JP2013226249A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】万一、可燃性冷媒が漏れ出た場合であっても、衣類乾燥時に発生する静電気が発火源となるおそれがなく、安全性の高い衣類乾燥機を提供する
【解決手段】可燃性冷媒を用いたヒートポンプを備えた衣類乾燥機において、冷媒漏れが無いと検知された場合に、乾燥率が100%より大きな第1所定値になると送風機及びヒートポンプの運転を停止し、冷媒漏れが有ると検知された場合に、乾燥率が100%以上であって第1所定値より低い第2所定値になると送風機及びヒートポンプの運転を停止する。
【選択図】図6

Description

本実施形態は衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機において、洗濯物等の衣類の乾燥用にヒートポンプを備えたものは、加熱用ヒータを備えたものに比べて乾燥効率が良く、省エネルギーの効果があるとして注目されている。
ヒートポンプを備えた衣類乾燥機では、衣類を収容する乾燥室内に連通する循環風路を設け、この循環風路内に、乾燥室内の空気を循環風路を通して循環させるための送風機と、ヒートポンプの蒸発器及び凝縮器を配設している。
ヒートポンプは、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒を放熱させて液化させるための凝縮器と、凝縮器を通った冷媒を減圧する減圧手段と、液化した冷媒を気化させる蒸発器とを配管によって順次接続して構成しており、圧縮機を駆動させることにより、冷媒を循環させるようになっている。
そして、凝縮器で放出された熱により加熱された循環風路内の空気を乾燥室内に送り込み、そして衣類から水分を奪った空気を循環風路内の蒸発器において冷却することにより除湿し、除湿した空気を再び凝縮器で加熱して乾燥室に供給するということを繰り返すことにより、衣類を乾燥させるようにしている。
このような衣類乾燥機では、R134a等のハイドロフルオロカーボンが代替冷媒として使用されているが、この種の代替冷媒はオゾン層破壊係数は小さいものの温室効果ガスであり地球温暖化を促進するものである。近年、環境問題に対する関心の高まっていることから、ヒートポンプを備えた衣類乾燥機でも、オゾン層破壊係数が小さく、かつ、地球温暖化係数も小さい可燃性冷媒の使用が検討されている。
衣類乾燥機が備えるヒートポンプに封入される冷媒の量は少ないため、万一、ヒートポンプから冷媒が漏れ出ても衣類乾燥機の筐体内が発火限界濃度に到達しにくく火災に発展する可能性はほとんど無いが、冷媒が漏れ出た場合の安全対策として、従来より、排気用送風機を回転させることで冷媒を拡散させ筐体内を発火限界濃度以上にならないようにするものや、衣類乾燥機が備える加熱装置の表面温度を所定温度以下にするものが提案されている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
特開2009−207673号公報 特開2007−289559号公報
衣類乾燥機では、乾燥運転時に乾燥室内で衣類が攪拌され衣類同士が擦れ合うことにより静電気が発生するため、可燃性冷媒が漏れ出た場合にこの静電気が発火源になる可能性が考えられる。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、可燃性冷媒を使用したヒートポンプを備えた衣類乾燥機において、万一、可燃性冷媒が漏れ出た場合であっても、衣類乾燥時に発生する静電気が発火源となるおそれがなく、安全性の高い衣類乾燥機を提供することを目的とする。
本実施形態の衣類乾燥機は、衣類を収容する乾燥室と、前記乾燥室内に連通接続された循環風路と、前記循環風路を通して前記乾燥室内に空気を循環させる送風機と、前記循環風路内の空気を加熱する凝縮器と、前記循環風路内の空気を冷却し除湿する蒸発器と、可燃性冷媒を圧縮して前記凝縮器に供給する圧縮機と、前記凝縮器を通った可燃性冷媒を減圧する減圧手段とを備えたヒートポンプと、前記ヒートポンプの冷媒漏れの有無を検知する冷媒漏れ検知手段と、前記乾燥室内の衣類の乾燥率を検出する乾燥率検出手段と、前記送風機と前記ヒートポンプの運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記冷媒漏れ検知手段によって冷媒漏れが無いと検知された場合に、前記乾燥率検出手段で検出された乾燥率が100%より大きな第1所定値になると前記送風機及び前記ヒートポンプの運転を停止し、前記冷媒漏れ検知手段によって冷媒漏れが有ると検知された場合に、前記乾燥率検出手段で検出された乾燥率が100%以上であって第1所定値より低い第2所定値になると前記送風機及び前記ヒートポンプの運転を停止することを特徴とする。
