JP2013228974A - 仮想旅行システム - Google Patents

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Junichiro Yasui
淳一郎 安井
Takatoshi Yokoyama
隆俊 横山
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Abstract

【課題】分身が実際に旅行をしているかの如き内容の情報が送信される仮想旅行システムを提供すること、その結果として、ユーザによる分身への感情移入が発生し、ユーザの楽しみが増加し、有効な観光スポットの広告媒体となる仮想旅行システムを提供すること。
【解決手段】分身が訪れた観光スポットの情報である個別観光スポット情報を、日記情報としてユーザに送信する。移動必要時間、予算データ及びカテゴリ別送信数の制御によって、日記情報を分身の実際の行動の報告であるかのように感得されるものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンピュータ上で仮想的な旅行を行う仮想旅行システムに関するものである。
旅行、特に観光旅行のための情報を取得したいユーザは、インターネット上の検索によって情報を収集することができる。また、特許文献1には、ユーザが検索条件を指定して最適な観光コース及び所要時間をホームページに表示するシステムが開示されている。
しかし、これらはユーザが行った操作に対応する情報を取得するものであり、情報収集はできるものの、仮想的な旅行を楽しむことができるものではない。
仮想的な旅行を実現する仮想旅行システムとしては、特許文献2に、ユーザの分身が固定されたコース等に制約されずに観光スポットを回遊しながら、回遊した観光スポットの情報をユーザに送信するシステムが開示されている。また、実際の移動時間に合わせたタイミングで情報を送信することも示されている。かかるシステムを利用することにより、ユーザは、仮想的な旅行をしている形式で情報を収集することができる。
しかし、特許文献2に開示されたシステムにおいて、分身は、観光スポットを回遊しながら情報をユーザに送信する機能であって、「分身」の語が意味するような擬人化されたものではない。すなわち、固定されたコース等に制約されず必ずしもユーザが予想し得ない観光スポットの情報が、実際の移動時間に合わせたタイミングで送信されるのみである。ユーザにとっては、情報を得る観光スポットの不確定性による楽しみはあるものの、実際の移動時間に合わせたタイミングで送信されることの待ち時間が焦燥感につながってしまうおそれがある。
上記の問題を解決するためには、例えば親として自分の子供の旅行の報告を受けるような感覚をユーザが持つ、すなわち、分身が擬人化されて分身への感情移入が行われることが好ましい。これにより、ユーザは、例えば1ヶ月以上の長期にわたって継続的に、期待を持ちながら楽しく、情報を取得することになる。このことにより、仮想旅行システムが観光スポットの広告媒体として有効になる。
分身への感情移入を発生させるためには、あたかも分身が実際に旅行をしているかの如き内容の情報が送信される必要がある。このためには、実際の旅行の所要時間よりも短時間で情報を送信してはならないが、必ずしも実際の移動時間に合わせた正確なタイミングで情報が送信される必要はない。例えば、日記のように1日分の旅行に関する情報をまとめて送信してもよい。また、観光スポットの情報に加えて、付加的情報、例えば分身の予算と費消した金銭の情報を合わせて送信することで、分身が実際に旅行をしているような感覚をさらに増すこともできる。
しかし、ユーザの感情移入を発生させるまでに、分身が実際に旅行をしているかの如き内容の情報が送信される仮想旅行システムは知られていなかった。
特開2003−256431号公報 特開2007−293803号公報
解決しようとする課題は、分身が実際に旅行をしているかの如き内容の情報が送信される仮想旅行システムを提供することである。
本発明の仮想旅行システムは、
地図上に設定された複数の地点に関する情報を保持し、ユーザの分身が前記地点の間を移動することをシミュレートし、分身が訪問する地点に関する情報である個別観光スポット情報をユーザに送信する仮想旅行システムであって、
