JP2013229789A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像表示装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】視野角に応じて適切にコントラストを改善することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像信号を入力する画像入力部と、画像の表示面に対する視聴者の視聴位置を検出する視聴位置検出部と、画像の表示面と視聴者の視聴位置との位置関係に基づいてコントラストの補正値を決定する補正値決定部と、補正値に基づいて画像信号を階調変換し画像のコントラストを補正する画像処理部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像表示装置に関する。
近年、アナログ放送からディジタル放送への移行に伴い、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)などのFPD(Flat Panel Display)の普及が進んでいる。液晶ディスプレイのような画像表示装置は、その特性上、表示面に対する視聴者の見る角度(視野角)によって、色やコントラストが変化するという視野角依存性を持ち、視野角依存性のより少ない画像表示装置の開発が進められている。また、特許文献1には、視聴者が適切な視野角から視聴できるよう画像表示装置の向きを自動で調整する角度自動調整機能付きディスプレイが記載されている。また、特許文献2には、表示面に対する視聴者の位置を検出し、視聴者と表示面の各位置に対する角度を算出し、算出した角度に応じてコントラストを補正する技術が記載されている。
特開2001−236023号公報 特開2006−276692号公報
特許文献1に記載の技術では、視聴者の位置に応じて表示装置の向きを適切な視野角となるよう調整しているが、表示装置が壁に密着している場合など、表示装置の配置によっては向きの調整が困難な場合がある。また適切な視野角に調整した場合においても、表示面の位置によって視野角が異なるため、表示面全体を適切な視野角で視聴できないという問題がある。特に、近年普及の進む大型のテレビやインフォメーションディスプレイではこの問題が顕著になる。
また、特許文献2に記載の技術では、表示面の位置によって視野角が異なることを考慮し、視聴者と表示面の各位置に対する角度を算出し、算出した角度に応じてコントラストを補正しているが、コントラストを適切に補正できない場合がある。ここで、図33〜図36を用いて、その問題について説明する。図33は画像表示装置に入力された階調値と、表示される表示輝度の関係を示す図である。符号3301は正面から表示装置を見た場合(視野角0度の状態)であり、符号3302は斜め方向から表示装置を見た場合(視野角≠0度の状態)である。この比較からわかるように、斜めから見た場合は、最小輝度が増加(これを黒浮き現象という)し、最大輝度も低下し、表現可能なコントラスト比が低下する。そこで、特許文献2に記載の技術では、このコントラスト比の視野角依存性に応じて、ガンマカーブによる輝度補正を行うことで画質を改善している。
しかしながら、ガンマカーブによる補正では、必ずしもコントラストは強調されない場合がある。図34〜図36は、3種類のガンマカーブの例を示す図である。図34に示すガンマカーブでは、高階調領域はコントラストが強調されるが、低階調領域のコントラストは低下する。図35に示すガンマカーブでは、低階調領域のコントラストは強調されるが、高階調領域のコントラストは低下する。図36に示すガンマカーブでは、中間階調領域のコントラストは強調されるが、低階調領域と高階調領域のコントラストは低下する。したがって、視野角に応じて決定したガンマカーブを用いて補正を行うと、入力された画像によってはコントラストが適切に補正されない場合があるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、視野角に応じて適切にコントラストを改善することができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の技術手段は、画像信号を入力する画像入力部と、前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置を検出する視聴位置検出部と、前記表示面と前記視聴位置との位置関係に基づいてコントラストの補正値を決定する補正値決定部と、前記補正値に基づいて前記画像信号を階調変換し前記画像のコントラストを補正する画像処理部とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第二の技術手段は、第一の技術手段における画像処理装置であって、前記補正値決定部は、前記表示面と前記視聴位置との距離に基づいて、前記コントラストを補正する領域の範囲を決定することを特徴とする。