第1実施形態にかかる洗濯乾燥機の前方からの斜視図 洗濯乾燥機の内部構成を概略的に示す断面図 洗濯乾燥機の外箱を除いた状態を示す後方からの斜視図 洗濯乾燥機の概略構成図 洗濯乾燥機の電気構成を示すブロック図 洗濯乾燥機の乾燥行程のタイムチャートと衣類の乾燥率と静電気帯電量とを示す図 第2実施形態にかかる洗濯乾燥機の乾燥行程のタイムチャートと衣類の乾燥率と静電気帯電量とを示す図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態は、図1及び図2に示すような洗濯機と衣類乾燥機とを兼ねたドラム式の洗濯乾燥機に関するものであり、ほぼ矩形箱状の外箱1と、その下部に設けられた台板2とから外郭が構成されている。外箱1の前面部1aには前上がりの傾斜状をなしており、そのほぼ中央部に円形の開口部からなる洗濯物出入口3が形成されている。外箱1の前面部1aには、ヒンジ5を介して扉4が横方向に回動可能に設けられ、その扉4により洗濯物出入口3が開閉される。前面部1aにおける洗濯物出入口3の上方位置には、洗濯機の各種操作を設定したり運転状況を表示する操作表示パネル6が設けられ、その操作表示パネル6の側方に引き出し式の洗剤投入ケース7が設けられている。
外箱1内には、図2に示すように、前面が開口し後面が閉塞されたほぼ円筒状の水槽8が配設されている。この水槽8は、前面の開口部が洗濯物出入口3に連通するように、水槽8の軸方向が前後方向の横軸状態であって後下がりにやや傾斜した状態で台板2上に弾性支持機構9を介して弾性的に支持されている。
水槽8は、給水弁18、給水ケース71、及び給水ホース72を介して水槽8の上部に設けられた給水口70より水道水等の水が機外から供給され、水槽8の底部に設けられた排水口73より排水弁19及び排水ホース74を介して水槽8内の水を機外へ排水できるように構成されている。また、水槽8は、前面の開口部や給水口70や排水口73以外に、前端部の上部に温風出口10と、後端部の上部に温風入口11が設けられている。
水槽8内には、前面が開口し後面が閉塞された円筒状の回転ドラム14が回転可能に配設されている。回転ドラム14は、その軸方向が前後方向の横軸状態であって後下がりにやや傾斜した状態で水槽8内に配設されている。回転ドラム14の周壁には通水及び通風が可能な孔15が多数形成されており、この孔15によって回転ドラム14の内部が水槽8と連通している。回転ドラム14の内周壁には、バッフル16が複数個設けられている。回転ドラム14の前面開口部も洗濯物出入口3に連通しており、回転ドラム14は洗濯物出入口3から投入される衣類を収容する。回転ドラム14は、水槽8の背面に設けられたモータ17により回転駆動される。このような構成の回転ドラム14は、洗い行程時には洗濯槽として、脱水行程時には脱水槽として、さらに乾燥行程時には衣類を収容する乾燥室として機能する。
図2〜図4に示すように、水槽8に設けられた温風出口10及び温風入口11には、循環風路20が連通接続されており、この循環風路20を通して水槽8(回転ドラム14)内の空気を循環可能としている。循環風路20は、水槽8の温風出口10に接続された還風ダクト24と、水槽8の温風入口11に接続された給風ダクト30と、還風ダクト24の下端と給風ダクト30の下端とを接続する熱交換ダクト22とを備える。
熱交換ダクト22は、水槽8の下方に位置する台板2上に載置されており、その内部に蒸発器34と、蒸発器34から熱交換ダクト22の下流側へ離間させて凝縮器35と、循環風路20を通じて水槽8内の空気を循環供給する送風機26とが配設されている。
蒸発器34及び凝縮器35は、冷媒流通パイプに伝熱フィンを所定ピッチで多数配設して成るフィン付きチューブ形のもので、送風機26の送風作用にて水槽8内の空気が、図2及び図4に矢印で示すように循環風路20内を流れ、蒸発器34及び凝縮器35の伝熱フィンの各間を流通する。
図4に示すように、蒸発器34及び凝縮器35は、凝縮器35に供給する冷媒を圧縮する圧縮機36、凝縮器35から吐出された冷媒を減圧する減圧手段である流量制御弁37、及びアキュムレータ29とともにヒートポンプ38を構成する。
