JP2013236347A - 小規模基地局およびその通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】小規模基地局を介する端末の通信速度が低下した場合であっても、端末の通信を良好に行うことができる小規模基地局および小規模基地局を備える通信システムを提供する。
【解決手段】端末4の通信を中継した際の、小規模基地局3における通信速度を測定する測定部と、通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部と、判定部において通信速度が低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を小規模基地局3から広域基地局2に切り替えるように端末4に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部と、ハンドオーバー信号を端末4に対して送信する送信部としての通信部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は小規模基地局および小規模基地局を備える通信システムに関し、特に、広域基地局の通信範囲内において小規模基地局を介して通信を行う技術に関するものである。
従来から、携帯端末等の通信を中継する所定の通信基地局を備える通信システムが広く普及している。このような通信システムにおける通信基地局には、例えば半径数百m〜十数kmの通信範囲を有する広域基地局(マクロセル基地局)と呼ばれる通信基地局が利用されている。
しかし、上記の広域基地局が利用される場合には、複数の広域基地局間の境界領域や、建造物や地下であることによって広域基地局から発信される電波が一部遮られてしまう領域等では、端末の通信を中継することが困難となる場合がある。
そこで近年では、通信システムにおける通信基地局として、広域基地局に加えて、例えば半径数十m程度の通信範囲を有する小規模基地局(フェムトセル基地局等)と呼ばれる通信基地局が利用されている。
通信システムに上記の小規模基地局を備えることによって、広域基地局によって端末の通信を中継することが困難となる領域においても、小規模基地局によって端末の通信を良好に中継することができる(特許文献1参照)。
特開2010−56881号公報
上記のような小規模基地局は、小規模基地局が設置された領域における端末の通信を優先的に中継する。
しかし、LTE(Long Term Evolution)等の普及により通信情報量が大きくなるのに対して小規模基地局の通信性能が低かったり、小規模基地局の設置状況が悪かったりすることによって、この小規模基地局を介する端末の通信速度が低下してしまう場合があった。そのような場合には、小規模基地局を介する部分がボトルネックとなり端末の通信を良好に行うことができないという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、小規模基地局を介する端末の通信速度が低下した場合であっても、端末の通信を良好に行うことができる小規模基地局および小規模基地局を備える通信システムを提供することを目的とするものである。
本発明の一態様に関する小規模基地局は、広域基地局圏において端末の通信を中継可能である広域基地局と、前記広域基地局圏より狭い領域である小規模基地局圏において前記端末の通信を中継可能である小規模基地局とを備え、前記広域基地局圏と前記小規模基地局圏とは、少なくとも一部の領域が重なり、当該重なる領域においては、前記端末は前記小規模基地局を優先的に中継して通信を行う通信システムに用いられる小規模基地局であって、前記端末の通信を中継した際の、前記小規模基地局における通信速度を測定する測定部と、前記通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部において前記通信速度が前記低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を前記小規模基地局から前記広域基地局に切り替えるように前記端末に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部と、前記ハンドオーバー信号を前記端末に対して送信する送信部とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に関する通信システムは、広域基地局圏において端末の通信を中継可能である広域基地局と、前記広域基地局圏より狭い領域である小規模基地局圏において前記端末の通信を中継可能である小規模基地局とを備え、前記広域基地局圏と前記小規模基地局圏とは、少なくとも一部の領域が重なり、当該重なる領域においては、前記端末は前記小規模基地局を優先的に中継して通信を行う通信システムであって、前記端末の通信を中継した際の、前記小規模基地局における通信速度を測定する測定部と、前記通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部において前記通信速度が前記低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を切り替えるように前記端末に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部と、前記ハンドオーバー信号を前記端末に対して送信する送信部とを備え、前記端末が、前記ハンドオーバー信号を受信する受信部と、前記受信部において前記ハンドオーバー信号を受信した場合、通信の中継に用いる基地局を前記小規模基地局から前記広域基地局に切り替える切り替え部とを備えることを特徴とする。
