JP2013236351A - 画像処理装置、それを備える表示装置、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、それを備える表示装置、および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数人の視聴者のそれぞれに対する画質低下を抑制する画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置30は、カメラ311、顔検出部312、視角算出部211、回転角算出部212、算出角処理部213、階調補正部322、および階調補正データ記憶部33を備える。階調補正データ記憶部33は、視聴方向情報に応じた補正情報を予め記憶している。顔検出部312は、カメラ311が取得した撮影画像から複数人の視聴者の顔を検出する。視角算出部211および回転角算出部212は、顔検出部312での検出結果から各視聴者の視角および回転角をそれぞれ算出する。算出角処理部213は、各視聴者の視角および回転角から視聴方向情報を取得する。階調補正部322は、視聴方向情報に応じた補正情報を階調補正データ記憶部33から読み出し、当該補正情報を用いて入力画像信号Y1が示す入力画像に対して階調補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、表示装置に使用される画像処理装置、それを備える表示装置、および画像処理方法に関する。
透過型または半透過型などの液晶ディスプレイでは、バックライトから液晶パネルに光が照射され、液晶パネルにおける液晶の光透過率が制御されることにより所望輝度の表示が行われる。この液晶の光透過率には視角特性が存在することが従来から知られている。この視角特性により、バックライトからの照射光が液晶パネルを透過するときの輝度(以下、「表示輝度」という。)は視角によって異なるものとなる。
図22は、液晶ディスプレイ上の所定位置における法線(例えば中心軸)からの視角と表示輝度との関係を示す図である。以下では、図22に示すような視角と表示輝度との関係を示す曲線のことを「視角特性曲線」という。図22では、階調値G1〜G6のそれぞれで表示を行う場合の透過輝度を表している。G1からG6にかけて階調値は低くなる。階調値G3〜G5などの中間階調では、視角が数十度の付近では、視角=0°のときよりも表示輝度が高くなる。また、階調値G1〜G6のそれぞれでは、視角が90°に近づくと視角=0°のときよりも表示輝度が低くなる。このように、視聴者の視角によっては当該視聴者に対して所望の表示輝度での表示が行われず、結果として画質が低下することとなる。
そこで、特許文献1には、カメラによって液晶パネルに対するユーザの視角を取得し、当該視角に応じて階調補正を行う画像処理装置が開示されている。特許文献1における「ユーザ」は、上述の視聴者に相当する。この画像処理装置は、デジタルカラー複合機などに使用されるものである。このような画像処理装置によれば、ユーザの視角に応じた適切な輝度表示を行うことができる。
特開2009−130640号公報
ところで、特許文献1に記載の画像処理装置は、1人のユーザの視角に応じて階調補正を行うものである。また、この画像処理装置はデジタルカラー複合機などに使用されるものであるので、液晶パネルは比較的サイズの小さいものであり、複数人のユーザが同時に液晶パネルを眺めることは想定されていない。このため、特許文献1に記載の画像処理装置を複数人の視聴者が同時に視聴するディスプレイに適用した場合に、各視聴者の視角を考慮した階調補正を行うことができない。その結果、各視聴者に対する画質低下を十分に抑制できない。
そこで、本発明は、複数人の視聴者のそれぞれに対する画質低下を抑制する画像処理装置、それを備える表示装置、および画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面は、表示パネルを備える表示装置において使用され、前記表示装置が外部から受け取った映像信号に基づいて得られた前記表示パネルで表示すべき画像に対して階調補正を行う画像処理装置であって、
複数人の視聴者によって前記画像が視認される場合に、当該複数人の視聴者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報に基づいて、前記表示パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報を取得する視聴方向情報取得部と、
前記視聴方向情報に応じた補正情報を予め記憶した記憶部と、
前記視聴方向情報に対応する補正情報を前記記憶部から読み出し、読み出した補正情報を用いて前記画像に対して階調補正を行う階調補正部とを備え、
前記視聴方向情報取得部は、前記位置情報に基づいて前記表示パネル上の所定位置に対する前記視聴者の視角を算出する視角算出部を含み、少なくとも各視聴者の視角に基づいて前記視聴方向情報を取得することを特徴とする。
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面において、
前記表示パネルで表示すべき画像は、互いに独立した表示単位の複数の窓画像を統合して構成され、
各窓画像に少なくとも1人の視聴者を対応させるペアリング部をさらに備え、
前記視角算出部は、前記位置情報に基づいて、前記表示パネルに表示される各窓画像上の所定位置に対する当該窓画像に対応する視聴者の視角を算出し、
前記視聴方向情報取得部は、少なくとも各窓画像に対応する視聴者の視角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報を取得し、
前記階調補正部は、各窓画像における視聴方向情報に対応する補正情報を前記記憶部から読み出し、読み出した補正情報を用いて当該窓画像に対して階調補正を行うことを特徴とする。
本発明の第3の局面は、本発明の第2の局面において、
前記視角算出部は、各窓画像上の所定位置における法線に対する視聴者の位置の角度を当該窓画像に対応する視聴者の視角として算出することを特徴とする。
本発明の第4の局面は、本発明の第3の局面において、
前記ペアリング部は、各窓画像に1人の視聴者を対応させ、
前記視聴方向情報取得部は、少なくとも各窓画像に対応する視聴者の視角を当該窓画像における視聴方向情報として取得することを特徴とする。
本発明の第5の局面は、本発明の第4の局面において、
前記視聴方向情報取得部は、各窓画像上の所定位置における前記法線と前記表示パネルの水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する、当該窓画像に対応する視聴者の位置の角度を回転角として算出する回転角算出部をさらに含み、各窓画像に対応する視聴者の視角および回転角を当該窓画像における視聴方向情報として取得することを特徴とする。
本発明の第6の局面は、本発明の第3の局面において、
前記ペアリング部は、各窓画像に2人以上の所定数人の視聴者を対応させ、
前記視聴方向情報取得部は、少なくとも各窓画像に対応する前記所定数人の視聴者のそれぞれの視角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報を取得することを特徴とする。
本発明の第7の局面は、本発明の第6の局面において、
前記視聴方向情報取得部は、各窓画像上の前記所定位置における前記法線と前記表示パネルの水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する、当該窓画像に対応する前記視聴者の位置の角度を回転角として取得する回転角算出部をさらに含み、各窓画像に対応する前記所定数人の視聴者のそれぞれの視角および回転角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報を取得することを特徴とする。
本発明の第8の局面は、本発明の第1の局面において、
前記視角算出部は、前記表示パネル上の所定位置における法線に対する各視聴者の位置の角度を当該視聴者の視角として算出することを特徴とする。
本発明の第9の局面は、本発明の第8の局面において、
前記視聴方向情報取得部は、少なくとも前記複数人の視聴者のそれぞれの視角に基づいて前記視聴方向情報を取得することを特徴とする。
本発明の第10の局面は、本発明の第9の局面において、
前記視聴方向情報取得部は、前記表示パネル上の所定位置における前記法線と当該表示パネルの水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する前記視聴者の位置の角度を回転角として取得する回転角算出部をさらに含み、前記複数人の視聴者のそれぞれの視角および回転角に基づいて前記視聴方向情報を取得することを特徴とする。
本発明の第11の局面は、本発明の第1の局面において、
前記補正情報は、前記画像の階調補正前の階調値と階調補正後の階調値との関係を示す補正曲線に基づくことを特徴とする。
本発明の第12の局面は、本発明の第11の局面において、
前記補正曲線における前記階調補正後の最大階調値および最小階調値は、前記階調補正前の最大階調値および最小階調値にそれぞれ一致することを特徴とする。
本発明の第13の局面は、本発明の第1の局面において、
前記位置情報取得部は、
前記複数人の視聴者を撮影した撮影画像を取得するカメラと、
前記撮影画像から前記複数人の視聴者のそれぞれの顔を検出し、検出結果を前記位置情報として取得する顔検出部とを含むことを特徴とする。
本発明の第14の局面は、本発明の第1の局面から第13の局面までのいずれかにおいて、
前記表示装置はバックライトをさらに備え、
前記表示パネルは液晶パネルであることを特徴とする。
本発明の第15の局面は、表示装置であって、
本発明の第14の局面に係る画像処理装置と、
