JP2013236659A - 解析システムおよびその解析方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より安価で簡易な、ゴルフボールの挙動を解析する解析システムを提供することができるようにする。
【解決手段】制御部23は、高速撮影の開始準備ができたか否かを判定し、高速撮影の開始準備ができたと判定した場合、撮像部11に高速撮影を開始させる。制御部23は、インパクトの瞬間として、ゴルフボールが動き始めた瞬間を、高フレームレート画像から検出して、検出されたインパクトの瞬間から連続する所定枚数の高フレームレート画像のなかから、2枚の高フレームレート画像を選択し、選択された2枚の高フレームレート画像に基づいて、ゴルフボールの挙動を解析する。本発明は、例えば、ゴルフボールの解析システムに適用できる。
【選択図】図2
【解決手段】制御部23は、高速撮影の開始準備ができたか否かを判定し、高速撮影の開始準備ができたと判定した場合、撮像部11に高速撮影を開始させる。制御部23は、インパクトの瞬間として、ゴルフボールが動き始めた瞬間を、高フレームレート画像から検出して、検出されたインパクトの瞬間から連続する所定枚数の高フレームレート画像のなかから、2枚の高フレームレート画像を選択し、選択された2枚の高フレームレート画像に基づいて、ゴルフボールの挙動を解析する。本発明は、例えば、ゴルフボールの解析システムに適用できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、解析システムおよびその解析方法に関し、特に、より安価で簡易な、ゴルフボールの挙動を解析する解析システムを提供することができるようにする解析システムおよびその解析方法に関する。
ゴルフの上達にはスイング動作やゴルフクラブの性能が関係する。そのため、ゴルフ練習場やゴルフクラブ等を販売する販売店では、プレーヤであるユーザがゴルフボールを打ったときのスイング動作を解析したり、ゴルフボールの飛距離や軌道をシミュレートする解析装置が置かれている。このような解析装置において、プレーヤが注目する解析項目として、ゴルフボールを打つ瞬間であるインパクト時のボールスピードやクラブヘッド(ゴルフクラブのヘッド)の挙動がある。
従来、地面に垂直な方向と、ボールの飛球方向と直交する方向の、2方向の基準線をクラブヘッドに描いて、インパクト前後のスイング動作を連続ストロボ撮像し、得られた画像を重畳表示して基準線の変化を見ることで、クラブヘッドの挙動を確認できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また例えば、白色の下地に黒色の図形が一列に並ぶマーキングを、クラブヘッドのバックフェース部に、クラブヘッドのソール−クラウン方向に少なくとも3列以上、かつ、トウ−ヒール方向に複数形成し、スイング動作時のマーキングをラインセンサカメラで検出することにより、クラブヘッドの挙動を確認できるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、ゴルフ練習場やゴルフクラブ等を販売する販売店に置かれるような解析装置は、解析精度は高いが高価である。また、装置サイズが大きく、場所を固定して設置する据え置きタイプであり、例えば、一般のプレーヤが購入し、ゴルフ練習場に持ち込んで利用するのには不向きである。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より安価で簡易な、ゴルフボールの挙動を解析する解析システムを提供することができるようにするものである。
本発明の一側面の解析システムは、ゴルフボールの挙動を解析する解析システムであって、100フレーム/秒以上の高フレームレートで前記ゴルフボールを高速撮影する撮像部と、前記撮像部が前記高速撮影を開始するタイミングに同期して点灯するLEDと、前記高速撮影により得られた複数の高フレームレート画像を記憶するメモリと、前記メモリに記憶された前記複数の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する制御部とを備え、前記制御部は、前記高速撮影の開始準備ができたか否かを判定し、前記高速撮影の開始準備ができたと判定した場合、前記撮像部に前記高速撮影を開始させ、インパクトの瞬間として、前記ゴルフボールが動き始めた瞬間を、前記高フレームレート画像から検出して、検出された前記インパクトの瞬間から連続する所定枚数の前記高フレームレート画像のなかから、2枚の高フレームレート画像を選択し、選択された前記2枚の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する。
