JP2013229232A - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置 - Google Patents

照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コネクタの誤挿入に伴う接続不良を防止すること。
【解決手段】バックライト装置は、少なくとも平面視矩形状をなす底板22aを有するシャーシ22と、一方の板面が底板22a上に取り付けられてなるLED基板25と、その光出射側が底板22a側とは反対側に向けられた形でLED基板25の他方の板面上に配されたLED24と、LED24に電源を供給する給電基板43と、給電基板43に設けられ、並列する2つの端子56を有するコネクタ54と、LED基板25に設けられ、コネクタ54をLED基板25の板面方向に沿って挿入可能な接続開口55を有するとともに、接続開口55にコネクタ54が挿入されることでLED基板25と給電基板43とを電気的に接続するハウジング57と、ハウジング57と端子56が並列する方向に隣接して設けられ、底板22から接続開口55よりもLED24の光出射側に突出する突出部材70と、を備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。
例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置に用いる液晶パネルは、自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。このバックライト装置は、液晶パネルの裏側(表示面とは反対側)に設置されるようになっており、液晶パネル側の面が開口したシャーシと、シャーシ内に収容される光源と、光源と対向するようシャーシの開口部を覆う形で配されて光源が発する光を効率的に液晶パネル側へ放出させるための光学部材(拡散シート等)とを備える。上記したバックライト装置の構成部品のうち、光源として例えばLEDを用いる場合があり、その場合には、シャーシ内にLEDを実装したLED基板を収容することになる。このようなLED基板を備えたバックライト装置の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2012−18809号公報
上記した特許文献1には、LED基板と、電源であるドライバ基板とが、シャーシを貫通する形で配された基板間コネクタにより接続される構造が記載されている。このようにシャーシ内に配されたLED基板をシャーシ外に配された電源に接続するには、コネクタをハウジングの接続開口に挿入する接続構造を用いる手法が採られているが、近年では液晶表示装置の大画面化の進行に伴い、電源に接続するLED基板の数が多くなるとともにその接続に係る作業が煩雑なものとなる傾向にある。このため、電源側とLED基板側の一方に設けられたコネクタを、電源側とLED基板側の他方に設けられた接続開口に接続する際に、コネクタを誤挿入することで接続不良が生じる事態が増加しており、作業効率や生産性を悪化させる要因となっていた。
本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本明細書で開示される技術は、コネクタの誤挿入に伴う接続不良を防止することを目的とする。
本明細書で開示される技術は、少なくとも平面視矩形状をなす板状部を有するシャーシと、一方の板面が前記板状部上に取り付けられてなる光源基板と、その光出射側が前記板状部側とは反対側に向けられた形で前記光源基板の他方の板面上に配された光源と、
前記光源に電源を供給する給電部材と、前記光源基板と前記給電部材とのいずれか一方に設けられ、並列する2つの端子を有するコネクタと、前記光源基板と前記給電部材とのいずれか他方に設けられ、前記コネクタを前記光源基板の板面方向に沿って挿入可能な接続開口を有するとともに、該接続開口に前記コネクタが挿入されることで前記光源基板と前記給電基板とを電気的に接続するハウジングと、前記ハウジングと前記端子が並列する方向に隣接して設けられ、前記板状部から前記接続開口よりも前記光源の光出射側に突出する突出部材と、を備える照明装置に関する。
上記のような照明装置では、突出部材が2つの端子の並列する方向においてハウジングと隣接しているとともに、接続開口において端子が挿入される高さよりも高い位置まで突出している。このため、2つの端子のうち一方のみが接続開口に挿入された場合に、接続開口に挿入されなかった他方の端子が突出部材と当接し易いものとなる。他方の端子が突出部材と当接すると、2つの端子のうち一方のみが接続開口に挿入されるような誤挿入が防止されるので、コネクタの誤挿入に伴う接続不良を防止することができる。
前記突出部材が柱状をなしていてもよい。
この構成によると、突出部材が先細り状とされている場合に比して突出部材の剛性を高いものとすることができる。このため、端子と当接することで突出部材が破損することを防止ないし抑制することができる。
前記給電部材は長方形の板状をなす給電基板であってもよい。
この構成によると、給電基板に複数のコネクタ又は複数のハウジングを設けることで、給電基板を一度に複数の光源基板と接続させることができる。
前記コネクタは、前記給電基板の一部からその短辺方向に延びるものとされていてもよい。
この構成によると、給電基板の延在する方向と直交する方向に沿って接続開口内にコネクタを挿入することができるので、給電基板にコネクタが設けられた構成である場合に、コネクタを接続開口に挿入し易いものとすることができる。
前記光源基板は長方形状をなし、前記ハウジングは前記光源基板の長辺方向の一方の端部に設けられていてもよい。
この構成によると、給電基板に設けられたコネクタをハウジングの接続開口に挿入する際に、光源基板上に配された光源が邪魔になり難いものとすることができる。
前記接続開口は、その開口が前記光源基板の長辺方向の他方の端部側に向けられた形とされていてもよい。
この構成によると、コネクタを有する給電基板が、光源基板の外側に配されるのではなく、光源基板の一部と重畳する位置に配されることとなるので、板状部の省スペース化を図ることができ、その結果、照明装置の狭額縁化を図ることができる。
前記ハウジングは前記光源基板上に設けられ、前記光源基板の前記突出部材と対向する部位に切り込みが設けられていてもよい。
この構成によると、光源基板に切り込みを設けることで、突出部材をハウジングに対して一層近接させて設けることができるので、2つの端子のうち一方のみが接続開口に挿入された場合に、接続開口に挿入されなかった他方の端子が突出部材と一層当接し易いものとすることができる。
前記ハウジングは前記光源基板上に設けられ、前記突出部材は、前記光源基板よりも前記光出射側へ突出するとともに、その先端が前記光源基板の一部と平面に視て重畳するまで前記光源基板の板面方向に沿って延出していてもよい。
この構成によると、光源基板の端部が光源の光出射側に撓むことを突出部材の先端によって規制することができる。
前記コネクタは前記光源基板の端部に設けられていてもよい。
光源基板の表面には光源が設けられているので、コネクタが光源基板に設けられている構成である場合、コネクタを接続開口に挿入する際に光源基板の表裏を間違えてコネクタを挿入することがない。上記の構成によると、コネクタが設けられた基板の表裏を間違えてコネクタを挿入することを防止することができる。
前記突出部材が前記ハウジングの両側に設けられていてもよい。
この構成によると、2つの端子のうち一方のみが接続開口に挿入された場合に、2つの端子の並列する方向のいずれにずれた場合であっても、接続開口に挿入されなかった他方の端子が突出部材と当接することとなる。このため、接続開口に挿入されなかった他方の端子を突出部材と確実に当接させることができる。
前記ハウジングは頂面を有する箱状をなしていてもよい。
この構成によると、ハウジングを給電基板又は光源基板に設け易いものとすることができるとともに、給電基板や光源基板を反射シート等で覆う場合にハウジングが邪魔になり難いものとすることができる。
前記突出部材の突出する高さが前記ハウジングの前記頂面の高さよりも低いものとされていてもよい。
この構成によると、給電基板や光源基板を反射シート等で覆う場合に突出部材が邪魔になり難いものとすることができる。
本明細書で開示される技術は、上記の照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置として表現することもできる。また、上記表示パネルを、液晶を用いた液晶パネルとする表示装置も、新規で有用である。また、上記の表示装置を備えるテレビ受信装置も、新規で有用である。
本明細書で開示される技術によれば、コネクタの誤挿入に伴う接続不良を防止することができる。
実施形態1に係るテレビ受信装置TVの概略構成を示す分解斜視図 液晶表示装置10の概略構成を示す分解斜視図 液晶パネル11の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図 アレイ基板11bの平面構成を示す拡大平面図 CF基板11aの平面構成を示す拡大平面図 バックライト装置12を構成するシャーシ22における拡散レンズ27、LED基板25、基板保持部材28及び反射シート29などの配置構成を示す平面図 液晶表示装置11の短辺方向(図6のVII−VII断面)に沿った断面構成を示す断面図 液晶表示装置11の長辺方向(図6のVIII−VIII断面)に沿った断面構成を示す断面図 バックライト装置12を構成するシャーシ22におけるLED基板25、給電基板43及び各配線などの配置構成を示す平面図 バックライト装置12を構成するシャーシ22におけるLED駆動回路基板30及び各配線31〜33などの配置構成を示す底面図 LED基板25の給電回路に係る電気的構成を表すブロック図 シャーシ22におけるLED基板25、給電基板45及び各配線などの配置構成を示す拡大平面図 LED基板25に設けられたハウジング57の接続開口55、及び給電基板43のコネクタ54の配置構成を示す平面図 図13におけるXIV−XIV断面の断面図 図13におけるXV−XV断面の断面図 図13におけるXVI−XVI断面の断面図 実施形態2に係るLED基板125に設けられたハウジング157の接続開口155、及び給電基板143のコネクタ154の配置構成を示す平面図 実施形態3に係るLED基板225に設けられたハウジング257の接続開口255、及び給電基板243のコネクタ254の配置構成を示す平面図 図18におけるXIX−XIX断面の断面図 図18におけるXX−XX断面の断面図 実施形態4に係るLED基板325に設けられたハウジング357の接続開口355、及び給電基板343のコネクタ354の配置構成を示す平面図 図21におけるXXII−XXII断面の断面図 実施形態5に係るバックライト装置412を構成するシャーシ422におけるLED基板425、給電基板443及び各配線などの配置構成を示す平面図 実施形態5に係るLED基板425に設けられたハウジング457の接続開口455、及び給電基板443のコネクタ454の配置構成を示す平面図 図24におけるXXV−XXV断面の断面図 実施形態6に係るLED基板525に設けられたハウジング557の接続開口555、及び給電基板543のコネクタ554の配置構成を示す平面図 実施形態6に係るLED基板525の給電回路に係る電気的構成を表すブロック図 実施形態7に係るLED基板625に設けられたハウジング657の接続開口655、及び給電基板643のコネクタ654の配置構成を示す平面図 実施形態7に係るLED基板625の給電回路543に係る電気的構成を表すブロック図 実施形態8に係るコネクタ754をなす端子756の一部が接続開口755の嵌合空間に嵌合されずにハウジング側規制部760及び突出部材770に干渉した状態を示す平面図 実施形態9に係るコネクタ854をなす端子856の一部が接続開口855の嵌合空間に嵌合されずに突出部材870に干渉し、且つ給電基板側規制部872が周壁部857aに干渉した状態を示す平面図 実施形態10に係る給電基板943が正常に組み付けられ、反転規制突出部材974aが位置決め切り欠き内974bに受け入れられた状態を示す平面図 実施形態10において、給電基板943が正常な姿勢から表裏に反転していて、反転規制突出部材974aが給電基板943に干渉した状態を示す平面図 実施形態10において、コネクタ954をなす端子956の一部が接続開口955の嵌合空間に嵌合されずに突出部材970に干渉した状態を示す平面図
<実施形態1>
図面を参照して実施形態1を説明する。本実施形態では、バックライト装置(照明装置の一例)12を備える液晶表示装置(表示装置の一例)10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図7及び図8に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
(テレビ受信装置)
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示すように、表示装置である液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、電力供給のための電源回路基板Pと、テレビ画像信号を受信可能なチューナー(受信部)Tと、チューナーTから出力されたテレビ画像信号を当該液晶表示装置10用の画像信号に変換する画像変換回路基板VCと、スタンドSとを備えて構成される。液晶表示装置10は、全体として横長(長手)の方形状(矩形状)をなし、長辺方向を水平方向(X軸方向)と、短辺方向を垂直方向(Y軸方向、鉛直方向)とそれぞれほぼ一致させた状態で収容されている。この液晶表示装置10は、図2に示すように、表示パネルである液晶パネル(表示パネルの一例)11と、外部光源であるバックライト装置12とを備え、これらが枠状のベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。
(液晶パネル)