本発明の第三の技術手段は、第一の技術手段における画像処理装置であって、前記視聴位置が複数の場合に、前記表示面と第一の視聴位置との位置関係に基づいて決定された第一の補正値と、前記表示面と前記第一の視聴位置と異なる第二の視聴位置との位置関係に基づいて決定された第二の補正値とが、同傾向の視野角特性を示す前記表示面の領域についてのみ、前記第一の補正値または第二の補正値に基づいて前記画像信号を階調変換しコントラストを補正することを特徴とする。
本発明の第四の技術手段は、第一から第三のいずれかの技術手段における画像処理装置と、前記画像処理装置によって階調変換した画像信号を出力画像として画像表示面に出力する画像出力部とを備えることを特徴とする画像表示装置である。
本発明の第五の技術手段は、画像入力部と、視聴位置検出部と、補正値決定部と、画像処理部とを備える画像処理装置が行う画像処理方法であって、前記画像入力部が画像信号を入力する画像入力ステップを有し、前記視聴位置検出部が前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置の関係を検出する視聴位置検出ステップを有し、前記補正値決定部が前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置の関係に基づいてコントラストの補正値を決定する補正値決定ステップを有し、前記画像処理部が前記補正値に基づいて前記画像信号を階調変換し前記画像のコントラストを補正する画像処理ステップを有することを特徴とする。
本発明の第六の技術手段は、画像処理装置上のコンピュータに、画像信号を入力する画像入力ステップと、前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置を検出する視聴位置検出ステップと、前記画像の表示面と視聴者の視聴位置との位置関係に基づいてコントラストの補正値を決定する補正値決定ステップと、前記補正値に基づいて前記画像信号を階調変換し前記画像のコントラストを補正する画像処理ステップとを実行させることを特徴とする画像処理プログラムである。
本発明によれば、視聴者の位置や表示装置の視野角特性に依らず、視聴者から見て好適なコントラスト感のある画像を表示することができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を表す概略図である。 視聴者と表示面の位置関係の一例を示す図である。 表示面を正面から見た場合と斜めから見た場合の入力信号に対する表示輝度を示す図である。 入力信号の一例を示す図である。 図4に示す入力信号を表示面に表示した際に、表示面正面から見た場合と斜めから見た場合における輝度の一例を示す図である。 図4に示す入力信号をコントラストが強調されるように階調変換した出力信号を示す図である。 図6の出力信号を表示した表示面を斜めから見た輝度を示す図である。 局所的コントラストの強調の一例を示す図である。 視聴者と表示面の位置関係の一例を示す図である。 図9における視聴者の位置から表示面を見た場合のコントラストの視野角特性を示す図である。 コントラストの視野角特性の一例を示す図である。 図11に示すコントラストの視野角特性に基づいて決定したコントラスト変換強度である。 図11に示すコントラストの視野角特性に対し図12に示す変換強度で変換した場合の局所コントラストの視野角特性を示す図である。 視聴者と表示面の位置関係の一例を示す図である。 視聴者と表示面の位置関係の一例を示す図である。 視聴者と表示面の位置関係の一例を示す図である。 視聴者と表示面の位置関係の一例を示す図である。 視聴者と複数領域に分割した表示面の位置関係の一例を示す図である。 視聴者位置を複数領域に分割した一例を示す図である。 視聴者の注視領域の一例を示す図である。 視聴者の注視領域の一例を示す図である。 入力信号の一例を示す図である。 図22に示す入力信号をコントラストが強調されるように階調変換した出力信号を示す図である。 図22に示す入力信号をコントラストが強調されるように階調変換した出力信号を示す図である。 複数の視聴者と表示面との位置関係の一例を示す図である。 図25に示す複数の視聴者位置におけるコントラストの視野角特性を示す図である。 図26に示すコントラストの視野角特性補正後の局所コントラストの一例を示す図である。 図26に示すコントラストの視野角特性を補正する変換強度の視野角特性の一例を示す図である。 図28に示す変換強度で図26に示すコントラストの視野角特性を補正した場合における、局所コントラストを示す図である。 3人の視聴者と表示面との位置関係を示す図である。 図30に示す複数の視聴者位置におけるコントラストの視野角特性を示す図である。 本発明の画像表示装置の構成を表す概略図である。 表示面を正面から見た場合と斜めから見た場合の入力信号に対する表示輝度の関係を示す図である。 ガンマカーブの一例を示す図である。 ガンマカーブの一例を示す図である。 ガンマカーブの一例を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態による画像処理装置を説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。画像処理装置10は、画像入力部101、視聴位置検出部102、視聴位置入力部103、補正値決定部104、補正値記憶部105、画像処理部106及び画像出力部107を含んで構成される。