本発明の一側面の解析システムの解析方法は、100フレーム/秒以上の高フレームレートでゴルフボールを高速撮影する撮像部と、前記撮像部が前記高速撮影を開始するタイミングに同期して点灯するLEDと、前記高速撮影により得られた複数の高フレームレート画像を記憶するメモリと、前記メモリに記憶された前記複数の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する制御部とを備える解析システムの解析方法であって、前記制御部が、前記高速撮影の開始準備ができたか否かを判定し、前記高速撮影の開始準備ができたと判定した場合、前記撮像部に前記高速撮影を開始させ、インパクトの瞬間として、前記ゴルフボールが動き始めた瞬間を、前記高フレームレート画像から検出して、検出された前記インパクトの瞬間から連続する所定枚数の前記高フレームレート画像のなかから、2枚の高フレームレート画像を選択し、選択された前記2枚の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する。
本発明の一側面においては、高速撮影の開始準備ができたか否かが判定され、高速撮影の開始準備ができたと判定された場合、撮像部で高速撮影が開始され、インパクトの瞬間として、ゴルフボールが動き始めた瞬間が、高フレームレート画像から検出されて、検出されたインパクトの瞬間から連続する所定枚数の高フレームレート画像のなかから、2枚の高フレームレート画像が選択され、選択された2枚の高フレームレート画像に基づいて、ゴルフボールの挙動が解析される。
本発明の一側面によれば、より安価で簡易な、ゴルフボールの挙動を解析する解析システムを提供することができる。
[解析システムの構成例]
図1は、本発明を適用した解析システムの一実施の形態の構成例を示している。
図1は、本発明を適用した解析システムの一実施の形態の構成例を示している。
図1の解析システムは、撮像装置1と解析装置2とで構成され、プレーヤがゴルフクラブ3でゴルフボール4を打撃したときのゴルフボール4の挙動を解析する。また、解析システムは、ゴルフクラブ3のクラブヘッドの挙動を解析することもできる。
撮像装置1は、プレーヤがゴルフクラブ3をスイングして、所定の位置に置かれたゴルフボール4を打撃したときのゴルフボール4を撮像する。解析装置2は、撮像装置1で撮像されて得られたゴルフボール4の画像から、ゴルフボール4の挙動、具体的には、ゴルフボール4の速度(ボールスピード)、回転(スピン)、飛球方向などを解析し、ディスプレイに解析結果を表示する。撮像装置1は、図1に示されるように、ゴルフボール4を挟んでプレーヤと対向する位置に配置され、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどで解析装置2と接続されている。
[撮像装置と解析装置の第1の構成例]
図2は、撮像装置1と解析装置2の第1の構成例を示すブロック図である。
図2は、撮像装置1と解析装置2の第1の構成例を示すブロック図である。
撮像装置1は、撮像部11とLED(Light Emitting Diode)12とを有する。
解析装置2は、ループメモリ21、データ記憶部22、制御部23、表示部24、および操作入力部25を有する。解析装置2は、携帯型のパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、などの携帯端末などで構成することができる。なお、解析装置2が撮像装置1の構成も含んで構成することにより、撮像装置1と解析装置2が物理的に一つの解析装置として構成されていてもよい。
撮像部11は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Mental Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子により構成される。撮像部11は、解析装置2の制御部23からの制御に基づいて撮像を行い、撮像結果の画像を制御部23に供給する。具体的には、撮像部11は、制御部23から高速撮影の開始が指令されるまでは、低フレームレート(例えば、60フレーム/秒)で撮像を行い、撮像結果を制御部23に供給する。そして、制御部23から高速撮影の開始が指令された後は、撮像部11は、それまでよりも高フレームレートで撮像を行い、撮像結果を制御部23に供給する。本実施の形態では、高フレームレートで撮像を行う場合(高速撮影)のフレームレートは、1000フレーム/秒とする。
LED12は、制御部23からの制御に基づいて、可視光または赤外光による点滅(一定の時間間隔の点灯)を行う。より具体的には、LED12は、撮像部11が高速撮影するタイミングに同期して点滅する。
ループメモリ21は、画像を所定枚数記憶する記憶容量を有し、記憶容量一杯に画像が記憶された状態で次の画像が供給されたときには、記憶した時刻が最も古い画像から順次上書きして更新するバッファメモリである。ループメモリ21は、制御部23を介して供給される、撮像部11が高速撮影したときの画像(以下、高フレームレート画像ともいう。)を所定枚数(例えば、20枚)記憶する。
データ記憶部22は、解析装置2の制御や処理に必要なデータ(プログラムも含む)を記憶する。例えば、データ記憶部22は、撮像部11で低フレームレートで撮像されて供給される撮像画像を一時記憶する。