液晶表示装置10における液晶パネル11の構成について説明する。液晶パネル11は、全体として横長(長手)の方形状(矩形状)をなしており、図3に示すように、一対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板11a,11bと、両基板11a,11b間に介在し、電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶を含む液晶層11cとを備え、両基板11a,11bが液晶層の厚さ分のギャップを維持した状態で図示しないシール剤によって貼り合わせられている。また、両基板11a,11bの外面側には、それぞれ偏光板11d,11eが貼り付けられている。なお、液晶パネル11における長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致している。
両基板11a,11bのうち表側(正面側)がCF基板11aとされ、裏側(背面側)がアレイ基板11bとされる。アレイ基板11bの内面、つまり液晶層11c側(CF基板11aとの対向面側)の面には、図4に示すように、スイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor)14及び画素電極15がマトリクス状(行列状)に多数個並列して設けられるとともに、これらTFT14及び画素電極15の周りには、格子状をなすゲート配線16及びソース配線17が取り囲むようにして配設されている。画素電極15は、長辺方向をY軸方向に、短辺方向をX軸方向にそれぞれ一致させた縦長(長手)の方形状(矩形状)をなしており、ITO(Indium Tin Oxide)或いはZnO(Zinc Oxide)といった透明電極からなる。ゲート配線16とソース配線17とがそれぞれTFT14のゲート電極とソース電極とに接続され、画素電極15がTFT14のドレイン電極に接続されている。また、TFT14及び画素電極15の液晶層11c側には、図3に示すように、液晶分子を配向するための配向膜18が設けられている。アレイ基板11bにおける端部には、ゲート配線16及びソース配線17から引き回された端子部が形成されており、この端子部には、図示しない液晶駆動用のドライバ部品が異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)を介して圧着接続され、さらにはその液晶駆動用のドライバ部品が各種配線基板などを介して図示しない表示制御回路基板に電気的に接続されている。この表示制御回路基板は、テレビ受信装置TVにおける画像変換回路基板VC(図1参照)に接続されるとともに同画像変換回路基板VCからの出力信号に基づいてドライバ部品を介して各配線16,17に駆動信号を供給するものとされる。
一方、CF基板11aの内面、つまり液晶層11c側(アレイ基板11bとの対向面側)の面には、図5に示すように、アレイ基板11b側の各画素に対応して多数個の着色部R,G,B,Yをマトリクス状(行列状)に配列してなるカラーフィルタ19が設けられている。そして、本実施形態に係るカラーフィルタ19は、光の三原色である赤色の着色部R,緑色の着色部G,青色の着色部Bに加えて、黄色の着色部Yを有するものとされ、各着色部R,G,B,Yが対応した各色(各波長)の光を選択的に透過するものとされる。各着色部R,G,B,Yは、画素電極15と同様に長辺方向をY軸方向に、短辺方向をX軸方向にそれぞれ一致させた縦長(長手)の方形状(矩形状)をなしている。各着色部R,G,B,Y間には、混色を防ぐため、格子状の遮光層(ブラックマトリクス)BMが設けられている。CF基板11aにおけるカラーフィルタ19の液晶層11c側には、図3に示すように、対向電極20及び配向膜21が順次積層して設けられている。
カラーフィルタ19を構成する各着色部R,G,B,Yの配置及び大きさについて詳しく説明する。各着色部R,G,B,Yは、図5に示すように、X軸方向を行方向とし、Y軸方向を列方向として行列状に配列されており、各着色部R,G,B,Yにおける列方向(Y軸方向)の寸法は全て同一とされるものの、行方向(X軸方向)の寸法については各着色部R,G,B,Yによって異なるものとされる。詳しくは、各着色部R,G,B,Yは、図5に示す左側から赤色の着色部R、緑色の着色部G、青色の着色部B、黄色の着色部Yの順で行方向に沿って並べられており、このうち赤色の着色部R及び青色の着色部Bの行方向の寸法が、黄色の着色部Y及び緑色の着色部Gの行方向の寸法よりも相対的に大きなものとされる。つまり、行方向の寸法が相対的に大きな着色部R,Bと、行方向の寸法が相対的に小さな着色部G,Yとが行方向について交互に繰り返し配されていることになる。これにより、赤色の着色部R及び青色の着色部Bの面積は、緑色の着色部G及び黄色の着色部Yの面積よりも大きなものとされている。青色の着色部Bと赤色の着色部Rとの面積は、互いに等しいものとされる。同様に緑色の着色部Gと黄色の着色部Yとの面積は、互いに等しいものとされる。なお、図3及び図5では、赤色の着色部R及び青色の着色部Bの面積が、黄色の着色部Y及び緑色の着色部Gの面積の約1.6倍程度とされる場合を代表して図示しているが、この面積比率の具体的な数値は適宜に変更可能である。
カラーフィルタ19が上記のような構成とされるのに伴い、アレイ基板11bにおいては、図4に示すように、画素電極15における行方向(X軸方向)の寸法が列によって異なるものとされる。すなわち、各画素電極15のうち、赤色の着色部R及び青色の着色部Bと重畳するものの行方向の寸法及び面積は、黄色の着色部Y及び緑色の着色部Gと重畳するものの行方向の寸法及び面積よりも相対的に大きなものとされる。また、ゲート配線16については、全て等ピッチで配列されているのに対し、ソース配線17については、画素電極15の行方向の寸法に応じて2通りのピッチで配列されている。
上記のように本実施形態に係る液晶表示装置10は、4色の着色部R,G,B,Yからなるカラーフィルタ19を備える液晶パネル11を用いていることから、図1に示すように、テレビ受信装置TVにおいては専用の画像変換回路基板VCを備えるものとされる。すなわち、この画像変換回路基板VCは、チューナーTから出力されたテレビ画像信号を青色、緑色、赤色、黄色の各色の画像信号に変換し、生成された各色の画像信号を表示制御回路基板に出力することができる。この画像信号に基づいて表示制御回路基板は、各配線16,17を介して液晶パネル11における各色の画素に対応したTFT14を駆動し、各色の着色部R,G,B,Yを透過する透過光量を適宜制御できるものとされる。
(バックライト装置)
続いて、液晶表示装置10におけるバックライト装置12の構成について説明する。バックライト装置12は、図2に示すように、光出射面側(液晶パネル11側)に開口する光出射部を有した略箱型をなすシャーシ22と、シャーシ22の光出射部を覆うようにして配される光学部材23群と、シャーシ22の外縁部に沿って配され光学部材23群の外縁部をシャーシ22との間で挟んで保持するフレーム26とを備える。さらに、シャーシ22内には、光学部材23(液晶パネル11)の直下となる位置に対向状に配されるLED(光源の一例)24と、LED24が実装されたLED基板(光源基板の一例)25と、LED基板25においてLED24に対応した位置に取り付けられる拡散レンズ27とが備えられる。このように、本実施形態に係るバックライト装置12は、いわゆる直下型とされる。その上、シャーシ22内には、LED基板25をシャーシ22との間で保持することが可能な基板保持部材28と、シャーシ22内の光を光学部材23側に反射させる反射シート29とが備えられる。さらに、シャーシ22の裏面側(液晶パネル11側とは反対側)には、LED24に駆動電力を供給するためのLED駆動回路基板30が取り付けられている。続いて、バックライト装置12の各構成部品について詳しく説明する。
(シャーシ)
シャーシ22は、金属製とされ、図6から図8に示すように、液晶パネル11と同様に横長な方形状(矩形状、長方形状)をなす底板(板状部の一例)22aと、底板22aの各辺(一対の長辺及び一対の短辺)の外端からそれぞれ表側(光出射側)に向けて立ち上がる側板22bと、各側板22bの立ち上がり端から外向きに張り出す受け板22cとからなり、全体としては表側に向けて開口した浅い略箱型(略浅皿状)をなしている。シャーシ22は、その長辺方向がX軸方向(水平方向)と一致し、短辺方向がY軸方向(鉛直方向)と一致している。シャーシ22における各受け板22cには、表側からフレーム26及び次述する光学部材23が載置可能とされる。各受け板22cには、フレーム26がねじ止めされている。シャーシ22の底板22aには、基板保持部材28を取り付けるための取付孔が開口して設けられている。取付孔は、底板22aにおいて基板保持部材28の取付位置に対応して複数分散配置されている。
(光学部材)
光学部材23は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ22と同様に平面に視て横長の方形状をなしている。光学部材23は、図7及び図8に示すように、その外縁部が受け板22cに載せられることで、シャーシ22の光出射部を覆うとともに、液晶パネル11とLED24(LED基板25)との間に介在して配される。光学部材23は、裏側(LED24側、光出射側とは反対側)に配される拡散板23aと、表側(液晶パネル11側、光出射側)に配される光学シート23bとから構成される。拡散板23aは、所定の厚みを持つほぼ透明な樹脂製で板状をなす基材内に拡散粒子を多数分散して設けた構成とされ、透過する光を拡散させる機能を有する。光学シート23bは、拡散板23aと比べると板厚が薄いシート状をなしており、2枚が積層して配されている。具体的な光学シート23bの種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。なお、使用する光学シート23bの枚数や種類は、上記以外にも適宜に変更可能である。
(フレーム)
フレーム26は、図2に示すように、液晶パネル11及び光学部材23の外周縁部に沿う枠状をなしている。このフレーム26と各受け板22cとの間で光学部材23における外縁部を挟持可能とされている(図7及び図8)。また、このフレーム26は、液晶パネル11における外縁部を裏側から受けることができ、表側に配されるベゼル13との間で液晶パネル11の外縁部を挟持可能とされる(図7及び図8)。
(LED)
LED24は、図8に示すように、LED基板25上に実装されるとともにLED24に対する実装面とは反対側の面が発光面となる、いわゆる頂面発光型とされる。LED24は、発光源として青色光を発するLEDチップを備えるとともに、青色光により励起して発光する蛍光体として、緑色蛍光体と赤色蛍光体とを備えている。詳しくは、LED24は、LED基板25に固着される基板部上に例えばInGaN系の材料からなるLEDチップを樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるLEDチップは、主発光波長が420nm〜500nmの範囲、つまり青色の波長領域に存するものとされ、色純度に優れた青色光(青色の単色光)を発することが可能とされる。具体的なLEDチップの主発光波長としては、例えば451nmが好ましい。その一方、LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色光により励起されることで緑色光を発する緑色蛍光体と、LEDチップから発せられた青色光により励起されることで赤色光を発する赤色蛍光体とが所定の割合でもって分散配合されている。これらLEDチップから発せられる青色光(青色成分の光)と、緑色蛍光体から発せられる緑色光(緑色成分の光)と、赤色蛍光体から発せられる赤色光(赤色成分の光)とにより、LED24は、全体として所定の色、例えば白色や青色味を帯びた白色などの光を発することが可能とされる。なお、緑色蛍光体からの緑色成分の光と、赤色蛍光体からの赤色成分の光との合成により黄色光が得られることから、このLED24は、LEDチップからの青色成分の光と、黄色成分の光とを併せ持っている、とも言える。このLED24の色度は、例えば緑色蛍光体及び赤色蛍光体における含有量の絶対値や相対値に応じて変化するものとされるため、これら緑色蛍光体及び赤色蛍光体の含有量を適宜調整することでLED24の色度を調整することが可能とされる。なお、本実施形態では、緑色蛍光体は、500nm以上570nm以下の緑色波長領域に主発光ピークを有するものとされ、赤色蛍光体は、600nm以上780nm以下の赤色波長領域に主発光ピークを有するものとされる。
続いて、LED24に備えられる緑色蛍光体及び赤色蛍光体について詳しく説明する。緑色蛍光体としては、サイアロン系蛍光体の一種であるβ−SiAlONを用いるのが好ましい。サイアロン系蛍光体は、窒化ケイ素のシリコン原子の一部がアルミニウム原子に、窒素原子の一部が酸素原子に置換された物質、つまり窒化物である。窒化物であるサイアロン系蛍光体は、例えば硫化物や酸化物などからなる他の蛍光体に比べると、発光効率に優れるとともに耐久性に優れている。ここで言う「耐久性に優れる」とは、具体的には、LEDチップからの高いエネルギーの励起光に曝されても経時的に輝度低下が生じ難いことなどを意味する。サイアロン系蛍光体には、付活剤として希土類元素(例えばTb,Yg,Agなど)が用いられる。サイアロン系蛍光体の一種であるβ−SiAlONは、β型窒化ケイ素結晶にアルミニウムと酸素とが固溶した一般式Si6-zAlzz8-z:Eu(zは固溶量を示す)または(Si,Al)6(O,N)8:Euにより表される物質である。本実施形態に係るβ−SiAlONには、付活剤として例えばEu(ユーロピウム)が用いられており、それにより発光光である緑色光の色純度が特に高いものとされるので、LED24の色度を調整する上で極めて有用である。一方、赤色蛍光体としては、カズン系蛍光体の一種であるカズンを用いるのが好ましい。カズン系蛍光体は、カルシウム原子(Ca)、アルミニウム原子(Al)、ケイ素原子(Si)、窒素原子(N)を含む窒化物であり、例えば硫化物や酸化物などからなる他の蛍光体に比べると、発光効率に優れるとともに耐久性に優れている。カズン系蛍光体は、付活剤として希土類元素(例えばTb,Yg,Agなど)が用いられる。カズン系蛍光体の一種であるカズンは、付活剤としてEu(ユーロピウム)が用いられるとともに、組成式CaAlSiN3:Euにより示される。
