JP2013226021A - 船舶用陸上受電ケーブルリール - Google Patents

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Abstract

【課題】船舶の陸上電源接続作業を安全かつ簡単に行うことができる船舶用陸上受電ケーブルリールを提供する。
【解決手段】制御部18が、ケーブルガイド3の動作とドラム2の動作とが同期するように制御することで、ケーブルガイド3がケーブル6を案内した状態のまま、ケーブルガイド3を船上に収納された第1状態から船外へ張り出された第2状態へ自動で移行させ、また、ケーブルガイド3がケーブル6を案内した状態のまま、ケーブルガイド3を前記第2状態から前記第1状態へ自動で移行させるように構成する。また、前記第1状態から前記第2状態への移行は、制御部18の指示によって、ドラム2に巻き取り側への弱トルクを掛けつつ、ケーブルガイド3がケーブル6を引き出しながら行われるように構成し、前記第2状態から前記第1状態への移行は、制御部18の指示によって、ドラム2がケーブル6を巻き取りながら行われるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、港に係留した船舶に陸上から電力を供給する際に陸上の送電設備と船舶の受電設備とをケーブルで接続する船舶用陸上受電ケーブルリールに関するものである。
従来、船舶の甲板上に搭載され、ドラムに巻き取られたケーブルを巻き出して陸上の給電設備と船舶の受電設備とを接続する船舶用陸上受電ケーブルリールがある。
従来の船舶用陸上受電ケーブルリールは、甲板上から陸上の送電設備に向けてケーブルを巻き出す時や給電後にケーブルを巻き取る時等に、ケーブルの先端のコネクタが船体に衝突するのを防ぐ目的等から、甲板から陸側へ張り出したケーブルガイドを用いている。該ケーブルガイドは、動作方法によって大きく二種類に分類することができる。その一つはケーブルガイドが伸縮するタイプであり、もう一つは収納の際にケーブルガイドが折り畳まれるタイプである。下記特許文献1には後者が記載されている。
特開2006−103860号公報
しかしながら、上記二つの種類に係る船舶用陸上受電ケーブルリールには、それぞれ問題があった。
ケーブルガイドが伸縮するタイプにおいては、ケーブルを送り出すためにケーブルガイドを陸側へ張り出す際に、作業者がペンダントスイッチ等を操作してケーブルの先端のコネクタが船体に接触しない程度にドラムを回転させてケーブルを適量送り出した後、ケーブルガイドがケーブルを引っ張らない程度にケーブルガイドを適量伸長させる、という操作をケーブルガイドが定位置に達するまで数回繰り返さなければならなかった。しかし、この作業は容易なものではなく、ある程度の作業経験が必要であり、操作ミスによってケーブルやコネクタ、船体が破損するおそれもあった。収納時も同様に、作業者がペンダントスイッチ等を操作してケーブルの先端のコネクタが船体に衝突しない程度にケーブルガイドを適量収納させた後、ドラムを回転させてコネクタがケーブルガイドに接触しない程度にケーブルを適量巻き取る、という操作を繰り返す必要があった。
一方、収納の際にケーブルガイドが折り畳まれるタイプの場合、ケーブルガイドにケーブルを載せたままケーブルガイドを展開し、折り畳むことが出来ないため、ケーブルガイドを展開した後に作業員が手作業によってケーブルをケーブルガイドに載せなければならず、また、ケーブルガイドの収納の際にも作業員が手作業によってケーブルをケーブルガイドから外さなければならず、当該展開や収納をする作業者とドラムを運転する作業者、ケーブルをさばく作業者など多くの人手が必要となっていた。また、一般に船舶用陸上受電ケーブルリールを用いる船舶は大型のものであるため、作業場所が地面及び海面から高い位置にあり、作業に危険が伴った。
このような問題に鑑みて、本発明は、船舶の陸上電源接続作業を安全かつ簡単に行うことができる船舶用陸上受電ケーブルリールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、先端にコネクタを備え陸上の給電設備から供給される電気を船舶へ送電するケーブルと、
船上において電動で前記ケーブルの巻き取りと巻き出しを行うドラムと、
船上から船外へ張り出して前記ドラムから延びる前記ケーブルを案内するケーブルガイドと、
前記ドラムと前記ケーブルガイドを制御する制御部と、を有し、
前記ケーブルガイドが、船上に収納された第1状態から船外へ張り出した第2状態へ、また、前記第2状態から前記第1状態へ、電動で移行する船舶用陸上受電ケーブルリールにおいて、
前記制御部が、前記ケーブルガイドの動作と前記ドラムの動作とが同期するように制御することで、前記ケーブルガイドが前記ケーブルを案内した状態のまま、前記ケーブルガイドを前記第1状態から前記第2状態へ自動で移行させ、また、前記ケーブルガイドが前記ケーブルを案内した状態のまま、前記ケーブルガイドを前記第2状態から前記第1状態へ自動で移行させることを特徴とする船舶用陸上受電ケーブルリールを提供する。
好ましくは、前記ケーブルガイドの前記第1状態から前記第2状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ドラムに巻き取り側への弱トルクを掛けつつ、前記ケーブルガイドが前記ケーブルを引き出しながら行われる。
好ましくは、前記ケーブルガイドの前記第2状態から前記第1状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ドラムが前記ケーブルを巻き取りながら行われる。
また、好ましくは、前記ケーブルガイドの前記第1状態から前記第2状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ドラムに巻き取り側への弱トルクを掛けながら前記ケーブルガイドが前記ケーブルを引き出しつつ途中の所定位置まで移行し、その後、前記制御部の指示によって、前記ドラムが前記ケーブルを巻き出しながら前記ケーブルガイドが前記第2状態まで移行することにより行われる。
