JP2013234958A - 電流検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感磁性センサや1次導体の電気的な接続の信頼性を高めるとともに、部品点数を低減した小型で、測定値のバラツキが小さい電流検知装置を実現する。
【解決手段】電流検知装置1は、磁性コア2と、1次導体3と、感磁性センサ4と、複数の接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2,6A1,6A2,6A3,6B1,6B2と、を備えている。磁性コア2は、磁気ギャップ2Aを構成する開口部を有する。1次導体3は、磁性コア2と磁気結合被測定電流が流れる。感磁性センサ4は、複数の端子を有し、開口部に配設されている。複数の接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2,6A1,6A2,6A3,6B1,6B2は、磁性コア2の表面に設けられている。複数の接続用電極は、1次導体3と電気的に接続されている接続用電極5B1,5B2と、感磁性センサ4の複数の端子と電気的及び機械的に接続されている接続用電極5A1,5A2,5A3とを少なくとも含む、
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定電流に応じて発生する磁界を測定することで被測定電流の値を検知する電流検知装置に関する。
まず、電流検知装置の一般的な構成について説明する(例えば、特許文献1〜6参照。)。電流検知装置は、1次導体と磁性コアと感磁性センサとを備えている。1次導体は、被測定電流が流れるものであり、磁性コアと磁気結合する。磁性コアは、磁路となるものであり、両端が磁気ギャップを介して対向するように概略環状に構成される。感磁性センサは、磁界を測定するものであり、磁気ギャップの近傍に配置される。
電流検知装置の1次導体に被測定電流が流れると、磁性コアの内部に被測定電流に応じた大きさで磁界が発生する。すると、感磁性センサは、磁気ギャップを通過する磁束の一部を捉え、被測定電流に応じて変化する出力信号を出力する。したがって、感磁性センサの出力信号から被測定電流の値を検知することが可能になる。
特開2008−267832号公報 特開平8―233864号公報 特開平8−194015号公報 特開平6−130088号公報 特開平5−18994号公報 特開平5−126861号公報
従来の電流検知装置では、感磁性センサと1次導体との固定や、感磁性センサや1次導体の外部との接続、電流検知装置の外部基板への実装などのために、実装基板や、配線板、端子部品、リード線などが設けられる。例えば、特許文献1に記載の電流検知装置では、感磁性センサは小型基板に載置されていて、感磁性センサが載置された小型基板と磁性コアとは、より大型で外部接続用の電極(端子)が引き出されたベースボビンを介して、間接的に固定されている。同様に、特許文献2〜6に記載の電流検知装置でも、磁性コアと感磁性センサとが間接的に固定されていて、外部接続用の電極(端子)が感磁性センサや1次導体から別部材に引き出された構成となっている。
このように電流検知装置において、磁性コアと感磁性センサとが間接的に固定されていて、外部接続用の電極(端子)が感磁性センサや1次導体から別部材に引き出されている場合、感磁性センサや1次導体の電気的接続の信頼性が低下することがある。加えて、ベースボビンなどの部品点数の増加による大型化や、磁性コアと感磁性センサとの固定状態の経時的な劣化などの問題が起こりやすくなる。また、磁性コアと感磁性センサとの位置関係にバラツキが生じやすく、その結果として電流検知装置における測定値のバラツキが生じることがある。
そこで、本発明の目的は、感磁性センサや1次導体の電気的な接続の信頼性を高めるとともに、部品点数を低減した小型で、測定値のバラツキが小さい電流検知装置を実現することにある。
本発明に係る電流検知装置は、磁性コアと、1次導体と、感磁性センサと、複数の接続用電極と、を備えている。磁性コアは、磁気ギャップを構成する開口部を有する。1次導体は、磁性コアと磁気結合し、被測定電流が流れる。感磁性センサとは、複数の端子を有し、開口部に配設されている。複数の接続用電極は、磁性コアの表面に設けられている。複数の接続用電極は、1次導体と電気的に接続されている接続用電極と、感磁性センサの複数の端子と電気的及び機械的に接続されている接続用電極とを少なくとも含む。