(LED基板)
LED基板25は、図6に示すように、平面に視て横長の方形状をなす基材を有しており、長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致する状態でシャーシ22内において底板22aに沿って延在しつつ収容されている。このLED基板25の基材の板面のうち、表側を向いた板面(光学部材23側を向いた面)には、LED24が表面実装されている。実装されたLED24は、その発光面が光学部材23(液晶パネル11)と対向状をなすとともに、その光軸がZ軸方向、つまり液晶パネル11の表示面と直交する方向と一致している。LED基板25には、その長辺方向(X軸方向)に沿って複数(例えば、図6では10個)のLED24が直線的に並んで配されるとともに、並列されたLED24に接続される配線パターン25b(図11を参照)が形成されている。各LED24の配列ピッチは、ほぼ一定となっており、つまり各LED24は、X軸方向についてほぼ等間隔に配列されていると言える。
上記した構成のLED基板25は、図6に示すように、シャーシ22内においてX軸方向及びY軸方向にそれぞれ複数ずつ、互いに長辺方向及び短辺方向を揃えた状態で並列して配置されている。つまり、LED基板25及びそこに実装されたLED24は、シャーシ22内において共にX軸方向(シャーシ22及びLED基板25の長辺方向)を行方向とし、Y軸方向(シャーシ22及びLED基板25の短辺方向)を列方向として行列状に配置(マトリクス状に配置、平面配置)されている。具体的には、LED基板25は、シャーシ22内においてX軸方向(行方向)に2枚ずつ、Y軸方向(列方向)に9枚ずつ、合計18枚が行列状に並列して配置されている。LED基板25は、Y軸方向について配列ピッチがほぼ等しい等ピッチ配列とされており、言い換えるとほぼ等間隔に配されている。また、LED基板25のうち基板保持部材28の取付位置に対応する位置には、基板保持部材28を通すための貫通孔25aが形成されている(図7及び図8)。
また、LED基板25の基材は、合成樹脂材料(具体的には紙フェノールまたはガラスエポキシ樹脂など)からなるものとされ、その表面に金属膜(具体的には銅箔など)からなる配線パターン25bが形成され、さらには最外表面には、光の反射性に優れた白色を呈する反射層(図示せず)が形成された構成とされる。なお、LED基板25の基材に用いる材料としては、金属材料(例えばアルミニウムなど)を用いることも可能である。
(拡散レンズ)
拡散レンズ27は、ほぼ透明で(高い透光性を有し)且つ屈折率が空気よりも高い合成樹脂材料(例えばポリカーボネートやアクリルなど)からなる。拡散レンズ27は、図6及び図8に示すように、所定の厚みを有するとともに、平面に視て略円形状に形成されており、LED基板25に対して各LED24を表側から個別に覆うよう、つまり平面に視て各LED24と重畳するようそれぞれ取り付けられている。そして、この拡散レンズ27は、LED24から発せられた指向性の強い光を拡散させつつ出射させることができる。つまり、LED24から発せられた光は、拡散レンズ27を介することにより指向性が緩和されるので、隣り合うLED24間の間隔を広くとってもその間の領域が暗部として視認され難くなる。これにより、LED24の設置個数を少なくすることが可能となっている。この拡散レンズ27は、平面に視てLED24とほぼ同心となる位置に配されている。なお、図7では、基板保持部材28の断面構成を図示しているため、拡散レンズ27については紙面奥側に配されたものの側面が図示されている。
(基板保持部材)
基板保持部材28について説明する。基板保持部材28は、ポリカーボネートなどの合成樹脂製とされており、表面が光の反射性に優れた白色を呈する。基板保持部材28は、図6から図8に示すように、LED基板25の板面に沿う本体部28aと、本体部28aから裏側、つまりシャーシ22側に向けて突出してシャーシ22に固定される固定部28bとを備える。本体部28aは、平面に視て略円形の板状をなすとともに、シャーシ22の底板22aとの間で少なくともLED基板25を挟持可能とされる。固定部28bは、LED基板25及びシャーシ22の底板22aにおける基板保持部材28の取付位置に対応してそれぞれ形成された挿通孔25a及び取付孔を貫通しつつ底板22aに対して係止可能とされる。この基板保持部材28は、図6に示すように、LED基板25の面内において複数が適宜に分散配置されており、X軸方向について拡散レンズ27(LED24)に対して隣り合う位置に配されている。
なお、基板保持部材28には、図6及び図8に示すように、本体部28aとシャーシ22の底板22aとの間で反射シート29の底部29aを介することなくLED基板25を挟持するもの(第1基板保持部材)と、本体部28aとシャーシ22の底板22aとの間でLED基板25と共に反射シート29の底部29aを挟持するもの(第2基板保持部材)との2種類が含まれている。このうち、LED基板25と共に反射シート29の底部29aを挟持する基板保持部材28(第2基板保持部材)には、本体部28aから表側に突出する支持部28cが設けられたものと、支持部28cを有さないものとの2種類が含まれている。この支持部28cは、光学部材23(直接的には拡散板23a)を裏側から支持することが可能とされ、それによりLED24と光学部材23とのZ軸方向の位置関係を一定に維持することができるとともに光学部材23の不用意な変形を規制することができる。
(反射シート)
反射シート29は、合成樹脂製とされ、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされる。反射シート29は、図6から図8に示すように、シャーシ22の内面のほぼ全域にわたって敷設される大きさを有しているので、シャーシ22内に並列して配された全LED基板25を表側から一括して覆うことが可能とされる。この反射シート29によりシャーシ22内の光を光学部材23側に向けて効率的に立ち上げることができる。反射シート29は、シャーシ22の底板22aに沿って延在するとともに底板22aの大部分を覆う大きさの底部29aと、底部29aの各外端から表側に立ち上がるとともに底部29aに対して傾斜状をなす4つの立ち上がり部29bと、各立ち上がり部29bの外端から外向きに延出するとともにシャーシ22の受け板22cに載せられる延出部29cとから構成されている。この反射シート29の底部29aが各LED基板25における表側の面、つまりLED24の実装面に対して表側に重なるよう配される。また、反射シート29の底部29aには、各拡散レンズ27(各LED24)と平面視重畳する位置に各拡散レンズ27を挿通するレンズ挿通孔が開口して設けられている。
また、底部29aには、各基板保持部材28と平面視重畳する位置に固定部28bを通すための保持部材挿通孔が開口して設けられており、特に底部29aを介することなくLED基板25を保持する基板保持部材28(第1基板保持部材)に対応する保持部材挿通孔については、その本体部28aをも通すことが可能な大きさとされている。これにより、シャーシ22内に収容したLED基板25を予め上記基板保持部材28(第1基板保持部材)によってシャーシ22の底板22aに保持させることができ、その後反射シート29をシャーシ22内に敷設する際に、底部29aが上記基板保持部材28(第1基板保持部材)の本体部28aに乗り上げることが回避される。なお、底部29aは、シャーシ22内に敷設された後に取り付けられる基板保持部材28(第2基板保持部材)によってLED基板25と共にシャーシ22に保持されて浮きや撓みが生じ難いものとされる。
(液晶パネルの4原色化、及びカラーフィルタの着色部の面積比率を異ならせることの意義)
なお、既述した通り本実施形態に係る液晶パネル11のカラーフィルタ19は、図3及び図5に示すように、光の3原色である各着色部R,G,Bに加えて黄色の着色部Yを有しているので、透過光により表示される表示画像の色域が拡張されており、もって色再現性に優れた表示を実現できるものとされる。しかも、黄色の着色部Yを透過した光は、視感度のピークに近い波長を有することから、人間の目には少ないエネルギーでも明るく知覚される傾向とされる。これにより、バックライト装置12が有するLED24の出力を抑制しても十分な輝度を得ることができることとなり、LED24の消費電力を低減でき、もって環境性能にも優れる、といった効果が得られる。
その一方、上記のような4原色タイプの液晶パネル11を用いると、液晶パネル11の表示画像が全体として黄色味を帯び易くなる傾向とされる。これを回避するため、本実施形態に係るバックライト装置12では、LED24における色度が黄色の補色である青色気味に調整されており、それにより表示画像における色度を補正するようにしている。このこともあって、既述したようにバックライト装置12が有するLED24は、主発光波長が青色の波長領域に存するものとされ、青色の波長領域に存する光の発光強度が最も高いものとされている。
上記のようにLED24における色度を調整するに際しては、その色度を白色から青色に近づけるほど、その発光光の輝度が低下する傾向にあることが本願発明者の研究により判明した。そこで、本実施形態においては、カラーフィルタ19を構成する青色の着色部Bの面積比率を緑色の着色部G及び黄色の着色部Yよりも相対的に大きくするようにしており、それによりカラーフィルタ19の透過光に、黄色の補色である青色光をより多く含ませることができる。これにより、表示画像の色度を補正すべくLED24の色度を調整する上で、LED24の色度をそれほど青色気味に調整する必要がなくなり、もって色度調整に伴うLED24の輝度低下が抑制することが可能とされる。
さらには、本願発明者の研究によれば、4原色タイプの液晶パネル11を用いると、液晶パネル11の出射光のうち特に赤色光の明度が低下することが判明している。これは、4原色タイプの液晶パネル11では、3原色タイプのものに比べると、1つの画素を構成するサブ画素が3つから4つに増加するため、個々のサブ画素の面積は減少し、それに起因して特に赤色光の明度が低下している、と推考される。そこで、本実施形態においては、カラーフィルタ19を構成する赤色の着色部Rの面積比率を緑色の着色部G及び黄色の着色部Yよりも相対的に大きくするようにしており、それによりカラーフィルタ19の透過光に赤色光をより多く含ませることができ、もってカラーフィルタ19の4色化に伴って生じる赤色光の明度低下を抑制することができる。
(LED基板の給電回路)
続いて、LED基板25の給電回路の概略について説明する。上記したようにシャーシ22内に収容されたLED基板25に実装されている各LED24には、図11に示すように、シャーシ22外に配されたLED駆動回路基板30からの電力が、各配線31〜33及び一対の給電基板(給電部材の一例)43などを介して供給されることで、その駆動が制御されるようになっている。なお、LED駆動回路基板30は、当該液晶表示装置10の電力供給源である電源回路基板P(図1参照)に接続されるとともに電力の供給を受けるものとされている。
上記した各配線31〜33には、図9及び図11に示すように、LED駆動回路基板30の正極側と一方の給電基板43(正極側給電基板47)とを電気的に接続する正極側配線31と、LED駆動回路基板30の負極側と他方の給電基板43(負極側給電基板48)とを電気的に接続する負極側配線32と、一対の給電基板43(正極側給電基板47及び負極側給電基板48)同士を電気的に接続する中継配線33とが含まれている。上記した給電基板43には、正極側配線31及び中継配線33に電気的に接続される正極側給電基板47と、負極側配線32及び中継配線33に電気的に接続される負極側給電基板48とが含まれている。そして、シャーシ22内においてX軸方向について隣り合う一対のLED基板25には、正極側給電基板47が電気的に接続される正極側LED基板34と、負極側給電基板48が電気的に接続される負極側LED基板35とが含まれている。つまり、LED基板25は、X軸方向(水平方向)について図9及び図11に示す左右に隣り合う一対のものが1つの組を構成しており、この組をなす正極側LED基板34及び負極側LED基板35上のLED24群が各配線31〜33及び各給電基板47,48によってLED駆動回路基板30に対して直列に接続されている。正極側LED基板34及び負極側LED基板35は、シャーシ22内においてそれぞれY軸方向に沿って複数ずつ(図9では9つ)並んで配されており、9つの組を構成している。つまり、LED基板25に対する給電回路は、Y軸方向に沿って並ぶ各LED基板25の組毎に独立しており、全部で9つの系統が存在している。その上で、正極側給電基板47は、Y軸方向に沿って並ぶ複数の正極側LED基板34に対して一括して接続されるのに対し、負極側給電基板48は、Y軸方向に沿って並ぶ複数の負極側LED基板35に対して一括して接続されている。なお、図9では、基板保持部材28の図示を省略している。また、図11では、シャーシ22内においてX軸方向に沿って並ぶ一対で一組のLED基板25のみを代表して図示している。
(LED駆動回路基板)
LED駆動回路基板30は、図10に示すように、シャーシ22の底板22aにおける裏側、つまりLED基板25が配された面とは反対側の面に取り付けられている。言い換えると、LED駆動回路基板30は、LED基板25との間でシャーシ22の底板22aを表裏から挟み込んでいることになる。LED駆動回路基板30には、後述する正極側配線31の正極側電源基板用配線コネクタ39が嵌合接続される正極側電源基板コネクタ30aと、負極側配線32の負極側電源基板用配線コネクタ40が嵌合接続される負極側電源基板コネクタ30bとが設けられている。正極側電源基板コネクタ30aには、図11に示すように、正極側電源端子部30cが内蔵されているのに対し、負極側電源基板コネクタ30bには、負極側電源端子部30dが内蔵されている。これら正極側電源端子部30c及び負極側電源端子部30dは、後述する正極側配線31及び負極側配線32と同数ずつ備えられており、その数は後述する給電回路の系統数(Y軸方向に沿って並ぶLED基板25の組数)と一致している。さらには、LED駆動回路基板30には、上記した正極側電源端子部30cと負極側電源端子部30dとの間に所定の電圧を付与することで、各LED基板25が備えるLED24に直流電流を供給してこれらを駆動するLED駆動部30eが備えられている。このLED駆動部30eは、正極側電源端子部30c及び負極側電源端子部30dの組(給電回路の系統)毎に異なる電圧を付与することが可能とされている。なお、LED駆動回路基板30は、図10に示すように、シャーシ22において鉛直方向について上側に偏心した位置で、且つ水平方向について図10に示す左側(後述する負極側LED基板35側)に偏心した位置に配されている。
