JP2013233198A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込具の電動機の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定される電気掃除機を提供する。
【解決手段】吸引風を発生させる電動送風機2を内蔵する掃除機本体1と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具8に内蔵された回転ブラシ(図示せず)を駆動する電動機10と、吸込具8に内蔵された電動機検知手段17と、電動機10に流れる電流を検出する電流検出手段14の出力に基づいて被清掃面の種類を判別する制御手段13とを備え、制御手段13は、電動機検知手段17から電動機10の種類を判別し、判別した電動機10の種類に応じて、被清掃面の種類を判別するための判別閾値を変えるもので、電気掃除機に装着される吸込具8の電動機10の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定され、被清掃面の種類が正確に判別できるので、使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図2
【解決手段】吸引風を発生させる電動送風機2を内蔵する掃除機本体1と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具8に内蔵された回転ブラシ(図示せず)を駆動する電動機10と、吸込具8に内蔵された電動機検知手段17と、電動機10に流れる電流を検出する電流検出手段14の出力に基づいて被清掃面の種類を判別する制御手段13とを備え、制御手段13は、電動機検知手段17から電動機10の種類を判別し、判別した電動機10の種類に応じて、被清掃面の種類を判別するための判別閾値を変えるもので、電気掃除機に装着される吸込具8の電動機10の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定され、被清掃面の種類が正確に判別できるので、使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気掃除機に関するものである。
従来の電気掃除機として、図5に示されるようなものがある。図5は、同従来の電気掃除機の概略構成図である。
図5において、従来の電気掃除機の掃除機本体1は、吸引風を発生する電動送風機2を内蔵し、電動送風機2の異なった入力(供給電力)での動作モードを操作する操作部4を有したホース3と、延長管5と、被清掃面に接して塵埃等を吸い込む吸込具8と、吸引した塵埃を蓄積しておく集塵室6とを備え、ホース3と集塵室6は、掃除機本体1に設けた吸気口7を介して接続され、集塵室6と吸気口7とホース3と延長管5と吸込具8で吸気流路25を形成している。吸込具8には、床面に対向して、床面上の塵埃を掻き上げる回転ブラシ9と、回転ブラシ9を回転駆動するための電動機(図示せず)が内蔵されている。
上記のように構成された従来の電気掃除機は、使用者が操作部4を操作して、制御手段(図示せず)により電動送風機2に電力が供給され、電動送風機2への電力供給が停止している停止モードから、動作モードへ移行すると、吸込具8から吸引された塵埃が、吸気流路25を経由して集塵室6に蓄積される。
また、制御手段が制御する電動送風機2への供給電力や電動機への供給電力は、使用者が操作部4を操作することにより切り替えられ、使用者は、フローリング等の比較的吸引力が弱く、また、回転ブラシ9による掻き上げ力が弱くても床面上の塵埃除去が可能な床面では、電動送風機2や電動機への供給電力を低めに、絨毯などの毛足の奥の塵埃を掻き出す力と強い吸引力が必要な床面では、電動送風機2や電動機への供給電力を高めに設定するよう、床面の種類に応じて操作部4を操作していた。
以上のように構成された従来の電気掃除機の構成では、床面が変わる毎に使用者が操作部4を操作しなければならず、使い勝手が悪かった。そこで使い勝手を向上させるため、回転ブラシ9を駆動する電動機に流れる電流値の絶対値から被清掃面の判別を行い、それに応じて電動送風機2への供給電力を制御するもの(例えば、特許文献1参照)や、回転ブラシ9を駆動する電動機に流れる瞬間的な電流値の変動幅に基づいて被清掃面の判別を行い、それに応じて電動送風機2への供給電力を制御するもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されたような従来の電気掃除機の構成では、回転ブラシ9を駆動する電動機に流れる電流値から抽出した情報(絶対値や変動幅など)に対して閾値判別を行うことで、じゅうたんやフローリングなどの被清掃面の判別を行っており、その判別閾値は、電気掃除機毎にあらかじめ設定され固定されていた。そのため
