JP2013235152A - 画像表示パネル用fpc - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像表示装置において、静電気対策の治具を使うことなく表示パネルの保護シートを剥がした際などで表示パネル表面に溜まる静電気を放電させる、または表示パネルに静電気を入れないようにする
【解決手段】 画像表示パネル用FPCとして、駆動用ICを具備する画像表示パネル用FPCであって、さらに前記駆動用ICを制御する制御基板との接続のための接続端子と、そのFPC上に設置された絶縁体と、この絶縁体を前記FPC上に固定するための固定部とを有し、前記絶縁体は前記固定部を折り返し点として前記接続端子側に折り返すと少なくとも前記接続端子を覆うことができるような大きさであるFPCを採用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置において、接続端子部を保護する構成を具備する画像表示パネル用FPCに関するものである。
液晶TVや液晶PCモニターなどの表示器機の主要部材である液晶表示装置において、COG(チップオングラス:Chip On Glass)技術を用いて表示画素に表示電位信号を供給するソースドライバIC(ソース配線駆動IC)と、表示画素を走査するゲートドライバIC(ゲート配線駆動IC)とをTFTアレイ基板上に実装し、それらドライバIC(駆動IC)のタイミングを制御するタイミングコントローラ(タイミング制御回路)はTFTアレイ基板上とは別体の制御回路基板上に実装するのが一般的である。
さらにTFTアレイ基板と制御回路基板間をFPC(可撓性印刷配線基板:Flexible Printed Circuit)を用いて接続する。また、制御回路基板間とFPCとの間はFPC接続用コネクタを介して接続される。
特開2000−137445号広報
上述のCOG形態の液晶表示装置はFPCを取り付けた際には制御回路部を通常持たないため、液晶表示装置を組み立てる際、例えば表示パネルから偏光板の保護シートを剥がすなどの際に静電気が液晶パネル上に溜まりやすくなる。また、制御回路基板を表示器機システム側にて設けるスマートタイプと言われる形態は、液晶表示装置としては制御回路基板を持たないもので、液晶表示装置のFPC接続と制御回路基板のコネクタ接続は表示機器組み立て時に行う。そのため、液晶表示装置製造工程では電気的検査時以外にはFPCのコネクタ接続端子がむき出しになっており、作業者が露出したコネクタ接続端子を直接触ったりすることで静電気が液晶表示装置のドライバICに印加され、結果的にドライバIC、またはFPC上に搭載されたIC含めた電子部品の静電気破壊を起こしやすくなる。表示検査等でそのドライバICやまたはFPC上に搭載されたIC含めた電子部品がはっきり壊れていると判明した場合は液晶パネル廃却、または新規のFPCと交換するリペアを行う。
対応策として、コネクタ端子にポリイミド絶縁テープなどの絶縁性テープを貼って防止する場合は端子部に直接貼ることで絶縁性テープの粘着材が付着し、制御回路基板とのコネクタ接続の際にコンタクトが悪化する懸念がある。そのため、FPCコネクタを搭載した簡易的な回路基板、またはクリップコネクタ等を介し抵抗等を介してGND(接地)電位に静電気を逃がす方法をとっているケースが多い。しかしながら、制御回路基板とは別の静電気対策の治具基板のコネクタと接続するために作業時間が余計に発生してしまう。
本発明の目的は、このような静電気対策の治具を使うことなく画像表示パネルの保護シートを剥がした際などで画像表示パネル表面に溜まる静電気を放電させること、または表示パネル内に静電気を入れないようにすることである。
この発明による画像表示パネル用FPCは、駆動用ICを具備する画像表示パネル用FPCであり、さらに前記駆動用ICを制御する制御回路基板との接続のための接続端子と、そのFPC上に設置された絶縁体と、この絶縁体を前記FPC上に固定するための固定部とを有し、前記絶縁体は前記固定部を折り返し点として前記接続端子側に折り返すと少なくとも前記接続端子を覆うことができるような大きさであることを特徴とする。
本発明によれば、ドライバIC、またはFPC上に搭載されたIC含めた部品の静電気破壊を簡易的に防止するができ、画像表示装置の製造歩留まり向上に貢献できる。
図1は実施の形態1に係るFPCの上面図および断面図である。 図2は実施の形態2に係るFPCの上面図および断面図である。 図3は実施の形態2に係るFPCの他の実施の形態を示した上面図である。 図4は実施の形態3に係るFPCの上面図および断面図である。 図5は実施の形態4に係るFPCの表面図および裏面図である。 図6は図5における補強板の側面図および折り返し動作の説明図である。 図7は実施の形態4に係るFPCのマザーシートへの面付けの一例である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明が重複して冗長になるのを避けるため、各図において同一または相当する機能を有する要素には同一の符号を付してある。