また、好ましくは、前記ケーブルガイドの前記第2状態から前記第1状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ケーブルガイドを途中の所定位置まで移行すると共に、前記ドラムが、前記コネクタが前記ケーブルガイドと同じ高さまで前記ケーブルを巻き取り、その後、前記制御部の指示によって、前記ドラムが前記ケーブルを巻き取りながら前記ケーブルガイドが前記第1状態まで移行することにより行われる。
本発明によれば、船舶の陸上電源接続作業を安全かつ簡単に行うことができる船舶用陸上受電ケーブルリールを提供することができる。
本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールを示す側面図である。(a)はドラム側から見た姿を示している。(b)は(a)の図面に向かって右側の側面を示している。 本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのリミットスイッチの検知位置を示す図である。(a)はケーブルガイド用リミットスイッチの検知位置を示している。(b)はドラム用リミットスイッチの検知位置を示している。(c)は(a)及び(b)に示す位置を説明する図である。 本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの送り出し動作を示す図である。 本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの送り出しにおける制御を示すフローチャートである。 本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの巻取り動作を示す図である。 本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの巻取りにおける制御を示すフローチャートである。 本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールを示す側面図である。(a)はドラム側から見た姿を示している。(b)は(a)の図面に向かって左側の側面を示している。 本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのリミットスイッチの検知位置を示す図である。(a)はケーブルガイド用リミットスイッチの検知位置を示している。(b)はドラム用リミットスイッチの検知位置を示している。(c)は(a)及び(b)に示す位置を説明する図である。 本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの送り出し動作を示す図である。 本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの送り出しにおける制御を示すフローチャートである。 本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの巻取り動作を示す図である。 本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルの巻取りにおける制御を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールについて図1ないし図6を参照しつつ説明する。
図1は、本第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1を示す側面図である。本第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1は、ケーブル6を巻取るドラム2を備えており、図1(a)は、当該ドラム2側から見た船舶用陸上受電ケーブルリール1の姿を示している。図1(b)は、図1(a)の図面に向かって右側の側面を示している。図1(a)及び(b)において、ケーブル6は、ドラム2に巻き取られている部分の表示を省略している。また、図1(b)において、後述する本体4に収容された装置の一部を破線で示している。
本第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1は、一般にコンテナ内に収容されるものであり、主にドラム2と、ケーブルガイド3と、本体4と、ケーブル6とから構成されている。
ドラム2は、略円盤状をしており、その中心部分を構成する短円柱状のハブ11と、ハブ11の外周面から放射状に延びる複数のスポーク12a、12bと、該スポーク12a、12bの径方向外側の端部を結ぶリング13a、13bとを有しており、ハブ11の中心にハブ11の平面に垂直方向で回転軸10が取り付けられ、該回転軸10は本体4において回転可能に支持されている。スポーク12a、12bは、ケーブル6を巻き取り、収容するために回転軸10の軸線方向に、互いにケーブル6の太さよりも若干広い隙間をあけて配置されている。ケーブル6の先端には、陸上の送電設備と接続するコネクタ(不図示)が接続されており、その周辺にはエラストマからなる略円筒状のコネクタカバー7が装着されている。コネクタカバー7の先端部には全周にわたって径方向外側に突出したつば部が形成されている。