画像入力部101は、画像処理装置10の外部から入力画像信号を入力する。画像信号は、被写空間に含まれる被写体の色彩や濃淡を表す信号値であって、二次元平面に配置された画素毎の信号値からなる画像信号である。画像信号は、画素毎に色空間を表す信号値を有する画像信号、例えばRGB信号である。RGB信号は、赤色成分の値を表すR信号、緑色成分の値を示すG信号、青色成分の値を示すB信号を信号値として含む。
視聴位置検出部102は、画像処理装置10を含む画像表示装置で画像を視聴している視聴者の位置を検出し、その位置情報を視聴位置入力部103に対して出力する。視聴位置入力部103は、入力した視聴位置情報を、補正値決定部104に対して出力する。補正値決定部104は、視聴者の位置情報に基づいて、補正値記憶部105に保存された補正値の中から最適な補正値を決定する。補正値記憶部105には、視聴者の位置毎に、コントラストの補正値が関係付けられて予め記憶されている。そして、決定した補正値を画像処理部106に対して出力する。
画像処理部106は、入力した補正値に基づいて画像処理を行い、処理後の画像を出力画像として画像出力部106に対して出力し、画像出力部106から出力画像信号として出力する。
図2は、表示装置の表示面201と視聴者202の位置関係を示す図である。以下の説明においては、視聴者の視線と表示面の垂直方向とのなす角を視野角とする。すなわち、表示面に対し垂直な方向から見る場合が視野角0度の状態である。図2に示す視聴者202は、表示面202の中心点203を見る場合はその視野角が0度となり、左上の点204を見る場合はその視野角がθ(≠0)となる場所に位置している。同じ位置から見た場合でも、画面の中心点203と左上の点204とでは、視野角が異なるため、中心点203と点204に同じ画像信号が入力された場合でも、その見え方は異なり、点204の方がコントラストは低くなる。
図3は、視野角0度における入力信号と表示輝度の関係301と、視野角θにおける入力信号と表示輝度の関係302を示す図である。視野角0度における最小輝度をMIN、最大輝度をMAXとすると、コントラスト比Cは、
=MAX/MIN
となり、視野角θにおける最小輝度をMINθ、最大輝度MAXθとすると、コントラスト比Cθは、
θ=MAXθ/MINθ
となり、C>Cθである。
本実施形態では、入力画像の入力信号(階調値)を階調変換することで、コントラストの低下する視野角の大きな位置から見た場合においても、コントラスト感の高い画像を表示する。
次に、コントラスト補正処理動作について説明する。図4は入力画像の一部を切り出し、その画素の位置と入力信号(階調値)401の関係を示す図である。通常、入力画像は2次元平面画像であるが、説明を簡単にするため、図4は1次元方向に切り出した一部を示している。図5は、図4の入力信号401を図2の表示面201の中心(視野角0度となる位置)に表示した場合と表示面201の左上の点204(視野角θとなる位置)に表示した場合に視聴者202の位置から見たそれぞれの輝度を示す図である。符号501が視野角0度、符号502が視野角θに対応しており、視野角0度501に対し、視野角θ502はコントラストが低下している。
ここでは、局所的なコントラストが強調されるよう入力信号を階調変換する。図6は、図4に示す入力信号401を階調変換した階調値601を示す図である。図7は、階調値601を点204に表示した場合に視聴者202の位置から見た輝度701を示す図である。階調変換前の輝度502に対し、輝度701は、全体のコントラスト(最小輝度と最大輝度の比)は変化していないが、局所的なコントラストは強調されている。図8は、輝度501と輝度701を合わせて示す図である。全体のコントラストは輝度501に対し輝度701の方が低いが、図8左側(低階調領域)や図8右側(高階調領域)の局所的なコントラストはほぼ同じである。人間は、注視領域の局所的な明るさの対比をコントラストとして知覚する視覚特性を持っていることから、輝度701は、輝度501と同様にコントラスト感の高い画像として知覚されることになる。