制御部23は、撮像装置1と解析装置2全体を制御する。具体的には、制御部23は、撮像部11に低フレームレートの撮像を指令し、撮像部11から供給される低フレームレートの撮像画像に基づいて、高速撮影を開始するかどうかを判定する。そして、制御部23は、高速撮影を開始すると判定した場合、撮像部11に高速撮影を指令し、撮像部11から供給される高フレームレート画像をループメモリ21に記憶させる。さらに、制御部23は、ループメモリ21に記憶された複数枚の高フレームレート画像のなかから、所定の2枚を選択して、選択した2枚から、ゴルフボール4のボールスピード、回転数などを解析し、解析結果を表示部24に表示させる。
表示部24は、制御部23から供給される画像や解析結果を表示する。具体的には、表示部24は、ボールスピードの解析のために選択された2枚の高フレームレートの画像を表示したり、解析結果としてのボールスピード、回転数などを表示する。
操作入力部25は、操作ボタン、キーボード、スイッチ等で構成され、解析処理を実行するプログラムの起動、測定開始などのユーザの操作を受け付け、制御部23に供給する。
[第1の解析処理のフローチャート]
図3のフローチャートを参照して、解析システムの第1の構成例による第1の解析処理を説明する。この処理は、例えば、操作入力部25において、ユーザによって「測定開始」が指示されたときに開始される。
図3のフローチャートを参照して、解析システムの第1の構成例による第1の解析処理を説明する。この処理は、例えば、操作入力部25において、ユーザによって「測定開始」が指示されたときに開始される。
初めに、ステップS1において、制御部23は、低フレームレートの撮像を開始させる指令を、撮像部11に供給する。撮像部11は、制御部23からの指令に基づいて、例えば、60フレーム/秒で撮像を行い、撮像結果を制御部23に供給する。
ステップS2において、制御部23は、撮像部11から供給される低フレームレートの撮像画像の領域に対して予め設定された監視エリアに対して、データ記憶部22に予め記憶されているゴルフボール4の画像とパターンマッチングを行い、監視エリア内にゴルフボール4が検出されたか否かを判定する。
図4は、撮像部11から供給される撮像画像と監視エリアとの関係を示している。図4Aは、ゴルフボール4が置かれる前の撮像画像の例を示し、図4Bは、ゴルフボール4が置かれた後の撮像画像の例を示している。
プレーヤは、ゴルフボール4の試打を行う場合に、自分の立ち位置に対して一定の場所にゴルフボール4を置くのが通常である。したがって、ゴルフボール4が置かれたかどうかを判定するためには、図4に示されるように、撮像部11で撮像可能な撮像領域全体のうち、ゴルフボール4を置く位置の近傍の領域のみを監視エリアとして設定することができる。これにより、パターンマッチングの処理時間を短時間で行うことができる。
ステップS2で、撮像画像の監視エリア内に、ゴルフボール4が検出されていないと判定された場合、処理はステップS1に戻される。
一方、ステップS2で、監視エリア内にゴルフボール4が検出されたと判定された場合、処理はステップS3に進み、制御部23は、パターンサーチされたゴルフボール4の位置(座標)に基づいて、監視エリア内のゴルフボール4が一定期間静止しているかを判定する。
ステップS3で、ゴルフボール4が一定期間静止していないと判定された場合、処理はステップS1に戻り、上述した処理が繰り返される。したがって、プレーヤがゴルフボール4を所定の位置に置いて、ボールの動きが停止するまでは、ゴルフボール4の検出が継続して実行される。
一方、ステップS3で、ゴルフボール4が一定期間静止していると判定された場合、処理はステップS4に進み、制御部23は、撮像部11に高速撮影を開始させるとともに、高速撮影に同期してLED12を点滅させる。そして、制御部23は、撮像部11から順次供給される高フレームレート画像をループメモリ21に記憶させる。
ステップS5において、制御部23は、撮像部11から順次供給される高フレームレート画像の監視エリアのゴルフボール4を検出し、検出されたゴルフボール4の位置(座標)に基づいて、ゴルフボール4が動いたか否かを判定する。ステップS5の処理は、所定の位置に置かれたゴルフボール4がゴルフクラブ3で打撃されることにより動いた瞬間をインパクトの瞬間として検出する処理である。この処理は、ゴルフボール4が動いたと判定されるまで、繰り返し実行される。
そして、ステップS5で、ゴルフボール4が動いたと判定された場合、処理はステップS6に進み、制御部23は、検出されたインパクトの瞬間から、予め定めた所定数、例えば、10フレームまでの高フレームレート画像を、ループメモリ21に記憶されている画像のなかから特定する。
そして、ステップS7において、制御部23は、特定された10フレームの高フレームレート画像のなかから、ゴルフボール4が撮像されている2枚の高フレームレート画像を、解析用画像として選択する。
図5は、ステップS6およびステップS7の処理を説明する図である。
