JP2013239787A - 撮像素子及びこれを用いた撮像装置 - Google Patents

撮像素子及びこれを用いた撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013239787A
JP2013239787A JP2012109858A JP2012109858A JP2013239787A JP 2013239787 A JP2013239787 A JP 2013239787A JP 2012109858 A JP2012109858 A JP 2012109858A JP 2012109858 A JP2012109858 A JP 2012109858A JP 2013239787 A JP2013239787 A JP 2013239787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
image
photoelectric
light
photoelectric sensors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012109858A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Murayama
和章 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012109858A priority Critical patent/JP2013239787A/ja
Publication of JP2013239787A publication Critical patent/JP2013239787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】撮影レンズの絞りの大きさを変えた場合、基線長の変化量を低減し、所望の被写界深度と適正な視差情報とを得ることができる撮像素子及びこれを用いる撮像装置を提供すること。
【解決手段】行列状に配置され、被写体からの入射光を光電変換する複数の光電センサを有する光電変換部と、光電変換部に隣接して配置される複数のマイクロレンズと、複数のマイクロレンズの各々を通過する光束を、複数の光電センサの対応する少なくとも2つに入射させるマイクロレンズアレイと、を有し、複数の光電センサの各々は、第1の受光範囲と、第1の受光範囲と同一の重心を有し、かつ第1の受光範囲に含まれる第2の受光範囲と、を有し、光電変換部は、複数のマイクロレンズの各々を通過する光束に応じて、第1の受光範囲及び第2の受光範囲のいずれか1つからの信号のみから被写体の像に関連する信号を作成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子及びこれを用いた撮像装置に関するものである。
光電変換部(撮像素子)上の1画素を分割することで光学系の瞳を分割し、視差情報(奥行き情報)を取得する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、いずれの画素を、いずれの方向に分割された光電変換部を持つ画素として機能させるか、を変更できる自由度を有し、焦点調節状態の検出精度をより高める構成が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、1つのマイクロレンズとカラーフィルタに対して、2つの受光部を有し、複数画像からなる1つの絵素には受光部の配置が異なる少なくとも1画素を含む構成が開示されている。
特開2007−325139号公報 特開2007−65330号公報
従来技術においては、撮像素子を分割することによって、視差情報(奥行き情報)を取得する。この場合、視差情報の精度は、光学系の絞りの大きさ(F値)に関係している。そして、基線長(視差量)を決定する一つの要因がF値である。
換言すると、光電変部の撮像素子上で視差情報、即ち、奥行き情報を取得する場合、視差量(基線長)は光学系の仕様で決まる、という特徴がある。
基線長が長ければ、高い精度で視差情報を取得できる。特許文献1、2に記載の構成では、両方の構成は共に、撮影レンズ(テイキングレンズ)の絞りを絞った場合、即ちF値を大きくした場合、被写界深度が深くなり、被写体の全体にピントが合う。F値を大きくして、被写界深度を深くすると、基線長が短くなり、視差量が減ってしまう。これにより、視差情報の精度が低下することに加えて、適正な立体画像を取得することが困難になる。
このように、被写界深度を深くしつつ、かつ視差量を増やすことは、困難である。即ち、被写界深度を変えると、視差量(基線長)も変わってしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮影レンズの絞りの大きさを変えた場合、基線長の変化量を低減し、所望の被写界深度と適正な視差情報とを得ることができる撮像素子及びこれを用いる撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像素子は、
行列状に配置され、被写体からの入射光を光電変換する複数の光電センサを有する光電変換部と、