前記複数の地点の間の移動に要する時間を表す交通機関データと、
前記所要時間データに基づいて2地点間の移動に要する時間である移動必要時間を求める移動必要時間計算手段と、
所定の時刻に起動されて、前回の送信後に分身が訪問した1つ又は2つ以上の地点に関する個別観光スポット情報を統合した情報である日記情報をユーザに送信する日記送信手段と、
前記日記情報に係る前記移動必要時間の最大値である最大移動時間を定める最大移動時間設定手段とを備え、
前記日記情報に含まれる分身が訪問した地点は、それらの地点の全てを前記最大移動時間以下の前記移動必要時間で訪問できるものであることを特徴とする。
日記送信手段は、所定の時刻に起動される。すなわち、観光スポット毎に個別観光スポット情報を送信するのでなく、1つ又は2つ以上の地点に関する個別観光スポット情報を統合した情報が、日記情報としてまとめて送信される。ユーザにとって、日記情報は分身から受け取る旅の記録のように感じられる。これにより、分身への感情移入が発生しやすくなる。ここで「所定の時刻」は、「毎日午前10時」「12時間おき」のように固定された時間間隔であってもよく、「12時間〜24時間の間の適宜な時間間隔をランダムに選択する」「毎日午前10時だが日曜日を除く」のように変動する時間間隔であってもよい。
最大移動時間の制約によって、前回の送信から今回の送信までの時間は移動に要する時間と観光スポットにおいて費消される時間とを含む。実際の観光スポットにおいて費消された時間があるようなタイミングで日記情報が送信される。ユーザにとって、分身から受け取る旅の記録のような日記情報が、より現実的なものに感じられる。なお、最大移動時間は、何らかのデータに基づいて計算するものであってもよく、「10時間」のような固定値であってもよい。最大移動時間設定手段は、他のデータに基づいて最大移動時間を計算するプログラムの場合も、固定値を表すデータの場合もある。
なお、「個別観光スポット情報」の「観光スポット」は、景勝地、名所旧跡などのいわゆる観光地に限定されず、宿泊施設、飲食店、みやげ物店等をも含むものとする。
本発明の仮想旅行システムは、
前記所要時間データは、現実の交通機関のデータであることを特徴とする。
所要時間を現実のものと整合させ、日記情報を更に現実的なものに感じられるようにする。
現実の交通機関のデータは、鉄道の乗り換えの案内などのシステムで利用されているものと同様である。
本発明の仮想旅行システムは、
前記分身に対応付けられた予算データと、
前記交通機関データの各々に対応付けられた交通費データと、
前記個別観光スポット情報の各々に対応付けられた観光費データとを備え、
前記日記送信手段は、前回の送信に係る前記予算データから、前回の送信後に分身が訪問した地点間を移動することに係る前記交通費データと、送信する個別観光スポット情報に係る前記観光費データとを減算し、該減算後の前記予算データをユーザに送信することを特徴とする。
予算データは、ユーザにとって分身の所持金と把握される。分身の所持金がわかることで、日記情報が更に現実的なものに感じられる。
また、日記情報のとおりの旅行を行う場合の費用がユーザにわかるので、各々の観光スポットの紹介にとどまらずに、具体的な旅行のプランとその費用をユーザに送信することができる。
本発明の仮想旅行システムは、
前記日記情報に含まれる分身が訪問した地点は、減算される前記交通費データと前記観光費データとの合計が前記減算前の予算データよりも小さいものであることを特徴とする。
ユーザにとって分身の所持金と把握される予算データをユーザに送信するので、分身の行動が予算データ(所持金)の範囲内のものであることが、日記情報が現実的なものと感じられるために重要である。
また、ユーザが予算を指定してその予算内での具体的な旅行プランを知ることもできるようになる。
本発明の仮想旅行システムは、
前記個別観光スポット情報がカテゴリに分類され、
各々のカテゴリに属する前記個別観光スポット情報の送信数を制御するカテゴリ別送信数制御手段を備え、
前記日記送信手段は、各カテゴリについて前記カテゴリ別送信数制御手段の制御に基づいた数の個別観光スポット情報を送信することを特徴とする。
