JP2013232137A - 紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げsosを発信する器具 - Google Patents

紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げsosを発信する器具 Download PDF

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Abstract

【課題】遭難が発生した場合、遭難者が自己の避難場所や水上での漂流位置を近辺を通る人や捜索隊・近辺を通る船舶等へ発信し、早期発見に結びつける。
【解決手段】遭難者は携帯電話等で緊急連絡をとると共に「赤色の点滅電灯を赤色の風船にSOSの発信する」器具を、その場所の樹木や崖などの障害物より5m位(水上の場合は身体又は漂流船)の上空に掲げる。このことによって近辺を通る人や捜索隊員・船舶の乗組員等が肉眼や望遠鏡・双眼鏡などにより、遠い場所からでも点滅電灯や風船を発見できる確率が極めて高くなり、遭難者救出につなげることができる。遭難者の早期発見こそ、遭難者救出の鉄則であることは万人共に認めるところであろうが、残念ながら遭難者からの遭難位置の発信の方法が確立されていなかったいため、遭難者も捜索隊も多くの苦労を重ねてきたことを解消できる方法のひとつとして提案するものである。
【選択図】図1

Description

遭難者が避難場所の上空に赤色の点滅電灯を風船で掲げ、SOSを発信することがてきるようにするための技術の開発である。点滅する赤色の電灯は昼間でも風船と共に位置の表示がより鮮明であることと、夕方から夜にかけて風船が見えなくなった時、点滅電灯の大きな効力が発揮され、昼夜の別なく24時間体制で捜索隊(ヘリコプターの方々も含めて)や周辺を通る人たちへのSOSを発信ができるようにするための技術のである。 捜索隊は望遠鏡・双眼鏡・電話等の各種器機を利用できるので、より遠距離・広範囲の位置から風船で掲げられた点滅電灯の確認が可能になるような器具の開発である。なお、現在の夜光塗料や蛍光塗料の発光の継続時間があまり長くないので利用には難点が見られる。
点滅電灯を掲げるための風船にはヘリウムガスと酸素の混合ガスを利用する。ヘリウムガスは水素より比重が大きくその分空気中での浮力は小さいが、化学的性質は極めて不活性で、ほかのほとんどの元素と反応しない。さらにヘリウムガスは血液に対する溶解度が小さく、酸素と混ぜて潜水用通気ガス、或は中毒や仮死などに対する酸素吸入にも利用されている。ただしヘリウムガスは人体には無毒であるが、高濃度のヘリウムガスの吸引は酸欠を起こす危険性もある。このため酸素との混合ガスを利用することにしたが空気より少しだけ重い酸素との混合ガスを利用したことによりヘリウムガスだけの利用より浮力の面で劣ることになるが、安全面を考慮し、ヘリウムガスと酸素の8:2の混合ガスを利用することにしたものである。
金属製小型ガスボンベにヘリュムガスと酸素の混合ガスを装填して携帯するが、ガスボンベは爆発の危険性を避けるため、腐食しない金属を使用し、内部と外部からの圧力の差に十分耐えうる強度をもつことと、金属探知器に反応する金属を利用する器具にする。
現在利用されている電池は耐用年数が長いので、点滅電灯の利用にはスイッチの入れぱなしでもない限り長期間の保存が可能であり、数度の携帯でも緊急事態での利用がない限り電池交換の心配は無用と思われるが念のため持参の時にはその都度確認が必要である。
特開平9−56841号公報 (上記特許文献1の概略)
ヘリウムガスなどの空気より軽いガスを利用し、ガスボンベと連結された気球にガスを注入して浮力を発生させ、ガスボンベと気球を連結させたまま上昇させることによって、救助者に避難場所を知らせる器具である。
特開平9−56841号公報をAとし、特許文献2及び特許文献3の特開平03−122800号公報と特開2011−183127号公報をBとして記述する。 特開平03−122800号公報 特開2011−183127号公報(本人上路利春申請) (上記特許文献2・特許文献3の概略)
気球・ロープ・ガスボンベがセットになつており、気球の外面に蛍光塗料が塗布されている器具で、
の特開平03−122800号公報については審査請求が提出されているが特許取得については定かではない。 先行技術の問題点は以下のとおりである。
(問題点1)
Aのガスボンベを空中に揚げる必要はない。理由として
1 総体の重量を重くして、気球を必要以上に大きくしている
2 ガスボンベと気球を連動させているので製作費が高くつく
3 気球だけでは夕方から夜にかけて見えなくなるので夕方以降用をなさない
(問題点2)
Bの蛍光塗料や夜光塗料の発光時間に限りあるため、夜間に近隣を通る人たちや夜明け前に現地に入り込む人たち(プロの仕掛け人たち)又はヘリコプターなどによる夜間捜索にはあまり適していない。24時間体制の表示が出来ていないという欠点をもっている。
なお、AもBもヘリウムガスのみの利用のようであるが、取り扱い上の注意事項が明示されていないので、保管や怪我その他のことでの利用の とき細心の注意が必要になるものと思われる。
(遭難事故の概況)
平成19年度から平成23年度までの5年間に亘って青森県の山岳遭難の状況について警察庁の統計資料には次のように掲載されている。5年間の累計で遭難者数370人、死者並びに行方不明者43人、原因は道迷いが平均で61.5%、年齢別では70歳以上が145人、警察・消防・その他の捜索人員数9,801人、ヘリコプターの出動回数294回となっている。そして自力で生還できたのはほんの一部に過ぎないのが現状である。
遭難の発生によって遭難者の家族・親族や近隣の人たちの不安やいらだち、くわえて地域の警察・消防・ヘリコプター、時によっては自衛隊なども動員されての必死の捜索活動。しかもそれが何日間にもおよぶことがあることも報告されている。
(遭難事故の発生と捜索活動の現状)
(遭難事故者の立場から)
個人・集団を含めて、元気なままなのか突発的な事故等による怪我などにみまわれていないかにかかわらず道に迷ったことを自覚した時点で、不安から疑心暗鬼にさいなまれ、大声で助けを求めても返ってくるのは谺だけ、携帯電話も山岳地帯などではつながらないこともままあることと充電切れのこともあり長い呼出しも控えなければならない状況の中におかれることになる。