前記表示パネルと、
前記バックライトと、
前記表示パネルで表示すべき画像を示す画像信号を受け取り、当該画像信号に基づいて前記表示パネルを駆動するパネル駆動部とを備えることを特徴とする。
本発明の第16の局面は、表示パネルを備える表示装置において、前記表示装置が外部から受け取った映像信号に基づいて得られた前記表示パネルで表示すべき画像に対して階調補正を行う画像処理方法であって、
複数人の視聴者によって前記画像が視認される場合に、当該複数人の視聴者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記位置情報に基づいて、前記表示パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報を取得する視聴方向情報取得ステップと、
前記視聴方向情報に応じた補正情報を予め記憶した記憶部から、前記視聴方向情報に対応する補正情報を読み出し、読み出した補正情報を用いて前記画像に対して階調補正を行う階調補正ステップとを備え、
前記視聴方向情報取得ステップは、前記位置情報に基づいて前記表示パネル上の所定位置に対する前記視聴者の視角を算出する視角算出ステップを含み、
前記視聴方向情報取得ステップでは、少なくとも各視聴者の視角に基づいて前記視聴方向情報が取得されることを特徴とする。
本発明の第1の局面によれば、少なくとも複数人の視聴者のそれぞれの視角に基づいて、表示パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報が得られる。そして、この視聴方向情報に対応する補正情報を用いて、表示パネルで表示すべき画像に対して階調補正が行われる。このようにして、複数人の視聴者のそれぞれの視角を考慮した階調補正が行われることにより、当該複数人の視聴者のそれぞれに対して、少なくとも視角に依存する画質低下を抑制できる。また、本発明の第1の局面に係る画像処理装置は、表示装置において、表示パネルで表示すべき画像を示す信号が当該表示パネルを駆動する回路などに与えられる前の段階に設けて用いることができる。これにより、画像処理装置を従来の表示装置に容易に組み込むことができる。さらに、補正情報が記憶部に予め記憶されているので、階調補正を行う度に補正情報を計算する処理を行う必要がない。したがって、比較的軽い処理で階調補正を行うことができる。
本発明の第2の局面によれば、表示パネルに複数の窓画像を統合した画像が表示される場合において、少なくとも各窓画像に対応する視聴者の視角に基づいて得られる視聴方向情報に対応する補正情報を用いて、当該窓画像に対して階調補正が行われる。このようにして、各窓画像に対応する視聴者の視角を考慮した階調補正が行われることにより、当該視聴者に対して少なくとも視角に依存する画質低下を抑制できる。
本発明の第3の局面によれば、窓画像上の所定位置における法線に対する視聴者の位置の角度を当該視聴者の視角として、本発明の第2の局面と同様の効果を奏することができる。
本発明の第4の局面によれば、各窓画像に1人の視聴者が対応し、少なくとも当該視聴者の視角が当該窓画像における視聴方向情報として得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が記憶部から読み出され、当該補正情報を用いて窓画像に対して階調補正が行われることにより、各窓画像に対応する1人の視聴者に対して、少なくとも視角に依存する画質低下を抑制できる。
本発明の第5の局面によれば、各窓画像に対応する視聴者の視角に加えて、当該視聴者の回転角が当該窓画像における視聴方向情報として得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が記憶部から読み出され、当該補正情報を用いて階調補正が行われることにより、各窓画像に対応する1人の視聴者に対して、視角および回転角に依存する画質低下に依存する画質低下を抑制できる。このため、本発明の第4の局面よりも、画質低下の抑制効果を高めることができる。
本発明の第6の局面によれば、各窓画像に2人以上の所定数人の視聴者が対応し、少なくとも各窓画像に対応する所定数人の視聴者の視角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報が得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が記憶部から読み出され、当該補正情報を用いて階調補正が行われることにより、各窓画像に対応する所定数人の視聴者のそれぞれに対して、少なくとも視角に依存する画質低下を抑制できる。
本発明の第7の局面によれば、各窓画像に対応する所定数人の視聴者のそれぞれの視角に加えて、当該所定数人の視聴者のそれぞれの回転角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報が得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が記憶部から読み出され、当該補正情報を用いて階調補正が行われることにより、各窓画像に対応する所定数人の視聴者のそれぞれに対して、視角および回転角に依存する画質低下に依存する画質低下を抑制できる。このため、本発明の第6の局面よりも、画質低下の抑制効果を高めることができる。
本発明の第8の局面によれば、表示パネル上の所定位置における法線に対する視聴者の位置の角度を当該視聴者の視角として、本発明の第1の局面と同様の効果を奏することができる。
本発明の第9の局面によれば、少なくとも複数人の視聴者のそれぞれの視角に基づいて視聴方向情報が得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が記憶部から読み出され、当該補正情報を用いて階調補正が行われることにより、複数人の視聴者のそれぞれに対して、少なくとも視角に依存する画質低下を抑制できる。
本発明の第10の局面によれば、複数人の視聴者のそれぞれの視角に加えて、当該複数人の視聴者のそれぞれの回転角に基づいて視聴方向情報が得られる。この補正情報を用いて階調補正が行われることにより、複数人の視聴者のそれぞれに対して、視角および回転角に依存する画質低下を抑制できる。このため、本発明の第9の局面よりも、画質低下の抑制効果を高めることができる。
本発明の第11の局面によれば、補正曲線に基づく補正情報を用いて階調補正を行うことができる。
本発明の第12の局面によれば、補正曲線において、階調補正後の最大階調値および最小階調値が階調補正前の最大階調値および最小階調値にそれぞれ一致する。言い換えると、階調補正後の階調値が階調補正前の最大階調値を上回るときには当該最大階調値に丸まられ、階調補正後の階調値が階調補正前の最小階調値を下回るときには当該最小階調値に丸められる。階調補正前の階調値は、通常、表示装置で取り扱える階調値の範囲内に収まっているので、上述のような丸め処理により、階調補正後の階調値も当該範囲内に収まる。
本発明の第13の局面によれば、複数人の視聴者のそれぞれの顔を検出することにより、位置情報を取得できる。
本発明の第14の局面によれば、液晶パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報に対応する補正情報を用いて階調補正が行われる。液晶パネルにおける視角特性は画質に対して比較的大きな影響を与えるので、上記補正情報を用いることにより、液晶パネルおよびバックライトを備える表示装置において画質低下を十分に抑制できる。
本発明の第15の局面によれば、本発明の第14の局面に係る画像処理装置を用いることにより、表示装置において、複数人の視聴者に対して画質低下を抑制できる。
本発明の第16の局面によれば、本発明の第1の局面と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態におけるカメラの設置位置について説明するための図である。 上記第1の実施形態におけるY方向での視聴者の位置について説明するための図である。 上記第1の実施形態におけるX方向での視聴者の位置について説明するための図である。 上記第1の実施形態における視角および回転角の算出について説明するための図である。 視角の差によって生じる表示輝度差について説明するための図である。 上記第1の実施形態における補正曲線について説明するための図である。 上記第1の実施形態において、補正曲線の一部が取り扱える階調値の範囲を超えた場合の対応について説明するための図である。 上記第1の実施形態における、算出角処理部における処理の一例を示すフローチャートである。 階調値G4の画像が表示されている状態において、第1,第2視聴者がディスプレイ上の同じ位置を眺めている様子を示す図である。(A)は平面図である。(B)は斜視図である。 図10(A)および図10(A)に示す状態において生じる表示輝度差について説明するための図である。 図10(A)および図10(A)に示す状態において、階調補正を行わない場合に各視聴者から見た画像を示す図である。(A)は、第1視聴者から見た画像を示す図である。(B)は、第2視聴者から見た画面を示す図である。 図10(A)および図10(A)に示す状態において、上記第1の実施形態における階調補正を行った場合に各視聴者から見た画像を示す図である。(A)は、第1視聴者から見た画像を示す図である。(B)は、第2視聴者から見た画像を示す図である。 本発明の第2の実施形態において、複数の窓画像が表示された状態を示す図である。 上記第2の実施形態における表示制御部の構成を示すブロック図である。 上記第2の実施形態における、窓画像毎の視角および回転角の算出について説明するための図である。 第1窓画像として階調値G4の窓画像が表示され、第2窓画像として階調値G5の窓画像が表示されている状態において、第1視聴者が第1窓画像上の所定位置を眺め、第2視聴者が第2窓画像上の所定位置を眺めている様子を示す図である。(A)は平面図である。(B)は斜視図である。 図17(A)および図17(B)に示す状態における表示輝度差について説明するための図である。 図17(A)および図17(B)に示す状態において、階調補正を行わない場合に各視聴者から見た窓画像を示す図である。(A)は、第1視聴者から見た第1窓画像を示す図である。(B)は、第2視聴者から見た第2窓画像を示す図である。 図17(A)および図17(B)に示すにおいて、上記第2の実施形態における階調補正を行った場合に各視聴者から見た窓画像を示す図である。(A)は、第1視聴者から見た第1窓画像を示す図である。(B)は、第2視聴者から見た第2窓画像を示す図である。 本発明の第3の実施形態における表示制御部の構成を示すブロック図である。 ディスプレイの中心軸からの視角と表示輝度との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の第1〜第3の実施形態について説明する。以下の説明では、バックライトから液晶パネルに照射される光の輝度のことを「バックライト輝度」という。また、以下の各実施形態では、液晶パネルに表示される画像を複数人の視聴者が視認しているものとする。
