料電池500が積層された構成を有する。燃料電池500は、膜電極接合体30と、アノード側ガス拡散層33aと、アノード側セパレータ34aと、カソード側ガス拡散層33cと、カソード側セパレータ34cとが積層された構成を有している。膜電極接合体30は、電解質膜31と、アノード側触媒層32aと、カソード側触媒層32cとを備えている。
2つの触媒層32a,32cは、電解質膜31を挟んで配置されている。アノード側ガス拡散層33aは、アノード側触媒層32aに接して配置されている。アノード側セパレータ34aは、アノード側ガス拡散層33aに接して配置されている。アノード側セパレータ34aは、前述の基板10a(成膜後の基板10a)により構成されている。カソード側ガス拡散層33cは、カソード側触媒層32cに接して配置されている。カソード側セパレータ34cは、カソード側ガス拡散層33cに接して配置されている。カソード側セパレータ34cは、前述の基板10b(成膜後の基板10b)により構成されている。
燃料電池500には、積層方向に沿って、アノードガス供給マニホールド35及びアノードガス排出マニホールド36が形成されている。アノード側セパレータ34a、すなわち、基板10aのアノードガス供給マニホールド形成部12aは、アノードガス供給マニホールド35の一部を形成している。同様に、カソード側セパレータ34c、すなわち、基板10bのアノードガス供給マニホールド形成部12aは、アノードガス供給マニホールド35の一部を形成している。なお、図示は省略しているが、燃料電池500には、積層方向に沿って、カソードガス供給マニホールド、カソードガス排出マニホールド、冷却媒体供給マニホールド、及び冷却媒体排出マニホールドが、それぞれ形成されている。
膜電極接合体30において、ノードガス供給マニホールド35とアノードガス排出マニホールド36とで挟まれた領域には、発電領域VAが形成されている。アノードガス供給マニホールド35から供給されたアノードガス(例えば、水素ガス)は、アノード側ガス拡散層33aに導入されて、アノード側ガス拡散層33aからアノード側触媒層32aに供給される。また、図示しないカソードガス供給マニホールドから供給されたカソードガス(例えば、空気)は、カソード側ガス拡散層33cに導入されて、カソード側ガス拡散層33cからカソード側触媒層32cに供給される。膜電極接合体30では、発電領域VAにおいて、供給されたアノードガス及びカソードガスを用いた電気化学反応が生じる。かかる電気化学反応で用いられなかったアノードガスは、アノード側触媒層32aからアノード側ガス拡散層33aに移動し、アノード側ガス拡散層33aからアノードガス排出マニホールド36へと排出される。同様に、電気化学反応で用いられなかったカソードガスは、カソード側触媒層32cからカソード側ガス拡散層33cに移動し、カソード側ガス拡散層33cから図示しないカソードガス排出マニホールドに排出される。なお、前述の発電対応領域WAは、発電領域VAに対して、積層方向に対応する領域に相当する。また、上述した非発電対応領域WBは、膜電極接合体30における発電領域VAを除く他の領域に対して、積層方向に対応する領域に相当する。
以上の構成を有する成膜装置100では、第1蓋部300a(天井板部310)に基板10aが係止されるので、チャンバ210内の所定位置(領域Ar1)への基板10aの配置と、チャンバ210の密閉とを同時に行うことができる。また、チャンバ210内の所定位置からの基板10aの取外しと、チャンバ210の開放とを同時に行うことができる。したがって、チャンバ210の密閉を基板10aの配置とは別工程として実行し、また、チャンバ210の開放を基板10aの所定位置からの取外しとは別工程として実行する構成に比べて、成膜された基板の生産効率を上げることができる。
加えて、天井板部310をチャンバ210の上面(開口)に載せることにより、チャンバ210をシールするので、天井板部310の自重を利用して開口をシールすることができ、チャンバ210内の気密性を向上させることができる。
また、第1位置決め孔11aに吊り下げ部320を掛けて、基板10aを吊り下げるようにして係止するので、第1蓋部300aへの基板10aの取り付け及び第1蓋部300aからの基板10aの取外しを容易に行うことができ、生産効率を向上させることができる。また、重力を利用して基板10aの姿勢を保つようにしているので、基板10aの姿勢を保つために大規模な機構を要しない。したがって、成膜装置100の製造コストを抑えることができると共に、成膜室200全体の熱容量を抑えて加熱(ステップS120)の時間を短くすることができる。
