JP2014202941A - 表示装置、表示方法、およびプログラム - Google Patents

表示装置、表示方法、およびプログラム Download PDF

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Takahiro Matsuura
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Abstract

【課題】表示部に対して前面と背面における視環境を検出するセンサをそれぞれ設けることにより、周囲の環境に適した表示をする表示装置を提供する。【解決手段】表示パラメータに従って表示を行う表示部(1)と、前記表示部(1)の前面に配置され、当該前面における視環境の情報を検出するための第1センサ(2)と、前記表示部(1)の裏面に配置され、当該裏面における視環境の情報を検出するための第2センサ(3)と、前記第1センサ(2)にて検出された情報と前記第2センサ(3)にて検出された情報とに基づいて、前記表示パラメータを補正する補正手段(5)と、を具備する。【選択図】図3

Description

本発明は表示装置に関し、特に、センサで検出した視環境の情報に基づいてその表示の明るさなどを補正する表示装置に関する。
この種の技術として、特許文献1には、ユーザが表示装置を視ているときの視覚に対する環境(以下「視環境」という)の情報を検出する色光センサを備えた表示装置が記載されている。詳しくは、この表示装置では、色光センサによって視環境の色情報を検出し、この情報とユーザが選択したターゲットプロファイルとに基づき、明るさ補正や色補正に用いるルックアップテーブルを補正することが記載されている。これにより、ユーザの好みに応じた色の画像を表示することを可能としている。
また、特許文献2には、周囲の明るさを検出する照度センサを備えた表示装置が記載されている。この表示装置においては、当該照度センサにて検出した視環境の情報とユーザが選択した表示モードとに応じて、バックライトの制御を最適にしている。
特開2012−78837号公報 特開2011−248215号公報
ところで、特許文献1および特許文献2のいずれも、表示装置の表示部がある側の部分や表示部がある側で表示装置とは個別の部分(以下、これらの部分を「前面」という)のみにセンサを備えたものである。このため、特許文献1および特許文献2で行われる表示部の明るさなどの補正は、専ら前面の視環境が反映されたものとなる。
しかしながら、ユーザが表示部を視るときの見え方は、表示装置の前面の視環境ばかりか、表示装置の上記前面と反対側の面の視環境にも影響を受ける。なお、この反対側の面は、表示装置における表示部の裏側の部分やその裏側で表示装置とは個別の部分(以下、これらの部分を「背面」という)として規定されるものである。
例えば、前面の光量が少なく、周囲が暗い場合、ユーザの眼がその暗さに順応し表示装置からの光を眩しく感じるため、表示装置の輝度は抑えることが望ましい。しかし、前面が暗い場合であっても、背面側からユーザのいる方向へ向って強い光が入射してきた場合、ユーザは背面からの光の影響による明るさに順応して、表示装置の輝度を暗く感じることがある。
この場合、上記従来技術のように、前面に配置されたセンサが検出する「暗い」という視環境情報に基づいて表示部の明るさを抑える補正をすると、そのときのユーザの見え方に合った補正とならない場合があり、表示装置に表示される画像がさらに見えにくくなる。
他方、背面のみにセンサを設ける構成を考えると、例えば、表示装置の前面において表示部の輝度よりも強い光が照射され、画面全体が白っぽく認識される場合などにおいて、前面の視環境を把握することができず、コントラストを適切に補正することができない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものである。そして、その目的は、表示部に対して前面と背面における視環境を検出するセンサをそれぞれ設けることにより、周囲の環境に適した表示をする表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、表示パラメータに従って表示を行う表示部と、前記表示部の前面に配置され、当該前面における視環境の情報を検出するための第1センサと、前記表示部の裏面に配置され、当該裏面における視環境の情報を検出するための第2センサと、前記第1センサにて検出された情報と前記第2センサにて検出された情報とに基づいて、前記表示パラメータを補正する補正手段と、を具備することを特徴とする。
上記構成によれば、表示装置の前面および背面の環境に応じた最適な表示をすることができる。
