JP2013225394A - 電線束のスプライス構造及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接状態の良好なスプライス部を作業性良く得ることが可能な電線束のスプライス構造及びその製造方法を得る。
【解決手段】被覆電線11及び12のうち、被覆電線11の被覆部2に固定用テープ5を巻回する第1の巻回処理を行い、その後、被覆電線11及び12全体の被覆部2に固定用テープ5の延長領域5eを巻回する第2の巻回処理を行う。最後に、被覆電線11及び12における露出芯線部分E1及びE2の先端領域に対して超音波溶接処理を行い、露出芯線部分E1及びE2の先端領域を一体化したスプライス部3を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】被覆電線11及び12のうち、被覆電線11の被覆部2に固定用テープ5を巻回する第1の巻回処理を行い、その後、被覆電線11及び12全体の被覆部2に固定用テープ5の延長領域5eを巻回する第2の巻回処理を行う。最後に、被覆電線11及び12における露出芯線部分E1及びE2の先端領域に対して超音波溶接処理を行い、露出芯線部分E1及びE2の先端領域を一体化したスプライス部3を形成する。
【選択図】図1
Description
この発明は、アルミニウム、銅等を有する芯線を被覆部により被覆してなる複数の被覆電線からなる電線束のスプライス構造及びその製造方法に関する。
近年、銅に代わる電線の芯線材料として、軽量なアルミニウムが採用されつつある。これに伴って、従来から使用されている銅からなる芯線(銅芯線)と、アルミニウムを含有する芯線(アルミ芯線)とを溶接により接合することの必要性が高まっている。このようなアルミ芯線と銅芯線との接続方法として例えば特許文献1で開示された接続方法がある。
この接続方法は、アルミ芯線と銅芯線を対向配置した後、アルミ芯線を銅芯線の中央部分に差し込み、アルミ芯線の周りが銅芯線に囲まれた溶接前接合形状を形成した後、超音波溶接を行う方法である。
しかしながら、特許文献1に示された接続方法にてアルミ芯線と銅芯線との接合部の溶接前接合形状を実現するには、その形成作業が非常に煩雑であり作業性が悪いという問題点があった。また、銅芯線の中央部分に差し込んだアルミ芯線が溶接時に抜け出る可能性が否定できず、良好な溶接状態の溶接部(スプライス部)を得ることができないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、溶接状態の良好なスプライス部を作業性良く得ることが可能な電線束のスプライス構造及びその製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1記載の電線束のスプライス構造は、各々が芯線を被覆部により被覆してなる複数の被覆電線からなる電線束のスプライス構造であって、前記複数の被覆電線はその先端部分において前記被覆部による被覆がなされていない複数の露出芯線部分を有し、前記複数の被覆電線のうち少なくとも一つの被覆電線の前記被覆部を巻回する第1の巻回処理、前記第1の巻回処理後に前記複数の被覆電線全体の前記被覆部をまとめて巻回する第2の巻回処理によって、前記複数の被覆電線を前記被覆部にて固定する固定用テープと、前記複数の被覆電線における複数の露出芯線部分を溶接処理により一体化したスプライス部とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の電線束のスプライス構造であって、前記少なくとも一つの被覆電線は1本の被覆電線を含む。
請求項3の発明は、請求項2記載の電線束のスプライス構造であって、前記第1の巻回処理と前記第2の巻回処理とは、前記被覆部の長手方向において互いに異なる領域にて行われていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の電線束のスプライス構造であって、前記溶接処理は超音波溶接による溶接処理を含み、前記複数の複数電線における複数の芯線は一部にアルミ芯線を含み、前記少なくとも一つの被覆電線における芯線はアルミ芯線以外の芯線を含む。
