JP2013234927A - セシウムイオンの除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セシウムイオンに対する吸着性能が高く、低コストで簡便に製造することができる処理剤を用いた、効率的かつ経済性なセシウム除去方法を提供すること。
【解決手段】(A)難水溶性珪酸質粉末、アルカリ金属珪酸塩、アルミン酸カリウムおよび水を含有する混合物の焼成物をセシウム含有水に接触させた後固液分離することで、セシウム含有水中のセシウムイオンを除去する。
【選択図】なし

Description

本発明は、セシウム含有水からのセシウムイオンの除去方法に関する。
原子力発電所の事故等が発生すると、高濃度の放射性物質(主に放射性セシウム)を含む原子炉冷却水等が施設外に漏出したり、放射性物質が河川・海水・地下水あるいは大気中などへ拡散することにより、周辺環境に放射性物質で汚染された水・土壌・草木類等が大量に生じる恐れがある。また、これら放射能汚染物が雨水等により下水道に流入すると、放射性物質により汚染された下水汚泥、あるいはその下水汚泥を焼却減容化することで放射性物質が濃縮された焼却灰が生じる。さらに、放射性物質で汚染された草木類や塵芥などの可燃性廃棄物がゴミ焼却場などで焼却減容化されると、放射性物質が濃縮されたゴミ焼却灰が生じる。
放射能汚染物は人体に有害な放射線(ガンマ線など)を放出するため、これらの放射能汚染物に対しては適切に除去・保管等の処置を行い、放射線被爆による健康被害を防ぐ必要がある。特に汚染規模が大きく、広い地域に大量の放射能汚染物が発生した場合には、高レベルの放射性物質を含む原子炉冷却水や汚染された土壌・草木類等の水洗による除染処理で発生した大量の放射能汚染洗浄水に対する除染処理(放射能汚染物からの放射性物質の除去処理)に膨大な手間と時間と費用が必要になるため、放射能汚染物からの放射性物質の除去処理(セシウムイオンの除去処理)を効率的かつ経済的に行うことができる技術が求められていた。
従来、セシウムイオンの除去方法としては、例えば、ウラン水溶液中のセシウムイオンをゼオライトで吸着分離する方法(特許文献1)、ヘキサシアノ鉄でセシウムイオンを吸着分離する方法(特許文献2)、脱窒菌又はセシウム蓄積菌でセシウムイオンを吸着除去する方法(特許文献3)等が報告されている。また、ゼオライトについては、フライアッシュや鋳物廃砂を原料として合成ゼオライトを製造する方法(特許文献4、5)等が報告されている。
特許第2966569号公報 特開平11−076807号公報 特開2007−271306号公報 特開2005−060212号公報 特開2005−255486号公報
しかしながら、これら従来の技術では、セシウムイオンの吸着除去性能が低い、高価なセシウム吸着剤を使用する必要がある、廃棄物原料を使用した吸着剤(合成ゼオライト)であるが水熱合成に手間と時間がかかるため製造コストが高くなる等の問題があり、大量の放射能汚染物を効率的かつ経済的に処理するための技術としては不十分であった。従って、本発明の課題は、セシウムイオンに対する吸着性能が高く、低コストで簡便に製造することができる処理剤を用いた、効率的かつ経済性なセシウム除去方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題解決のため検討を重ねた結果、難水溶性珪酸質粉末、アルカリ金属珪酸塩、アルミン酸カリウムおよび水を含有する混合物を焼成することで、セシウムイオンに対する吸着性能に優れる焼成物が得られ、その焼成物をセシウム含有水に接触させた後固液分離することで、セシウム含有水からのセシウムイオンを効率的かつ経済的に除去できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の[1]〜[6]に係るものである。