、回転ブラシを駆動する電動機の種類が変わり、電動機に流れる電流値が変化すると被清掃面の判別が困難になってしまう場合があり、使用者は1種類の吸込具8しか使用できなかったり、サービス部品の共用化ができないなど、汎用性の面で課題があった。
、回転ブラシを駆動する電動機の種類が変わり、電動機に流れる電流値が変化すると被清掃面の判別が困難になってしまう場合があり、使用者は1種類の吸込具8しか使用できなかったり、サービス部品の共用化ができないなど、汎用性の面で課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、電気掃除機に接続される吸込具8に内蔵された電動機の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定され、汎用性の高い使い勝手のよい電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、吸引風を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具と、前記吸込具に内蔵された回転ブラシを駆動する電動機と、前記吸込具に内蔵された電動機検知手段と、前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づいて被清掃面の種類を判別する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電動機検知手段から前記電動機の種類を判別し、判別した前記電動機の種類に応じて、被清掃面の種類を判別するための判別閾値を変えるもので、電気掃除機に接続される吸込具に内蔵された電動機の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定されて、被清掃面の種類が正確に判別できるので、汎用性の高い使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
本発明の電気掃除機は、電気掃除機に接続される吸込具に内蔵された電動機の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定されるため、汎用性の高い使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
第1の発明は、吸引風を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具と、前記吸込具に内蔵された回転ブラシを駆動する電動機と、前記吸込具に内蔵された電動機検知手段と、前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づいて被清掃面の種類を判別する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電動機検知手段から前記電動機の種類を判別し、判別した前記電動機の種類に応じて、被清掃面の種類を判別するための判別閾値を変えるもので、電気掃除機に接続される吸込具に内蔵された電動機の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定されて、被清掃面の種類が正確に判別できるので、汎用性の高い使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明における電気掃除機において、一端が掃除機本体に接続されるホースと、前記掃除機本体から電動機に交流の電力を供給する2本の電力供給線と、前記ホースに設けられ電動送風機および前記電動機の運転動作を制御するためのスイッチを有する操作部と、前記操作部から発せられる操作信号を制御手段に送信する2本の信号線とを備え、前記2本の信号線のうちの片側1本と前記2本の電力供給線のうちの片側1本とを共通線とし、前記共通線のインピーダンスを電流検出手段とするもので、上記インピーダンスを利用して電動機の電流値を検出することができるため、電動機の電流値を検出する専用の回路を設けることなく簡単で安価な構成で電動機の電流値を検出するこ