うまく電話がつながったとしても、慣れた人たちでなければ回りの地形の概略の説明も出来ないので元気なのかどうかの確認の程度で終わってしまう傾向にある。
(捜索隊の立場から)
家族等から「予定の時間になっても戻ってこないので捜索をお願いします」との連絡を受けるのは、大抵夕方遅くか夜の時間帯に入ってくる頃が多い。
直ちに関係者に連絡をとり会議のあと隊の編成などを決め、夜にまたがることもあるので実際の派遣は翌日以降になることが多いようである。捜索も地域の凡そのことはわかっていても詳しい状況はわからないまま、しかも遭難者からの風船等による避難場所の表示等もなく、全く暗中模索の状況の中での捜索であり、遭難者へ声か笛などの音が届く範囲まで近寄らないと発見できないことが多くなるので、隊員の多数の動員と目に見えない苦労がつきまとうことになる。
上記のような現状を解決するための課題
捜索隊が遭難者の遭難場所(もしくは避難場所)の特定ができるかどうかが最大の課題である。
その課題解決の方法の一つとして遭難者側の立場から考えて見ると、遭難者は遭難場所の位置が判らなくても「ここに避難しているので救助してほしい」との表示はできるはずである。音(声による音は相手への到達度が低く避難場所の特定にはほど遠いものがある。携帯電話による音は遠距離でも届くが、現在の捜索隊の器具では携帯電話の位置の特定ができない)や手をふる、布をふるなどは捜索隊が余程近寄ってからでないと役にたたないことは百も承知の上のことである。
課題解決のための方法
音以外の方法で避難場所の表示が出来ないものか、そしてその課題解決のための方法として光を利用することが、遠距離・広範囲へ而も長時間にわたる発信が可能であることに着目し、現段階では最善の方法ということを確信し、「赤色の点滅電灯を風船で掲げSOSを発信する」器具を提示することにしたものである。
課題解決のための素材の活用
上記の課題を解決するために、次の(0018)〜(0019)のような素材の特性を活用し、それらを組み合わせて「赤色の点滅電灯を風船で掲げSOSを発信する」器具を開発することにしたものである。
水素(比重0.0899)やヘリウム(比重0.1785)などの比重の小さいガスの性質を利用したものであるがヘリウムガスの特性を考慮し、ヘリウムガスと酸素(比重1.429)の8:2の割合の混合ガスを利用することにしたものである。この混合の割合は「ビックリボイス」(ヘリウムガスと酸素の8:2の割合の混合ガスを利用することで声を高くする用具)の利用を参考にしたものである。なお地球の大気の窒素と酸素の混合の割合がおよそ78%:21%なので概略で8:2になり、ヘリウムガスが肺の酸素を追い出すいわゆる酸欠を防止する割合なのかも知れない。
専用の「金属製小型ガスボンベ」・「赤色のビニール製の風船」・「専用の電池と赤色の点滅電灯」・「雨に濡れにくく軽いナイロン製の凧糸」を利用し、この風船と点滅電灯を周囲の樹木その他の障害物の上部より5m位高い位置に浮かせて避難場所の表示とし、凧糸の手元は樹木などに固定しておく。
(器具の取り扱い上の留意点)
どんなに性能の優れた器具でも取り扱い方が面倒で緊急事態に用をなさないのであればないに等しい。
このことを考慮し突発的な事故の発生や怪我などにも対処できるよう、簡単な操作で器具の性能が発揮されるように工夫された器具である。
また、浮力を生み出すために利用されたヘリウムガスは(0002)・(0003)のような性質をもっているので、ガスボンベの元栓を開いたままで意識不明に落ちいった場合でたまたま風船への注入口が本人の顔に向いており直接ヘリウムガスを吸いこんだとしても酸素との混合体なので、酸欠の心配がないこととヘリウムガスは空気より軽いガスなので空気中を上昇するので安心して利用できるガスである。
赤色の点滅電灯(アルカリ単4電池2本とLEDの電球を利用するので連続使用時間は約250時間)と赤色の風船との併用によって、日中はもちろんのこと夕暮れから夜明けまで24時間体制で、しかも何日間に長引いても広範囲、遠距離から点滅電灯や風船の確認ができるように工夫したのが本器具の大きな特徴である。
(風船を上昇させるための手順)
突発的な事故や本人の怪我などにも対応できるよう単純明解な操作で風船を上昇させることができるよう工夫している。
1 出発前の器具の点検の時ガスボンベのバルブを閉じたままでヘリウムガスと酸素の混合ガスの注入ノズルを風船の吸入口に差し込んでおく
2 ボンベ収納器具の蓋をあけて凧糸で結ばれた風船と電灯を取り出してセットする。
3 ガスの注入口と風船の吸入口があらかじめつなげられているので、ガスボンベのバルブをひねって風船を膨らませる。
4 風船が膨らんだ状態でガスボンベのバルブを閉め、風船のバルブを閉じてから風船を抜き、連携されている電灯(電池内蔵)にスイッチを入れ、共に上昇させる。
しかもこの風船は、遭難事故が発生した場合、遭難者が例えその場から動けないような怪我の場合でも、両手または片手の指と口(くわえる)それに足の指と体重を利用して持参した風船と点滅電灯を掲げげることができようになっているので、時間をかけてでも風船等を掲げることができれば、捜索隊に発見される確率が計り知れないほど高くなる。
尚、不手際やその他のことで風船を膨らますことができなかった場合でも,点滅電灯にスイッチを入れ少しでも高い所におくだけでも捜索隊に発見される確率が高くなるので,諦めずに操作しておくことを忘れないように・・・・
発明が解決しようとする手段
(遭難者の類別)遭難事故の内容は千差万別であるが、共通性を元に分類してみるとおよそ次のようになる。
単独での遭難・集団の中の個人か数人の遭難・集団全体の遭難・雪崩に関わる遭難等があげられるが、これらが山・川・湖沼・海などとの関わりで発生するので一概に論じることはできない。
(救命胴衣の着用)
ここで水面と空中に関わるものは救命胴衣の着用が義務づけられており、用具は関係者の方で準備し無料で貸し出されている。このことは事故の発生に伴う関係者の人数の多さと乗り物ということで場所が限られていること更に大部分が料金制に関わることになるので、法的な措置について論議が活発になされ、法的な措置が決定されたように思われる。そして最悪の場合遭難事故の発生につながったとしても被害を最小限に食い止めるための手段として必要なことと思われる。
(一般の遭難事故)