第1実施形態における表示装置のブロック図である。 第1実施形態の表示装置の画像表示までの処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の補正量を算出する処理の流れを示すフローチャートである。 コントラスト補正量を算出する際に使用するテーブルの一例を示す図である。 背面センサで測定した照度と表示装置の最低輝度との関係を示す図である。 第2実施形態における表示装置のブロック図である。 第2実施形態の表示装置の画像表示までの処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の補正量を算出する処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態におけるユーザの視野θを説明するための図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
<表示装置10の全体構成>
本実施形態における表示装置10の全体構成について説明する。図1は本実施形態における表示装置10のブロック図である。同図に示すように、表示装置10は、表示部1、前面センサ2、背面センサ3、補正量算出手段4、および補正手段5を備える。表示部1は、画像信号に従って画像を表示する。また、本実施形態において表示部1は、輝度、コントラスト、および色味などの表示パラメータに従って表示を行う。図示しないが、本実施形態において表示部1は、液晶パネル、駆動回路、およびバックライトを備えて構成されている。駆動回路は液晶パネルの表示のための駆動を行う。
本実施形態においては、後述する補正手段5によって駆動回路が制御され、駆動回路が各画素に印加する電圧を変えて液晶分子の向きを変更することによって、液晶パネルの光の透過率を変える。また、本実施形態においては、後述する補正手段5によってバックライトを駆動するバックライト駆動回路が制御され、バックライト駆動回路が光源に流れる電流の量を変えてバックライトの輝度を調整する。
このように、本実施形態においては、液晶パネルの光の透過率およびバックライトの輝度の両方を調整することによって、表示部1のコントラストおよび輝度を調整する。
なお、本発明における表示部1のコントラストおよび輝度の調整方法は、上記の方法に限定されない。例えば、バックライト輝度を調整して表示部1の輝度を調整してもよいし、液晶パネルの光の透過率を調製することによってコントラストを調整してもよい。このように、本実施形態において、コントラストおよび輝度を調整する具体的な方法は特に限定されるものではない。
前面センサ(第1センサ)2は、表示装置10において表示部1側の一部(前面)に配置されており、表示装置10の前面における視環境の情報を検出する。本実施形態において前面センサ2は、表示装置10の前面に入射する光などを検知して、表示装置10の前面における光の照度を測定する。
背面センサ(第2センサ)3は、表示装置10の前面の裏面側の一部(背面)に配置されており、表示装置10の背面における視環境の情報を検出する。本実施形態において背面センサ3は、表示装置10の背面へ入射する光などを検知して、表示装置10の背面における光の照度などを測定する。
本実施形態において、前面センサ2および背面センサ3は、周囲の照度を測定する照度計によって構成されている。本実施形態に用いる照度計は、lx単位で照度を取得する。
補正量算出手段4は、前面センサ2および背面センサ3にて測定された照度を用いて、表示装置10のコントラストを補正するためのコントラスト補正量や、表示装置10の輝度を補正するための輝度補正量を算出する。各補正量を算出するまでの流れは図3を用いて後述する。
補正手段5は、補正量算出手段4で算出された補正量を用いて、表示部1にて画像を表示する際に、そのコントラストや輝度を補正する。実施形態においては、補正手段5が上述の駆動回路およびバックライト駆動回路をそれぞれ制御することによって補正を実行する。
なお、本実施形態においては、表示装置10がバックライトを備える液晶表示装置である場合について説明するが、本発明はこの種の表示装置に限定されず、自発光素子を用いる有機EL表示装置などの他の表示装置にも適用することができる。また、本実施形態においては、例えば、テレビ、デスクトップ型コンピュータなど、使用の際に一定の場所に設置される機器に表示装置10を適用する場合を例に挙げて説明する。しかしながら、表示装置10は、例えば、携帯電話やデジタルカメラなど、使用の際にそれ自体が持ち運び可能である機器にも適用することができる。
<表示装置10に画像を表示するまでの処理フロー>
図2は本実施形態における表示装置10の表示部1に画像を表示するまでの処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、補正量算出手段4は、前面センサ2にて測定された照度を取得し(S1)、背面センサ3にて測定された照度を取得する(S2)。そして、補正量算出手段4は、コントラスト補正量および輝度補正量を算出する(S3)。この各補正量を算出する処理の流れについては、図3を参照して後述する。この算出された補正量に応じて、補正手段5がコントラストや輝度を補正する(S4)。
本実施形態において表示部1の輝度は、補正量算出手段4にて算出した補正量に応じて、輝度を調整する(本実施形態においては輝度を上げる)ことによって補正される。また、本実施形態においてコントラストは、RGBの各チャンネルで1DLUT(1次元ルックアップテーブル)を保持し、補正量に応じて後述する図4に示すテーブルのうちの1つを選択して、1DLUTを変化させることによって補正される。そして、補正されたパラメータを用いて、表示部1が画像表示する(S5)。