本発明の上記態様によれば、前記端末の通信を中継した際の、前記小規模基地局における通信速度を測定する測定部と、前記通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部において前記通信速度が前記低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を前記小規模基地局から前記広域基地局に切り替えるように前記端末に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部と、前記ハンドオーバー信号を前記端末に対して送信する送信部とを備えることにより、小規模基地局を介する端末の通信速度が低下状態である場合には、通信の中継に用いる基地局を広域基地局に切り替える。よって、小規模基地局を介する部分が通信のボトルネックとなることを回避し、端末の通信を良好に行うことができる。
本発明の実施形態に関する通信システムの構成を概略的に示す図である。 通信システムにおける小規模基地局の機能を概念的に示したブロック図である。 通信システムにおける端末の機能を概念的に示したブロック図である。 通信システムの動作を示すフローチャートである。 通信システムの動作の流れを時系列(縦方向)に沿って示したシーケンス図である。 小規模基地局における通信速度の時間変化の例を示す図である。 通信システムにおける通信の切り替え動作を説明する図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
<実施形態>
<全体構成>
図1は、本発明の本実施形態に関する通信システム100の全体構成を概略的に示す図である。
図1に示されるように通信システム100は、通信ネットワーク1と、広域基地局2と、小規模基地局3と、端末4とを備える。
通信ネットワーク1は、端末4が通信を行うための通信網であり、端末4が、通信ネットワーク1に接続された他の端末や、通信ネットワーク1上に保存されたデータベース等にアクセスし通信を行うためのものである。なお、図1において示される通信ネットワーク1は概念的なものであり、図示されるように一体的な通信網である必要はなく、複数の通信ネットワークが相互につながる複合的なネットワークも含まれる。なお、通信ネットワーク1と広域基地局2および小規模基地局3とが通信するための接続形態は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
広域基地局2は、例えば、半径数百m〜十数kmの通信範囲(図1に示される広域基地局圏20)を有する基地局である。広域基地局2は、広域基地局圏20内においては端末4の通信を中継可能であるが、端末4との間に配置される建造物等により電波が一部遮られ、端末4との通信が困難となる領域(例えば、後述する小規模基地局圏30)を広域基地局圏20内において有する。
広域基地局2は、通信ネットワーク1および端末4と通信可能であり、端末4は、広域基地局2を中継して通信ネットワーク1と通信可能となる。
図1においては、通信システムにおいて備えられる広域基地局2は1つであるが、複数備えられていてもよい。
小規模基地局3は、例えば、半径数十m程度の通信範囲(図1に示される小規模基地局圏30)を有する基地局である。小規模基地局3は、小規模基地局圏30と広域基地局圏20とが少なくとも一部重なるように配置され、小規模基地局圏30内においては端末4の通信を中継可能である。小規模基地局3は、広域基地局圏20内において広域基地局2の電波が遮られやすい建造物内に配置されることが望ましく、広域基地局2による通信の中継が困難である領域において、優先的に通信の中継を行う。
小規模基地局3は、通信ネットワーク1および端末4と通信可能であり、端末4は、小規模基地局3を中継して通信ネットワーク1と通信可能となる。なお小規模基地局は、所定のルータ装置3Aを介して通信ネットワーク1と通信することができる。
図1においては、通信システムにおいて備えられる小規模基地局3は1つであるが、複数備えられていてもよい。
端末4は、例えば携帯電話等の移動通信端末であり、図1に示されるように広域基地局圏20と小規模基地局圏30とが重なる領域に配置される。
端末4は、広域基地局2または小規模基地局3を中継して、通信ネットワーク1と通信する。
図1においては、通信システムにおいて備えられる端末4は1つであるが、複数備えられていてもよい。
<小規模基地局の構成>
次に、図1に概略的に示された小規模基地局3の構成について、さらに詳しく説明する。
図2は、通信システム100における小規模基地局3の機能を概念的に示したブロック図である。
図2に示されるように小規模基地局3は、通信部31と、測定部32と、判定部33と、生成部34とを備える。
通信部31は、端末4が通信ネットワーク1と通信する際に、当該通信を中継する機能部である。通信部31は、端末4との間で信号(電波)の送受信を行い、通信ネットワーク1との間で信号(電波)の送受信を行う。
また通信部31は、小規模基地局3において生成した信号を端末4へ送信する場合にも用いられる。