不特定多数の一般の遭難事故の場合は危険区域の指定や立入り禁止の標識の設置さらに入山者名簿の記載などがなされているものの何時、どこで、どのような状況で発生するのか全く予想できないのが現状で、手の施しようがないこともわからないわけではないが、遭難事故の発生件数は青森県の例だけを見てもわかるように決して少ないわけではない。
人命尊重と人命救助の立場から正式な議論の場がほしいものであるが、現状を見る限り残念ながらまだまだ先が遠いように感じるのは私の思い違いでしょうか。
一般の遭難事故対策への提案
事故が発生してから救援活動が開始されるのは当然のことであるが、事故の当事者である遭難者からの発信の仕方が確立されていないことが救援活動を面倒にしている大きな原因のように思えてならない。
折角、風船や気球へ夜光塗料や蛍光塗料を塗布した用具が開発され、一つは再審請求まで提出されているが実用化されていないのか、遭難現場には利用されていないように思われる。それにしても人命救助に関わる重大なことがらがこのようなことでよいのでしょうか。その理由については定かではないがこのことが実用化されていないため遭難者の救助活動が難航し、時によっては二次災害につながる事態を巻き起こすことも少なくないことが報告されている。このことを真摯に受けとめ、法制化に向けての議論の場が一日でも早く開かれるよう提案したいものと思う。
(赤色の点滅電灯を風船によって掲げるSOSの効果)
遭難者からの発信である「風船との点滅電灯」を掲げることによって、捜索隊は望遠鏡・双眼鏡・電話などの各種器機の利用もできるので、昼夜に関わらず広範囲からしかも遠距離からでも点滅電灯等の確認が可能になり、捜索隊の遭難者発見できる確率が、今までの音(音声・呼び子笛など)に比べ、比較にならないほど高くなることが期待される。
そしてこの「遭難者の早期発見の手立て」こそが「人命救助」の最大の効果を生み出す原動力であることは万人共に認めるところであろう。
(点滅電球等を掲げることで遭難者の精神的な安定が保たれる)
遭難者がこの「点滅電灯を風船によって掲げるSOSの発信」をすることによって捜索隊や救援隊の方々が確実に点滅電灯等を発見し、救助してもらえるという期待と安心感を持つことができ、無謀な行動を取らないよう自制できるので体力の消耗を防ぎそれだけ救出の機会が多くなることが期待できる。
(捜索隊や救援隊の行動範囲の凡その目安が決まるので集中して捜索できる)
遭難者が林の中、薮の中、崖の陰、谷底などにいる場合は今までの音を頼りにした捜索では隊員が遭難者にある程度近づかなければ遭難者の確認ができにくい場合が多かった。
ところが遭難者が「点滅電灯を風船によって掲げSOSを発信」する器具を持参し、それを掲げているとすれば捜索の仕方を綿密に立てることができる。遭難者の家族や知人からどの地域の山に出かけたのかを聞き、その地域の五万分の一程度の地図で自動車ではいれる場所と自動車を駐車しているであろう凡その場所と周囲の高低差を確認し、双眼鏡や望遠鏡で周囲を見渡せる場所をあらかじめ選定しておく。遭難者の自動車を発見できれば、その先数kmの範囲以内が凡その遭難場所であり、その範囲を見渡せる高台から双眼鏡や望遠鏡で点滅電灯等を探し、見つかれば遭難現場に急行し遭難者を救出できることになる。
(捜索に関わる費用の個人負担について)
青森市の警察署と青森市の消防署では[他県のことについてはよくわからないが,青森県では捜索に関わる費用の個人負担は一切ない」とのことで、青森県民として全く有難いことだと思います。
(捜索隊や救援隊の派遣費用の軽減を計ることができる)
捜索隊や救援隊の派遣費用やこれにヘリコプターの費用を含め、これが数日に及ぶことになれば、莫大な金額に達することが予想される。
早期発見と早期救助の実績を上げることができれば人命の尊重と共にその大きな経費の節減にもつなげることができる。
(青森県の捜索活動に携わった方々がまとめた遭難の特徴)
1 多発月〜山菜・タケノコ採りシーズンの6月が一番多く,次いでキノコ採りシーズンの10月の発生が多くこの傾向は毎年おなじである。
2 遭難者年齢〜60歳以上の高齢者が過半数を占めている。
3 原因〜一人入山、家族に行き先や帰宅時間を明確に知らせない。迷って山中を歩く、携行・装備品の準備不足及び自分は大丈夫という自信過剰等が遭難の原因を作っている。入山に当たっては、高齢者ほど、GPS機能付き携帯電話、磁石、GPS、軽食,防寒衣の準備による遭難に対する事故防衛手段が必要である。
とまとめられている。
1については青森県の緯度と地形に関わる特性であり,他県ではそれぞれの特性で異なるものと思われる
2と3については60歳以上の高齢者でベテランと自称している方々のなかで歳のことや体力の衰えをそっちのけにした「自分だけは大丈夫」という自信過剰が災いをもたらしているようにも思われる。但し山を知り尽くし「親や子供にも教えない穴場」をもっている超ベテランは別格のようであるが油断は禁物である。
効果のまとめと今後の課題
遭難者の救助活動は避難場所の確認が最優先されることは論を待たないが現在までの方法だけでは、避難者からの発信が極めて狭い範囲にとどまっていたので、一分一秒をあらそう救助がままならなかったのは致しかたのないことであったようにも思われる。
人命救助の立場から、遭難者からの発信である「点滅電灯を風船によって掲げるSOSの発信」を山、川、湖沼、海などへ出かける人たち全員が持参することを義務づけるような法的措置の検討ができないものだろうか。それには海難予防のための救命胴衣のような方策も考えられるが事態はまだそこまで熟していないのが、もどかしい思いでいっぱいである。
それは万が一の遭難の時、避難場所の早期発見こそ人命救助の基本的な解決の方法であることを確信できるからである。
なお、このことは人命の救助に関わることなので、国内はもとより世界でも重要な課題であるものと思う。
赤色の点滅電灯と赤色の風船の模型図 ガスボンベの本体とカバー 赤色のビニール製の風船に白のSOSの表示 小型の点滅電灯一式(単四1.5Vのアルカリ電池2本) 器具収納ケースの見取図(ビニール製の風船の形状を縦長の形にする)
1 縦長の形にしたのは同じ容積では直径が狭くなり竹薮の中や林の中などで風船を揚げる時、風船が木の枝葉にひっかかりにくい形である。
2 捜索隊の方々が望遠鏡などで風船等を探すとき秋口の紅葉などの時には紛らわしいことも考えられるが、風などによって風船が揺れやすくなっていることと点滅電灯との併用になっていので誤認を避けることができる。
(公私両面からの形態)この発明は公共性が大きく関わっているという特異性を持っていることを念頭におかなければならない。