この構成では、複数の接続用電極が磁性コアに設けられているため、配線板などを介して間接的に磁性コアを外部基板に実装する従来の電流検知装置に比べて、接続箇所数が低減できる。これにより、感磁性センサや1次導体の電気的な接続の信頼性を高めることが可能になる。また、磁性コアとは別に、別体の配線板や、端子部品、リード線などが不要であり、部品点数の少ないものになる。したがって、電流検知装置全体としての小型化と低コスト化とが実現できる。また、磁性コアに対する、感磁性センサや1次導体の相対的な位置関係を高精度に設定でき、磁気的な結合を一定・安定にでき、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性と安定性の向上が実現できる。
上述の電流検知装置において、複数の接続用電極は、外部と接続されている外部接続用電極を含み、外部接続用電極の一部は、1次導体と電気的に接続されている接続用電極と連なって設けられていると好適である。
上述の電流検知装置において、1次導体と電気的に接続されている接続用電極と、感磁性センサの複数の端子と電気的及び機械的に接続されている接続用電極とは、外部と接続されていると好適である。
上述の電流検知装置において、1次導体は、前記磁性コアに複数回巻きまわされていると好適である。
上述の電流検知装置において、1次導体は、磁性コアの表面に膜状の電極として設けられていると好適である。
上述の電流検知装置において、磁性コアは、Ni−Zn系のフェライト、Cu−Zn系のフェライト、Ni−Cu−Zn系のフェライトのいずれかからなると好適である。
上述の電流検知装置において、複数の接続用電極は、銀からなる層と、ニッケルからなる層と、スズからなる層とがこの順に下から積層された積層電極によって構成されていると好適である。
本発明によれば、複数の接続用電極が磁性コアに設けられているため、配線板などを介して間接的に磁性コアを外部基板に実装する従来の電流検知装置に比べて、接続箇所数が低減できる。これにより、感磁性センサや1次導体の電気的な接続の信頼性を高めることが可能になる。また、磁性コアとは別に、別体の配線板や、端子部品、リード線などが不要であり、部品点数の少ないものになる。したがって、電流検知装置全体としての小型化と低コスト化とが実現できる。また、磁性コアに対する、感磁性センサや1次導体の相対的な位置関係を高精度に設定でき、磁気的な結合を一定・安定にでき、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性と安定性の向上が実現できる。
本発明の第1の実施形態に係る電流検知装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る電流検知装置の概略構成を示す斜視図である。
≪第1の実施形態≫
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電流検知装置1の概略構成を示す斜視図である。図1には、後述する電流検知装置1の実装面をX−Y面、その実装面の法線をZ軸とする直交座標系を付記している。
電流検知装置1は、磁性コア2と、1次導体3と、感磁性センサ4と、部品接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2と、外部接続用電極6A1,6A2,6A3,6B1,6B2と、内部配線7A1,7A2,7A3と、を備えている。電流検知装置1において、部品接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2が設けられている面(Z軸正方向側の面)と対向する面(Z軸負方向側の面)が、実装面である。電流検知装置1の実装面は、外部基板に搭載される際に外部基板の表面と対向する面である。電流検知装置1は、磁性コア2による磁路が電流検知装置1の実装面に対して平行な面内に形成される構成例である。
磁性コア2は、Ni−Zn系のフェライトからなり、Z軸正方向から視て、概略矩形環状である。より詳細には、磁性コア2は、Z軸正方向から視て、Y軸負方向側の辺を分断するように設けられた開口部を有するC字状であり、当該開口部が磁性コア2とともに磁路を構成する磁気ギャップ2Aを構成している。
磁性コア2は、Ni−Zn系のフェライトの他、Cu−Zn系のフェライトや、Ni−Cu−Zn系のフェライト、Mn−Zn系のフェライト、磁性合金などで構成されてもよい。ただし、磁性コア2がMn−Zn系のフェライトや磁性合金からなる場合は、少なくとも、部品接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2、外部接続用電極6A1,6A2,6A3,6B1,6B2、内部配線7A1,7A2,7A3、などに対する絶縁を確保するために、それらの電極との間に絶縁膜等を設ける必要がある。