ケーブルガイド3は、ドラム2がケーブル6を陸上の給電設備へ送り出す際には船外へ張り出して使用されるものであるが、使用していない時には、図1にあるようにドラム2の下部に収納される。ケーブルガイド3は、図1(a)の図面に垂直な方向のケーブル6の移動を規制する図面手前側の側壁部14aと図面奥側の側壁部14b(不図示)と、側壁部14aと側壁部14bとの間に固定されたローラ15a、15bを有している。ローラ15aは、ドラム2から延びたケーブル6に対してドラム2側に4本設けられており、ケーブル6を案内する。ドラム2側とは反対側に設けられたローラ15bは、コンテナの扉を押し開けるためのものである。ケーブルガイド3の下部には、最も低い位置に配置されたローラ15の下面と略同じ高さで、当該ローラ15と共にコネクタカバー7のつば部に当接して、コネクタカバー7がそれ以上上方へ移動しないように押えるストッパ(不図示)が形成されている。ケーブルガイド3は、後述する制御部18に接続されたケーブルガイド用電動機5によって、ガイドレール16に沿って図1(a)に向かって左へ展開し、図1(a)の収納状態に戻ることができるように構成されている。ガイドレール16には、不図示のケーブルガイド用リミットスイッチLG1、LG2、LG3が装備されており、後述する制御部18に接続されている。なお、リミットスイッチに代えて、エンコーダ、ポテンショメータ、差動変圧器、磁気スケールなどの検知装置を用いることもできる。
本体4は、ハウジング17に覆われており、内部に、ケーブル6に電気的に接続されたスリップリング8と、ドラム2とケーブルガイド3の動作を制御する制御部18と、制御部18に接続され回転軸10を回転させるドラム用電動機9と、制御部18に接続されドラム2の回転数を検知する不図示のドラム用リミットスイッチLC0、LC1、LC2とを備えている。なお、リミットスイッチに代えて、ロータリーエンコーダなどの回転数検知装置を用いることができる。制御部18には、使用者が船舶用陸上受電ケーブルリール1を操作するためのペンダントスイッチ(不図示)が接続されており、使用者は本体4からある程度離れて操作をすることができる。ペンダントスイッチには、船舶用陸上受電ケーブルリール1の「手動」と「自動」を切り替えるセレクトスイッチと、ドラム2の「巻取」を示すボタン、ドラム2の「巻出」を示すボタン、ケーブルガイド3の「伸長」を示すボタン、ケーブルガイド3の「収納」を示すボタン、「非常停止」を示すボタン等を備えている。ペンダントスイッチはラチェット付スプリング式リール等を用いて岸壁まで下ろして使用しても良い。なお、使用者による操作は、ペンダントスイッチに限られず、あらゆる操作方法を用いることができる。例えば、無線のコントローラによる操作、音声認識装置を用いた音声による操作なども可能である。
図2は船舶用陸上受電ケーブルリール1に設けられたリミットスイッチ(不図示)の検知位置を示す図である。図2(a)はケーブルガイド用リミットスイッチLG1、LG2、LG3の検知位置を示しており、図2(b)はドラム用リミットスイッチLC0,LC1、LC2の検知位置を示している。図2(c)は、図2(a)及び(b)に示す位置G1ないしG3,及びC0ないしC2を説明する図である。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG1は、図2(a)において網掛けで示す通り、ケーブルガイド3が図2(c)に示す収納限G1かそれよりもドラム2の最下部側にあるときに信号を発するように設定されている。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG2は、図2(a)において網掛けで示す通り、ケーブルガイド3が図2(c)に示す引き出し前進限G2かそれよりもドラム2の最下部側にあるときに信号を発するように設定されている。ここで、引き出し前進限G2とは、後述するケーブルガイド3の伸長又は収納をドラム2の弱トルク巻取りでケーブルを張りつつ行うケーブルガイド3の動作範囲のうち、ケーブルガイド3が最も伸長した位置を言う。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG3は、図2(a)において網掛けで示す通り、ケーブルガイド3がケーブルガイド3の前進限かそれよりも伸長側にあるときに信号を発するように設定されている。
ドラム用リミットスイッチLC0は、図2(b)において網掛けで示す通り、ドラム2がケーブル6を巻取り限C0かそれよりも多く巻き取っているときに信号を発するように設定されている。巻取り限C0とは、ケーブルガイドがガイド収納限G1にある時に、コネクタカバー7のつば部が、ケーブルガイド3で最も低い位置に配置されたローラ15と上記ストッパに当接する位置である。
ドラム用リミットスイッチLC1は、図2(b)において網掛けで示す通り、ドラム2がコネクタカバー収納位置C1かそれよりも多く巻取っているときに信号を発するように設定されている。コネクタカバー収納位置C1とは、ケーブルガイド3が引き出し前進限G2にあるときにコネクタカバー7のつば部がケーブルガイド3で最も低い位置に配置されたローラ15と前記ストッパに当接する位置である。
ドラム用リミットスイッチLC2は、図2(b)において網掛けで示す通り、ガイド伸長時巻取り上限C2よりも多く巻き取っているときに信号を発するように設定されている。ガイド伸長時巻取り上限C2とは、ケーブルガイド3がガイド前進限G3にあるときに、コネクタがケーブルガイド3に衝突することなくドラム2がケーブル6を安全に巻き取ることができる上限をいう。
図3は、本第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1において、ケーブル6が巻き取られケーブルガイド3が収納された状態からケーブル6を陸上の送電設備に向けて巻き出す際の典型的な動作を示している。
図3左上の収納状態から、使用者が、ペンダントスイッチ(不図示)においてセレクトスイッチの「手動」を選択して「伸長」を示すボタンを押すと、その信号が制御部18へ伝わり、制御部18からドラム用電動機9への指示によりドラム2に巻取り側の弱トルクが付与され、制御部18からケーブルガイド用電動機5への指示によりケーブルガイド3が伸長することで、ケーブル6を張った状態で(弛ませないで)ケーブル6が引き出される。張力制御は、トルクモータ制御、インバータ制御、サーボモータ制御、すべり継ぎ手制御等いずれの方法を用いてもよい。なお、ケーブルガイド3の伸長は、使用者が「伸長」を示すボタンを押している間だけ動作しても良いし、「伸長」を示すボタンを1回押せば所定の位置まで動作するものとしても良い。
