JP2013224912A - 接続装置および高周波モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波特性が良好で、かつ、取り扱いが容易な接続装置および高周波モジュールを提供すること。
【解決手段】軸方向に伸縮自在な複数の導電性ピン(14〜16)と、導電性ピンが固定されるとともに、各導電性ピンに電気的に接続される複数の導体を有する固定部材(10)と、導電面を備えた接触部材を有し、複数の導電性ピンの少なくとも1つは、固定部材の導体のインピーダンスと整合する態様にその形状が設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、接続装置および高周波モジュールに関するものである。
高周波回路基板では、基板に流れる高周波信号を測定することで、所望の回路特性が確保されているか否か等を確認するための測定試験が行われる。この場合、コネクタ等のインタフェースを有しない高周波回路の特性を測定する方法としては、導電性ピンを、回路に直接接触させて測定する方法が採られている。
この接続装置の構成としては、中心導体に接続する第1の導電性ピンおよび外導体に接続する第2の導電性ピンの双方を、バネを介してそれぞれ軸方向に移動自在に設けて構成したものが提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に開示される接続装置の構成は、その第1および第2の導電性ピンの双方を、バネのバネ力に抗して高周波回路に接触させて検査することで、バネ力を利用して接触の確実化を図るように構成している。
特開平6−3371号公報
ところで、一般に、高周波回路基板においては、高周波回路間のインタフェースにおけるインピーダンス整合が十分にとれていることが重要である。インピーダンス整合が十分にとれていない場合、不要な反射や放射が発生し、信号伝送が正確に行えなくなる。
従来提案されている接続装置は、同軸部分ではインピーダンス整合がとれているが、中心導体および外部導体から突出したピンの部分ではインピーダンス整合が十分にとれていない。そのため、測定可能な周波数帯域が十分に確保できないという問題がある。
なお、一般に、例えば、10GHz以上の高周波測定を行う際は、μmオーダーの微細なピッチおよび構造を有する高周波用接続装置を使用する。これは、微細なピッチ、構造により、インピーダンス整合がとれるからである。しかし、このような構造は高価で、かつ、取り扱いが容易ではなく、被測定物に平たん度が求められる、という問題点がある。
従って、本発明の目的は、高周波特性が良好で、かつ、取り扱いが容易な接続装置および高周波モジュールを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、軸方向に伸縮自在な複数の導電性ピンと、前記導電性ピンが固定されるとともに、各導電性ピンに電気的に接続される複数の導体を有する固定部材と、を有し、前記固定部材に固定された複数の導電性ピンがなす特性インピーダンスが、前記複数の導電性ピンが接触する導電面の特性インピーダンスと整合する態様に、少なくとも一つの導電性ピンの形状が設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、高周波特性が良好で、かつ、取り扱いが容易な接続装置を提供することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記導電性ピンの少なくとも1つが、前記軸方向に直交する半径方向の太さによってインピーダンス整合がなされることを特徴とする。
このような構成によれば、導電性ピンの太さを調整することにより、簡単に高周波特性を改善することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記導電性ピンの少なくとも1つには、前記軸方向に直交する半径方向の太さによってインピーダンス整合がなされるように、拡張するための導電性部材が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、導電性部材を設けることにより、既存の導電性ピンを用いて高周波特性を改善することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記固定部材は内部導体と外部導体を備える同軸構造を有し、当該同軸構造の一方の端部に前記導電性ピンが設けられ、前記内部導体および前記外部導体に接続されていることを特徴とする。