理由として現代の遭難者の大部分が登山・山菜採りなどの個人的、私的な行動から遭難に巻き込まれることが多くなっているように思われる。また公的な面での遭難は近代的な装備が充実されていることと、綿密な計画のもとで実施されるので平常では考えられないが、ちょっとした人為的なみすや自然災害にみまわれることもあるので油断は絶対禁物である。
遭難が発生した場合の救援活動は家族や親戚、知人や近所の人たちの救援は私事的な応援とみることができるが、消防隊や警察官などの捜索隊の編成や活動は公的な機関の捜索として大きく関わることになるので、公私両面からの形態を考えなければならないものと思われる。
(意識の啓蒙と改善)
もし仮にこの発明が特許庁から認可され、「赤色の点滅電灯を風船で掲げSOSを発信する」のことを知ったとしても、「器具購入のための金銭的な負担」と捜索隊の方々から指摘があった自信過剰から「義務でもないので私には不要」と無視されることがあってはならないので、多くの人たちの意識の啓蒙と改善にも取り組まねばならない。
また、このことを解決するためには国・県・市町村などで器具を用意し、無料貸出しの措置を講ずることを検討する必要があるのではないだろうか。
とにかく公共的な立場での議論が必要であることと、時によっては私が在住している青森県へだけでも醵金をし、議論の糸口にしたいものと真剣に考えている。
(統計上からの遭難者の実態の再確認)
(0012)の項に青森県の平成19年度から平成23年までの山岳遭難の件数ををのせているが、新聞などでも個々の取り上げ方が特別の遭難事件を除いてほんの小さな事件としか受け取れないような取り上げ方が多いように思われる。何年かの資料になると警察庁の資料だけになるので、一般の人たちからは忘れられた統計資料のようにも思われる。
勿論、捜索に関わった公的な金額、遭難者に関わる私的な金額等や死亡につながるような痛ましい事故や残された遺族の方々の心労や経済的な苦労については全く公表されていないのが現実ようである。プライバシーに関わることもあるので、あからさまにはできないこともあろうかと思われるがそれだけではこの問題の前進がはばまれるのではないだろうか。 統計の内容を変えないで個人名が見えないように工夫された資料を作成し、遭難事故が社会に及ぼすいろいろなマイナスの面と救出されたプラスの面をを取り上げ遭難事故に関わる意識の啓蒙を計ることが肝要と思われる。
発明の内容からみて遭難事故の過去の例をあげてきたが「遭難者からの新たな発信ということで人命救助には必要かくべからざる器具であることを確信し申請することにしたものである。
人命救助のための新しい用具の開発と製作に関わるものであり、産業上に有用な器具であると思う。
遭難して初めて気付く不安と動揺、捜索隊は遭難者がどんな場所でどのような形で救助を求めているのか全くわからないまま、いわゆる暗中模索の状態での捜索ではその苦労も計り知れないものがあり、下手をすれば二次災害に巻き込まれかねない状況の中での捜索、これらを解消できる一つの方法として提案するものである。
そして遭難者からはこの器具の開発と捜索隊の命がけの捜索のおかげで命が助けられたことへの感謝の心と、捜索隊の方々からは的をしぼった捜索によって無事に遭難者を救出できたことへの充実感を共に実感できるような結末で終わることを願ってやまない。
1 風船へのガス注入口
2 風船へのガス注入口の止栓
3 点滅電灯一式
4 風船と電灯のの繋留糸(水を吸わないナイロン製)
5 風船の内径
6 風船と電灯の地上との繋留糸(水を吸わないナイロン製)
7 ガスの元栓
8 減圧装置
9 注入ガスのノズル
10 注入ガスの止栓
11 風船を赤色にする
12 風船への白色のSOS
13 ガスボンベ本体の蓋
14 電池と電灯を内臓
15 透明で光の効果をあげる蓋
16 収納ケースの蓋
17 ガスボンベ本体を収納
18 収納室の仕切り板
19 風船の収納
20 電灯一式の収納
21 風船と電灯の地上との繋留糸の収納
22 収納ケースの腰バンド
遭難者が避難場所の上空に紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げ、SOSを発信することがてきるようにするための技術と器具の開発である。赤色の点滅電灯は昼間でも紡錘形風船と共に位置の表示がより鮮明であることと、夕方から夜にかけて紡錘形風船が見えなくなった時、点滅電灯の大きな効力が発揮され、昼夜の別なく24時間体制で捜索隊(ヘリコプターの方々も含めて)や周辺を通る人たちへのSOSを発信ができるようになる。 捜索隊は望遠鏡・双眼鏡・電話等の各種器機を利用できるので、より遠距離・広範囲の位置から紡錘形風船で掲げられた点滅電灯の確認が可能になるような器具の開発である。なお、現在の夜光塗料や蛍光塗料の発光の継続時間があまり長くないので利用には難点が見られる。
点滅電灯を掲げるための紡錘形風船にはヘリウムガスを利用する。ヘリウムガスは水素より比重が大きくその分空気中での浮力は小さいが、化学的性質は極めて不活性で、ほかのほとんどの元素と反応しない。さらにヘリウムガスは血液に対する溶解度が小さく、酸素と混ぜて潜水用通気ガス、或は中毒や仮死などに対する酸素吸入にも利用されている。ただしヘリウムガスは人体には無毒であるが、高濃度のヘリウムガスの吸引は酸欠を起こす危険性もあるので細心の注意が必要である。
金属製小型ガスボンベにヘリュムガスを装填して携帯するが、ガスボンベは爆発の危険性を避けるため、腐食しない金属を使用し、内部と外部からの圧力の差に十分耐えうる強度をもつことと、金属探知器に反応する金属を利用する器具にする。
現在利用されている電池は耐用年数が長いので、点滅電灯の利用にはスイッチの入れぱなしでもない限り長期間の保存が可能であり、数度の携帯でも緊急事態での利用がない限り電池交換の心配は無用と思われるが念のため持参の時にはその都度確認が必要である。
特開平9−56841号公報 (上記特許文献1の概略)
ヘリウムガスなどの空気より軽いガスを利用し、ガスボンベと連結された気球にガスを注入して浮力を発生させ、ガスボンベと気球を連結させたまま上昇させることによって、救助者に避難場所を知らせる器具である。
特開平03−122800号公報 特開2011−183127号公報(本人上路利春申請) (上記特許文献2・3の概略)