<1.第1の実施形態>
<1.1 全体構成および動作概要>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、液晶表示装置1は、表示パネルとしての液晶パネル11、パネル駆動回路12、バックライト13、バックライト制御部14、および表示制御部15を備えている。
液晶表示装置1には、外部から映像信号X1が入力される。表示制御部15は、映像信号X1に対して各種処理(詳細は後述する。)を施し、当該処理により得られた出力画像信号Y2をパネル駆動回路12およびバックライト制御部14に与える。出力画像信号Y2は、液晶パネル11で表示すべき画像に対して後述の階調補正を施した後の画像を示す。
液晶パネル11は、複数の表示素子を備えている。表示素子は、全体として2次元状に配置されている。R(赤),G(緑),B(青)の3原色によるカラー表示を行う場合、表示素子には、例えば赤色光を透過するR表示素子、緑色光を透過するG表示素子、および青色光を透過するB表示素子が含まれている。この場合、R表示素子、G表示素子、およびB表示素子の3個の表示素子で1個の画素を形成する。なお、R,G,B,Y(黄色)などの4原色によるカラー表示を行う場合には、黄色光を透過するY表示素子がさらに使用される。
パネル駆動回路12は、表示制御部15から受け取った出力画像信号Y2に基づき、液晶パネル11に表示素子の光透過率を制御する信号(電圧信号)を与える。パネル駆動回路12から与えられた電圧は表示素子内の画素容量に書き込まれ、表示素子の光透過率は画素容量に書き込まれた電圧に応じて変化する。
バックライト13は、液晶パネル11の背面側に設けられ、液晶パネル11の背面にバックライト光を照射する。バックライト13は、光源としてLED(Light Emitting Diode)を備えている。なお、バックライト13は直下型であっても良く、エッジライト型であっても良い。また、LEDに代えて、光源としてCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)を用いても良い。
バックライト制御部14は、バックライト輝度算出部141およびバックライト駆動回路142を備えている。バックライト輝度算出部141は、表示制御部15から受け取った出力画像信号Y2に基づき、液晶パネル11で表示される画像が適切な輝度で視聴者に視認されるようにバックライト輝度値を算出する。なお、本実施形態におけるバックライト輝度は、バックライト13全体で一律の値である。バックライト輝度算出部141は、算出したバックライト輝度値を示す輝度データをバックライト駆動回路142に与える。バックライト駆動回路142は、バックライト輝度算出部141から受け取った輝度データに基づき、バックライト13を点灯させる。
表示制御部15は、メイン映像処理エンジン20および画像処理装置30を備えている。メイン映像処理エンジン20は、外部から受け取った映像信号X1を、パネル駆動回路12およびバックライト制御部14で扱うための信号形式である入力画像信号Y1に変換し、当該入力画像信号Y1を画像処理装置30に与える。入力画像信号Y1は、液晶パネル11で表示すべき画像を示す。画像処理装置30は、メイン映像処理エンジン20から受け取った入力画像信号Y1が示す画像に対して階調補正を行い、当該処理後の画像を示す出力画像信号Y2をパネル駆動回路12およびバックライト制御部14に与える。以下では、入力画像信号Y1が示す画像のことを「入力画像」といい、出力画像信号Y2が示す画像のことを「出力画像」という。なお、実際には、表示制御部15は、パネル駆動回路12およびバックライト制御部14の動作を制御するためのタイミング信号を生成するタイミング信号生成部をさらに備えるが、ここではその説明および図示を省略する。また、バックライト制御部14に出力画像信号Y2を与えずに、タイミング信号のみを与えるようにしても良い。
画像処理装置30は、位置情報取得部31、階調補正ユニット32、および階調補正データ記憶部33を備えている。位置情報取得部31は、カメラ311および顔検出部312を備えている。階調補正ユニット32は、視聴方向情報取得部321および階調補正部322を備えている。階調補正データ記憶部33は、階調補正ユニット32で使用すべき階調補正データを予め記憶している。階調補正データには、後述の視角および回転角に応じた補正情報が含まれている。なお、階調補正データの具体的な内容については後述する。
カメラ311は、複数人の視聴者を撮影した画像(以下「撮影画像」という。)を取得し、当該撮影画像を顔検出部312に与える。なお、カメラ311の設置位置に関する説明は後述する。
顔検出部312は、カメラ311から撮影画像を受け取り、当該撮影画像から複数人の視聴者のそれぞれの顔を検出する。顔検出部312は、検出結果を視聴方向情報取得部321に与える。本実施形態では、顔検出部312の検出結果が位置情報に相当する。
視聴方向情報取得部321は、顔検出部312から受け取った検出結果に基づいて、液晶パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報を取得する。この視聴方向情報は、液晶パネル11上の所定位置に対して、仮想的な視聴者または実際の視聴者が位置する方向を示す。視聴方向情報取得部321は、より詳細には、視角算出部211、回転角算出部212、および算出角処理部213を備えている。
視角算出部211は、顔検出部312から検出結果を受け取り、検出された顔の位置から、各視聴者につき、液晶パネル11の所定位置における法線に対する角度を視角として求める。視角算出部211は、各視聴者の視角を示す視角データを算出角処理部213に与える。なお、本実施形態では、液晶パネル11上の所定位置における法線として、当該液晶パネル11上の中心における法線である中心軸を採用するものとする。ただし、液晶パネル11上の所定位置は当該液晶パネル11上の中心に限定されるものではない。視角の詳細な算出方法については後述する。
回転角算出部212は、顔検出部312から検出結果を受け取り、検出された顔の位置から、各視聴者につき、液晶パネル11の所定位置における法線と液晶パネル11の水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する角度を回転角として求める。回転角算出部212は、各視聴者の回転角を示す回転角データを算出角処理部213に与える。なお、上述のように、液晶パネル11の所定位置における法線として、当該液晶パネル11上の中心における法線である中心軸を採用するものとする。回転角の詳細な算出方法については後述する。なお、本実施形態において、回転角算出部212を設けず、回転角を求めないようにしても良い。
算出角処理部213は、視角算出部211および回転角算出部212からそれぞれ視角データおよび回転角データを受け取る。算出角処理部213は、視角データが示す各視聴者の視角を用いた処理(詳細は後述する。)を行い、処理後視角を取得する。また、算出角処理部213は、回転角データが示す各視聴者の回転角を用いた処理(詳細は後述する。)を行い、処理後回転角を取得する。算出角処理部213は、処理後視角および処理後回転角を視聴方向情報として取得し、当該視聴方向情報を階調補正部322に与える。以上のようにして、視聴方向情報取得部321は、複数人の視聴者のそれぞれの視角および回転角に基づいて視聴方向情報を取得する。なお、回転角算出部212を設けない場合、処理後視角のみが視聴方向情報となる。すなわち、視聴方向情報取得部321は、複数人の視聴者のそれぞれの視角のみに基づいて視聴方向情報を取得する。
階調補正部322は、メイン映像処理エンジン20および算出角処理部213からそれぞれ入力画像信号Y1および視聴方向情報を受け取る。階調補正部322は、視聴方向情報に応じた補正情報を階調補正データ記憶部33から読み出し、読み出した補正情報を用いて入力画像信号Y1が示す入力画像に対して階調補正を行う。なお、階調補正部322が読み出す補正情報は、視聴方向情報のみならず、入力画像信号Y1が示す入力画像の階調値に応じたものであっても良い。階調補正部322は、階調補正後の画像である出力画像を示す出力画像信号Y2をパネル駆動回路12およびバックライト制御部14に与える。このようにして、本実施形態では、視聴方向情報に応じて階調補正が施された画像である出力画像を示す出力画像信号Y2に基づいて表示が行われる。
<1.2 視角および回転角の算出>