測定部32は、端末4が通信ネットワーク1と通信する際に、小規模基地局3における通信速度を測定する機能部である。
具体的には測定部32は、端末4と小規模基地局3との間(下流側)での通信速度を、通信部31における入出力信号を検出することによって測定する。または測定部32は、通信ネットワーク1と小規模基地局3との間(上流側)での通信速度を、通信部31における入出力信号を検出することによって測定する。
判定部33は、小規模基地局3における上記の通信速度が低下状態であるか否かを判定し、通信速度が低下状態である場合には、生成部34においてハンドオーバー信号を生成させ、通信部31を介して端末4へ送信させる機能部である。通信速度の低下状態については、後述する。ここでハンドオーバー信号とは、端末4が通信の中継に利用する基地局を小規模基地局3から広域基地局2に切り替えるよう促す信号である。
生成部34は、判定部33の指示に従ってハンドオーバー信号を生成し、端末4へ送信するため通信部31に対してハンドオーバー信号を出力する機能部である。
<端末の構成>
次に、図1に概略的に示された端末4の構成について、さらに詳しく説明する。
図3は、通信システム100における端末4の機能を概念的に示したブロック図である。
図3に示されるように端末4は、通信部41と、切り替え部42とを備える。
通信部41は、端末4が通信ネットワーク1と通信する際に、基地局との間で電波(信号)の送受信を行う機能部である。
また通信部41は、基地局において生成した信号を受信する場合にも用いられる。
切り替え部42は、端末4が通信ネットワーク1と通信する際に中継する基地局を小規模基地局3から広域基地局2に切り替える動作(ハンドオーバー)を行う機能部である。当該ハンドオーバーは、通信部41においてハンドオーバー信号が受信された場合に行われる。
<動作>
次に、図4〜図7を参照しつつ、本発明の本実施形態に関する通信システム100の動作を説明する。
まず、通信システム100の動作の概要を説明する。図4は、通信システム100の動作を示すフローチャートである。
最初に、図4に示されるように通信システム100において、端末4が小規模基地局3を中継して通信ネットワーク1との通信を行う(ステップS1)。
次に、通信システム100において、小規模基地局3の測定部32が、小規模基地局3における通信速度を測定する(ステップS2)。
次に、通信システム100において、小規模基地局3の判定部33が、測定部32において測定した通信速度が低下状態であるか否かを判定する(ステップS3)。通信速度が低下状態である場合(YES)にはステップS4へ進む。一方で通信速度が低下状態でない場合(NO)には動作を終了し、小規模基地局3を介した端末4と通信ネットワーク1との通信を継続する。
次に、通信システム100において、小規模基地局3の生成部34が、ハンドオーバー信号を生成する(ステップS4)。
次に、通信システム100において、小規模基地局3の通信部31が、端末4に向けてハンドオーバー信号を送信する(ステップS5)。
次に、通信システム100において、端末4の切り替え部42が、通信部41において受信したハンドオーバー信号に基づいて、通信ネットワーク1との通信において中継している基地局を広域基地局2に切り替える(ステップS6)。
図5は、図4に示された通信システム100の動作の流れを時系列(縦方向)に沿って示したシーケンス図である。図5においては、小規模基地局3を介した端末4の通信が、広域基地局2を介した通信に切り替えられる場合が示されている。
図5に示されるように、端末4が小規模基地局3を介して通信をしている場合に、小規模基地局3は小規模基地局3における通信速度を測定し、通信速度が低下状態となっているか否かを判定する。
通信速度が低下状態となっていた場合には、小規模基地局3はハンドオーバー信号を端末4に向けて送信する。ハンドオーバー信号を受信した端末4は、中継に利用する基地局を小規模基地局3から広域基地局2へと切り替える。そして端末4は、広域基地局2を介して通信を行う。
以下、各動作の詳細について順次説明する。
<測定動作>
まず、測定部32が、小規模基地局3における通信速度を測定する動作について説明する(図4のステップS2参照)。
小規模基地局3における通信速度とは、小規模基地局3の通信部31に入力する信号および出力する信号を測定することにより得られる通信速度である。通信部31に入出力する信号には、小規模基地局3の上流側(通信ネットワーク1と接続される側)に属する信号(上流側から入力される信号または上流側へ出力される信号)と、小規模基地局3の下流側(端末4と接続される側)に属する信号(下流側から入力される信号または下流側へ出力される信号)とがあるが、上流側と下流側のいずれか一方の信号を測定し上記の通信速度の算出に用いてもよいし、双方を合算した測定結果を通信速度の算出に用いてもよい。なお、信号の測定は定期的に行ってもよいし、例えば通信開始時にのみ行ってもよい。
通信速度の算出方法としては、例えば、単位時間当たりに通信部31を通過する信号の総量から通信速度を算出する方法と、通信部31から複数の擬似信号を送信し、その送達確認信号が通信部31において受信されるまでの時間から通信速度を算出する方法とがある。
ここで、擬似信号を用いて通信速度を算出する方法では、送達確認信号をOSI(Open Systems Interconnection)階層の異なる階層において受信することで、一定の条件下における通信速度を算出することができる。