表示装置10の前面にあたる光が多い場合、表示部1に表示される画像は光を受けて明るく白っぽくなり、ぼやけて認識される。そのため、前面センサ2にて測定された照度が高い場合は、コントラストを上げる補正をして画像をはっきりさせることが望ましい。また、表示装置10の輝度よりも表示装置10の周囲が明るい場合は、ユーザの眼が周囲の明るさに順応するため、表示部1に表示される画像はユーザに暗く認識される。そのため、表示装置10の輝度よりも表示装置10の周囲が明るい場合は、輝度を上げる補正をすることが望ましい。
<補正量算出手段4の補正量算出フロー>
本実施形態においては、前面センサ2および背面センサ3にて測定された照度に応じて各補正量を算出する。その際、前面センサ2にて測定された照度と背面センサ3にて測定された照度とを比較し、一方のセンサにて測定された照度が他方のセンサにて測定された照度による影響を打ち消す程度に高い場合、当該他方のセンサにて測定された結果に応じた補正は行わない。
このようにするために、前面センサ2にて測定された照度と背面センサ3にて測定された照度との差分を算出し、当該差分と設定した閾値とを比較する。本実施形態においては、閾値A(第1閾値)および閾値B(第2閾値)を設定する。
閾値Aは、前面センサ2で測定された照度よりも背面センサ3で測定された照度の方が高い場合、すなわち、前面センサ2で測定された照度から背面センサ3で測定された照度を引いた値が負の数となる視環境を想定していることから、負の値となる。閾値Bは、背面センサ3にて測定された照度よりも前面センサ2にて測定された照度の方が高い場合、すなわち、前面センサ2にて測定された照度から背面センサ3にて測定された照度を引いた値が正の数となる視環境を想定していることから、正の値となる。したがって、本実施形態においては、閾値A<閾値Bの関係となる。
図3は本実施形態におけるコントラスト補正量および輝度補正量を算出する処理の流れを示すフローチャートである。まず、輝度補正の際に表示部1の白輝度の値を用いるために、表示部1の全ての領域に白(8ビット表示の場合は表示するRGB値をすべて255に設定)を表示して、所定の測定器にて、その輝度(白輝度)の値を測定する。図3に示すように、補正量算出手段4は、この測定された表示部1の白輝度の値を取得する(S31)。次に、補正量算出手段4は、前面センサ2にて測定された照度と、背面センサ3にて測定された照度との差分を算出する(S32)。
補正量算出手段4は、S32にて算出した値と閾値Aとを比較し、S32にて算出した値が閾値A以下(第1閾値以下)かどうかを判定する(S33)。S32にて算出した値が、閾値A以下である場合はS35に進み、その値が閾値Aを超える値である場合にはS34に進む。
S32にて算出した値が閾値Aを越える値である場合(S33にてNOの場合)、前面センサ2にて測定した照度に応じたコントラスト補正量を算出する(S34)。S32にて算出した値が閾値A以下である場合(S33にてYESの場合)、コントラスト補正量を0に設定する(S35)。
ここで、コントラスト補正量の具体的な算出方法について図4を用いて説明する。図4はコントラスト補正量を算出する際に使用するテーブルの一例を示す図である。同図に示すグラフの横軸は補正前の表示装置10の輝度(補正前輝度)を示し、縦軸は補正後の表示装置10の輝度(補正後輝度)を示している。また、同図に示すテーブルaは補正量が多い場合、テーブルbは補正量が比較的多い場合、テーブルcは補正量が比較的少ない場合、テーブルdは補正量が0である場合、のテーブルをそれぞれ示している。
図3を再び参照する。前面センサ2にて測定された照度よりも背面センサ3にて測定された照度の方が高い場合(S33にてYESの場合)、現在設定されているコントラストは現在の視環境に適しているので、上述のように、コントラスト補正量を0に設定する(S35)。具体的には、図4に示すテーブルdを選択する。
背面センサ3にて測定された照度よりも前面センサ2にて測定された照度の方が高い場合(S33にてNOの場合)、現在設定されているコントラストは現在の視環境に適していない。そこで、上述のように、前面センサ2にて測定した照度に応じてコントラスト補正量を算出する(S34)。
表示装置10の輝度よりも表示装置10の前面に当たる光が強いほど、表示部1に表示される画像は、白っぽくボンヤリと認識される。そこで、前面センサ2にて測定された照度が高いほど、コントラスト補正量も多くしてメリハリのある画像を表示するように、前面センサ2にて測定された照度に応じてコントラスト補正量を算出する。
例えば、S32にて算出した値が閾値Aよりも大きい値である閾値Bと等しい場合は、図4に示すテーブルaを選択する。S32にて算出した値が閾値Aと閾値Bとの間の値である場合においては、補間法を用いてテーブル値を定める。