ヒートポンプ38は、接続パイプによって圧縮機36、凝縮器35、流量制御弁37、蒸発器34、アキュムレータ29の順にこれらを接続して冷凍サイクルを構成している。ヒートポンプ38にはイソブタン等の炭化水素系の可燃性冷媒(以下、冷媒という)が封入されており、圧縮機36の作動により冷媒が循環することで、蒸発器34は熱交換ダクト22内を流れる空気を冷却し除湿し、凝縮器35は蒸発器34で除湿された空気を加熱する。なお、圧縮機36と流量制御弁37とアキュムレータ29は、熱交換ダクト22の外部に配設されている。
循環風路20の内部には、冷媒検知センサ27、ドラム入口温度センサ28、ドラム出口温度センサ32、ドラム出口湿度センサ33等の各種センサが配設されている。
具体的には、冷媒検知センサ27は、循環風路20において送風機26より下流側に位置する給風ダクト30内に配設され、ヒートポンプ38から漏れ出た冷媒を検知するガスセンサであり、安全濃度の上限、例えば冷媒がイソブタンであったとき、そのイソブタンの可燃濃度の下限値が約2重量%であるとすると、それの1/5程度の約0.4重量%に達した時点で可燃性冷媒が漏れていると検知し、それ未満であれば可燃性冷媒が漏れていないと検知するものである。
ドラム入口温度センサ28は、給風ダクト30内に配設され凝縮器35と熱交換することで暖められた空気の温度を検知する。ドラム出口温度センサ32及びドラム出口湿度センサ33は、温風出口10と蒸発器34との間に位置する還風ダクト24内に設けられ、水槽8から循環風路20内に流れ込んだ空気の温度及び相対湿度をそれぞれ検知する。
また、ヒートポンプ38には、圧縮機36の冷媒吐出口付近に圧縮機36から吐出される冷媒の温度を検知する吐出温度センサ39が配設され、凝縮器35の温度を検知する凝縮器温度センサ40が凝縮器35に配設され、蒸発器34の冷媒入口付近に蒸発器34の温度を検知する蒸発器入口温度センサ41と、蒸発器34の冷媒出口付近に蒸発器34から圧縮機36へ戻る冷媒の温度を検出する蒸発器出口温度センサ42が設けられている。
図5には、制御装置13を示している。この制御装置13は、例えばマイクロコンピュータとメモリーとを備え、外箱1の内部に配設され洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能するようになっている。
この制御装置13には、操作表示パネル6が有した各種操作スイッチより各種操作信号が入力されると共に、水槽8内の水位を検知する水位センサ45から水位検知信号が入力され、冷媒検知センサ27から冷媒検知信号が入力され、各温度センサ28,32,39,40,41,42からはそれぞれ温度検出信号が入力され、ドラム出口湿度センサ33からは湿度検出信号が入力されるようになっている。
そして、制御装置13は、上記各種信号の入力と、あらかじめメモリーに記憶した制御プログラムに基づいて、給水弁18、モータ7、送風機26、圧縮機36、流量制御弁37、排水弁19、及び警報器であるブザー43を、駆動回路44を介して制御する。
また、制御装置13は、後述するように回転ドラム14内の衣類の乾燥率を検出する乾燥率検出手段としても機能する。
次に、上記構成の洗濯乾燥機の動作の一例を説明する。
まず、洗濯乾燥機の概略的な動作について説明する。使用者により操作表示パネル6の操作ボタンが操作されて運転のコースが設定され、運転開始が指示されると、洗濯乾燥機は、設定された運転のコースに応じた洗濯運転、乾燥運転、或いはその両運転を続けて行う洗濯乾燥運転を実行する。その1つとして、洗濯乾燥運転の実行が開始された場合には、洗濯行程、脱水行程、乾燥行程を順に実行する。
洗濯行程では、給水弁18を開放させることにより水槽8内に供給した後、回転ドラム14を低速で回転させる動作が行われる。脱水行程では、排水弁19を開放させて水槽8内の水を排出した後、回転ドラム14を高速で回転させる動作が行われる。
乾燥行程では、制御装置13が、モータ17を作動させ、洗い、すすぎ後の湿った衣類が収容された回転ドラム14を低速で正逆両方向に回転させつつ、回転ドラム14内に温風を供給する動作が行われる。
回転ドラム14内に温風を供給する動作は、制御装置13が、送風機26を駆動させることで、図2及び図4に矢印で示すように、水槽8内の空気を温風出口10から循環風路20の還風ダクト24を経て熱交換ダクト22内に流入した後、熱交換ダクト22及び給風ダクト30を順に通って、水槽8の温風入口11から回転ドラム14内に戻されるように循環させる。その際、制御装置13は、送風機26の回転数を制御することで、空気流量を制御しつつ循環風路20を通して水槽8(回転ドラム14)内の空気を循環させる。
