JP2013233356A - 浮腫評価装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被験者の上半身-下半身間の浮腫のバランスを利用者が把握できるようにする。
【解決手段】指標算定部44は、被験者Hの上半身PUから特定される生体インピーダンスZUに応じた浮腫の度合を示す浮腫指標値EUと被験者Hの下半身PDから特定される生体インピーダンスZDに応じた浮腫の度合を示す浮腫指標値EDとの相違に応じた上下間バランス指標値BUDを算定する。浮腫評価部46は、上下間バランス指標値BUDに応じた浮腫バランスレベルCUDを複数のレベルから特定する。結果報知部48は、上下間バランス指標値BUDおよび浮腫バランスレベルCUDを利用者に報知する。
【選択図】図1
【解決手段】指標算定部44は、被験者Hの上半身PUから特定される生体インピーダンスZUに応じた浮腫の度合を示す浮腫指標値EUと被験者Hの下半身PDから特定される生体インピーダンスZDに応じた浮腫の度合を示す浮腫指標値EDとの相違に応じた上下間バランス指標値BUDを算定する。浮腫評価部46は、上下間バランス指標値BUDに応じた浮腫バランスレベルCUDを複数のレベルから特定する。結果報知部48は、上下間バランス指標値BUDおよび浮腫バランスレベルCUDを利用者に報知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被験者の身体に発生する浮腫の度合を評価する技術に関する。
浮腫の管理(医療的管理やセルフケア等)の場面では浮腫の度合の定量的な把握が重要である。被験者の四肢の周囲長の計測で浮腫の度合を推定することも可能であるが、正確かつ客観的な推定は容易ではない。以上の事情を背景として、被験者の身体の生体インピーダンスの測定値を利用して身体の特定の部位における浮腫の有無を評価する技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、被験者の患肢(例えば右腕および左上の一方)の生体インピーダンスと健肢(例えば右腕および左上の他方)の生体インピーダンスとの比を浮腫の指標として利用者に提示する技術が開示されている。
ところで、重力の影響で上半身よりも下半身に浮腫が発生し易いという傾向や、下半身に対する医療介入(例えばマッサージ等の治療行為)で浮腫の改善を図る場合が多いという事情等を考慮すると、現実の浮腫管理の場面では、上半身と下半身との間の浮腫のバランスを把握することが重要となる。しかし、特許文献1の技術では、被験者の左右間の浮腫の度合が評価されるに過ぎないため、現実に浮腫管理の場面で利用するには必ずしも充分ではないという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、被験者の上下間(上半身と下半身との間)の浮腫のバランスを利用者が把握できるようにすることを目的とする。
本発明の浮腫評価装置は、被験者の上半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す上側浮腫指標値(例えば浮腫指標値EU)と被験者の下半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す下側浮腫指標値(例えば浮腫指標値ED)との相違に応じた上下間バランス指標値を算定する指標算定手段と、上下間バランス指標値に応じた浮腫評価結果を報知する結果報知手段とを具備する。以上の構成では、被験者の上半身の浮腫の度合に応じた上側浮腫指標値と下半身の浮腫の度合に応じた下側浮腫指標値との相違に応じた上下間バランス指標値が算定されて利用者に報知されるから、被験者の上下間の浮腫のバランスを利用者が把握できるという利点がある。指標算定手段は、例えば、上側浮腫指標値と下側浮腫指標値との比を上下間バランス指標値として算定する。
本発明の好適な態様に係る浮腫評価装置は、上半身と下半身との間の浮腫のバランスを示す複数のレベルのうち上下間バランス指標値に対応する浮腫バランスレベルを特定する浮腫評価手段を具備し、結果報知手段は、浮腫評価手段が特定した浮腫バランスレベルを報知する。以上の構成では、上下間バランス指標値に対応する浮腫バランスレベルが複数のレベルから特定されて利用者に報知されるから、例えば上下間バランス指標値の数値を利用者に報知する構成と比較して、被験者の上下間の浮腫のバランスを利用者が容易に把握できるという利点がある。
本発明の好適な態様において、指標算定手段は、被験者の左半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す左側浮腫指標値(例えば浮腫指標値EL)と被験者の右半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す右側浮腫指標値(例えば浮腫指標値ER)との相違に応じた左右間バランス指標値を算定し、結果報知手段は、上下間バランス指標値と左右間バランス指標値とに応じた浮腫評価結果を報知する。以上の態様では、被験者の左半身の浮腫の度合に応じた左側浮腫指標値と右半身の浮腫の度合に応じた右側浮腫指標値との相違に応じた左右間バランス指標値が特定されて上下間バランス指標値とともに利用者に報知される。したがって、利用者の身体における浮腫の位置(上半身/下半身および左半身/右半身)を利用者が把握できるという利点がある。