(配線挿通孔)
上記したLED駆動回路基板30及びLED基板25は、図9及び図10に示すように、シャーシ22の底板22aを挟んで互いに反対側に配されていることから、シャーシ22の底板22aには、これらを接続する正極側配線31及び負極側配線32を通すための配線挿通孔36が貫通形成されている。配線挿通孔36は、シャーシ22の底板22aにおける外縁部に一対配されており、詳しくは底板22aのうち鉛直方向の上側における両角部近傍にそれぞれ配されている。一対の配線挿通孔36のうち、一方(図9に示す左側、図10に示す右側)の配線挿通孔36が正極側配線31のみを挿通するのに対し、他方(図9に示す右側、図10に示す左側)の配線挿通孔36が負極側配線32のみを挿通するものとされる。一対の配線挿通孔36のうち正極側配線31専用のものは、シャーシ22の底板22aにおいて、X軸方向について正極側給電基板47側の端部に配されているのに対し、負極側配線32専用のものは、シャーシ22の底板22aにおいて、X軸方向について負極側給電基板48側の端部に配されている。
(配線保護部材及び配線保持部材)
さらには、底板22aには、配線挿通孔36の孔縁を取り囲む形の配線保護部材37が取り付けられている。配線保護部材37は、合成樹脂製とされており、配線挿通孔36の孔縁を全周にわたって覆うとともにその孔縁を表裏から挟み込むことでシャーシ22に対して取り付け状態に保持されている。配線保護部材37には、配線挿通孔36と平面に視て重畳するとともに配線挿通孔36よりも一回り小さな開口部37aが形成されており、各配線31,32はこの開口部37aを通されることで、シャーシ22の内外を行き来することができる。また、シャーシ22の底板22aには、各配線31〜33の配索経路上(シャーシ22の外縁部)に位置するとともにそこに存在する各配線31〜33を束ねた状態に保持する配線保持部材38が設けられている。配線保持部材38は、合成樹脂製で開閉可能なバンド状をなしており、各配線31〜33の配索経路においてほぼ等間隔に複数分散配置され、シャーシ22の外縁部に取り付けられている。配線保持部材38は、シャーシ22の底板22aの内面(LED基板25が配された面)側と、外面(LED駆動回路基板30が配された面)側とにそれぞれ配されている。
(各配線)
次に、各配線31〜33についてその概略を説明する。各配線31〜33は、図9に示すように、いずれも給電回路の系統数と同数本ずつの被覆電線を有しており、一纏めに束ねられた状態でシャーシ22の外縁部に位置するよう配されている。詳しくは、各配線31〜33は、シャーシ22内においては、長辺側の側板22bと、長辺側の側板22bに隣り合うLED基板25との間に保有されるX軸方向に沿った間隙を利用して配索されるとともに、反射シート29における傾斜状をなす長辺側の立ち上がり部29bによって全域にわたって表側から覆われている(図6及び図9を参照)。各配線31〜33のうち、正極側配線31及び負極側配線32は、シャーシ22のうち図9に示す上側の外縁部に配されるのに対し、中継配線33は、シャーシ22のうち図9に示す下側、つまり正極側配線31及び負極側配線32とは反対側の外縁部に配されている。各配線31〜33の両端末には、それぞれ配線コネクタ39〜42,52,53が設けられており、これら各配線コネクタ39〜42,52,53が対応するLED駆動回路基板30の各電源基板コネクタ30a,30bまたは後述する給電基板43の各配線用給電基板コネクタ49〜51に対して嵌合接続可能とされている。以下、各配線31〜33及び各配線コネクタ39〜42,52,53について個別に詳しく説明する。
(各配線コネクタ)
先に各配線コネクタ39〜42,52,53について説明する。正極側配線31における一方の端末には、図10に示すように、LED駆動回路基板30における正極側電源基板コネクタ30aに嵌合接続される正極側電源基板用配線コネクタ39が設けられている。正極側電源基板用配線コネクタ39には、図11に示すように、正極側配線31の一端側に接続された正極側配線端子部39aが内蔵されており、この正極側配線端子部39aが正極側電源基板コネクタ30a内の正極側電源端子部30cに導通接触可能とされる。これに対して、負極側配線32における一方の端末には、LED駆動回路基板30における負極側電源基板コネクタ30bに嵌合接続される負極側電源基板用配線コネクタ40が設けられている。負極側電源基板用配線コネクタ40には、負極側配線32の一端側に接続された負極側配線端子部40aが内蔵されており、この負極側配線端子部40aが負極側電源基板コネクタ30b内の負極側電源端子部30dに導通接触可能とされる。
正極側配線31における他方の端末には、図9に示すように、正極側給電基板47における一方の端部に設けられた正極配線用給電基板コネクタ49に嵌合接続される正極側給電基板用正極配線コネクタ41が設けられている。この正極側給電基板用正極配線コネクタ41には、図11に示すように、正極側配線31の他端側に接続された正極側配線端子部41aが内蔵されており、この正極側配線端子部41aが正極配線用給電基板コネクタ49内の正極側給電基板端子部49aに導通接触可能とされる。これに対して、負極側配線32における他方の端末には、図9に示すように、負極側給電基板48における一方の端部に設けられた負極配線用給電基板コネクタ50に嵌合接続される負極側給電基板用負極配線コネクタ42が設けられている。この負極側給電基板用負極配線コネクタ42には、図11に示すように、負極側配線32の他端側に接続された負極側配線端子部42aが内蔵されており、この負極側配線端子部42aが負極配線用給電基板コネクタ50内の負極側給電基板端子部50aに導通接触可能とされる。
中継配線33における一方の端末には、図9に示すように、正極側給電基板47における他方の端部に設けられた中継配線用給電基板コネクタ51に嵌合接続される正極側給電基板用中継配線コネクタ52が設けられている。この正極側給電基板用中継配線コネクタ52には、図11に示すように、中継配線33の一端側に接続された第1中継配線端子部52aが内蔵されており、この第1中継配線端子部52aが中継配線用給電基板コネクタ51内の正極側給電基板端子部51aに導通接触可能とされる。中継配線33における他方の端末には、負極側給電基板48における他方の端部に設けられた中継配線用給電基板コネクタ51に嵌合接続される負極側給電基板用中継配線コネクタ53が設けられている。この負極側給電基板用中継配線コネクタ53には、図11に示すように、中継配線33の他端側に接続された第2中継配線端子部53aが内蔵されており、この第2中継配線端子部53aが中継配線用給電基板コネクタ51内の負極側給電基板端子部51bに導通接触可能とされる。
(給電基板)
ここで、給電基板43の構成について説明する。給電基板43は、図9に示すように、Y軸方向、つまりLED基板25の組の並び方向に沿って延在する板状をなす給電基板本体43aを有しており、この給電基板本体43aがLED基板25と同様に合成樹脂材料(具体的には紙フェノールまたはガラスエポキシ樹脂など)からなる。給電基板本体43aは、Y軸方向に沿って並列する全てのLED基板25を横切るとともにシャーシ22における短辺方向についての内寸よりもやや短い程度の長さ寸法を有している。給電基板本体43aのうち、その延在方向(Y軸方向)についての一方の端部(図9に示す上側の端部)には、正極配線用給電基板コネクタ49または負極配線用給電基板コネクタ50が設けられているのに対し、他方の端部(図9に示す下側の端部)には、中継配線用給電基板コネクタ51が設けられている。給電基板本体43aは、LED基板25のうちシャーシ22の長辺方向の外側の端部に対して、シャーシ22の長辺方向の中央寄りにずれた部分と平面に視て重畳する配置とされる。給電基板本体43aには、図11に示すように、その表面に金属膜(具体的には銅箔など)からなる配線パターン43bが形成されており、この配線パターン43bは、給電回路の系統数(Y軸方向に沿って並ぶLED基板25の組数)と同数が給電基板本体43a上にて互いに電気的に独立する形で配索されている。この配線パターン43bには、一端側に正極配線用給電基板コネクタ49内の正極側給電基板端子部49aまたは負極配線用給電基板コネクタ50内の負極側給電基板端子部50aが配されるのに対し、他端側に次述するコネクタ54のカソード側端子部54bまたはアノード側端子部54aが配される第1配線パターン43b1と、一端側にコネクタ54のアノード側端子部54aまたはカソード側端子部54bが配されるのに対し、他端側に中継配線用給電基板コネクタ51内の負極側給電基板端子部51bが配される第2配線パターン43b2とが含まれている。なお、給電基板43の基材に用いる材料としては、金属材料(例えばアルミニウムなど)を用いることも可能である。
(コネクタ)
そして、給電基板本体43aのうちシャーシ22の長辺方向の外側を向いた側面からは、図12に示すように、X軸方向に沿って外向きに突出する形でコネクタ(凸状接続部、給電側接続部)54が一体に設けられており、このコネクタ54が次述するLED基板25に設けられた接続開口55に嵌合接続される。コネクタ54は、給電基板本体43aの延在方向(Y軸方向)に沿って複数が間欠的に並んで配されており、その設置数がY軸方向に沿って並ぶLED基板25の並列数と同じ(9つ)とされるとともにその配置が各LED基板25と平面に視て重畳するものとされる。つまり、コネクタ54は、給電基板本体43aにおける配列間隔がY軸方向に沿って並ぶLED基板25間の配列間隔とほぼ一致している。従って、嵌合作業に際しては、給電基板43を操作することで、各コネクタ54を後述する各LED基板25に配されたハウジング57の各接続開口55に対して一括して挿入して嵌合させることができ、それにより作業効率が良好なものとされる。
コネクタ54は、図13に示すように、その先端において中央部が凹んだ二股状とされており、一対の端子56を有している。一対の端子56の並び方向は、LED基板25の板面に並行するとともにLED基板25の組における並び方向であるY軸方向と一致しており、接続開口55との挿入される方向であるX軸方向とは直交(交差)している。一対の端子56は、給電基板本体43aの側面からX軸方向に沿って突出するとともに、互いに並行している。一対の端子56は、給電基板本体43aからの突出寸法、及び幅寸法(Y軸方向についての寸法)が互いにほぼ同じ程度とされる。コネクタ54には、図11に示すように、給電基板本体43a上の配線パターン43bが延長形成されており、その端部に配されたアノード側端子部54a及びカソード側端子部54bが形成されている。詳しくは、コネクタ54をなす一対の端子56のうち、一方の端子56がアノード側端子部54aとされ、他方の端子56がカソード側端子部54bとされている。このようにコネクタ54の先端を二股状とし、一対の端子56間に間隔(物理的な空間)を保有させる構成とすることで、各端子56(アノード側端子部54aとカソード側端子部54b)の電気的な独立性を担保する上で好適となっている(図13及び図15を参照)。
(ハウジングと接続開口)
LED基板25のうちシャーシ22の長辺方向の外側の端部(X軸方向について隣り合うLED基板25側とは反対側の端部)には、図12に示すように、上記した給電基板43のコネクタ54が嵌合接続されるハウジング57が設けられている。ハウジング57は、合成樹脂製とされ、図13に示すように、全体としてブロック状をなしている。ハウジング57は、内部に嵌合空間ISを有するとともに、シャーシ22の長辺方向の中央側、つまり給電基板43側に向けて開口する接続開口55と、嵌合空間ISに臨む形で配される一対の端子金具58と、ハウジング57の外側面に取り付けられる固定金具59とを有してなる。接続開口55は、シャーシ22の長辺方向の中央側(図12から図14に示す右側)に向けて開口するとともに、内部にコネクタ54が嵌合される嵌合空間ISを有しており、コネクタ54をなす各端子56を挿入可能な形状をなしている。接続開口55に対してコネクタ54が挿入される方向は、X軸方向と一致しており、接続開口55に対してコネクタ54がシャーシ22の長辺方向の中央側から外側(図12から図14に示す左側)に向けて挿入されて嵌合されるようになっている。なお、以下では、「前後」について記載するときは、給電基板43の挿入方向を「前側」から「後側」に向かう方向と称する。例えば、図12から図14では、図の右側が「前側」であり、図の右側が「後側」とされる。このように給電基板43をLED基板25に対してシャーシ22における中央側から組み付ける配置構成とすれば、LED基板25とシャーシ22の長辺方向についての外縁部との間に給電基板43の配置スペースや給電基板43の嵌合ストローク分の空間を空けておく必要がなくなるから、その分だけ当該液晶表示装置10の狭額縁化を図ることができる。なお、LED基板25において、接続開口55と、接続開口55とX軸方向について隣り合う拡散レンズ27(LED24)との間には、給電基板本体43aの幅寸法と、コネクタ54の嵌合作業に必要な嵌合ストローク(給電基板本体43aからのコネクタ54の突出寸法)とを足し合わせた程度の間隔が空けられており、それにより給電基板43が拡散レンズ27(LED24)に干渉し難くなっている。