磁性コア2がNi−Zn系、Cu−Zn系、Ni−Cu−Zn系のフェライトなどの絶縁性フェライトからなる場合、フェライト材料をプレス成型した後に焼成することにより磁性コア2を製造することができる。特に、磁性コア2の表面や内部に電極や配線が設けられている場合には、フェライト材料からなるグリーンシートに電極材料を印刷した上で複数のグリーンシートを積層して積層体を形成し、積層体における不要部をプレスカットするなどして成型した後に焼成することにより磁性コア2を製造することができる。Y軸負方向側の辺を分断するように設けられた開口部は、焼成前にプレス成型などにより設けられてもよいし、焼成後にダイシングや研磨などにより設けられてもよい。
部品接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2は、磁性コア2のZ軸正方向側の面に設けられている。外部接続用電極6A1,6A2,6A3,6B1,6B2は、磁性コア2の外側側面(X軸側側面及びY軸側側面)からZ軸負方向側の面に至るように設けられている。内部配線7A1,7A2,7A3は、それぞれ、磁性コア2の内部に設けられた配線部とビアホール電極部とにより構成されている。
部品接続用電極5A1と外部接続用電極6A1とは、内部配線7A1を介して電気的に接続されている。部品接続用電極5A2と外部接続用電極6A2とは、内部配線7A2を介して電気的に接続されている。部品接続用電極5A3と外部接続用電極6A3とは、内部配線7A3を介して電気的に接続されている。
部品接続用電極5B1は外部接続用電極6B1に連なって設けられており、部品接続用電極5B1と外部接続用電極6B1とは電気的に接続されている。部品接続用電極5B2は外部接続用電極6B2に連なって設けられており、部品接続用電極5B2と外部接続用電極6B2とは電気的に接続されている。
なお、部品接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2と、外部接続用電極6A1,6A2,6A3,6B1,6B2と、内部配線7A1,7A2,7A3とは、印刷やフォトリソグラフィーなどの方法で高精度に位置決めして設けられると好適である。また、部品接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2と、外部接続用電極6A1,6A2,6A3,6B1,6B2と、内部配線7A1,7A2,7A3は、どのような電極材料で構成されていてもよい。例えば、磁性コア2の内部に設けられている内部配線7A1,7A2,7A3は銀からなる厚膜電極によって構成されていることが好ましい。また、磁性コア2の表面に設けられている部品接続用電極5A1,5A2,5A3,5B1,5B2と外部接続用電極6A1,6A2,6A3,6B1,6B2とは、下地電極層である銀からなる層と、ハンダ喰われ防止層であるニッケルからなる層と、ハンダ濡れ性を良好とするための層であるスズからなる層とがこの順に下から積層された積層電極によって構成されていることが好ましい。
電流検知装置1では、外部基板と接続される電極である外部接続用電極6A1,6A2,6A3,6B1,6B2が磁性コア2に設けられているので、配線板などを介して間接的に磁性コアを外部基板に実装する従来の電流検知装置に比べて、接続箇所数が低減できる。これにより、さらに電気的な接続の信頼性を高めることが可能になる。
1次導体3は、軟銅からなる線材がポリイミドからなる絶縁材で覆われたものであり、磁性コア2の一部に複数回巻きまわされている。1次導体3の両端部では、絶縁材が取り除かれていることで線材の両端部が露出しており、露出している線材の両端部がそれぞれ部品接続用電極5B1と部品接続用電極5B2とに電気的及び機械的に接続されている。部品接続用電極5B1から入力された被測定電流は、1次導体3を流れ、部品接続用電極5B2から出力される。このとき、被測定電流が1次導体3を流れることで、1次導体3は磁性コア2に対して磁気結合する。電流検知装置1は、1次導体3の巻き数を調整することにより、任意の電流測定感度を実現することができる。
なお、1次導体3は、絶縁材がポリイミドからなるため300℃〜500℃まで絶縁性を確保することができるが、絶縁材はその他の材料からなるものであってもよい。また、1次導体3は、線材が低抵抗な軟銅からなるため導体損失を小さくすることができるが、線材はその他の材料からなるものであってもよい。