上下間バランス指標値と左右間バランス指標値とを算定する構成の好適例において、結果報知手段は、上下方向を示す第1軸と左右方向を示す第2軸とが設定された座標平面のうち、上下間バランス指標値に応じた第1軸上の位置と左右間バランス指標値に応じた第2軸上の位置とに対応する地点に指示子を配置した浮腫バランス画像を出力する。以上の態様では、上下方向を示す第1軸と左右方向を示す第2軸とが設定された座標平面のうち上下間バランス指標値と左右間バランス指標値とに応じた地点に指示子を配置した浮腫バランス画像が出力されるから、利用者の身体における浮腫の位置(上半身/下半身および左半身/右半身)を利用者が直観的に把握できるという利点がある。
上下間バランス指標値と左右間バランス指標値とを算定する構成の好適例に係る浮腫評価装置は、被験者の四肢のうち浮腫が発生している部位(浮腫部位)を上下間バランス指標値と左右間バランス指標値とに応じて特定する浮腫部位特定手段を具備し、結果報知手段は、浮腫部位特定手段が特定した部位を報知する。以上の態様では、被験者の身体のうち浮腫が発生している部位が上下間バランス指標値と左右間バランス指標値とに応じて特定されて利用者に報知されるから、利用者の身体における浮腫の位置(上半身/下半身および左半身/右半身)を利用者が容易に把握できるという利点がある。
本発明に係る浮腫評価装置は、CPU(Central Processing Unit)などの汎用の演算処理装置とプログラムとの協働によっても好適に実現される。本発明に係るプログラムは、被験者の上半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す上側浮腫指標値と被験者の下半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す下側浮腫指標値との相違に応じた上下間バランス指標値を算定する指標算定処理と、上下間バランス指標値に応じた浮腫評価結果を報知する結果報知処理とをコンピュータに実行させる。なお、本発明の各態様に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態で提供されてコンピュータにインストールされる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る浮腫評価装置100Aのブロック図である。図1の浮腫評価装置100Aは、被験者Hの身体に発生した浮腫の度合を評価する生体測定装置である。図1に示すように、第1実施形態の浮腫評価装置100Aは、制御部10と記憶部12と表示部14と操作部16と電極群20と電極制御部30とを具備する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る浮腫評価装置100Aのブロック図である。図1の浮腫評価装置100Aは、被験者Hの身体に発生した浮腫の度合を評価する生体測定装置である。図1に示すように、第1実施形態の浮腫評価装置100Aは、制御部10と記憶部12と表示部14と操作部16と電極群20と電極制御部30とを具備する。
制御部10(CPU)は、記憶部12に記憶されたプログラムの実行で浮腫評価装置100Aの各要素を制御する。記憶部12は、制御部10が実行するプログラムや制御部10が使用する各種のデータを記憶する記憶回路(例えばROMやRAM)である。表示部14(例えば液晶表示パネル)は、制御部10による制御のもとに各種の画像を表示する。例えば表示部14は、浮腫評価装置100Aによる評価結果(浮腫の度合)を表示する。操作部16は、利用者(被験者Hや測定者)からの指示を受付ける入力機器であり、例えば利用者が操作可能な複数の操作子を含んで構成される。
電極群20は、複数の電流供給電極22(22UR,22UL,22DR,22DL)と複数の電圧測定電極24(24UR,24UL,24DR,24DL)とを含んで構成され、被験者Hの身体の生体インピーダンスの測定に利用される。電流供給電極22URおよび電圧測定電極24URは被験者Hの右上肢(右手)PURに接触し、電流供給電極22ULおよび電圧測定電極24ULは被験者Hの左上肢(左手)PULに接触する。また、電流供給電極22DRおよび電圧測定電極24DRは被験者Hの右下肢(右脚)PDRに接触し、電流供給電極22DLおよび電圧測定電極24DLは被験者Hの左下肢(左脚)PDLに接触する。
なお、電極群20の設置位置や電極数は適宜に変更され得る。例えば、被験者Hが載る載置台と被験者Hが把持するハンドルとを具備する体組成計に浮腫評価装置100Aを搭載する場合には、下肢用の電極(22DR,22DL,24DR,24DL)が載置台に設置され、上肢用の電極(22UR,22UL,24UR,24UL)がハンドルに設置される。電極群20の各電極を相互に独立させて被験者Hの身体表面に貼付する構成も採用される。また、被験者Hの身体との接触面に複数の電極が配置された把持可能な測定器具(例えば生体インピーダンス計測器)では、被験者Hの身体のうち測定器具と接触する部位の生体インピーダンスを測定することが可能である。