図5は、ループメモリ21に記憶されている高フレームレート画像から特定された、インパクトの瞬間から4フレーム目までの高フレームレート画像が示されている。図5において、各高フレームレート画像の上側には、それぞれの高フレームレート画像が撮像されたときのLED12の点灯タイミングを示す制御パルスが示されており、LED12が高フレームレート画像の撮像に同期して点灯(点滅)していることが分かる。
図5の例では、例えば、2フレーム目と4フレーム目の高フレームレート画像が、解析用画像として選択されている。なお、ゴルフボール4が撮像されている2枚の高フレームレート画像が3枚以上存在する場合に、どの画像を解析用画像として選択するかは、例えば、ゴルフボール4が撮像されている最初の2枚の画像、最初と最後の2枚の画像など、のように予め決定しておく。
図3に戻り、ステップS8において、制御部23は、特定された2枚の高フレームレート画像から、ゴルフボール4の挙動、例えば、ボールスピードを解析し、解析結果を表示部24に表示して、処理を終了する。
インパクト直後のゴルフボール4が映る2枚の高フレームレート画像から、ゴルフボール4の速度、並びに、ゴルフボール4の単位時間当たりの回転数および回転方向は、例えば、次のような方法で算出することができる。ゴルフボール4には、その表面に、ゴルフボールメーカのメーカ名またはブランド名の文字やマーク(ロゴ)が付されていることが多い。制御部23は、ゴルフボール4の表面に付されている文字やマークの一部を特徴点として検出する。そして、1回目の撮像により得られた第1の画像と、2回目の撮像により得られた第2の画像とで、対応する特徴点どうしの位置を比較することにより、ゴルフボール4の移動距離、回転数および回転方向が算出される。ゴルフボール4の移動距離を、第1の画像と第2の画像の撮像時間間隔で除算することで、ゴルフボール4の速度が求められる。ゴルフボール4の速度、並びに、単位時間当たりのゴルフボール4の回転数および回転方向の詳細な算出方法については、例えば、本出願人の先願である特開2009-247642号公報に開示されている。
以上のように、第1の解析処理では、制御部23は、撮像装置1により撮像された低フレームレートの画像に基づいて、ゴルフボール4が静止した状態を検出したとき、高速撮影の開始準備ができたと判定し、高速撮影を開始させる。次に、制御部23は、ゴルフボール4が動き始めた瞬間を、インパクトの瞬間として検出して、インパクト後の2枚の高フレームレート画像を特定し、ゴルフボール4の挙動を解析する。プレーヤは、撮像装置1の撮像領域内にゴルフボール4が置かれるようにセッティングするだけなので、簡単に、ゴルフボール4の挙動を解析することができる。また、解析装置2としての携帯端末に、撮像部11とLED12を備える撮像装置1があれば、ゴルフボール4の挙動を解析することができるので、安価なシステムを構築することができる。すなわち、より安価で簡易な、ゴルフボールの挙動を解析する解析システムを提供することができる。
第1の構成の解析システムでは、高速撮影のタイミングに同期してLED12が点灯(点滅)するので、常時点灯する場合と比べて消費電力を低減することができ、乾電池、バッテリ等での動作も可能である。
なお、インパクト後に高速移動するゴルフボール4が、予め定めた所定数の高フレームレート画像にできるだけ映るようにするためには、ゴルフボール4の静止位置および監視エリアは、右打ちのプレーヤであれば、画像の左側半分、左打ちのプレーヤであれば、画像の右側半分の領域とすることが望ましい。そして、このことを前提条件として、画像の左側半分に静止しているゴルフボール4が検出された場合は右打ち、画像の右側半分に静止しているゴルフボール4が検出された場合は左打ち、のように、右打ちと左打ちを自動判別することができる。勿論、右打ちと左打ちの判別は、ユーザの設定操作に基づいて行ってもよい。
また、上述した例では、インパクトの瞬間から時間的に後ろの複数の高フレームレート画像から、ゴルフボール4の挙動を解析したが、インパクトから時間的に前の複数の高フレームレート画像を特定するようにして、ゴルフクラブ3の挙動を解析してもよい。また、インパクト前後の所定数の高フレームレート画像を特定して、ゴルフクラブ3とゴルフボール4の両方の挙動を同時に解析することも可能である。
[撮像装置と解析装置の第2の構成例]
図6は、撮像装置1と解析装置2の第2の構成例を示すブロック図である。
図6は、撮像装置1と解析装置2の第2の構成例を示すブロック図である。
図6において、上述した第1の構成例と対応する部分については同一の符号を付してあり、重複する説明については適宜省略する。
図6に示される第2の構成例では、撮像装置1が、新たにドップラセンサ31を有している点が異なり、その他の構成は同様である。
ドップラセンサ31は、マイクロ波の信号を送信信号として出力するとともに、出力した送信信号が所定の物体に反射して周波数が変更され、所定のドップラ周波数となった反射信号(以下、ドップラ信号という。)を受信する。ドップラセンサ31が出力する送信信号の周波数は、例えば、24.11GHzである。