また、第1位置決め孔11aとして、先端部321が掛けられる掛合部16と接続して、掛合部16よりも径の大きな挿入部17を設けているので、先端部321を掛合部16に掛ける際、また、先端部321を掛合部16からはずす際に、挿入部17をガイドとして利用することができる。したがって、第1蓋部300aへの基板10aの取り付け及び第1蓋部300aからの基板10aの取外しを容易に行うことができ、生産効率を向上させることができる。また、掛合部16として、先端部321よりも径が若干大きく、かつ、挿入部17よりも径が小さい貫通孔を用いるので、成膜処理中における基板10aの位置ずれを抑制することができる。
また、水平方向の回転動作により、基板10a,10bを、位置Laと位置Lbとの間を往復移動させるので、蓋部300a,300bへの基板の取り付け及び取外しを、一箇所(位置Lb)にて行うことができる。したがって、基板の取り付け及び取外しに要する機構を1つにでき、成膜装置100の製造コストを抑えることができる。
また、基板10a,10bを搬送するための機構(支持部400,天井板部310,回転軸410,駆動部450)を大気中に配置し、チャンバ210内に配置しないので、チャンバ210の大きさを小型化できると共に、成膜室200全体の熱容量を小さくでき、加熱(ステップS120)に要する時間を短くすることができる。
また、第1位置決め孔11aは、非発電対応領域WBに設けられているので、第1位置決め孔11aに先端部321が掛けられているために、第1位置決め孔11a付近の成膜が十分に行われなかったとしても、燃料電池の発電効率が低下することを抑制できる。
A4.比較例
図11は、比較例の成膜装置の概略構成を示す説明図である。比較例の成膜装置900は、成膜室910と、予備真空室920と、第1扉925と、第2扉915とを備えている。成膜室910の内部には、図示しないシャワー管及び防着板が配置され、シャワー管から噴射される原料ガスのプラズマが形成され、基板20の表面に薄膜が形成される。なお、図11では、プラズマ発生用電源や、排ガス処理機構などは省略している。
成膜室910はほぼ真空の状態が保たれている。予備真空室920は、第2扉915を挟んで成膜室910に隣接している。予備真空室920内の気圧は、図示しない気圧調整機構により調整される。予備真空室920において第2扉915の反対面には、第1扉925が配置されている。第1扉925を挟んで予備真空室920の反対側は、大気に接している。
比較例の基板20は、冶具800に取り付けられている。冶具800は、矩形の枠状の外観形状を有しており、一対のクリップ部810と、一対の位置決めピン815と、一対の挟み込み部830とを備えている。基板20は、四隅のうち、短手方向に並んだ2つの隅を、一対の挟み込み部830によって挟み込まれて冶具800に固定されている。また、基板20は、四隅のうち、一対の挟み込み部830によって挟み込まれていない2つの隅を、一対のクリップ部810によって挟み込まれて冶具800に固定されている。また、基板20は、基板20の有する一対の位置決め孔840に、一対の位置決めピンが挿入されて冶具800に固定されている。
冶具800は、搬送部850に接合されている。搬送部850は、冶具800を、大気と予備真空室920と成膜室910との間を搬送する。搬送部850は、大気中に配置された図示しない駆動機構により、磁力を用いて搬送される。
図12は、比較例における成膜処理の手順を示すフローチャートである。先ず、基板20の冶具800への取り付けが行われる(ステップS205)。その後、第1扉925の開放(ステップS210)、大気中から予備真空室920内への基板20の搬送(ステップS215)、第1扉925の閉鎖(ステップS220)が行われた後、予備真空室920が減圧される(ステップS225)。その後、第2扉915が開かれ(ステップS230)、予備真空室920から成膜室910に基板20が搬送される(ステップS235)。第2扉915が閉じられた後(ステップS240)、成膜室910内が図示しないヒーターにより加熱され(ステップS245)、プラズマの生成及び成膜が実行される(ステップS250)。