電極制御部30は、電流供給部32と電圧測定部34とを含んで構成される。電流供給部32は、電極群20の複数の電流供給電極22から選択された一対の電流供給電極22の間に電流(以下「測定電流」という)DIを供給する。測定電流DIは、被験者Hの身体を経由して一対の電流供給電極22の間を流れる所定の周波数(例えば5kHz〜250kHz)の交流電流である。電圧測定部34は、電極群20の複数の電圧測定電極24から選択された一対の電圧測定電極24の間の電圧(以下「測定電圧」という)DVを検出する。測定電圧DVは、A/D変換器(図示略)にてデジタル信号に変換されたうえで制御部10に供給される。
図1に示すように、制御部10は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することで、被験者Hの身体の浮腫を評価するための複数の機能(指標算定部44,浮腫評価部46,結果報知部48)として機能する。なお、制御部10の各機能を複数の装置に分散した構成も採用され得る。
指標算定部44は、上下間バランス指標値BUDと左右間バランス指標値BLRとを算定する。上下間バランス指標値BUDは、被験者Hの上半身PUにおける浮腫の度合と下半身PDにおける浮腫の度合との相違に応じた数値に設定され、被験者Hの上半身PUの浮腫と下半身PDの浮腫とのバランス(上下間の水分量のバランス)の指標である。他方、左右間バランス指標値BLRは、被験者Hの左半身PLにおける浮腫の度合と右半身PRにおける浮腫の度合との相違に応じた数値に設定され、被験者Hの左半身PLの浮腫と右半身PRの浮腫とのバランス(左右間の水分量のバランス)の指標である。測定開始の指示を利用者が操作部16に付与するたびに指標算定部44による上下間バランス指標値BUDおよび左右間バランス指標値BLRの算定が実行される。
図2は、指標算定部44のブロック図である。図2に示すように、第1実施形態の指標算定部44は、測定処理部442と演算処理部444とを含んで構成される。測定処理部442は、被験者Hの身体の生体インピーダンスZ(ZU,ZD,ZR,ZL)を算定する。具体的には、測定処理部442は、電流供給部32が供給する測定電流DIと電圧測定部34が検出した測定電圧DVとの関係から被験者Hの各部位の生体インピーダンスZを測定する。
測定処理部442は、電流供給電極22URと電流供給電極22ULとの間に測定電流DIが供給されるとともに電圧測定電極24URと電圧測定電極24ULとの間の測定電圧DVが検出されるように電極制御部30を制御したうえで、測定電流DIと測定電圧DVとの関係から被験者Hの上半身PUの生体インピーダンスZUを算定する。同様に、測定処理部442は、測定電流DIが供給される一対の電流供給電極22と測定電圧DVが検出される一対の電圧測定電極24とを電極群20から適宜に選択することで、被験者Hの下半身PDの生体インピーダンスZDと右半身PRの生体インピーダンスZRと左半身PLの生体インピーダンスZLとを算定する。
図2の演算処理部444は、測定処理部442が算定した生体インピーダンスZ(ZU,ZD,ZR,ZL)に応じて上下間バランス指標値BUDおよび左右間バランス指標値BLRを算定する。第1実施形態の演算処理部444は、被験者Hの上半身PUの浮腫の度合を示す浮腫指標値(上側浮腫指標値)EUと下半身PDの浮腫の度合を示す浮腫指標値(下側浮腫指標値)EDとの相違に応じて上下間バランス指標値BUDを算定し、被験者Hの左半身PLの浮腫の度合を示す浮腫指標値(左側浮腫指標値)ELと右半身PRの浮腫の度合を示す浮腫指標値(右側浮腫指標値)ERとの相違に応じて左右間バランス指標値BLRを算定する。演算処理部444が算定した上下間バランス指標値BUDと左右間バランス指標値BLRとは記憶部12に順次に記憶される。すなわち、被験者Hの上下間バランス指標値BUDおよび左右間バランス指標値BLRの時系列(時間変化)が記憶部12に記憶される。
浮腫の進行に起因して身体の水分量が増加するほど生体インピーダンスZは低下する。以上の傾向を考慮して、第1実施形態では、測定処理部442が特定した生体インピーダンスZ(ZU,ZD,ZR,ZL)を浮腫指標値E(EU,ED,ER,EL)として利用する。被験者Hの各部位の浮腫が進行する(水分量が増加して生体インピーダンスZが低下する)ほど浮腫指標値Eは減少する。
演算処理部444は、生体インピーダンスZUを上半身PUの浮腫指標値EUとし、生体インピーダンスZDを下半身PDの浮腫指標値EDとして、浮腫指標値EUと浮腫指標値EDとに応じた上下間バランス指標値BUDを算定する。具体的には、演算処理部444は、浮腫指標値EDに対する浮腫指標値EUの比を上下間バランス指標値BUDとして算定する(BUD={EU/ED}={ZU/ZD})。したがって、被験者Hの下半身PDの浮腫が上半身PUの浮腫に対して相対的に進行する(生体インピーダンスZDが生体インピーダンスZUに対して低い)ほど上下間バランス指標値BUDは増加する。