次に、コントラストの補正強度について説明する。図9は、視聴者202と表示面201との位置関係と上方から見た図である。視聴者202は、表示面201の中心に正対する場所に位置している。視聴者202の位置から表示面201を見た場合、表示面中央に対する視野角θが最も小さくなり、表示面周辺に向かうに従って、視野角θが大きくなる。図10は、視野角とコントラストの関係を示す図である。一般に、視野角が大きくなるにつれて、コントラストが低下する。従って、図9に示す位置関係においては、表示面周辺に向かうに従ってコントラスト変換強度を強くすれば、視野角によらず良好なコントラスト感が得られることになる。
図11は、コントラストと視野角依存性の関係を示す図である。図12は、変換強度と視野角依存性の関係を示す図である。図13は、局所コントラストと視野角依存性の関係を示す図である。入力画像に対し、図12に示す変換強度で階調変換することで、図13に示すように、視野角に依らず、良好な局所的コントラストが得られる。図9は、視聴者202が表示面201の中心に正対する場所に位置した場合について示しているが、視聴者の位置が変化すると、表示面の同じ位置であっても、視野角が変化する。図14、15は、それぞれ視聴者202が表示面201の中心に正対する(視聴者の視線が表示面に対して垂直)場所に位置しているが、視聴者202から表示面201までの距離(D1、D2)が異なる。
この場合、表示面201内の同じ点204を見る場合でも、視野角が異なり、図14、15中に示す角度θ14、θ15はいずれも表示面201の左側の点204に対する視野角を示しており、θ14>θ15となっている。また、図16、17は、視聴者202から表示面201のまでの距離D3が等しく、その位置が異なる場合を示しており、この場合も、表示面201内の同じ点205を見る場合でも、視野角が異なり、θ17>θ16となっている。
図14から図17に示すように、視野角は視聴者の位置によって変化するため、視聴者の位置によってコントラストの変換強度を変えることで、より好適なコントラスト補正が可能となる。本実施形態では、視聴者の位置を検出し、視聴者位置から表示装置の表示面の各位置に対する視野角を算出し、入力画像に対して視野角に応じた階調変換処理を行う。視聴者位置の検出は、公知の技術手段を用いることができる。例えば、表示装置に赤外線スキャナを備えることにより検出することができる。また、表示装置にカメラを備え、カメラの映像から検出するようにしてもよい。カメラを用いる場合、視聴者の撮像される位置と、合焦位置から算出される距離を用いて3次元位置(距離と方向)を算出することができる。
また、撮像される人の大きさから距離を算出するようにしてもよい。また、2つのカメラを備える場合は、2つの画像間の視差をブロックマッチング法などを用いて算出し、算出した視差値から3次元位置を検出するようにしてもよい。視聴者位置の表示面に対する方向のみを検出してもよいが、図14、15に示したように、距離に応じて視野角が変化するため、方向だけでなく距離も含めて検出する方がより好適なコントラスト補正が可能となる。また、表示装置に視聴者位置検出部102を備えていない場合は、例えば、リモコン等で視聴者位置を入力し、入力された位置情報に基づいてコントラスト補正を行うようにしてもよい。
次に、コントラスト補正強度の決定方法について説明する。視聴者位置と表示面の各位置に対する視野角の組み合わせは無限に存在するため、図10のようなコントラストの視野角依存性を無限に存在する視聴位置について測定することは容易でない。そこで、ここでは、表示面と視聴者位置のそれぞれを所定数の領域に分割し、分割された領域の組み合わせにおけるコントラストの視野角特性に基づいて、コントラストの補正強度を決定する。図18は、表示面201を9つの領域1801〜領域1809に分割した例を図である。
図19は、視聴者位置を10分割した領域の例を示す図である。各領域の点1901〜点1910は視聴者位置を示している。点1901〜点1910から、表示面201の領域1801〜領域1809の各領域を見たときのコントラストから補正強度を決定する。図18、図19の場合は、10の視聴者位置それぞれにおいて9の表示領域の補正強度を決定するため、90(=10×9)の補正強度を決定することになる。図18、図19に示す例では、表示面の分割数を9、視聴者位置の分割数を10としたが、分割数を増やせば、更に好適なコントラスト補正が可能となる。
更に、視聴者から表示面までの距離を考慮した階調変換処理を行うことで、より好適なコントラスト補正が可能になる。前述のように、人間は、注視領域の局所的な明るさの対比をコントラストとして知覚する視覚特性を持っている。図20に、表示面202からの距離D20に位置する視聴者202の注視領域2001を示している。同様に、図21に、表示面202からの距離D21に位置する視聴者202の注視領域2101を示している。注視視野角をθ20とすると、注視領域2001の面積S2001と注視領域2101の面積S2101はそれぞれ、