ケーブルガイド3を伸長すると、コネクタカバー7から延びるケーブル6が垂直方向から徐々に傾斜し、コネクタカバー7の上方に水平方向成分を含む力が掛かるようになる。コネクタカバー7は、その先端に設けられたつば部によって上方への移動が制限されており、ケーブルガイド3の伸長長さが短い時には、コネクタカバー7に水平方向成分の力よりも十分に大きい垂直方向成分の力がかかるため、コネクタカバー7は略垂直を保ったままケーブルガイド3と共に移動する。しかし、コネクタカバー7から延びるケーブル6の角度がより水平に近づき、コネクタカバー7の上方にかかる水平方向成分の力が増加すると、コネクタカバー7がドラム2側へ倒れるようになる。そこで、コネクタカバー7がドラム2側へ倒れる手前の位置を引き出し前進限G2として設定しておく。そして、ケーブルガイド3が引き出し前進限G2に達すると、リミットスイッチLG2がそれを検知して制御部18への信号を停止し、制御部18が自動的にケーブルガイド3の伸長及びドラム2への弱トルクの付与を停止させる。
その後、制御部18の指示によりケーブルガイド3が自動的に伸長を開始し、それと同時に、制御部18の指示によりドラム2がケーブルガイド3の伸長速度に合わせた速さでケーブル6を巻き出す。これにより、コネクタカバー7を倒すことなくケーブルガイド3を伸長することができる。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG3によってケーブルガイド3がケーブルガイドの前進限G3に達したことが検知されると、その信号を受け取った制御部18は、ケーブルガイド3の伸長を自動的に停止させるが、ドラム2によるケーブルの巻き出しは継続する。ケーブルガイド3は、無励磁作動ブレーキ等のブレーキを用いて当該位置に固定される。
ドラム用リミットスイッチLC2によって、ケーブルの巻き出しがケーブルガイド3の伸長時の巻取り上限C2に達したことが検知され、制御部18への信号の発信を停止すると、制御部18は自動的にドラム2の巻き出しを停止させる。
その後は、使用者がペンダントスイッチにおいてセレクトスイッチの「手動」を選択し、「巻出」または「巻取」を示すボタンを押すことで、その信号を受け取った制御部18から指示が出され、ドラム2がケーブル6の巻き出し又は巻取りを行う。また、例えば、陸上の送電設備とコネクタとを接続した状態では、使用者がセレクトスイッチの「自動」を選択すると、制御部18から指示が出され、ドラム2に巻取り側へ弱トルクが付与されて、潮の満ち引きや海面のうねり等により船が上下に動くのに併せて、自動巻き出し、又は、自動巻取りが行われるようになる。即ち、ケーブル6が当該弱トルクによりも強く引っ張られた場合にはその張力によってケーブル6が巻き出され、ケーブル6の張力が当該弱トルクよりも弱くなった場合には当該トルクによってケーブル6が巻き取られるようになり、ケーブル6の引っ張られ過ぎやたるみ過ぎを防ぐことができる。
図4は、本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1のケーブル6の送り出し動作に於ける制御の流れを示すフローチャートである。「伸長」を示すボタンを押している間だけケーブルガイド3を伸長させるものとした場合を示している。
使用者がペンダントスイッチにおいてセレクトスイッチの「手動」を選択し、「伸長」を示すボタンを押すと、制御部18は、ケーブルガイド3の前進限を検知するケーブルガイド用リミットスイッチLG3がOFFになっているか否かを確認する。ケーブルガイド用リミットスイッチLG3がONになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3の伸長がガイド前進限G3に達している場合)には、制御部18はドラム用リミットスイッチLC2がONになっているか否かを確認する。ドラム用リミットスイッチLC2がOFFになっている場合(すなわち、ドラム2がガイド伸長時巻取り上限を越えて巻き出し側へ回転している場合)には、制御部18は伸長作業を停止する。一方、ドラム用リミットスイッチLC2がONになっている場合(すなわち、ドラム2がガイド伸長時巻取り上限を越える巻き出し側への回転をしていない場合)、及び、ケーブルガイド用リミットスイッチLG3がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3の伸長がガイド前進限G3に達していない場合)には、制御部18は伸長作業を継続し、ドラム用電動機9とケーブルガイド用電動機5にどのような指示を出すかを判断する。
制御部18がドラム用電動機9とケーブルガイド用電動機5にどのような指示を出すかは、まず、制御部18がガイドの引き出し前進限G2を検知するリミットスイッチLG2がOFFになっているか否かを確認することから行う。ケーブルガイド用リミットスイッチLG2がONになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3が、引き出し前進限G2を越える伸長をしていない場合)、制御部18は、ガイドの伸長と、同調速度でのドラムの巻取りとを指示する。一方、リミットスイッチLG2がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3が、引き出し前進限G2を越えて伸長している場合)、制御部18は、T1秒が経過するまでドラムの回転とガイドの伸長を停止する。
T1秒が経過した時は、制御部18は、ドラム2の巻き出しを行うか否か、及び、ケーブルガイド3の伸長を行うか否かの判断を行う。