成膜が終わると、第2扉915が開放され(ステップS255)、基板20が成膜室910から予備真空室920に搬送されて(ステップS260)、第2扉915が閉じられる(ステップS265)。その後、予備真空室920内が昇圧され(ステップS270)、第1扉925が開放され、予備真空室920から大気中に基板20が搬送される(ステップS280)。第1扉925が閉じられた後(ステップS285)、冶具800から基板20が取り外される(ステップS290)。
このように、比較例の成膜装置900によると、基板20の搬送中における基板20の位置ずれを防止するために、基板20を固定するための冶具として、比較的大きくかつ複雑な冶具800を用いる。したがって、冶具800への基板20の取り付け、及び冶具800からの基板20の取外しに長時間を要する。また、搬送部850が成膜室910内に配置されるため、成膜室910全体の熱容量が大きくなり、加熱(ステップS245)に長時間を要する。また、成膜室910内への基板20の配置と、成膜室910の密閉(第2扉915の閉鎖)とを別工程として実行し、また、成膜室910の開放(第2扉915の開放)と成膜室910からの基板20の搬出とを別工程として実行するので、それぞれの工程を一緒に行う本実施例と比べて、生産効率が低下する。
これに対して、本実施例では、吊り下げ部320により、重力を利用して基板10aを吊り下げて基板10aを固定(係止)するので、固定するための装置として比較的小規模の装置とすることができる。それゆえ、成膜室200全体の熱容量を小さく抑えることができるので、加熱(ステップS120)に要する時間を短くすることができる。また、基板10aを固定する装置を簡易な構成とするので、基板10aの固定を短時間で行うことができる。また、基板10aを所定位置に配置する工程と、チャンバ210を密閉する工程とを同一工程で行い、また、所定位置からの基板10aの移動とチャンバ210の開放とを同一工程で行うので、生産効率を向上させることができる。
B.変形例:
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
図13は、変形例1の成膜装置の概略構成及び移動の様子を模式的に示す説明図である。上記実施例では、基板10a,10bを、水平方向の回転移動及び鉛直方向の直線移動により、位置Laと位置Lbとの間を往復移動させていたが、本発明はこれに限定されるものではない。変形例1の成膜装置100aでは、水平方向の直線移動及び鉛直方向の直線移動により、基板を、基板に成膜する位置と、基板を取り付ける位置と、基板を取り外す位置との間を移動させる。
成膜装置100aは、2つの蓋部300a,300bに代えて、1つの蓋部300xを備える点、図示しない駆動部が、蓋部300xを鉛直上方及び鉛直下方に移動させ、また、蓋部300xを水平方向に直線移動させる点、基板を蓋部300xに取り付ける位置と基板を蓋部300xから取り外す位置とが互いに異なる点において、上記実施例の成膜装置100と異なり、他の構成は、成膜装置100と同じである。
蓋部300xは、長方形の平面形状を有する板状部材であり、長手方向(方向D)に沿って、二組の吊り下げ部320が並んで配置されている。具体的には、2つの吊り下げ部320sと、2つの吊り下げ部320tとが、方向Dに沿って並んで配置されている。蓋部300xの方向Dの長さは、チャンバ210の方向Dの長さよりも長い。蓋部300xは、図示しない駆動部により、方向Dに沿って移動可能に構成されている。チャンバ210は、位置Lcに固定設置されている。
図13の最上段の状態では、基板10cは、一組の吊り下げ部320tに取り付けられた状態でチャンバ210内に配置され、成膜が実行されている。このとき、一組の吊り下げ部320sは、位置Lcに隣接する位置Ldに配置されており、基板10dは、一組の吊り下げ部320sに取り付けられている。なお、基板10c,10dの構成は、上記実施例の基板10a,10bと同じである。
図13の中段に示すように、基板10cへの成膜が完了すると、蓋部300xは移動され、基板10dがチャンバ210内に配置され、基板10d表面への成膜が実行される。このとき、成膜が完了した基板10cは、チャンバ210内から取り出され、位置Lcを挟んで位置Ldと反対側の位置Leに配置される。位置Leにおいて、基板10cは、一対の吊り下げ部320tから取り外される。また、基板10cが取り外された一対の吊り下げ部320tには、成膜前の新たな基板10eが取り付けられる。
図13の下段に示すように、基板10dへの成膜が完了すると、蓋部300xは移動され、基板10eがチャンバ210内に配置され、基板10e表面への成膜が実行される。このとき、成膜が完了した基板10dは、チャンバ210内から取り出され、位置Ldに配置される。位置Ldにおいて、基板10dは、一対の吊り下げ部320sから取り外される。