再度図3を参照する。補正量算出手段4は、S32にて算出した値と閾値Bとを比較して、S32にて算出した値が閾値B以上(第2閾値以上)かどうかを判定する(S36)。S32にて算出した値が、閾値B以上である場合(S36にてYESの場合)はS39に進み、その値が閾値B未満(第2閾値未満)である場合(S36にてNOの場合)はS37に進む。
補正量算出手段4は、S32にて算出した値が閾値B未満である場合(S36にてNOの場合)、背面センサ3にて測定した照度に応じた最低輝度を算出する(S37)。
背面センサ3にて測定した照度に応じた表示装置10の最低輝度は、例えば図5に示すグラフに従って算出する。図5は背面センサ3にて測定した照度と表示装置10の最低輝度との関係を示す図である。同図に示すグラフの横軸は背面センサ3にて測定した照度を示しており、縦軸は表示装置10の最低輝度を示している。同図に示すように、表示装置10の最低輝度と背面センサ3にて測定した照度とは、表示装置10の最低輝度が、所定値に達するまでは比例関係にある。より具体的には、背面センサ3にて測定した照度が高くなるほど、その照度に応じた表示装置10の最低輝度は高くなる。
しかし、表示装置10の最低輝度が所定値に達すると、背面センサ3にて測定した照度が高くなっていっても、最低輝度は一定の値となっている。この所定値は表示装置10にて再現できる輝度の最大値(最大輝度)である。表示装置10の最低輝度が最大輝度となると、それ以上輝度を上げる補正をすることができない。そのため、表示装置10の最大輝度の値に補正限界を設定する。
再び図3を参照する。補正量算出手段4は、S31にて取得した表示部1の白輝度の値と、S37にて取得した最低輝度の値から、輝度補正量Bを算出する(S38)。輝度補正量Bは、白輝度の値をBw、最低輝度の値をBminとすると、以下の式(1)によって算出される。
B=max(0、Bmin−Bw) ・・・式(1)
ただし、max(a,b)はaとbのうち大きい方の値をとることを表している。輝度補正量Bをこのように算出するのは、本実施形態において輝度補正は輝度を上げることによって行われるからである。つまり、本実施形態は、補正前の白輝度の値よりも背面センサ3にて測定した照度に応じた最低輝度の値の方が高い場合に輝度を上げることによって輝度補正が行われ、白輝度の値が最低輝度の値よりも高い値である場合、輝度補正は行わないからである。
S32にて算出した値が閾値B以上である場合(S36にてYESの場合)、すなわち、背面センサ3にて測定した照度よりも前面センサ2にて測定した照度の方が高い場合、現在設定されている輝度は現在の視環境に適している。そこで、補正量算出手段4は、輝度補正量を0に設定する(S39)。以上の処理によって、コントラスト補正量および輝度補正量が算出される。
なお、上記の説明においては、図4に示すテーブルを選択することによってコントラストを補正する方法について説明したが、コントラストを補正する方法はこの方法に限定されるものではない。例えば以下の式(2)であらわされるようなガンマ補正でもよい。以下の式(2)において、Bafterは補正後の値、Bbeforeは補正前の値、γは1以上の実数である。また、^は指数を表す。
Bafter =( Bbefore )^ γ ・・・式(2)
さらに、本実施形態においては、上記の方法によって輝度を補正する方法について説明したが、この方法以外の方法によって輝度を補正してもよい。例えば以下の式(3)であらわされるようなゲイン演算でもよい。以下の式(3)において、Bafterは補正後の値、Bbeforeは補正前の値、kは1以上の実数である。
Bafter = k × Bbefore ・・・式(3)
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、表示装置10の前面および背面に、それぞれ異なる方向から入射する光を測定する照度センサである前面センサ2および背面センサ3を備える。そうすることによって、表示装置10の前面と背面とが異なる光環境にある場合においても、それぞれの環境を考慮して、ユーザの視環境に適するようにコントラストや輝度を補正することができる。したがって、本実施形態においては、ユーザの視環境に適したコントラストや輝度によって画像を表示することができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態の構成に加えて、さらに人物距離センサを備える。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
<表示装置10aの全体構成>
図6は本実施形態における表示装置10aのブロック図である。同図に示すように、表示装置10aは、第1実施形態の構成に加えて、人物距離センサ(第3センサ)6をさらに備える。人物距離センサ6は、表示装置10aと、表示装置10aの表示部1に表示される画像や映像を観察しているユーザと、の間の距離を算出する。人物距離センサ6は、前面センサ2と同様に、表示装置10aの前面側に配置されている。
人物距離センサ6は、発光素子、発光レンズ、受光レンズ、および受光素子などから構成される。発光素子から投光された光は、反射物であるユーザに反射し、この反射光は受光部レンズを通して受光素子上の1点に入射する。この受光素子上の光の入射位置は、反射物までの距離に応じて変化するため、受光素子上の光の入射位置を検出することにより反射物までの距離を検出する。