そして、ドップラセンサ31は、受信したドップラ信号の出力レベルを、予め設定された基準レベルVTHと比較し、その出力レベルが基準レベルVTH以上である場合に、ゴルフクラブ3のクラブヘッドを検出したことを示す検出信号を制御部23に供給する。
制御部23は、ゴルフクラブ3のクラブヘッドを検出したことを示す検出信号がドップラセンサ31から供給された場合、LED12を常時点灯させるとともに、撮像部11に1枚の画像を撮像させ、撮像結果をベース画像として取得し、データ記憶部22に記憶させる。
ベース画像取得後は、上述した第1の構成と同様に、制御部23は、高速撮影を開始し、ベース画像と、撮像部11から供給される高フレームレート画像の監視エリアを比較して、インパクトの瞬間を検出する。そして、制御部23は、インパクトの瞬間から所定数の高フレームレート画像を特定し、特定された所定数の高フレームレート画像のなかから2枚の高フレームレート画像を選択して、ゴルフボール4の挙動を解析する。
[第2の解析処理のフローチャート]
図7のフローチャートを参照して、解析システムの第2の構成例による第2の解析処理を説明する。この処理は、例えば、操作入力部25において、ユーザによって「測定開始」が指示されたときに開始される。
図7のフローチャートを参照して、解析システムの第2の構成例による第2の解析処理を説明する。この処理は、例えば、操作入力部25において、ユーザによって「測定開始」が指示されたときに開始される。
初めに、ステップS21において、制御部23は、ドップラセンサ31を動作させる。ドップラセンサ31は、制御部23からの指令に基づいて、送信信号の出力を開始する。
ステップS22において、制御部23は、ドップラセンサ31がゴルフクラブ3のクラブヘッドを検出したか、すなわち、ドップラセンサ31からクラブヘッドを検出したことを示す検出信号が供給されたかを判定する。
ステップS22で、クラブヘッドをまだ検出していないと判定された場合、処理はステップS21に戻り、ステップS21およびS22の処理が繰り返される。
一方、ステップS22で、クラブヘッドを検出したと判定された場合、処理はステップS23に進み、制御部23は、LED12を常時点灯させる。
ステップS24において、制御部23は、撮像部11に1枚の画像を撮像させ、撮像結果をベース画像として取得し、データ記憶部22に記憶させる。
ステップS25において、制御部23は、撮像部11に高速撮影を開始させる。撮像部11は、制御部23からの高速撮影開始の指令に基づいて、高速撮影を開始する。
ステップS26ないしS29の処理は、上述した図3のステップS5ないしS8のそれぞれと同様であるので、説明は省略する。
以上のように、第2の解析処理では、制御部23は、ドップラセンサ31によりゴルフクラブ3のクラブヘッドが検出されたとき、高速撮影の開始準備ができたと判定し、ゴルフボール4が静止している状態のベース画像を取得する。そして、制御部23は、LED12を常時点灯させ、高速撮影を開始させる。次に、制御部23は、取得したベース画像に基づいてゴルフボール4が動き始めた瞬間を、インパクトの瞬間として検出して、インパクト後の2枚の高フレームレート画像を特定し、ゴルフボール4の挙動を解析する。プレーヤは、撮像装置1の撮像領域内にゴルフボール4が置かれるようにセッティングするだけなので、簡単に、ゴルフボール4の挙動を解析することができる。また、解析装置2としての携帯端末に、撮像部11とLED12を備える撮像装置1があれば、ゴルフボール4の挙動を解析することができるので、安価なシステムを構築することができる。すなわち、より安価で簡易な、ゴルフボールの挙動を解析する解析システムを提供することができる。
図1の解析システムは、上述した第1の構成または第2の構成のいずれか一方のみを備えるものでもよいし、両方を備え、必要に応じて第1の処理または第2の処理を切り替える構成でもよい。
[コンピュータの構成例]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図8は、解析装置2がコンピュータで実現される場合のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)51,ROM(Read Only Memory)52,RAM(Random Access Memory)53は、バス54により相互に接続されている。
バス54には、さらに、入出力インタフェース55が接続されている。入出力インタフェース55には、入力部56、出力部57、記憶部58、通信部59、及びドライブ60が接続されている。