図2は、本実施形態におけるカメラ311の設置位置について説明するための図である。なお、以下では、液晶表示装置1のうちのカメラ311以外の構成要素をまとめて「ディスプレイ」といい、符号100で表す。本実施形態におけるカメラ311は、図2に示すように、ディスプレイ100の上辺中央部に設置されている。ここで、ディスプレイ100の水平方向をX方向とし、垂直方向をY方向とし、中心軸80に沿った方向をZ方向とする。中心軸80は、具体的には、ディスプレイ100を構成する液晶パネル11のXY平面上の中心における法線である。以下では、液晶パネル11の中心軸80をディスプレイ100の中心軸として説明することがある。本実施形態では、視聴者90の顔の位置は、ディスプレイ100の中心軸80を基準として、撮影画像に基づいて求められる。なお、カメラ311を複数台用いても良く、また、ディスプレイ100の上辺中央部以外の位置に設置しても良い。カメラ311を複数台用いた場合、1台のみ用いる場合よりも正確に視聴者90の位置を求めることができる。
図3は、Y方向における、中心軸80に対する視聴者90の位置(以下単に位置yという。)について説明するための図である。本実施形態では、ディスプレイ100から視聴者90までの標準視聴距離をDとし、カメラ311の光軸を、中心軸80上のディスプレイ100から距離Dの位置に合わせる。ディスプレイ100の高さ(Y方向の長さ)をHとすると、D=3Hが標準的である。なお、カメラ311から、カメラ311の光軸と中心軸80との交点までの距離をEaとし、カメラ311の光軸と中心軸80とがなす角をθとする。
撮影画像上では、視聴者90はカメラの光軸から距離yaの位置にある。距離yaは、当該距離yaに相当する撮影画像の画素数を長さ(m)にスケーリングすることにより求められる。例えば、1mの基準棒などをカメラ311で撮影し、撮影した画像での基準棒の長さを表すピクセル数がpsであったとすると、スケーリング値Sを1/psとする。この場合、ピクセル値である距離yaは、S×yaとすることにより長さ(m)で求められる。
カメラ311から視聴者90までの光軸上の距離Eb(>Ea)は、例えば顔認識のオートフォーカスカメラなどにおけるピント位置の距離情報から求めても良いし、標準的な顔のサイズを基準に、撮影画像中の顔のサイズから近似的に求めても良い。
以上に示した距離Ea,Eb,yaおよび角θから、位置yは次式(1)で与えられる。
y = ya・cosθ - (Eb-Ea)sinθ …(1)
また、Z方向におけるディスプレイ100から視聴者90までの距離Eは、次式(2)で与えられる。
E = Eb・cosθ + ya・sinθ …(2)
図4は、X方向における、中心軸80に対する視聴者90の位置(以下単に位置xという。)について説明するための図である。位置xは、図4に示すように、上記スケーリングを行うことによって得られる。なお、以上に示した位置x,yの算出方法は単なる例示であり、ここで説明した方法に限定されるものではない。
図5は、本実施形態における視角εおよび回転角σの算出について説明するための図である。図5では、図2に示すXYZ座標系で、ディスプレイ100上の所定位置(xd,yd,0)の点を、位置(xf,yf,E)にいる視聴者90が眺める場合の、視角εおよび回転角σを示している。なお、ディスプレイ100上の所定位置が中心であるとすると、xd=0,yd=0である。XY平面上における、位置(xd,yd)から位置(xf,yf)までの距離rは次式(3)で与えられる。
Figure 2013236351
視角εは次式(4)で与えられる。
Figure 2013236351
回転角σは次式(5)で与えられる。
Figure 2013236351
液晶の光透過率は、視角εによって異なるのみならず、視聴者90が図2および図5に示すXYZ座標系でZ軸を中心に何度回転した方向から視聴しているか、すなわち回転角σがいくらかによっても異なることが知られている。このため、図22に示す視角特性曲線は回転角σによって異なるものとなる。したがって、液晶の光透過率は、実際には、視角εのみならず回転角σにも依存する。このような理由から、本実施形態において階調補正を行う際には、視角εのみならず回転角σをも考慮することが望ましい。ただし、視角εのみを考慮した階調補正を行っても良い。
<1.3 階調補正データ>
階調補正データ記憶部23には、上述のように視角εおよび回転角σに応じた補正情報を含む階調補正データが予め記憶されている。ここでは、階調補正データ記憶部23に記憶させておくべき階調補正データの一例について説明する。
図6は、図22に示す視角特性曲線に基づき、視角εの差によって生じる表示輝度差について説明するための図である。ここで、「表示輝度差」とは、視角ε=0°での表示輝度と0°以外の視角εでの表示輝度との差を意味する。視角ε=45°に対応する階調補正値について説明する。なお、説明の便宜上、回転角σはある一定の値であるものとする。また、図6に関する説明における「視角ε」および「回転角σ」は、本実施形態では処理後視角および処理後回転角にそれぞれ対応する点に留意されたい。図6では、階調値G4の画像を、視角ε=0°の位置から見たとき表示輝度をL4、視角ε=45°の位置から見たときの表示輝度をL4aとしている。また、図6では、最大階調値Tmaxの画像を視角ε=0°の位置から見たときの表示輝度をL0としている。例えば8ビットの階調精度の場合はTmax=255である。
液晶の光透過率の視角依存性により、表示輝度L4aは表示輝度L4よりも高くなっている。図6では、表示輝度L4aと表示輝度L4との表示輝度差をδ4としている。視角ε=45°に位置する視聴者90に対して、視角ε=0°の位置から階調値G4の画像を見たときの表示輝度L4で表示を行うためには、階調値G4の画像を視角ε=45°から見た場合に表示輝度L4となる階調値に補正すれば良い。以下では、階調補正前の階調値のことを「入力階調値」といい、階調補正後の階調値のことを「出力階調値」という。入力階調値は入力画像信号Y1が示す入力画像の階調値に相当し、出力階調値は出力画像信号Y2が示す出力画像の階調値に相当する。
出力階調値は、入力階調値と階調補正値との和により求まる。ここで、表示輝度差δに相当する階調補正値τは、次式(6)で与えられる。
τ = Tmax・(δ / L0) …(6)
このようにして求められる階調補正値τを用いて入力画像信号Y1が示す入力画像に対して階調補正を行うことにより、視角εに依存しない表示輝度が得られる。なお、実際には、所定角度毎の回転角σに応じて視角特性曲線が存在する。このため、回転角σがある値であるときに、当該値対応する視角特性曲線に基づいて、例えば視角ε=45°における階調補正値τが定まる。これにより、視角εおよび回転角σに依存しない表示輝度が得られる。
図7は、視角ε=45°の位置からディスプレイ100上の所定位置を見た場合に、入力階調値0からTmaxまでの入力画像に階調補正を行い、出力画像を得るための補正曲線を示す図である。この補正曲線は、次のようにして得られる。まず、図6および図22に示す視角特性曲線に基づき、様々な入力階調値に対応する階調補正値τを求める。そして、横軸が入力階調値、縦軸が出力階調値である平面上に、求めた階調補正値τと入力階調値との和である出力階調値をプロットする。その後、プロットした点間を滑らかに結ぶことにより、図7に示すような補正曲線が得られる。点間を滑らかに結ぶ方法としては、例えば、最小二乗近似法を用いて三次の多項式で近似するなどの方法を用いることができる。また、他の近似式や近似法を用いても良い。なお、補正精度が落ちることにはなるが、プロットした点間を、線形補間などで求めるような折れ線グラフで近似しても良い。
上記補正曲線を示すデータは、階調補正データとして階調補正データ記憶部33に予め記憶されている。階調補正データの形式は特に限定されるものではなく、例えば補正曲線そのものを表す近似式であっても良く、所定ビット(例えば8ビット)の入力階調値と出力階調値との変換テーブルであっても良い。このような補正曲線のデータは、例えば所定視角毎(5°毎など)且つ所定回転角毎(5°毎など)に記憶されている。
階調補正部322は、受け取った視聴方向情報に対応する補正曲線基づき、受け取った入力画像信号Y1が示す入力階調値に応じた出力階調値を読み出す。このようにして、階調補正部322は、視聴方向情報に応じて階調補正が施された画像信号である出力画像信号Y2を取得する。この場合、階調補正部322が読み出す出力階調値が、視聴方向情報および入力階調値に応じた補正情報に相当する。
また、階調補正部322は、受け取った視聴方向情報に対応する補正曲線基づき、受け取った入力画像信号Y1が示す入力階調値に応じた階調補正値τを読み出し、当該階調補正値τを用いて入力階調値に対して階調補正を行うようにしても良い。このようにして、階調補正部322は、視聴方向情報に応じて階調補正が施された画像信号である出力画像信号Y2を取得する。この場合、階調補正部322が読み出す階調補正値τが、視聴方向情報および入力階調値に応じた補正情報に相当する。
また、階調補正部322は、受け取った視聴方向情報に対応する補正曲線の近似式を読み出し、当該近似式中の変数に入力階調値を代入することにより出力階調値を取得するようにしても良い。このようにして、階調補正部322は、視聴方向情報に応じて階調補正が施された画像信号である出力画像信号Y2を取得する。この場合、階調補正部322が読み出す補正曲線の近似式が、視聴方向情報に応じた補正情報に相当する。
なお、階調補正部322が受け取った視聴方向情報に対応する補正曲線のデータが階調補正データ記憶部33に存在しない場合、階調補正部322は、例えば、当該視聴方向情報(処理後視角および処理後回転角かまたは処理後視角)に最も近い値の視聴方向情報に対応する補正曲線のデータから出力階調値(または階調補正値τ)を取得する。あるいは、階調補正部322は、視聴方向情報よりも大きく且つ最も近い値の視聴方向情報に対応する補正曲線のデータと、視聴方向情報よりも小さく且つ最も近い値の視聴方向情報に対応する補正曲線のデータとを補間することにより、出力階調値(または階調補正値τ)を取得するようにしても良い。