個別観光スポット情報を完全無作為に選択して日記情報に含めることは、日記情報の現実味を減じてしまうおそれがある。例えば、1日に4つ以上の飲食店を訪れたことが記載された日記情報は現実味に欠ける。そこで、前回の送信後と今回の送信との間で訪れることが現実的なものとなるよう、カテゴリ別送信数制御手段による制御を行う。
本発明の仮想旅行システムは、
前記カテゴリには、少なくとも宿泊施設及び飲食店が含まれることを特徴とする。
現実の旅行において、宿泊施設及び飲食店は、そこを訪問する時間帯がおよそ一定である。かかる一定の時間帯以外の時間帯に宿泊施設又は飲食店を訪問した日記情報は現実味に欠ける。そこで、少なくとも宿泊施設及び飲食店についてカテゴリ別送信数制御手段による制御を行う。
本発明の仮想旅行システムは、
前記所定の時刻は1日につき1回の予め定めた時刻であり、
前記最大移動時間は8時間以上12時間以下の固定値であり、
前記カテゴリ別送信数制御手段は、宿泊施設については1回、飲食店については1回を送信数とするように制御するものであることを特徴とする。
1日につき1回の予め定めた時刻(例えば毎日午前10時)に日記情報が送信されると、ユーザは、日記情報の受信を予見することができる。分身が誠実、まじめに日記情報を送信しているような感覚を持ち、分身への感情移入が発生しやすい。また、1日の移動時間を最大でも12時間として、観光スポットを訪れる時間を確保する。更に、毎日1つの宿泊施設と、昼食または夕食に関する1つの飲食店とに関する個別観光スポット情報を送信し、日記情報が更に現実的なものに感じられるようにする。
このようにすると、ユーザは「今日は分身は何をしたのかな」というように興味を持って日記情報を読むようになり、分身への感情移入が更に深くなる。
本発明の仮想旅行システムは、
前記日記情報は、他のユーザの分身との出会いを表す遭遇情報を含み、
前記個別観光スポット情報の一部を前記遭遇情報と関連付け、
前記遭遇情報と関連付けられた前記個別観光スポット情報については、前記カテゴリ別送信数制御手段の制御に係る送信数に含まないことを特徴とする。
日記情報に現実味を持たせるためには、前回の送信から今回の送信までの間の時間に分身が訪問することのできる観光スポットの数は限定される。しかし、仮想旅行システムを観光スポットの広告媒体として用いる場合には、多くの個別観光スポット情報を送信したい。そこで、他のユーザの分身と出会う形式として、当該他のユーザの分身が訪問した観光スポットに係る個別観光スポット情報を日記情報に含めることで、分身が訪問することのできる観光スポットの数に限定されずに、多くの個別観光スポット情報を送信することができる。なお、他のユーザの分身は、仮想旅行システムを実際に利用している他のユーザのものであることが好ましいが、必ずしもこれに限る必要はない。広告目的のために仮想旅行システムが生成した偽の分身であってもよい。また、他のユーザの分身が訪問した観光スポットにかかる個別観光スポット情報も、広告目的のために仮想旅行システムが選択したものであってよい。
本発明の仮想旅行システムは、
前記移動においてどの地点に向けて移動するか及び移動後の地点に関してどの個別観光スポット情報を送信するかについて、確率的に選択する分身行動決定手段と、
前記分身に対応付けられた性格データとを備え、
前記分身行動決定手段は、前記性格データに基づいて前記交通費データ及び前記観光費データが小さいものが選択される確率を変動させるものであることを特徴とする。
ユーザが具体的な旅行のプランとその費用の例を知るために仮想旅行システムを活用する場合、どのような旅行についてのプランとその費用の例を知りたいかは、ユーザによってまちまちである。典型的には、安価な費用での旅行について知りたいユーザと、費用が大きくても自分の嗜好に合った観光スポットを積極的に訪れる旅行について知りたいユーザとがいる。性格データによって、分身が訪れる観光スポットをかかる嗜好に合わせたものとすることができる。
本発明の仮想旅行システムは、分身が実際に旅行をしているかの如き内容の情報が送信される。これにより、ユーザによる分身への感情移入が発生し、ユーザの楽しみが増加し、有効な観光スポットの広告媒体となる。