[1](A)難水溶性珪酸質粉末、アルカリ金属珪酸塩、アルカリ金属アルミン酸塩および水を含有する混合物の焼成物を、(B)セシウム含有水に接触させた後固液分離することを特徴とするセシウムイオンの除去方法。
[2](A)焼成物の難水溶性珪酸質粉末が、パーライト発泡体の製造時に生じる珪酸質廃棄物、珪酸カルシウムボードを製造・加工する際に生じる珪酸カルシウム廃棄物、及びフライアッシュから選ばれる1種以上である[1]のセシウムイオンの除去方法。
[3](A)焼成物のアルカリ金属珪酸塩が珪酸カリウムである[1]または[2]のセシウムイオンの除去方法。
[4](A)焼成物のアルカリ金属アルミン酸塩がアルミン酸カリウムである[1]〜[3]のいずれかのセシウムイオンの除去方法。
[5](A)焼成原料の混合物の含水率が10〜70質量%であり、該混合物の焼成温度が200〜800℃である[1]〜[4]のいずれかのセシウムイオンの除去方法。
[6](B)セシウム含有水がセシウムを含有する土壌、焼却灰または草木類の洗浄排水である[1]〜[5]のいずれかのセシウムイオンの除去方法。
本発明は、産業廃棄物等として発生する珪酸質粉末を原料に使用した焼成物を用いて、セシウム含有水からセシウムイオンを効率的かつ経済的に除去する方法であり、放射能汚染物からの放射性セシウムの除去処理への適用が期待できるセシウムイオンの除去方法である。
本発明において、セシウムイオンを吸着させる処理剤として用いる(A)焼成物は、難水溶性珪酸質粉末、アルカリ金属珪酸塩、アルカリ金属アルミン酸塩および水を含有する混合物の焼成物であり、例えばこれらの原料を含有する混合物を焼成することにより得られる。
本発明の(A)焼成物に用いる難水溶性珪酸質粉末としては、水に対する溶解度が100mg/L未満の珪酸を主成分とする粉末であればよく、珪酸を主成分とする種々の天然物、合成物及び廃棄物が用いられる。ここで珪酸を主成分とするとは、珪酸又は難水溶性珪酸塩を60質量%以上含有することをいい、好ましくは80質量%以上含有することをいう。なお、アルカリ金属珪酸塩は、水に可溶であるから、(A)難水溶性珪酸塩には含まれない。
難水溶性珪酸質粉末の具体例としては、黒曜石、真珠岩、松脂岩、珪藻土、珪酸塩白土、火山シラス、フライアッシュ、珪酸カルシウム、黒曜石や真珠岩を高温で熱処理してできる人工発泡体(パーライト発泡体)などが挙げられる。廃棄物資源の有効活用および製造コスト低減の観点から、パーライト発泡体の製造時に生じる珪酸質廃棄物(パーライト発泡体ダスト等)、珪酸カルシウムボードを製造・加工する際に生じる珪酸カルシウム廃棄物(珪酸カルシウムボードの切削粉等)、フライアッシュが特に好適に使用できる。これらの珪酸質粉末は、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
難水溶性珪酸質粉末のかさ密度は、焼成物のセシウムイオン吸着能の点から、0.8g/cm3以下が好ましく、0.5g/cm3以下がより好ましい。また、難水溶性珪酸質粉末の粒度は焼成物のセシウムイオン吸着能の点から、0.6mm以下が好ましく、0.3mm以下がより好ましい。
本発明の(A)焼成物に用いるアルカリ金属珪酸塩としては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウムが挙げられる。珪酸ナトリウムとしては、水溶液状の1号珪酸ナトリウム、2号珪酸ナトリウム、3号珪酸ナトリウムなど、あるいは粉末状のメタ珪酸ナトリウムの1種または2種などが使用できる。また、珪酸カリウムとしては水溶液状の1号珪酸カリウムまたは2号珪酸カリウムなどが使用できる。これらアルカリ金属珪酸塩のなかでは、珪酸ナトリウムまたは珪酸カリウムが比較的安価であるため好ましく、珪酸カリウムを用いるとセシウムイオンの吸着性能が向上するため特に好ましい。