以上の構成を有する変形例の成膜装置100aは、実施例の成膜装置100と同様の効果を有する。
B2.変形例2:
上記実施例では、チャンバ210は、上面全体が開口していたが、上面全体に代えて、上面のうち、一部が開口している構成を採用することもできる。この構成においても、蓋部300a,300bにより、開口をシールすることで、上記実施例と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施例では、開口が設けられていたのは、上面であったが、上面に代えて、いずれかの側面に開口を設けることもできる。この構成においても、かかる開口をシール可能に、支持部400に蓋部300a,300bを配置することで、上記実施例と同様の効果を奏することができる。なお、側面に開口を設ける構成においては、例えば、吊り下げ部320の先端をクリップ状に構成して、かかる先端において基板を挟み込むことで固定することができる。すなわち、一般には、開口部を有し、基板を収容可能であり、収容された基板に成膜を行うチャンバと、開口部をシール可能な蓋部とを、本発明の成膜装置に適用することができる。
B3.変形例3:
上記実施例では、支持部400が水平方向の回転、及び鉛直方向の移動を行うことで、基板10a,10bが、位置Laと位置Lbとの間を往復動していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、支持部400及び第1蓋部300a,300bは、固定配置し、チャンバ210が水平方向の回転、及び鉛直方向の移動を行う構成とすることもできる。また、変形例1においても、蓋部300xを移動させず、チャンバ210が水平方向の直線移動、及び鉛直方向の移動を行う構成を採用することもできる。なお、支持部400及び蓋部300a,300bは、鉛直方向にのみ移動し、チャンバ210は、水平方向にのみ移動(回転)する構成とすることもできる。
B4.変形例4:
上記実施例では、第1位置決め孔11aは、掛合部16と挿入部17とを備えていたが、掛合部16を省略することもできる。この構成においても、吊り下げ部320の先端部321を、挿入部17に掛けることができ、上記実施例と同様の効果を有する。また、先端部321を掛ける場所は、基板10a,10bの第1位置決め孔11aであったが、本発明は、これに限定されるものではない。非発電対応領域WB内に設けられた任意の貫通孔に、吊り下げ部320を掛けることができる。例えば、冷却媒体供給マニホールド形成部14aに掛けることもできる。また、例えば、非発電対応領域WBに、専用の貫通孔を設け、かかる貫通孔に吊り下げ部320を掛けることもできる。
B5.変形例5:
上記実施例では、基板10a,10bに炭素薄膜を形成していたが、炭素薄膜に代えて、他の任意の種類の薄膜を、基板10a,10bに形成することもできる。例えば、金や、白金や、タンタルなどの金属元素の薄膜を形成することもできる。
B6.変形例6:
上記実施例では、支持部400は、一対の蓋部300a,300bを、各端に支持していたが、いずれか一方のみを支持することもできる。また、支持部400に代えて、円形の板状部材を採用し、かかる円形の板状部材を駆動部450に接続する構成を採用することもできる。かかる構成では、支持する蓋部の数を任意の数とすることができる。例えば、互いに90度ずつずれた位置に合計4つの蓋部を配置(支持)することもできる。
10a,10b,10c,10d,10e,20…基板
11a…第1位置決め孔
11b…第2位置決め孔
12a…アノードガス供給マニホールド形成部
12b…アノードガス排出マニホールド形成部
13a…カソードガス供給マニホールド形成部
13b…カソードガス排出マニホールド形成部
14a…冷却媒体供給マニホールド形成部
14b…冷却媒体排出マニホールド形成部
16…掛合部
17…挿入部
30…膜電極接合体
31…電解質膜
32a…アノード側触媒層
32c…カソード側触媒層
33a…アノード側ガス拡散層
33c…カソード側ガス拡散層
34a…アノード側セパレータ
34c…カソード側セパレータ
35…アノードガス供給マニホールド
36…アノードガス排出マニホールド
100,100a…成膜装置
200…成膜室
210…チャンバ
220…プラズマ発生用電源
230…外周防着板
241…第1支持部材