図1は、本発明の仮想旅行システムの構成の例を示す図である。 図2は、本発明の仮想旅行システムの処理の例を示す図である。 図3は、個別観光スポット情報の例を示す図である。 図4は、日記情報の例を示す図である。
以下、本発明の実施例を示す。なお、本発明は、各々の手段等を備えることを特徴とし、具体的な構成、処理にかかわらず同等の効果を得ることができるものである。以下の実施例において示される構成及び処理は代表的な例であり、他の構成又は処理によっても本発明を実施できる。
図1は、本発明の仮想旅行システムの構成の例を示す図である。仮想旅行システム1は、分身行動決定手段2、日記送信手段3、交通機関データ4、分身データ5、個別観光スポット情報6及び日記情報7を備えている。分身行動決定手段2は、その内部機能として、最大移動時間設定手段21、必要移動時間計算手段22及びカテゴリ別送信数制御手段23を備えている。交通機関データ4は、交通費データ及び所要時間データを含む。分身データ5は、予算データ、性格データ及び現在位置を含む。個別観光スポット情報6は、カテゴリ、観光費データ及び案内文を含む。日記情報7は、日記本文、遭遇情報及び予算データを含む。
図2は、本発明の仮想旅行システムの処理の例を示す図である。仮想旅行システム1は、所定の時刻に起動されて動作を開始する。ここで「所定の時刻」は任意に定めることができるが、本実施例においては、毎日午前10時である。
仮想旅行システム1は、起動されると必ず日記情報7をユーザに送信する。
ステップS1において、最大移動時間設定手段21が起動され、最大移動時間が設定される。ここで最大移動時間設定手段21の処理は各種のものが考えられるが、本実施例においては「10時間」に固定された値に最大移動時間を設定する。すなわち、最大移動時間設定手段は特別の計算を行わずに、最大移動時間を予め定められた値に設定する。
前回の日記情報7の送信から24時間後であるので、実際の旅行者の1日の移動時間の最大値として妥当な値である10時間とする。なお、「最大移動時間」は許容される移動時間の最大値であり、それよりも少ない移動時間となるように個別観光スポットを選択することは可能である。
ステップS2及びS3において、移動先の地域を決定する。ここで「地域」とは、鎌倉、京都のように複数の観光スポットが存在し、実際の旅行においてかかる観光スポットを続けて訪問すると考えられる範囲を指す。ただし、1つの地域に1つだけの観光スポットが存在することは、仮想旅行システムの設計上の判断であり、認められるべきものである。
まず、ステップS2において、必要移動時間計算手段によって各地域への必要移動時間を求め、必要移動時間が最大移動時間を超える地域を移動先から除外する。この処理は、交通機関データの中の所要時間データに基づいて行われる。また、この際に交通機関データを参照するので、その中の交通費データに基づき予算データよりも高額の交通費となる地域も移動先から除外する。
ステップS3では、ステップS2において除外されなかった地域の中から、移動先の地域を選択する。移動先の地域は、仮想旅行システム1が保有するデータに基づいて無作為に選択してもよいが、選択された地域への移動に係る費用及び時間を考慮してもよい。すなわち、費用や時間が小さいような地域が高い確率で選択されるような方法(例えば、費用及び時間に対して単調に減少するような評価関数を各々の地域に適用し、その評価関数の値に比例した確率で移動先の地域を選択する方法)を用いてもよい。
本実施例では、分身の性格データを「予算重視」と「前向き」の2値のものとし、それが「予算重視」である場合には費用や時間が小さいような地域が高い確率で選択されるような方法を用い、「前向き」である場合には無作為に選択するものとする。
ステップS4において、カテゴリ別送信数制御手段23を起動して、カテゴリ別の送信数を定める。本実施例において、カテゴリは、宿泊施設、飲食店及び観光の3つである。図3は、個別観光スポット情報の例を示す図である。例えば、1つの地域である鎌倉に関して、各カテゴリに属する観光スポットの情報が保持されている。なお、図においては鎌倉地域のみの個別観光スポット情報を詳細に示しているが、他の地域(横浜、東京、京都等)の個別観光スポット情報も存在する。