とができる。
とができる。
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における電気掃除機について、図1〜5を用いて説明する。なお上記従来の電気掃除機と同一構成の部品については同一符号を付し、その説明を省略する。
本発明の実施の形態1における電気掃除機について、図1〜5を用いて説明する。なお上記従来の電気掃除機と同一構成の部品については同一符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本実施の形態における電気掃除機の制御ブロック構成図である。
図1において、本実施の形態における電気掃除機は、電動送風機2と、回転ブラシ9を回転駆動するための電動機10と、電動送風機2への供給電力を制御する素子である第1の双方向性サイリスタ11と、電動機10への供給電力を制御する素子である第2の双方向性サイリスタ12と、電動送風機2と電動機10への供給電力を制御する制御手段13と、電動機10に流れる電流を検出する電流検出手段14とを備え、電流検出手段14で検出される電流値によって、制御手段13は被清掃面の判別を行うようになっている。
掃除機本体1は、さらに電動機10の種類を検知する電動機検知手段17を備え、制御手段13は、マイクロコンピュータ16で構成されている(以下、マイクロコンピュータとして説明する)。
マイクロコンピュータ16は、商用電源のゼロクロスを検出しており、制御手段13の動作として、ゼロクロスに同期して第1の双方向性サイリスタ11と第2の双方向性サイリスタ12を位相制御することにより、電動送風機2と電動機10への供給電力を制御している。
また、図2に、特に電動機10を制御するための経路についての回路構成図を示すが、まず、電動機10に電力を供給する経路として、吸込具8、延長管5、ホース3には、電力供給線18が配設されており、ホース3においては、操作部4の信号をマイクロコンピュータ16へと送信する信号線19の片側と、電力供給線18の片側を共通とする構成としている。
操作部4は、3つのスイッチSW1、SW2、SW3を有しており、スイッチSW1は、電動送風機2と電動機10への電力供給を停止する「停止モード」へ移行させる「停止スイッチ」、スイッチSW3は、最大の吸引力と掻き上げ力を発揮するために電動送風機2と電動機10への電力供給を最大とするよう制御する「強」モードと、静かさを優先したい時に使用する供給電力を低くした「弱」モードとを、操作する毎に切り替える「強/弱スイッチ」、SW2は、被清掃面の判別結果によって、電動送風機2と電動機10への供給電力を自動で切り替える「自動モード」へ移行させる「自動スイッチ」としてそれぞれ設定されている。
スイッチSW1、SW2、SW3の前後には、抵抗r1、r2、r3、r4があり、スイッチSW1、SW2、SW3を操作したときの合成抵抗の変化によって、V1が変化することにより、マイクロコンピュータ16は、どのスイッチが操作されたかを認識し、操作されたスイッチに対応したモードに切り替え、供給電力の制御を行うようになっている。
また、電動機10の近傍に設けた電動機検知手段17は、検知信号をマイクロコンピュータ16へと送信する信号線19と、電力供給線18を両側とも共通線とする構成としており、電動機検知手段17は抵抗rMで構成されている。この抵抗rMの抵抗値を電動機10の種類毎に変更することで、VMの値が変化するため、マイクロコンピュータ16がVMの値を読み取り、どの種類の電動機10が接続されているかを判断する。
図3に吸込具8に設けた回転ブラシ9の構成図を示すが、図3において、吸込具8に設けられ被清掃面に対して開口して被清掃面の塵埃を吸引するための開口部20のスペースに回転ブラシ9が配設され、電動機10に電力が供給されると、図3中の矢印に示す方向に回転して動作する。
回転ブラシ9には、回転ブラシ9が回転することにより、回転に同期して定期的に被清掃面に接触し、被清掃面の塵埃を掻き上げる清掃体21を有している。清掃体21は、樹脂ブレード、もしくは植毛など、軟質でありながら被清掃面の塵埃を掻き上げるのに適した材質のものを、回転ブラシ9の軸方向に直線状、もしくは、螺旋状に配設している。なお、本実施の形態においては、清掃体21を3条設けている。
以上のように構成された本実施の形態における電気掃除機の床面判別方法及びそれを用いた電気掃除機の動作を説明するが、本実施の形態においては、被清掃面をフローリングと絨毯の2段階に判別する場合について説明する。
