JP2013231358A - 電動送風機とそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンケースのスリットの開口面積を容易に調整できる電動送風機を提供する。
【解決手段】モータ15と、前記モータ15のシャフト(図示せず)に取り付けられるインペラ(図示せず)と、前記モータ15を内包する負荷側ブラケット11と、前記インペラを覆うと共に、前記インペラから排出された空気を外部へ排出する複数のスリット25を有するファンケース18とを備え、前記負荷側ブラケット11の前記ファンケース18側の端部から前記ファンケース18側に向かって延びる複数の凸部30が形成され、前記凸部30によって前記スリット25の開口面積を調節可能としたもので、安価な構成で、搭載する電気掃除機の圧損特性や、電動送風機1の入力設定に応じて、ファンケース18からの排気量を調整でき、効率と温度上昇をはじめとする信頼性のバランスの取れた電動送風機1を提供できるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機等に使用される電動送風機及び電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電動送風機として、図11に示されるようなものがあった(例えば、特許文献1参照)。図11は、上記特許文献1に記載された従来の電動送風機を示す部分断面図である。
図11において、従来の電動送風機1は、界磁コア3に界磁巻線(省略)を施してなるステータ2と、シャフト6に通された電機子コア7に電機子巻線(略図)8を施し、整流子9を同軸上に配置してシャフト6の両端に設けられた軸受10によって回転自在に固定されたロータ5を備えている。
ステータ2及びロータ5は、負荷側ブラケット11と、反負荷側ブラケット12に固定され、前記反負荷側ブラケット12に一対のカーボンブラシ13を異形管14を介して挿入することでモータ15を形成している。
反負荷側ブラケット12には、排気口19が設けられている。また、出力軸のシャフト6には、インペラ16が備えられ、インペラ16の外周部に通風路を形成するエアガイド17が配されており、前記エアガイド17は表面の隣り合う静翼26間によって構成される複数の通路をもつディフューザ部20と、流れをエアガイド17の裏面へと導く流れ変更部21、さらに戻り通路22により構成されている。そして、ファンケース18がこれらを覆うように取り付けられて電動送風機1となる。ファンケース18の中央には吸気口24が設けられ、また、ファンケース18の側面には、複数のスリット25が設けられている。
以上のように構成された従来の電動送風機1において、電力が供給されると界磁巻線を伝導した電流が、カーボンブラシ13を通って整流子9に伝わり、界磁コア3で発生した磁束と、電機子巻線8を通る電流との間で力が発生し、ロータ5が回転する。
次にロータ5が回転することにより、ロータ5のシャフト6に固定されたインペラ16が回転し、インペラ16内の空気を増速し、増速された空気は、エアガイド17のディフューザ部20を通り、減速されて流れ変更部21へと入り込み、方向を180度転換されて、戻り通路22を通り、モータ15へと導かれるものと、ディフューザ部20を通過した後、そのまま直線的にファンケース18に設けられたスリット25から放出されるものに分かれる。
モータ15内部へと導かれた気流は、その後、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13を冷却しながら、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。
以上のように、ファンケース18のスリット25から排気の一部を放出することによって、モータ15内部を通過する空気の量が減り、その際の流体損失が抑えられるため、電動送風機1の効率や、電気掃除機の吸込仕事率が向上するものであった。
特開2001−271794号公報
しかしながら、このような従来の電動送風機の構成では、スリット25の総面積が大きく、そこから放出される空気の量が多いほど、モータ15内部を通過する際の流体損失が少なく、電動送風機1の効率は向上するものの、逆に、モータ15の冷却に使われる風量が減少して、モータ15の温度が上昇し、電動送風機1の耐久性や信頼性が失われる危険性があった。
スリット25の大きさをどの程度に設定し、モータ15の温度上昇とのバランスをいかにとるかが、前記従来技術のポイントであり、モータ15の消費電力や、電気掃除機の圧損によっても、適正なスリット25の大きさは異なる。
たとえば、近年の主流となっているいわゆるサイクロン式の電気掃除機などでは、本体の圧損が高く、吸排気の風量が比較的少ない状況で使用される。このような場合には、スリット25の大きさを小さくし、モータ15の冷却風を増やす方が、モータ15の信頼性にとっては、望ましい。
逆に、紙袋式の電気掃除機においては、吸排気の風量が増え、モータ15の温度上昇にも余裕が生まれるため、スリット25の大きさを大きく設定し、より高い吸込仕事率を得ようとする。