前回の日記情報7の送信から24時間後であるので、カテゴリ別送信数制御手段23は、実際の旅行における行動に合わせて、宿泊施設の送信数を1とし、飲食店(主として夕食に関するものである)の送信数を1とする。
観光の送信数は前回の送信から今回の送信までの時間に強くは制約されないので、各種のバリエーションが考えられる。例えば、1つの観光スポット及び次の観光スポットへの移動で1時間を過ごすとし、一日の活動時間を8時間とし、8時間から必要移動時間を減算した時間数に応じて観光の送信数を定めることができる。本実施例では、観光の送信数を3とする。
ステップS5において、日記情報7に含まれる個別観光スポット情報を選択する。ここで、個別観光スポット情報は、ステップS2で決定された移動先の地域に関する個別観光スポット情報について、カテゴリ毎にカテゴリ別送信数制御手段23によって定められた送信数となるようにする。無作為に全ての観光スポットが等確率で選択されるようにしてもよいし、各個別観光スポット情報に含まれる観光費が小さいような観光スポットが高い確率で選択されるような方法で選択してもよい。本実施例では、分身の性格データを「予算重視」と「前向き」の2値のものとし、それが「予算重視」である場合には観光費が小さいような地域が高い確率で選択されるような方法を用い、「前向き」である場合には無作為に選択するものとする。例えば、図3に示す飲食店のカテゴリに属する個別観光スポット情報を1つ選択する場合、「予算重視」である場合にはDレストランが選択される確率が高く、「前向き」である場合にはC料亭とDレストランとが共に50%の等確率で選択される。
個別観光スポット情報の選択に当たっても、移動先の選択と同様に、最大移動時間及び予算データに基づく制約が考えられる。一方、地域間の移動に比して地域内の個別観光スポットの巡回は、移動時間も費用も小さいと考えられるので、以下のように簡略化した処理であってもよい。移動時間や費用を正確に計算することは、日記情報に現実味を持たせてユーザによる分身への感情移入を発生させる上では必ずしも必要とされないからである。
本実施例では、簡略化した処理を行う。ステップS2において地域を移動先から除外する際に地域内の個別観光スポットの巡回に係る移動時間及び費用の分の余裕を持たせているものとする。すなわち、地域内の個別観光スポットの巡回に係る移動時間及び費用は、これらを厳密に管理せずに日記情報に含まれる個別観光スポット情報が選択されても問題ないものとする。例えば、最大移動時間を10時間としているが、地域間の移動と個別観光スポットの巡回によって移動時間の合計が10時間30分になったとしても、日記情報の現実味が損なわれるものではない。ただし、宿泊施設のカテゴリに属する個別観光スポット情報については、その観光費用が大きいので、ステップS5において予算データを超えるものが選択されないようにする。
ステップS5の後、簡略化パスP1を選択し、ステップS6及びS7をスキップする。
移動時間や費用を正確に計算して最大移動時間及び予算データに基づく制約を厳密にする場合には、ステップS6及びS7をスキップせずに、例えば以下のようにすればよい。
ステップS6において、必要移動時間計算手段22を起動して、選択された個別観光スポット情報に係る観光スポットを移動するのに必要な時間を再計算する。この処理は、例えば、各観光スポットの間の所要時間データを有する交通機関データ4を参照して、選択された観光スポットを全て巡るような最短時間のルートを求めることで実現される。また、景勝地、名所旧跡を先に巡ることとし、その後に飲食店を巡り、最後に宿泊施設に移動するというように設定してもよい。
以上の処理の結果、ステップS3において求めた必要移動時間とステップS6において求めた必要移動時間の合計がステップS1において設定された最大移動時間を超える場合には、移動時間が大きいような観光スポットが選択されてしまったものであるので、ステップS7においてこれを判定し、ステップS5からの処理を再実行する。なお、同一の地域内での観光スポット間の移動時間はあまり大きいものではないので、ステップS7において最大移動時間を超えると判定される確率があまり大きくないようにすることができる(例えば、ステップS4において観光に係るカテゴリ別送信数を余裕のある小さな値とすればよい。)ステップS5からS7のループを多数回巡回することは考え難い。