まず、電動機10に流れる電流をマイクロコンピュータ16がどのように検出するかについて説明する。
図2において、操作部4の信号は、マイクロコンピュータ16に信号V1として入力され、スイッチSW1、SW2、SW3のいずれかを押さえることにより、有効となる操作部4の抵抗r1、r2、r3、r4と、掃除機本体1側の抵抗RにてVddを分割した電圧が入力され、操作されたスイッチに対応した電圧に応じて、電動送風機2、電動機10の位相制御を行って、吸い込み能力の制御、または掻き上げ力の制御を行っている。
例えば、SW2が押された場合は、V1の信号電圧は、
V1= Vdd×R/(R+r+r0+r1+r2) (式1)となる。ここでV1の信号線19上には、図2中に示すホース抵抗r0とrが存在するが、マイクロコンピュータ16は、図4に示すようなタイミングT1で第2の双方向性サイリスタ12のトリガオンを行って電動機10へ供給する電力を位相制御しており、トリガオフの期間のタイミングT2にV1の信号電圧に対するスイッチの判断を行っている。
V1= Vdd×R/(R+r+r0+r1+r2) (式1)となる。ここでV1の信号線19上には、図2中に示すホース抵抗r0とrが存在するが、マイクロコンピュータ16は、図4に示すようなタイミングT1で第2の双方向性サイリスタ12のトリガオンを行って電動機10へ供給する電力を位相制御しており、トリガオフの期間のタイミングT2にV1の信号電圧に対するスイッチの判断を行っている。
このタイミングでは、信号線19に流れる電流は微小であり、r、r0<<R、r0、r1、r2となる関係で設定しているので、rとr0での電圧降下は無視できるレベルであり、r、r0=0Ωとでき、V1は、
V1= Vdd×R/(R+r1+r2) (式2)とでき、操作部4のスイッチの状態として、スイッチSW2が押されていると判断できる。
V1= Vdd×R/(R+r1+r2) (式2)とでき、操作部4のスイッチの状態として、スイッチSW2が押されていると判断できる。
また、操作部4が全く押されていないときの、V1は、
V1= Vdd×R/(R+r1+r2+r3+r4) (式3)となる。
V1= Vdd×R/(R+r1+r2+r3+r4) (式3)となる。
また、図2に示すように、信号線19の片側は、電動機10へ電力供給するための電力供給線18の片側と共通(図2中のコモンライン)となる構成としており、マイクロコン
ピュータ16は、電動機10がトリガオンした後のタイミングT3でもV1の電圧を判断している。
ピュータ16は、電動機10がトリガオンした後のタイミングT3でもV1の電圧を判断している。
この時、第2の双方向性サイリスタ12は、電動機10へ電力を供給している状態であり、電力供給線18には、数百mA〜数Aの電流Iが流れ、例えば、Vdd=5[V]、r=2Ω、I=0.5Aとした時、r×I=1[V]となり、コモンライン側のホース抵抗rの両端の電圧(r×I)に関しては、信号電圧の大きさに対して無視できないレベルとなっており、電動機10がトリガオンした後のV1電圧は、マイクロコンピュータ16のGNDを基準とすると、操作部4を操作していない状態では
V1= (Vdd−r×I)×R/(R+r0+r1+r2+r3+r4) (式4)となるが、電流Iが流れるのは、コモンライン側であり、信号線19のV1がマイクロコンピュータ16に入力される経路には流れないので、r0は前述のようにr0=0Ωとすることができ、
V1= (Vdd−r×I)×R/(R+r1+r2+r3+r4) (式5)となり、操作部4を操作していない状態では、V1には、AC電流Iに応じた電圧が、(式3)で示される信号に重畳した形で、図4に示すような波形があらわれる。電流Iは、AC電流であるので、電流IによるV1の変化成分としては、
V1= (r×I)×R/(R+r1+r2+r3+r4) (式6)となって、V1は電流Iの関数として表される関係となり、ホース3の抵抗成分を利用して、操作部4が操作されていない時のV1をゼロクロスに対するタイミングT3で判断することにより、マイクロコンピュータ16は、電動機10に流れる電流を検出することができる。
V1= (Vdd−r×I)×R/(R+r0+r1+r2+r3+r4) (式4)となるが、電流Iが流れるのは、コモンライン側であり、信号線19のV1がマイクロコンピュータ16に入力される経路には流れないので、r0は前述のようにr0=0Ωとすることができ、