ブロック状をなすハウジング57は、嵌合空間ISを取り囲むよう略角筒状をなす周壁部57aと、周壁部57aにおける嵌合方向の後端部に連なる奥壁部57bと、嵌合空間ISを一対の端子56に対応付けて区分する区画壁部57cとを有しており、全体として略有底角筒状をなしている。周壁部57aは、図16に示すように、LED基板25に接する底壁部57a1と、底壁部57a1の幅方向の両端部から立ち上がる一対の側壁部57a2と、一対の底壁部57a2の立ち上がり端同士を結ぶとともに底壁部57a1と対向状をなす天井壁部57a3とからなる。奥壁部57bは、周壁部57aと直交する壁面を有するとともに、その前側の壁面が嵌合空間ISに臨む形で配されていてコネクタ54の嵌合深さを規制することができる。区画壁部57cは、周壁部57aにおける底壁部57a2と天井壁部57a3とにおける幅方向の略中央部同士を繋ぐ形で設けられており、その厚み寸法がコネクタ54をなす一対の端子56間の間隔よりも小さく設定されている。
ハウジング57の周壁部57aを構成する一対の側壁部57a2には、図15及び図17に示すように、固定金具59を取り付けるための金具取付溝部57a4がそれぞれ形成されている。固定金具59は、図15に示すように、断面形状がL字型をなしており、側壁部57a2に並行する金具本体59aと、金具本体59aの端部からY軸方向に沿って外向きに突出するとともにLED基板25に接する固定部59bとを有してなる。このうち金具本体59aが金具取付溝部57a4に圧入されるのに対し、固定部59bがLED基板25に対して半田付けされることで、接続開口55をLED基板25に対して取り付け状態に固定することができる。
端子金具58は、金属製とされており、図14に示すように、底壁部57a1、奥壁部57b及び天井壁部57a3の各壁面に沿って延在するよう途中で屈曲された端子本体58aを有している。端子本体58aは、一端側が嵌合空間IS内に配されるとともにコネクタ54に導通接触される給電基板側接触部58bとされるのに対し、他端側が嵌合空間IS外に配されるとともにLED基板25の配線パターン25bの端部に導通接触されるパターン側接触部58cとされる。給電基板側接触部58bは、端子本体58aのうち天井壁部57a3に沿う部分を前端位置にて後側(図14に示す左側)に折り返すよう屈曲させることで、断面形状が山形をなしており、弾性変形可能とされている。給電基板側接触部58bは、端子本体58aのうち底壁部57a1に沿う部分との間でコネクタ54(端子56)を弾性的に挟持することが可能とされる。ハウジング57に収容される一対の端子金具58のうち、一方の端子金具58は、図11に示すように、LED基板25上に形成された配線パターン25bのアノード側の端部に接続されるアノード側端子金具58Aとされるのに対し、他方の端子金具58は、配線パターン25bのカソード側の端部に接続されるカソード側端子金具58Bとされる。なお、LED基板25の配線パターン25bは、LED基板25の長辺方向(X軸方向)に沿って延在するとともに折り返し状をなしており、詳しくは接続開口55のアノード側端子金具58Aとの接続箇所を起点にして延在する部分が隣り合うLED24を横切るとともに各LED24のアノード側端子及びカソード側端子(共に図示は省略する)に接続されることで、これらLED24群を直列接続し、LED基板25における接続開口55とは反対側の端部に達したところで折り返されてから接続開口55のカソード側端子金具58Bへ向けて直線的に延在する形態とされている。
(側壁部と端子との関係)
ところで、ハウジング57の周壁部57aを構成する一対の側壁部57a2は、図16に示すように、それぞれ嵌合空間ISに対してY軸方向について隣接する配置とされるとともに、その厚み寸法が区画壁57cと同じ程度、つまりコネクタ54をなす一対の端子56間の間隔よりも小さく設定されている。側壁部57a2の厚み寸法と、一対の端子56間の間隔とをこのような関係とすることで、ハウジング57の機械的強度を十分に担保しつつも接続開口55におけるY軸方向についての大きさを小型化することができるとともに、各端子56をなすアノード側端子部54aとカソード側端子部54bとの電気的な独立性を良好に保つことができる。ところが、側壁部57a2の厚み寸法が一対の端子56間の間隔よりも相対的に小さくなると、次の問題が生じることが懸念される。即ち、接続開口55に対してコネクタ54を挿入して嵌合する作業を行う際に、コネクタ54が正規の位置からY軸方向について位置ずれした場合でも、一対の端子56間に側壁部57a2が入り込むことが可能とされているため、位置ずれした状態での嵌合が許容されるコネクタ54の誤挿入が生じるおそれがある。仮に、このようなコネクタ54の誤挿入が生じると、一方の端子56がハウジング57の嵌合空間ISに嵌合されるのに対して、他方の端子56が嵌合されることなくハウジング57に対してY軸方向について外側に配される、といった事態が生じて接続不良となるおそれがあった。
(本実施形態の要部に係る構成についての説明)
そこで、本実施形態に係るシャーシ22の底板22a上には、図13に示すように、接続開口55を有するハウジング57に対してコネクタ54がY軸方向について正常ではない誤挿入が行われる場合(位置ずれする場合)に、接続開口55へのコネクタ54の挿入を規制する突出部材70が設けられている。詳しくは、突出部材70は、ハウジング57に対してY軸方向の一方、つまりコネクタ54をなす一対の端子56の並列する方向の一方(本実施形態では図13における上下方向のうち下方向)に隣接する形で配されている。これにより、一対の端子56に、接続開口55の嵌合空間ISに嵌合され得る端子56と、嵌合空間ISに嵌合されない端子56とが生じた場合には、突出部材70が嵌合されない端子56に干渉することで、コネクタ54の嵌合を規制することができる。以下、突出部材70の構成について詳しく説明する。
(突出部材)
突出部材70は、図13及び図14に示すように、シャーシ22の底板22a上に設けられており、シャーシ22の底板22aからLED24の光出射側(表側、液晶パネル11の表示面11c側)に突出する形態とされている。突出部材70は、ハウジング57とY軸方向の一方(図13の下方向)において隣接する形で設けられている。突出部材70は、全体として円柱状をなしており、外周をなす側面70bがZ軸方向に真っ直ぐに延びるものとされ、その頂面70aがシャーシ22の底板22aと平行なものとされている。突出部材70は、ハウジング57における接続開口55側(シャーシ22の中央側)寄りとなるような位置でハウジング57と隣接している。従って、嵌合に際して、接続開口55の嵌合空間ISに嵌合され得る端子56と、嵌合空間ISに嵌合されない端子56とが生じた場合、嵌合され得る端子56が嵌合空間ISに入る手前の段階で、嵌合されない端子56が突出部材70に干渉することで嵌合が規制されるようになっている。
突出部材70は、図13に示すように、側壁部57a2の厚み寸法W3とハウジング57からの距離W4との和が、一対の端子56間の間隔W1と一方の端子56の幅寸法W2との和よりも小さくなるような範囲で、ハウジング57と隣接して設けられている。このように突出部材70をハウジング57と近接させるために、LED基板25における突出部材70と対向する部位には切り込み25cが設けられている。切り込み25cが設けられた部位はシャーシ22の底板22aが露出した状態となっており、この露出する部位に突出部材70が設けられている。上記のような距離で突出部材70がハウジング57と隣接することで、コネクタ54がY軸方向の一方について位置ずれした場合、嵌合空間ISに嵌合されない端子56が確実に突出部材70に突き当たるようになっている。また突出部材70は、その直径が、一方の端子56の幅寸法W2とほぼ同等の寸法とされている。これに加え、突出部材70の形状が先細り状ではなく円柱状とされていることにより、嵌合空間ISに嵌合されない端子56が突出部材70に突き当たったとしても、突出部材70の強度を維持することができ、突出部材70が破損することを防止ないし抑制できるものとされている。
突出部材70は、図14に示すように、その高さが接続開口55の下端よりも高いものとされている。即ち、突出部材70の頂面70aは、Z軸方向において、接続開口55の下端よりも表側に位置している。具体的には、突出部材70の高さ寸法H1は、LED基板25の厚み寸法H4と、ハウジング57の底壁部57a1の厚み寸法H3と、端子56の厚み寸法H2との総和よりも大きいものとされている。以上により、コネクタ54がY軸方向について位置ずれした場合、嵌合空間ISに嵌合されない端子56が突出部材70に対してZ軸方向についてほぼ全域にわたって突き当たる、つまり、突出部材70の側面70bと突き当たるようになっており、さらにはコネクタ54がZ軸方向について位置ずれした場合でも、嵌合空間ISに嵌合されない端子56が突出部材70に対して突き当たるようになっている。
上記した構成の突出部材70は、図9に示すように、シャーシ22内においてそのX軸方向の一方の端部側にY軸方向に沿って並んで配された複数(9つ)のハウジング57の全てについて、そのハウジング57と隣接した形で1つずつ設けられている。また突出部材70は、シャーシ22内においてそのX軸方向の他方の端部側にY軸方向に沿って並んで配された複数(9つ)のハウジング57の全てについても、そのハウジング57と隣接した形で1つずつ設けられている。
(本実施形態の要部に係る作用及び効果についての説明)
上記した構成を有するバックライト装置12を組み付けるに際しては、まず、予め絞り加工を施すことで突出部材70が設けられたシャーシ22を用意する。このシャーシ22内にLED24が実装された各LED基板25を、それらの長辺方向(X軸方向)の端部に設けられたハウジング57と突出部材70とが隣接するように収容するとともに、所定の位置に位置合わせしつつ基板保持部材28(第1基板保持部材)によって各LED基板25を底板22aに対して取り付け状態に保持する(図7及び図8を参照)。なお、配線保護部材37については、予めシャーシ22の配線挿通孔36の孔縁に取り付けるようにしておく。
シャーシ22内に全てのLED基板25を取り付け終えたら、続いて給電基板43の組み付け作業を行う。一対の給電基板43のうち、正極側給電基板47については、各コネクタ54を各正極側LED基板34の各接続開口55に、負極側給電基板48については、各コネクタ54を各負極側LED基板35の各接続開口55にそれぞれ嵌合接続する。嵌合に際しては、給電基板43を、各接続開口55群に対してシャーシ22の長辺方向(X軸方向)についての中央側に一旦配置し、給電基板43が有する各コネクタ54を、各接続開口55に対してY軸方向及びZ軸方向について位置合わせしつつ、給電基板43をX軸方向に沿って外向きにスライドさせる。このとき、各コネクタ54を構成する各端子56が、各接続開口55の各嵌合空間ISに全て整合していれば、図13から図15に示すように、各端子56が各接続開口55の各嵌合空間ISに一括して嵌合される。このように、給電基板43の組み付け作業を行うことで、Y軸方向に沿って並んだLED基板側コネクタ55群に対して同様に並列するコネクタ54群を一纏めにして嵌合させることができるから、作業効率が極めて良好なものとなっている。この嵌合時には、各端子56は、各端子金具58の給電基板側接触部58bと端子本体58aのうち底壁部57a1に沿う部分との間にそれぞれ弾性的に挟持される。この状態では、コネクタ54を構成する一対の端子56のうち、一方の端子56に形成されたアノード側端子部54aが、一対の端子金具58のうちのアノード側端子金具58Aに、他方の端子56に形成されたカソード側端子部54bが、一対の端子金具58のうちのカソード側端子金具58Bにそれぞれ弾性接触されることで、それぞれの導通が図られる。
上記した給電基板43の組み付け作業を行うに際しては、給電基板43に設けられた各コネクタ54を、各接続開口55に対してY軸方向及びZ軸方向について位置合わせする必要があるのだが、常に正確に位置合わせできるとは限らず、位置関係が正常でないまま嵌合作業を行う場合もあり得る。特に、コネクタ54は、Y軸方向に沿って複数並んで配されるとともに、コネクタ54を構成する一対の端子56の並び方向もY軸方向と一致していることから、各端子56を各コネクタ54の各嵌合空間ISに対してY軸方向について整合させるのが難しくなっており、給電基板43がY軸方向について位置ずれしたまま嵌合作業を行う事態が生じ易くなっている。
例えば、給電基板43の各コネクタ54が各接続開口55に対してY軸方向について図13に示す下側に位置ずれし、同図上側の端子56が、同図下側の嵌合空間ISに対して整合するものの、同図下側の端子56が、嵌合空間ISとは整合せずに接続開口55に対してY軸方向について同図上側の外部に配置された場合には、嵌合作業を進行させると、嵌合されない下側の端子56が、突出部材70に突き当たることで、嵌合動作が規制される。このように、給電基板43がY軸方向について一方側に位置ずれした場合に、突出部材70が嵌合されない端子56に干渉して嵌合を規制することができる。
この突出部材70は、嵌合されない端子56が突き当たる側面70bがハウジング57の接続開口55側と隣接していることから、嵌合され得る端子56が嵌合空間ISに入る手前の段階で嵌合動作を規制することができる。これにより、嵌合され得る端子56の一部(先端部)が嵌合空間ISに嵌合される、いわゆる半嵌合状態が生じるのが回避されるので、作業者は嵌合が正常に行われなかったことを容易に判別することができる。しかも、突出部材70は、Y軸方向に沿って並列する複数の接続開口55における全てに設けられていることから、給電基板43がY軸方向について位置ずれした場合には、各コネクタ54における嵌合されない端子56の全てが、各接続開口55の各突出部材70に対して干渉するようになっており、各突出部材70(各端子56)に作用する応力を緩和することができる。これにより、各突出部材70(各端子56)が損傷を受け難くなるとともに、嵌合規制機能をより確実に発揮させることができる。上記のように作業者が誤嵌合が生じたと判別した場合には、改めて嵌合作業を行うことで、各コネクタ54を、各接続開口55に対して正常に挿入して嵌合させることができる。なお、次述する各配線31〜33の組み付け作業を上記した給電基板43の組み付け作業に先立って行うことも可能である。
