JP2013233171A - ランドセル - Google Patents

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Abstract

【課題】背負いベルトの長さ調節がより適切にかつ取扱い性が良く容易にでき、それにより、背負ったとときにより体に密着させることができて体感する負荷重量を非常に小さなものにして、使用者が感ずる負担を軽減化できるランドセルを提供するを提供する。
【解決手段】背負いベルトの長さ調節と固定を、ベルト幅方向に形成された係止突起を有する下または上の背負いベルトと、該係止突起が係止するベルト幅方向に所定の間隔で形成された複数の凹溝を有する上または下の背負いベルトからなるスライド式アジャスタ機構により行うように構成され、かつ、係止突起がバックル部に設けられているとともに該バックル部の使用者の身体側の面に係止解除機構が設けられ、該係止解除機構を作用させることにより、係止突起と凹溝との係止関係が解除されるように構成したランドセル。
【選択図】図1

Description

本発明はランドセルに関し、更に詳しくは、背負いベルトの長さ調節がより適切にかつ容易にでき、それにより、背負ったとときに体にランドセルをより密着させることができて、体感する負荷重量を非常に小さなものにして、使用者が感ずる負担を軽減化できるランドセルに関する。
小学生等が通学時に教材を入れて背負うランドセルは、近年の教科書やノートの大型化や教材の多種類化・多様化に伴い、大容量化・大寸法化の傾向にある。
したがって、その収容物も加えた使用時には従来よりも重量化の傾向にあって、低学年〜中学年の生徒が背負ったときなど、肩への負担や全身への負担が従来に増して大きくなってきている。
ここで、身体の成長期にある小学生が肩や全身に重量物の負荷を感ずるような状況は、成長や健康面で望ましくなく、また、通学途中などで咄嗟の身体の動きが要されるときなどでも、それができるように肩や全身に重量物の負荷を感ずる状況は、極力避けるべきことである。
ランドセルにおけるその背負いベルトの構造・構成は、小学生児童が背負ったときに肩や全身で負荷として感ずる体感重量を左右する一つの重要な要素である。そのため、従来から背負いベルトの構成について、さまざまな工夫がなされてきている。
例えば、ベルト幅を肩部分において、最も細い部分の2〜3倍程度は広い幅あるいはそれよりも更に広い幅のものにすることや、背負いベルトの上部取付け部の位置を左右に調整可能にするという提案(特許文献1)、あるいは背負いベルトの下部取付け部の位置を左右に調整可能にするという提案(特許文献2)等がされている。また、皮革素材に加えて幅広に形成したクッション性を有する発泡樹脂材を併用した背負いベルトについての提案(特許文献3)等がされている。
しかし、これらの提案によるものは、従来から使用されている背負いベルトの領域を出ないものであり、小学生時代の6年間の体格の変化に合わせてベルト取付け位置を多少左右にずらすことや、多少クッション性のある発泡樹脂材を併用するようなことだけでは、肩や全身に感ずる体感重量を画期的に小さなものにするには十分なものではなかった。
また、従来の背負いベルトのピン部とピン穴によって長さ調整および固定を行う方式のランドセルでは、ベルトの長さの調整と固定は、小学校生活での6年間の使用期間中においてそれほど頻繁にはなされず、多くても購入時とあと進級に合わせて数回程度、つまり数年に数回程度の頻度であるのが一般的な使用実態であり、背負いベルトの連結構造には特別研究の目が向かなかったのが実状である。
一方、本発明者らは、先に、背負いベルトの長さ調節と固定をベルト幅方向に形成された係止突起を有する下または上の背負いベルトと、該係止突起が係止するベルト幅方向に所定の間隔で形成された複数の凹溝を有する上または下の背負いベルトからなるスライド式アジャスタ機構により行うように構成されたランドセルについて提案した(特願2011−273396)。
この提案によるランドセルは、従来のピン部とピン穴によって背負いベルトの長さ調整および固定を行う方式のランドセルと比較して、背負いベルトの段階的な長さ調整を数mmピッチで行うことができるものであり、背負いベルトの長さを個人個人の体格や体型に合わせてより最適な調整と固定ができるので、肩や全身に感ずる体感重量を、従来の背負いベルトのピン部とピン穴による固定と長さ調整を行う場合と比較して、数分の1やさらには10分の1ぐらいまでに軽く感ずるようにできるという優れたものであった。その上、このベルト長さの調整とその固定は、背負う児童本人が、実際にそのランドセルに収納物を入れてそれを背負ったままの状態で行うことが可能であり、体感重量がより軽く感じる最適状態を体で感知しながら、その状態でのベルト長さの調整とその固定ができるのであり、画期的なものであった。