このような構成によれば、同軸構造を有する部材と導電性ピンからなる接続装置において、インピーダンスの整合を図ることができるため、取り扱いが容易になり、高周波特性を改善することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記固定部材は導体が配置された基板形状を有し、当該基板形状の一方の面に前記導電性ピンが設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、基板形状と導電性ピンからなる接続装置において、インピーダンスの整合を図ることができるため、取り扱いが容易になり、高周波特性を改善することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記固定部材が測定装置に接続され、前記導電性ピンが接触する導電面の対象の電気特性を測定する接続装置であることを特徴とする。
このような接続装置を用いることにより、測定対象を高周波まで正確に測定することが可能になる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、上記の接続装置の前記導電性ピンが当接する位置に導電面が形成され、前記接続装置によって電気特性が測定可能な高周波モジュールであることを特徴とする。
このような構成によれば、高周波特性の測定が容易な高周波モジュールとすることができる。
本発明によれば、高周波特性が良好で、かつ、取り扱いが容易な接続装置および高周波モジュールを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態の構成例を示す図である。 図1に示す第1実施形態の断面図および底面図である。 図1に示す導電性ピンの構成例を示す図である。 図1に示す第1実施形態の通過特性の周波数による変化を示す図である。 図1に示す第1実施形態の通過特性の周波数による変化を示す図である。 本発明の第2実施形態の断面図および底面図である。 図6に示す導電性ピンの構成例を示す図である。 図6に示す第2実施形態の特性を測定するための構成を示す図である。 図6に示す第2実施形態の通過特性の周波数による変化を示す図である。 図6に示す第2実施形態の通過特性の周波数による変化を示す図である。 本発明の第3実施形態の断面図および底面図である。 本発明の第4実施形態の断面図および底面図である。 本発明の第5実施形態の斜視図である。 本発明の第6実施形態の断面図および底面図である。 本発明の接続装置による測定対象の構成例である。 本発明の接続装置による測定対象の構成例である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態に係る接続装置の構成例を示す斜視図である。この図1に示すように、第1実施形態に係る接続装置1は、固定部材10および導電性ピン14〜16を有している。なお、図1に示す第1実施形態は、図面を簡略化するために、各部の比率については適宜調整しているので、実際の比率は図1と必ずしも同じではない。
ここで、固定部材10は、円柱状の導電性部材によって構成される内部導体13、円筒形状のテフロン(登録商標)等によって構成され、内部導体13の外部に配置される絶縁体12、円筒形状の導電性部材によって構成され、絶縁体12の外部に配置される外部導体11によって構成される。固定部材10の一方の端面10aには3本の導電性ピン14〜16が設けられている。また、固定部材10の他方の端面10bには後述するように、測定装置であるネットワークアナライザ等に接続される。なお、図1に示す接続装置1は、Ground-Signal-Ground(GSG)の高周波用接続装置として構成されている。
図2は接続装置1の断面および底面を示す図である。この図2に示すように、接続装置1は、内部導体13内に導電性ピン14の一部(破線で示された部分)が埋設された状態で配置されている。また、外部導体11内に導電性ピン15,16の一部(破線で示された部分)が埋設された状態で配置されている。
図3は、図2に示す導電性ピン14の詳細な構成例を示している。なお、導電性ピン15,16は導電性ピン14と同様の構成であるので、その説明は省略する。また、以下では導電性ピン15,16の各部については、導電性ピン14と同じ符号を付して説明する。図3に示すように、導電性ピン14は、円筒形状を有するバレル14a、バレル14a内に配置されたバネ14c、および、バレル14aの一端から突出して伸縮自在に配置されているプランジャ14bを有している。ここで、バレル14aは、円筒形状を有する導電性部材によって構成され、一端(図3の上端)が閉じた形状とされ、他端(図3の下端)が開いた形状とされている。他端の開いた部分から、プランジャ14bが突出するとともに伸縮自在に配置されている。プランジャ14bの内部にはバネ14cが配置されている。バネ14cの一端はバレル14aの閉じた一端によって規制され、他端はプランジャ14bの一端に接触している。プランジャ14bの他端の先端は円錐形状に成形され、被測定物に当接される。また、プランジャ14bの一端はバネ14cに接触している。プランジャ14bが被測定物に当接されると、プランジャ14bがバレル14aの内部に押し込まれる。これにより、バネ14cが圧縮されることからバネ力により、プランジャ14bを押し戻す力が働く。この結果、プランジャ14bが被測定物に押圧され、電気的接続の確実化が図られる。