光電変換部に隣接して配置される複数のマイクロレンズと、
複数のマイクロレンズの各々を通過する光束を、複数の光電センサの対応する少なくとも2つに入射させるマイクロレンズアレイと、
を有し、
複数の光電センサの各々は、
第1の受光範囲と、
第1の受光範囲と同一の重心を有し、かつ第1の受光範囲に含まれる第2の受光範囲と、を有し、
光電変換部は、複数のマイクロレンズの各々を通過する光束に応じて、第1の受光範囲及び第2の受光範囲のいずれか1つからの信号のみから被写体の像に関連する信号を作成することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、
上述の撮像素子と、
撮像素子からの信号に基づいて立体画像を生成する画像処理部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影レンズの絞りの大きさを変えた場合、基線長の変化量を低減し、所望の被写界深度と適正な視差情報とを得ることができる撮像素子及びこれを用いる撮像装置を提供できるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態の撮像素子の断面構成を示す図である。 (a)は第1実施形態の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図、(b)は第1実施形態の変形例の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図である。 撮像装置の原理を説明する図である。 撮像装置の原理を説明する他の図である。 撮像装置の原理を説明するさらに他の図である。 撮像装置の原理を説明する別の図である。 撮像装置の原理を説明するさらに別の図である。 撮像素子の原理を説明する断面構成図である。 第2実施形態の撮像装置の原理を説明する断面構成図である。 第2実施形態の撮像装置の原理を説明する他の断面構成図である。 第2実施形態の撮像装置の機能ブロック図である。 (a)は第3実施形態の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図、(b)は第3実施形態の変形例の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図である。 (a)は第4実施形態の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図、(b)は第4実施形態の変形例の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図である。 第5実施形態の撮像素子を説明する図である。 (a)は第6実施形態の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図、(b)は第6実施形態の変形例の撮像素子をマイクロレンズ側から見た図である。 3D画像を生成する手順を示す図である。 第3実施例において、3D画像を生成する手順を示す図である。 従来技術において、3D画像を生成する手順を示す図である。
以下に、本発明にかかる撮像素子及びこれを用いた撮像装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る撮像素子100の断面構成を示している。図2(a)は、撮像素子100をマイクロレンズ130側から見た図である。光電変換部110は、行列状に配置され、被写体からの入射光を光電変換する複数の光電センサPDR、PDLを有している。複数のマイクロレンズ130は、光電変換部110に隣接して配置されている。マイクロレンズアレイ902(図6参照)は、複数のマイクロレンズ130により構成されている。マイクロレンズアレイ902は、各々のマイクロレンズ130を通過する光束を、複数の光電センサPDR、PDLの対応する少なくとも2つに入射させる。複数の光電センサPDR、PDLの各々は、第1の受光範囲PDR1、PDL1と、第1の受光範囲PDR1、PDL1と同一の重心を有し、かつ第1の受光範囲に含まれる第2の受光範囲PDR2、PDL2と、を有している。
そして、光電変換部110は、複数のマイクロレンズ130の各々を通過する光束に応じて、第1の受光範囲PDR1、PDL1及び第2の受光範囲PDR2、PDL2のいずれか1つからの信号のみから被写体の像に関連する信号を作成する。
隣接する光電変換部110の間には、遮光層120が形成されている。遮光層は、配線層としての機能も兼用する。
そして、図7に示すように、光電センサPDR、PDLは、不図示の被写体に対して、水平方向に略2分割されて並んでいる。左右方向に略2分割されたそれぞれの光電センサPDR、PDLは、図2(a)に示すように、受光エリアRARを可変できる構造となっている。
図2(b)は、本実施形態の変形例を示している。図2(a)において、第2の受光範囲PDR2、PDL2は、矩形形状である。これに対して、図2(b)に示す変形例では、第2の受光範囲PDR2、PDL2は、円形形状である。
後述する本実施形態の効果は、第2の受光範囲PDR2、PDL2が、いずれの形状においても同等に得られる。
