JP2013230103A - 畦塗り機 - Google Patents

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Abstract

【課題】畦塗り作業時に、最後列に変形しにくい耕耘爪を有した前処理部を備える畦塗り機を提供する。
【解決手段】畦塗り機は、走行機体に対して側方のオフセット位置に配置され、旧畦を切り崩して土盛りを行う前処理部を備え、走行機体の走行とともに進行して畦塗り作業を行う。前処理部は、進行方向前方側に延びる耕耘軸に軸芯方向に所定間隔を有して複数列に設けられた第1耕耘爪67,第2耕耘爪、第3耕耘爪70を有する。最後列の第1耕耘爪67は取付基部67aから連続して延びる縦刃部67b及び横刃部67cを有し、横刃部67cは縦刃部67bに対して前方側へ弯曲し、耕耘軸に設けられた爪ホルダ58に固定される。爪ホルダ58は、進行方向前側に配置されたホルダ前板部58bと、これよりも進行方向後側に対向配置されたホルダ後板部58cを有し、ホルダ後板部58cはホルダ前板部58bよりも耕耘軸に対する突出長さが長い。
【選択図】 図6

Description

本発明は、畦塗り機に関し、特に、旧畦を切り崩して土盛りを行う前処理部及び盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部を備えてなる畦塗り機に関する。
このような畦塗り機は、トラクタ等の走行機体に装着されて、走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置で畦塗り作業を行うものであり、旧畦を切り崩して土盛りを行う前処理部と、盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部を備える。
前処理部は、例えば、機体進行方向に沿って回転自在に支持された耕耘軸の外周面に耕耘軸の軸芯方向に所定距離をおいて突設された複数列の耕耘爪を有し、耕耘爪の回転によって旧畦の土を耕耘して跳ね上げ、この跳ね上げられた土を整畦部側に供給して整畦部によって旧畦に塗り付けるように構成されている。複数列の耕耘爪は、それぞれが耕耘軸から突出長さが略等しくなるように設けられて、これら耕耘爪の回転軌跡は略円柱状になっている。
このように、各耕耘爪の耕耘軸からの突出長さが等しい構成では、耕耘軸の前端側の1列目の耕耘爪に作用する土から受ける負荷が、2列目以降の耕耘爪に作用する負荷に比べて大きくなり、1列目の耕耘爪が損傷し易くなるばかりか摩耗の進行も早く、耕耘振動が比較的に大きくなる虞がある。
そこで、特許文献1に記載されているように、前側の耕耘爪の耕耘軸からの突出長さが後側の耕耘爪の耕耘軸からの突出長さよりも短くなるように構成して、耕耘抵抗を分散して耕耘振動を低減する畦塗り機が提案されている。また、特許文献2には、複数列の耕耘爪の最前列よりも後列の少なくとも1本の耕耘爪の先端側を進行方向前側に向くように屈曲させることで、作業時に前側を向く耕耘爪で旧畦が耕耘されるので、最前列の耕耘爪に作用する負荷が小さくなり、耕耘振動やスラストが小さくなって安定した畦塗り作業が可能になる畦塗り機が提案されている。
しかしながら、これらの畦塗り機に設けられた耕耘爪は、耕耘軸から連続的に延びる縦刃部及び横刃部を有し、縦刃部及び横刃部は耕耘爪の回転方向と逆方向に湾曲し、横刃部は縦刃部の一側部側に湾曲するように構成されているので、縦刃部によって良好に砕土することができても、側方に湾曲した横刃部だけでは耕耘された土を整畦部側に十分に土寄せすることができない。
そこで、本出願人は、特許文献3に記載されているように、最後列の耕耘爪の横刃部が耕耘軸の軸芯方向前側へ向き、2列目の耕耘爪の横刃部は軸芯方向後側に向き、これらの耕耘爪が向き合うように配置されるとともに、これらの耕耘爪間に土を保持して搬送可能な土壌保持空間が形成される前処理部を提案した。
特開2002−281803号公報 特開2007−282518号公報 特開2012−29613号公報
最後列の耕耘爪は、作業時に側面が進行方向前側に向いているので、畦塗り機の前進時に常に圃場の土から負荷を受けている。また石等の傷害物に耕耘爪が接触すると、後方側へ激しい衝撃荷重を受けることになり、耕耘爪が変形する虞がある。