まず、第2階層(データリンク層)において送達確認信号を受信する場合には、当該送達確認信号を受信するまでの時間から、小規模基地局3における物理的な電気信号全体の通信速度を算出することができる。
また、第3階層(ネットワーク層)において送達確認信号を受信する場合には、当該送達確認信号を受信するまでの時間から、小規模基地局3を中継として利用する下流側の複数の端末をIPで識別し、それぞれの端末との間での通信速度を個別に算出することができる。
このように各端末との間での通信速度を個別に算出することによって、端末ごとに異なる通信速度の需要に応じて基準を設け、それぞれに低下状態を判定することができる。
また、第4階層(トランスポート層)において送達確認信号を受信する場合には、当該送達確認信号を受信するまでの時間から、小規模基地局3を中継して通信される信号の論理チャネルごとに通信速度を算出することができる。
このように通信速度を算出することによって、それぞれの論理チャネルにおける情報サービスごとに、例えばその情報量の大きさに応じた基準を設け、それぞれに低下状態を判定することができる。
<判定動作>
次に、判定部33が、小規模基地局3における通信速度が低下状態であるか否かを判定する動作について説明する(図4のステップS3参照)。
判定部33は、測定部32で測定された小規模基地局3における通信速度を参照し、その速度が所定の閾値以下の速度である場合に、通信速度が低下状態であると判定することができる。
ここで速度の閾値は、例えば通常状態の小規模基地局3において測定されるべき速度とすることができる。ここで「通常状態」とは、小規模基地局3のスループット性能等から予測される通信速度が良好に実現されている状態をいう。よって、小規模基地局3に接続される回線が多数の端末4によって利用される(集合住宅等)ことによって小規模基地局3における通信速度が低下した状態や、小規模基地局3の設置方法(例えば宅内での設置)に起因して回線が物理的に損傷し小規模基地局3における通信速度が低下した状態は、通常状態から除かれる。
また、例えば、小規模基地局3における通信速度が所定値以上低下した場合に、通信速度が低下状態となったとみなすことができる。
図6は、小規模基地局3における通信速度の時間変化の例を示す図である。縦軸は通信速度、横軸は時間を示している。
図6に示されるように、一定の速度を保っていた小規模基地局3における通信速度が速度差bだけ低下した場合に、通信速度が所定値以上低下したとして、通信速度が低下状態となったとすることができる。このように通信速度の低下状態を判定すれば、通信速度が不安定となった小規模基地局3に対して、切り替えるべき基地局として判定することができる。
また、例えば、小規模基地局3における通信速度が所定値以上の低下率で低下した場合に、通信速度が低下状態となったとみなすことができる。
図6に示されるように、一定の速度を保っていた小規模基地局3における通信速度が低下率aで低下した場合に、通信速度が所定値以上の低下率で低下したとして、通信速度が低下状態となったとすることができる。このように通信速度の低下状態を判定すれば、通信速度が急激に低下した小規模基地局3に対して、切り替えるべき基地局として判定することができる。
また、例えば、端末4が広域基地局2を中継して通信を行った場合の広域基地局2における通信速度を閾ちとして、小規模基地局3における通信速度が当該閾値以下の速度である場合に、通信速度が低下状態であると判定することができる。
このように通信速度の低下状態を判定すれば、小規模基地局3における通信速度が広域基地局2における通信速度よりも低くなった場合に、小規模基地局3に対して切り替えるべき基地局として判定することができ、小規模基地局3を介する部分が通信のボトルネックとなることを防ぐことができる。
これら例示した通信速度の低下状態の判定方法は、いずれか1つを適用してもよいし、いくつかを組み合わせて適用してもよい。
<切り替え動作>
次に、端末4の切り替え部42が、通信を中継している基地局を、小規模基地局3から広域基地局2へ切り替える動作について説明する(図4のステップS6参照)。
切り替え部42は、通信部41で受信されたハンドオーバー信号に基づいて、通信を中継している基地局を、小規模基地局3から広域基地局2へ切り替える。具体的には、通信部41に対し、広域基地局2を中継して通信ネットワーク1との通信を行うように指示する。
図7は、通信システム100における通信の切り替え動作を説明する図である。なお図7(a)は、切り替え動作前の通信経路R1を概念的に示した図であり、図7(b)は、切り替え動作後の通信経路R2を概念的に示した図である。
図7(a)の状態において、小規模基地局3の測定部32において通信経路R1における通信速度が測定される。そして、通信経路R1における通信速度が低下状態であることが判定部33において判定されると、生成部34においてハンドオーバー信号が生成される。生成されたハンドオーバー信号は、通信部31から送信され、端末4の通信部41において受信される。
ハンドオーバー信号が受信されると、切り替え部42は切り替え動作(ハンドオーバー)を行う。ここで、ハンドオーバー信号に切り替え先の広域基地局2の情報が含まれている場合には、ハンドオーバー信号に含まれる当該情報に基づいて広域基地局2を特定し、当該広域基地局2に切り替えることができる。当該切り替え動作によって、端末4と通信ネットワーク1との間の通信経路は通信経路R1から通信経路R2に変更される(図7(b)参照)。