次に、図3〜図5を参照して、視差情報を取得する原理を説明する。
図3、図4は、撮像素子100と撮影レンズ910とを組み合わせた状態の断面構成を示す図である。図5(a)、(b)は、光束の光軸に垂直な断面を見た原理説明図である。
図3、図4において、撮像素子100の1つのマイクロレンズアレイ902に対して光電センサPDR、PDLが2つ並んで配置されている。これにより、撮影レンズ910を透過した光束を、右側光束921と左側光束922に分離することが可能となる。この時、右側光束921と左側光束922の差分が視差情報に対応する。
本実施形態では、1つの画素には1つのマイクロレンズ130が配置されている。そして、図5(a)、(b)に示すように1画素に光電センサが左右方向(水平方向)に2個設けられている。図8に、撮像素子100の概略断面構成を示す。
図3、図5(a)に示すように、撮影レンズ(テイキングレンズ)の絞り911の径が大きい場合、基線長BLaが長くなる。基線長BLa、BLbは、右側の光束の重心921gと、左側の光束の重心922gとの間の距離である。基線長BLaが長い場合、視差情報が大きくなり、精度の良い情報が取得できる。さらに視差情報が大きくなることから、立体感の高い映像を取得できることになる。
このとき、図5(a)に示す絞りの内周911aは、図5(b)に示す絞りの内周911bよりも大きい。このため、基線長BLaは、基線長BLbよりも長くなっている。
図4、図5(b)に示すように、撮影レンズ(テイキングレンズ)の絞り911の径が小さい場合、基線長BLbが短くなる。基線長BLbが短い場合、視差情報の精度が低下し、精度の良い情報が取得できない。さらに視差情報が小さいことから、立体感の高い映像を取得できることが困難になる。
図2(a)、(b)に戻って、説明を続ける。本実施形態において、受光範囲が可変構造となっている。これにより、広い範囲での受光領域における左右の重心の距離と、狭い範囲の受光領域の左右の重心の距離とは同一にできる。
図内の点線は一つの画素に受光する光束の大きさを表している。本図での受光エリアは、撮影レンズの絞りを絞って撮影する場合の受光エリアを表している。
本図のように、撮影レンズを絞って撮影した場合、受光エリアは、狭い部分の受光エリアにかかってしまうが、狭い部分に受光した光だけ取得すれば、重心間の距離Xhを変えないことで、基線長変化を緩和できることが分かる。
以上のように、第1実施形態では、受光エリアを可変して画像を取得することによって、テイキングレンズを絞った場合の基線長変化を緩和することができ、十分な視差情報を取得するが可能となる。
本実施形態では、第2の受光範囲PDR2、PDL2の大きさは、複数のマイクロレンズ130の各々を通過する光束径が最小のとき、第2の受光範囲PDR2、PDL2の全体に光線が入射する大きさであることが望ましい。
これにより、撮影レンズ910(図3、図4)の絞り911の開口径の大小にかかわらず、基線長の長さの変化を低減できる。
また、上述したように複数のマイクロレンズ130の各々を通過する光束が入射する複数の光電センサPDR、PDLは、被写体に対して水平方向に、略同一形状のセンサが2つ配置されていることが望ましい。
これにより、被写界深度にかかわらず、水平方向の視差情報を容易に得ることができる。
(第2実施形態)
次に、図9〜11を参照して、第2実施形態に係る撮像装置について説明する。
図9は、撮像装置の共役位置を示した概念図である。撮像素子100の結像面は撮影レンズ(テイキングレンズ)140の絞りSTと共役位置となる。絞りSTの像が撮像素子100上に結像する。撮像素子100は一つしか記載していなが、上述と同様に、複数マトリクス上に並べられている。
図10も同じく光学系の共役関係示した概略図である。絞り(入射瞳)STを通った光束を、2つの光電センサPDR、PDLにより分離する様子を示している。
さらに、図11を参照して、第2実施形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラ50の動作・制御について、説明する。図11は、第2実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
図11に示すように、デジタルカメラ50は、撮像レンズ60、撮像素子70、画像処理部71、3Dフォーマット変換部72、出力処理部73、記録部74、システム制御部75、及び、指示部76を備えている。撮像レンズ60及び撮像素子70は、上述の撮影レンズ140及び撮像素子100を使用する。
なお、本実施形態のデジタルカメラ50は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、監視カメラ、撮影機能付きの携帯電話など、動画表示や動画撮影の機能を備える各種の機器に広く適用することができる。
撮像レンズ60は、光学的な被写体像を撮像素子70の撮像面上に結像するための撮影光学系であり、絞りやフォーカスレンズ等を含んで構成されている。
撮像素子70は、撮像レンズ60により結像された光学的な被写体像を光電変換して電気的な画像信号を生成する。撮像素子70は、画素単位やライン単位での画素リセット(電子シャッタ先幕)および画素読み出し(電子シャッタ後幕)を所望のタイミングで順次行うことができる、つまり露光時間を変更可能な、撮像素子となっている。