耕耘爪が変形すると、耕耘作業性能が著しく低下し、またカバー部等と干渉して作業ができなくなる場合もある。さらに刃部の摩耗が進んでいなくても耕耘爪の交換が必要になる場合も生じる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、畦塗り作業時に、最後列に変形しにくい耕耘爪を有した前処理部を備える畦塗り機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の畦塗り機は、走行機体に装着され、該走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置に配置され、旧畦を切り崩して土盛りを行う前処理部を備え、走行機体の走行とともに進行して畦塗り作業を行う畦塗り機において、前処理部は、走行機体進行方向に対して前方側に延びて回転自在に支持された耕耘軸に軸芯方向に所定間隔を有して複数列に設けられた耕耘爪(実施の形態における第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70)を有し、複数列に設けられた耕耘爪のうち最後列に設けられた耕耘爪(実施の形態における第1耕耘爪67)は、取付基部から連続して延びる縦刃部及び横刃部を有し、縦刃部から横刃部にかけて耕耘軸の回転方向と逆向きに弯曲するとともに、横刃部が縦刃部に対して前方側へ弯曲し、耕耘軸には最後列の耕耘爪を固定する爪ホルダ(実施の形態における爪ホルダ58)が設けられ、爪ホルダは、進行方向前側に配置されたホルダ前板部と、該ホルダ前板部よりも進行方向後側に取付基部が挿入可能な隙間を有して対向配置されたホルダ後板部を有し、ホルダ後板部は、ホルダ前板部よりも耕耘軸に対する突出長さが長く形成されると共に、耕耘軸の軸心方向後方側へ突出する補強部(実施の形態における補強板76)が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
また本発明の前処理部には、この後側を覆う後板部を有したカバー部(実施の形態におけるカバー体73)が設けられ、爪ホルダの補強部は、カバー部の後板部側へ突出することでカバー部の後板部に付着する土の除去が可能であることを特徴とする(請求項2)。
本発明に係わる畦塗り機によれば、上記特徴を有することで、畦塗り作業時に、最後列に変形しにくい耕耘爪を有した前処理部を備える畦塗り機を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係わる畦塗り機の平面図を示す。 畦塗り機の正面図である。 畦塗り機の作業部の部分断面平面図である。 同図(a)は前処理部の側面図であり、同図(b)は前処理部の部分断面平面図である。 最後列の耕耘爪に後方側へ向く負荷が作用したときの耕耘爪の変形を説明するための説明図である。 同図(a)は前処理部の最後列の耕耘爪を固定する爪ホルダの側面図であり、同図(b)は爪ホルダの部分断面図である。
以下、本発明に係わる畦塗り機の最良の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、畦塗り機には、各種のものがあるが、それらのうちの一つを例にして、以下、説明する。
畦塗り機1は、図1(平面図)に示すように、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構(図示せず)に連結されて、走行機体90の前進走行にともなって畦塗り作業を行なうものである。畦塗り機1は、走行機体90に装着されて走行機体90からの動力が入力される入力軸4を備えた装着部10と、装着部10に設けられたオフセットシリンダ3によって装着部10に対して左右方向に移動可能なオフセット機構部20と、オフセット機構部20の移動端側(後端側)に垂直方向に延びる回動支点Oを設け、この回動支点Oを回動中心として水平方向に回動可能に配設されて入力軸4から伝達される動力によって走行機体90の走行位置に対して側方にオフセットした位置で作業を行なう作業部50とを有してなる。
装着部10は、左右方向に延びるヒッチフレーム11と、ヒッチフレーム11の前側に取り付けられて走行機体90の三点リンク連結機構に連結可能な連結フレーム13とを有してなる。
オフセット機構部20は、前端側をヒッチフレーム11に回動自在に連結されて後方側へ延びるオフセットフレーム21と、オフセットフレーム21の右側に沿って並設されて前端側がヒッチフレーム11の右側端部に回動自在に連結されたリンク部材25とを有してなる。リンク部材25の後端側は、オフセットフレーム21の後端部に回動自在に設けられた連結部材23に回動自在に連結されている。オフセット機構部20は、オフセットフレーム21、リンク部材25、ヒッチフレーム11及び連結部材23によって平行リンク機構を構成している。