また、送風機26の動作とともに、制御装置13はヒートポンプ38の圧縮機36の動作を開始する。すると、ヒートポンプ38に封入された冷媒が圧縮機36により圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器35に流れて、熱交換ダクト22内の空気と熱交換する。その結果、熱交換ダクト22内の空気は加熱され、冷媒は冷却され液化する。この液化された冷媒が、次に、流量制御弁37を通って減圧された後、蒸発器34に流入し気化することで、蒸発器34は熱交換ダクト22内の空気を冷却する。蒸発器34を通過した冷媒は圧縮機36に戻り、再び圧縮されて高温高圧の冷媒となる。制御装置13は、吐出温度センサ39、凝縮器温度センサ40、蒸発器入口温度センサ41及び蒸発器出口温度センサ42のそれぞれ検出温度から冷媒の挙動を検知し、その検知結果に応じて圧縮機36の駆動周波数と流量制御弁37の絞り量を制御することで、ヒートポンプ38の動作を制御する。
このようなヒートポンプ38及び送風機26の動作によって、水槽8内から回転ドラム14内へ進入した空気は、衣類を乾燥させることにより水分を含んだ状態となり、この湿った空気が温風出口10から循環風路20の熱交換ダクト22内に流入した後、蒸発器34で冷却されて除湿され、その後に凝縮器35で加熱されて温風化される。
そして、その温風が給風ダクト30を経て、温風入口11から水槽8内に供給され、更に、孔15から回転ドラム14内に供給される。回転ドラム14内に供給された温風は、衣類の水分を奪って衣類を乾燥させた後、再び、温風出口10から還風ダクト24を経て熱交換ダクト22内に流入するように循環する。
また、制御装置13は、上記のような乾燥行程の実行中に継続して衣類の乾燥率を検出する乾燥率検出手段としても機能する。衣類の乾燥率の検出方法の一例を挙げると、制御装置13が、ドラム出口温度センサ32、ドラム出口湿度センサ33及び蒸発器入口温度センサ41のそれぞれの検出値と、送風機26の回転数から、蒸発器34において除湿された水分量を所定時間後毎に逐次算出し、算出した水分量から衣類の乾燥率を逐次検出する。
具体的には、温風出口10から循環風路20内に流入し蒸発器34に到達する前の湿った空気の温度及び相対湿度を、ドラム出口温度センサ32及びドラム出口湿度センサ33で検出し、これらの検出値と、制御装置13に記憶された関数に基づいて、衣類を乾燥させることにより湿った空気の絶対湿度Xeiaを算出する。
次いで、蒸発器34で冷却されて除湿された空気の温度と相対湿度から、除湿された空気の絶対湿度を算出する。なお、本実施形態では、除湿された空気の温度は蒸発器34に流れ込む冷媒の温度(つまり、蒸発器34の温度)とほぼ等しく、相対湿度はほぼ一定値(例えば、90%)となることから、蒸発器入口温度センサ41の検出温度と、制御装置13に記憶された相対湿度(一定値)と、制御装置13に記憶された関数に基づいて、蒸発器34で除湿された空気の絶対湿度Xeoaを算出する。
次いで、湿った空気の絶対湿度Xeiaと、除湿された空気の絶対湿度Xeoaとの差が、単位体積の空気が蒸発器34で除湿された水分量ΔXとなるので、この水分量ΔXに、送風機26の回転数から定まる循環風路20内を循環する空気流量gcを掛け合わせることで蒸発器34において除湿された除湿水分量We(=Δx×gc)を算出する。
制御装置13は、乾燥工程を実行している間、除湿水分量Weを所定時間後毎に逐次算出しており、当該乾燥工程実行中における除湿水分量の最大値Wemaxを記憶すると共に、乾燥中のWemax判定後で、瞬時の除湿水分量We(計算)を除湿水分量の最大値Wemaxで除した値(We/Wemax)を瞬時の除湿水量比Wemaxとして記憶する。終了時乾燥率dryfと終了時除湿水分量比Wepfmaxとの間に相関関係があるので、事前に、複数回の乾燥試験を実施し、終了時乾燥率と終了時瞬時の除湿水分量比Wepfmaxとを取得(例えば、終了時乾燥率が100%から105%まで1%刻みで取得)、得られた試験データから横軸に終了時乾燥率dryf、縦軸に終了時除湿水分量比Wepfmaxとするデータベース(関係式)を作成し、これを制御装置13に記憶させる。制御装置13に記憶させたデータベースに基づき、実験的に任意の終了時乾燥率dryfに対する終了時除湿水分量比Wepfmaxを得ることができる。例えば、100%の乾燥率で乾燥を終了したいのであれば、終了時Wepfmax(100%)は12%、同様に102%の乾燥率で終了したい場合は、終了時Wepfmax(102%)は8%、105%の乾燥率で終了したい場合は、終了時Wepfmax(105%)は4%と制御装置13に記憶させたデータベースで演算できるとすると、乾燥率102%で乾燥工程を終了したい場合は終了時のWepfmaxを8%と制御装置13で設定し、Wemax判定後の任意の時刻での瞬時の除湿量とマックスの除湿量Wemaxの比であるWepfmaxが8%と一致したら、そこで終了とする制御を組み込むことで、乾燥率102%で乾燥終了させることができる。また、その時点で、ヒートポンプは終了し、送風運転とすることもできる。