一方、各配線31〜33については、予めワイヤハーネス化しておき、その端末に各配線コネクタ39〜42,52,53をそれぞれ設けるようにしておく。ワイヤハーネス化した配線31〜33の束は、全体をシャーシ22内に収容するものの、正極側配線31及び負極側配線33に接続された各電源基板用配線コネクタ39,40についてはそれぞれ対応する各配線挿通孔36を通してシャーシ22の裏側外部へと導出させておく(図10を参照)。シャーシ22内において、各配線31〜33の束をシャーシ22の各長辺側の外縁部に沿って配索したら、その配索経路上に配された配線保持部材38によって配線31〜33の束を保持するとともに、その束から各給電基板用正極配線コネクタ41,42及び各給電基板用中継配線コネクタ52,53を対応する各給電基板47,48側に引き出しておく(図9参照)。そして、引き出した正極側給電基板用正極配線コネクタ41を、正極側給電基板47の正極配線用給電基板コネクタ49に、負極側給電基板用正極配線コネクタ42を、負極側給電基板48の負極配線用給電基板コネクタ50に、正極側給電基板用中継配線コネクタ52を、正極側給電基板47の中継配線用給電基板コネクタ51に、負極側給電基板用中継配線コネクタ53を、負極側給電基板48の中継配線用給電基板コネクタ51に対してそれぞれ嵌合接続する(図9参照)。なお、上記した作業の手順は適宜に変更可能であり、例えば各コネクタ39〜42,52,53の嵌合作業を行ってから、配線保持部材38による配線31〜33の保持を行うようにしても構わない。
図9に示すように、給電基板43の組み付け作業、及びシャーシ22内における各配線31〜33の配索作業(各コネクタ39〜42,52,53の嵌合作業)を終えたら、続いてシャーシ22内に反射シート29を敷設する作業を行う。このとき、反射シート29の底部29aにおける各レンズ挿通孔に各拡散レンズ27(LED24)を位置合わせしつつ挿通させるとともに、各延出部29cを各受け板22cに載せるようにする。反射シート29を敷設すると、給電基板43、接続開口55及び各配線31〜33などが反射シート29によって覆われる。このため、反射シート29の敷設作業を行った後には、各コネクタ54及び各接続開口55を作業者が外部から目視により確認することができなくなる。その点、本実施形態では、給電基板43の組み付け作業を行う際に、コネクタ54をなす一方の端子56が接続開口55の嵌合空間ISに嵌合されるものの、他方の端子56が嵌合空間ISに嵌合されない、という誤嵌合が規制部60によって防がれているから、反射シート29を敷設した後に例えば通電検査などによって初めて誤嵌合が発覚するといった事態を防ぐことができる。このため、作業効率及び生産性に極めて優れている。
反射シート29を敷設したら、続いて基板保持部材(第2基板保持部材)28を取り付けることで、底部22aをLED基板25と共にシャーシ22の底板22aに対して共締めする。その後、シャーシ22の光出射部を覆うようにして各光学部材23を延出部29c上に載置する。なお、シャーシ22の裏側の組み付けに関しては、図10に示すように、底板22aの裏側における所定の位置にLED駆動回路基板30を取り付けるとともに、その正極側電源基板コネクタ30aに対して正極側配線31の端末に配された正極側電源基板用配線コネクタ39を、負極側電源基板コネクタ30bに対して負極側配線32の端末に配された負極側電源基板用配線コネクタ40をそれぞれ嵌合接続する。このようにしてバックライト装置12が製造される。バックライト装置12には、フレーム26、液晶パネル11及びベゼル13が順次に組み付けられることで、液晶表示装置10が製造される。
上記のようにして製造された液晶表示装置10の電源をONすると、バックライト装置12に備えられたLED駆動回路基板30から各LED基板25に電力が供給されることで、各LED25が点灯されるとともに、図示しない表示制御回路基板により液晶パネル11の駆動が制御され、それにより液晶パネル11の表示面に所定の画像が表示されるようになっている。ここで、LED基板25の給電回路の作用に関して詳しく説明する。
LED駆動回路基板30から出力される駆動電力は、図11に示すように、正極側配線31及び正極側給電基板47を介して正極側LED基板34に供給されてから、正極側給電基板47、中継配線33及び負極側給電基板48を介して同じ組をなす負極側LED基板35に供給される。つまり、同じ組をなす正極側LED基板34及び負極側LED基板35に複数ずつ実装された各LED24は、互いに直列接続されているので、供給される電圧の値に応じてほぼ同一の輝度にて点灯される。そして、本実施形態におけるバックライト装置12においては、LED基板25の組毎に給電回路が独立していることから、各組毎に供給する電圧の大きさを自由に設定することが可能とされる。なお、全ての組において供給する電圧の大きさを異ならせて、各組毎にLED24の輝度を異ならせることができ、また複数の組毎に供給する電圧の大きさ並びにその組に属するLED24の輝度を異ならせることができ、さらには全ての組において電圧の大きさ並びにLED24の輝度を同一にすることもできる。
以上のように本実施形態に係るバックライト装置12では、突出部材70が2つの端子56の並列する方向においてハウジング57と隣接しているとともに、接続開口55において端子56が挿入される高さよりも高い位置まで突出している。このため、2つの端子56のうち一方のみが接続開口55に挿入された場合に、接続開口55に挿入されなかった他方の端子56が突出部材70と当接し易いものとなる。他方の端子56が突出部材70と当接すると、2つの端子56のうち一方のみがハウジング57の接続開口55に挿入されるような誤挿入が防止されるので、コネクタ54の誤挿入に伴う接続不良を防止することができる。
また、本実施形態に係るバックライト装置12では、突出部材70が円柱状をなしている。これにより、突出部材70が先細り状とされている場合に比して突出部材70の剛性を高いものとすることができる。このため、端子56と当接することで突出部材70が破損することを防止ないし抑制することができる。
また、本実施形態に係るバックライト装置12では、ハウジングがLED基板25の長辺方向の一方の端部に設けられている。そして、接続開口が、その開口がLED基板25の長辺方向の他方の端部側に向けられた形とされている。このため、給電基板43に設けられたコネクタ54をハウジング57の接続開口55に挿入する際に、LED基板25上に配されたLED24が邪魔になり難いものとすることができる。さらに、コネクタ54を有する給電基板が、LED基板25の外側に配されるのではなく、LED基板25の一部と重畳する位置に配されることとなるので、底板22aの省スペース化を図ることができ、その結果、バックライト装置12の狭額縁化を図ることができる。
また、本実施形態に係るバックライト装置12では、LED基板25における突出部材70と対向する部位に切り込み25cが設けられている。このようにLED基板25に切り込み25cを設けることで、突出部材70をハウジング57に対して一層近接させて設けることができるので、2つの端子56のうち一方のみが接続開口55に挿入された場合に、接続開口55に挿入されなかった他方の端子56が突出部材と一層当接し易いものとすることができる。
また、本実施形態に係るバックライト装置12では、ハウジング57が頂面57aを有する箱状をなしている。そして、突出部材70の突出する高さがハウジング57の頂面57aの高さよりも低いものとされている。これにより、ハウジング57をLED基板25に設け易いものとすることができるとともに、給電基板43やLED基板25を反射シート29等で覆う場合にハウジング57や突出部材70が邪魔になり難いものとすることができる。
<実施形態2>
図面を参照して実施形態2を説明する。この実施形態2では、突出部材170の配置態様を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
実施形態2に係るバックライト装置では、図17に示すように、ハウジング157と隣接するようにハウジング157の両側に一対の突出部材170が設けられている。このようにハウジング157の両側に突出部材170が設けられることで、例えば、給電基板143の各コネクタ154が各接続開口155に対してY軸方向について図17に示す上側に位置ずれし、同図下側の端子156が、同図上側の嵌合空間ISに対して整合するものの、同図上側の端子156が、嵌合空間ISとは整合せずに接続開口155に対してY軸方向について同図上側の外部に配置された場合には、嵌合作業を進行させると、嵌合されない上側の端子156が、上側の突出部材170に突き当たることで、嵌合動作が規制される。上記とは逆に、給電基板143の各コネクタ154がY軸方向について図17に示す下側に位置ずれした場合、実施形態1と同様に、嵌合されない下側の端子156が、下側の突出部材170に突き当たることで、嵌合動作が規制される。このように、シャーシ122の底板122aには、Y軸方向についてハウジング157の両側に隣接する形で一対の突出部材170が設けられているから、給電基板143がY軸方向について一方側と他方側とのどちらに位置ずれした場合でも、一対の突出部材170のいずれかが嵌合されない端子156に干渉して嵌合を規制することができる。このように接続開口155に挿入されなかった他方の端子156を突出部材170と確実に当接させることができ、コネクタ154の誤挿入を一層防止することができる。
<実施形態3>
図面を参照して実施形態3を説明する。この実施形態3では、突出部材270の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態にバックライト装置では、図18及び図20に示すように、突出部材270がシャーシ222の底板222a上から表側に突出するとともに、Y軸方向に折り返されてLED基板225の表面と当接した構成とされている。具体的には、突出部材270は、底板222aから表側へ立ち上がる立ち上がり部270bと、立ち上がり部270bの表側先端からY軸方向に折り返されてなる折り返し部270aと、から構成されている。LED基板225における折り返し部270aと当接する部位は、他の部位よりも外側へ張り出した張り出し部225dとされている。立ち上がり部270bはLED基板225の張り出し部225dの外側から表側に延びており、LED基板225の表面と同じ高さでY軸方向内側(ハウジング257へ向かう側)へ折り返されている。折り返し部270aは、その先端がハウジング257と近接する距離(実施形態1におけるハウジング57と突出部材70との距離と等しい距離)まで延出している。また、折り返し部270aの表面の高さは、実施形態1と同様に、接続開口255の下端よりも高いものとされている。このため、給電基板243の各コネクタ54が各接続開口255に対してY軸方向について図18に示す下側に位置ずれし、同図上側の端子256が、同図下側の嵌合空間ISに対して整合するものの、同図下側の端子256が、嵌合空間ISとは整合せずに接続開口255に対してY軸方向について同図上側の外部に配置された場合には、嵌合作業を進行させると、嵌合されない下側の端子256が、突出部材270に突き当たることで、嵌合動作が規制される。このように、実施形態1と同様に、給電基板243がY軸方向について一方側に位置ずれした場合に、突出部材270が嵌合されない端子256に干渉して嵌合を規制することができる。
また、突出部材270の折り返し部270aがLED基板225の張り出し部225dと当接していることから、張り出し部225dの表側が折り返し部270aによって規制されたものとなっている。このような構成とされていると、例えば、LED224の熱等によってLED基板225における張り出し部225dの近傍に表側へ反るような力が加わった場合であっても、折り返し部270aによって規制され、張り出し部225dの近傍が表側(LED227の光出射側)へ撓むことが防止ないし抑制される。これに伴い、LED基板225の端部に設けられたハウジング257のZ軸方向における位置がLED基板225の撓みによって変動することも防止ないし抑制されるから、例えばLED224の点灯後において再び接続開口255からコネクタ254を抜き差しする場合に、良好な作業性を維持することができる。
なお、実施形態3に係るハウジング257では、端子金具258が、ハウジング257における天井壁部257a3の内壁面に沿って延在するとともに側壁部257a2を貫通する端子本体258aと、端子本体258aの前端部から後側へ向けて折り返されてなる給電基板側接触部258bと、端子本体258aのうちハウジング257外に突き出した端部から側壁部257a2の外側面(Z軸方向)に沿って裏側(LED基板225側)に向けて延出してからLED基板225の板面(Y軸方向)に沿って外向きに延出してLED基板225に接するパターン側接触部258cとを有している。なお、この端子金具258は、ハウジング257に対してインサート成形により一体化されている。
端子本体258aは、その大部分がハウジング257内に配されているものの、一部がY軸方向に沿って側壁部257a2を貫通してハウジング257外に突き出している。給電基板側接触部258bは、ハウジング257の底壁部257a1との間に嵌合空間ISを有する形で配されており、底壁部257a1との間で端子256を弾性的に挟持可能とされる。パターン側接触部258cは、正面から視て断面略L字型をなしており、LED基板225に接する部分が半田付けされることで、LED基板225の配線パターン(図示せず)に対する電気的な接続が図られるとともに、LED基板側コネクタ255をLED基板225に対して機械的に固定することができる。つまり、パターン側接触部258cは、LED基板225に対してハウジング257を固定する機能を兼用している、と言える。
<実施形態4>
図面を参照して実施形態4を説明する。この実施形態4では、LED基板325の端部を二股形状とし、中継コネクタに個別嵌合する構成としたものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