ドラム巻き出しを行うか否かは、ガイド伸長時巻取り上限C2を検知するリミットスイッチLC2がONになっているか否かによって判断する。制御部18は、リミットスイッチLC2がONになっている場合(すなわち、ドラム2がガイド伸長時巻取り上限を越える巻き出し側への回転をしていない場合)にはドラム2の巻き出しを指示し、リミットスイッチLC2がOFFになっている場合(すなわち、ドラム2がガイド伸長時巻取り上限を越えて巻き出し側へ回転している場合)にはドラム2の巻き出しを停止する。
ケーブルガイド3の伸長を行うか否かは、ガイド前進限G3を検知するリミットスイッチLG3がOFFになっているか否かによって判断する。リミットスイッチLG3がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3の伸長がガイド前進限G3に達していない場合)には、制御部18はケーブルガイド3の伸長を指示し、リミットスイッチLG3がONになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3の伸長がガイド前進限G3に達している場合)には、制御部18はケーブルガイド3の伸長を停止させる。
図5は、本第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1が、ケーブルガイド3が伸長しケーブル6が巻き出された状態から、ケーブル6を巻取り、ケーブルガイド3を収納する際の典型的な動作を示している。
図5左上に示すように、ケーブルガイド3が伸長しケーブル6が巻き出された状態において、使用者がペンダントスイッチのセレクトスイッチを「手動」に切り替え、「巻取」を示すボタンを押すと、制御部18の指示によりドラム2が回転し、ケーブル26の巻取りを行う。なお、ケーブルガイド3の収納は、使用者が「収納」を示すボタンを押している間だけ動作しても良いし、「収納」を示すボタンを1回押せば収納限まで動作するものとしても良い。
ドラム用リミットスイッチLC2が、ケーブル6の巻取り量がガイド伸長時巻取り上限C2に達したことを検知すると、制御部18の指示によってドラム2の巻取りが自動的に停止する。
使用者がペンダントスイッチのセレクトスイッチを「手動」に切り替えた状態で「収納」を示すボタンを押すと、制御部18の指示によりケーブルガイド3がドラム2の最下部側へ移動する。これと同時に、制御部18は、自動的にドラム2にケーブル6の巻取りをさせる。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG2によって引き出し前進限G2に達したことが検知されると、ケーブルガイド3は、制御部18の指示によって移動を自動的に一旦停止する。
また、ドラム用リミットスイッチLC1がコネクタカバー収納位置C1を検知すると、制御部18の指示によりケーブル6の巻取りが自動的に一旦停止する。
上述のように、この状態でコネクタカバー7の先端のつば部が最も低い位置に配置されたローラ15及びケーブルガイド3に設けられたストッパに引っかかるように、ドラム用リミットスイッチLC1は予め調整されている。
その後、制御部18の指示によって、ドラム2が自動的に弱トルクでケーブル6を巻き取ることでケーブル6がたるまないようにしながら、ケーブルガイド3がドラム2の最下部側へ移動する。
ドラム用リミットスイッチLG1がガイド収納限G1を検知すると、制御部18の指示によってケーブルガイド3の収納及びケーブル6の巻取りを自動的に停止して、ケーブル6の巻取りとケーブルガイド3の収納が完了する。
図6は、本願の第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1のケーブル6の巻取り動作に於ける制御を示すフローチャートである。「収納」を示すボタンを押している間だけケーブルガイド3を収納させるものとした場合を示している。
使用者がペンダントスイッチにおいてセレクトスイッチの「手動」を選択し、「収納」を示すボタンを押すと、制御部18はガイド伸長時巻取り上限C2を検知するドラム用リミットスイッチLC2がONになっているか否かを確認する。ドラム用リミットスイッチLC2がONになっている場合、制御部18はケーブルガイド用リミットスイッチLG1がOFFになっているか否かを確認する。ケーブルガイド用リミットスイッチLG1がONになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3がガイド収納限G1を越える伸長をしていない場合)には、制御部18はドラム用リミットスイッチLC0がOFFになっているか否かを確認する。ドラム用リミットスイッチLC0がONになっている場合には、制御部18はドラム2の巻取りとケーブルガイド3の収納動作を停止させる。一方、ドラム用リミットスイッチLC0がOFFになっている場合、及び、上記ケーブルガイド用リミットスイッチLG1がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3がガイド収納限G1を越えて伸長している場合)には、制御部18は、ドラム2とケーブルガイド3にどのような指示を出すかを判断する。
ドラム2とケーブルガイド3にどのような命令を出すかの判断は、まず、ケーブルガイド3の引き出し前進限G2を検知するケーブルガイド用リミットスイッチLG2がONになっているか否かの確認から行う。ケーブルガイド用リミットスイッチLG2がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3が引き出し前進限G2を越えて伸長している場合)には、制御部18はケーブルガイド3に収納動作をさせ、ドラム2に巻取り動作をさせる。一方、ケーブルガイド用リミットスイッチLG2がONになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3が引き出し前進限G2を越える伸長をしていない場合)には、制御部18はコネクタカバー収納位置を検知するドラム用リミットスイッチLC1がONになっているか否かの判断を行い、ドラム用リミットスイッチLC1がOFFになっている場合(すなわち、ドラム2がコネクタカバー収納位置C1を越えて巻き出し側へ回転している場合)には、ドラム2に巻取りをさせる。ケーブルガイド用リミットスイッチLC1がONになっている場合(すなわち、ドラム2がコネクタカバー収納位置C1を越える巻き出し側への回転をしていない場合)、制御部18は、T2秒が経過するまではドラム2の巻取りとケーブルガイド3の収納を停止し、T2秒が経過した後、ドラム2に巻取りをさせるか否か、及びケーブルガイド3に収納動作をさせるか否かの判断を行う。