本発明の(A)焼成物に用いるアルカリ金属アルミン酸塩としては、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸リチウムが挙げられる。アルミン酸ナトリウムとしては水溶液状または粉末状のいずれも使用できる。また、アルミン酸カリウムとしては水溶液状または粉末状(アルミン酸カリウム三水和物)いずれも使用できる。これらアルカリ金属アルミン酸塩のなかでは、アルミン酸ナトリウムまたはアルミン酸カリウムが比較的安価であるため好ましく、アルミン酸カリウムを用いるとセシウムイオンの吸着性能が向上するため特に好ましい。
本発明の(A)焼成物は、例えば前述した難水溶性珪酸質粉末とアルカリ金属珪酸塩とアルカリ金属アルミン酸塩と水を混合した後、該混合物を焼成して得られる。該混合物において、アルカリ金属珪酸塩とアルカリ金属アルミン酸塩の配合割合は、セシウムイオン吸着能の点から、アルカリ金属珪酸塩100重量部に対してアルカリ金属アルミン酸塩を5〜60重量部配合するのが好ましく、10〜30重量部配合するのがより好ましい。
また、該混合物において、アルカリ金属珪酸塩とアルカリ金属アルミン酸塩は、セシウムイオン吸着能及び経済性の点から、その合計量が難水溶性珪酸質粉末100重量部に対して10〜100重量部となるように配合するのが好ましく、30〜70重量部がより好ましい。
前記混合物において、水の配合割合は、難水溶性珪酸質粉末とアルカリ金属珪酸塩とアルカリ金属アルミン酸塩の合計100重量部に対して、30〜150重量部となるように配合するのが好ましく、60〜100重量部がより好ましい。水の配合割合が少なすぎると難水溶性珪酸質粉末とアルカリ金属珪酸塩とアルカリ金属アルミン酸塩を均一に混合することができなかったり、多すぎると混合後の混合物が分離するなどして、焼成物の製造に支障が生じる場合があるため好ましくない。なお、水溶液状のアルカリ金属珪酸塩を用いる場合は、その水分量は水の配合量に含めるものとする。
本発明の(A)焼成物の製造において、難水溶性珪酸質粉末とアルカリ金属珪酸塩とアルカリ金属アルミン酸塩および水の混合方法は特に限定されず、ホバート式モルタルミキサー、パン型ミキサー、強制二軸ミキサーなどの一般的なミキサーを用いて混合することができる。
本発明では、前記混合物を未乾燥の状態で焼成して(A)焼成物を製造するのが好ましい。焼成時の該混合物の含水率は10質量%以上が好ましく、10〜70質量%がより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。含水率が低すぎるとセシウムイオンに対する吸着性能が大幅に低下するため好ましくなく、含水率が高すぎると焼成時間が長くなり効率的・経済的な製造が困難となる恐れがある。そのため、該混合物は含水率が10質量%以上、さらに10〜70質量%の範囲に収まるように調整した後に焼成するのが好ましい。例えば、該混合物が含水率の高いスラリー状の混合物である場合は、型枠等に流し込んで一定期間養生し、変形しない程度まで固化した後に型枠等から取り外し、含水率が70質量%以下になるまで乾燥させてから焼成するのが好ましい。また、該混合物が含水率の低い粉粒状である場合は、ロールプレス等で圧縮成形してから焼成するのが好ましい。焼成時の該混合物の形状は特に限定されないが、混合物の形状(厚み)が大きすぎると均質な焼成物が得られ難くなる恐れがあるため、混合物の厚みは30mm以下程度にすることが望ましい。