なお、本実施形態では、上記のように蒸発器34において除湿された水分量から衣類の除湿水分量を算出する場合について説明したが、例えば、ドラム入口温度センサ28とドラム出口温度センサ32との温度差から除湿水分量を算出してもよい。
次に、乾燥行程における制御装置13の作用について図6に基づいて説明する。
図6(a)は冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが無いと検知された場合の乾燥行程のタイムチャート、(b)は冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが有ると検知された場合の乾燥行程のタイムチャート、(c)は衣類の乾燥率の変化、(d)は衣類の静電気帯電量の変化を示しており、(a)〜(d)の横軸は乾燥行程を開始してからの経過時間(乾燥時間)で共通している。
乾燥行程の実行中に、制御装置13は、算出される乾燥率が所定値に達すると、ヒートポンプ38と送風機26の動作を停止させて乾燥行程を終了させるが、冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが無いと検知された場合と、冷媒漏れが有ると検知された場合とで、乾燥行程を終了させる乾燥率が異なっている。
具体的には、乾燥行程の実行中に冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが無いと検知された場合には、図6(a)に示すように、制御装置13で逐次検出する乾燥率が第1所定値(例えば、105%)に達するまでヒートポンプ38と送風機26を動作させて乾燥行程を実行し、乾燥率が105%に達した時点でヒートポンプ38を構成する圧縮機36と送風機26を停止させて乾燥行程を終了する。
一方、乾燥行程の実行中に冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが有ると検知された場合には、図6(b)に示すように、制御装置13で逐次検出する乾燥率が100%以上であって、冷媒漏れが無い場合にヒートポンプ38と送風機26を停止させる第1所定値より低い第2所定値(例えば、102%)に達するまでヒートポンプ38と送風機26を動作させて乾燥行程を実行し、乾燥率が第2所定値に達した時点でヒートポンプ38を構成する圧縮機36と送風機26を停止させて乾燥行程を終了する。
また、乾燥行程の実行中に冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが有ると検知された場合には、上記のような制御に加えて、制御装置13はブザー43を作動させることにより警報を発して使用者に異常を報知してもよい。
以上のような本実施形態では、乾燥行程の実行中に冷媒検知センサ27が冷媒漏れを検知すると、衣類の乾燥率が100%以上であって冷媒漏れが無い場合に比べて低い乾燥率で乾燥行程を終了する。乾燥した衣類を攪拌し続けると衣類の静電気帯電量が増大し、静電気による放電が発生し易くなるが、本実施形態のように、冷媒漏れを検知すると低い乾燥率で乾燥行程を終了して静電気の発生を抑えることができ、万一、可燃性冷媒が漏れ出た場合であっても発火源となり得るものがない。そのため、衣類の乾燥を完了させつつ、安全に乾燥行程を終了することができる。
しかも、図6(d)に示すように、乾燥率が100%以上であっても102%以下であると攪拌により生じる衣類の静電気帯電量が増加しにくいが、乾燥率が102%より高い衣類を攪拌すると静電気帯電量が急激に増加する。そのため、本実施形態のように、冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが有ると検知された場合に乾燥行程を終了させる乾燥率(第2所定値)を100%以上102%以下に設定することで、衣類を乾燥させながら極めて効果的に静電気の発生を抑えることができる。