なお、本実施形態においては、人物距離センサ6として上述の三角法を用いるセンサを使用する場合について説明するが、本実施形態においては他の方式のセンサを用いることもできる。例えば、発光素子からの光が、ユーザにて反射して、この反射光が受光素子へ入射するまでの時間から距離を測定する方式のセンサを用いてもよい。
本実施形態においては、人物距離センサ6を用いることによって、表示装置10aとユーザとの間の距離を測定する。これは、表示装置10aの背面方向から表示部1を観察しているユーザの方向へ光が入射する場合であっても、その光がユーザの視環境に与える影響が少ない場合があるからである。具体的には、表示装置10aとユーザとの間の距離がある距離以下である場合、背面方向から入射する光が表示装置10aによって遮られてユーザには届かず、その光によってユーザの視環境に与えられる影響は少ないと考えられる。
詳細は図8を用いて後述するが、このような場合、背面側の照度を考慮する必要性は比較的低いので、背面センサ3にて測定された照度の結果は補正量の算出に用いない。表示装置10aとユーザとの間の距離の閾値の設定方法については、図9を用いて後述する。
<表示装置10aに画像を表示するまでの処理フロー>
図7は本実施形態における表示装置10aの表示部1に画像を表示するまでの処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すS101およびS102は図2に示すS1およびS2と同じ処理であるのでその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態においては、図2に示す第1実施形態の背面センサ3で測定した照度を取得するステップ(S2)と補正量を算出するステップ(S3)との間で、補正量算出手段4が人物距離センサ6にて測定された距離を取得する(S103)。そして、図8を用いて後述する補正量の算出が、補正量算出手段4にて行われる(S104)。S105およびS106は図2のS4およびS5と同様の処理であるので、その説明を省略する。
<補正量算出手段4の補正量算出フロー>
図8は本実施形態におけるコントラスト補正量および輝度補正量を算出する処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すように、まず、人物距離センサ6にて測定された表示装置10aとユーザとの間の距離が閾値C以下(第3閾値以下)であるか否かが判定される(S41)。上述のように、表示装置10aとユーザとの間の距離がある閾値以下である場合は、背面方向からユーザの方向へ向う光は、表示装置10aによって遮られ、背面からの光がユーザの視環境に与える影響はほとんどなくなるものと考えられる。
そこで、本実施形態においては、背面からユーザの方へ向う光が表示装置10aに遮られ、ユーザの視環境に影響しない、表示装置10aとユーザとの間の距離を閾値Cと設定する。表示装置10aとユーザとの間の距離が閾値C以下である場合、背面センサの測定結果を補正量の算出に使用しない。
表示装置10aとユーザとの間の距離が閾値C以下である場合はS42に進み、その距離が閾値Cを超える距離である場合はS44に進む。
図8に示すように、人物距離センサ6にて取得した距離が閾値C以下である場合(S41にてYESの場合)、上述のように背面方向からの光がユーザの視環境に与える影響はほとんどないと考えられるので、背面の環境は考慮しない。したがって、S41にて取得した距離が閾値C以下である場合、前面センサ2の照度と背面センサ3の照度とを比較せずに、前面センサ2にて測定した照度に応じたコントラスト補正量を算出し(S42)、輝度補正量を0に設定する(S43)。そして、補正量の算出を終了する。
人物距離センサ6にて取得した距離が閾値Cを越える距離である場合(S41にてNOの場合)における各補正量を算出する処理の流れ(図8におけるS44〜S52)は、第1実施形態の図3のS31〜S39と同じ処理であるので、その説明を省略する。
ここで、上記閾値Cの設定方法の一例を、図9を用いて説明する。図9は第2実施形態におけるユーザの視野θを説明するための図である。同図においては、表示装置10の高さをh、人物距離センサ6にて算出された表示装置10aとユーザとの間の距離をd、ユーザの視野をθ、正接の逆三角関数をatanとする。そうすると、視野θは以下の式(4)によって算出される。
θ=2xatan(h/2d) ・・・式(4)
このとき、例えばθ=π/4となるような距離を算出して、この距離を閾値Cとして用いることが望ましい。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、第1実施形態の構成に加え、人物距離センサ6を備えることによって、表示装置10aとユーザとの間の距離を測定する。この測定した距離に応じて、表示装置10aの背面方向からユーザのいる方向へ向う光が表示装置10aによって遮られる場合は、背面センサ3を用いることなく、前面センサ2のみを用いる。他方、表示装置10aの背面方向からユーザのいる方向へ向う光が表示装置10aによって遮られない場合は、第1実施形態と同様に、前面センサ2および背面センサ3の両方を用いることによって、コントラストや輝度を補正する。