しかし、ベルト長さの調整とその固定を、実際にそのランドセルに収納物を入れてそれを背負ったままの状態で行うとき、背負いながら該係止突起と凹溝の係合を解除させることが必要であるが、その解除が小さな児童では要領良くできない場合があった。上述した先の提案(特願2011−273396)では、係止解除機構をバックルの側面に解除ピンを設けて行うこと、あるいは、バックルの表側正面部の一部を引き起こすことにより、係止突起と凹溝の係合を解除させる方式が提案されているが、小学生にとって手指によって解除するのに十分なだけの力をうまく伝達することが難しかったり、あるいは、解除を微妙にできず急激になされて背負いベルトがある程度の長さ分だけ素抜けてしまい、調整がやりにくいなどの問題があった。
特開2006−304929号公報 実用新案登録第3152973号公報 実用新案登録第3138960号公報
本発明の目的は、上述したような従来のランドセルが有する問題点に鑑み、背負いベルトの長さ調節がより適切にかつ取扱い性が良く容易にできて、それにより、背負ったとときに体により密着させることができて体感する負荷重量を非常に小さなものにして、使用者が感ずる負担を軽減化できるランドセルを提供することにある。
上記した目的を達成する本発明のランドセルは、以下の(1)の構成からなる。
(1)背負いベルトの長さ調節と固定を、ベルト幅方向に形成された係止突起を有する下または上の背負いベルトと、該係止突起が係止するベルト幅方向に所定の間隔で形成された複数の凹溝を有する上または下の背負いベルトからなるスライド式アジャスタ機構により行うように構成され、かつ、前記係止突起がバックル部に設けられているとともに該バックル部の使用者の身体側の面に係止解除機構が設けられ、該係止解除機構を作用させることにより、前記係止突起と前記凹溝との係止関係が解除されるように構成したことを特徴とするランドセル。
また、かかる本発明のランドセルにおいて、以下の(2)〜(5)のいずれかの構成からなることが好ましい。
(2)前記係止解除機構が、押込み式の凸状体であることを特徴とする上記(1)記載のランドセル。
(3)前記係止解除機構を露出する開孔を有するとともに、前記係止突起を有する下または上の背負いベルトに基部が固定され、かつ、先端側に前記複数の凹溝を有する上または下の背負いベルトを通すガイドスリット孔を有する舌状ガイド体が設けられていることを特徴とする上記(1)または(2)記載のランドセル。
(4)前記ベルト幅方向に形成された係止突起が下の背負いベルトに形成され、該係止突起が係止する前記ベルト幅方向に所定の間隔で形成された複数の凹溝が上の背負いベルトに形成されてなることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のランドセル。
(5)前記複数の凹溝が、背負いベルト長さ方向に、全長Lが15〜30cmの長さで形成されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のランドセル。
請求項1にかかる本発明のランドセルによれば、背負いベルトの段階的な長さ調整を数mmピッチで行うことができるようになり、背負いベルトの長さを個人個人の体格や体型に合わせてより最適に調整と固定ができるので、肩や全身に感ずる体感重量を、従来の背負いベルトのピン部とピン穴による固定と長さ調整を行う場合と比較して数分の1やさらには10分の1ぐらいまでに軽く感ずるようにすることができる。
体感重量をより軽くできるということは、子供の体格の成長面、健康面に資するばかりか、通学途上などで咄嗟の敏捷な身体の動きが要されるときなどでも、それができるようになるので児童を思わぬ事故や事件から保護することにもつながる。
そして、このベルト長さの調整とその固定は、背負う児童本人が、実際にそのランドセルに収納物を入れて背負ったままの状態で行うことができ、体感重量がより軽く感じられる最適状態を体で感知しながら、その状態でのベルト長さの調整とその固定を良好にできることは大きな意義を有する。特に、本発明のランドセルでは、バックル部に設けられている係止突起と凹溝との係止関係を解除する係止解除機構を該バックル部の使用者の身体側の面に設けているので、該係止関係の解除動作を背負いベルトの全周を手指で握りつつ親指で押すこと等により行うことができるので、比較的容易にかつ背負いベルトの巣抜けなどの不都合を生じたりすることのない、良好な取扱い性のもとで、背負いベルトの段階的長さ調整を容易に行うことができる。これは、例えば、親などの第三者が児童にランセルを背負わせながら向かい合ってベルト長さの調整と固定をする場合にも、容易に調整できてかつ背負いベルトの巣抜けなどの不都合を生じたりすることを防止できて、扱いやすいものである(例えば、人差し指で係止解除機構を押し、全周を手指で握りながらできる)。