一方、ハンドオーバー信号に、切り替え先の広域基地局2の情報が含まれていない場合であっても、端末4の通信部41から通信可能な広域基地局2を検索し、検索によって特定した広域基地局2に切り替えることができる。当該切り替え動作によって、端末4と通信ネットワーク1との間の通信経路は通信経路R1から通信経路R2に変更される(図7(b)参照)。
<変形例>
上記の実施形態では、切り替え動作によって小規模基地局3から広域基地局2へと中継に利用する基地局が切り替えられているが、通信範囲が重なる小規模基地局が複数配置されている場合には、切り替え動作によって、現在中継に利用していない他の小規模基地局に通信の中継に利用する基地局が切り替えられてもよい。
また、上記の実施形態では、通信速度が低下状態であることを判定する判定部33、および、ハンドオーバー信号を生成する生成部34は小規模基地局3に備えられているが、例えば広域基地局2においてそれらの機能部が備えられていてもよい。
その場合、小規模基地局3における通信部31が通信速度の情報を広域基地局2へ送信し、広域基地局2でその通信速度を参照する。そして、当該通信速度が低下状態であるか否かを判定部において判定し、通信速度が低下状態である場合には生成部においてハンドオーバー信号を生成する。
広域基地局2は、生成したハンドオーバー信号を端末4に報知し、通信部41において当該ハンドオーバー信号を受信した端末4が、切り替え部42において切り替え動作を行うことができる。
<効果>
本発明に関する実施形態によれば、小規模基地局3は、端末4の通信を中継した際の、小規模基地局3における通信速度を測定する測定部32と、通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部33と、判定部33において通信速度が低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を小規模基地局3から広域基地局2に切り替えるように端末4に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部34と、ハンドオーバー信号を端末4に対して送信する送信部としての通信部31とを備える。
このような小規模基地局3によれば、小規模基地局3を介する端末4の通信速度が低下状態である場合には、通信の中継に用いる基地局を広域基地局2に切り替える。よって、小規模基地局3を介する部分が通信のボトルネックとなることを回避し、端末4の通信を良好に行うことができる。
また、本発明に関する実施形態によれば、測定部32が、小規模基地局3の上流側に属する信号および小規模基地局3の下流側に属する信号のうち少なくとも一方を測定することにより、通信速度を測定する。
このような構成によれば、例えば通信速度が低下しやすい場所(方向)が分かっている場合に、測定部32が、上流側または下流側に限定して通信速度を測定することができ、測定効率を高めることができる。
また、本発明に関する実施形態によれば、通信システムにおいて、端末4が複数備えられ、測定部32が、小規模基地局3を通信の中継に利用している各端末4との間での通信速度をそれぞれ測定する。
このような構成によれば、各端末との間での通信速度をIPで区別して個別に算出することによって、端末ごとに異なる通信速度の需要に応じて基準を設け、それぞれに低下状態を判定することができる。よって、通信のボトルネックとなっている通信経路を適切に選択して、広域基地局2への切り替え(ハンドオーバー)を行うことができる。
また、本発明に関する実施形態によれば、測定部32が、端末4の通信に用いられる信号の論理チャネルごとに通信速度を測定する。
このような構成によれば、それぞれの論理チャネルにおける情報サービスごとに、情報量の大きさ等に応じた基準を設け、それぞれに低下状態を判定することができる。よって、通信のボトルネックとなっている論理チャネルを適切に選択して、広域基地局2への切り替え(ハンドオーバー)を行うことができる。
また、本発明に関する実施形態によれば、通信システム100は、広域基地局圏20において端末4の通信を中継可能である広域基地局2と、広域基地局圏20より狭い領域である小規模基地局圏30において端末4の通信を中継可能である小規模基地局3とを備え、広域基地局圏20と小規模基地局圏30とは、少なくとも一部の領域が重なり、当該重なる領域においては、端末4は小規模基地局3を優先的に中継して通信を行う通信システム100である。
通信システム100は、端末4の通信を中継した際の、小規模基地局3における通信速度を測定する測定部32と、通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部33と、判定部33において通信速度が低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を切り替えるように端末4に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部34と、ハンドオーバー信号を端末4に対して送信する送信部としての通信部31とを備える。
また端末4は、ハンドオーバー信号を受信する受信部としての通信部41と、通信部41においてハンドオーバー信号を受信した場合、通信の中継に用いる基地局を小規模基地局3から広域基地局2に切り替える切り替え部42とを備える。