オフセットフレーム21は、この後端部とヒッチフレーム11の左側端部との間に枢結されたオフセットシリンダ3の伸縮動作により左右方向に揺動可能である。オフセットフレーム21内には動力伝達機構が設けられている。この動力伝達機構は、チェーン伝動機構であり、オフセットフレーム21の後端側に作業部50の回動支点Oと同軸上に回動自在に配設された従動軸29を備えて、走行機体90から入力軸4に伝達された動力を従動軸29に伝達可能に構成されている。
従動軸29の下部には、これと同軸上に配置されて下方へ延びる主軸7が連結されている。主軸7は、従動軸29の回転動とともに回転して、作業部50への動力伝達が可能である。主軸7の外側には主軸7を覆う主軸ケースが配設され、この主軸ケースの上端部はオフセットフレーム21の後端下部に回動可能に連結され、主軸ケースの下端部には作業部50が固定された状態で取り付けられている。
作業部50は、連結部材23と主軸ケースとの間に繋がれた伸縮シリンダ41の伸縮により回動支点Oに対して回動可能であるとともに、伸縮シリンダ41の伸縮規制によりオフセット機構部20の揺動に対して作業部50の作業方向が走行機体90の進行方向Aと平行になるように保持される。
作業部50は、詳細は後述するが、圃場の周辺に沿って形成された旧畦の上部を切り崩す天場処理部51と、切り崩した土の土盛りを行なう前処理部61と、盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部80とを有してなる。
整畦部80は、図3を更に追加して説明すると、左右方向に延びて回転動自在に支持された回転軸81に取り付けられた多面体ドラム82と、多面体ドラム82の右側端部に取り付けられて横方向に延びる円筒部83とを有してなる。整畦部80は整畦動力伝達ケース87を介して主軸ケースに連結されて支持される。整畦動力伝達ケース87内には図示しない整畦側動力伝達機構が内蔵され、この整畦側動力伝達機構は主軸7に繋がって、主軸7からの動力を整畦部80に伝達可能に構成されている。
前処理部61は、前処理動力伝達ケース64を介して主軸ケースに支持されている。前処理動力伝達ケース64内には、主軸7からの動力を受けて回転駆動する前処理側駆動軸66を有した動力伝達機構65が内蔵されている。前処理側駆動軸66の先端部に前処理部61が接続されている。前処理部61の回転軸となる耕耘軸62は前処理側駆動軸66と同軸上に接続されている。前処理部61の耕耘軸62は、平面視において旧畦K側に傾斜している。前処理部61の詳細については後述する。
天場処理部51は、天場動力伝達ケース54を介して前処理部61に支持されている。天場処理部51の回転軸52には複数の耕耘爪53が放射状に取り付けられ、天場処理部51の回転軸52は平面視において旧畦K側に傾斜して配置されている。天場動力伝達ケース54内には動力伝達機構55が設けられ、動力伝達機構55は前処理部61の耕耘軸62に接続されて前処理部61からの動力を天場処理部51に伝達可能である。
天場動力伝達ケース54は天場処理部51の基端側に配置されて天場処理部51の回転軸52に対して直交する方向に延び、この基端部は前処理部61の耕耘軸62の先端部に対して上下回動自在に取り付けられている。このため、天場動力伝達ケース54は基端部を回動中心として上下方向に回動自在である。
前処理部61は、図3に示すように、前述した耕耘軸62と、耕耘軸62の外周に放射状に取り付けられて耕耘軸62とともに回転する第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70を有してなり、第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70の先端部が旧畦Kに対向した位置にあるときに、その先端部が旧畦Kの上部から下部側へ移動する矢印X方向、即ちダウンカット方向に回転する(図4(a)参照)。