ところで、図7のように得られる補正曲線の一部が、液晶表示装置1で取り扱える階調値の範囲を超える場合がある。すなわち、入力階調値に対する出力階調値が最小階調値0から最大階調値Tmaxまでの範囲を超える場合がある。具体的には、図6に示すように、視角ε=90°付近になると、視角ε=0°のときよりも表示輝度が低下する。特に階調値G1のように最大階調値Tmaxに近い階調値を入力階調値とする場合には、式(6)のようにして求められる階調補正値を入力階調値に単純に足し合わせると、出力階調値が最大階調値Tmaxよりも高くなってしまう。このような場合に対応して、図8に示すように、出力階調値が最大階調値Tmaxを上回るときには出力階調値を最大階調値Tmaxに丸めることが望ましい。同様に、出力階調値が最小階調値0を下回るときには出力階調値を最小階調値0に丸めることが望ましい。このようにして、補正曲線における出力階調値が液晶表示装置1で取り扱える階調値の範囲内に収まる。
<1.4 算出角処理部の動作>
図9は、本実施形態における、算出角処理部213における処理の一例を示すフローチャートである。図9では、算出角処理部213が、視聴方向情報のうちの処理後視角を各視聴者90の視角εの平均値として取得し、視聴方向情報のうちの処理後回転角を各視聴者90の回転角σの平均値として取得する例を示している。Svは各視聴者90の視角εの合計を求めるための作業用視角変数を示し、Srは各視聴者90の回転角σの合計を求めるための作業用回転角変数を示し、Avは処理後視角としての平均視角を示し、Arは処理後回転角としての平均回転角を示す。また、視聴者90の人数はN人であるとする。Nは2以上の整数である。
まず、作業用視角変数Svおよび作業用回転角変数Srのそれぞれが0に初期化される(ステップS1)。次に、N人の視聴者90すべてについて後述のステップS3の処理が行われたか否かが判定される(ステップS2)。N人の視聴者90すべてについてステップS3の処理が済んでいればステップS4に進み、済んでいなければステップS3に進む。
ステップS3では、処理対象となる1人の視聴者90(以下「現在の視聴者90」という。)の視角εが作業用視角変数Svに足し込まれ、現在の視聴者90の回転角σが作業用回転角変数Srに足し込まれる。ステップS3の後、ステップS2に進む。ステップS2,S3の繰り返しにより、N人の視聴者90すべての視角εおよび回転角σがそれぞれ作業用視角変数Svおよび作業用回転角変数Srに足し込まれる。
ステップS4では、平均視角Avおよび平均回転角Arがそれぞれ次式(7)および(8)により求められる。
Av=Sv/N …(7)
Ar=Sr/N …(8)
以上のようにして、処理後視角および処理後回転角がそれぞれ平均視角Avおよび平均回転角Arとして得られる場合、視聴方向情報は、ディスプレイ100上の所定位置に対して仮想的な視聴者90が位置する方向を示す。より詳細には、視聴方向情報は、ディスプレイ100上の所定位置に対してN人の視聴者90が位置する平均的な方向を示す。以下、具体的な角度を例に挙げた説明では、処理後視角および処理後回転角はそれぞれ平均視角Avおよび平均回転角Arであるものとする。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、算出角処理部213は、ディスプレイ100上の所定位置から最も近い視聴者90(以下「最近接視聴者」という。)の視角εおよび回転角σをそれぞれ処理後視角および処理後回転角としても良い。この場合、視聴方向情報は、ディスプレイ100上の所定位置に対して最近接視聴者が位置する方向を示す。また、例えば、算出角処理部213が階調補正データ記憶部33の階調補正データを参照し、階調補正を行わないとすれば最も表示輝度がずれる視角εおよび回転角σに位置する視聴者90(以下「最大ずれ位置の視聴者」という。)の視角εおよび回転角σをそれぞれ処理後視角および処理後回転角としても良い。この場合、視聴方向情報は、ディスプレイ100上の所定位置に対して、最大ずれ位置の視聴者が位置する方向を示す。これら以外にも、算出角処理部213は、その他種々の処理方法により処理後視角および処理後回転角を求めることができる。
<1.5 階調補正の具体例>
図10は、階調値G4の画像が表示されている状態において、第1,第2視聴者90a,90bがディスプレイ100上の同じ位置(xd,yd,0)を眺めている様子を示す図である。より詳細には、図10(A)は平面図であり、図10(B)は斜視図である。ディスプレイ100上の位置(xd,yd,0)が中心である場合、xd=0,yd=0となる。第1,第2視聴者90a、90の視角をそれぞれεa,εbで示し、視角εa=45°であり、視角εb=60°であるものとする。なお、第1,第2視聴者90a、90b共に回転角σは0°であるものとする。このため、処理後回転角は0°となる。図10(B)に示すように、階調値G4の画像は、位置(xd,yd,0)の正面からは表示輝度L4で視認される。
図11は、図10(A)および図10(B)に示す状態において生じる表示輝度差について説明するための図である。図11および図10(B)に示すように、階調値G4の画像は、視角ε=0°に位置する視聴者90からは表示輝度L4で視認される。ところが、本実施形態における階調補正を行わない場合、階調値G4の画像は、視角εa=45°に位置する第1視聴者90aからは図12(A)に示すように表示輝度L4aで視認され、視角εb=60°に位置する第2視聴者90bからは図12(B)に示すように表示輝度L4bで視認される。ここで、表示輝度L4,L4a,L4bの関係は次式(9)で与えられる。
L4<L4b<L4a …(9)
次に、本実施形態における階調補正を行う場合を考える。第1視聴者90の視角εaは45°であり、第2視聴者90の視角εbは60°であるので、平均視角Avは52.5°となる。図11では、視角ε=45°,52.5°,60°における表示輝度差をそれぞれδ4a,δ4m,δ4bとしている。表示輝度差δ4a,δ4m,δ4bの関係は次式(10)で与えられる。
δ4b<δ4m<δ4a …(10)
このような表示輝度差σ4mに相当する階調補正値τ4m(上記式(6)から得られる。)を用いて画像全体に対して階調補正を行うと、視角εa=45°に位置する第1視聴者90aからは図13(A)に示すように表示輝度L4a−δ4mで画像が視認される。また、視角εb=60に位置する第2視聴者90bからは図13(B)に示すように表示輝度L4b−δ4mで画像が視認される。これにより、第1,第2視聴者90a,90bの双方に対して、視角ε=0°での表示輝度L4に近い表示輝度で表示が行われる。
<1.6 効果>
本実施形態によれば、液晶パネル11全体に1つの画像が表示される場合において、少なくとも複数人の視聴者90のそれぞれの視角εに基づいて、液晶パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報が得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報(階調補正値など)が階調補正データ記憶部33から読み出され、当該補正情報を用いて入力画像信号Y1が示す入力画像に対して階調補正が行われる。このようにして、複数人の視聴者90のそれぞれの視角εを考慮した階調補正が行われることにより、当該複数人の視聴者90のそれぞれに対して、少なくとも視角εに依存する画質低下を抑制できる。また、このような画質低下を抑制するための画像処理装置30は、従来の液晶表示装置が備えるメイン映像処理エンジン20とパネル駆動回路12とバックライト制御部14との間に設けて用いることができる。これにより、画像処理装置30を従来の液晶表示装置に容易に組み込むことができる。さらに、階調補正データ記憶部33に補正情報が予め記憶されているので、階調補正を行う度に補正情報を計算する処理を行う必要がない。したがって、比較的軽い処理で階調補正を行うことができる。
また、本実施形態によれば、複数人の視聴者90のそれぞれの視角εに加えて、複数人の視聴者90のそれぞれの回転角σに基づいて得られる視聴方向情報が得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が階調補正データ記憶部33から読み出され、当該補正情報を用いて入力画像信号Y1が示す入力画像に対して階調補正が行われる。このようにして、複数人の視聴者90のそれぞれの視角εのみならず回転角σを考慮した階調補正が行われることにより、当該複数人の視聴者90のそれぞれに対して、視角εおよび回転角σに依存する画質低下を抑制できる。このため、視角εのみを考慮する場合よりも、画質低下の抑制効果を高めることができる。
また、本実施形態によれば、補正情報として例えば平均視角Avおよび平均回転角Arが用いられる。このため、複数人の視聴者90のそれぞれに対して平均的に階調補正を行うことにより、平均的に画質低下を抑制できる。なお、最近接視聴者の視角εおよび回転角σをそれぞれ処理後視角および処理後回転角とする場合には、最近接視聴者に対して優先的に階調補正を行うことにより、最近接視聴者に対する画質低下を優先的に抑制できる。最大ずれ位置の視聴者の視角εおよび回転角σをそれぞれ処理後視角および処理後回転角とする場合についても同様である。
<2.第2の実施形態>
<2.1 概要>