画像処理部71は、撮像素子70により撮像されて読み出された画像信号に各種の画像処理を施すものであり、3Dフォーマット変換部72を含んで構成されている。3Dフォーマット変換部72は、指示部76が3Dモードを選択すると、システム制御部75によって3Dモードに設定される。3Dフォーマット変換部72は、設定されたモードに対応し、3Dフォーマット変換を行う。3Dフォーマット変換としては、例えば、SIDE BY SIDE、LINE BY LINE、ABOVE−BELOW、CHECKERBOARDを用いる。
出力処理部73は、画像処理部71により表示用に処理された画像(3Dフォーマット変換された画像を含む)を、TV等の外部表示装置への画像出力を行う。さらに、このデジタルカメラ50の操作系のメニュー表示などを行う表示デバイスへの画像出力処理も行う。
記録部74は、画像処理部71により記録用に処理された画像データを不揮発に記憶するものであり、例えばメモリカードなどの撮像装置の外部に搬出し得るリムーバブルメモリとして構成されている。従って、記録部74は、撮像装置に固有の構成でなくても構わない。
指示部76は、デジタルカメラ50に対する操作入力を行うためのユーザーインタフェースであり、電源のオン/オフを指示するための電源ボタンや撮影開始を指示するための撮影ボタン、3Dモード等を設定するための撮像モード設定ボタン、その他各種の設定ボタンなどを含む。
ここで、複数のマイクロレンズ130の各々を通過する光束が入射する複数の光電センサPDU、PDDは、被写体に対して垂直方向に、略同一形状に2つ配置されており、画像処理部71は、撮像センサからの信号を左右方向の視差情報に変換する構成でも良い。
また、画像処理部71は、光電変換部110において、複数の光電センサのうちの同一方向の光電センサからの信号に基づいて画像を合成し、各方向の視差画像を生成することで立体画像を生成する構成でも良い。
図18は従来の撮影方式で3D画像を生成する手順を示している。画像処理部71が行う3D画像作成手順を説明する。
撮像素子100によって取得された光(画像)は左右方向それぞれの画素だけの信号を集めて、左右画像が生成される(ステップS301、S302、S303、S304)。これを3Dテレビなど専用のメガネを装着して鑑賞した場合、左右画像の視差から、人間は立体感を感じることができる(ステップS305)。
従来、適正な視差量を確保するため、撮影レンズ(テイキングレンズ)を開放状態で撮影した画像を示している。適正な視差量を確保するため、開放状態で撮影すると、主要被写体は鮮明な映像となるが、背景はぼけた映像となってしまう。
図16は、本実施形態の撮像装置における3D画像生成手順を示している。撮像素子100の受光エリアを狭い領域のみで取得して左右画像を取得した場合(ステップS101、S102)、それぞれの画像の被写界深度は深くなり、背景まで鮮明な画像を取得できることになる(ステップS103、S104)。これらを合成すると、背景まで鮮明であるにもかかわらず、基線長は撮影レンズを開放状態で撮影した場合と同じである。このためため、適切な立体感を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る撮像素子について説明する。図12は、本実施形態に係る光電変換部210をマイクロレンズ130側から見た構成を示している。図12は、1画素に受光する状態を表している。
図2(a)、(b)と同様に、図12(a)、(b)は1画素の光電変換部210の配置をしている。光電変換部210において光電センサPDR、PDLは、被写体に対して、水平方向に略2分割されて並んでいる。左右方向に略2分割されたそれぞれの光電センサは、図のように受光エリアRARを可変できるように構成されている。
図12(a)において、第2の受光範囲PDR2、PDL2は、矩形形状である。これに対して、図12(b)に示す変形例では、第2の受光範囲PDR2、PDL2は、円形形状である。本実施形態の効果は、第2の受光範囲PDR2、PDL2が、いずれの形状においても同等に得られる。
図12(a)、(b)での受光エリアは略画素前面が受光する場合が本実施例の特徴である。略画素全面が受光する場合、左右に2分割された画素のそれぞれの狭い受光エリアには、常に効率よく受光するように、撮影レンズ(テイキングレンズ)の絞りの開放値は決定されている。
本構成の場合、受光エリアを可変して、狭い領域のみの光しか受光しないようにする。
この狭い領域のみ受光した場合は、分離された右側画素のみで作成された右側画像と、分離された左側画素のみで左側画像を作成した場合、それぞれの左右画像は絞り込み効果によって、深度の深い画像が作成されることになる。ここで、重心間の距離Xhは変化しないため、左右画像の視差情報(奥行き情報)は、変わらない。このため、高い立体感を保った3D画像を取得できることになる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る撮像素子及び撮像装置について説明する。
図13(a)、(b)と図17を用いて本実施形態に係る撮像素子を説明する。