第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70は、図3及び図4(a)に示すように、耕耘軸62の軸芯方向前側から後側に所定距離を有して3列に配設され、各列に耕耘軸62の周方向に180度の位相差を有して同じ種類の耕耘爪が2本取り付けられている。第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70は、耕耘軸62の外周に突設された爪ホルダ56、57、58にボルト59等の締結手段を介して着脱可能に取り付けられている。第3耕耘爪70は爪ホルダ58に取り付けられており、爪ホルダ58の詳細については後述する。
第3耕耘爪70は、爪ホルダ58に取り付けられる取付基部70aから連続して延びる縦刃部70b及び横刃部70cを有し、縦刃部70bから横刃部70cにかけて回転方向と逆向きに弯曲するとともに、横刃部70cが縦刃部70bに対して一側方に弯曲して内側にすくい面70dを形成している。取付基部70aには、締結孔部70a1(図6(b)参照)が設けられ、締結孔部70a1にボルト59が挿通されて爪ホルダ58に締結される。
一方、第2耕耘爪69は、爪ホルダ57に取り付けられる取付基部69aから連続して延びる縦刃部69b及び横刃部69cを有し、縦刃部69bから横刃部69cにかけて回転方向と逆向きに弯曲するとともに、横刃部69cが縦刃部69bに対して一側方に弯曲して内側にすくい面69dを形成している。
第1耕耘爪67は、第2耕耘爪69と略同様の形状に構成され、第1耕耘爪67の爪全長は第2耕耘爪69の爪全長より短い。
このように構成された第3耕耘爪70は、図3に示すように、耕耘軸62の最後列に設けられている。この第3耕耘爪70は、横刃部70cが耕耘軸62の軸芯方向前側へ向くように配設されている。第2耕耘爪69は、第3耕耘爪70よりも軸芯方向前側に配置され、第1耕耘爪67は、第2耕耘爪69よりも軸芯方向前側に配置されている。即ち、最前列(1列)に第1耕耘爪67が配設され、2列目に第2耕耘爪69が配設され、最後列(3列)に第3耕耘爪70が配設されている。第1耕耘爪67及び第2耕耘爪69は、横刃部67c、69cが耕耘軸62の軸芯方向後側に向くように配設されている。
これら第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70は、図4(a)に示すように、耕耘軸62の周方向に所定間隔を有して略均等に配置されている。
また、最後列(3列)の第3耕耘爪70の回転半径R3は、図4(a)及び図4(b)に示すように、2列目の第2耕耘爪69の回転半径R2よりも大径に構成され、第2耕耘爪の回転半径R2は、1列目の第1耕耘爪67の回転半径R1よりも大径に構成されている。つまり、第3耕耘爪70の回転半径R3が第1耕耘爪67及び第2耕耘爪69の回転半径と比較して最大の回転半径を有している。
このように構成された前処理部61の第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70は、図2及び図3に示すように、カバー体73によって覆われている。カバー体73は、これらの耕耘爪の前方側及び後方側を覆う前板部73a及び後板部73cと、前板部73a及び後板部73cに接続されて耕耘爪の外周上部から旧畦側と反対側の側部を覆う傾斜カバー73dを有してなる。
前板部73aは、これらの耕耘爪の回転軌跡の前方側の周縁部に沿って回転軌跡の上部から旧畦側と反対側に円弧帯状に延び、前板部73aの下部は耕耘軸62よりも下方に位置している。後板部73cは、これらの耕耘爪の回転軌跡の後方側であって旧畦側と反対側の上部から耕耘軸62よりも下方の位置に扇状に延びるように形成されている。
傾斜カバー73dは、前板部73aと後板部73cの各周縁部に沿って接続され、傾斜カバー73dの旧畦側と反対側端部は前処理部61の耕耘軸62よりも下方に配置され、傾斜カバー73dの上側は前記耕耘爪の回転軌跡の外側に沿って隙間を有して耕耘軸62の略真上まで延びている。
このカバー体73によって覆われた前処理部61は、図4(a)及び図4(b)に示すように、前処理部61の耕耘軸62が矢印X方向に回転しながら前進すると、第1耕耘爪67、第2耕耘爪69及び第3耕耘爪70の縦刃部67b、69b、70bが土中に突入して土を切断するとともに、横刃部67c、69c、70cが土中に突入して土を切削して耕起する。この耕起された土は、第1耕耘爪67及びの第2耕耘爪69の横刃部67c、69cのすくい面67d、69dで抱きかかえられて土中から抜け出た後にカバー体73の内面に沿って案内されて旧畦側に放てきされて整畦部80に供給される。
