JP2013231746A - 撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影レンズの虹彩絞りを絞った場合に、光センサが受光する光束の基線長の変化が、撮影レンズの基線長変化に対応する値よりも小さくすることが可能な撮像素子を提供する。
【解決手段】複数の光電センサを各々有し、行列状に配置されている複数のセンサ部と、複数のセンサ部の上に各々配置された複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、複数のセンサ部とマイクロレンズアレイとの間に配置され、複数の光電センサの各々に対応する複数の開口部を備えた開口制限部と、を有し、複数のセンサ部、並びに、複数のセンサ部に対応する複数のマイクロレンズ及び複数の開口部は、それぞれ画像取得単位を構成し、複数の開口部の各々の重心間を結んだ線分の長さと傾きは、画像取得単位の間で互いに等しい。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像素子、特にステレオ画像撮影に用いる撮像素子に関する。
従来、ステレオ画像を取得する装置として、特許文献1記載の光学装置が提案されている。この光学装置においては、撮像素子の2つの光センサの上にマイクロレンズが配置され、左右の光学系からの光を、それぞれの光センサへ導いている。特許文献1記載の光学装置では、上述の構成によってステレオ画像を取得する。
図18は、従来の撮像素子を用いた光学装置の構成及び左右の光束を示す図である。図19は、図18に対して絞りを絞った状態を示す図である。図20(a)は、図18における撮影レンズ、絞り、及び光束の関係を示す正面図であり、(b)は、図19における撮影レンズ、絞り、及び光束の関係を示す正面図である。
特許文献1記載の撮像素子900においては、光センサ901上にマイクロレンズ902がのっている。この撮像素子900を用いて、1つの撮影レンズ910(写真レンズ)で撮影すると、ステレオ画像が得られる。
特表2003−523646号公報
しかしながら、撮像素子900と撮影レンズ910を用いて撮影する場合、虹彩絞り911を絞らないとき(図18、図20(a))と比べて、明るさ調節又は焦点深度を深くするために撮影レンズ910の虹彩絞り911を絞ったとき(図19、図20(b))は、虹彩絞り911の内周911aが縮小して、基線長がBLa(図18)から基線長BLb(図19)へ変化してしまう。
ここで、基線長とは、撮影レンズに入射する左右のそれぞれの光束の入射瞳における重心間の距離である。図18〜19に示す場合の基線長は、撮影レンズ910に入射する左側の光束921の入射瞳における重心921gと、撮影レンズ910に入射する右側の光束922の入射瞳における重心922gとの間の距離である。
虹彩絞り911を絞ると、マージナル光線が減少するため、左右それぞれの光束921、922の重心921g、922gが、撮影レンズ910の光軸AXに近づく。このため、虹彩絞り911を絞ると、基線長は、BLa(図18)からBLb(図19)へと変化してしまう。従来の光学装置においては、光センサ−901が受光する光束の基線長の変化は、上述の撮影レンズ910の基線長変化に対応するため、虹彩絞り911を絞ることにより、得られる画像の立体感が変化してしまっていた。
これに対して、基線長を変化させずに明るさを絞るには、撮影レンズ910の内部に、左右の光束に対応する虹彩絞りを2つ設け、それぞれを開閉させることが考えられるが、この場合は機構が複雑になり、作るのが難しい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮影レンズの虹彩絞りを絞った場合に、光センサが受光する光束の基線長の変化が、撮影レンズの基線長変化に対応する値よりも小さくすることが可能な撮像素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像素子は、複数の光電センサを各々有し、行列状に配置されている複数のセンサ部と、複数のセンサ部の上に各々配置された複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、複数のセンサ部とマイクロレンズアレイとの間に配置され、複数の光電センサの各々に対応する複数の開口部を備えた開口制限部と、を有し、複数のセンサ部、並びに、複数のセンサ部に対応する複数のマイクロレンズ及び複数の開口部は、それぞれ画像取得単位を構成し、複数の開口部の各々の重心間を結んだ線分の長さと傾きは、画像取得単位の間で互いに等しいことを特徴としている。
本発明に係る撮像素子においては、画像取得単位内において、複数の開口部の各々の面積が互いに等しいことが好ましい。
本発明に係る撮像素子において、センサ部は、複数の画像取得単位のうち所定の複数の画像取得単位を各々有する、複数の絵素を有し、複数の絵素間で互いに対応する画像取得単位において、複数の開口部の各々の面積は互いに等しいことが好ましい。