気球・ロープ・ガスボンベがセットになつており、気球の外面に蛍光塗料が塗布されている器具で、特許文献2の特開平03−122800号公報については審査請求が提出されているが特許取得については定かではない。
(先行技術の問題点)
特許文献1の特開平9−56841号公報をAとし、特許文献2・3の特開平03−122800号公報と特開2011−183127号公報をBとして記述する。
(問題点1)
Aのガスボンベを空中に揚げる必要はない。理由として
1 総体の重量を重くして、気球を必要以上に大きくしている
2 ガスボンベと気球を連動させているので製作費が高くつく
3 気球だけでは夕方から夜にかけて見えなくなるので夕方以降用をなさない
(問題点2)
Bの蛍光塗料や夜光塗料の発光時間に限りあるため、夜間に近隣を通る人たちや夜明け前に現地に入り込む人たち(プロの仕掛け人たち)又はヘリコプターなどによる夜間捜索にはあまり適していない。24時間体制の表示が出来ていないという欠点をもっている。
なお、AもBもヘリウムガスのみの利用のようであるが、取り扱い上の注意事項が明示されていないので、保管や怪我その他のことでの利用のとき細心の注意が必要になるものと思われる。
特開平4−4499号公報 (上記特許文献4の概略)
救命用バルーン装置でヘリウムガスの注入にすることにより径5メートルのバルーンを空中に浮かせ、これに点滅灯装置を取り付け避難場所の表示する発明であり、これをそのまま読めば立派な発明になるが中身を詳しく検討すればこのままでは実施不可能な内容であることが判明する。但しこの発明の出願は平成2年の出願で、すでに特許の権利が消滅していることと権利の期間中に審査請求がなされていなかったので実施不可能な内容であることが判明しなかったのではないかと推察される。
実施不可能な内容であることは次のような内容によるものである。
万有百科大事典17科学技術P191とガス会社担当者によれば
1 ヘリウムガス1立方メートル(1000リットル)は1キログラムの揚力になることが記載されている。これを計算で確認すると約1.1キログラムに相当することが判明した。(万有百科大事典)
2 ヘリウムガス1立方メートル(1000リットル)を冷却して液体ヘリウムにすると約1.43リットルになるという(ガス会社担当者)
この1と2を元に上記特許文献4を検証すると次のような結果が導かれる。
(上記特許文献4の検証)
1 約10センチ径で長さ12センチの筒状の容器6に約4センチ径で長さ10センチの小径筒体3を立設する。そしてこの小径筒体3にヘリウムの液化ガスを入れたボンベ7を挿入する。このボンベ7には径や長さの数値が入っていないので正確な容量は確認できないが、小径筒体3にボンベ7が挿入されているので、この小径筒体3より容量が少ないと思われる。この小径筒体3の容量でボンベ7の容量の近似値を求め、計算をすすめることにする。この結果ボンベ7の容量の近似値は125.6立方センチメートルになる。
2 ヘリウムガス1000リットルを液体ヘリウムにすると約1.43リットルに縮小されるという。これは約700分の1に縮小されたことになり、これを逆にみると液体ヘリウムの容積の約700倍がヘリウムガスの容積とみることができる。このことはボンベ7の液体ヘリウムがヘリウムガスに変化するのは125.6立方センチメートル(0.1256リットルに相当)よって0.1256リットル×700=87.92リットルがヘリウムガスに変化してできる容積である。
この87.92リツトルの容積を入れるバルーンの大きさは計算の結果直径径が54〜55センチで十分である。
このことはボンベ7の液体ヘリウムの量をヘリウムガスに変化させ揚力を最大にするにはこの大きさが限界である。
ところがこの文面にバルーンの大きさは膨らむと5メートルの径になると記載されており、第3図を見ても周囲との関係から見て誤記ではないことが推察できる。ところで直径5メートルのバルーンの容積は65.42立方メートルでリットルにすると1000倍になるので65420リットルになり、これを満杯にするヘリウムガスもこの65420リットル必要になる。 さらにこのヘリウムガスを液体ヘリウムの容積にするための計算では700で割ればよいので、その結果が93.46リットルになる。このことは直径5メートルのバルーンを満杯に膨らませる為には約100リツトル入れの液体ヘリウム入れのボンベでなければ用を成さないことになり、ボンベ7の液体ヘリウムの0.1256リットルでは径5メートルのバルーンの約千分の一の量よりなく、径5メートルのバルーンを膨らませることは不可能である。よってこの組み合わせによる発明は実現不可能な内容であることが検証されたものと思う。
このことに気づかず本発明はコンパクトで持ち運びやすくと結び、更にスペアボンベを用意することで・・・とも記入されている。
まとめとしてヘリウムの性質をきちんと精査しないままでのスタートとその後もそのままだったことのようですが、このことによって後続の方々の研究をストップさせたことと人命救助に関わることであるだけに或いはこの種の発明が世にでていたとすれば助けられた人達もいたのではないかとの思いで敢えて記載したものである。
なお、この(特許文献4)は前述のように、平成2年の出願で、すでに特許の権利が消滅しているので点滅灯については有難く借用させて頂くことに致しました。それは普通の音等に比べて遠くへの発信を切れ目なく続けられる器具で経費も安く操作も簡単で初心者でも気軽に利用できる器具は、科学が進歩している現在でも前記のような条件の中では点滅灯に勝る製品が開発されていないためである。
(遭難事故の概況)平成19年度から平成23年度までの5年間に亘って青森県の山岳遭難の状況について警察庁の統計資料には次のように掲載されている。5年間の累計で遭難者数370人、死者並びに行方不明者43人、原因は道迷いが平均で61.5%、年齢別では70歳以上が145人、警察・消防・その他の捜索人員数9,801人、ヘリコプターの出動回数294回となっている。そして自力で生還できたのはほんの一部に過ぎないのが現状である。
遭難の発生によって遭難者の家族・親族や近隣の人たちの不安やいらだち、くわえて地域の警察・消防・ヘリコプター、時によっては自衛隊なども動員されての必死の捜索活動。しかもそれが何日間にもおよぶことがあることも報告されている。
(遭難事故の発生と捜索活動の現状)
(遭難事故者の立場から)