入力部56は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部57は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部58は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部59は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ60は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体61を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU51が、例えば、記憶部58に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース55及びバス54を介して、RAM53にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体61をドライブ60に装着することにより、入出力インタフェース55を介して、記憶部58にインストールすることができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部59で受信し、記憶部58にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM52や記憶部58に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる場合はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで実行されてもよい。
本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 撮像装置
2 解析装置
11 撮像部
12 LED
21 ループメモリ
22 データ記憶部
23 制御部
24 表示部
25 操作入力部
31 ドップラセンサ
2 解析装置
11 撮像部
12 LED
21 ループメモリ
22 データ記憶部
23 制御部
24 表示部
25 操作入力部
31 ドップラセンサ
Claims (5)
- ゴルフボールの挙動を解析する解析システムであって、
100フレーム/秒以上の高フレームレートで前記ゴルフボールを高速撮影する撮像部と、
前記撮像部が前記高速撮影を開始するタイミングに同期して点灯するLEDと、
前記高速撮影により得られた複数の高フレームレート画像を記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記複数の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記高速撮影の開始準備ができたか否かを判定し、前記高速撮影の開始準備ができたと判定した場合、前記撮像部に前記高速撮影を開始させ、
インパクトの瞬間として、前記ゴルフボールが動き始めた瞬間を、前記高フレームレート画像から検出して、
検出された前記インパクトの瞬間から連続する所定枚数の前記高フレームレート画像のなかから、2枚の高フレームレート画像を選択し、
選択された前記2枚の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する
解析システム。 - 前記撮像部は、前記制御部において前記高速撮影の開始準備ができたと判定される前は、前記高フレームレートよりも低い低フレームレートで撮像を行い、
前記制御部は、前記低フレームレートで撮像された画像を用いて、前記ゴルフボールが静止した状態を検出した場合に、前記高速撮影の開始準備ができたと判定する
請求項1に記載の解析システム。 - 前記LEDは、前記撮像部が高速撮影する瞬間のみ点灯する
請求項1に記載の解析システム。 - 前記ゴルフボールを打撃するゴルフクラブのクラブヘッドを検出するドップラセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記ドップラセンサのドップラ信号に基づいて、前記クラブヘッドが検出された場合に、前記高速撮影の開始準備ができたと判定する
請求項1に記載の解析システム。 - 100フレーム/秒以上の高フレームレートでゴルフボールを高速撮影する撮像部と、
前記撮像部が前記高速撮影を開始するタイミングに同期して点灯するLEDと、
前記高速撮影により得られた複数の高フレームレート画像を記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記複数の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する制御部と
を備える解析システムの解析方法であって、
前記制御部が、
前記高速撮影の開始準備ができたか否かを判定し、前記高速撮影の開始準備ができたと判定した場合、前記撮像部に前記高速撮影を開始させ、
インパクトの瞬間として、前記ゴルフボールが動き始めた瞬間を、前記高フレームレート画像から検出して、
検出された前記インパクトの瞬間から連続する所定枚数の前記高フレームレート画像のなかから、2枚の高フレームレート画像を選択し、
選択された前記2枚の高フレームレート画像に基づいて、前記ゴルフボールの挙動を解析する
解析システムの解析方法。
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