本発明に係る撮像素子においては、画像取得単位内において、複数の開口部の各々の形状は互いに等しいことが好ましい。
本発明に係る撮像素子において、センサ部は、複数の画像取得単位のうち所定の複数の画像取得単位を各々有する、複数の絵素を有し、複数の絵素間で互いに対応する画像取得単位において、複数の開口部の各々の形状は互いに等しいことが好ましい。
本発明に係る撮像素子において、複数の開口部の各々は、撮像レンズの射出瞳と共役な位置に配置されていることが好ましい。
本発明に係る撮像素子においては、画像取得単位内において、複数の開口部の各々の形状は、撮像レンズの射出瞳と共役な位置における射出瞳の像の重心を通り光軸に垂直な直線に関して、互いに線対称であることが好ましい。
本発明に係る撮像素子において、複数の光電センサは、2つの光電センサをそれぞれ有していることが好ましい。
本発明に係る撮像素子は、撮影レンズの虹彩絞りを絞った場合に、光センサが受光する光束の基線長の変化が、撮影レンズの基線長変化に対応する値よりも小さくなる、という効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る撮像素子の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像素子の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における遮光膜の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態における光電センサの配置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態における撮像素子、撮影レンズ、及び絞りの配置を示す図である。 本発明の第1実施形態における遮光膜の4つのパターンを示す平面図である。 本発明の第1実施形態における撮影レンズ、画像取得単位、入射瞳、及び射出瞳の関係を示す図である。 本発明の第1実施形態における第4パターンの開口部と撮影レンズの入射瞳に相当する円との関係を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像素子の構成を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像素子の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態におけるカラーフィルタの構成を示す平面図である。 本発明の第2実施形態における画像取得単位と絵素との対応を示す平面図である。 本発明の第3実施形態における遮光膜の構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態における遮光膜の構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態における遮光膜の4つのパターンを示す平面図であって、(a)は第1パターンを、(b)は第2パターンを、(c)は第3パターンを、(d)は第4パターンを示す。 本発明の第5実施形態における遮光膜の構成を示す平面図である。 従来の撮像素子を用いた光学装置の構成及び左右の光束を示す図である。 図18に対して絞りを絞った状態を示す図である。 (a)は、図18における撮影レンズ、絞り、及び光束の関係を示す正面図であり、(b)は、図19における撮影レンズ、絞り、及び光束の関係を示す正面図である。
以下に、本発明に係る撮像素子の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る撮像素子100の構成を示す平面図である。図2は、撮像素子100の構成を示す断面図である。図3は、第1実施形態における遮光膜120の構成を示す平面図である。図4は、光電センサの配置を示す平面図である。図5は、撮像素子100、撮影レンズ140、及び絞りSTの配置を示す図である。
ここで、図1〜図4においては、画像取得単位110、又は、各画像取得単位110に対応する遮光膜120若しくはセンサ部の一部を描いている。実際に使用する撮像素子は、その仕様等に応じて、図1〜図4に示した画像取得単位の行及び/又は列をさらに増やした形態にすることができる。これは第2実施形態以下の実施形態についても同様である。
撮像素子100は、複数のセンサ部と、マイクロレンズアレイと、開口制限部と、を有する。
複数のセンサ部は、複数の画像取得単位110にそれぞれ対応するように行列状に配置され、それぞれ、複数の光電センサとしての1組の光電センサPDR、PDLを有する。
光電センサPDR、PDLとしては、例えば、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)等のXYアドレス型撮像素子を用いることができるが、これに限定されるものではない。
マイクロレンズアレイは、マイクロレンズ130(オンチップレンズ)を複数有する。