図13(a)は、光電変換部310のうちの光電センサPDU、PDDは、上下方向に分離されて配置された構成である。
マイクロレンズアレイ902は、各々のマイクロレンズ130を通過する光束を、複数の光電センサPDU、PDDの対応する少なくとも2つに入射させる。複数の光電センサPDU、PDDの各々は、第1の受光範囲PDU1、PDD1と、第1の受光範囲PDU1、PDD1と同一の重心を有し、かつ第1の受光範囲に含まれる第2の受光範囲PDU2、PDD2と、を有している。
そして、光電変換部310は、複数のマイクロレンズ130の各々を通過する光束に応じて、第1の受光範囲PDU1、PDD1及び第2の受光範囲PDU2、PDD2のいずれか1つからの信号のみから被写体の像に関連する信号を作成する。
そして、図13(a)に示すように、光電センサPDU、PDDは、不図示の被写体に対して、上下方向(垂直方向)に略2分割されて並んでいる。上下方向に略2分割されたそれぞれの光電センサPDU、PDDは、図13(a)に示すように、受光エリアRARを可変できる構造となっている。
図13(b)は、本実施形態の変形例を示している。図13(a)において、第2の受光範囲PDU2、PDD2は、矩形形状である。これに対して、図13(b)に示す変形例では、第2の受光範囲PDU2、PDD2は、円形形状である。
上述したよう実施形態と同様に、図13(a)、(b)に示すいずれの構成においても、重心間の距離Xvは常に一定に維持することができる。このため、本実施形態の効果は、第2の受光範囲PDR2、PDL2が、いずれの形状においても同等に得られる。
図17は、本実施形態の光電変換部310を有する撮像素子を備える撮像装置に画像処理部71(図11)が行う3D画像取得の手順を示している。
本実施形態では、画像情報の基本的な取得方法や効果は第1実施形態と第2実施形態と同じである。
本実施形態では、上下方向の視差情報(奥行き情報)(ステップS201)に基づいて、画像処理部71は距離情報を算出し(ステップS202)、これを左右方向の視差に変換する(ステップS203)。そして、出力処理部73は、処理結果を表示する。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る撮像素子について説明する。図14は、本実施形態の光電センサの配列を示している。被写体に対して上下方向に分割した光電センサPDU、PDDを含む画素と、左右方向に分割し光電センサPDR、PDLを含む画素とが、交互に混在して配列されている。
つまり、光電変換部は、
被写体に対して垂直方向に、略同一形状に2分割され光電センサPDU、PDDと
被写体に対して水平方向に、略同一形状に2分割された光電センサPDR、PDLと、を有することが望ましい。
例えば、光電変換部が左右方向に並んだ光電センサを含む画素配列のみで構成された場合、被写体に横長の物体が撮影範囲いっぱいに存在していた場合その横長の物体までの距離を求めることが難しいという問題がある。このような物体には、光電センサが上下分割された画素が有利となる。このため、本実施形態は、このような場合に有効である。
なお、配置の並びかたは問わない。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係る撮像素子について説明する。
図15(a)、(b)を用いて本実施形態に係る撮像素子を説明する。
光電変換部510において、複数のマイクロレンズ130の各々を通過する光束が入射する複数の光電センサは、被写体に対して垂直方向および水平方向に、略同一形状に4つ配置されていることが望ましい。
図15(a)は、光電変換部510のうちの光電センサは、上下方向(垂直方向)と水平方向(左右方向)とに分割され1画素において4つ配置された構成である。
マイクロレンズアレイ902は、各々のマイクロレンズ130を通過する光束を、複数の光電センサの対応する少なくとも4つに入射させる。複数の光電センサの各々は、矩形形状の第1の受光範囲PDRU1、PDRD1、PDLU1、PDLD1と、これら第1の受光範囲と同一の重心を有し、かつ第1の受光範囲に含まれる矩形形状の第2の受光範囲PDRU2、PDRD2、PDLU2、PDLD2と、を有している。
図15(b)は、本実施形態の変形例を示している。図15(a)において、第2の受光範囲PDRU2、PDRD2、PDLU2、PDLD2は、矩形形状である。これに対して、図15(b)に示す変形例では、第2の受光範囲PDRU2、PDRD2、PDLU2、PDLD2は、円形形状である。
上述したよう実施形態と同様に、本実施形態の効果は、重心間の距離Xv、Xhを一定に維持することができる。これにより、第2の受光範囲PDRU2、PDRD2、PDLU2、PDLD2が、いずれの形状においても同等に得られる。
本実施形態では、光電変換部510は、上下方向並びに左右方向に4分割されており、それぞれは略同一形状となっている。
分割された画素のそれぞれは受光エリアRARを可変にできる特徴を有する。
このように光電センサを分離した構成では、1つの画素で左右方向(水平方向)、上下方向(垂直方向)の視差情報(奥行き情報)を取得可能となる。これにより、精度の高い視差情報が取得できる利点がある。