図2に示すように、バレル14aの一部は内部導体13内に埋設されている。また、バレル14aの半径はRとされている。バレル15a,16aも同様に半径Rとされている。また、バレル14a〜16a間の中心間のピッチはPとされている。
第1実施形態の接続装置1では、導電性ピン14〜16のバレル14a〜16aの半径Rと、バレル14a〜16aの中心間のピッチPを調整することにより、インピーダンス整合を図るとともに、通過損失が少なくなるように設定する。
例えば、図2に示すように、導電性ピン14〜16が固定部材10から突出している部分の長さLが1.2mmであり、バレル14a〜16aの中心間のピッチPが1.27mmの場合におけるバレル14a〜16aの半径Rと、20GHz、30GHz、40GHzにおける通過特性の周波数による変化を図4に示す。同様に、導電性ピン14〜16が固定部材10から突出している部分の長さLが1.2mmであり、バレル14a〜16aの中心間のピッチPが2.54mmの場合におけるバレル14a〜16aの半径Rと、20GHz、30GHz、40GHzにおける通過特性の周波数による変化を図5に示す。
これらの図4,5から、周波数によらず、バレル14a〜16bのある半径Rにおいて最も通過損失が少なくなることが確認できる。なお、最も通過損失が少なくなる半径Rを以下では最適半径Rとする。ここで、図4,5から、周波数を変化させても、最適半径Rはほぼ一定である。つまり、最適半径Rは周波数には依存しない。このため、後述する図9,10に示すように、高周波特性を改善することができる。
ここで、通過損失が最小の時は、最もインピーダンス整合が取れている状態である。この最適半径RとピッチPには以下の関係式(1)が成り立つ。
Figure 2013224912
また、30GHzにおける通過損失がRの値から1dB以内と規定した場合のRの範囲は以下の式(2)で定める範囲である。
Figure 2013224912
すなわち、第1実施形態では、式(1)または式(2)を満たすように、導電性ピン14〜16のバレル14a〜16aの半径Rと、バレル14a〜16aの中心間のピッチPを調整することにより、インピーダンス整合を図るとともに、通過損失が少なくなるように設定することができる。これにより、高周波特性を改善することができる。
以上に説明したように、第1実施形態の接続装置1では、ピン間部分でインピーダンス整合が取れているため、従来よりも少ない損失で信号伝送を行うことができる。そのため、測定可能な周波数帯域を広げることが可能となる。また、第1実施形態では、バレル14a〜16aの内部にバネ14c〜16cを配置するようにしたので、被測定物との確実な接触が可能となる。また、プローブ全体を微細な構造にする必要がないため、製作時のコストを抑えることが可能である。さらに、顕微鏡や専用の測定治具を有さないため、取り扱いが容易である。
(B)第2実施形態の説明
図6,7は、本発明の第2実施形態に係る接続装置の構成例を示す図である。なお、図6,7において図2,3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図6,7に示すように、第2実施形態に係る接続装置1Aは、図2,3と比較すると、導電性ピン14〜16が導電性ピン24〜26に置換され、導電性ピン24〜26の固定部材10から突出した部分には、導電性部材34〜36が装着されている。また、バレル24a〜26aの先端部分には、鍔24dが設けられている。
第2実施形態の構成を詳細に説明する。図7に示すように、バレル24aの先端部分には、鍔24dが設けられており、鍔24dと固定部材10の間には、中央に穴が穿孔された円柱形状を有する導電性部材によって構成された導電性部材34が配置されている。導電性部材34の高さhは、鍔24dと固定部材10の間隔と略同じとされ、また、半径Rは前述した関係式(1)または関係式(2)を満たすように設定されている。なお、導電性部材35,36も導電性部材34と同様の構成とされる。
図8は、接続装置の特性を測定するための構成を説明するための図である。この図8の例では、評価用基板40の一端に同軸型インタフェース50を接続し、他端に接続装置を接続する。評価用基板40は、両端に形成されたグランド41および中央に形成された信号線42を有する。接続装置のプランジャ25b,26bはグランド41に当接され、プランジャ24bは信号線42に当接される。そして、ネットワークアナライザ60によって同軸型インタフェース50に信号を供給し、評価用基板40を通過した信号を接続装置によって取得し、ネットワークアナライザ60に供給して評価する。