この発明に係る請求項5記載の電線束のスプライス構造の製造方法は、(a) 各々が芯線を被覆部により被覆してなる複数の被覆電線からなる電線束を準備するステップを備え、前記複数の被覆電線はその先端部分において前記被覆部による被覆がなされていない複数の露出芯線部分を有し、(b) 前記複数の被覆電線のうち、少なくとも一つの被覆電線の前記被覆部に固定用テープを巻回する第1の巻回処理を行うステップと、(c) 前記ステップ(b) 後において、前記複数の被覆電線全体の前記被覆部に前記固定用テープを巻回する第2の巻回処理を行うステップとを備え、前記ステップ(b) 及び(c) の実行後、前記複数の被覆電線は前記固定用テープによって前記被覆部にて固定され、(d) 前記複数の被覆電線における複数の露出芯線部分に対して溶接処理を行い、前記複数の露出芯線部分を一体化したスプライス部を形成するステップをさらに備える。
請求項1記載の本願発明において、巻回対象の異なる第1及び第2の巻回処理に分けて複数の被覆電線の被覆部を固定用テープにて固定しているため、複数の露出芯線部分以外の被覆部において複数の被覆電線を比較的強力な固着力を伴って固定することができる。
その結果、固定用テープによる固定後にスプライス部を得るための溶接処理を行う場合、複数の露出芯線部分の位置関係を安定固定させた溶接前接合形状を比較的簡単に実現することができるため、溶接状態の良好なスプライス部が形成された、電線束のスプライス構造を作業性良く得ることができる。さらに、スプライス部形成前後においても固定用テープにて複数の被覆電線はばらけることなく安定的に固定されるため、第2の巻回処理から溶接処理への移行時における溶接装置への搬送時、溶接処理実行後の電線束の取付時等、様々な使用を支障なく行うことができる。
第1の巻回処理対象を1本の被覆電線にすることにより、当該1本の被覆電線を識別可能にして、スプライス部形成時において当該1本の被覆電線の位置決めを容易に行うことができる。
第1の巻回処理と第2の巻回処理とは、被覆部の長手方向において互いに異なる領域で1行われているため、第1の巻回処理対象の1本の被覆電線を比較的容易に識別することができる。このため、固定用テープ形成後にスプライス部形成を行う場合において当該1本の被覆電線の位置決めを容易に行うことができる。
固定用テープを形成後にスプライス部の形成を超音波溶接を用いて行う場合において、融点の比較的低いアルミ芯線以外の芯線を含む少なくとも一つの被覆電線をホーン側に配置して、アルミ芯線がホーン側に配置されることを確実に回避することにより、アルミ芯線とアルミ以外の芯線とが強固に接合された溶接精度の高いスプライス部を形成することができる。
請求項5記載の本願発明において、ステップ(b) 及び(c) にて、巻回対象の異なる第1及び第2の巻回処理に分けて複数の被覆電線の被覆部を固定用テープにて固定しているため、複数の露出芯線部分以外の被覆部において複数の被覆電線を比較的強力な固着力を伴って固定することができる。
その結果、複数の露出芯線部分の位置関係を安定固定させた溶接前接合形状を比較的簡単に実現することができるため、ステップ(d) の溶接処理によって、溶接状態の良好なスプライス部が形成された電線束のスプライス構造を作業性良く得ることができる。さらに、スプライス部形成前後においても固定用テープにて複数の被覆電線はばらけることなく安定的に固定されるため、ステップ(c) からステップ(d) への移行時における溶接装置への搬送時、ステップ(d) 実行後の電線束の取付時等、様々な使用を支障なく行うことができる。
<実施の形態1>
図1はこの発明の実施の形態1である電線束のスプライス構造の製造方法を示す説明図である。以下、同図を参照して、実施の形態1のスプライス構造の製造方法の処理工程を説明する。
図1はこの発明の実施の形態1である電線束のスプライス構造の製造方法を示す説明図である。以下、同図を参照して、実施の形態1のスプライス構造の製造方法の処理工程を説明する。