請求項2〜5のいずれかにかかる本発明のランドセルによれば、上述した請求項1にかかる本発明のランドセルの効果をさらにより確実に得ることができ、またスライド式アジャスタ機構の係止状態の解除や意図せぬ解除の防止ができること、広い範囲での最適な調整、固定ができることなどの点で、より使いやすいランドセルが提供される。
本発明にかかるランドセルの一実施態様例を示したものであり、背当て側から見た外観概略図であり、上下の背負いベルトを連結させていない状態を示しており、特に、図面上左側の背負いベルトは、折り返して、身体に面する凹溝を有する側を見せている。 本発明にかかるランドセルで採用することができるスライド式アジャスタ機構の一例をモデル的に説明するため、バックル部の上面付近を一部破砕して示した斜視図である。 本発明にかかるランドセルの一実施態様例を示したものであり、背当て側から見た外観概略図であり、図1に示したランドセルで上下の背負いベルトを連結させている状態を示している。 本発明にかかるランドセルで採用することができるバックル部の好ましい態様例を説明する外観斜視図である。
以下、図面などを用いて更に詳しく本発明のランドセルについて説明する。
図1〜図4は、本発明のランドセルの一実施態様例を示したものであり、ランドセル本体1は、背当て部5側に、左右の背負いベルト2を有している。
左右の背負いベルト2は、その長さ調節と固定とを、ベルト幅方向に形成された係止突起(図2の7)を有する下または上の背負いベルトと、該係止突起が係止するベルト幅方向に所定の間隔で形成された複数の凹溝3を有する上の背負いベルト21または下の背負いベルト22からなるスライド式アジャスタ機構によりそれぞれ個々に行うように構成されている。
図1において、4はバックル部であり、図示の態様では、下の背負いベルト22の先端に配され、該バックル部の内部に上の背負いベルト21を通す空間と係止突起7を有している。6はバックル部4を出た上の背負いベルト21を通すベルト通し環である。
複数の凹溝3は、図1上の右側の上背負いベルト21上に破線で示し(裏側にあるので)、一方、同左側の裏が見えるように折り返した上背負いベルト21上で実線で示したように、背負いベルトの裏側(身体側)の面に設けられている。その凹溝3が設けられている領域のベルト長さ方向の全長Lは、約15cm〜30cmで設けられていることが好ましい。より好ましくは、全長Lは約20cm〜25cm程度である。これは小学1年生から6年生までの体格の成長に適合できるようにである。また、ベルト長さ調整を細かなピッチでより最適なものにするため、凹溝を設けるピッチは、3.5〜6mm程度、好ましくは4〜5mm程度で凹溝が設けられているのがよい。凹溝は耐久性の良い硬質の合成樹脂材などで、複数の凹溝を有する一つの部材として形成するのがよい。
図2は、本発明にかかるランドセルで採用することができるスライド式アジャスタ機構の一例をモデル的に説明するため、バックル部4の上面付近を一部破砕して示した斜視図である。
バックル部4の内部には、係止部材26が配されていて、この係止部材26のバックル部先端側と反対側の端部には、爪状凸部(係止突起)7が設けられ、該爪状凸部(係止突起)7が、バックル部の導入口(図示せず)から導入される上背負いベルト21の凹溝3と噛み合って両ベルトが係合して係止(固定)される。該係止部材26は、該係止部材の回動支持軸27を中心軸にして回動可能な構造に形成されているが、通常時には、係止部材26はバネ等(図示せず)の力により、凹溝3側に付勢されて固定的に保持されて爪状凸部(係止突起)7が凹溝3と噛み合っている。
この爪状凸部(係止突起)7が凹溝3と噛み合っている状態で、一方の手でバックル部4付近を持ち、他方の手で上側背負いベルトをさらに下方に引くことにより、カチカチと音がするようにスライドさせて、爪状凸部(係止突起)7と上側背負いベルト21の内側(裏側)の凹溝との係止関係が、該凹溝の1ピッチ単位でずれていき、連結長さの調整を短く絞り込むようにして行うことができる。