前記混合物の焼成においては、セシウムイオン吸着能の点から、焼成温度を200〜800℃とするのが好ましく、300〜500℃がより好ましい。焼成時間は概ね5〜30分程度で良く、前記混合物の含水率が高い場合や焼成温度が低い場合には焼成時間を長めに設定する。本発明の(A)焼成物は、前記混合物の含水率を20〜40質量%に調整して、300〜500℃の温度で焼成すると、20分程度の短い焼成時間で吸着性能の高い焼成物が得られるため、製造コスト(エネルギーコスト)低減の面から特に好ましい。焼成設備は特に限定されないが、焼成温度の管理が容易で簡便に使用できることから、電気炉や外熱式キルン等の焼成設備が好ましい。
本発明の(A)焼成物としては、セシウムイオン吸着能の点から、粒度を粒径0.05〜5mmになるように調整して用いることが好ましく、粒径0.1〜3mmが特に好ましい。本発明において、粒度の調整方法は特に限定されず、一般的な粉砕機器を用いて焼成物を粉砕した後にふるい等を用いて所定の粒度に調整することができる。粉砕機器として、回転刃で固形物を切断粉砕するミル式粉砕機や粉砕刃の反復運動で固形物を粉砕するジョークラッシャーを用いると0.05mm以下の微粉の発生を少なくすることができるため特に好ましい。
本発明のセシウム除去方法は、セシウム含有水に(A)焼成物を接触させた後に固液分離して、セシウムイオンを吸着した焼成物をセシウム含有水から分離除去する。セシウム含有水と焼成物との接触方法および固液分離方法は特に限定されず、例えば、一般的に排水の凝集沈殿処理などで使用される凝集沈殿槽、攪拌ミキサー等を用いてセシウム含有水と焼成物を混合して接触させてから、吸引ろ過機やフィルタープレス等の装置を用いて、セシウムイオンを吸着したセシウム吸着剤とセシウムイオンが除去された水とを固液分離することができる。
本発明で用いる(A)焼成物の使用量は、セシウム含有水のセシウムイオン濃度や吸着処理時間等によって異なるが、セシウム含有水のセシウムイオン濃度の50〜300倍程度の使用量(例えば、セシウム含有水のセシウムイオン濃度が10mg/Lの場合は、本発明の(A)焼成物を0.5〜3g/L使用する)で十分な吸着効果を発揮する。
また、(A)焼成物とセシウム含有水との接触時間は、セシウム含有水のセシウムイオン濃度や焼成物の使用量で異なるが、1分以上が好ましく、セシウムイオンの吸着を確実にするために10分以上とするのがより好ましい。また接触させる温度は、特に限定されず、環境温度でよい。
本発明方法に用いられるセシウム含有水には、セシウムを含有する排水のみならず、セシウムを含有する土壌、焼却灰または草木類の洗浄排水も挙げられる。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
(焼成物の製造)
以下のA1〜Dの材料を表1に示す割合で配合し、ホバート式モルタルミキサーを用いて3分間混合して混合物を得た。該混合物を内寸15×15×15mmの型枠に入れて成形し、1日後に脱型してから40℃の乾燥温度で一定時間乾燥し、その後、電気炉を用いて該混合物を焼成した。焼成後、焼成物を常温近傍まで炉外で自然冷却してからジョークラッシャーまたはミル式粉砕機を用いて粉砕し、ふるいを用いて所定の粒度に調整して粒状焼成物を得た。焼成物の製造条件(使用した混合物No.、焼成前の混合物の含水率、焼成温度および焼成時間、粉砕・粒度調整した焼成物の粒度)を表2に示す。
(A1)珪酸質粉末:パーライト発泡体ダスト(かさ密度0.4g/cm3、粒径0.3mm以下)
(A2)珪酸質粉末:パーライト発泡体ダスト(かさ密度0.4g/cm3、粒径0.6mm以下)
(A3)珪酸質粉末:パーライト発泡体ダスト(かさ密度0.4g/cm3、粒径0.6〜0.8mm)