複数のマイクロレンズ130は、複数のセンサ部の上に、複数の画像取得単位110にそれぞれ対応するように、行列状に配置されている。
複数のセンサ部と複数のマイクロレンズ130(マイクロレンズアレイ)の間には、開口制限部としての遮光膜120が配置されている。この遮光膜120は、図3に示すように、それぞれの画像取得単位110に対応するように行列状に4つのパターン121、122、123、124が配置された構成を有する。さらに、遮光膜120は、光電センサPDR、PDLの各々に対応する複数の開口部121a、121b、122a、122b、123a、123b、124a、124bを備える。遮光膜120においては、ある一定の形状の範囲、すなわち上記複数の開口部を光が透過し、それ以外の部分は光を遮る。
ここで、複数のセンサ部、並びに、複数のセンサ部に対応する複数のマイクロレンズ及び複数の開口部は、それぞれ画像取得単位110を構成する。
また、図2に示すように、マイクロレンズ130と遮光膜120の間には、隣の画像取得単位110からの光束を遮る遮光壁120Bが設けられている。
マイクロレンズ130の焦点位置FPは光電センサPDR、PDLの表面111と一致している(図5)。撮影レンズ140として、像側テレセントリック、又は、おおよそ像側テレセントリックである撮影レンズを用いると、撮影レンズ140の絞りSTと遮光膜120が幾何光学的に共役関係となる。これにより、遮光膜120に一定の形状の透過領域としての開口部を設けると、撮影レンズ140に開口部と相似形の絞りを設けたのと同じ効果が得られる。
各マイクロレンズ130の中心線A11上に各PDRとPDLの境界線B11が位置している。また、各マイクロレンズ130の中心線A11上に各PDRとPDLの開口のy軸方向の中心線A12が位置している。
ここで、撮像素子100の具体例について数値を挙げて説明するが、本実施形態は以下の例に限定されない。
画像取得単位110のピッチを10μmとすると、隣り合う画像取得単位110のそれぞれのPDR間の距離は10μmとなる。ここで、x軸方向、y軸方向とも同じピッチとする。
図4に示すように、矩形状の光電センサPDR、PDLはX方向に沿って左右に並んで配置されており、それらが1対で1つの画像取得単位110に対応している。PDR、PDLの開口部の寸法は、それぞれx軸方向:4μm、y軸方向:8μmである。また、PDRとPDLのそれぞれの開口部の中心同士の間隔は4μmである。
マイクロレンズ130の焦点距離は16μm、有効径はφ10μmである。そして、前述のように、マイクロレンズ130の焦点FP(図5、図7)の位置に光電センサPDR、PDLの表面111が位置している。
撮影レンズ140は像側テレセントリックである。
さらに、図6〜図8を参照して、遮光膜120の開口部について説明する。
図6は、遮光膜120の4つのパターンを示す平面図であって、(a)は第1パターン121を、(b)は第2パターン122を、(c)は第3パターン123を、(d)は第4パターン124を示す。図7は、撮影レンズ140、画像取得単位110、入射瞳pp1、及び射出瞳pp2の関係を示す図である。図8は、開口部のパターンと撮影レンズ140の入射瞳に相当する円124cとの関係を示す平面図である。
第1パターン121の2つの開口部121a、121bは、互いに同一の直径1μmの円形状を備える(図6(a))。第2パターン122の2つの開口部122a、122bは、互いに同一の直径2μmの円形状となっている(図6(b))。第3パターン123の2つの開口部123a、123bは、互いに同一の直径4μmの円形状を備える(図6(c))。第4パターン124の開口部124a、124bは、互いに同一の形状の楕円形状であり、ともに幅4μm、高さ6μmである(図6(d))。
第1パターン121、第2パターン122、第3パターン123、及び第4パターン124において、それぞれが備える2つの開口部は互いに同一の面積となる。
遮光膜120を画像取得単位110内に配置したとき、第1パターン121、第2パターン122、第3パターン123、第4パターン124のそれぞれが備える2つの開口部は、マイクロレンズ130の中心線A11、及び、PDRとPDLの境界線B11に関して互いに対称な形状・配置となる。さらに、開口部121a、121b、122a、122b、123a、123b、124a、124bの各々の重心121ag、121bg、122ag、122bg、123ag、123bg、124ag、124bgは、マイクロレンズ130の中心線A11、及び、PDRとPDLの境界線B11に関して互いに対称な位置に配置される。
第1パターン121、第2パターン122、第3パターン123、及び第4パターン124において、それぞれが備える2つの開口部の各々の重心間を結んだ線分の長さ(4μm)と傾き(x軸に沿った方向)は、各画像取得単位の間で互いに等しい。
図3に示すように、2行2列に配置された、4つのパターン121、122、123、124が1組となって、1つの絵素120pを構成する。図3に示す例では、縦2、横2の4つの絵素120pによって遮光膜120が構成されている。