ここで、耕耘軸62に設けられた1列目及び2列目の第1耕耘爪67及び第2耕耘爪69は、耕耘軸62の軸芯方向後側に配置された第3耕耘爪70の回転半径R3よりも小さい回転半径R1,R2を有して構成されているので、畦塗り作業時における耕耘抵抗が確実に分散されて、耕耘振動を比較的に小さくすることができ、安定した畦塗り作業を行うことができる。また、これら第1耕耘爪67、第2耕耘爪69、第3耕耘爪70(以下、「これらの耕耘爪」と記す。)は、取付基部67a、69a、70aから連続して延びる縦刃部67b、69b、70b及び横刃部67c、69c、70cを有し、縦刃部67b、69b、70bから横刃部67c、69c、70cにかけて回転方向と逆向きに弯曲するとともに、縦刃部67b、69b、70bに対して横刃部67c、69c、70cが一側方へ弯曲する形状に構成されているため、石等の異物を逃げやすくするので衝撃を受けにくい。このため、これらの耕耘爪に石等の異物が接触しても、これらの耕耘爪は衝撃を受けにくいので、大きな振動の発生を防止することができる。
また、これらの耕耘爪は、耕耘軸62が平面視において旧畦側に傾斜しているため、旧畦に対して斜めに切り込みその方向に土を移動させることになるので、土の流れの方向を整畦部側にすることができる。このため、石等の異物も逃げやすく過負荷の虞も小さく、整畦部80に供給される土の流れがスムースとなり安定した畦塗り作業を行うことができる。
また、前処理部61の前進時には、図5に示すように、第3耕耘爪70の側面は常に進行方向前側に向いているので、前処理部61の畦塗り作業時に、第3耕耘爪70は常に圃場Hの土から後方側へ向く負荷Fを受ける。また石等の傷害物Sに第3耕耘爪70が接触すると、後方側へ激しい衝撃荷重を受けて後方側へ変形する虞が生じる。
そこで、耕耘作業時に第3耕耘爪70の変形を小さくするための爪ホルダ58が耕耘軸62に設けられている。この爪ホルダ58は、図6(a)及び図6(b)に示すように、内部に孔部58aが設けられた角筒状に形成され、進行方向前側に面するホルダ前板部58bと、ホルダ前板部58bの後方側にホルダ前板部58bに対向配置されたホルダ後板部58cと、ホルダ前板部58b及びホルダ後板部58cの両板部間を繋ぐホルダ側板部58dとを有してなる。
ホルダ前板部58b及びホルダ後板部58cは軸芯方向視において先端側に進むにしたがって幅が小さくなる台形状に形成されている。ホルダ前板部58b及びホルダ後板部58cは相似形状をなし、ホルダ後板部58cはホルダ前板部58bよりも幅寸法が大きいとともに、耕耘軸62に対する突出長さが長い。ホルダ前板部58bの先端部内側には長手方向一端部が孔部58aに挿入されてホルダ後板部58c側へ移動自在に支持された延長前板部58eが設けられている。
延長前板部58eは側面視において矩形状に形成されている。延長前板部58eの長手方向の一端側にはホルダ後板部58c側へ突出する支持板58e1が設けられている。この支持板58e1はホルダ後板部58cに設けられた孔部58c1に摺動自在に挿通されている。また延長前板部58eの中央部にはボルト59の軸部59bを挿通可能な孔部58e2が設けられている。
ホルダ後板部58cの先端部にはボルト59の頭部59aと相似形をなすとともに、頭部59aを挿入可能な固定孔部58c2が設けられている。この固定孔部58c2は、ボルト59を第3耕耘爪70の取付基部70aに挿通した状態でナット60をボルト69に螺合して締結する際に、ボルト69の回転を規制する。このため、第3耕耘爪70の締結時には、ボルト69を押さえる必要がなく、第3耕耘爪70の締結作業を容易にすることができる。
第3耕耘爪70は、その取付基部70aが延長前板部58eとホルダ後板部58cとの間の隙間58fに挿入され、取付基部70aの締結孔部70a1と延長前板部58eの孔部58e2とが連通するように取付基部70aの位置が調整され、固定孔部58c2からボルト59の軸部59bを挿入して締結孔部70a1及び孔部58e2に通し、延長前板部58eから突出する軸部59bにナット60を螺合して締結することで、第3耕耘爪70は延長前板部58eとホルダ後板部58cとの間に挟持された状態で爪ホルダ58に固定支持される。