図3は、下肢(脚部)の生体インピーダンスに対する上肢(腕部)の生体インピーダンスの比(以下「生体インピーダンス比」という)を複数の被験者について測定した結果のグラフである。下肢に浮腫ありと臨床的に診断された複数の被験者と、下肢に浮腫なしと臨床的に診断された複数の被験者との各々について、生体インピーダンス比(BI比)の平均値および標準偏差が図3では併記されている。図3から理解されるように、浮腫がない場合の生体インピーダンス比は平均値の近傍に集中し、下肢の浮腫がある場合の生体インピーダンス比は浮腫がない場合の生体インピーダンス比の平均値を上回るという傾向がある。
図3では上肢と下肢との間の生体インピーダンス比を例示したが、上半身PUの生体インピーダンスZUと下半身PDの生体インピーダンスZDとの比である上下間バランス指標値BUDについても同様の傾向がある。すなわち、身体に浮腫がない複数の被験者について測定された上下間バランス指標値BUDの平均値MUDを基準値として想定すると、被験者Hの下半身PDの浮腫の度合が上半身PUと比較して高い(生体インピーダンスZDが生体インピーダンスZUと比較して低い)ほど、平均値MUDを上回る範囲内で上下間バランス指標値BUDは大きい数値となり、被験者Hの上半身PUの浮腫の度合が下半身PDと比較して高い(生体インピーダンスZUが生体インピーダンスZDと比較して低い)ほど、平均値MUDを下回る範囲内で上下間バランス指標値BUDは小さい数値となる。ただし、上下間バランス指標値BUDの基準値は平均値MUDに限定されない。
また、演算処理部444は、生体インピーダンスZRを右半身PRの浮腫指標値ERとし、生体インピーダンスZLを左半身PLの浮腫指標値ELとして、浮腫指標値ERと浮腫指標値ELとに応じた左右間バランス指標値BLRを算定する。具体的には、演算処理部444は、浮腫指標値ERに対する浮腫指標値ELの比を左右間バランス指標値BLRとして算定する(BLR={EL/ER}={ZL/ZR})。したがって、被験者Hの右半身PRの浮腫が左半身PLの浮腫に対して相対的に進行する(生体インピーダンスZRが生体インピーダンスZLに対して低い)ほど左右間バランス指標値BLRは増加する。身体に浮腫がない複数の被験者について測定された左右間バランス指標値BLRの平均値MLRを基準値として想定すると、被験者Hの右半身PRの浮腫の度合が左半身PLと比較して高い(生体インピーダンスZRが生体インピーダンスZLと比較して低い)ほど、平均値MLRを上回る範囲内で左右間バランス指標値BLRは大きい数値となり、被験者Hの左半身PLの浮腫の度合が右半身PRと比較して高い(生体インピーダンスZLが生体インピーダンスZRと比較して低い)ほど、平均値MLRを下回る範囲内で左右間バランス指標値BLRは小さい数値となる。浮腫がない場合には右半身PRの生体インピーダンスZRと左半身PLの生体インピーダンスZLとは略一致するから、平均値MLRは典型的には1である。ただし、左右間バランス指標値BLRの基準値は平均値MLRに限定されない。
図1の浮腫評価部46は、指標算定部44が算定した上下間バランス指標値BUDに対応する浮腫バランスレベルCUDと、指標算定部44が算定した左右間バランス指標値BLRに対応する浮腫バランスレベルCLRとを特定する。浮腫バランスレベルCUDは、被験者Hの上半身PUと下半身PDとの間の浮腫のバランスのレベル(分類(クラス))であり、浮腫バランスレベルCLRは、被験者Hの左半身PLと右半身PRとの間の浮腫のバランスのレベルである。浮腫評価部46が特定した浮腫バランスレベルCUDおよび浮腫バランスレベルCLRは記憶部12に順次に記憶される。すなわち、浮腫バランスレベルCUDおよび浮腫バランスレベルCLRの時系列(時間変化)が記憶部12に記憶される。
図4は、指標算定部44が算定する上下間バランス指標値BUDと浮腫評価部46が特定する浮腫バランスレベルCUDとの関係の説明図である。浮腫評価部46は、複数のレベル(−3,−2,−1,0,+1,+2,+3)のうち上下間バランス指標値BUDに対応するレベルを浮腫バランスレベルCUDとして特定する。浮腫バランスレベルCUDがレベル0に対して正側に遷移するほど、被験者Hの下半身PDの浮腫が上半身PUと比較して進行していることを意味し、浮腫バランスレベルCUDがレベル0に対して負側に遷移するほど、被験者Hの上半身PUの浮腫が下半身PDと比較して進行していることを意味する。
浮腫評価部46による浮腫バランスレベルCUDの特定には複数の基準値Q(QU2,QU1,QU0,QD0,QD1,QD2)が利用される(QU2<QU1<QU0<QD0<QD1<QD2)。具体的には、浮腫評価部46は、図4に示すように、上下間バランス指標値BUDが基準値QU0以上かつ基準値QD0以下である場合に浮腫バランスレベルCUDをレベル0と評価する。レベル0は、上半身PUと下半身PDとの間の浮腫(水分量)の偏りが小さい状態を意味する。また、浮腫評価部46は、上下間バランス指標値BUDが基準値QD0を上回り基準値QD1以下である場合に浮腫バランスレベルCUDをレベル+1(下半身浮腫レベル1)と評価し、上下間バランス指標値BUDが基準値QD1を上回り基準値QD2以下である場合に浮腫バランスレベルCUDをレベル+2(下半身浮腫レベル2)と評価し、上下間バランス指標値BUDが基準値QD2を上回る場合に浮腫バランスレベルCUDをレベル+3(下半身浮腫レベル3)と評価する。同様に、浮腫評価部46は、上下間バランス指標値BUDが基準値QU0を下回り基準値QU1以上である場合に浮腫バランスレベルCUDをレベル−1(上半身浮腫レベル1)と評価し、上下間バランス指標値BUDが基準値QU1を下回り基準値QU2以上である場合に浮腫バランスレベルCUDをレベル−2(上半身浮腫レベル2)と評価し、上下間バランス指標値BUDが基準値QU2を下回る場合に浮腫バランスレベルCUDをレベル−3(上半身浮腫レベル3)と評価する。