本実施形態においては、前面センサ2よりも背面センサ3の照度の方が高く、第1実施形態の構成では輝度を上げる補正をすべき状態でも、表示装置10aとユーザとの距離を考慮することによって、視環境により適したコントラストや輝度にすることができる。
(他の実施形態)
第1実施形態および第2実施形態においては、輝度およびコントラストを補正することによって、視環境に適した表示を行う構成について説明した。しかし、補正対象は輝度やコントラストのみに限られず、例えば特許文献1のように表示部1に表示する画像の色を補正対象としてもよい。この場合においても、上記実施形態と同様に、前面センサおよび背面センサにて検出した視環境に応じて補正を行うことにより、視環境に適した表示を行うことができる。
なお、本発明には、表示部1、前面センサ2、および背面センサ3を用意し、コントラストおよび輝度を補正する表示装置の表示方法も含まれる。また、上記実施形態の動作を行う手段として機能するコンピュータプログラムも本発明に含まれる。
1 表示部
2 前面センサ(第1センサ)
3 背面センサ(第2センサ)
5 補正手段
10 表示装置

Claims (9)

  1. 表示パラメータに従って表示を行う表示部と、
    前記表示部の前面に配置され、当該前面における視環境の情報を検出するための第1センサと、
    前記表示部の裏面に配置され、当該裏面における視環境の情報を検出するための第2センサと、
    前記第1センサにて検出された情報と前記第2センサにて検出された情報とに基づいて、前記表示パラメータを補正する補正手段と、
    を具備することを特徴とする表示装置。
  2. 前記視環境の情報は光の照度に関する情報を含み、
    前記補正手段は、前記第1センサにて測定された光の照度と前記第2センサにて測定された光の照度との差に基づいて、前記表示パラメータを補正することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1センサにて測定された光の照度と前記第2センサにて測定された光の照度との差に基づいて、前記表示パラメータを補正するための補正量を算出する補正量算出手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記補正量算出手段によって算出された補正量に応じて前記表示パラメータを補正することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記補正量算出手段によって算出される補正量は、輝度を補正するための輝度補正量およびコントラストを補正するためのコントラスト補正量を含むことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記補正量算出手段は、前記第1センサにて測定された照度から前記第2センサにて測定された照度を引いた値が第1閾値以下である場合はコントラスト補正量を0とし、前記引いた値が前記第1閾値を超える値である場合は前記第1センサにて測定された照度に応じたコントラスト補正量を算出することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記補正量算出手段は、前記第1センサにて測定された照度から前記第2センサにて測定された照度を引いた値が第1閾値よりも大きい値である第2閾値以上である場合は輝度補正量を0とし、前記引いた値が前記第2閾値未満である場合は前記第2センサにて測定された照度に応じた最低輝度と前記表示部の白輝度とから輝度補正量を算出することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記表示部の前面とユーザとの間の距離を検出する第3センサをさらに具備し、
    前記第3センサにて検出された距離が第3閾値以下である場合、前記補正手段は前記第1センサにて検出された情報に基づいて、前記表示パラメータを補正することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 表示装置の表示方法であって、
    表示パラメータに従って表示を行う表示部と、
    前記表示部の前面に配置され、当該前面における視環境の情報を検出するための第1センサと、
    前記表示部の裏面に配置され、当該裏面における視環境の情報を検出するための第2センサと、を用意し、
    前記第1センサにて検出された情報と前記第2センサにて検出された情報とに基づいて、前記表示パラメータを補正する補正工程を含むことを特徴とする表示装置の表示方法。
  9. コンピュータを請求項1から請求項7の何れか1項に記載の表示装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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