また、1次導体3の露出している線材の両端部と部品接続用電極5B1,5B2との接続の方法としては、熱圧着、抵抗溶接などの溶接、はんだ付けなどがある。ただし、電流検知装置1自体を外部基板にはんだ付けによって実装する際の加熱で、それらの接続位置や接続形状が変化することを防ぐためには、熱圧着や溶接が好適である。1次導体3の露出している線材の両端部と部品接続用電極5B1,5B2との接続に熱圧着や溶接を用いることで、さらに接続の信頼性を高めることが可能になる。
電流検知装置1では、1次導体3が磁性コア2に設けられている部品接続用電極5B1,5B2と直接、電気的及び機械的に接続されているので、1次導体が配線板などを介して被測定電流が入力又は出力される電極と間接的に電気的及び機械的に接続されている従来の電流検知装置に比べて、1次導体3と磁性コア2との相対的な位置関係を精度よく設定することができる。これにより、磁性コア2と1次導体3との磁気結合を安定させることができ、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性や安定性を改善することができる。また、接続箇所数を低減することができるため、さらに接続の信頼性を高めることが可能になる。
感磁性センサ4は、3端子型のホール素子であり、電源端子、出力端子、接地端子を備えている。感磁性センサ4は、磁気ギャップ2Aに配設されている。感磁性センサ4の電源端子は、部品接続用電極5A1に電気的及び機械的に接続されている。よって、外部基板から供給される電源電圧は、外部接続用電極6A1、内部配線7A1、部品接続用電極5A1を介して、感磁性センサ4の電源端子に供給される。感磁性センサ4の出力端子は、部品接続用電極5A2に電気的及び機械的に接続されている。外部接続用電極6B1から入力された被測定電流が1次導体3を流れて外部接続用電極6B2から出力される際に、1次導体3と磁性コア2とが磁気結合しているため、1次導体3を流れる被測定電流により磁性コア2に磁界が発生する。このとき、磁気ギャップ2Aには被測定電流の大きさに応じた磁界が発生し、感磁性センサ4は、磁路の一部である磁気ギャップ2Aで発生した磁界の大きさに応じた検出信号を出力する。検出信号は、部品接続用電極5A2、内部配線7A2、外部接続用電極6A2を介して、外部基板に搭載されている検出信号処理用ICに入力される。検出信号処理用ICは、検出信号のオフセットや感度を設定するとともに、電流検知の校正を行う。これによって、被測定電流の大きさを知ることができる。感磁性センサ4の接地端子は、部品接続用電極5A3に電気的及び機械的に接続されている。
感磁性センサ4は、ホール素子の他、ホールICや、磁気抵抗素子であってもよい。
また、感磁性センサ4の各端子と部品接続用電極5A1〜5A3との接続の方法としては、熱圧着、抵抗溶接などの溶接、はんだ付けなどがある。ただし、電流検知装置1自体を外部基板にはんだ付けによって実装する際の加熱で、それらの接続位置や接続形状が変化することを防ぐためには、熱圧着や溶接が好適である。また、感磁性センサ4は、接着用樹脂を併用して磁性コア2に機械的に固定してもよい。
電流検知装置1では、感磁性センサ4が磁性コア2に設けられている部品接続用電極5A1,5A2,5A3と直接、電気的及び機械的に接続されているので、感磁性センサが配線板などを介して磁性コアと間接的に電気的及び機械的に接続されている従来の電流検知装置に比べて、感磁性センサ4と磁性コア2との相対的な位置関係を精度よく設定することができる。これにより、磁性コア2と1次導体3とが構成する磁気回路に対する結合に係る、感磁性センサ4の磁気回路定数を安定させることができ、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性や安定性を改善することができる。また、接続箇所数を低減でき、さらに接続の信頼性を高めることが可能になる。
以上のように構成された電流検知装置1は、電気的な接続の信頼性が極めて高い。また、電流検知装置1は、別体の配線板や、端子部品、リード線などが不要であり、部品点数の少ないものになる。したがって、電流検知装置1全体としての小型化と低コスト化とが実現できる。さらには、感磁性センサ4の固定と電気的な接続とを同時に実現することができ、製造工程の単純化を実現することができる。また、磁性コア2に対する、感磁性センサ4や1次導体3の相対的な位置関係を高精度に設定でき、磁気的な結合を一定・安定にでき、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性と安定性の向上が実現できる。
≪第2の実施形態≫
図2は、本発明の第2の実施形態に係る電流検知装置11の概略構成を示す斜視図である。図2には、後述する電流検知装置11の実装面をX−Y面、その実装面の法線をZ軸とする直交座標系を付記している。