なお、乾燥終了時近傍での乾燥率検出手段として、初期洗濯時の衣類重量を乾燥重量(初期重量、重量センサで検知)とし、脱水終了時の重量(重量センサ検知)と乾燥中の上記除湿水分量Weで計算した除湿水分量により、乾燥の逐次の乾燥率を算出することで、終了時近傍での乾燥率を検出するようにしてもよい。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について、図7を参照して説明する。
図7(a)は冷媒検知センサ27によって冷媒漏れが有ると検知された場合の乾燥行程のタイムチャート、(b)は衣類の乾燥率の変化、(c)は衣類の静電気帯電量の変化を示しており、(a)〜(c)の横軸は乾燥行程を開始してからの経過時間(乾燥時間)で共通している。
上記した第1実施形態では、乾燥行程の実行中に冷媒検知センサ27が冷媒漏れを検知すると、乾燥率が第2所定値に達するまでヒートポンプ38と送風機26を動作させたが、本実施形態では、図7に示すように、乾燥率が100%を越えると、制御装置13は、ヒートポンプ38を停止させるが送風機26を継続して動作させ、乾燥率が第2所定値(102%)に達すると送風機26を停止させて乾燥行程を終了するように構成してもよい。
このように構成することにより、衣類全体をむら無く乾燥させることができるため、冷媒検知センサ27が冷媒漏れを検知した場合に、冷媒漏れを検知しない場合に比べて低い乾燥率で乾燥行程を終了させても衣類に部分的な乾き残りが生じにくく、しかも、衣類が局所的に過乾燥になって衣類の静電気帯電量が急激に増加することもなく静電気の発生を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
8…水槽 10…温風出口 11…温風入口
13…制御装置 14…回転ドラム 20…循環風路
22…熱交換ダクト 24…還風ダクト 26…送風機
27…冷媒検知センサ 28…ドラム入口温度センサ 30…給風ダクト
32…ドラム出口温度センサ 33…ドラム出口湿度センサ 34…蒸発器
35…凝縮器 36…圧縮機 37…流量制御弁
38…ヒートポンプ 39…吐出温度センサ 40…凝縮器温度センサ
41…蒸発器入口温度センサ 42…蒸発器出口温度センサ 43…ブザ
44…駆動回路

Claims (3)

  1. 衣類を収容する乾燥室と、
    前記乾燥室内に連通接続された循環風路と、
    前記循環風路を通して前記乾燥室内に空気を循環させる送風機と、
    前記循環風路内の空気を加熱する凝縮器と、前記循環風路内の空気を冷却し除湿する蒸発器と、可燃性冷媒を圧縮して前記凝縮器に供給する圧縮機と、前記凝縮器を通った可燃性冷媒を減圧する減圧手段とを備えたヒートポンプと、
    前記ヒートポンプの冷媒漏れの有無を検知する冷媒検知手段と、
    前記乾燥室内の衣類の乾燥終了時近傍での乾燥率を検出する乾燥終了時近傍での乾燥率検出手段と、
    前記送風機と前記ヒートポンプの運転を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記冷媒検知手段によって冷媒漏れが無いと検知された場合に、前記乾燥終了時近傍での乾燥率検出手段で検出された乾燥率が100%より大きな前記第1所定値になると前記送風機及び前記ヒートポンプの運転を停止し、前記冷媒検知手段によって冷媒漏れが有ると検知された場合に、前記乾燥終了時近傍での乾燥率検出手段で検出された乾燥率が100%以上であって第1所定値より低い第2所定値になると前記送風機及び前記ヒートポンプの運転を停止することを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 前記制御手段は、前記冷媒検知手段によって冷媒漏れが有ると検知された場合に、前記乾燥終了時近傍での乾燥率検出手段で検出された乾燥率が100%に達すると前記ヒートポンプの運転を停止し、前記乾燥終了時近傍での乾燥率検出手段で検出された乾燥率が第2所定値になると前記送風機の運転を停止することを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。
  3. 前記冷媒検知手段によって冷媒漏れが有ると検知されたことを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類乾燥機。
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