(A4)珪酸質粉末:パーライト発泡体ダスト(かさ密度0.6g/cm3、粒径0.3mm以下)
(A5)珪酸質粉末:未発泡パーライトダスト(かさ密度0.9g/cm3、粒径0.3mm以下)
(A6)珪酸質粉末:珪酸カルシウムボード切削粉(かさ密度0.4g/cm3、粒径0.3mm以下)
(A7)珪酸質粉末:フライアッシュ市販品(かさ密度0.9g/cm3、粒径0.02mm以下)
(B1)アルカリ金属珪酸塩:1号珪酸カリウム(富士化学社製、二酸化珪素27.5〜29%、酸化ナトリウム21〜23%)
(B2)アルカリ金属珪酸塩:1号珪酸ナトリウム(富士化学社製、二酸化珪素35〜38%、酸化ナトリウム17〜19%)
(C1)アルカリ金属アルミン酸塩:アルミン酸カリウム三水和物(関東化学社製試薬)
(C2)アルカリ金属アルミン酸塩:アルミン酸ナトリウム(関東化学社製試薬)
(D)水:蒸留水


Figure 2013234927
Figure 2013234927
(セシウム含有水からのセシウムイオンの吸着除去試験)
関東化学社製のセシウム標準液(セシウムイオン濃度1000mg/L)を使用してセシウムイオン濃度20mg/Lのセシウム含有水を作成し、吸着除去試験の対象物とした。セシウム含有水1Lに対し、処理剤として表2に示す焼成物ならびに天然ゼオライト(北海道産モルデン沸石、粒度0.15〜2.5mm)を所定量加え、攪拌機(回転数200r.p.m)で10分間または30分間混合した後に孔径0.45μmのメンブレンフィルターでろ過して検液とし、セシウムイオン濃度をICP( 高周波誘導結合プラズマ)質量分析法で測定した。セシウム含有水に対する焼成物と天然ゼオライトの添加量およびセシウムイオン濃度の測定結果を表3に示す。
Figure 2013234927
表3の結果より、本発明のセシウムイオンの除去方法によってセシウム含有水のセシウムイオンを吸着処理したものは、天然ゼオライトあるいは本発明以外の焼成物を用いて処理した場合に比べて、セシウムイオン濃度が低減されていることが分かる。また、本発明の方法では、少ない焼成物添加量でセシウムイオンが効果的に低減されており、セシウムイオンの除去処理を経済的に行うことができる。さらに、本発明の除去方法で処理したものは、短時間でセシウムイオン濃度が低減されていることから、セシウムイオンの除去処理を効率的に実施できることが分かる。

Claims (6)

  1. (A)難水溶性珪酸質粉末、アルカリ金属珪酸塩、アルカリ金属アルミン酸塩および水を含有する混合物の焼成物を、(B)セシウム含有水に接触させた後固液分離することを特徴とするセシウムイオンの除去方法。
  2. (A)焼成物の難水溶性珪酸質粉末が、パーライト発泡体の製造時に生じる珪酸質廃棄物、珪酸カルシウムボードを製造・加工する際に生じる珪酸カルシウム廃棄物、及びフライアッシュから選ばれる1種以上である請求項1に記載のセシウムイオンの除去方法。
  3. (A)焼成物のアルカリ金属珪酸塩が珪酸カリウムである請求項1または2に記載のセシウムイオンの除去方法。
  4. (A)焼成物のアルカリ金属アルミン酸塩がアルミン酸カリウムである請求項1〜3のいずれかに記載のセシウムイオンの除去方法。
  5. (A)焼成原料の混合物の含水率が10〜70質量%であり、該混合物の焼成温度が200〜800℃である請求項1〜4のいずれかに記載のセシウムイオンの除去方法。
  6. (B)セシウム含有水がセシウムを含有する土壌、焼却灰または草木類の洗浄排水である請求項1〜5のいずれかに記載のセシウムイオンの除去方法。
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