図9,10は、図8に示す構成による評価結果を示す図である。図9は、P=1.27mmの場合において、図6,7に示す導電性部材34〜36を装着しない場合(破線)と装着した場合(実線)の通過特性の周波数による変化を示している。破線と実線の比較から、導電性部材34〜36を装着した方が、高い周波数において通過特性が改善されている。図10は、P=2.54mmの場合において、図6,7に示す導電性部材34〜36を装着しない場合(破線)と装着した場合(実線)の通過特性の周波数による変化を示している。図9と同様に、破線と実線の比較から、導電性部材34〜36を装着した方が、高い周波数において通過特性が改善されている。
以上に説明したように、第2実施形態の接続装置1Aでは、導電性部材34〜36を用いることで、ピン間部分でインピーダンス整合が取れるため、従来よりも少ない損失で信号伝送を行うことができる。そのため、測定可能な周波数帯域を広げることが可能となる。また、第2実施形態では、バレル24a〜26aの内部にバネ24c〜26cを配置するようにしたので、被測定物との確実な接触が可能となる。また、プローブ全体を微細な構造にする必要がないため、製作時のコストを抑えることが可能である。さらに、顕微鏡や専用の測定治具を有さないため、取り扱いが容易である。さらにまた、第2実施形態では、所望のサイズの導電性部材34〜36を用いることにより、式(1),(2)の半径Rを自由に設定することができるので、既存の導電性ピンを用いて広帯域の特性を得ることができる。
(C)第3実施形態の説明
図11は、本発明の第3実施形態の構成例を示す図である。なお、図11において図6と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図11に示すように、第3実施形態に係る接続装置1Bは、導電性ピン25,26の固定部材10から突出した部分に、導電性部材65,66が装着されている。なお、導電性ピン14には導電性部材は装着されていない。なお、導電性ピン14は図3と同様の構成とされ、また、導電性ピン25,26は図7と同様の構成とされる。
以上のような第3実施形態によれば、第2実施形態の場合と同様に、導電性部材65,66を用いることで、ピン間部分でインピーダンス整合が取れるため、従来よりも少ない損失で信号伝送を行うことができる。そのため、測定可能な周波数帯域を広げることが可能となる。また、第3実施形態では、バレル14a,25a,26aの内部にバネ14c,25c,26cを配置するようにしたので、被測定物との確実な接触が可能となる。また、プローブ全体を微細な構造にする必要がないため、製作時のコストを抑えることが可能である。さらに、顕微鏡や専用の測定治具を有さないため、取り扱いが容易である。さらにまた、第3実施形態では、所望のサイズの導電性部材65,66を用いることにより、既存の導電性ピンを用いて広帯域の特性を得ることができる。また、導電性部材65,66の2つを用いることにより、調整を行うことができるため、第2実施形態に比較して部品の点数を減らすことができる。
(D)第4実施形態の説明
図12は、本発明の第4実施形態の構成例を示す図である。なお、図12において図6と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図12に示す第4実施形態に係る接続装置1Cは、導電性ピン24〜26の固定部材10から突出した部分には、四角柱形状を有する導電性部材74〜76が装着されている。なお、導電性ピン24〜26は図7と同様の構成とされる。
以上のような第4実施形態によれば、第2実施形態の場合と同様に、導電性部材74〜76を用いることで、ピン間部分でインピーダンス整合が取れるため、従来よりも少ない損失で信号伝送を行うことができる。そのため、測定可能な周波数帯域を広げることが可能となる。また、第4実施形態では、バレル24a〜26aの内部にバネ24c〜26cを配置するようにしたので、被測定物との確実な接触が可能となる。また、全体を微細な構造にする必要がないため、製作時のコストを抑えることが可能である。さらに、顕微鏡や専用の測定治具を有さないため、取り扱いが容易である。さらにまた、第4実施形態では、所望のサイズの導電性部材74〜76を用いることにより、既存の導電性ピンを用いて広帯域の特性を得ることができる。また、曲面を有しない、四角形状の導電性部材74〜76用いるので、第2実施形態に比較して、導電性部材74〜76の加工を容易にすることができる。