V1= (Vdd−r×I)×R/(R+r1+r2+r3+r4) (式5)となり、操作部4を操作していない状態では、V1には、AC電流Iに応じた電圧が、(式3)で示される信号に重畳した形で、図4に示すような波形があらわれる。電流Iは、AC電流であるので、電流IによるV1の変化成分としては、
V1= (r×I)×R/(R+r1+r2+r3+r4) (式6)となって、V1は電流Iの関数として表される関係となり、ホース3の抵抗成分を利用して、操作部4が操作されていない時のV1をゼロクロスに対するタイミングT3で判断することにより、マイクロコンピュータ16は、電動機10に流れる電流を検出することができる。
このように、電力供給線18のインピーダンスを電流検出手段14として利用することで、電動機10の電流値を検出する専用の回路を設ける必要が無く、簡単で安価な構成で実現できる。
電動機10に電力が供給され、回転ブラシ9が回転すると、清掃体21が、被清掃面に接触し、被清掃面の塵埃を掻き上げる。このとき、フローリングのような硬質の被清掃面であれば、清掃体21の接触時に、清掃体21が被清掃面から受ける機械的な負荷抵抗は、比較的小さく、絨毯のような毛足があり、吸込具8が毛足に沈みがちになり、清掃体21との接触面積が増えるような被清掃面では、負荷抵抗は大きくなる。
そのため電動機10に流れる電流Iは、フローリングでは小さく、絨毯では大きくなり、検出されるV1の電圧に対し判別閾値電圧VSを定める、検出されるV1の電圧値が、判別閾値電圧VSより小さければフローリングと判別し、VSより大きければ絨毯と判別するように設定し、被清掃面を判別することができる。
しかしながら、判別閾値電圧VSは、電動機10に流れる電流値に依存するため、例えば内蔵された電動機10の種類が違う吸込具8が装着された場合、電動機10に流れる電流値も異なるため、(式6)のV1の値も変わり、設定されていた判別閾値電圧VSに対してうまく被清掃面の判別ができなくなる可能性が高い。
そこで、本実施の形態において、電動機検知手段17によって、接続されている電動機10の種類を判別し、判別した電動機10の種類に応じて被清掃面の判別閾値電圧VSを変える方法を説明する。
まず、電動機検知手段17によって接続されている電動機10の種類を判別する方法について図2と図4を用いて説明する。
図2において、電動機10の種類を表す信号は、マイクロコンピュータ16に信号VMとして入力される。信号VMは、電動機10の近傍に設けられた電動機検知手段17である抵抗rMとホース抵抗r、r5の合成抵抗を掃除機本体1側の抵抗RMにてVddを分割した電圧であり、
VM= Vdd×RM/(RM+r+r5+rM) (式7)となる。ここで図4より、マイクロコンピュータ16がVMを読み取るタイミングは操作部4の信号V1と同じく、第2の双方向性サイリスタ12のトリガオフのタイミングT2で読み取る。このタイミングでは、信号線19に流れる電流は微小であり、r、r5<<RM、rMとなる関係で設定することで、rとr5での電圧降下は無視できるレベルとなり、r、r0=0Ωとでき、VMは、
VM= Vdd×RM/(RM+rM) (式8)となる。電動機10の種類に応じて抵抗rMを変えることでVMの値が変化し、それを読み取ることで電動機10の種類を判別することができる。
VM= Vdd×RM/(RM+r+r5+rM) (式7)となる。ここで図4より、マイクロコンピュータ16がVMを読み取るタイミングは操作部4の信号V1と同じく、第2の双方向性サイリスタ12のトリガオフのタイミングT2で読み取る。このタイミングでは、信号線19に流れる電流は微小であり、r、r5<<RM、rMとなる関係で設定することで、rとr5での電圧降下は無視できるレベルとなり、r、r0=0Ωとでき、VMは、
VM= Vdd×RM/(RM+rM) (式8)となる。電動機10の種類に応じて抵抗rMを変えることでVMの値が変化し、それを読み取ることで電動機10の種類を判別することができる。
次に、判別した電動機10の種類に応じて被清掃面の判別閾値電圧VSをどのように変えるかを説明する。
マイクロコンピュータ16は、判別閾値電圧VSを、図2における電動機10の種類を表す信号VMに係数mをかけたもの
VS= m×VM (式9)として設定を行う。VMは掃除機本体1側の抵抗RMと電動機検知手段17である抵抗rMとの抵抗分割により決まる電圧であり、RMの抵抗値を固定とすると、VSはrMの値によって決定することになる。ここで、(式9)に(式8)を代入すると