まず、同図(a) に示すように、各々が複数の素線からなる芯線1を被覆部2により被覆してなる2本の被覆電線11及び12(複数の被覆電線)からなる電線束20を準備する。2本の被覆電線11及び12は先端部分において被覆部2による被覆がなされていない露出芯線部分E1及びE2を有している。なお、被覆電線11の芯線1はアルミ以外の銅芯線等により構成され、被覆電線12の芯線1はアルミ芯線により構成される。
次に、同図(b) に示すように、被覆電線11及び12のうち、被覆電線11(少なくとも一つの被覆電線)の被覆部2に粘着テープである固定用テープ5を巻回する第1の巻回処理を行う。固定用テープ5は第1の巻回処理後において、次の第2の巻回処理が可能な延長領域5eを残している。
その後、同図(c) に示すように、被覆電線11及び12全体の被覆部2に固定用テープ5の延長領域5eを巻回する第2の巻回処理を行う。この際、第2の巻回処理は、第1の巻回処理が行われた固定用テープ5上をさらに巻回するように行われる。すなわち、第1及び第2の巻回処理は被覆部2の長手方向における同一領域で行われる。上記した第1及び第2の巻回処理の実行後、被覆電線11及び12は固定用テープ5によって被覆部2にて固定される。
最後に、同図(d) に示すように、被覆電線11及び12における露出芯線部分E1及びE2の先端領域に対して超音波溶接処理を行い、露出芯線部分E1及びE2の先端領域を一体化したスプライス部3(溶接部)を形成する。その結果、実施の形態1の電線束20のスプライス構造が完成する。
上述したように、図1(b) 及び(c) に示すように、巻回対象の異なる第1及び第2の巻回処理に分けて被覆電線11及び12の被覆部2を固定用テープ5にて固定しているため、露出芯線部分E1及びE2以外の被覆部2において、被覆電線11及び12を比較的強力な固着力を伴って固定することができる。
その結果、露出芯線部分E1及びE2の位置関係を安定固定させた溶接前接合形状を比較的簡単に実現することができるため、図1(d)で示す溶接処理によって、溶接状態の良好なスプライス部3が形成された、実施の形態1の電線束のスプライス構造を作業性良く得ることができる。さらに、スプライス部形成前後においても固定用テープ5にて被覆電線11及び12はばらけることなく安定的に固定されているため、第2の巻回処理から溶接処理への移行時における超音波溶接装置への搬送時、溶接処理実行後の電線束20の取付時等、電線束20の様々な使用を支障なく行うことができる。
また、第1の巻回処理の巻回対象を1本の被覆電線11にすることにより、被覆電線11及び12における被覆電線11を識別可能にして、スプライス部形成の超音波溶接時時において被覆電線11を所望の位置に配置することができる。
<実施の形態2>
図2はこの発明の実施の形態2である電線束のスプライス構造の製造方法を示す説明図である。以下、同図を参照して、実施の形態2のスプライス構造の製造方法の処理工程を説明する。なお、図1で示した実施の形態1のスプライス構造の製造方法と同内容な処理については同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図2はこの発明の実施の形態2である電線束のスプライス構造の製造方法を示す説明図である。以下、同図を参照して、実施の形態2のスプライス構造の製造方法の処理工程を説明する。なお、図1で示した実施の形態1のスプライス構造の製造方法と同内容な処理については同一の符号を付して説明を適宜省略する。
まず、同図(a) に示すように、実施の形態1と同様、芯線1を被覆部2により被覆してなる2本の被覆電線11及び12からなる電線束20を準備する。なお、実施の形態1と同様、被覆電線11の芯線1はアルミ以外の銅芯線等により構成され、被覆電線12の芯線1はアルミ芯線により構成される。
次に、同図(b) に示すように、被覆電線11及び12のうち、被覆電線11(少なくとも一つの被覆電線)の被覆部2に粘着テープである固定用テープ6を巻回する第1の巻回処理を行う。固定用テープ6は第1の巻回処理後において、次の第2の巻回処理が可能な延長領域6e及び6fを残している。