(E)第5実施形態の説明
図13は第5実施形態の構成例を示す図である。第1〜4実施形態は、本発明を接続装置に適用する場合を例に挙げて説明したが、図13に示すように同軸型インタフェース同士を導電性ピンによって接続する構成に適用することもできる。
図13の例では、導電性ピン85〜87を有する固定部材81と、導電性ピンを有しない固定部材91とが、導電性ピン85〜87によって接続されている。より詳細には、固定部材81は、内部導体84、絶縁体83、および、外部導体82を有し、内部導体84には導電性ピン85が埋設され、外部導体82には導電性ピン86,87が埋設されている。導電性ピン85〜87の構成は、図3の場合と同様である。もちろん、図7に示す場合と同様としてもよい。また、固定部材91は、内部導体94、絶縁体93、および、外部導体92を有している。内部導体94には導電性ピン85のプランジャ85bが当接され、外部導体82には導電性ピン86,87のプランジャ86b,87bが当接されている。導電性ピン85〜87のバレル85a〜87aには導電性部材101〜103が設けられている。
図13に示す構成によれば、所望のサイズの導電性部材101〜103を用いることで、固定部材81,91と導電性ピン85〜87のインピーダンスの整合を図ることができるので、これらの間における信号の通過損失を減少させることができる。そのため、伝送可能な周波数帯域を広げることが可能となる。また、第5実施形態では、バレル85a〜87aの内部にバネ85c〜87cを配置するようにしたので、固定部材91との確実な接触が可能となる。また、固定部材81,91および導電性ピン85〜87を微細な構造にする必要がないため、製作時のコストを抑えることが可能である。さらに、顕微鏡や専用の測定治具を有さないため、取り扱いが容易である。さらにまた、第5実施形態では、所望のサイズの導電性部材101〜103を用いることにより、既存の導電性ピンを用いて広帯域の特性を得ることができる。
(F)第6実施形態の説明
図14は第6実施形態の構成例を示す図である。第6実施形態では、本発明を板状の基板同士を導電性ピンによって接続する構造に適用している。図14の例では、導電性ピン121〜123を有する板状の基板120と、導電性ピンを有しない板状の基板140とが、導電性ピン121〜123によって接続されている。より詳細には、基板120には導体箔によってグランド配線(不図示)および信号配線(不図示)が設けられており、グランド配線には導電性ピン122,123が接続され、信号線には導電性ピン121が接続されている。一方、基板140には導体箔によってグランド配線(不図示)および信号配線(不図示)が設けられており、グランド配線には導電性ピン122,123のプランジャ122b,123bが当接され、信号線には導電性ピン121のプランジャ121bが当接される。また、導電性ピン121〜123のそれぞれのバレル121a〜123aには導電性部材131〜133が配置されている。また、導電性ピン121〜123は、図3または図7と同様の構成とされる。
図14に示す構成によれば、導電性部材131〜133を用いることで、板状の基板120,140の配線と導電性ピン121〜123のインピーダンスの整合を図ることができるので、これらの間における信号の通過損失を減少させることができる。そのため、伝送する信号の周波数帯域を広げることが可能となる。また、第6実施形態では、バレル121a〜123aの内部にバネ125c〜123cを配置するようにしたので、基板140との確実な接触が可能となる。また、導電性ピン121〜123を微細な構造にする必要がないため、製作時のコストを抑えることが可能である。さらに、顕微鏡や専用の測定治具を有さないため、取り扱いが容易である。さらにまた、第6実施形態では、所望のサイズの導電性部材131〜133を用いることにより、既存の導電性ピンを用いて広帯域の特性を得ることができる。
つぎに、図15,16を参照して、図1,6,11,12に示す接続装置によって測定する対象物について説明する。図15は、測定対象となる高周波回路の一例を示している。この例では、筐体150の左右の端面に接続端子151,157が設けられている。また、筐体150の内部には電子部品としての増幅素子152、フィルタ素子153、および、これらの素子間を接続するマイクロストリップライン156を有する基板が配置されている。また、フィルタ素子153の出力側にはグランドパッド154,155が設けられている。なお、マイクロストリップライン156とグランドパッド154,155の間隔は、図2に示すピッチPに対応して形成されている。このような高周波回路路の特性を調べる場合には、例えば、図1に示す接続装置1の場合、導電性ピン15,16のプランジャ15b,16bをグランドパッド154,155に当接させるとともに、導電性ピン14のプランジャ14bをマイクロストリップライン156に当接させる。このとき、バネ14c〜16cのバネ力により、プランジャ14b〜16bがグランドパッド154,155およびマイクロストリップライン156に圧接されるので、電気的接続を確実化することができる。