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるCOG形態の液晶パネル1に取り付けられたFPC4の上面図および断面図である。図1の(A)で示したように当該FPCは、基材12、第一の配線層13(表面配線)および第一のカバーレイ11(表面カバーレイ)、第二の配線層15(裏面配線)および第二のカバーレイ14(裏面カバーレイ)および端子部補強板17(FPC裏打ち)から構成される一般的な二層配線構造のFPCである。さらにFPC4の前記第一カバーレイ11上の所定の位置に固定部101が設けられ、折り曲げ可能な絶縁体100(例えば、ポリイミドフィルム)が配置されている。その絶縁体100の大きさは、図1の(B)で示したように、前記固定部101を基点(図1の(A)に破線で示した)として反端子側部分をコネクタ接続端子10側へ折り返すと、少なくともそのコネクタ接続端子10上を覆うことができるような大きさとなっている。なお、前記コネクタ接続端子10部の各配線は、第一の配線層13に接続されており、図示しない貫通ビアを経由して第二の配線層15と配線されており、図示しない液晶パネル内の配線を経由してドライバIC16(液晶パネル駆動IC)へと接続されている。
ここで、図1で示したようにFPC4内には能動部品が実装されておらず、FPC4単体では静電破壊が発生する可能性が低いが、FPC4を液晶パネル1に実装する際や、その実装完了後は、露出したコネクタ接続端子10に静電気の放電が発生すると、液晶パネル1や、そこにCOG実装されたドライバIC16にて静電破壊が発生する可能性があり、前述したように図1の(B)ごとく絶縁体100の反端子部分を固定部101を基点(図1の(A)に破線で示した)としてコネクタ接続端子10側の折り返し、コネクタ接続端子10上を覆っておく。さらに、折り返された絶縁体100の反端子部分は、例えばクリップやテープ等でPFC4に止ることも容易である(非図示)。この状態では、FPC4実装後の液晶パネル1の保管場所を移すなど人為作業を伴う際や液晶表示装置組立時に、作業者が誤ってコネクタ接続端子10に直接触れることがなく、静電破壊や接続端子部汚れなどが発生しにくい。
クリップ・テープ等で止めた状態すなわち図1の(B)で示した保管状態の後、電気的接続検査をする際や液晶表示装置の組み立て作業などでタイミングコントローラ8を実装した制御回路基板7との接続を行う際には、クリップ・テープ等を取り除いて図1の(C)で示したように、折り曲げた絶縁体100を元に戻してFPC4のコネクタ接続端子10を露出させ、所望の検査や組立作業を実施する。
実施の形態2.
図2は実施の形態2に係るFPC4の上面図および断面図である。FPC4の外形および本体の構造は、上述の実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。本実施の形態2においては、先ず図2の(A)に示したようにFPC4上の所定に位置に設けられた固定部101とコネクタ接続端子10を覆うような大きさの絶縁体100がFPC上に配置される。上記実施の形態1とは異なり上記反端子側部分が無い。この状態では、コネクタ接続端子10が露出していないので、FPC4実装後の液晶パネル1の保管場所を移すなど人為作業を伴う際や液晶表示装置組立時に、作業者が誤ってコネクタ接続端子10に直接触れることがなく、静電破壊や接続端子部汚れなどが発生しにくい。
次にFPC4を液晶パネル1に実装した後の電気的接続検査時や、液晶表示装置組立時の制御回路基板7との接続を行う際には図2の(B)に示したように、固定部101を基点(図2の(A)に破線で示した)として絶縁体100を反端子側に折り曲げて、FPC4のコネクタ接続端子10を露出させる。
さらに図3の(A)のように上記FPC4上に部品102が実装されている場合は、図3の(B)に示した絶縁体100を反端子側に折り曲げてコネクタ接続端子10を露出させた際に、少なくとも前記部品102を覆うように絶縁体100の大きさを選定することも可能である。
このように制御回路基板7とFPC4が接続された状態で、部品102が絶縁体100で覆われているので、液晶表示装置を組み立てた状態で、FPC4の上部にシールド板など導電性の筐体が設置される場合であっても筐体側に絶縁保護用のテープ・シート等を設けなくもよい。
また、上述の実施の形態1および2では、液晶表示装置を組み立てた状態で、絶縁体100が固定されていない。そこで絶縁体100部分とFPC4との間の固定方法の一例として、不要輻射(EMI)対策用の導電性テープを用いることができる。すなわちFPC4のシールド方法として一般的な導電性テープ(非図示)をFPC4に貼り付ける際に絶縁体100も含めて同時に貼り付けることが容易である。
実施の形態3.