本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置1は、互いに独立した表示単位の複数の窓画像を同時に液晶パネル11に表示可能となっている。このように複数の窓画像を同時に表示するシステムは、例えばマルチウインドウシステムと呼ばれる。図14は、本実施形態において、ディスプレイ100(より詳細には液晶パネル11)に第1〜第3窓画像111a〜111cが表示された状態を示す図である。便宜上カメラ311の図示は省略している。ここでは窓画像が3個であるものとしているが、2個以上であればいかなる個数でも良い。第1〜第3窓画像111a〜111cは、例えば背景画像112上に表示される。ただし、背景画像112は必須のものではない。
<2.2 表示制御部の構成>
図15は、本実施形態における表示制御部15の構成を示すブロック図である。本実施形態における表示制御部15は、図15に示すように、上記第1の実施形態における表示制御部15に入力画像信号分解処理部40および窓出力画像信号統合処理部50を追加したものである。本実施形態における階調補正データ記憶部33に記憶されている階調補正データは、上記第1の実施形態におけるものと同様である。本実施形態の構成要素のうち上記第1の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して適宜説明を省略する。
入力画像信号分解処理部40は、メイン映像処理エンジン20から入力画像信号Y1を受け取り、入力画像信号Y1が示す入力画像を液晶パネル11で表示すべき第1〜第3窓画像111a〜111cに分解する処理を行う。各窓画像のサイズおよび位置は、ユーザがマニュアルで指定しても良く、表示制御部15が予め定めた組み合わせで決定されるものであっても良い。ここで、本実施形態における「ユーザ」とは、視聴者90およびそれ以外の者を含み得る。表示制御部15が予め定めた組み合わせの例としては、例えば、2画面出力処理またはP−in−P(Picture in Picture)画面出力処理などで定まるものが挙げられる。入力画像信号分解処理部40は、分解処理により得られた第1〜第3窓画像をそれぞれ示す第1〜第3窓入力画像信号Y1a〜Y1cと、窓画像の数、サイズ、および位置などを示す情報(以下「窓情報」という。)とを画像処理装置30に与える。ところで、入力画像が背景画像を含む場合、入力画像は、液晶パネル11で表示すべき背景画像112にも分解されるが、以下では、背景画像に関する処理の詳細な説明は適宜省略する。
ところで、一般のテレビでは入力系統が複数存在する。さらに、受信放送の場合には複数のチャンネルが存在する。本実施形態のように複数の窓画像を表示する場合、複数の窓画像について、受信放送では、互いに異なる複数の放送信号に基づいて表示を行うことが可能である。すなわち、複数の窓画像について、互いに異なる複数のチャンネルを表示することが可能である。また、複数の窓画像について、互いに異なる入力系統で表示を行うことも可能である。例えば、第1窓画像111aを地上波デジタル放送のあるチャンネルに対応する放送信号に基づく画像とし、第2窓画像111bをゲーム機からの入力に基づく画像とし、第3窓画像111cをハードディスクレコーダからの入力に基づく画像とすることができる。このような理由から、本実施形態では、上記映像信号X1および上記入力画像信号Y1のそれぞれには、複数の放送信号および複数の入力系統が含まれる場合がある(後述の第3の実施形態でも同様)。この場合、上記入力画像信号分解処理部40におけるユーザの設定により、各放送信号または各入力系統に対応した内容を各窓画像で適切に表示することができる。
画像処理装置30は、ペアリング部34と、第1〜第3窓画像111a〜111cにそれぞれ対応した第1〜第3窓用階調補正ユニット32a〜32cを備えている。なお、窓用階調補正ユニットがCPUによりソフトウェア的に実現されている場合、当該窓用階調補正ユニットの数は窓画像の数に応じて可変となる。また、第1〜第3窓用階調補正ユニット32a〜32cは一体的に実現されているものでも良い。
本実施形態におけるペアリング部34は、各窓画像と1人の視聴者90とをペアリングする。ペアリングは、例えば顔検出部312の検出結果および窓情報に基づいて行われる。本実施形態におけるペアリングの方法としては、例えば次のものが挙げられる。第1のペアリング方法は、顔検出部312で顔が検出された視聴者90の検出順に、マニュアル操作によって、その視聴者90とペアリングすべき窓画像を選択するものである。第2のペアリング方法は、表示位置が視聴者90からの距離が最も近い窓画像と当該視聴者とを自動的にペアリングするものである。第3のペアリング方法は、各窓画像の正面に最も近い視聴者90と当該窓画像とを自動的にペアリングするものである。第4のペアリング方法は、視聴者90の視線を検出して当該視聴者90が視認している窓画像を認識し、それらの視聴者と窓画像をペアリングするものである。視聴者の視線検出は、撮影画像を使用して種々の公知の技術を用いて実現することができる。以上のようにして、1つの窓画像に1人の視聴者90が対応する。図14および図15に示す例では、第1〜第3窓画像111a〜111cに3人の視聴者90(不図示)がそれぞれ対応する。なお、以上のペアリングは、顔検出部312によって行われても良い。また、窓画像と視聴者90とのペアリング方法は、第1〜第4のペアリング方法に限定されるものではない。ペアリング部34は、各窓画像に対応する窓用階調補正ユニットに、顔検出部312から与えられた検出結果のうちの当該窓画像にペアリングされた視聴者90に関する検出結果(以下「窓画像における検出結果」という。)を与える。言い換えると、ペアリング部34を介して、顔検出部312から各窓用階調補正ユニットに窓画像における検出結果が与えられる。
第1〜第3窓用階調補正ユニット32a〜32cのそれぞれは、視聴方向情報取得部321に算出角処理部213が設けられていないことを除き、上記第1の実施形態における階調補正ユニット32と基本的に同様の構成である。第1〜第3窓用階調補正ユニット32a〜32cは、入力画像信号分解処理部40からそれぞれ第1〜第3窓入力画像信号Y1a〜Y1cを受け取り、ペアリング部34から第1〜第3窓画像における検出結果をそれぞれ受け取る。第1窓用階調補正ユニット32aは、視聴方向情報取得部321および階調補正部322を備えている。同様に、第2,第3窓用階調補正ユニット32b,32cのそれぞれは、視聴方向情報取得部321および階調補正部322を備えている。言い換えると、本実施形態における画像処理装置30は、窓画像と同数の視聴方向情報取得部321および階調補正部322を備えている。なお、第1〜第3窓用階調補正ユニット32a〜32cは互いに動作が同様であるので、以下では、第1窓用階調補正ユニット32aを例に挙げて説明し、第2,第3窓用階調補正ユニット32b,32cに関する説明は省略する。
視聴方向情報取得部321は、上記第1の実施形態におけるものと異なり、算出角処理部213を備えていない。視角算出部211は、ペアリング部34から第1窓画像111aにおける検出結果を受け取り、第1窓画像111aに対応する視聴者90につき、第1窓画像111aの所定位置における法線に対する角度を視角εとして求める。回転角算出部212は、ペアリング部34から第1窓画像111aにおける検出結果を受け取り、第1窓画像111aに対応する視聴者90につき、第1窓画像111aの所定位置における法線と液晶パネル11の水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する角度を回転角σとして求める。視聴方向情報取得部321は、視角算出部211および回転角算出部212で求められた視角εおよび回転角σを、第1窓画像111aにおける視聴方向情報として取得し、当該視聴方向情報を階調補正部322に与える。なお、上記第1の実施形態と同様に、回転角算出部212を設けず、回転角を求めないようにしても良い。この場合、視角εのみが視聴方向情報となる。
階調補正部322は、入力画像信号分解処理部40および視聴方向情報取得部321から第1窓入力画像信号Y1aおよび第1窓画像111aにおける視聴方向情報をそれぞれ受け取る。階調補正部322は、視聴方向情報に応じた補正情報を階調補正データ記憶部33から読み出し、読み出した補正情報を用いて第1窓入力画像信号Y1aが示す第1窓画像111aに対して階調補正を行う。なお、この階調補正は、上記第1の実施形態におけるものと同様のものである。階調補正部322は、階調補正後の第1窓画像111aを示す第1窓出力画像信号Y2aを窓出力画像信号統合処理部50に与える。
以上のような第1窓用階調補正ユニット32aと同様の手順により、第2,第3窓用階調補正ユニット32b,32cは、階調補正後の第2窓画像111bを示す第2窓出力画像信号Y2bおよび階調補正後の第3窓画像111cを示す第3窓出力画像信号Y2cをそれぞれ窓出力画像信号統合処理部50に与える。以下では、第1〜第3窓出力画像信号Y2a〜Y2cがそれぞれ示す第1〜第3窓画像111a〜111cのことを「第1〜第3窓出力画像」という。
窓出力画像信号統合処理部50は、画像処理装置30から受け取った第1窓出力画像信号Y2a〜第3窓出力画像信号Y2cがそれぞれ示す第1窓出力画像〜第3窓出力画像111a〜111cを統合して出力画像を構成し、当該出力画像を示す出力画像信号Y2をパネル駆動回路12およびバックライト制御部14に与える。このようにして、本実施形態では、第1〜第3窓画像111a〜111cがディスプレイ100上に同時に表示可能となっている。なお、背景画像112がある場合、本実施形態における出力画像は、第1窓出力画像〜第3窓出力画像111a〜111cのみならず、上述の背景画像112をも統合して構成される。この背景画像112は、入力画像信号分解処理部40から直接与えられるものであっても良く、画像処理装置30において階調補正処理が施されてから与えられるものであっても良い。背景画像112に対して階調補正処理が施される場合、当該背景画像112については例えば視角ε=0°、回転角σ=0°とされる。