一方、絞り込む前の長さに戻したい等の理由により、該係止関係をいったん解く際は、係止部材27の一部に形成した係止解除機構8を作用させることにより、両ベルト21、22の係合を解くことができ、上側背負いベルト21を戻して適度に緩めたりした後、再び、上記のようにカチカチと絞り込むようにして連結長さの調整を行うことができる。係止解除機構8の具体的構造は、特に限定されないが、例えば半球状などの凸状に形成して構成した係止解除ボタン25を矢印P方向に押し込むことにより、回動支持軸28を中心にして矢印Rの方向に爪状凸部(係止突起)7を持ち上げて、凹溝3との噛み合いを解除して両ベルト21、22の係合を解く構造等を採用できる。係止解除ボタン25は、全体は凸状(円柱状、半円錐状等)に出ている構造であるが、その上面は凹面状に構成したものなどでも、力がかかりやすいので良い。
したがって、本発明のランドセルでは、収納物が収納された登校直前のわずかな時間にあっても、爪状凸部(係止突起)と上側背負いベルトの内側(裏側)の凹溝の係止関係を児童の親指や第三者の人差し指などで比較的簡単に解除して、上側背負いベルト21を上方に引いて緩めて、再び長さの調整、微調整を行うことができ、短時間で最適な体感重量状態にすることが容易にできる。また、係止解除機構8が使用者の身体側にあるので、外部からいたずら等がされにくく意図せぬ解除を防止しやすいものである。
図3は、図1に示したランドセルの上下の背負いベルト21、22を連結させている状態を示している。
本発明のランドセルによれば、従来のランドセルにおけるピン穴にピンを通して背負いベルトの長さ調節とその固定を行う方式では、約2.5〜3.5cm程度のピッチでの長さの調節しかできなかったのに対して、約3.5〜6mm程度、概して約3.0〜5mm程度のより細かいピッチでの背負いベルトの長さの調節とその固定が可能となる。したがって、実際に背負って体感しながら、スライド式アジャスタ機構によってより最適な条件でベルト長さを調整した上で固定ができることと相俟って、ランドセルを身体によりフィットさせ得る状態で背負うようにすることができる。その結果、本発明者らの検討によれば、従来の背負いベルトのピン穴にピンを通して背負いベルト長さの調節とその固定を行う方式のものと比べて、体感重量を数分の1〜1/5程度、場合によっては実に1/10程度まで低減化させることができる。
本発明において、スライド式アジャスタ機構は、バックル部の構造を、使用者の身体側に係止解除機構が位置するように構成さえすればよく、あとは同機構を有している腰ベルトで採用されている爪状凸部(係止突起)と凹溝の構成をほぼ同様な仕様で使用することができる。
この係止解除ボタン25は、使用者の身体側に向いて設けられているが、一般的には、使用者の腰の斜め上の外側空間中にバックル部4が位置するようになるので、使用者の身体に当たるような場合は少ない。それでも当たった場合などに誤って解除されることがないように、図4に示したように、係止解除機構8を露出する開孔28を有するとともに、係止突起を有する下の背負いベルト22に基部10が鋲止め、リベットなどの手段により固定され、かつ、凹溝3を有する上の背負いベルト21を通すガイドスリット孔29を有する舌状ガイド体9を付設して使用することが好ましい。
この舌状ガイド体9は、例えば、ある程度の厚さと可撓性を有する柔軟な合皮あるいは天然皮革で形成するとよく、使用者は、必要時には開孔28部分を介して係止解除機構8を作用させることができる。通常時には、舌状ガイド体9の存在により、係止解除機構8に外力が作用して、爪状凸部(係止突起)7と凹溝3の係止関係が解除されることは防止されている。ガイドスリット孔29は、バックル部4に上側背負いベルト21が直接的に急な角度を呈して導入されてアジャスタ機構を損傷したりしないように、上側背負いベルト21の正常な導入経路を確保するための機能を有する。
本発明において、バックル部4は、下背負いベルト22に設けずに、上背負いベルト21側に設けることもできる。ただし、その場合には、下背負いベルト22に凹溝3を設けることになるので、一般に凹溝の形成長さを大きくすることが難しくなり、背負いベルトの長さ調整可能範囲が小さくなるので、極力、バックル部4が上の方に位置するようにして、両ベルト21、22を構成するのがよい。
また、凹溝3は、外側に向いて位置するように構成してもよいが、外観や汚れ防止などの点から、図1等で示したように内側(身体側)に向くように構成するのがよい。
また、爪状凸部(係止突起)7と凹溝3との噛み合い部分よりも先端側の上背負いベルト21は、バックル4の根本付近のベルト上に設けられた開口部(図示せず)を介して、身体側に回すか、あるいは反対側の外側に回すか、いずれかを採用することができる。図3および図4に示した態様では外側に回した例を示している。