図4に例示される通り、浮腫バランスレベルCUDの特定に適用される各基準値Q(QU2,QU1,QU0,QD0,QD1,QD2)は、例えば、複数の被験者について上下間バランス指標値BUDを測定した結果(平均値MUDおよび標準偏差SUD)に応じて選定されて記憶部12に記憶される。図4に示すように、平均値MUDの正負各側における標準偏差SUDの1個分にわたる範囲(MUD−SUD〜MUD+SUD)がレベル0に相当する。また、平均値MUDの正側で標準偏差SUDの1個分から1.5個分にわたる範囲(MUD+SUD〜MUD+1.5SUD)がレベル+1に相当し、平均値MUDの正側で標準偏差SUDの1.5個分から2個分にわたる範囲(MUD+1.5SUD〜MUD+2SUD)がレベル+2に相当し、平均値MUDの正側で標準偏差SUDの2個分を超える範囲(MUD+2SUD〜)がレベル+3に相当する。同様に、平均値MUDの負側で標準偏差SUDの1個分から1.5個分にわたる範囲(MUD−SUD〜MUD−1.5SUD)がレベル−1に相当し、平均値MUDの負側で標準偏差SUDの1.5個分から2個分にわたる範囲(MUD−1.5SUD〜MUD−2SUD)がレベル−2に相当し、平均値MUDの負側で標準偏差SUDの2個分を超える範囲(MUD−2SUD〜)がレベル−3に相当する。
図5は、指標算定部44が算定する左右間バランス指標値BLRと浮腫評価部46が特定する浮腫バランスレベルCLRとの関係の説明図である。浮腫評価部46は、複数のレベル(−3,−2,−1,0,+1,+2,+3)のうち左右間バランス指標値BLRに対応するレベルを浮腫バランスレベルCLRとして特定する。浮腫バランスレベルCLRがレベル0に対して正側に遷移するほど、被験者Hの右半身PRの浮腫が左半身PLと比較して進行していることを意味し、浮腫バランスレベルCLRがレベル0に対して負側に遷移するほど、被験者Hの左半身PLの浮腫が右半身PRと比較して進行していることを意味する。
浮腫バランスレベルCUDの特定と同様に、浮腫バランスレベルCLRの特定には複数の基準値(QL2,QL1,QL0,QR0,QR1,QR2)が利用される(QL2<QL1<QL0<QR0<QR1<QR2)。具体的には、浮腫評価部46は、図5に示すように、左右間バランス指標値BLRが基準値QL0以上かつ基準値QR0以下である場合に浮腫バランスレベルCLRをレベル0と評価する。レベル0は、左半身PLと右半身PRとの間の浮腫(水分量)の偏りが小さいことを意味する。また、浮腫評価部46は、左右間バランス指標値BLRが基準値QR0を上回り基準値QR1以下である場合に浮腫バランスレベルCLRをレベル+1(右半身浮腫レベル1)と評価し、左右間バランス指標値BLRが基準値QR1を上回り基準値QR2以下である場合に浮腫バランスレベルCLRをレベル+2(右半身浮腫レベル2)と評価し、左右間バランス指標値BLRが基準値QR2を上回る場合に浮腫バランスレベルCLRをレベル+3(右半身浮腫レベル3)と評価する。同様に、浮腫評価部46は、左右間バランス指標値BLRが基準値QL0を下回り基準値QL1以上である場合に浮腫バランスレベルCLRをレベル−1(左半身浮腫レベル1)と評価し、左右間バランス指標値BLRが基準値QL1を下回り基準値QL2以上である場合に浮腫バランスレベルCLRをレベル−2(左半身浮腫レベル2)と評価し、左右間バランス指標値BLRが基準値QL2を下回る場合に浮腫バランスレベルCLRをレベル−3(左半身浮腫レベル3)と評価する。浮腫バランスレベルCLRの特定に適用される各基準値Q(QL2,QL1,QL0,QR0,QR1,QR2)は、図5に例示される通り、複数の被験者について左右間バランス指標値BLRを測定した結果(平均値MLRおよび標準偏差SLR)に応じて選定されて記憶部12に記憶される。
図1の結果報知部48は、被験者Hの浮腫の評価結果を利用者に報知する。第1実施形態の結果報知部48は、図6に例示される評価結果画像52を生成して表示部14に表示させる。評価結果画像52では、浮腫バランスレベルCUDと浮腫バランスレベルCLRとが過去(例えば前回)および今回の各々について対比的に表示され、浮腫バランスレベルCUDを表現する帯状の図形54と浮腫バランスレベルCLRを表現する帯状の図形56とが表示される。図形54のうち今回の上下間バランス指標値BUDに対応する位置を示す指示子542と、図形56のうち今回の左右間バランス指標値BLRに対応する位置を示す指示子562とが配置される。なお、結果報知部48による報知の方法は画像の表示に限定されない。例えば、用紙に画像を印刷する印刷部(図示略)に評価結果画像52を印刷させることも可能である。