ところで、図14に示すように、2以上の窓画像の一部が互いに重なる場合がある。この場合、窓出力画像信号統合処理部50において、例えば次のような処理が行われる。重なっている窓画像は、上層(視聴者側)に位置するものほど優先度が高いとされる。優先度が低い窓画像から順に、窓出力画像信号統合処理部50内の図示しないメモリ領域への書き込みを行うことにより、重複部分には、優先度の高い窓画像が残ることになる。このようにしてすべての窓画像についてメモリ領域への書き込みが終了した後、メモリ領域の内容を出力画像とすることにより、図14に示すような2以上の窓画像の一部が互いに重なった表示が行われる。なお、ここで説明した処理は単なる例示であり、窓画像が重複する場合の処理方法はこれに限定されるものではない。
<2.3 視角および回転角の算出>
図16は、本実施形態における、窓画像毎の視角εおよび回転角σの算出について説明するための図である。図16では、図2に示すXYZ座標系で、窓画像111上の所定位置(xd,yd,0)の点を、位置(xf,yf,E)にいる視聴者90が眺める場合の、視角εおよび回転角σを示している。なお、窓画像111上の所定位置は、例えば当該窓画像111上の中心である。本実施形態では、窓画像111毎に、当該窓画像111に対応する視聴者90の視角εおよび回転角σが求められる。なお、視角εおよび回転角σは、上記第1の実施形態と同様に上記式(4)および式(5)によりそれぞれ求められる。
<2.4 階調補正の具体例>
図17は、第1窓画像111aとして階調値G4の窓画像が表示され、第2窓画像111bとして階調値G5の窓画像が表示されている状態において、第1視聴者90aが第1窓画像111a上の位置(xda,yda,0)を眺め、第2視聴者90bが第2窓画像上の位置(xdb,ydb,0)を眺めている様子を示す図である。より詳細には、図17(A)は平面図であり、図17(B)は斜視図である。第1,第2視聴者90a、90の視角をそれぞれεa,εbで示し、視角εa=45°であり、視角εb=60°であるものとする。本実施形態における視角εa,εbは、それぞれ第1,第2窓画像111a,111bにおける視角である。なお、第1,第2視聴者90a、90b共に回転角σは0°であるものとする。このため、処理後回転角は0°である。図17(B)に示すように、階調値G4の第1窓画像111aは位置(xda,yda,0)の正面からは表示輝度L4で視認され、階調値G5の第2窓画像111bは位置(xdb,ydb,0)の正面からは表示輝度L5で視認される。
図18は、図17(A)および図17(B)に示す状態において生じる表示輝度差について説明するための図である。図18および図17(B)に示すように、階調値G4の第1窓画像111aについては、第1窓画像111aに対して視角ε=0°に位置する視聴者90からは表示輝度L4で視認される。ところが、本実施形態における階調補正を行わない場合、階調値G4の第1窓画像111aは、第1窓画像111aに対して視角εa=45°に位置する第1視聴者90aからは図19(A)に示すように表示輝度L4aで視認される。表示輝度L4,L4aの関係は上記式(9)で与えられる。階調値G5の第2窓画像111bについては、第2窓画像111bに対して視角ε=0°に位置する視聴者90からは表示輝度L5で視認される。ところが、本実施形態における階調補正を行わない場合、階調値G5の第2窓画像111bは、第2窓画像111bに対して視角εb=60°に位置する第2視聴者90bからは図19(B)に示すように表示輝度L5b(>L5)で視認される。
次に、本実施形態における階調補正を行う場合を考える。第1窓画像111aにおける処理後視角は45°である。このため、視角ε=45°における表示輝度差δ4aに相当する階調補正値τ4a(上記式(6)から得られる。)を用いて第1窓画像111aに対して階調補正が行われる。これにより、第1窓画像111aに対して視角εa=45°に位置する第1視聴者90aからは、図20(A)に示すように、表示輝度L4a−δ4aで第1窓画像111aが視認される。より詳細には、表示輝度差δ4aは表示輝度L4aと表示輝度L4との差であるので、第1窓画像111aに対して視角εa=45°に位置する第1視聴者90aからは、表示輝度L4で第1窓画像111aが視認される。
また、第2窓画像111bにおける処理後視角は60°である。このため、視角ε=60°における表示輝度差δ5bに相当する階調補正値τ5b(上記式(6)から得られる。)を用いて第2窓画像111bに対して階調補正が行われる。これにより、第2窓画像111bに対して視角εb=60°に位置する第2視聴者90bからは、図20(B)に示すように、表示輝度L5b−δ5bで第2窓画像111bが視認される。より詳細には、表示輝度差δ5bは、表示輝度L5bと表示輝度L4との差であるので、第2窓画像111bに対して視角εb=60°に位置する第2視聴者90bからは、表示輝度L5で第2窓画像111bが視認される。
このようにして、第1,第2視聴者90a,90bの双方に対して、第1,第2窓画像111a,111bにおける視角ε=0°での表示輝度L4,L5で表示が行われる。
<2.5 効果>
本実施形態によれば、液晶パネル11に複数の窓画像111が表示され、各窓画像111に1人の視聴者90が対応する場合において、少なくとも各窓画像111に対応する視聴者90の視角εが当該窓画像111における視聴方向情報として得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が階調補正データ記憶部33から読み出され、当該補正情報を用いて窓画像111に対して階調補正が行われることにより、各窓画像111に対応する1人の視聴者90に対して、少なくとも視角εに依存する画質低下を抑制できる。また、上記第1の実施形態と同様に、画像処理装置30を従来の液晶表示装置に容易に組み込むことができ、比較的軽い処理で階調補正を行うことができる。
また、本実施形態によれば、各窓画像111に対応する視聴者90の視角εに加えて、当該視聴者90の回転角σが当該窓画像111における視聴方向情報として得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が階調補正データ記憶部33から読み出され、当該補正情報を用いて窓画像111に対して階調補正が行われることにより、各窓画像111に対応する1人の視聴者に対して、視角εおよび回転角σに依存する画質低下を抑制できる。このため、視角εのみを考慮する場合よりも、画質低下の抑制効果を高めることができる。
<3.第3の実施形態>
<3.1 表示制御部の構成>
本発明の第3の実施形態は、上記第1の実施形態と第2の実施形態とを互いに組み合わせた態様である。具体的には、上記第2の実施形態のように複数の窓画像111を同時に表示させる場合において、各窓画像111に2人以上の視聴者90を対応させたものである。図21は、本実施形態における表示制御部15の構成を示すブロック図である。本実施形態における表示制御部15は、上記第2の実施形態における各窓用階調補正ユニットを、上記第1の実施形態における階調補正ユニット32と同様の構成にしたものである。本実施形態の構成要素のうち上記第1の実施形態または第2の実施形態と同一の要素については、同一の参照符号を付して適宜説明を省略する。
ペアリング部34は、各窓画像111と2人以上の視聴者90とをペアリングする。ペアリングの方法としては、例えば、上記第2の実施形態で例示したものを採用することができる。
各窓用階調補正ユニットの算出角処理部213は、視角算出部211および回転角算出部212からそれぞれ視角データおよび回転角データを受け取る。そして、各窓用階調補正ユニットの算出角処理部213は、上記第1の実施形態と同様の処理により、当該窓用階調補正ユニットに対応する窓画像111における処理後視角および処理後回転角を当該窓画像111における視聴方向情報として取得し、当該視聴方向情報を階調補正部322に与える。なお、第1の実施形態と同様に、記第1の実施形態と同様に、回転角算出部212を設けず、回転角σを求めないようにしても良い。この場合、処理後視角のみが視聴方向情報となる。
各窓用階調補正ユニットの階調補正部322は、入力画像信号分解処理部40および視聴方向情報取得部321からそれぞれ第1窓入力画像信号Y1aおよび視聴方向情報を受け取り、階調補正部322は、上記第1の実施形態および第2の実施形態と同様の階調補正を窓画像に対して行う。
以上のような表示制御部15の構成により、例えば処理後視角として平均視角Avなどを採用した場合、各窓画像111に対応する2人以上の視聴者90のそれぞれに対して、視角ε=0°での表示輝度に近い表示輝度で表示が行われる。
<3.2 効果>
本実施形態によれば、液晶パネル11に複数の窓画像111が表示され、各窓画像111に2人以上の所定数人の視聴者90が対応する場合において、各窓画像111に対応する所定数人の視聴者90のそれぞれの視角εに基づいて当該窓画像111における視聴方向情報が得られる。この視聴方向情報に応じた補正情報が階調補正データ記憶部33から読み出され、当該補正情報を用いて窓画像111に対して階調補正が行われることにより、各窓画像111に対応する所定数人の視聴者90のそれぞれに対して、少なくとも視角εに依存する画質低下を抑制できる。また、上記第1の実施形態と同様に、画像処理装置30を従来の液晶表示装置に容易に組み込むことができ、比較的軽い処理で階調補正を行うことができる。