このように、電気掃除機のタイプによって、ファンケース18のスリット25の大きさを変えるために、従来は、スリット25の大きさ毎にファンケース18の金型を製作しなければならず、金型投資額が大きく、また、開発リードタイムが長期化するという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、安価な構成で、電動送風機の効率の向上と、モータの耐久性や信頼性とのバランスを容易に確保できる電動送風機及び電気掃除機を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために本発明の電動送風機は、モータと、前記モータのシャフトに取り付けられるインペラと、前記モータを内包するブラケットと、前記インペラを覆うと共に、前記インペラから排出された空気を外部へ排出する複数のスリットを有するファンケースとを備え、前記ブラケットの前記ファンケース側の端部から前記ファンケース側に向かって延びる複数の凸部が形成され、前記凸部によって前記スリットの開口面積を調節可能としたもので、安価な構成で、搭載する電気掃除機の圧損特性や、電動送風機の入力設定に応じて、ファンケースからの排気量を調整でき、効率と温度上昇をはじめとする信頼性のバランスの取れた電動送風機を提供できるものである。
また、本発明の電気掃除機は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動送風機を備えたもので、高い吸い込み性能と信頼性のバランスの取れた高性能の電気掃除機を提供できるものである。
本発明の電動送風機は、効率と温度上昇をはじめとする信頼性のバランスの取れた電動送風機を実現するもので、その電動送風機を電気掃除機に搭載することで、高性能な電気掃除機を提供できる。
本発明の実施の形態1における電動送風機の分解側面図 同電動送風機の側面図 同電動送風機の側面図 本発明の実施の形態2における電動送風機の分解側面図 同電動送風機の側面図 本発明の実施の形態3における電動送風機の分解側面図 同電動送風機の側面図 本発明の実施の形態4における電動送風機の分解側面図 同電動送風機の側面図 同電動送風機の側面図 従来の電動送風機を示す部分断面図
第1の発明は、モータと、前記モータのシャフトに取り付けられるインペラと、前記モータを内包するブラケットと、前記インペラを覆うと共に、前記インペラから排出された空気を外部へ排出する複数のスリットを有するファンケースとを備え、前記ブラケットの前記ファンケース側の端部から前記ファンケース側に向かって延びる複数の凸部が形成され、前記凸部によって前記スリットの開口面積を調節可能としたもので、安価な構成で、搭載する電気掃除機の圧損特性や、電動送風機の入力設定に応じて、ファンケースからの排気量を調整でき、効率と温度上昇をはじめとする信頼性のバランスの取れた電動送風機を提供できるものである。
第2の発明は、特に、第1の発明の複数のスリットと、複数の凸部は、同形、同ピッチであって、前記スリットの幅を、前記凸部の幅より小さくしたもので、ファンケースの圧入位置が多少ばらついた場合でも、確実にスリットを閉塞できるものである。
第3の発明は、特に、第1の発明の複数のスリットと、複数の凸部は、同形、同ピッチであって、前記スリットの幅を、隣り合う二つの凸部間の幅より小さくしたもので、ファンケースの圧入位置が多少ばらついた場合でも、確実にスリットを全開できるものである。
第4の発明は、特に、第1の発明の複数のスリットと、複数の凸部は、同形、同ピッチであって、前記スリットの幅と、前記凸部の幅とを等しくしたもので、スリットを全開、全閉どちらでも対応できるようになる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明のブラケットの材質を、成形可能な樹脂にて構成したもので、ブラケットの凸部を容易に形成することができるものである。
第6の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明のブラケットの材質を、マグネシウム合金にて構成したもので、ブラケットの凸部を容易に形成でき、軽量化が図れるものである。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか一つの発明のブラケットに設けた排気口の総面積をS2、ファンケースに設けた複数のスリットの総開口面積をS1としたとき、両者の関係をS2≧S1としたもので、必要最低限のモータ冷却風量を確保できるものである。
第8の発明にかかる電気掃除機は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動送風機を
備えたもので、高い吸い込み性能と信頼性のバランスの取れた高性能の電気掃除機を提供できるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電動送風機の分解側面図、図2は、同電動送風機の側面図、図3は、同電動送風機の側面図である。なお、上記従来の電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図1は、本実施の形態における電動送風機1のファンケースを取り外した状態を示している。また、インペラ16や、エアガイド17は省略している。
また、図2、図3は、図1のファンケース18をモータ15に圧入した状態を表している。