電流検知装置11は、磁性コア12と、1次導体13と、感磁性センサ14と、接続用電極15A1,15A2,15A3,15A4,16B1,16B2と、を備えている。電流検知装置11において、Z軸負方向側の面が実装面である。電流検知装置11の実装面は、外部基板に搭載される際に外部基板の表面と対向する面である。電流検知装置11は、磁性コア12による磁路が電流検知装置11の実装面に対して垂直な面内に形成される構成例である。
磁性コア12は、第1の実施形態の磁性コア2と同様にNi−Zn系のフェライトからなり、Ni−Zn系のフェライトの他、Cu−Zn系のフェライトや、Ni−Cu−Zn系のフェライト、Mn−Zn系のフェライト、磁性合金などで構成されてもよい。磁性コア12は、Y軸正方向から視て、概略矩形環状である。より詳細には、磁性コア12は、Y軸正方向から視て、Z軸負方向側の辺を分断するように設けられた開口部を有するC字状であり、当該開口部が磁性コア12とともに磁路を構成する磁気ギャップ12Aを構成している。
接続用電極15A1,15A2,15A3,15A4は、磁性コア12の外側側面(X軸負方向側側面)からZ軸負方向側の面に至るように設けられている。接続用電極16B1,16B2は、磁性コア12の外側側面(Y軸側側面)からZ軸負方向側の面に至るように設けられている。
接続用電極15A1,15A2,15A3,15A4,16B1,16B2は、それぞれ部品接続用電極と外部接続用電極とを兼ねるものである。したがって、磁性コア12に直接設けられた接続用電極15A1,15A2,15A3,15A4,16B1,16B2を外部基板との接続に利用することにより、配線板などを介して間接的に磁性コア12を外部基板に実装する場合に比べ、接続箇所数が低減でき、これにより、接続の信頼性を高めることが可能になる。
1次導体13は、Y軸正方向から視て、概略矩形環状である磁性コア12の内側側面のうちの、Z軸負方向側の辺を分断するように設けられた開口部の表面を除く部分に、銀などからなる膜状の電極として設けられている。1次導体13は接続用電極16B1に連なって設けられており、1次導体13と接続用電極16B1とは電気的に接続されている。1次導体13は接続用電極16B2に連なって設けられており、1次導体13と接続用電極16B2とは電気的に接続されている。接続用電極16B1から入力された被測定電流は、1次導体13を流れ、接続用電極16B2から出力される。このとき、被測定電流が1次導体13を流れることで、1次導体13は磁性コア12に対して磁気結合する。
なお、このような1次導体13が設けられた磁性コア12は、Y軸正方向から視て矩形環状に形成した磁性コアの内側側面の全面に膜状の電極を形成した後に、Z軸負方向側の辺を分断するように開口部をダイシングや研磨などにより設けることで製造することができる。
電流検知装置11では、1次導体13が磁性コア12と一体的に設けられているので、1次導体13と磁性コア12との相対的な位置関係を極めて精度よく設定することができる。これにより、磁性コア12と1次導体13との磁気結合を安定させることができ、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性や安定性を改善することができる。また、接続箇所数を低減することができるため、さらに接続の信頼性を高めることが可能になる。
感磁性センサ14は、4端子型のホール素子であり、電源端子、出力端子、接地端子、帯域設定端子を備えている。帯域設定端子は、ホール素子の動作帯域幅を設定するための端子である。感磁性センサ14は、磁気ギャップ12Aに配設されている。感磁性センサ14の電源端子は、接続用電極15A1に電気的及び機械的に接続されている。よって、外部基板から供給される電源電圧は、接続用電極15A1を介して、感磁性センサ14の電源端子に供給される。感磁性センサ14の出力端子は、接続用電極15A2に電気的及び機械的に接続されている。接続用電極16B1から入力された被測定電流が1次導体13を流れて接続用電極16B2から出力される際に、1次導体13と磁性コア12とが磁気結合しているため、1次導体13を流れる被測定電流により磁性コア12に磁界が発生する。このとき、磁気ギャップ12Aには被測定電流の大きさに応じた磁界が発生し、感磁性センサ14は、磁路の一部である磁気ギャップ12Aで発生した磁界の大きさに応じた検出信号を出力する。検出信号は、接続用電極15A2を介して、外部基板に搭載されている検出信号処理用ICに入力される。検出信号処理用ICは、検出信号のオフセットや感度を設定するとともに、電流検知の校正を行う。これによって、被測定電流の大きさを知ることができる。感磁性センサ14の接地端子は、接続用電極15A3に電気的及び機械的に接続されている。感磁性センサ14の帯域設定端子は、接続用電極15A4に電気的及び機械的に接続されている。