その後、同図(c) に示すように、被覆電線11及び12全体の被覆部2に固定用テープ6の延長領域6e及び6fを巻回する第2の巻回処理を行う。この際、第2の巻回処理は、第1の巻回処理が行われた被覆部2の領域と、長手方向において異なる領域に固定用テープ6をさらに巻回するように行われる。したがって、被覆電線11のみが固定用テープ5によって巻回されている部分が外部から容易に視覚認識できる。上記した第1及び第2の巻回処理の実行後、被覆電線11及び12は固定用テープ6によって被覆部2にて固定される。
最後に、同図(d) に示すように、被覆電線11及び12における露出芯線部分E1及びE2の先端領域に対して超音波溶接処理を行い、露出芯線部分E1及びE2の先端領域を一体化したスプライス部3を形成する。その結果、実施の形態2の電線束20のスプライス構造が完成する。
上述したように、図2の(b) 及び(c) に示すように、巻回対象の異なる第1及び第2の巻回処理に分けて被覆電線11及び12の被覆部2を固定用テープ6にて固定している。したがって、実施の形態1と同様、露出芯線部分E1及びE2における溶接前接合形状を比較的簡単に実現することができるため、図2(d)で示す溶接処理によって、溶接状態の良好なスプライス部3が形成された、実施の形態2の電線束のスプライス構造を作業性良く得ることができる。さらに、実施の形態1と同様、様々な電線束20の使用を支障なく行うことができる。
また、第1の巻回処理の対象を1本の被覆電線11にすることにより、実施の形態1と同様、スプライス部形成の超音波溶接時時において被覆電線11を所望の位置に配置することができる。
さらに、第1の巻回処理と第2の巻回処理とは、被覆部2の長手方向において互いに異なる領域で行われているため、第1の巻回処理対象の被覆電線11を比較的容易に識別することができる。このため、固定用テープ6の形成後にスプライス部3を超音波溶接にて形成する場合において被覆電線11の配置を比較的容易に行うことができる効果を奏する。
図3は被覆電線11及び12の露出芯線部分E1及びE2における溶接工程状況を模式的に示す断面図である。同図に示すように、アルミ芯線を芯線1として有する被覆電線12と、アルミニウムよりも融点の高い他の金属等の材料を主成分とする芯線(例えば銅芯線)を芯線1として有する被覆電線11とを露出芯線部分E1及びE2で溶接する場合、露出芯線部分E1及びE2は以下のように配置されることが望ましい。
すなわち、熱源となる溶接ホーン31に接触する側(すなわち、図3の上方向)には、融点の高い材料を主成分とする被覆電線11の芯線1の露出芯線部分E1が配置され、溶接ホーン31から遠い側(すなわち、図3の下方向)には、融点の低いアルミニウム等を主成分とする被覆電線12の芯線1の露出芯線部分E2が配置されることが望ましい。さらに、上記配置を行うと、溶接ホーン31の出力は、融点の高い材料からなる露出芯線部分E1を溶接可能な程度に十分に高い出力に設定して、露出芯線部分E1及びE2を強固に接合したスプライス部3を得ることができる。
このように、固定用テープ6の形成後にスプライス部3の形成を超音波溶接を用いて行う場合において、融点の比較的低いアルミ以外の芯線を芯線1として含む被覆電線11の露出芯線部分E1を溶接ホーン31側に配置することにより、アルミ芯線を芯線1として含む被覆電線12の露出芯線部分E2が溶接ホーン31側に配置されることを確実に回避することができる。その結果、アルミ芯線とアルミ以外の芯線とが強固に接合された溶接精度の高いスプライス部3を形成することができる。
加えて、実施の形態2では、前述したように、第1の巻回処理と第2の巻回処理とを、被覆部2の長手方向において互いに異なる領域で行っているため、図3に示す被覆電線11の露出芯線部分E1の位置決めを比較的容易に行うことができるため、図3で示す配置を作業性良く行うことができる。
なお、実施の形態1においても、第1の巻回処理の対象を1本の被覆電線11にしているため、被覆電線11を識別することは可能であるため、超音波溶接によるスプライス部3の形成時において、図3で示す配置を行うことは可能である。