242…第2支持部材
243…第3支持部材
244…下側防着板
246…貫通孔
248…底面支持部
260…排ガス処理部
262…ガス排出配管
300a…第1蓋部
300b…第2蓋部
300x…蓋部
310…天井板部
320…吊り下げ部
320s…吊り下げ部
320t…吊り下げ部
321…先端部
325…天井支持部
330…上側防着板
382…第2電極
384…第1電極
400…支持部
410…回転軸
450…駆動部
500…燃料電池
510…原料ガス供給部
515…シャワー管
520…原料ガス供給配管
525…噴射孔
800…冶具
810…クリップ部
815…位置決めピン
830…挟み込み部
840…位置決め孔
850…搬送部
900…成膜装置
910…成膜室
915…第2扉
920…予備真空室
925…第1扉
WA…発電対応領域
WB…非発電対応領域
VA…発電領域
Ar1…領域

Claims (8)

  1. ワークに成膜する成膜装置であって、
    開口部を有し、収容されている前記ワークの表面に成膜を行う成膜室と、
    前記開口部を介した前記成膜室内への前記ワークの搬入、及び前記開口部を介した前記成膜室からの前記ワークの搬出を行う搬送部であって、
    前記開口部をシール可能な1つ以上の蓋部と、
    前記蓋部に対して前記ワークを係止させる係止部と、
    前記ワークを前記成膜室内に搬入することにより前記蓋部により前記開口部をシールさせ、前記ワークを前記成膜室から搬出することにより前記蓋部による前記開口部のシールを解除させる搬送実行部と、を有する搬送部と、
    前記成膜室内の圧力を制御する圧力制御部と、
    を備える、成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記開口部は、前記成膜装置が載置された状態で前記成膜室の天井面に形成され、
    前記係止部は、フック部を有し、前記フック部を前記ワークに形成されている貫通孔に掛けることにより、前記蓋部に対して前記ワークを係止させる、成膜装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の成膜装置において、
    前記搬送部は、一対の前記蓋部のうち、一方を一端で支持し、他方を他端で支持する支持部を有する、成膜装置。
  4. 請求項3に記載の成膜装置において、
    前記成膜室は、固定載置され、
    前記搬送部は、前記支持部を鉛直上方及び鉛直下方に移動させ、また、前記支持部を水平方向に回転させる、成膜装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の成膜装置において、
    前記開口部は、前記成膜装置が載置された状態で前記成膜室の天井面に形成され、
    前記係止部は、前記蓋部により前記開口部がシールされた状態において、前記ワークの平面が鉛直方向に沿って配置されるように、前記ワークを前記蓋部に係止させる、成膜装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の成膜装置により成膜されるワークであって、
    厚み方向に貫通する貫通孔を備え、
    前記係止部は、フック部を有し、前記フック部を前記貫通孔に掛けることにより、前記蓋部に対して前記ワークを係止させ
    成膜された前記ワークは、燃料電池用のセパレータとして用いられ、
    前記貫通孔は、前記燃料電池における非発電部に対応する、前記セパレータにおける非発電対応部に形成されている、ワーク。
  7. 請求項6に記載のワークにおいて、
    前記燃料電池は、前記セパレータと膜電極接合体とが積層された構成を有し、かつ、他の燃料電池と積層されて燃料電池スタックを構成し、
    前記貫通孔は、前記セパレータと前記膜電極接合体とが積層される際の位置決め用の孔、または、前記燃料電池と前記他の燃料電池とが積層される際の位置決め用の孔として用いられる、ワーク。
  8. 請求項6または請求項7に記載のワークにおいて、
    前記貫通孔は、
    第1の孔部と、
    前記第1の孔部に対して前記成膜装置が載置された状態において鉛直上方に接続され、前記第1の孔部の径よりも小さく、かつ、前記フック部の径よりも大きな径を有し、前記フック部が掛けられる第2の孔部と、
    を有する、ワーク。
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