図16は、図1,6,11,12に示す接続装置によって測定する対象物である高周波モジュールの構成例を示している。この例では、基板160の中央部に剥離部163を備える、コの字形状を有するグランド161が形成されている。また、剥離部163の中央にはマイクロストリップライン162が形成されている。また、グランド161には複数のスルーホール164が形成されている。また、マイクロストリップライン162の先端部の両脇には、スルーホール164が形成されていないコンタクト領域165が形成されている。なお、マイクロストリップライン162とコンタクト領域165の間隔は、図2に示すピッチPに対応して形成されている。このような高周波モジュールを、例えば、図1に示す接続装置1によって測定する場合には、導電性ピン15,16のプランジャ15b,16bを2つのコンタクト領域165に当接させるとともに、導電性ピン14のプランジャ14bをマイクロストリップライン162に当接させる。このとき、バネ14c〜16cのバネ力により、プランジャ14b〜16bがコンタクト領域165およびマイクロストリップライン162に圧接されるので、電気的接続を確実化することができる。
(G)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、導電性ピンを3本有する構成としたが、2本有する構成としたり、あるいは、4本以上有する構成としたりしてもよい。
また、以上の各実施形態では、3本の導電性ピンは、2本のグランド用と、1本の信号用によって構成されるようにしたが、1本のグランド用と2本の信号用によって構成されるようにしたり、あるいは、信号用のみの構成としたりしてもよい。
また、図11に示す実施形態では、導電性ピン25,26に導電性部材65,66を設けるようにしたが、例えば、導電性ピン14に導電性部材を設けるようにしてもよい。また、図1に示す実施形態では、全ての導電性ピン14〜16の太さが同じになるようにしたが、例えば、導電性ピン14のみの太さを調整したり、あるいは、導電性ピン15,16のみの太さを調整したりするようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、導電性部材は、バレルとは別の独立した構成としたが、例えば、バレルと導電性部材とを一体形成するようにしたり、あるいは、外部導体と導電性部材または内部導体と導電性部材とを一体形成するようにしたりしてもよい。
また、以上の各実施形態では、導電性ピンは先端が尖った形状としたが、これ以外の形状であってもよい。
1,1A,1B,1C 接続装置
10 固定部材
11 外部導体
12 絶縁体
13 内部導体
14〜16 導電性ピン
14a バレル
14b プランジャ
14c バネ
24〜26 導電性ピン
34〜36 導電性部材
45,46 導電性部材
54〜56 導電性部材
81,91 固定部材
85〜87 導電性ピン
120,140 基板
121〜123 導電性ピン
131〜133 導電性部材
上記課題を解決するために、本発明は、軸方向に伸縮自在な複数の導電性ピンと、軸方向に伸縮自在な複数の導電性ピンと、内部導体と外部導体を備える同軸構造を有し、当該同軸構造の一方の端部に前記複数の導電性ピンが固定され、前記内部導体および前記外部導体に前記導電性ピンが電気的に接続された固定部材と、を有し、前記固定部材に固定された前記複数の導電性ピン間の特性インピーダンスが、前記複数の導電性ピンが接触する導電面の特性インピーダンスと整合するように、前記導電性ピンの少なくとも1つに、前記軸方向に直交する半径方向の太さを拡張するための導電性部材が、前記同軸構造を有する前記固定部材の外部に設けられている、ことを特徴とする。
このような構成によれば、高周波特性が良好で、かつ、取り扱いが容易な接続装置を提供することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記固定部材に固定された複数の導電性ピン間の特性インピーダンスが、前記複数の導電性ピンが接触する導電面の特性インピーダンスと整合するように、前記複数の導電性ピン間のピッチと、前記導電性部材の半径とが設定されている、ことを特徴とする。