以上で、分身が訪問する観光スポット(個別観光スポット情報)が選択された。ステップS8において、遭遇情報の有無を判定する。この判定は、多数のユーザの分身にかかる処理を実際に実行して、同一の地域に存在する他のユーザの分身と遭遇することとしてもよく、また、観光スポットの広告媒体として運営者の設計により実在しない偽の分身を生成してもよい。
遭遇情報を「有」とすると、他の分身から聞いた情報として、ステップS9において個別観光スポット情報を追加選択する。これにより、実際の旅行者が1日では回遊できないような多数の観光スポットに関する個別観光スポット情報を、現実味を失うことなく日記情報に含めることができる。
ステップS10において、ユーザの分身の予算データを計算する。すなわち、予算データから交通費データと観光費データとを減算する。計算結果は分身データ5に反映され、日記情報7に含まれる。
ステップS11において、日記送信手段3を起動して、日記情報7を生成する。日記送信手段3は、ステップS5において選択された個別観光スポット情報を日記本文として、ステップS9において選択された個別観光スポット情報を遭遇情報として、生成する。この際、個別観光スポット情報に含まれる案内文を使用する。
合わせて、ステップS10において計算された予算データを日記情報7に含める。
日記送信手段3は、日記情報をユーザに送信する。送信は、メールによるものであってもよいし、ユーザが閲覧するためのホームページを更新するものであってもよい。
図4は、日記情報の例を示す図である。図においてテキストに付された下線は、観光スポットのホームページへのリンクを示し、観光スポットに興味を持ったユーザが詳細な情報を見ることができるようにしているものである。また、図にはないが、観光スポットの写真等の画像を含んでもよい。このような日記情報が毎日送信されてくることで、ユーザによる分身への感情移入が発生する。
実施例1においては、「所定の時刻」を毎日午前10時としていた。「所定の時刻」が相違することにより、仮想旅行システムの処理が異なる。本実施例は、仮想旅行システムの処理の相違点を示すものである、システムの構成等は実施例1と同様である。以下、実施例1と異なる点を述べ、同一の点については記載を省略する。
「所定の時刻」は、午前8時〜午前10時の間の1時点と、午後8時〜午前10時の間の1時点とする。おおよそ12時間ごとに日記情報が送信されるが、正確に12時間ごととせず、「いつ日記情報がくるのか」というユーザの焦燥感を、感情移入の強化につなげるものである。仮想旅行システムは、午前8時〜午前10時の間及び午後8時〜午前10時のいかなる時刻に日記情報を送信するかを、送信の都度、ランダムに定める。以下、午前8時〜午前10時の間の送信を「朝の報告」、午後8時〜午前10時の間の送信を「夜の報告」と言う。
ステップS1における最大移動時間の設定は、朝の報告では0時間、夜の報告では6時間とする。夜の報告から朝の報告までの間は、宿泊施設に滞在しているとすることで、日記情報の現実味が増加する。
また、ステップS2における移動先の決定は、夜の報告においてのみ行う。宿泊施設滞在中には移動しないからである。
ステップ4におけるカテゴリ送信数の決定において、朝の報告では宿泊施設の報告数を1、他の報告数を0とする。夜の報告では、宿泊施設の報告数を0とし、他は実施例1と同様とする。
ステップS8における遭遇情報の有無判定において、朝の報告では遭遇情報「有」、夜の報告では遭遇情報「無」とする。朝の報告においては、宿泊施設以外のカテゴリの個別観光スポット情報を遭遇情報として送信することで、夜間に観光スポットの情報が追加されることの違和感を緩和する。
分身が実際に旅行をしているかの如き内容の情報が送信される。これにより、ユーザによる分身への感情移入が発生し、ユーザの楽しみが増加し、有効な観光スポットの広告媒体となる仮想旅行システムであり、多くの観光スポット運営者及びユーザによる利用が期待できる。
1 仮想旅行システム