ドラム2に巻取りをさせるか否かは、ドラム2の巻取り限C0を検知するドラム用リミットスイッチLC0がOFFになっているか否かによって判断する。ドラム用リミットスイッチLC0がOFFになっている場合(すなわち、ドラム2が巻取り限を越えて巻き出し側に回転している場合)にはドラム2に巻取りを指示し、ドラム用リミットスイッチLC0がONになっている場合(すなわち、ドラム2が巻取り限を越える巻き出し側への回転をしていない場合)にはドラム2の巻取りを停止させる。
一方、ケーブルガイド3に収納動作をさせるか否かは、ガイド収納限G1を検知するケーブルガイド用リミットスイッチLG1がOFFになっているか否かによって判断する。ケーブルガイド用リミットスイッチLG1がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3がガイド収納限G1を越えて伸長している場合)には、制御部18はケーブルガイド3に収納動作をさせ、ケーブルガイド用リミットスイッチLG1がONになっている場合(すなわち、ケーブルガイド3がガイド収納限G1を越える伸長をしていない場合)にはケーブルガイド3の収納動作を停止させる。
(第2実施形態)
本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール21について図7ないし図12を参照しつつ説明する。
図7は、本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール21を示す側面図である。本第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール21は、ケーブル26を巻取るドラム22を備えており、図7(a)は、当該ドラム22側から見た船舶用陸上受電ケーブルリール21の姿を示している。図7(b)は、図7(a)の図面に向かって左側の側面を示している。図7(a)及び(b)において、ケーブル26は、ドラム22に巻き取られている部分の表示を省略している。
本第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール21は、一般にフェリーなどに搭載されるものであり、主にドラム22と、ケーブルガイド23と、本体24と、ケーブル26とから構成されている。第1実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール1とはケーブルガイド23の構成と、ケーブルガイド23の伸長又は収納の制御において異なり、その他の構成については、上記第1実施形態と同様である。したがって、本第2実施形態の説明については、第1実施形態の説明と同様の構成部分の説明を省略し、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。
図7(a)は、船舶用陸上受電ケーブルリール21がケーブルガイド23を収納し、ケーブル26を巻き取った状態を示している。ケーブルガイド23は、上記第1実施形態に係るケーブルガイド3と異なり、ドラム22側でケーブル26を案内する複数のローラ215が、ドラム22の中心と同程度の高さ付近で、ドラム22よりもケーブルガイド23が伸長する側に配置されている。したがって、ケーブルガイド3の収納時にドラム2から延びるケーブル6が垂直方向に垂れ下がる第1実施形態と異なり(図1(a)参照)、ケーブル26はドラム22から傾斜して延びて、ローラ215に沿って湾曲してコネクタカバー27とその近傍のみ垂直方向に垂れ下がっている。ケーブル26のドラム22側に配置された複数のローラ215のうち最も低位置に配置されたローラ215は、コネクタカバー27の上端部とほぼ同じ高さに配置されており、コネクタカバー27を挟んでほぼ同じ高さでドラム22とは反対側にもローラ215が配置されている。本第2実施形態においては、これら2つのローラ215がコネクタカバー27を押えることで、それ以上ケーブル26が巻き取られないようにしており、コネクタカバー27の先端部には第1実施形態のコネクタカバー7に設けられたようなつば部は設けられていない。また、ケーブルガイド23の側壁部214a、214b(214bは不図示)は、ローラ215の配置に合わせて、第1実施形態に係るものよりも大きく形成されている。
図8は、船舶用陸上受電ケーブルリール21に設けられたリミットスイッチ(不図示)の検知位置を示す図である。図8(a)がケーブルガイド用リミットスイッチLG21、LG22の検知位置を示しており、図8(b)がドラム用リミットスイッチLC21、LC22の検知位置を示している。図8(c)は、図8(a)及び(b)に示す位置を説明する図である。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG21は、図8(a)において網掛で示す通り、ケーブルガイド23が図8(c)に示すガイド収納限G21かそれよりもドラム22側にあるときに信号を発するように設定されている。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG22は、図8(a)において網掛けで示す通り、ケーブルガイド23が図8(c)に示すガイド伸長限G22かそれよりも伸長しているときに信号を発するように設定されている。