上側背負いベルト21(あるいは下側背負いベルト22)の複数の凹溝3は、その断面が鋸刃状のように、一方は傾斜面を呈して、他方は垂直面を呈して連続して凹溝を切ってあるものがよい。傾斜面は、ベルトをスライドさせて引いて絞るときに支障なく引くことができ、反面、垂直面はベルトが反対方向にスライドして緩むことを防止することができるからである。
また、上下の背負いベルト21、22の係合が簡単に解かれないようにする上で、バックル部4を通った上側背負いベルト21は、その先端をベルト通し環6に通すことも好ましく、例えば、図3(b)に示したようにバックル部4のすぐ近傍に、あるいはバックル部とほぼ一体的に、合皮製や天然皮革製あるいは金属製や硬質のプラスチック製などの丈夫な素材で構成したベルト通し環6を設けることも好ましい。
また、バックル部は、その内部に係止部材26、爪状凸部(係止突起)7、上側背負いベルト21を通す空間を有し、かつ背面(使用者の身体側の面)に係止解除機構8を有するものであればよく、特に限定はされないが、バックル部の外側の全体は、一体的に構成されているものであることが好ましい。無用な外力などで係止状態が解かれたり破壊されたりすることが極力ないようにするためである。
本発明のランドセルでは、上下の背負いベルトの連結は、背負いベルトの長さ調整と固定時に同時になされるが、毎日の使用時になされる必要は必ずしもない。ただし、毎日、ランドセルを背負うたびに、実際に収納物を入れた状態で体感する重さを確認しながら、長さの調節、微調整および固定を行うこともよい。本発明のランドセルでは、背負いベルトの長さの微調整が数mm単位でできるので、そのような微調整を毎日の収納物の重量等にも合わせて行うようにすること、あるいは毎日でなくても何か変化ある毎に頻繁に行うことは、本発明のランドセルの効果をより享受できる点で好ましいことである。
なお、一度、調節して固定をした後は、上下の背負いベルトの連結が簡単に解けないように、あるいは、簡単に該上背負いベルトがバックル部4から抜けてしまうこと等がないようにするため、上該背負いベルトの先端付近に着脱可能なあるいは半固定的な拡幅もしくは拡厚用の部材を付設してもよい。拡幅もしくは拡厚用の部材は、皮革製、合成皮革製、合成樹脂製あるいは布製のものなどで構成することができる。
本発明のランドセルは、身体が小さい低学年の児童や、体力が弱めの児童、あるいは身長がグングンと伸びる成長期にある児童のランドセルに使用されたときに、特に優れた効果を発揮する。
1:ランドセル本体
2:背負いベルト
3:凹溝
4:バックル部
5:背当て部
6:ベルト通し環
7:爪状凸部(係止突起)
8:係止解除機構(係止解除ボタン)
9:舌状ガイド体
10:舌状ガイド体の基部
21:上背負いベルト
22:下背負いベルト
25:係止解除ボタン
26:係止部材
27:回動支持軸
28:係止解除機構8を露出する開孔
29:ガイドスリット孔

Claims (5)

  1. 背負いベルトの長さ調節と固定を、ベルト幅方向に形成された係止突起を有する下または上の背負いベルトと、該係止突起が係止するベルト幅方向に所定の間隔で形成された複数の凹溝を有する上または下の背負いベルトからなるスライド式アジャスタ機構により行うように構成され、かつ、前記係止突起がバックル部に設けられているとともに該バックル部の使用者の身体側の面に係止解除機構が設けられ、該係止解除機構を作用させることにより、前記係止突起と前記凹溝との係止関係が解除されるように構成したことを特徴とするランドセル。
  2. 前記係止解除機構が、押込み式の凸状体であることを特徴とする請求項1記載のランドセル。
  3. 前記係止解除機構を露出する開孔を有するとともに、前記係止突起を有する下または上の背負いベルトに基部が固定され、かつ、先端側に前記複数の凹溝を有する上または下の背負いベルトを通すガイドスリット孔を有する舌状ガイド体が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のランドセル。
  4. 前記ベルト幅方向に形成された係止突起が下の背負いベルトに形成され、該係止突起が係止する前記ベルト幅方向に所定の間隔で形成された複数の凹溝が上の背負いベルトに形成されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のランドセル。
  5. 前記複数の凹溝が、背負いベルト長さ方向に、全長Lが15〜30cmの長さで形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のランドセル。
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