電流検知装置11では、感磁性センサ14が磁性コア12に設けられている接続用電極15A1,15A2,15A3,15A4に直接、電気的及び機械的に接続されているので、感磁性センサが配線板などを介して磁性コアと間接的に電気的及び機械的に接続されている場合よりも、感磁性センサ14と磁性コア12との相対的な位置関係を精度よく設定することができる。これにより、磁性コア12と1次導体13とが構成する磁気回路に対する結合に係る、感磁性センサ14の磁気回路定数を安定させることができ、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性や安定性を改善することができる。また、接続箇所数を低減でき、さらに接続の信頼性を高めることが可能になる。
以上のように構成された電流検知装置11は、磁性コア12に接続用電極15A1〜15A4,16B1,16B2が設けられているため、電気的な接続の信頼性が高いものになる。また、電流検知装置11は、別体の配線板や、端子部品、リード線などが不要であり、部品点数の少ないものになる。したがって、電流検知装置11全体としての小型化と低コスト化とが実現できる。さらには、感磁性センサ14の固定と電気的接続とを同時に実現することができるとともに、1次導体13と接続用電極16B1,16B2との接続を容易に行うことができるため、製造工程を簡略化することができる。また、磁性コア12に対する、感磁性センサ14や1次導体13の相対的な位置関係を高精度に設定でき、磁気的な結合を一定・安定にでき、結果として測定値のバラツキが小さくなり、電流検知の正確性と安定性の向上が実現できる。
以上の各実施形態で示したように、本発明は実施できる。なお、電流検知装置の具体的構成などは、適宜設計変更可能であり、上述の実施形態に記載された作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、上述の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1,11…電流検知装置
2,12…磁性コア
2A,12A…磁気ギャップ
3,13…1次導体
4,14…感磁性センサ
5A1,5A2,5A3,5B1,5B2…部品接続用電極
6A1,6A2,6A3,6B1,6B2…外部接続用電極
7A1,7A2,7A3…内部配線
15A1,15A2,15A3,15A4,16B1,16B2…接続用電極
xs

Claims (7)

  1. 磁気ギャップを構成する開口部を有する磁性コアと、
    前記磁性コアと磁気結合し、被測定電流が流れる1次導体と、
    複数の端子を有し、前記開口部に配設されている感磁性センサと、
    前記磁性コアの表面に設けられている複数の接続用電極と、を備え、
    前記複数の接続用電極は、前記1次導体と電気的に接続されている接続用電極と、前記感磁性センサの複数の端子と電気的及び機械的に接続されている接続用電極とを少なくとも含む、電流検知装置。
  2. 前記複数の接続用電極は、外部と接続されている外部接続用電極を含み、
    前記外部接続用電極の一部は、前記1次導体と電気的に接続されている接続用電極と連なって設けられている、請求項1に記載の電流検知装置。
  3. 前記1次導体と電気的に接続されている接続用電極と、前記感磁性センサの複数の端子と電気的及び機械的に接続されている接続用電極とは、外部と接続されている、請求項1に記載の電流検知装置。
  4. 前記1次導体は、前記磁性コアに複数回巻きまわされている、請求項1〜3のいずれかに記載の電流検知装置。
  5. 前記1次導体は、前記磁性コアの表面に膜状の電極として設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の電流検知装置。
  6. 前記磁性コアは、Ni−Zn系のフェライト、Cu−Zn系のフェライト、Ni−Cu−Zn系のフェライトのいずれかからなる、請求項1〜5のいずれかに記載の電流検知装置。
  7. 前記複数の接続用電極は、銀からなる層と、ニッケルからなる層と、スズからなる層とがこの順に下から積層された積層電極によって構成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の電流検知装置。
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