ドラム用リミットスイッチLC21は、図8(b)において網掛けで示す通り、ドラム22のケーブル26の巻取り限C21かそれよりも巻取り側に回転しているときに信号を発するように設定されている。巻取り限C21とは、ケーブルガイド23がガイド収納限G21にあり、ドラム22がケーブル26を巻き取っていったときに、ローラ215とコネクタカバー27が接触する時の回転位置を意味する。
ドラム用リミットスイッチLC22は、図8(b)において網掛けで示す通り、ドラム22がガイド伸長時巻取り上限C22にあるかそれよりも巻取り側に回転しているときに信号を発するように設定されている。ガイド伸長時巻取り上限C22とは、ケーブルガイド23がガイド伸長限G22にあり、ドラム22がケーブル26を巻き取っていったときに、ローラ215とコネクタカバー27が接触する時の回転位置を意味する。
図9は、本第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール21が、ケーブル26が巻き取られケーブルガイド23が収納された状態からケーブル26を陸上の送電設備に向けて巻き出す際の典型的な動作を示している。
収納状態において使用者がセレクトスイッチの「手動」を選択して「伸長」を示すボタンを押すと、制御部218の指示によってドラム22に巻取り側の弱トルクがかかり、当該弱トルクに逆らってケーブルガイド23がケーブル26を引き出しながら伸長側へ移動する。これにより、ケーブル26のたるみを防止しながら、ケーブル26を引き出すことが出来る。なお、「伸長」を示すボタンを押している間だけ当該動作が生じるものとしても良いし、「伸長」を示すボタンを1回押せば伸長限まで引き出されるものとしても良い。
ケーブルガイド23が伸長限まで達すると、ケーブルガイド用リミットスイッチLG2がそのことを検知して信号を発し、その信号を受け取った制御部218はケーブルガイド23の伸長を自動的に停止させる。
その後は、セレクトスイッチの「手動」を選択した状態においては、使用者が「巻出」または「巻取」を示すボタンを押すことでケーブル26の巻き出し又は巻取りを行うことができるようになる。また、例えば、陸上の送電設備とコネクタとを接続した後は、使用者がセレクトスイッチの「自動」を選択すると、ドラムに弱トルクが付与されて、潮の満ち引きや海面のうねり等により船が上下に動くのに併せて、自動巻き出し、又は、自動巻取りが行われ、ケーブルが引っ張られ過ぎたり、弛んだりするのを防ぐことができるようになる。
図10は、本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリールのケーブルガイドの伸長動作における制御の流れを示すフローチャートである。「伸長」を示すボタンを押している間だけケーブルガイド23を伸長させるものとした場合を示している。
使用者によってセレクトスイッチの「手動」が選択され、「伸長」を示すボタンが押されると、制御部218はガイド伸長時巻取り上限C2を検知するドラム用リミットスイッチLC22がONになっているか否かを確認する。ドラム用リミットスイッチLC22がOFFになっている場合(すなわち、ガイド伸長時巻取り上限C22を越えて巻き出し側に回転している場合)には、ケーブルガイド23の伸長動作を停止する。一方、ドラム用リミットスイッチLC22がONになっている場合(すなわち、ガイド伸長時巻取り上限C2を越える巻き出し側への回転がされていない場合)には、制御部218はガイド伸長限G22を検知するケーブルガイド用リミットスイッチLG22がOFFになっているか否かを確認する。ケーブルガイド用リミットスイッチLG22がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド23の伸長がガイド伸長限G22に達していない場合)には、制御部218はドラム22に弱トルクによる巻取りを開始させ、ケーブルガイド23を伸長させ、ケーブルガイド用リミットスイッチLG22がONになると、ドラム22の巻取りとケーブルガイド23の伸長を自動的に停止させる。
図11は、本第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール21が、ケーブルガイド23を伸長しケーブル26を巻き出した状態から、ケーブル26を巻取り、ケーブルガイド23を収納する際の典型的な動作を示している。
ケーブルガイド23が伸長しケーブル26が巻き出された状態において、使用者がペンダントスイッチにおいてセレクトスイッチを「手動」に切り替え、「巻取」を示すボタンを押すと、制御部218の指示によってドラム22が回転し、ケーブル26の巻取りを行う。
ドラム用リミットスイッチLC22がケーブルの巻取り量がガイド伸長時巻取り上限C2に達したことを検知すると、制御部218の指示によりドラム22の巻取りは自動的に停止する。
使用者が、ペンダントスイッチのセレクトスイッチを「手動」に切り替え、「収納」を示すボタンを押すと、制御部218の指示によりドラム22がケーブル26をたるませないように弱トルクによる巻取りを行い、ケーブルガイド23がドラム22側へ移動する。
ケーブルガイド用リミットスイッチLG21が、ケーブルガイド23がガイド収納限に達したことを検知すると、制御部218の指示によってケーブルガイド23は停止し、収納作業が完了する。なお、ケーブルガイド23の収納は、使用者が「収納」を示すボタンを押している間だけ動作しても良いし、「収納」を示すボタンを1回押すだけで収納限まで動作するものとしても良い。
図12は、本願の第2実施形態に係る船舶用陸上受電ケーブルリール21のケーブル26の巻取り動作に於ける制御を示すフローチャートである。使用者が「収納」を示すボタンを押している間だけ収納動作を行うものとした場合を示している。