このような通信システム100によれば、小規模基地局3を介する端末4の通信速度が低下状態である場合には、通信の中継に用いる基地局を広域基地局2に切り替える。よって、小規模基地局3を介する部分が通信のボトルネックとなることを回避し、端末4の通信を良好に行うことができる。
なお本発明は、その発明の範囲内において、本実施形態における任意の構成要素の変形もしくは省略が可能である。
1 通信ネットワーク、2 広域基地局、3 小規模基地局、3A ルータ装置、4 端末、20 広域基地局圏、30 小規模基地局圏、31,41 通信部、32 測定部、33 判定部、34 生成部、42 切り替え部、100 通信システム。

Claims (9)

  1. 広域基地局圏において端末の通信を中継可能である広域基地局と、
    前記広域基地局圏より狭い領域である小規模基地局圏において前記端末の通信を中継可能である小規模基地局とを備え、
    前記広域基地局圏と前記小規模基地局圏とは、少なくとも一部の領域が重なり、当該重なる領域においては、前記端末は前記小規模基地局を優先的に中継して通信を行う通信システムに用いられる小規模基地局であって、
    前記端末の通信を中継した際の、前記小規模基地局における通信速度を測定する測定部と、
    前記通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部において前記通信速度が前記低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を前記小規模基地局から前記広域基地局に切り替えるように前記端末に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部と、
    前記ハンドオーバー信号を前記端末に対して送信する送信部とを備えることを特徴とする、
    小規模基地局。
  2. 前記測定部が、前記小規模基地局の上流側に属する信号および前記小規模基地局の下流側に属する信号のうち少なくとも一方を測定することにより、前記通信速度を測定することを特徴とする、
    請求項1に記載の小規模基地局。
  3. 前記判定部が、前記通信速度が前記低下状態であるか否かを、前記通信速度が所定の閾値以下であるか否かに基づいて判定することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の小規模基地局。
  4. 前記判定部が、前記通信速度が前記低下状態であるか否かを、前記通信速度の低下量に基づいて判定することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の小規模基地局。
  5. 前記判定部が、前記通信速度が前記低下状態であるか否かを、前記通信速度の低下率に基づいて判定することを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載の小規模基地局。
  6. 前記判定部が、前記通信速度が前記低下状態であるか否かを、前記広域基地局における通信速度との比較に基づいて判定することを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の小規模基地局。
  7. 前記通信システムにおいて、前記端末が複数備えられ、
    前記測定部が、前記小規模基地局を通信の中継に利用している各前記端末との間での前記通信速度をそれぞれ測定することを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれかに記載の小規模基地局。
  8. 前記測定部が、前記端末の通信に用いられる信号の論理チャネルごとに前記通信速度を測定することを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれかに記載の小規模基地局。
  9. 広域基地局圏において端末の通信を中継可能である広域基地局と、
    前記広域基地局圏より狭い領域である小規模基地局圏において前記端末の通信を中継可能である小規模基地局とを備え、
    前記広域基地局圏と前記小規模基地局圏とは、少なくとも一部の領域が重なり、当該重なる領域においては、前記端末は前記小規模基地局を優先的に中継して通信を行う通信システムであって、
    前記端末の通信を中継した際の、前記小規模基地局における通信速度を測定する測定部と、
    前記通信速度が低下状態であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部において前記通信速度が前記低下状態であると判定された場合、通信の中継に用いる基地局を切り替えるように前記端末に促す信号であるハンドオーバー信号を生成する生成部と、
    前記ハンドオーバー信号を前記端末に対して送信する送信部とを備え、
    前記端末が、
    前記ハンドオーバー信号を受信する受信部と、
    前記受信部において前記ハンドオーバー信号を受信した場合、通信の中継に用いる基地局を前記小規模基地局から前記広域基地局に切り替える切り替え部とを備えることを特徴とする、
    通信システム。
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