また、各パターンにおける2つの開口部の重心は、撮像レンズ140の射出瞳pp2と共役な像の重心から等しい距離にある。さらに、各パターンにおける2つの開口部の形状は、撮像レンズ140の射出瞳pp2と共役な像の重心を通り光軸に垂直な直線(境界線B11)に関して、互いに線対称である。
なお、遮光膜120は、4未満又は5以上のパターンの組み合わせから構成することもでき、絵素の構成も上述の2行2列以外の組み合わせも可能である。
以上の構成において、物体から発した光は撮影レンズ140の入射瞳pp1、射出瞳pp2を通り、撮像素子100の各画像取得単位110に達する。そして、各画像取得単位110内において、遮光膜120に設けられた開口部を通過し、対応する光電センサPDR、PDLに入射する。
撮影レンズ140の射出瞳pp2は、遮光膜120と共役である。例えば、撮影レンズ140のF値が2である場合、図7に示すように、撮影レンズ140の入射瞳pp1、射出瞳pp2の最周縁を通った光線は、遮光膜120の対応するパターンの最周縁、すなわち、パターンの中心から4μm離れた位置に到達する。この場合、撮影レンズ140として、開放でF値が2又は2より明るい撮影レンズを使用した場合は、基線長は変化しない。ただし、F値が2より明るい撮影レンズを開放で用いても、F値が2より明るい光束は遮光膜120の開口部で制限されるため、画像形成に用いることはできない。
ここで、基線長について説明する。
例えば、撮影レンズ140として、焦点距離25mm、開放時のF値が2の撮影レンズを絞り開放で用いた場合、入射瞳径(直径)は25mm/2=12.5mmとなる。この場合、入射瞳pp1からの光束は、図8に示すように、撮影レンズ140の入射瞳pp1に相当する円124cが開口部124a、124bのすべてを覆うため、開口部124a、124bをそれぞれ通過する左右の光束の重心は、それぞれの開口部の重心124ag、124bgと一致する。これは、遮光膜120の他のパターン121、122、123についても同様であって、開口部121a、121b、122a、122b、123a、123bをそれぞれ通過する左右の光束の重心は、それぞれの開口部の重心121ag、121bg、122ag、122bg、123ag、123bgと一致する。
遮光膜120の第1パターン121、第2パターン122、第3パターン123、第4パターン124のいずれも左右の開口部の重心間の距離は4μmであり、これは入射瞳pp1の6.25mmに相当する。したがって、各パターンのとも、撮影レンズ140の入射瞳pp1における基線長は6.25mmで一定である。
ここで、撮影レンズ140を虹彩絞りSTを絞った状態で用いたり、F値が2より暗い撮影レンズを用いると、各パターン間で基線長が一定でなくなる。しかし、上述の構成の開口部を備えた遮光膜120を用いることにより、従来の光学装置と比べて、基線長の変化を緩和することができる。
次に、撮影レンズ140として、焦点距離25mm、開放F2の撮影レンズを用いた場合の明るさを示す。
(1)第1パターン121のみを画像の形成に用いた場合の明るさ:F16
(2)第2パターン122のみを画像の形成に用いた場合の明るさ:F8
(3)第3パターン123のみを画像の形成に用いた場合の明るさ:F4
(4)第4パターン124のみを画像の形成に用いた場合の明るさ:F3.3
ここで、第4パターン124の開口部は円形ではないため、開口部の面積から求めたF値の相当値である。
第4パターン124を用いた場合は、第3パターン123を用いた場合より開口部の面積が大きく、より明るくなるため、焦点深度を浅くする効果が得られる。
撮影レンズ140の右側を通った光束による画像、すなわち右の視差画像は、光電センサPDRの信号を処理して画像化する。同様に、撮影レンズ140の左側を通った光束の画像は、すなわち左の視差画像は、光電センサPDLの信号を処理して画像化する。
遮光膜120のいずれかのパターン下の1組の光電センサのみからの信号を用いて画像化すれば、それぞれに相当するF値の画像が得られる。また、任意のF値に相当する画像を得たいときは、複数組の光電センサによる画像を合成する。
例えばF5.6で撮影したのと同様な画像を得たいときは、第3パターン123下の1組の光電センサによる画像(F4相当)と、第2パターン122下の1組の光電センサによる画像(F8相当)をそれぞれ光の強度を正規化してから加算して1/2倍する。すなわち、これらの画像による光の強度を平均する。また、F5.6よりF8に近い画像を得たい場合は、1/2倍ではなく、F値の大きな第2パターン122の画像の割合を増やす。また、各パターンによる画像同士を減算した画像を得ることもできる。