図1において、ファンケース18の外周上には複数のスリット25が設けられ、インペラ16によって、増速された気流の一部を放出可能な構造となっている。そして本実施の形態では、反負荷側ブラケット12または負荷側ブラケット11によって構成されるフランジ部23の端面からファンケース18側に向かって伸びる凸部30を複数設け、ファンケース18が、凸部30の外周に圧入固定されるようにしたものである。なお、スリット25と凸部30は、同一形状、同一ピッチで設けられている。
上記の構成において、例えば、図2で示したような位置に、ファンケース18を圧入すると、前記凸部30の幅と、前記ファンケース18のスリット25の位置が完全に一致し、スリット25は完全に塞がれた状態となる。この状態における電動送風機1の動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流がすべて、モータ15を流れ、モータ15内部の部品、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13等を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。
この場合は、ファンケース18のスリット25からは排気が出ないため、効率よくモータ15内部を冷却することができ、温度上昇に有利な電動送風機1となる。ただし、排気のすべてがモータ15の内部を流れることになり、モータ15内部で流体損失が発生する。よって、電動送風機1の効率としては、やや劣ることになる。
次に、図3で示すような位置にファンケース18を圧入した場合を考える。図3では、ファンケース18は、やや角度を振ってモータ15に圧入されている。よって、スリット25のハッチングを施した部分は、凸部30によって塞がれず、開いた状態となる。このときの電動送風機1の動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流の一部は、モータ15を流れ、モータ15内部の部品、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13等を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。
一方で、ファンケース18のスリット25のハッチングを施した部分から放射状に放出される気流も一部存在する。この場合は、吸気口24から吸込まれた空気が、モータ15内部の冷却に使われるものと、ファンケース18のスリット25から放出されるものに分かれるので、モータ15内部の流体損失を受けずに大気へと放出される気流の作用によって、電動送風機1の効率は向上する。逆に、モータ15内部へと流れる空気の量が減るので、冷却効果はやや劣ることになる。
通常は、このようなスリット25から放出される空気の量を制御しようとすると、スリット25の大きさの異なるファンケース18の複数種用意し、使い分けることとなるが、本実施の形態では、モータ15の負荷側ブラケット11または、反負荷側ブラケット12に形成された凸部30によって、ファンケース18の圧入角度を微調整するだけで、スリット25から放出される空気の量を微調整できるので、コスト的にも、有利であり、開発日程の大幅な短縮も図れる。
ところで、このような排気の量の調節は、モータ15の消費電力や、電気掃除機の圧損に応じて行うと便利である。たとえば、近年の主流となっているいわゆるサイクロン式の電気掃除機などでは、本体の圧損が高く、吸排気の風量が比較的低い状況で使用される。このような場合には、スリット25の大きさを小さくし、モータ15の冷却風を増やす方が、モータ15の信頼性にとっては、望ましい。逆に、紙袋式の電気掃除機においては、吸排気の風量が増え、モータ15の温度上昇にも余裕が生まれるため、スリット25の大きさを大きく設定し、より高い吸込仕事率を得ることが可能となる。
このように本実施の形態によれば、ファンケース18のスリット25より放出される空気の量を容易に調節できるので、電動送風機1の効率と温度上昇、ひいては信頼性とのバランスを容易に取ることのできる電動送風機1を提供できるものである。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における電動送風機の分解側面図、図5は、同電動送風機の側面図である。なお、上記実施の形態1における電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態における電動送風機1は、図4、5に示すように、ファンケース18に複数設けたスリット25をすべて同じ形状とし、円周上に均等な角度で配されている。また、凸部30についても、すべて同じ形状であり、均等な角度で配されている。さらに、ファンケース18のスリット25の幅は、凸部30の幅より小さく設定されている。なお、スリット25と凸部30は、同一形状、同一ピッチで設けられている。
本実施の形態における電動送風機1は以上のように構成されているので、例えば、図5で示したような位置にファンケース18を圧入すると、前記凸部30の幅が、前記ファンケース18のスリット25の幅より大きいため、スリット25は完全に塞がれた状態となる。