rM= RM×(m×Vdd−Vs)/Vs (式10)となり、電動機10の種類に対応した各判別閾値電圧VSから抵抗rMの値が求められる。求めた抵抗値の抵抗rMを電動機10と合わせて吸込具8に設置することで、マイクロコンピュータ16は接続された吸込具8に応じて判別閾値電圧VSを変えて、電動機10の種類に応じた最適な判別閾値電圧VSを設定することができる。また、毎周期VMを検知して判別閾値電圧VSを再設定することにより、電気掃除機を運転中に、使用する吸込具8を変更した場合においても、即座に最適な判別閾値電圧VSを再設定することができる。
VS= m×VM (式9)として設定を行う。VMは掃除機本体1側の抵抗RMと電動機検知手段17である抵抗rMとの抵抗分割により決まる電圧であり、RMの抵抗値を固定とすると、VSはrMの値によって決定することになる。ここで、(式9)に(式8)を代入すると
rM= RM×(m×Vdd−Vs)/Vs (式10)となり、電動機10の種類に対応した各判別閾値電圧VSから抵抗rMの値が求められる。求めた抵抗値の抵抗rMを電動機10と合わせて吸込具8に設置することで、マイクロコンピュータ16は接続された吸込具8に応じて判別閾値電圧VSを変えて、電動機10の種類に応じた最適な判別閾値電圧VSを設定することができる。また、毎周期VMを検知して判別閾値電圧VSを再設定することにより、電気掃除機を運転中に、使用する吸込具8を変更した場合においても、即座に最適な判別閾値電圧VSを再設定することができる。
このように、電動機10の種類ごとに抵抗rMの抵抗値を設定することで、接続された吸込具8に応じて最適な被清掃面の判別閾値電圧VSを設定することができるため、使用者が掃除中に数種類の吸込具8を使用した場合においても被清掃面の判別が問題なく行え、さらに吸込具8のサービス部品も共用可能になり、汎用性の高い使い勝手のよい電気掃除機を提供することができるようになる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、電気掃除機に装着されている吸込具の電動機の種類に応じて適切な被清掃面の判別閾値が設定される汎用性の高い、使い勝手のよいもので、家庭用、業務用、店舗用の各種電気掃除機に適用できる。
1 掃除機本体
2 電動送風機
3 ホース
4 操作部
8 吸込具
9 回転ブラシ
10 電動機
13 制御手段
14 電流検出手段
17 電動機検知手段
18 電力供給線
19 信号線
2 電動送風機
3 ホース
4 操作部
8 吸込具
9 回転ブラシ
10 電動機
13 制御手段
14 電流検出手段
17 電動機検知手段
18 電力供給線
19 信号線
Claims (2)
- 吸引風を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具と、前記吸込具に内蔵された回転ブラシを駆動する電動機と、前記吸込具に内蔵された電動機検知手段と、前記電動機に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力に基づいて被清掃面の種類を判別する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電動機検知手段から前記電動機の種類を判別し、判別した前記電動機の種類に応じて、被清掃面の種類を判別するための判別閾値を変えることを特徴とする電気掃除機。
- 一端が掃除機本体に接続されるホースと、前記掃除機本体から電動機に交流の電力を供給する2本の電力供給線と、前記ホースに設けられ電動送風機および前記電動機の運転動作を制御するためのスイッチを有する操作部と、前記操作部から発せられる操作信号を制御手段に送信する2本の信号線とを備え、前記2本の信号線のうちの片側1本と前記2本の電力供給線のうちの片側1本とを共通線とし、前記共通線のインピーダンスを電流検出手段とする請求項1に記載の電気掃除機。
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JP (1) | JP2013233198A (ja) |
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- 2012-05-07 JP JP2012105713A patent/JP2013233198A/ja active Pending
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