実施形態4に係るバックライト装置では、上記した実施形態1〜3に示した給電基板及び各配線に代えて中継コネクタ(給電部材の一例)363を用いることで、LED駆動回路基板330からの駆動電力をLED基板325(LED324)に供給するようにしている。中継コネクタ363は、図22に示すように、シャーシ322の底板322aを内外に貫通する形で取り付けられるハウジング357を有しており、ハウジング357のうちシャーシ322内に配される部分がLED基板325を嵌合可能なLED基板側嵌合部357aとされるのに対し、シャーシ322外に配される部分がLED駆動回路基板330を嵌合可能な駆動回路基板側嵌合部357bとされる。LED基板側嵌合部357a及び駆動回路基板側嵌合部357bは、それぞれその内部に嵌合空間IS1,IS2を有するとともに、シャーシ322の長辺方向の中央側に向けて開口する接続開口355を有している。ハウジング364には、両嵌合空間IS1,IS2間を仕切る形で隔壁357cが設けられるとともに、この隔壁364cを貫通することで、両嵌合空間IS1,IS2に臨んで配される端子金具365がインサート成形により一体化されている。端子金具365は、隔壁364cを貫通してLED基板側嵌合部357aと駆動回路基板側嵌合部357bとに跨る形で配される端子本体365aと、端子本体365aのうちLED基板側嵌合部364a側の端部に設けられるLED基板側接触部365bと、端子本体365aのうち駆動回路基板側嵌合部357bの端部に設けられる駆動回路基板側接触部365cとからなる。LED基板側接触部365b及び駆動回路基板側接触部365cは、共に断面形状が山形をなしており、弾性変形可能とされている。LED基板側嵌合部357aの第1嵌合空間IS1は、LED基板側接触部365bと隔壁357cとの間に有されるのに対し、駆動回路基板側嵌合部357bの第2嵌合空間IS2は、駆動回路基板側接触部365cと隔壁357cとの間に有される。また、端子金具365は、ハウジング357内において一対がY軸方向に沿って並んで配されている。
LED基板側嵌合部357aの第1嵌合空間IS1を有する接続開口355には、LED基板325に設けられたコネクタ354がX軸方向に沿って挿入可能とされている。本実施形態に係るコネクタ354は、LED基板325における長さ方向についての一端部を二股状とすることで、一対の端子356を有してなるものとされる。一対の端子356は、LED基板325上の配線パターンの端部に配されたアノード側端子部及びカソード側端子部(配線パターン共々図示せず)からなっており、第1嵌合空間IS1に嵌合されると、各端子部が各端子金具365のLED基板側接触部365bに対して弾性接触されるようになっている。一方、駆動回路基板側嵌合部357bの第2嵌合空間IS2を有する接続開口355には、LED駆動回路基板330に設けられるとともに凸状をなす駆動回路基板側コネクタ部366がX軸方向に沿って挿入されて嵌合されるようになっている。駆動回路基板側コネクタ部366は、LED駆動回路基板330におけるX軸方向についての一端部に設けられている。駆動回路基板側コネクタ部366には、LED駆動回路基板330上の配線パターンの端部に配された正極側電源端子部及び負極側電源端子部(図示せず)が設けられており、第2嵌合空間IS2に嵌合されると、各端子部が各端子金具365の駆動回路基板側接触部365cに対して弾性接触されるようになっている。
上記した構成の中継コネクタ363は、実施形態1と同様、LED基板325と同様にシャーシ322内においてY軸方向に沿って複数が並んで配されており、それぞれのLED基板側嵌合部357aの接続開口355に対して各LED基板325のコネクタ354が個別に嵌合接続されるようになっている。
各中継コネクタ363をなすハウジング357には、そのハウジング357と隣接して突出部材370が設けられている。突出部材370の配置、構成は実施形態1のものと同様であるが、本実施形態では、LED基板325の一部ではなく、突出部材370と対向するハウジング355の側壁部に切り込み357dが設けられている、切り込み357dが設けられた部位はシャーシ322の底板322aが露出した状態となっており、この露出する部位に突出部材370の一部が配された形となっている。このような構成とされている場合であっても、LED基板343の各コネクタ354が各接続開口355に対してY軸方向について図21に示す下側に位置ずれし、同図上側の端子356が、同図下側の嵌合空間ISに対して整合するものの、同図下側の端子356が、嵌合空間IS1,IS2とは整合せずに接続開口355に対してY軸方向について同図上側の外部に配置された場合には、嵌合作業を進行させると、嵌合されない下側の端子356が、突出部材370に突き当たることで、嵌合動作が規制される。このように、実施形態1と同様に、LED基板343がY軸方向について一方側に位置ずれした場合に、一対の突出部材370が嵌合されない端子356に干渉して嵌合を規制することができる。
<実施形態5>
図面を参照して実施形態5を説明する。この実施形態5では、LED基板425に対する給電基板443の配置及び突出部材470の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るバックライト装置では、給電基板443が、図23に示すように、LED基板425に対してシャーシ422における長辺方向の端側から組み付けられる構成とされ、その組み付けに伴って各コネクタ454が各LED基板425に設けられたハウジング457の接続開口455に対してシャーシ422の長辺方向の端側から中央側に向けて嵌合されるようになっている。接続開口455は、シャーシ422の長辺方向の端側に向けて開口しており、内部に嵌合空間(図示せず)を有している。給電基板443は、その給電基板本体443aが各LED基板425とは平面に視て非重畳とされており、各LED基板425に対してシャーシ422の長辺方向についての端側に隣り合う位置に配されている。このように給電基板443をLED基板425に対してシャーシ422における端側から組み付ける配置構成とすれば、LED基板側コネクタ455と、X軸方向について隣り合う拡散レンズ427(LED)との間の間隔を狭くすることができる。
また、本実施形態に係るバックライト装置では、図24及び図25に示すように、突出部材470がシャーシ422の底板422上から表側に突出するとともに、X軸方向に折り返されてLED基板425の表面と当接した構成とされている。具体的には、突出部材470は、底板422aから表側へ立ち上がる立ち上がり部470bと、X軸方向に折り返されてなる折り返し部470aと、から構成されている。LED基板425における折り返し部470aと当接する部位は、他の部位よりも外側へ張り出した張り出し部425dとされている。立ち上がり部470bはLED基板425の張り出し部425dの外側(シャーシ422の外側)から表側に延びており、LED基板425の表面と同じ高さでX軸方向内側(シャーシ422の中央へ向かう側)へ折り返されている。折り返し部470aは、ハウジング457と近接(実施形態1におけるハウジング57と突出部材70との距離と等しい距離)した状態で、その先端がハウジング457の側壁部におけるX軸方向中央部辺りまで延出している。また、折り返し部470aの表面の高さは、実施形態1と同様に、接続開口455の下端よりも高いものとされている。このため、給電基板443の各コネクタ454が各接続開口455に対してY軸方向について図24に示す下側に位置ずれし、同図上側の端子456が、同図下側の嵌合空間ISに対して整合するものの、同図下側の端子456が、嵌合空間ISとは整合せずに接続開口455に対してY軸方向について同図上側の外部に配置された場合には、嵌合作業を進行させると、嵌合されない下側の端子456が、突出部材470に突き当たることで、嵌合動作が規制される。このように、実施形態1と同様に、給電基板443がY軸方向について一方側に位置ずれした場合に、一対の突出部材470が嵌合されない端子456に干渉して嵌合を規制することができる。
また、突出部材470の折り返し部470aがLED基板425の張り出し部425eと当接していることから、張り出し部425dの表側が折り返し部470aによって規制されたものとなっている。このような構成とされていると、例えば、LED427の熱等によってLED基板425における張り出し部425eの近傍に表側へ反るような力が加わった場合であっても、折り返し部470aによって規制され、張り出し部425dの近傍が表側(LED427の光出射側)へ撓むことが防止ないし抑制される。これに伴い、LED基板425の端部に設けられたハウジング457のZ軸方向における位置がLED基板425の撓みによって変動することも防止ないし抑制されるから、例えばLED427の点灯後において再び接続開口455からコネクタ454を抜き差しする場合に、良好な作業性を維持することができる。
<実施形態6>
図面を参照して実施形態6を説明する。この実施形態6では、LED基板525‐1の給電回路及び底板522a上における突出部材570の配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
実施形態6に係るバックライト装置では、図26及び図27に示すように、LED駆動回路基板530‐1に互いに電気的に独立した第1駆動部LD1及び第2駆動部LD2を設け、第1駆動部LD1を各図面の左側に配されたLED基板525‐1に、第2駆動部を各図面の右側に配されたLED基板525‐1にそれぞれ電気的に接続するような構成とすることができる。この場合、第1駆動部LD1によって各図面の左側に配されたLED基板525‐1に配された各LED524‐1が駆動されるのに対し、第2駆動部LD2によって各図面の右側に配されたLED基板525‐1に配された各LED524‐1が駆動される。また、図26及び図27に係る給電回路では、一対の給電基板543‐1間を中継接続する必要がないことから、上記した各実施形態に記載した中継配線が省略されている。
また、実施形態6に係るバックライト装置では、図26に示すように、シャーシ522内においてそのX軸方向の両端部側にY軸方向に沿って並んで配された複数(9つ)のハウジング557のうち、Y軸方向の両端側に配された2つのハウジング557に対してのみ、そのハウジング557に対して外側に隣接するようにそれぞれ1つの突出部材570が設けられている。詳しくは、シャーシ522内においてY軸方向の上側の両端部に配された一対のハウジング557に対して、そのハウジング557のY軸方向の一方(図26の上方)において隣接する形で突出部材が設けられている。一方、シャーシ522内においてY軸方向の下側の両端部に配された一対のハウジング557に対しては、そのハウジング557のY軸方向の他方(図26の下方)において隣接する形で突出部材が設けられている。その他のハウジング557に対しては、突出部材570は設けられていない。
そして、コネクタを接続開口に対して嵌合する作業を行う際に、コネクタがY軸方向について位置ずれすると、Y軸方向に沿って延在する給電基板543‐1の全体が位置ずれすることとなるので、嵌合されない端子のうちY軸方向の端部に設けられた端子が、Y軸方向の両端部に設けられた突出部材570のいずれか一方に対して干渉する。つまり、給電基板543‐1の全体が下側に位置ずれした場合には、嵌合されない図26おけるY軸方向の下側端部の端子が、同図Y軸方向の下側端部に設けられた突出部材570に干渉する。逆に、給電基板543‐1の全体が上側に位置ずれした場合には、嵌合されない図26おけるY軸方向の上側端部の端子が、同図Y軸方向の上側端部に設けられた突出部材570に干渉する。いずれにしても、突出部材570によって嵌合が適切に規制され、誤嵌合を防止することができる。このように、給電基板534がY軸方向に沿って延在する構成では、シャーシ522内におけるY軸方向の両端側にのみ突出部材570を設けた場合であっても、誤挿入を防止することができる。このため、突出部材570を設ける個数を削減でき、製造コストの低減や製造工程の簡略化を図ることができる。
<実施形態7>
図面を参照して実施形態7を説明する。この実施形態7では、LED基板625‐2の給電回路及び底板622a上における突出部材670の配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
実施形態7に係るバックライト装置では、図28及び図29に示すように、各LED基板625‐2のうちシャーシ622‐2における中央側、つまり給電基板643‐2側とは反対側の端部に基板間コネクタBCをそれぞれ設け、隣接する基板間コネクタBC同士を嵌合することで、X軸方向について隣り合うLED基板625‐2間を電気的に接続するような構成とすることができる。この場合、LED駆動回路基板630‐2のLED駆動部630e‐2によってX軸方向について隣り合うLED基板625‐2にそれぞれ設けられたLED624‐2が一括して駆動される。また、図28及び図29に係る給電回路では、一対の給電基板643‐2間を中継接続する必要がないことから、上記した各実施形態に記載した中継配線が省略されている。
また、実施形態7に係るバックライト装置では、図28に示すように、シャーシ622内においてそのX軸方向の両端部側にY軸方向に沿って並んで配された複数(9つ)のハウジング657のうち、Y軸方向の両端側に配された2つのハウジング657に対してのみ、そのハウジング657に対して内側に隣接するようにそれぞれ1つの突出部材670が設けられている。詳しくは、シャーシ622内においてY軸方向の上側の両端部に配された一対のハウジング657に対して、そのハウジング657のY軸方向の一方(図28の下方)において隣接する形で突出部材670が設けられている。一方、シャーシ622内においてY軸方向の下側の両端部に配された一対のハウジング657に対しては、そのハウジング657のY軸方向の他方(図28の上方)において隣接する形で突出部材670が設けられている。その他のハウジング657に対しては、突出部材670は設けられていない。