以上に説明した通り、第1実施形態では、被験者Hの上半身PUと下半身PDとの間の浮腫のバランスを示す上下間バランス指標値BUDに対応する浮腫バランスレベルCUDが算定されて利用者に報知されるから、被験者Hの上下間の浮腫のバランスを利用者が容易に把握できるという利点がある。
また、マッサージ等の医療介入の前後にわたり被験者Hの浮腫バランスレベルCUDを対比することで医療介入の効果を評価することが可能である。被験者Hに浮腫等の異常がある場合には浮腫バランスレベルCUDの経時的な変動(レベル0への復帰)が抑制されるから、浮腫バランスレベルCUDの経時的な変動を観察することで浮腫等の異常の有無や程度を評価できる。また、マッサージ等の医療介入の施術者の技量(医療介入の効果)を浮腫バランスレベルCUDの経時的な変動により評価することも可能である。第1実施形態では複数の時点(前回と今回)の各々について上下間バランス指標値BUDおよび浮腫バランスレベルCUDが利用者に報知されるから、被験者Hの浮腫のバランスを利用者が容易に把握できるという効果は格別に顕著である。なお、以上の説明では上半身PUと下半身PDとの間の浮腫のバランスに言及したが、左半身PLと右半身PRとの間の浮腫のバランスについても同様の効果が実現される。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各態様において構造や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各態様において構造や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態の結果報知部48は、図7の浮腫バランス画像62を含む評価結果画像52を表示部14に表示させる。浮腫バランス画像62は、被験者Hの上下方向に対応する第1軸AUDと被験者Hの左右方向に対応する第2軸ALRとが設定された座標平面64を含んで構成される。座標平面64の第1象限が被験者Hの右上半身(右上肢PUR)に対応し、第2象限が左上半身(左上肢PUL)に対応し、第3象限が左下半身(左下肢PDL)に対応し、第4象限が右下半身(右下肢PDR)に対応する。浮腫バランスレベルCUDおよび浮腫バランスレベルCLRのレベル毎に座標平面64は区分される。
結果報知部48は、座標平面64のうち、浮腫評価部46が特定した浮腫バランスレベルCUDに応じた第1軸AUD上の位置と、浮腫評価部46が特定した浮腫バランスレベルCLRに応じた第2軸ALR上の位置とに対応する地点に、所定の図形で表象された指示子66を配置する。図7では、浮腫バランスレベルCUDがレベル+3と評価され、浮腫バランスレベルCLRがレベル+1と評価された場合が例示されている。
利用者は、座標平面64内の指示子66の位置に応じて被験者Hの身体のうち浮腫が発生している部位やその程度を確認できる。例えば、指示子66が座標平面64内の第1象限に位置する場合には被験者Hの右上半身に浮腫があると評価し、指示子66が座標平面64の原点から遠いほど浮腫が進行していると評価することが可能である。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、座標平面64のうち浮腫バランスレベルCUDと浮腫バランスレベルCLRとに応じた地点に指示子66が配置されるから、利用者の身体における浮腫の位置(上半身/下半身および左半身/右半身)を利用者が直観的に把握できるという利点がある。
なお、以上の説明では、座標平面64のうち浮腫バランスレベルCUDと浮腫バランスレベルCLRとに応じた地点に指示子66を配置したが、第1軸AUDのうち上下間バランス指標値BUDに応じた位置と第2軸ALRのうち左右間バランス指標値BLRに応じた位置とに対応する地点に指示子66を配置することも可能である。何れの構成も、上下間バランス指標値BUDと左右間バランス指標値BLRとに応じた浮腫評価結果を報知する構成に該当する。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態における浮腫評価装置100Bのブロック図である。第3実施形態の浮腫評価装置100Bは、第1実施形態の浮腫評価装置100Aの浮腫評価部46を浮腫部位特定部72に置換した構成である。浮腫部位特定部72は、被験者Hの四肢(右上肢PUR,左上肢PUL,右下肢PDR,左下肢PDL)のうち浮腫が発生している部位(以下「浮腫部位」という)を特定する。具体的には、浮腫部位特定部72は、、指標算定部44が算定した上下間バランス指標値BUDと左右間バランス指標値BLRとに応じて被験者Hの浮腫部位を特定する。
図8は、第3実施形態における浮腫評価装置100Bのブロック図である。第3実施形態の浮腫評価装置100Bは、第1実施形態の浮腫評価装置100Aの浮腫評価部46を浮腫部位特定部72に置換した構成である。浮腫部位特定部72は、被験者Hの四肢(右上肢PUR,左上肢PUL,右下肢PDR,左下肢PDL)のうち浮腫が発生している部位(以下「浮腫部位」という)を特定する。具体的には、浮腫部位特定部72は、、指標算定部44が算定した上下間バランス指標値BUDと左右間バランス指標値BLRとに応じて被験者Hの浮腫部位を特定する。