個人・集団を含めて、元気なままなのか突発的な事故等による怪我などにみまわれていないかにかかわらず道に迷ったことを自覚した時点で、不安から疑心暗鬼にさいなまれ、大声で助けを求めても返ってくるのは谺だけ、携帯電話も山岳地帯などではつながらないこともままあることと充電切れのこともあり長い呼出しも控えなければならない状況の中におかれることになる。
うまく電話がつながったとしても、慣れた人たちでなければ回りの地形の概略の説明も出来ないので元気なのかどうかの確認の程度で終わってしまう傾向にある。
(捜索隊の立場から)
家族等から「予定の時間になっても戻ってこないので捜索をお願いします」との連絡を受けるのは、大抵夕方遅くか夜の時間帯に入ってくる頃が多いという。
直ちに関係者に連絡をとり会議のあと隊の編成などを決め、夜にまたがることもあるので実際の派遣は翌日以降になることが多いようである。捜索も地域の凡そのことはわかっていても詳しい状況はわからないまま、しかも遭難者からの風船等による避難場所の表示等もなく、全く暗中模索の状況の中での捜索であり、遭難者へ声か笛などの音が届く範囲まで近寄らないと発見できないことが多くなるので、隊員の多数の動員と目に見えない苦労がつきまとうことになる。
(上記のような現状を解決するための課題)
捜索隊が遭難者の遭難場所(もしくは避難場所)の特定ができるかどうかが最大の課題である。
その課題解決の方法の一つとして遭難者側の立場から考えて見ると、遭難者は遭難場所の位置が判らなくても「ここに避難しているので救助してほしい」との表示はできるはずである。音(声による音は相手への到達度が低く避難場所の特定にはほど遠いものがある。携帯電話による音は遠距離でも届くが、現在の捜索隊の器具では携帯電話の位置の特定ができない)や手をふる、布をふるなどは捜索隊が余程近寄ってからでないと役にたたないことは百も承知の上のことである。
(課題解決のための方法)
音以外の方法で避難場所の表示が出来ないものか、そしてその課題解決のための方法として光を利用することが、遠距離・広範囲へ而も長時間にわたる発信が可能であることに着目し、現段階では最善の方法ということを確信し、「紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げSOSを発信する器具」を提示することにしたものである。
(課題解決のための素材の活用)
上記の課題を解決するために、次の(0019)〜(0020)のような素材の特性を活用し、それらを組み合わせて「紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げSOSを発信する器具」を開発することにしたものである。
ヘリウム(比重0.1785)の比重の小さいガスの性質を利用したものである。なおもっと比重の小さい水素(比重0.0899)は爆発の危険性があるので使用が禁止されたとのことである。
専用の「金属製小型ガスボンベ」・「赤色のビニール製の紡錘形風船」・「専用の電池と赤色の点滅電灯」・「雨に濡れにくく軽いナイロン製の凧糸」を利用し、この紡錘形風船と点滅電灯を周囲の樹木その他の障害物の上部より5m位高い位置に浮かせて避難場所の表示とし、凧糸の手元は地上又は避難場所に固定しておく。
(器具の取り扱い上の留意点)
どんなに性能の優れた器具でも取り扱い方が面倒で緊急事態に用をなさないのであればないに等しい。
このことを考慮し突発的な事故の発生や怪我などにも対処できるよう、簡単な操作で器具の性能が発揮されるように工夫された器具である。
また、浮力を生み出すために利用されたヘリウムガスは(0002)・(0003)のような性質をもっているので、ガスボンベの元栓を開いたままで意識不明に落ちいった場合でもヘリウムガスは空気より軽い気体なので空気中に分散し空気とまざりながら上昇するので直接ヘリウムガスだけを吸い込むことは避けられる。
赤色の点滅電灯(アルカリ単4電池2本とLEDの電球を利用するので連続使用時間は約250時間)と赤色の紡錘形風船との併用によって、日中はもちろんのこと夕暮れから夜明けまで24時間体制で、しかも何日間に長引いても広範囲、遠距離から点滅電灯や紡錘形風船の確認ができるように工夫したのが本器具の大きな特徴である。
(紡錘形風船を上昇させるための手順)
突発的な事故や本人の怪我などにも対応できるよう単純明解な操作で紡錘形風船を上昇させることができるよう工夫している。
1 出発前の器具の点検の時ガスボンベのバルブを閉じたままでヘリウムガス注入ノズルを紡錘形風船の吸入口に差し込んでおく。
2 ボンベ収納器具の蓋をあけて凧糸で結ばれた紡錘形風船と電灯を取り出してセットする。
3 ガスの注入口と紡錘形風船の吸入口があらかじめつなげられているので、ガスボンベのバルブをひねって紡錘形風船を膨らませる。
4 紡錘形風船が膨らんだ状態でガスボンベのバルブを閉め、紡錘形風船のバルブを閉じてから紡錘形風船を抜き、連携されている電灯(電池内蔵)にスイッチを入れ、共に上昇させる。
しかもこの紡錘形風船は、遭難事故が発生した場合、遭難者が例えその場から動けないような怪我の場合でも、両手または片手の指と口(くわえる)それに足の指と体重を利用して持参した紡錘形風船と点滅電灯を掲げげることができるようになっているので、時間をかけてでも紡錘形風船等を掲げることができれば、捜索隊に発見される確率が計り知れないほど高くなる。
尚、不手際やその他のことで紡錘形風船を膨らますことができなかった場合でも,点滅電灯にスイッチを入れ少しでも高い所におくだけでも捜索隊に発見される確率が高くなるので,諦めずに操作しておくことを忘れないように・・・・
(遭難者の類別)
遭難事故の内容は千差万別であるが、共通性を元に分類してみるとおよそ次のようになる。
単独での遭難・集団の中の個人か数人の遭難・集団全体の遭難・雪崩に関わる遭難等があげられるが、これらが山・川・湖沼・海などとの関わりで発生するので一概に論じることはできない。
(救命胴衣の着用)
ここで水面と空中に関わるものは救命胴衣の着用が義務づけられており、用具は関係者の方で準備し無料で貸し出されている。このことは事故の発生に伴う関係者の人数の多さと乗り物ということで場所が限られていること更に大部分が料金制に関わることになるので、法的な措置について論議が活発になされ、法的な措置が決定されたように思われる。そして最悪の場合遭難事故の発生につながったとしても被害を最小限に食い止めるための手段として必要なことと思われる。
(一般の遭難事故)