図4は実施の形態3に係るFPC4の上面図および断面図である。FPC4の外形および本体の構造は、上述の実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。本実施の形態におけるFPC4の絶縁体100は、図3の(A)のようにその裏面(FPCに対向する面)に導体部分18が設けられている。先ず絶縁体100はその導体部分18がコネクタ接続端子10を覆うようにFPC上の固定部101にて弱い粘着材を用いて半固定されており、さらにFPC4上のGNDパッド103と前記導体部分18が導電性接着材104を介して接続されている。すなわちコネクタ接続端子10の表側は絶縁体100で覆われており、作業者がコネクタ接続端子10を触れないようになっていると同時に、コネクタ接続端子10部の各端子は、導体部分18にてシールドされている。
さらに、例えばクリップやテープ等で導体部分18とコネクタ接続端子10が接触するように絶縁体100をFPC4に止ることも容易であり(非図示)、この場合、コネクタ接続端子10部の全端子が導体部分18で全てショートしている状態でかつ、FPC4上のGNDパッド103に接続されている状態となり、さらに強い静電破壊耐性を持つことができる。
例えば、蓄電性を持つ保護シート(非図示)を液晶パネル1から剥がした際に生じた静電気が液晶パネル1上に溜まり、液晶パネル1と接続されたFPC4にもその静電気が溜まり、絶縁体100の裏面の導体部分18を介することでFPC4のGNDに全て集まることになる。そして、図4の(B)に示したように制御回路基板7とFPC4をコネクタ接続する際にはこの絶縁体100とその裏面の導体部分18を取りは外した後で、制御回路基板7のFPC接続コネクタ6と接続するようにし、その後は制御回路基板7のシステム側接続コネクタ9内のGND配線を介して静電気を逃がすことができる。その後、各種電源および表示用各信号を投入するようにすれば静電気を逃がした後で電気的接続および表示動作を行うことができる。
実施の形態4.
図5は本実施の形態4におけるFPC4単体部分のみを図示したものである。図5の(A)は表面図、図5の(B)は裏面図を示している。上述の実施の形態1ないし3と異なり、図5の(A)および(B)で明らかなように本実施の形態では、コネクタ接続端子10がFPC4の裏面に設けられているが、表面でも同様である。
ここで図5の(B)で示したコネクタ接続端子10の裏面に設ける補強板は、コネクタ接続端子10の裏側にFPCの裏打ちとして設けられた第一の補強板200と、その第一の補強板200の長手方向に延在された第二の補強板201とから構成され、一体形成されている。さらに第二の補強板201の幅および長手方向の長さは、少なくともコネクタ接続端子10を覆うことができる長さが選ばれる。一方、前記第一の補強板200は一般的な補強板の面積でよい。
さらに一体形成された第一の補強板200と第二の補強板201の間には、折り目、ミシン目等からなる折り返し部106を設け、図6で示したように前記折り目、ミシン目等を基点(破線で図示)として折り返し、コネクタ接続端子10を第二の補強板201と第一補の強板200で挟みこむように覆うことでコネクタ接続端子10が露出しないように設置する。
FPC4単体や、FPC4を液晶パネル1の実装した後の電気検査には、コネクタ接続端子10から第二の補強板201を遊離し、検査用プローブと接続することも可能である。液晶表示装置組立時は、補強板202が不要となるが、治具類等でFPC4本体と切り離すことで制御回路基板7のFPC接続コネクタ6との接続に問題はない。
補強板の面積としては第2の補強板202があることで約2倍になるが、実際のFPC4の製造ではACF接続端子105、補強板203が決まった方向を向くように図7に示すようなマザーシート108への面付けになり、FPC4のコネクタ接続部が互い違いになった部分で補強板の抜き金型部分の領域107(破線で示した領域)で示したように補強板材料の面積が小さくなるように配置され、金型で打ち抜くことから、コスト的にはほとんど影響がない。
上述の実施の形態1ないし4では、画像表示装置を一例として、液晶表示装置を例示して本発明の詳細を説明したが、例えば有機EL表示装置など、画像表示パネルと制御回路部とが分離する構成を採っており、その両者をFPCで接続する構成であれば、液晶表示以外の他の表示方式を採る画像表示装置においても同様に本発明を採用することができる。