図9は、浮腫部位特定部72が実行する処理のフローチャートである。操作部16に対する測定開始の指示を契機として図9の処理が開始される。処理を開始すると、浮腫部位特定部72は、指標算定部44が算定した上下間バランス指標値BUDが平均値MUDを上回るか否かを判定する(S11)。前述の通り、上下間バランス指標値BUDは、被験者Hの下半身PDに浮腫がある場合(下半身PDの浮腫が上半身PUと比較して重い場合)に平均値MUDを上回り、上半身PUに浮腫がある場合に平均値MUDを下回るという傾向がある。
ステップS11の判定結果が肯定である場合(下半身PDに浮腫がある場合)、浮腫部位特定部72は、指標算定部44が算定した左右間バランス指標値BLRが平均値MLRを上回るか否かを判定する(S12)。前述の通り、左右間バランス指標値BLRは、被験者Hの右半身PRに浮腫がある場合(右半身PRの浮腫が左半身PLと比較して重い場合)に平均値MLRを上回り、左半身PLに浮腫がある場合に平均値MUDを下回るという傾向がある。
ステップS12の判定結果が肯定である場合(S11:YES,S12:YES)、浮腫部位特定部72は、被験者Hの右下半身(右下肢PDR)に浮腫があると判断する(S13)。他方、ステップS12の判定結果が否定である場合(S11:YES,S12:NO)、浮腫部位特定部72は、被験者Hの左下半身(左下肢PDL)に浮腫があると判断する(S14)。
また、ステップS11の判定結果が否定である場合(上半身PUに浮腫がある場合)、浮腫部位特定部72は、ステップS12と同様に、指標算定部44が算定した左右間バランス指標値BLRが平均値MLRを上回るか否かを判定する(S15)。ステップS15の判定結果が肯定である場合(S11:NO,S15:YES)、浮腫部位特定部72は、被験者Hの右上半身(右上肢PUR)に浮腫があると判断する(S16)。他方、ステップS15の判定結果が否定である場合(S11:NO,S15:NO)、浮腫部位特定部72は、被験者Hの左上半身(左上肢PUL)に浮腫があると判断する(S17)。
図9の処理が完了すると、結果報知部48は、浮腫部位特定部72が特定した浮腫部位を利用者に報知する。具体的には、結果報知部48は、浮腫部位特定部72が特定した浮腫部位を示す画像(文字列)を表示部14に表示させる。なお、第1実施形態や第2実施形態の評価結果画像52とともに浮腫部位を報知することも可能である。
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態では、被験者Hの浮腫部位が特定されて利用者に報知されるから、被験者Hの浮腫部位を利用者が容易に把握できるという利点がある。なお、以上の説明では浮腫評価部46を省略した構成を例示したが、浮腫評価部46および浮腫部位特定部72の双方を具備する構成も採用され得る。
<変形例>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は適宜に併合され得る。
(1)生体インピーダンスZに応じた浮腫指標値E(EU,ED,ER,EL)の算定方法は前述の各形態の例示に限定されない。例えば、被験者Hの身長Lの自乗を生体インピーダンスZで除算したインピーダンスインデックス(L2/Z)を浮腫指標値Eとして算定することも可能である。また、生体インピーダンスZから公知の方法で算定される除脂肪量や筋肉量を浮腫指標値Eとして算定する構成や、生体インピーダンスZのレジスタンスRとリアクタンスXとの比(|X|/R)に応じて浮腫指標値Eを算定する構成も好適である。被験者Hの基本情報(例えば体重,身長,年齢,性別等)や除脂肪量等の任意の体組成指標値(例えば生体インピーダンスZから算定される数値)を浮腫指標値Eに反映させることも可能である。以上の例示から理解される通り、浮腫指標値Eは、生体インピーダンスZに応じて算定されて浮腫の度合(水分量)の尺度となる変数として包括され、浮腫指標値Eの具体的な算定方法は任意である。
(2)前述の各形態では、上半身PUの生体インピーダンスZUと下半身PDの生体インピーダンスZDとを測定したが、被験者Hの上肢(右上肢PURおよび左上肢PUL)の生体インピーダンスZUと下肢(右下肢PDRおよび左下肢PDL)の生体インピーダンスZDとを算定することも可能である。すなわち、生体インピーダンスZUは、被験者の上半身PUから特定される生体インピーダンスとして包括され、測定対象が上半身PUの全体(体幹を含む全体)であるか部分(例えば上肢のみ)であるかは不問である。同様に、生体インピーダンスZDは、被験者の下半身PDから特定される生体インピーダンスとして包括され、測定対象が下半身PDの全体であるか部分(例えば下肢のみ)であるかは不問である。なお、以上の説明では上半身PUおよび下半身PDに言及したが、左半身PLおよび右半身PRについても同様である。