前記導電性部材は、前記同軸構造のグランド側の前記導電性ピンに設けられていることを特徴とする。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記グランドに接続された前記導電性ピンは2本以下であることを特徴とする。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記固定部材が測定装置に接続され、前記導電性ピンが接触する導電面の電気特性を測定することが可能なことを特徴とする。
このような接続装置を用いることにより、測定対象を高周波まで正確に測定することが可能になる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、接続装置の前記導電性ピンが当接する位置に導電面が形成され、前記接続装置によって電気特性が測定可能な高周波モジュールであることを特徴とする。
このような構成によれば、高周波特性の測定が容易な高周波モジュールとすることができる。
上記課題を解決するために、本発明は、軸方向に伸縮自在な複数の導電性ピンと、内部導体と外部導体を備える同軸構造を有し、当該同軸構造の一方の端部に前記複数の導電性ピンが固定され、前記内部導体および前記外部導体に前記導電性ピンが電気的に接続された固定部材と、を有し、前記固定部材に固定された前記複数の導電性ピン間の特性インピーダンスが、前記複数の導電性ピンが接触する導電面の特性インピーダンスと整合するように、前記導電性ピンの少なくとも1つに、前記軸方向に直交する半径方向の太さを拡張するための導電性部材が、前記同軸構造を有する前記固定部材の外部に設けられ、前記固定部材に固定された複数の導電性ピン間の特性インピーダンスが、前記複数の導電性ピンが接触する導電面の特性インピーダンスと整合するように、前記複数の導電性ピン間のピッチと、前記導電性部材の半径とが設定され、前記導電性部材は、前記同軸構造のグランド側の前記導電性ピンに設けられ、前記グランドに接続された前記導電性ピンは2本であり、前記軸方向に直交する面内において、前記グランドに接続された2本の導電性ピンと前記内部導体に接続された導電性ピンとが直線状に並ぶ態様で配置されており、前記内部導体に接続された導電性ピンが接触する導電面は、前記グランドに接続された2本の導電性ピンが並ぶ方向に略直交する方向に延伸する信号線であり、前記外部導体に接続された導電性ピンが接触する導電面は、前記信号線を間に挟むように形成されたグランド配線であることを特徴とする。
このような構成によれば、高周波特性が良好で、かつ、取り扱いが容易な接続装置を提供することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記固定部材が測定装置に接続され、前記導電性ピンが接触する導電面の電気特性を測定することが可能なことを特徴とする。
前記導電性部材は、円柱形状を有していることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 軸方向に伸縮自在な複数の導電性ピンと、
    前記導電性ピンが固定されるとともに、各導電性ピンに電気的に接続される複数の導体を有する固定部材と、を有し、
    前記固定部材に固定された複数の導電性ピンがなす特性インピーダンスが、前記複数の導電性ピンが接触する導電面の特性インピーダンスと整合する態様に、少なくとも一つの導電性ピンの形状が設定されている、
    ことを特徴とする接続装置。
  2. 前記導電性ピンの少なくとも1つが、前記軸方向に直交する半径方向の太さによってインピーダンス整合がなされることを特徴とする請求項1に記載の接続装置。
  3. 前記導電性ピンの少なくとも1つには、前記軸方向に直交する半径方向の太さによってインピーダンス整合がなされるように、拡張するための導電性部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接続装置。
  4. 前記固定部材は内部導体と外部導体を備える同軸構造を有し、当該同軸構造の一方の端部に前記導電性ピンが設けられ、前記内部導体および前記外部導体に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続装置。
  5. 前記固定部材は導体が配置された基板形状を有し、当該基板形状の一方の面に前記導電性ピンが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続装置。
  6. 前記固定部材が測定装置に接続され、前記導電性ピンが接触する導電面の電気特性を測定することが可能な請求項1乃至5に記載の接続装置。
  7. 請求項1乃至5に記載の接続装置の前記導電性ピンが当接する位置に導電面が形成され、前記接続装置によって電気特性が測定可能な高周波モジュール。
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