S2001=π×(D20×tan(θ20/2))
S2001=π×(D21×tan(θ20/2))
となり、表示面202からの距離が大きいほど、注視領域の面積は大きくなる。したがって、局所的なコントラストを強調する際、局所的な領域として定める領域の大きさを、視聴距離に基づいて変えることで、より好適なコントラスト補正が可能となる。
図22に示す入力信号2201のコントラストを補正する際、視聴距離が近ければ、注視領域が狭くなるため、図22に矢印で示す範囲2202を局所領域として定義しコントラストを強調すると、階調変換後の階調値は図23に示す出力信号2301のようになり、高周波数成分がより強調される。一方、視聴距離が遠ければ、注視領域が広くなるため、図22に矢印で示す範囲2203を局所領域として定義しコントラストを強調すると、階調変換後の階調値は図24に示す出力信号2401のようになり、出力信号2301と比較すると、より低周波数成分が強調される。
以上説明したように、本実施形態では、視聴者位置と表示面の各位置との位置関係に基づいて、表示した際に表示面全体が好適な局所的コントラストを持つ画像となるよう階調変換することで、視聴者から見て表示面全体に渡り好適なコントラストを持つ画像の表示が可能となる。そして、更に表示面から視聴者までの距離に基づいて、コントラスト強調時に局所領域とする範囲を変えることで、より好適なコントラストを持つ画像して表示することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、視聴者が複数いる場合におけるコントラスト補正方法について説明する。図25は、2人の視聴者2502と2503が表示面2501を見ている様子を示す図である。視聴者2502は表示面の中央に正対する場所に位置しており、視聴者2503は、視聴者2502の左の場所に位置している。図26は、図25に示す視聴者の位置から表示面2501を見たときの視野角とコントラストの関係を示す図である。視聴者2502の位置からは図26に示す視野角特性2602となり、視聴者2503の位置からは図26に示す視野角特性2603となる。
ここで、表示面中央に正対する場所に位置する視聴者に合わせて、図12と同様なコントラスト変換強度でコントラスト補正すると、視聴者2502の位置からは好適な局所コントラストとなるが、視聴者2503の位置からは、図27に示すように、表示面左側の局所コントラストが強く、表示面右側の局所コントラストが弱い視野角特性を持つ表示画像となってしまう。
そこで、本実施形態では、2人の視聴者位置から見たコントラストの視野角特性をともに改善するように補正する。図26の視野角特性2602、2603を比較すると、視聴者2502の右側と視聴者2503の左側は、ともに視野角が大きくなるにつれてコントラストが低下している。一方、視聴者2502と視聴者2503の間の領域は、両者が逆の視野角特性を示している。したがって、視聴者2502と視聴者2503の間の領域は、一方の視野角特性を改善しようとすると、他方は逆に強調することになり画質が劣化する。そこで、視聴者2502の右側と視聴者2503の左側のコントラストを補正するよう、階調変換すればよい。
図28に階調変換強度2801を示し、図29に変換後の視聴者2502から見た局所コントラスト2902と視聴者2503から見た局所コントラストを示す。図26と図29を比較すると、視聴者2502の右側、視聴者2503の左側はともに、階調変換後の方がコントラストが改善されており、2人の視聴者の間の劣化もない。このように、2人の視聴者位置を考慮したコントラスト補正により、2人の視聴者共に局所コントラストの改善された画像を表示することができる。なお、図28に示した階調変換強度を決定する際、コントラストの視野角特性が良好な方に合わせて変換強度を決定する方が望ましい。
図26において、視聴者2502の右側は2603に比べ2602の方が視野角特性は良好である。この場合、2603に合わせて補正強度を決定すると、2602か過度に補正されてしまい画質が劣化するおそれがある。したがって、2602に合わせて変換強度を決定する方が望ましい。2602に合わせた場合、図29の2903に示したように視聴者2503から見た局所コントラストは完全には補正できないが、元のコントラスト2603よりは改善されており、過度に強調され画質が劣化することがない。
次に、図30に視聴者の数が3人以上の場合について示す。この場合、図31に示すように、視聴者3003の左側と視聴者3004の右側は、3人の視聴者位置のいずれにおいても同じ視野角特性を示すため、その領域のコントラスト補正をすればよい。視聴者の数が4人以上になった場合も同様である。