さらに画像表示パネルのTFTアレイ基板上にCOG実装される駆動ICとしては、ソースドライバICとゲートドライバICが一体となった一体型ドライバIC、またはソースドライバICとゲートドライバICを制御する信号を生成タイミングコントローラの一部機能を統合した統合型ドライバICなどが有る。
1 液晶パネル
4 FPC
6 FPC接続コネクタ
7 制御回路基板
8 タイミングコントローラ
9 システム側接続コネクタ
10 コネクタ接続端子
11 第一のカバーレイ
12 基材
13 第一の配線層
14 第二のカバーレイ
15 第二の配線層
16 ドライバIC
17、203 端子部補強板(FPC裏打ち)
18 導体部分
100 折り曲げ可能な絶縁体
101 固定部
102 部品
103 FPC上のGNDパッド
104 導電性接着材
105 ACF接続端子
106 折り返し部
107 補強板の抜き金型部分の領域
108 マザーシート
200 第一の補強板
201 第二の補強板

Claims (6)

  1. 駆動用ICを具備する画像表示パネル用FPCであって、
    該FPCは、前記駆動用ICを制御する制御回路基板との接続のための接続端子と、前記FPC上に設置された絶縁体と、該絶縁体を前記FPC上に固定するための固定部とを有し、
    前記絶縁体は前記固定部を折り返し点として前記接続端子側に折り返すと少なくとも前記接続端子を覆うことができるような大きさであることを特徴とする画像表示パネル用FPC。
  2. 駆動用ICを具備する画像表示パネル用FPCであって、
    該FPCは、前記駆動用ICを制御する制御回路基板との接続のための接続端子と、前記FPC上に設置された絶縁体と、該絶縁体を前記FPC上に固定するための固定部とを有し、
    前記絶縁体は少なくとも前記接続端子を覆うことができるような大きさであり、
    前記固定部を折り返し点として前記表示パネル側に折り返し、前記接続端子を露出することができることを特徴とする画像表示パネル用FPC。
  3. 請求項2に記載のFPCにおいて、
    前記FPC上には、部品が実装されており、
    前記絶縁体を表示パネル側に折り返すことにより、上記部品を覆うことができるような大きさであることを特徴とする画像表示パネル用FPC。
  4. 駆動用ICを具備する画像表示パネル用FPCであって、
    該FPCは、前記駆動用ICを制御する制御回路基板との接続のための接続端子と、前記FPC上に設置された絶縁体と、該絶縁体を前記FPC上に固定するための固定部とを有し、
    前記絶縁体は少なくとも前記接続端子を覆うことができるような大きさであり、
    前記絶縁体は前記FPCに対向する面に導体部分をさらに有し、
    該導体部分は前記FPC上に設けられた接地パッドと接続されており、
    前記導体部分は少なくとも前記接続端子を覆っていることを特徴とする画像表示パネル用FPC。
  5. 前記固定部は、前記絶縁体を前記FPCから剥離可能な接着力を有することを特徴とする請求項3に記載の画像表示パネル用FPC。
  6. 駆動用ICを具備する画像表示パネル用FPCであって、
    該FPCは、前記駆動用ICを制御する制御回路基板との接続のための接続端子と、
    該接続端子の裏側に設けられた第一の補強板と、該第一の補強板の長手方向に延在された第二の補強板とを具備し、
    該第二の補強板は、前記第一の補強板と第二の補強板との間に設けられた折り返し部を基点として前記第二の補強板を前記前記端子部側に折り返すと、少なくとも前記接続端子を覆うことができる大きさであることを特徴とする画像表示パネル用FPC。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10712215B2 (en) 2015-12-24 2020-07-14 Denso Corporation Detection device and torque sensor

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