不特定多数の一般の遭難事故の場合は危険区域の指定や立入り禁止の標識の設置さらに入山者名簿の記載などがなされているものの何時、どこで、どのような状況で発生するのか全く予想できないのが現状で、手の施しようがないこともわからないわけではないが、遭難事故の発生件数は青森県の例だけを見てもわかるように決して少ないわけではない。
人命尊重と人命救助の立場から正式な議論の場がほしいものであるが、現状を見る限り残念ながらまだまだ先が遠いように感じるのは私の思い違いでしょうか。
(一般の遭難事故対策への提案)
事故が発生してから救援活動が開始されるのは当然のことであるが、事故の当事者である遭難者からの発信の仕方が確立されていないことが救援活動を面倒にしている大きな原因のように思えてならない。
折角、風船や気球へ夜光塗料や蛍光塗料を塗布した用具が開発され、一つは再審請求まで提出されているが実用化されていないのか、遭難現場には利用されていないように思われる。それにしても人命救助に関わる重大なことがらがこのようなことでよいのでしょうか。その理由については定かではないがこのことが実用化されていないため遭難者の救助活動が難航し、時によっては二次災害につながる事態を巻き起こすことも少なくないことが報告されている。このことを真摯に受けとめ、法制化に向けての議論の場が一日でも早く開かれるよう提案したいものと思う。
(紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げるSOSの効果)
遭難者からの発信である「紡錘形風船との点滅電灯」を掲げることによって、捜索隊は望遠鏡・双眼鏡・電話などの各種器機の利用もできるので、昼夜に関わらず広範囲からしかも遠距離からでも点滅電灯等の確認が可能になり、捜索隊の遭難者発見できる確率が、今までの音(音声・呼び子笛など)に比べ、比較にならないほど高くなることが期待される。
そしてこの「遭難者の早期発見の手立て」こそが「人命救助」の最大の効果を生み出す原動力であることは万人共に認めるところであろう。
(紡錘形風船で点滅電灯を掲げSOSを発信することで遭難者の精神的な安定が保たれる)
遭難者がこの「紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げSOSを発信」をすることによって捜索隊や救援隊の方々が確実に紡錘形風船や赤色の点滅電灯等を発見し、救助してもらえるという期待と安心感を持つことができ、無謀な行動を取らないよう自制できるので体力の消耗を防ぎそれだけ救出の機会が多くなることが期待される。
(捜索隊や救援隊の行動範囲の凡その目安が決まるので集中して捜索できる)
遭難者が林の中、薮の中、崖の陰、谷底などにいる場合は今までの音を頼りにした捜索では隊員が遭難者にある程度近づかなければ遭難者の確認ができにくい場合が多かった。
ところが遭難者が「紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げSOSを発信する器具」を持参し、それを掲げているとすれば捜索の仕方を綿密に立てることができる。遭難者の家族や知人からどの地域の山に出かけたのかを聞き、その地域の五万分の一程度の地図で自動車ではいれる場所と自動車を駐車しているであろう凡その場所と周囲の高低差を確認し、双眼鏡や望遠鏡で周囲を見渡せる場所をあらかじめ選定しておく。遭難者の自動車を発見できれば、その先数kmの範囲以内が凡その遭難場所であり、その範囲を見渡せる高台から双眼鏡や望遠鏡
で紡錘形風船や点滅電灯等を探し、見つかれば遭難現場に急行し遭難者を救出できることになる。
(捜索に関わる費用の個人負担について)
青森市の警察署と青森市の消防署では[他県のことについてはよくわからないが,青森県では捜索に関わる費用の個人負担は一切ない」とのことで、青森県民として全く有難いことだと思います。
(捜索隊や救援隊の派遣費用の軽減を計ることができる)
捜索隊や救援隊の派遣費用やこれにヘリコプターの費用を含め、これが数日に及ぶことになれば、莫大な金額に達することが予想される。
早期発見と早期救助の実績を上げることができれば人命の尊重と共にその大きな経費の節減にもつなげることができる。
(青森県の捜索活動に携わった方々がまとめた遭難の特徴)
1 多発月〜山菜・タケノコ採りシーズンの6月が一番多く,次いでキノコ採りシーズンの10月の発生が多くこの傾向は毎年おなじである。
2 遭難者年齢〜60歳以上の高齢者が過半数を占めている。
3 原因〜一人入山、家族に行き先や帰宅時間を明確に知らせない。迷って山中を歩く、携行・装備品の準備不足及び自分は大丈夫という自信過剰等が遭難の原因を作っている。入山に当たっては、高齢者ほど、GPS機能付き携帯電話、磁石、GPS、軽食,防寒衣の準備による遭難に対する事故防衛手段が必要である。
とまとめられている。
1については青森県の緯度と地形に関わる特性であり,他県ではそれぞれの特性で異なるものと思われる
2と3については60歳以上の高齢者でベテランと自称している方々のなかで歳のことや体力の衰えをそっちのけにした「自分だけは大丈夫」という自信過剰が災いをもたらしているようにも思われる。但し山を知り尽くし「親や子供にも教えない穴場」をもっている超ベテランは別格のようであるが油断は禁物である。
(効果のまとめと今後の課題)
遭難者の救助活動は避難場所の確認が最優先されることは論を待たないが現在までの方法だけでは、避難者からの発信が極めて狭い範囲にとどまっていたので、一分一秒をあらそう救助がままならなかったのは致しかたのないことであったようにも思われる。
人命救助の立場から、遭難者からの発信である「紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げSOSを発信する」を山、川、湖沼、海などへ出かける人たち全員が持参することを義務づけるような法的措置の検討ができないものだろうか。それには海難予防のための救命胴衣のような方策も考えられるが事態はまだそこまで熟していないのが、もどかしい思いでいっぱいである。
それは万が一の遭難の時、避難場所の早期発見こそ人命救助の基本的な解決の方法であることを確信できるからである。
なお、このことは人命の救助に関わることなので、国内はもとより世界でも重要な課題であるものと思う。
図1 紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げSOSを発信する模型図
図2 ガスボンベの本体とカバー