2 分身行動決定手段
21 最大移動時間設定手段
22 必要移動時間計算手段
23 カテゴリ別送信数制御手段
3 日記送信手段
4 交通機関データ
5 分身データ
6 個別観光スポット情報
7 日記情報

Claims (9)

  1. 地図上に設定された複数の地点に関する情報を保持し、ユーザの分身が前記地点の間を移動することをシミュレートし、分身が訪問する地点に関する情報である個別観光スポット情報をユーザに送信する仮想旅行システムであって、
    前記複数の地点の間の移動に要する時間を表す交通機関データと、
    前記所要時間データに基づいて2地点間の移動に要する時間である移動必要時間を求める移動必要時間計算手段と、
    所定の時刻に起動されて、前回の送信後に分身が訪問した1つ又は2つ以上の地点に関する個別観光スポット情報を統合した情報である日記情報をユーザに送信する日記送信手段と、
    前記日記情報に係る前記移動必要時間の最大値である最大移動時間を定める最大移動時間設定手段とを備え、
    前記日記情報に含まれる分身が訪問した地点は、それらの地点の全てを前記最大移動時間以下の前記移動必要時間で訪問できるものであることを特徴とする、仮想旅行システム。
  2. 前記所要時間データは、現実の交通機関のデータであることを特徴とする、請求項1に記載の仮想旅行システム。
  3. 前記分身に対応付けられた予算データと、
    前記交通機関データの各々に対応付けられた交通費データと、
    前記個別観光スポット情報の各々に対応付けられた観光費データとを備え、
    前記日記送信手段は、前回の送信に係る前記予算データから、前回の送信後に分身が訪問した地点間を移動することに係る前記交通費データと、送信する個別観光スポット情報に係る前記観光費データとを減算し、該減算後の前記予算データをユーザに送信することを特徴とする、請求項1又は2に記載の仮想旅行システム。
  4. 前記日記情報に含まれる分身が訪問した地点は、減算される前記交通費データと前記観光費データとの合計が前記減算前の予算データよりも小さいものであることを特徴とする、請求項3に記載の仮想旅行システム。
  5. 前記個別観光スポット情報がカテゴリに分類され、
    各々のカテゴリに属する前記個別観光スポット情報の送信数を制御するカテゴリ別送信数制御手段を備え、
    前記日記送信手段は、各カテゴリについて前記カテゴリ別送信数制御手段の制御に基づいた数の個別観光スポット情報を送信することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の仮想旅行システム。
  6. 前記カテゴリには、少なくとも宿泊施設及び飲食店が含まれることを特徴とする、請求項5に記載の仮想旅行システム。
  7. 前記所定の時刻は1日につき1回の予め定めた時刻であり、
    前記最大移動時間は8時間以上12時間以下の固定値であり、
    前記カテゴリ別送信数制御手段は、宿泊施設については1回、飲食店については1回を送信数とするように制御するものであることを特徴とする、請求項6に記載の仮想旅行システム。
  8. 前記日記情報は、他のユーザの分身との出会いを表す遭遇情報を含み、
    前記個別観光スポット情報の一部を前記遭遇情報と関連付け、
    前記遭遇情報と関連付けられた前記個別観光スポット情報については、前記カテゴリ別送信数制御手段の制御に係る送信数に含まないことを特徴とする、請求項6又は7に記載の仮想旅行システム。
  9. 前記移動においてどの地点に向けて移動するか及び移動後の地点に関してどの個別観光スポット情報を送信するかについて、確率的に選択する分身行動決定手段と、
    前記分身に対応付けられた性格データとを備え、
    前記分身行動決定手段は、前記性格データに基づいて前記交通費データ及び前記観光費データが小さいものが選択される確率を変動させるものであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の仮想旅行システム。
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