また、本実施形態によれば、各窓画像111に対応する所定数人の視聴者90のそれぞれの視角εに加えて、当該所定数人の視聴者90のそれぞれの回転角σに基づいて当該窓画像111における視聴方向情報が得られる。この視聴方向情報に対応する補正情報が階調補正データ記憶部33から読み出され、当該補正情報を用いて窓画像111に対して階調補正が行われることにより、各窓画像111に対応する所定数人の視聴者90のそれぞれに対して、視角εおよび回転角σに依存する画質低下を抑制できる。このため、視角εのみを考慮する場合よりも、画質低下の抑制効果を高めることができる。
<4.その他>
上記各実施形態では、バックライト13を備える液晶表示装置1に画像処理装置30を組み込んで使用する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。バックライト13を備えない有機EL(Electro Luminescence)表示装置、プラズマ表示装置などあっても、少なくとも視角εが表示に影響を与える場合には、それらの表示装置に画像処理装置30を組み込んで使用することができる。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態を種々変形して実施することができる。
以上より、本発明によれば、複数人の視聴者のそれぞれに対する画質低下を抑制する画像処理装置、それを備える表示装置、および画像処理方法を提供することができる。
1…液晶表示装置
11…液晶パネル(表示パネル)
12…パネル駆動回路
13…バックライト
14…バックライト制御部
15…表示制御部
30…画像処理装置
31…位置情報取得部
32,32a〜32c…階調補正ユニット
33…階調補正データ記憶部
34…ペアリング部
90,90a,90d…視聴者
100…ディスプレイ
141…バックライト輝度算出部
142…バックライト駆動回路
211…視角算出部
212…回転角算出部
213…算出角処理部
311…カメラ
312…顔検出部
321…視聴方向情報取得部
322…階調補正部

Claims (16)

  1. 表示パネルを備える表示装置において使用され、前記表示装置が外部から受け取った映像信号に基づいて得られた前記表示パネルで表示すべき画像に対して階調補正を行う画像処理装置であって、
    複数人の視聴者によって前記画像が視認される場合に、当該複数人の視聴者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報に基づいて、前記表示パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報を取得する視聴方向情報取得部と、
    前記視聴方向情報に応じた補正情報を予め記憶した記憶部と、
    前記視聴方向情報に対応する補正情報を前記記憶部から読み出し、読み出した補正情報を用いて前記画像に対して階調補正を行う階調補正部とを備え、
    前記視聴方向情報取得部は、前記位置情報に基づいて前記表示パネル上の所定位置に対する前記視聴者の視角を算出する視角算出部を含み、少なくとも各視聴者の視角に基づいて前記視聴方向情報を取得することを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記表示パネルで表示すべき画像は、互いに独立した表示単位の複数の窓画像を統合して構成され、
    各窓画像に少なくとも1人の視聴者を対応させるペアリング部をさらに備え、
    前記視角算出部は、前記位置情報に基づいて、前記表示パネルに表示される各窓画像上の所定位置に対する当該窓画像に対応する視聴者の視角を算出し、
    前記視聴方向情報取得部は、少なくとも各窓画像に対応する視聴者の視角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報を取得し、
    前記階調補正部は、各窓画像における視聴方向情報に対応する補正情報を前記記憶部から読み出し、読み出した補正情報を用いて当該窓画像に対して階調補正を行うことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記視角算出部は、各窓画像上の所定位置における法線に対する視聴者の位置の角度を当該窓画像に対応する視聴者の視角として算出することを特徴とする、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ペアリング部は、各窓画像に1人の視聴者を対応させ、
    前記視聴方向情報取得部は、少なくとも各窓画像に対応する視聴者の視角を当該窓画像における視聴方向情報として取得することを特徴とする、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記視聴方向情報取得部は、各窓画像上の所定位置における前記法線と前記表示パネルの水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する、当該窓画像に対応する視聴者の位置の角度を回転角として算出する回転角算出部をさらに含み、各窓画像に対応する視聴者の視角および回転角を当該窓画像における視聴方向情報として取得することを特徴とする、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記ペアリング部は、各窓画像に2人以上の所定数人の視聴者を対応させ、
    前記視聴方向情報取得部は、少なくとも各窓画像に対応する前記所定数人の視聴者のそれぞれの視角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報を取得することを特徴とする、請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記視聴方向情報取得部は、各窓画像上の前記所定位置における前記法線と前記表示パネルの水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する、当該窓画像に対応する前記視聴者の位置の角度を回転角として取得する回転角算出部をさらに含み、各窓画像に対応する前記所定数人の視聴者のそれぞれの視角および回転角に基づいて当該窓画像における視聴方向情報を取得することを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記視角算出部は、前記表示パネル上の所定位置における法線に対する各視聴者の位置の角度を当該視聴者の視角として算出することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記視聴方向情報取得部は、少なくとも前記複数人の視聴者のそれぞれの視角に基づいて前記視聴方向情報を取得することを特徴とする、請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記視聴方向情報取得部は、前記表示パネル上の所定位置における前記法線と当該表示パネルの水平方向に当該法線に直交する線とで形成される面に対する前記視聴者の位置の角度を回転角として取得する回転角算出部をさらに含み、前記複数人の視聴者のそれぞれの視角および回転角に基づいて前記視聴方向情報を取得することを特徴とする、請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正情報は、前記画像の階調補正前の階調値と階調補正後の階調値との関係を示す補正曲線に基づくことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記補正曲線における階調補正後の最大階調値および最小階調値は、階調補正前の最大階調値および最小階調値にそれぞれ一致することを特徴とする、請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記位置情報取得部は、
    前記複数人の視聴者を撮影した撮影画像を取得するカメラと、
    前記撮影画像から前記複数人の視聴者のそれぞれの顔を検出し、検出結果を前記位置情報として取得する顔検出部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 前記表示装置はバックライトをさらに備え、
    前記表示パネルは液晶パネルであることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 請求項14に記載の画像処理装置と、
    前記表示パネルと、
    前記バックライトと、
    前記表示パネルで表示すべき画像を示す画像信号を受け取り、当該画像信号に基づいて前記表示パネルを駆動するパネル駆動部とを備えることを特徴とする、表示装置。
  16. 表示パネルを備える表示装置において、前記表示装置が外部から受け取った映像信号に基づいて得られた前記表示パネルで表示すべき画像に対して階調補正を行う画像処理方法であって、
    複数人の視聴者によって前記画像が視認される場合に、当該複数人の視聴者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記位置情報に基づいて、前記表示パネルにおける視角特性を補償するための視聴方向情報を取得する視聴方向情報取得ステップと、
    前記視聴方向情報に応じた補正情報を予め記憶した記憶部から、前記視聴方向情報に対応する補正情報を読み出し、読み出した補正情報を用いて前記画像に対して階調補正を行う階調補正ステップとを備え、
    前記視聴方向情報取得ステップは、前記位置情報に基づいて前記表示パネル上の所定位置に対する前記視聴者の視角を算出する視角算出ステップを含み、
    前記視聴方向情報取得ステップでは、少なくとも各視聴者の視角に基づいて前記視聴方向情報が取得されることを特徴とする、画像処理方法。
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