図3 赤色のビニール製の紡錘形風船に白のSOSの表示
図4 小型の点滅電灯一式(単四1.5Vのアルカリ電池2本)
図5 器具収納ケースの見取図
(ビニール製の紡錘形風船の形状を縦長下細の形にする)
1 縦長下細の紡錘形風船の形にしたのは同じ容積では直径が狭くなり竹薮の中や林の中などで紡錘形風船を揚げる時、紡錘形風船が木の枝葉にひっかかりにくい形であることと吊り下げられた点滅電灯の視界の死角をできるだけ少なくする為の処置である。
2 捜索隊の方々が望遠鏡などで紡錘形風船等を探すとき秋口の紅葉などの時には紛らわしいことも考えられるが、風などによって紡錘形風船が揺れやすくなっていることと点滅電灯との併用になっていので誤認を避けることができる。
(公私両面からの形態)この発明は公共性が大きく関わっているという特異性を持っていることを念頭におかなければならない。
理由として現代の遭難者の大部分が登山・山菜採りなどの個人的、私的な行動から遭難に巻き込まれることが多くなっているように思われる。また公的な面での遭難は近代的な装備が充実されていることと、綿密な計画のもとで実施されるので平常では考えられないが、ちょっとした人為的なみすや自然災害に見舞われることもあるので油断は絶対禁物である。
遭難が発生した場合の救援活動は家族や親戚、知人や近所の人たちの救援は私事的な応援とみることができるが、消防隊や警察官などの捜索隊の編成や活動は公的な機関の捜索として大きく関わることになるので、公私両面からの形態を考えなければならないものと思われる。
(意識の啓蒙と改善)
もし仮にこの発明が特許庁から認可され、「紡錘形風船で赤色の点滅電灯を掲げSOSを発信する」のことを知ったとしても、「器具購入のための金銭的な負担」と捜索隊の方々から指摘があった自信過剰から「義務でもないので私には不要」と無視されることがあってはならないので、多くの人たちの意識の啓蒙と改善にも取り組まねばならない。
また、このことを解決するためには国・県・市町村などで器具を用意し、無料貸出しの措置を講ずることを検討する必要があるのではないだろうか。
とにかく公共的な立場での議論が必要であることと、時によっては私が在住している青森県へだけでも醵金をし、議論の糸口にしたいものと真剣に考えている。
(統計上からの遭難者の実態の再確認)
(0013)の項に青森県の平成19年度から平成23年までの山岳遭難の件数ををのせているが、新聞などでも個々の取り上げ方が特別の遭難事件を除いてほんの小さな事件としか受け取れないような取り上げ方が多いように思われる。何年かの資料になると警察庁の資料だけになるので、一般の人たちからは忘れられた統計資料のようにも思われる。
勿論、捜索に関わった公的な金額、遭難者に関わる私的な金額等や死亡につながるような痛ましい事故や残された遺族の方々の心労や経済的な苦労については全く公表されていないのが現実ようである。プライバシーに関わることもあるので、あからさまにはできないこともあろうかと思われるがそれだけではこの問題の前進がはばまれるのではないだろうか。 統計の内容を変えないで個人名が見えないように工夫された資料を作成し、遭難事故が社会に及ぼすいろいろなマイナスの面と救出されたプラスの面をを取り上げ遭難事故に関わる意識の啓蒙を計ることが肝要と思われる。
発明の内容からみて遭難事故の過去の例をあげてきたが「遭難者からの新たな発信ということで人命救助には必要かくべからざる器具であることを確信し申請することにしたものである。
人命救助のための新しい用具の開発と製作に関わるものであり、産業上に有用な器具であると思う。
遭難して初めて気付く不安と動揺、捜索隊は遭難者がどんな場所でどのような形で救助を求めているのか全くわからないまま、いわゆる暗中模索の状態での捜索ではその苦労も計り知れないものがあり、下手をすれば二次災害に巻き込まれかねない状況の中での捜索、これらを解消できる一つの方法として提案するものである。
そして遭難者からはこの器具の開発と捜索隊の命がけの捜索のおかげで命が助けられたことへの感謝の心と、捜索隊の方々からは的をしぼった捜索によって無事に遭難者を救出できたことへの充実感を共に実感できるような結末で終わることを願ってやまない。
1 紡錘形風船へのガス注入口
2 紡錘形風船へのガス注入口の止栓
3 点滅電灯一式
4 紡錘形風船と電灯のの繋留糸(水を吸わないナイロン製)
5 紡錘形風船の内径
6 紡錘形風船と電灯の地上との繋留糸(水を吸わないナイロン製)
7 ガスの元栓
8 減圧装置
9 注入ガスのノズル
10 注入ガスの止栓
11 紡錘形風船を赤色にする
12 紡錘形風船への白色のSOS
13 ガスボンベ本体の蓋
14 電池と電灯を内臓
15 透明で光の効果をあげる蓋
16 収納ケースの蓋
17 ガスボンベ本体を収納
18 収納室の仕切り板
19 風船の収納
20 電灯一式の収納
21 紡錘形風船と電灯の地上との繋留糸の収納
22 収納ケースの腰バンド

Claims (4)

  1. 陸上の避難場所や河川・湖沼・海などの水上での漂流中の上空(冬期間は雪上や氷上)に赤色の点滅電灯を風船で掲げ遭難者からのSOSを発信する器具。
  2. 携帯用で金属製の小型ガスボンベから赤色の風船にヘリウムガスと酸素の混合ガスを注入し、これに赤色の点滅電灯を吊り下げ、風船の紐の下側を地上に固定させて上昇させ、日中は赤色の点滅電灯と赤色の風船、夕暮れから夜間にかけては赤色の点滅電灯を標識とし、24時間体制で時によっては数日間にわたって連続でSOSを発信出来ること、そしてこの金属製のガスボンベは専用の腰ベルトを利用し身体から離れないように装着しているので,雪崩等に巻き込まれ雪の中に埋もれた時、捜索隊の金属探知器によって遭難者の位置確認にも利用されることができる器具。
  3. 遭難者は点滅電灯を掲げることによって不安や自暴自棄に陥りやすい精神的な状態から一縷の安心感を取り戻し、無謀な行動を抑制し体力の温存にもつなげることがてきるので遭難者にとっては遭難位置の発信と共に精神的な安定のためにも極めて重要な役割を担うことができる器具。
  4. この器具の活用によって遭難者の早期発見・早期救助の実績を積み重ね、自分だけは大丈夫という自信過剰を啓蒙し、更に公的な機関での審議を高め、救命胴衣の着用と同じように法的な措置が講ぜられる機運をつくる原動力とする器具。
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