<その他>
なお、上述した実施の形態では、2本の被覆電線11及び12からなる電線束20のスプライス構造を例に挙げたが、n(n≧3)本の被覆電線からなる電線束においても本願発明を適用可能である。この場合、n本の被覆電線のうち(n−1)本以下の少なくとも一つの被覆電線が被覆電線11側の第1の巻回処理の巻回対象となり、n本の被覆電線が第2の巻回処理の巻回対象となる。
なお、上述した実施の形態では、2本の被覆電線11及び12からなる電線束20のスプライス構造を例に挙げたが、n(n≧3)本の被覆電線からなる電線束においても本願発明を適用可能である。この場合、n本の被覆電線のうち(n−1)本以下の少なくとも一つの被覆電線が被覆電線11側の第1の巻回処理の巻回対象となり、n本の被覆電線が第2の巻回処理の巻回対象となる。
この場合においても、巻回対象の異なる第1及び第2の巻回処理に分けてn本の被覆電線の被覆部を固定用テープにて固定することにより、被覆部2においてn本の被覆電線を比較的強力な固着力を伴って固定することができる。その結果、実施の形態1及び実施の形態2で述べたように、溶接状態の良好なスプライス部3が形成された、電線束のスプライス構造を作業性良く得ることができる効果、電線束の様々な使用を支障なく行うことができる効果を有する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 芯線
2 被覆部
3 スプライス部
5,6 固定用テープ
11,12 被覆電線
20 電線束
E1,E2 露出芯線部分
2 被覆部
3 スプライス部
5,6 固定用テープ
11,12 被覆電線
20 電線束
E1,E2 露出芯線部分
Claims (5)
- 各々が芯線を被覆部により被覆してなる複数の被覆電線からなる電線束のスプライス構造であって、
前記複数の被覆電線はその先端部分において前記被覆部による被覆がなされていない複数の露出芯線部分を有し、
前記複数の被覆電線のうち少なくとも一つの被覆電線の前記被覆部を巻回する第1の巻回処理、前記第1の巻回処理後に前記複数の被覆電線全体の前記被覆部をまとめて巻回する第2の巻回処理によって、前記複数の被覆電線を前記被覆部にて固定する固定用テープと、
前記複数の被覆電線における複数の露出芯線部分を溶接処理により一体化したスプライス部とを備えることを特徴とする、
電線束のスプライス構造。 - 請求項1記載の電線束のスプライス構造であって、
前記少なくとも一つの被覆電線は1本の被覆電線を含む、
電線束のスプライス構造。 - 請求項2記載の電線束のスプライス構造であって、
前記第1の巻回処理と前記第2の巻回処理とは、前記被覆部の長手方向において互いに異なる領域にて行われていることを特徴とする、
電線束のスプライス構造。 - 請求項1ないし請求項3のうち、いずれか1項に記載の電線束のスプライス構造であって、
前記溶接処理は超音波溶接による溶接処理を含み、
前記複数の複数電線における複数の芯線は一部にアルミ芯線を含み、
前記少なくとも一つの被覆電線における芯線はアルミ芯線以外の芯線を含む、
電線束のスプライス構造。 - (a) 各々が芯線を被覆部により被覆してなる複数の被覆電線からなる電線束を準備するステップを備え、前記複数の被覆電線はその先端部分において前記被覆部による被覆がなされていない複数の露出芯線部分を有し、
(b) 前記複数の被覆電線のうち、少なくとも一つの被覆電線の前記被覆部に固定用テープを巻回する第1の巻回処理を行うステップと、
(c) 前記ステップ(b) 後において、前記複数の被覆電線全体の前記被覆部に前記固定用テープを巻回する第2の巻回処理を行うステップとを備え、前記ステップ(b) 及び(c) の実行後、前記複数の被覆電線は前記固定用テープによって前記被覆部にて固定され、
(d) 前記複数の被覆電線における複数の露出芯線部分に対して溶接処理を行い、前記複数の露出芯線部分を一体化したスプライス部を形成するステップをさらに備える、
電線束のスプライス構造の製造方法。
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