(3)第1実施形態や第2実施形態では、浮腫評価部46が特定した浮腫バランスレベルCUDを結果報知部48が利用者に報知し、第3実施形態では、浮腫部位特定部72が特定した浮腫部位を結果報知部48が利用者に報知したが、指標算定部44が算定した上下間バランス指標値BUDを結果報知部48が利用者に報知する構成(浮腫バランスレベルCUDの特定や報知を省略した構成)も採用され得る。浮腫バランスレベルCUDや第3実施形態の浮腫部位は上下間バランス指標値BUDに応じて特定されるから、前述の各形態に係る結果報知部48は、上下間バランス指標値BUDに応じた浮腫評価結果(例えば上下間バランス指標値BUD,浮腫バランスレベルCUD,浮腫部位)を報知する要素(結果報知手段)として包括される。また、左右間バランス指標値BLRに着目すると、前述の各形態に係る結果報知部48は、左右間バランス指標値BLRに応じた浮腫評価結果(例えば左右間バランス指標値BLR,浮腫バランスレベルCLR,浮腫部位)を報知する要素として包括される。
(4)前述の各形態では、浮腫指標値EDに対する浮腫指標値EUの比を上下間バランス指標値BUDとして算定したが、上下間バランス指標値BUDの算定方法は以上の例示に限定されない。例えば、浮腫指標値EUに対する浮腫指標値EDの比を上下間バランス指標値BUDとして算定する構成や、浮腫指標値EUと浮腫指標値EDとの間の差分を上下間バランス指標値BUDとして算定する構成も採用され得る。以上の例示から理解される通り、上下間バランス指標値BUDは、浮腫指標値EUと浮腫指標値EDとの相違に応じた数値として包括される。左右間バランス指標値BLRも同様に、浮腫指標値ELと浮腫指標値ERとの相違に応じた指標として包括され、具体的な算定方法は任意である。
(5)浮腫評価装置100(100A,100B)による評価結果(BUD,CUD,BLR,CLR)の利用方法は以上の例示に限定されない。例えば、利用者が指定した時点(日付や時刻)での評価結果を表示または比較する機能(カレンダー機能)や、評価結果の時間変化をグラフ表示する機能や、病院等に設置されたサーバ装置に評価結果を送信して医療関係者が被験者Hの浮腫の度合を監視する(さらには被験者Hの浮腫の度合に応じたセルフケアを提案する)機能を搭載することも可能である。
(6)前述の各形態では、上下間バランス指標値BUDの平均値MUDおよび標準偏差SUDに応じて各レベルの範囲(基準値Q)を規定したが、各レベルの範囲を選定する方法は以上の例示に限定されない。同様に、左右間バランス指標値BLRの各レベルの範囲を平均値MLRおよび標準偏差SLRに応じて規定することは必須ではない。
100A,100B……浮腫評価装置、10……制御部、12……記憶部、14……表示部、16……操作部、20……電極群、22(22UR,22UL,22DR,22DL)……電流供給電極、24(24UR,24UL,24DR,24DL)……電圧測定電極、30……電極制御部、32……電流供給部、34……電圧測定部、44……指標算定部、442……測定処理部、444……演算処理部、46……浮腫評価部、48……結果報知部、52……評価結果画像、62……浮腫バランス画像。
Claims (6)
- 被験者の上半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す上側浮腫指標値と被験者の下半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す下側浮腫指標値との相違に応じた上下間バランス指標値を算定する指標算定手段と、
前記上下間バランス指標値に応じた浮腫評価結果を報知する結果報知手段と
を具備する浮腫評価装置。 - 前記指標算定手段は、前記上側浮腫指標値と前記下側浮腫指標値との比を前記上下間バランス指標値として算定する
請求項1の浮腫評価装置。 - 上半身と下半身との間の浮腫のバランスを示す複数のレベルのうち前記上下間バランス指標値に対応する浮腫バランスレベルを特定する浮腫評価手段を具備し、
前記結果報知手段は、前記浮腫評価手段が特定した浮腫バランスレベルを報知する
請求項1または請求項2の浮腫評価装置。 - 前記指標算定手段は、被験者の左半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す左側浮腫指標値と被験者の右半身から特定される生体インピーダンスに応じた浮腫の度合を示す右側浮腫指標値との相違に応じた左右間バランス指標値を算定し、
前記結果報知手段は、前記上下間バランス指標値と前記左右間バランス指標値とに応じた浮腫評価結果を報知する
請求項1から請求項3の何れかの浮腫評価装置。 - 前記結果報知手段は、上下方向を示す第1軸と左右方向を示す第2軸とが設定された座標平面のうち、前記上下間バランス指標値に応じた前記第1軸上の位置と前記左右間バランス指標値に応じた第2軸上の位置とに対応する地点に指示子を配置した浮腫バランス画像を出力する
請求項4の浮腫評価装置。 - 被験者の四肢のうち浮腫が発生している部位を前記上下間バランス指標値と前記左右間バランス指標値とに応じて特定する浮腫部位特定手段を具備し、
前記結果報知手段は、前記浮腫部位特定手段が特定した部位を報知する
請求項4または請求項5の浮腫評価装置。
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