この状態における電動送風機1の動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流がすべて、モータ15を流れ、モータ15内部の部品、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13等を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。この場合は、ファンケース18のスリット25からは排気が出ないため、効率よくモータ15内部を冷却することができ、温度上昇に有利な電動送風機1となる。
また、ファンケース18の圧入角度を少しずらして、隣り合う凸部30の間に、スリット25が配されるようにすると、インペラ16から放出された空気の一部が、前記スリット25から排出され、モータ15内部の流体損失を受けずに大気へと放出される気流の作用によって、電動送風機1の効率は向上する。
このように本実施の形態によれば、ファンケース18のスリット25より放出される空気の量を容易に調節できると共に、スリット25の幅を、凸部30の幅より小さく設定し
たことにより、ファンケース18の圧入角度が多少ばらついた場合でも、図5のように、スリット25を確実に全閉できるので、効率よりも温度上昇を重視したい場合に適した構成といえる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における電動送風機の分解側面図、図7は、同電動送風機の側面図である。なお、上記実施の形態における電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態における電動送風機1は、図6、7に示すように、ファンケース18に複数設けられたスリット25は、すべて同じ形状であり、円周上に均等な角度で配され、凸部30についても、すべて同じ形状であり、均等な角度で配されている。ファンケース18のスリット25の幅は、隣り合う二つの凸部30の間の幅より小さく設定されている。なお、スリット25と凸部30は、同一形状、同一ピッチで設けられている。
上記の構成において、例えば、図7で示したような位置にファンケース18を圧入すると、前記ファンケース18のスリット25の幅が、隣り合う二つの凸部30の間の幅より、小さいため、スリット25は完全に開いた状態となる。
このときの電動送風機1の動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流の一部は、モータ15を流れ、モータ15内部の部品、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13等を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。一方で、ファンケース18のスリット25から放射状に放出される気流も存在する。この場合は、吸気口24から吸込まれた空気が、モータ15内部の冷却に使われるものと、ファンケース18のスリット25から放出されるものに分かれるので、モータ15内部の流体損失を受けずに大気へと放出される気流の作用によって、電動送風機1の効率は向上する。
また、ファンケース18の圧入角度を少しずらして、凸部30とスリット25が重なるようにすると、ファンケース18のスリット25は多少なりとも塞がれ、排気が出にくくなるため、効率よくモータ15内部を冷却することができ、温度上昇に有利な電動送風機1となる。
このように本実施の形態によれば、ファンケース18のスリット25より放出される空気の量を容易に調節できるものであるが、スリット25の幅を、隣り合う二つの凸部30の間の幅より小さく設定したことにより、ファンケース18の圧入角度が多少ばらついた場合でも、図7のように、スリット25を確実に全開できるので、温度上昇よりも効率を重視したい場合に適した構成といえる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4における電動送風機の分解側面図、図9は、同電動送風機の側面図、図10は、同電動送風機の側面図である。なお、上記実施の形態における電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態における電動送風機1は、図8〜10に示すように、ファンケース18に複数設けられたスリット25は、すべて同じ形状であり、円周上に均等な角度で配されている。また、凸部30についても、すべて同じ形状であり、均等な角度で配されている。ファンケース18のスリット25の幅は、凸部30の幅と等しく設定されている。なお、スリット25と凸部30は、同一形状、同一ピッチで設けられている。
上記の構成において、例えば、図9で示したような位置にファンケース18を圧入すると、スリット25は完全に開いた状態となる。
このときの電動送風機1の動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流の一部は、モータ15を流れ、モータ15内部の部品、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13等を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。
一方で、ファンケース18のスリット25から放射状に放出される気流も存在する。この場合は、吸気口24から吸込まれた空気が、モータ15内部の冷却に使われるものと、ファンケース18のスリット25から放出されるものに分かれるので、モータ15内部の流体損失を受けずに大気へと放出される気流の作用によって、電動送風機1の効率は向上する。