第3耕耘爪70が爪ホルダ58に固定された状態では、ホルダ後板部58cの先端は延長前板部58eの先端よりも突出した位置にある(図6(b)参照)。このため、ホルダ後板部58cの先端に対する第3耕耘爪70の爪ホルダ突出方向の長さLaは、延長前板部58eの先端に対する第3耕耘爪70の爪ホルダ突出方向の長さLbよりも短くすることができる。このとき、ホルダ後板部58cに第3耕耘爪70の取付基部70aの略全体が接している状態である。このため、畦塗り作業時に第3耕耘爪70の側面に後方側へ向く負荷Fが作用したときに、第3耕耘爪70の後方側への撓みY(変形)(図5参照)を小さくすることができる。
なお、爪ホルダ58は、ホルダ前板部58bに延長前板部58eを設けて形成された場合を示したが、ホルダ前板部58bを延長してホルダ後板部58cとで爪ホルダ58を形成してもよい。
また、ホルダ後板部58cの先端側の後面には、補強部が設けられ、実施例ではホルダ後板部58cの長手方向に延びる補強板76が一体的に設けられている。補強板76は側面視矩形状に形成された板状部材であり、第3耕耘爪70の取付基部70aの幅よりも大きな幅を有している。この補強板76は、ホルダ後板部58cと一体となってホルダ後板部58cの先端側の曲げ剛性を高めている。このため、畦塗り作業時に第3耕耘爪70の側面に後方側へ向く負荷Fが作用したときのホルダ後板部58cの先端側の撓みを小さくすることができ、その結果、第3耕耘爪70の後方側への撓みY(変形)をより小さくすることができる。
このように、第3耕耘爪70の撓みが小さくなることで、第3耕耘爪70の耘作業性能が著しく低下し、また第3耕耘爪70がカバー体73の後板部73cと干渉して作業ができなくなる虞を防止することができる。さらに、第3耕耘爪70の刃部の摩耗が進んでいなくても第3耕耘爪70の交換が必要になる事態を防止することができる。
また、補強板76はカバー体73の後板部73c側へ突出するように対向配置されている。このため、畦塗り作業時にカバー体73の後板部73cに圃場の土が付着しても、前処理部61の回転に伴って補強板76も耕耘軸62を中心として回転するので、後板部73cに付着する土を除去することができる。従って、後板部73cに付着する土を抑えることができ、前処理部61の回転をスムースにすることができる。このため、カバー体73内の土付着量が軽減できるとともに整畦部80への土の供給もスムースで安定した畦塗り作業を行うことができる。
なお、補強部の構成としては、ホルダ後板部58cの周方向に延びるリブであったり、補強板76に相当するコ字状部材等であってもよく、板状部材に限るものではない。
1 畦塗り機
58 爪ホルダ
58b ホルダ前板部
58c ホルダ後板部
58f 隙間
61 前処理部
62 耕耘軸
67 第1耕耘爪(耕耘爪)
67a 取付基部
67b 縦刃部
67c 横刃部
69 第2耕耘爪(耕耘爪)
70 第3耕耘爪(耕耘爪)
73 カバー体(カバー部)
73c 後板部
76 補強板(補強部)
90 走行機体

Claims (2)

  1. 走行機体に装着され、該走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置に配置され、旧畦を切り崩して土盛りを行う前処理部を備え、前記走行機体の走行とともに進行して畦塗り作業を行う畦塗り機において、
    前記前処理部は、走行機体進行方向に対して前方側に延びて回転自在に支持された耕耘軸に軸芯方向に所定間隔を有して複数列に設けられた耕耘爪を有し、
    複数列に設けられた前記耕耘爪のうち最後列に設けられた耕耘爪は、取付基部から連続して延びる縦刃部及び横刃部を有し、前記縦刃部から前記横刃部にかけて耕耘軸の回転方向と逆向きに弯曲するとともに、前記横刃部が前記縦刃部に対して前方側へ弯曲し、
    前記耕耘軸には最後列の耕耘爪を固定する爪ホルダが設けられ、
    前記爪ホルダは、進行方向前側に配置されたホルダ前板部と、該ホルダ前板部よりも進行方向後側に前記取付基部が挿入可能な隙間を有して対向配置されたホルダ後板部を有し、
    前記ホルダ後板部は、前記ホルダ前板部よりも前記耕耘軸に対する突出長さが長く形成されると共に、前記耕耘軸の軸心方向後方側へ突出する補強部が設けられている
    ことを特徴とする畦塗り機。
  2. 前記前処理部には、この後側を覆う後板部を有したカバー部が設けられ、
    前記爪ホルダの前記補強部は、前記カバー部の後板部側へ突出することで前記カバー部の後板部に付着する土の除去が可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の畦塗り機。
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