また、上述した他の実施形態と同じように、受光エリアが変化した場合でも受光部の重心は変わらない。すなわち、垂直方向の重心間の距離Xv、水平方向の重心間の距離Xhの長さは維持される。このため、視差量を確保しつつ絞り込み効果のある画像を取得することができる。
なお、撮像装置は、第1実施形態の撮像素子だけでなく、第3〜第5実施形態の撮像素子を使用できることはいうまでもない。
以上説明したように、上記各実施形態において、光電変換部の1画素は1つのマイクロレンズに対して複数の光電センサを備えており、左右もしくは上下に並んでいる。これらの光電センサのそれぞれは領域を分割して受光範囲を切り替えることができる。そして、分割された光電センサの重心位置は同じである。
これにより、広い領域と狭い領域で受光範囲を変えることで、撮影レンズ(テイキングレンズ)の絞りを絞って撮影した場合の基線長変化を緩和させることが可能となる。この結果、適切な立体視を達成しながら、被写界深度の深い画像と浅い画像を取得できる。
以上のように、本発明にかかる撮像素子は、所望の被写界深度と良好な立体視画像を取得する場合に有用である。
60 レンズ
70 撮像素子
71 画像処理部
72 3Dフォーマット変換部
73 出力処理部
74 記録部
75 システム制御部
76 指示部
100 撮像素子
110、210、310、510 光電変換部
120 遮光層(配線層)
130 マイクロレンズ
902 マイクロレンズアレイ
910 撮影レンズ
PDR1、PDL1 第1の受光範囲
PDR2、PDL2 第2の受光範囲
RAR 受光範囲
BLa、BLb 基線長
Xv、Xh 重心間の距離
PDU、PDD 光電センサ

Claims (8)

  1. 行列状に配置され、被写体からの入射光を光電変換する複数の光電センサを有する光電変換部と、
    前記光電変換部に隣接して配置される複数のマイクロレンズと、
    前記複数のマイクロレンズの各々を通過する光束を、前記複数の光電センサの対応する少なくとも2つに入射させるマイクロレンズアレイと、
    を有し、
    前記複数の光電センサの各々は、
    第1の受光範囲と、
    前記第1の受光範囲と同一の重心を有し、かつ前記第1の受光範囲に含まれる第2の受光範囲と、を有し、
    前記光電変換部は、前記複数のマイクロレンズの各々を通過する光束に応じて、前記第1の受光範囲及び前記第2の受光範囲のいずれか1つからの信号のみから前記被写体の像に関連する信号を作成することを特徴とする撮像素子。
  2. 前記第2の受光範囲の大きさは、前記複数のマイクロレンズの各々を通過する光束径が最小のとき、前記第2の受光範囲の全体に光線が入射する大きさであることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記複数のマイクロレンズの各々を通過する光束が入射する前記複数の光電センサは、前記被写体に対して水平方向に、略同一形状のセンサが2つ配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像素子。
  4. 前記光電変換部は、
    前記被写体に対して垂直方向に、略同一形状に2分割された前記光電センサと、
    前記被写体に対して水平方向に、略同一形状に2分割された前記光電センサと、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  5. 前記光電変換部において、前記複数のマイクロレンズの各々を通過する光束が入射する前記複数の光電センサは、前記被写体に対して垂直方向および水平方向に、略同一形状に4つ配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子からの信号に基づいて立体画像を生成する画像処理部と、を有することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記複数のマイクロレンズの各々を通過する光束が入射する前記複数の光電センサは、前記被写体に対して垂直方向に、略同一形状に2つ配置されており、
    前記画像処理部は、前記撮像センサからの信号を左右方向の視差情報に変換することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記画像処理部は、前記光電変換部において、複数の前記光電センサのうちの同一方向の光電センサからの信号に基づいて画像を合成し、各方向の視差画像を生成することで立体画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
JP2012109858A 2012-05-11 2012-05-11 撮像素子及びこれを用いた撮像装置 Pending JP2013239787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109858A JP2013239787A (ja) 2012-05-11 2012-05-11 撮像素子及びこれを用いた撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109858A JP2013239787A (ja) 2012-05-11 2012-05-11 撮像素子及びこれを用いた撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013239787A true JP2013239787A (ja) 2013-11-28