以上の実施形態は、画像処理装置10について述べてきたが、画像表示装置に画像処理装置10を備える実施形態でも良い。図32は、画像表示装置20に画像処理装置10と画像表示部201を備えている。画像処理装置10で生成された出力画像信号は画像表示部201に入力され、画像表示部201に、視聴者から見て好適なコントラスト感のある画像が表示される構成となっている。
また、上述した実施形態における画像処理装置10、画像表示装置3201の一部、例えば、視聴位置検出部102、補正値決定部103、画像処理部106をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、画像処理装置10又は画像表示装置20に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における画像処理装置10及び画像表示装置3201の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。画像処理装置10及び画像表示装置20の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
画像の表示面に対する視聴者の視聴位置の関係に基づいてコントラストの補正を行うことが不可欠な用途にも適用できる。
10・・・画像処理装置、101・・・画像入力部、102・・・視聴位置検出部、103・・・視聴位置入力部、104・・・補正値決定部、105・・・補正値記憶部、106・・・画像処理部、107・・・画像出力部、20・・・画像表示装置、201・・・画像表示部

Claims (6)

  1. 画像信号を入力する画像入力部と、
    前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置を検出する視聴位置検出部と、
    前記表示面と前記視聴位置との位置関係に基づいてコントラストの補正値を決定する補正値決定部と、
    前記補正値に基づいて前記画像信号を階調変換し前記画像のコントラストを補正する画像処理部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正値決定部は、前記表示面と前記視聴位置との距離に基づいて、前記コントラストを補正する領域の範囲を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記視聴位置が複数の場合に、前記表示面と第一の視聴位置との位置関係に基づいて決定された第一の補正値と、前記表示面と前記第一の視聴位置と異なる第二の視聴位置との位置関係に基づいて決定された第二の補正値とが、同傾向の視野角特性を示す前記表示面の領域についてのみ、前記第一の補正値または第二の補正値に基づいて前記画像信号を階調変換しコントラストを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載された画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって階調変換した画像信号を出力画像として画像表示面に出力する画像出力部と
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  5. 画像入力部と、視聴位置検出部と、補正値決定部と、画像処理部とを備える画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記画像入力部が画像信号を入力する画像入力ステップを有し、
    前記視聴位置検出部が前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置の関係を検出する視聴位置検出ステップを有し、
    前記補正値決定部が前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置の関係に基づいてコントラストの補正値を決定する補正値決定ステップを有し、
    前記画像処理部が前記補正値に基づいて前記画像信号を階調変換し前記画像のコントラストを補正する画像処理ステップ
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 画像処理装置上のコンピュータに、
    画像信号を入力する画像入力ステップと、
    前記画像の表示面に対する視聴者の視聴位置を検出する視聴位置検出ステップと、
    前記画像の表示面と視聴者の視聴位置との位置関係に基づいてコントラストの補正値を決定する補正値決定ステップと、
    前記補正値に基づいて前記画像信号を階調変換し前記画像のコントラストを補正する画像処理ステップと
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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