ここで、図9を参照して、第1実施形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラ50の動作・制御について、説明する。図9は、第1実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、カメラ50は、撮像レンズ60、撮像素子70、画像処理部71、3Dフォーマット変換部72、出力処理部73、記録部74、システム制御部75、及び、指示部76を備えている。撮像レンズ60及び撮像素子70は、上述の撮影レンズ140及び撮像素子100をそれぞれ使用する。
なお、第1実施形態のデジタルカメラ50は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、監視カメラ、撮影機能付きの携帯電話など、動画表示や動画撮影の機能を備える各種の機器に広く適用することができる。
撮像レンズ60は、光学的な被写体像を撮像素子70の撮像面上に結像するための撮影光学系であり、絞りやフォーカスレンズ等を含んで構成されている。
撮像素子70は、撮像レンズ60により結像された光学的な被写体像を光電変換して電気的な画像信号を生成する。撮像素子70は、画素単位やライン単位での画素リセット(電子シャッタ先幕)および画素読み出し(電子シャッタ後幕)を所望のタイミングで順次行うことができる、つまり露光時間を変更可能な、撮像素子となっている。
画像処理部71は、撮像素子70により撮像されて読み出された画像信号に各種の画像処理を施すものであり、3Dフォーマット変換部72を含んで構成されている。3Dフォーマット変換部72は、指示部76が3Dモードを選択すると、システム制御部75によって3Dモードに設定される。3Dフォーマット変換部72は、設定されたモードに対応し、3Dフォーマット変換を行う。3Dフォーマット変換としては、例えば、SIDE BY SIDE、LINE BY LINE、ABOVE−BELOW、CHECKERBOARDを用いる。
出力処理部73は、画像処理部71により表示用に処理された画像(3Dフォーマット変換された画像を含む)を、TV等の外部表示装置への画像出力を行う。さらに、このデジタルカメラ50の操作系のメニュー表示などを行う表示デバイスへの画像出力処理も行う。
記録部74は、画像処理部71により記録用に処理された画像データを不揮発に記憶するものであり、例えばメモリカードなどの撮像装置の外部に搬出し得るリムーバブルメモリとして構成されている。従って、記録部74は、撮像装置に固有の構成でなくても構わない。
指示部76は、デジタルカメラ50に対する操作入力を行うためのユーザーインタフェースであり、電源のオン/オフを指示するための電源ボタンや撮影開始を指示するための撮影ボタン、3Dモード等を設定するための撮像モード設定ボタン、その他各種の設定ボタンなどを含む。
第1実施形態に係る撮像素子及び撮像装置においては、信号の読出し時に、各画像取得単位間の加算、減算、乗算、除算を行なえるように撮像素子内の回路又は画像処理部71を構成してもよい。
また、遮光壁は、図2に示す遮光壁120Bの形態以外の形態・配置とすることもできる。隣の画像取得単位110からの光束や隣の開口を通った光束が入らないように、遮光壁を設ければ、必ずしも遮光膜120の直下に光電センサが位置していなくともよい。
なお、撮影レンズ140として、像側テレセントリックでない撮影レンズを用いる場合は、撮影レンズ140の射出瞳pp2と遮光膜120の位置が共役となるようにマイクロレンズ130の位置を変更すればよい。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る撮像素子においては、カラーフィルタがオンチップレンズと遮光膜の間に配置されている点が第1実施形態に係る撮像素子と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る撮像素子と同様であって、同じ部材については同じ参照符号を使用する。
図10は、第2実施形態に係る撮像素子200の構成を示す平面図である。図11は、第2実施形態に係る撮像素子200の構成を示す断面図である。図12は、第2実施形態におけるカラーフィルタ220の構成を示す平面図である。図13は、画像取得単位210と絵素との対応を示す平面図である。
図12は、各色のフィルタが画像取得単位210に対応して行列状に配置されていることを示している。図13は、画像取得単位210が行列状に配置されていることを示すとともに、各画像取得単位210における光電センサが感度を有する色を示している。すなわち、赤、緑、青に感度を有する光電センサを備えた画像取得単位210をR、G、Bでそれぞれ示している。
ここで、図10〜図13においては、画像取得単位210、又は、各画像取得単位210に対応するカラーフィルタ220若しくはセンサ部の一部を描いている。
図11に示すように、カラーフィルタ220がマイクロレンズ130と遮光膜120の間に配置されている。カラーフィルタ220は、マイクロレンズ130に対応して行列状に配置された、Gフィルタ220G(緑フィルタ)、Bフィルタ220B(青フィルタ)、及びRフィルタ220R(赤フィルタ)を備える。図12に示すように、各色のフィルタは、2行2列の4つのマイクロレンズ130に対して1色ずつ配置されている。別言すると、同じ分光特性のカラーフィルタが、遮光膜120の隣り合う2行2列のパターン121、122、123、124に対応するように配置されている。