使用者がペンダントスイッチにおいてセレクトスイッチの「手動」を選択し、「収納」を示すボタンを押すと、制御部218は、ドラム用リミットスイッチLC22がONになっているか否かを確認する。そして、ドラム用リミットスイッチLC22がOFFになっている場合(すなわち、ドラム22がガイド伸長時巻取り上限C22を越えて巻き出し側へ回転している場合)には、制御部218はドラム2の巻取り動作を停止させる。一方、ドラム用リミットスイッチLC22がONになっている(すなわち、ドラム22がガイド伸長時巻取り上限C22を越える巻き出し側への回転をしていない)場合には、制御部218は、ドラム用リミットスイッチLC21がONになっているか否か、及び、ガイド収納限G21を検知するケーブルガイド用リミットスイッチLG21がONになっているか否か、を確認する。ドラム用リミットスイッチLC21がOFFになっている場合(すなわち、ドラム22が巻取り限C21を越えて巻き出し側へ回転をしている場合)には、制御部218は、ドラム22に弱トルクによるドラム巻取りをさせる。また、ケーブルガイド用リミットスイッチLG21がOFFになっている場合(すなわち、ケーブルガイド23がガイド収納限G21を越えて伸長している場合)には、制御部218は、ケーブルガイド23をドラム22の側に移動させる。
一方、ドラム用リミットスイッチLC21がONになっている場合(すなわち、ドラム22が巻取り限C21を越える巻き出し側への回転していない場合)には、制御部218は、ドラム22の巻取り動作を停止させる。また、ケーブルガイド用リミットスイッチLG21がONになっている場合(すなわち、ケーブルガイド23がガイド収納限G21を越える伸長をしていない場合)、制御部218はケーブルガイド23の収納を停止させる。
なお、上記特許文献1に記載されたようなケーブルガイドが折り畳まれるタイプにおいても、ドラムの動作とケーブルガイドの動作とを同期させることにより、本願発明と同様の効果を得ることが出来る。
以上のように、本発明によれば、船舶の陸上電源接続作業を安全かつ簡単に行うことができる船舶用陸上受電ケーブルリールを提供することができる。
1、21 船舶用陸上受電ケーブルリール
2、22 ドラム
3、23 ケーブルガイド
4、24 本体
5、25 ケーブルガイド用電動機
6、26 ケーブル
7、27 コネクタカバー
8、28 スリップリング
9、29 ドラム用電動機
10、210 回転軸
11、211 ハブ
12a、12b、212a、212b スポーク
13a、13b、213a、213b リング
14a、14b、214a、214b 側壁部
15a、15b、215 ローラ
16、216 ガイドレール
17、217 ハウジング
LG1、LG2、LG3、LG21、LG22、LG23、LG24 ケーブルガイド用リミットスイッチ
LC0、LC1、LC2、LC20、LC21、LC22 ドラム用リミットスイッチ
G1、G21 ガイド収納限
G2、G22 引き出し前進限
G3、G23 ガイド前進限
C0、G20 巻取り限
C1、C21 コネクタカバー収納位置
C2、C21 ガイド伸長時巻取り上限

Claims (5)

  1. 先端にコネクタを備え陸上の給電設備から供給される電気を船舶へ送電するケーブルと、
    船上において電動で前記ケーブルの巻き取りと巻き出しを行うドラムと、
    船上から船外へ張り出して前記ドラムから延びる前記ケーブルを案内するケーブルガイドと、
    前記ドラムと前記ケーブルガイドを制御する制御部と、を有し、
    前記ケーブルガイドが、船上に収納された第1状態から船外へ張り出した第2状態へ、また、前記第2状態から前記第1状態へ、電動で移行する船舶用陸上受電ケーブルリールにおいて、
    前記制御部が、前記ケーブルガイドの動作と前記ドラムの動作とが同期するように制御することで、前記ケーブルガイドが前記ケーブルを案内した状態のまま、前記ケーブルガイドを前記第1状態から前記第2状態へ自動で移行させ、また、前記ケーブルガイドが前記ケーブルを案内した状態のまま、前記ケーブルガイドを前記第2状態から前記第1状態へ自動で移行させることを特徴とする船舶用陸上受電ケーブルリール。
  2. 前記ケーブルガイドの前記第1状態から前記第2状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ドラムに巻き取り側への弱トルクを掛けつつ、前記ケーブルガイドが前記ケーブルを引き出しながら行われることを特徴とする請求項1に記載の船舶用陸上受電ケーブルリール。
  3. 前記ケーブルガイドの前記第2状態から前記第1状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ドラムが前記ケーブルを巻き取りながら行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶用陸上受電ケーブルリール。
  4. 前記ケーブルガイドの前記第1状態から前記第2状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ドラムに巻き取り側への弱トルクを掛けながら前記ケーブルガイドが前記ケーブルを引き出しつつ途中の所定位置まで移行し、その後、前記制御部の指示によって、前記ドラムが前記ケーブルを巻き出しながら前記ケーブルガイドが前記第2状態まで移行することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の船舶用陸上受電ケーブルリール。
  5. 前記ケーブルガイドの前記第2状態から前記第1状態への移行は、前記制御部の指示によって、前記ケーブルガイドを途中の所定位置まで移行すると共に、前記ドラムが、前記コネクタが前記ケーブルガイドと同じ高さまで前記ケーブルを巻き取り、その後、前記制御部の指示によって、前記ドラムが前記ケーブルを巻き取りながら前記ケーブルガイドが前記第1状態まで移行することにより行われることを特徴とする請求項1又は4に記載の船舶用陸上受電ケーブルリール。
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