そして、コネクタを接続開口に対して嵌合する作業を行う際に、コネクタがY軸方向について位置ずれすると、Y軸方向に沿って延在する給電基板643‐2の全体が位置ずれすることとなるので、嵌合されない端子のうちY軸方向の端部に設けられた端子が、Y軸方向の両端部に設けられた突出部材670のいずれか一方に対して干渉する。つまり、給電基板643‐2の全体が下側に位置ずれした場合には、嵌合されない図28おけるY軸方向の上側端部に設けられた一対の端子のうち内側(Y軸方向下側)の端子が、同図Y軸方向の上側端部に設けられたハウジング657の内側(Y軸方向下側)に隣接する突出部材670に干渉する。逆に、給電基板643‐2の全体が上側に位置ずれした場合には、嵌合されない図28おけるY軸方向の下側端部に設けられた一対の端子656のうち内側(Y軸方向上側)の端子が、同図Y軸方向の下側端部に設けられたハウジング657の内側(Y軸方向上側)に隣接する突出部材670に干渉する。いずれにしても、突出部材670によって嵌合が適切に規制され、誤挿入を防止することができる。このように、給電基板643がY軸方向に沿って延在する構成では、シャーシ622内におけるY軸方向の両端側にのみ突出部材670を設けた場合であっても、誤挿入を防止することができる。このため、突出部材670を設ける個数を削減でき、製造コストの低減や製造工程の簡略化を図ることができる。
<実施形態8>
図面を参照して実施形態8を説明する。この実施形態8では、ハウジング757側に誤嵌合を規制するためのハウジング側規制部760を追加したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るバックライト装置では、図30に示すように、ハウジング757の接続開口755に対してY軸方向、つまりコネクタ754をなす一対の端子756の並び方向について外側に隣接する形でハウジング側規制部760が配されている。本実施形態に係るコネクタ754には、ハウジング757の一方の外側面(図30に示す下側の外側面)側にのみハウジング757と隣接して突出部材770が設けられており、ハウジング757の他方の外側面(図30に示す上側の外側面)側には、突出部材770が設けられていない。ハウジング側規制部760は、ハウジング757に一体形成されており、ハウジング757のうち嵌合空間ISに臨む内側面とは反対側の外側面からY軸方向に沿って外向き(嵌合空間IS側とは反対向き)に突出する形態とされる。ハウジング側規制部760は、全体として略直方体状(略ブロック状)をなしており、各外面がX軸方向、Y軸方向またはZ軸方向に並行するほぼ真っ直ぐな形状とされている。特に、ハウジング側規制部760における前端面は、Y軸方向及びZ軸方向に並行する面となっている。ハウジング側規制部760は、ハウジング757においてX軸方向(前後方向)について前端部(固定金具よりも前側部分)に配されており、その前端面がハウジング757の前端面と略面一状をなしている。
そして、コネクタ754を接続開口755に対して挿入して嵌合する作業を行う際に、コネクタ754がY軸方向について位置ずれしていて、嵌合空間ISに嵌合され得る端子756と、嵌合空間ISに嵌合されない端子756とが生じた場合には、嵌合されない端子756が、接続開口755側に設けられたハウジング側規制部760と、シャーシ722側に設けられた突出部材770とのいずれか一方に対して干渉する。詳しくは、コネクタ754が図30に示す下側に位置ずれした場合には、同図二点鎖線に示すように、嵌合されない同図下側の端子756が突出部材770に干渉する。逆に、コネクタ754が図30に示す上側に位置ずれした場合には、同図実線に示すように、嵌合されない同図上側の端子756がハウジング側規制部760に干渉する。いずれにしても、突出部材770またはハウジング側規制部760によって嵌合が適切に規制され、誤挿入を防止することができる。
<実施形態9>
図面を参照して実施形態9を説明する。この実施形態9では、給電基板843側に誤嵌合を規制するための給電基板側規制部872を追加したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るバックライト装置では、図31に示すように、給電基板843に、コネクタ854に対してY軸方向、つまり一対の端子856の並び方向について隣接する形で給電基板側規制部872が設けられている。給電基板側規制部872は、コネクタ854に対してY軸方向について両側に隣接する形(コネクタ854を両側方から挟み込む形)で一対配されている。給電基板側規制部872は、給電基板843の給電基板本体843aのうちシャーシ822の長辺方向の外側を向いた側面からX軸方向に沿って外向きに突出する形で一体に設けられており、コネクタ854の端子856に並行している。給電基板側規制部872と隣り合う端子856との間の間隔は、ハウジング857の周壁部における側壁部の厚み寸法よりもやや広い程度の大きさとされており、それにより各端子856が接続開口855の各嵌合空間ISに対して正規に嵌合されたときに、側壁部が端子856と給電基板側規制部872との間に入り込むことが許容されている。給電基板側規制部872は、その前端面が端子856の前端面とほぼ面一状をなしている。
そして、コネクタ854を接続開口855に対して挿入して嵌合する作業を行う際に、コネクタ854がY軸方向について位置ずれしていて、嵌合空間ISに嵌合され得る端子856と、嵌合空間ISに嵌合されない端子856とが生じた場合には、嵌合されない端子856がシャーシ側に設けられた一方の突出部材870に干渉するのに加えて、給電基板843側に設けられた給電基板側規制部872が周壁部のうち側壁部及び他方の突出部材870に対して干渉する。このように突出部材870及び給電基板側規制部872によって二重に嵌合が規制されるから、誤挿入をより確実に防止することができる。
<実施形態10>
図面を参照して実施形態10を説明する。この実施形態10では、給電基板943を表裏反転させた姿勢で組み付け作業を行うのを規制するための反転組付規制構造974を追加したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るバックライト装置は、反転組付規制構造974を有している。反転組付規制構造974は、図32に示すように、シャーシ922側に設けられた反転規制突出部材974aと、給電基板943側に設けられるとともに反転規制突出部材974aを受け入れ可能な位置決め切り欠き974bとからなる。位置決め切り欠き974bは、給電基板943の給電基板本体943aにおける延在方向(Y軸方向)についての一方の端部(図32に示す上側の端部)の前側の角部を傾斜状に切り欠くことで形成されている。これに対し、反転規制突出部材974aは、シャーシ922の底板922aの一部に対して絞り加工を施すことで、底板922aからZ軸方向に沿って表側(LEDの光出射側)に突出する形で形成されており、その配置が正規に組み付けられた状態の給電基板943における位置決め切り欠き974bと平面に視て重畳する設定とされている。つまり、反転規制突出部材974aは、底板922aにおいて、給電基板943が正規に組み付けられ、コネクタ954が接続開口955に対して正規に挿入されたとき、位置決め切り欠き974b内に受け入れられる位置に配されている。これにより、給電基板943が正常な姿勢とされた場合には、給電基板943の組み付けが許容されるようになっている。
その一方、給電基板943が正常な姿勢とは表裏に反転した姿勢のまま組み付けが行われた場合には、図33に示すように、位置決め切り欠き974bがY軸方向について反転規制突出部材974aとは反対側(図33に示す下側)に配されて反転規制突出部材974aと非整合の関係となるから、給電基板943の給電基板本体943aのうち位置決め切り欠き974bとは反対側の端部が反転規制突出部材974aに干渉することで、反転姿勢での組み付けが規制される。これにより、給電基板943が正常な姿勢から表裏に反転した姿勢のまま組み付けが行われることを防ぐことができ、接続不良の防止を図ることができる。
また、コネクタ954を接続開口955に対して挿入して嵌合する作業を行う際に、コネクタ954がY軸方向について位置ずれしていて、嵌合空間ISに嵌合され得る端子956と、嵌合空間ISに嵌合されない端子956とが生じた場合には、図34に示すように、嵌合されない端子956がハウジング957と隣接する突出部材970に対して干渉することで、誤挿入を防止することができる。
上記の各実施形態の変形例を以下に列挙する。
(1)上記の各実施形態では、突出部材が円柱状とされ、ハウジングにおける接続開口側(シャーシの内側)寄りとなるような位置でハウジングと隣接している構成を例示したが、突出部材の形状、ハウジングと隣接する突出部材の配置態様については、限定されない。
(2)上記の各実施形態では、突出部材がシャーシに対して絞り加工を施すことによって形成される構成を例示したが、突出部材の材質は限定されない。シャーシと突出部材とが別体であってもよい。
(3)上記の実施形態以外にも、突出部材の配置、構成、形状、個数等については、適宜に変更可能である。
(4)上記の各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(5)上記の各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。
以上、本発明の各実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10…液晶表示装置、11…液晶パネル、12…バックライト装置、24…LED、25,125,225,325,425,525,625,725,825,925…LED基板、43,143,243,343,443,543,643,743,843,943…給電基板、54,154,254,354,454,554,654,754,854,954…コネクタ、55,155,255,455,555,655,855,955…接続開口、56,156,256,356,456,556,656,956…端子、57,157,257,357,457,557,657,757…ハウジング、58,258,958…端子金具、70,170,270,370,470,570,670,770,870,970…突出部材、663…中継コネクタ、TV…テレビ受信装置

Claims (15)

  1. 少なくとも平面視矩形状をなす板状部を有するシャーシと、
    一方の板面が前記板状部上に取り付けられてなる光源基板と、
    その光出射側が前記板状部側とは反対側に向けられた形で前記光源基板の他方の板面上に配された光源と、
    前記光源に電源を供給する給電部材と、
    前記光源基板と前記給電部材とのいずれか一方に設けられ、並列する2つの端子を有するコネクタと、
    前記光源基板と前記給電部材とのいずれか他方に設けられ、前記コネクタを前記光源基板の板面方向に沿って挿入可能な接続開口を有するとともに、該接続開口に前記コネクタが挿入されることで前記光源基板と前記給電部材とを電気的に接続するハウジングと、
    前記ハウジングと前記端子が並列する方向に隣接して設けられ、前記板状部から前記接続開口よりも前記光源の光出射側に突出する突出部材と、
    を備える照明装置。
  2. 前記突出部材が柱状をなしている、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記給電部材は長方形の板状をなす給電基板である、請求項1または請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記コネクタは、前記給電基板の一部からその短辺方向に延びるものとされている、請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記光源基板は長方形状をなし、
    前記ハウジングは前記光源基板の長辺方向の一方の端部に設けられている、請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記接続開口は、その開口が前記光源基板の長辺方向の他方の端部側に向けられた形とされている、請求項4または請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記ハウジングは前記光源基板上に設けられ、
    前記光源基板の前記突出部材と対向する部位に切り込みが設けられている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 前記ハウジングは前記光源基板上に設けられ、
    前記突出部材は、前記光源基板よりも前記光出射側へ突出するとともに、その先端が前記光源基板の一部と平面に視て重畳するまで前記光源基板の板面方向に沿って延出している、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 前記コネクタは前記光源基板の端部に設けられている、請求項1または請求項2に記載の照明装置。
  10. 前記突出部材が前記ハウジングの両側に設けられている、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の照明装置。
  11. 前記ハウジングは頂面を有する箱状をなしている、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の照明装置。
  12. 前記突出部材の突出する高さが前記ハウジングの前記頂面の高さよりも低いものとされている、請求項11に記載の照明装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルを備える表示装置。
  14. 前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルである、請求項13に記載の表示装置。
  15. 請求項13又は請求項14に記載の表示装置を備える、テレビ受信装置。
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