Family

ID=49764487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012109858A Pending JP2013239787A (ja) 2012-05-11 2012-05-11 撮像素子及びこれを用いた撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013239787A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9818781B2 (en) 2014-08-05 2017-11-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Image pixel including a plurality of trenches, image sensor including the same, and image processing system including the same
JP2019028142A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 キヤノン株式会社 撮像装置、及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9818781B2 (en) 2014-08-05 2017-11-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Image pixel including a plurality of trenches, image sensor including the same, and image processing system including the same
JP2019028142A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 キヤノン株式会社 撮像装置、及びその制御方法
JP7005209B2 (ja) 2017-07-26 2022-01-21 キヤノン株式会社 撮像装置、及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5180407B2 (ja) 立体撮像装置および視差画像復元方法
JP5640143B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
US9535193B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP5469258B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
WO2013183406A1 (ja) 撮像装置及び画像表示方法
KR20160015737A (ko) 이미지 촬영 장치 및 이미지 촬영 방법
JP5493054B2 (ja) 立体動画像及び平面動画像を撮像する撮像素子及びこの撮像素子を搭載する撮像装置
JPWO2012039180A1 (ja) 撮像デバイス及び撮像装置
JPWO2012002071A1 (ja) 撮像装置、画像処理装置および画像処理方法
JP5507761B2 (ja) 撮像装置
JP2012191351A (ja) 撮像装置および画像処理方法
WO2013027507A1 (ja) 撮像装置
WO2013038629A1 (en) Imaging apparatus and method for controlling same
JP2014096683A (ja) 撮像装置
JP5611469B2 (ja) 立体撮像装置および方法
JP2012133185A (ja) 撮像装置
JP5627438B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、プログラム及び記憶媒体
WO2012043003A1 (ja) 立体画像表示装置および立体画像表示方法
JP2013239787A (ja) 撮像素子及びこれを用いた撮像装置
JP6004741B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法、撮像装置
WO2016199381A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5810196B2 (ja) 撮像装置
JP2012124650A (ja) 撮像装置および撮像方法
Koyama et al. A 3D vision 2.1 Mpixel image sensor for single-lens camera systems
JP2013231746A (ja) 撮像素子