ここで、複数のセンサ部、並びに、複数のセンサ部に対応する複数のマイクロレンズ、複数の開口部、及び各色のフィルタは、それぞれ画像取得単位210を構成する。
図13に示すように、2行2列の4つの画像取得単位210によって1つの絵素241が構成される。図12と図13より、この絵素241は1色のカラーフィルタに対応する。これにより、1つの絵素241で1つの色を受け持つこととなる。したがって、2行2列の4つの絵素241によって、すなわち4行4列の16の画像取得単位210によって、R、G、B3色の絵素が構成される。
以上の構成により、撮像素子200はカラー撮影が可能となる。
ここで、マイクロレンズ130の焦点距離、有効径は第1実施形態と同じである。また、マイクロレンズ130の焦点位置に遮光膜120が配置されている。
さらに、遮光膜120の開口部の各パターンの寸法、画素ピッチ等も第1実施形態と同じである。その他、基線長についても第1実施形態の場合と同じである。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る撮像素子においては、遮光膜の開口部のパターンが1種類である点が第1実施形態に係る撮像素子と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る撮像素子と同様である。このため、遮光膜以外の構成についての詳細な説明は省略する。
図14は、第3実施形態における遮光膜320の構成を示す平面図である。
図14に示すように、遮光膜320の開口部はパターン321の1種類のみであり、マイクロレンズ130に対応して行列状に配置されている。遮光膜320の開口部321a、321bの形状は第1実施形態の第3パターン123と同じである。
各画像取得単位のそれぞれが備える2つの開口部の各々の重心間を結んだ線分の長さと傾き(x軸に沿った方向)は、各画像取得単位の間で互いに等しい。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る撮像素子においては、遮光膜のパターンが第1実施形態に係る撮像素子と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る撮像素子と同様であるため、遮光膜以外の構成についての詳細な説明は省略する。
図15は、第4実施形態における遮光膜420の構成を示す平面図である。図16は、第4実施形態における遮光膜420の4つのパターンを示す平面図であって、(a)は第1パターン421を、(b)は第2パターン422を、(c)は第3パターン423を、(d)は第4パターン424を示す。
図15に示すように、遮光膜420は、4つのパターン421、422、423、424を備える。第2パターン422と第3パターン423は、左右の開口部を入れ替えた構成である。
図16に示すように、パターン421、422、423、424のそれぞれにおいて、左右の開口部の面積は同一である。
第1パターン421の2つの開口部421a、421bは、互いに同一の直径4μmの円形状を備える。第2パターン422の一方の開口部422aは円形状であり、他方の開口部422bは開口部422aと同一面積の正方形となっている。第3パターン423の一方の開口部423aは正方形であり、他方の開口部423bは開口部423aと同一面積の円形状を備える。第4パターン424の一方の開口部424aは円形状を備え、他方の開口部424bは開口部424aと同一面積の三角形である。
第1パターン421の2つの開口部421a、421bの重心421ag、421bgの間隔、第2パターン422の2つの開口部422a、422bの重心422ag、422bgの間隔、第3パターン423の2つの開口部423a、423bの重心423ag、423bgの間隔、及び、第4パターン424の2つの開口部424a、424bの重心424ag、424bgの間隔、は同一であって、4μmである。
第1パターン421、第2パターン422、第3パターン423、及び第4パターン424において、それぞれが備える2つの開口部の各々の重心間を結んだ線分の長さ(4μm)と傾き(x軸に沿った方向)は、各画像取得単位の間で互いに等しい。
このような構成の撮像素子を用いると、基線長が同一であるが、各パターンで開口の形状が異なるため、ボケの形状が異なる画像を1つの撮像素子で撮影することができる。また、各パターンで撮影した画像を加算することでボケの形状を重ねることができる。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る撮像素子においては、遮光膜のパターンが1つである点が第1実施形態に係る撮像素子100と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る撮像素子100と同様であるため、遮光膜以外の構成についての詳細な説明は省略する。