また、例えば、図10で示したような位置にファンケース18を圧入すると、スリット25は完全に塞がれた状態となる。この状態における電動送風機1の動作を説明すると、電力が供給されると、従来例と同様、ロータ5が回転しインペラ16で発生した気流がすべて、モータ15を流れ、モータ15内部の部品、ロータ5、ステータ2、カーボンブラシ13等を冷却し、反負荷側ブラケット12の排気口19より排出される。この場合は、ファンケース18のスリット25からは排気が出ないため、効率よくモータ15内部を冷却することができ、温度上昇に有利な電動送風機1となる。
このように本実施の形態によれば、スリット25の幅と凸部30の幅を等しく設定したことにより、ファンケース18の圧入角度を微調整するだけで、スリット25から放出される空気の量を微調整でき、スリット25の全閉も、全開も両方可能なので、効率重視、温度上昇重視どちらにも対応できる電動送風機1を提供できる。
なお、上記実施の形態1〜4を通して、ファンケース18のスリット25が全開したときの総面積をS1、反負荷側ブラケット12に設けられた排気口19の総面積をS2としたとき、S2≧S1の関係が成り立つように設定すると、スリット25が全開したときでも、最低限のモータ15内部の冷却風が確保できるので、より信頼性が高まる(特許文献1参照)。
また、反負荷側ブラケット12または、負荷側ブラケット11の凸部30は、従来の鉄板のプレス加工では、製造しにくいため、樹脂や、マグネシウム合金、アルミニウム合金などを用いて、射出成形、チクソモールド成形、ダイキャスト成形などで作成すれば、容易に製造することができ、同様の効果が得られる。
また、前記第1〜4の実施の形態における電動送風機1のいずれかを電気掃除機に搭載すれば、吸込み性能と、信頼性バランスの取れた電気掃除機が提供できる、ということはいうまでも無い。
以上のように、本発明にかかる電動送風機とそれを用いた電気掃除機は、電動送風機の効率の向上、ならびに電気掃除機の吸込仕事率の向上、さらには信頼性の向上が図れるので、電動送風機を用いる家庭用電化機器、産業機器等の用途にも幅広く適用できる。
1 電動送風機
2 ステータ
3 界磁コア
5 ロータ
6 シャフト
7 電機子コア
8 電機子巻線
9 整流子
10 軸受
11 負荷側ブラケット(ブラケット)
12 反負荷側ブラケット(ブラケット)
13 カーボンブラシ
14 異形管
15 モータ
16 インペラ
17 エアガイド
18 ファンケース
19 排気口
20 ディフューザ部
21 流れ変更部
22 戻り通路
24 吸気口
25 スリット
30 凸部

Claims (8)

  1. モータと、前記モータのシャフトに取り付けられるインペラと、前記モータを内包するブラケットと、前記インペラを覆うと共に、前記インペラから排出された空気を外部へ排出する複数のスリットを有するファンケースとを備え、前記ブラケットの前記ファンケース側の端部から前記ファンケース側に向かって延びる複数の凸部が形成され、前記凸部によって前記スリットの開口面積を調節可能とした電動送風機。
  2. 複数のスリットと、複数の凸部は、同形、同ピッチであって、前記スリットの幅は、前記凸部の幅より小さいことを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  3. 複数のスリットと、複数の凸部は、同形、同ピッチであって、前記スリットの幅は、隣り合う二つの凸部間の幅より小さいことを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  4. 複数のスリットと、複数の凸部は、同形、同ピッチであって、前記スリットの幅と、前記凸部の幅は等しいことを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  5. ブラケットの材質を、成形可能な樹脂にて構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  6. ブラケットの材質を、マグネシウム合金にて構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  7. ブラケットに設けた排気口の総面積をS2、ファンケースに設けた複数のスリットの総開口面積をS1としたとき、両者の関係をS2≧S1としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動送風機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動送風機を備えた電気掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113944655A (zh) * 2020-07-17 2022-01-18 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 一种吸尘器的导流装置及吸尘器

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