図17は、第5実施形態における遮光膜520の構成を示す平面図である。
図17に示すように、遮光膜520の開口部はパターン521の1種類のみであり、マイクロレンズ130に対応して行列状に配置されている。遮光膜520の開口部521a、521bは同一直径の円形であって、x軸及びy軸に対して45度傾いて配置されている。
各画像取得単位のそれぞれが備える2つの開口部の各々の重心間を結んだ線分の長さと傾き(x軸及びy軸に対して45度の傾き)は、各画像取得単位の間で互いに等しい。
このような構成の撮像素子を用いると、基線が撮像素子に対して45°傾いたステレオ画像を取得することが可能である。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
以上のように、本発明に係る撮像素子は、明るさ調節や虹彩絞りを絞って行うステレオ画像撮影に有用である。
100 撮像素子
110 画像取得単位
120 遮光膜
120p 絵素
121 第1パターン
121a、121b 開口部
121ag、121bg 重心
122 第2パターン
122a、122b 開口部
122ag、122bg 重心
123 第3パターン
123a、123b 開口部
123ag、123bg 重心
124 第4パターン
124a、124b 開口部
124ag、124bg 重心
130 マイクロレンズ
140 撮影レンズ
200 撮像素子
210 画像取得単位
220 カラーフィルタ
241 絵素
320 遮光膜
321 パターン
321a、321b 開口部
420 遮光膜
421 第1パターン
421a、421b 開口部
421ag、421bg 重心
422 第2パターン
422a、422b 開口部
422ag、422bg 重心
423 第3パターン
423a、423b 開口部
423ag、423bg 重心
424 第4パターン
424a、424b 開口部
424ag、424bg 重心
520 遮光膜
521 パターン
521a、521b 開口部
PDR、PDL 光電センサ

Claims (8)

  1. 複数の光電センサを各々有し、行列状に配置されている複数のセンサ部と、
    前記複数のセンサ部の上に各々配置された複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
    前記複数のセンサ部と前記マイクロレンズアレイとの間に配置され、前記複数の光電センサの各々に対応する複数の開口部を備えた開口制限部と、
    を有し、
    前記複数のセンサ部、並びに、前記複数のセンサ部に対応する前記複数のマイクロレンズ及び複数の開口部は、それぞれ画像取得単位を構成し、
    前記複数の開口部の各々の重心間を結んだ線分の長さと傾きは、前記画像取得単位の間で互いに等しいことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記画像取得単位内において、前記複数の開口部の各々の面積は互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記センサ部は、複数の前記画像取得単位のうち所定の複数の画像取得単位を各々有する、複数の絵素を有し、
    前記複数の絵素間で互いに対応する画像取得単位において、前記複数の開口部の各々の面積は互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記画像取得単位内において、前記複数の開口部の各々の形状は互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  5. 前記センサ部は、複数の前記画像取得単位のうち所定の複数の画像取得単位を各々有する、複数の絵素を有し、
    前記複数の絵素間で互いに対応する画像取得単位において、前記複数の開口部の各々の形状は互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  6. 前記複数の開口部の各々は、撮像レンズの射出瞳と共役な位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  7. 前記画像取得単位内において、前記複数の開口部の各々の形状は、撮像レンズの射出瞳と共役な位置における前記射出瞳の像の重心を通り光軸に垂直な直線に関して、互いに線対称であることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  8. 前記複数の光電センサは、2つの光電センサをそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
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